JP2008177887A - オーディオ出力装置およびサラウンドシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】
サラウンドスピーカの配線を必要とせず、電力線を通信媒体として送信されたオーディオ信号を聴取位置の上方の天井に設置されたスピーカから出力することにより、サラウンド効果を得ることができるオーディオ出力装置およびサラウンドシステムを提供する。
【解決手段】
天井に設けられた照明機器用の電源供給端子に接続する接続手段と、接続手段から電力線を介して入力されたオーディオ信号を受信する受信手段と、受信されたオーディオ信号にマトリクス処理の信号処理を施す第1の信号処理手段と、第1の信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号に頭部伝達関数に基づいて信号処理を施す第2の信号処理手段と、第2の信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号を出力するスピーカとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力線を介して受信したオーディオ信号を出力するオーディオ出力装置、および、マルチチャンネルのオーディオ信号を再生するサラウンドシステムの技術に関する。
家庭内に設置したホームシアターシステムにおいて、マルチチャンネルのオーディオ信号を聴取する場合、十分なサラウンド効果を得るためには、聴取位置の前方に設置する1組のフロントスピーカの他に、1組のサラウンドスピーカを設置する必要がある。このサラウンドスピーカは、聴取位置における視聴者の耳の高さから60cm〜90cm高い位置に設置する。このため、視聴者は、サラウンドスピーカを壁に掛けたり、スピーカスタンド等を用いてサラウンドスピーカを設置していた。
また、フロントスピーカやサラウンドスピーカにオーディオ信号を出力するAV(Audio Visual)アンプは、通常、聴取位置の前方に設置する。このように、AVアンプとサラウンドスピーカは離れているため、AVアンプとサラウンドスピーカを接続するスピーカケーブルが長くなる。視聴者は、このAVアンプとサラウンドスピーカを接続するスピーカケーブルが邪魔にならないように配線する必要がある。
これに対して、サラウンドスピーカへの配線を必要としない従来の技術として、天井に取り付けた照明機器に備えられたサラウンドスピーカを有する再生ユニットに電力線に重畳したオーディオ信号を供給するオーディオ装置がある(例えば、特許文献1参照)。このオーディオ装置では、オーディオ信号を電力線に重畳させ、電力線を介して再生ユニットにオーディオ信号を供給することにより、スピーカケーブルの配線が不要になる。そして、再生ユニットから出力されたオーディオ信号を聴取場所の背面側の壁面を利用して反射させることにより、サラウンド効果を得るようにしている。
特開2004−328678号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたオーディオ装置のように、聴取場所の背面側の壁面からの反射音によって得られるオーディオ信号では、サラウンド効果を得るには不十分である。また、特許文献1に開示されたオーディオ装置を設置する部屋が限定される問題もある。例えば、再生ユニットから出力されたオーディオ信号が反射する壁面に家具が設置されている場合、この家具により反射されたオーディオ信号では、十分なサラウンド効果を得ることができない。この場合、壁面に設置されている家具を移動させなければならいない。また、再生ユニットから出力されたオーディオ信号が反射する壁面の形状(窓や柱等)により、聴取場所の背面側の壁面を利用して、再生ユニットから出力されたオーディオ信号を反射させることができない場合もある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、サラウンドスピーカの配線を必要とせず、電力線を通信媒体として送信されたオーディオ信号を聴取位置の上方の天井に設置されたスピーカから出力することにより、サラウンド効果を得ることができるオーディオ出力装置およびサラウンドシステムを提供することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明におけるオーディオ出力装置は、電力線を介して受信したオーディオ信号を出力するオーディオ出力装置において、天井に設けられた照明機器用の電源供給端子に接続する接続手段と、前記接続手段から電力線を介して入力されたオーディオ信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたオーディオ信号に予め定められた位置に音像を定位させる信号処理を施す信号処理手段と、前記信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号を出力するスピーカとを備えることを特徴とする。
