JP2008177109A - 発光装置、画像印刷装置、および封止体の製造方法 - Google Patents

発光装置、画像印刷装置、および封止体の製造方法 Download PDF

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    • B41J2/451Special optical means therefor, e.g. lenses, mirrors, focusing means

Abstract

【課題】レンズアレイと発光素子との間隔を十分に狭くすること、および信頼性を十分に高くすることを共に達成することができる発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置は、複数の発光素子14が配列された素子基板20と、板状の封止体30を備える。封止体30は、複数のレンズ32が配列されたレンズアレイを有するとともに、素子基板20と協働して複数の発光素子14を封止する。素子基板14と封止体30は、内部に発光素子14が配置された封止空洞28を画定する。封止体30には、水分と酸素の少なくとも一方を吸着する吸着剤39を配置するための凹部35が形成されており、凹部35は封止空洞28に通じている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置、画像印刷装置、および封止体の製造方法に関する。
電子写真方式の画像印刷装置にライン型の光ヘッドとして用いられ、像担持体(例えば感光体ドラム)に静電潜像を書き込む露光装置が存在する。この露光装置の一種に、多数の有機EL(Electro Luminescent)素子(OLED(Organic Light Emitting Diode)素子)が配列された発光板と、多数のレンズが配列されたレンズアレイとを組み合わせた構成のものがある(特許文献1および特許文献2参照)。この構成の露光装置では、多数の有機EL素子に多数の真球状のボールレンズがそれぞれ重ねられており、対応する有機EL素子からの光束を各ボールレンズが集束させる。集束した光は像担持体に到達して、静電潜像をここに形成する。
特許文献3の図5には、他のタイプのレンズアレイが開示されている。このレンズアレイでは、透明な板材の両面に平凸レンズが形成されており、表面の平凸レンズと裏面の平凸レンズが両凸レンズを構成する。多数の両凸レンズは多数の有機EL素子にそれぞれ重ねられており、対応する有機EL素子からの光束を集束させる。集束した光は像担持体に到達して、静電潜像をここに形成する。
特開2004−195676号公報 特開2004−195677号公報 特開2000−158705号公報
上記の発光装置とレンズアレイとを備える露光装置の結像性能を十分に高くするには、有機EL素子からの光の多くを当該有機EL素子と重なっているレンズに入射させ、光の利用効率を十分に高くするべきである。よって、有機EL素子とレンズアレイとの間隔を十分に狭くすべきである。
電子写真方式の画像印刷装置の露光装置として使用される発光装置は、光源からの光を素子基板側から出射するボトムエミッションタイプではなく、その反対側から出射するトップエミッションタイプが多い。トップエミッションタイプの発光装置では、有機EL素子からの光が、有機EL素子を覆って外気から保護する封止層側から出射する。封止層の厚さは、露光装置の信頼性向上(例えば有機EL素子の長寿命化)の観点に基づくと、厚い方がよい。しかし、封止層を十分に厚くすると、封止層の外側に配置されるレンズアレイと有機EL素子との間隔が広くなってしまう。つまり、従来の技術では、上記の間隔の短縮と信頼性の向上とが二律背反の関係になっている。
そこで、本発明は、レンズアレイを備えながらも、レンズアレイと発光素子との間隔を十分に狭くすること、および信頼性を十分に高くすることを共に達成することができる発光装置、およびこの発光装置を備えた画像印刷装置、ならびにこの発光装置の封止体の製造方法を提供する。
本発明に係る発光装置は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子が配列された素子基板と、複数のレンズが配列されたレンズアレイを有するとともに、前記素子基板と協働して前記複数の発光素子を封止する板状の封止体とを備え、前記封止体と前記素子基板は、内部に前記発光素子が配置された封止空洞を画定し、前記封止体には、水分と酸素の少なくとも一方を吸着する吸着剤を配置するための凹部が形成されており、前記凹部は前記封止空洞に通じているものである。
本明細書において、「発光素子」は、例えば、電気エネルギに応じて発光特性が変化する素子、つまり有機EL素子や無機EL素子を含み、この他には、LED素子も含む。また、発光素子に関して「封止」とは、当該素子を封止体等の部材で囲んで外気から保護することをいう。
上記の発光装置によれば、封止体自身がレンズアレイを有するから、レンズと発光素子の間隔を狭くしつつ封止体を厚くして信頼性を高くすることができる。また、封止体とレンズアレイを別個に設ける必要がないので部品点数が削減され、封止体とレンズアレイを別個に素子基板に固定する必要もないので製造工程が削減される。
また、封止体には、水分と酸素の少なくとも一方を吸着する吸着剤を配置するための凹部が形成されており、前記凹部は前記封止空洞に通じている。吸着剤により、発光素子の劣化を低減させることが可能である。凹部を設けることにより吸着剤の配置が容易になる。例えば、凹部は吸着剤を配置する目印となる。また、ゲル状(半流動体状)の吸着剤を使用する場合には、凹部を設けることにより吸着剤を必要な面積に均平することが容易である上、ゲル状の吸着剤が流れてレンズ部分に付着するおそれを低減することができる。
封止空洞内に例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン、キセノンなどの不活性気体を充填してもよい。不活性気体により、発光素子の劣化を低減させることが可能である。
