JP2008173819A - 樹脂製スリーブの製造方法および直動案内装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】成形精度の高い樹脂製スリーブを製造することのできる樹脂製スリーブの製造方法を提供する。
【解決手段】雌型31と、雌型31に対して進退可能に設けられた円柱状のスライドコアとを有する射出成形用金型を用いて樹脂製スリーブを製造する方法であって、雌型31内にスライドコア32を挿入した後、雌型31内に複数本のピン33をスライドコア32の挿入方向とほぼ直角に且つスライドコア32を両側から挟み込むように挿入し、ピン33の先端をスライドコア32に当接させた状態で雌型31とスライドコア32との間に溶融樹脂を射出する。
【選択図】図11
【解決手段】雌型31と、雌型31に対して進退可能に設けられた円柱状のスライドコアとを有する射出成形用金型を用いて樹脂製スリーブを製造する方法であって、雌型31内にスライドコア32を挿入した後、雌型31内に複数本のピン33をスライドコア32の挿入方向とほぼ直角に且つスライドコア32を両側から挟み込むように挿入し、ピン33の先端をスライドコア32に当接させた状態で雌型31とスライドコア32との間に溶融樹脂を射出する。
【選択図】図11
Description
本発明は、直動案内装置のスライダ本体内に貫設された転動体戻り通路に挿入される樹脂製スリーブの製造方法および直動案内装置に関する。
各種の産業機械などで用いられる直動案内装置は、一般に、直線状に形成された案内レールと、案内レールの長手方向に相対移動するスライダと、スライダ内に組み込まれた多数の球状転動体とを備えた構成となっている。そして、スライダは案内レールの左右側面部に形成された転動体転動溝と対向する複数の転動体転動溝を有する金属製のスライダ本体と、このスライダ本体の前端部と後端部に装着された一対のエンドキャップと、これらのエンドキャップ内に組み込まれた複数個のリターンガイドとを有しており、エンドキャップとリターンガイドとの間には、スライダの相対移動に伴って案内レール及びスライダ本体の転動体転動溝を転動した転動体の進行方向を転向するための方向転換路が形成されている。この方向転換路は案内レールの長手方向に沿ってスライダ本体内に貫設された転動体戻り通路に連通しており、従って、方向転換路で進行方向が反転した転動体はスライダ本体の転動体戻り通路に導入され、この転動体戻り通路を通って元の位置に戻るようになっている。
このような直動案内装置は隣り合う二つの転動体が干渉し合うと、騒音や振動が発生することが知られている。そこで、転動体同士の干渉を防止するために、転動体同士の間隔を一定に保つ転動体間隔保持部材として、軟質材からなる平ベルト状の転動体間隔保持部材を用い、かつスライダ本体の転動体戻り通路に合成樹脂材からなるスリーブを挿入して転動体間隔保持部材の摩耗を防止したものが提案されている。
また、スライダ本体の転動体戻り通路に合成樹脂材からなるスリーブを挿入し、リターンガイドをスリーブと一体に樹脂成形してエンドキャップに位置合せした直動案内装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。さらに、樹脂製スリーブにスリットを設けた直動案内装置としては特許文献2に記載されたものが知られており、リターンガイドとスリーブとを一体に樹脂成形してスライダに位置合せした直動案内装置としては、特許文献3に記載されたものが知られている。
特開昭61−116120号公報(第6−10頁、第5、9及び10図)
特許第3702012号公報(第8−9頁、図1、図2及び図11)
特許第03571911号公報(第40頁、図23−26)
特許文献1に記載されたものでは、スリーブを筒形状としているため、スリーブを長手方向にわたって半割りにするよりも部品点数が減少し、組立が容易となる。しかしながら、転動体循環路を大きくとる目的でスリーブの外径面の中心と内径面の中心とを偏心させると、転動体循環路の内周側(レール側)ではスリーブの肉厚が薄くなり、転動体循環路の外周側ではスリーブの肉厚が厚くなる。このため、スリーブの樹脂成形時に樹脂をスリーブの長手方向に均一に充填することが困難となり、その結果、樹脂充填時に厚肉側より大きな圧力をうけて円柱状のスライドコアが変形し、転動体通路が湾曲したり、あるいは転動体内周面となる金型(スライドコア)が破損したりするという問題がある。また、偏心がなくても樹脂を充填するゲートを、スライダ本体の内側と外側の二ヶ所に設けずに片側のみに設けた場合は、スリーブの長手直角方向断面で内径面と外径面との間で肉厚が不均一となっているため、ゲートを設けた側と設けない側で長手方向の樹脂の流れに差が生じて、偏心した場合と同様に、樹脂充填時に樹脂の流れの大きいほうより大きな圧力をうけて円柱状のスライドコアが変形し、転動体通路が湾曲したり、あるいは転動体内周面となる金型(スライドコア)が破損したりするという問題がある。
