JP4367365B2 - 画像印刷装置 - Google Patents

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本発明は、密着露光により像担持体の表面に潜像が形成される画像印刷装置に関する。
この種の画像印刷装置は、感光体ドラムなどの像担持体とその表面に密着するヘッドとを備える。ヘッドのうち像担持体の表面に対向する部分には、有機EL(ElectroLuminescent)材料などの発光材料によって形成された複数の発光素子が配列される。発光素子からの光は、像担持体の表面のうち、ヘッドと接している部分に照射される。像担持体の表面では、ヘッドからの照射光に応じた潜像(静電潜像)が形成される。このような画像印刷装置の構成としては、像担持体の表面に接触するガイド体がヘッドに固定された構成(例えば特許文献1)や、各発光素子の端面を像担持体の表面に接触させた構成(例えば特許文献2)が提案されている。
特開平7−178956号公報(図1) 特開平5−27563号公報(図1)
ところで、有機EL材料などの発光材料によって形成された発光素子は、外気に晒されると寿命が著しく短くなる。したがって、上記のいずれの構成を採用するにしても、発光素子の封止が不可欠である。この封止は、発光素子が形成された主基板と当該主基板に重ねて固定される封止基板との間に発光素子を挟み込んで行われる。よって、発光素子からの光は、いずれかの基板を透過して像担持体の表面に到達することになる。
この発光素子は面発光するものであり、発光面(発光層)からの光は、その進行につれて広がる。一方、封止の機能を確保するためには、主基板および封止基板を、ある程度の厚さとする必要がある。以上より、発光面からの光は、基板から出射する時点で既に大きく広がってしまう。例えば、発光面の直径を50μm、発光面から基板の出射面までの距離を50μmとすると、出射面に形成されるスポット像(光像)の直径は100μm程度となる。
このようにスポット像が広がると、その輝度が低くなってしまう。スポット像の大きさを保ったままその輝度を上げるためには、発光面における輝度を上げる必要がある。例えば、上記の例において、スポット像の輝度を発光面における輝度と同等のレベルに上げるには、発光面における輝度を4倍に引き上げる必要がある。このような使用は、発光素子の寿命の短縮を招く。また、スポット像は広がれば広がるほど不鮮明となる。
また、潜像の形成の際には、像担持体の表面が進行する。したがって、ヘッドと像担持体とが接触する密着露光である限り、ヘッドのうち像担持体の表面に密着している部分が磨耗する。このような磨耗が生じると、発光素子から像担持体の表面までの光路長が変化してしまう。上記の例からも明らかなように、通常、光路長の変化はスポット像の大きさの変化を招く。一方、磨耗による光路長の変化に対応してスポット像の大きさを一定に保つような技術は、特許文献1にも特許文献2にも記載されていない。つまり、スポット像の大きさを安定して維持することができる密着露光の画像印刷装置は提案されていない。
本発明は上述した事情に鑑みて為されたものであり、発光素子からの光を光透過性の基板において大きく広げることなく導いて鮮明なスポット像を安定して得ることができる密着露光の画像印刷装置を提供することを解決課題としている。
この課題を解決するために、本発明に係る画像印刷装置は、像担持面が所定の方向に進行する像担持体と、主基板と、前記主基板上に形成され、光を発して前記像担持面に潜像を形成する発光素子と、前記主基板に重なって前記発光素子を封止する封止基板とを備え、前記封止基板は前記像担持面に接する接触面を構成し、前記封止基板には一方の先端面が前記接触面の一部を構成する柱状の光導波路が埋め込まれており、前記光導波路の他方の先端面は前記発光素子に対向して前記発光素子を覆っており、前記光導波路は前記発光素子から前記他の先端面を通って入射した光をその周面での全反射により前記一方の先端面に導くことを特徴とする。
この画像印刷装置では、光導波路は封止基板に埋め込まれており、光導波路の一方の先端面は像担持面に接する接触面の一部を構成している。したがって、光導波路の他方の先端面は一方の先端面よりも発光素子に近い。また、光導波路の他方の先端面は発光素子を覆っている。よって、発光素子から封止基板への光の多くは、他方の先端面から柱状の光導波路に入射する。この入射光は、光導波路の周面よりも外側に広がることなく導かれ、一方の先端面から出射する。こうして、接触面には、光導波路の先端面と同一の形状および大きさのスポット像が形成される。
また、密着部分の磨耗により光導波路が短くなっても、光導波路は周面での全反射により光を導く柱状の物体であり、その中心軸は磨耗による接触面の後退方向に沿っているから、接触面に形成されるスポット像の形状および大きさは変化しない。
以上説明したことから明らかなように、この画像印刷装置によれば、ヘッドと像担持体とが接触する密着露光であるにも関わらず、発光素子からの光を光透過性の封止基板において大きく広げることなく導いて鮮明なスポット像を安定して得ることができる。この効果は、印刷品質の向上および安定に寄与する。
ところで、基板に光導波路を埋め込む方法としては、基板を切削する方法を例示することができる。この方法を採用した場合でも、この画像印刷装置によれば、高い利用効率を要求される主基板ではなく、封止基板を切削すればよいことになる。よって、主基板の利用効率が低下しないという量産時に有効な効果が得られる。
また、上記の画像印刷装置において、前記光導波路は前記封止基板内にその表面から裏面まで貫通しているようにしてもよいし、前記封止基板の前記像坦持体側には凹部が形成され、前記凹部内には光導波板が固定され、前記光導波路は前記光導波板に形成されているようにしてもよい。前者の場合、発光素子からの光は、より一層、広がらなくなる。後者の場合、切削されるのは凹部のみであるから、封止基板の表面全域にわたって切削する態様に比較して、製造コストを抑制することができる。また、後者の場合、封止の機能の確保が可能となる。この理由について、封止基板を貫通する光導波路が封止基板に直接的に形成される態様と比較して説明する。
