JP2008173806A - 複合パーティクルボードの製造方法及び複合パーティクルボード - Google Patents
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Abstract
【課題】パーティクルボードに突板を作業性よく接着でき、硬度の向上した表面を有し、木目の鮮やかな優れた複合パーティクルボードを製造する方法および該方法によって得られる複合パーティクルボードを提供する。
【解決手段】複合パーティクルボードを製造する方法であって、下プレス盤7上に敷き盤5を介して木材チップ2bと接着剤3との混合物からなる基部木材チップ層1bを敷設し、該基部木材チップ層1bの上に上記混合物に含まれる接着剤3と同一の接着剤3が表裏面に塗布された突板4を載置し、加熱下に上、下プレス盤6、7によって加圧し、上記突板4とパーティクルボードとが一体化されてなる複合パーティクルボードの製造方法。および該複合パーティクルボードA。
【選択図】図5
【解決手段】複合パーティクルボードを製造する方法であって、下プレス盤7上に敷き盤5を介して木材チップ2bと接着剤3との混合物からなる基部木材チップ層1bを敷設し、該基部木材チップ層1bの上に上記混合物に含まれる接着剤3と同一の接着剤3が表裏面に塗布された突板4を載置し、加熱下に上、下プレス盤6、7によって加圧し、上記突板4とパーティクルボードとが一体化されてなる複合パーティクルボードの製造方法。および該複合パーティクルボードA。
【選択図】図5
Description
本発明は、複合パーティクルボードに関する。さらに詳しくは、突板と複合された複合パーティクルボードの製造方法およびそれによって得られる複合パーティクルボードに関する。
突板は、大径の原木をスライサーで突くようにして外周面に沿ってスライスする、いわゆる“かつらむき”をして得られる。例えば、節のないラジアンパイン等、針葉樹の原木を略0.1〜1.5mmの薄さでスライスされたものであり、このようにして得られた突板を、合板、パーティクルボード、MDF(中密度繊維板)等木質基材に貼り付けて、表面にきれいな木目や色合いを与え、化粧性をよくすることにより、各種用途に使用される。
一方、製材工場から廃棄される端材や種々の廃材等を破砕して木材チップとし、この木材チップに接着剤や他の樹脂成分等を添加、混合し、加熱下に加圧、接着して得られるパーティクルボードは、軽量で加工性がよく、また、無垢の板材や合板と比べて安価であることから広く利用され、上記突板で化粧して建築用内装材、家具用等の材料として使用されている。
また、下記特許文献1には、木材薄片あるいは木質繊維のいずれか一方、あるいはそれらの混合物を集積し、成形一体化した木質板材の表層のみを、アセチル化された木材薄片あるいは木質繊維のいずれか一方、あるいはそれらの混合物を用いて構成された木質板材が開示され、表層がアセチル化されているため、木質板材内部への水分の浸透を防ぐことができるとの効果が記載されている。
特開平7−124913号公報(第1〜3頁、第1図)
上記パーティクルボード、あるいは特許文献1に記載の木質板材は、通常、ボード体の表面に化粧材を貼着して製品とされる。この表面を化粧する工程は、例えば、パーティクルボードの場合、パーティクルボードの表面に突板を接着する工程と、接着された突板の表面を木目が鮮やかに出るように塗装する工程とからなり、突板表面をクリア塗料あるいは着色クリア塗料で化粧することにより、化粧性とともに、堅牢性も付与され、建築用内装材、家具用等の材料として、出窓のカウンター、テーブルの天板等として用いられる。
しかしながら、上記化粧されたパーティクルボードの製造は、上記したように、パーティクルボードに突板を貼着する工程と突板の表面を塗装する工程との2工程からなるため、作業性が悪く、生産性に劣るという問題がある。本発明はこのような問題を解決して、パーティクルボードの表面に突板を作業性よく接着することができるとともに、硬度の向上した表面を有し、木目の鮮やかな優れた複合パーティクルボードを製造する方法および該方法によって得られる複合パーティクルボードを提供することを、その課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、複合パーティクルボードを製造する方法であって、下プレス盤上に敷き盤を介して木材チップと接着剤との混合物からなる基部木材チップ層を敷設し、該基部木材チップ層の上に上記混合物に含まれる接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に上、下プレス盤によって加圧し、上記突板とパーティクルボードとが一体化されてなる複合パーティクルボードの製造方法が提供される。
上記突板としては、一般的に、アメリカンパイン、松、杉、ヒノキ等の針葉樹の原木丸太を厚さが0.1〜1.5mm、好ましくは、0.2〜1.0mmにスライスしたものが用いられる。また、木材チップとしては、とくに限定されず、ラワン由来のチップ等、濃色のものも用いることができる。
