JP2008176903A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1レーザ光及び第2レーザ光の往路中に共通光路に各波長対応の回折格子を配置する構成であると、回折格子を通過させるレーザ光に対応していない格子において不要な回折光が発生し、不要光スポットが光検出器の受光領域上に投影されて受光領域上の各サブ受光部から得られる受光出力を乱した。
【解決手段】回折格子4に第1レーザ光に対して回折作用を有する第1格子4aを形成すると共に、第1レーザ光と相違する波長の第2レーザ光に対して回折作用を有する第2格子4bを形成し、第1レーザ光が第2格子4bを通過する際に生じる不要回折光が光検出器13の第1受光領域21上に投影される不要回折光スポットを略回避する位置に第1受光領域21の前方サブ受光部及び後方サブ受光部を形成するべく第1格子4aを設計している。これにより第1受光領域の前方サブ受光部及び後方サブ受光部を外して前記不要回折光スポットが投影されるようしている。
【選択図】図2
【解決手段】回折格子4に第1レーザ光に対して回折作用を有する第1格子4aを形成すると共に、第1レーザ光と相違する波長の第2レーザ光に対して回折作用を有する第2格子4bを形成し、第1レーザ光が第2格子4bを通過する際に生じる不要回折光が光検出器13の第1受光領域21上に投影される不要回折光スポットを略回避する位置に第1受光領域21の前方サブ受光部及び後方サブ受光部を形成するべく第1格子4aを設計している。これにより第1受光領域の前方サブ受光部及び後方サブ受光部を外して前記不要回折光スポットが投影されるようしている。
【選択図】図2
Description
本発明は、光ディスクに記録されている信号をレーザー光によって読み出すように構成された光ピックアップ装置に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に照射することによって信号の再生動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ディスク装置、特にCD規格やDVD規格と呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及している。
光ディスクは信号が記録されている信号記録層とレーザー光が入射する面までの間に透明な保護層が設けられており、CD規格の光ディスクは、この保護層の厚みが1.2mm、DVD規格の光ディスクは、この保護層の厚みが0.6mmに設定されている。
前述した構成の光ディスクを使用することが出来る光ディスク装置に搭載される光ピックアップ装置には、レーザー光を放射する半導体レーザーが組み込まれているが、前述したCD規格の光ディスクに記録されている信号を再生するために使用されるレーザー光は赤外光が使用され、DVD規格の光ディスクに記録されている信号を再生するために使用されるレーザー光は赤色光が使用されている。
CD規格の光ディスクだけでなくDVD規格の光ディスクも使用することが出来る光ディスク装置には、両規格の光ディスクに記録されている信号の再生動作を行うことが出来る光ピックアップが使用されるが、斯かる光ピックアップ装置には、波長の異なる赤外光と赤色光のレーザー光を放射する2つの半導体レーザーが一般に組み込まれている。
2つの半導体レーザーが組み込まれた光ピックアップ装置は、各半導体レーザーから放射されたレーザー光を光ディスクの信号記録層に導く光路や該信号記録層から反射されたレーザー光を光検出器に導く光路等を構成する光学系の構造が複雑になるだけでなく2つの半導体レーザーを使用するので、製造コストが高くなるという問題がある。
斯かる問題を解決する方法として1つの半導体レーザーを使用して規格の異なる光ディスクに記録されている信号の再生動作を行うことが出来るようにした光ピックアップ装置が開発されている。(特許文献1参照。)(特許文献2参照。)
特開平7−98431号公報
特開平10−208276号公報
前述した特許文献に記載されている技術は、回折レンズ素子やホログラム素子等を使用し、DVD規格の光ディスクを使用する場合には、中央部の回折領域内の0次回折光と周辺部の回折領域外の通過ビームを用い、CD規格の光ディスクを使用する場合には、中央部の回折領域内の1次回折光を用いるように構成されている。