光導波路が形成された部材は、光導波路の熱収縮(膨張)率と周囲の部分の熱収縮(膨張)率との差に起因して変形する可能性がある。封止基板を貫通する光導波路が封止基板に直接的に形成される態様では、光導波路と周囲の部分との接合面は発光素子側の内部の空間から外部の空間まで達しているから、このような変形によって接合面に沿って隙間ができると、封止の機能低下を招き易い。これに対して、この画像印刷装置では、光導波路は封止基板外に形成されている。したがって、光導波路と周囲の部分との接合面に沿って隙間ができたとしても、この接合面は内部の空間まで達していないから、封止の機能は低下しない。また、光導波路は主基板でも封止基板でもない光導波板に形成されていることから、主基板や封止基板が上記の差に起因して変形する可能性を低減することができる。
また、本発明に係る別の画像印刷装置は、像担持面が所定の方向に進行する像担持体と、主基板と、前記主基板上に形成され、光を発して前記像担持面に潜像を形成する発光素子とを備え、前記主基板は前記像担持面に接する接触面を構成し、前記主基板には一方の先端面が前記接触面の一部を構成する柱状の光導波路が埋め込まれており、前記光導波路の他方の先端面は前記発光素子に対向して前記発光素子を覆っており、前記光導波路は前記発光素子から前記他の先端面を通って入射した光をその周面での全反射により前記一方の先端面に導くことを特徴とする。
この画像印刷装置によれば、前述した理由と同様の理由により、ヘッドと像担持体とが接触する密着露光であるにも関わらず、発光素子からの光を光透過性の主基板において大きく広げることなく導いて鮮明なスポット像を安定して得ることができる。
また、この画像印刷装置において、前記光導波路は前記主基板内にその表面から裏面まで貫通しているようにしてもよいし、前記主基板の前記像坦持体側には凹部が形成され、前記凹部内には光導波板が固定され、前記光導波路は前記光導波板に形成されているようにしてもよい。前者の場合、発光素子からの光は、より一層、広がらなくなる。後者の場合、前述した理由と同様の理由により、製造コストの抑制および封止の機能の確保が可能となる。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において共通する部分には同一の符号を付してある。また、以下の各図面においては、各部の寸法の比率を実際のものとは適宜に異ならせている。また、以下の各断面図においては要部のみにハッチングを付してある。
図1は本発明の実施形態に係る画像印刷装置の要部を示す断面図である。この画像印刷装置は、感光体ドラムや感光体ベルト等の像担持体110と、像担持体110に潜像を形成するヘッド10とを有する。像担持体110は画像印刷装置の筐体に支持されており、潜像が形成される像担持面S110を有する。像担持面S110は、潜像が形成される際には、図中に矢印で示す方向Bに進行する。ヘッド10は、画像印刷装置の筐体に支持されており、像担持面S110に接する接触面S10を有し、接触面S10から像担持面S110に向けて光を照射する。この照射により、像担持面S110に潜像が形成される。ヘッド10からの照射光は、方向Bに進行する像担持面S110を横切る方向X(図1の紙面垂直手前方向)に沿って列をなしうるものであり、ヘッド10からの照射および像担持面S110の進行により、像担持面S110に形成される潜像は2次元パターンとなる。
以降、本発明の第1〜第4実施形態に係る画像印刷装置について詳細に説明する。ただし、各実施形態に係る画像印刷装置が互いに異なるのはヘッド10の構成のみであるから、以降の説明では、ヘッド10の構成に着目する。なお、ヘッド10の構成は実施形態毎に異なっているため、ヘッド10は実施形態毎に異なった表記となっている。具体的には、第1実施形態ではヘッド200、第2実施形態ではヘッド300、第3実施形態ではヘッド201、第4実施形態ではヘッド301と表記されている。
<A:第1実施形態>
図2は本発明の第1実施形態に係る画像印刷装置のヘッド200の構成を示す平面図である。この図に示すように、ヘッド200では、多数の発光素子205が方向Xに沿って二列かつ千鳥状に配列されている。これらの発光素子205は板状の封止基板230によって覆われている。封止基板230の表面は出射面S200となっており、裏面は発光素子205に対向している。出射面S200は図1の接触面S10そのものである。封止基板230の発光素子205に重なる部分には円柱状の光導波路235が発光素子205毎に形成されている。
図3は図2のC−C’断面図である。この図に示すように、ヘッド200は、多数の発光素子205を平板状の主基板220と平板状の封止基板230とで挟んだ構成を有する。主基板220はガラス、石英またはプラスチックにより形成されており、この主基板220上に発光素子205が形成されている。発光素子205は電気エネルギを受けて光を発する有機EL素子であり、発光素子205が形成される領域は、酸化膜260と酸化膜260上に形成された隔壁(バンク)270により区画されている。各領域では、主基板220側から順に、陰極として機能する電極240、有機EL材料から形成されて面発光する発光層210、光透過性の正孔注入層250、陽極として機能する透明電極280が積層されている。
発光素子205が形成された主基板220には、主基板220と協働して発光素子205を封止するように封止基板230が重ねて固定されている。この封止によって、発光素子205が外気(特に水分および酸素)から隔離され、その劣化が抑制される。主基板220への封止基板230の固定には、光透過性の接着剤290が用いられる。接着剤290としては、例えば熱硬化型接着剤または紫外線硬化型接着剤が用いられる。
なお、この分野で使用される封止の種類には、封止基板230の一面全体を接着剤290により主基板220に接合する膜封止と、封止基板230の周縁部を接着剤290により主基板220に接合して発光素子205の周囲に封止基板230と主基板220とで画定される空間を設けるキャップ封止がある。キャップ封止ではこの空間内に乾燥剤が配置される。この実施形態では、膜封止を用いているが、キャップ封止を利用することも可能である。
封止基板230は平板231内に多数の光導波路235を配して構成されている。平板231としては、ガラス、金属、セラミック、またはプラスチックから形成されたものを使用しうる。各光導波路235は、封止基板230をその表面から裏面まで貫通しており、その中心軸は封止基板230の厚さ方向に沿っており、その周面は平板231により覆われている。光導波路235の先端面のうち、発光素子205側のものは封止基板230の裏面の一部となっており、反対側のものは封止基板230の表面(出射面S200)の一部となっている。光導波路235の発光素子205側の先端面は、出射面S200側から見て、対応する発光素子205の発光層210を覆っている。
