JP2008176853A - 複合光学素子およびこれを用いた光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の記録媒体に対応する、組み立て容易な光ピックアップ用の複合光学素子を提供する。
【解決手段】複数の対物レンズ1,2を一体成形し、さらに他の光学素子用のホルダー5(鏡筒)または、光学素子そのものを一体成形する。また、材質の異なる対物レンズを一体化するために、少なくとも一方の樹脂対物レンズの材料で他の材料の対物レンズ用ホルダーを一体成形することで、組み立て調整なしで、各対物レンズの相対位置を一定精度に保つことが出来る。
【選択図】図1
【解決手段】複数の対物レンズ1,2を一体成形し、さらに他の光学素子用のホルダー5(鏡筒)または、光学素子そのものを一体成形する。また、材質の異なる対物レンズを一体化するために、少なくとも一方の樹脂対物レンズの材料で他の材料の対物レンズ用ホルダーを一体成形することで、組み立て調整なしで、各対物レンズの相対位置を一定精度に保つことが出来る。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ディスク装置などに用いられる複数の波長で使用する複合光学素子とそれを用いた光ピックアップ装置に関するものである。
光ディスク装置などに用いられる複数の波長で使用する複合光学素子に関しては、1個の光学素子で複数の波長に対応する光学系および光ピックアップ装置として、例えば特許文献1に記載されているような、ガラス材料からなるレンズ体にプラスチック材料からなる回折光学面を形成する技術が開示されている。
また、複数の記録媒体毎に複数の対物レンズを並べて構成した光ピックアップ装置として、例えば特許文献2に記載されているような、第1の対物レンズと回折格子との組み合わせと、第2の対物レンズと回折格子との組み合わせとを、レンズホルダによって固定する技術が開示されている。
以下、複数の記録媒体毎に複数の対物レンズを並べて構成した光ピックアップ装置の従来例について説明する。
図5は従来の光ピックアップ装置の構成を示す断面図、図6は前記光ピックアップ装置の複合光学素子部分の拡大斜視図である。
図5に示す光ピックアップ装置は、3波長に対応する。対物レンズ51は青(405nm近傍)の波長用で、青のレーザ光線は、立ち上げミラー55を介して、波長補正用の回折素子53を通り、対物レンズ51により集光され、記録媒体61の記録層に集光される。また、対物レンズ52は2種類の赤(630nm近傍、780nm近傍)の波長用で、樹脂回折レンズである。赤のレーザ光線も、立ち上げミラー55を介して、偏光素子54を通り、対物レンズ52により記録層の位置の異なる2種類の記録媒体62,63に集光される。各対物レンズ51,52や回折素子53、偏光素子54等の光学素子は、各々レーザ光波長毎に対物レンズ51回折素子53間の面間距離、および対物レンズ52偏光素子54間の面間距離を調整し、図6に示されるように、各鏡筒56,57に接着される。さらに、各々の対物レンズ51,52の光軸が記録媒体の中心から等距離の位置になるように合わせて、鏡筒56,57をボビン58に接着する。ボビン58全体は、各使用波長毎に、コイル59に流される電流により制御され、フォーカスする機構になっている。
特開2006−147078号公報
特開2005−327338号公報
上記従来の光ピックアップ装置では、複数の光記録媒体に対して共用できるよう対応しているが、1個の光学素子で複数の波長に対応する場合、各々の記録媒体に最適な集光性能(収差)を持たせるためには、材料や形状等の精度要望が高くなり、それを満たすことが非常に困難であった。
また、複数の記録媒体毎に複数の対物レンズを並べて構成する場合、各対物レンズを光学機器に取り付ける精度が厳しく、各々の対物レンズを鏡筒に入れ、さらに焦点位置を調整するなど、組み立て調整にかなりの工程を要している。
また、対物レンズ毎の相対位置決めも必要で、さらに組み立て精度の高い位置決め方法が求められている。
本発明は、上述した問題を考慮し、複数の対物レンズの相対位置精度を良く制御して一体成形することにより、また、他の光学素子との面間距離を一定にできる鏡筒を一体成形することにより、組み立て調整工程を簡略化し、安価で各記録媒体に最適な収差が得られる複合光学素子および光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の複合光学素子は、第1の記録媒体に追従する第1の対物レンズと、前記第1の対物レンズとは異なる光軸上に配置され、前記第1の記録媒体とは規格が異なる第2の記録媒体に追従する第2の対物レンズと、前記第2の対物レンズと同じ光軸上に配置された、偏光素子もしくは回折素子を含む光学素子と、前記第1の対物レンズおよび前記光学素子を保持するホルダーとを備え、前記第2の対物レンズと前記ホルダーとを一体に成形したことを特徴とするものである。