本発明に係る画像印刷装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電器と、前記像担持体の帯電された面に複数の前記発光素子により光を照射して潜像を形成する前記の発光装置と、前記潜像にトナーを付着させることにより前記像担持体に顕像を形成する現像器と、前記像担持体から前記顕像を他の物体に転写する転写機とを備える。
前記の封止体を製造する方法は、前記レンズを形成するためのレンズ型穴と、前記凹部を画定する突起を形成するための溝を有する型の、前記レンズ型穴および前記溝に、樹脂を充填する工程と、透明な板材の少なくとも一面に前記樹脂が接触するように、前記型と前記板材を密着させる工程と、前記密着させる工程の後に前記樹脂を硬化させる工程と、前記樹脂の硬化後に、前記型と前記板材を離間させる工程とを備えるとよい。これによれば、板材つまり封止体の一面に、レンズおよび凹部を画定する突起が同時に形成される。
以下、添付の図面を参照し、本発明に係る様々な実施の形態を説明する。ただし、図面においては、各部の寸法の比率は実際のものとは適宜に異なる。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る発光装置を示す正面断面図であり、図2は、図1の平面図である。この発光装置は、電子写真方式を利用した画像印刷装置における像担持体(例えば感光体ドラム)の表面に光を照射して潜像を書き込むライン型の光ヘッド、すなわち露光装置として用いられる。
この発光装置は、ガラス、樹脂、セラミックまたは金属などの適切な材料により形成された平板状の素子基板20を備える。素子基板20上には、光源となる複数の発光素子14が配列されている。この実施の形態では、発光素子14として面発光する有機EL素子を用いている。従って、発光素子14は、有機材料から形成されて電流に応じて発光する発光層と、この発光層を挟んで当該発光層に電流を流すための陽極および陰極を有する。陽極と陰極の間には、発光層のほかに、正孔や電子を発光層に向けて輸送したり注入したりする各種の層を含んでいてもよい。但し、発光素子14の詳細な図示は省略する。
素子基板20と発光素子14を有するこの発光パネルは、トップエミッション型であり、発光素子14から発した光が素子基板20とは反対側つまり図1の上方に向けて放出される。発光素子14の周囲には、透明な絶縁体、例えば二酸化珪素または酸窒化珪素から形成されたパッシベーション層つまり保護膜16が配置されている。保護膜16は、発光素子14の有機材料が酸素または水分によって劣化することを抑制する目的で配置されている。
素子基板20には、板状の封止体30が重ねられている。封止体30は、素子基板20と協働して複数の発光素子14を封止する。また、封止体30は、複数のレンズ32が配列されたレンズアレイを有する。別な見方からいえば、封止体30自体がレンズアレイである。レンズ32は、発光素子14から発した光を屈折させて透過させる。
図のように、封止体30には、両凸レンズが形成されているが、平凸レンズまたはその他の適切なレンズが形成されていてもよい。封止体30は、光透過性が高くガスバリア性に優れた材料から形成されている。このような材料としては、例えばガラスが挙げられる。平板状のガラス製の封止体の両面または片面に透明樹脂でレンズを形成してもよい。
封止体30に反射防止処理を施してもよい。反射防止処理は、例えば、図1の下側のレンズの外面に施してもよいし、図1の上側のレンズの外面に施してもよい。反射防止処理により、図1の下側に光が反射し、さらに素子基板20で反射した光がレンズに入射して像を乱すおそれを低減することができる。
素子基板20と封止体30との間には、発光素子14とレンズ32の距離を維持するスペーサ24が配置されている。この実施の形態では、スペーサ24は封止体30とは別の部材であり、接着剤40によって、素子基板20および封止体30に接合されている。接着剤40としては、ガスバリア性に優れたもの(例えば、エポキシ系の接着剤)が用いられている。
スペーサ24は、中央に貫通孔26が形成された平板つまり枠体である。素子基板20、封止体30およびスペーサ24から発光装置を組み立てた状態では、この貫通孔26は、素子基板20、封止体30およびスペーサ24によって密閉された封止空洞28として機能する。つまり、素子基板20、封止体30およびスペーサ24によって、封止空洞28が画定されている。
スペーサ24のうち少なくとも貫通孔26の内周面には、光吸収処理が施されていると好ましい。例えば、チタンや、チタン合金、チタンやチタン合金を含む黒色樹脂のような黒色の材料をコートするとよい。あるいはスペーサ24全体を黒色の樹脂で形成してもよい。
封止空洞28には多数のレンズ32が重なっているとともに、封止空洞28内には発光素子14が配置されている。後述するように、封止空洞28には、水分と酸素の少なくとも一方を吸着する吸着剤39が配置されている。吸着剤39により、発光素子14の劣化を低減させることが可能である。また、封止空洞28内に例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン、キセノンなどの不活性気体を充填してもよい。不活性気体により、発光素子14の劣化を低減させることが可能である。
封止体30のレンズ32の各々は、そのレンズ32に重なった複数の発光素子14からの光を透過させる。レンズ32から出射した光の像は、レンズ32に入射する光の像の倒立像(点対称な像)である。従って、この実施の形態では、レンズ32の各々に対応する複数の発光素子14には、倒立像の信号を配分し、そのレンズ32から出射した光の像が結果的に正立像となるようにしている。これによりすべてのレンズ32から出射した光は、全体として正立像になる。
この実施の形態に係る発光装置によれば、封止体30自身がレンズアレイを有するから、レンズ32と発光素子14の間隔を狭くしつつ封止体30を厚くして信頼性を高くすることができる。また、封止体30とレンズアレイを別個に設ける必要がないので部品点数が削減され、封止体30とレンズアレイを別個に素子基板20に固定する必要もないので製造工程が削減される。
