JP2008173905A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】書込ヘッドホルダ7の底面には、その両端にそれぞれ導電部材からなる入力端子91aと出力端子91bとが設けられている。一方、書込ヘッド6の上面の前記入力端子91a及び出力端子91bに対応する位置には、導電部材からなる第2の端子9bが設けられており、本体カバー2が適切に閉じられたときに、入力端子91aと出力端子91bが第2の9b端子に当接して、第2の端子9bを介して入力端子91aと出力端子91bが電気的に接続される。同時に、書込ヘッド6が感光体当接部材10に当接して、感光体4と書込ヘッド6との間隔を適切に維持して、合焦点の状態で感光体4への潜像の書き込みが可能となる。
【選択図】図2
Description
さらに、装置の消耗品交換などのメンテナンス性を考慮すると、本体カバーを開けたときに、感光体を本体側に、また書込ヘッドを本体カバー側に取り付けるというように、感光体と書込ヘッドとを本体側と本体カバー側に離間するレイアウトにせざるを得ない場合があり、この場合に、本体カバーを閉じるたびに、両者の間隔を所定の範囲内に維持するための調整方法または位置決め方法などを考慮する必要がある。
また、本体装置のアッパーカバー部を閉じると、LED書込ヘッドが感光体プロセスユニットの上部の所定の位置に案内され、前記プロセスユニットを位置決め手段に押し付けることによって位置決めし、かつ、感光体ドラムとLEDヘッドとの位置関係を一定に維持する関連する部品間の位置決め機構により無調整で位置決めする方法が提案されている。(例えば、特許文献2参照)
また、特許文献2記載のものでは、装置を簡略化でき、低コストで、焦点の調整のためのトナーを必要とせず、調整時間も不要という利点があるが、何らかの原因で両者の間隔が所定の範囲から外れたときは、異常画像が出力されて初めて認識可能となる。さらに、発生している異常画像が焦点ぼけに起因する現象であることを一般のユーザーが識別することは困難であり、ユーザーがこのような状態にあることを認識せずに印字を行った場合、用紙、トナーなどを無駄に消費することになり、一度に大量の印刷を行っていた場合、損害はさらに拡大する問題を招く。
本発明の目的は、上記実情を考慮してなされたものであり、簡単な構成で、関連する部品間の位置決め機構によって容易かつ確実に無調整で感光体と書込ヘッドの間隔を規制することを可能とした画像形成装置を提供することにある。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記第1の検知手段は、前記本体カバーを閉じたときの、前記書込ヘッドを保持する保持部材に設けた第1の導電部材及び前記書込ヘッドに設けた第2の導電部材の電気的接続によって前記書込ヘッドと前記感光体の間隔が所定の範囲内にあることを検知することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記感光体は複数個配設され、前記書込ヘッドは前記複数の感光体のそれぞれに対応して配設されている場合、各書込ヘッドを保持する部材に形成される前記第1の導電部材は入力端子及び出力端子を有し、前記第1の検知手段は、各第1の導電部材の出力端子と後方に配設された第1の導電部材の入力端子とを接続して各第1の導電部材を直列に接続して構成したことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、前記感光体は並列に複数個配設され、前記書込ヘッドは、前記複数の感光体のそれぞれに対応して並列に複数個配設されている場合、前記第1の検知手段は、各書込ヘッドと該書込ヘッドに対応する各感光体との間隔が全て所定の範囲内にあることを前記光学センサの投射光が各書込ヘッドに設けられた全ての検出個所を貫通することによって検知するように構成したことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項記載の画像形成装置において、前記本体カバーが開いたときに前記書込ヘッドと前記感光体の間隔が所定の範囲外にあることを検知する第2の検知手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項記載の画像形成装置において、前記本体カバーを閉じたときに前記書込ヘッドと前記感光体の間隔が所定の範囲外にあることを前記検知手段により検知した場合に、当該検知手段による検知信号に基づいて前記本体カバーの開閉動作を促す表示を行う表示手段を備えたことを特徴とする。
本発明で使用可能な複数の点光源素子が配列された書込ヘッドとしては、蛍光体ドットアレイ、LEDアレイ、LCシャッタアレイ、ELドットアレイ、プラズマドットアレイ等の固体走査型光書込みユニットを使用することができる。
[実施例1]
