JP2008177076A - 合体コネクタ - Google Patents

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JP2008177076A JP2007009940A JP2007009940A JP2008177076A JP 2008177076 A JP2008177076 A JP 2008177076A JP 2007009940 A JP2007009940 A JP 2007009940A JP 2007009940 A JP2007009940 A JP 2007009940A JP 2008177076 A JP2008177076 A JP 2008177076A
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Abstract

【課題】ハウジング同士の結合力を向上させて離脱を確実に防止するとともに、単純な構造で接続端子の二重係止を行うことができる合体コネクタを提供することにある。また、ハウジングの構造を同一構造にすることで生産性の向上を図ることができる合体コネクタを提供する。
【解決手段】端子収容室12を有し、端子収容室12に雌型端子30を収容した第1コネクタ10であって、端子収容室12が、端子挿入方向に直交する方向に複数配列されており、同一構成の第2コネクタ20に有する端子収容室12を上段及び下段に積み重ねられるようにしてそれぞれの端子収容室12を並列に配列可能に結合させる係合機構17,18を備えている。この係合機構は、天板13側の係合受部17と底板14側の係合部18とから成り、第1コネクタ10の係合部18が第2コネクタ20の係合受部17に横方向からスライド挿入されることで合体化される。
【選択図】図1

Description

本発明は、接続端子を収容する端子収容室を備えたハウジングを複数個重ね合わせて使用する合体コネクタに関する。
従来の合体コネクタとして、図4及び図5に示すように、積層型コネクタの中間層ハウジング41の両側面には、下半部にフック部43が、上半部にフック掛け部44が形成されている。この中間層ハウジング41の下に別の中間層ハウジング41を積層すると、上側の中間層ハウジング41のフック部43が下側の中間層ハウジング41のフック掛け部44に係合して両ハウジング41,41同士が結合される。このとき、上側の中間層ハウジング41の突設部45が下側の中間層ハウジング41の開口部46を貫通してキャビティ42内に入れ込み、下側の中間層ハウジング41内に不図示のランスにより係止されている接続端子を二重係止する合体コネクタ40が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来の合体コネクタとして、図6に示すように、端子収容室51を有するハウジング52と、端子収容室53を有するサブコネクタ54と、を備え、ハウジング52の係合凹部55にサブコネクタ54の係合凸部56を係合させるとともに、ハウジング52の係合凸部57にサブコネクタ54の係合凹部58を係合させる。さらに、ハウジング52の一対のガイド突起59をサブコネクタ54のガイド溝60にスライド係合させることで、ハウジング52にサブコネクタ54を結合させるようにした合体コネクタ50が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−32586公報 特開平9−17496号公報
ところが、上記特許文献1に開示された合体コネクタ40においては、フック部43とフック掛け部44の係合のみで合体されているだけであり、容易に離脱する虞があった。また、接続端子の二重係止のために突設部45を別途設ける必要があり、構造が複雑となりコスト面で不利であった。
また、上記特許文献2に開示された合体コネクタ50においては、ハウジング52とサブコネクタ54との結合構造が、ハウジング52の係合凹部55とサブコネクタ54の係合凸部56との係合、及びハウジング52の係合凸部57とサブコネクタ54の係合凹部58との係合がある。さらに、ハウジング52の一対のガイド突起59とサブコネクタ54のガイド溝60とのスライド係合があることから複雑な構造になり、複雑な形状の金型を用いることによってコスト面で不利であった。また、ハウジング52と、サブコネクタ54と、が異なる形状に形成されているために、それぞれのコネクタ作成用の別々の金型が必要であり、低コスト化を図ることが難かった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウジング同士の結合力を向上させて離脱を確実に防止するとともに、単純な構造で接続端子の二重係止を行うことができる合体コネクタを提供することにある。また、ハウジングの構造を同一構造にすることで生産性の向上を図ることができる合体コネクタを提供することにある。
1)本発明に係る合体コネクタは、ハウジング内の端子挿入方向に直交する方向に複数配列され、接続端子を係止するランスを各々有する端子収容室を備え、複数の前記ハウジングを係合機構により積み重ねることで前記端子収容室の積層構造を形成する合体コネクタであって、
前記係合機構が、前記ハウジングの天部または底部に前記端子収容室の配列方向に沿って形成されたリブ状の係合部と、該底部または該天部に該端子収容室の配列方向に沿って形成され、前記係合部を係合する長溝状の係合受部とから成り、一方のハウジングの前記係合部が他方のハウジングの前記係合受部に該ハウジングの横方向から前記端子収容室の配列方向に沿ってスライド挿入されることで、前記接続端子の接続部後端を支持するとともに、複数のハウジングが積層状に結合されることを特徴としている。
上記1)に記載の発明によれば、係合機構を介して複数のハウジングをそれぞれ積み重ねて結合することで、複数の端子収容室を複数段に配列させた合体コネクタを簡単に作り上げることができる。例えば、一方のハウジング底部に端子収容室の配列方向に沿って形成されたリブ状の係合部を、他方のハウジング天部に端子収容室の配列方向に沿って形成された係合受部に、ハウジングの横方向から端子収容室の配列方向に沿ってスライド挿入することで、複数のハウジングが積層状に結合される。このとき、係合受部内に挿入された係合部が接続端子の接続部後端を支持することで、ランスと係合部で接続端子を二重係止することができる。これにより、ハウジング同士の結合力を向上させて、特に上下方向の離脱を確実に防止することができるとともに、係合部がハウジング結合と接続端子の支持とに兼用されるので、単純な構造で接続端子の二重係止を行うことができ、コスト低減を図ることができる。
2)また、本発明に係るコネクタは、上記1)に記載の合体コネクタであって、前記積層構造は、少なくとも同一構成のハウジングが2個積み重ねられて形成されることを特徴としている。
上記2)に記載の発明によれば、少なくとも同一構成のハウジングが2個積み重ねられるので、係合部と係合受部との係合だけで複数の端子収容室を複数段に配列させることができ、作業性の向上を図ることができる。また、異なる構造のハウジングを結合させる従来のものと比べて、極めて単純な構造になり、複雑な形状の金型を用いる必要がなくなって、低コスト化を図ることができる。
3)また、本発明に係るコネクタは、上記1)又は2)に記載の合体コネクタであって、前記係合部が、前記端子収容室に収容された前記接続端子の誤挿入を検知可能であることを特徴としている。
