JP2008172966A - 負荷駆動回路の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変換される電圧値(昇圧目標電圧値や降圧目標電圧値)と変換前の電圧値との差が小さくてもコンバータにおける異常を正確に判定する。
【解決手段】ECUは、上アームがオン状態であると(S1000にてYES)、非昇圧中のコンバータ出力電圧値の平均値Vave(1)を算出するステップ(S1200)と、前回の昇圧デューティ比から今回の昇圧デューティ比を減算した値がしきい値より大きいと(S1300にてYES)、昇圧中のコンバータ出力電圧値の平均値Vave(2)を算出するステップ(S1500)と、|Vave(1)−Vave(2)|がしきい値よりも小さいと(S1600にてYES)、異常検出カウンタCNTに1を加算するステップ(S1700)と、異常検出カウンタCNTがしきい値より大きくなると(S1800にてYES)、コンバータが異常であることを確定させるステップ(S1900)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載された負荷を駆動する電気回路に関し、特に、その負荷駆動回路における電気回路の異常を監視する装置に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド自動車および電気自動車が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は、市販車として、既に実用化されている。
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとによって駆動されるモータを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力を得るとともに、直流電源からの直流電力をインバータによって交流電力に変換し、その変換した交流電力によりモータを回転することによって動力を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとによって駆動されるモータを動力源とする自動車である。
このようなハイブリッド車両や電気自動車において、低電圧のバッテリからDC/DCコンバータで昇圧してモータのインバータに電力を供給する場合がある。この場合に、車両を駆動させるためのモータへの供給電流を低くしてハーネスの軽量化を図るため、また車両を駆動させるために高い駆動力を得るために、駆動用モータの定格電圧は高いことが多い。一方、車両に搭載されるバッテリの電圧を高めるためには、1.2V程度のバッテリセルを多数直列に接続しなければならない。多数直列に接続してもモータの定格電圧にならない場合、バッテリの電圧をDC/DCコンバータで昇圧してインバータを経由させてモータに供給することになる。このように、車両に搭載された電気回路において、バッテリの電圧を昇降圧させる必要があり、このような場合、DC/DCコンバータが用いられる。このような電気回路において、複数の箇所の電圧を検出して、DC/DCコンバータの昇降圧を制御したり、バッテリ(電源)の電圧を検出したりしている。
特開2004−88866号公報(特許文献1)は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における故障原因を判定可能な電圧変換装置を開示する。この電圧変換装置は、直流電源からの第1の電圧レベルを有する第1の直流電圧を第1の電圧レベルよりも高い第2の電圧レベルを有する第2の直流電圧に変換し、および/または第2の直流電圧を第1の直流電圧に変換する電圧変換器と、電圧変換器における電圧変換の動作中に電圧変換器と直流電源との間に流れる直流電流値を検出する電流センサと、検出された直流電流値に基づいて、電圧変換における異常原因を判定する判定手段とを備える。
この電圧変換装置によると、電流センサから直流電流値IBを受け、その受けた直流電流値に基づいてリアクトルが異常原因か否かを判定する。また、電圧変換装置は、リアクトルが異常原因でないとき、システムリレーをオフし、昇圧コンバータを停止した状態でコンデンサに蓄積された直流電力を放電してNPNトランジスタおよび電圧センサのいずれが異常原因か否かを判定することができる。
特開2004−88866号公報
上述した特許文献1においては、演算部が、制御電圧値VHctlと出力電圧値VHとの差ΔVHを演算し、さらに、差ΔVHの絶対値|ΔVH|を演算する。判定部は、メモリから所定値Kを読出し、絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きいか否かを判定する。そして、判定部は、絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きくないとき、出力電圧値VHが制御電圧値VHctlに一致すると判定する。一方、判定部は、絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きいとき、出力電圧値VHが制御電圧値VHctlに一致しないと判定する。絶対値|ΔVH|が所定値Kよりも大きいと判定されたとき、判定部は、昇圧コンバータの出力電圧値VHが制御電圧値VHctlになるようにフィードバック制御されていない(昇圧異常)と判定する。
