JP2008176946A - 端子台用カバー機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 工具を使用しない簡単な手作業で、一般的に汎用されている端子台の端子取付部を確実にカバーすること。
【解決手段】 複数の端子取付部3を間に挟むように基台2の両端に設けられたねじ4を利用して取付面に固定される端子台5に用いられるものであって、ねじを介して基台の両端にそれぞれ取り付けられ、複数の端子取付部よりも基台から離間した位置に配される環状のスペーサ部を有する一対の固定金具20と、一端側が一方のスペーサ部に回転可能に連結され、複数の端子取付部の上部を覆う閉位置P1と複数の端子取付部の上部を開放する開位置P2との間で変位する板状のカバー部材21とを備え、該カバー部材の他端側には、カバー部材を閉位置に位置させた際に、他方のスペーサ部に嵌合してカバー部材を閉位置で保持させる嵌合溝21bが形成されている端子台用カバー機構1を提供する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、各種の導電線の端部がねじ止めされる端子台の端子取付部をカバーする端子台用カバー機構に関するものである。
各種の電子機器、配電盤や制御盤等には、内部に組み込まれている各機器と外部に設けられている各機器との電気的な接続を行うために、通常端子台が使用されている。つまりこの端子台は、それぞれの機器から引き出された各種導電線同士を接続する中継部品として使用される。一般的にこの種の端子台は、絶縁体で成形した基台に導電線の端子がねじ止めされる端子取付部を複数有している。また、各端子取付部の間には、端子台と一体的に成形された隔壁が設けられている。これにより各端子取付部は、それぞれ区画された状態となっており、各端子取付部にねじ止めされた導電線同士が短絡しないように配慮されている。
また、安全性をさらに高めるために、通常端子台には、各端子取付部に対して導電性部品や指等を誤って触れてしまうことを防止するカバーが装着されている。このカバーを装着するには、いくつかの方法があるが一般的には、端子台若しくは端子台を取り付ける取付面に対してねじ止めをしている。また、ねじ止め以外の方法としては、カバーを一旦U字状に湾曲させて、カバーの両端に形成された爪を端子台に形成された溝に挿し込んだ後、カバーの湾曲を解いて爪と溝とを係合させる方法も知られている。
ところが、カバーをねじ止めする方法は、カバーを脱着する毎に工具が必要となるので、手間と時間がかかり、作業効率の低下を招くものであった。これに加え、取り外したねじを誤って端子取付部に対して接触させてしまった場合には、端子取付部をショートさせてしまう可能性もあった。更には、取り外したねじを紛失してしまう可能性もあった。
一方、カバーを一旦湾曲させて取り付ける方法は、工具やねじが不要であるので、上述した問題が生じないが、湾曲させる必要があるので、カバー自体を軟らかい材質のもので作製する必要がある。そのため、カバー自体の剛性が低くなってしまい、カバーとしての信頼性に劣るものであった。そこで、工具が不要でカバーを弾性変形させる必要もない端子台が提供されている(特許文献1参照)。
特開2000−113918号公報
しかしながら、上記従来の端子台では、まだ以下の課題が残されている。
即ち、特許文献1に記載された端子台では、カバーを固定するために、端子台側にカバーをスライド挿入させるための溝や、カバーに形成された係合孔に係合させるための突起状の係合部等を加工する必要がある。そのため、広く汎用されている一般的な端子台をそのまま流用することができなかった。