JP2008174348A - 乗客コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆるポールレス型自動運転方式の乗客コンベアにおいて、検出対象領域内で乗客を確実に検出できるようにしながら検出対象領域外での誤検出を極力抑制して、無駄に通常速度での運転を開始させてしまう問題を有効に回避できるようにする。
【解決手段】乗降口に進入した乗客を検出するための一対の乗客検出センサ11A,11Bを、乗降口の上方から鉛直方向に見下ろしたときに互いの検出範囲の中心軸CL1,CL2が乗降板5上において交差し、且つ、デッキボード2の側面側から水平方向に見たときに個々の検出範囲の中心軸CL1,CL2がデッキボード2上に固定された欄干パネル3と重なる向きとなるように、内デッキ2aの先端部に各々設置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータや動く歩道等の乗客コンベア、特に、乗降口に進入する乗客が検出されることに応じて通常速度での運転を開始する自動運転方式の乗客コンベアに関する。
エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアは、無端状のチェーンにより多数のステップを連結し、モータでチェーンを駆動してこれら多数のステップを循環移動させることで、ステップ上に搭乗した乗客を一方の乗降口から他方の乗降口へと搬送する構造である。この種の乗客コンベアにおいては、乗客の有無にかかわらず常に通常速度での運転を継続させていると、無駄に電力が消費されるという問題がある。このような問題を解決するものとして、乗客がいない間は運転を停止、或いは低速運転の状態としておき、乗降口に進入する乗客が検出されたときに、通常速度での運転を開始するようにした自動運転方式の乗客コンベアが提案されている。
この自動運転方式の乗客コンベアとしては、従来、乗降口への進入路を挟んで設置された一対の支柱の一方に透過型光電センサの投光器、他方に受光器をそれぞれ取り付け、一対の支柱の間を乗客が通過したときに投光器から受光器への光が遮断されることを利用して乗客を検出し、通常速度での運転を開始する構成のものが一般的であった。しかしながら、このような構成では、乗降口への進入路に一対の支柱を設置する必要があるため、乗客コンベアの設置環境によっては支柱の設置スペースを確保できずに自動運転に対応できない場合もある。また、乗降口への進入路に支柱を設置することが美観の低下を招く要因となるといった懸念もある。
そこで、近年では、支柱を設置することなく乗降口に進入する乗客の検出を可能にして自動運転を実現できるようにした、いわゆるポールレス型自動運転方式の乗客コンベアが提案され、現在、普及に向けて様々な技術改良が試みられている状況にある。このポールレス型自動運転方式の乗客コンベアは、例えば、乗客コンベアにおける左右の欄干パネルを支えるデッキの先端部、具体的には左右一対の内デッキの先端部(乗降口近傍の部位)などに、投光器と受光器とが一体となった反射型の光電センサをそれぞれ設置して、投光器から出射されて乗客によって反射された光を受光器で受光することにより乗客を検出し、乗客が検出されると通常速度での運転を開始する構成となっている。
この種のポールレス型自動運転方式の乗客コンベアにおいては、反射型光電センサなどの乗客検出センサで乗降口に進入してくる乗客を確実に検出できるようにすること、すなわち、乗客検出センサによる検出対象となる領域(以下、検出対象領域という。)を適切な範囲に設定することが極めて重要な課題となっている。このような観点から、例えば特許文献1においては、乗客検出センサによる検出対象領域を、乗客コンベアの乗降口に設けられたコムの先端から1.7〜1.9mの範囲に設定することが提案されている。
特開2005−112616号公報
この種のポールレス型自動運転方式の乗客コンベアにおいて、乗客検出センサによる検出対象領域は、通常、個々の乗客検出センサの設置角度(個々の乗客検出センサの検出範囲の中心軸が向く方向)の最適化と、乗客検出センサの感度調整とにより実現されている。すなわち、乗客検出センサが例えば左右一対の内デッキの先端部などに各々設置されている場合、これら一対の乗客検出センサは、個々のセンサの検出範囲の中心軸(投光器から出射される赤外線などの光の光軸)からの広がりを考慮して、検出対象領域として設定したい領域をカバーできるように、設置角度が決定されている。また、これらの乗客検出センサとしては、通常、ダイヤル操作などで感度の調整が可能なものが用いられ、検出対象領域として設定したい領域内において十分なセンサ感度が得られるように、各乗客検出センサの感度調整が行われている。
