JP2008176230A - ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ - Google Patents

ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】全長が短く高解像度を有し、変倍比が9倍以上と大きく、広角端での画角が70°以上といった広角撮影に充分に適応し得るズームレンズ系、撮像装置及び薄型でコンパクトなカメラを提供する。
【解決手段】少なくとも1つのレンズ素子で構成されたレンズ群を複数有し、物体側から像側へと順に、正パワーの第1レンズ群、負パワーの第2レンズ群、正パワーの第3レンズ群、正パワーの第4レンズ群を少なくとも備え、撮像時の広角端から望遠端へのズーミングで第1〜第4レンズ群が光軸方向に移動し、条件:3.0<Dall/(fW×tanωW)<8.0(9.0<fT/fW<13.0、35<ωW、Dall:第1〜第4レンズ群の光軸上での厚みの総和、fW:広角端における全系の焦点距離、fT:望遠端における全系の焦点距離、ωW:広角端における入射半画角)を満足するズームレンズ系、撮像装置及びカメラ。
【選択図】図1

Description

本発明は、ズームレンズ系、撮像装置及びカメラに関する。特に本発明は、全長が短く、高解像度を有し、かつ変倍比が9倍以上と大きく、しかも広角端での画角が70°以上といった広角撮影に充分に適応し得るズームレンズ系、該ズームレンズ系を含む撮像装置、及び該撮像装置を備えた薄型でコンパクトなカメラに関する。
近年、高画素のCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子の開発が進み、これら高画素の固体撮像素子に対応した、高い光学性能を有する撮像光学系を含む撮像装置を備えたデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラが急速に普及してきている。
これらのなかでも、高解像度を有するのは勿論のこと、変倍比が9倍程度以上といった高倍率のズーム機能も併せ持つ、コンパクトタイプのカメラの実現が可能なズームレンズ系が種々提案されている。
例えば特許文献1には、物体側から像側へと順に、正負正の3つのレンズ群及びさらなる後続レンズ群を有し、広角端よりも望遠端で、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が広くなり、かつ第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が狭くなるように、各レンズ群の間隔が変化し、アッベ数と部分分散比とが特定の関係を満足する負レンズが第3レンズ群に含まれたズームレンズが開示されている。かかる特許文献1に開示されたズームレンズでは、広いズーム範囲において、色収差が良好に補正され、高い光学性能が得られる。
また特許文献2には、物体側から像側へと順に、正負正正正の5つのレンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍時に、少なくとも、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が大きくなり、第3レンズ群と第2レンズ群との間隔が小さくなり、かつ第4レンズ群と第3レンズ群との間隔が小さくなるように各レンズ群が移動し、該第3レンズ群と第4レンズとの広角端における間隔及び望遠端における間隔が特定の関係を満足するズームレンズが開示されている。かかる特許文献2に開示されたズームレンズは、高変倍比を有し、明るく、レンズ枚数が少なく低価格・コンパクトなものである。
また特許文献3には、物体側から像側へと順に、正負の2つのレンズ群及びさらなる後続レンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍時に、第2レンズ群が広角端での位置よりも常に像側に位置するように移動し、第1レンズ群が少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを含む合計3枚以下のレンズで構成され、第1レンズ群中の少なくとも1枚の正レンズが、特定の屈折率及びアッベ数を有するズームレンズと、撮像素子とを備えた撮像レンズ装置が開示されている。かかる特許文献3に開示されたズームレンズは、高性能であり、かつ小型化・高変倍化が同時に実現されたものである。
特開2006−113453号公報 特開2005−017915号公報 特開2001−194590号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたズームレンズは、高い光学性能を有し、変倍比が9〜10倍程度といった高倍率のズーム機能を併せ持つものの、例えば広角端での画角が70°以上といった広角撮影に適用し得る構成ではない。
また特許文献2及び特許文献3に開示されたズームレンズは、いずれも、高倍率のズーム機能を有し、しかも小型化が達成されているものの、やはり、例えば広角端での画角が70°以上といった広角撮影に充分に適した構成ではない。
本発明の目的は、全長が短く、高解像度を有し、かつ変倍比が9倍以上と大きく、しかも広角端での画角が70°以上といった広角撮影に充分に適応し得るズームレンズ系、該ズームレンズ系を含む撮像装置、及び該撮像装置を備えたコンパクトなカメラを提供することである。
上記目的の1つは、以下のズームレンズ系により達成される。すなわち本発明は、
少なくとも1つのレンズ素子で構成されたレンズ群を複数有するズームレンズ系であって、
物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備え、
撮像時の広角端から望遠端へのズーミングにおいて、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群が光軸方向に移動し、
以下の条件(1):
3.0<Dall/(fW×tanωW)<8.0 ・・・(1)
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
(ここで、
all:第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群の、光軸上での
各レンズ群の厚みの総和、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離、
ωW:広角端における入射半画角
である)
を満足する、ズームレンズ系
に関する。
上記目的の1つは、以下の撮像装置により達成される。すなわち本発明は、
物体の光学的な像を電気的な画像信号として出力可能な撮像装置であって、
物体の光学的な像を形成するズームレンズ系と、
該ズームレンズ系により形成された光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像素子とを備え、
前記ズームレンズ系が、
少なくとも1つのレンズ素子で構成されたレンズ群を複数有し、
物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備え、
撮像時の広角端から望遠端へのズーミングにおいて、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群が光軸方向に移動し、
以下の条件(1):
3.0<Dall/(fW×tanωW)<8.0 ・・・(1)
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
(ここで、
all:第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群の、光軸上での
各レンズ群の厚みの総和、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離、
ωW:広角端における入射半画角