斯かる構成では、中央部の回折領域内の光ビームは常に0次回折光と1次回折光に2分されているので、DVD規格の光ディスクを使用する場合には1次回折光が使用されず、反対にCD規格の光ディスクを使用する場合には0次回折光が使用されないことになる。その結果、光ビームとして充分な光量を得ることが出来ないという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
本発明は、単一波長のレーザー光を放射する半導体レーザーから放射されたレーザー光を保護層の厚みが互いに異なる第1規格及び第2規格の光ディスクに設けられている各信号記録層に集光させる対物レンズを備え、前記半導体レーザーと前記対物レンズとの間の光路内に前記対物レンズを通過する光ビームの径より小さい範囲の光路長を補正する光路長補正部が形成された光路長補正部材を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明は、光ビームの中心部分の光路長を基準としてレーザー波長のマイナス1/4以上からプラス1/4波長以下の範囲内で通過する光ビームの光路長を補正するように光路長補正部を構成したことを特徴とするものである。
そして、本発明は、光路長補正部を断面が直線または曲線で連続した形状の屈折面にて構成したことを特徴とするものである。
更に、本発明は、光路長補正部を対物レンズのレンズ面に設けたことを特徴とするものである。
また、本発明は、光路長補正部を形成する範囲を第1規格の光ディスクに記録されている信号の読み取り動作に使用される光ビームの径に一致させたことを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置は、単一波長のレーザー光を放射する半導体レーザーと対物レンズとの間の光路内に前記対物レンズを通過する光ビームの径より小さい範囲の光路長を補正する光路長補正部が形成された光路長補正部材を設けたので、光学系の構造が簡単になり、製造コストを下げることが出来る。
また、本発明の光ピックアップ装置は、対物レンズを透過する光ビームの径より小さい範囲内の光ビームの光路長を補正することによって規格の異なる光ディスクに記録されている信号の再生動作を行うようにしたので、すなわち対物レンズに入射される光ビームを有効に利用するようにしたので、光ビームとして充分な光量を得ることが出来る。
そして、本発明の光ピックアップ装置は、光ビームの中心部分の光路長を基準としてレーザー波長のマイナス1/4以上からプラス1/4波長以下の範囲内で通過する光ビームの光路長を補正するように光路長補正部を構成したので、収差に対する影響を抑えることが出来る。
また、本発明の光ピックアップ装置は、光路長補正部を対物レンズのレンズ面に設けたので、光学系の構造を簡単にすることが出来る。
そして、本発明の光ピックアップ装置は、光路長補正部を形成する範囲を開口数の小さい第1規格の光ディスクに記録されている信号の読み取り動作に使用される光ビームの径に一致させたので、第1規格の光ディスクに使用される光ビームを効率良く生成することが出来る。
図1は本発明に係る光ピックアップ装置の一実施例を示す概略図、図2は本発明に係る光ピックアップ装置を構成する光路長補正部材の断面図、図3は光路長補正部材の平面図、図4は本発明に係る光ピックアップ装置の他の実施例を示す概略図である。
図1において、1は単一波長のレーザー光を放射する半導体レーザー、2は前記半導体レーザー1から放射されたレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を反射させる反射膜が形成されている偏光ビームスプリッタ板であり、光ディスクから反射されてくるレーザー光に対しては、非点収差を付加してそのまま透過させる作用を有している。斯かる構成の偏光ビームスプリッタ板2は、周知であるので、その説明は省略する。
3は前記偏光ビームスプリッタ板2に形成されている反射膜にて反射されたレーザー光が入射される位置に配置されているコリメートレンズであり、入射される発散光であるレーザー光を平行光にする作用を成すものである。4は前記コリメートレンズ3にて平行光に変更されたレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を直線偏光光から円偏光光に変更する1/4波長板である。