ところで、この種のポールレス型自動運転方式の乗客コンベアにおいて乗客検出センサとして用いられる反射型光電センサは、その感度が、検出対象までの距離だけでなく検出対象の色によっても変化し、検出対象までの距離が同じであっても、検出対象が例えば白などの反射率の高い色であれば高い感度が得られる一方、検出対象が例えば黒などの吸収率の高い色であれば感度が低下する。このため、通常は、検出対象領域として設定したい領域内において黒い色の服装の乗客も確実に検出できるレベルに、乗客検出センサの感度が調整されている。
しかしながら、乗客検出センサの感度をこのように調整した場合、例えば白い色などは検出対象領域として設定したい領域外でも検出されることになり、乗降口付近をたまたま通りかかった人が白い服装であれば、その人を乗客検出センサで検出してしまい、無駄に通常速度での運転を開始させてしまうという問題が生じていた。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、検出対象領域内で乗客を確実に検出できるようにしながら検出対象領域外での誤検出を極力抑制して、無駄に通常速度での運転を開始させてしまう問題を有効に回避することができる乗客コンベアを提供することを目的としている。
本発明は、ステップの両側に配設された一対のデッキの先端部に各々設置された一対の乗客検出センサと、これら一対の乗客検出センサの少なくとも一方により乗降口に進入する乗客が検出されたときに通常速度での運転を開始させる駆動制御手段とを備える自動運転方式の乗客コンベアにおいて、一対の乗客検出センサの設置に工夫を加えることで、上述した課題を解決する。具体的には、一対の乗客検出センサを、乗降口の上方から鉛直方向に見下ろしたときに互いの検出範囲の中心軸が乗降口に設置された乗降板上において交差し、且つ、デッキの側面側から水平方向に見たときに個々の検出範囲の中心軸がデッキ上に固定された欄干パネルと重なる向きとなるように、一対のデッキの先端部に各々設置するようにしている。
本発明に係る乗客コンベアでは、一対の乗客検出センサを、デッキの側面側から水平方向に見たときに個々の検出範囲の中心軸がデッキ上に固定された欄干パネルと重なる向きとなるように設置することで、乗降口から所定距離以上離れた位置では、各乗客検出センサの検出範囲が人の平均的な身長高さよりも高い位置となり、このような離れた位置での誤検出を有効に抑制することができる。また、一対の乗客検出センサを、乗降口の上方から鉛直方向に見下ろしたときに互いの検出範囲の中心軸が乗降口に設置された乗降板上において交差する向きとなるように設置することで、乗降口に近い位置ではステップの幅方向(左右方向)の全域において身長の低い子供なども確実に検出することができる。
本発明に係る乗客コンベアによれば、検出対象領域内で乗客を確実に検出できるようにしながら検出対象領域外での誤検出を極力抑制して、無駄に通常速度での運転を開始させてしまう問題を有効に回避し、効率のよい運転を実現することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明を適用した自動運転方式の乗客コンベアにおける乗降口近傍の様子を示す平面図、図2は図1に示した乗客コンベアを図1中の矢印A方向に見た側面図である。これら図1及び図2に示す乗客コンベアは、無端状のチェーンにより連結された多数のステップ1をモータ駆動により循環移動させることで、ステップ1上に搭乗した乗客を一方の乗降口から他方の乗降口へと搬送するものである。ステップ1の移動方向と直交する幅方向の両側には、一対のデッキボード2が配設されており、各デッキボード2上に固定されるかたちで一対の欄干パネル3が立設されている。欄干パネル3の周囲にはベルト状のハンドレール4が装着されている。ハンドレール4は、ステップ1上に搭乗している乗客が把持する手摺であり、ステップ1の移動と同期して欄干パネル3の周囲を周回する。
乗降口の床面には、所定の範囲内で乗降板5が敷設されている。この乗降板5は、その表面が凹凸形状とされており、循環移動するステップ1への乗り降りの際に乗客が足を滑らせないようにしている。また、ステップ1と乗降板5の間には、ステップ1の表面と噛み合ってゴミの混入などを防止する櫛歯形状のコムプレート6が設置されている。なお、乗降板5の幅方向の両側には、乗客を乗降口へと誘導するための誘導柵7が設置されている。また、乗降板5の下方には、ステップ1を移動させるための駆動機構などが配設された機械室が設けられており、メンテナンス時には作業員が乗降板5を持ち上げて機械室の中に入り込んで作業を行えるようにしている。