さらに、特許文献1に示されたもののように、リターンガイドと一体に樹脂成形されたスリーブをエンドキャップで位置決めする場合、エンドキャップの装着前に転動体をスリーブ内に組み込もうとすると、スリーブがエンドキャップによって位置決めされていないため、直動案内装置の組立性が悪く、スライダ本体にエンドキャップを装着した後では、開放部がないため、転動体挿入口を別途設ける等の対策が必要となり、いずれも生産性に悪影響がある。
特許文献2に記載されたものでは、スリットの長さをスリーブの全長の1/2以上にすると、スリーブの内径面と外径面との間に肉厚を持つため、周方向の長さが大きい分、外径面のほうが肉厚となり、比較的薄肉となる内径面側に反るような変形が生じるが、スリットがあるため、変形を矯正することができず、スリットによって切り欠かれた部分を内周側に突出して転動体と干渉し、作動性や騒音特性が悪化する場合がある。
特許文献3に記載されたものでは、スライダ本体の転動体戻り通路に挿入されるスリーブが保持器と一体に樹脂成形されているため、スリーブを製造するときに用いられる金型の構造が複雑となる。また、成形性も容易ではなく、生産性が低い。
本発明は上述した点に着目してなされたものであり、その目的は、成形精度の高い樹脂製スリーブを製造することのできる樹脂製スリーブの製造方法を提供することにある。
本発明は上述した点に着目してなされたものであり、その目的は、成形精度の高い樹脂製スリーブを製造することのできる樹脂製スリーブの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明に係る樹脂製スリーブの製造方法は、直動案内装置のスライダ本体内に貫設された転動体戻り通路に挿入される樹脂製スリーブを、雌型と、この雌型に対して進退可能に設けられた円柱状のスライドコアとを有する射出成形用金型を用いて製造する方法であって、前記雌型の内部に前記スライドコアを挿入した後、前記雌型の内部に複数本のピンを前記スライドコアの挿入方向とほぼ直角に且つ前記スライドコアを両側から挟み込むように挿入し、前記ピンの先端を前記スライドコアに当接させた状態で前記雌型と前記スライドコアとの間に溶融樹脂を射出することを特徴とする。
請求項2記載の発明に係る直動案内装置は、請求項1記載の方法により製造された樹脂製スリーブを備え、該スリーブが少なくとも二つの貫通孔を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明に係る直動案内装置は、請求項2記載の直動案内装置において、前記貫通孔が、前記樹脂製スリーブの内径部の軸心に対して対称となるように、対で設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明に係る直動案内装置は、請求項2記載の直動案内装置において、前記貫通孔が、前記樹脂製スリーブの内径部の軸心に対して対称となるように、対で設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の発明に係る直動案内装置は、請求項2または3記載の直動案内装置において、前記樹脂製スリーブが転動体保持器及びリターンガイドのうち少なくとも1つと契合して前記スリーブの位置を位置合せする位置合せ部を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明に係る直動案内装置は、請求項2〜4のいずれか一項記載の直動案内装置において、前記樹脂製スリーブがリターンガイドを軸方向の一端部に有するとともに、転動体保持器と係合して前記スリーブの位置を位置決めする位置合せ部を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明に係る直動案内装置は、請求項2〜4のいずれか一項記載の直動案内装置において、前記樹脂製スリーブがリターンガイドを軸方向の一端部に有するとともに、転動体保持器と係合して前記スリーブの位置を位置決めする位置合せ部を有することを特徴とする。
請求項1記載の発明に係る樹脂製スリーブの製造方法によれば、溶融樹脂の射出圧によるスライドコアの変形(曲がり)がピンによって抑制されるため、成形精度の高い樹脂製スリーブを製造することができる。
