JP2008174300A - 滅菌包装容器及び滅菌包装方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 滅菌状態で保存が必要な化粧品、医療用品、飲食物等のような製品を密封された状態で消毒により滅菌させることによって、密封過程で発生する汚染や細菌感染を防止するばかりでなく、製品の滅菌程度を極大化させ、これにより製品の滅菌状態で保存期間を増大させ、製品と容器に対して別途で進行される滅菌過程を単純化させることにより、生産性を向上させる滅菌包装容器及びこれを利用した滅菌包装方法を提供すること。
【解決手段】
製品を滅菌状態で包装する容器において、製品が投入される出入口に密閉の為の密封部１３を形成し、滅菌に使用されるガスやビームを透過させない材質からなる密封封筒１１と、密封封筒１１に設けられ、滅菌に使用されるガスやビームを透過させる材質からなる消毒用ウィンドー１２を有する。
【選択図】 図１

Description

本発明は滅菌包装容器及びこれを利用した滅菌包装方法に関するものにして、より詳細には滅菌状態で保存を要する化粧品、医療用品、飲食物等のような製品を密封された状態で、消毒により滅菌させることによって密封過程で発生する汚染や、細菌感染を防止する滅菌包装容器及び滅菌包装方法に関わる。

一般的に、化粧品、医療用品、飲食物等はユーザーに衛生的な状態で提供されると共に、その保存期間を延ばす為に滅菌処理を行い、滅菌状態を長時間保持する為に多様な滅菌包装方法及び包装容器が開発され使用されている。

このような製品等の滅菌包装方法等は化粧品、医療用品、飲食物等がたやすく変質したり、細菌感染されるのを抑制し、ユーザーに副作用による疾患等を誘発することを防止する面で極めて重要である。

このような従来の滅菌包装方法は化粧品、医療用品、飲食物等の製品を密封前に蒸気滅菌法、ガス滅菌法、放射線滅菌法、化学滅菌法、乾燥加熱滅菌法等により滅菌処理した滅菌容器に密封するようになる。

しかしながら、このような従来の滅菌包装方法は製品を滅菌した後、容器に密封包装するので滅菌された製品が包装の際大気に晒され、細菌等による汚染の恐れがあるばかりでなく、製品と容器それぞれに対する滅菌が必要な為、滅菌のための工程及び装置が複雑になるばかりでなく、これらの内いずれか一つに対する滅菌状態が解除されると、これは製品の変質等を誘発する問題点を有していた。

本発明は上述した従来の問題点を解決する為のものにして、本発明は滅菌状態で保存が必要な化粧品、医療用品、飲食物等のような製品を密封された状態で消毒により滅菌させることによって、密封過程で発生する汚染や細菌感染を防止するばかりでなく、製品の滅菌程度を極大化させ、これにより製品の滅菌状態で保存期間を増大させ、製品と容器に対して別途で進行される滅菌過程を単純化させることにより、生産性を向上させる滅菌包装容器及びこれを利用した滅菌包装方法を提供することに目的がある。

このような目的を実現する為の本発明は、製品を滅菌状態で包装する容器において、製品が投入される出入口に密閉の為の密封部を形成し、滅菌に使用されるガスやビームを透過させない材質からなる密封封筒と、密封封筒に設けられ、滅菌に使用されるガスやビームを透過させる材質からなる消毒用ウィンドーを有することを特徴とする。

さらに、本発明は製品を滅菌状態で包装する方法において、一部分に設けらる消毒用ウィンドーを通じてのみ滅菌に使用されるガスやビームが通過される密封封筒に製品を投入する段階と、密封封筒を密封させる段階と、消毒用ウィンドーを通じて滅菌に使用されるガスやビームを供給して、密封封筒内の製品を消毒する段階を含むことを特徴とする。

本発明に伴う滅菌包装容器及び滅菌包装方法によれば、滅菌状態で保存を必要とする化粧品、医療用品、飲食物等のような製品を密封された状態で消毒により滅菌することによって、密封過程で発生する汚染や細菌感染を防止するばかりでなく、製品の滅菌程度を極大化させ、これにより製品の滅菌状態で保存期間を増大させ、製品と容器に対して別途に進行される滅菌過程を単純化させることにより生産性を向上させることができる。