従って、端子台に不具合が生じた場合には、専用のものを再度用意する必要があり、ランニングコストがかかるものであった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、工具を使用しない簡単な手作業で、一般的に汎用されている端子台の端子取付部を確実にカバーすることができる端子台用カバー機構を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る端子台用カバー機構は、基台と、該基台に複数形成された端子取付部とを有し、複数の端子取付部を間に挟むように基台の両端に設けられたねじを利用して取付面に固定される端子台に用いられる端子台用カバー機構であって、前記ねじを介して前記基台の両端にそれぞれ取り付けられ、前記複数の端子取付部よりも基台から離間した位置に配される環状のスペーサ部を有する一対の固定金具と、一端側が一方の前記スペーサ部に回転可能に連結され、前記複数の端子取付部の上部を覆う閉位置と複数の端子取付部の上部を開放する開位置との間で変位する板状のカバー部材とを備え、該カバー部材の他端側には、カバー部材を前記閉位置に位置させた際に、他方の前記スペーサ部に嵌合してカバー部材を閉位置で保持させる嵌合溝が形成されていることを特徴とするものである。
この発明に係る端子台用カバー機構においては、端子台を基台の両端に設けられたねじを利用して取付面に固定する際に、同じねじを利用して一対の固体金具を基台に取り付けた状態で固定する。この際、一対の固定金具のスペーサ部は、基台の両端において複数の端子取付部よりも基台から離間した位置に配された状態となっている。また、一方のスペーサ部には、板状のカバー部材が回転可能に連結されている。
そして、複数の端子取付部に各種の導電線の端部を接続する場合には、カバー部材を回転させて開位置に位置させておく。これにより、複数の端子取付部の上部は、開放された状態となる。そのため、作業者はカバー部材に邪魔されることなく、導電線の接続作業を行える。そして、接続作業が終了した後、カバー部材を開位置から閉位置に回転させて、複数の端子取付部の上部をカバー部材で覆う。この際、カバー部材の他端側に形成された嵌合溝を他方のスペーサ部に押し込んで嵌合させる。これにより、カバー部材を閉位置で確実に保持することができ、複数の端子取付部の上部を覆った状態を維持することができる。
そのため、複数の端子取付部に対して、誤って何らかの導電性部品や指等を接触させてしまうことを防止することができ、複数の端子取付部の短絡を防止できると共に、安全性を高めることができる。また、導電線を端子取付部から取り外す際には、嵌合溝と他方のスペーサ部との嵌合を解いた後、閉位置から開位置にカバー部材を回転させる。これにより、複数の端子取付部の上部が開放された状態になるので、その後、容易に導電線を取り外すことができる。
上述したように、カバー部材を開位置と閉位置との間で回転させるだけの簡単な手作業で端子取付部をカバーできるので、工具が不要であり、作業効率の低下を招くことがない。また、カバー部材は、固定金具のスペーサ部に回転可能に連結されているので、導電線の接続或いは取り外し作業中にカバー部材を紛失する恐れもない。また、カバー部材を従来のように湾曲させる必要がないので、剛性を高めることができ、カバーとしての信頼性を高めることができる。
特に、端子台を取り付けるねじを利用して一対の固定金具を固定しているので、従来のように端子台を加工する必要がない。そのため、広く汎用されている一般的な端子台に組み合わせて使用することができる。従って、端子台自体に不具合が生じた場合であっても、汎用品を使用でき、ランニングコストを抑えることができる。
また、本発明に係る端子台用カバー機構は、基台と、該基台に複数形成された端子取付部とを有し、複数の端子取付部を間に挟むように基台の両端に設けられたねじを利用して取付面に固定される端子台に用いられる端子台用カバー機構であって、前記ねじを介して前記基台の両端にそれぞれ取り付けられ、前記複数の端子取付部よりも基台から離間した位置に配される環状のスペーサ部を有する一対の固定金具と、板状に形成されたカバー部材とを備え、該カバー部材の両端には、前記複数の端子取付部を覆う閉位置にカバー部材を位置させた際に、前記一対のスペーサ部をそれぞれ貫通させる貫通部と、該貫通部にそれぞれ一体的に形成され、カバー部材を一方向に向けてスライド移動させた際に、一対のスペーサ部にそれぞれ嵌合してカバー部材を閉位置で保持させる嵌合溝とが、それぞれ形成されていることを特徴とするものである。
