JP2008178301A - アスコルビン酸オキシダーゼ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カタラーゼ分泌量が少ないAcremonium chrysogenum に、コスミドpcsMAO1−dOを導入することにより、Acremonium chrysogenum変異株を得て、当該株の培養物又はその精製物よりカタラーゼの混在が少ない目的の酵素成分を得た。
【選択図】なし
Description
公知のAOXとしては、キュウリ(例えば、非特許文献1参照)、カボチャ(例えば、非特許文献2参照)など植物により生産されるものが知られている。
また、糸状菌であるAcremonium sp. HI−25株(FERM P−15328)も、AOXを生産していることが知られている(たとえば、特許文献1参照)。以下、Acremonium sp. HI−25株(FERM P−15328)が生産するAOXをASOMと表記する。当該ASOMは植物由来のAOXに比べて、耐熱性が高いという特徴を有する。
体外診断方法として、血清などの検体中の過酸化水素を定量することで測定する方法が知られている。ところが、血清などの検体中には、この過酸化水素を還元して分解する作用のあるアスコルビン酸が共存している場合があり、このアスコルビン酸の影響を除去する目的で、体外診断薬においてAOXが用いられる。
一方、カタラーゼは2分子の過酸化水素を1分子の酸素と2分子の水に分解する酵素である(EC 1.11.1.6)。そのため、体外診断薬にカタラーゼが混在することは望ましくなく、カタラーゼの分離精製が困難なASOM IIは本来のアスコルビン酸除去を目的に使用できないことになる。
過酸化水素を定量する方法を用いる体外診断薬としては、トリグリセライド、膵リパーゼ、尿酸、HDL、LDLなどの多くの測定試薬があり、ほぼ全ての試薬にAOXが予め添加されている。また、過酸化水素を定量する別の方法として、発光を利用する方法もあるが、これに用いる体外診断薬にもAOXが予め添加されている場合がある。
このように、カタラーゼとの分離精製が容易であり、経済的に高純度かつ高品質で実用的なAOXを生産する方法が望まれている。
さらに、本発明で創製したAcremonium chrysogenum変異株が産生するAOX(以下、ASOM IIIと表記する)は、従来のASOMと比べて、保存安定性にも優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)アスコルビン酸オキシダーゼ活性が21.6U/ml以上であり、かつカタラーゼ活性が4.7U/ml以下である酵素成分を生産する、Acremonium chrysogenum変異株。
(2)アスコルビン酸オキシダーゼ活性が69.6U/ml以上であり、かつカタラーゼ活性が3.8U/ml以下である酵素成分を生産する、上記(1)に記載のAcremonium chrysogenum変異株。
(3)Acremonium chrysogenum pcsMAO1−dO株(FERM P−21123)。
(4)配列表配列番号1に示すDNA配列を有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の株。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の株を培養して得られる、アスコルビン酸オキシダーゼ活性が21.6U/ml以上であり、かつカタラーゼ活性が4.7U/ml以下である酵素成分。
(6)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の株を培養して得られる、アスコルビン酸オキシダーゼ活性が69.6U/ml以上であり、かつカタラーゼ活性が3.8U/ml以下である酵素成分。
(7)カタラーゼの混在率が20%未満である上記(5)又は(6)に記載の酵素成分。
(8)カタラーゼの混在率が14.8%以下である上記(5)に記載の酵素成分。
(9)カタラーゼの混在率が2.6%以下である上記(6)に記載の酵素成分。
(10)以下の(a)〜(f)の工程によって得られる酵素成分。
(a)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の変異株を培養する工程
(b)培養液から菌体を分離して除く工程
(c)Q sep.BBを用いたイオン交換カラムクロマトグラム工程
