JP2008178171A - 電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法、並びに電線クランプ及びこれを用いた緊線工法 - Google Patents

電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法、並びに電線クランプ及びこれを用いた緊線工法 Download PDF

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Abstract

【課題】電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、ジャンパ線で簡単に吸収できるようにすると共に、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようにする。
【解決手段】所定の角度に調整された支持部材2によりジャンパ線17を支持して、当該ジャンパ線17の姿勢を調整する。支持部材2の角度の調整は、例えば、軸ボルト4aが係合部7a及び係合部7bの軸挿入孔5aに挿入され、挿入後、当該軸ボルト4aを回転軸にして係合部7bの角度が調整されて、係合部7a及び係合部7bの所定の調整孔5bに、調整ボルト4bが挿入されて行われる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電線のジャンパ線の姿勢などを調整する調整具や、電線を耐張鉄塔などに固定するクランプ、当該調整具又はクランプを使用して電線を緊線する工法に適用可能な電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法、並びに電線クランプ及びこれを用いた緊線工法に関するものである。
詳しくは、電線ジャンパ調整具の本体に角度調整自在に係合された支持部材を備え、この支持部材によりジャンパ線を支持して当該ジャンパ線の姿勢を調整することで、電線の緊線工程において電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された支持部材によりジャンパ線で簡単に吸収できるようにすると共に、予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようにする。
従来、電線の延線作業の終了後、耐張鉄塔と次の耐張鉄塔との間を1緊線区間として緊線作業を行う。この1緊線区間の緊線作業が終了してから、次の1緊線区間の緊線作業を行い、順次隣の緊線区間へ移行しながら作業を進めていく。
このような従来の緊線工法に代わって、近年、プレハブ工法が利用されることが多くなってきた。プレハブ工法とは、上述の1緊線区間を複数個所で同時に緊線する工法をいう。例えば、電線製造工場で電線に電線計尺マークを付けて当該電線をケーブルドラムに巻く。このケーブルドラムに巻かれた電線計尺マークを付きの電線を耐張鉄塔に延線する時に、地上の作業現場で電線計尺マークの位置に合わせてクサビ型クランプを装着しながら延線する。延線完了後、耐張鉄塔の各々の碍子装置に、地上で装着された当該クサビ型クランプを連結すると共に弛度調整する。このとき、複数個所の1緊線区間で同時に耐張鉄塔の碍子装置にクサビ型クランプを連結して弛度調整する。これにより、従来例と比較して複数個所の1緊線区間で同時に緊線作業を行うことができるので作業時間を短縮できるようになる。
このような従来例に係るプレハブ工法で緊線する場合に、例えば特許文献1に開示されている吊架式ジャンパ装置が使用される。この吊架式ジャンパ装置によれば、吊架された剛性水平材に沿ったジャンパ線の水平部に、U字形に形成されたジャンパ線余長部を設けることで、ジャンパ線の余長を吸収できるようになる。
特開平2000−350342号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、従来例に係る電線のプレハブ工法によれば、電線製造工場で付した電線計尺マークに基づいて電線を耐張鉄塔に固定すると共に弛度調整しているため、実際に電線を耐張鉄塔に固定した時に、耐張鉄塔の撓みなどにより電線計尺マーク位置の誤差が発生する場合が多い。この場合、実測値に基づいて電線の弛度を調整するため、弛度調整後に余分な電線が生じる場合が多い。この場合、余分な電線がジャンパ線に影響し、ジャンパ線が予定していた長さよりも長くなる問題がある。このため、予め耐張鉄塔の撓みなどを考慮して、電線の実長を精密に測量する必要がある。
また、特許文献1によれば、ジャンパ線余長部を設けると共に、所定長の剛性水平材に添って直線的にジャンパ線の姿勢を調整しているため、ジャンパ線の姿勢を調整する自由度が低く、電線の弛度調整後に生じた余分な電線をジャンパ線で十分に吸収できないおそれがある。
そこで、本発明はこのような従来例に係る課題を解決したものであって、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、ジャンパ線で簡単に吸収できるようにすると共に、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようにした電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法、並びに電線クランプ及びこれを用いた緊線工法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項1に記載の第1の電線ジャンパ調整具は、電線のジャンパ線の姿勢を調整する調整具であって、本体と、前記本体に角度調整自在に係合され、前記ジャンパ線を支持する支持部材と、前記本体及び前記支持部材を前記ジャンパ線に取り付ける取付部材とを備え、所定の角度に調整された支持部材により前記ジャンパ線を支持して、当該ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とするものである。
本発明に係る第1の電線ジャンパ調整具によれば、所定の角度に調整された支持部材によりジャンパ線を支持して当該ジャンパ線の姿勢を調整する。これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された支持部材によりジャンパ線で簡単に吸収できる。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項5に記載の第1の電線ジャンパ調整具を用いた緊線工法は、電線ジャンパ調整具を使用して複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、前記支持物間の電線の弛度を調整する工程と、弛度調整された電線に係るジャンパ線の所定位置に、前記電線ジャンパ調整具の本体を取り付ける工程と、前記本体に支持部材を所定の角度に調整して取り付ける工程と、角度調整された前記支持部材を前記ジャンパ線に取り付けると共に当該ジャンパ線の姿勢を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項6に記載の第2の電線ジャンパ調整具は、電線のジャンパ線の姿勢を調整する調整具であって、湾曲形状の湾曲部材と、前記湾曲部材を前記ジャンパ線に取り付ける所定数の取付部材とを備え、前記湾曲部材は、少なくとも三以上の前記取付部材によって前記ジャンパ線に取り付けられ、当該湾曲部材の湾曲形状により当該ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とするものである。
本発明に係る第2の電線ジャンパ調整具によれば、少なくとも三以上の取付部材によってジャンパ線に取り付けられた湾曲部材により、湾曲形状を利用してジャンパ線の姿勢を調整する。これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、湾曲形状の湾曲部材によりジャンパ線で簡単に吸収できる。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項7に記載の第2の電線ジャンパ調整具を用いた緊線工法は、複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、前記支持物間の電線の弛度を調整する工程と、弛度調整された電線に係るジャンパ線の所定位置に、湾曲形状の湾曲部材を少なくとも三以上の取付部材によって取り付けると共に、当該湾曲形状を利用して前記ジャンパ線の姿勢を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項8に記載の第3の電線ジャンパ調整具は、第1の棒状部材と、前記第1の棒状部材に平行移動自在に係合された第2の棒状部材と、前記第1及び第2の棒状部材を電線のジャンパ線に取り付ける取付部材とを備え、伸縮移動された前記第2の棒状部材により、前記ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とするものである。
