JP2008176042A - 画像投影装置及び画像投影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の投影及び投影画像上の位置の指示を片手で行えるようにし、また直感的な操作感によって投影画像上の位置を適切かつ容易に指示できるようにする。
【解決手段】利用者が画像投影装置10の筐体を保持し、投影面9上に第1の画像(主画像や背景画像等)と第2の画像(指示画像のポインタ等)とが投影されている状態で、利用者が筐体を変位させる。例えば水平方向に回転角θだけ傾けると、この筐体の変位に応じて、投影モジュール41の光軸が第1の補正量θ1だけ傾くように位置補正され、第1の画像はほぼ静止した状態で元の投影位置に投影され、一方、第2の画像は変位した投影位置、つまり利用者が新しく指し示す位置に投影される。従って、利用者は画像投影装置10の筐体を上下左右に変位させるだけで、第1の画像上の任意の位置を第2の画像によって指し示すことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーン等に画像を投影する画像投影装置及び画像投影方法に関する。
近年、この種の画像投影装置として、利用者が手に保持した状態でスクリーン等の上に画像を投影する手持ち式プロジェクタが提案されている。手持ち式プロジェクタは、机上に設置された状態で投影する、従来の据え置き式プロジェクタと比較して小型であり、携帯性に優れている。
また、プロジェクタを手に保持した状態で投影することができるので、プロジェクタを設置するための机などの設備が不要になる。従って、利用者は、手持ち式プロジェクタを気軽に持ち歩くことができ、手持ち式プロジェクタを用いて、いつでもどこでも顧客に対して商品説明を行ったり、友人と写真ライブラリを鑑賞し合ったりするなど、様々な使い方が可能である。
このように、手持ち式プロジェクタは、据え置き式プロジェクタにない利便性を有する反面、画像を投影する際、プロジェクタ本体を手で保持するので、手ブレによって投影画像の画質が劣化するといった不具合がある。この課題に対し、例えば手ブレを補正する機能を有する手持ち式プロジェクタ装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置は、筐体に設けられたセンサによって検出された手ブレに応じて、画像データや光軸を補正して投影する。この装置によれば、手ブレが生じた際、手ブレを相殺する方向へ変位させた画像を投影するので、投影した画像が縦横に振動して見辛くなるといった現象を防ぐことができる。
特開2005−128506号公報
しかしながら、上記のような従来の画像投影装置では、以下に掲げる課題があった。プロジェクタにより画像を投影してプレゼンテーションを行う際には、プロジェクタが投影している画像上の位置を指し示すために、ポインティングデバイスを別途用意する必要がある。このような用途の場合、利用者は、片方の手で手持ち式プロジェクタを保持しながら、もう片方の手でレーザポインタ等を保持してプレゼンテーションを行わなければならなかった。このように、手持ち式プロジェクタをプレゼンテーションに用いる場合、利用者の両方の手が必要となり、使い勝手が良くない場合があった。
一方、例えば据え置き式プロジェクタで提案されているように、プロジェクタ本体に十字キーを設け、利用者の操作入力により投影画像上のマーカ(マウスポインタ)を上下左右に移動させるような構成も考えられる。しかしながら、この構成を手持ち式プロジェクタに適用しようとした場合、手持ち式プロジェクタを保持しながら十字キーを操作するのに煩雑な操作が要求され、レーザポインタ等で投影画像上の位置を指し示すような直感的な操作感を得ることが難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、画像の投影及び投影画像上の位置の指示を片手で行うことができ、また直感的な操作感によって投影画像上の位置を適切かつ容易に指示することが可能な画像投影装置及び画像投影方法を提供することを目的とする。
本発明の画像投影装置は、保持可能な筐体の変位を検出する変位検出部と、前記筐体に設けられ第1の画像及び第2の画像を投影する投影部と、前記筐体の変位に基づき、前記第1の画像に関する前記変位と反対方向への第1の補正値を決定する補正値決定部とを備え、前記投影部は、前記筐体の変位で指示される指示位置を前記第1の補正値で補正した第1の投影位置に、前記第1の画像を投影するとともに、前記指示位置に対応する第2の投影位置に第2の画像を投影するものである。
この構成により、利用者が筐体を保持した方向へ第1の画像(主画像や背景画像等)と第2の画像(指示画像のポインタ等)とが投影される状態において、利用者が筐体を変位させると、筐体の変位に基づいて補正された元の位置またはその近傍に第1の画像が投影されたまま、変位した位置、つまり利用者が新しく指し示す位置に第2の画像が投影される。従って、利用者が保持している画像投影装置によって投影されている背景画像等の第1の画像上における任意の位置を、利用者が画像投影装置の筐体を上下左右に変位させるだけで、ポインタ等の第2の画像によって指し示すことができる。このように、画像の投影と投影画像上の位置の指示とを片手で行うことができ、また直感的な操作感によって投影画像上の位置を適切かつ容易に指示することが可能になる。
また、本発明は、上記の画像投影装置であって、前記補正値決定部は、前記第1の補正値より小さな値である第2の補正値を決定し、前記投影部は、前記指示位置を前記第2の補正値で補正した前記第2の投影位置に、前記第2の画像を投影するものとする。
この構成により、例えば手ブレ等の影響によって筐体が細かく変位している場合には第2の画像の投影位置がほとんど変化せず、利用者が筐体を大きく変位させた場合には第2の画像の投影位置が筐体の変位にほぼ追従する。従って、手ブレ等によって第2の画像が細かく移動することがなくなるので、投影画像上の位置を手ブレ等の影響を受けずに明確に指示することが可能となる。
また、本発明は、上記の画像投影装置であって、前記投影部は、前記筐体の変位による投影面における前記第1の画像の歪みを前記第1の補正値に応じて補正するものとする。
この構成により、例えば投影面に投影される第1の画像が長方形である場合に、筐体を変位させることによって第1の画像が投影面上に傾いて投影され、台形等に変形することを防止する歪み補正を行うことが可能となる。
また、本発明は、上記の画像投影装置であって、前記第1の画像の有効領域を表す有効領域情報を取得する有効領域取得部を備え、前記補正値決定部は、前記有効領域情報に基づいて前記第2の補正値を決定するものとする。
この構成により、筐体の変位に対して第2の画像の投影位置を変化させる割合を第1の画像の有効領域、すなわち大きさや形状等に基づいて調整することができる。従って、利用者の変位操作に対する第2の画像の移動感度を、第1の画像の大きさや形状等に応じて変化させたり、第2の画像が第1の画像の有効領域外へ移動しないように調整することが可能となる。これによって、投影画像上の位置を指示する際の操作感を向上させることができる。
また、本発明は、上記の画像投影装置であって、前記補正値決定部は、前記筐体の変位が所定値以上である場合、前記第1の補正値を前記所定値未満の場合と比べて小さい値に設定するものとする。
また、本発明は、上記の画像投影装置であって、前記補正値決定部は、前記筐体の変位が所定値以上である場合、前記第1の補正値を値0またはその近傍の値に設定するものとする。
