JP2007190742A - 電気光学装置および画像印刷装置 - Google Patents

電気光学装置および画像印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】凸レンズを容易に発光パネルに位置決めすることが可能であり、発光素子から不
適切な凸レンズへの光の入射を抑制する効果を容易に高めることが可能な電気光学装置を
提供する。
【解決手段】電気光学装置10は、複数の発光素子14が配列された発光パネル12と、
マイクロレンズアレイパネル16と、これらとは別の部材で遮光性を有するスペーサ20
を有する。マイクロレンズアレイパネル16では、発光素子14にそれぞれ対向し、対応
する発光素子14から進行する光を屈折させる複数の凸レンズ18が配列され、これらの
凸レンズ18が一体化されている。スペーサ20は、発光パネル12とマイクロレンズア
レイパネル16の間に配置され、発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16に接
触する。スペーサ20には、互いに対応する発光素子14と凸レンズ18の間に位置する
貫通孔が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気光学装置およびこれを有する電子写真方式の画像印刷装置に関する。
電子写真方式の画像印刷装置の像担持体(例えば感光体ドラム)に静電潜像を書き込む
ために、例えばエレクトロルミネセント素子(以下、「EL素子」と呼ぶ)のような発光
素子が配列された発光パネルを使用する技術が開発されている。このような技術では、一
般的に、発光パネルと像担持体の間に集束性レンズアレイが配置される。集束性レンズア
レイとしては、例えば日本板硝子株式会社から入手可能なSLA(セルフォック・レンズ
・アレイ)がある(セルフォック\SELFOCは日本板硝子株式会社の登録商標)。集
束性レンズアレイは、多数の屈折率分布型レンズを有しており、各屈折率分布型レンズは
発光パネル上の複数の発光素子で得られる像に対する正立像を像担持体に結像可能であっ
て、複数の前記屈折率分布型レンズで得られた像が1つの連続した像を構成する。しかし
、集束性レンズアレイでは、発光パネルから進行し屈折率分布型レンズに入射しなかった
光束が無駄になる。また、屈折率分布型レンズの製造バラツキにより、像担持体上に照射
される光束のスポット径がばらつく。
そこで、例えば特許文献1および特許文献2に開示されているように、電子写真方式の
画像印刷装置の像担持体に静電潜像を書き込むために、多数の凸レンズが使用される。特
許文献1または特許文献2の技術によれば、多数の発光素子に多数の凸レンズがそれぞれ
重ねられており、対向する発光素子からの光束を各凸レンズが集束させる。集束した光は
像担持体に到達して、静電潜像をここに形成する。また、画像読取装置の受光素子に結像
するための多数の凸レンズが一体化されたレンズアレイが特許文献3に開示されている。
特開平8−166556号公報 特開2003−260811号公報 特開2001−343506号公報
上述した集束性レンズアレイの屈折率分布型レンズは、発光パネル上の像の正立像を像
担持体に投影することができるが、凸レンズを静電潜像書込装置として使用する場合には
、各凸レンズは発光パネル上の像の倒立像を像担持体に投影する。従って、凸レンズに対
向する発光素子以外の発光素子からの光束が入射すると、その光束は他の凸レンズから投
影されて得られる像担持体上の静電潜像を乱してしまう(すなわちクロストークが発生し
てしまう)。
特許文献1には、多数の凸レンズが一体化されたマイクロレンズアレイパネルと発光パ
ネルの間に光遮蔽板を配置することが記載されている。光遮蔽板は、対向する発光素子と
凸レンズの間の光の進行を許容するが、各発光素子から対向しない凸レンズへの光の進行
を遮蔽する。しかし、特許文献1には、発光パネルに対するマイクロレンズアレイパネル
および光遮蔽板の位置決めの方策は開示していない。
特許文献2には、発光パネルの発光素子に重なる位置に多数のボールレンズを固定する
ことが記載されている。特許文献2の図3には、ボールレンズと発光パネルの間にスペー
サを配置することが開示され、スペーサには、対向する発光素子と凸レンズの間の光の進
行を許容する貫通孔が形成されている。特許文献2には、このスペーサは遮光性の材料か
ら形成して遮光手段を兼ねてもよいと記載されている。しかし、このスペーサは、例えば
フォトリソグラフィーにより発光パネル上に一体に形成される。スペーサの厚さが大きい
場合、例えば10μmを越える場合には、フォトリソグラフィーでスペーサを形成するこ
とは困難であるし、薄いスペーサでは遮光性が低い。また、多数のボールレンズを確実に
適切な位置に配置することは困難であり、可能であったとしても非常に手間がかかる。
特許文献3には、多数の凸レンズが一体化されたレンズアレイにおける凸レンズの各々
の周囲に塗料を塗布して遮光膜を形成することが開示されている。しかし、このような遮
光膜の形成方法はレンズ製造工程を煩雑化する。また、この遮光膜はレンズアレイに直接
形成されているために、このレンズアレイを静電潜像書込装置に応用した場合には、発光
パネルの発光素子から対向する凸レンズだけでなく、他の凸レンズにも光が入射するおそ
れがある。つまりクロストークの抑制効果が小さい。
そこで、本発明は、凸レンズを容易に発光パネルに位置決めすることが可能であり、発
光素子から不適切な凸レンズへの光の入射を抑制する効果を容易に高めることが可能な電
気光学装置およびこれを有する電子写真方式の画像印刷装置を提供する。
本発明に係る電気光学装置は、複数の発光素子が配列された発光パネルと、前記発光素
子にそれぞれ対向し、対応する発光素子から進行する光を屈折させる複数の凸レンズが配
列され、これらの凸レンズが一体化されたマイクロレンズアレイパネルと、前記発光パネ
ルと前記マイクロレンズアレイパネルの間に配置され、前記発光パネルと前記マイクロレ
ンズアレイパネルに接触する遮光性を有するスペーサを備え、前記スペーサは前記発光パ