本発明に係る第3の電線ジャンパ調整具によれば、第2の棒状部材は伸縮移動されてジャンパ線に取り付けられ、当該ジャンパ線の姿勢を調整する。これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、伸縮移動された第2の棒状部材によりジャンパ線で簡単に吸収できる。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項11に記載の第3の電線ジャンパ調整具を用いた緊線工法は、複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、前記支持物間の電線の弛度を調整する工程と、弛度調整された電線に係るジャンパ線の所定位置に、第1の棒状部材を取り付ける工程と、前記ジャンパ線に取り付けられた前記第1の棒状部材に平行移動自在に係合された第2の棒状部材を所定長伸縮させる工程と、所定長伸縮された前記第2の棒状部材を当該ジャンパ線に取り付けて当該ジャンパ線の姿勢を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項12に記載の第4の電線ジャンパ調整具は、第1及び第2の棒状部材と、前記第1の棒状部材の一端と前記第2の棒状部材の一端に係合され、第1及び第2の棒状部材の成す角度を自在に調整する角度調整具と、前記第1及び第2の棒状部材を電線のジャンパ線に取り付ける取付部材とを備え、前記角度調整具により角度調整された第1及び第2の棒状部材により、当該ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とするものである。
本発明に係る第4の電線ジャンパ調整具によれば、第1及び第2の棒状部材は、角度調整具により角度調整されてジャンパ線に取り付けられ、当該ジャンパ線の姿勢を調整する。これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された第1及び第2の棒状部材によりジャンパ線で簡単に吸収できる。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項14に記載の第4の電線ジャンパ調整具を用いた緊線工法は、複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、前記支持物間の電線の弛度を調整する工程と、弛度調整された電線に係るジャンパ線の所定位置に、第1の棒状部材を取り付ける工程と、前記ジャンパ線に取り付けられた前記第1の棒状部材の一端に係合された角度調整具の角度を調整する工程と、角度調整された前記角度調整具に一端が係合された第2の棒状部材を、前記ジャンパ線の所定位置に取り付けて当該ジャンパ線の姿勢を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項15に記載の電線クランプは、延線された電線を支持物の碍子装置に固定するための電線クランプであって、本体と、前記本体に結合され、当該本体を前記碍子装置に連結する連結部材と、前記本体を前記電線に固定する固定部材と、前記固定部材により固定された前記電線をジャンパ線として送り出すジャンパ送出部材と、前記ジャンパ送出部材に前記ジャンパ線を取り付ける取付部材とを備え、前記ジャンパ送出部材は、湾曲形状の延長部を有し、前記延長部の所定位置に前記ジャンパ線が前記取付部材により取り付けられ、前記湾曲形状を利用して当該ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とするものである。
本発明に係る電線クランプによれば、電線をジャンパ線として送り出すジャンパ送出部材が湾曲形状の延長部を有し、この延長部の所定位置にジャンパ線が取り付けられ、湾曲形状を利用してジャンパ線の姿勢を調整する。これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、延長部の湾曲形状を利用してジャンパ線で簡単に吸収できる。
上述した課題を解決するために、請求項16に記載の電線クランプを用いた緊線工法は、複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、前記延線された電線を所定の前記支持物間の碍子装置に電線クランプにより固定する工程と、前記電線クランプが固定された前記電線の弛度を調整する工程と、弛度調整された前記電線に係るジャンパ線を、前記電線クランプのジャンパ送出部材における湾曲形状の延長部の所定位置に取り付けると共に、当該湾曲形状を利用してジャンパ線の姿勢を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
本発明に係る第1の電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法によれば、所定の角度に調整された支持部材によりジャンパ線を支持して、当該ジャンパ線の姿勢を調整するものである。
この構成によって、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された支持部材によりジャンパ線で簡単に吸収できる。これにより、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
本発明に係る第2の電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法によれば、湾曲形状の湾曲部材を備え、少なくとも三以上の取付部材によって湾曲部材がジャンパ線に取り付けられ、当該湾曲形状を利用してジャンパ線の姿勢を調整するものである。
この構成によって、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、湾曲形状の湾曲部材によりジャンパ線で簡単に吸収できる。これにより、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
本発明に係る第3の電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法によれば、第1の棒状部材に平行移動自在に係合された第2の棒状部材を備え、この第2の棒状部材が伸縮移動されてジャンパ線に取り付けられ、当該ジャンパ線の姿勢を調整するものである。
この構成によって、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、伸縮移動された第2の棒状部材によりジャンパ線で簡単に吸収できる。これにより、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
本発明に係る第4の電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法によれば、第1及び第2の棒状部材は、角度調整具により角度調整されてジャンパ線に取り付けられ、当該ジャンパ線の姿勢を調整するものである。
この構成によって、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された第1及び第2の棒状部材によりジャンパ線で簡単に吸収できる。これにより、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
本発明に係る電線クランプ及びこれを用いた緊線工法によれば、延線された電線を支持物の碍子装置に固定する場合であって、電線をジャンパ線として送り出すジャンパ送出部材は湾曲形状の延長部を有し、この延長部の所定位置にジャンパ線が取付部材により取り付けられ、湾曲形状を利用してジャンパ線の姿勢を調整するものである。
この構成によって、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、延長部の湾曲形状を利用してジャンパ線で簡単に吸収できる。これにより、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
続いて、本発明に係る電線ジャンパ調整具及びこれを用いた緊線工法、並びに電線クランプ及びこれを用いた緊線工法について、図面を参照しながら説明をする。
図1は本発明に係る第1の実施例としての電線ジャンパ調整具100の構成例を示す斜視図である。図1に示す電線ジャンパ調整具100は、電線の緊線工程において電線のジャンパ線17の姿勢を調整するものであり、本体1、支持部材2、取付部材3、軸ボルト4a及び調整ボルト4bを備える。
取付部材3は、本体1及び支持部材2をジャンパ線17に取り付けるようになされる。この例で、取付部材3は、支持部材2の所定位置に2個取り付けられ、本体1の所定位置に1個取り付けられる。取付部材3は環状部3a、ボルト取付部3b、挿入孔3c、ボルト3d、ナット3e(図2参照)及び図示しないヒンジから構成されている。環状部3aは2個の半円弧部材3fから構成され、2個の半円弧部材3fの各一端がヒンジにより結合されている。各々の半円弧部材3fは、このヒンジを軸にして回転する。各半円弧部材3fの他端にはボルト取付部3bが設けられている。ボルト取付部3bは挿入孔3cを有し、この挿入孔3cにはボルト3dが挿入され、当該ボルト3dにナット3eが螺合される。