請求項2記載の発明に係る直動案内装置によれば、成形時に変形や金型の破損等の生産性への悪影響を及ぼすことなく、スリーブを筒形状に一体となすことができ、スリーブを長手方向にわたって半割りにするよりも部品点数が減って組立性が向上する。
請求項2記載の発明に係る直動案内装置によれば、成形時に変形や金型の破損等の生産性への悪影響を及ぼすことなく、スリーブを筒形状に一体となすことができ、スリーブを長手方向にわたって半割りにするよりも部品点数が減って組立性が向上する。
請求項3記載の発明に係る直動案内装置によれば、転動体内周面となる金型部材の両側面を貫通孔から差し込むピン等で挟み込んで支持することができるため、より一層、金型部材の成形時のたわみ変形を抑制することができる。
請求項4記載の発明に係る直動案内装置によれば、エンドキャップ装着前にスライダ本体の転動体戻り通路に転動体を組み込む際に、先にスリーブの位置を固定することができ、組立が容易となる。また、スリーブの位置を固定すると同時に位相も合わせることができ、作動性や騒音特性に有利となる。
請求項4記載の発明に係る直動案内装置によれば、エンドキャップ装着前にスライダ本体の転動体戻り通路に転動体を組み込む際に、先にスリーブの位置を固定することができ、組立が容易となる。また、スリーブの位置を固定すると同時に位相も合わせることができ、作動性や騒音特性に有利となる。
請求項5記載の発明に係る直動案内装置によれば、部品点数を低減して組立性の向上を図ることができる。また、保持器は別体としたため、複雑な金型構成や成形性の悪化による生産性への悪影響の問題もない。さらに、スリーブが位置合せ部を持っているため、スリーブの位置を固定することによって組立が容易となる。さらにまた、リターンガイド部はスライダ本体内に挿入されない部分が残るため、組付け時におけるスリーブの着脱時が容易であり、組立性向上と可及的に部品点数を減らしたことで、生産性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る直動案内装置の正面図、図2は同実施形態に係る直動案内装置の平面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図であり、第1の実施形態に係る直動案内装置は案内レール1及びスライダ2を備えている。
図1は本発明の第1の実施形態に係る直動案内装置の正面図、図2は同実施形態に係る直動案内装置の平面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図であり、第1の実施形態に係る直動案内装置は案内レール1及びスライダ2を備えている。
案内レール1は直線状に形成されており、案内レール1の左右側面部には、転動体転動溝3が案内レール1の長手方向に沿って複数条ずつ形成されている。これらの転動体転動溝3はスライダ2のスライダ本体4に形成された複数の転動体転動溝5と各々対向しており、これら転動体転動溝3,5の間には、多数の転動体6が組み込まれている。
スライダ2は、一対のエンドキャップ7を有している。これらのエンドキャップ7はサイドシール8と共にスライダ本体4の前端面と後端面に装着されており、エンドキャップ7の内部にはリターンガイド9が組み込まれている。
スライダ2は、一対のエンドキャップ7を有している。これらのエンドキャップ7はサイドシール8と共にスライダ本体4の前端面と後端面に装着されており、エンドキャップ7の内部にはリターンガイド9が組み込まれている。
転動体6は球形状をなしており、スライダ2には、スライダ2からの転動体6の脱落を防止するために、合成樹脂材からなる一対の転動体保持器10が組み付けられている。また、転動体6はスライダ2が案内レール2の長手方向に相対移動すると、これに伴って転動体転動溝3,5の溝面を転動するようになっている。そして、転動体転動溝3,5の溝面を転動した転動体6はエンドキャップ7とリターンガイド9との間に形成された方向転換路に導入されるようになっている。
エンドキャップ7とリターンガイド9との間に形成された方向転換路は案内レール1の長手方向に沿ってスライダ本体4の内部に貫設された複数の転動体戻り通路12に連通しており、従って、方向転換路で方向転換した転動体6は転動体戻り通路12に導入されるようになっている。また、エンドキャップ7とリターンガイド9との間に形成された方向転換路とスライダ本体4の転動体戻り通路12は転動体転動溝3,5の間に形成された転動体負荷転動路と共に複数の転動体循環路を構成しており、これらの転動体循環路には、転動体同士の干渉を防止するために、シリコンゴム、エラストマー等の軟質材を平ベルト状に成形してなる転動体間隔保持部材13が組み込まれている。