ネルと前記マイクロレンズアレイパネルとは別の部材であって、前記スペーサには、互い
に対応する発光素子と凸レンズの間に位置する貫通孔が形成されている。
本発明によれば、スペーサは発光パネルとマイクロレンズアレイパネルとは別の部材で
ある。ここで「別の部材」とは、電気光学装置の製造前は互いに独立した部材であること
を意味する。従って、発光パネルとマイクロレンズアレイパネルとは独立して製造するこ
とが可能であり、製造工程においてスペーサの厚さを制御することが容易な製造方法を採
用することが可能である。また、遮光性を有するスペーサは発光パネルとマイクロレンズ
アレイパネルの間に配置される。従って、発光素子から不適切な凸レンズへの光の入射を
抑制する効果を容易に高めることが可能である。複数の凸レンズはマイクロレンズアレイ
パネルに一体化されており、発光パネルとマイクロレンズアレイパネルの間に配置される
スペーサは発光パネルとマイクロレンズアレイパネルに接触するので、マイクロレンズア
レイパネル上の凸レンズを容易に発光パネルに位置決めすることが可能である。
本発明において、前記マイクロレンズアレイパネルを収容するケースをさらに備え、前
記ケースと前記スペーサが一体成形されていると好ましい。マイクロレンズアレイパネル
をケースに収容することにより、凸レンズは外的負荷による損傷から保護され、さらにこ
のケースとスペーサが一体成形されていることにより、スペーサをケースに取り付ける場
合よりも作業が容易になる。また、ケースとスペーサが一体成形されていることにより、
スペーサの機械的強度も向上する。
さらに、前記発光パネルを収容する第2のケースを備え、前記スペーサと前記第2のケ
ースの一方に凸部が形成され、前記スペーサと前記第2のケースの他方に凹部が形成され
、前記凸部が前記凹部に嵌め込まれていると好ましい。発光パネルを第2のケースに収容
することにより、発光パネルは外的負荷による損傷から保護され、さらにケースと第2の
ケースが凸部と凹部の嵌め込みで取り付けられるようにしたので、電気光学装置の組立が
容易である。また、スペーサは、マイクロレンズアレイパネルと発光パネルの距離を確保
するために凸レンズの光学特性に合うものを使用する必要があるが、第2のケースは凸レ
ンズの光学特性との関連性は薄い。スペーサと第2のケースを別の部材とすることにより
、第2のケースは多種類のマイクロレンズアレイに共通に使用することができ、スペーサ
は少ない種類のマイクロレンズアレイのみに使用することができる。
本発明において、前記マイクロレンズアレイパネルを収容するケースをさらに備え、前
記スペーサと前記ケースの一方に凸部が形成され、前記スペーサと前記ケースの他方に凹
部が形成され、前記凸部が前記凹部に嵌め込まれていると好ましい。マイクロレンズアレ
イパネルをケースに収容することにより、凸レンズは外的負荷による損傷から保護され、
さらにスペーサとケースが凸部と凹部の嵌め込みで取り付けられるようにしたので、電気
光学装置の組立が容易である。また、スペーサは、マイクロレンズアレイパネルと発光パ
ネルの距離を確保するために凸レンズの光学特性に合うものを使用する必要があるが、ケ
ースは凸レンズの光学特性との関連性は薄い。スペーサとケースを別の部材とすることに
より、ケースは多種類のマイクロレンズアレイに共通に使用することができ、スペーサは
少ない種類のマイクロレンズアレイのみに使用することができる。
さらに、前記発光パネルを収容する第2のケースを備え、前記第2のケースと前記スペ
ーサが一体成形されていると好ましい。発光パネルを第2のケースに収容することにより
、発光パネルは外的負荷による損傷から保護され、さらに第2のケースとスペーサが一体
成形されていることにより、スペーサを第2のケースに取り付ける場合よりも作業が容易
になる。また、第2のケースとスペーサが一体成形されていることにより、スペーサの機
械的強度も向上する。
さらに、前記マイクロレンズアレイと前記ケースが一体成形されていてもよい。マイク
ロレンズアレイとケースが一体成形されていることにより、マイクロレンズアレイをケー
スに取り付ける場合よりも作業が容易になり、マイクロレンズアレイパネルの機械的強度
も向上する。
本発明に係る画像印刷装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電器と、前記凸
レンズを透過した光により前記像担持体の帯電された面に潜像を形成する前記の電気光学
装置と、前記潜像にトナーを付着させることにより前記像担持体に顕像を形成する現像器
と、前記像担持体から前記顕像を他の物体に転写する転写器とを備える。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施の形態を説明する。なお、図
面においては、各部の寸法の比率は実際のものとは適宜に異ならせてある。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電気光学装置を示す断面図であり、図2はこ
の電気光学装置の平面図である。より具体的には、図1は図2のI−I線矢視断面図であ
り、図2は図1のII-II線矢視平面図である。
図に例示された電気光学装置10は、電子写真方式を利用した画像印刷装置における像
担持体(例えば感光体ドラム110)に潜像を書き込むためのライン型の露光ヘッドとし
て用いられる。電気光学装置10は、複数の同形・同大の発光素子14が同一平面上に配
列された発光パネル12と、発光パネル12に重ねられたマイクロレンズアレイパネル1
6を備える。
この実施の形態で、発光素子14は有機発光ダイオード(Organic Light Emitting
Diode、以下「OLED」と略称する)素子であり、各発光素子14は流れる電流に応じ
て発光する。発光パネル12は平板状の基板を備え、この基板に発光素子14は形成され
ている。基板には発光素子14を外気から保護する封止体が接合されている。発光素子1
4で発した光は、基板を通じて放出されてもよいし、基板とは反対側の封止体を通じて放
出されてもよい。
発光素子14は、図2に示すように、二列かつ千鳥状のパターンで配列されている。発