本体1は、電線支持部6a及び係合部7aから構成されている。この係合部7aは電線支持部6aの一端に設けられている。電線支持部6aの形状は、電線の周面の形状に合わせた半筒形状である。係合部7aの形状は、一枚の板状部材をコの字型に折り曲げた形状である。電線支持部6a及び係合部7aの素材には、絶縁性及び耐熱性を有した樹脂などを使用する。
支持部材2は、電線支持部6b及び係合部7bから構成されている。係合部7bは電線支持部6bの一端に設けられている。電線支持部6bの形状は、電線支持部6aと同じ半筒形状である。係合部7bの形状は、係合部7aと同様なコの字型形状である。係合部7bは、係合部7aの内側に内接するように係合されるので、係合部7bのサイズは、係合部7aよりも小さく設計されている。電線支持部6b及び係合部7bの素材には、絶縁性及び耐熱性を有した樹脂などを使用する。
支持部材2は本体1に角度調整自在に係合され、ジャンパ線17を支持する。例えば、支持部材2の係合部7bが、本体1の係合部7aに角度調整自在に係合されている。係合部7a及び係合部7bは、軸挿入孔5a及び調整孔5bを所定位置に有する。例えば、コの字型形状の係合部7aは、当該係合部7aの対向する各面の同じ位置に軸挿入孔5a及び調整孔5bを有する。係合部7bも同様に、当該係合部7bの対向する各面の同じ位置に軸挿入孔5a及び調整孔5bを有する。
軸挿入孔5aには、軸部材の一例である軸ボルト4aが挿入される。調整孔5bは、軸挿入孔5aを中心にして一定の距離に5個設けられ、挿入部材の一例である調整ボルト4bが挿入される。例えば、軸ボルト4aが係合部7a及び係合部7bの軸挿入孔5aに挿入され、挿入後、当該軸ボルト4aを回転軸にして係合部7bの角度が調整されて、係合部7a及び係合部7bの所定の調整孔5bに、調整ボルト4bが挿入される。このように、係合部7aを有した本体1に対し、係合部7bを有した支持部材2の電線支持部6bが所定の角度に調整されてジャンパ線17に取付部材3により取り付けられてジャンパ線17を支持して、当該ジャンパ線17の姿勢を調整する。
これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された支持部材2の電線支持部6bによりジャンパ線17で簡単に吸収できるようになる。従って、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
図2は、電線ジャンパ調整具100の組み立て例を示す斜視図である。図2に示す支持部材2を本体1に向かって矢印方向Pへ移動すると共に、本体1の軸挿入孔5aの位置と支持部材2の軸挿入孔5aの位置とを合わせる。このとき、本体1の2個の軸挿入孔5aと支持部材2の2個の軸挿入孔5aが一直線上に位置するように各軸挿入孔5aを合わせる。一直線上に位置が合わされた4個の軸挿入孔5aに、軸ボルト4aを矢印方向Qへ挿入する。挿入後、軸ボルト4aをナット8aで螺合する。
螺合後、軸ボルト4aを回転軸にして支持部材2の係合部7bを回転させ、係合部7bの所定の調整孔5bと係合部7aの所定の調整孔5bとが一直線上に位置するように各調整孔5bを合わせる。一直線上に位置が合わされた所定の調整孔5bに、調整ボルト4bを矢印方向Qへ挿入する。同様に、他の一直線上に位置が合わされた所定の調整孔5bに、調整ボルト4b’を矢印方向Qへ挿入する。挿入後、調整ボルト4bをナット8bで螺合し、調整ボルト4b’をナット8b’で螺合する。このように、本体1及び支持部材2を組み立てると共に、支持部材2の係合部7bの角度を所定の角度に調整する。角度調整後、支持部材2をジャンパ線17に取付金具3により取り付ける。
図3A及びBは、電線ジャンパ調整具100の機能例を示す斜視図である。図3Aに示す支持部材2は、支持部材2の電線支持部6bが矢印方向Rへ回転され、軸ボルト4aと2本の調整ボルト4bで固定されている状態である。すなわち、支持部材2の電線支持部6bの向きが、本体1の電線支持部6aの向きと異なっている。電線支持部6bを矢印方向Rへ回転するためには、先ず、2本の調整ボルト4b、4b’に螺合されたナット8b、8b’(図2参照)が螺合解除され、各調整ボルト4b、4b’が該当する調整孔5bから取り外される。次に、軸ボルト4aを回転軸にして支持部材2の係合部7bが矢印方向Rへ回転され、係合部7bの所定の調整孔5bと係合部7aの所定の調整孔5bとが一直線上に位置するように各調整孔5bが位置合わせされる。位置合わせ後、2本の調整ボルト4b、4b’が各調整孔5bに挿入されてナット8b、8b’で螺合される。このようにして、支持部材2の係合部7bは、本体1の係合部7aに角度が自在に調整されて軸ボルト4aと2本の調整ボルト4b、4b’で固定されると共に、支持部材2の電線支持部6bの向きが変更される。
電線支持部6bの向きが変更された状態で、図3Aに示す電線支持部6b及び6aを、3個の取付部材3x〜3yによりジャンパ線17に取り付ける。例えば、図中の一部破砕のジャンパ線17に電線支持部6aを配置し、取付部材3xの環状部3aを展開してジャンパ線17及び電線支持部6aに取付部材3xを装着してボルト3dにより圧締する。同様に、ジャンパ線17及び電線支持部6bに、取付部材3y及び3zを装着してボルト3dにより圧締する。これにより、電線ジャンパ調整具100がジャンパ線17に取り付けられる。
図3Bは、電線ジャンパ調整具100がジャンパ線17に取り付けられた状態である。図3Bに示すジャンパ線17は、本体1に角度調整されて取り付けられた支持部材2の電線支持部6bにより、本体1の電線支持部6aに対して角度θほど姿勢が調整されている。これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された電線支持部6bによりジャンパ線17で簡単に吸収できるようになる。
続いて、図4及び図5を参照して、電線ジャンパ調整具100を用いたプレハブ工法により電線12を懸垂鉄塔9並びに耐張鉄塔10a及び10bに緊線する作業例(その1及びその2)を説明する。もちろん、プレハブ工法に限らず、セミプレハブ工法などを用いて緊線してもよい。また、鉄塔に限らず鉄柱に電線12を緊線する場合でもよい。
図4に示す懸垂鉄塔9並びに耐張鉄塔10a及び10bの上相及び中相では緊線作業が終了しており、下相には電線12が延線された状態である。電線12を延線する場合には、例えば、耐張鉄塔10a及び10bの下相に金車11を吊り下げ、各々の金車11に延線用ワイヤーをかける。延線区間の地上の一端側に図示しない電線ドラム場を設置し、延線区間の他端側に図示しないエンジン場を設置する。金車11にかけられた延線用ワイヤーの一端を電線ドラム場の電線ドラムの電線12に取り付け、延線用ワイヤーの他端をエンジン場のウインチに取り付ける。取り付け後、ウインチで延線ワイヤーを巻き取ると共に、延線ワイヤーに取り付けられた電線12を延線する。このとき、電線ドラム場では、電線ドラムの電線12に付けられた電線計尺マーク20(図6参照)の位置に合わせてクサビ型クランプ13を装着しながら延線する。
延線後、耐張鉄塔10a及び10bの下相に備えられた碍子装置30にクサビ型クランプ13を連結するために、とび金車14及び緊線用セミ金車15を耐張鉄塔10a及び10bに取り付ける。例えば、耐張鉄塔10a及び10bの高さを全長としたとき、耐張鉄塔10a及び10bの全長の中央あたりの2箇所にとび金車14を取り付け、更に、耐張鉄塔10a及び10bの根元あたりの各2箇所にとび金車14を取り付け、緊線用セミ金車15をクサビ型クランプ13に取り付ける。
取り付け後、例えば、耐張鉄塔10aの碍子装置30の電線12を支持する側の一端にワイヤー16の先端が取り付けられ、次に、このワイヤー16の後端が、クサビ型クランプ13に取り付けられた緊線用セミ金車15に通され、続いて、鉄塔の全長の中央に取り付けられたとび金車14の片方に通され、更に続いて、地上の根元に取り付けられた片方のとび金車14に通されて図示しないウインチで矢印方向へ引っ張られる。
ウインチで矢印方向へ引っ張られると、碍子装置30とクサビ型クランプ13との距離が近づく。近づいた碍子装置30とクサビ型クランプ13とを連結し、その後、不要となったワイヤー16、緊線用セミ金車15及びとび金車14を取り外す。このようにして、懸垂鉄塔9及び耐張鉄塔10aに係る緊線区間M1と、耐張鉄塔10a及び10bに係る緊線区間M2とで同時に耐張鉄塔10a及び10bの碍子装置30にクサビ型クランプ13を連結して緊線作業を行う。
