JP2008174026A - ワイパ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザがワイパアームの立て忘れをしてもワイパブレードの凍結を防ぐことができるワイパ制御装置を提供する。
【解決手段】車両が停止と判定された状態で、予め定められたブレード退避制御条件が成立した場合に、ワイパブレードを、ガラス面を払拭する払拭位置から、該ガラス面から離間した退避位置に向けて移動させることを特徴とするワイパ制御装置として提供可能である。
【選択図】図1
【解決手段】車両が停止と判定された状態で、予め定められたブレード退避制御条件が成立した場合に、ワイパブレードを、ガラス面を払拭する払拭位置から、該ガラス面から離間した退避位置に向けて移動させることを特徴とするワイパ制御装置として提供可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に用いられるワイパ制御装置に関するものである。
車両のワイパ制御装置では、ワイパの停止位置および格納位置ではブレードゴムがガラス面や車体に接触しており、外気温が凍結温度以下になり、しかもウィンドウガラスに雪や氷が付着している状態では、ワイパブレードが停止位置で凍結してしまい起動できなくなったり、ワイパブレードのゴムが低温で劣化することがある。この状況に対処するために、ユーザは降車時にワイパブレードをガラス面から離す(ワイパアームを立てる)ようにして凍結およびゴムの劣化を防いでいる。しかし、操作忘れや天候の変化等でワイパブレードが凍結したり劣化してしまうことは避けられない。また、ワイパブレードをガラス面から離して、戻し忘れた状態で走行を開始してしまうこともある。
そこで、ワイパアームおよびワイパブレードの少なくとも一方の表面に撥水加工を施すことにより、ワイパアームの回動軸の凍結を防止するワイパ装置が考案されている(特許文献1参照)。
また、ワイパアームに装着し、夏期の直射熱,車内から高温の輻射熱,冬期の凍結,降雪等でのワイパの変形や破損防止のためにワイパアームを持ち上げ保護するもので、しかも走行時の視界を妨げず突然の降雨や降雪等に自動的にワイパを元に戻すことができる、ワイパ自動収納機構の保護スタンドが考案されている(特許文献2参照)。
また、開閉可能なバック・ドアに設けられ、パワー・ウィンドウ装置によりウィンドウガラスが開閉可能に装備されたリア・ウィンドウに、凍結防止用の動作モードを備えたワイパ装置が考案されている(特許文献3参照)。
特許文献1の構成は、ワイパブレードに予め撥水加工を施す必要がある。また、撥水の効果が永続的であるというわけではない。
特許文献2の構成は、ワイパブレードの戻し忘れの問題は解消されるが、ワイパの保護スタンドを立てるのは手動で行う必要があり、ワイパアームの立て忘れの問題は依然として残る。
特許文献3の構成は、車両のリアウィンドウガラスの開閉を容易に行うためのもので、開閉を行わないフロントウィンドウについては言及されていない。
上記問題を背景として、本発明の課題は、ユーザがワイパアームの立て忘れをしてもワイパブレードの凍結を防ぐことができるワイパ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するためのワイパ制御装置は、車両の払拭対象となるガラス部材に臨む位置に取り付けられ、該ガラス部材のガラス面を払拭するワイパブレードと、ワイパブレードをガラス面上の予め定められた払拭区間にて往復払拭動作させるブレード払拭駆動手段と、ワイパブレードを、ガラス面を払拭する払拭位置から、該ガラス面から離間した退避位置に向けて移動させるブレード退避移動手段と、車両の停止判定を行なう停止判定手段と、車両が停止と判定された状態にて、予め定められたブレード退避制御条件が成立した場合に、ブレード退避移動手段によりワイパブレードを払拭位置から退避位置に移動させるブレード退避制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によって、ユーザの操作を必要とすることなく、ワイパブレード(すなわちワイパ)を払拭位置から退避位置に移動させることができるので、操作忘れを防止することが可能となる。また、車両が停止中のときのみにワイパブレードを退避位置に移動させる構成であるため、車両が走行状態あるときにワイパブレードが退避位置に移動してしまい、ワイパを使用できないという不都合も生じない。
また、本発明のワイパ制御装置における停止判定手段は、車両のイグニッションスイッチの状態を検出するイグニッションスイッチ状態検出手段を備え、該イグニッションスイッチがオフ状態であることを条件として車両が停止であると判定するように構成することもできる。
イグニッションスイッチがオフ状態でないということは、車両が走行状態にあると考えられるため、ワイパブレードを退避位置に移動させることは好ましくない。上記構成によって、車両が走行状態にないときにのみワイパブレードを退避位置に移動させることができ、走行状態にあるときはワイパを使用できる。
また、本発明のワイパ制御装置における停止判定手段は、車両のエンジン回転数情報を取得するエンジン回転数情報取得手段を含み、該エンジン回転数が予め定められるエンジン回転数閾値を下回ることを条件として車両が停止であると判定するように構成することもできる。
エンジン回転数が例えばアイドリング回転数であるエンジン回転数閾値を上回るということは、車両が走行状態にあると考えられるため、ワイパブレードを退避位置に移動させることは好ましくない。上記構成によっても、車両が走行状態にないときにのみワイパブレードを退避位置に移動させることができ、走行状態にあるときはワイパを使用できる。