この発明に係る端子台用カバー機構においては、端子台を基台の両端に設けられたねじを利用して取付面に固定する際に、同じねじを利用して一対の固体金具を基台に取り付けた状態で固定する。この際、一対の固定金具のスペーサ部は、基台の両端において複数の端子取付部よりも基台から離間した位置に配された状態となっている。
そして、複数の端子取付部に各種の導電線の端部を接続する接続作業が終了した後、カバー部材を端子台に重ね合わせる。この際、カバー部材の両端に形成された貫通部にスペーサ部を貫通させた状態で重ね合わせる。これにより、複数の端子取付部の上部をカバー部材で覆うことができる。そして、カバー部材を重ね合わせた位置から一方向にスライド移動させて、貫通部に一体的に形成された嵌合溝をそれぞれスペーサ部に押し込んで嵌合させる。これにより、複数の端子取付部を覆う閉位置でカバー部材を確実に保持することができ、複数の端子取付部の上部を覆った状態を維持することができる。
そのため、複数の端子取付部に対して、誤って何らかの導電性部品や指等を接触させてしまうことを防止することができ、複数の端子取付部の短絡を防止できると共に、安全性を高めることができる。また、導電線を端子取付部から取り外す際には、カバー部を逆方向にスライド移動させて、嵌合溝とスペーサ部との嵌合を解いた後、カバー部材を取り外す。これにより、複数の端子取付部の上部が開放された状態になるので、その後、容易に導電線を取り外すことができる。
上述したように、カバー部材をスライド移動させるだけの簡単な手作業で端子取付部をカバーできるので、工具が不要であり、作業効率の低下を招くことがない。また、カバー部材を従来のように湾曲させる必要がないので、剛性を高めることができ、カバーとしての信頼性を高めることができる。
特に、端子台を取り付けるねじを利用して一対の固定金具を固定しているので、従来のように端子台を加工する必要がない。そのため、広く汎用されている一般的な端子台に組み合わせて使用することができる。従って、端子台自体に不具合が生じた場合であっても、汎用品を使用でき、ランニングコストを抑えることができる。
本発明に係る端子台用カバー機構は、上記本発明の端子台用カバー機構において、前記カバー部材の片側には、略直角に折曲された折曲部が形成されており、前記閉位置で保持された際に、前記基台の側面に当接してカバー部材と基台との隙間を遮蔽することを特徴とするものである。
この発明に係る端子台用カバー機構においては、カバー部材の片側に折曲部が形成されているので、カバー部材を閉位置に保持させた際に折曲部が基台の側面に当接して、カバー部材と基台との隙間を遮蔽する。よって、端子台の側方から端子台とカバー部材との間に塵埃等が外部から侵入してきたとしても、折曲部にて遮蔽することができる。そのため、複数の端子取付部に塵埃等が付着することを極力防止することができる。従って、塵埃等の付着による短絡の可能性を減らすことができ、安全性をさらに高めることができる。
また、本発明に係る端子台用カバー機構は、上記本発明のいずれかの端子台用カバー機構において、前記カバー部材が、透明な材料により形成されていることを特徴とするものである。
この発明に係る端子台用カバー機構においては、カバー部材が透明であるので、カバー部材を通して端子取付部と導電線との接続状態を確認することができる。
本発明に係る端子台用カバー機構によれば、工具を使用しない簡単な手作業で、一般的に汎用されている端子台の端子取付部を確実にカバーすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る端子台用カバー機構の第1実施形態を、図1から図8を参照して説明する。本実施形態の端子台用カバー機構1は、図1及び図2に示すように、基台2と、該基台2に複数形成された端子取付部3とを有し、複数の端子取付部3を間に挟むように基台2の両端に設けられたねじ4を利用して取付面Sに固定される端子台5に用いられるものである。
始めに、端子台5について説明する。この端子台5は、図3から図6に示すように、一般的に広く使用されている汎用品であって、例えば、端子取付部3が一列に3つ並んで基台2に形成されている。