図5Aは、図4に示した耐張鉄塔10aの下相の部分を拡大した図であり、ワイヤー16がウインチで矢印方向へ引っ張られる前の状態である。図5Bは、ワイヤー16がウインチで矢印方向へ引っ張られ、碍子装置30とクサビ型クランプ13との距離が近づいた状態である。この碍子装置30とクサビ型クランプ13が接近した状態から、電線12の弛度を最終調整する。耐張鉄塔10aの撓みなどにより電線計尺マーク20の位置に取り付けられたクサビ型クランプ13の位置に誤差が発生するおそれがあるからである。このとき、余分な電線12が生じる場合が多い。
図5Cは、電線12の弛度調整後、碍子装置30とクサビ型クランプ13を連結用金具18により連結してジャンパ線17を設けた状態である。ここで、ジャンパ線17とは、クサビ型クランプ13aとクサビ型クランプ13bの間の範囲の電線をいう。この例で、ジャンパ線17と電線12は切断されていない。クサビ型クランプ13a及び13bにより両端が支持されたジャンパ線17の形状は、当該ジャンパ線17の自重による放物線の形状である。この形状では、耐張鉄塔10aのアーム19に碍子装置30を介して設けられたジャンパ線17が、風などによって揺らされて耐張鉄塔10aの本体に接触するおそれがあるので、図5Dに示す電線ジャンパ調整具100a及び100bにより、ジャンパ線17の姿勢を調整する。
例えば、先ず、クサビ型クランプ13aの近傍のジャンパ線17に電線ジャンパ調整具100aの本体1を取り付ける。次に、本体1に支持部材2を所定の角度に調整して取り付ける。例えば、支持部材2の電線支持部6bを矢印方向Rへ回転して軸ボルト4aと調整ボルト4bにより固定し、電線支持部6bの角度を調整する。角度調整された支持部材2の電線支持部6bをジャンパ線17に取り付けると共に当該ジャンパ線17の姿勢を調整する。これにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、角度調整された支持部材2の電線支持部6bによりジャンパ線17で簡単に吸収できる。
図6A及びBは、電線ジャンパ調整具100の比較例を示す説明図である。図6Aに示すジャンパ線17は、図5Cに示した耐張鉄塔10aに係るジャンパ線17の状態と同様のものである。ジャンパ線17の一端を支持しているクサビ型クランプ13aは、電線12に付された電線計尺マーク20aの位置に合わせて取り付けられている。ジャンパ線17の他端を支持しているクサビ型クランプ13bは、電線12に付された電線計尺マーク20bの位置に合わせて取り付けられている。
図6Aに示すジャンパ線17は、耐張鉄塔10aの撓みなどにより電線計尺マーク20a及び20bの位置に誤差が発生して弛度調整後に余分な電線12が生じ、余分な電線12がジャンパ線に影響してジャンパ線17が予定していた長さよりも長くなっている状態を想定している。この状態において、クサビ型クランプ13a及び13bの位置と、ジャンパ線17の弛みの一番深い位置との差をジャンパ線17の弛度D1とする。
図6Bに示すジャンパ線17は、図5Dに示したジャンパ線17の状態と同様のものである。すなわち、ジャンパ線17に電線ジャンパ調整具100a及び100bを取り付けた状態である。例えば、ジャンパ線17を支持しているクサビ型クランプ13aの近傍には、電線ジャンパ調整具100aが取り付けられ、クサビ型クランプ13bの近傍には、電線ジャンパ調整具100bが取り付けられている。この例で、電線ジャンパ調整具100a及び100bは、異なる向きに設定された電線支持部6a及び6bにより、クサビ型クランプ13a及び13bからのジャンパ線17の送り出し方向をより鉛直方向に変更し、当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。
姿勢が調整されたジャンパ線17において、クサビ型クランプ13a及び13bの位置と、ジャンパ線17の弛みの一番深い位置との差をジャンパ線17の弛度D2とする。このとき、ジャンパ線17の弛度D2と弛度D1の弛度の差は、距離L1となる。すなわち、図6Bに示すジャンパ線17の弛度D2は、図6Aに示すジャンパ線17の弛度D1よりも、距離L1だけ短くなる。これは、電線ジャンパ調整具100a及び100bをジャンパ線17に取付けることにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、電線支持部6a及び6bによりジャンパ線17で吸収したからである。
このように、本発明に係る第1の実施例としての電線ジャンパ調整具100及びこれを用いた緊線工法によれば、本体1に角度調整自在に係合された支持部材2を備え、この支持部材2が所定の角度に調整されてジャンパ線17に取り付けられ、当該ジャンパ線17の姿勢を調整するものである。
従って、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、角度調整された支持部材2によりジャンパ線17で簡単に吸収できる。これにより、電線12を緊線する際に予め電線12の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
続いて、図7〜図10を参照して、図1に示した電線ジャンパ調整具100の角度調整機能が異なる電線ジャンパ調整具の100’、100”の構成例を説明する。電線ジャンパ調整具100と同じ構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図7及び8は電線ジャンパ調整具100’の構成例を示す斜視図である。図7に示す電線ジャンパ調整具100’は、本体1’及び支持部材2’を備える。
本体1’は、電線支持部6a及び係合部7a’から構成されている。この係合部7a’は電線支持部6aの一端に設けられている。係合部7a’の形状は円板形状であり、当該円板形状の片面に連続した凹凸部7cを有する。この凹凸部7cは、軸ボルト4a’が挿入される軸挿入孔5a’(図8参照)を中心として放射状に形成されている。係合部7a’の素材には、絶縁性及び耐熱性を有した樹脂などを使用する。
支持部材2’は、電線支持部6b及び係合部7b’から構成されている。係合部7b’は電線支持部6bの一端に設けられている。係合部7b’の形状は、係合部7a’と同様な円板形状であり、当該円板形状の片面に連続した凹凸部7dを有する。この凹凸部7dは、軸ボルト4a’が挿入される軸挿入孔5a’を中心として放射状に形成されている。係合部7b’の素材には、絶縁性及び耐熱性を有した樹脂などを使用する。係合部7b’の凹凸部7dと係合部7a’の凹凸部7cとが所定の角度に調整されて嵌合されることにより、係合部7b’と係合部7a’の角度が調整可能となっている。
図8に示す電線ジャンパ調整具100’は、組み立て例を示す斜視図である。電線ジャンパ調整具100’を組み立てる場合、支持部材2’を本体1’に向かって移動すると共に、本体1’の軸挿入孔5a’の位置と支持部材2’の軸挿入孔5a’の位置とを合わせて、所定の角度で本体1’の凹凸部7cを、支持部材2’の凹凸部7dに嵌合する。その後、軸ボルト4a’を各々の軸挿入孔5a’に挿入してナット8a’で固定する。例えば、図7に示す角度θ2で、係合部7b’の凹凸部7dを係合部7a’の凹凸部7cに嵌合する。
係合部7a’を有した本体1’に対し、係合部7b’を有した支持部材2’の電線支持部6bが角度θ2に調整された電線ジャンパ調整具100’を、ジャンパ線17に取付部材3により取り付けてジャンパ線17を支持し、当該ジャンパ線17の姿勢を調整する。これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された支持部材2’の電線支持部6bによりジャンパ線17で簡単に吸収できるようになる。従って、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
図9及び10は電線ジャンパ調整具100”の構成例を示す斜視図である。図9に示す電線ジャンパ調整具100”は、本体1”及び支持部材2”を備える。本体1”は、電線支持部6a及び係合部7a”から構成されている。この係合部7a”は電線支持部6aの一端に設けられている。係合部7a”の形状は円板形状であり、当該円板形状の片面に連続した突起部7c’(図10参照)を有する。係合部7a”の素材には、絶縁性及び耐熱性を有した樹脂などを使用する。
支持部材2”は、電線支持部6b及び係合部7b”から構成されている。係合部7b”は電線支持部6bの一端に設けられている。係合部7b”の形状は、係合部7a’と同様な円板形状であり、当該円板形状の片面に5個の孔部7d’(図10参照)を有する。これらの孔部7d’は、軸ボルト4a’が挿入される軸挿入孔5a’を中心として円弧位置に形成されている。係合部7b”の素材には、絶縁性及び耐熱性を有した樹脂などを使用する。係合部7b”の所定の孔部7d’に、係合部7a’の突起部7c’を所定の角度に調整して挿入することにより、係合部7b”と係合部7a”の角度が調整可能となっている。
図10に示す電線ジャンパ調整具100”は、組み立て例を示す斜視図である。電線ジャンパ調整具100”を組み立てる場合、支持部材2”を本体1”に向かって移動すると共に、本体1”の軸挿入孔5a’の位置と支持部材2”の軸挿入孔5a’の位置とを合わせて、所定の角度で本体1”の突起部7c’を、支持部材2”の孔部7d’に挿入する。その後、軸ボルト4a’を各々の軸挿入孔5a’に挿入してナット8a’で固定する。例えば、図9に示す角度θ3で、係合部7b”の孔部7d’に係合部7a”の突起部7c’を挿入する。
