JP2008172716A - 情報処理装置、情報処理方法、コンテンツ配信システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテンツの再生構造を木構造に変換することが可能な情報処理装置、情報処理方法、コンテンツ配信システム、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡する再生構造解析部と再生シーケンスを分岐するための再生コマンドが実行された際に分岐ノードを生成し分岐ノード以外で再生コマンドが実行された際に再生ノードを生成し終端ノードを生成し再生シーケンスに従って分岐ノード間又は分岐ノードと終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成部と木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換部とを備える情報処理装置が提供される。
【選択図】図4
【解決手段】複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡する再生構造解析部と再生シーケンスを分岐するための再生コマンドが実行された際に分岐ノードを生成し分岐ノード以外で再生コマンドが実行された際に再生ノードを生成し終端ノードを生成し再生シーケンスに従って分岐ノード間又は分岐ノードと終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成部と木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換部とを備える情報処理装置が提供される。
【選択図】図4
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、コンテンツ配信システム、及びプログラムに関する。
近年、情報のデジタル化が急速に進み、デジタル情報を扱うための情報機器が一般家庭にも急速に普及してきた。例えば、コンパクトディスクに記録された音楽データを再生する音楽プレーヤやDVD(Digital Versatile Disc)に記録された映画を再生するDVDプレーヤ等は既に世界的な規模で広く普及している。また、一般家庭においても、デジタルカメラで撮った写真やデジタル録画したテレビ番組をパーソナルコンピュータ(以下、PC)等に保存して管理している。しかし、蓄積された画像、映像、又は音楽情報等は、個人的に視聴して楽しむ他、あまり有効に活用されているとは言えないようである。例えば、デジタルビデオカメラで撮影したビデオ映像を家族で鑑賞しようとした際、パーソナルコンピュータのハードディスクに保存して管理していたビデオ映像をリビングにある大型テレビで再生するには機器間を接続するために些か面倒な準備が必要になる等の問題があったからである。
こうした状況に鑑みて、最近、一般家庭において無線又は有線通信を利用したデジタル情報の共有化(所謂、ホームネットワーク)を実現するための情報技術に関する標準規格を策定しようという動きがある。例えば、家電、携帯電話、及びPC等に関連する複数の企業等が参加して結成されたDLNA(Digital Living Network Alliance)と呼ばれる非営利団体がよい例である。これによると、想定されるホームネットワークは、映像や音楽等の情報コンテンツが格納されたサーバ機器(DMS;Digital Media Server)と、これらの情報コンテンツを再生するためのプレーヤ機器(DMP;Digital Media Player)と、により構成され、所定の伝送方式とフォーマットに基づいてDMSからDMPに情報コンテンツ等が配信されて再生される。このとき、伝送される情報コンテンツは、所定のフォーマットに基づいてエンコードされており、DMP側でデコードされる。このデコード方式に関しては、例えば、下記の特許文献1に記載のデータデコード方法を応用することができる。また、この情報コンテンツの配信方式に関しては、例えば、下記の特許文献2に記載の技術を応用することができる。
しかし、例えば、DVDに記録された映像情報等のように、一般的なデジタル情報は、上記のようなホームネットワークで再生されることを想定して作成されておらず、上記のホームネットワークを実現するための所定のフォーマット(例えば、コンテンツディレクトリサービス等)に適合させる際に問題が生じる。例えば、DVD映画の映像コンテンツを例に挙げると、DVD映画には、本編の各場面を指定して再生を開始するためのメニュー画面や再生の途中にユーザの選択を促すためのボタン等が表示されることがある。これらの特殊な表示は、DVD映画を再生することが可能な再生装置に設けられたナビゲーションエンジンと呼ばれる専用の解析装置を用いなくては実現されないため、ホームネットワーク上のプレーヤ装置にも上記の解析装置を設置する必要が生じてしまう。
こうした問題は、DVDビデオに限られたものではなく、DVD−VR(DVD Video Recording Format)、Blu−Ray、HD−DVD(High−Definition DVD)等のメディアを用いたデジタルコンテンツにおいても同様である。さらに、階層化された情報コンテンツの再生順序又は表示順序を逐次的に探索する際に、多くの分岐構造を有するWWW(World Wide Web)等においても同様の問題が生じる。その結果、上記のような解析装置を備えていないDMPにコンテンツを配信した際に、メニュー構成等を再現できないという問題が生じていた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数の情報コンテンツの再生順序が解析され、複数の情報コンテンツの関係が整理された木構造を、所定の階層構成に変換して表現することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、コンテンツ配信システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡する再生構造解析部と、再生シーケンスを分岐するためのコンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、分岐ノード以外でコンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、再生シーケンスに従って分岐ノード間、又は分岐ノードと終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成部と、分岐ノードと再生ノードと終端ノードとの位置関係に基づいて、木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換部と、を備えることを特徴とする、情報処理装置が提供される。