また、本発明の複合光学素子は、第1の記録媒体に追従する第1の対物レンズと、前記第1の対物レンズとは異なる光軸上に配置され、前記第1の記録媒体とは規格が異なる第2の記録媒体に追従する第2の対物レンズと、前記第2の対物レンズと同じ光軸上に配置された、偏光素子もしくは回折素子を含む光学素子と、前記光学素子を保持するホルダーとを備え、前記第1の対物レンズと前記第2の対物レンズと前記ホルダーとを一体に成形したことを特徴とするものである。
また、前記第1の対物レンズもしくは前記第2の対物レンズは、回折光学面を有し、少なくとも2種類の異なる規格の記録媒体に追従可能であることを特徴とするものである。
また、前記第1の対物レンズの光軸および前記第2の対物レンズの光軸は、互いに、記録媒体の中心軸から等距離の位置に配置していることを特徴とするものである。
また、前記第1の対物レンズの光軸方向の位置および前記第2の対物レンズの光軸方向の位置は、それぞれの対物レンズに対応する記録媒体の記録層に集光する位置に配置していることを特徴とするものである。
また、前記第1の対物レンズは、ガラス材料からなるブルーレイ・ディスク用の対物レンズであることを特徴とするものである。
また、本発明の光ピックアップ装置は、前記複合光学素子を搭載したものである。
本発明の複合光学素子は、第1の対物レンズおよび光学素子を保持するホルダーと第2の対物レンズとを一体に成形したことにより、第1の対物レンズと第2の対物レンズとの相対位置精度、および第2の対物レンズと光学素子との位置精度を高くできる。
また、第1もしくは第2の対物レンズが回折光学面を有することにより、2個の対物レンズで、少なくとも3種類の異なる規格の記録媒体に追従可能となる。
また、第1の対物レンズの光軸および第2の対物レンズの光軸が記録媒体の中心軸から等距離の位置に配置していることにより、トラッキングの制御が容易になる。
また、第1の対物レンズの光軸方向の位置および第2の対物レンズの光軸方向の位置がそれぞれの対物レンズに対応する記録媒体の記録層に集光する位置に配置していることにより、フォーカス位置の制御が容易になる。
また、第1の対物レンズがガラス材料からなるブルーレイ・ディスク用の対物レンズであることにより、ブルーレイ・ディスクを含む記録媒体に使用できる。
また、本発明の光ピックアップ装置は、複合光学素子を搭載したものであるため、組み立て工程が簡略化される。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る複合光学素子について説明する。図1は本実施の形態における複合光学素子を表す斜視図である。
本発明の実施の形態1に係る複合光学素子について説明する。図1は本実施の形態における複合光学素子を表す斜視図である。
本実施の形態における複合光学素子は、図1に示す、ブルーレイ・ディスク(BD)に追従する青のレーザ光線用の対物レンズ1、およびDVDとCDとに追従する赤のレーザ光線用の対物レンズ2を、それらの光軸が記録媒体の中心軸から等距離となる異なる位置に位置合わせして一体成形し、さらに回折素子3のホルダー5も一体成形したものである。そのため、対物レンズ1,2間の位置調整や、回折素子3と対物レンズ2との間の位置調整が不要になり、偏光素子4のみを差し込むことで組み立てが完了でき、組み立て工程が簡略化できる。さらに、回折素子3も同時に一体成形しても良い。
また、複合光学素子における、対物レンズ1,2が形成されている面は、各記録媒体の厚みおよび記録層の深さに応じて段差が設けられているため、ホルダー5の位置調整を行うだけで、個々の対物レンズの位置調整が不要になる。
また対物レンズ1,2の光軸の配置を、記録媒体の中心軸から等距離の円周上に配置していることで、トラッキング位置の制御が容易にできる。
上記複合光学素子は、複数の対物レンズを一体成形し、さらに他の光学素子用のホルダー(鏡筒)または、光学素子そのものを一体成形することにより位置調整が不要になり、組み立て工程が簡略化できる。
また、対物レンズ1,2の材質が異なる場合には、少なくとも一方の対物レンズの樹脂材料で他の材料の対物レンズ用ホルダーを一体成形することで、各対物レンズの相対位置を一定精度に保つことが出来る。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2に係る複合光学素子について図2〜図4を用いて説明する。図2,3は実施の形態2に係る複合光学素子を表す斜視図である。
次に本発明の実施の形態2に係る複合光学素子について図2〜図4を用いて説明する。図2,3は実施の形態2に係る複合光学素子を表す斜視図である。