また、光導波路235は光透過性を有する材料から形成されている。この材料の屈折率は、接着剤290の屈折率より大きいか同等であり、平板231を形成する材料の屈折率よりも高い。
また、光導波路235は平板231に固定されている。この固定の方法は任意であるが、光導波路235の周面と平板231とが接しない方法を用いる場合には注意を要する。そのような方法としては、光導波路235を接着剤により平板231に固定する方法が考えられる。この場合、光導波路235を形成する材料よりも屈折率が低い接着剤を用いる必要がある。つまり、光導波路235の周面が当該材料よりも屈折率の低い材料で覆われねばならない。
図4はヘッド200における光学的作用を説明するための断面図である。ヘッド200では、電極240および透明電極280により電圧が印加されると、これらに挟まれた発光層210が発光する。発光層210から封止基板230へ進行する光の多くは、封止基板230に直交する方向にほぼ沿って直進し、正孔注入層250、透明電極280および接着剤290を透過して封止基板230の裏面に、より具体的には光導波路235の発光素子205側の先端面に到達する。光導波路235を形成する材料の屈折率は接着剤290の屈折率より大きいか同等であるから、この先端面に到達した光の全てが光導波路235に入射し易い。よって、到達した光の多くが光導波路235に入射して光導波路235内を進行する。
光導波路235内を進行する光は、光導波路235の周面に到達すると、その多くが全反射する。つまり、光導波路235が大口径の一本の光ファイバのコアとして機能し、入射した光を導く。全反射が起こるのは、光導波路235の周面に到達する光の進行方向と当該周面とのなす角が極めて小となるのが普通だからである。換言すれば、光導波路235の周面への入射角が極めて大となるのが普通だからである。より詳しく述べれば次の通りである。
光導波路235を形成する材料の屈折率はその周面を覆っている材料(例えば平板231を形成する材料や接着剤)の屈折率よりも高いから、光導波路235内を進行する光は当該周面において全反射し得る。ただし、全反射するには、入射角が、上記2つの屈折率の比に基づいて定まる臨界角以上である必要がある。しかし、上述したように周面への入射角が極めて大となるのが普通であるから、極端な臨界角となる材料を用いない限り、周面に達した光の多くが全反射することになる。言うまでもないが、十分に多くの光が全反射されるように光導波路235を形成する材料およびその周面を覆っている材料を定めるのが望ましい。
こうして、光導波路235内を進行する光は光導波路235に導かれて出射面S200側の先端面から出射する。これにより、出射面S200にスポット像(光像)が形成される。
図5はヘッド200により形成されるスポット像を示す図である。このスポット像の形状、大きさおよび形成位置は、光導波路235の出射面S200側の先端面と一致する。また、このスポット像の輝度の分布は略均一となる。また、発光層210からの光が接着剤290と光導波路235との境界面で全く反射されないから、発光層210からの光の利用効率がより向上する。
また、密着部分の磨耗によって封止基板230が薄くなり、光導波路235が短くなっても、光導波路235は周面での全反射により光を導く柱状の物体であり、その中心軸は磨耗による接触面の後退方向に沿っているから、出射面S200に露出する光導波路235の先端面の形状および大きさはほとんど変化しない。したがって、出射面S200に形成されるスポット像の形状および大きさもほとんど変化しない。
以上説明したように、本実形態に係る画像印刷装置によれば、ヘッド200と像担持体110とが接触する密着露光であるにも関わらず、発光層210からの光を封止基板230において広げることなく導いて鮮明なスポット像を安定して得ることができる。この効果は、印刷品質の向上および安定に寄与する。また、光導波路は主基板ほどの面精度を要求されない封止基板に形成されるから、光導波路が主基板に形成されるタイプのヘッドを有する画像印刷装置に比較して、製造が容易となる。
次に、ヘッド200の製造方法の一例について説明する。
図6はヘッド200の製造方法の一例における最初の工程を示す図である。この図に示すように、まず、平板231に多数の円柱状の穴を開ける。これらの穴は後に埋められて光導波路235となるものであるから、先端面が発光層210を覆うことができるように、穴開けが行われる。穴開けの方法としては、平板231を形成する材料に適合した公知の方法を採用可能である。例えば、平板231がガラスから形成されている場合には、フッ酸によりエッチングして穴を開ける方法を採用することができる。また例えば、平板231を紫外線硬化型樹脂から形成することができる場合には、マスクを介して平板231の一部に紫外線をあてて硬化させ、非硬化部分を切削する方法を採用することもできる。
図7は図6の次の工程を示す図である。この図に示すように、穴埋めを行って、光導波路235が形成された封止基板230を作成する。この穴埋めは、封止基板230の表面および裏面がそれぞれ面一となるよう、開けた穴に、光導波路235を形成する材料である樹脂を入れ込む作業である。穴埋めの方法としては、スキージで樹脂を入れ込む方法や、インクジェット等のディスペンサーによって塗布する方法等がある。なお、穴埋めにより封止基板230を作成する場合には光導波路235を形成する材料が樹脂に限定されるが、他の手法により封止基板230を作成する場合にはこの限りではない。
図8は図7の次の工程を示す図である。この図に示すように、主基板220上に多数の発光素子205を形成する。
図9は図8の次の工程を示す図である。この図に示すように、主基板220の発光素子205が形成された面(または封止基板230の裏面)に接着剤290を塗布し、この接着剤290により封止基板230を主基板220に接着して固定する。この際、主基板220および封止基板230は、各光導波路235の主基板220に対向する先端面が対応する発光素子205の発光層210を覆うように配置される。こうしてヘッド200が完成する。
上述したように、この製造方法では、基板の切削が必要となる。しかし、切削されるのは封止基板であり、主基板は切削されない。したがって、高い利用効率を要求される主基板の利用効率が低下しないという量産時に有効な効果を奏する。
<第2実施形態>
図10は本発明の第2実施形態に係る画像印刷装置のヘッド300の構成を示す断面図である。このヘッド300が図3のヘッド200と大きく異なる点は、封止基板ではなく、主基板に光導波路が形成されている点である。この相違点に起因して、ヘッド300では、発光素子205に代えて発光素子305が用いられ、平板231がそのまま封止基板として用いられ、主基板220に代えて主基板320が用いられている。