である)
を満足する、撮像装置
に関する。
上記目的の1つは、以下のカメラにより達成される。すなわち本発明は、
物体の光学的な像を電気的な画像信号に変換し、変換された画像信号の表示及び記憶の少なくとも一方を行うカメラであって、
物体の光学的な像を形成するズームレンズ系と、該ズームレンズ系により形成された光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像素子とを含む撮像装置を備え、
前記ズームレンズ系が、
少なくとも1つのレンズ素子で構成されたレンズ群を複数有し、
物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備え、
撮像時の広角端から望遠端へのズーミングにおいて、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群が光軸方向に移動し、
以下の条件(1):
3.0<Dall/(fW×tanωW)<8.0 ・・・(1)
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
(ここで、
all:第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群の、光軸上での
各レンズ群の厚みの総和、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離、
ωW:広角端における入射半画角
である)
を満足する、カメラ
に関する。
本発明によれば、全長が短く、高解像度を有し、かつ変倍比が9倍以上、特に約9〜13倍と大きく、しかも広角端での画角が70°以上、特に約76°といった広角撮影に充分に適応し得るズームレンズ系を提供することができる。さらに本発明によれば、該ズームレンズ系を含む撮像装置、及び該撮像装置を備えた薄型でコンパクトなカメラを提供することができる。
(実施の形態1〜5)
図1は、実施の形態1に係るズームレンズ系のレンズ配置図である。図4は、実施の形態2に係るズームレンズ系のレンズ配置図である。図7は、実施の形態3に係るズームレンズ系のレンズ配置図である。図10は、実施の形態4に係るズームレンズ系のレンズ配置図である。図13、実施の形態5に係るズームレンズ系のレンズ配置図である。図1、4、7、10及び13において、(a)は広角端(最短焦点距離状態:焦点距離fW)のレンズ構成、(b)は中間位置(中間焦点距離状態:焦点距離fM=√(fW*fT))のレンズ構成、(c)は望遠端(最長焦点距離状態:焦点距離fT)のレンズ構成をそれぞれ表している。
実施の形態1、4及び5に係るズームレンズ系は、いずれも物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りAと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、正のパワーを有する第4レンズ群G4と、正のパワーを有する第5レンズ群G5とを備える。また実施の形態2及び3に係るズームレンズ系は、いずれも物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りAと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、正のパワーを有する第4レンズ群G4とを備える。図1、4、7、10及び13において、最も右側に記載された直線は、像面Sの位置を表し、その物体側には、光学的ローパスフィルタや撮像素子のフェースプレート等と等価な平行平板Pが設けられている。実施の形態1〜5に係るズームレンズ系は、これらの各レンズ群を所望のパワー配置にすることにより、9倍以上、特に約9〜13倍といった高変倍比を達成し、高い光学性能を保持しつつ、レンズ系全体の小型化を可能にしている。
図1に示すように、実施の形態1に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、両凸形状の第2レンズ素子L2と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第3レンズ素子L3とからなる。これらのうち、第1レンズ素子L1と第2レンズ素子L2とは接合されている。
実施の形態1に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)と、両凹形状の第5レンズ素子L5(レンズ素子2b)と、両凸形状の第6レンズ素子L6(レンズ素子2c)とからなる。これらのうち、第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)は、その両面が非球面である。
また実施の形態1に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第7レンズ素子L7と、両凸形状の第8レンズ素子L8と、両凹形状の第9レンズ素子L9(最像側レンズ素子)とからなる。これらのうち、第8レンズ素子L8と第9レンズ素子L9とは接合されている。
また実施の形態1に係るズームレンズ系において、第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第10レンズ素子L10(最物体側レンズ素子(1枚のレンズ素子))のみからなる。
また実施の形態1に係るズームレンズ系において、第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第11レンズ素子L11のみからなる。
実施の形態1に係るズームレンズ系において、広角端から望遠端へ向けてズーミングを行う際、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は、物体側へ移動し、第2レンズ群G2は、像側へ移動し、第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3との間隔を変化させながら物体側に凸の軌跡を描いて移動し、第5レンズ群G5は像面に対して固定される。
図4に示すように、実施の形態2に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、両凸形状の第2レンズ素子L2と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第3レンズ素子L3とからなる。これらのうち、第1レンズ素子L1と第2レンズ素子L2とは接合されている。
実施の形態2に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)と、両凹形状の第5レンズ素子L5(レンズ素子2b)と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第6レンズ素子L6(レンズ素子2c)とからなる。これらのうち、第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)は、その両面が非球面である。
また実施の形態2に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第7レンズ素子L7と、両凸形状の第8レンズ素子L8と、両凹形状の第9レンズ素子L9(最像側レンズ素子)とからなる。これらのうち、第8レンズ素子L8と第9レンズ素子L9とは接合されている。
また実施の形態2に係るズームレンズ系において、第4レンズ群G4は、両凸形状の第10レンズ素子L10(最物体側レンズ素子(1枚のレンズ素子))のみからなる。
実施の形態2に係るズームレンズ系において、広角端から望遠端へ向けてズーミングを行う際、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は、物体側へ移動し、第2レンズ群G2は、像側へ移動し、第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3との間隔を変化させながら物体側に凸の軌跡を描いて移動する。
