JP2008175975A - 表示装置 - Google Patents

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暁雄 増田
Toshiyuki Yoneda
俊之 米田
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賢 今泉
Hiroyuki Nakano
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Abstract

【課題】安価で、光利用効率が高く、視野角制御性に優れた表示装置を提案する。
【解決手段】光源と表示制御素子の間あるいは表示制御素子の出射面側にシート部材を配置する。シート部材は、視野角制御シートとプリズムシートを含む。視野角制御シートは、光入射平面と光出射平面との間に、光透過性材料で構成された光透過領域と、この光透過領域の中に形成された複数の光吸収領域を含み、これらの光吸収領域は、相互間に前記光透過領域が位置するようにして、前記光入射平面と平行な基準線に沿って互いに平行に延びている。プリズムシートは、光透過材料で構成され、視野角制御シートの光出射平面と対向する入射側平面と、この入射側平面の上部に連続して形成された複数のプリズムを有し、これらのプリズムは、前記基準線に沿って互いに平行に延びる。
【選択図】図2

Description

この発明は、光の出射角度を制限する視野角制御シートを用いた表示装置に関するものである。
近年、携帯電話に代表されるように、エレクトロルミネッセンス素子または液晶素子など表示制御素子を用いた表示装置は小型化され、様々な環境下で簡便に用いられている。しかしながら、例えば衆人環境下で個人情報を確認する場合や、現金自動預け払い機(ATM:Automated Teller Machine)の情報端末に暗証番号を入力する場合のように、周りの人から画面を覗かれては困る用途においては、表示装置が表示する画像情報は、観測者には見えるが、他人からは見えないようにする、つまり、視野角を制御することが必要とされる。このような要求に対して、視野角制御シートが開発され、これを用いることで視野角を所望の角度に制御した表示装置が使用されている。
ここで、従来の視野角制御シートは、例えば下記特許文献1に開示されるように、光入射平面と光出射平面を有し、光入射平面には、多数の溝が形成され、溝の内部に光吸光材料を充填した透明なプラスチックフィルムで構成された光線コントロールフィルムである。
特開平2−97904公報
特許文献1に開示された視野角制御シートにおいては、光透過性プラスチックからなる透過領域と光吸収性材料からなる光吸収領域とが交互に配列されルーバー構造を形成している。このルーバー構造により、斜め方向の光は光吸収領域に到達することで吸収され、結果的に表示面に垂直方向の光を中心とした一定の角度範囲の光のみを取り出すことができる。しかしながら、このような視野角制御シートでは、透過率を高めるために光吸収領域の幅をできる限り細くし、且つ、出射光の指向性を高めるために光吸収領域の高さを高くする必要があり、光吸収領域に高いアスペクト比(高さ/幅)が求められるため、製造の困難さから、高価なものとなってしまう問題があり、また、視野角をさらに小さく制御しようとした場合には、ルーバー構造において光吸収領域が設けられる間隔を狭くする(この場合、光吸収領域の幅をさらに狭くしない限り、光透過領域に対する光吸収領域の比率が大きくなる)、光吸収領域の高さを高くするといった手法を採らざるを得ず、そのため、さらに高価になるとともに、光の利用効率が低下する、つまり透過率が低下してしまう問題があった。したがって、このような視野角制御シートを用いて、表示装置の視野角を任意の(特に狭い)角度に制御しようとした場合には、光利用効率の低下を補うために必要な部材、例えば追加光源や従来公知の輝度向上シートなどの追加と相まって、表示装置が非常に高価になってしまう問題があった。
この発明は、このような問題を改善し、安価で、しかも光の利用効率を向上することのできる表示装置を提案するものである。
この発明による表示装置は、光源と、この光源からの光を受けて表示すべき画像光を出射する表示制御素子と、前記光源と表示制御素子との間、あるいは前記表示制御素子の出射面側に配置されたシート部材を備え、前記シート部材は、互いに平行な光入射平面と光出射平面を有する視野角制御シートと、前記視野角制御シートの光出射平面に対向して配置されたプリズムシートを有し、前記視野角制御シートは、前記光入射平面と光出射平面との間に、光透過性材料で構成された光透過領域と、この光透過領域の中に形成された複数の光吸収領域を含み、これらの光吸収領域は、相互間に前記光透過領域が位置するようにして、前記光入射平面と平行な基準線に沿って互いに平行に延びており、前記プリズムシートは、光透過材料で構成され、前記視野角制御シートの光出射平面と対向する入射側平面と、この入射側平面に対向する面に連続して形成された複数のプリズムを有し、これらのプリズムは、前記基準線に沿って互いに平行に延びるように形成されたことを特徴とする。