上記構成により、利用者が所定量以上の変位操作を行った場合には、第1の画像の投影位置が筐体の変位に追従する。従って、画像を投影する位置を変更したい場合などに、利用者は画像投影装置に対して所定量以上の変位操作を行うだけで、所望の位置に投影画像を移動させることができる。このように、簡易な操作で投影画像の移動を行うことが可能となる。
また、本発明は、上記の画像投影装置であって、前記第2の画像の投影指示を入力する投影指示入力部を備え、前記補正値決定部は、前記投影指示入力部による投影指示に基づいて前記第1の補正値を決定するものとする。
また、本発明は、上記の画像投影装置であって、前記補正値決定部は、前記投影指示入力部による投影指示がオフになってからの時間が所定時間未満である場合は、前記筐体の変位に基づいて前記第1の補正値を決定し、前記時間が所定時間以上である場合は、前記第1の補正値を前記所定時間未満の場合と比べて小さい値に設定するものとする。
また、本発明は、上記の画像投影装置であって、前記補正値決定部は、前記投影指示入力部による投影指示がオフになってからの時間が所定時間以上である場合は、前記第1の補正値を値0またはその近傍の値に設定するものとする。
上記構成により、投影指示入力部による第2の画像の投影指示がオフになっても、所定時間は第1の画像の投影位置の補正処理を継続することで、筐体の変位によって直ちに第1の画像の投影位置が移動することを無くし、意図しない投影位置の移動を防止できる。これによって、利用者の操作性を高めることができる。
本発明の画像投影方法は、保持可能な筐体の変位を検出する変位検出ステップと、前記筐体に設けられる投影部より第1の画像及び第2の画像を投影する投影ステップと、前記筐体の変位に基づき、前記第1の画像に関する前記変位と反対方向への第1の補正値を決定する補正値決定ステップとを有し、前記投影ステップにおいて、前記筐体の変位で指示される指示位置を前記第1の補正値で補正した第1の投影位置に、前記第1の画像を投影するとともに、前記指示位置に対応する第2の投影位置に第2の画像を投影するものである。
上記手順により、利用者が保持している筐体より投影される第1の画像上における任意の位置を、筐体を上下左右に変位させるだけで、第2の画像によって指し示すことができる。従って、画像の投影及び投影画像上の位置の指示を片手で行うことができ、また直感的な操作感によって投影画像上の位置を適切かつ容易に指示することが可能となる。
また、本発明は、上記の画像投影方法であって、前記補正値決定ステップにおいて、前記第1の補正値より小さな値である第2の補正値を決定し、前記投影ステップにおいて、前記指示位置を前記第2の補正値で補正した前記第2の投影位置に、前記第2の画像を投影するものとする。
上記手順により、例えば手ブレ等によって第2の画像が細かく移動することを防止でき、投影画像上の位置を手ブレ等の影響を受けずに明確に指示することが可能となる。
本発明によれば、画像の投影及び投影画像上の位置の指示を片手で行うことができ、また直感的な操作感によって投影画像上の位置を適切かつ容易に指示することが可能な画像投影装置及び画像投影方法を提供できる。
以下の実施形態では、手持ち式プロジェクタ、携帯端末装置等に適用した画像投影装置及び方法の例をいくつか示す。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の画像投影装置は、手持ち式プロジェクタに適用した例である。図1は本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の要部構成を示すブロック図、図2は第1の実施形態に係る画像投影装置の外観を示す正面図である。画像投影装置10は、制御部1、表示操作入力部7、画像メモリ8を備えている。この画像投影装置10は、例えば印籠形の筐体25を有して構成される。筐体25の側面には、投影モジュール41、レーザ光照射部42及び操作ボタン7aが設けられている。操作ボタン7aは、ポインタ用レーザのON/OFF操作を行うものである。また、画像投影装置10の外装部には、筐体25に穿った孔を通して紐28が結ばれて設けられており、利用者が筐体25を吊り下げて保持できるようになっている。
表示操作入力部7は、前述した操作ボタン7aを有し、操作ボタン7aの押下/離反を表す操作入力信号を制御部1に出力する。
制御部1は、CPU等のプロセッサ及びROM、RAM等のメモリを有して構成され、変位検出部2、補正値決定部3、及び投影部4を備える。変位検出部2は、投影部4によって投影される画像の上下左右の変位を水平方向(ヨーイング方向)の回転角θ及び垂直方向(ピッチング方向)の回転角φとして検出するものであり、回転角センサやジャイロセンサ等によって構成される。
補正値決定部3は、表示操作入力部7からの操作入力信号に従って、変位検出部2から出力される変位検出信号を基に、投影部4によって投影される画像の投影位置を補正するための第1の補正値を算出する。
投影部4は、投影モジュール41及びレーザ照射部42を有し、補正値決定部3から出力される第1の補正値及び表示操作入力部7から出力される操作入力信号に従って、投影モジュール41及びレーザ照射部42を駆動する。投影モジュール41は、投影用の光源及び光学系を備え、入力した第1の補正値に応じた投影面9上の第1の投影位置に、主画像や背景画像等の第1の画像を投影するものである。この投影モジュール41は、光学系において頂角可変プリズム等を用いて光軸を調整可能であり、入力される第1の画像データに応じた投影光を光軸調整を行いつつ照射し、投影面9上に第1の画像を投影可能になっている。
レーザ光照射部42は、操作入力信号が押下を示すON信号である場合、指示画像等の第2の画像(ここでは、レーザ光によるポインタ)を投影面9上の第2の投影位置に投影する。
なお、補正値決定部3及び投影部4の機能は、制御部1に搭載されたCPU等のプロセッサがROM等のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
画像メモリ8には、投影モジュール41によって投影される第1の画像に相当する第1の画像データが記憶されている。この画像メモリ8は、筐体25に着脱自在なメモリカード等であっても良いし、画像投影装置10に固定的に設けられるメモリであってもよいし、ディスク等の他の記録媒体、あるいは通信によって画像データを提供するインタフェース等も概念として含まれる。
上記構成を有する画像投影装置10の動作を示す。図3は第1の実施形態の補正値決定部3における補正値決定処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、前述したように、制御部1に搭載されたメモリに格納されており、制御部1のプロセッサによって実行されることにより、補正値決定部3が以下の動作を行う。
まず、補正値決定部3は、表示操作入力部7から出力される操作入力信号を受け付ける(ステップS1)。補正値決定部3は受け付けた操作入力信号の種別を判別する(ステップS2)。ここで、操作入力信号が操作ボタン7aの押下を示すON信号である場合、補正値決定部3は変位検出部2から出力される変位検出信号を受け付ける(ステップS3)。
この変位検出信号は、前述したように、投影部4によって投影される画像の上下左右の変位を水平方向(ヨーイング方向)の回転角θ及び垂直方向(ピッチング方向)の回転角φとして検出した信号である。本実施形態では、説明を簡単にするため、変位検出信号は、左右の変位として検出される水平方向の回転角θを表すことにする。回転角θは、画像投影装置10が変位して回転した場合に、投影モジュール41の光軸が投影面9の規定位置(変位する以前の光軸位置)に対してずれたときの水平方向のずれ量を表す(後述する図5(B)参照)。