また、上記の木構造情報変換部は、木構造の中から、あるブランチを構成する再生ノードに対応するコンテンツと同一のコンテンツに対応する他の再生ノードを全て削除するように構成されていてもよい。
また、上記の木構造情報変換部は、他の再生ノードを全て削除する際、木構造の上位に位置する再生ノードを残して削除するように構成されていてもよい。
また、上記の木構造情報変換部は、木構造の中から、あるブランチを構成する再生ノードに対応する一連のコンテンツの再生時間が所定時間よりも短い場合に当該再生ノードを削除するように構成されていてもよい。
また、上記の木構造情報変換部は、木構造の中で、ある分岐ノードと終端ノードとの間に形成されたブランチが再生ノードを含まない場合、当該ブランチを削除するように構成されていてもよい。
また、上記の木構造情報変換部は、木構造の中で、ある再生ノードの下位に形成された分岐ノードを当該再生ノードが含まれるブランチの上位に位置する分岐ノードに連結させるように構成されていてもよい。
また、上記の木構造情報変換部は、分岐ノードと、ブランチを構成する一連の再生ノードと、により構成される木構造において、所定の一連の再生ノードと同じ階層に新たな分岐ノードを追加し、所定の一連の再生ノードの上位n番目(n>1)に位置する再生ノードを始点とする一連の再生ノードを抽出し、抽出された当該一連の再生ノードで構成される新たなブランチを新たな分岐ノードに追加するように構成されていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の観点によれば、複数のコンテンツの再生順序を解析して木構造を生成することが可能なサーバ装置と、サーバ装置から取得した木構造を視覚的に表示することが可能なプレーヤ装置と、を含むコンテンツ配信システムが提供される。
また、上記のコンテンツ配信システムに含まれるサーバ装置は、複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡する再生構造解析部と、再生シーケンスを分岐するためのコンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、分岐ノード以外でコンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、再生シーケンスに従って分岐ノード間、又は分岐ノードと終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成部と、分岐ノードと再生ノードと終端ノードとの位置関係に基づいて、木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換部と、木構造と複数のコンテンツとをプレーヤ装置に送信する通信部と、を備えていてもよい。
また、上記のコンテンツ配信システムに含まれるプレーヤ装置は、所定の階層構造と複数のコンテンツとを受信する通信部と、所定の階層構造を視覚的に表示する表示部と、表示された所定の階層構造に応じて所望のコンテンツを選択するための入力部と、を備えていてもよい。
また、上記のコンテンツ配信システムに含まれるサーバ装置は、複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡する再生構造解析部と、再生シーケンスを分岐するためのコンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、分岐ノード以外でコンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、再生シーケンスに従って分岐ノード間、又は分岐ノードと終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成部と、分岐ノードと再生ノードと終端ノードとの位置関係に基づいて、木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換部と、木構造と複数のコンテンツとをプレーヤ装置に送信する通信部と、を備えていてもよい。
また、上記のコンテンツ配信システムに含まれるプレーヤ装置は、所定の階層構造と複数のコンテンツとを受信する通信部と、所定の階層構造を視覚的に表示する表示部と、表示された所定の階層構造に応じて所望のコンテンツを選択するための入力部と、を備えていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第3の観点によれば、複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡しながら、再生シーケンスを分岐するためのコンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、分岐ノード以外でコンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、さらに、分岐ノード間、又は分岐ノードと終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成ステップと、分岐ノードと再生ノードと終端ノードとの位置関係に基づいて、木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