上記3)に記載の発明によれば、端子収容室に接続端子が誤挿入、例えば中途挿入されていると、一方のハウジングに他方のハウジングを組み付ける際に接続端子に係合部端部が引っ掛かり、他方のハウジングとの係合ができなくなることで、接続端子が誤挿入されていることを作業者に促して、誤挿入を防止することができる。
本発明の合体コネクタによれば、容易に離脱する虞があり、構造が複雑となる、という問題を解決できる。これにより、ハウジング同士の結合力を向上させて離脱を確実に防止するとともに、単純な構造で接続端子の二重係止を行うことができる。また、複雑な形状の金型を用いることによってコスト面で不利であり、低コスト化を図ることが難しい、という問題を解決できる。これにより、ハウジングを同一構成にすることで生産性の向上を図ることができる。また、接続端子の誤挿入を確実に防止することができ、信頼性の高い合体コネクタを得ることができるという効果が得られる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る合体コネクタの分解斜視図、図2は図1の合体コネクタの2段重ねの外観斜視図、図3は図2のI−I線断面図である。
なお、一般的に合体コネクタは、最上部に最上部コネクタを結合させ、最下部に最下部コネクタを結合させる構成であるが、本願発明の後述する第1コネクタ及び第2コネクタは、その中間に結合される中間部コネクタであり、最上部コネクタ及び最下部コネクタに関する説明は省略する。
図1に示すように、本発明の一実施形態である第1コネクタ10は、ハウジング11に8個の端子収容室12を単一の平面上に配列させている。
ハウジング11は、導電性のない樹脂によって、天板13と、底板14と、一対の側板15と、を有して略四角筒形状に形成されており、隔板16を介して端子収容室12が端子挿入方向に直交する方向に配列されている。
天板13の略中央部には、係合機構の一方である長溝状の係合受部17が端子収容室12の配列方向に沿って形成されている。係合受部17は、端子収容室12の配列方向に天板13を予め定められた幅寸法で切除されており、側板15部分が逆T字形状の切欠になっている。
底板14には、係合受部17に対向する中央部に、係合機構の他方であるリブ状の係合部18が端子収容室12の配列方向に形成されている。係合部18は、係合受部17に相似形状にして底板14の下方に向けて突出した逆T字形状の突起であって、ハウジング11の横幅寸法に一致した長さを有する。
第1コネクタ10は、該コネクタと同一構成である第2コネクタ20に組み付けられる。このとき、第1コネクタ10の係合部18が第2コネクタ20の係合受部17に横方向からスライド挿入される。
図2に示すように、第1コネクタ10の係合部18が第2コネクタ20の係合受部17に横方向からスライド挿入されることで、第1コネクタ10の下段に第2コネクタ20が重ね合わされ、第1コネクタ10の端子収容室12に第2コネクタ20の端子収容室12が並列に積層状に配列される。したがって、特に上下方向の離脱を確実に防止することができる。
図3に示すように、先ず第1コネクタ10の端子収容室12と第2コネクタ20の端子収容室12に雌型端子30がそれぞれ挿入されてから、第1コネクタ10と第2コネクタ20が合体化される。なお、第2コネクタ20の端子収容室12に雌型端子30が挿入されてから、雌型端子30が挿入されていない第1コネクタ10を第2コネクタ20に先に組み付け、その後第1コネクタ10の端子収容室12内に雌型端子30を挿入しても良い。
雌型端子30は、先端部に断面視ロ字形状の外部接続部31を有し、基端部に筒形状のハーネス接続部32を有する。
端子収容室12に正規位置に挿入された雌型端子30は、ランス19に係止することによって外部接続部31が係合受部17の開口部に侵入せずに外側に配置される。これにより、第1コネクタ10の係合部18が第2コネクタ20の係合受部17に挿入された際に、係合部18によって雌型端子30の外部接続部31の後端が支持されて抜け止められる。よって、端子収容室12内で雌型端子30は二重係止されることになる。
ところが、例えば第2コネクタ20の端子収容室12内で雌型端子30が中途挿入の状態であると、係合受部17内に雌型端子30の外部接続部31の一部が突出されることになり、第2コネクタ20の係合受部17に第1コネクタ10の係合部18がスライド挿入されていく途中で、係合部18端部が第2コネクタ20の端子収容室12内の雌型端子30の外部接続部31に衝突して、第1コネクタ10と第2コネクタ20とが合体できなくなることで、雌型端子30が中途挿入状態等の誤挿入されていることが促される。
なお、本実施形態では、第1コネクタ10と第2コネクタ20とを2段重ねする実施形態について説明したが、第1コネクタ10の上段、第2コネクタ20の下段に、同様にして複数段を重ね合わせて2段以上の複数段の端子収容室12を有する合体コネクタを形成することもできる。勿論、第1コネクタ10を単体で用いることもできるのは言うまでもない。
上述したように、本実施形態の合体コネクタによれば、係合機構である係合部18と係合受部17とを介して同一構成の複数コネクタ10,20をそれぞれ積み重ねて結合することで、複数の端子収容室12を複数段に並列に配列させた合体コネクタを作り上げることができる。これにより、異なる構造のコネクタを結合させる従来のものと比べて、極めて単純な構造になり、複雑な形状の金型を用いる必要がなくなって、製造コストの低コスト化を図ることができる。
また、第1コネクタ10底部の係合部18が第2コネクタ20天部の係合受部17に横方向からスライド挿入されることで、第1コネクタ10の下段に第2コネクタ20が重ね合わされ、第1コネクタ10の端子収容室12に第2コネクタ20の端子収容室12が並列に積層状に配列される。したがって、特に上下方向の離脱を確実に防止することができる。また、第1コネクタ10と第2コネクタ20との結合は、係合部18と係合受部17との係合だけでよいので、簡単な作業となり、作業性の飛躍的な向上を図ることができる。
また、第2コネクタ20の端子収容室12内に雌型端子30が中途挿入されていると、第1コネクタ10を組み付ける際に雌型端子30の外部接続部31に第1コネクタ10の係合部18端部が引っ掛かり、第2コネクタ20との係合ができなくなることで、雌型端子30が誤挿入されていることを作業者に促して、誤挿入を防止することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、端子収容室の数は一例であって、このコネクタが適用される回路数に応じて適宜選択される。また、コネクタの天板側にリブ状の係合部を形成して、底板側に前記係合部に対応した長溝状の係合受部を形成することも可能である。
また、本願では、最上部コネクタと最下部コネクタの説明は省略したが、上述した第1コネクタ10の上方から、上面に上記係合受部17とは異なる構成、例えば、ロックアームを有し、下面に上記係合部18を有する最上部コネクタを結合させ、下方から、上面に上記係合受部17を有し、下面が、例えば平坦な壁面である最下部コネクタを結合させる場合も可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る合体コネクタの分解斜視図である。 図1の合体コネクタの2段重ねの外観斜視図である。 図2のI−I線断面図である。 従来の合体コネクタの背面図である。 図4の平面図である。 従来の別の合体コネクタの概観図である。
符号の説明
10 第1コネクタ(一方のハウジング)
12 端子収容室
13 天板(天部)
14 底板(底部)
17 係合受部(係合機構)
18 係合部(係合機構)
20 第2コネクタ(他方のハウジング)
30 雌型端子(接続端子)