(d)要すればPhenyl sep.FFを用いた疎水カラムクロマトグラム工程
(e)Q sep.HPを用いたイオン交換カラムクロマトグラム工程
(f)G−25を用いた脱塩工程
(11)上記(5)〜(10)のいずれかに記載の酵素成分に含まれる、以下の1)〜7)の特性を有するアスコルビン酸オキシダーゼ。
1)作用
1分子の酸素の存在下、2分子のL−アスコルビン酸を2分子のデヒドロアスコルビン酸と2分子の水に酸化する。
2)熱安定性
50℃、60分間の熱処理で、95%以上の活性を保持する。
3)保存安定性
pH 7.5の緩衝液中で防腐剤の存在下、濃度4U/mlで37℃、2週間保存した場合30%以上の活性を保持する。
4)至適pH
pH 5.5±0.5。
5)pH安定性
pH4から10の範囲の緩衝液中で、37℃、24時間で保存した場合80%以上の活性を保持する。
6)分子量
TSK−GEL G3000SWXLによる分子量が、190000〜330000。
7)Km値
アスコルビン酸に対して0.3〜0.4mM。
(12)配列表配列番号1に示すアミノ酸配列を有する上記(11)に記載のアスコルビン酸オキシダーゼ。
(13)AOXの生産能がないAcremonium chrysogenumの変異株に配列表配列番号1に記載のアスコルビン酸オキシダーゼ遺伝子を導入した形質転換体。
(14)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の変異株又は上記(13)に記載の形質転換体を培養することを特徴とする酵素成分の製造方法。
(15)血清中の目的成分を過酸化水素の定量を行うことによって定量する体外診断薬において、上記(11)又は(12)に記載のアスコルビン酸オキシダーゼを含む体外診断薬。
Acremonium chrysogenum変異株としては、前記酵素成分が得られる変異株であればよく、例えば、pcsMAO1−dO株(FERM P−21123)、又は配列表配列番号1に示すDNA配列を有する変異株が挙げられる。
本発明のAOX活性とは、AOX(EC 1.10.3.3)の触媒作用を指す(参考文献1、2参照)。また、本発明のカタラーゼ活性とは、カタラーゼ(EC 1.11.1.6)の触媒作用を指すが(参考資料1、2参照)、本発明では過酸化水素分解活性をもつ蛋白質の総称とした。例えば、ペルオキシダーゼ(EC 1.11.1.7)は式1の反応を触媒する酵素であるが、過酸化水素を分解する反応を触媒するので、本発明のカタラーゼ活性の範疇となる。さらに、カタラーゼ活性とペルオキシダーゼ活性を併せ持つ酵素、catalase−peroxidase、が近年報告されているが(参考文献3参照)これも過酸化水素を分解する反応を触媒するので、本発明のカタラーゼ活性の範疇となる。その他、過酸化水素を分解する反応を触媒する酵素として、ECナンバーが 1.11.1に属する酵素が含まれる。
[参考文献1]酵素ハンドブック、朝倉書店、1984年
[参考資料2]Enzyme nomenclature database(http://ca.expasy.org/enzyme/)
[参考文献3]J Inorg Biochem. 2006 Apr;100(4):568−85. Epub 2006 Mar 3. Review、Probing the structure and bifunctionality of catalase−peroxidase (KatG).)、catalase−peroxidase、Vanittanakom N, Cooper CR Jr, Fisher MC, Sirisanthana T.
Donor + H2O2 → oxidized donor + 2 H2O
遺伝子の供与体である微生物に由来するDNAを採取するには以下の如く行うが、その操作法のうち常法とされるものは、例えばティー・マニアティスらの方法(例えば、参考文献4参照)や、市販の各種酵素、キット類に添付された手順に従えば実施できるものである。
[参考文献4]T.maniatis.,et al.Molecular Cloning.Cold Spring Harbor Laboratory 1982,1989
[参考文献5] 特開昭63−185371号公報
分離精製された微生物DNAを切断する方法は、常法に従って制限酵素処理により行えばよく、特に得られるDNA断片とベクターとの結合を容易ならしめるため、とりわけ特定ヌクレオチド配列に作用する、例えば、SalI、BglII、BamHI、XhoI、MluIなどのII形制限酵素が適している。