また、本発明のワイパ制御装置における停止判定手段は、車両のシフトポジションを検出するシフトポジション検出手段を含み、該シフトポジションがパーキング位置にあることを条件として車両が停止であると判定するように構成することもできる。
シフトポジションがパーキング位置にないということは、車両が走行状態にあると考えられるため、ワイパブレードを退避位置に移動させることは好ましくない。上記構成によっても、車両が走行状態にないときにのみワイパブレードを退避位置に移動させることができ、走行状態にあるときはワイパを使用できる。
また、本発明のワイパ制御装置における停止判定手段は、車両の車速を検出する車速検出手段を含み、検出された車速がゼロであることを条件として車両が停止であると判定するように構成することもできる。
車速がゼロでないということは、車両が走行状態にあると考えられるため、ワイパブレードを退避位置に移動させることは好ましくない。上記構成によっても、車両が走行状態にないときにのみワイパブレードを退避位置に移動させることができ、走行状態にあるときはワイパを使用できる。
また、本発明のワイパ制御装置は、ワイパブレードの周囲の温度情報を取得する温度情報取得手段を備え、ブレード退避制御条件は、取得された温度情報が予め定められる温度閾値を下回る温度閾値条件を含むように構成することもできる。
上記構成によって、ガラス面が凍結する場合にのみワイパブレードを退避位置に移動させることができる。また、ユーザがワイパブレードを退避位置に移動せずに離車しても、その後に天候の変化によってガラス面が凍結するような状態となったときには、ワイパブレードは自動的に退避位置に移動するので、ワイパブレードのブレードゴムの劣化を防止することができる。
また、本発明のワイパ制御装置における温度情報取得手段は、ワイパブレードの周囲の温度情報として、ガラス面の温度を検出するガラス面温度検出手段であるように構成することもできる。
ワイパブレードの温度は、ガラス面の温度に近いことが多い。上記構成によって、ワイパブレードの周囲の温度情報を取得することが可能となる。
また、本発明のワイパ制御装置におけるガラス面温度検出手段は、ガラス部材に埋め込まれた温度センサであるように構成することもできる。
温度センサは周知のサーミスタや熱電対等を含んで構成される。上記構成によって、例えばワイパブレードの近傍に温度センサを設置することにより、低コストでワイパブレードの周囲の温度情報を取得することが可能となる。
また、本発明のワイパ制御装置における温度情報取得手段は、ワイパブレードまたはワイパアームの温度を検出するワイパ温度検出手段であるように構成することもできる。
上記構成によっても、ワイパブレードの周囲の温度情報を取得することが可能となる。
また、本発明のワイパ制御装置は、ワイパブレードを退避位置から払拭位置に復帰移動させるブレード復帰移動手段と、ワイパブレードが退避位置に移動した状態において、予め定められた復帰条件が成立した場合に、ブレード復帰移動手段によりワイパブレードを払拭位置に復帰移動させるブレード復帰制御手段とを備えるように構成することもできる。
上記構成によって、ユーザの操作を必要とすることなく、ワイパブレードを退避位置から払拭位置に移動させることができるので、操作忘れを防止することが可能となる。
また、本発明のワイパ制御装置におけるブレード退避移動手段およびブレード復帰移動手段は、ワイパブレードを、払拭位置と退避位置との間で往復駆動する退避用ブレード往復駆動手段にて構成することもできる。
上記構成によって、ワイパブレードの退避および復帰を一つの手段で構成することができるので、製造コストを抑制することが可能となる。
また、本発明のワイパ制御装置におけるブレード払拭駆動手段は、ワイパブレードが取り付けられるワイパアームを、予め定められた揺動軸線周りにて、払拭区間に対応する揺動角度区間にて揺動させる揺動ヘッドを含み、退避用ブレード往復駆動手段は、揺動ヘッドをワイパブレードおよびワイパアームと一体的に、揺動軸線方向に払拭位置と退避位置との間で進退駆動するように構成することもできる。
上記構成によって、ワイパアームを揺動軸線方向(すなわち上下方向)に払拭位置と退避位置との間で進退駆動することで、ワイパブレードの退避および復帰が可能となる。
また、本発明のワイパ制御装置におけるブレード払拭駆動手段は、ワイパブレードが取り付けられるワイパアームを、予め定められた揺動軸線周りにて、払拭区間に対応する揺動角度区間にて揺動させる揺動ヘッドを含み、退避用ブレード往復駆動手段は、ワイパブレードが取り付けられるワイパアームを、揺動軸線と交差する軸線周りにて、払拭位置に対応する第一角度位置と退避位置に対応する第二角度位置との間で旋回駆動するアーム旋回駆動手段を含むように構成することもできる。
上記構成によって、ワイパアームの角度を変えることで、ワイパブレードを払拭位置と退避位置との間で往復駆動することが可能となる。また、ワイパアームは手動で立てることができる。このワイパアームを立てた位置を第二角度位置とすれば、ワイパの構造を大きく変更することなく本発明の構成を実現できる。
また、本発明のワイパ制御装置は、アーム旋回駆動手段のアクチュエータが、揺動軸線をなす揺動回転軸を双方向に回転駆動するモータにて構成することもできる。
上記構成によっても、モータを用いてワイパアームの角度を変えることで、ワイパブレードを払拭位置と退避位置との間で往復駆動することが可能となる。また、ワイパの構造を大きく変更することなく本発明の構成を実現できる。