図7に示すように、実施の形態3に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、両凸形状の第2レンズ素子L2と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第3レンズ素子L3とからなる。これらのうち、第1レンズ素子L1と第2レンズ素子L2とは接合されている。
実施の形態3に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)と、両凹形状の第5レンズ素子L5(レンズ素子2b)と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第6レンズ素子L6(レンズ素子2c)とからなる。これらのうち、第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)は、その両面が非球面である。
また実施の形態3に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第7レンズ素子L7と、両凸形状の第8レンズ素子L8と、両凹形状の第9レンズ素子L9(最像側レンズ素子)とからなる。これらのうち、第8レンズ素子L8と第9レンズ素子L9とは接合されている。
また実施の形態3に係るズームレンズ系において、第4レンズ群G4は、両凸形状の第10レンズ素子L10(最物体側レンズ素子(1枚のレンズ素子))のみからなる。
実施の形態3に係るズームレンズ系において、広角端から望遠端へ向けてズーミングを行う際、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は、物体側へ移動し、第2レンズ群G2は、像側へ移動し、第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3との間隔を変化させながら物体側に凸の軌跡を描いて移動する。
図10に示すように、実施の形態4に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、両凸形状の第2レンズ素子L2と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第3レンズ素子L3とからなる。これらのうち、第1レンズ素子L1と第2レンズ素子L2とは接合されている。
実施の形態4に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)と、両凹形状の第5レンズ素子L5(レンズ素子2b)と、両凸形状の第6レンズ素子L6(レンズ素子2c)とからなる。これらのうち、第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)は、その両面が非球面である。
また実施の形態4に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第7レンズ素子L7と、両凸形状の第8レンズ素子L8と、両凹形状の第9レンズ素子L9(最像側レンズ素子)とからなる。これらのうち、第8レンズ素子L8と第9レンズ素子L9とは接合されている。
また実施の形態4に係るズームレンズ系において、第4レンズ群G4は、物体側から像側へと順に、両凸形状の第10レンズ素子L10(最物体側レンズ素子)と、像側に凸面を向けた負メニスカス形状の第11レンズ素子L11とからなる。これら第10レンズ素子L10と第11レンズ素子L11とは接合されている。
また実施の形態4に係るズームレンズ系において、第5レンズ群G5は、像側に凸面を向けた正メニスカス形状の第12レンズ素子L12のみからなる。
実施の形態4に係るズームレンズ系において、広角端から望遠端へ向けてズーミングを行う際、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3は、物体側へ移動し、第2レンズ群G2は、像側へ移動し、第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3との間隔を変化させながら物体側に凸の軌跡を描いて移動し、第5レンズ群G5は像面に対して固定される。
図13に示すように、実施の形態5に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第2レンズ素子L2と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第3レンズ素子L3とからなる。これらのうち、第1レンズ素子L1と第2レンズ素子L2とは接合されている。
実施の形態5に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第4レンズ素子L4(最物体側レンズ素子2a)と、両凹形状の第5レンズ素子L5(レンズ素子2b)と、両凸形状の第6レンズ素子L6(レンズ素子2c)とからなる。
また実施の形態5に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第7レンズ素子L7と、両凸形状の第8レンズ素子L8と、両凹形状の第9レンズ素子L9(最像側レンズ素子)とからなる。これらのうち、第8レンズ素子L8と第9レンズ素子L9とは接合されている。
また実施の形態5に係るズームレンズ系において、第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第10レンズ素子L10(最物体側レンズ素子(1枚のレンズ素子))のみからなる。
また実施の形態5に係るズームレンズ系において、第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第11レンズ素子L11のみからなる。
実施の形態5に係るズームレンズ系において、広角端から望遠端へ向けてズーミングを行う際、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、物体側へ移動し、第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3との間隔を変化させながら物体側に凸の軌跡を描いて移動し、第5レンズ群G5は、像面に対して固定される。
実施の形態1〜5に係るズームレンズ系は、前記したように、少なくとも1つのレンズ素子で構成されたレンズ群を複数有するが、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備える限り、かかるズームレンズ系を構成するレンズ群の数には特に限定がない。例えば実施の形態1、4及び5のように、第4レンズ群の像側に隣接して、正のパワーを有する第5レンズ群のみを備える構成であってもよく、実施の形態2及び3のように、第4レンズ群が最像側レンズ群となる構成であってもよく、またそれ以外の構成であってもよい。
本発明のズームレンズ系において、歪曲収差等の諸収差性能をより良好に補正し、かつ広角撮影により充分に適応するという点から、第2レンズ群は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する最物体側レンズ素子2aと、負のパワーを有するレンズ素子2bと、正のパワーを有するレンズ素子2cとで少なくとも構成され、該最物体側レンズ素子2aの両面が非球面であることが好ましい。
また本発明のズームレンズ系において、歪曲収差等の諸収差性能をより良好に補正し、かつ全長をさらに短くするという点から、第3レンズ群の最像側レンズ素子の像側面と、第4レンズ群の最物体側レンズ素子の物体側面とが、いずれも物体側に凸な形状であることが好ましい。
実施の形態1〜5に係るズームレンズ系では、第1レンズ群が3枚のレンズ素子で構成されており、該第1レンズ群は、このように3枚のレンズ素子で構成されることが好ましいが、第1レンズ群を構成するレンズ素子の数は3枚に限定されるものではなく、目的とするズームレンズ系全体の構成に応じて適宜変更することも可能である。