微生物DNAの断片を結合したベクターを移入する宿主微生物としては、組み換えDNAが安定かつ自律的に増殖可能であればよく、例えば宿主微生物がエシェリヒア・コリに属する微生物の場合、エシェリヒア・コリ DH1、エシェリヒア・コリ HB101、エシェリヒア・コリ W3110、エシェリヒア・コリ C600、等が利用できる。
宿主微生物への目的組み換えDNA移入の有無についての選択は配列表配列番号6に例示した(配列表配列番号6でコードされるアミノ酸配列は配列表配列番号7に示した)予め合成したAOX遺伝子のDNAプローブを32P等で放射能ラベルし、予め作製した遺伝子ライブラリーとのコロニーハイブリダイゼーション法によりポジティブ株を目的の形質転換体とすればよい。
上記の方法により分離されるAOX遺伝子にイントロンが存在する、また蛋白への糖鎖の付加などの問題で、原核生物を宿主として本遺伝子を使用するAOX生産が困難である場合、真核微生物を宿主として、新たにベクターを使用してAOX遺伝子を導入する必要がある。
宿主としては遺伝子の供与微生物であるAcremonium sp.HI−25と同属のAcremonium chrysogenumが使用できるが、AOXの生産能を有せず、かつ、菌体外へのカタラーゼ分泌量が少ないAcremonium chrysogenumが望ましい。そのためにAcremonium chrysogenumを薬剤、紫外線、放射線、育種などによって菌体外にカタラーゼを分泌しないように変異した株を用いる事ができるが、最適にはAcremonium chrysogenum −dO株を用いると良い。
本発明ではAcremonium chrysogenum−dO株を宿主としてAOX遺伝子を導入し、新規なAcremonium chrysogenum pcsMAO1−dO FERM P−21123株を作成しているが、導入されるAOXをコードするDNAは、これによりなんら限定されるものではない。
[参考文献6]特開平4−58891号公報
[参考文献7]特開平4−104792号公報
上記の遺伝子操作に一般的に使用される量的関係は、供与微生物からのDNA及びプラスミドまたはコスミドDNAを0.1〜10μgに対し、制限酵素を約1〜10u、リガーゼ約300u、その他の酵素約1〜10u、程度が例示される。
[参考文献8]Queener.,et al.Microbiology 1985.American Society for Microbiology,(1985) 468−472.
また必要なら、得られた組換え体プラスミドから、AOX遺伝子を含むより限定的なDNA断片を、ゾラーの方法による部位特異的変異法(例えば、参考文献9参照)による制限酵素認識部位の作製や、制限酵素による切り出しにより分離し、新たにベクターに組み込んで作製したプラスミドまたはコスミドにより、さらに効率のよい形質転換体を作成し、より多量のAOXを安定に産生させてもよい。
[参考文献9]Zoller,M.J.and Smith,M.Methods in Enzymology,154,367.(1983)
[参考文献10]Sanger,F.,Science,214,1205−1210(1981)
炭素源としては、資化可能な炭素化合物であればよく、例えばグルコース、サッカロース、ラクトース、マルトース、フラクトース、グリセロール、糖蜜などが使用される。窒素源としては利用可能な窒素化合物であれば良く、例えばペプトン、肉エキス、酵母エキス、大豆タンパク、カゼイン加水分解物などが使用される。
培養温度は微生物が発育し、AOXを生産する範囲で適宜変更し得るが、Acremonium chrysogenum pcsMAO1−dO FERM P−21123株の場合、好ましくは25〜34℃、最適には28〜32℃程度である。培養条件は、条件によって多少異なるが、AOXが最高収量に達する時期を見計らって適当な時期に培養を終了すればよく、Acremonium chrysogenum pcsMAO1−dO FERM P−21123株の場合、通常は2〜5日間程度であり、好ましくは3〜4日間程度である。培地pHは菌が発育し、AOXを生産する範囲で適宜変更し得るが、Acremonium chrysogenum pcsMAO1−dO FERM P−21123株の場合、好ましくはpH6程度である。