ステップ1の幅方向両側に配設された一対のデッキボード2は、欄干パネル3を挟んでステップ1に近い側に配置された内デッキ2aと、ステップ1から離れた位置に配置された外デッキ2bとから構成されている。そして、各デッキボード2の内デッキ2aの先端部(乗降口近傍の部位)に、乗降口に進入した乗客を検出するための一対の乗客検出センサ(1次センサ)11A,11Bが設置されている。また、各デッキボード2の内デッキ2aには、乗客検出センサ11A,11Bよりもステップ1の踏切位置(コムプレート6が設置されている位置)に近い位置に、ステップ1の踏切位置の手前で乗客を検出する2次センサ12が設置されている。
乗客検出センサ11A,11Bとしては、例えば、投光器と受光器とが一体とされた反射型の光電センサが用いられる。これら乗客検出センサ11A,11Bは、投光器から赤外線などの光を出射し、この光が乗降口に進入する乗客によって反射されたときに、その反射光を受光器で受光することによって乗客を検出する。また、これら乗客検出センサ11A,11Bは、例えばダイヤル操作などによってセンサ感度を調整できる機能を備えている。
一方、2次センサ12としては、例えば、投光器と受光器とが対向配置された構造の透過型の光電センサが用いられる。この2次センサ12は、投光器から出射されて受光器に向かう光が、これら投光器と受光器との間を通過する乗客によって遮られることを利用して、乗降口から踏切位置を通過してステップ1上に搭乗する乗客を検出する。
本発明を適用した乗客コンベアは、自動運転の制御を行う駆動制御装置を備えており、乗客検出センサ11A,11Bにより乗降口に進入する乗客が検出されない間は、運転停止、或いは低速運転(例えば、ステップ1の移動速度が10m/min)による乗客待機の状態とされて、消費電力の低減が図られる。そして、乗客検出センサ11A,11Bの少なくとも一方により乗客が検出されたときに、通常速度での運転(例えば、ステップ1の移動速度が30m/min)が開始される。その後、2次センサ12によりステップ1の踏切位置を通過する乗客が検出されると、駆動制御装置内部のタイマがカウントを開始し、乗客を一方の乗降口から他方の乗降口へと搬送するのに必要な時間に所定の余裕時間を加算した所定時間T1が経過すると、通常速度での運転が停止されて乗客待機状態に復帰する。なお、所定時間T1が経過する前に2次センサ12により新たに乗客が検出されたときは、その段階でタイマがリセットされて新たにカウントが開始される。また、乗客検出センサ11A,11Bの少なくとも一方により乗客が検出された後、乗客がステップ1に到達するのに十分な時間T2が経過しても2次センサ12により乗客が検出されない場合は、その段階で通常速度での運転が停止され、乗客待機状態に復帰する。
以上の構成を有する自動運転方式の乗客コンベアにおいて、本発明では、図1及び図2に示すように、一対の乗客検出センサ11A,11Bが、乗降口の上方から鉛直方向に見下ろしたときに互いの検出範囲の中心軸CL1,CL2が乗降口に設置された乗降板5上において交差し、且つ、デッキボード2の側面側から水平方向に見たときに個々の検出範囲の中心軸CL1,CL2がデッキボード2上に固定された欄干パネル3と重なる向きとなるように、内デッキ2aの先端部に各々設置されている。以下、このような本発明の特徴部分の詳細について、図3及び図4に示す従来の一般的なセンサ設置構造(比較例)と対比しながら説明する。なお、図3及び図4に示す比較例は、一対の乗客検出センサ11A,11Bの設置構造以外は図1及び図2に示した本発明に係る乗客コンベアと共通であり、同一の構成部材には同一の符号を付している。
図3及び図4に示す比較例においては、一対の乗客検出センサ11A,11Bは、乗降口の上方から鉛直方向に見下ろしたときに互いの検出範囲の中心軸CL1’,CL2’が乗降板5から外れた位置で交差し、また、デッキボード2の側面側から水平方向に見たときに個々の検出範囲の中心軸CL1’,CL2’がデッキボード2上に固定された欄干パネル3と重ならない向きとなるように、内デッキ2aの先端部に各々設置されている。これは、乗降口におけるできるだけ広い範囲で乗客を確実に検出できるようにすることを優先的に考慮して、一対の乗客検出センサ11A,11Bの設置構造を決定しているためである。
具体的な数値を例示して説明すると、比較例では、ステップ1の踏切位置であるコムプレート6の先端から一対の乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1’,CL2’の交点IP’までの距離L’(図3参照)が、例えば約1.7mとなるように、各乗客検出センサ11A,11Bの水平面内における向きが定められている。そして、コムプレート6の先端から約1.7m離れた位置の交点IP’において、赤外線などの光の吸収率が高い黒色の被服を確実に検出できるように、各乗客検出センサ11A,11Bのセンサ感度が調整されている。また、比較例では、各乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1’,CL2’が水平面に対してなす仰角θA’(図4参照)が、例えば約10度となるように、各乗客検出センサ11A,11Bの上下方向の向きが定められている。