基台2は、樹脂材料等により成型されたものであり、上面視矩形状に形成されている。そして、基台2の上面側に、端子取付部3が一列に3つ並んで形成されている。この端子取付部3は、図6に示すように、基台2に形成されたねじ孔2aに螺合する端子用ねじ3aと、端子用ねじ3aと基台2との間に配され、端子用ねじ3aが挿通するワッシャ3bとから構成されている。
また、本実施形態の端子台5は、上記端子取付部3に対向するように、基台2の下面側にも端子用ねじ6aとワッシャ6bとからなる端子取付部6を3つ有している。また、両端子取付部3、6は、基台2に組みこまれた導電板7を介して電気的に接続された状態となっている。具体的に説明すると、導電板7は断面コ形状に形成されており、基台2の上面側及び下面側に一部が露出するように基台2に組み込まれている。これにより、両端子取付部3、6のワッシャ3b、6bと導電板7とがそれぞれ面接触するので、互いに電気的に接続された状態となっている。
また、各端子取付部3の間には、基台2と一体的に成形された隔壁2bが設けられている。これにより、各端子取付部3は、それぞれ区画された状態となっており、各端子取付部3に接続された後述する導電線W同士が接触して短絡しないようになっている。
また、基台2の両端には、該基台2を取付面Sに固定するねじ4を収容する切り欠き部2cと、該基台2を取付面Sに固定するねじ4が挿通する挿通孔2dが形成されている。切り欠き部2cは、基台2の両端の略中央部分にそれぞれ形成されている。また挿通孔2dは、この切り欠き部2c内に形成されている。
このように構成された端子台5は、上記ねじ4と、該ねじ4に挿通するワッシャ8と、ねじ4に螺合するナット9とによって、図1及び図2に示すように、取付面Sに固定されるようになっている。
端子台用カバー機構1は、図1、図2及び図7に示すように、ねじ4を介して基台2の両端にそれぞれ取り付けられ、複数の端子取付部3よりも基台2から離間した位置に配される環状のスペーサ部20aを有する一対の固定金具20と、一端側が一方のスペーサ部20aに回転可能に連結され、複数の端子取付部3の上部を覆う閉位置P1と端子取付部3の上部を開放する開位置P2との間で変位する板状のカバー部材21とを備えている。
一対の固定金具20は、図6に示すように、円筒部20bと上記スペーサ部20aとが一体的に形成された金具であり、円筒部20bからスペーサ部20aに亘って中心を貫くように、ねじ4が挿通するねじ孔20cが形成されている。円筒部20bは、上記切り欠き部2c内に収容されるサイズに外径が形成されており、また、収容された際にスペーサ部20aが基台2の上端から突出するように高さが調整されている。これにより、スペーサ部20aは、複数の端子取付部3よりも基台2から離間した位置に配された状態となる。また、この固定金具20は、切り欠き部2cに収容された状態で、ねじ4を利用して端子台5に固定されるようになっている。
上記カバー部材21は、透明な材料により図8に示すように、略長方形状に形成されており、一端側にスペーサ部20aが挿通される挿通孔21aが形成されている。そしてカバー部材21は、挿通孔21a内にスペーサ部20aを挿通した状態でワッシャ8及びねじ4によって抜け止めがされるようになっている。これにより、カバー部材21は、一方のスペーサ部20aに対して回転可能に連結されるようになっており、図7に示すように、軸線L回りに回転して、上述したように閉位置P1と開位置P2との間で変位できるようになっている。
また、カバー部材21の他端側には、カバー部材21を閉位置P1に位置させた際に、他方のスペーサ部20aに嵌合してカバー部材21を閉位置P1で保持させる嵌合溝21bが形成されている。更に、カバー部材21の片側には、略直角に折曲された折曲部21cが形成されている。この折曲部21cは、カバー部材21が閉位置P1で保持された際に、図2に示すように、基台2の側面に当接してカバー部材21と基台2との間の隙間を遮蔽するようになっている。
次に、このように構成された端子台用カバー機構1の作用について説明する。