光素子14の配列パターンは図示の形態に限定されず、単列または三列以上でもよいし他
の適切なパターンで配列されていてもよい。
マイクロレンズアレイパネル16は、透明体であって同一平面上に配列された複数の同
形・同大の凸レンズ18を有する。これらの凸レンズ18は、マイクロレンズアレイパネ
ル16の平板部17で接合されている。より正確には、平板部17および凸レンズ18を
有するマイクロレンズアレイパネル16は一体成形されている。図示の凸レンズ18の各
々は、平板部17の片側に突出した部分と他の片側に突出した部分が、平板部17を挟ん
で対称な両凸レンズであるが、本発明をこれに限定する意図ではなく、凸レンズ18の平
板部17の片側に突出した部分と他の片側に突出した部分が非対称であってもよい。また
、凸レンズ18は、発光素子14側または感光体ドラム110側が平坦な平凸レンズでも
よい。
図2に示すように、これらの凸レンズ18の各々は、発光素子14の各々に重なってい
る。従って、対向する発光素子14からの光束を各凸レンズ18が屈折させて集束させ、
感光体ドラム110に結像する。
発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16の間には、発光パネル12とマイク
ロレンズアレイパネル16とは別の部材であるスペーサ20が配置されている。スペーサ
20は、発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16の平板部17の両方に接触し
、両者の間の適切な間隔および平行度を確保する。従って、発光素子14の各々とこれに
対応する凸レンズ18は、適切な距離、例えば焦点距離だけ互いに離間する。
スペーサ20には、互いに対応する発光素子14と凸レンズ18の間に位置する貫通孔
22が形成されている。貫通孔22は、例えば凸レンズ18のうち発光パネル12側に突
出した部分を受け入れるように、この部分とほぼ同形・同大に形成されている。貫通孔2
2は、対向する発光素子14と凸レンズ18の間の光の進行を許容する。また、スペーサ
20は、遮光性を有しており、発光素子14からの光束がこの発光素子14に対向しない
凸レンズ18に入射することを抑制する。
スペーサ20は、マイクロレンズアレイパネル16および発光パネル12を収容するケ
ース24と一体成形されている。ケース24は、矩形筒状の外周壁26を有しており、外
周壁26の高さ方向の中央に平板状のスペーサ20が接合された形状を有する。ケース2
4とスペーサ20の複合体からマイクロレンズアレイパネル16を取り外した状態が図3
に示されている。
外周壁26の高さ方向の中央に平板状のスペーサ20があることにより、ケース24に
は、一方の入口(図1の上方の入口)で開口した第1室と、他方の入口(図1の下方の入
口)で開口した第2室を有する。第1室と第2室はスペーサ20で区切られ、スペーサ2
0の貫通孔22で通じている。第1室にはマイクロレンズアレイパネル16が配置され、
第2室には発光パネル12が配置される。
ケース24は、マイクロレンズアレイパネル16の凸レンズ18および発光パネル12
を外的負荷による損傷から保護するとともに、感光体ドラム110とマイクロレンズアレ
イパネル16の間に望ましくない外光が進入して、望ましくない露光により感光体ドラム
110に静電潜像が形成されることを防止する。従って、ケース24の外周壁26の内面
も遮光性を有すると好ましい。
感光体ドラム110は、画像印刷装置の筐体に固定された軸受29により支持されてい
る軸28を中心として回転する。ケース24の外周壁26は、軸受29に固定された突き
当て板30に接触した状態で固定されている。従って、ケース24のスペーサ20に接触
したマイクロレンズアレイパネル16の凸レンズ18は、感光体ドラム110に適切な距
離、例えば焦点距離だけ離間する。図示しないが、突き当て板30の長さを調節し、マイ
クロレンズアレイパネル16と感光体ドラム110の距離を調節する機構を設けてもよい
ケース24およびスペーサ20の材料としては、金属または樹脂から選択することがで
きる。例えば、材料自体の色として暗色であるチタンもしくはその合金または黒色樹脂で
ケース24およびスペーサ20を形成することにより、これらに遮光性を与えてもよい。
また、ケース24およびスペーサ20を光沢のある金属、例えばアルミニウム、または樹
脂で形成した場合には、ケース24の外周壁26の内面およびスペーサ20に黒色顔料を
塗布することにより、これらに遮光性を与えてもよい。スペーサ20は、遮光性を有する
ので、発光素子14からの光束がこの発光素子14に対向しない凸レンズ18に入射する
ことを抑制する。また、発光素子14から発した光が貫通孔22の内周面で反射し、感光
体ドラム110上の静電潜像に悪影響を及ぼすおそれを抑制することができる。
図4は、この電気光学装置10の製造工程を示す。製造にあたっては、まず、発光パネ
ル12、マイクロレンズアレイパネル16およびケース24を準備する。そして、ケース
24の第1室にマイクロレンズアレイパネル16を配置し、スペーサ20に接触させる一
方、ケース24の第2室に発光パネル12を配置し、スペーサ20に接触させる。
次に、マイクロレンズアレイパネル16のレンズの光軸が発光パネル12の発光素子1
4の中心に一致するように、発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16をアライ
ンメントし、発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16およびケース24を固定
する。このアラインメントは、発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16および
ケース24のそれぞれに形成したマークを互いに適切に合わせることにより行うことがで
きる。発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16およびケース24の固定には、
ネジ、接着剤、または嵌め込み等の公知の適切な手段を使用することができる。
この実施の形態によれば、スペーサ20は、発光パネル12とマイクロレンズアレイパ