この発明による表示装置では、シート部材が、視野角制御シートとプリズムシートを有し、視野角制御シートは、光入射平面と光出射平面との間に、光透過性材料で構成された光透過領域と、この光透過領域の中に形成された複数の光吸収領域を含み、これらの光吸収領域は、相互間に光透過領域が位置するようにして、光入射平面と平行な基準線に沿って互いに平行に延びており、また、プリズムシートは、光透過材料で構成され、視野角制御シートの光出射平面と対向する入射側平面と、この入射側平面の上部に連続して形成された複数のプリズムを有し、これらのプリズムは、前記基準線に沿って互いに平行に延びるように形成されているので、シート部材からの出射光の広がりを、プリズムシートの屈折によって抑制でき、狭い視野角を、安価で光利用効率高く実現できると共に、比較的安価なプリズムシートを用いて比較的安価に、簡便に視野角を所望の値に調整した表示装置を得ることができる。
以下この発明による表示装置にいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明による表示装置の実施の形態1を示す分解斜視図である。図1に示す表示装置は、光源1と、リフレクタ2と、反射板3と、導光板4と、表示制御素子5と、シート部材7を備えている。導光板4は、光透過材料により矩形形状に構成され、相対向する一対の主面4A、4Bと、4つの側面4a、4b、4c、4dを有する。主面4Aは光出射面であり、側面4aは光入射面である。側面4a、4cは互いに対向し、また側面4b、4dは互いに対向する。光源1は、例えば細長い冷陰極管で構成され、導光板4の側面4aに沿って配置される。リフレクタ2は、光源1の上面と下面、および導光板4と反対側の光源1の側面を覆うように、例えばコ字状の断面を持って細長く形成され、光源1からの光を反射し、導光板4の側面4aに入射させる。
反射板3は、反射シート3a、3bを含む。反射シート3aは、導光板4の主面4Bに、また反射シート3bは導光板4の側面4cにそれぞれ配置され、導光板4の側面4aに入射された光を反射し、その主面4Aに導く。表示制御素子5は、例えば液晶表示素子であり、導光板4とほぼ同じ大きさの矩形形状を有する。表示制御素子5は相対向する一対の主面5A、5Bを有し、主面5Bは光入射面であり、主面5Aは光出射面である。表示制御素子5は、主面5Bが導光板4の主面4Aと対向するように配置される。表示制御素子5は、光源1から導光板4に入射し、その主面4Aから出射する光を受けて、表示すべき画像光を主面5Aから出射する。
シート部材7は、視野角制御シート10とプリズムシート40を含む。この実施の形態1では、シート部材7は、表示制御素子5の光出射面を構成する主面5A側、言い換えれば観測者側に設置される。しかし、シート部材7を、表示制御素子5と光源1の間、具体的には、図1の構成では表示制御素子5の主面5Bと導光板4の主面4Aとの間に設置しても良い。シート部材7の視野角制御シート10およびプリズムシート40は、ともに表示制御素子5とほぼ同じ大きさの矩形形状を有する。
図2は、実施の形態1におけるシート部材7を示す断面図である。視野角制御シート10は、図2に示すように、光入射平面11と光出射平面12を有する。これらの光入射平面11と光出射平面12は、互いに平行に形成され、視野角制御シート10の厚さ方向に互いに対向する。視野角制御シート10は、光入射平面11が表示制御素子5の主面5Aと対向するように配置される。視野角制御シート10は、光透過材料、例えば、メタクリル樹脂(PMMA)で構成された光透過領域20の中に、複数の光吸収領域30を形成して構成される。視野角制御シート10の厚さH0は、光入射平面11と光出射平面12との間の寸法である。光透過領域20の屈折率をn0とする。光透過領域20がメタクリル樹脂で構成された場合、その屈折率n0は1.5である。
複数の光吸収領域30は、視野角制御シート10の光入射平面11と光出射平面12との間に、光入射平面11と平行に所定方向に延びる基準線S(図1参照)に沿って、互いに平行に細長く形成される。これらの各光吸収領域30は、基準線Sに沿って、図2の紙面とほぼ垂直に延びる。複数の光吸収領域30は、光透過領域20の中に、光入射平面11と平行で基準線Sと直交する方向に、所定のピッチpaで並ぶように形成され、ルーバー構造RSを構成する。ルーバー構造RSでは、光入射平面11と平行で基準線Sと直交する方向において、各光吸収領域30の相互間に光透過領域20が位置するように、複数の光吸収領域30が所定のピッチpaで形成される。このピッチpaは、各光吸収領域30の中心線Lの相互間隔である。各光吸収領域30は、光入射平面11と平行で基準線Sと直交する方向に所定の幅wを有し、また視野角制御シート10の厚さの方向に、互いに同じ高さhを有する。この高さhは、各光吸収領域30の入光側端面31と出光側端面32との間の長さである。