また、本発明のワイパ制御装置は、アーム旋回駆動手段のアクチュエータが、揺動軸線から旋回半径方向に所定距離だけ離れた位置にてワイパアームに一端が結合された旋回駆動ワイヤと、該旋回駆動ワイヤの他端側を巻取り駆動することによりワイパアームを退避位置に旋回移動させる巻取り駆動部と、該巻取り駆動部の動作によりワイパアームが退避位置に旋回移動するに伴いワイパアームを払拭位置に移動付勢する向きに弾性変形し、巻取り駆動が解除されるに伴いに弾性復帰して、旋回駆動ワイヤを巻取り駆動部から引き出しつつワイパアームを払拭位置に移動させる復帰用弾性部材と、を含むように構成することもできる。
上記構成によってもワイパアームの角度を変えることで、ワイパブレードを払拭位置と退避位置との間で往復駆動することが可能となる。また、ワイパの構造を大きく変更することなく本発明の構成を実現できる。
また、本発明のワイパ制御装置は、アーム旋回駆動手段のアクチュエータが、予め定められた温度よりも高温にてワイパアームを払拭位置側に付勢する所定の高温相形状に復帰する形状記憶合金部材と、予め定められた温度よりも低温にて、低温相状態となった形状記憶合金部材を変形させつつワイパアームを退避位置側に弾性付勢するバイアス弾性部材とを含むように構成することもできる。
上記構成によっても、ワイパアームを変形させて角度を変えることで、ワイパブレードを払拭位置と退避位置との間で往復駆動することが可能となる。また、ワイパの構造を大きく変更することなく本発明の構成を実現できる。
また、本発明のワイパ制御装置は、形状記憶合金部材を加熱して高温相形状に強制復帰させる形状記憶合金部材加熱手段を備えるように構成することもできる。
上記構成によって、温度情報が予め定められる温度閾値を下回る、温度閾値条件を満たす場合であっても、ワイパを使用することが可能となる。
以下、本発明のワイパ制御装置を、図面を参照しながら説明する。図1にワイパ制御装置1の構成を示す。ワイパ制御装置1は、ガラス温度センサ2,ワイパブレード温度センサ3,車速センサ4,イグニッションスイッチ5,エンジン回転数センサ6,シフトポジションセンサ7,アクチュエータ11,ワイパモータ13,ワイパ30および50,およびこれらの接続された制御回路8等を備えている。
ガラス温度センサ2は、周知のサーミスタや熱電対を含んで構成され、図2のように、本発明のガラス部材の一つであるフロントガラス65の温度(ガラス温度)を測定する。ガラス温度センサ2は、例えば車両100のフロントガラス65の四隅やバックミラー取り付け部2b等の、視界が確保でき運転の妨げにならない場所に設置される。ガラス温度センサ2は、フロントガラス65に埋め込まれたり、貼り付けられている。設置する数には制約はない。また、物体から放射される赤外線を捉え、その赤外線の量を温度データに変換することにより熱画像として表示し温度測定、温度計測を行うことが可能な赤外線カメラである赤外線サーモグラフィ2aを、車室内の天井の前部中央に設置してもよい。なお、ガラス温度センサ2が本発明の温度情報取得手段,ガラス面温度検出手段に相当する。
なお、図2では、車両100のフロントガラス用のワイパについて示しているが、本発明の構成は、リアウィンドウ用ワイパ等のフロントガラス以外のワイパ、あるいはヘッドライト用ワイパにも適用可能である。
図1に戻り、ワイパブレード温度センサ3は、周知のサーミスタや熱電対を含んで構成され、例えば、図2あるいは図4のようにワイパブレード31のプライマリレバー32に取り付けられる。ブレードゴム35に取り付けてもよい。ワイパブレード温度センサ3で測定された温度をガラス温度として用いてもよい。なお、ワイパブレード温度センサ3が本発明の温度情報取得手段,ワイパ温度検出手段に相当する。
図1に戻り、車速センサ4は、周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号として制御回路8に送るものである。制御回路8では、その車輪の回転数を車両100の速度に換算する。なお、車速センサ4が本発明の車速検出手段に相当する。
イグニッションスイッチ5は、エンジン始動/停止用の周知のものである。イグニッションスイッチ5の状態を、アクセル踏み込み量や水温等に基づいてエンジンの回転制御を行うエンジンECU(図示せず)から通信I/F87(後述)を介して取得する構成でもよい。なお、イグニッションスイッチ5が本発明のイグニッションスイッチ状態検出手段に相当する。
エンジン回転数センサ6は、例えば、クランクシャフトに取り付けられる、鉄等の磁性体が用いられるギヤが磁石の先端で回ることによりコイルを通る磁力線が変化し、そのために交流電圧を発生する周知の電磁ピックアップ等の回転センサを含んで構成され、制御回路8では、その交流電圧の周波数を車両100のエンジン回転数に換算する。エンジン回転数の情報を、エンジンECU(図示せず)から通信I/F87(後述)を介して取得する構成でもよい。なお、エンジン回転数6センサが本発明のエンジン回転数情報取得手段に相当する。
シフトポジションセンサ7は、シフトレバー(図示せず)あるいは変速機のギア(図示せず)の位置を検出するものである。シフトレバーあるいはギアの位置毎にスイッチが配設され、車両のシフトレバーあるいはギアの位置に応じて該スイッチの状態が変化するようになっている。オートマチックトランスミッション搭載車両の場合には、車両運転席の計器パネルあるいはシフトレバーの近傍に現在のシフト位置が点灯表示されるものがあるので、点灯している位置を検出して現在のシフト位置を特定する方法を用いてもよい。なお、シフトポジションセンサ7が本発明のシフトポジション検出手段に相当する。