また、封止空洞28に接している封止体30の下面には、吸着剤39を配置するための溝すなわち凹部35が形成されている。封止体30の下面は封止空洞28に接しているので、凹部35は封止空洞28に通じている。凹部35は、封止体30の長手方向に沿って延びている長尺の溝である。凹部35を設けることにより吸着剤39の配置が容易になる。例えば、凹部35は吸着剤39を配置する目印となる。また、ゲル状(半流動体状)の吸着剤39を使用する場合には、凹部35を設けることにより吸着剤を必要な面積に均平することが容易である上、ゲル状の吸着剤39が流れてレンズ32部分に付着するおそれを低減することができる。
図3は、第1の実施の形態の変形例を示す。図3において第1の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されている。この変形例の発光装置では、封止空洞28に接している封止体30の下面に、二つの溝すなわち凹部35が形成されており、凹部35の各々に吸着剤39が配置されている。封止体30の下面は封止空洞28に接しているので、凹部35は封止空洞28に通じている。図2と同様に、凹部35は、封止体30の長手方向に沿って延びている長尺の溝である。
図4および図5は、それぞれ第1の実施の形態の他の変形例を示す。図4および図図5において第1の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されている。この変形例の発光装置では、レンズ32の代わりに封止体30にレンズ52が使用されている。レンズ52はレンズ32と同じ曲率を有するが、レンズ32がその光軸に沿って見て(図2の紙面垂直方向に沿って見て)円形であるのに対して、レンズ52はその光軸に沿って見て(図4および図5の紙面垂直方向に沿って見て)長円形である。より具体的には、円の上下端をそれぞれ直線で切断した残りの形状である。このようなレンズ52を使用して、そのレンズ52の長手方向を発光装置の長手方向にほぼ平行に配置すれば、発光装置の幅Wが小さくて済む。
<第1の実施の形態の封止体の製造方法>
図6は、第1の実施の形態で使用される封止体30を製造する方法を示す。この製造方法では、封止体30の母材である透明な平板材30A、第1の型60および第2の型62を使用する。平板材30Aは、好ましくはガラスで形成されている。平板材30Aには凹部35があらかじめ形成されている。型60,62には、レンズ32を形成するためのレンズ型穴65が形成されている。
型60,62のレンズ型穴65には透明樹脂を充填する。透明樹脂としては硬化後の屈折率が平板材30Aの材料と近似するものが好ましい。次に、平板材30Aの両面に透明樹脂が接触するように、型60,62を平板材30Aに密着させる。さらに、透明樹脂を硬化させ、透明樹脂の硬化後に、型60,62を板材30Aから離間させる。これにより凹部35とレンズ32を有する封止体30が簡単に製造できる。なお、レンズ32が平凸レンズであれば、型60,62のいずれか一方だけ使用すればよい。
図7は、図6の製造方法の変形例を示す。この製造方法では、図8に示すような封止体30が形成される。図8に示すように、この封止体30では、母材30Aの一面に二つの突起66が形成されている。突起66には、吸着剤39を配置するための溝すなわち凹部35が形成されている。
この製造方法でも、封止体30の母材である透明な平板材30A、第1の型60および第2の型62を使用する。平板材30Aは、好ましくはガラスで形成されている。型60,62には、レンズ32を形成するためのレンズ型穴65が形成されている。また、第1の型60には、凹部35を画定する突起66を形成するための溝68が形成されている。
型60,62のレンズ型穴65および溝68には樹脂を充填する。少なくともレンズ型穴65に充填される樹脂としては硬化後の屈折率が平板材30Aの材料と近似する透明樹脂が好ましい。溝68に充填される樹脂は、レンズ型穴65に充填される透明樹脂であってもよいし、別な樹脂、例えば黒色の樹脂でもよい。
次に、平板材30Aの両面に樹脂が接触するように、型60,62を平板材30Aに密着させる。さらに、樹脂を硬化させ、樹脂の硬化後に、型60,62を板材30Aから離間させる。なお、レンズ32が平凸レンズであれば、第1の型60だけ使用すればよい。この製造方法によれば、平板材30Aひいては封止体30の一面に、レンズ32および二つの凹部35を画定する突起66が同時に形成される。
<第2の実施の形態>
図9は本発明の第2の実施の形態に係る発光装置を示す正面断面図であり、図10は、図9の平面図であり、図11は図9の発光装置の封止体70の横断面図である。図9ないし図11において第1の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されている。この実施の形態では、第1の実施の形態と同じ素子基板20が使用されている。
素子基板20には、板状の封止体70が重ねられている。封止体70は、素子基板20と協働して複数の発光素子14を封止する。また、封止体70は、複数のレンズ72が配列されたレンズアレイを有する。別な見方からいえば、封止体70自体がレンズアレイである。
図のように、封止体70には、両凸レンズが形成されているが、平凸レンズまたはその他の適切なレンズが形成されていてもよい。封止体70は、光透過性が高くガスバリア性に優れた材料から形成されている。このような材料としては、例えばガラスが挙げられる。ガラス製の封止体の母材である透明な平板材70Aの両面または片面に透明樹脂でレンズを形成してもよい。第1の実施の形態と同様に、封止体70に反射防止処理を施してもよい。