5は前記1/4波長板4を透過したレーザー光が入射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集光させる対物レンズであり、光ディスクの信号面に対して垂直方向であるフォーカス方向及び光ディスクの径方向であるトラッキング方向へ変位可能に設けられているレンズホルダー(図示せず)に固定されている。斯かるレンズホルダーには、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号に基づいて生成されるフォーカス駆動信号やトラッキング駆動信号が供給されるフォーカスコイルやトラッキングコイルが取り付けられており、固定基板に固定されているマグネットから生成される磁界との協働によって該レンズホルダーは、フォーカス方向やトラッキング方向に駆動変位されるように構成されている。
破線で示すD1は、第1規格の光ディスク、例えばCD規格の光ディスクであり、保護層の厚みは1.2mmである。また、実線で示すD2は、第2規格の光ディスク、例えばDVD規格の光ディスクであり、保護層の厚みは0.6mmである。
尚、同図において、第1規格の光ディスクD1の光入射面が第2規格の光ディスクD2の光入射面より対物レンズ5側により近く位置するように示したが、これは光ディスクD1及びD2の光入射面と対物レンズ5との距離差、すなわち、作動距離差を示すためのものである。実際の光ディスク装置においては、光ディスクD1及びD2の光入射面は、同一の位置にあり、第1規格の光ディスクD1を使用するとき、フォーカスコイルへ駆動信号を供給することによって対物レンズ5を第2規格の光ディスクD2を使用する場合と比較して光ディスクD1側に近づかせることになる。
6は前記半導体レーザー1と対物レンズ5との間の光路内に設けられている光路長補正部材であり、その詳細については後述する。7は前記光ディスクD1及びD2から反射されてくるとともに前記偏光ビームスプリッタ板2を透過したレーザー光が照射される位置に設けられている光検出器であり、周知の4分割センサーにて構成されている。
斯かる光検出器7を構成する4分割センサーに照射されるレーザー光は、前記偏光ビームスプリッタ板2にて非点収差が付加されているので、非点収差法によるフォーカスエラー信号の生成動作を行うことが出来る。すなわち、周知のように4分割センサーを構成する4つのセンサー部の中で互いに対角関係に配置されているセンサー部より得られる信号を各々加算し、その加算された信号の差をとることによってフォーカスエラー信号を生成することが出来る。
また、光検出器7を構成する4分割センサーの全てのセンサー部から得られる信号を全て加算することによって光ディスクD1及びD2に記録されている信号から得られる信号である高周波信号を得ることが出来、この信号を復調することによって光ディスクD1及びD2に記録されているデータ信号の再生動作を行うことが出来る。
斯かる構成において、半導体レーザー1から放射されたレーザー光は、偏光ビームスプリッタ板2に入射された後該偏光ビームスプリッタ板2に設けられている反射膜にて反射されてコリメートレンズ3に入射される。このようにして前記コリメートレンズ3に入射されるレーザー光は、発散光であるが、該コリメートレンズ3によって平行光に変更される。
前記コリメートレンズ3によって平行光に変更されたレーザー光は、1/4波長板4によって直線偏光光から円偏光光に変換された後に光路長補正部材6を通して対物レンズ5に入射される。このようにして対物レンズ5に入射されたレーザー光は、該対物レンズ5の集光動作によって光ディスクD1またはD2に設けられている信号記録層に照射され、再生動作等を行うために適した形状のスポットを生成するようにされている。
前記信号記録層に照射されたレーザー光は戻り光として反射されて対物レンズ5に入射されるが、このようにして前記対物レンズ5に入射されたレーザー光は、前記光路長補正部材6を通して1/4波長板4に入射されることになる。前記1/4波長板4に入射されたレーザー光は、該1/4波長板4によって円偏光光から直線偏光光に変換されるが、この変換されたレーザー光の直線偏光光の偏光方向は、前記コリメートレンズ3側から入射されたレーザー光の偏光方向と相違している。