換ステップと、を含むことを特徴とする、情報処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の第4の観点によれば、複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡しながら、再生シーケンスを分岐するためのコンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、分岐ノード以外でコンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、さらに、分岐ノード間、又は分岐ノードと終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成機能と、分岐ノードと再生ノードと終端ノードとの位置関係に基づいて、木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
かかる構成により、情報源毎に特有のデータフォーマットにより記述されたコンテンツ情報を解読し、複数のコンテンツの複雑な再生シーケンスをよりシンプルな木構造に展開することが可能になり、当該データフォーマットを解読する手段を有しない他の情報処理装置に対し、この木構造を提供することによって、そのような情報処理装置においても、コンテンツの再生構造を解釈することができる。また、一旦木構造に展開されたコンテンツの再生構造を基に独自の再生メニュー等を生成することが可能になり、よりユーザビリティの高いメニュー構成を視聴者に提供することが可能になる。
以上説明したように本発明によれば、複数の情報コンテンツの再生順序が解析され、複数の情報コンテンツの関係が整理された木構造を、所定の階層構成に変換して表現することが可能になる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<本発明に係る実施形態>
まず、図1及び図2を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム100の構成について詳細に説明する。ここで、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100の利用形態についても具体的に説明する。
まず、図1及び図2を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム100の構成について詳細に説明する。ここで、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100の利用形態についても具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100の構成を示す説明図である。まず、図1を参照すると、コンテンツ配信システム100は、主に、サーバ装置(DMS)102と、プレーヤ装置(DMP)104と、により構成される。サーバ装置102は、例えば、PC、ハードディスクレコーダ(PVR;Personal Video Recorder)、テレビチューナ、セットトップボックス(STB;Set Top Box)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又は携帯電話等である。プレーヤ装置104は、例えば、携帯型情報端末(PDA;Personal Digital Assistants)、PC、テレビ受像機、ゲーム機、ステレオセット、デジタル音楽デバイス、又はプリンタ等である。もちろん、サーバ装置102及びプレーヤ装置104は、上記の例に限定されるものではなく、家電や携帯電話等を含む種々の情報処理装置であってもよい。また、サーバ装置102及びプレーヤ装置104は、サーバ装置102の機能とプレーヤ装置104の機能とを両方兼ね備えていてもよい。
(コンテンツ配信システム100の利用形態)
図1に示すように、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100によれば、例えば、別の部屋にあるPC(サーバ装置102)に保存しておいた映像をリビングにある大画面テレビ(プレーヤ装置104)によってリモート視聴することができる。また、一台のサーバ装置102に対して複数のプレーヤ装置104がアクセスし、別々のプレーヤ装置104を利用して一台のサーバ装置102に保存されたコンテンツをそれぞれリモート視聴することもできる。逆に、一台のプレーヤ装置104を利用し、複数のサーバ装置102にそれぞれ保存されたコンテンツを切り替えてリモート視聴することも可能である。このとき、切り替え装置として、例えば、携帯電話等の別のプレーヤ装置104を利用することもできる。また、他の例として、別の部屋にあるPC(サーバ装置102)に保存されたデジタル音楽データを携帯型音楽プレーヤ(プレーヤ装置104)から聴くことも可能である。さらに、リビングに設置されたハードディスクレコーダ(サーバ装置102)にデジタル録画されたTV番組を書斎のPC(プレーヤ装置104)により視聴することも可能である。
図1に示すように、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100によれば、例えば、別の部屋にあるPC(サーバ装置102)に保存しておいた映像をリビングにある大画面テレビ(プレーヤ装置104)によってリモート視聴することができる。また、一台のサーバ装置102に対して複数のプレーヤ装置104がアクセスし、別々のプレーヤ装置104を利用して一台のサーバ装置102に保存されたコンテンツをそれぞれリモート視聴することもできる。逆に、一台のプレーヤ装置104を利用し、複数のサーバ装置102にそれぞれ保存されたコンテンツを切り替えてリモート視聴することも可能である。このとき、切り替え装置として、例えば、携帯電話等の別のプレーヤ装置104を利用することもできる。また、他の例として、別の部屋にあるPC(サーバ装置102)に保存されたデジタル音楽データを携帯型音楽プレーヤ(プレーヤ装置104)から聴くことも可能である。さらに、リビングに設置されたハードディスクレコーダ(サーバ装置102)にデジタル録画されたTV番組を書斎のPC(プレーヤ装置104)により視聴することも可能である。