補正値決定部3は、ステップS3で受け付けた変位検出信号である回転角θを用いて第1の補正値θ1を決定する(ステップS4)。ここでは、簡単のために、第1の補正値θ1は回転角θに等しいとするが、後述するように、第1の補正値θ1をより正確に決定してもよい。そして、補正値決定部3は決定した第1の補正値θ1を投影部4に出力する(ステップS5)。この後、ステップS1の処理に戻る。
一方、ステップS2で操作入力信号が操作ボタン7aの離反を示すOFF信号である場合、補正値決定部3は第1の補正値θ1を値0に設定する(ステップS6)。そして、補正値決定部3はステップS5で設定された第1の補正値θ1を投影部4に出力する。この後、ステップS1の処理に戻る。
図4は投影部4における投影動作処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、前述したように、制御部1に搭載されたメモリに格納されており、制御部1のプロセッサによって実行されることにより、投影部4が以下の動作を行う。
まず、投影部4は、補正値決定部3から出力される第1の補正値θ1が入力されるのを待つ(ステップS11)。第1の補正値θ1が入力されると、投影部4は第1の補正値θ1に応じて、画像位置補正処理として投影モジュール41の光軸を調整し(ステップS12)、第1の画像を投影面9上に投影する(ステップS13)。この光軸の調整では、投影モジュール41によって投影される第1の画像が投影面9上の第1の投影位置に維持されるように、投影モジュール41の光軸を第1の補正値θ1だけ回転させる(後述する図6(A)参照)。
そして、投影部4は、表示操作入力部7から出力される操作入力信号の種別を判別する(ステップS14)。即ち、操作入力信号が操作ボタン7aの押下を示すON信号である場合、投影部4はレーザ光照射部42をオンに駆動する(ステップS15)。レーザ光照射部42から出射されるポインタ用レーザは、回転角θに関係なく、投影面9上に投影される。この後、ステップS11の処理に戻る。一方、ステップS14で操作入力信号が操作ボタン7aの離反を示すOFF信号である場合、投影部4はレーザ光照射部42をオフに駆動する(ステップS16)。この後、ステップS11の処理に戻る。なおこのとき、筐体の微小な変位に応じて、公知の手ぶれ補正等の処理を行うようにしてもよい。
図5及び図6は第1の実施形態の画像投影装置10によって投影される画像の遷移を示す図である。図5(A)は投影面9に対して筐体25が真っ直ぐに対向した正位置に置かれており、操作ボタン7aが離反している状態を示す。ここで、投影モジュール41により投影する第1の画像51は長方形の画像であるとする。この場合、投影面9には、投影モジュール41の投光口41aから投光された、長方形の第1の画像51が投影される。なお、図5及び図6では、第1の画像51の中心として、投影モジュール41の光軸に相当する位置を表す十字形91を示してある。よってこの場合、長方形の第1の画像51の中心に十字形91が位置する。
図5(B)は図5(A)の状態から投影面9に対して筐体25を図中左側に傾けた状態を示す。この場合、投影モジュール41の光軸は投影面9に垂直な軸(図中一点鎖線)に対し、回転角θだけ左側に傾くことになる。そして、投影面9には、図中左側を長辺93、右側を短辺94とする台形となった第1の画像51が投影される。またこの場合、台形の第1の画像51の中心に十字形91が位置する。
図5(C)は図5(A)の状態から操作ボタン7aを押下した状態を示す。この場合、投影モジュール41により投影された長方形の第1の画像51の中心には、第1の画像51の中心位置(投影モジュール41の光軸)を示す十字形91と重なるように、第2の画像としてレーザ光照射部42によるポインタ52が投影される。
図6(A)は図5(C)の操作ボタン7aが押下された状態から、筐体25を投影面9に対して図中右側に傾けた状態を示す。この場合、変位時点では投影モジュール41の光軸は投影面9に垂直な軸(図中一点鎖線)に対して回転角θだけ傾くことになる。これに対し、上記画像位置補正処理を行うことにより、投影モジュール41の光軸は、投影モジュール41の中心軸(変位前の光軸)から第1の補正量θ1だけ傾くように調整され、投影面9に対して垂直な軸となる。これにより、投影面9には、図中左側の辺93と右側の辺94とが略同じである長方形となった第1の画像51が投影されるとともに、第1の画像51の中心の十字形91より右側で回転角θだけずれた位置に、ポインタ(第2の画像)52が投影される。すなわち、利用者が操作ボタン7aが押下した状態で筐体25を傾けることによって、投影面上において、第2の画像であるポインタのみを第1の画像である投影画像に対して動かすことができる。
図6(B)は図6(A)の状態から操作ボタン7aを離反した状態を示す。この場合、投影モジュール41の光軸調整機能は解除される。従って、投影モジュール41の光軸は補正前の状態に戻り、投影面9に垂直な軸に対し、回転角θだけ右側に傾いた状態になる。そして、投影面9には、図中左側を短辺93、右側を長辺94とする台形の第1の画像51が投影され、この台形の第1の画像51の中心に十字形91が位置する。また、レーザ光照射部42からの照射が停止され、ポインタ52は投射されない状態である。
このように、第1の実施形態の画像投影装置10では、利用者が筐体25を保持し、投影面9上に第1の画像及び第2の画像(ポインタ)が投影されている状態で、利用者が筐体25を変位させる(上記例では水平方向に回転角θだけ傾ける)と、この変位に応じて、投影モジュール41の光軸が第1の補正量θ1だけ傾くように調整され、第1の画像はそのまま変位しない状態の投影位置に投影される。一方、第2の画像(ポインタ)は、変位した位置に、つまり利用者が新しく指し示す位置にそのまま投影される。すなわち、投影面上において、第2の画像のみが移動し、第1の画像の投影位置が動かないように位置補正される。なお、ここでは、水平(ヨーイング)方向に変位させる場合を示したが、水平方向の変位だけでなく、垂直(ピッチング)方向の変位に対しても、あるいは水平方向及び垂直方向を組み合わせた変位に対しても、同様に動作可能であることは勿論である。このことは、以後の実施形態においても同様である。
従って、利用者は、画像投影装置10によって投影される第1の画像上の任意の位置を、筐体25を上下左右に変位させるだけで、第1の画像は静止させたまま、同時に投影される第2の画像のポインタによって指し示すことができる。また、本実施形態では、操作ボタン7aが押された場合のみ、第2の画像のポインタが投影され、第1の画像の位置補正が行われて静止するようにしている。これにより、画像の投影と投影画像上の位置の指示とを片手で行うことができ、かつ直感的な操作感で投影画像上の位置を適切かつ容易に指し示すことができる。
なお、上記実施形態では、利用者が筐体25を左右に変位させる動作は、説明を簡単にするために、投影モジュール41の投光口41aを中心に回転させる動作であるとしたが、実際には、筐体25を左右に変位させる動作には、投影モジュール41の投光口41aが回転する動作以外に、投影面9に対して平行移動する動作を伴うものである。
図7は筐体25を左右に変位させる動作に投影モジュール41の投光口41aが平行移動する動作を伴う場合の画像投影装置10によって投影される画像の遷移を示す図である。