次いでこの沈澱物を、水に溶解し、半透膜にて透析せしめて、より低分子量の不純物を除去することができる。また、吸着剤あるいはゲル濾過剤などによるゲル濾過、アフィニティークロマトグラフィー等の吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー等により精製し、これらの手段を用いて得られるASOM III含有溶液から、減圧濃縮凍結乾燥等の処理により精製されたASOM IIIが得られる。
アスコルビン酸オキシダーゼ活性測定溶液
0.5mM L−アスコルビン酸
0.45mM エチレンジアミン四酢酸
90mM リン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5(25℃))
酵素溶解溶液
100mM リン酸カリウム緩衝液 pH 7.0
基質溶液
0.105%過酸化水素溶液
本明細書中に記載するタンパク質濃度は、バイオラッド社のプロテインアッセイキットを用いて使用説明書記載の方法に従って測定し、BSA(牛血清アルブミン)をスタンダードとして算出した。
本発明のASOM IIIのアスコルビン酸を基質として用いたときの触媒反応式は式2である。
2 L−ascorbate + O2 → 2 dehydroascorbate + 2 H2O
[参考文献11]Maniatis,T.,et al.Molecular Cloning.Cold Spring Harbor Laboratory 1982,1989
[参考文献12]改訂第2版、堀尾武一、1994年南光堂
CM培地(ショ糖20g/l、リン酸二水素カリウム0.5g/l、リン酸水素二カリウム0.5g/l、塩化カリウム0.5g/l、硫酸マグネシウム・7水塩0.5g/l、硫酸第1鉄・7水塩0.01g/l、硝酸ナトリウム3g/l、酵母エキス4g/l、ペプトン10g/l)に、AOX生産菌であるAcremonium sp.(Acremonium sp.)HI−25 株(FERM P−15328)を植菌し28℃で3日間撹拌培養した。培養液20mlを遠心分離(3,000G、4℃、10分)し、集菌した菌体を24mlのTES(50mMのトリス塩酸緩衝液pH8.0、50mMのエチレンジアミン4酢酸ナトリウム(以下EDTAと略す)pH8.0、15%ショ糖)に懸濁した。最終濃度が4μg/mlになるようにザイモリアーゼ100T(生化学工業社製)と、同じく最終濃度0.4mgのRNaseA(SIGMA社製)を加え、37℃で1時間処理し、細胞壁を破壊した。
以上の操作によりAcremonium sp.HI−25の染色体標品2mgを得た。
Acremonium sp.HI−25株により生産された酵素AOXを精製し、その部分アミノ酸配列をエドマン分解法により決定した。なお、当初N末端のアミノ酸配列を決定しようとしたが、全く解析データが得られず、決定を断念した。
実施例1の操作で得られたAcremonium sp.HI−25株の染色体DNAから遺伝子ライブラリーを作成するため、本染色体を各種制限酵素で切断し、目的遺伝子が含有されるDNAフラグメントの鎖長を検定する操作を行った。即ち、Acremonium sp.HI−25株の染色体DNA(5μg)を各種制限酵素で常法に従って切断し、1.5%アガロースゲル(タカラバイオ社アガロースゲルH14)中で常法に従い電気泳動した。泳動後のアガロースゲルから、常法に従ったサザンブロッティング法により、ナイロンメンブレンフィルター(PALL社製:バイオダインA)にDNAを移行・固定させた。このフィルターに対して、実施例2で調製した放射性DNAプローブAO−1を使用して、常法に従いサザンハイブリダイゼーションを行い、各制限酵素による切断染色体が示すポジティブバンドのサイズを観察した。
実施例1の操作で得られたAcremonium sp.HI−25株の染色体DNA10μgを常法に従い、制限酵素EcoRIで切断した約2.5kb、SacIで切断した約3.8kbのDNAフラグメントを、低融点アガロース電気泳動を使用してそれぞれ分離した。
[参考文献13]細胞工学2,616−626,1983
実施例4により得た遺伝子ライブラリーを、ナイロンメンブレンフィルター(PALL社製:バイオダインA)にレプリカし、このフィルターを別の50μg/mlアンピシリン含有L平板寒天培地上に、コロニー面が上になるように重ね、37℃で16時間培養した。培養後このフィルターに対して、実施例2で調製された放射性DNAプローブAO−1を使用して、常法に従いコロニーハイブリダイゼーションを行った。その結果、ポジティブシグナルをしめすコロニーをEcoRIライブラリーから2個、SacIライブラリーから1個確認した。