以上例示したように、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100を利用すると、別の部屋に設置されたプレーヤ装置104を利用して、サーバ装置102に保存されたコンテンツ(動画、静止画、音楽等)を視聴することが可能になる。また、サーバ装置102とプレーヤ装置104とは一対一の通信に限定されない。さらに、利用者は、プレーヤ装置104を操作して、サーバ装置102の選択、サーバ装置102に格納されたコンテンツの選択、及びコンテンツの再生を実行することができる。なお、上記の例では、コンテンツ配信システム100を構成するネットワークが無線である場合について示したが、これに限定されるものではなく、サーバ装置102及びプレーヤ装置104の間のネットワークは有線でも無線でもよい。また、サーバ装置102を介してネットワーク上のコンテンツをプレーヤ装置104で視聴することも可能である。
さらに、プレーヤ装置104は、例えば、空気清浄機、空調装置、又は照明装置等の家庭内外に存在する各種電子機器であってもよく、取得した情報に応じて利用者の体感を変化させるような装置であってもよい。この場合、プレーヤ装置104は、サーバ装置102により再生されるコンテンツの情報に応じて室内環境を変化させることが可能である。
(コンテンツ配信システム100の通信形式)
次に、図2を参照しながら、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100を構成するサーバ装置102とプレーヤ装置104との間の通信形式について簡単に説明する。
次に、図2を参照しながら、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100を構成するサーバ装置102とプレーヤ装置104との間の通信形式について簡単に説明する。
既に簡単に述べたが、サーバ装置102とプレーヤ装置104とは、互いに有線又は無線の通信網を介してコンテンツ及びコンテンツに関する情報の一方又は両方を送信又は受信することができる。図2に示すように、サーバ装置102とプレーヤ装置104とは、所定のプロトコルに従って通信することが可能である。基本のネットワーク技術としては、例えば、有線ネットワークIEEE802.3による10Base−T、100Base−T、1000Base−T、又は無線ネットワークIEEE802.11a/b/g等が利用されうる。また、ネットワークプロトコルには、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が利用可能である。さらに、ホームネットワーク内に配置されたサーバ装置102及びプレーヤ装置104の相互認識及びIPアドレス(Internet Protocol Address)の割り当てには、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)又はAutoIPというプロトコルが利用可能である。次いで、プレーヤ装置104は、例えば、UPnP規格で定められたSSDP(Simple Service Discovery Protocol)を利用してサーバ装置102を検索することができる。
次いで、サーバ装置102を検出したプレーヤ装置104は、例えば、UPnP規格で定められたプロトコルであるCDS(Content Directory Service)等を利用してサーバ装置102が保持するコンテンツの一覧を取得することができる。例えば、この情報には、ハードディスクレコーダに保存されたテレビ番組の録画データ、コンパクトディスクに記録された音楽データ、又は放送の受信機チャンネル等のデータが、その種類やカテゴリに関係なく同じ形式のコンテンツ一覧として表現されている。このコンテンツ一覧には、コンテンツの名前やジャンル等のコンテンツ属性が含まれると共に、そのコンテンツにアクセスするためのアドレスを示すURL(Uniform Resource Locator)が含まれている。従って、プレーヤ装置104は、コンテンツ一覧を取得した後、コンテンツ一覧を利用者に提示して所望のコンテンツを選択させることが可能になる。また、プレーヤ装置104は、コンテンツが選択された後、コンテンツ一覧に含まれるコンテンツのURLを参照して、サーバ装置102からコンテンツを取得する。このとき、通信プロトコルとしてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)を利用することができる。
なお、サーバ装置102からプレーヤ装置104に伝送されるコンテンツは、例えば、LPCM(Linear Pulse−Code Modulation)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2、AAC(Advanced Audio Coding)、MP3(MPEG−1 Audio Layer 3)、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)、WMA(Windows Media Audio)、MPEG−4、又はWMV(Windows Media Video)等の再生フォーマットにより製作されている。
以上説明したように、コンテンツ配信システム100は、図2に示すような所定のフォーマット及びプロトコルに従ってコンテンツ及びコンテンツ一覧等の情報を配信することができる。その結果、利用者は、より互換性/親和性の高いホームネットワークを容易に構築することが可能になり、利用者が各機器のベンダーやその通信機器の特性等を意識することなく快適にサーバ装置102上のコンテンツをプレーヤ装置104により再生して楽しむことができるようになる。
(サーバ装置102のハードウェア構成)