実施の形態1では、各光吸収領域30は、光入射平面11に形成された複数の溝21の中に、光吸収材料、例えば着色顔料を含有したアクリル樹脂を充填することにより形成される。この着色顔料には、例えばカーボンブラックが用いられる。各溝21の深さは、各光吸収領域30の高さhに等しく、視野角制御シート10の厚さH0よりも小さい。すなわち、h<H0である。各光吸収領域30の入光側端面31は、視野角制御シート10の光入射平面11に隣接する。視野角制御シート10の光出射平面12側には、ルーバー構造RSを覆うように、光透過領域20が広がっている。
プリズムシート40は、図2に示すように、入射側平面41とプリズム表面42とを有し、光透過材料、例えば視野角制御シート10の光透過領域20と同じに、メタクリル樹脂(PMMA)で構成される。プリズムシート40と視野角制御シート10は、予め設けた位置決め用微細孔により、所定の相対位置に位置合わせされ、プリズムシート40の入射側平面41と視野角制御シート10の光出射平面12とが、隙間のないように、光透過性の両面接着シート(図示せず)で互いに貼り合わされ、光学密着構造となっている。この両面接着シートの屈折率も、視野角制御シート10の光透過領域20に合わせて、1.5とされる。
プリズムシート40は、入射側平面41の上部に複数のプリズム43を連続して形成し、プリズム列PSを形成したものである。各プリズム43は、断面が二等辺三角形の形状とされ、それぞれ一対のプリズム面43a、43bと、プリズム稜線43cを含み、各プリズム43の間に谷線43dが形成されている。プリズム面43a、43bは、入射側平面41と平行な平面に対して、ともに同じ傾斜角αだけ傾斜しており、これらのプリズム面43a、43bにより、プリズム表面42が形成される。角度αは、0[度]<α<90[度]に設定される。各谷線43dは、入射側平面41から互いに等しい寸法bだけ離れている。
各プリズム43は、基準線Sに沿って、互いに平行に延びるように形成される。具体的には、各プリズム43のプリズム稜線43cおよび各プリズム43の間の谷線43dは、基準線Sと平行に延びる。複数のプリズム43は、入射側平面41と平行で基準線Sと直交する方向に、所定ピッチppで連続して形成される。このピッチppは、光入射側平面11と平行で基準線Sと直交する方向における視野角制御シート10の光吸収領域30のピッチpaと等しくされる。すなわち、pp=paとされる。プリズムシート40は、各プリズム43のプリズム稜線43cが、各光吸収領域30の中心線L上に位置して、各光吸収領域30と平行に延びるように、視野角制御シート10との位置決めされ、視野角制御シート10に貼り合わされる。
なお、光学シート部材7の全体の厚さHは、視野角制御シート10の厚さH0と、プリズムシート40の厚さH1と、それらの間に挟まれる両面接着テープの厚さを加算したものである。プリズムシート40の厚さH1は、入射側平面41と、各プリズム稜線43cとの間の寸法である。
本実施の形態1では、図のイメージとは異なるが、視野角制御シート10について、光吸収領域30のピッチpaを60[μm]、その幅wを20[μm]、その高さhを150[μm]、その厚さH0を375[μm]とした。プリズムシート40について、α=5[度]の三角柱のプリズム43を並べたプリズム列PSを形成した。視野角制御シート10の光入射平面11からプリズムシート40のプリズム稜線43cまでの全体の厚さHは、約475[μm]としている。
図3は、実施の形態1におけるシート部材7の光の振る舞いを説明する部分拡大断面図、図4は、そのプリズムシート40側の部分拡大断面図である。これらの図3および図4を用いて、シート部材7の機能を説明する。図3、図4において、符号100、101、102は入射光を示し、符号102は最大角入射光を示している。
表示制御素子5の主面5Aから出射し、視野角制御シート10に斜め方向から入射した入射光のうち、光吸収領域30に到達した入射光、例えば入射光100は、光吸収領域30で吸収されるため、視野角制御シート10から出射しない。一方、光吸収領域30に到達しない入射光、例えば入射光101、102は、視野角制御シート10の光透過領域20を通過し、光出射平面12から出射され、その後、プリズムシート40の入射側平面41に入射し、各プリズム43を通過し、プリズム表面42から出射する。
ここで、光吸収領域30に吸収されずに視野角制御シート10から出射し、プリズムシート40に入射する入射光は、次の式(1)の関係を満足する入射光に限定される。この式(1)について、図3に示すように、プリズムシート40に入射した入射光101と、プリズムシート40の入射側平面41に対する法線とのなす入射角をθiとし、視野角制御シート10の光透過領域20の屈折率をn0、プリズムシート40の屈折率をnとする。
|θi|≦Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}・・(1)なお、本実施の形態1においては、上式より|θi|≦14.9[度]となる。