上記接着剤としては、通常、熱硬化性樹脂が用いられ、かかる熱硬化性樹脂は、加熱により硬化して木材チップどうしを接着させるとともに、該木材チップは突板ともしっかりと接着される。上記熱硬化性樹脂としては、加熱により硬化するとともに、透明な接着層を与える樹脂、例えば、ウレタン系、メラミン系、尿素メラミン系、フェノール系等の透明性樹脂をあげることができる。また、上プレス盤と下プレス盤の加熱温度は、100〜200℃とされ、加熱圧力は、8〜50kg/cm2、好ましくは、8〜30kg/cm2とされる。このとき、要すれば、上プレス盤のプレス面にフッ素樹脂系等の剥離剤がコーティングされる。同様に、要すれば、敷き盤の表面にフッ素樹脂系等の剥離剤がコーティングされる。
請求項2に記載の複合パーティクルボードの製造方法は、請求項1に記載の発明に加えて、上記基部木材チップ層の上に淡色木材チップと上記接着剤との混合物からなる淡色木材チップ層を敷設し、この淡色木材チップ層の上に上記接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に加圧される。淡色木材チップは、薄茶色、肌色、薄ねずみ色等のチップであれば、とくに限定されず用いられる。
請求項3に記載の発明によれば、下プレス盤上に敷き盤を介して木材チップと接着剤との混合物からなる基部木材チップ層を敷設し、該基部木材チップ層の上に上記混合物に含まれる接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に上、下プレス盤によって加圧し、上記突板とパーティクルボードとが一体化してなる複合パーティクルボードが提供される。
請求項4に記載の複合パーティクルボードは、請求項3に記載の発明に加えて、上記基材木材チップ層の上に淡色木材チップ層を積層し、上記接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に上、下プレス盤によって加圧し、上記突板とパーティクルボードとが一体化してなる。
請求項1に記載の発明にかかる複合パーティクルボードの製造方法は、下プレス盤上に敷き盤を介して基部木材チップ層を敷設し、該基部木材チップ層の上に上記基部木材チップ層に含まれる接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に加圧し、上記基部木材チップ層を圧締するパーティクルボードの形成と突板との複合、および突板の表面への接着剤のコーティングが同時に行われるため、従来、パーティクルボードに突板を貼り、その後突板の表面をコーティングして2工程で行われていたパーティクルボードの製造を1回の工程で、効率よく行うことができる。また、接着剤も共通して使用できるため、コストの削減も図ることができる。
請求項2に記載の複合パーティクルボードの製造方法は、請求項1に記載の複合パーティクルボードの製造方法の有する効果に加えて、上記基部木材チップ層の上に淡色木材チップと上記接着剤を含む淡色木材チップ層を敷設し、この淡色木材チップ層の上に上記接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に加圧してなるため、接着剤でコーティングした薄い突板から、淡色木材チップを圧締して形成された淡色の木材チップ圧締層が透けて見え、突板の木目が淡色チップ圧締層をバックグラウンドとして鮮やかに浮かび上がり、意匠性に優れた複合パーティクルボードを1工程で製造することができる。
請求項3に記載の発明にかかる複合パーティクルボードは上記のとおりであり下プレス盤上に敷き盤を介して木材チップと接着剤との混合物からなる基部木材チップ層を敷設し、該基部木材チップ層の上に上記混合物に含まれる接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に上、下プレス盤によって加圧し、上記突板とパーティクルボードとが一体化してなり、冷却して、上プレス盤を取り去った後、突板の表面が接着剤によってコーティングされているため、強度が向上した突板で化粧された複合パーティクルボードとすることができる。
請求項4に記載の複合パーティクルボードは、請求項3に記載の複合パーティクルボードに加えて、上記基材木材チップ層の上に淡色木材チップ層を積層し、上記接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に上、下プレス盤によって加圧し、上記突板とパーティクルボードとが一体化してなるため、薄い突板を通して淡色木材チップ圧締層が透けて見えるため、突板の木目が淡色木材チップ圧締層をバックグラウンドとして鮮やかに浮かび上がり、意匠性に優れた複合パーティクルボードとすることができる。
以下、本発明にかかる複合パーティクルボードの製造方法において、基部木材チップ層の上に淡色木材チップ層を積層した実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、まず、下プレス盤7に載置された敷き盤5の上に、図示しないホッパー等に貯留された木材チップ2bを散布し、その後、上記木材チップ2bに接着剤3をスプレイ等、公知の塗布手段によってスプレイし、基部木材チップ層を形成する。上記木材チップ2bはとくに、限定されず、例えばラワン等の濃色の木材チップを用いることもできる。