ネル16とは別の部材であって、電気光学装置10の製造前は互いに独立した部材である
。スペーサ20は発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16と別の部材であるか
ら、発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16とは独立して製造することが可能
であり、製造工程においてスペーサ20の厚さを制御することが容易な製造方法を採用す
ることが可能である。
また、スペーサ20は発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16と別の部材で
あるから、発光パネル12とスペーサ20とマイクロレンズアレイパネル16の固定手段
を例えばネジのような着脱自在な手段とすれば、発光パネル12とスペーサ20とマイク
ロレンズアレイパネル16を個別に交換することが可能である。
また、遮光性を有するスペーサ20は発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル1
6の間に配置される。従って、発光素子14から不適切な凸レンズ18への光の入射を抑
制する効果を容易に高めることが可能である。
さらに、複数の凸レンズ18はマイクロレンズアレイパネル16に一体化されており、
発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16の間に配置されるスペーサ20は発光
パネル12とマイクロレンズアレイパネル16に接触するので、マイクロレンズアレイパ
ネル16上の凸レンズ18を容易に発光パネル12に位置決めすることが可能である。
また、この実施の形態では、ケース24とスペーサ20が一体成形されている。マイク
ロレンズアレイパネル16および発光パネル12をケース24に収容することにより、凸
レンズ18および発光パネル12は外的負荷による損傷から保護され、さらにこのケース
24とスペーサ20が一体成形されていることにより、スペーサ20をケース24に取り
付ける場合よりも作業が容易になる。また、ケース24とスペーサ20が一体成形されて
いることにより、スペーサ20の機械的強度も向上する。
<第2の実施の形態>
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る電気光学装置10Aを分解して示す断面図で
ある。図5において第1の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用
されており、それらの詳細な説明は省略する。この実施の形態では、マイクロレンズアレ
イパネル16を収容する第1のケース34と、発光パネル12を収容する第2のケース3
6が設けられている。
発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16の間には、発光パネル12とマイク
ロレンズアレイパネル16とは別の部材であるスペーサ20Aが配置されている。スペー
サ20Aは、発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16の平板部17の両方に接
触し、両者の間の適切な間隔および平行度を確保する。従って、発光素子14の各々とこ
れに対応する凸レンズ18は、適切な距離、例えば焦点距離だけ互いに離間する。
スペーサ20Aには、互いに対応する発光素子14と凸レンズ18の間に位置する貫通
孔22が形成されている。貫通孔22は、例えば凸レンズ18のうち発光パネル12側に
突出した部分を受け入れるように、この部分とほぼ同形・同大に形成されている。貫通孔
22は、対向する発光素子14と凸レンズ18の間の光の進行を許容する。また、スペー
サ20Aは、遮光性を有しており、発光素子14からの光束がこの発光素子14に対向し
ない凸レンズ18に入射することを抑制する。
このスペーサ20Aは、第1のケース34とも第2のケース36とも別の平板状の部材
である。スペーサ20Aと第1のケース34の一方に凸部が形成され、スペーサ20Aと
第1のケース34の他方に凹部が形成され、凸部が凹部に嵌め込まれている。図示の形態
では、第1のケース34の両端に凸部としてのガイドピン38が形成され、スペーサ20
Aの両端に凹部としての貫通孔40が形成され、ガイドピン38が貫通孔40に挿入され
ている。また、第2のケース36の両端には、ガイドピン38が挿入される凹部としての
窪み42が形成されている。
但し、スペーサ20Aの両面に凸部を形成し、第1のケース34および第2のケース3
6にスペーサの凸部が嵌め込まれる凹部を形成してもよい。あるいは、第2のケース36
に凸部を形成し、第1のケース34に凹部を形成し、第2のケースの凸部がスペーサ20
Aの貫通孔および第1のケース34の凹部に嵌め込まれるようにしてもよい。いずれの場
合にも、スペーサ20Aは、第1のケース34と第2のケース36の間に挟まれる。
製造にあたっては、まず、上記の凸部と凹部の嵌め込みによって、スペーサ20Aを第
1のケース34と第2のケース36に固定する。この時には、ケース34,36に対する
スペーサ20Aのアラインメントは行ってもよいが特には不要である。これらの固定には
、凸部と凹部の嵌め込みに加えて、ネジまたは接着剤等の公知の適切な手段を使用するこ
とができる。
その後、第1のケース34内にマイクロレンズアレイパネル16を配置し、スペーサ2
0Aに接触させる一方、第2のケース36内に発光パネル12を配置し、スペーサ20A
に接触させる。
次に、マイクロレンズアレイパネル16のレンズの光軸が発光パネル12の発光素子1
4の中心に一致するように、発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16をアライ
ンメントし、発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16およびスペーサ20Aを
固定する。このアラインメントは、発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16お