上記のオーディオ出力装置において、前記信号処理手段は、前記受信手段により受信されたオーディオ信号にマトリクス処理の信号処理を施す第1の信号処理手段と、前記第1の信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号に頭部伝達関数に基づいて信号処理を施す第2の信号処理手段を特徴とする。
また、上記のオーディオ出力装置において、前記スピーカは、天井に設けられた照明機器用の電源供給端子に接続された照明機器に備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明におけるサラウンドシステムは、マルチチャンネルのオーディオ信号を電力線を介して送信するオーディオ送信装置と電力線を介して受信したオーディオ信号を出力するオーディオ出力装置からなるサラウンドシステムにおいて、前記オーディオ送信装置は、サラウンドチャンネルのオーディオ信号を電力線を介して前記オーディオ出力装置に送信する送信手段を備え、前記オーディオ出力装置は、前記オーディオ送信装置から送信されたオーディオ信号を電力線を介して受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたオーディオ信号に予め定められた位置に音像を定位させる信号処理を施す信号処理手段と、前記信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号を出力するスピーカとを備えることを特徴とする。
上記のサラウンドシステムにおいて、前記オーディオ出力装置に備えられる前記信号処理手段は、前記受信手段により受信されたオーディオ信号にマトリクス処理の信号処理を施す第1の信号処理手段と、前記第1の信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号に頭部伝達関数に基づいて信号処理を施す第2の信号処理手段を備えることを特徴とする。
また、上記のサラウンドシステムにおいて、前記オーディオ出力装置は、天井に設けられた照明機器用の電源供給端子に接続された照明機器に備えることを特徴とする。
本発明によれば、サラウンドスピーカの配線を必要とせず、電力線を通信媒体として送信されたオーディオ信号を聴取位置の上方の天井に設置されたスピーカから出力することにより、サラウンド効果を得ることができるオーディオ出力装置およびサラウンドシステムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例であるオーディオ出力装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例のオーディオ出力装置1は、接続部2と、受信部3と、ADC(Analog to Digital Converter)4と、信号処理部5と、第1信号処理部6と、第2信号処理部7と、DAC(Digital to Analog Converter)8と、増幅部9と、スピーカ10と、DAC11と、増幅部12と、スピーカ13とを備える。
オーディオ出力装置1は、通信媒体として電力線を利用して通信を行なう電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)の機能を備え、後述するオーディオ送信装置から送信された左サラウンドチャンネル(SL)および右サラウンドチャンネル(SR)のオーディオ信号を受信し、受信したSL、SRのオーディオ信号をスピーカ10およびスピーカ13から出力する。接続部2は、ホームシアターシステムを設置する部屋の天井に設けられた照明機器用の電源供給端子と接続する。この電源供給端子は、部屋に配線された電力線に接続されている。接続部2は、電源供給端子から供給される交流電源を受信部3に入力する。
受信部3は、接続部2から入力された交流電源から電力線通信信号を分離する。この電力線通信信号は、オーディオ出力装置からオーディオ出力装置1に電力線を介してオーディオ信号を送信するために、後述するオーディオ送信装置においてSL、SRのオーディオ信号を交流電源に重畳する信号に変調した信号である。受信部3は、分離した電力線通信信号をSL、SRのオーディオ信号に復調し、オーディオ送信装置からオーディオ信号を受信する。ADC4は、受信したSL、SRのオーディオ号をデジタルオーディオ信号に変換する。変換されたSL、SRのデジタルオーディオ信号は、信号処理部5に入力される。
信号処理部5は、入力されたSL、SRのデジタルオーディオ信号に予め定められた位置に音像を定位させる信号処理を施す。このような信号処理をするために、信号処理部5は、第1信号処理部6および第2信号処理部7を備える。第1信号処理部6は、ADC4から入力されたSL、SRのデジタルオーディオ信号にマトリクス処理の信号処理を施す。第1信号処理部6は、SL、SRのデジタル信号の差信号(SL−SR)および(SR−SL)を生成する。そして、生成した差信号(SL−SR)および(SR−SL)をK倍した信号を生成する。このKは任意の係数であり、SL、SRのオーディオ信号の広がり効果調整として設定される。第1信号処理部6は、SLのデジタルオーディオ信号に生成したK(SL−SR)を加算した信号SL´を生成する。すなわち、第1信号処理部6は、SL´=SL+K(SL−SR)のオーディオ信号を生成する。