素子基板20と封止体70との間には、発光素子14とレンズ72の距離を維持するスペーサ74が配置されている。この実施の形態では、スペーサ74は、封止体70の母材である透明な平板材70Aに一体に形成された凸壁である。ここでいう「一体」とは同じ材料から形成することであってもよいし、スペーサ74と平板材70Aが違う材料から形成されていても破壊しない限り両者が分離できないように固定されていることであってもよい。スペーサ74が封止体70に一体に形成されていることによって、素子基板20へのこれらの取り付けが容易である。
スペーサ74は、接着剤40によって、素子基板20に接合されている。接着剤40としては、ガスバリア性に優れたもの(例えば、エポキシ系の接着剤)が用いられている。
封止体70の凸壁であるスペーサ74には、封止空洞77が形成されている。素子基板20および封止体70から発光装置を組み立てた状態では、これらの封止空洞77は、素子基板20および封止体70によって密閉される。つまり、素子基板20および封止体70によって、封止空洞77が画定されている。
スペーサ74のうち少なくとも封止空洞77の内周面には、光吸収処理が施されていると好ましい。例えば、チタンや、チタン合金、チタンやチタン合金を含む黒色樹脂のような黒色の材料をコートするとよい。あるいは、スペーサ74と平板材70Aが違う材料から形成されている場合には、スペーサ74全体を黒色の樹脂で形成してもよい。
封止空洞77には多数のレンズ72が重なっているとともに、封止空洞77内には発光素子14が配置されている。封止空洞77には、水分と酸素の少なくとも一方を吸着する吸着剤39が配置されている。吸着剤39により、発光素子14の劣化を低減させることが可能である。この封止体70では、封止空洞77に接している母材70Aの下面に二つの突起66が形成されている。突起66には、吸着剤39を配置するための溝すなわち凹部35が形成されている。封止体70の下面は封止空洞77に接しているので、凹部35は封止空洞77に通じている。凹部35は、封止体70の長手方向に沿って延びている長尺の溝である。第1の実施の形態に関連して上述した通り、凹部35を設けることにより吸着剤39の配置が容易になる。また、封止空洞77内に例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン、キセノンなどの不活性気体を充填してもよい。不活性気体により、発光素子14の劣化を低減させることが可能である。
封止体70のレンズ72の各々は、そのレンズ72に重なった複数の発光素子14からの光を透過させる。第1の実施の形態に関連して上述した通り、この実施の形態でも、レンズ72の各々に対応する複数の発光素子14には、倒立像の信号を配分し、そのレンズ72から出射した光の像が結果的に正立像となるようにしている。これによりすべてのレンズ72から出射した光は、全体として正立像になる。
図9および図11に示すように、スペーサ74つまり封止体70の凸壁は、平板材70Aから離れるほど狭くなるように先細に形成されている。発光素子14で発した光の大部分は、スペーサ74つまり凸壁で包囲された封止空洞77を通ってレンズ72に入射するが、光の中には凸壁に進行するものもある。凸壁で反射した光がレンズ72に入射すると、レンズ72から出射する光の像が乱れてしまう。凸壁が先細に形成されていることにより、凸壁で反射した光がレンズ72に入射するおそれを低減することができる。
このような先細の凸壁は、スペーサ74を含む封止体70全体またはスペーサ74を型を用いたモールディングによって形成することで容易に形成される。モールディングでは、型抜きのための傾斜面が型に形成されるので、凸壁はその傾斜面に対応して先細に仕上がる。スペーサ74を型を用いたモールディングによって形成する方法を後述する。
図12は、第2の実施の形態の変形例を示す。図12において第2の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されている。この変形例の発光装置では、封止空洞77に接している封止体70の下面に、一つの突起66が形成され、この突起66に溝すなわち凹部35が形成されており、凹部35の各々に吸着剤39が配置されている。封止体70の下面は封止空洞77に接しているので、凹部35は封止空洞77に通じている。図10と同様に、凹部35は、封止体70の長手方向に沿って延びている長尺の溝である。図4および図5に示すような長円形のレンズ52を第2の実施の形態に応用してもよい。
<第2の実施の形態の封止体の製造方法>
図13は、第2の実施の形態で使用される封止体70を製造する方法を示す。この製造方法では、封止体70の母材である透明な平板材70A、第1の型90および第2の型92を使用する。平板材70Aは、好ましくはガラスで形成されている。型90,92には、レンズ72を形成するためのレンズ型穴95が形成されている。また、第1の型90には、吸着剤39を収容する凹部35を画定する突起66を形成するための溝98が形成されている。さらに、第1の型90には、スペーサ74つまり凸壁を形成するための凸壁型穴99が形成されている。
型90,92のレンズ型穴95、溝98および凸壁型穴99には樹脂を充填する。少なくともレンズ型穴95に充填される透明樹脂としては硬化後の屈折率が平板材70Aの材料と近似する透明樹脂が好ましい。溝98および凸壁型穴99に充填される樹脂は、レンズ型穴95に充填される透明樹脂であってもよいし、別な樹脂、例えば黒色の樹脂でもよい。凸壁型穴99に黒色樹脂を充填すれば、スペーサ74に後から黒色の材料をコートする必要がなくなる。
次に、平板材70Aの両面に樹脂が接触するように、型90,92を平板材70Aに密着させる。さらに、樹脂を硬化させ、樹脂の硬化後に、型90,92を板材70Aから離間させる。なお、レンズ72が平凸レンズであれば、第1の型90だけ使用すればよい。この製造方法によれば、平板材70Aひいては封止体70の一面に、レンズ72、スペーサ74および凹部35を画定する突起66が同時に形成される。
<第3の実施の形態>