まず、端子台5を基台2の両端に設けられたねじ4を利用して取付面Sに取り付ける前に、切り欠き部2cに固定金具20を収容しておく。この際、一対の固定金具20のスペーサ部20aは、基台2の両端において複数の端子取付部3よりも基台2から離間した位置に配された状態となっている。また、一方の固定金具20のスペーサ部20aに、カバー部材20の挿通孔21aを挿通させておく。次いで、端子台5を取り付けるねじ4を利用して、一対の固定金具20を基台2に取り付けた状態で固定すると共に、基台2を取付面Sに固定する。これによりカバー部材21は、一方のスペーサ部20aに対して回転可能に連結された状態となる。
次いで、図7に示すように、カバー部材21を軸線L回りに回転させて開位置P2に位置させる。これにより、複数の端子取付部3の上部は、開放された状態となる。そのため、作業者はカバー部材21に邪魔されることなく導電線Wの接続作業を行える。なお、本実施形態では、各導電線Wの端末に圧着されたターミナルTをワッシャ3b及び端子用ねじ3aで導電板7に押さえつけることで、導電線Wの接続を行っている場合を例にしている。その後、他方の端子取付部6に図示しない導電線の端部を接続することで、該導電線と上記導電線Wとを接続する中継部品として端子台5は機能する。
そして、導電線Wの接続作業が終了した後、カバー部材21を開位置P2から閉位置P1に回転させて、複数の端子取付部3の上部をカバー部材21で覆う。この際、カバー部材21の他端側に形成された嵌合溝21bを他方のスペーサ部20aに押し込んで嵌合させる。これにより、図1及び図2に示すように、カバー部材21を閉位置P1で確実に保持することができ、複数の端子取付部3の上部を覆った状態を維持することができる。
そのため、複数の端子取付部3に対して、誤って何らかの導電性部品や指等を接触させてすまうことを防止することができ、複数の端子取付部3の短絡を防止することができると共に、安全性を高めることができる。
しかも、カバー部材21を閉位置P1に保持させたときに、図2に示すように折曲部21cが基台2の側面に当接して、カバー部材21と基台2との隙間を遮蔽する。よって、端子台5の側方から端子台5とカバー部材21との間に塵埃等が侵入してきたとしても、折曲部21cにて遮蔽することができる。そのため、複数の端子取付部3に塵埃等が付着することを極力防止することができる、従って、塵埃等の付着による短絡の可能性を減らすことができ、安全性をさらに高めることができる。
また、導電線Wを端子取付部3から取り外す際には、嵌合溝21bと他方のスペーサ部20aとの嵌合を解いた後、閉位置P1から開位置P2にカバー部材21を回転させる。これにより、複数の端子取付部3の上部が開放された状態になるので、その後、容易に導電線Wを取り外すことができる。
なお、カバー部材21の他端側は、作業者がカバー部材21を回転させ易いように、端子台5よりも外方に突出するように形成されている。
上述したように、カバー部材21を開位置P2と閉位置P1との間で回転させるだけの簡単な手作業で端子取付部3をカバーできるので、工具が不要であり、作業効率の低下を招くことがない。また、カバー部材21は、固定金具20のスペーサ部20aに回転可能に連結されているので、導電線Wの接続或いは取り外し作業中にカバー部材21を紛失する恐れもない。また、カバー部材21を従来のように湾曲させる必要がないので、剛性を高めることができ、カバーとしての信頼性を高めることができる。
特に、端子台5を取り付けるねじ4を利用して一対の固定金具20を固定しているので、従来のように端子台5を加工する必要がない。そのため、広く汎用されている一般的な端子台5に組み合わせて使用することができる。従って、端子台5自体に不具合が生じた場合であっても、汎用品を使用でき、ランニングコストを抑えることができる。
また、カバー部材21が透明であるので、端子取付部3と導電線Wとの接続状態を、カバー部材21を通して確認することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る端子台用カバー機構の第2実施形態を、図9から図13を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、カバー部材21が固定金具20に連結されていたが、第2実施形態では、カバー部材31が脱着可能とされている点である。