図1は、本発明による一実施形態の画像形成装置であるタンデム型フルカラープリンタの概略構成を示す図である。図中、1は、画像形成装置本体(装置本体)、2は本体カバー、3は本体カバー2を装置本体1に対して矢印B方向に回動自在に支持する支点、4はドラム状の感光体、5(Y、M、C、B)は、感光体4、感光体を帯電する帯電装置、感光体4上の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置、感光体上のトナー像の転写後に残存するトナーを除去するクリーナ装置を具備する感光体ユニットである。6はLEDアレイとこのLEDアレイから発光された光線を結像させるレンズを備えた書込ヘッド、7は書込ヘッドホルダ(保持部材)、14は本体カバー2のロック部材、16は記録用紙Pを収納する給紙カセット、17は感光体ユニット5に記録用紙Pを搬送するためのレジストローラ、18は記録用紙Pに感光体4上のトナー像を転写するための転写ローラ、19は記録用紙Pに転写されたトナー像を加熱、加圧して定着する定着装置、20は定着されたトナー像を有する記録用紙Pが排紙されて貯留する排紙トレイである。
感光体ユニット5Y、5M、5C、5Bは、その各々が、感光体4を中心にしてその周囲に、帯電装置、現像装置及びクリーナ装置を有するプロセスカートリッジとなっており、装置本体1から着脱自在に取り付けられている。この感光体ユニット5Y、5M、5C、5Bの各々では、感光体4の表面に帯電装置によって全面が一様に帯電され、各色に対応した画像信号に基づく書込ヘッド6からの露光によって感光体4の表面に静電潜像が形成される。続いて、静電潜像が形成された感光体4は、現像装置によって各色のトナーが供給されて静電潜像がトナーで可視化されてトナー像が形成される。このようにしてトナー像が形成された感光体4は、転写ローラ18によって、各感光体ユニット5Y、5M、5C、5Bの下を走行する記録媒体Pに、トナー像を転写する。
書込ヘッド6は、図2に示すように、本体カバー2に、書込ヘッドホルダ7を介して、スプリング8によって下方に押圧されて取り付けられており、本体カバー2が装置本体1と適切に閉じられてロックレバー14でロックされたときに、書込ヘッド6が、書込ヘッドホルダ7に取り付けられ、感光体4の表面と感光体4の画像形成部外で当接する感光体当接部材10と当接する。その結果、書込ヘッド6は、感光体当接部材10によって感光体4と所定の間隔を保持するようになっている。
同時に、書込ヘッド6が感光体当接部材10に当接して、感光体4と書込ヘッド6との間隔を適切に維持して、合焦点の状態で感光体4への潜像の書き込みが可能となる。従って、書込ヘッドホルダ7の端子91aと91bが書込ヘッド6の端子9bと接触して、端子91aと91bとが電気的に接続されたことを検知することによって、感光体4と書込ヘッド6との間隔を適切に維持されていることを認識することが可能となる。
このような書込ヘッド6の位置決めを検知したとき、装置本体1または本体カバー2に形成されている図示しないディスプレイパネル上に表示し、書込ヘッド6の位置決めが正常になされていることをオペレータに知らせることができる。また、本体カバー2が閉じられたときに、前記書込ヘッド6の位置決めを検知しないときには、書込ヘッド6の位置決めが不整であることをディスプレイ上に表示し、同時に警報音で異常であることをオペレータに知らせ、再度、本体カバー2の閉じ動作を行うことを要求することができる。
以上のように、本実施例による画像形成装置においては、書込ヘッド6の位置決めの確認を簡単な電気的接続によって検知するようにしたので、安価で確実に書込ヘッド6の位置決めの確認を行うことができる。
図7及び図8は、本発明による他の実施形態の第1の検知手段を示している。本実施例においては、書込ヘッド6の位置決めの確認を光学センサによって行っている。図7には、その具体的構造を示しており、感光体4と当接する感光体当接部材10の上部に突出片10aを設け、この突出片10aに透孔10bが形成されている。一方、本体カバー2には、書込ヘッド6を挟んで並設された垂下片2b、2cが形成され、これらの垂下片2b、2cの先端部には、発光素子11aと受光素子11bがそれぞれ取り付けられている。なお、書込ヘッド6は、前述の実施例1の場合と同様に、スプリング8を介して書込ヘッドホルダ7に保持され、書込ヘッドホルダ7は本体カバー2に取り付けられている。従って、本体カバー2が適切に閉じられたとき、書込ヘッド6は、感光体当接部材10に当接して、感光体4との間隔を所定の範囲内に設置される。この場合に、垂下片2b、2cに取り付けられた発光素子11aからの光線(光軸)13が感光体当接部材10の突出片10aに形成された透孔10bを透過して受光素子11bで受光され、検知信号が出力される。この検知信号の出力を検知することによって、書込ヘッド6が適切に位置決めされていることを前記実施例1の場合と同様に、ディスプレイに表示して適切に位置決めされたことをオペレータに知らせる。