よびスペーサ20Aのそれぞれに形成したマークを互いに適切に合わせることにより行う
ことができる。発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16およびスペーサ20A
の固定には、ネジ、接着剤、または嵌め込み等の公知の適切な手段を使用することができ
る。
この実施の形態では、マイクロレンズアレイパネル16を第1のケース34に収容する
ことにより、凸レンズ18は外的負荷による損傷から保護され、発光パネル12を第2の
ケース36に収容することにより、発光パネル12は外的負荷による損傷から保護される
。さらにスペーサ20Aとケース34,36が凸部と凹部の嵌め込みで取り付けられるよ
うにしたので、電気光学装置の組立が容易である。また、スペーサ20Aは、マイクロレ
ンズアレイパネル16と発光パネル12の距離を確保するために凸レンズ14の光学特性
に合うものを使用する必要があるが、ケース34,36は凸レンズ12の光学特性との関
連性は薄い。スペーサ20Aとケース34,36を別の部材とすることにより、ケース3
4,36は多種類のマイクロレンズアレイに共通に使用することができ、スペーサ20A
は少ない種類のマイクロレンズアレイのみに使用することができる。
この実施の形態では、二つのケース34,36が設けられているが、いずれか一方のケ
ースを省略し、他方のケースにスペーサ20Aを固定してもよい。
<第3の実施の形態>
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る電気光学装置10Bを分解して示す断面図で
ある。図6において第2の実施の形態(図5)と共通する構成要素を示すために同一の符
号が使用されており、それらの詳細な説明は省略する。この実施の形態では、発光パネル
12を収容する第2のケース36に、平板状のスペーサ20Bが一体成形されている。
発光パネル12を第2のケース36に収容することにより、発光パネル12は外的負荷
による損傷から保護され、さらに第2のケース36とスペーサ20Bが一体成形されてい
ることにより、スペーサ20Bを第2のケース36に取り付ける場合よりも作業が容易に
なる。また、第2のケース36とスペーサ20Bが一体成形されていることにより、スペ
ーサ20Bの機械的強度も向上する。
第1のケース34と第2のケース36(第2のケース36とスペーサ20Bの複合体)
の一方に凸部が形成され、ケース34,36の他方に凹部が形成され、凸部が凹部に嵌め
込まれている。図示の形態では、第1のケース34の両端に凸部としてのガイドピン38
が形成され、第2のケース36(第2のケース36とスペーサ20Bの複合体)の両端に
はガイドピン38が挿入される凹部としての窪み42が形成されている。但し、第2のケ
ース36(第2のケース36とスペーサ20Bの複合体)に凸部を形成し、第1のケース
34に凹部を形成し、第2のケースの凸部が第1のケース34の凹部に嵌め込まれるよう
にしてもよい。
製造にあたっては、まず、上記の凸部と凹部の嵌め込みによって、スペーサ20Bとと
もに第2のケース36を第1のケース34に固定する。この時には、第1のケース34に
対するスペーサ20Bのアラインメントは行ってもよいが特には不要である。これらの固
定には、凸部と凹部の嵌め込みに加えて、ネジまたは接着剤等の公知の適切な手段を使用
することができる。
その後、第1のケース34内にマイクロレンズアレイパネル16を配置し、スペーサ2
0Bに接触させる一方、第2のケース36内に発光パネル12を配置し、スペーサ20B
に接触させる。
次に、マイクロレンズアレイパネル16のレンズの光軸が発光パネル12の発光素子1
4の中心に一致するように、発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16をアライ
ンメントし、発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16およびスペーサ20Bを
固定する。このアラインメントは、発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16お
よびスペーサ20Bのそれぞれに形成したマークを互いに適切に合わせることにより行う
ことができる。発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16およびスペーサ20B
の固定には、ネジ、接着剤、または嵌め込み等の公知の適切な手段を使用することができ
る。
この実施の形態では、スペーサ20Bと一体の第2のケース36と第1のケース34が
凸部と凹部の嵌め込みで取り付けられるようにしたので、電気光学装置の組立が容易であ
る。また、スペーサ20Bは、マイクロレンズアレイパネル16と発光パネル12の距離
を確保するために凸レンズ14の光学特性に合うものを使用する必要があるが、第1のケ
ース34は凸レンズ12の光学特性との関連性は薄い。スペーサ20Bと第1のケース3
4を別の部材とすることにより、第1のケース34は多種類のマイクロレンズアレイに共
通に使用することができ、スペーサ20Bおよびこれと一体の第2のケース36は少ない
種類のマイクロレンズアレイのみに使用することができる。
<第4の実施の形態>
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る電気光学装置10Cを分解して示す断面図で
ある。図7において第2の実施の形態(図5)と共通する構成要素を示すために同一の符
号が使用されており、それらの詳細な説明は省略する。この実施の形態では、マイクロレ
ンズアレイパネル16を収容する第1のケース34に、平板状のスペーサ20Cが一体成
形されている。
マイクロレンズアレイパネル16を第1のケース34に収容することにより、凸レンズ
18は外的負荷による損傷から保護され、さらに第1のケース34とスペーサ20Cが一
体成形されていることにより、スペーサ20Cを第1のケース34に取り付ける場合より
も作業が容易になる。また、第1のケース34とスペーサ20Cが一体成形されているこ