次に、入射光がプリズムシート40から出射する際の振る舞いに着目する。プリズムシート40に入射した入射光は、各プリズム43のプリズム面43aまたは43bに入射し、このプリズム面43aまたは43bから出射する。ここで、各プリズム43の一対のプリズム面43a、43bのうち、プリズムシート40に入射した入射光と、入射側平面41に対する法線とのなす入射角θiが、ある値(θi0とする)となる入射光について、この入射光と各プリズム面43a、43bに対する法線とのなす角θpが小さい方のプリズム面を入射角θi0に対する第1プリズム面と称し、それが大きい方のプリズム面を入射角θi0に対する第2プリズム面と称する。すなわち、θi0>θpとなるプリズム面が第1プリズム面であり、θi0<θpとなるプリズム面が第2プリズム面である。
前述のように、入射角θiは、|θi|≦Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}の関係を満たす任意の値を取り得るため、第1プリズム面、第2プリズム面という呼称は、プリズム面43a、43bに固有のものではなく、プリズムシート40に入射する光の入射角により入れ替わる、つまり、入射角に対する相対的な呼称であるため、注意を要する。以後、簡単のため、入射角θiに対する第1プリズム面、入射角θiに対する第2プリズム面を、単に第1プリズム面、第2プリズム面と称する。
図3、図4における符号xは、入射側平面41と平行な方向において、最大角入射光102が第1プリズム面に到達する位置と、その第1プリズム面の谷線43dとの距離成分である。
第1プリズム面に到達した入射光、例えば入射光102は、プリズムシート40を設置しない場合、つまり、視野角制御シート10から直接空気中に出射する光の出射角に比べ、出射角θoが小さくなる方向に屈折する。よって、視野角制御シート10から空気中に出射する光の出射角θoが最大となる光、すなわち視野角制御シート10を透過する光のうち、最大入射角(Tan−1{(pa−w)/h})となる入射光、例えば入射光102がプリズムシート40に入射する入射角θimax(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})})が第1プリズム面に到達するような位置関係となるように、視野角制御シート10とプリズムシート40との相対位置、より具体的には、プリズム列PSの各プリズム43とルーバー構造RSの各光吸収領域30との相対位置を調整することによって、出射光の広がりを制限することができ、視野角制御性の高い表示装置を容易に得ることができる。さらに言えば、θimaxの最大角入射光が、第1プリズム面の谷線43dの近傍に到達するように各プリズム43と各光吸収領域30の位置関係を調整することが望ましい。
一方、第2プリズム面に到達する入射光、例えば光線101は、プリズムシート40を設けない場合、つまり視野角制御シート10から空気中に出射する光に比べ、出射角θoが大きくなる方向に屈折する。しかしながら、プリズム列PSの各プリズム43とルーバー構造RSの各光吸収領域30との位置関係を上述の通りとするなどの方法により、第2プリズム面に到達する光の入射角が小さくなるように調整し、且つ傾斜角αを適切な値とすれば、第2プリズム面に到達した光の最大出射角を、プリズムシート40を設けない場合の最大出射角よりも小さくできる。実際の設計では、第1プリズム面および第2プリズム面を出射する光の出射角が所望の出射角範囲内となるように傾斜角α、距離成分x、プリズム列PSの各プリズム43のピッチpp、厚さH、さらには、最大入射角θimaxを決定するパラメータである各光吸収領域30のピッチpa、幅w、高さh、屈折率n0、nを決定すれば良い。
さらに、各パラメータの関係について詳細に検討する。前述のようにプリズム列PSとルーバー構造RSの位置関係を、θimaxの光が第1プリズム面の谷線43d側端に到達する位置関係とした場合、第1プリズム面から出射する光の最大出射角θo1はスネルの法則に従い次の式(2)で表される。ただし、本実施の形態1については、プリズム列PSとルーバー構造RSの相対位置を、x=0となるように調整している。
θo1=|Sin−1{n×Sin(θimax−α)}+α|
=|Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}−α)}+α| ・・・(2)
一方、第2プリズム面に到達する光のうち最大の入射角の光は、θimaxの光が第1プリズム面に到達した位置から、θiが小さくなる方向に(pp/2−x)ずれた位置で第2プリズム面に到達する光であるから、第2プリズム面に到達する光のうち最大となる入射角θimax2は、Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{((pa−w)×(H−(pp/2−x)×Tan(α))/h+x−pp/2)/H})}となる。よって、第2プリズム面から出射する光の最大出射角θo2はスネルの法則に従い次の式(3)で表される。
θo2=|Sin−1{n×Sin(θimax2+α)}―α|
=|Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{((pa−w)×(H−(pp/2−x)×Tan(α))/h+x−pp/2)/H})})+α}}−α| ・・・(3)