図7(A)は投光口41aの平行移動を示す。投光口41aは、変位前の位置4aから変位後の位置4bに距離dだけ平行移動している。図7(B)は投光口41aが平行移動を伴う場合の投影モジュール41の光軸調整を示す。この場合、第1の補正量θ1aは、回転角θに比べて少し大きい値になる。例えば、第1の補正量θ1aとして、回転角θに所定量を加えた値を用いることができる。この所定量は、例えば回転角θを所定値で除した値でもよい。また、平行移動の方向と移動量を検出し、投光口41aから投影面9までの距離Lを用いて、第1の補正量をより正確に求めるようにしてもよい。この距離Lは、標準的な投影距離として予め設定された値でもよいし、予め用意された複数の値(例えば、「標準距離モード」=100cm、「近距離モード」=30cm、等)の中から、利用者が選択できるようにしてもよいし、さらには、センサを用いて測定した値でもよい。
このような位置補正処理により、筐体の変位が平行移動を伴う場合であっても、変位の前後で生じるおそれのある、投影面上に投影された僅かな第1の画像の位置ズレをより小さくすることができる。また、このような平行移動を伴う動作は、以後の実施形態においても同様であり、このことを考慮し、同様に第1の補正量を正確に算出するようにしてもよい。
また、上記図5及び図6の例では、画像投影装置10の筐体25を傾けた際に、わかりやすくするために投影される第1の画像が台形になるように示しているが、公知の歪み補正を行うことにより、第1の画像が長方形のまま静止するような状態で投影することも可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の画像投影装置は、プロジェクタ機能を搭載する携帯電話機等の携帯端末装置に適用した例である。図8は本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の要部構成を示すブロック図、図9は第2の実施形態に係る画像投影装置の外観を示す斜視図である。画像投影装置の機能を持つ携帯端末装置100は、プロジェクタ制御部101、表示操作入力部107、画像メモリ108、電話機能部120を備えている。この携帯端末装置100は、ベース部材260とこのベース部材260に対して開閉自在な上側部材250とにより構成される筐体200を有する。図9(A)は上側部材250を閉じた状態を、図9(B)は上側部材250を開いた状態をそれぞれ示している。
上側部材250の表面には、液晶ディスプレイ(LCD)251が設けられており、その裏面には、スピーカ252が設けられている。また、ベース部材260の前面下方には、十字キー263、オンフックキー262、オフフックキー261、マイク264等の携帯端末装置として必要な各種キーが配置されている。また、ベース部材260の側面には、プロジェクタとしての投光口41aと、引金式のスイッチ107aとが設けられている。上側部材250が閉じている状態では、LCD251が筐体の前面に位置し、LCD251の表示画面を見ながら十字キー263等の操作が可能である。上側部材250が開いている状態では、スピーカ252が露出し、スピーカ252とマイク264により通話が可能である。またこのとき、LCD251が投光口141aと反対側に向くように位置するので、プロジェクタ機能を用いたプレゼンテーションを行う際にLCD251の表示画面で確認するようなことも可能である。
表示操作入力部107は、前述した引き金式のスイッチ107aを有し、引き金式のスイッチ107aの押下/離反に応じた操作入力信号をプロジェクタ制御部101に出力する。これらの表示操作入力部107及び引き金式のスイッチ107aが投影指示入力部の一例として機能する。
プロジェクタ制御部101は、CPU等のプロセッサ及びROM、RAM等のメモリを有して構成され、変位検出部102、補正値決定部103、及び投影部104を備える。変位検出部102は、上述した第1の実施形態の変位検出部2と同様、投影部104によって投影される画像の上下左右の変位を水平方向(ヨーイング方向)の回転角θ及び垂直方向(ピッチング方向)の回転角φとして検出するものであり、回転角センサやジャイロセンサ等によって構成される。
補正値決定部103は、表示操作入力部107からの操作入力信号に従って、変位検出部102から出力される変位検出信号を基に、投影部104によって第1の画像が投影される第1の投影位置及び第2の画像が投影される第2の投影位置をそれぞれ補正するための第1の補正値及び第2の補正値を算出する。
投影部104は、上述した第1の実施形態の投影モジュール41と同様の投影モジュール141とともに重畳部143を有し、補正値決定部103から出力される第1の補正値、第2の補正値及び表示操作入力部107から出力される操作入力信号に従って、投影モジュール141及び重畳部143を駆動する。
重畳部143は、フレームメモリ(画像メモリ)143aを有し、入力した第1の補正値及び第2の補正値を用いて位置補正を行いながら、第1の画像及び第2の画像が重畳された画像をフレームメモリ143a上に記憶することで、重畳画像(合成画像)を生成する。投影モジュール141は、投影用の光源及び光学系を備え、第1の画像及び第2の画像が重畳された重畳画像を投影面109上に投影するものである。この投影モジュール141は、入力される重畳画像の画像データに応じた投影光を照射し、投影面109上に第1の画像及び第2の画像を投影可能になっている。なお、本実施形態の投影モジュール141では、光軸調整機能を持たないものを使用している。
画像メモリ108は、投影モジュール141によって投影される第1の画像に相当する第1の画像データ及び第2の画像に相当する第2の画像データが記憶されている。この画像メモリ108は、筐体200に着脱自在なメモリカード等であっても良いし、携帯端末装置100に固定的に設けられるメモリであってもよいし、ディスク等の他の記録媒体、あるいは通信によって画像データを提供するインタフェース等も概念として含まれる。
なお、補正値決定部103及び投影部104の機能は、プロジェクタ制御部101に搭載されたCPU等のプロセッサがROM等のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
電話機能部120は、制御部172、無線通信部173、内部メモリ174、音声処理部175、画像処理部176を有して構成される。無線通信部173にはアンテナ179が接続されている。音声処理部175には、スピーカ252及びマイク264が接続されている。画像処理部176には、LCD251が接続されている。また、制御部172には、前述した十字キー263、オンフックキー262、オフフックキー261等の各種キーを有するキー操作部178が接続されている。
制御部172は、バス等を介して接続される周知のCPU等のプロセッサ、及びROM、RAM等のメモリを有して構成され、プロセッサがメモリに格納された各種制御プログラムを実行する。これにより、制御部172は、内部メモリ174、無線通信部173、音声処理部175、及び画像処理部176の各部を制御するとともに、これら各部の間でデータの送受信を行う。
内部メモリ174には、制御部172で実行される制御プログラムや各種データが格納される。また、この内部メモリ174には、外部の情報提供サイトからダウンロードした画像、音楽、プログラム等のコンテンツデータや留守番電話で録音した音声データなどが記憶される。無線通信部173は、アンテナ179を介して外部の基地局等との間で無線信号を送受信することで、無線通信を行う。
音声処理部175は、マイク264から入力された音声信号を符号化して制御部172に送出し、また、無線通信部173で受信した音声信号や内部メモリ174に記憶された音声信号等を復号化してスピーカ252から出力する。画像処理部176は、無線通信部173で受信した画像データや内部メモリ174に記憶された画像データを処理して表示画像としてLCD251に出力する。