また、主基板320の発光素子305が形成されている面の裏側の面が出射面S300となっている。出射面S300は、図1の接触面S10そのものである。発光素子305が発光素子205と異なる点は、陰極として機能する電極240に代えて陽極として機能する透明電極340、陽極として機能する透明電極280に代えて陰極として機能する電極380を有する点のみである。
主基板320は平板321内に円柱状の光導波路323を発光素子305毎に形成して構成されている。各光導波路323は対応する発光素子305に重なっている。平板321としては、ガラス、石英またはプラスチックから形成されたものを使用しうる。各光導波路323は主基板320をその表面から裏面まで貫通しており、その中心軸は主基板320の厚さ方向に沿っており、その周面は平板321により覆われている。光導波路323の先端面のうち、発光素子305側のものは主基板320の裏面の一部となっており、反対側のものは主基板320の表面(出射面S300)の一部となっている。
また、光導波路323の発光素子305側の先端面は、出射面S300側から見て、対応する発光素子305の発光層210を覆っている。また、光導波路323は光透過性を有する材料から形成されている。この材料の屈折率は、平板321を形成する材料の屈折率よりも高い。つまり、光導波路323は平板321に固定されており、その周面が当該材料よりも屈折率の低い材料で覆われている。
図11はヘッド300における光学的作用を説明するための断面図である。ヘッド300では、透明電極340および電極380により電圧が印加されると、これらに挟まれた発光層210が発光する。発光層210から主基板320へ進行する光の多くは、主基板320に直交する方向にほぼ沿って直進し、透明電極340を透過して主基板320の裏面に、より具体的には光導波路323の発光素子305側の先端面に到達する。この先端面に到達した光は光導波路323に入射し、光導波路323内を進行する。光導波路323が大口径の一本の光ファイバのコアとして機能するから、光導波路323に入射した光の多くは、光導波路323に導かれて出射面S300側の先端面から出射する。
本実形態に係る画像印刷装置によれば、第1実施形態に係る画像印刷装置と同様の効果が得られる。ただし、光導波路は主基板に形成されるから、光導波路を封止基板に形成することにより得られる効果は得られない。
また、本実形態に係る画像印刷装置では、光導波路323が主基板320に形成されているため、第1実施形態に係る画像印刷装置に比較して発光層から光導波路までの距離が短い。これは、スポット像の輝度の向上に寄与する。
<A:第3実施形態>
図12は本発明の第3実施形態に係る画像印刷装置のヘッド201の構成を示す平面図である。この図に示すように、ヘッド201では、多数の発光素子205が方向Xに沿って二列かつ千鳥状に配列されている。これらの発光素子205は封止基板238により覆われており、さらに封止基板238の溝(凹部)239内に埋め込まれた平板状の光導波板236により覆われている。光導波板236の表面は出射面S201となっており、裏面は封止基板238を介して発光素子205に対向している。出射面S201はスポット像が形成される面であり、図1の接触面S10の一部をなしている。光導波板236の発光素子205に重なる部分には円柱状の光導波路233が発光素子205毎に形成されている。
図13は図12のG−G’断面図である。この図に示すように、ヘッド201は、多数の発光素子205を平板状の主基板220と封止基板238とで挟んだ構成を有する。発光素子205が形成された主基板220には、主基板220と協働して発光素子205を封止するように封止基板238が重ねて固定されている。主基板220への封止基板238の固定には、光透過性の接着剤290が用いられる。
封止基板238は発光素子205に対向する面(裏面)の裏側の面(表面)側に溝239が形成された平板である。溝239の底面は平坦になっている。封止基板としては、一般に、ガラス、金属、セラミック、またはプラスチックから形成されたものを使用しうるが、封止基板238は、発光層210からの光を透過させる必要があるため、光透過性をも有する材料から形成されている。また、封止基板238を形成する材料の屈折率は接着剤290の屈折率より大きいか同等である。
光導波板236は、その裏面が溝239の底面に接するように、封止基板238に固定されている。光導波板236の固定方法としては任意の方法を採用可能であるが、その裏面と溝239の底面との間に遮光性の材料を介在させてはならない。光導波板236は、表面および裏面が長方形状の平板237に多数の光導波路233を配して構成されている。
各光導波路233は、発光層210からの光を導くものであり、光導波板236をその表面から裏面まで貫通しており、その中心軸は光導波板236の厚さ方向に沿っており、その周面は平板237により覆われている。光導波路233の先端面のうち、発光素子205側のものは光導波板236の裏面の一部となっており、反対側のものは光導波板236の表面(出射面S201)の一部となっている。光導波路233の発光素子205側の先端面は、出射面S201側から見て、対応する発光素子205の発光層210を覆っている。
また、光導波路233は光透過性を有する材料から形成されている。この材料の屈折率は、封止基板238を形成する材料の屈折率より大きいか同等であり、平板237を形成する材料の屈折率よりも高い。また、光導波路233は平板237に固定されている。この固定の方法は任意であるが、光導波路233の周面と平板237とが接しない方法を用いる場合には注意を要する。そのような方法としては、光導波路233を接着剤により平板237に固定する方法が考えられる。この場合、光導波路233を形成する材料よりも屈折率が低い接着剤を用いる必要がある。つまり、光導波路233の周面が当該材料よりも屈折率の低い材料で覆われねばならない。
溝239の幅、長さおよび深さは、光導波板236の表面と溝239を除いた封止基板238の表面とが揃うように定められている。つまり、光導波板236の幅、長さおよび厚さに応じたものとなっている。光導波板236の幅および長さは、多数の光導波路233を光導波板236内に配置可能な最小の値となっている。つまり、発光素子205の配置に応じたものとなっている。具体的には、溝239の幅は数百μm程度である。
光導波板236の厚さは、封止基板238の薄さとの兼ね合いで定まる。