しかしながら、特許文献1に開示された電圧変換装置では、出力電圧値VHを検出する電圧センサの精度のばらつきを考慮すると、制御電圧値(昇圧目標電圧値)が高くないときには誤判定する可能性がある。すなわち、昇圧目標電圧値が低い場合であっても昇圧異常を判定するためには、所定値Kを小さく設定する必要がある。一方、その所定値Kと比較される|ΔVH|は制御電圧値VHctlと出力電圧値VHとの差ΔVHの絶対値である。検出される電圧値が小さい領域においても電圧センサの精度(分解能)が高くないと、ΔVHの値が正確に算出できない。このため、昇圧異常を正確に判定できない。これを回避するために、低い昇圧目標電圧から高い昇圧目標電圧の広い範囲において高い精度の電圧センサを用いることも考えられる。しかしながら、走行用バッテリの定格電圧が200[V]程度で走行用モータの定格電圧が600[V]程度である場合に、200[V]〜600[V]の範囲(レンジ)を精度高く検出する電圧センサは非常に高価なものになる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、変換される電圧値(昇圧目標電圧値や降圧目標電圧値)と変換前の電圧値との差が小さくてもコンバータにおける異常を正確に判定することができる、負荷駆動回路の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る制御装置は、車両に搭載され、電圧を変換するコンバータから駆動用負荷に電力を供給する負荷駆動回路を制御する。この制御装置は、コンバータの出力側の電圧値を検出するための検出手段と、予め定められた期間以上において、電圧変換指令が出力されていないときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第1の平均値として算出するための第1の算出手段と、電圧変換指令が出力されているときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第2の平均値として算出するための第2の算出手段と、第1の平均値および第2の平均値を用いて、コンバータに異常が発生しているか否かを判定するための判定手段とを含む。
第1の発明によると、たとえば、昇圧コンバータの場合には、昇圧指令が出力されていないときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第1の平均値として算出される。この第1の平均値は、予め定められた期間以上において算出される。このように昇圧指令が出力されていない状態(コンバータの上アームがオン状態)でコンバータの出力電圧値の平均値が算出される。この後、昇圧指令が出力されているときのコンバータの出力側の電圧値の平均値が、第2の平均値として算出される。昇圧指令が出力されていないときの第1の平均値と昇圧指令が出力されているときの第2の平均値との差が少なければ(すなわち、昇圧指令後のコンバータの出力電圧値が上昇しなければ)、コンバータに異常が発生していると判定することができる。このときに、基準となる昇圧指令が出力されていないときの第1の平均値は、予め定められた期間以上において算出されている。このため、昇圧指令値が小さくても、電圧センサの精度のばらつきによる誤判定を回避できる。その結果、変換される電圧値(昇圧目標電圧値や降圧目標電圧値)と変換前の電圧値との差が小さくてもコンバータにおける異常を正確に判定することができる、負荷駆動回路の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、第1の平均値および第2の平均値の差が大きくないと、コンバータに異常が発生していると判定するための手段を含む。
第2の発明によると、昇圧コンバータにおいて昇圧指令が出力されていないときの第1の平均値と昇圧指令が出力されているときの第2の平均値との差が大きくなければ(すなわち、昇圧指令後のコンバータの出力電圧値が上昇しなければ)、コンバータに異常が発生していると判定することができる。また、降圧コンバータにおいて降圧指令が出力されていないときの第1の平均値と降圧指令が出力されているときの第2の平均値との差が大きくなければ(すなわち、降圧指令後のコンバータの出力電圧値が低下しなければ)、コンバータに異常が発生していると判定することができる。
第3の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、第1の平均値および第2の平均値の差が大きくない機会を計数して、その計数された機会が多いと、コンバータに異常が発生していると判定するための手段を含む。
第3の発明によると、昇圧コンバータにおいて昇圧指令が出力されていないときの第1の平均値と昇圧指令が出力されているときの第2の平均値との差が大きくないことが検出された回数をカウントしておいて、その回数が多ければ、コンバータに異常が発生していると判定することができる。また、降圧コンバータにおいて降圧指令が出力されていないときの第1の平均値と降圧指令が出力されているときの第2の平均値との差が大きくないことが検出された回数をカウントしておいて、その回数が多ければ、コンバータに異常が発生していると判定することができる。
第4の発明に係る制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、コンバータは昇圧コンバータであって、昇圧コンバータへの制御指令値はデューティ比で与えられ、目標昇圧電圧の大きさに対応してデューティ比が大きくなる。第2の算出手段は、コンバータに対するデューティ比が大きくなってくると、電圧変換指令が出力されていると判断して、このときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第2の平均値として算出するための手段を含む。
第4の発明によると、電圧変換指令が出力されていることを、コンバータに対するデューティ比が大きくなってくることに基づいて判断することができる。