次に従来の表示装置との差異を図5を用いて説明する。図5は従来の視野角制御シート10のみを用いて視野角制御を行なう方式の表示装置について説明するための部分断面図である。従来例においてはプリズムシート40を設置していない。このため、出射時の屈折により出射角θoはSin−1(Sinθi×n)となる。よって、図3、図4に示したこの発明による視野角制御シート10と同じ光の広がり範囲(|θo|≦20[度])に制限するには、θiを±13.2[度]以下に制限する必要があり、(p−w)/h≦0.234の条件を満たす必要がある。この条件を満たすためには光吸収領域30のピッチpa、幅wを図3、図4に示したこの発明の実施の形態1と同じとすると、光吸収領域30の高さhは約171[μm]以上必要となり、光吸収領域30に高いアスペクト比が要求されるために製造が困難になり、また、必要とされる視野角が変わるごとに、所望の寸法の溝部21を形成するための金型など、追加の設備投資が必要となる。
なお、プリズムシート40を設けない場合(従来例)の最大出射角はSin−1{n×Sin(|θimax|)}であるから、この発明に係る表示装置の構成要素となるプリズムシート40と視野角制御シート10、およびその相対的な位置関係の各パラメータが、次の式(4)を満たすことにより、視野角制御性を高めた表示装置を得ることができる。
|Sin−1{n×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}|≧|Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1(((pa−w)×(H−(pp/2−x)×Tan(α))/h+x−pp/2)/H))}+α)}−α| ・・・(4)
式(2)乃至(4)の各パラメータの関係について、さらに詳細に検討すると、式(2)より明らかなように、第1プリズム面から出射する光の最大出射角θo1は傾斜角αが大きくなるにつれて小さくなり、式(3)から明らかなように、第2プリズム面から出射する光の最大出射角θo2は、傾斜角αが大きくなるにつれて大きくなる。図6は、実施の形態1において、上述のパラメータのうち、傾斜角αのみを変化させたときの第1プリズム面、第2プリズム面から出射する光の最大出射角θo1、θo2、およびプリズムシートを設けなかった場合の最大出射角を示したものである。図6から、0.0<α≦9.4[度]としたときにプリズムシート40を設置しない場合に比べて視野角制御性が向上していることが理解される。
さらに詳細に図6を見ると、最大出射角θo1とθo2が一致する点で最大の視野角制御性が得られることが理解される。図6では、α≒5[度]のとき、プリズムシート40からの最大出射角は最小の値(約20.0[度])に制限されており、プリズムシート40を設置しない場合の約22.7[度]と比較して、最大の効果が得られている。
以上のように、式(2)で示される最大出射角θo1と式(3)で示される最大出射角θo2がほぼ一致する、つまり、下式(5)で示される関係を満たすように各パラメータを決定することにより、出射角度範囲を最も小さく制限することができ、視野角制御性の高いシートを得ることができる。
|Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}−α)}+α| ≒ |Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1(((pa−w)×(H−(pp/2−x)×Tan(α))/h+x−pp/2)/H))}+α)}−α| ・・・(5)
次に、実施の形態1において、上述のパラメータのうち、距離成分xのみを変化させた場合について考える。第1プリズム面、第2プリズム面から出射する光の最大出射角θo1、θo2、およびプリズムシート40を設けなかった場合の最大出射角を図7に示した。図7から、距離成分xが小さいほどプリズムシート40から出射する光の出射角は小さく制限されることが理解される。最も出射角を小さく制限できるのはx=0となる点であるため、この発明に係る表示装置において、視野角制御性を高めるためには、距離成分xは小さいほど良い、つまりx≒0とすることがより好ましい。
また、光吸収領域30のピッチpaとプリズム43のピッチppの関係に着目すると、これらの値が異なる場合には、表示画面内、つまり視野角制御シート10とプリズムシート40が重なった光学シート部材7となったシートの面内で光吸収領域30とプリズム43の相対位置にズレが生じ、結果として全画面内で距離成分xを最小とすることが困難であることが明らかである。従って、全画面においてほぼ均一な視野角制御性が得られる、表示品位の高い表示装置を得るためには、pa≒ppとすることが好ましい。
なお、実施の形態1においては、第1プリズム面から出射する光の最大出射角、および第2プリズム面から出射する光の最大出射角が共に約20[度]となるように、各パラメータを前述の通りに決定している。