このように偏光方向が異なる直線偏光光のレーザー光がコリメートレンズ3を通して偏光ビームスプリッタ板2に入射されるが、このレーザー光は偏光方向が変更されているので、前記偏光ビームスプリッタ板2に設けられている反射膜にて反射されることはなく、そのまま透過することになる。
前記偏光ビームスプリッタ板2を透過したレーザー光は、前記コリメートレンズ3の集光動作によって光検出器7に設けられている4分割センサー部に照射される。光検出器7に設けられている4分割センサー部に照射されるレーザー光には、前述したように前記偏光ビームスプリッタ板2によって非点収差が付加されているので、フォーカスエラー信号の生成動作及び高周波信号の抽出動作を行うことが出来る。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置の信号再生動作は行われるが、次に本発明の要旨、すなわち、光路長補正部材6について説明する。
光路長補正部材6は、図2に示すように透過するレーザー光の光路長を補正する光路長補正部6Aが設けられている。図1において、破線で示すレーザー光の軌跡L1は第1規格の光ディスクD1に記録されている信号の再生動作を行うためのスポットを生成するために使用される光ビームを示し、実線で示すレーザー光の軌跡L2は第2規格の光ディスクD2に記録されている信号の再生動作を行うためのスポットを生成するために使用される光ビームを示すものである。
斯かる図面からも明らかなように第1規格の光ディスクD1に記録されている信号の再生動作を行う場合における対物レンズの開口数は、第2規格の光ディスクD2に記録されている信号の再生動作を行う場合における対物レンズの開口数よりも小さくなる。そして、前記光路長補正部材6に設けられる光路長補正部6Aは、開口数の大きい方の光ビームの径よりも小さい範囲に設けられている。
前記光路長補正部材6に設けられている光路長補正部6Aは、中央に設けられた中心円部a、輪環部b、中心円部aと輪環部bとの間に設けられている内方傾斜部c及び前記光路長補正部材6の平板部6Bと輪環部bとの間に設けられている外方傾斜部dとより構成されている。
また、同図において、R1は前記光路長補正部6Aの直径であり、その値は第1規格の光ディスクD1に記録されている信号の再生動作を行うためのスポットを生成するために使用される光ビームの有効直径と一致するように設定されている。また、R2は第2規格の光ディスクD2に記録されている信号の再生動作を行うためのスポットを生成するために使用される光ビームの有効直径を示すものであり、対物レンズ5の使用される部分の直径となる。
斯かる構成において、1/4波長板4を透過した平行光であるレーザー光は、前記R2で示す範囲で前記光路長補正部材6を透過した後対物レンズ5に入射されることになるが、このとき該光路長補正部材6によって光路長が変更せしめられる。レーザー光の光路長変更は、前記光路長補正部材6に設けられている光路長補正部6Aによって行われるが、その光路変更長は前記中心円部aを基準として輪環部bまでの長さ、すなわちAにて示す長さと前記中心円部aを基準として平板部6Bまでの長さ、すなわちBにて示す長さによって設定される。
レーザー光の波長をλ、変更させる光路長を波長λで割った値をΔλ、光路長補正部材6の屈折率をn、そして光路長変更に使用される光路長補正部6Aの長さをΔdとすると、Δd=Δλ×λ/(n−1)として表される。従って、対物レンズ5による集光動作によって直径R1にて示す範囲のレーザー光が第1規格の光ディスクD1の信号記録層に再生動作を行うために適したスポットになるように前記A及びBの長さを前記式に基づいて設定することが出来る。また、同様に対物レンズ5による集光動作によって直径R2にて示す範囲のレーザー光が第2規格の光ディスクD2の信号記録層に再生動作を行うためにも充分な性能を保証するスポットになるように前述したA及びBの長さは設定される。
そして、前述したA及びBの長さは、半導体レーザー1として使用される第1規格の光ディスクD1に対して規定されている長い波長のレーザー光を使用する場合と第2規格の光ディスクD2に対して規格されている短い波長のレーザー光を使用する場合とで相違することになる。