とにより、スペーサ20Cの機械的強度も向上する。
第1のケース34(第1のケース34とスペーサ20Cの複合体)と第2のケース36
の一方に凸部が形成され、ケース34,36の他方に凹部が形成され、凸部が凹部に嵌め
込まれている。図示の形態では、第1のケース34(第1のケース34とスペーサ20C
の複合体)の両端に凸部としてのガイドピン38が形成され、第2のケース36の両端に
はガイドピン38が挿入される凹部としての窪み42が形成されている。但し、第2のケ
ース36に凸部を形成し、第1のケース34(第1のケース34とスペーサ20Cの複合
体)に凹部を形成し、第2のケースの凸部が第1のケース34の凹部に嵌め込まれるよう
にしてもよい。
製造にあたっては、まず、上記の凸部と凹部の嵌め込みによって、スペーサ20Cとと
もに第1のケース34を第2のケース36に固定する。この時には、第2のケース36に
対するスペーサ20Cのアラインメントは行ってもよいが特には不要である。これらの固
定には、凸部と凹部の嵌め込みに加えて、ネジまたは接着剤等の公知の適切な手段を使用
することができる。
その後、第1のケース34内にマイクロレンズアレイパネル16を配置し、スペーサ2
0Cに接触させる一方、第2のケース36内に発光パネル12を配置し、スペーサ20C
に接触させる。
次に、マイクロレンズアレイパネル16のレンズの光軸が発光パネル12の発光素子1
4の中心に一致するように、発光パネル12とマイクロレンズアレイパネル16をアライ
ンメントし、発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16およびスペーサ20Cを
固定する。このアラインメントは、発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16お
よびスペーサ20Cのそれぞれに形成したマークを互いに適切に合わせることにより行う
ことができる。発光パネル12、マイクロレンズアレイパネル16およびスペーサ20C
の固定には、ネジ、接着剤、または嵌め込み等の公知の適切な手段を使用することができ
る。
この実施の形態では、スペーサ20Cと一体の第1のケース34と第2のケース36が
凸部と凹部の嵌め込みで取り付けられるようにしたので、電気光学装置の組立が容易であ
る。また、スペーサ20Cは、マイクロレンズアレイパネル16と発光パネル12の距離
を確保するために凸レンズ14の光学特性に合うものを使用する必要があるが、第2のケ
ース36は凸レンズ12の光学特性との関連性は薄い。スペーサ20Cと第2のケース3
6を別の部材とすることにより、第2のケース36は多種類のマイクロレンズアレイに共
通に使用することができ、スペーサ20Cおよびこれと一体の第1のケース34は少ない
種類のマイクロレンズアレイのみに使用することができる。
<第5の実施の形態>
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る電気光学装置10Dを分解して示す断面図で
ある。図8において第2の実施の形態(図5)と共通する構成要素を示すために同一の符
号が使用されており、それらの詳細な説明は省略する。この実施の形態は、図5に示す第
2の実施の形態のバリエーションであって、マイクロレンズアレイ16と第1のケース3
4が一体成形されている。マイクロレンズアレイ16と第1のケース34が一体成形され
ていることにより、マイクロレンズアレイ16を第1のケース34に取り付ける場合より
も作業が容易になり、マイクロレンズアレイパネル16の機械的強度も向上する。
この実施の形態では、第1のケース34はマイクロレンズアレイパネル16と一体成形
されるため、透明材料から形成され、遮光性を有しない。遮光性を与えるべき場合には、
第1のケース34の内周面に黒色顔料を塗布すればよい。
図6に示す第3の実施の形態についても、同様に、マイクロレンズアレイ16と第1の
ケース34を一体成形してよい。
<画像印刷装置>
上述したように、電気光学装置10〜10Dは、電子写真方式を利用した画像印刷装置
における像担持体に潜像を書き込むためのライン型の露光ヘッドとして用いることが可能
である。画像印刷装置の例としては、プリンタ、複写機の印刷部分およびファクシミリの
印刷部分がある。
図9は、電気光学装置10〜10Dのいずれかをライン型の露光ヘッドとして用いた画
像印刷装置の一例を示す縦断面図である。この画像印刷装置は、ベルト中間転写体方式を
利用したタンデム型のフルカラー画像印刷装置である。
この画像印刷装置では、同様な構成の4個の有機ELアレイ露光ヘッド10K,10C
,10M,10Yが、同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)110K,11
0C,110M,110Yの露光位置にそれぞれ配置されている。有機ELアレイ露光ヘ
ッド10K,10C,10M,10Yは上述した電気光学装置10〜10Dのいずれかで
ある。
図9に示すように、この画像印刷装置には、駆動ローラ121と従動ローラ122が設
けられており、これらのローラ121,122には無端の中間転写ベルト120が巻回さ
れて、矢印に示すようにローラ121,122の周囲を回転させられる。図示しないが、
中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラなどの張力付与手段を設けてもよ
い。
この中間転写ベルト120の周囲には、互いに所定間隔をおいて4個の外周面に感光層
を有する感光体ドラム110K,110C,110M,110Yが配置される。添え字K
,C,M,Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成するために使用さ
れることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラム110K,11
0C,110M,110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して回転駆動される。