このような電話機能部120の各種機能は、制御部172に搭載されたプロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
上記構成を有する携帯端末装置100の動作を示す。図10は第2の実施形態の補正値決定部103における補正値決定処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、前述したように、プロジェクタ制御部101に搭載されたメモリに格納されており、プロジェクタ制御部101のプロセッサによって実行されることにより、補正値決定部103が以下の動作を行う。
まず、補正値決定部103は、表示操作入力部107から出力される操作入力信号を受け付ける(ステップS21)。補正値決定部103は受け付けた操作入力信号の種別を判別する(ステップS22)。ここで、操作入力信号が引き金式スイッチ107aの押下を示すON信号である場合、補正値決定部103は変位検出部102から出力される変位検出信号を受け付ける(ステップS23)。
この変位検出信号は、前述したように、投影部104によって投影される画像の上下左右の変位を水平方向(ヨーイング方向)の回転角θ及び垂直方向(ピッチング方向)の回転角φとして検出された信号である。本実施形態では、説明を簡単にするため、変位検出信号は、左右の変位として検出される水平方向の回転角θを表すことにする。
補正値決定部103は、ステップS23で受け付けた変位検出信号である回転角θを用い、下記の数式(1)に従って、第1の補正値R1を決定する(ステップS24)。ここで、第1の補正値R1は、第1の画像をフレームメモリ143aに書き込む際、第1の画像の位置をフレームメモリ143aの中心(水平方向の大きさの1/2)から変位させる値(割合)である。ここで、フレームメモリ143a上での位置補正は、画像データを記憶するアドレス位置を移動させることによって行う。
R1=tan(θ)/tan(θh) ……(1)
数式(1)において、θhは投影モジュール141がフレームメモリ143aの記憶領域全体に占める大きさの画像を投影する際の水平画角の1/2に相当する角度である。
図11はフレームメモリにおける第1の補正値R1と回転角θとの関係を模式的に示す図である。本実施形態では、筐体200が回転角θだけ回転した場合、この回転方向と反対方向に、第1の画像を第1の補正値R1(回転角θに対応)で示される割合だけフレームメモリ上で変位させる位置補正処理を行う。この際、投影モジュール141の光軸の傾き分を補正するため、例えば長方形を台形にするように、位置をシフトするとともに形状を逆に歪ませる処理を行う。
続いて、補正値決定部103は第2の補正値R2を決定する(ステップS25)。第2の補正値R2は、第1の補正値R1で補正されたフレームメモリ143a上の位置に書き込まれた第1の画像に対し、重畳させる第2の画像をフレームメモリ143aに書き込む際、第2の画像の位置をフレームメモリ143aの中心から変位させる値(割合)である。本実施形態では、第2の補正値R2は、第1の補正値R1を値1以上の所定値で割った値として算出する。なお、本例では、第2の補正値R2は第1の補正値R1から算出しているが、回転角θを用いて算出してもよい。このとき、第2の補正値R2<第1の補正値R1となるようにする。
補正値決定部103は、決定した第1の補正値R1及び第2の補正値R2を投影部104に出力する(ステップS26)。この後、ステップS21の処理に戻る。
一方、ステップS22で操作入力信号が引き金式スイッチ107aの離反を示すOFF信号である場合、補正値決定部103は第1の補正値R1を値0に設定する(ステップS27)。なお、この場合、第1の補正値R1を値0に設定するのではなく、値0近傍の値に設定するようにしてもよい。第2の補正値R2についても、例えば値0または値0近傍の値に設定する。そして、補正値決定部103はステップS27で設定された第1の補正値R1及び第2の補正値R2を投影部104に出力する(ステップS26)。この後、ステップS21の処理に戻る。
図12は投影部104における投影動作処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、前述したように、プロジェクタ制御部101に搭載されたメモリに格納されており、プロジェクタ制御部101のプロセッサによって実行されることにより、投影部104が以下の動作を行う。
まず、投影部104は、操作入力信号の種別を判別する(ステップS31)。操作入力信号が引き金式スイッチ107aの押下を示すON信号である場合、投影部104は、重畳部143により、入力した第1の補正値R1及び第2の補正値R2を基に位置補正処理を行いながら、第1の画像及び第2の画像が重畳された重畳画像をフレームメモリ143aに書き込む(ステップS32)。このステップS32で重畳画像を生成する際、第1の画像は、例えば後述する図14(B)に示すように、フレームメモリ143a上で補正された位置、すなわちフレームメモリの中心から第1の補正値R1だけ左側にずれた位置に書き込まれる。また、第2の画像は、第1の補正値R1より補正量が小さい第2の補正値R2だけ左側にずれた位置に書き込まれる。このときのフレームメモリ上での位置補正に関する処理は、周知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
そして、投影部104は、投影モジュール141を駆動し、フレームメモリ143aに書き込まれた重畳画像を投影する(ステップS34)。この後、ステップS31の処理に戻る。
一方、ステップS31で操作入力信号が引き金式スイッチ107aの離反を示すOFF信号である場合、投影部104は、第1の補正値R1(ここでは、値0)に従って、第1の画像をフレームメモリ143aに書き込む(ステップS33)。そして、ステップS34で、投影部104は、投影モジュール141を駆動し、位置補正されていない第1の画像を投影する。この後、ステップS31の処理に戻る。なおこのとき、筐体の微小な変位に応じて、公知の手ぶれ補正等の処理を行うようにしてもよい。
図13は筐体200を投影面109に対して傾けた(変位させた)際の回転角θの変化を示す図である。電源オン直後などの初期状態において、投影モジュール141の投光口141aからの光軸は、投影面109に対して垂直方向の位置P0にある。そして、筐体200を回転角θ1だけ回転させると、投光口141aからの光軸が位置P1に移動する。さらに、筐体200を大きく回転角θ2回転させると、投光口141aからの光軸が位置P2に移動する。
図14は第2の実施形態の携帯端末装置100において、図13の筐体200の回転に対応してフレームメモリに書き込まれる第1及び第2の画像、並びにその投影画像を示す図である。図14(A)は回転角θ=0の場合を示し、図14(B)は回転角θ=θ1の場合を示し、図14(C)は回転角θ=θ2の場合を示す。ここで、投影する第1の画像は長方形の画像であるとする。
図14(A)の状態では、第1の画像181は、その中心151がフレームメモリ143aの中心線(中心位置のアドレス)140上に位置する。また、矢印で示される第2の画像(ポインタ画像)182の指示点である先端152も同様にフレームメモリ143aの中心線140上に位置する。投影面109上には、第1の画像161の中心191と第2の画像162の先端192とが一致した状態で投影される。