係合部7a”を有した本体1”に対し、係合部7b”を有した支持部材2”の電線支持部6bが角度θ3に調整された電線ジャンパ調整具100”を、ジャンパ線17に取付部材3により取り付けてジャンパ線17を支持し、当該ジャンパ線17の姿勢を調整する。これにより、電線の弛度調整後に生じた余分な電線を、角度調整された支持部材2”の電線支持部6bによりジャンパ線17で簡単に吸収できるようになる。従って、電線を緊線する際に予め電線の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
図11は本発明に係る第2の実施例としての電線ジャンパ調整具200の構成例を示す斜視図である。図11に示す電線ジャンパ調整具200は、電線の緊線工程において電線のジャンパ線17の姿勢を調整するものであり、取付部材3及び湾曲部材21を備える。なお、上述した実施例1と同じ構成部には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
取付部材3は、湾曲部材21をジャンパ線17に取り付けるようになされる。湾曲部材21は、少なくとも三以上の取付部材3によってジャンパ線17に取り付けられる。湾曲部材21の形状は、湾曲した半筒形状であり、湾曲部材21は、この湾曲形状を利用してジャンパ線17の姿勢を調整する。これにより、電線の緊線工程に生じた余分な電線12を、湾曲形状の湾曲部材21によりジャンパ線17で簡単に吸収できるようになる。
図12A及びBは、電線ジャンパ調整具200の応用例を示す説明図である。図12Aは、弛度が調整された電線12に取り付けられたクサビ型クランプ13の近傍に、電線ジャンパ調整具200が取り付けられている図である。例えば、図12Aに示すクサビ型クランプ13aの近傍には、電線ジャンパ調整具200aが取り付けられ、クサビ型クランプ13bの近傍には、電線ジャンパ調整具200bが取り付けられている。この例で、電線ジャンパ調整具200aの湾曲部材21aは、三個の取付部材3によってジャンパ線17に取り付けられている。例えば、三個の取付部材3の各々が、湾曲形状の湾曲部材21aの一端、中央部及び他端に取り付けられている。湾曲部材21aは、この湾曲形状を利用してジャンパ線17の姿勢を調整している。同様に、電線ジャンパ調整具200bの湾曲部材21bは、三個の取付部材3によってジャンパ線17に取り付けられている。湾曲部材21bも、この湾曲形状を利用してジャンパ線17の姿勢を調整している。
例えば、湾曲部材21aは、クサビ型クランプ13aからのジャンパ線17の送り出し方向を湾曲形状を利用してより水平方向に変更して当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。同様に、湾曲部材21bは、クサビ型クランプ13bからのジャンパ線17の送り出し方向を湾曲形状を利用してより水平方向に変更して当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。
姿勢が調整されたジャンパ線17において、クサビ型クランプ13a及び13bの位置と、ジャンパ線17の弛みの一番深い位置との差をジャンパ線17の弛度D3とする。このとき、ジャンパ線17の弛度D3と図6Aに示した弛度D1の弛度の差は、距離L2となる。すなわち、図12Aに示すジャンパ線17の弛度D3は、図6Aに示したジャンパ線17の弛度D1よりも、距離L2だけ短くなる。これは、電線ジャンパ調整具200a及び200bを、ジャンパ線17に取付けることにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、湾曲部材21a及び21bの湾曲形状を利用してジャンパ線17で吸収したからである。
図12Bは、クサビ型クランプ13から若干離れた位置に、電線ジャンパ調整具200が取り付けられている図である。例えば、図12Bに示すクサビ型クランプ13aとジャンパ線17の一番深い位置の略中間に、電線ジャンパ調整具200aが取り付けられ、クサビ型クランプ13bとジャンパ線17の一番深い位置の略中間に、電線ジャンパ調整具200bが取り付けられている。この例で、電線ジャンパ調整具200aの湾曲部材21aは、三個の取付部材3によってジャンパ線17に取り付けられている。湾曲部材21aは、湾曲形状を利用してジャンパ線17の姿勢を調整する。同様に、電線ジャンパ調整具200bの湾曲部材21bは、三個の取付部材によってジャンパ線17に取り付けられている。湾曲部材21bも、湾曲形状を利用してジャンパ線17の姿勢を調整する。
例えば、湾曲部材21aは、クサビ型クランプ13bから送り出されたジャンパ線17の向きを、湾曲形状を利用してより水平方向に変更して当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。同様に、湾曲部材21bは、クサビ型クランプ13bから送り出されたジャンパ線17の向きを、湾曲形状を利用してより水平方向に変更して当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。
姿勢が調整されたジャンパ線17において、クサビ型クランプ13a及び13bの位置と、ジャンパ線17の弛みの一番深い位置との差をジャンパ線17の弛度D4とする。このとき、ジャンパ線17の弛度D4と図6Aに示した弛度D1の弛度の差は、距離L3となる。すなわち、図12Bに示すジャンパ線17の弛度D4は、弛度D1よりも距離L3だけ短くなる。これは、電線ジャンパ調整具200a及び200bを上述のジャンパ線17の略中間に取付けることにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、湾曲部材21a及び21bの湾曲形状を利用してジャンパ線17で吸収したからである。
このように、本発明に係る第2の実施例としての電線ジャンパ調整具200によれば、湾曲形状の湾曲部材21を備え、少なくとも三以上の取付部材3によって湾曲部材21がジャンパ線17に取り付けられ、当該湾曲形状を利用してジャンパ線17の姿勢を調整するものである。
従って、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、湾曲形状の湾曲部材21によりジャンパ線17で簡単に吸収できる。これにより、電線12を緊線する際に予め電線12の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
なお、電線ジャンパ調整具200の取付け位置は、鉄塔のアーム間隔などの状況に応じて、図12Aに示した位置又は図12Bに示した位置などに決められる。もちろん、電線ジャンパ調整具200を2個以上ジャンパ線17に取付けることも可能である。
図13は本発明に係る第3の実施例としての電線ジャンパ調整具300の構成例を示す斜視図である。図13示す電線ジャンパ調整具300は、電線の緊線工程において電線のジャンパ線17の姿勢を調整するものであり、取付部材22、筒状部材23及び棒状部材24を備える。なお、上述した実施例1と同じ構成部には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
取付部材22は、筒状部材23及び棒状部材24を電線のジャンパ線17に取り付けるようになされる。この例で、取付部材22は、筒状部材23の所定位置に2個取り付けられ、取付部材22’は、棒状部材24の所定位置に1個取り付けられる。取付部材22及び22’は環状部3a(3a’)、ボルト取付部3b、挿入孔3c、ボルト3d、ナット3e(図2参照)、小環状部22a及びヒンジ22cから構成されている。取付部材22’の環状部3a’は、棒状部材24に取り付けられるため、取付部材22の環状部3aよりも径が若干小さく設計されている。小環状部22aは2個の半円弧部材22bから構成され、2個の半円弧部材22bの各一端がヒンジ22cにより結合されている。小環状部22aの半円弧部材22b及び環状部3aの半円弧部材3fは、このヒンジ22cを軸にして回転する。
図中の取付部材22の環状部3aには筒状部材23が挿入されて取り付けられ、取付部材22の小環状部22aにはジャンパ線17が取り付けられている。また、取付部材22’の環状部3a’には棒状部材24が挿入されて取り付けられ、取付部材22’の小環状部22aにはジャンパ線17が取り付けられている。
筒状部材23は第1の棒状部材の一例を構成し、筒本体25、底部26及びストッパー受部27を備える。底部26は円板型の部材であり、筒形状の筒本体25の底面に取り付けられている。ストッパー受部27はドーナツ型の部材であり、筒本体25の上面に取り付けられている。ストッパー受部27は棒状部材24を抜け止めする。