本実施の形態では、3つの記録媒体に対応した対物レンズ、およびその光軸上に配置される他の光学素子を表している。11はBD対応の対物レンズ、12はDVD対応の対物レンズ、13はCD対応の対物レンズであり、これらのレンズのうち少なくとも1種類はホルダー14と一体化するよう成形する。また、回折素子15、偏光素子16の各種光学素子も、少なくとも1種類はホルダー17と一体化された形で成形する。前記対物レンズと前記光学素子との位置関係は同じ形状のホルダーの枠型を用いることにより光軸が一致するように成形されている。また、ホルダー14,17の同じ場所に形成されたマーキング14a,17aを用いて冶工具により位置決めされ、軸18に取り付けられる。軸18はホルダー14、またはホルダー17のスプールを兼ねて一体成形してもかまわない。
その後、マーキング14a,17aを通る分割線(1点鎖線で表示)で2分割し、図3に示すような所望の複合光学素子を得ることができる。
また図4に示すように、対物レンズ11,12,13の光軸方向の位置が、各記録媒体21,22,23の厚みおよびその記録層の深さに応じて、それぞれの記録層に集光するように高さ調整されていることで、フォーカス位置の制御が容易にできる。
前記一体化されて成形する対物レンズ、光学素子は射出成形などの均熱性から軸対称の方が性能を出し易いため、図2に示すような配置で成形した後、2分割するのが望ましい。
本発明の複合光学素子は複数の記録媒体に対応する光ディスク装置などに用いられ、光ピックアップとして組み立て容易な光学素子として供給できる。また、それを用いた安価な光ピックアップ装置を供給できる。
1,2 対物レンズ
3 回折素子
4 偏光素子
5 ホルダー
11,12,13 対物レンズ
14 ホルダー
15 回折素子
16 偏光素子
17 ホルダー
18 軸
21,22,23 記録媒体
51,52 対物レンズ
53 回折素子
54 偏光素子
55 立ち上げミラー
56,57 鏡筒
58 ボビン
59 コイル
61,62,63 記録媒体
3 回折素子
4 偏光素子
5 ホルダー
11,12,13 対物レンズ
14 ホルダー
15 回折素子
16 偏光素子
17 ホルダー
18 軸
21,22,23 記録媒体
51,52 対物レンズ
53 回折素子
54 偏光素子
55 立ち上げミラー
56,57 鏡筒
58 ボビン
59 コイル
61,62,63 記録媒体
Claims (7)
- 第1の記録媒体に追従する第1の対物レンズと、
前記第1の対物レンズとは異なる光軸上に配置され、前記第1の記録媒体とは規格が異なる第2の記録媒体に追従する第2の対物レンズと、
前記第2の対物レンズと同じ光軸上に配置された、偏光素子もしくは回折素子を含む光学素子と、
前記第1の対物レンズおよび前記光学素子を保持するホルダーとを備え、
前記第2の対物レンズと前記ホルダーとを一体に成形したことを特徴とする複合光学素子。 - 第1の記録媒体に追従する第1の対物レンズと、
前記第1の対物レンズとは異なる光軸上に配置され、前記第1の記録媒体とは規格が異なる第2の記録媒体に追従する第2の対物レンズと、
前記第2の対物レンズと同じ光軸上に配置された、偏光素子もしくは回折素子を含む光学素子と、
前記光学素子を保持するホルダーとを備え、
前記第1の対物レンズと前記第2の対物レンズと前記ホルダーとを一体に成形したことを特徴とする複合光学素子。 - 前記第1の対物レンズもしくは前記第2の対物レンズは、回折光学面を有し、少なくとも2種類の異なる規格の記録媒体に追従可能であることを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の複合光学素子。
- 前記第1の対物レンズの光軸および前記第2の対物レンズの光軸は、互いに、記録媒体の中心軸から等距離の位置に配置していることを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の複合光学素子。
- 前記第1の対物レンズの光軸方向の位置および前記第2の対物レンズの光軸方向の位置は、それぞれの対物レンズに対応する記録媒体の記録層に集光する位置に配置していることを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の複合光学素子。
- 前記第1の対物レンズは、ガラス材料からなるブルーレイ・ディスク用の対物レンズであることを特徴とする請求項1記載の複合光学素子。
- 請求項1もしくは請求項2に記載の複合光学素子を搭載した光ピックアップ装置。
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JP2007008806A JP2008176853A (ja) | 2007-01-18 | 2007-01-18 | 複合光学素子およびこれを用いた光ピックアップ装置 |
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