図14(B)の状態では、筐体200を回転角θ1だけ僅かに右方向に回転させた分、第1の画像181の中心151はフレームメモリ143aの中心線140から左側にずれた位置にある。またこの場合、第1の画像181は図中右側が短辺となるような台形となっている。このとき、第2の補正値R2<第1の補正値R1であるため、第2の画像182の先端152は、フレームメモリ143aの中心線140より左側で、第1の画像181の中心151より右側(中心線140側)に位置する。投影モジュール141では、回転角θ1だけ光軸が傾いて変位した状態でフレームメモリ143a上の台形の画像を投影すると、投影面109で元の長方形の画像となる。よって、投影面109上には、図14(A)と同様の長方形の第1の画像161が投影され、また、第2の画像162の先端192は、第1の画像161の中心191から右側にずれて投影される。
図14(C)の状態では、筐体200を回転角θ2だけ大きく右方向に回転させた分、第1の画像181の中心151はフレームメモリ143aの中心線140から左側にずれた位置にある。またこの場合、第1の画像181は図中右側短辺が回転角θ1の場合と比べてより短く歪んだ台形となっている。このとき、第2の補正値R2<第1の補正値R1であり、第1の補正値R1に比例して第2の補正値R2と第1の補正値R1との差が大きくなるため、第2の画像182の先端152は、フレームメモリ143aの中心線140より左側で、第1の画像181の中心151より大きく離れた右側(中心線140側)に位置する。これにより、投影面109上には、図14(A)、(B)と同様の長方形の第1の画像161が投影され、また、第2の画像162の先端192は、第1の画像161の中心191から大きく右側にずれて投影される。
なお、上記例では水平(ヨーイング)方向に変位させる場合を示したが、水平方向の変位だけでなく、垂直(ピッチング)方向の変位に対しても、あるいは水平方向及び垂直方向を組み合わせた変位に対しても、同様に動作可能であることは勿論である。
このように、第2の実施形態の携帯端末装置100では、利用者が筐体200を保持し、投影面109上に第1の画像及び第2の画像(ポインタ)が投影されている状態で、利用者が筐体200を変位させると、この変位に応じて、第1の画像が第2の画像よりも大きく位置補正されてフレームメモリ上に書き込まれて投影される。これにより、投影面上には、第1の画像が静止し、第2の画像のみが移動するように投影される。
従って、利用者は、携帯端末装置100によって投影される第1の画像上の任意の位置を、筐体25を上下左右に変位させるだけで、第1の画像は静止させたまま、同時に投影される第2の画像のポインタによって指し示すことができる。また、手ブレ等の影響によって筐体が細かく変位している場合には第2の画像の投影位置がほとんど変化せず、利用者が筐体を大きく変位させた場合には第2の画像の投影位置が筐体の変位にほぼ追従する。従って、手ブレ等によって第2の画像が細かく移動することがなくなるので、投影画像上の位置を手ブレ等の影響を受けずに明確に指示することができる。また、フレームメモリ上で位置補正処理を行い、この際に投影モジュールの光軸の傾きによる歪みも逆補正するようにしているため、筐体を変位させることによって投影面上に傾いて投影される第1の画像が長方形から台形に変形することを防ぐことができる。
なお、上記図14の例では、投影モジュール141には光軸調整機能を設けず、携帯端末装置100の筐体200を傾けた際に、フレームメモリ143a上で位置補正を行うときに第1の画像の形状を台形に逆補正するように示しているが、第1の画像をそのままの形状でシフトして位置補正処理を行い、光軸調整を行って第1の画像が長方形のまま静止するような状態で投影することも可能である。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の画像投影装置は、第2の実施形態と同様、プロジェクタ機能を搭載する携帯電話機等の携帯端末装置に適用した例である。図15は本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の要部構成を示すブロック図である。なお、上述した第2の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。
第3の実施形態の携帯端末装置500のプロジェクタ制御部501には、変位検出部102、補正値決定部503、投影部104とともに、計時部106、有効領域情報抽出部105が設けられている。計時部106は、投影指示入力部の一例として機能する引き金式スイッチ107a及び表示操作入力部107からの投影指示がオフになってからの離反時間Tを計時し、その時間情報を補正値決定部503に出力する。
有効領域情報抽出部105は、有効領域取得部の一例として機能するもので、フレームメモリ143a上に第1の画像が記憶されている有効領域を抽出し、その有効領域情報を補正値決定部503に出力する。ここで、有効領域情報は、第1の画像の大きさを示すもので、フレームメモリ143a上での第1の画像における水平方向のサイズの1/2である幅w1、及び第1の画像における垂直方向のサイズの1/2である高さh1で表される(後述する図19参照)。
上記構成を有する携帯端末装置500の動作を示す。図16は第3の実施形態の補正値決定部503における補正値決定処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、プロジェクタ制御部501に搭載されたメモリに格納されており、プロジェクタ制御部501のプロセッサによって実行されることにより、補正値決定部503が以下の動作を行う。
まず、補正値決定部503は、表示操作入力部107から出力される操作入力信号を受け付ける(ステップS51)。補正値決定部503は受け付けた操作入力信号の種別を判別する(ステップS52)。ここで、操作入力信号が引き金式スイッチ107aの押下を示すON信号である場合、補正値決定部503は変位検出部102から出力される変位検出信号を受け付ける(ステップS53)。補正値決定部503は、受け付けた変位検出信号(変位量)である回転角θが所定角度θa以上であるか否かを判別する(ステップS54)。
図17は筐体200を投影面109に対して傾けた(変位させた)際の回転角θの変化を示す図である。電源オン直後などの初期状態において、投影モジュール141の投光口141aからの光軸は、投影面109に対して垂直方向の位置P0にある。ここでは、筐体200を小さく回転角θ1だけ回転させる場合と、筐体200を大きく回転角θ2回転させる場合を示す。
本実施形態では、回転角θがθ1のように所定の回転角θa未満である場合、後述するように、第1及び第2の画像の位置補正を実行する。ステップS54で回転角θが所定角度θa未満である場合、補正値決定部503は、有効領域情報抽出部105から有効領域情報(幅w1、高さh1)を受け取る(ステップS55)。
補正値決定部503は、ステップS53で受け付けた変位検出信号である回転角θを用い、前述した数式(1)に従って、第1の補正値R1を決定する(ステップS56)。第1の補正値R1は、第1の画像をフレームメモリ143aに書き込む際、第1の画像の位置をフレームメモリ143aの中心(水平方向の大きさの1/2)から変位させる値(割合)である。また、θhは投影モジュール141がフレームメモリ143aの記憶領域全体に占める大きさの画像を投影する際の水平画角の1/2に相当する角度である。
さらに、補正値決定部503は、ステップS55で受け取った有効領域情報及び回転角θを用い、下記の数式(2)に従って、第2の補正値R2を決定する(ステップS57)。第2の補正値R2は、第1の補正値R1で補正されたフレームメモリ143a上の位置に書き込まれた第1の画像に対し、重畳させる第2の画像をフレームメモリ143aに書き込む際、第2の画像の位置をフレームメモリ143aの中心から変位させる値(割合)である。