第5の発明に係る制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、コンバータは昇圧コンバータであって、昇圧コンバータへの制御指令値は昇圧目標電圧で与えられる。第2の算出手段は、コンバータに対する昇圧目標電圧と検出されたコンバータの出力側の電圧値との偏差が大きくなってくると、電圧変換指令が出力されていると判断して、このときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第2の平均値として算出するための手段を含む。
第5の発明によると、電圧変換指令が出力されていることを、コンバータに対する昇圧目標電圧と検出されたコンバータの出力側の電圧値との偏差が大きくなってくることに基づいて判断することができる。
第6の発明に係る制御装置は、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、ハイブリッド車両におけるエネルギー収支を算出するための手段と、算出されたエネルギー収支が予め定められた範囲内にあるときに、コンバータに異常が発生しているか否かを判定するための手段とをさらに含む。
第6の発明によると、昇圧コンバータにおいて昇圧指令の値やコンバータの出力側の電圧値が変動しない、ハイブリッド車両におけるエネルギー収支がが予め定められた範囲内にあるときに、コンバータの異常を判定する。このため、精度高く、コンバータの異常を判定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下の説明においては、コンバータは昇圧コンバータとして説明するが、降圧コンバータであっても、昇降圧できる双方向コンバータであってもよい。双方向コンバータの場合には、昇圧時と降圧時とでは、入力側と出力側とが逆になる。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU(Electronic Control Unit)1000を含む負荷駆動回路の全体回路について説明する。このような負荷駆動回路は、ハイブリッド車両や電気自動車に搭載される。
この負荷駆動回路は、メインバッテリ100の電力を昇圧DC/DCコンバータ700で昇圧してインバータを介して車両駆動用モータに電力を供給する回路である。メインバッテリ100と昇圧DC/DCコンバータ700との間には、システムメインリレー(SMR)500が接続されている。
メインバッテリ100は、たとえば、1セルあたりの放電電圧値が1.2[V]のニッケル水素電池が直列に接続された放電電圧値200〜300[V]の二次電池である。なお、昇圧DC/DCコンバータ700は、この200〜300[V]の電圧値を車両駆動用モータの定格電圧値である500〜700[V]程度まで昇圧する。また、この昇圧DC/DCコンバータ700は、ECU1000からの制御信号により制御される。
このような駆動負荷回路には、メインバッテリ100の電圧値を検出するためのVBセンサ410、昇圧DC/DCコンバータ700の入力側の電圧値を検出するためのVLセンサ420、昇圧DC/DCコンバータ700の出力側の電圧値を検出するためのVHセンサ430を有する。VBセンサ410で検出された電圧値VB、VLセンサ420で検出された電圧値VL、VHセンサ430で検出された電圧値VHは、それぞれECU1000に入力される。
ECU1000から昇圧DC/DCコンバータ700への昇圧指令は、デューティ信号として与えられ、たとえば、昇圧指令(デューティ比)=1−(VLセンサ値/VH要求値)により表わされる。VH要求値は、昇圧DC/DCコンバータ700から出力される電圧値の目標値である目標電圧値Vdccomである。
システムメインリレー500は、メインバッテリ100と電気負荷回路600や昇圧DC/DCコンバータ700とを電気的に接続状態か電気的に切断状態のいずれかの状態に切換える継電器(リレー)である。このシステムメインリレー500は、ECU1000からの制御信号により制御される。たとえば、ECU1000は、車両のイグニッションスイッチの状態に応じてこのシステムメインリレー500の状態を切換える制御信号を出力する。
また、駆動負荷回路には、メインバッテリ100の電流値を検出する電流センサ210とメインバッテリ100に接続された抵抗器300とがさらに設けられている。この抵抗器300の抵抗値は、ECU1000に正確に記憶されている。電流センサ210で検出された電流値IBは、ECU1000に入力され、記憶されている抵抗値とともに演算に用いられて、メインバッテリ100の電圧値を算出することもできる。
また、駆動負荷回路には、昇圧DC/DCコンバータ700の入力側の電流値を検出するための電流センサ220がさらに設けられている。
図2を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU1000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に示すフローチャートは、予め定められた時間ごとに(たとえば、数msec〜数十msec)繰返し実行されるサブルーチンの形式で表わされている。したがって、以下の説明において、この処理は終了すると記載されていることは、最初のステップに戻って繰返しこのプログラムが実行されることを示す。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)1000にて、ECU1000は、上アームがオン状態であるか否かを判断する。上アームがオン状態とは、DC/DCコンバータ700が非昇圧の状態である。DC/DCコンバータ700の上アームがオン状態であると(S1000にてYES)、処理はS1100へ移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、処理はS1300へ移される。