同様にして、第1信号処理部6は、SRのデジタルオーディオ信号に生成したK(SR−SL)を加算したSR´=SR+K(SR−SL)のオーディオ信号を生成する。第1信号処理部6によるマトリクス処理の信号処理により生成されたSL´およびSR´のオーディオ信号は、広がり効果を有するオーディオ信号となる。このように、第1信号処理部6により広がり効果を有するSL´およびSR´のオーディオ信号が生成されることにより、スピーカ10とスピーカ13から出力されるオーディオ信号の音像が拡張する。このため、設置するスピーカ10とスピーカ13の間隔を狭くすることができる。
第2信号処理部7は、第1の信号処理部6により生成されたSL´とSR´の信号に頭部伝達関数に基づいて信号処理を施す。頭部伝達関数は、頭部や耳の形状に起因して、音源から頭部耳道入り口までの音響伝達を示す関数であり、聴取位置からの音源の方向によって異なる特性がある。ここで、本実施例では、聴取位置からフロントスピーカやモニターが置かれた前方向を向いている視聴者を基準位置として、左右、上下および前後の位置関係を定めて説明する。
本実施例では、1組のサラウンドスピーカを設置する位置、すなわち、視聴者の左方向および右方向に音像を定位させる。このため、本実施例において必要とする頭部伝達関数は、視聴者の左上方向および右上方向の頭部伝達関数と左方向および右方向の頭部伝達関数であり、これらはダミーヘッド型収録マイクなどを使用して測定しモデル化した頭部伝達関数を用いることができる。これらの頭部伝達関数を用いることにより、音像を定位させる位置(視聴者の左右方向および上下方向)を任意に決定することができる。
本実施例では、左上方向の頭部伝達関数をH(LUP)、右上方向の頭部伝達関数をH(RUP)、左方向の頭部伝達関数をH(L)、右方向の頭部伝達関数をH(R)で表す。これらの頭部伝達関数は、第2信号処理部7内のメモリーに予め記憶されている。第2信号処理部7は、視聴者の左上方向から視聴者の左方向に音像を定位させるために、H(L)にH(LUP)の逆関数を乗算することにより、合成された頭部伝達関数H(L´)を得る。このようにして得られる頭部伝達関数H(L´)は、H(L´)=H(L)/H(LUP)と表され、視聴者の左方向の音像方向となる。
第2信号処理部7は、第1信号処理部6から入力されたSL´の信号に頭部伝達関数H(L´)を乗算し、視聴者の左方向に音像が定位されるオーディオ信号SLimを生成する。このようにして音像が定位されるオーディオ信号SLimは、SLim=SL´・H(L´)と表される。オーディオ信号SLimは、視聴者の左方向に音像が定位されるデジタルオーディオ信号でありDAC8に入力される。
また、第2信号処理部7は、視聴者の右上方向から視聴者の右方向に音像を定位させるために、H(R)にH(RUP)の逆関数を乗算することにより、合成された頭部伝達関数H(R´)を得る。このようにして得られる頭部伝達関数H(R´)は、H(R´)=H(R)/H(RUP)と表され、視聴者の右方向の音像方向となる。
第2信号処理部7は、第1信号処理部6から入力されたSR´の信号に頭部伝達関数H(R´)を乗算し、視聴者の右方向に音像が定位されたオーディオ信号SRimを生成する。このようにして音像が定位されたオーディオ信号SRimは、SRim=SR´・H(R´)と表される。オーディオ信号SRimは、視聴者の右方向に音像が定位されたデジタルオーディオ信号でありDAC11に入力される。
DAC8は、第2信号処理部7から入力される視聴者の左方向に音像が定位されたオーディオ信号SLimをアナログオーディオ信号に変換する。DAC8により変換されたアナログオーディオ信号は、増幅部9により増幅されスピーカ10から出力される。DAC11は、第2信号処理部7から入力される視聴者の右方向に音像が定位されたオーディオ信号SRimをアナログオーディオ信号に変換する。DAC11により変換されたアナログオーディオ信号は、増幅部12により増幅されスピーカ13から出力される。
図2は、本発明の一実施例であるサラウンドシステムの構成を示す図である。
図2に示すように、本実施例のサラウンドシステムは、照明機器40内に備えられたオーディオ出力装置1が接続部2を介して電力線30と接続され、オーディオ送信装置20がプラグ25およびコンセント31を介して電力線30と接続されることにより、電力線30を通信媒体としてオーディオ送信装置20からオーディオ信号をオーディオ出力装置1へ送信する。
オーディオ送信装置20は電力線搬送通信の機能を備えたAVアンプであり、デコード部21と、DAC22と、増幅部23と、送信部24を備え、図示しないDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤやスピーカ等が接続されている。オーディオ送信装置20は、DVDプレーヤから入力端子を介して入力されたマルチチャンネルのオーディオ信号をデコード部21によりデコードする。デコードされたマルチチャンネルのオーディオ信号は、DAC22によりアナログオーディオ信号に変換される。