R2=tan(θ×(θh−2θh1)/(θh−θh1))/tan(θh)
……(2)
数式(2)において、θh1はフレームメモリ上に記憶された第1の画像を投影する際の水平画角の1/2に相当する角度である。このθh1は下記の数式(3)から算出される。
θh1=arctan(tan(θh)×w1/w0) ……(3)
数式(3)において、w1はフレームメモリ上での第1の画像の水平方向のサイズの1/2に相当する値であり、w0はフレームメモリ全体の水平方向のサイズの1/2に相当する値である。
図18はフレームメモリにおけるフレームメモリ全体の大きさと第1の画像に対応する大きさとの関係を模式的に示す図である。上記のように、フレームメモリ上において、フレームメモリ全体(フレームメモリ全体を投影する水平画角の半分θh相当)に対応する長さをw0とし、第1の画像(第1の画像を投影する水平画角の半分θh1相当)に対応する長さをw1とする。
補正値決定部503は、ステップS56、S57で決定された第1の補正値R1、第2の補正値R2を投影部104に出力する(ステップS58)。この後、ステップS51の処理に戻る。
一方、ステップS52で操作入力信号が引き金式スイッチ107aの離反を示すOFF信号である場合、補正値決定部503は、計時部106から時間情報として離反時間Tを受け付ける(ステップS59)。そして、離反時間Tが所定時間Ta(例えば、2秒)以上であるか否かを判別する(ステップS60)。
離反時間Tが所定時間Ta以上である場合、補正値決定部503は、第1の補正値R1を値0に設定する(ステップS61)。なお、この場合、第1の補正値R1を値0に設定するのではなく、値0近傍の値に設定するようにしてもよい。第2の補正値R2についても、例えば値0または値0近傍の値に設定する。この後、補正値決定部503はステップS61で設定された第1の補正値R1及び第2の補正値R2を出力し(ステップS58)、ステップS51の処理に戻る。一方、ステップS60で離反時間Tが所定時間Ta未満である場合、ステップS53以降の処理を行い、上記と同様に位置補正用の第1の補正値R1及び第2の補正値R2を設定する。
また、ステップS54において回転角θが所定角度θa以上である場合、補正値決定部503は、利用者が投影画像を別の位置に投影する意思を持って筐体を変位させたものとみなして、ステップS61の処理を行い、第1の補正値R1及び第2の補正値R2を値0または値0近傍の値に設定する。
ここで、上記所定の回転角θaは、例えば下記の数式(4)に従って算出される値とする。
θa=α(θh−θh1) ……(4)
数式(4)において、αは値1以上の正の定数であり、例えば、値1.1とする。すなわち、数式(4)は、例えば筐体を右方向に変位させた場合に、第2の画像が第1の画像の右端を越えてさらに右に移動するように、筐体を大きく変位させたときの回転角θを、所定の回転角θaとして規定することを示している。つまり、既に第1の画像の端に第2の画像が投影されている状態で、さらに筐体を第1の画像の外側に大きく変位させた状態が所定の変位角θaに相当する。
上記手順によって決定された第1の補正値R1及び第2の補正値R2を用いて行われる、投影部104における位置補正を含む投影動作処理は、前記第2の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図19はフレームメモリ上における第1の補正値R1及び第2の補正値R2と回転角θとの関係を模式的に示す図である。フレームメモリ143a上では、筐体が回転角θで回転する方向と反対方向に、第1の画像が第1の補正値R1によって位置補正され、第2の画像が第2の補正値R2によって位置補正される。ここで、図19(A)は回転角θが所定の回転角θa未満である場合を示し、図19(B)は回転角θが所定の回転角θa以上である場合を示す。
回転角θが所定の回転角θa未満である場合、図19(A)に示すように、第1の画像181及び第2の画像(ポインタ)182は、それぞれ第1の補正値R1、第2の補正値R2に従って位置補正されたフレームメモリ143a上の位置(アドレス)に書き込まれる。一方、回転角θが所定の回転角θa以上である場合、図19(B)に示すように、第1の画像181及び第2の画像(ポインタ)182は、第1の補正値R1及び第2の補正値R2が0のため、ともにフレームメモリ143aの中心(中心位置のアドレス)に書き込まれる。
本実施形態では、上記数式(1)、(2)に基づき第1の画像のサイズに応じて第1の補正値R1及び第2の補正値R2を設定しているため、第1の画像のサイズが小さい(つまり、幅w1すなわち水平画角θh1が小さい)場合、第2の補正値R2が大きくなるので、筐体の変位が大きくても第2の画像が第1の画像の外へ飛び出しにくくなる。
また、筐体が変位し、位置補正により第1の画像の左端がフレームメモリの左端に達した時点(θ=θh−θh1)で、第2の画像が第1の画像の右端に投影される。これにより、第2の画像が第1の画像の内側に投影されている状態では、第1の画像の投影画像が欠けることはない。つまり、フレームメモリ内に第1の画像が収まり、第1の画像の端が投影可能な範囲の外へ(フレームメモリの外へ)出ることがない。
なお、数式(2)から明らかなように、角度θh1が角度θhの半分を超えると、第2の補正値R2が値1を超えて(すなわち、第2の画像が筐体の変位よりも大きく変位することになり)、位置補正を行う場合の手ブレの影響による第2の画像のブレが大きくなってしまう。従って、フレームメモリは第1の画像のサイズに対して十分大きなサイズとすることが望ましい。
なお、上記例では水平(ヨーイング)方向に変位させる場合を示したが、水平方向の変位だけでなく、垂直(ピッチング)方向の変位に対しても、あるいは水平方向及び垂直方向を組み合わせた変位に対しても、同様に動作可能であることは勿論である。
このように、第3の実施形態の携帯端末装置500では、回転角θが所定の回転角θa未満である場合、筐体の変位に対して第2の画像の投影位置を変化させる割合を第1の画像の有効領域に基づいて調整することができる。従って、利用者の変位操作に対する第2の画像の移動感度を、第1の画像のサイズや形状に応じて変化させたり、第2の画像が第1の画像の有効領域外へ移動しないよう自動的に調整することが可能となる。これにより、投影画像上の位置を指示する際の操作感を向上させることができる。
また、利用者が所定の変位操作を行った場合、つまり回転角θが所定の回転角θa以上である場合は位置補正を行うことなく、第1の画像の投影位置が筐体の変位に追従する。従って、画像を投影する位置を変更したい場合、利用者は筐体に対して所定量以上に大きく変位操作を行うだけで、所望の位置に投影画像を移動させることができる。このように、簡易な操作によって、第2の画像のポインタを移動させたり、投影画像の移動を行うことができ、利用者の意図に沿った投影画像の移動が可能になる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、上記各実施形態において、操作ボタン7aあるいは引き金式スイッチ107aを離反した状態で、筐体の変位が大きくなった場合、第1の補正値を小さくして第1の画像の投影位置の補正量を少なくしてもよい。また、操作ボタン7aあるいは引き金式スイッチ107aを押下したときのみ、第2の画像を投影するとともに第1の画像の位置補正を行うようにし、ポインタが表示されるときだけ第1の画像が静止するようにしてもよい。