即ち、本実施形態の端子台用カバー機構30は、図9及び図10に示すように一対の貫通部31a及び嵌合溝31bが形成されたカバー部材31を備えている。一対の貫通部31aは、カバー部材31の両端にそれぞれ形成されており、複数の端子取付部3を覆う閉位置P1にカバー部材31を位置させた際に、一対のスペーサ部20aをそれぞれ貫通させている。本実施携帯では、一方の貫通部31aは貫通孔であり、他方の貫通部31aはテーパー状に切り欠かれた切り欠き溝となっている。
また、嵌合溝31bは、一対の貫通部31aに対してそれぞれ一体的に形成され、カバー部材31を一方向、例えば、カバー部材31の長手方向に向けてスライド移動させた際に一対のスペーサ部20aにそれぞれ嵌合してカバー部材31を閉位置P1で保持できるようになっている。
また、本実施形態のカバー部材31も第1実施形態と同様に、片側に折曲部31cが形成されている。更に、もう一方の片側には、若干の長さだけ略90度折曲された折曲部31dが形成されている。
このように構成されたカバー部材31を有する端子台用カバー機構30を利用する場合には、まず、第1実施形態と同様に、一対の固定金具20を基台2に取り付けた状態で端子台5を取付面Sに固定する。次いで、複数の端子取付部3に導電線Wを接続する接続作業を行う。この接続作業が終了した後、カバー部材31を端子台5に重ね合わせる。この際、図11に示すように、カバー部材31の両端に形成された貫通部31aにスペーサ部20aを貫通させた状態で重ね合わせる。これにより、複数の端子取付部3の上部をカバー部材31で覆うことができる。そして、カバー部材31を重ね合わせた位置からカバー部材31の長手方向に沿った一方向(図11に示す矢印A方向)にスライド移動させて、貫通部31aに一体的に形成された嵌合溝31bをそれぞれスペーサ部20aに押し込んで嵌合させる。これにより、図12及び図13に示すように、複数の端子取付部3を覆う閉位置P1でカバー部材31を確実に保持することができ、複数の端子取付部3の上部を覆った状態を維持することができる。
なお、図11から図13では、図を見易くするため、導電線Wの図示を省略している。
また、導電線Wを端子取付部3から取り外す場合には、カバー部を逆方向にスライド移動させて、嵌合溝31bとスペーサ部20aとの嵌合を解いた後、カバー部材31を取り外す。これにより、複数の端子取付部3の上部が開放された状態になるので、その後、容易に導電線Wを取り外すことができる。
なお、本実施形態のカバー部材31も第1実施形態と同様に、作業者がスライド操作し易いように、他端側が端子台5よりも外方に突出するように形成されている。
上述したように、本実施形態の端子台用カバー機構30においても、第1実施形態と同様に、工具を使用しない簡単な手作業で、一般的に汎用されている端子台5の端子取付部3を確実にカバーすることができる。特に、本実施形態のカバー部材31は、折曲部31cに加え、反対側にも折曲部31dが形成されているので、さらに剛性を高めることができ、カバーとしての信頼性がより高い。また、カバー部材31を回転させることが困難な状況にも対応することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、基台2の両端に切り欠き部2cを有する端子台5を例に挙げたが、この端子台5に限定されるものではない。また、基台2に3つの端子取付部3が一例に並んだ端子台5を例に挙げたが、端子取付部3の数は3つに限定されるものではない。
また、第2実施形態において、一方の貫通部31aを貫通孔とし、他方の貫通孔を切り欠き溝とした場合を例に挙げたが、両方の貫通部31aを貫通孔としても構わない。