図2は、本発明の複合パーティクルボードの製造方法にかかる上記基部木材チップ層1bの構成を模式的に示す説明図である。図2に示すように、上記敷き盤5の上に散布された木材チップ2bと接着剤3との混合物からなる基部木材チップ層1bは上記敷き盤5の全面に敷設される。なお、図2において、上記木材チップ2bと接着剤3とは、部分的に拡大して示されている。
さらに、図3に示すように、上記基部木材チップ層1bの上に薄茶色、肌色、薄ねずみ色等、淡色の木材チップ2aを散布し、接着剤3をスプレイする。このようにして、基部木材チップ層1bの上に淡色の木材チップ2aと接着剤3とからなる淡色木材チップ層1aが積層され、この淡色木材チップ層1aの上に表裏面に接着剤3が塗布された突板4を載置する。上記接着剤3は、上記2層の木材チップ層を形成する際に用いたものと同じ接着剤3であるため、突板4は淡色木材チップ層1aに馴染みよく接着する。
上記のようにして敷き盤5の上に積層された基部木材チップ層1bと淡色木材チップ層1aの上に上記突板4を載置し、加熱下に加圧する。図4は、上記のように構成され、上プレス盤6と下プレス盤7とによって加熱下に加圧する本発明にかかる複合パーティクルボードの製造方法を模式的に示す部分断面図である。このとき、加熱温度は、100〜200℃とされ、加熱圧力は、8〜50kg/cm2、好ましくは、8〜30kg/cm2とされる。そして、図4に白抜き矢印で示すように、上プレス盤6と下プレス板7とで、上記条件下にホットプレスすることによって、淡色木材チップ層1aと基材木材チップ層1bとはそれぞれ、約1/10に圧縮され、淡色木材チップ圧締層、基材木材チップ圧締層が形成される。
ホットプレス後、敷き板5を取り去り、所用寸法にカット、例えば1m×2mとすることによって、パーティクルボードの表面が突板4で化粧され、さらに突板4の表面が接着剤3でコーティングされた本発明にかかる複合パーティクルボードを得ることができる。図5は上記複合パーティクルボードAを示す斜視図である。図5に示されるように、基材木材チップ層1bは圧縮されて基材木材チップ圧締層11bを形成し、淡色木材チップ圧締層11aにしっかりと圧着するとともに、淡色木材チップ圧締層11aは接着剤3によって突板4に接着し、一体化する。
突板4は、薄く、淡色木材チップ圧締層11aが透けて見えるため、突板4の木目が淡色木材チップ圧締層11aをバックグラウンドとして鮮やかに浮かび上がり、パーティクルボードを見栄えよく化粧することができる。また、突板4の表面も接着剤3によってクリアにコーティングされ、表面硬度が向上しているため、建築用内装材や家具、建具等、種々の範囲に応用し得る複合パーティクルボードAを提供することができる。
A 本発明にかかる複合パーティクルボード
1a 淡色木材チップ層
11a 淡色木材チップ圧締層
1b 基材木材チップ層
11b 基材木材チップ圧締層
2a 淡色木材チップ
2b 木材チップ
3 接着剤
4 突板
5 敷き盤
6 上プレス盤
7 下プレス盤
1a 淡色木材チップ層
11a 淡色木材チップ圧締層
1b 基材木材チップ層
11b 基材木材チップ圧締層
2a 淡色木材チップ
2b 木材チップ
3 接着剤
4 突板
5 敷き盤
6 上プレス盤
7 下プレス盤
Claims (4)
- 複合パーティクルボードを製造する方法であって、下プレス盤上に敷き盤を介して木材チップと接着剤との混合物からなる基部木材チップ層を敷設し、該基部木材チップ層の上に上記混合物に含まれる接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に上、下プレス盤によって加圧し、上記突板とパーティクルボードとが一体化されてなる複合パーティクルボードの製造方法。
- 上記基部木材チップ層の上に淡色木材チップと上記接着剤との混合物からなる淡色木材チップ層を敷設し、この淡色木材チップ層の上に上記接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に加圧してなる請求項1に記載の複合パーティクルボードの製造方法。
- 下プレス盤上に敷き盤を介して木材チップと接着剤との混合物からなる基部木材チップ層を敷設し、該基部木材チップ層の上に上記混合物に含まれる接着剤と同一の接着剤が表裏面に塗布された突板を載置し、加熱下に上、下プレス盤によって加圧し、上記突板とパーティクルボードとが一体化してなる複合パーティクルボード。
- 上記基材木材チップ層の上に淡色木材チップと接着剤との混合物からなる淡色木材チップ層をさらに積層してなる請求項3に記載の複合パーティクルボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007007862A JP2008173806A (ja) | 2007-01-17 | 2007-01-17 | 複合パーティクルボードの製造方法及び複合パーティクルボード |
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- 2007-01-17 JP JP2007007862A patent/JP2008173806A/ja active Pending
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