また実施の形態1〜5に係るズームレンズ系は、レンズ系全体が12枚以下のレンズ素子で構成され、第1レンズ群、第2レズ群及び第3レンズ群が、いずれも各々3枚以下のレンズ素子で構成されているので、全長が短く、このようなズームレンズ系により、特に薄型でコンパクトな撮像装置及びカメラを提供することが可能である。
さらに実施の形態1〜5に係るズームレンズ系は、複数のレンズ群のうち、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群を光軸方向に移動させて、撮像時の広角端から望遠端へのズーミングを行うが、これらレンズ群のうち、例えば第3レンズ群が光軸に対して垂直方向に移動することによって、手ぶれ、振動等による像のぶれを光学的に補正することができる。
本発明において、像のぶれを光学的に補正する場合、このように第3レンズ群が光軸に対して垂直方向に移動することにより、ズームレンズ系全体の大型化を抑制してコンパクトに構成しながら、偏心コマ収差や偏心非点収差が小さい優れた結像特性を維持して像ぶれの補正を行うことができる。
以下、例えば実施の形態1〜5に係るズームレンズ系のように、物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備え、撮像時の広角端から望遠端へのズーミングにおいて、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群が光軸方向に移動するズームレンズ系が満足することが好ましい条件を説明する。なお、各実施の形態に係るズームレンズ系に対して、複数の好ましい条件が規定されるが、これら複数の条件すべてを満足するズームレンズ系の構成が最も望ましい。しかしながら、個別の条件を満足することにより、それぞれ対応する効果を奏するズームレンズ系を得ることも可能である。
例えば実施の形態1〜5に係るズームレンズ系のごときズームレンズ系は、以下の条件(1)を満足する。
3.0<Dall/(fW×tanωW)<8.0 ・・・(1)
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
ここで、
all:第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群の、光軸上での
各レンズ群の厚みの総和、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離、
ωW:広角端における入射半画角
である。
前記条件(1)は、レンズ群の厚みの総和に関する条件である。条件(1)の上限を上回ると、レンズ群の厚みの総和が大きくなり、特に沈胴時の小型化が困難となる。一方、条件(1)の下限を下回ると、収差を良好に補正することが困難となり、特に第3レンズ群のパワーを充分に確保することができず、球面収差が悪化する。
このように、本発明のズームレンズ系では、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群の、光軸上での各レンズ群の厚みの総和が適切な範囲内の値を有するように設定されているので、従来のズームレンズ系とは異なり、全長が短く、高解像度を有し、かつ変倍比が9倍以上、特に約9〜13倍と大きく、しかも広角端での画角が70°以上、特に約76°といった広角撮影に充分に適応し得るものとなる。
なお、さらに以下の条件(1)’及び(1)’’の少なくとも1つを満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
4.0<Dall/(fW×tanωW) ・・・(1)’
all/(fW×tanωW)<6.5 ・・・(1)’’
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
また例えば実施の形態1〜5に係るズームレンズ系のように、第1レンズ群が3枚のレンズ素子で構成されるズームレンズ系では、以下の条件(2)を満足することが望ましい。
1.5<(D1T−D1W)/D1<4.0 ・・・(2)
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
ここで、
1W:広角端における、第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上での距離、
1T:望遠端における、第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上での距離、
1:第1レンズ群の最物体側面から最像側面までの光軸上における距離、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離、
ωW:広角端における入射半画角
である。
前記条件(2)は、第1レンズ群の移動に関する条件である。条件(2)の上限を上回ると、第1レンズ群の移動量が大きくなり、また望遠端での光学全長も長くなるため、小型化が困難となる。一方、条件(2)の下限を下回ると、第1レンズ群のパワーが大きくなるため、像面湾曲等の収差の補正が困難となる。
なお、さらに以下の条件(2)’及び(2)’’の少なくとも1つを満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
2.3<(D1T−D1W)/D1 ・・・(2)’
(D1T−D1W)/D1<3.8 ・・・(2)’’
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
また例えば実施の形態1〜5に係るズームレンズ系のように、第3レンズ群の最像側レンズ素子の像側面と、第4レンズ群の最物体側レンズ素子の物体側面とが、いずれも物体側に凸な形状であるズームレンズ系では、以下の条件(3)を満足することが望ましい。
0.2<D3W/D3T<0.6 ・・・(3)
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
ここで、
3W:広角端における、第3レンズ群の光軸上で最も像側の位置から、第4レンズ群の
光軸上で最も物体側の位置までの、光軸上での距離、
3T:望遠端における、第3レンズ群の光軸上で最も像側の位置から、第4レンズ群の
光軸上で最も物体側の位置までの、光軸上での距離、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離、
ωW:広角端における入射半画角
である。
前記条件(3)は、第3レンズ群と第4レンズ群との位置関係に関する条件である。条件(3)の上限を上回ると、望遠端での光学全長が長くなり、小型化が困難となる。一方、条件(3)の下限を下回ると、第3レンズ群の移動量が大きくなり、特に望遠端での光学全長が長くなり、小型化が困難となる。
なお、さらに以下の条件(3)’及び(3)’’の少なくとも1つを満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
0.3<D3W/D3T ・・・(3)’
3W/D3T<0.5 ・・・(3)’’
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
また例えば実施の形態1〜5に係るズームレンズ系のように、第3レンズ群が光軸に対して垂直方向に移動するズームレンズ系では、以下の条件(4)及び(5)を全系において満足することが望ましい。
T>Y ・・・(4)
1.0<(Y/YT)/(f/fT)<2.0 ・・・(5)
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
ここで、
Y:全系の焦点距離fにおける、第3レンズ群の、最大ぶれ補正時の光軸に対して垂直方 向への移動量、