また、カバー部材31をスライドさせる際に、カバー部材31の長手方向に沿った方向に移動させた場合を例にしたが、この方向に限定されるものではない。嵌合溝31bの形成方向を変えることで、自由な方向にスライドさせることが可能である。この場合には、折曲部31c、31dを形成せず、フラットなカバー部材31にすれば良い。但し、本実施形態のように、長手方向に沿った方向にスライドできるように嵌合溝31bを形成することで、カバー部材に折曲部31c、31dをそれぞれ形成できるので、カバー部材31の剛性を高めることができ、より好ましい。
本発明に係る端子台用カバー機構の第1実施形態を示す図であって、端子取付部の上部をカバー部材で覆った上体を示す上面図である。 図1に示す断面矢視A−A図である。 端子台用カバー機構の固定金具が固定された端子台の側面図である。 図3に示す端子台の上面図である。 図3に示す矢印C方向から見た側面図である。 図4に示す断面矢視B−B図である。 図1に示す状態から、カバー部材を軸腺L回りに回転させて、閉位置と開位置との間を変位させている状態を示す図である。 図1に示すカバー部材の斜視図である。 本発明に係る端子台用カバー機構の第2実施形態のカバー部材の上面図である。 図9に示すカバー部材の側面図である。 図9に示すカバー部材を端子台に重ねた状態を示す図である。 図11に示す状態からカバー部材をスライドさせ、カバー部材の嵌合溝を固定金具のスペーサ部に嵌合させた状態を示す図である。 図12に示す矢印D方向から見た側面図である。
符号の説明
S 取付面
P1 閉位置
P2 開位置
1、30 端子台用カバー機構
2 基台
3 端子取付部
4 ねじ
5 端子台
20 固定金具
20a スペーサ部
21、31 カバー部材
21b、31b 嵌合溝
21c、31c 折曲部
31a 貫通部

Claims (4)

  1. 基台と、該基台に複数形成された端子取付部とを有し、複数の端子取付部を間に挟むように基台の両端に設けられたねじを利用して取付面に固定される端子台に用いられる端子台用カバー機構であって、
    前記ねじを介して前記基台の両端にそれぞれ取り付けられ、前記複数の端子取付部よりも基台から離間した位置に配される環状のスペーサ部を有する一対の固定金具と、
    一端側が一方の前記スペーサ部に回転可能に連結され、前記複数の端子取付部の上部を覆う閉位置と複数の端子取付部の上部を開放する開位置との間で変位する板状のカバー部材とを備え、
    前記カバー部材の他端側には、カバー部材を前記閉位置に位置させた際に、他方の前記スペーサ部に嵌合してカバー部材を閉位置で保持させる嵌合溝が形成されていることを特徴とする端子台用カバー機構。
  2. 基台と、該基台に複数形成された端子取付部とを有し、複数の端子取付部を間に挟むように基台の両端に設けられたねじを利用して取付面に固定される端子台に用いられる端子台用カバー機構であって、
    前記ねじを介して前記基台の両端にそれぞれ取り付けられ、前記複数の端子取付部よりも基台から離間した位置に配される環状のスペーサ部を有する一対の固定金具と、
    板状に形成されたカバー部材とを備え、
    該カバー部材の両端には、前記複数の端子取付部を覆う閉位置にカバー部材を位置させた際に、前記一対のスペーサ部をそれぞれ貫通させる貫通部と、該貫通部にそれぞれ一体的に形成され、カバー部材を一方向に向けてスライド移動させた際に、一対のスペーサ部にそれぞれ嵌合してカバー部材を閉位置で保持させる嵌合溝とが、それぞれ形成されていることを特徴とする端子台用カバー機構。
  3. 請求項1又は2に記載の端子台用カバー機構において、
    前記カバー部材の片側には、略直角に折曲された折曲部が形成されており、前記閉位置で保持された際に、前記基台の側面に当接してカバー部材と基台との隙間を遮蔽することを特徴とする端子台用カバー機構。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の端子台用カバー機構において、
    前記カバー部材は、透明な材料により形成されていることを特徴とする端子台用カバー機構。
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