スライダ本体4は合金鋼などの金属材料で形成されており、このスライダ本体4の転動体戻り通路12には、スライダ本体4との摩擦による転動体間隔保持部材13の破断を防止するために、合成樹脂材からなるスリーブ14が挿入されている。
図5は転動体戻り通路12に挿入されるスリーブ14の一例を示す図であり、同図に示されるように、スリーブ14の一端部には、リターンガイド9がスリーブ14と一体に樹脂成形されている。
図5は転動体戻り通路12に挿入されるスリーブ14の一例を示す図であり、同図に示されるように、スリーブ14の一端部には、リターンガイド9がスリーブ14と一体に樹脂成形されている。
図6は図5のVI−VI線に沿う断面図であり、同図に示されるように、スリーブ14の中央部には、二つの貫通孔15が設けられている。これらの貫通孔15は互いに対向しており、スリーブ14の樹脂成形と同時に形成されている。なお、スリーブ14は内径中心を外径中心から偏心させて樹脂成形されており、スリーブ14の内周面には、転動体間隔保持部材13をスリーブ14の軸方向に案内する二つの案内溝16(図6参照)がスリーブ14の軸方向に沿って形成されている。
リターンガイド9はスリーブ14の一端部に形成されており、リターンガイド9が形成されていないほうのスリーブ14の端部には、位置合せ部としての段部17(図4参照)が形成されている。この段部17はスリーブ14の外周面端部を平面状に切り欠いて形成されており、リターンガイド9には、段部17に当接してスリーブ14を転動体戻り通路12内の所定位置に位置決めするための位置決め用突起18(図4参照)が設けられている。なお、位置決め用突起18の先端部には、スリーブ14に捩れが生じてもスリーブ14とリターンガイド9とを容易に組み合わせることができるようにするため、面取り部が形成されている。
図7は転動体保持器10の正面図、図8は転動体保持器10の側面図であり、図7及び図8に示されるように、転動体保持器10は互いに対向する一対のプレート部101を有している。これらのプレート部101はスライダ本体4とエンドキャップ7との間に挟み込まれており、各プレート部101には、転動体6を通過させるための貫通孔19が複数設けられている。なお、プレート部101には、リターンガイド9に設けられた位置決め用突起18と係合して転動体保持器10を位置決めする複数の位置合せ部21(図8参照)が設けられている。
スリーブ14を製造するときに用いられる射出成形用金型の一例を図9に示す。同図に示される射出成形用金型は筒状に形成された雌型31と、この雌型31に対して進退自在に設けられた円柱状のスライドコア32と、このスライドコア32の変形(曲がり)を抑制する複数本のピン33とからなり、雌型31には、溶融樹脂注入ゲート34が形成されているとともに、複数のピン挿入孔35がスライドコア32の挿入方向に対してほぼ直角に穿設されている。
図10は図9のX−X線に沿う断面図であり、同図に示されるように、ピン挿入孔35は、雌型31内に挿入されたスライドコア32が二本のピン33によって両側から挟み込まれるように、雌型31に設けられている。
図11はスリーブ14を製造するときの手順を示す図であり、以下、同図を参照してスリーブ14の製造方法について説明する。
図11はスリーブ14を製造するときの手順を示す図であり、以下、同図を参照してスリーブ14の製造方法について説明する。
図9に示した射出成形用金型30を用いてスリーブ14を製造する場合は、図11(a)に示すように、先ず、雌型31の内部にスライドコア32を挿入する。次に、図11(b)に示すように、雌型31に設けられた複数のピン挿入孔35にピン33を挿入する。そして、これらピン33の先端をスライドコア32に当接させた状態で雌型31とスライドコア32との間に溶融樹脂を溶融樹脂注入ゲート34から射出する。
このように、雌型31内にスライドコア32を挿入した後、雌型31内に複数本のピン33をスライドコア32の挿入方向とほぼ直角に且つスライドコア32を両側から挟み込むように挿入し、ピン33の先端をスライドコア32に当接させた状態で雌型31とスライドコア32との間に溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂の射出圧によるスライドコア32の変形がピン33によって抑制される。したがって、本発明では、成形精度の高い樹脂製スリーブを製造することができる。