ここで、本出願人が実際に設計し、異なる規格の光ディスクD1、D2に記録されている信号の再生動作を行うことが出来る具体的な数値について説明する。
第1規格の光ディスクD1としてCD規格の光ディスクを使用し、第2規格の光ディスクとしてDVD規格の光ディスクを使用し、且つ半導体レーザー1としてCD用の光ディスクの再生動作に使用される785nmの波長のレーザー光を放射する半導体レーザーを使用し、光路長補正部材6として波長785nmにおける屈折率が1.57の材料、すなわち光学プラスチック材料のポリカーボネート(polycarbonate)を使用した場合について説明する。
この場合、Aの値は、前述した式のΔdの値であり、変更補正したい波長に対する割合の値はΔλとなり、このΔλ=0.25としてΔdを求めると、Δd=0.25×785nm/(1.57−1)、すなわち0.344μmとなる。このようにして、光路長補正部6Aの中心円部aから輪環部bまでの距離であるAは、0.344μmと設定される。
同様にBの値は、前述した式のΔdの値であり、Δλ=0.15としてΔdを求めると、Δd=0.15×785nm/(1.57−1)、すなわち0.207μmとなる。このようにして、光路長補正部6Aの中心円部aからの平板部6Bまでの距離であるBは、0.207μmと設定される。
そして光路長補正部6Aの直径を2.42mm、光ビームの有効直径R2の値を4.06mm、中心円部aの直径R3の値を0.28mm、輪環部bの内径R4の値を1.34mm、該輪環部bの外径R5の値を1.78mmとして光路長補正部6Aを光路長補正部材6に形成すると、CD規格及びDVD規格の光ディスクに記録されている信号の再生動作を行うことが出来る。
前述した光路長補正部6AのA値及びB値は、半導体レーザー1としてCD用の光ディスクの再生動作に使用される785nmの波長のレーザー光を放射する半導体レーザーを使用した場合であるが、半導体レーザー1としてDVD用の光ディスクの再生動作に使用される660nmの波長のレーザー光を放射する半導体レーザーを使用した場合について説明する。尚、この場合には、光路長補正部材6の屈折率は、波長の変化に対応して1.58になる。
斯かる場合、Aの値は、前述した式のΔdの値であり、変更補正したい波長に対する割合の値はΔλとなり、このΔλ=0.151としてΔdを求めると、Δd=0.151×660nm/(1.58−1)、すなわち0.172μmとなる。このようにして、光路長補正部6Aの中心円部aからの輪環部bまでの距離であるAは、0.172μmと設定される。
同様にBの値は、前述した式のΔdの値であり、Δλ=0.08としてΔdを求めると、Δd=0.08×660nm/(1.58−1)、すなわち0.091μmとなる。このようにして、光路長補正部6Aの中心円部aからの平板部6Bまでの距離であるBは、0.091μmと設定される。
そして光路長補正部6Aの直径を2.42mm、光ビームの有効直径R2の値を4.06mm、中心円部aの直径R3の値を0.28mm、輪環部bの内径R4の値を1.34mm、該輪環部bの外径R5の値を1.78mmとして光路長補正部6Aを光路長補正部材6に形成すると、CD規格及びDVD規格の光ディスクに記録されている信号の再生動作を行うことが出来る。
前述したように光路長補正部材6に形成されている光路長補正部6Aを構成する中心円部a及び輪環部bは平面状にされており、この部分を透過するレーザー光は該光路長補正部材6に前記1/4波長板4側から入射されるレーザー光と平行、すなわち照射方向は変更されることなく対物レンズ5に入射される。
一方、光路長補正部材6に形成されている光路長補正部6Aを構成する内方傾斜部c及び外方傾斜部dは傾斜されているので、この部分を透過するレーザー光は該光路長補正部材6に前記1/4波長板4側から入射されるレーザー光は屈折作用によってその照射方向が変更される。前述した内方傾斜部c及び外方傾斜部dによって屈折されたレーザー光が対物レンズ5に入射されるが、屈折作用によって照射方向が変更されたレーザー光は対物レンズ5の集光動作によってCD規格及びDVD規格の光ディスクに設けられている信号記録層上に照射され、所望のスポットが生成されるように構成されている。
このように光路長補正部材6を設けることによって単一波長のレーザー光を放射する半導体レーザーから得られるレーザー光によってCD規格及びDVD規格のように異なる規