アナログ信号に変換されたマルチチャンネルのオーディオ信号のうち、SLとSRのアナログオーディオ信号は送信部24に入力され、その他のチャンネル(例えば、左右のフロントチャンネル、センターチャンネル、サブウーハーチャンネル)のアナログオーディオ信号は、増幅部23に入力される。増幅部23は、入力されたアナログオーディオ信号を増幅する。増幅された各チャンネルのアナログオーディオ信号は、出力端子から左右のフロントスピーカ、センタースピーカおよびサブウーハースピーカに出力される。
送信部24は、入力されたSLとSRのアナログオーディオ信号を電力線通信信号に変換する。そして、変換した電力線通信信号を交流電源に重畳する。交流電源に重畳された電力線通信信号は、プラグ25およびコンセント31を介し電力線30を通信媒体としてオーディオ出力装置1へ送信される。
オーディオ出力装置1を備える照明機器40は、天井32に設けられた照明機器用の電源供給端子33に取り付けられたシーリングタイプのものであり、視聴者の上方もしくは後方に設置されている。図3は、照明機器40の構成を示す図である。図3(a)は照明機器40の断面を示す図であり、図3(b)は照明機器40の下面を示す図である。電源供給端子33から供給される交流電源は、オーディオ出力装置1に入力されるとともに、図示しない蛍光灯駆動部に入力される。蛍光灯駆動部は、蛍光灯42を点灯の制御をする。
オーディオ出力装置1により交流電源から受信したSLとSRのオーディオ信号は、SLのオーディオ信号がスピーカ10から出力され、SRのオーディオ信号がスピーカ13から出力される。このように、オーディオ出力装置1が受信したSLとSRのオーディオ信号は、天井に設置された照明機器40に備えられたスピーカ10およびスピーカ13から出力される。このため、オーディオ出力装置1は、部屋に設置された家具の位置にかかわらず、オーディオ信号を出力することができる。
照明機器40は、円弧状のカバー部41を有し、カバー部41のスピーカ10およびスピーカ13を取り付ける位置に開口部が設けられている。スピーカ10およびスピーカ13は、カバー部41の内側から開口部の周辺にビス等で取り付けられている。図3(b)に示すように、スピーカ10およびスピーカ13は、照明機器40の中心部から互いに対称な位置のカバー部41の内側に取り付けられている。取り付けられたスピーカ10およびスピーカ13の向きは、スピーカ10が視聴者の左側の方向であり、スピーカ13が視聴者の右側の方向である。
次に、本実施例のオーディオ出力装置1から出力されるSLおよびSRのオーディオ信号によるサラウンド効果について説明する。図4は、本実施例のオーディオ出力装置から出力されるSLおよびSRのオーディオ信号の音像を説明する図である。
オーディオ出力装置1が受信したSLのオーディオ信号は、第1信号処理部6のマトリクス処理により広がり効果を有するSL´のオーディオ信号が生成される。そして、SL´のオーディオ信号は、第2信号処理部7の頭部伝達関数H(L´)に基づく信号処理により視聴者の左方向に音像が定位されるオーディオ信号SLimとなる。このように、オーディオ出力装置1は、SLのオーディオ信号にマトリクス処理および頭部伝達関数に基づく信号処理をすることにより、スピーカ10から広がり効果を有し、かつ、視聴者の左方向に音像が定位するオーディオ信号SLimを出力することができる。
また、オーディオ出力装置1が受信したSRのオーディオ信号は、第1信号処理部6のマトリクス処理により広がり効果を有するSR´のオーディオ信号が生成される。そして、SR´のオーディオ信号は、第2信号処理部7の頭部伝達関数H(R´)に基づく信号処理により視聴者の右方向に音像が定位されるオーディオ信号SRimとなる。このように、オーディオ出力装置1は、SRのオーディオ信号にマトリクス処理および頭部伝達関数に基づく信号処理をすることにより、スピーカ10から広がり効果を有し、かつ、視聴者の右方向に音像が定位するオーディオ信号SRimを出力することができる。
視聴者は、本実施例のオーディオ出力装置1とオーディオ送信装置20から構成されるサラウンドシステムを用いることにより、オーディオ出力装置1のスピーカ10およびスピーカ13から出力されるオーディオ信号と、オーディオ送信装置20によりデコードされた左右のフロントチャンネル、センターチャンネル、サブウーハーチャンネルのオーディオ信号が各チャンネルのスピーカから出力されたオーディオ信号を聴取するできるため、十分なサラウンド効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施例のオーディオ出力装置1は、視聴者の上方もしくは後方に設置された照明機器40内に備えられ、オーディオ送信装置20から電力線を通信媒体として送信されたSLとSRのオーディオ信号を受信する構成である。そして、オーディオ出力装置1は、受信したSLとSRのオーディオ信号にマトリクス処理および頭部伝達関数の信号処理を施すことにより、SLのオーディオ信号の音像を視聴者の左方向に定位させ、SRのオーディオ信号の音像を視聴者の右方向に定位させることができる構成である。