以上のように実施の形態1の表示装置は、光源1と、この光源1からの光を受けて表示すべき画像光を出射する表示制御素子5と、光源1と表示制御素子5との間、あるいは表示制御素子5の出射面側に配置されたシート部材7を備え、シート部材7は、互いに平行な光入射平面11と光出射平面12を有する視野角制御シート10と、視野角制御シート10の光出射平面12に対向して配置されたプリズムシート40を有し、視野角制御シート10は、光入射平面11と光出射平面12との間に、光透過性材料で構成された光透過領域20と、この光透過領域20の中に形成された複数の光吸収領域30を含み、これらの光吸収領域30は、相互間に光透過領域20が位置するようにして、光入射平面11と平行な基準線Sに沿って互いに平行に延びており、プリズムシート40は、光透過材料で構成され、視野角制御シート10の光出射平面12と対向する入射側平面41と、この入射側平面41の上部に連続して形成された複数のプリズム43を有し、これらのプリズム43は、基準線Sに沿って互いに平行に延びるように形成される。この構成により、シート部材7からの出射光が広がるのを抑制し、狭い視野角を、安価で光利用効率を高くして実現できるとともに、比較的安価なプリズムシート40を用いて、比較的安価に、簡便に視野角を所望の値に調整した表示装置を実現することができる。
また実施の形態1は、プリズムシート40の各プリズム43に到達する光のうち、視野角制御シート10の光入射平面11に対する法線との角度が最大の光を最大角入射光102とし、この最大角入射光102の入射角を最大入射角θimaxとしたとき、最大入射光102が、各プリズム43の一対のプリズム面43a、43bのうち、プリズム面43a、43bに対する法線と最大角入射光102とのなす角θpが、最大入射角θimaxよりも小さい側の第1プリズム面に到達するように、視野角制御シート10とプリズムシート40の相対位置を設定する。この構成により、プリズムシート40からの出射光の広がりを制限できるため、視野角制御性の高い表示装置を実現することができる。
また、実施の形態1は、視野角制御シート10の光入射平面11と平行で基準線Sと直交する方向における複数の光吸収領域30のピッチをpa、各光吸収領域30の幅をw、視野角制御シート10の厚さ方向における各光吸収領域30の高さをh、各光吸収領域30の入光側端面32から各プリズム43のプリズム稜線43cまでの厚さをH、プリズムシート40の入射側平面41と各プリズムのプリズム面とのなす角をα、入射側平面41と平行で基準線Sと直交する方向における複数のプリズム43のピッチをpp、視野角制御シート10の光透過領域20の屈折率をn0、プリズムシート40の屈折率をnとし、また、前記プリズムシートの入射側平面と平行な方向において、最大角入射光102が第1プリズム面に到達する位置と第1プリズム面の谷線43dとの距離成分をxとしたとき、
|Sin−1{n×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}|≧|Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1(((pa−w)×(H−(pp/2−x)×Tan(α))/h+x−pp/2)/H))}+α)}−α|
の関係を満たすように構成される。この構成により、視野角制御性を高めた表示装置を実現することができる。
実施の形態1は、さらに、
|Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}−α)}+α| ≒ |Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1(((pa−w)×(H−(pp/2−x)×Tan(α))/h+x−pp/2)/H))}+α)}−α|
の関係を満たすように構成される。この構成により、各プリズム43の各プリズム面43a、43bから出射する光の出射角度をほぼ等しくすることができ、出射角度範囲を最小にすることができ、また、入射側平面41と平行で基準線Sと直交する方向において、プリズム面43a、43bの視野角特性がほぼ等しくなり、光利用効率を高くし、しかも視野角制御性に優れた表示装置を実現することができる。
また、実施の形態1では、光入射平面11と平行で基準線Sと直交する方向における複数の光吸収領域30のピッチpaと、複数のプリズム43のピッチppとがほぼ等しく構成することにより、表示画面内での視野角制御特性の変化を抑制し、表示画面の全面でほぼ均一な視野角制御性を有する表示装置を実現することができる。
また、実施の形態1では、プリズムシート40の入射側平面41と平行な方向において、最大角入射光102が第1プリズム面に到達する位置と第1プリズム面の谷線との距離成分xがほぼゼロとなるように構成することにより、プリズムシートへの入射角が大きい光を、より多く第1プリズム面から出射させることができ、より視野角制御性の高い表示装置を実現することができる。
さらに、実施の形態1では、視野角制御シート10とプリズムシート40が、互いに貼り合わされて光学密着構造となっており、表示装置の使用時に、視野角制御シート10とプリズムシート40との位置関係が変化することがないため、より信頼性の高い、視野角制御性に優れた表示装置を実現することができる。
実施の形態2.