実施例5で選ばれたポジティブシグナルを示すコロニーを50μg/mlのアンピシリン含有LB液体培地(バクトトリプトン(DIFCO社製)10g/l、酵母エキス(DIFCO社製)5g/l、塩化ナトリウム 10g/l)1.5mlに植菌し37℃で16時間振盪培養した後、常法に従いプラスミドを抽出した。その結果、EcoRIライブラリーより分離した2つのコロニーより抽出したプラスミドは同じものであり、これをpcASOM1と命名した。またSacIライブラリーより分離したコロニーから抽出したプラスミドをpcASOM2と命名した。なお、pcASOM1は約2.5kb、pcASOM2は約3.8kbの染色体由来DNAを保有し、そのうち約1.5kbの領域は双方に共通に保有されていた。
実施例6で調製したプラスミドpcASOM1、pcASOM2よりAOXをコードしていると推定される部分についてジデオキシ法により塩基配列を決定した。その結果、AOX遺伝子の全DNA配列が決定された。
実施例8で決定したAOXの遺伝子配列と、実施例2のAOXの部分アミノ酸配列を照合したところ、遺伝子中に真核生物特有のイントロンが存在することが判明した。そこで遺伝子のエクソンとイントロンの領域を確定するため、AOX遺伝子のcDNAを分離することにした。
[参考文献14]Saiki,R.K.,et al.,Science,239,487−491(1988)
当初、実施例8で得たcDNA由来のASO遺伝子を、大腸菌を始めとするバクテリアに導入しAOXを生産させることを試みたが、活性を有する蛋白は遂に得られなかった。そこで、新たに糸状菌を遺伝子導入用宿主とすることにし、AOX遺伝子を染色体へ組み込むためのベクターの作成を行った。
CM寒天培地(CM培地+1.5%寒天)上で30℃、5日間培養したAcremonium chrysogenum ATCC11550株の菌糸体をCM培地50mlに接種し、30℃で3日間振盪培養した。この培養液1mlをGA培地(40g/lグリセロール、4g/lアスパラギン、0.1g塩化カルシウム、0.1g/l塩化ナトリウム、0.1g/l硫酸マグネシウム(7水塩)、0.01g/l硫酸第1鉄(7水塩)、4mg/l硫酸マンガン(4水塩)、0.01g/l硫酸亜鉛(7水塩)、1mg/l無水硫酸銅、3mMリン酸バッファーpH7.0)50mlに植菌し、さらに30℃20時間培養した。
Acremonium chrysogenum pcsMAO1などは次の培地成分で培養した。
グリセロール 8%
プロテンSS 3%
MgSO4−7H2O 0.02%
塩化銅2水和物 6ppm
CSL 1.2%
ミースト 1.2%
培地のpHは6に合わせ、28℃で150時間培養し、この培養液を12000rpmで2分遠心し、上清を分取した。
実施例11の方法でAcremonium chrysogenum pcsMAO1を20〜220Lで合計5回培養した。これらのAcremonium chrysogenum pcsMAO1の培養上清中のASOM II酵素活性およびカタラーゼ活性を、上記AOX活性測定方法とカタラーゼ活性測定方法によって測定した。比較として、Acremonium sp.HI−25(FERM P−15328)も20Lで1回培養して同様に確認した。
カタラーゼ混在(比)率(%)=(カタラーゼ活性値/AOX活性値)×100
「従来の技術」に記載したようにAOXとカタラーゼが混在すると実用的ではないので、実施例12の培養ロット2〜5の培養上精を用いてASOM IIとカタラーゼの分離を試みた。分離精製は、実施例12のロット2〜5の培養上精を別々に、次のようにして行った。
すなわち、Acremonium chrysogenum pcsMAO1株を培養して得られる酵素成分は、未精製ではカタラーゼ混在率が少なくとも20%以上(表1)である為に、本発明の使用に耐えない。また、経済的な精製を施した精製物はカタラーゼ混在率が2.3%である為に本発明の使用に耐えない。さらに、各種カラムで分離し単一成分とした精製物は、カタラーゼ混在率を0.072%以下である為に本発明の使用に耐えるが、不経済である。
以上のように、Acremonium chrysogenum pcsMAO1の培養によるASOM IIの生産は、酵素生産量については改善されたが、該菌株を培養して得られる未精製の酵素成分のカタラーゼ混在率が少なくとも20%以上であるために、経済的に高純度かつ高品質で実用的なAOXを製造する方法ではないと結論づけた。
表2中、−はその工程を実施しなかった事を示し、空欄はカタラーゼ混在率を測定しなかった事を示す。