棒状部材24は第2の棒状部材の一例を構成し、棒本体28、ストッパー29及び蓋部31を備える。ストッパー29は円板型の部材であり、棒本体28の底面に取り付けられている。ストッパー29の径は、筒本体25の径より小さく、ドーナツ型のストッパー受部27の内円の径より大きく設計されている。これにより、ストッパー29は、筒本体25の内部で移動すると共に、ストッパー受部27により抜け止めされる。蓋部31は円板型の部材であり、棒本体28の上面に取り付けられている。
棒状部材24を筒状部材23に取り付ける工程は、先ず、筒本体25の上面にストッパー受部27を取り付け、ストッパー29が取り付けられた棒本体28を筒本体25の底面側から挿入する。次に、筒本体25に底部26を取り付けると共に、棒本体28に蓋部31を取り付ける。これにより、棒状部材24を筒状部材23に平行移動自在に挿入できると共に、棒状部材24が筒状部材23に抜け止めされる。
図14A及びBは電線ジャンパ調整具300の機能例を示す斜視図である。図14Aに示す電線ジャンパ調整具300は、一部破砕のジャンパ線17に3個の取付部材22及び22’により取り付けたものである。例えば、先ず、所定のジャンパ線17に対して平行に筒状部材23を配置する。配置後、取付部材22の小環状部22a及び環状部3aを、ヒンジ22cを軸にして回転して開く。次に、小環状部22aによりジャンパ線17を掴持すると共に、環状部3aにより筒状部材23を掴持する。その後、ボルト取付部3bにボルト3dを挿入して図2に示したナット3eで螺合する。このようにして、取付部材22を筒状部材23の両端に取り付けて、筒状部材23をジャンパ線17に取り付ける。筒状部材23を取付け後、棒状部材24を所定距離ほど伸縮移動してジャンパ線17に取付部材22’により取り付けると共に当該ジャンパ線17の姿勢を調整する。これにより、電線12の緊線工程に生じた余分な電線12を、棒状部材24によりジャンパ線17で簡単に吸収できるようになる。
図14Bに示す棒状部材24は、図14Aに示した棒状部材24の状態から更に伸長された状態である。このように、棒状部材24を伸縮調整することにより、ジャンパ線17の姿勢を調整する範囲を変更することができる。
図15は、電線ジャンパ調整具300の応用例を示す説明図である。図15に示す弛度が調整された電線12に係るジャンパ線17の弛みの一番深い位置に、電線ジャンパ調整具300が取り付けられた図である。この例で、筒状部材23は、取付部材22が筒状部材23の両端に取り付けられて、ジャンパ線17に取り付けられている。棒状部材24は、最大長ほど伸長移動されてジャンパ線17に取付部材22’により取り付けられると共に当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。
姿勢が調整されたジャンパ線17において、クサビ型クランプ13a及び13bの位置と、ジャンパ線17の弛みの一番深い位置との差をジャンパ線17の弛度D5とする。このとき、ジャンパ線17の弛度D5と図6Aに示した弛度D1の弛度の差は、距離L4となる。すなわち、図15に示すジャンパ線17の弛度D5は、図6Aに示したジャンパ線17の弛度D1よりも、距離L4だけ短くなる。これは、電線ジャンパ調整具300を、ジャンパ線17に取付けることにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、棒状部材24を利用してジャンパ線17で吸収したからである。
このように、本発明に係る第3の実施例としての電線ジャンパ調整具300によれば、筒状部材23に平行移動自在に係合された棒状部材24を備え、この棒状部材24が伸縮移動されてジャンパ線17に取り付けられ、当該ジャンパ線17の姿勢を調整するものである。
従って、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、伸縮移動された棒状部材24によりジャンパ線17で簡単に吸収できる。これにより、電線12を緊線する際に予め電線12の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
図16は、本発明に係る第4の実施例としての電線ジャンパ調整具400の構成例を示す斜視図である。図16示す電線ジャンパ調整具400は、取付部材3、第1の半筒状部材34及び第2の半筒状部材35を備える。なお、上述した実施例1と同じ構成部には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1の半筒状部材34は第1の棒状部材の一例を構成し、半筒状部材34の形状は半筒形状である。半筒状部材34は、内周面に長手方向に沿ってスライド用凹部36を2本備える。第1の半筒状部材35は第2の棒状部材の一例を構成し、半筒状部材35の形状は半筒形状である。半筒状部材35は、内周面に長手方向に沿ってスライド用凸部37を2本備える。半筒状部材35は、半筒状部材34よりも一回り小さく設計されている。半筒状部材35のスライド用凸部37が、半筒状部材34のスライド用凹部36に平行移動自在に挿入される。これにより、半筒状部材34は、伸縮移動(スライド)することができるようになる。
図16に示す電線ジャンパ調整具400は、一部破砕のジャンパ線17に3個の取付部材3及び3’により取り付けたものである。例えば、先ず、所定のジャンパ線17に対して平行に半筒状部材34を配置する。配置後、取付部材3の環状部3aを、図示しないヒンジを軸にして回転して開く。次に、環状部3aにより半筒状部材34を掴持する。その後、ボルト取付部3bにボルト3dを挿入して図2に示したナット3eで螺合する。このようにして、取付部材3を半筒状部材34の両端に取り付けて、半筒状部材34をジャンパ線17に取り付ける。半筒状部材34を取付け後、半筒状部材35のスライド用凸部37を利用して半筒状部材35を所定距離ほど伸縮移動してジャンパ線17に取付部材3’により取り付けると共に当該ジャンパ線17の姿勢を調整する。これにより、電線12の緊線工程に生じた余分な電線12を、湾曲形状の半筒状部材35によりジャンパ線17で簡単に吸収できるようになる。
図17は、電線ジャンパ調整具400の応用例を示す説明図である。図17に示す弛度調整後の電線12に係るジャンパ線17の弛みの一番深い位置に、電線ジャンパ調整具400が取り付けられた図である。この例で、半筒状部材34は、取付部材3が半筒状部材34の両端に取り付けられて、ジャンパ線17に取り付けられている。半筒状部材35は、最大長ほど伸長移動されてジャンパ線17に取付部材3’により取り付けられると共に当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。
姿勢が調整されたジャンパ線17において、クサビ型クランプ13a及び13bの位置と、ジャンパ線17の弛みの一番深い位置との差をジャンパ線17の弛度D6とする。このとき、ジャンパ線17の弛度D6と図6Aに示した弛度D1の弛度の差は、距離L5となる。すなわち、図17に示すジャンパ線17の弛度D6は、図6Aに示したジャンパ線17の弛度D1よりも、距離L5だけ短くなる。これは、電線ジャンパ調整具400を、ジャンパ線17に取付けることにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、半筒状部材35を利用してジャンパ線17で吸収したからである。
このように、本発明に係る第4の実施例としての電線ジャンパ調整具400によれば、半筒状部材34に平行移動自在に係合された半筒状部材35を備え、この半筒状部材35が伸縮移動されてジャンパ線17に取り付けられ、当該ジャンパ線17の姿勢を調整するものである。
従って、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、伸縮移動された半筒状部材35によりジャンパ線17で簡単に吸収できる。これにより、電線12を緊線する際に予め電線12の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
図18は、本発明に係る第5の実施例としての電線ジャンパ調整具500の構成例を示す斜視図である。図18に示す電線ジャンパ調整具500は、取付部材22、筒状部材23a及び23b、棒状部材24a及び24b並びに角度調整具33を備える。なお、上述した実施例1と同じ構成部には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
取付部材22は、筒状部材23及び棒状部材24を電線のジャンパ線17に取り付けるようになされる。この例で、取付部材22aは、筒状部材23aの所定位置に1個取り付けられ、取付部材22a’は、棒状部材24aの所定位置に1個取り付けられる。取付部材22bは、筒状部材23bの所定位置に1個取り付けられ、取付部材22b’は、棒状部材24bの所定位置に1個取り付けられる。