T:望遠端での全系の焦点距離fTにおける、第3レンズ群の、最大ぶれ補正時の光軸 に対して垂直方向への移動量、
f:全系の焦点距離、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離、
ωW:広角端における入射半画角
である。
前記条件(4)及び(5)は、光軸に対して垂直方向に移動する第3レンズ群の最大ぶれ補正時の移動量に関する条件である。ズームレンズ系の場合、補正角が全ズーム域で一定のときには、ズーム比が大きいほど、光軸に対して垂直方向に移動するレンズ群やレンズ素子の移動量が大きく、逆にズーム比が小さいほど、光軸に対して垂直方向に移動するレンズ群やレンズ素子の移動量が小さくなる。条件(4)を満足しない場合又は条件(5)の上限を上回ると、ぶれ補正が過剰となり、光学性能の劣化が大きくなる恐れがある。一方、条件(5)の下限を下回ると、充分にぶれを補正することができなくなる恐れがある。
なお、さらに以下の条件(5)’及び(5)’’の少なくとも1つを満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
1.2<(Y/YT)/(f/fT) ・・・(5)’
(Y/YT)/(f/fT)<1.5 ・・・(5)’’
(ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
なお、実施の形態1、4及び5に係るズームレンズ系は、前記したように、いずれも物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りAと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、正のパワーを有する第4レンズ群G4と、正のパワーを有する第5レンズ群G5とを備える正負正正正の5成分構成のズームレンズ系であり、また実施の形態2及び3に係るズームレンズ系は、前記したように、いずれも物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、負のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りAと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、正のパワーを有する第4レンズ群G4とを備える正負正正の4成分構成のズームレンズ系であるが、これらの構成に限定されるものではない。例えば正負正正負の5成分構成等、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備えた種々の構成とすることが可能であり、このようなズームレンズ系は、例えば後述する実施の形態6に係るデジタルスチルカメラ及びこれに備えられる撮像装置に好適に使用することができる。
なお、実施の形態1〜5に係るズームレンズ系を構成している各レンズ群は、入射光線を屈折により偏向させる屈折型レンズ素子(すなわち、異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏向が行われるタイプのレンズ素子)のみで構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、回折により入射光線を偏向させる回折型レンズ素子、回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ素子、入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させる屈折率分布型レンズ素子等で、各レンズ群を構成してもよい。
(実施の形態6)
図16は、実施の形態6に係るデジタルスチルカメラの概略構成図である。図16において、デジタルスチルカメラは、ズームレンズ系1とCCDである撮像素子2とを含む撮像装置と、液晶モニタ3と、筐体4とから構成される。ズームレンズ系1として、実施の形態1に係るズームレンズ系が用いられている。図16において、ズームレンズ系1は、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、絞りAと、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5とから構成されている。筐体4は、前側にズームレンズ系1が配置され、ズームレンズ系1の後側には、撮像素子2が配置されている。筐体4の後側に液晶モニタ3が配置され、ズームレンズ系1による被写体の光学的な像が像面Sに形成される。
鏡筒は、主鏡筒5と、移動鏡筒6と、円筒カム7とで構成されている。円筒カム7を回転させると、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4が撮像素子2を基準にした所定の位置に移動し、広角端から望遠端までの変倍を行うことができる。第4レンズ群G4はフォーカス調整用モータにより光軸方向に移動可能である。
こうして、デジタルスチルカメラに実施の形態1に係るズームレンズ系を用いることにより、解像度及び像面湾曲を補正する能力が高く、非使用時の光学全長が短い小型のデジタルスチルカメラを提供することができる。なお、図16に示したデジタルスチルカメラには、実施の形態1に係るズームレンズ系の替わりに実施の形態2〜5に係るズームレンズ系のいずれかを用いてもよい。また、図16に示したデジタルスチルカメラの光学系は、動画像を対象とするデジタルビデオカメラに用いることもできる。この場合、静止画像だけでなく、解像度の高い動画像を撮影することができる。
また、以上説明した実施の形態1〜5に係るズームレンズ系と、CCDやCMOS等の撮像素子とから構成される撮像装置を、携帯電話機器、PDA(Personal Digital Assistance)、監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ、車載カメラ等に適用することもできる。
以下、実施の形態1〜5に係るズームレンズ系を具体的に実施した数値実施例を説明する。なお、各数値実施例において、表中の長さの単位はすべてmmである。また、各数値実施例において、rは曲率半径、dは面間隔、ndはd線における屈折率、νdはd線におけるアッベ数である。また、各数値実施例において、*印を付した面は非球面であり、非球面形状は次式で定義している。
Figure 2008176230
ここで、κは円錐定数、D、E、F及びGは、それぞれ4次、6次、8次及び10次の非球面係数である。
図2は、実施例1に係るズームレンズ系の縦収差図である。図5は、実施例2に係るズームレンズ系の縦収差図である。図8は、実施例3に係るズームレンズ系の縦収差図である。図11は、実施例4に係るズームレンズ系の縦収差図である。図14は、実施例5に係るズームレンズ系の縦収差図である。
各縦収差図において、(a)は広角端、(b)は中間位置、(c)は望遠端における各収差を表す。各縦収差図は、左側から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差を示す。球面収差図において、縦軸はFナンバーを表し、実線はd線、短破線はF線、長破線はC線の特性である。非点収差図において、縦軸は半画角を表し、実線はサジタル平面(図中、sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、mで示す)の特性である。歪曲収差図において、縦軸は半画角を表す。
また図3は、実施例1に係るズームレンズ系の望遠端における横収差図である。図6は、実施例2に係るズームレンズ系の望遠端における横収差図である。図9は、実施例3に係るズームレンズ系の望遠端における横収差図である。図12は、実施例4に係るズームレンズ系の望遠端における横収差図である。図15は、実施例5に係るズームレンズ系の望遠端における横収差図である。