オーディオ出力装置1のスピーカ10およびスピーカ13は、照明機器40のカバー部41の内側から、それぞれ視聴者の左右方向の向きに取り付けられた構造である。また、オーディオ送信装置20は、DVDプレーヤにより再生され入力されたマルチチャンネルのオーディオ信号のうち、SLとSRのアナログオーディオ信号をオーディオ出力装置1に電力線を介して送信し、その他のチャンネルのオーディオ信号を各チャンネルのスピーカに出力する構成である。
これらの構成によれば、視聴者は、1組のサラウンドスピーカを設置しスピーカケーブルの配線をしなくても、DVDプレーヤ等で再生されたマルチチャンネルのオーディオ信号を十分なサラウンドで視聴することができる。
本発明の一実施例であるオーディオ出力装置の構成を示すブロック図。 本発明の一実施例であるサラウンドシステムの構成を示す図。 照明機器40の構成を示す図。 オーディオ出力装置から出力されるSLおよびSRのオーディオ信号の音像を説明する図。
符号の説明
1…オーディオ出力装置、2…接続部、3…受信部、4…ADC、5…信号処理部、6…第1信号処理部、7…第2信号処理部、8…DAC、9…増幅部、10…スピーカ、11…DAC、12…増幅部、13…スピーカ、20…オーディオ送信装置、21…デコード部、22…DAC、23…増幅部、24…送信部、25…プラグ、30…電力線、31…コンセント、32…天井、33…電源供給端子、40…照明機器

Claims (6)

  1. 電力線を介して受信したオーディオ信号を出力するオーディオ出力装置において、
    天井に設けられた照明機器用の電源供給端子に接続する接続手段と、
    前記接続手段から電力線を介して入力されたオーディオ信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたオーディオ信号に予め定められた位置に音像を定位させる信号処理を施す信号処理手段と、
    前記信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号を出力するスピーカとを備えることを特徴とするオーディオ出力装置。
  2. 請求項1に記載のオーディオ出力装置において、
    前記信号処理手段は、
    前記受信手段により受信されたオーディオ信号にマトリクス処理の信号処理を施す第1の信号処理手段と、
    前記第1の信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号に頭部伝達関数に基づいて信号処理を施す第2の信号処理手段を特徴とするオーディオ出力装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のオーディオ出力装置において、
    前記スピーカは、天井に設けられた照明機器用の電源供給端子に接続された照明機器に備えることを特徴とするオーディオ出力装置。
  4. マルチチャンネルのオーディオ信号を電力線を介して送信するオーディオ送信装置と電力線を介して受信したオーディオ信号を出力するオーディオ出力装置からなるサラウンドシステムにおいて、
    前記オーディオ送信装置は、サラウンドチャンネルのオーディオ信号を電力線を介して前記オーディオ出力装置に送信する送信手段を備え、
    前記オーディオ出力装置は、
    前記オーディオ送信装置から送信されたオーディオ信号を電力線を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたオーディオ信号に予め定められた位置に音像を定位させる信号処理を施す信号処理手段と、
    前記信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号を出力するスピーカとを備えることを特徴とするサラウンドシステム。
  5. 請求項4に記載のサラウンドシステムにおいて、
    前記オーディオ出力装置に備えられる前記信号処理手段は、
    前記受信手段により受信されたオーディオ信号にマトリクス処理の信号処理を施す第1の信号処理手段と、
    前記第1の信号処理手段により信号処理されたオーディオ信号に頭部伝達関数に基づいて信号処理を施す第2の信号処理手段を備えることを特徴とするサラウンドシステム。
  6. 請求項4または請求項5に記載されたサラウンドシステムにおいて、
    前記オーディオ出力装置は、天井に設けられた照明機器用の電源供給端子に接続された照明機器に備えることを特徴とするサラウンドシステム。
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