各感光体ドラム110(K,C,M,Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K,C,
M,Y)と、有機ELアレイ露光ヘッド10(K,C,M,Y)と、現像器114(K,
C,M,Y)が配置されている。コロナ帯電器111(K,C,M,Y)は、対応する感
光体ドラム110(K,C,M,Y)の外周面を一様に帯電させる。有機ELアレイ露光
ヘッド10(K,C,M,Y)は、感光体ドラムの帯電させられた外周面に静電潜像を書
き込む。各有機ELアレイ露光ヘッド10(K,C,M,Y)は、複数のOLED素子1
4の配列方向が感光体ドラム110(K,C,M,Y)の母線(主走査方向)に沿うよう
に設置される。静電潜像の書き込みは、上記の複数のOLED素子14により光を感光体
ドラムに照射することにより行う。現像器114(K,C,M,Y)は、静電潜像に現像
剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラムに顕像すなわち可視像を形成する
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、
イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次一次転写されることにより、中間転
写ベルト120上で重ね合わされて、この結果フルカラーの顕像が得られる。中間転写ベ
ルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K,C,M,Y)
が配置されている。一次転写コロトロン112(K,C,M,Y)は、感光体ドラム11
0(K,C,M,Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(K,C,
M,Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロトロンの
間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象としてのシート102は、ピックアップローラ103によ
って、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラ121に接した中間転写
ベルト120と二次転写ローラ126の間のニップに送られる。中間転写ベルト120上
のフルカラーの顕像は、二次転写ローラ126によってシート102の片面に一括して二
次転写され、定着部である定着ローラ対127を通ることでシート102上に定着される
。この後、シート102は、排紙ローラ対128によって、装置上部に形成された排紙カ
セット上へ排出される。
次に、本発明に係る画像印刷装置の他の実施の形態について説明する。
図10は、電気光学装置10〜10Dのいずれかをライン型の光ヘッドとして用いた他
の画像印刷装置の縦断面図である。この画像印刷装置は、ベルト中間転写体方式を利用し
たロータリ現像式のフルカラー画像印刷装置である。図10に示す画像印刷装置において
、感光体ドラム(像担持体)165の周囲には、コロナ帯電器168、ロータリ式の現像
ユニット161、有機ELアレイ露光ヘッド167、中間転写ベルト169が設けられて
いる。
コロナ帯電器168は、感光体ドラム165の外周面を一様に帯電させる。有機ELア
レイ露光ヘッド167は、感光体ドラム165の帯電させられた外周面に静電潜像を書き
込む。有機ELアレイ露光ヘッド167は、上述した電気光学装置10〜10Dのいずれ
かであり、複数のOLED素子14の配列方向が感光体ドラム165の母線(主走査方向
)に沿うように設置される。静電潜像の書き込みは、上記の複数のOLED素子14によ
り光を感光体ドラムに照射することにより行う。
現像ユニット161は、4つの現像器163Y,163C,163M,163Kが90
°の角間隔をおいて配置されたドラムであり、軸161aを中心にして反時計回りに回転
可能である。現像器163Y,163C,163M,163Kは、それぞれイエロー、シ
アン、マゼンタ、黒のトナーを感光体ドラム165に供給して、静電潜像に現像剤として
のトナーを付着させることにより感光体ドラム165に顕像すなわち可視像を形成する。
無端の中間転写ベルト169は、駆動ローラ170a、従動ローラ170b、一次転写
ローラ166およびテンションローラに巻回されて、これらのローラの周囲を矢印に示す
向きに回転させられる。一次転写ローラ166は、感光体ドラム165から顕像を静電的
に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写ローラ166の間を通過する中間転写ベ
ルト169に顕像を転写する。
具体的には、感光体ドラム165の最初の1回転で、露光ヘッド167によりイエロー
(Y)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Yにより同色の顕像が形成され、
さらに中間転写ベルト169に転写される。また、次の1回転で、露光ヘッド167によ
りシアン(C)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Cにより同色の顕像が形
成され、イエローの顕像に重なり合うように中間転写ベルト169に転写される。そして
、このようにして感光体ドラム9が4回転する間に、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の
顕像が中間転写ベルト169に順次重ね合わせられ、この結果フルカラーの顕像が転写ベ
ルト169上に形成される。最終的に画像を形成する対象としてのシートの両面に画像を
形成する場合には、中間転写ベルト169に表面と裏面の同色の顕像を転写し、次に中間
転写ベルト169に表面と裏面の次の色の顕像を転写する形式で、フルカラーの顕像を中
間転写ベルト169上で得る。
画像印刷装置には、シートが通過させられるシート搬送路174が設けられている。シ
ートは、給紙カセット178から、ピックアップローラ179によって1枚ずつ取り出さ
れ、搬送ローラによってシート搬送路174を進行させられ、駆動ローラ170aに接し