各横収差図において、(a)〜(c)は、望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態、(d)〜(f)は、第3レンズ群G3全体を光軸と垂直な方向に所定量移動させた望遠端における像ぶれ補正状態に対応する。基本状態の各横収差図のうち、(a)は最大像高の75%の像点における横収差、(b)は軸上像点における横収差、(c)は最大像高の−75%の像点における横収差にそれぞれ対応する。像ぶれ補正状態の各横収差図のうち、(d)は最大像高の75%の像点における横収差、(e)は軸上像点における横収差、(f)は最大像高の−75%の像点における横収差にそれぞれ対応する。また各横収差図において、横軸は瞳面上での主光線からの距離を表し、実線はd線、短破線はF線、長破線はC線の特性である。なお各横収差図において、メリディオナル平面を、第1レンズ群G1の光軸と第3レンズ群G3の光軸とを含む平面としている。
なお、像ぶれ補正状態での第3レンズ群G3の光軸と垂直な方向への移動量は、広角端において、実施例1が0.021mm、実施例2が0.021mm、実施例3が0.022mm、実施例4が0.022mm、実施例5が0.027mmであり、望遠端において、実施例1が0.137mm、実施例2が0.156mm、実施例3が0.156mm、実施例4が0.151mm、実施例5が0.185mmである。なお、撮影距離が∞で望遠端において、ズームレンズ系が0.3°だけ傾いた場合の像偏心量は、第3レンズ群G3全体が光軸と垂直な方向に上記の各値だけ平行移動するときの像偏心量に等しい。
各横収差図から明らかなように、軸上像点における横収差の対称性は良好であることがわかる。また、+75%像点における横収差と−75%像点における横収差とを基本状態で比較すると、いずれも湾曲度が小さく、収差曲線の傾斜がほぼ等しいことから、偏心コマ収差、偏心非点収差が小さいことがわかる。このことは、像ぶれ補正状態であっても充分な結像性能が得られていることを意味している。また、ズームレンズ系の像ぶれ補正角が同じ場合には、ズームレンズ系全体の焦点距離が短くなるにつれて、像ぶれ補正に必要な平行移動量が減少する。したがって、いずれのズーム位置であっても、0.3°までの像ぶれ補正角に対して、結像特性を低下させることなく充分な像ぶれ補正を行うことが可能である。
(実施例1)
実施例1のズームレンズ系は、図1に示した実施の形態1に対応する。実施例1のズームレンズ系のレンズデータを表1に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離、Fナンバー、半画角及び可変面間隔データを表2に、非球面データを表3に示す。
Figure 2008176230
Figure 2008176230
Figure 2008176230
(実施例2)
実施例2のズームレンズ系は、図4に示した実施の形態2に対応する。実施例2のズームレンズ系のレンズデータを表4に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離、Fナンバー、半画角及び可変面間隔データを表5に、非球面データを表6に示す。
Figure 2008176230
Figure 2008176230
Figure 2008176230
(実施例3)
実施例3のズームレンズ系は、図7に示した実施の形態3に対応する。実施例3のズームレンズ系のレンズデータを表7に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離、Fナンバー、半画角及び可変面間隔データを表8に、非球面データを表9に示す。
Figure 2008176230
Figure 2008176230
Figure 2008176230
(実施例4)
実施例4のズームレンズ系は、図10に示した実施の形態4に対応する。実施例4のズームレンズ系のレンズデータを表10に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離、Fナンバー、半画角及び可変面間隔データを表11に、非球面データを表12に示す。
Figure 2008176230
Figure 2008176230
Figure 2008176230
(実施例5)
実施例5のズームレンズ系は、図13に示した実施の形態5に対応する。実施例5のズームレンズ系のレンズデータを表13に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離、Fナンバー、半画角及び可変面間隔データを表14に、非球面データを表15に示す。
Figure 2008176230
Figure 2008176230
Figure 2008176230
以下の表16に、上述した各条件の対応値を示す。ただし表16中、YWは、
W:広角端での全系の焦点距離fWにおける、第3レンズ群の、最大ぶれ補正時の光軸 に対して垂直方向への移動量
を示し、ズームレンズ系が広角端の状態のとき、すなわち条件式(5)においてY=YW(f=fW)のときの対応値(YW/YT)/(fW/fT)を求めた。
Figure 2008176230
本発明に係るズームレンズ系は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話機器、PDA(Personal Digital Assistance)、監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ、車載カメラ等のデジタル入力装置に適用可能であり、特にデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の高画質が要求されるカメラに好適である。
(a)は、実施の形態1(実施例1)に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(b)は、実施の形態1(実施例1)に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(c)は、実施の形態1(実施例1)に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 (a)は、実施例1に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態の縦収差図、(b)は、実施例1に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態の縦収差図、(c)は、実施例1に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態の縦収差図 (a)は、実施例1に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(b)は、実施例1に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での軸上像点における横収差図、(c)は、実施例1に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の−75%の像点における横収差図、(d)は、実施例1に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(e)は、実施例1に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での軸上像点における横収差図、(f)は、実施例1に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の−75%の像点における横収差図 (a)は、実施の形態2(実施例2)に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(b)は、実施の形態2(実施例2)に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(c)は、実施の形態2(実施例2)に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 (a)は、実施例2に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態の縦収差図、(b)は、実施例2に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態の縦収差図、(c)は、実施例2に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態の縦収差図 (a)は、実施例2に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(b)は、実施例2に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での軸上像点における横収差図、(c)は、実施例2に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の−75%の像点における横収差図、(d)は、実施例2に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(e)は、実施例2に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での軸上像点における横収差図、(f)は、実施例2に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の−75%の像点における横収差図 (a)は、実施の形態3(実施例3)に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(b)は、実施の形態3(実施例3)に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(c)は、実施の形態3(実施例3)に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 (a)は、実施例3に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態の縦収差図、(b)は、実施例3に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態の縦収差図、(c)は、実施例3に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態の縦収差図 (a)は、実施例3に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(b)は、実施例3に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での軸上像点における横収差図、(c)は、実施例3に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の−75%の像点における横収差図、(d)は、実施例3に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(e)は、実施例3に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での軸上像点における横収差図、(f)は、実施例3に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の−75%の像点における横収差図 (a)は、実施の形態4(実施例4)に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(b)は、実施の形態4(実施例4)に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(c)は、実施の形態4(実施例4)に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 (a)は、実施例4に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態の縦収差図、(b)は、実施例4に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態の縦収差図、(c)は、実施例4に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態の縦収差図 (a)は、実施例4に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(b)は、実施例4に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での軸上像点における横収差図、(c)は、実施例4に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の−75%の像点における横収差図、(d)は、実施例4に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(e)は、実施例4に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での軸上像点における横収差図、(f)は、実施例4に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の−75%の像点における横収差図 (a)は、実施の形態5(実施例5)に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(b)は、実施の形態5(実施例5)に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図、(c)は、実施の形態5(実施例5)に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図 (a)は、実施例5に係るズームレンズ系の広角端の無限遠合焦状態の縦収差図、(b)は、実施例5に係るズームレンズ系の中間位置(中間焦点距離状態)の無限遠合焦状態の縦収差図、(c)は、実施例5に係るズームレンズ系の望遠端の無限遠合焦状態の縦収差図 (a)は、実施例5に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(b)は、実施例5に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での軸上像点における横収差図、(c)は、実施例5に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正を行っていない基本状態での最大像高の−75%の像点における横収差図、(d)は、実施例5に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の75%の像点における横収差図、(e)は、実施例5に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での軸上像点における横収差図、(f)は、実施例5に係るズームレンズ系の望遠端における像ぶれ補正状態での最大像高の−75%の像点における横収差図 実施の形態6に係るデジタルスチルカメラの概略構成図
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
L1 第1レンズ素子
L2 第2レンズ素子
L3 第3レンズ素子
L4 第4レンズ素子
L5 第5レンズ素子
L6 第6レンズ素子
L7 第7レンズ素子
L8 第8レンズ素子
L9 第9レンズ素子
L10 第10レンズ素子
L11 第11レンズ素子
L12 第12レンズ素子
A 絞り
P 平行平板
S 像面
1 ズームレンズ系
2 撮像素子
3 液晶モニタ
4 筐体
5 主鏡筒
6 移動鏡筒