制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84,A/D変換部86,通信I/F(インターフェース)87,フラッシュメモリ90,およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、ROM82に記憶された制御プログラム82pおよびデータにより制御を行う。なお、制御回路8が本発明のブレード退避制御手段,停止判定手段,ブレード復帰制御手段に相当する。
A/D変換部86は周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば上記の各温度センサ(2,3)等から制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。
通信I/F87はエンジンECU等の他の車載機器とのデータの遣り取りを行うための、例えばLAN(Local Area Network)カードのような通信インターフェース回路である。
フラッシュメモリ90は電気的に書き換え可能な半導体記憶媒体で、ワイパ制御装置1の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、フラッシュメモリ90は、ワイパ制御装置1がオフ状態になっても記憶内容が保持されるようになっている。
アクチュエータ11は、ワイパブレード31(後述)を、ガラス面を払拭する払拭位置と該ガラス面から離間した退避位置との間で移動させるためのもので、制御回路8の指令に基づいて動作する。アクチュエータ11の構成については後述する。なお、アクチュエータ11が本発明のブレード退避移動手段,ブレード復帰移動手段,退避用ブレード往復駆動手段に相当する。
ワイパモータ13は、ワイパ(30,50)を往復動作させるためのもので、図示しないモータ駆動回路も含まれる。図3のように、ワイパモータ13の回転運動がクランク機構14およびリンク機構15,16によって往復運動(図3の両矢印の方向)に変換され、ワイパが下端位置と上端位置との間である払拭区間で往復動作する。なお、ワイパモータ13が本発明のブレード払拭駆動手段に相当する。
図4を用いて、ワイパ30のワイパブレード31の構成について説明する。なお、ワイパ50の構成も同様である。ワイパブレード31は、クリップ32aを介して、回転軸31aに取り付けられたワイパアーム34(後述)に接続され、ブレードゴム35にかかる力をできるだけ均一に分散させる金具であるバーティブラ36,ブレードゴム35およびバーティブラ36を支持するヨーク33a,ブレードゴム35およびヨーク33aを支持するセカンダリレバー33,セカンダリレバー33を支持するプライマリレバー32を含んで構成される。
図5および図6を用いて、ワイパアーム34の構成について説明する。図5はワイパアーム34を横から見た断面図、図6はアームシャンク44(後述)を下(フロントガラス65側)から見た図である。
ワイパアーム34は、クランク機構14およびリンク機構15,16を介してワイパモータ13に連動連結の回転軸31aに基端部が一体的に固定されるアームサポート43と、該アームサポート43の先端部に後述するよう基端部が揺動自在に支持されるアームシャンク44とを含んで構成されている。アームシャンク44には、他端がクリップ32aに接続されてワイパブレード31を支持するブレード支持部46aが接続されている。なお、アームサポート43はナット45によって回転軸31aに固定されている。
アームサポート43は、型成形によって一体形成されるものであるが、天井片43bと、該天井片43bの両側から垂下するように形成される両側片43cとによって断面が略逆U字形状に形成されており、そしてこの両側片43c間に係止ピン43aが介装されている。さらに両側片43cには、外側方に向けて円柱状の揺動支軸43dが突設されている。
一方、アームシャンク44は、断面が略逆U字形をした板状材によって形成され、その両脚片部44aには、アームサポート43に突設した突部である揺動支軸43dを嵌合係止するための係合孔44bが形成される。さらに、両脚片部44aには、揺動支軸43dを係合孔44bまでガイドするための案内溝44cが形成されている。この案内溝44cは、両脚片部44aの端縁部側から係合孔44bに近付くほど浅溝でかつ幅狭になるように設定されており、そして、揺動支軸43dを案内溝44cの外端部に嵌め込むようにしてセットした状態で強制押し込みすることで揺動支軸43dが案内溝44cにガイドされて係合孔44bに嵌合係止することになり、これによってアームシャンク44はアームサポート43に揺動自在に止着されるようになっている。また、係合孔44bの先端側内周縁から、外方に向けて突出する半円筒状の補強片44dが設けられ、該補強片44dは、係合孔44bに嵌合した揺動支軸43dを面接触状態で支持して弾機の付勢力を分散支持すると共に補強する構成となっている。
アームサポート43とアームシャンク44との間には、ワイパブレード31をガラス窓面へ押圧するため、および、いわゆるワイパを立てた状態であるロックバック姿勢を維持するための、コイルばね47が介装されている。コイルばね47の一端は、アームサポート43の揺動支軸43d位置よりも下方でかつ回転軸31a側に位置するように設けた係止ピン43aに係止し、また他端は、揺動支軸43d位置よりもワイパブレード31側に位置するブレード支持部46aの基端に係止している。そしてコイルばね47の作用方向が揺動支軸43d位置よりも下方に位置する使用状態では、アームシャンク44の天井部44eがアームサポート43に設けたストッパ43eに接当するまで弾圧的に揺動し、この弾圧力が窓面押圧力となる。一方、アームシャンク44を持ち上げてコイルばね47の作用方向が揺動支軸43d位置よりも上方に位置するロックバック姿勢状態では、アームサポート43に支持される一端部側は揺動支軸43d位置を越え、アームサポート43の天井片43bに形成した凹溝状の逃げ溝43f内に遊嵌する構成になっている。