図8は、この発明による表示装置の実施の形態2におけるシート部材7Aを示す断面図である。この実施の形態2で使用されるシート部材7Aでは、実施の形態1における視野角制御シート10に代わって、視野角制御シート10Aを使用する。この視野角制御シート10Aは、実施の形態1における視野角制御シート10と同様に、光入射平面11と光出射平面12を有するが、複数の光吸収領域30が、その出光側端32が視野角制御シート10Aの光出射平面12に隣接するようにして、光透過領域20の中に形成される。この結果、光透過領域20は、複数の各光吸収領域30の入光側端31を覆うように形成され、各光吸収領域30の入光側端31から、各プリズム43のプリズム稜線43cまでの厚さHが、実施の形態1よりも小さくされる。実施の形態2のおける厚さHは、具体的には、250[μm]とされる。その他は、実施の形態1のシート部材7と同じに構成される。
実施の形態2の視野角制御シート10Aにおける各光吸収領域30は、視野角制御シート10Aの光出射平面12に複数の溝21を形成し、この各溝21内に、光吸収材料、例えば着色顔料を含有したアクリル樹脂を充填して形成され、着色顔料としては、例えば、カーボンブラックを使用する。
この実施の形態2において、式(2)乃至(5)の各パラメータについて、傾斜角αのみを変化させたときの第1プリズム面、第2プリズム面から出射する光の最大出射角θo1、θo2、およびプリズムシート40を設けなかった場合の最大出射角を図9に示した。
図9における最大出射角θo1とθo2の関係は、実施の形態1で述べたように、θo1≒θo2となる時に最大出射角が最小となる点については同様だが、最大出射角の値が、プリズムシート40を設置しなかった場合が約22.7[度]、実施の形態1に示した構成では約20.0[度]であったのに対し、約17.5[度](α≒10[度]のとき)と、さらにプリズムシート40からの出射角を小さく制限できていることが理解される。これは、式(2)からも明らかなように、厚さHが小さいほど、第2プリズム面に到達する光の中で、プリズムシート40の入射側平面41の法線と入射光のなす角が最大の入射角となる光の入射角が小さくなるためである。従って、厚さHを小さくする、つまり視野角制御シート10Aのルーバー構造RSを視野角制御シート10の出射側平面12側に構成することが、より視野角制御性を向上する上で、さらに好ましい。
以上のように、実施の形態2では、視野角制御シート10Aの光出射平面12側に、光吸収領域30の延伸方向と平行な方向に各プリズム43が延びるよう、位置調整したプリズムシート40を設けることにより、出射時に屈折によって光が広がることを抑制でき、より難易度の高い、狭い視野角の表示装置を得ることができる。また、前述の式を用いて、所望の視野角が得られるシート構成に設定すれば、比較的安価に、簡便に視野角の調整を行なうことができる。
その他の実施の形態.
実施の形態1、2は、この発明の実施の具体的な実施の形態を示すものであるが、この発明を限定するものではなく、この発明による表示装置は、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の改変ができる。
図10、図11、図12は、その改変の一例を示す。図10、図11は、プリズム列PSの断面形状を変形させたものである。図10に示すシート部材7Bは、断面形状を多角形、具体的には台形形状にしたプリズム43Aを含むプリズム列PSを形成したプリズムシート40Aを用いる。図11に示すシート部材7Cは、断面形状を半円柱形にしたプリズム43Bを含むプリズム列PSを形成したプリズムシート40Bを用いる。実施の形態1に示した断面形状が三角形状のプリズム43に比べ、出射光の細かな屈折方向の制御が可能となり、より厳密な視野角制御が可能となる。なお、図11においては、プリズム列PSを形成する半円曲線の接線と出射側平面41とのなす角が、傾斜角αとなる。図10、図11でも、各プリズム43A、43Bの中心が、各光吸収領域30の中心線L上に位置するよう、各プリズム43A、43Bが形成される。なお、図10、11では、実施の形態2の視野角制御シート10Aが使用されているが、実施の形態1の視野角制御シート10を使用することも勿論可能である。
図12に示すシート部材7Dは、視野角制御シート10Aとプリズムシート40の間に平行平板50を挿入し、視野角制御シート10Aの光入射平面11と各プリズム43のプリズム稜線43cとの厚さHを調整したものである。比較的入手しやすい平行平板50の挿入により、さらに簡便に、精度良く視野角の調整ができるようになる。なお、平行平板50を挿入する場合には、その屈折率に応じて、前述のスネルの法則を用い、視野角制御シート10Aの光吸収領域30とプリズムシート40のプリズム43の位置調整を行なうことが必要である。なお、図12でも、実施の形態2の視野角制御シート10Aが使用されているが、実施の形態1の視野角制御シート10を使用することも勿論可能である。
また、溝21の断面形状についても、長方形に限られるものではなく、台形や半楕円形状など溝加工方法やシート成形方法などに合わせて任意に選定すればよい。なお、光吸収領域30の幅wは形状および最大入射角θimaxに基づいて適宜決定すればよく、例えば台形形状の断面形状の場合、w={(上底の幅)+(下底の幅)}/2で表わされる。
また、視野角制御シート10、10A、およびプリズムシート40、40A、40Bの材質も実施の形態1に示したものに限定されるものではなく、例えば光透過領域20およびプリズムシート40、40A、40Bについては、ポリカーボネート樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂、シクロオレフィン樹脂などの熱可塑性樹脂に限らず、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂、さらにはガラスなどの光を透過する性質を持った材質を用途に応じて選定すればよく、また、視野角制御シート10、10Aの光吸収領域30を構成するために充填される光吸収材料についても、着色顔料、およびバインダーを用途に応じて選定することができ、例えば、着色顔料としては、黒鉛や鉄黒(四酸化三鉄)、酸化コバルト(四酸化三コバルト)などの黒色粒子を用いても良いし、その他、アルミン酸コバルト(青色顔料)、弁柄(赤色顔料)などの着色顔料や、それらの混合物を用いることができ、バインダーとしては、例えば、ウレタン樹脂やセルロース樹脂などを用いることができる。