実施例12および13で示したとおり、Acremonium chrysogenum pcsMAO1の培養によるASOM IIの製造方法は、該菌株を培養して得られる酵素成分のカタラーゼ混在率が少なくとも20%以上であるために、経済的に高純度かつ高品質で実用的なAOXを製造する方法はなかった。そこで、本発明者らは、培養して得られる酵素成分のカタラーゼ混在率が20%未満であれば、経済的に高純度かつ高品質で実用的なAOXを製造する方法の開発が可能であると考え、Acremonium chrysogenum ATCC11550株の菌体外にカタラーゼを分泌しない変異株の取得を行った。
実施例14で取得したカタラーゼ分泌量が少なくなったAcremonium chrysogenum ATCC11550株を実施例10で記載した方法と同様にしてプロトプラスト化し、実施例8で調製したコスミドpcsMAO1を導入してハイグロマイシンB薬剤耐性を獲得した遺伝子組換え体を取得した。
実施例15で取得したカタラーゼ分泌量が少なくなった変異Acremonium chrysogenum ATCC11550のAOX遺伝子組換え体18株を実施例11に記載の方法で10mlで培養し、培養上清中のAOX活性およびカタラーゼ活性を、上記AOX活性測定方法とカタラーゼ活性測定方法によって測定した。その結果を、表3に示した。実施例15で取得したカタラーゼ分泌量が少なくなった変異Acremonium chrysogenum ATCC11550のAOX遺伝子組換え体18株を培養して得られる酵素成分は、未精製でカタラーゼ混在率が20%未満であり、経済的に高純度かつ高品質で実用的な本発明の使用に耐えるAOXを製造する方法の開発に利用できると考えられた。特に18株中AOX活性が高く、かつ、カタラーゼ活性が低い株として、菌株No1、2、4〜7、9〜18を挙げることができる。
Acremonium chrysogenum pcsMAO1−dOは次の培地成分で培養した。
グリセロール 8%
プロテンSS 3%
MgSO4−7H2O 0.02%
塩化銅2水和物 9ppm
CSL 1.2%
ミースト 1.2%
培地のpHは6に合わせ、28℃で培養し、カタラーゼコンタミ率が少ない適当な培養時間にBOした。培養は20〜40Lで合計4回実施し、それぞれ培養ロット6、7、8、9とした。
精製は、実施例18の培養ロット6〜9の培養上精を用いて別々に、次のようにして行った。BOした培養液は菌体を濾過して分離後、そのまま10mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)で平衡化したQ sep.BBに吸着させた(イオン交換カラムクロマトグラム工程)。10mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)で充分に洗浄した後、0及び0.5Mの塩化カリウムを含む10mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)を用いたリニアグラジェントにて溶出した。活性画分に最終濃度20%になるように硫酸アンモニウム添加し、20%の硫酸アンモニウムを含む10mMのトリス塩酸緩衝液(pH7.5)で平衡化したPhenyl sep.FFに吸着して20及び0%の硫酸アンモニウムを含む10mMのトリス塩酸緩衝液(pH7.5)を用いたリニアグラジェントにて溶出した(疎水カラムクロマトグラム工程)。活性画分は10mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)で平衡化したG−25で脱塩した後、10mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)で平衡化したQ sep.HPに吸着し、0及び0.5Mの塩化カリウムを含む10mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)を用いたリニアグラジェントにて溶出した(イオン交換カラムクロマトグラム工程)。活性画分は10mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)で平衡化したG−25で脱塩し、精製ASOM IIIを得た。ロット6〜9の各精製工程のASOM IIIの活性収率(%)をまとめて表4に示した。なお、空欄はその工程を実施しなかった事を示す。