なお、ワイパの構成については、以下の文献に詳細が記載されている。
実開平05−042019号公報
図7を用いてワイパブレード退避制御処理について説明する。なお、本処理は制御プログラム82pに含まれ、制御プログラム82pの他の処理とともに繰り返し実行される。まず、車速センサ4から車速情報を取得する(S11)。車速が0km/hでない場合、すなわち車両が停止していない場合(S12:Yes)、ワイパ(30,50)を、ガラス面を払拭する払拭位置に復帰移動させる復帰処理を実行する(S22,後述)。
一方、車両が停止している場合(S12:No)、イグニッションスイッチ5の状態を取得する(S13)。イグニッションスイッチ5がオフ状態(IG=OFF)である場合(S14:Yes)、エンジン回転数センサ6からエンジン回転数の状態を取得する(S15)。エンジン回転数が予め定められるアイドリング回転数のようなエンジン回転数閾値(図7では「閾値」と略記)を下回る場合(S16:Yes)、シフトポジションセンサ7の状態を取得する(S17)。シフトポジションがパーキング位置にある場合(S18:Yes)、ガラス温度センサ2あるいはワイパブレード温度センサ3から温度情報を取得する(S19)。温度情報が予め定められる温度閾値を下回る場合、すなわち本発明のブレード退避制御条件が成立した場合(S20:Yes)、ワイパ(30,50)を、ガラス面から離間した退避位置に向けて移動させる退避処理を実行する(S21,後述)。
図8を用いて、図7のステップS21に相当する退避処理について説明する。まず、制御回路8から指令を送りアクチュエータ11を駆動する(S31)。ワイパ(30,50)が退避位置に到達した場合(S32:Yes)、制御回路8から指令を送りアクチュエータ11の動作を停止する(S33)。
図9を用いて、図7のステップS22に相当する復帰処理について説明する。まず、制御回路8から指令を送りアクチュエータ11を駆動する(S51)。ワイパ(30,50)が払拭位置に到達した場合(S52:Yes)、制御回路8から指令を送りアクチュエータ11の動作を停止する(S53)。
以下、アクチュエータ11の構成および動作の例について説明する。
(アクチュエータ1)
図10A,図10B,図11,および図12を用いて、アクチュエータ11の構成例を説明する。図11は、本発明の揺動ヘッドであるアームサポート43を図10AにおいてA方向から見たものである。本発明の揺動軸である回転軸31aの内側には回転部115が設けられている。図10Bのように、回転軸31aと回転部115にはネジ溝が形成され、回転部115が回転軸31aにねじ込まれる形で係合されている。また、回転部115はモータ111の回転軸に接続され、モータ111の回転方向に回るようになっている。モータ駆動部110は、制御回路8からの指令によりモータ111の回転制御を行う。
図10A,図10B,図11,および図12を用いて、アクチュエータ11の構成例を説明する。図11は、本発明の揺動ヘッドであるアームサポート43を図10AにおいてA方向から見たものである。本発明の揺動軸である回転軸31aの内側には回転部115が設けられている。図10Bのように、回転軸31aと回転部115にはネジ溝が形成され、回転部115が回転軸31aにねじ込まれる形で係合されている。また、回転部115はモータ111の回転軸に接続され、モータ111の回転方向に回るようになっている。モータ駆動部110は、制御回路8からの指令によりモータ111の回転制御を行う。
また、回転部115の内部にはソレノイド112が設けられている。図12のように、ソレノイド112は、コイル112a,固定鉄心112b,および可動鉄心113を含んで構成され、コイル112aに電流が流れると可動鉄心113がB方向(すなわち回転部115の中心方向)に移動する。つまり、可動鉄心113がロックピンの役割を果たしている。
退避処理が行われる場合、コイル112aに電流が流れて可動鉄心113が回転部115の中心方向に移動することでロックが解除され、回転部115が回転可能となる。そして、モータ111が退避方向に回転することで、モータ111は車体に固定されているため、アームサポート43(すなわちワイパアーム34)がB方向(すなわち本発明の揺動軸線方向)に移動しワイパ(30,50)はガラス面から離間して退避位置に移動する。そして、モータ111が、周知のレゾルバ等の回転センサ(図示せず)によって、予め定められる回数だけ回転したことを検出したときに、ソレノイド112への通電を停止する。このとき、モータ111は回転しているが、可動鉄心113にはC’方向に戻る力が働くため、係合溝116に突出してモータ111の回転を止める。この状態を回転センサあるいはモータに流れる電流値によって検出し、モータ111への通電を停止する。