光導波路233は発光層210からの光を導くものであるから、発光素子205側の先端面が発光素子205に近い方がよい。したがって、発光層210からの光の利用効率の観点では、光導波板236は厚い方がよいことになる。しかし、光導波板236を厚くするには、封止基板238の溝239が形成された部分の厚さを薄くする必要がある。ここで考慮すべきは、封止基板238の剛性である。溝239の幅が数百μm程度であるのに対して、封止基板238の幅(図12中の短辺の長さ)は15mm〜20mm程度であるから、封止基板238の溝239の部分の厚さをかなり薄くしても、十分な剛性が得られる。しかし、当然ながら、薄くし過ぎれば十分な剛性を得られなくなる。また、封止の機能低下も懸念される。よって、光導波板236の厚さは、このような弊害が生じない範囲で可能な限り厚く定めるべきである。
図14はヘッド201における光学的作用を説明するための断面図である。ヘッド201では、電極240および透明電極280により電圧が印加されると、これらに挟まれた発光層210が発光する。発光層210から封止基板238へ進行する光の多くは、封止基板238に直交する方向にほぼ沿って直進し、正孔注入層250、透明電極280および接着剤290を透過して封止基板238の裏面に到達する。封止基板238を形成する材料の屈折率は接着剤290の屈折率より大きいか同等であるから、封止基板238の裏面に到達した光が封止基板238に入射し易い。よって、到達した光の多くが封止基板238に入射する。
封止基板238の発光素子205を覆う部分は比較的に薄いから、封止基板238に入射した光はすぐに封止基板238の表面(溝239の底面)に到達する。より具体的には、光導波路233の発光素子205側の先端面に到達する。光導波路233を形成する材料の屈折率は封止基板238を形成する材料の屈折率より大きいか同等であるから、この先端面に到達した光が光導波路233に入射し易い。よって、到達した光の多くが、光導波路233に入射して光導波路233内を進行する。
光導波路233内を進行する光は、光導波路233の周面に到達すると、その多くが全反射する。つまり、光導波路233が大口径の一本の光ファイバのコアとして機能し、入射した光を導く。全反射が起こる理由は第1実施形態について述べた通りである。なお、十分に多くの光が全反射されるように光導波路233を形成する材料およびその周面を覆っている材料を定めるのが望ましい。
こうして、光導波路233内を進行する光は光導波路233に導かれて出射面S201側の先端面から出射する。これにより、出射面S201に、図5に示すようなスポット像(光像)が形成される。このスポット像の形状、大きさおよび形成位置は、光導波路233の出射面S201側の先端面と一致する。また、このスポット像の輝度の分布は略均一となる。
また、密着部分の磨耗によって光導波板236および封止基板238が薄くなり、光導波路233が短くなっても、光導波路233は周面での全反射により光を導く柱状の物体であり、その中心軸は磨耗による接触面の後退方向に沿っているから、出射面S201に露出する光導波路233の先端面の形状および大きさはほとんど変化しない。したがって、出射面S200に形成されるスポット像の形状および大きさもほとんど変化しない。
以上説明したように、本実形態に係る画像印刷装置によれば、ヘッド201と像担持体110とが接触する密着露光であるにも関わらず、発光層210からの光を封止基板238において大きく広げることなく導いて鮮明なスポット像を安定して得ることができる。この効果は、印刷品質の向上および安定に寄与する。また、発光層210からの光が、接着剤290と封止基板238との境界面でも、封止基板238と光導波路233との境界面でも反射され難いから、発光層210からの光の利用効率をより向上させることができる。
また、封止基板238に形成される溝239は一本である。したがって、封止基板を貫通する光導波路が封止基板に直接的に形成される態様に比較して、封止基板を容易に作成することができる。また、封止基板の表面全域にわたって切削する態様に比較して、製造コストを抑制することができる。
また、光導波路233が形成される光導波板236には封止の機能が要求されないから、平板237の形成材料について厳しい制約がない。また、光導波板236は封止基板238に比較して小さい。よって、封止基板を貫通する光導波路が封止基板に直接的に形成される態様に比較して容易に光導波路233を形成することができる。
また、ヘッド201では、封止基板238の主基板220に対向する面に切れ目(継ぎ目)がないから、封止の機能を確実に維持することができる。また、光導波路233が光導波板236に形成されており、封止基板238や主基板220には形成されていないから、光導波路233の熱収縮(膨張)率と周囲の部分(平板237または接着剤)の熱収縮(膨張)率との差に起因して直接的に変形するのは光導波板236であり、主基板でも封止基板でもない。つまり、光導波路233を形成したことによって主基板や封止基板が変形し易くなる、といった不都合がない。
次に、ヘッド201の製造方法の一例について説明する。
図15はヘッド201の製造方法の一例における最初の工程を示す図である。この図に示すように、まず、平板237に多数の円柱状の穴を開ける。これらの穴は後に埋められて光導波路233となるものであるから、先端面が発光層210を覆うことができるように、穴開けが行われる。この穴開けの方法は任意であり、例えば、第1実施形態における穴開けの方法を採用可能である。
図16は図15の次の工程を示す図である。この図に示すように、穴埋めを行って、光導波路233が形成された光導波板236を作成する。この穴埋めは、光導波板236の表面および裏面がそれぞれ面一となるよう、開けた穴に、光導波路233を形成する材料である樹脂を入れ込む作業である。穴埋めの方法は任意であり、例えば、第1実施形態における穴埋めの方法を採用可能である。
図17は図16の次の工程を示す図である。この図に示すように、封止基板238を切削して溝239を形成し、この溝239に光導波板236を埋め込んで固定する。これにより、光導波板236の先端面が溝239の底面に接する。一方、主基板220上に多数の発光素子205を形成する。
図18は図17の次の工程を示す図である。この図に示すように、主基板220の発光素子205が形成された面(または封止基板238の裏面)に接着剤290を塗布し、この接着剤290により封止基板238を主基板220に接着して固定する。この際、主基板220および封止基板238は、各光導波路233の主基板220に対向する先端面が対応する発光素子205の発光層210を覆うように配置される。こうしてヘッド201が完成する。