7 円筒カム

Claims (12)

  1. 少なくとも1つのレンズ素子で構成されたレンズ群を複数有するズームレンズ系であって、
    物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備え、
    撮像時の広角端から望遠端へのズーミングにおいて、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群が光軸方向に移動し、
    以下の条件(1)を満足するズームレンズ系:
    3.0<Dall/(fW×tanωW)<8.0 ・・・(1)
    (ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
    ここで、
    all:第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群の、光軸上での
    各レンズ群の厚みの総和、
    W:広角端における全系の焦点距離、
    T:望遠端における全系の焦点距離、
    ωW:広角端における入射半画角
    である。
  2. 第1レンズ群が、3枚のレンズ素子で構成される、請求項1に記載のズームレンズ系。
  3. 以下の条件(2)を満足する、請求項2に記載のズームレンズ系:
    1.5<(D1T−D1W)/D1<4.0 ・・・(2)
    (ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
    ここで、
    1W:広角端における、第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上での距離、
    1T:望遠端における、第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上での距離、
    1:第1レンズ群の最物体側面から最像側面までの光軸上での距離、
    W:広角端における全系の焦点距離、
    T:望遠端における全系の焦点距離、
    ωW:広角端における入射半画角
    である。
  4. 第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する最物体側レンズ素子2aと、負のパワーを有するレンズ素子2bと、正のパワーを有するレンズ素子2cとで少なくとも構成され、該最物体側レンズ素子2aの両面が非球面である、請求項1に記載のズームレンズ系。
  5. 第3レンズ群の最像側レンズ素子の像側面と、第4レンズ群の最物体側レンズ素子の物体側面とが、いずれも物体側に凸な形状であり、以下の条件(3)を満足する、請求項1に記載のズームレンズ系:
    0.2<D3W/D3T<0.6 ・・・(3)
    (ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
    ここで、
    3W:広角端における、第3レンズ群の光軸上で最も像側の位置から、第4レンズ群の
    光軸上で最も物体側の位置までの、光軸上での距離、
    3T:望遠端における、第3レンズ群の光軸上で最も像側の位置から、第4レンズ群の
    光軸上で最も物体側の位置までの、光軸上での距離、
    W:広角端における全系の焦点距離、
    T:望遠端における全系の焦点距離、
    ωW:広角端における入射半画角
    である。
  6. 第3レンズ群が、光軸に対して垂直方向に移動する、請求項1に記載のズームレンズ系。
  7. 以下の条件(4)及び(5)を全系において満足する、請求項6に記載のズームレンズ系:
    T>Y ・・・(4)
    1.0<(Y/YT)/(f/fT)<2.0 ・・・(5)
    (ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
    ここで、
    Y:全系の焦点距離fにおける、第3レンズ群の、最大ぶれ補正時の光軸に対して垂直方 向への移動量、
    T:望遠端での全系の焦点距離fTにおける、第3レンズ群の、最大ぶれ補正時の光軸 に対して垂直方向への移動量、
    f:全系の焦点距離、
    W:広角端における全系の焦点距離、
    T:望遠端における全系の焦点距離、
    ωW:広角端における入射半画角
    である。
  8. 第4レンズ群の像側に隣接して、正のパワーを有する第5レンズ群のみを備える、請求項1に記載のズームレンズ系。
  9. 撮像時の広角端から望遠端へのズーミングにおいて、第5レンズ群が光軸方向に移動しない、請求項8に記載のズームレンズ系。
  10. 12枚以下のレンズ素子で構成され、第1レンズ群、第2レズ群及び第3レンズ群が、いずれも各々3枚以下のレンズ素子で構成される、請求項1に記載のズームレンズ系。
  11. 物体の光学的な像を電気的な画像信号として出力可能な撮像装置であって、
    物体の光学的な像を形成するズームレンズ系と、
    該ズームレンズ系により形成された光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズ系が、
    少なくとも1つのレンズ素子で構成されたレンズ群を複数有し、
    物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備え、
    撮像時の広角端から望遠端へのズーミングにおいて、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群が光軸方向に移動し、
    以下の条件(1):
    3.0<Dall/(fW×tanωW)<8.0 ・・・(1)
    (ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
    (ここで、
    all:第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群の、光軸上での
    各レンズ群の厚みの総和、
    W:広角端における全系の焦点距離、
    T:望遠端における全系の焦点距離、
    ωW:広角端における入射半画角
    である)
    を満足する、撮像装置。
  12. 物体の光学的な像を電気的な画像信号に変換し、変換された画像信号の表示及び記憶の少なくとも一方を行うカメラであって、
    物体の光学的な像を形成するズームレンズ系と、該ズームレンズ系により形成された光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像素子とを含む撮像装置を備え、
    前記ズームレンズ系が、
    少なくとも1つのレンズ素子で構成されたレンズ群を複数有し、
    物体側から像側へと順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群とを少なくとも備え、
    撮像時の広角端から望遠端へのズーミングにおいて、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群が光軸方向に移動し、
    以下の条件(1):
    3.0<Dall/(fW×tanωW)<8.0 ・・・(1)
    (ただし、9.0<fT/fW<13.0、35<ωWである)
    (ここで、
    all:第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群及び第4レンズ群の、光軸上での
    各レンズ群の厚みの総和、
    W:広角端における全系の焦点距離、
    T:望遠端における全系の焦点距離、
    ωW:広角端における入射半画角
    である)
    を満足する、カメラ。
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