同様に、復帰処理が行われる場合、ロックを解除してモータ111を復帰方向に回転することで、アームサポート43(すなわちワイパアーム34)がB’方向(すなわち本発明の揺動軸線方向)に移動し、ガラス面を払拭する払拭位置に戻る。ワイパアーム34の位置は、払拭位置を基準位置としたモータ111の回転した回数で表すことができる。ワイパが払拭位置に戻ったことが検出された場合に、ソレノイド112への通電を停止する。このとき、モータ111は回転しているが、上記と同様に可動鉄心113が係合溝116に突出してモータ111の回転を止める。可動鉄心113が係合溝116に突出しない場合には、モータ111を可動鉄心113が係合溝116に突出するまで逆回転してもよい。
また可動鉄心113(すなわちソレノイド112)を使用せず、モータ111を払拭時と逆方向(退避方向)に回転させることでワイパをガラス面から離間し、モータ111を払拭時と同方向に回転させると、まず払拭位置に復帰し、その後さらにモータ111を払拭方向に回転させるとワイパがガラスを払拭するようにしてもよい。
(アクチュエータ2)
図13を用いて、アクチュエータ11の構成例の別例を説明する。回転軸31aの内側にはラック117cが設けられている。ラック117cは、モータ117aの回転軸に取り付けられたピニオンギア117bと噛合しており、モータ117aの回転方向を変えることで、アームサポート43(すなわちワイパアーム34)が退避位置(E方向:すなわち本発明の揺動軸線方向)あるいは払拭位置(E’方向:すなわち本発明の揺動軸線方向)に移動する。
図13を用いて、アクチュエータ11の構成例の別例を説明する。回転軸31aの内側にはラック117cが設けられている。ラック117cは、モータ117aの回転軸に取り付けられたピニオンギア117bと噛合しており、モータ117aの回転方向を変えることで、アームサポート43(すなわちワイパアーム34)が退避位置(E方向:すなわち本発明の揺動軸線方向)あるいは払拭位置(E’方向:すなわち本発明の揺動軸線方向)に移動する。
(アクチュエータ3)
図14,図15を用いて、アクチュエータ11の構成例の別例を説明する。突部43dはモータ120の回転軸120aと一体的に構成されている。モータ120は、駆動回路121により回転制御される。退避処理が行われる場合、モータ120の回転により、ワイパアーム34がコイルばね47の弾性力に抗して退避位置方向(図14のF方向)に移動して、本発明の第二角度位置であるロックバック姿勢となる。
図14,図15を用いて、アクチュエータ11の構成例の別例を説明する。突部43dはモータ120の回転軸120aと一体的に構成されている。モータ120は、駆動回路121により回転制御される。退避処理が行われる場合、モータ120の回転により、ワイパアーム34がコイルばね47の弾性力に抗して退避位置方向(図14のF方向)に移動して、本発明の第二角度位置であるロックバック姿勢となる。
また、復帰処理が行われる場合、モータ120の回転により、ワイパアーム34が本発明の第一角度位置である払拭位置(図14のF’方向)に移動する。このとき、コイルばね47の弾性力も付勢されるので、ワイパアーム34が急激に払拭位置方向に移動してワイパやガラス面を傷つけることがないように、ワイパアーム34の移動量すなわち単位時間あたりの回転角度が予め定められる値となるように回転制御行ってもよい。なお、モータ120および駆動回路121が、本発明のアーム旋回駆動手段に相当する。ワイパアーム34が退避位置あるいは払拭位置に到達したかどうかは、上述と同様に、モータの回転回数あるいはモータに流れる電流値の変化により検出することができる。
つまり、上記構成が、本発明の、「揺動軸線と交差する軸線周りにて、払拭位置に対応する第一角度位置と退避位置に対応する第二角度位置との間で旋回駆動する」構成に相当する。
(アクチュエータ4)
図16,図17を用いて、アクチュエータ11の構成例の別例を説明する。ワイパアーム34のアームシャンク44(44e)には、取り付け部132aを介して旋回駆動ワイヤ132の一端が取り付けられ、他方は巻取り用のリール131に取り付けられている。リール131は、本発明の巻取り駆動部であるモータ130に取り付けられ、モータ130は駆動回路133により回転制御される。モータ130は、揺動軸線から旋回半径方向(すなわちアームシャンク44からアームサポート43を見た方向の延長線上)に所定距離だけ離れた位置に設けられる。モータ130の回転によりリール131が巻取り方向(図16では時計回り方向)に回転すると、アームシャンク44(すなわちワイパアーム34)が、本発明の復帰用弾性部材であるコイルばね47の弾性力に抗して退避位置方向(図16のG方向)に移動して、ロックバック姿勢となる。
図16,図17を用いて、アクチュエータ11の構成例の別例を説明する。ワイパアーム34のアームシャンク44(44e)には、取り付け部132aを介して旋回駆動ワイヤ132の一端が取り付けられ、他方は巻取り用のリール131に取り付けられている。リール131は、本発明の巻取り駆動部であるモータ130に取り付けられ、モータ130は駆動回路133により回転制御される。モータ130は、揺動軸線から旋回半径方向(すなわちアームシャンク44からアームサポート43を見た方向の延長線上)に所定距離だけ離れた位置に設けられる。モータ130の回転によりリール131が巻取り方向(図16では時計回り方向)に回転すると、アームシャンク44(すなわちワイパアーム34)が、本発明の復帰用弾性部材であるコイルばね47の弾性力に抗して退避位置方向(図16のG方向)に移動して、ロックバック姿勢となる。