比較例においては、一対の乗客検出センサ11A,11Bを以上のように設置することで、乗降口における広い範囲において身長の低い子供も確実に検出できるようにしている。しかしながら、一対の乗客検出センサ11A,11Bの設置構造を比較例のようにした場合、乗降口から離れた位置を偶然通りかかった人を乗客検出センサ11A,11Bが乗客として誤検出してしまうことが多いことが分かってきた。これは、乗客検出センサ11A,11Bのセンサ感度が色に対する依存性を有しており、反射率の高い色は離れた位置のものでも検出してしまうためと考えられる。
このような不都合を回避するためには、単純に、乗客検出センサ11A,11Bのセンサ感度を低めに調整することが考えられるが、乗客検出センサ11A,11Bのセンサ感度を低くすると、例えば黒色の服装の乗客を検出しにくくなるといった不都合が生じる。
そこで、本発明では、検出対象領域として設定したい領域外においては、各乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲が人の平均的な身長高さよりも高い位置となるように、各乗客検出センサ11A,11Bの上下方向の向きを定めるようにしている。このような乗客検出センサ11A,11Bの上下方向の向きを周辺構造物との関係で検討したところ、各乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1,CL2が、デッキボード2の側面側から水平方向に見たときにデッキボード2上に固定された欄干パネル3と重なるようにすることで、乗客検出センサ11A,11Bの上下方向の向きが最適となり、乗降口から離れた位置での誤検出を有効に抑制できることが分かった。具体的な数値を例示すると、各乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1,CL2が水平面に対してなす仰角θA(図2参照)が、例えば10度〜30度の範囲内、より好ましくは20度前後となるように、各乗客検出センサ11A,11Bの上下方向の向きを定めることにより、乗降口から離れた位置での誤検出を有効に抑制できる。
ただし、乗客検出センサ11A,11Bの上下方向の向きを以上のように設定した場合、各乗客検出センサ11A,11Bの水平面内における向きを比較例と同等の向きとすると、乗降口の中央寄りの領域では低い位置が乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲外となり、例えば身長の低い子供が乗客コンベアの乗客として乗降口の中央寄りに進入してきた場合に、この乗客を検出できない可能性がある。そこで、本発明では、乗降口の中央寄りの領域で、1人で乗客コンベアを利用する可能性のある子供(例えば身長高さが900mm)が検出可能となるように、各乗客検出センサ11A,11Bの水平面内における向きを定めるようにしている。このような乗客検出センサ11A,11Bの水平面内における向きを周辺構造物との関係で検討したところ、乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1,CL2を乗降板5上において交差させるようにすることで、乗客検出センサ11A,11Bの水平面内における向きが最適となり、乗降口の中央寄りに進入してきた身長の低い子供を確実に検出できることが分かった。具体的な数値を例示すると、各乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1,CL2が欄干パネル3の延長線に対してなす角θS1,θS2(図1参照)が、例えば15〜30度の範囲内、より好ましくは22度前後となり、ステップ1の踏切位置であるコムプレート6の先端から乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1,CL2の交点IPまでの距離L(図1参照)が、例えば1.3m程度となるように、各乗客検出センサ11A,11Bの水平面内における向きを定めることにより、乗降口の中央寄りに進入してきた身長の低い子供を確実に検出することが可能となる。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本発明を適用した乗客コンベアによれば、乗降口に進入した乗客を検出するための一対の乗客検出センサ11A,11Bが、乗降口の上方から鉛直方向に見下ろしたときに互いの検出範囲の中心軸CL1,CL2が乗降口に設置された乗降板5上において交差し、且つ、デッキボード2の側面側から水平方向に見たときに個々の検出範囲の中心軸CL1,CL2がデッキボード2上に固定された欄干パネル3と重なる向きとなるように、内デッキ2aの先端部に各々設置されているので、これら乗客検出センサ11A,11Bによる検出対象領域として設定したい領域内では乗客を確実に検出できるようにしながら、検出対象領域外での誤検出を極力抑制して、無駄に通常速度での運転を開始させてしまう問題を有効に回避することができ、効率のよい運転を実現することができる。