上述したように、この製造方法では、基板の切削が必要となる。しかし、切削されるのは封止基板238および平板237であり、主基板220は切削されない。したがって、高い利用効率を要求される主基板の利用効率が低下しないという量産時に有効な効果を奏する。
なお、この製造方法では、封止基板238を主基板220に固定する前に光導波板236を封止基板238の溝239に埋め込むようにしているが、封止基板238を主基板220に固定してから光導波板236を封止基板238の溝239に埋め込むようにしてもよい。
<第4実施形態>
図19は本発明の第4実施形態に係る画像印刷装置のヘッド301の構成を示す断面図である。このヘッド301が図13のヘッド201と大きく異なる点は、封止基板側ではなく、主基板側に光導波路が形成されている点である。この相違点に起因して、ヘッド301では、発光素子205に代えて発光素子305が用いられ、平板231が封止基板として用いられ、主基板220に代えて溝329が形成された平板状の主基板328が用いられている。
平板231が図13の封止基板238と異なる点は、溝が形成されていない点と遮光性の材料から形成されうる点である。発光素子305が発光素子205と異なる点は、陰極として機能する電極240に代えて陽極として機能する透明電極340、陽極として機能する透明電極280に代えて陰極として機能する電極380を有する点である。
発光素子305は主基板328により覆われており、さらに主基板328の溝239内に埋め込まれて主基板328に固定された平板状の光導波板326により覆われている。主基板328の形成材料としてはガラス、石英またはプラスチックが挙げられるが、いずれにせよ、光透過性を有する材料でなければならない。光導波板326は図13における光導波板236の封止基板238への固定の方法と同様の方法によって主基板328に固定されている。光導波板326の表面はスポット像が形成される出射面S301となっており、図1の接触面S10の一部をなしている。裏面は主基板238を介して発光素子305に対向している。
溝329は、主基板328の発光素子305に対向する面(裏面)の裏側の面(表面)側に形成されている。溝239の底面は平坦になっており、この底面に光導波板236の裏面が接している。溝329の幅、長さおよび深さは、溝239のおけるそれらと同様に、光導波板326の表面(出射面S301)と溝329を除いた主基板328の表面とが揃うように定められている。つまり、光導波板326の幅、長さおよび厚さに応じたものとなっている。また、光導波板326の幅、長さおよび厚さは、光導波板236と同様に定められている。
光導波板326の発光素子305に重なる部分には円柱状の光導波路233が発光素子305毎に形成されている。各光導波路323は、発光層210からの光を導くものであり、光導波板326をその表面から裏面まで貫通しており、その中心軸は光導波板326の厚さ方向に沿っており、その周面は平板327により覆われている。光導波路323の先端面のうち、発光素子305側のものは光導波板326の裏面の一部となっており、反対側のものは光導波板326の表面(出射面S301)の一部となっている。光導波路323の発光素子305側の先端面は、出射面S301側から見て、対応する発光素子305の発光層210を覆っている。
また、光導波路323は光透過性を有する材料から形成されている。この材料の屈折率は、主基板328を形成する材料の屈折率より大きいか同等であり、平板327を形成する材料の屈折率よりも高い。また、光導波路323は任意の方法により平板327に固定されている。この方法が如何なる方法であっても、光導波路233の周面が当該材料よりも屈折率の低い材料で覆われねばならない。
図20はヘッド301における光学的作用を説明するための断面図である。ヘッド301では、透明電極340および電極380により電圧が印加されると、これらに挟まれた発光層210が発光する。発光層210から主基板328へ進行する光の多くは、主基板328に直交する方向にほぼ沿って直進し、透明電極340を透過して主基板328に入射する。
主基板328の発光素子305を覆う部分は比較的に薄いから、主基板328に入射した光はすぐに主基板328の表面(溝329の底面)に到達する。より具体的には、光導波路323の発光素子305側の先端面に到達する。光導波路323を形成する材料の屈折率は主基板328を形成する材料の屈折率より大きいか同等であるから、この先端面に到達した光は光導波路323に入射し易い。よって、到達した光の多くは、光導波路323に入射して光導波路323内を進行する。光導波路323が大口径の一本の光ファイバのコアとして機能するから、光導波路323に入射した光の多くは、光導波路323に導かれて出射面S301側の先端面から出射する。
本実形態に係る画像印刷装置によれば、第3実施形態に係る画像印刷装置と同様の効果が得られる。ただし、光導波路は主基板に形成されるから、光導波路を封止基板に形成することにより得られる効果は得られない。
また、本実形態に係る画像印刷装置では、光導波路323が主基板328に形成されているため、第3実施形態に係る画像印刷装置に比較して発光層から光導波路までの距離が短い。これは、スポット像の輝度の向上に寄与する。
<画像印刷装置>
図21は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す縦断面図である。この画像印刷装置は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフルカラー画像印刷装置である。
この画像印刷装置では、同様な構成の4個のヘッド10K,10C,10M,10Yが、同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)110K,110C,110M,110Yの露光位置にそれぞれ配置されている。ヘッド10K,10C,10M,10Yは、上述した実施形態に係る画像印刷装置のヘッド200、300、201および301のいずれかである。
図21に示すように、この画像印刷装置には、駆動ローラ121と従動ローラ122とが設けられており、これらのローラ121,122には無端の中間転写ベルト120が巻回されて、矢印に示すようにローラ121,122の周囲を回転させられる。図示しないが、中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラなどの張力付与手段を設けてもよい。