以下、本発明の最も好ましい実施例を添付した図面を参照して、本発明の技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように、より詳細に説明することとする。図１は、本発明に伴う滅菌包装容器を図示した斜視図である。図示した通り、本発明に伴う滅菌包装容器１０は化粧品、医療用品、飲食物等のような、製品を滅菌に使用されるガスやビームを透過させない材質の密封封筒１１と、密封封筒１１に設けられると共に、滅菌に使用されるガスやビームを透過させる材質の消毒用ウィンドー１２を含む。

密封封筒１１は一側、例えば、上段に製品が投入される為の未図示の出入口が設けられ、出入口に密閉の為の密封部１３を形成する。

密封部１３は接着剤により密封されるか又は熱により接着することができ、このような１回的な密封とは異なり、繰返し開閉が可能なようにジッパー等が使用できる。

密封封筒１１は滅菌に使用されるガスやビームを透過させない為に、多様な材質でなされ、好ましくは単一層又は複数層の銀又は銀と同じ色の材料を紙のように薄く作った銀箔からなされる。

消毒用ウィンドー１２は密封封筒１１の一側面に一部を成すように設けられ、滅菌に使用されるガスやビームを透過させる為に多様な材質からなされ、好ましくはＬＤＰＥ（Low Density Polyethylene）、ＨＤＰＥ（High Density Polyethylene）、ＰＰ（Polypropylene）、ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル、polyvinyl chloride）、ＰＳ（Polystyrene）等のような合成樹脂材により成される。

消毒用ウィンドー１２は内側の製品を肉眼で確認できるように透明材質、例えば、透明な合成樹脂材でなされ得、好ましくはＬＬＤＰＥ（Linear Low Density Polyethylene）により成される。

消毒用ウィンドー１２は内側に滅菌確認用マーカ１４が設置できるものの、このような滅菌確認用マーカ１４は製品に対する消毒による滅菌完了の際、例えば、ブラウン色相からグリーン色相に変わることにより、色相の変化を通じて滅菌の状態をディスプレーする。

一方、製品の滅菌の為に使用されるガスやビームはエチレンオキシドガス（EO Gas）又はガンマ線（Gammer Ray）であることが好ましい。

図２は本発明に伴う滅菌包装方法を図示したフローチャートである。図示した通り、本発明に伴う滅菌包装方法は消毒用ウィンドーを有する密封封筒に製品を投入する段階（Ｓ１）と、密封封筒を密封する段階（Ｓ２）と、消毒用ウィンドーを介して製品を消毒させる段階（Ｓ３）を含む。

消毒用ウィンドーを有する密封封筒に製品を投入する段階（Ｓ１）は、一部分に設けられる消毒用ウィンドー（１２；図１に図示）を介してのみ滅菌に使用されるガスやビームが通過される銀箔等と同じ材質で成される密封封筒（１１；図１に図示）に、出入口を通じて化粧品、医療用品、飲食物等の製品を投入するようになる。

密封封筒を密封させる段階（Ｓ２）は、内側に製品が投入された密封封筒１１の出入口に設けられる密封部１３を接着剤による密封、又は熱による接着により密封するか又はジッパー等の手段により密封するようになる。

消毒用ウィンドーを介して製品を消毒する段階（Ｓ３）は、消毒用ウィンドー１２を介して滅菌に使用されるガスやビームを供給して密封封筒１１内の製品を消毒するようになるものの、例えば、真空状態に密封された密封封筒１１の消毒用ウィンドー１２にエチレンオキシドガス（EO Gas）を浸透させるか、又はガンマ線（Gamma Ray）を照射するようになり、消毒用ウィンドー１２を介して浸透するエチレンオキシドガスやガンマ線により、製品は消毒され滅菌状態を有するようになる。この時、消毒時間と消毒温度は製品毎に異なり得るものの、好ましくは３０分乃至１０時間程で１０℃乃至６０℃で実施される。一方、消毒用ウィンドーを介して製品を消毒する段階（Ｓ３）以後に、消毒による製品の滅菌を確認する段階（Ｓ４）を実施することにより、製品の滅菌状態を正確に把握する。消毒による製品の滅菌を確認する段階（Ｓ４）は、透明な材質、例えば、ＰＶＣの消毒用ウィンドー１２の内側に設けられる上記にて説明した滅菌確認用マーカ１４の色相変化を通じて製品の滅菌状態を確認するようになる。