Claims (3)

  1. ハウジング内の端子挿入方向に直交する方向に複数配列され、接続端子を係止するランスを各々有する端子収容室を備え、複数の前記ハウジングを係合機構により積み重ねることで前記端子収容室の積層構造を形成する合体コネクタであって、
    前記係合機構が、前記ハウジングの天部または底部に前記端子収容室の配列方向に沿って形成されたリブ状の係合部と、該底部または該天部に該端子収容室の配列方向に沿って形成され、前記係合部を係合する長溝状の係合受部とから成り、
    一方のハウジングの前記係合部が他方のハウジングの前記係合受部に該ハウジングの横方向から前記端子収容室の配列方向に沿ってスライド挿入されることで、前記接続端子の接続部後端を支持するとともに、複数のハウジングが積層状に結合されることを特徴とする合体コネクタ。
  2. 前記積層構造は、少なくとも同一構成のハウジングが2個積み重ねられて形成されることを特徴とする請求項1に記載した合体コネクタ。
  3. 前記係合部が、前記端子収容室に収容された前記接続端子の誤挿入を検知可能であることを特徴とする請求項1または2に記載した合体コネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013232324A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Japan Aviation Electronics Industry Ltd コネクタ
JP2015040933A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 日東工業株式会社 アダプタ保持部材
DE112020006540T5 (de) 2020-01-13 2022-12-01 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Verbinder

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