S1100にて、ECU1000は、電圧値VHを検出する。このとき、ECU1000は、VHセンサ430で検出されてECU1000に入力された信号に基づいて、電圧値VHを検出する。
S1200にて、ECU1000は、上アームがオン中のVH平均値Vave(1)を算出する。この図2に示すフローチャートで表わされるプログラムが繰返し実行されるので、上アームがオン中である時間が長いほど、VH平均値Vave(1)のサンプル数が多くなり、VH平均値Vave(1)の精度が向上する。なお、この上アームがオン中である時間は、予め定められた時間(所定時間)継続していると想定する。したがって、VH平均値Vave(1)は、予め定められた時間(所定時間)の間、繰返し平均値算出処理された結果の値となる。
S1300にて、ECU1000は、繰返し実行されるプログラムにおける前回の昇圧デューティ比から今回の昇圧デューティ比を減算した値が5[%]より大きいか否かを判断する。前回の昇圧デューティ比−今回の昇圧デューティ比>5[%]である時にはDC/DCコンバータ700が昇圧方向に制御されていることを示す。前回の昇圧デューティ比−今回の昇圧デューティ比>5[%]であると(S1300にてYES)、処理はS1400へ移される。もしそうでないと(S1300にてNO)、この処理は終了する。なお、この5[%]という値は一例であって、本発明はこの5[%]に限定されるものではない。さらに、この昇圧デューティ比は、繰返し実行されるプログラムにおいて毎回処理されるごとにメモリに記憶される。
S1400にて、ECU1000は、電圧値VHを検出する。
S1500にて、ECU1000は、昇圧指令中のVH平均値Vave(2)を算出する。この図2に示すフローチャートで表わされるプログラムが繰返し実行されるので、昇圧指令中である時間が長いほど、VH平均値Vave(2)のサンプル数が多くなり、VH平均値Vave(2)の精度が向上する。
S1600にて、ECU1000は、上アームがオン中のVH平均値Vave(1)と昇圧指令中のVH平均値Vave(2)との差の絶対値が10[V]よりも小さいか否かを判断する。|VH平均値Vave(1)−VH平均値Vave(2)|<10[V]であると(S1600にてYES)、処理はS1700へ移される。もしそうでないと(S1600にてNO)、この処理は終了する。なお、この10[V]という値は一例であって、本発明はこの5[%]に限定されるものではない。
S1700にて、ECU1000は、異常検出カウンタCNTに1を加算する。
S1800にて、ECU1000は、異常検出カウンタCNTが50を越えたか否かを判断する。異常検出カウンタCNTが50を越えると(S1800にてYES)、処理はS1900へ移される。もしそうでないと(S1800にてNO)、この処理は終了する。なお、この50というしきい値は一例であって、本発明はこの50に限定されるものではない。
S1900にて、ECU1000は、DC/DCコンバータ700が異常状態(昇圧不能)であることを確定させる。このとき、ECU1000は、ダイアグ(Diagnosis)としてDC/DCコンバータ異常を記憶したり、インストルメントパネル内の警告灯を点灯させて運転者に報知する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU1000により実行される異常判定処理の動作について説明する。
[非昇圧状態]
イグニッションスイッチがオンにされ、上アームがオン状態であるので(DC/DCコンバータ700が非昇圧状態であるので)(S1000にてYES)、DC/DCコンバータ700の出力側電圧値である電圧値VHが検出されて(S1100)、上アームがオン状態における電圧値VHの平均値Vave(1)が算出される(S1200)。
DC/DCコンバータ700が昇圧方向に制御されていないので、前回の昇圧デューティ比から今回の昇圧デューティ比を減算した値が5[%]より大きくない(S1300にてNO)。このため、今回の処理は終了して、さらにS1000からの処理が行なわれる。
非昇圧状態である限りにおいては、S1000〜S1300までの処理が繰返し実行されて、上アームがオン状態における電圧値VHの平均値Vave(1)が算出されることになる。
[非昇圧状態から昇圧状態へ移行]
非昇圧状態(昇圧デューティ比が小さい)から昇圧状態(昇圧デューティ比が増加)へ移行したので、前回の昇圧デューティ比−今回の昇圧デューティ比>5[%]であると判断される(S1300にてYES)。DC/DCコンバータ700の出力側電圧値である電圧値VHが検出されて(S1400)、昇圧指令中における電圧値VHの平均値Vave(2)が算出され始める(S1500)。
[昇圧状態]
上アームがオン状態でないので(DC/DCコンバータ700が昇圧状態であるので)(S1000にてNO)、前回の処理ルーチンにおける昇圧デューティ比−今回の昇圧デューティ比>5[%]であると判断される(S1300にてYES)。DC/DCコンバータ700の出力側電圧値である電圧値VHが検出されて(S1400)、昇圧指令中における電圧値VHの平均値Vave(2)が算出される(S1500)。
昇圧状態である限りにおいては、S1300〜S1500までの処理が繰返し実行されて、昇圧指令中における電圧値VHの平均値Vave(2)が算出されることになる。
[DC/DCコンバータ正常時]