角度調整具33は、筒状部材23aの一端と筒状部材23bの一端に係合され、筒状部材23aと筒状部材23bの成す角度を自在に調整する。角度調整具33には、例えば、図1に示したような角度調整機構を利用する。角度調整具33の図示しない円形凹部の各々に筒状部材23a及び23bの一端が嵌合され、上述の角度調整機構を利用して筒状部材23a及び23bの角度を調整する。筒状部材23a及び23bの角度は、例えば、180°から90°まで、30°ごとに3段階に調整される。
図19A及びBは電線ジャンパ調整具500の機能例を示す斜視図である。図19Aに示す角度調整具33は、筒状部材23a及び23bの角度が180°に設定された状態である。図19Bに示す角度調整具33は、筒状部材23bが30°(1段階)移動され、図19Aの筒状部材23a及び23bの角度が180°の状態から、筒状部材23a及び23bの角度が150°に調整された状態である。このようにして、角度調整具33により筒状部材23a及び23bの角度が調整される。角度調整された筒状部材23a及び23bを取付部材22によりジャンパ線17に取り付ける。このとき、棒状部材24a及び24bを所定長ほど伸長させて、取付部材22によりジャンパ線17に取り付ける。これにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、角度調整された筒状部材23a、23b並びに棒状部材24a、24bによりジャンパ線17で簡単に吸収できる。
図20は、電線ジャンパ調整具500の応用例を示す説明図である。図20に示す弛度調整後の電線12に係るジャンパ線17の弛みの第1のコーナーに、電線ジャンパ調整具500aが取り付けられ、第2のコーナーに、電線ジャンパ調整具500bが取り付けられた図である。この例で、角度調整具33は、図19Aに示した状態から筒状部材23bが60°(2段階)折り曲げられ、筒状部材23a及び23bの角度が120°に調整された状態である。この状態で、電線ジャンパ調整具500aの筒状部材23aは、取付部材22aによりジャンパ線17に取り付けられ、棒状部材24aは、所定長ほど伸長移動されてジャンパ線17に取付部材22a’により取り付けられている。また、電線ジャンパ調整具500aの筒状部材23bは、取付部材22bによりジャンパ線17に取り付けられ、棒状部材24bは、所定長ほど伸長移動されてジャンパ線17に取付部材22b’により取り付けられると共に当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。同様に、電線ジャンパ調整具500bも、筒状部材23a及び23bの角度が120°に調整された状態で、ジャンパ線17に取り付けられると共に当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。
姿勢が調整されたジャンパ線17において、クサビ型クランプ13a及び13bの位置と、ジャンパ線17の弛みの一番深い位置との差をジャンパ線17の弛度D7とする。このとき、ジャンパ線17の弛度D7と図6Aに示した弛度D1の弛度の差は、距離L6となる。すなわち、ジャンパ線17の弛度D7は、図6Aに示したジャンパ線17の弛度D1よりも、距離L6だけ短くなる。これは、電線ジャンパ調整具500a及び500bを、ジャンパ線17に取付けることにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、角度調整された筒状部材23a、23b及び棒状部材24a、24bを利用してジャンパ線17で吸収したからである。
このように、本発明に係る第5の実施例としての電線ジャンパ調整具500によれば、筒状部材23a及び23bは、角度調整具33により角度調整されてジャンパ線17に取り付けられ、当該ジャンパ線17の姿勢を調整するものである。
従って、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、角度調整された筒状部材23a及び23bによりジャンパ線17で簡単に吸収できる。これにより、電線12を緊線する際に予め電線12の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
図21は、本発明に係る第6の実施例としてのクサビ型クランプ600の構成例を示す斜視図である。図21に示すクサビ型クランプ600は、取付部材3、連結用金具18、本体40、クサビ41及びジャンパ送出部材42を備え、延線された電線12を碍子装置30に固定する。
連結用金具18は、一端が碍子装置30に連結され、他端が本体40に結合され、本体40を碍子装置30に連結する。本体40は内部に電線12が通され、内部に通された電線12は、固定部材の一例を構成するクサビ41により抜け止めされて、本体40が電線12に固定される。クサビ41にはジャンパ送出部材42が取り付けられ、ジャンパ送出部材42は、クサビ41により固定された電線12をジャンパ線17として送り出す。
ジャンパ送出部材42は、湾曲形状の延長部43を有し、この延長部43の所定位置にジャンパ線17が取付部材3により取り付けられ、湾曲形状を利用して当該ジャンパ線17の姿勢を調整する。これにより、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、延長部43の湾曲形状を利用してジャンパ線17で簡単に吸収できるようになる。
図22は、クサビ型クランプ600の応用例を示す説明図である。図22に示す弛度調整後の電線12に係るジャンパ線17の一端にクサビ型クランプ600aが取り付けられ、ジャンパ線17の他端にクサビ型クランプ600bが取り付けられている。例えば、クサビ型クランプ600aのジャンパ送出部材42の延長部43aの所定位置に、取付部材3によりジャンパ線17が取り付けられている。これにより、ジャンパ線17の送り出し方向をより鉛直方向に変更し、当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。同様に、クサビ型クランプ600bのジャンパ送出部材42の延長部43bの所定位置に、取付部材3によりジャンパ線17が取り付けられている。これにより、ジャンパ線17の送り出し方向をより鉛直方向に変更し、当該ジャンパ線17の姿勢を調整している。
姿勢が調整されたジャンパ線17において、クサビ型クランプ600a及び600bの位置と、ジャンパ線17の弛みの一番深い位置との差をジャンパ線17の弛度D8とする。このとき、ジャンパ線17の弛度D8と図6Aに示したジャンパ線17の弛度D1との差は、距離L7となる。すなわち、ジャンパ線17の弛度D8は、弛度D1よりも距離L7だけ短くなる。これは、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、延長部43a及び43bの湾曲形状を利用して、ジャンパ線17で吸収したからである。
このように、本発明に係る第6の実施例としてのクサビ型クランプ600及びこれを用いた緊線工法によれば、延線された電線12を碍子装置30に固定する場合であって、電線12をジャンパ線17として送り出すジャンパ送出部材42は湾曲形状の延長部43を有し、この延長部43の所定位置にジャンパ線17が取付部材3により取り付けられ、湾曲形状を利用してジャンパ線17の姿勢を調整するものである。
従って、電線12の弛度調整後に生じた余分な電線12を、延長部43の湾曲形状を利用してジャンパ線17で簡単に吸収できる。これにより、電線12を緊線する際に予め電線12の実長を精密に測量する手間を省けるようになる。
本発明は、電線のジャンパ線の姿勢などを調整する調整具や、電線を耐張鉄塔などに固定する電線クランプ、当該調整具又は電線クランプを使用して電線を緊線する工法に適用して好適である。
本発明に係る第1の実施例としての電線ジャンパ調整具100の構成例を示す斜視図である。 電線ジャンパ調整具100の組み立て例を示す斜視図である。 A及びBは、電線ジャンパ調整具100の機能例を示す斜視図である。 電線12を緊線する作業例(その1)を示す説明図である。 電線12を緊線する作業例(その2)を示す説明図である。 A及びBは、電線ジャンパ調整具100の比較例を示す説明図である。 電線ジャンパ調整具100’の構成例を示す斜視図である。 電線ジャンパ調整具100’の組み立て例を示す斜視図である。 電線ジャンパ調整具100”の構成例を示す斜視図である。 電線ジャンパ調整具100”の組み立て例を示す斜視図である。 本発明に係る第2の実施例としての電線ジャンパ調整具200の構成例を示す斜視図である。 A及びBは、電線ジャンパ調整具200の応用例を示す説明図である。 は本発明に係る第3の実施例としての電線ジャンパ調整具300の構成例を示す斜視図である。 A及びBは電線ジャンパ調整具300の機能例を示す斜視図である。 電線ジャンパ調整具300の応用例を示す説明図である。 本発明に係る第4の実施例としての電線ジャンパ調整具400の構成例を示す斜視図である。 電線ジャンパ調整具400の応用例を示す説明図である。 本発明に係る第5の実施例としての電線ジャンパ調整具500の構成例を示す斜視図である。 A及びBは電線ジャンパ調整具500の機能例を示す斜視図である。 電線ジャンパ調整具500の応用例を示す説明図である。 本発明に係る第6の実施例としてのクサビ型クランプ600の構成例を示す斜視図である。 クサビ型クランプ600の応用例を示す説明図である。