また、復帰処理が行われる場合、モータ130の回転により旋回駆動ワイヤ132が引き出され、アームシャンク44がコイルばね47の弾性力によって払拭位置方向(図16のG’方向)に移動する。このとき、アームシャンク44が急激に払拭位置方向に移動してワイパやガラス面を傷つけることがないように、アームシャンク44の移動量すなわち旋回駆動ワイヤ132の引き出し量が予め定められる値となるように回転制御を行ってもよい。ワイパアーム34が退避位置あるいは払拭位置に到達したかどうかは、上述と同様に、モータの回転回数あるいはモータに流れる電流値の変化により検出することができる。
つまり、上記構成が、本発明の、「揺回駆動ワイヤの他端側を巻取り駆動することによりワイパアームを退避位置に旋回移動させ、復帰用弾性部材が該巻取り駆動部の動作によりワイパアームが退避位置に旋回移動するに伴いワイパアームを払拭位置に移動付勢する向きに弾性変形し、巻取り駆動が解除されるに伴いに弾性復帰して、旋回駆動ワイヤを巻取り駆動部から引き出しつつ前記ワイパアームを払拭位置に移動させる」構成に相当する。
(アクチュエータ5)
図18,図19を用いて、アクチュエータ11の構成例の別例を説明する。アームシャンク44(すなわちワイパアーム34)の天井部44eおよびアームサポート43上部に設けられた取付部142,141には、形状記憶合金部材およびバイアス弾性部材を含む部材140が取り付けられている。部材140は例えば予め定められる変形温度閾値を下回る場合に、低温相状態となり、図18のように、例えばコイルばね形状となって弾性力が付勢され、H方向に移動して、ロックバック姿勢となる。
図18,図19を用いて、アクチュエータ11の構成例の別例を説明する。アームシャンク44(すなわちワイパアーム34)の天井部44eおよびアームサポート43上部に設けられた取付部142,141には、形状記憶合金部材およびバイアス弾性部材を含む部材140が取り付けられている。部材140は例えば予め定められる変形温度閾値を下回る場合に、低温相状態となり、図18のように、例えばコイルばね形状となって弾性力が付勢され、H方向に移動して、ロックバック姿勢となる。
そして、復帰処理は図20のように行われる。まず、車速センサ4から車速情報を取得する(S71)。車速が0km/hでない場合、すなわち車両が停止していない場合(S72:Yes)、ガラス温度センサ2あるいはワイパブレード温度センサ3から温度情報を取得する(S73)。温度情報が予め定められる変形温度閾値を下回る場合(S74:Yes)、加熱回路143により形状記憶合金140の両端に電圧が印加されて、部材140が加熱される(S75)。加熱された部材140は、弾性力が付勢されたコイルばね形状から弾性力が付勢されない棒形状(本発明の高温相形状)に復帰するため、コイルばね47の弾性力がまさって、アームシャンク44は払拭位置(H’方向)に移動する。なお、加熱回路143が、本発明の形状記憶合金部材加熱手段に相当する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 ワイパ制御装置
2 ガラス温度センサ(温度情報取得手段,ガラス面温度検出手段)
3 ワイパブレード温度センサ(温度情報取得手段,ワイパ温度検出手段)
4 車速センサ(車速検出手段)
5 イグニッションスイッチ(イグニッションスイッチ状態検出手段)
6 エンジン回転数センサ(エンジン回転数情報取得手段)
7 シフトポジションセンサ(シフトポジション検出手段)
8 制御回路(ブレード退避制御手段,停止判定手段,ブレード復帰制御手段)
11 アクチュエータ(ブレード退避移動手段,ブレード復帰移動手段,退避用ブレード往復駆動手段)
13 ワイパモータ(ブレード払拭駆動手段)
30,50 ワイパ
31 ワイパブレード
65 フロントガラス(ガラス部材)
100 車両
2 ガラス温度センサ(温度情報取得手段,ガラス面温度検出手段)
3 ワイパブレード温度センサ(温度情報取得手段,ワイパ温度検出手段)
4 車速センサ(車速検出手段)
5 イグニッションスイッチ(イグニッションスイッチ状態検出手段)
6 エンジン回転数センサ(エンジン回転数情報取得手段)
7 シフトポジションセンサ(シフトポジション検出手段)
8 制御回路(ブレード退避制御手段,停止判定手段,ブレード復帰制御手段)
11 アクチュエータ(ブレード退避移動手段,ブレード復帰移動手段,退避用ブレード往復駆動手段)
13 ワイパモータ(ブレード払拭駆動手段)
30,50 ワイパ
31 ワイパブレード
65 フロントガラス(ガラス部材)
100 車両
Claims (17)
- 車両の払拭対象となるガラス部材に臨む位置に取り付けられ、該ガラス部材のガラス面を払拭するワイパブレードと、
前記ワイパブレードを前記ガラス面上の予め定められた払拭区間にて往復払拭動作させるブレード払拭駆動手段と、
前記ワイパブレードを、前記ガラス面を払拭する払拭位置から、該ガラス面から離間した退避位置に向けて移動させるブレード退避移動手段と、
前記車両の停止判定を行なう停止判定手段と、
前記車両が停止と判定された状態にて、予め定められたブレード退避制御条件が成立した場合に、前記ブレード退避移動手段により前記ワイパブレードを前記払拭位置から前記退避位置に移動させるブレード退避制御手段と、
を備えることを特徴とするワイパ制御装置。 - 前記停止判定手段は、前記車両のイグニッションスイッチの状態を検出するイグニッションスイッチ状態検出手段を備え、該イグニッションスイッチがオフ状態であることを条件として前記車両が停止であると判定する請求項1に記載のワイパ制御装置。
- 前記停止判定手段は、前記車両のエンジン回転数情報を取得するエンジン回転数情報取得手段を含み、該エンジン回転数が予め定められるエンジン回転数閾値を下回ることを条件として前記車両が停止であると判定する請求項1または請求項2に記載のワイパ制御装置。