DC/DCコンバータ700が正常に動作していて、昇圧している状態であるときには、上アームがオン中のVH平均値Vave(1)と昇圧指令中のVH平均値Vave(2)との差の絶対値が10[V]以上になる(S1600にてNO)。このため、異常検出カウンタCNTに1が加算されることがない。
昇圧指令状態であって、DC/DCコンバータ700が正常に昇圧している状態である限りにおいては、|VH平均値Vave(1)−VH平均値Vave(2)|<10[V]でないので(S1600にてNO)、S1700の処理が実行されず、異常検出カウンタCNTの値は増加しないことになる。このときの状態を図3の実線で示す。
[DC/DCコンバータ異常時]
DC/DCコンバータ700が正常に動作していなくて、昇圧不能な状態であるときには、上アームがオン中のVH平均値Vave(1)と昇圧指令中のVH平均値Vave(2)との差の絶対値が10[V]よりも小さい(S1600にてYES)。このため、異常検出カウンタCNTに1が加算される。
昇圧指令状態であって、昇圧不能な状態である限りにおいては、|VH平均値Vave(1)−VH平均値Vave(2)|<10[V]であるので(S1600にてYES)、S1500〜S1700までの処理が繰返し実行されて、異常検出カウンタCNTの値が増加し続けることになる。このときの状態を図3の点線で示す。
異常検出カウンタCNTの値が50を越えると(S1800にてYES)、DC/DCコンバータ700が異常状態であることが確定される(S1900)。
このとき、非昇圧状態(上アームがオン状態)であるときのVH平均値Vave(1)および昇圧状態であるときのVH平均値Vave(2)の差と、しきい値とを比較して、異常検出カウンタCNTの値の更新している。このため、VHセンサ430の検出精度のばらつきがあっても、正確にDC/DCコンバータ700が昇圧不能な状態であることを検出することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるECUによると、電圧センサの精度のばらつきが存在しても、正確にDC/DCコンバータの昇圧異常を検出することができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態の図1と同じ負荷駆動回路の全体回路を有する。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。本実施の形態においては、前述の第1の実施の形態とは異なる判断で昇圧指令中のVH平均値Vave(2)を算出し始める。
図4を参照して、本実施の形態に係るECU1000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、図4に示すフローチャートにおいて前述の図2のフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付してある。そのため、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
S2000にて、ECU1000は、繰返し実行されるプログラムにおける今回の偏差を算出する。なお、今回の偏差は、今回の処理における昇圧目標電圧値Vdccomから今回検出したVH電圧値を減算することにより算出される。なお、この偏差は、繰返し実行されるプログラムにおいて毎回算出されるごとにメモリに記憶される。
S2100にて、ECU1000は、今回の偏差から前回の偏差を減算した値((昇圧目標電圧値−VH電圧値)の変化量)が10[V]よりも大きいか否かを判断する。今回の偏差−前回の偏差>10[V]である時にはDC/DCコンバータ700が昇圧方向に制御されていることを示す。今回の偏差−前回の偏差>10[V]であると(S2100にてYES)、処理はS1400へ移される。もしそうでないと(S2100にてNO)、この処理は終了する。なお、この10[V]という値は一例であって、本発明はこの10[V]に限定されるものではない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU1000により実行される異常判定処理の動作について説明する。なお、前述の第1の実施の形態と同じ動作についての説明はここでは繰返さない。
[非昇圧状態から昇圧状態へ移行]
非昇圧状態(昇圧デューティ比が小さい)から昇圧状態(昇圧デューティ比が増加)へ移行したので、今回の処理ルーチンにおける偏差−前回の処理ルーチンにおける偏差>10[V]であると判断される(S2100にてYES)。DC/DCコンバータ700の出力側電圧値である電圧値VHが検出されて(S1400)、昇圧指令中における電圧値VHの平均値Vave(2)が算出され始める(S1500)。
[昇圧状態]
上アームがオン状態でないので(DC/DCコンバータ700が昇圧状態であるので)(S1000にてNO)、今回の処理ルーチンにおける偏差−前回の処理ルーチンにおける偏差>10[V]であると判断される(S2100にてYES)。DC/DCコンバータ700の出力側電圧値である電圧値VHが検出されて(S1400)、昇圧指令中における電圧値VHの平均値Vave(2)が算出される(S1500)。
昇圧状態である限りにおいては、S2100〜S1500までの処理が繰返し実行されて、昇圧指令中における電圧値VHの平均値Vave(2)が算出されることになる。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるECUによっても、電圧センサの精度のばらつきが存在しても、正確にDC/DCコンバータの昇圧異常を検出することができる。