図14は本発明の第3の実施の形態に係る発光装置を示す正面断面図であり、図15は、図14の平面図であり、図16はこの実施の形態で使用されるスペーサ34の平面図である。図14ないし図16において第1の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されている。この実施の形態では、第1の実施の形態と本質的に同じ素子基板20および封止体30が使用されている。
素子基板20と封止体30との間には、発光素子14とレンズ32の距離を維持するスペーサ34が配置されている。この実施の形態では、スペーサ34は封止体30とは別の部材であり、接着剤40によって、素子基板20および封止体30に接合されている。接着剤40としては、ガスバリア性に優れたもの(例えば、エポキシ系の接着剤)が用いられている。
図16は、スペーサ34の平面図である。スペーサ34は、複数の貫通孔36が形成された平板である。素子基板20、封止体30およびスペーサ34から発光装置を組み立てた状態では、これらの貫通孔36は、素子基板20、封止体30およびスペーサ34によって密閉された封止空洞38として機能する。つまり、素子基板20、封止体30およびスペーサ34によって、複数の封止空洞38が画定されている。スペーサ34において、隣り合う貫通孔36を区画する部分を隔壁42として図に示す。
スペーサ34のうち少なくとも貫通孔36の内周面には、光吸収処理が施されていると好ましい。例えば、チタンや、チタン合金、チタンやチタン合金を含む黒色樹脂のような黒色の材料をコートするとよい。あるいはスペーサ34全体を黒色の樹脂で形成してもよい。
各封止空洞38には一つのレンズ32が重なっているとともに、各封止空洞38内にはこのレンズ32に重なった発光素子14が配置されている。従って、素子基板20および封止体30は、第1の実施の形態と本質的には同じであるが、この実施の形態では、レンズ32のピッチが第1の実施の形態より大きく、発光素子14は隔壁42の部分には配置できない。各封止空洞38には、水分と酸素の少なくとも一方を吸着する吸着剤39が配置されている。吸着剤39により、発光素子14の劣化を低減させることが可能である。この封止体30では、封止空洞38に接している封止体30の下面には、吸着剤39を配置するための溝すなわち凹部50が形成されている。封止体30の下面は封止空洞38に接しているので、凹部50は封止空洞38に通じている。凹部50は、封止体30の長手方向に沿って延びている長尺の溝である。第1の実施の形態の凹部35に関連して上述した通り、凹部50を設けることにより吸着剤39の配置が容易になる。また、封止空洞38内に例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン、キセノンなどの不活性気体を充填してもよい。不活性気体により、発光素子14の劣化を低減させることが可能である。
封止体30のレンズ32の各々は、そのレンズ32に重なった複数の発光素子14(つまりそのレンズ32に重なった封止空洞38内にある複数の発光素子14)からの光を透過させる。レンズ32から出射した光の像は、レンズ32に入射する光の像の倒立像(点対称な像)である。従って、この実施の形態では、レンズ32の各々に対応する複数の発光素子14には、倒立像の信号を配分し、そのレンズ32から出射した光の像が結果的に正立像となるようにしている。これによりすべてのレンズ32から出射した光は、全体として正立像になる。
この実施の形態では、スペーサ34に形成された複数の封止空洞38の各々の内部に、一つのレンズ32に重なった発光素子14が配置される。すべての発光素子を共通の封止空洞に配置した場合には、その封止空洞の端にある発光素子が封止空洞の中央にある発光素子よりも早く劣化し、発光素子の寿命が不均一になるおそれがある。しかし、この実施の形態ではこのように少数の発光素子14ごとに各封止空洞38が設けられるので、発光素子14の寿命がより均一化する。また、すべての発光素子を共通の封止空洞に配置した場合には、発光素子の光がこの発光素子に重なっていないレンズにまで入射するおそれがある。しかし、この実施の形態ではこのように少数の発光素子14ごとに各封止空洞38が設けられるので、このようなおそれを低減することができる。さらに、複数の封止空洞38をスペーサ34に設けることにより、スペーサ34には隔壁42が設けられる。従って、スペーサ34ひいては発光装置が隔壁42で補強されることになり、発光装置が長尺であったとしてもその撓みを低減することができる。
図17は、第3の実施の形態の変形例を示す。図17において第3の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されている。この変形例の発光装置では、スペーサ34に形成された複数の封止空洞38の各々には二つのレンズ32が重なっているとともに、各封止空洞38内にはこれらの二つのレンズ32に重なった発光素子14が配置されている。このように二つ以上のレンズを封止空洞に重ねてもよい。この変形例でも、少数の発光素子14ごとに各封止空洞38が設けられるので、すべての発光素子を共通の封止空洞に配置する場合よりも、発光素子14の寿命がより均一化する。また、このように少数の発光素子14ごとに各封止空洞38が設けられるので、発光素子の光がこの発光素子に重なっていないレンズにまで入射するおそれを低減することができる。さらに、スペーサ34ひいては発光装置が隔壁42で補強されることになり、発光装置が長尺であったとしてもその撓みを低減することができる。図4および図5に示すような長円形のレンズ52を第3の実施の形態に応用してもよい。
<第4の実施の形態>
図18は本発明の第4の実施の形態に係る発光装置を示す正面断面図であり、図19は、図18の平面図であり、図20はこの実施の形態で使用される封止体70の横断面図である。図18ないし図20において第2の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されている。この実施の形態では、第2の実施の形態と本質的に同じ素子基板20が使用されている。