た中間転写ベルト169と二次転写ローラ171の間のニップを通過する。二次転写ロー
ラ171は、中間転写ベルト169からフルカラーの顕像を一括して静電的に吸引するこ
とにより、シートの片面に顕像を転写する。二次転写ローラ171は、図示しないクラッ
チにより中間転写ベルト169に接近および離間させられるようになっている。そして、
シートにフルカラーの顕像を転写する時に二次転写ローラ171は中間転写ベルト169
に当接させられ、中間転写ベルト169に顕像を重ねている間は二次転写ローラ171か
ら離される。
上記のようにして画像が転写されたシートは定着器172に搬送され、定着器172の
加熱ローラ172aと加圧ローラ172bの間を通過させられることにより、シート上の
顕像が定着する。定着処理後のシートは、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印Fの向
きに進行する。両面印刷の場合には、シートの大部分が排紙ローラ対176を通過した後
、排紙ローラ対176が逆方向に回転させられ、矢印Gで示すように両面印刷用搬送路1
75に導入される。そして、二次転写ローラ171により顕像がシートの他面に転写され
、再度定着器172で定着処理が行われた後、排紙ローラ対176でシートが排出される
以上、電気光学装置10〜10Dのいずれかを応用可能な画像印刷装置を例示したが、
他の電子写真方式の画像印刷装置にも電気光学装置10〜10Dのいずれかを応用するこ
とが可能であり、そのような画像印刷装置は本発明の範囲内にある。例えば、中間転写ベ
ルトを使用せずに感光体ドラムから直接シートに顕像を転写するタイプの画像印刷装置や
、モノクロの画像を形成する画像印刷装置にも電気光学装置10〜10Dのいずれかを応
用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る電気光学装置を示す断面図である。 図1の電気光学装置の平面図である。 図1の電気光学装置におけるケースとスペーサの複合体の平面図である。 図1の電気光学装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電気光学装置を分解して示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電気光学装置を分解して示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電気光学装置を分解して示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る電気光学装置を分解して示す断面図である。 第1から第5の実施の形態のいずれかの電気光学装置を用いた画像印刷装置の一例を示す縦断面図である。 第1から第5の実施の形態のいずれかの電気光学装置を用いた画像印刷装置の他の例を示す縦断面図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C,10D 電気光学装置、12 発光パネル、14 発
光素子、16 マイクロレンズアレイパネル、18 凸レンズ、110 感光体ドラム(
像担持体)、20,20A,20B,20C,20D スペーサ、22 貫通孔、24
ケース、34 第1のケース、36 第2のケース、38 ガイドピン(凸部)、40
貫通孔(凹部)、42 窪み(凹部)。

Claims (7)

  1. 複数の発光素子が配列された発光パネルと、
    前記発光素子にそれぞれ対向し、対応する発光素子から進行する光を屈折させる複数の
    凸レンズが配列され、これらの凸レンズが一体化されたマイクロレンズアレイパネルと、
    前記発光パネルと前記マイクロレンズアレイパネルの間に配置され、前記発光パネルと
    前記マイクロレンズアレイパネルに接触する遮光性を有するスペーサを備え、
    前記スペーサは前記発光パネルと前記マイクロレンズアレイパネルとは別の部材であっ
    て、前記スペーサには、互いに対応する発光素子と凸レンズの間に位置する貫通孔が形成
    されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記マイクロレンズアレイパネルを収容するケースをさらに備え、
    前記ケースと前記スペーサが一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の電
    気光学装置。
  3. 前記発光パネルを収容する第2のケースをさらに備え、
    前記スペーサと前記第2のケースの一方に凸部が形成され、
    前記スペーサと前記第2のケースの他方に凹部が形成され、前記凸部が前記凹部に嵌め
    込まれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記マイクロレンズアレイパネルを収容するケースをさらに備え、
    前記スペーサと前記ケースの一方に凸部が形成され、
    前記スペーサと前記ケースの他方に凹部が形成され、前記凸部が前記凹部に嵌め込まれ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  5. 前記発光パネルを収容する第2のケースをさらに備え、
    前記第2のケースと前記スペーサが一体成形されていることを特徴とする請求項4に記
    載の電気光学装置。
  6. 前記マイクロレンズアレイと前記ケースが一体成形されていることを特徴とする請求項
    4または請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電器と、
    前記凸レンズを透過した光により前記像担持体の帯電された面に潜像を形成する請求項
    1から請求項6のいずれか1項に記載の電気光学装置と、
    前記潜像にトナーを付着させることにより前記像担持体に顕像を形成する現像器と、
    前記像担持体から前記顕像を他の物体に転写する転写器とを備える画像印刷装置。
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