すなわち、Acremonium chrysogenum pcsMAO1−dO株を培養して得られる酵素成分は、未精製ではカタラーゼ混在率が2.6%(表3のNo.4)であり、経済的な精製工程でカタラーゼ混在率を0.02%以下にできる為に、経済的に高純度かつ高品質で実用的な本発明の使用に耐えるAOXを製造する方法の開発に利用できる。また、菌株No.1、2、5〜7、9〜18株も、未精製でのカタラーゼ混在率がAcremonium chrysogenum pcsMAO1株よりも大幅に下がっているという事、菌株No.4と同様の培養スケールや培養時間を変更する事、図1〜図3から明らかなようにBO時期を適当に選択する事、そして経済的な精製を施すことなどの組み合わせなどで、経済的に高純度かつ高品質で実用的な本発明の使用に耐えるAOXを製造する方法の開発に利用できると考えられる。特に、菌株No.1、6、7、13、17、18株は未精製でのカタラーゼ混在率が約2.6%以下であるために、経済的な精製を施すことで経済的に高純度かつ高品質で実用的な本発明の使用に耐えるAOXを製造する方法の開発に利用できることは言うまでもない。
ASOMおよびASOM IIIを1 mg/mlになるように10mMのトリス塩酸緩衝液(pH 7.5)で溶解し、各温度で1時間インキュベートした後の残存活性を上記AOX活性測定方法で測定した。その結果、図5で示すように、ASOMとASOM IIIで熱安定性に大きな差は認められず、ASOMおよびASOM IIIは50℃、60分間の熱処理で、95%以上の活性を保持することが分かった。なお、図5中黒丸はASOM、白丸はASOM IIIを示す。
200ppmプロクリン300を含む50mM PIPES−NaOH pH 7.5中でASOMおよびASOM III 4U/mlを添加し、37℃で保存してその残存活性を上記AOX活性測定方法で測定した。その結果、図6で示すように、2週間後の残存活性はASOMが22%、ASOM IIIが30%となり、保存安定性がAcremonium sp.HI−25が生産するASOMに比べ、新規なAcremonium chrysogenum pcsMAO1−dO FERM P−21123株が生産するASOM IIIの方が向上しているという産業上優位な性質を備えた新規なAOXであることを見出した。なお、図6中黒丸はASOM、白丸はASOM IIIを示す。
上記AOX活性測定方法において、pH4〜6はクエン酸−NaOH緩衝液、pH5.5〜7はMES−NaOH緩衝液、pH6.5〜8はリン酸カリウム緩衝液、pH8〜9はトリス塩酸緩衝液、に変化してASOMおよびASOM III活性を測定した。その結果、図7及び図8で示すように、ASOMおよびASOM IIIはpH5.5±0.5付近である事が分かった。なお、図7はASOMの至適pHを示し、及び図8はASOM IIIの至適pHを示す。図7及び図8中白丸はクエン酸−NaOH緩衝液、黒丸はMES−NaOH緩衝液、白三角はリン酸カリウム緩衝液、黒三角はトリス塩酸緩衝液を示す。
ASOMおよびASOM IIIを1mg/mlの濃度になるように、50mMのpH4〜5.5はクエン酸−NaOH緩衝液、pH5.5〜7はMES−NaOH緩衝液、pH6.5〜8はリン酸カリウム緩衝液、pH8〜9はトリス塩酸緩衝液、に溶解し、37℃24時間で保存してその残存活性を上記AOX活性測定方法で測定した。その結果、図9及び図10で示すように、ASOMおよびASOM IIIはpH4から10の範囲の緩衝液中で80%以上の活性を保持する事が分かった。なお、図9はASOMのpH安定性を示し、図10はASOM IIIのpH安定性を示す。図9及び図10中白丸はクエン酸−NaOH緩衝液、黒丸はMES−NaOH緩衝液、白三角はリン酸カリウム緩衝液、黒三角はトリス塩酸緩衝液を示す。
上記AOX活性測定方法において、基質であるL−アスコルビン酸濃度を1.67〜20mM−1になるように変化してASOMおよびASOM IIIの反応速度を測定し、ラインウェーバー・バーク逆数プロットにより各見かけのKm値を算出した。その結果、ASOMの見かけのKm値は0.343mM、ASOM IIIの見かけのKm値は0.372〜0.393mMと算出された。