この発明による表示装置の実施の形態1を示す分解斜視図である。 実施の形態1におけるシート部材の断面図である。 実施の形態1にシート部材の部分拡大断面図である。 実施の形態1におけるシート部材のプリズムシート側の部分拡大断面図である。 従来の視野角制御シートの部分拡大断面図である。 実施の形態1におけるプリズム面の傾斜角αと最大出射角θo1、θo2の関係、および従来の視野角制御シートの最大出射角を示す図である。 実施の形態1における距離成分xと最大出射角θo1、θo2の関係、および従来の視野角制御シートの最大出射角を示す図である。 この発明による表示装置の実施の形態2におけるシート部材の部分拡大断面図である。 実施の形態2におけるプリズム面の傾斜角αと最大出射角θo1、θo2の関係、および従来の視野角制御シートの最大出射角を示す図である。 この発明による表示装置の他の実施の形態におけるシート部材を示す断面図である。 この発明による表示装置の他の実施の形態におけるシート部材を示す断面図である。 この発明による表示装置の他の実施の形態におけるシート部材を示す断面図である。
符号の説明
1;光源、5:表示制御素子、7、7A、7B:シート部材、
10、10A:視野角制御シート、11:光入射平面、12:光出射平面、
20:光透過領域、30:光吸収領域、40、40A、40B:プリズムシート、
41:入射側平面、43、43A、43B:プリズム、43a、43b:プリズム面。

Claims (8)

  1. 光源と、この光源からの光を受けて表示すべき画像光を出射する表示制御素子と、前記光源と表示制御素子との間、あるいは前記表示制御素子の出射面側に配置されたシート部材を備え、
    前記シート部材は、互いに平行な光入射平面と光出射平面を有する視野角制御シートと、前記視野角制御シートの光出射平面に対向して配置されたプリズムシートを有し、
    前記視野角制御シートは、前記光入射平面と光出射平面との間に、光透過性材料で構成された光透過領域と、この光透過領域の中に形成された複数の光吸収領域を含み、これらの光吸収領域は、相互間に前記光透過領域が位置するようにして、前記光入射平面と平行な基準線に沿って互いに平行に延びており、
    前記プリズムシートは、光透過材料で構成され、前記視野角制御シートの光出射平面と対向する入射側平面と、この入射側平面に対向する面に連続して形成された複数のプリズムを有し、これらのプリズムは、前記基準線に沿って互いに平行に延びるように形成されたことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置であって、前記プリズムシートの各プリズムに到達する光のうち、前記視野角制御シートの光入射平面に対する法線との角度が最大の光を最大角入射光とし、この最大角入射光の入射角を最大入射角θimaxとしたとき、前記最大入射光が、前記各プリズムの一対のプリズム面のうち、前記プリズム面に対する法線と前記最大角入射光とのなす角が、前記最大入射角θimaxよりも小さい側の第1プリズム面に到達するように、前記視野角制御シートと前記プリズムシートの相対位置を設定したことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2記載の表示装置であって、前記光入射平面と平行で前記基準線と直交する方向における前記複数の光吸収領域のピッチをpa、前記各光吸収領域の幅をw、前記視野角制御シートの厚さ方向における前記各光吸収領域の高さをh、前記各光吸収領域の入光側端面から前記各プリズムの頂点までの厚さをH、前記プリズムシートの入射側平面と前記各プリズムのプリズム斜面とのなす角をα、前記基準線と直交する方向における前記複数のプリズムのピッチをpp、前記視野角制御シートの光透過領域の屈折率をn0、前記プリズムシートの屈折率をnとし、また、前記プリズムシートの入射側平面と平行な方向において、前記最大角入射光が前記第1プリズム面に到達する位置と前記第1プリズム面の谷線との距離成分をxとしたとき、
    |Sin−1{n×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}|≧|Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1(((pa−w)×(H−(pp/2−x)×Tan(α))/h+x−pp/2)/H))}+α)}−α|
    の関係を満たすことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3記載の表示装置であって、さらに、
    |Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1{(pa−w)/h})}−α)}+α| ≒ |Sin−1{n×Sin(Sin−1{(n0/n)×Sin(Tan−1(((pa−w)×(H−(pp/2−x)×Tan(α))/h+x−pp/2)/H))}+α)}−α|
    の関係を満たすことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項記載の表示装置であって、前記光入射平面と平行で前記基準線と直交する方向における前記複数の光吸収領域のピッチpaと、前記複数のプリズムのピッチppとがほぼ等しいことを特徴とする表示装置。
  6. 請求項2から4のいずれか一項記載の表示装置であって、前記プリズムシートの入射側平面と平行な方向において、前記最大角入射光が前記第1プリズム面に到達する位置と前記第1プリズム斜面の谷線との距離成分xがほぼゼロとなるように構成したことを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1または2記載の表示装置であって、前記視野角制御シートの各光吸収領域の出光側端が、前記視野角制御シートの光出射平面に隣接するように形成されていることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項記載の表示装置であって、前記視野角制御シートと前記プリズムシートが、互いに貼り合わされて光学密着構造となっていることを特徴とする表示装置。
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