- 前記停止判定手段は、前記車両のシフトポジションを検出するシフトポジション検出手段を含み、該シフトポジションがパーキング位置にあることを条件として前記車両が停止であると判定する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のワイパ制御装置。
- 前記停止判定手段は、前記車両の車速を検出する車速検出手段を含み、検出された前記車速がゼロであることを条件として前記車両が停止であると判定する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のワイパ制御装置。
- 前記ワイパブレードの周囲の温度情報を取得する温度情報取得手段を備え、
前記ブレード退避制御条件は、取得された前記温度情報が予め定められる温度閾値を下回る温度閾値条件を含むものである請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のワイパ制御装置。 - 前記温度情報取得手段は、前記ワイパブレードの周囲の温度情報として、前記ガラス面の温度を検出するガラス面温度検出手段である請求項6に記載のワイパ制御装置。
- 前記ガラス面温度検出手段は、前記ガラス部材に埋め込まれた温度センサである請求項7に記載のワイパ制御装置。
- 前記温度情報取得手段は、前記ワイパブレードまたはワイパアームの温度を検出するワイパ温度検出手段である請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載のワイパ制御装置。
- 前記ワイパブレードを前記退避位置から前記払拭位置に復帰移動させるブレード復帰移動手段と、
前記ワイパブレードが前記退避位置に移動した状態において、予め定められた復帰条件が成立した場合に、前記ブレード復帰移動手段により前記ワイパブレードを前記払拭位置に復帰移動させるブレード復帰制御手段とを備える請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のワイパ制御装置。 - 前記ブレード退避移動手段および前記ブレード復帰移動手段は、前記ワイパブレードを、前記払拭位置と前記退避位置との間で往復駆動する退避用ブレード往復駆動手段にて構成される請求項10に記載のワイパ制御装置。
- 前記ブレード払拭駆動手段は、前記ワイパブレードが取り付けられるワイパアームを、予め定められた揺動軸線周りにて、前記払拭区間に対応する揺動角度区間にて揺動させる揺動ヘッドを含み、
前記退避用ブレード往復駆動手段は、前記揺動ヘッドを前記ワイパブレードおよびワイパアームと一体的に、前記揺動軸線方向に前記払拭位置と前記退避位置との間で進退駆動するものである請求項11に記載のワイパ制御装置。 - 前記ブレード払拭駆動手段は、前記ワイパブレードが取り付けられるワイパアームを、予め定められた揺動軸線周りにて、前記払拭区間に対応する揺動角度区間にて揺動させる揺動ヘッドを含み、
前記退避用ブレード往復駆動手段は、前記ワイパブレードが取り付けられるワイパアームを、前記揺動軸線と交差する軸線周りにて、前記払拭位置に対応する第一角度位置と前記退避位置に対応する第二角度位置との間で旋回駆動するアーム旋回駆動手段を含む請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載のワイパ制御装置。 - 前記アーム旋回駆動手段のアクチュエータが、前記揺動軸線をなす揺動回転軸を双方向に回転駆動するモータにて構成されてなる請求項13に記載のワイパ制御装置。
- 前記アーム旋回駆動手段のアクチュエータが、前記揺動軸線から旋回半径方向に所定距離だけ離れた位置にて前記ワイパアームに一端が結合された旋回駆動ワイヤと、該旋回駆動ワイヤの他端側を巻取り駆動することにより前記ワイパアームを前記退避位置に旋回移動させる巻取り駆動部と、該巻取り駆動部の動作により前記ワイパアームが前記退避位置に旋回移動するに伴い前記ワイパアームを前記払拭位置に移動付勢する向きに弾性変形し、前記巻取り駆動が解除されるに伴いに弾性復帰して、前記旋回駆動ワイヤを前記巻取り駆動部から引き出しつつ前記ワイパアームを前記払拭位置に移動させる復帰用弾性部材と、を含む請求項13に記載のワイパ制御装置。
- 前記アーム旋回駆動手段のアクチュエータが、
予め定められた温度よりも高温にて前記ワイパアームを前記払拭位置側に付勢する所定の高温相形状に復帰する形状記憶合金部材と、
前記予め定められた温度よりも低温にて、低温相状態となった前記形状記憶合金部材を変形させつつ前記ワイパアームを前記退避位置側に弾性付勢するバイアス弾性部材とを含む請求項13に記載のワイパ制御装置。 - 前記形状記憶合金部材を加熱して前記高温相形状に強制復帰させる形状記憶合金部材加熱手段を備える請求項16に記載のワイパ制御装置。
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JP2007007366A JP2008174026A (ja) | 2007-01-16 | 2007-01-16 | ワイパ制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-01-16 JP JP2007007366A patent/JP2008174026A/ja active Pending
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