なお、以上説明した乗客コンベアは本発明の一実施形態を例示したものであり、本発明が例示した内容に限定されることを意図したものではない。すなわち、本発明の技術的範囲は、以上の開示内容をもとに一般的な技術常識も鑑みて当然に導かれる技術事項も含むものである。例えば、上述した乗客コンベアは、デッキボード2と欄干パネル3とが別部材で構成され、デッキボード2上に欄干パネル3が固定支持された構造のものであるが、デッキボード2と欄干パネル3とが一体に構成された、いわゆるパネルタイプの乗客コンベアに対しても本発明は有効に適用可能である。パネルタイプの乗客コンベアに本発明を適用する場合、一対の乗客検出センサ11A,11Bは、デッキボード2の内デッキ2aに相当する部分の先端部に各々設置すればよい。
また、以上の説明では、乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1,CL2を図示したように線として捉え、これらの線の交点を中心軸CL1,CL2の交点IPとしているが、実際には乗客検出センサ11A,11Bの取り付け誤差などもあり、検出範囲の中心軸CL1,CL2を厳密な線として捉えて乗客検出センサ11A,11Bを正確に設置することは難しい。したがって、乗客検出センサ11A,11Bの検出範囲の中心軸CL1,CL2は、許容範囲内の誤差を含む、ある程度の幅を持った領域と捉えることが望ましく、この場合、中心軸CL1,CL2の交点IPは、領域が重なる部分である。
本発明を適用した自動運転方式の乗客コンベアにおける乗降口近傍の様子を示す平面図。 図1に示した乗客コンベアを図1中の矢印A方向に見た側面図。 比較例として示す乗客コンベアの乗降口近傍の様子を示す平面図。 図3に示した乗客コンベアを図3中の矢印B方向に見た側面図。
符号の説明
1 ステップ
2 デッキボード
2a 内デッキ
2b 外デッキ
3 欄干パネル
5 乗降板
11A,11B 乗客検出センサ
12 2次センサ

Claims (4)

  1. ステップの両側に配設された一対のデッキの先端部に各々設置された一対の乗客検出センサと、これら一対の乗客検出センサの少なくとも一方により乗降口に進入する乗客が検出されたときに通常速度での運転を開始させる駆動制御手段とを備える自動運転方式の乗客コンベアにおいて、
    前記一対の乗客検出センサは、前記乗降口の上方から鉛直方向に見下ろしたときに互いの検出範囲の中心軸が前記乗降口に設置された乗降板上において交差し、且つ、前記デッキの側面側から水平方向に見たときに個々の検出範囲の中心軸が前記デッキ上に固定された欄干パネルと重なる向きとなるように、前記デッキの先端部に各々設置されていること
    を特徴とする乗客コンベア。
  2. 前記一対の乗客検出センサは、前記乗降口の上方から鉛直方向に見下ろしたときに個々の検出範囲の中心軸が前記欄干パネルの延長線に対して15度〜30度の範囲内で前記乗降板側に傾斜し、且つ、前記デッキの側面側から水平方向に見たときに個々の検出範囲の中心軸が水平面に対して10度〜30度の範囲内で上方に傾斜するように、前記デッキの先端部に各々設置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記デッキは、前記欄干パネルを挟んで前記ステップに近い側に配置された内デッキと前記ステップから離れた位置に配置された外デッキとを有し、
    前記一対の乗客検出センサは、前記内デッキの先端部に各々設置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
  4. 前記ステップの踏切位置の手前で乗客を検出する2次センサをさらに備え、
    前記駆動制御手段は、前記一対の乗客検出センサの少なくとも一方により乗降口に進入する乗客が検出されて通常速度での運転を開始させた後、前記2次センサにより前記ステップの踏切位置を通過する乗客が検出されてから所定時間が経過したときに、通常速度での運転を停止させること
    を特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
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