格の光ディスクに記録されている信号の再生動作等を行うことが出来る光ピックアップ装置を製造することが出来る。
格の光ディスクに記録されている信号の再生動作等を行うことが出来る光ピックアップ装置を製造することが出来る。
本実施例において、光路長補正部材6に形成されている光路長補正部6Aによる光路長変化は、CD規格のように保護層の厚さが厚い光ディスクに対しては、収差を補正するために作用するが、DVD規格のように保護層の厚さが薄い光ディスクに対しては、収差を悪化させるように作用するが、光路長変化が±1/4波長以内であれば、保護層の厚さが薄い光ディスクからの再生動作に影響を与えないということが確かめられた。
前述した実施例では、半導体レーザー1と対物レンズ5との間に独立した光路長補正部材6を設けたが、図4に示す実施例のように対物レンズ5に光路長補正部5Aを形成することによっても同様の動作を行うことが出来る。図4において、図1に示した部材と同一のものには、同一の番号を付している。本実施例においても同様の光路長補正動作によって単一波長のレーザー光を放射する半導体レーザーから得られるレーザー光によってCD規格及びDVD規格のように異なる規格の光ディスクに記録されている信号の再生動作等を行うことが出来るので、その説明は省略する。
前述した実施例では、光路長補正部材6に形成されている光路長補正部6Aを中心円部a、輪環部b、内方傾斜部c及び外方傾斜部dにて構成したが、より良い光路長補正動作を行うために適した形状について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は光路長補正部材6の断面図であり、同図より明らかなように光路長補正部6Aの形状は曲面になるようにされている。斯かる光路長補正部6Aの曲面形状の関係について図6を参照して説明する。
図6において、高さをH、半径をRとすると、光路長補正に適した光路長補正部6Aの曲面形状を示す関係式は、H=α×R2+β×R4として表される。そして、極大値がH=+A、R=R0にてH=−Aとなるαとβの値は、α=2×(1+√2)×A/R0 2、β=−(3+2√2)×A/R0 4で求められる。
ここで、Aの値は、前述したようにΔd=Δλ×λ/(n−1)にて求められるが、第1規格の光ディスクD1としてCD規格の光ディスクを使用し、第2規格の光ディスクとしてDVD規格の光ディスクを使用し、且つ半導体レーザー1としてCD用の光ディスクの再生動作に使用される785nmの波長のレーザー光を放射する半導体レーザーを使用し、光路長補正部材6として波長780nmにおける屈折率が1.4855の材料、すなわち光学プラスチック材料のPMMA(polymethylmethacrylate)を使用した場合について説明する。
この場合、Aの値は、前述した式のΔdの値であり、変更補正したい波長に対する割合の値はΔλとなり、このΔλ=0.25としてΔdを求めると、Δd=0.25×785nm/(1.4855−1)、すなわち0.404μmとなる。同様にBの値は、前述した式のΔdの値であり、Δλ=0.15としてΔdを求めると、Δd=0.15×785nm/(1.4855−1)、すなわち0.243μmとなる。
このようにしてAの値は0.404μmと設定され、また、光路長補正部6Aの直径R1は2.42mmであり、半径R0は1.21mmとなるので、α=2×(1+√2)×A/R0 2に各値を代入することによってαの値が1.332×10−3として得られる。同様にβ=−(3+2√2)×A/R0 4に各値を代入することによってβの値が−1.098×10−3として得られる。
従って、斯かる場合における光路長補正部6Aの曲面形状は、H=1.332×10−3×R2−1.098×10−3×R4の関係式に基づいて形成されることになる。
半導体レーザー1としてCD用の光ディスクの再生動作に使用される785nmの波長のレーザー光を放射する半導体レーザーを使用した場合における光路長補正部6Aの曲線形状は、前述した関係式のように設定されるが、次に半導体レーザー1としてDVD用の光ディスクの再生動作に使用される660nmの波長のレーザー光を放射する半導体レーザーを使用し、光路長補正部材6として波長660nmにおける屈折率が1.4884の材料、すなわち光学プラスチック材料のPMMAを使用した場合について説明する。