また、第2の実施の形態と同様に、複数のレンズ72がレンズアレイとして配列され凸壁として一体に形成されたスペーサ74を有する封止体70が、素子基板20に重ねられており、素子基板20と協働して複数の発光素子14を封止する。但し、第2の実施の形態と異なり、封止体70の凸壁であるスペーサ74には、複数の封止空洞78が形成されている。素子基板20および封止体70から発光装置を組み立てた状態では、これらの封止空洞78は、素子基板20および封止体70によって密閉される。つまり、素子基板20および封止体70によって、複数の封止空洞78が画定されている。スペーサ74において、隣り合う封止空洞78を区画する部分を隔壁82として図に示す。
スペーサ74のうち少なくとも封止空洞78の内周面には、光吸収処理が施されていると好ましい。例えば、チタンや、チタン合金、チタンやチタン合金を含む黒色樹脂のような黒色の材料をコートするとよい。あるいは、スペーサ74と平板材70Aが違う材料から形成されている場合には、スペーサ74全体を黒色の樹脂で形成してもよい。
各封止空洞78には一つのレンズ72が重なっているとともに、各封止空洞78内にはこのレンズ72に重なった発光素子14が配置されている。従って、素子基板20および封止体70は、第2の実施の形態と本質的には同じであるが、この実施の形態では、レンズ72のピッチが第2の実施の形態より大きく、発光素子14は隔壁42の部分には配置できない。各封止空洞78には、水分と酸素の少なくとも一方を吸着する吸着剤39が配置されている。吸着剤39により、発光素子14の劣化を低減させることが可能である。この封止体70では、封止空洞78に接している母材70Aの下面に二つの突起66が形成されている。突起66には、吸着剤39を配置するための溝すなわち凹部50が形成されている。封止体70の下面は封止空洞78に接しているので、凹部50は封止空洞78に通じている。凹部50は、封止体30の長手方向に沿って延びている長尺の溝である。上述した通り、凹部50を設けることにより吸着剤39の配置が容易になる。また、封止空洞38内に例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン、キセノンなどの不活性気体を充填してもよい。不活性気体により、発光素子14の劣化を低減させることが可能である。
封止体70のレンズ72の各々は、そのレンズ72に重なった複数の発光素子14(つまりそのレンズ72に重なった封止空洞78内にある複数の発光素子14)からの光を透過させる。この実施の形態でも、レンズ72の各々に対応する複数の発光素子14には、倒立像の信号を配分し、そのレンズ72から出射した光の像が結果的に正立像となるようにしている。これによりすべてのレンズ72から出射した光は、全体として正立像になる。
図18および図20に示すように、スペーサ74つまり封止体70の凸壁は、平板材70Aから離れるほど狭くなるように先細に形成されている。発光素子14で発した光の大部分は、スペーサ74つまり凸壁で包囲された封止空間78を通ってレンズ72に入射するが、光の中には凸壁に進行するものもある。凸壁で反射した光がレンズ72に入射すると、レンズ72から出射する光の像が乱れてしまう。凸壁が先細に形成されていることにより、凸壁で反射した光がレンズ72に入射するおそれを低減することができる。
このような先細の凸壁は、スペーサ74を含む封止体70全体またはスペーサ74を型を用いたモールディングによって形成することで容易に形成される。モールディングでは、型抜きのための傾斜面が型に形成されるので、凸壁はその傾斜面に対応して先細に仕上がる。スペーサ74を型を用いたモールディングによって形成する方法は、図13を参照して上述した方法と同じでよい。
図21は、第4の実施の形態の変形例を示す。図21において第4の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されている。この変形例の発光装置では、スペーサ74に形成された複数の封止空洞78の各々には二つのレンズ72が重なっているとともに、各封止空洞78内にはこれらの二つのレンズ72に重なった発光素子14が配置されている。このように二つ以上のレンズを封止空洞に重ねてもよい。図4および図5に示すような長円形のレンズ52を第4の実施の形態に応用してもよい。
<他の変形>
上述の実施の形態では、発光素子14は有機EL素子であるが、無機EL素子またはLED素子であってもよい。
上述の実施の形態では、各レンズには複数の発光素子14が重なっており、各レンズはそのレンズに重なった複数の発光素子14からの光を透過させるようになっている。しかし、各レンズに一つだけ発光素子を重ね、各レンズがそのレンズに重なった一つの発光素子14からの光を透過させるようにしてもよい。
<画像印刷装置>
図22は、本発明の実施の形態に係る画像印刷装置の縦断面図である。この画像印刷装置は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフルカラー画像印刷装置である。
この画像印刷装置では、同様な構成の4個の有機ELアレイ露光ヘッド10K,10C,10M,10Yが、同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)110K,110C,110M,110Yの露光位置にそれぞれ配置されている。有機ELアレイ露光ヘッド10K,10C,10M,10Yは、上述したいずれかの発光装置である。
図22に示すように、この画像印刷装置には、駆動ローラ121と従動ローラ122が設けられており、これらのローラ121,122には無端の中間転写ベルト120が巻回されて、矢印に示すようにローラ121,122の周囲を回転させられる。図示しないが、中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラなどの張力付与手段を設けてもよい。