この中間転写ベルト120の周囲には、外周面に感光層を有する4個の感光体ドラム110K,110C,110M,110Yが互いに所定の間隔をおいて配置される。これらの感光体ドラムは、それぞれ、図1の像担持体110であり、添え字K,C,M,Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成するために使用されることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラム110K,110C,110M,110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して回転駆動される。
各感光体ドラム110(K,C,M,Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K,C,M,Y)と、ヘッド10(K,C,M,Y)と、現像器114(K,C,M,Y)とが配置されている。コロナ帯電器111(K,C,M,Y)は、これに対応する感光体ドラム110(K,C,M,Y)の外周面を一様に帯電させる。ヘッド10(K,C,M,Y)は、感光体ドラムの帯電させられた外周面に潜像を書き込む。各ヘッド10(K,C,M,Y)は、複数の発光素子が感光体ドラム110(K,C,M,Y)の母線(主走査方向)に沿って配列するように設置される。潜像の書き込みは、複数の発光素子によって感光体ドラムに光を照射することにより行う。現像器114(K,C,M,Y)は、潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラムに顕像すなわち可視像を形成する。
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次一次転写されることにより、中間転写ベルト120上で重ね合わされ、この結果としてフルカラーの顕像が得られる。中間転写ベルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K,C,M,Y)が配置されている。一次転写コロトロン112(K,C,M,Y)は、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(K,C,M,Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロトロンの間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象としてのシート102は、ピックアップローラ103によって、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラ121に接した中間転写ベルト120と二次転写ローラ126の間のニップに送られる。中間転写ベルト120上のフルカラーの顕像は、二次転写ローラ126によってシート102の片面に一括して二次転写され、定着部である定着ローラ対127を通ることでシート102上に定着される。この後、シート102は、排紙ローラ対128によって、装置上部に形成された排紙カセット上へ排出される。
図22は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成の他の例を示す縦断面図である。この画像印刷装置は、ベルト中間転写体方式を利用したロータリ現像式のフルカラー画像印刷装置である。図22に示すように、感光体ドラム165の周囲には、コロナ帯電器168、ロータリ式の現像ユニット161と、ヘッド167と、中間転写ベルト169とが設けられている。
コロナ帯電器168は、感光体ドラム165の外周面を一様に帯電させる。ヘッド167は、感光体ドラム165の帯電させられた外周面に潜像を書き込む。感光体ドラム165は図1の像担持体110であり、ヘッド167は上述した実施形態に係る画像印刷装置のヘッド200、300、201および301のいずれかである。ヘッド167は、複数の発光素子が感光体ドラム165の母線(主走査方向)に沿って配列するように設置される。潜像の書き込みは、これらの発光素子から感光体ドラム165に光を照射することにより行う。
現像ユニット161は、4つの現像器163Y,163C,163M,163Kが90°の角間隔をおいて配置されたドラムであり、軸161aを中心にして反時計回りに回転可能である。現像器163Y,163C,163M,163Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナーを感光体ドラム165に供給して、潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム165に顕像すなわち可視像を形成する。
無端の中間転写ベルト169は、駆動ローラ170a、従動ローラ170b、一次転写ローラ166およびテンションローラに巻回されて、これらのローラの周囲を矢印に示す向きに回転させられる。一次転写ローラ166は、感光体ドラム165から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写ローラ166の間を通過する中間転写ベルト169に顕像を転写する。
具体的には、感光体ドラム165の最初の1回転で、ヘッド167によりイエロー(Y)像のための潜像が書き込まれて現像器163Yにより同色の顕像が形成され、さらに中間転写ベルト169に転写される。また、次の1回転で、ヘッド167によりシアン(C)像のための潜像が書き込まれて現像器163Cにより同色の顕像が形成され、イエローの顕像に重なり合うように中間転写ベルト169に転写される。そして、このようにして感光体ドラム165が4回転する間に、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の顕像が中間転写ベルト169に順次重ね合わせられ、この結果フルカラーの顕像が転写ベルト169上に形成される。最終的に画像を形成する対象としてのシートの両面に画像を形成する場合には、中間転写ベルト169に表面と裏面の同色の顕像を転写し、次に中間転写ベルト169に表面と裏面の次の色の顕像を転写する形式で、フルカラーの顕像を中間転写ベルト169上で得る。