実施例19のQ sep. HPを用いたイオン交換カラムクロマトグラム工程で、0及び0.5Mの塩化カリウムを含む10mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)を用いたリニアグラジェントにてASOM IIIを溶出すると、KCl濃度が0.25M付近と0.35M付近に2つのAOX活性ピークが得られた。この2つの活性ピークを分取して200mMのNaClを含む100mM リン酸カリウム緩衝液pH 6.5を移動相としたTSK−GEL G3000SWXL(東ソー)を用いて分子量を測定した。比較のためにASOMも同様の試験を行い、その結果を図11に示した。図中実線の分子量マーカーを用いた検量線から、ASOMの分子量は101000、ASOM IIIの0.35M画分の分子量は192000,ASOM IIIの0.25M画分の分子量は329000であった。
上記AOX活性測定方法において、図12横軸の濃度のアジ化ナトリウムを含むAOX活性測定溶液を作成して、ASOM IIIとASOMの活性を測定した。その結果、図12で示すように、ASOMおよびASOM IIIは同様にアジ化ナトリウムにより強い阻害を受ける事が分かった。すなわち、例えば体外診断薬で、カタラーゼによる負誤差の影響を回避するためにアジ化ナトリウムを使用する方法は困難である事が示された。なお、図12中白丸はASOM III、黒丸はASOMを示す。
Claims (14)
- アスコルビン酸オキシダーゼ活性が21.6U/ml以上であり、かつカタラーゼ活性が4.7U/ml以下である酵素成分を生産する、Acremonium chrysogenum変異株。
- アスコルビン酸オキシダーゼ活性が69.6U/ml以上であり、かつカタラーゼ活性が3.8U/ml以下である酵素成分を生産する、請求項1に記載のAcremonium chrysogenum変異株。
- Acremonium chrysogenum pcsMAO1−dO株(FERM P−21123)。
- 配列表配列番号1に示すDNA配列を有する請求項1〜3のいずれかに記載の株。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の株を培養して得られる、アスコルビン酸オキシダーゼ活性が21.6U/ml以上であり、かつカタラーゼ活性が4.7U/ml以下である酵素成分。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の株を培養して得られる、アスコルビン酸オキシダーゼ活性が69.6U/ml以上であり、かつカタラーゼ活性が3.8U/ml以下である酵素成分。
- カタラーゼの混在率が20%未満である請求項5又は6に記載の酵素成分。
- カタラーゼの混在率が14.8%以下である請求項5に記載の酵素成分。
- カタラーゼの混在率が2.6%以下である請求項6に記載の酵素成分。
- 以下の(a)〜(f)の工程によって得られる酵素成分。
(a)請求項1〜4のいずれかに記載の変異株を培養する工程
(b)培養液から菌体を分離して除く工程
(c)Q sep.BBを用いたイオン交換カラムクロマトグラム工程
(d)要すればPhenyl sep.FFを用いた疎水カラムクロマトグラム工程
(e)Q sep.HPを用いたイオン交換カラムクロマトグラム工程
(f)G−25を用いた脱塩工程 - 請求項5〜10のいずれかに記載の酵素成分に含まれる、以下の(1)〜(7)の特性を有するアスコルビン酸オキシダーゼ。
(1)作用
1分子の酸素の存在下、2分子のL−アスコルビン酸を2分子のデヒドロアスコルビン酸と2分子の水に酸化する。
(2)熱安定性
50℃、60分間の熱処理で、95%以上の活性を保持する。
(3)保存安定性
pH 7.5の緩衝液中で防腐剤の存在下、濃度4U/mlで37℃、2週間保存した場合30%以上の活性を保持する。
(4)至適pH
pH 5.5±0.5。
(5)pH安定性
pH4から10の範囲の緩衝液中で、37℃、24時間で保存した場合80%以上の活性を保持する。
(6)分子量
TSK−GEL G3000SWXLによる分子量が、190000〜330000。
(7)Km値
アスコルビン酸に対して0.3〜0.4mM。 - 配列表配列番号1に示すアミノ酸配列を有する請求項11に記載のアスコルビン酸オキシダーゼ。
- AOXの生産能がないAcremonium chrysogenumの変異株に配列表配列番号1に記載のアスコルビン酸オキシダーゼ遺伝子を導入した形質転換体。
- 血清中の目的成分を過酸化水素の定量を行うことによって定量する体外診断薬において、請求項11又は12に記載のアスコルビン酸オキシダーゼを含む体外診断薬。
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