以上のように、本発明の好ましい実施例によれば、滅菌状態で保存が必要な化粧品、医療用品、飲食物等のような製品を密封された状態で消毒により滅菌することによって、密封過程で発生する汚染や細菌感染を防止するのみならず、製品の滅菌程度を極大化させ、これにより製品を滅菌状態で保存期間を増大させ、製品と容器に対して別途に進行される滅菌過程を単純化させることにより生産性を向上させる。

上述の通り、本発明に伴う滅菌包装容器及びこれを利用した滅菌包装方法は、滅菌状態で保存を必要とする化粧品、医療用品、飲食物等のような製品を密封された状態で消毒により滅菌することによって、密封過程で発生する汚染や細菌感染を防止するばかりでなく、製品の滅菌程度を極大化させ、これにより製品の滅菌状態で保存期間を増大させ、製品と容器に対して別途に進行される滅菌過程を単純化させることにより生産性を向上させる効果を有している。

上記にて説明したことは本発明に伴う滅菌包装容器及びこれを利用した滅菌包装方法を実施する為の一つの実施例に過ぎないものにして、本発明は前記の実施例に限定されず、特許請求範囲で請求する通り、本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、誰でも多様な変更実施が可能な範囲まで本発明の技術的精神が及ぶ。

本発明に伴う滅菌包装容器を図示した斜視図 本発明に伴う滅菌包装方法を図示したフローチャート

符号の説明

１１ 密封封筒
１２ 消毒用ウィンドー
１３ 密封部
１４ 滅菌確認用テク

Claims (8)

1. 製品を滅菌状態で保存する容器において、
   前記製品が投入される出入口に密閉の為の密封部を形成し、滅菌に使用されるガスやビームを透過させない材質から成る密封封筒と、
   前記密封封筒に設けられ、滅菌に使用されるガスやビームを透過させる材質から成る消毒用ウィンドーを有することを特徴とする滅菌包装容器。
2. 前記滅菌に使用されるガスやビームは、エチレンオキシドガス又はガンマ線であることを特徴とする請求項１記載の滅菌包装容器。
3. 前記密封封筒は、銀箔からなることを特徴とする請求項１記載の滅菌包装容器。
4. 前記消毒用ウィンドーは、透明なＰＶＣからなることを特徴とする請求項１記載の滅菌包装容器。
5. 前記消毒用ウィンドーの内側に設置され、製品の滅菌の状態を外部に表示する滅菌確認用マーカをさらに含むことを特徴とする請求項４記載の滅菌包装容器。
6. 製品を滅菌状態で包装する方法において、
   一部分に設けられる消毒用ウィンドーを介してのみ滅菌に使用されるガスやビームが通過される密封封筒に製品を投入する段階と、
   前記密封封筒を密封させる段階と、
   前記消毒用ウィンドーを介して前記滅菌に使用されるガスやビームを供給して前記密封封筒内の製品を消毒する段階
   を含むことを特徴とする滅菌包装方法。
7. 前記密封封筒内の製品を消毒する段階で、
   前記滅菌に使用されるガスやビームはエチレンオキシドガス又はガンマ線であることを特徴とする請求項６記載の滅菌包装方法。
8. 前記密封封筒内の製品を消毒した後、透明な前記消毒用ウィンドーの内側に設けられる滅菌確認用マーカを介して前記製品の滅菌の状態を確認する段階をさらに含むことを特徴とする請求項６記載の滅菌包装方法。

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