また、筐体を変位させることによって移動する第2の画像のポインタによる指示位置が第1の画像の有効領域外に出た場合、第2の画像を消去するようにしてもよい。
また、上記第3の実施形態において、引き金式スイッチを離反させた場合、所定時間Taのしばらくの時間、第1の補正値R1を値0(あるいは値0近傍の値)にすることなく補正値の算出を継続していたが、所定時間の代わりに、筐体が所定量変位するまで補正値の算出を継続するようにしてもよい。
また、画像投影装置は、第1の画像の一部として、キーボード配列、メニュー、アイコン等、指示入力用の画像オブジェクトを投影し、第2の画像であるポインタで画像オブジェクトを指示して入力することが可能なポインティングデバイスとして機能するようにしてもよい。
また、画像投影装置としては、手持ち式プロジェクタや携帯電話機等の携帯端末装置に適用した場合を示したが、デジタルカメラ、携帯情報端末、ノート型PC等、種々の電子機器に適用してもよいことは勿論である。
本発明は、画像の投影及び投影画像上の位置の指示を片手で行うことができ、また直感的な操作感によって投影画像上の位置を適切かつ容易に指示することが可能となる効果を有し、プレゼンテーション等において、利用者がスクリーン等に画像を投影しながら画像上の位置を指し示す等の動作を行う際に用いる画像投影装置及び画像投影方法等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の要部構成を示すブロック図 第1の実施形態に係る画像投影装置の外観を示す正面図 第1の実施形態の補正値決定部における補正値決定処理手順を示すフローチャート 第1の実施形態の投影部における投影動作処理手順を示すフローチャート 第1の実施形態の画像投影装置によって投影される画像の遷移を示す図 第1の実施形態の画像投影装置によって投影される画像の遷移を示す図 第1の実施形態において筐体を左右に変位させる際に平行移動を伴う場合の画像投影装置によって投影される画像の遷移を示す図 本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の要部構成を示すブロック図 第2の実施形態に係る画像投影装置の外観を示す斜視図 第2の実施形態の補正値決定部における補正値決定処理手順を示すフローチャート 第2の実施形態のフレームメモリにおける第1の補正値R1と回転角θとの関係を模式的に示す図 第2の実施形態の投影部における投影動作処理手順を示すフローチャート 第2の実施形態において筐体を投影面に対して変位させた際の回転角θの変化を示す図 第2の実施形態において筐体の回転に対応してフレームメモリに書き込まれる第1及び第2の画像、並びにその投影画像を示す図 本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の要部構成を示すブロック図 第3の実施形態の補正値決定部における補正値決定処理手順を示すフローチャート 第3の実施形態において筐体を投影面に対して変位させた際の回転角θの変化を示す図 第3の実施形態のフレームメモリにおけるフレームメモリ全体の大きさと第1の画像に対応する大きさとの関係を模式的に示す図 第3の実施形態のフレームメモリ上における第1の補正値R1及び第2の補正値R2と回転角θとの関係を模式的に示す図
符号の説明
1 制御部
2、102 変位検出部
3、103、503 補正値決定部
4、104 投影部
7、107 表示操作入力部
7a 操作ボタン
8 画像メモリ
9、109 投影面
10 画像投影装置
25、200 筐体
41、141 投影モジュール
42 レーザ光照射部
100、500 携帯端末装置
101、501プロジェクタ制御部
105 有効領域情報抽出部
106 計時部
107a 引き金式スイッチ
108 画像メモリ
143 重畳部
143a フレームメモリ(画像メモリ)

Claims (12)

  1. 保持可能な筐体の変位を検出する変位検出部と、
    前記筐体に設けられ第1の画像及び第2の画像を投影する投影部と、
    前記筐体の変位に基づき、前記第1の画像に関する前記変位と反対方向への第1の補正値を決定する補正値決定部とを備え、
    前記投影部は、前記筐体の変位で指示される指示位置を前記第1の補正値で補正した第1の投影位置に、前記第1の画像を投影するとともに、前記指示位置に対応する第2の投影位置に第2の画像を投影する画像投影装置。
  2. 請求項1記載の画像投影装置であって、
    前記補正値決定部は、前記第1の補正値より小さな値である第2の補正値を決定し、
    前記投影部は、前記指示位置を前記第2の補正値で補正した前記第2の投影位置に、前記第2の画像を投影する画像投影装置。
  3. 請求項1記載の画像投影装置であって、
    前記投影部は、前記筐体の変位による投影面における前記第1の画像の歪みを前記第1の補正値に応じて補正する画像投影装置。
  4. 請求項2記載の画像投影装置であって、
    前記第1の画像の有効領域を表す有効領域情報を取得する有効領域取得部を備え、
    前記補正値決定部は、前記有効領域情報に基づいて前記第2の補正値を決定する画像投影装置。
  5. 請求項1記載の画像投影装置であって、
    前記補正値決定部は、前記筐体の変位が所定値以上である場合、前記第1の補正値を前記所定値未満の場合と比べて小さい値に設定する画像投影装置。
  6. 請求項5記載の画像投影装置であって、
    前記補正値決定部は、前記筐体の変位が所定値以上である場合、前記第1の補正値を値0またはその近傍の値に設定する画像投影装置。
  7. 請求項1記載の画像投影装置であって、
    前記第2の画像の投影指示を入力する投影指示入力部を備え、
    前記補正値決定部は、前記投影指示入力部による投影指示に基づいて前記第1の補正値を決定する画像投影装置。
  8. 請求項7記載の画像投影装置であって、
    前記補正値決定部は、前記投影指示入力部による投影指示がオフになってからの時間が所定時間未満である場合は、前記筐体の変位に基づいて前記第1の補正値を決定し、前記時間が所定時間以上である場合は、前記第1の補正値を前記所定時間未満の場合と比べて小さい値に設定する画像投影装置。
  9. 請求項7記載の画像投影装置であって、
    前記補正値決定部は、前記投影指示入力部による投影指示がオフになってからの時間が所定時間以上である場合は、前記第1の補正値を値0またはその近傍の値に設定する画像投影装置。
  10. 保持可能な筐体の変位を検出する変位検出ステップと、
    前記筐体に設けられる投影部より第1の画像及び第2の画像を投影する投影ステップと、
    前記筐体の変位に基づき、前記第1の画像に関する前記変位と反対方向への第1の補正値を決定する補正値決定ステップとを有し、
    前記投影ステップにおいて、前記筐体の変位で指示される指示位置を前記第1の補正値で補正した第1の投影位置に、前記第1の画像を投影するとともに、前記指示位置に対応する第2の投影位置に第2の画像を投影する画像投影方法。
  11. 請求項10記載の画像投影方法であって、
    前記補正値決定ステップにおいて、前記第1の補正値より小さな値である第2の補正値を決定し、
    前記投影ステップにおいて、前記指示位置を前記第2の補正値で補正した前記第2の投影位置に、前記第2の画像を投影する画像投影方法。
  12. コンピュータに、請求項10または11に記載の各ステップを実行させるためのプログラム。
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