符号の説明
1 本体
2 支持部材
3 取付部材
4a 軸ボルト(軸部材)
4b 調整ボルト(挿入部材)
5a 軸挿入孔
5b 調整孔
18 連結用金具(連結部材)
21 支持部材
22 取付部材
23 筒状部材(第1の棒状部材)
24 棒状部材(第2の棒状部材、棒部材)
33 角度調整具
34 第1の半筒状部材(第1の棒状部材)
35 第2の半筒状部材(第2の棒状部材)
41 クサビ(固定部材)
42 ジャンパ送出部材
43 延長部
100〜500 電線ジャンパ調整具
600 クサビ型クランプ

Claims (16)

  1. 電線のジャンパ線の姿勢を調整する調整具であって、
    本体と、
    前記本体に角度調整自在に係合され、前記ジャンパ線を支持する支持部材と、
    前記本体及び前記支持部材を前記ジャンパ線に取り付ける取付部材とを備え、
    所定の角度に調整された前記支持部材により前記ジャンパ線を支持して、当該ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とする電線ジャンパ調整具。
  2. 前記本体及び前記支持部材は、
    軸部材と、挿入部材と、
    前記軸部材を挿入するための軸挿入孔と、
    前記軸挿入孔を中心にして一定の距離に設けられ、前記挿入部材を挿入するための所定数の調整孔とを有し、
    前記軸部材が前記本体及び前記支持部材の軸挿入孔に挿入され、
    挿入後、当該軸部材を回転軸にして前記支持部材の角度が調整されて、前記本体及び前記支持部材の所定の調整孔に、前記挿入部材が挿入されることを特徴とする請求項1に記載の電線ジャンパ調整具。
  3. 前記本体及び前記支持部材は、
    当該本体と支持部材を係合する係合部を備え、
    前記係合部は、
    軸部材と、
    前記軸部材を挿入するための軸挿入孔と、
    前記軸挿入孔を中心として放射状に形成された凹凸部とを有し、
    前記本体の係合部の凹凸部と前記支持部材の係合部の凹凸部とが嵌合され、前記本体及び前記支持部材の軸挿入孔に前記軸部材が挿入されて当該係合部が固定されることを特徴とする請求項1に記載の電線ジャンパ調整具。
  4. 前記本体及び前記支持部材は、
    当該本体と支持部材を係合する係合部を備え、
    前記本体の係合部は、
    軸部材と、突起部と、
    前記軸部材を挿入するための軸挿入孔とを有し、
    前記支持部材の係合部は、
    前記軸部材を挿入するための軸挿入孔と、
    前記軸挿入孔を中心として円弧位置に形成された所定数の孔部とを有し、
    前記本体及び支持部材の係合部は、
    当該支持部材の係合部の孔部に当該本体の係合部の突起部が挿入され、当該本体及び支持部材の軸挿入孔に前記軸部材が挿入されて固定されることを特徴とする請求項1に記載の電線ジャンパ調整具。
  5. 電線ジャンパ調整具を使用して複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、
    前記支持物間の電線の弛度を調整する工程と、
    弛度調整された電線に係るジャンパ線の所定位置に、前記電線ジャンパ調整具の本体を取り付ける工程と、
    前記本体に支持部材を所定の角度に調整して取り付ける工程と、
    角度調整された前記支持部材を前記ジャンパ線に取り付けると共に当該ジャンパ線の姿勢を調整する工程と
    を有することを特徴とする電線ジャンパ調整具を用いた緊線工法。
  6. 電線のジャンパ線の姿勢を調整する調整具であって、
    湾曲形状の湾曲部材と、
    前記湾曲部材を前記ジャンパ線に取り付ける所定数の取付部材とを備え、
    前記湾曲部材は、
    少なくとも三以上の前記取付部材によって前記ジャンパ線に取り付けられ、当該湾曲部材の湾曲形状により当該ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とする電線ジャンパ調整具。
  7. 複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、
    前記支持物間の電線の弛度を調整する工程と、
    弛度調整された電線に係るジャンパ線の所定位置に、湾曲形状の湾曲部材を少なくとも三以上の取付部材によって取り付けると共に、当該湾曲形状を利用して前記ジャンパ線の姿勢を調整する工程と
    を有することを特徴とする電線ジャンパ調整具を用いた緊線工法。
  8. 第1の棒状部材と、
    前記第1の棒状部材に平行移動自在に係合された第2の棒状部材と、
    前記第1及び第2の棒状部材を電線のジャンパ線に取り付ける取付部材とを備え、
    伸縮移動された前記第2の棒状部材により、前記ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とする電線ジャンパ調整具。
  9. 前記第1の棒状部材の形状は筒形状であり、
    前記第2の棒状部材が、前記筒形状の第1の棒状部材に平行移動自在に挿入されることを特徴とする請求項8に記載の電線ジャンパ調整具。
  10. 前記第1及び第2の棒状部材の形状は半筒形状であり、
    前記半筒形状の第2の棒状部材が、前記半筒形状の第1の棒状部材に平行移動自在に挿入されることを特徴とする請求項8に記載の電線ジャンパ調整具。
  11. 複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、
    前記支持物間の電線の弛度を調整する工程と、
    弛度調整された電線に係るジャンパ線の所定位置に、第1の棒状部材を取り付ける工程と、
    前記ジャンパ線に取り付けられた前記第1の棒状部材に平行移動自在に係合された第2の棒状部材を所定長伸縮させる工程と、
    所定長伸縮された前記第2の棒状部材を当該ジャンパ線に取り付けて当該ジャンパ線の姿勢を調整する工程と
    を有することを特徴とする電線ジャンパ調整具を用いた緊線工法。
  12. 第1及び第2の棒状部材と、
    前記第1の棒状部材の一端と前記第2の棒状部材の一端に係合され、第1及び第2の棒状部材の成す角度を自在に調整する角度調整具と、
    前記第1及び第2の棒状部材を電線のジャンパ線に取り付ける取付部材とを備え、
    前記角度調整具により角度調整された第1及び第2の棒状部材により、当該ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とする電線ジャンパ調整具。
  13. 前記第1及び第2の棒状部材は、
    伸縮自在に係合された棒部材を備えることを特徴とする請求項12に記載の電線ジャンパ調整具。
  14. 複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、
    前記支持物間の電線の弛度を調整する工程と、
    弛度調整された電線に係るジャンパ線の所定位置に、第1の棒状部材を取り付ける工程と、
    前記ジャンパ線に取り付けられた前記第1の棒状部材の一端に係合された角度調整具の角度を調整する工程と、
    角度調整された前記角度調整具に一端が係合された第2の棒状部材を、前記ジャンパ線の所定位置に取り付けて当該ジャンパ線の姿勢を調整する工程と
    を有することを特徴とする電線ジャンパ調整具を用いた緊線工法。
  15. 延線された電線を支持物の碍子装置に固定するための電線クランプであって、
    本体と、
    前記本体に結合され、当該本体を前記碍子装置に連結する連結部材と、
    前記本体を前記電線に固定する固定部材と、
    前記固定部材により固定された前記電線をジャンパ線として送り出すジャンパ送出部材と、
    前記ジャンパ送出部材に前記ジャンパ線を取り付ける取付部材とを備え、
    前記ジャンパ送出部材は、
    湾曲形状の延長部を有し、
    前記延長部の所定位置に前記ジャンパ線が前記取付部材により取り付けられ、前記湾曲形状を利用して当該ジャンパ線の姿勢を調整することを特徴とする電線クランプ。
  16. 複数の支持物に延線された電線を緊線する緊線工法であって、
    前記延線された電線を所定の前記支持物間の碍子装置に電線クランプにより固定する工程と、
    前記電線クランプが固定された前記電線の弛度を調整する工程と、
    弛度調整された前記電線に係るジャンパ線を、前記電線クランプのジャンパ送出部材における湾曲形状の延長部の所定位置に取り付けると共に、当該湾曲形状を利用してジャンパ線の姿勢を調整する工程と
    を有することを特徴とする電線クランプを用いた緊線工法。
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