このように、発光素子と受光素子からなる光学センサを使用することによって非接触の検知が可能となり、信頼性を向上させることができる。
また、前記光学センサを用いて、複数の感光体4と各感光体に対応して配設された複数の書込ヘッド6の全てについて、同時に書込ヘッド6の位置決めの適、不適を検知することもできる。図9は、この具体的な構成を示し、記録用紙Pの搬送路12に沿って並設された感光体ユニット5Y、5M、5C、5Bの上部に、4個の書込ヘッド6が書込ヘッドホルダ7を介して本体カバー2に取り付けられている。また、各書込ヘッド6と感光体4との間には、感光体当接部材10が配設されており、感光体当接部材10の上部には、前述のように、突出部10aが形成されており、突出部10aには、後述する光線(光軸)13を貫通させる透孔10bが形成されている。
一方、本体カバー2が不正確に閉じられた場合には、書込ヘッド6が不整に位置決めされることになり、発光素子11aから発射された光線は、感光体当接部材10の突出片10aによって遮られ、受光素子11bで検知されない。その結果、ディスプレイ上に書込ヘッド6が不整に位置決めされているため、再度、本体カバー2の開閉動作をおこなうことを表示する。この場合に、受光素子11bは、1個の書込ヘッド6が不整に位置決めされても検知信号は出力されないので、不適格な画像形成を防止することが可能となる。
なお、前記実施例においては、複数の感光体ユニットを使用するフルカラープリンタを例示したが、感光体ユニットとして黒色のモノクロタイプのプリンタにおいても適切に使用可能である。
Claims (7)
- 感光体と、複数の点光源素子が配列された書込ヘッドにより前記感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体に担持された静電潜像をトナー像に現像する現像手段と、前記トナー像を用紙に転写する転写手段と、を備え、前記感光体と、前記現像手段と、前記転写手段とを装置本体側に保持し、前記書込ヘッドを前記装置本体に対して開閉可能である本体カバー側に保持し、前記本体カバーを閉じたときは前記書込ヘッドが前記感光体外周面に近接し、前記本体カバーを開放したときは前記書込ヘッドと前記感光体が離間する構成の画像形成装置において、
前記本体カバーを閉じたときに前記書込ヘッドと前記感光体との間隔が所定の範囲内にあることを検知する第1の検知手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記第1の検知手段は、前記本体カバーを閉じたときの、前記書込ヘッドを保持する保持部材に設けた第1の導電部材及び前記書込ヘッドに設けた第2の導電部材の電気的接続によって前記書込ヘッドと前記感光体の間隔が所定の範囲内にあることを検知することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、
前記感光体は複数個配設され、前記書込ヘッドは前記複数の感光体のそれぞれに対応して配設されている場合、各書込ヘッドを保持する部材に形成される前記第1の導電部材は入力端子及び出力端子を有し、前記第1の検知手段は、各第1の導電部材の出力端子と後方に配設された第1の導電部材の入力端子とを接続して各第1の導電部材を直列に接続して構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記第1の検知手段は、前記書込ヘッドと感光体との間隔が所定の範囲内にあることを光学センサによって検知することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4記載の画像形成装置において、
前記感光体は並列に複数個配設され、前記書込ヘッドは、前記複数の感光体のそれぞれに対応して並列に複数個配設されている場合、前記第1の検知手段は、各書込ヘッドと該書込ヘッドに対応する各感光体との間隔が全て所定の範囲内にあることを前記光学センサの投射光が各書込ヘッドに設けられた全ての検出個所を貫通することによって検知するように構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5の何れか一項記載の画像形成装置において、
前記本体カバーが開いたときに前記書込ヘッドと前記感光体の間隔が所定の範囲外にあることを検知する第2の検知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6の何れか一項記載の画像形成装置において、
前記本体カバーを閉じたときに前記書込ヘッドと前記感光体の間隔が所定の範囲外にあることを前記検知手段により検知した場合に、当該検知手段による検知信号に基づいて前記本体カバーの開閉動作を促す表示を行う表示手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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