<その他の変形例>
上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態のいずれにも適用が可能な変形例について説明する。
本変形例は、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態におけるDC/DCコンバータ700の異常判定処理を実行する条件を設定するものである。
ハイブリッド車におけるハイブリッドシステム全体のエネルギー収支が変化している場合には、DC/DCコンバータ700による昇圧後の電圧値VH自体や、DC/DCコンバータ700の制御値であるデューティ比が変動する。このため、ECU1000がDC/DCコンバータ700が正常であるにも関わらず異常であると判定する可能性がある。そのため、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態におけるDC/DCコンバータ700の異常判定処理を行なう条件は、エネルギー収支が所定の範囲内にあることとする。
なお、エネルギー収支は、
(1)メインバッテリ100の電圧値VB×メインバッテリ100の電流値IB
(2)第1のモータジェネレータにおける電力+第2のモータジェネレータにおける電力であって、モータジェネレータにおける電力=回転数×トルク指令値
等により算出される。これらの方法により算出されたエネルギー収支が、予め定められたしきい値内(所定の範囲内)にあるときに、DC/DCコンバータ700の異常判定処理を行なう。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUを含む負荷駆動回路の全体回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 電圧センサの検出状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置であるECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
100 メインバッテリ、210,220 電流センサ、300 抵抗器、410 VBセンサ、420 VLセンサ、430 VHセンサ、500 システムメインリレー(SMR)、700 昇圧DC/DCコンバータ、1000 ECU。

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、電圧を変換するコンバータから駆動用負荷に電力を供給する負荷駆動回路の制御装置であって、
    前記コンバータの出力側の電圧値を検出するための検出手段と、
    予め定められた期間以上において、電圧変換指令が出力されていないときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第1の平均値として算出するための第1の算出手段と、
    電圧変換指令が出力されているときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第2の平均値として算出するための第2の算出手段と、
    前記第1の平均値および前記第2の平均値を用いて、前記コンバータに異常が発生しているか否かを判定するための判定手段とを含む、負荷駆動回路の制御装置。
  2. 前記判定手段は、前記第1の平均値および前記第2の平均値の差が大きくないと、前記コンバータに異常が発生していると判定するための手段を含む、請求項1に記載の負荷駆動回路の制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記第1の平均値および前記第2の平均値の差が大きくない機会を計数して、その計数された機会が多いと、前記コンバータに異常が発生していると判定するための手段を含む、請求項1に記載の負荷駆動回路の制御装置。
  4. 前記コンバータは昇圧コンバータであって、
    前記昇圧コンバータへの制御指令値はデューティ比で与えられ、
    目標昇圧電圧の大きさに対応してデューティ比が大きくなり、
    前記第2の算出手段は、前記コンバータに対するデューティ比が大きくなってくると、電圧変換指令が出力されていると判断して、このときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第2の平均値として算出するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の負荷駆動回路の制御装置。
  5. 前記コンバータは昇圧コンバータであって、
    前記昇圧コンバータへの制御指令値は昇圧目標電圧で与えられ、
    前記第2の算出手段は、前記コンバータに対する昇圧目標電圧と検出された前記コンバータの出力側の電圧値との偏差が大きくなってくると、電圧変換指令が出力されていると判断して、このときのコンバータの出力側の電圧値の平均値を、第2の平均値として算出するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の負荷駆動回路の制御装置。
  6. 前記負荷駆動回路は、ハイブリッド車両に搭載され、
    前記制御装置は、
    前記ハイブリッド車両におけるエネルギー収支を算出するための手段と、
    前記算出されたエネルギー収支が予め定められた範囲内にあるときに、前記コンバータに異常が発生しているか否かを判定するための手段とをさらに含む、請求項1〜5のいずれかに記載の負荷駆動回路の制御装置。
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