図12及び図13は本発明の第2の実施形態を示す図であり、第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、転動体保持器10のプレート部101に二つの位置決め穴22を設けるとともに、位置決め穴22と嵌合する二つの位置決め突起23をスリーブ14と一体のリターンガイド9に設けた点である。
第1及び第2の実施形態では、リターンガイド9とスリーブ14を一体に形成したが、図14に示すように、スリーブ14をリターンガイド9と別体に形成してもよい。なお、スリーブ14をリターンガイド9と別体に形成する場合には、図15に示すように、リターンガイド9に位置決め穴24を形成し、この位置決め穴24に嵌合する位置決め突起25をスリーブ14の両端に設けることが望ましい。
第1及び第2の実施形態では、リターンガイド9とスリーブ14を一体に形成したが、図14に示すように、スリーブ14をリターンガイド9と別体に形成してもよい。なお、スリーブ14をリターンガイド9と別体に形成する場合には、図15に示すように、リターンガイド9に位置決め穴24を形成し、この位置決め穴24に嵌合する位置決め突起25をスリーブ14の両端に設けることが望ましい。
スリーブ14の位置決めは、上述した実施形態に限られるものではなく、たとえば、図16に示すように、スリーブ14の外周面に平面状の位置決め部26を形成し、この位置決め部26と係合する係合部27を転動体保持器10のプレート部101に設けてもよいし、あるいは図17に示すように、凹凸でスライダ本体4に固定するリターンガイ9ドと位置合せしてもよい。
1 案内レール
2 スライダ
3,5 転動体転動溝
4 スライダ本体
6 転動体
7 エンドキャップ
8 サイドシール
9 リターンガイド
10 転動体保持器
12 転動体戻り通路
13 転動体間隔保持部材
14 スリーブ
15 貫通孔
30 射出成形用金型
31 雌型
32 スライドコア
33 ピン
34 ピン挿入孔
2 スライダ
3,5 転動体転動溝
4 スライダ本体
6 転動体
7 エンドキャップ
8 サイドシール
9 リターンガイド
10 転動体保持器
12 転動体戻り通路
13 転動体間隔保持部材
14 スリーブ
15 貫通孔
30 射出成形用金型
31 雌型
32 スライドコア
33 ピン
34 ピン挿入孔
Claims (5)
- 直動案内装置のスライダ本体内に貫設された転動体戻り通路に挿入される樹脂製スリーブを、雌型と、この雌型に対して進退可能に設けられた円柱状のスライドコアとを有する射出成形用金型を用いて製造する方法であって、前記雌型の内部に前記スライドコアを挿入した後、前記雌型の内部に複数本のピンを前記スライドコアの挿入方向とほぼ直角に且つ前記スライドコアを両側から挟み込むように挿入し、前記ピンの先端を前記スライドコアに当接させた状態で前記雌型と前記スライドコアとの間に溶融樹脂を射出することを特徴とする樹脂製スリーブの製造方法。
- 請求項1記載の方法により製造された樹脂製スリーブを備え、該スリーブが少なくとも二つの貫通孔を有することを特徴とする直動案内装置。
- 前記貫通孔は、前記樹脂製スリーブの内径部の軸心に対して対称となるように、対で設けられていることを特徴とする請求項2記載の直動案内装置。
- 前記樹脂製スリーブが転動体保持器及びリターンガイドのうち少なくとも1つと係合して前記スリーブの位置を位置合せする位置合せ部を有することを特徴とする請求項2または3記載の直動案内装置。
- 前記樹脂製スリーブはリターンガイドを軸方向の一端部に有するとともに、転動体保持器と係合して前記スリーブの位置を位置決めする位置合せ部を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の直動案内装置。
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Cited By (2)
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JP2013087936A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Nsk Ltd | 直動装置 |
CN114623158A (zh) * | 2022-03-29 | 2022-06-14 | 浙江成飞自动化设备有限公司 | 一种直线导轨滑块 |
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2007
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