この中間転写ベルト120の周囲には、互いに所定間隔をおいて4個の外周面に感光層を有する感光体ドラム110K,110C,110M,110Yが配置される。添え字K,C,M,Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成するために使用されることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラム110K,110C,110M,110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して回転駆動される。
各感光体ドラム110(K,C,M,Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K,C,M,Y)と、有機ELアレイ露光ヘッド10(K,C,M,Y)と、現像器114(K,C,M,Y)が配置されている。コロナ帯電器111(K,C,M,Y)は、対応する感光体ドラム110(K,C,M,Y)の外周面を一様に帯電させる。有機ELアレイ露光ヘッド10(K,C,M,Y)は、感光体ドラムの帯電させられた外周面に静電潜像を書き込む。各有機ELアレイ露光ヘッド10(K,C,M,Y)は、複数の発光素子14の配列方向が感光体ドラム110(K,C,M,Y)の母線(主走査方向)に沿うように設置される。静電潜像の書き込みは、上記の複数の発光素子14により光を感光体ドラムに照射することにより行う。現像器114(K,C,M,Y)は、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラムに顕像すなわち可視像を形成する。
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次一次転写されることにより、中間転写ベルト120上で重ね合わされて、この結果フルカラーの顕像が得られる。中間転写ベルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K,C,M,Y)が配置されている。一次転写コロトロン112(K,C,M,Y)は、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(K,C,M,Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロトロンの間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象としてのシート102は、ピックアップローラ103によって、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラ121に接した中間転写ベルト120と二次転写ローラ126の間のニップに送られる。中間転写ベルト120上のフルカラーの顕像は、二次転写ローラ126によってシート102の片面に一括して二次転写され、定着部である定着ローラ対127を通ることでシート102上に定着される。この後、シート102は、排紙ローラ対128によって、装置上部に形成された排紙カセット上へ排出される。
図23は、本発明の実施の形態に係る他の画像印刷装置の縦断面図である。この画像印刷装置は、ベルト中間転写体方式を利用したロータリ現像式のフルカラー画像印刷装置である。図23に示す画像印刷装置において、感光体ドラム(像担持体)165の周囲には、コロナ帯電器168、ロータリ式の現像ユニット161、有機ELアレイ露光ヘッド167、中間転写ベルト169が設けられている。
コロナ帯電器168は、感光体ドラム165の外周面を一様に帯電させる。有機ELアレイ露光ヘッド167は、感光体ドラム165の帯電させられた外周面に静電潜像を書き込む。有機ELアレイ露光ヘッド167は、上述したいずれかの発光装置であり、複数の発光素子14の配列方向が感光体ドラム165の母線(主走査方向)に沿うように設置される。静電潜像の書き込みは、上記の複数の発光素子14により光を感光体ドラムに照射することにより行う。
現像ユニット161は、4つの現像器163Y,163C,163M,163Kが90°の角間隔をおいて配置されたドラムであり、軸161aを中心にして反時計回りに回転可能である。現像器163Y,163C,163M,163Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナーを感光体ドラム165に供給して、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム165に顕像すなわち可視像を形成する。
無端の中間転写ベルト169は、駆動ローラ170a、従動ローラ170b、一次転写ローラ166およびテンションローラに巻回されて、これらのローラの周囲を矢印に示す向きに回転させられる。一次転写ローラ166は、感光体ドラム165から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写ローラ166の間を通過する中間転写ベルト169に顕像を転写する。
具体的には、感光体ドラム165の最初の1回転で、露光ヘッド167によりイエロー(Y)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Yにより同色の顕像が形成され、さらに中間転写ベルト169に転写される。また、次の1回転で、露光ヘッド167によりシアン(C)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Cにより同色の顕像が形成され、イエローの顕像に重なり合うように中間転写ベルト169に転写される。そして、このようにして感光体ドラム9が4回転する間に、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の顕像が中間転写ベルト169に順次重ね合わせられ、この結果フルカラーの顕像が転写ベルト169上に形成される。最終的に画像を形成する対象としてのシートの両面に画像を形成する場合には、中間転写ベルト169に表面と裏面の同色の顕像を転写し、次に中間転写ベルト169に表面と裏面の次の色の顕像を転写する形式で、フルカラーの顕像を中間転写ベルト169上で得る。