画像印刷装置には、シートが通過させられるシート搬送路174が設けられている。シートは、給紙カセット178から、ピックアップローラ179によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラによってシート搬送路174を進行させられ、駆動ローラ170aに接した中間転写ベルト169と二次転写ローラ171の間のニップを通過する。二次転写ローラ171は、中間転写ベルト169からフルカラーの顕像を一括して静電的に吸引することにより、シートの片面に顕像を転写する。二次転写ローラ171は、図示しないクラッチにより中間転写ベルト169に接近および離間させられるようになっている。そして、シートにフルカラーの顕像を転写する時に二次転写ローラ171は中間転写ベルト169に当接させられ、中間転写ベルト169に顕像を重ねている間は二次転写ローラ171から離される。
以上のようにして画像が転写されたシートは定着器172に搬送され、定着器172の加熱ローラ172aと加圧ローラ172bの間を通過させられることにより、シート上の顕像が定着する。定着処理後のシートは、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印Fの向きに進行する。両面印刷の場合には、シートの大部分が排紙ローラ対176を通過した後、排紙ローラ対176が逆方向に回転させられ、矢印Gで示すように両面印刷用搬送路175に導入される。そして、二次転写ローラ171により顕像がシートの他面に転写され、再び定着器172で定着処理が行われた後、排紙ローラ対176でシートが排出される。
図21および図22に例示した画像印刷装置は、有機EL素子を書込手段(露光手段)として利用しているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも、装置の小型化を図ることができる。なお、以上に例示した以外の構成を採る電子写真方式の画像印刷装置においても、ヘッド200、300、201および301のうち任意のものを採用することができる。例えば、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムから直接シートに顕像を転写するタイプの画像印刷装置や、モノクロの画像を形成する画像印刷装置や、感光体ドラムに代えて感光体ベルトを備えた画像印刷装置にも、これらのヘッドを用いることができる。
<変形例>
上述した実施形態では、円柱状の光導波路を例示したが、光導波路の形状はこれらに限らない。例えば、角柱状としてもよいし、先端面が半円形の柱状としてもよい。つまり、任意の柱状とすることができる。
また、上述した実施形態では、発光素子として有機EL素子を用いた例を示したが、無機EL素子を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、一本の光ファイバとして機能する光導波路が採用されているが、多数の光ファイバを束ねたファイバアレイを光導波路として採用してもよい。この場合、ファイバアレイの先端面のうち、一方の先端面が出射面(接触面)の一部となり、他方の先端面が発光層210を覆うことになる。光ファイバは、一端から入射した光をその周面での全反射により他端へ導くものであり、各光ファイバの一端はファイバアレイの一方の先端面の一部となり、他端はファイバアレイの他方の先端面の一部となる。
図23は本発明の実施形態に係る画像印刷装置の変形例で得られるスポット像を示す図である。この図に示すように、ファイバアレイを用いて接触面S10に形成されるスポット像は、その形状が発光層210の形状と少し異なり、その輝度の分布が均一ではなくなる。しかし、これらの点を除けば、ヘッド200、300、201または301と同様の効果が得られる。
本発明の実施形態に係る画像印刷装置の要部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像印刷装置のヘッド200の構成を示す平面図である。 図2のC−C’断面図である。 ヘッド200における光学的作用を説明するための断面図である。 ヘッド200により形成されるスポット像を示す図である。 ヘッド200の製造方法の一例における最初の工程を示す図である。 図6の次の工程を示す図である。 図7の次の工程を示す図である。 図8の次の工程を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像印刷装置のヘッド300の構成を示す断面図である。 ヘッド300における光学的作用を説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態に係る画像印刷装置のヘッド201の構成を示す平面図である。 図12のG−G’断面図である。 ヘッド201における光学的作用を説明するための断面図である。 ヘッド201の製造方法の一例における最初の工程を示す図である。 図15の次の工程を示す図である。 図16の次の工程を示す図である。 図17の次の工程を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る画像印刷装置のヘッド301の構成を示す断面図である。 ヘッド301における光学的作用を説明するための断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成の他の例を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る画像印刷装置の変形例で得られるスポット像を示す図である。
符号の説明
110……像担持体、10,200,300,201,301……ヘッド、205……発光素子、210……発光層、220……主基板、230……封止基板、290……接着剤。

Claims (1)

  1. 像担持面が所定の方向に進行する像担持体と、
    主基板と、
    前記主基板上に形成され、光を発して前記像担持面に潜像を形成する発光素子と、
    前記主基板に重なって前記発光素子を封止する封止基板とを備え、
    前記封止基板は前記像担持面に接する接触面を構成し、
    前記封止基板の前記像坦持体側の面には凹部となる溝が設けられ、
    前記凹部内には光導波板が前記溝の底面に接するように設けられ、
    前記光導波板には複数の柱状の光導波路が埋め込まれており、
    前記光導波路の他方の先端面は前記発光素子に対向し、
    前記光導波路は前記発光素子から前記他の先端面を通って入射した光をその周面での全
    反射により前記一方の先端面に導くことを特徴とする画像印刷装置。
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