この場合、Aの値は、前述した式のΔdの値であり、変更補正したい波長に対する割合の値はΔλとなり、このΔλ=0.151としてΔdを求めると、Δd=0.151×660nm/(1.4884−1)、すなわち0.204μmとなる。同様にBの値は、前述した式のΔdの値であり、Δλ=0.08としてΔdを求めると、Δd=0.08×660nm/(1.4884−1)、すなわち0.108μmとなる。
このようにしてAの値は0.204μmと設定され、また、光路長補正部6Aの直径R1は2.42mmであり、半径R0は1.21mmとなるので、α=2×(1+√2)×A/R0 2に各値を代入することによってαの値が6.728×10−4として得られる。同様にβ=−(3+2√2)×A/R0 4に各値を代入することによってβの値が−5.547×10−4として得られる。
従って、斯かる場合における光路長補正部6Aの曲面形状は、H=6.728×10−4×R2−5.547×10−4×R4の関係式に基づいて形成されることになる。
尚、本実施例では、偏光ビームスプリッタ板2に非点収差を付加する手段を設けたが、該偏光ビームスプリッタ板2と光検出器7との間の光路内に設けることも出来る。
また、本実施形態では第1規格の光ディスクとしてCD、第2規格の光ディスクとしてDVDを例示したが、第1規格の光ディスクとしてDVD、第2規格の光ディスクとしてBlu-ray Disc(BD)としてもよい。この場合、BDに適合する青紫色波長のレーザー光を用いると共に、BDに適合する開口数の対物レンズを用い、光路長補正部6AをDVDに適合する対物レンズの開口数に一致させて形成することによりBDとDVDの両規格の光ディスクを単一波長のレーザー光にて読み取れるようにすることができる。
1 半導体レーザー
2 偏光ビームスプリッタ板
3 コリメートレンズ
5 対物レンズ
6 光路長補正部材
6A 光路長補正部
2 偏光ビームスプリッタ板
3 コリメートレンズ
5 対物レンズ
6 光路長補正部材
6A 光路長補正部
Claims (7)
- 単一波長のレーザー光を放射する半導体レーザーと、該半導体レーザーから放射されたレーザー光を保護層の厚みが互いに異なる第1規格及び第2規格の光ディスクに設けられている各信号記録層に集光させる対物レンズを備えた光ピックアップ装置であり、前記半導体レーザーと前記対物レンズとの間の光路内に前記対物レンズを通過する光ビームの径より小さい範囲の光路長を補正する光路長補正部が形成された光路長補正部材を設けたことを特徴とする光ピックアップ装置。
- 光ビームの中心部分の光路長を基準としてレーザー波長のマイナス1/4以上からプラス1/4波長以下の範囲内で通過する光ビームの光路長を補正するように光路長補正部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 前記光路長補正部を断面が直線または曲線で連続した形状の屈折面にて構成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 光路長補正部を対物レンズのレンズ面に設けたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 第1規格の光ディスクがCD規格の光ディスクであり、第2規格の光ディスクがDVD規格の光ディスクであり、半導体レーザーの波長がCD規格に対応した波長であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 第1規格の光ディスクがCD規格の光ディスクであり、第2規格の光ディスクがDVD規格の光ディスクであり、半導体レーザーの波長がDVD規格に対応した波長であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 光路長補正部を形成する範囲を第1規格の光ディスクに記録されている信号の再生動作に使用される光ビームの径に一致させたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の光ピックアップ装置。
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