画像印刷装置には、シートが通過させられるシート搬送路174が設けられている。シートは、給紙カセット178から、ピックアップローラ179によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラによってシート搬送路174を進行させられ、駆動ローラ170aに接した中間転写ベルト169と二次転写ローラ171の間のニップを通過する。二次転写ローラ171は、中間転写ベルト169からフルカラーの顕像を一括して静電的に吸引することにより、シートの片面に顕像を転写する。二次転写ローラ171は、図示しないクラッチにより中間転写ベルト169に接近および離間させられるようになっている。そして、シートにフルカラーの顕像を転写する時に二次転写ローラ171は中間転写ベルト169に当接させられ、中間転写ベルト169に顕像を重ねている間は二次転写ローラ171から離される。
上記のようにして画像が転写されたシートは定着器172に搬送され、定着器172の加熱ローラ172aと加圧ローラ172bの間を通過させられることにより、シート上の顕像が定着する。定着処理後のシートは、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印Fの向きに進行する。両面印刷の場合には、シートの大部分が排紙ローラ対176を通過した後、排紙ローラ対176が逆方向に回転させられ、矢印Gで示すように両面印刷用搬送路175に導入される。そして、二次転写ローラ171により顕像がシートの他面に転写され、再度定着器172で定着処理が行われた後、排紙ローラ対176でシートが排出される。
以上、上述したいずれかの発光装置を応用可能な画像印刷装置を例示したが、他の電子写真方式の画像印刷装置にも応用することが可能であり、そのような画像印刷装置は本発明の範囲内にある。例えば、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムから直接シートに顕像を転写するタイプの画像印刷装置や、モノクロの画像を形成する画像印刷装置にも応用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る発光装置を示す正面断面図である。 図1の平面図である。 第1の実施の形態の変形例を示す平面図である。 第1の実施の形態の他の変形例を示す平面図である。 第1の実施の形態の他の変形例を示す平面図である。 第1および第2の実施の形態で使用される封止体を製造する方法を示す斜視図である。 図6の製造方法の変形例を示す側面図である。 図6の方法で製造される封止体の側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る発光装置を示す正面断面図である。 図9の平面図である。 第2の実施の形態で使用される封止体の横断面図である。 第2の実施の形態の変形例を示す平面図である。 第2の実施の形態で使用される封止体を製造する方法を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る発光装置を示す正面断面図である。 図14の平面図である。 第3の実施の形態で使用されるスペーサの平面図である。 第3の実施の形態の変形例を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る発光装置を示す正面断面図である。 図18の平面図である。 第4の実施の形態で使用される封止体の横断面図である。 第4の実施の形態の変形例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る画像印刷装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る他の画像印刷装置の縦断面図である。
符号の説明
14…発光素子、20…素子基板、30,70…封止体、32,52,72…レンズ、24,34,74…スペーサ、28,38,77,78…封止空洞、39…吸着剤、42,82…隔壁、35,50…凹部、60,90…第1の型、62,92…第2の型、65,95…レンズ型穴、66…突起、68,98…溝、99…凸壁型穴

Claims (3)

  1. 複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子が配列された素子基板と、
    複数のレンズが配列されたレンズアレイを有するとともに、前記素子基板と協働して前記複数の発光素子を封止する板状の封止体とを備え、
    前記封止体と前記素子基板は、内部に前記発光素子が配置された封止空洞を画定し、
    前記封止体には、水分と酸素の少なくとも一方を吸着する吸着剤を配置するための凹部が形成されており、前記凹部は前記封止空洞に通じていることを特徴とする発光装置。
  2. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電器と、
    前記像担持体の帯電された面に複数の前記発光素子により光を照射して潜像を形成する請求項1に記載の発光装置と、
    前記潜像にトナーを付着させることにより前記像担持体に顕像を形成する現像器と、
    前記像担持体から前記顕像を他の物体に転写する転写機と、
    を備えることを特徴とする画像印刷装置。
  3. 請求項1に記載の発光装置の封止体を製造する方法であって、
    前記レンズを形成するためのレンズ型穴と、前記凹部を画定する突起を形成するための溝を有する型の、前記レンズ型穴および前記溝に、樹脂を充填する工程と、
    透明な板材の少なくとも一面に前記樹脂が接触するように、前記型と前記板材を密着させる工程と、
    前記密着させる工程の後に前記樹脂を硬化させる工程と、
    前記樹脂の硬化後に、前記型と前記板材を離間させる工程とを備えることを特徴とする封止体の製造方法。
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