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係るサーバ装置102のハードウェア構成について簡単に説明する。図3は、本実施形態にかかるサーバ装置102のハードウェア構成を示した説明図である。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係るサーバ装置102のハードウェア構成について簡単に説明する。図3は、本実施形態にかかるサーバ装置102のハードウェア構成を示した説明図である。
サーバ装置102は、主に、CPU(Central Processing Unit)106と、ROM(Read Only Memory)108と、RAM(Random Access Memory)110と、ホストバス112と、ブリッジ114と、外部バス116と、インターフェース118と、入力部120と、出力部122と、記憶部126と、ドライブ128と、接続ポート130と、通信部132とを備える。
CPU106は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM108、RAM110、記憶部126、又はリムーバブル記録媒体134に記録された各種プログラムに従ってサーバ装置102内の動作全般又はその一部を制御する。ROM108は、例えば、CPU106が使用するプログラムや演算に用いるデータ等を格納する。RAM110は、例えば、CPU106の実行において使用するプログラムや、その実行の際に適宜変化する各種パラメータ等を一時的又は永続的に格納する。これらの構成要素は、例えば、CPUバス等の高速なデータ伝送が可能な内部バスにより構成されたホストバス112によって相互に接続されて動作する。
ホストバス112は、例えば、ブリッジ114を介してPCIバス(Peripheral Component Interconnect/Interface Bus)等の比較的データ伝送速度が低速な外部バス116に接続される。
入力部120は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ及びレバー等の操作手段である。また、入力部120は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段(所謂、リモコン)であってもよいし、サーバ装置102の操作に対応した携帯電話やPDA等のプレーヤ装置104であってもよい。さらに、入力部120は、例えば、上記の操作手段を用いて利用者により入力された情報を基に入力信号を生成し、当該入力信号をCPU106に伝送するための入力制御回路等から構成されている。
出力部122は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、又はELD(Electro−Luminescence Display)等のディスプレイ装置、各種スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ装置、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。例えば、出力部122は、プレーヤ装置104に伝送され、再生されている映像データ等に関する各種情報をテキスト又はイメージによって表示したり、プレーヤ装置104から受信したコンテンツの再生要求を知らせる音声メッセージを出力したりすることができる。
記憶部126は、各種のデータを格納するための装置であり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD;Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等により構成される。記憶部126は、CPU106により実行されるプログラム、コンテンツ、コンテンツの再生に必要なコンテンツ情報、又はコンテンツの種類や属性を示すメタデータ等を格納する。
ドライブ128は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体134に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体134に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体134は、例えば、DVDメディア、HD−DVDメディア、Blu−rayメディア、コンパクトフラッシュ(CF;CompactFlash)(登録商標)、メモリースティック、又はSDメモリカード(Secure Digital memory card)等である。もちろん、リムーバブル記録媒体134は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit Card)又は電子機器等であってもよい。
接続ポート130は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器136を接続するためのポートである。例えば、外部接続機器136は、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。つまり、サーバ装置102は、各種の外部接続機器136から接続ポート130を介して、直接的に音楽や画像等のコンテンツを取得したり、又は各種コンテンツを外部接続機器136に転送することができる。
通信部132は、通信網138に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。通信部132は、プレーヤ装置104との間でコンテンツ及びコンテンツに関する情報を送受信すると共に、例えば、インターネットや他の通信機器との間でコンテンツやコンテンツに関するメタデータ等を送受信することができる。また、通信部132に接続される通信網138は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、放送、又は衛星通信等であってもよい。
以上説明した構成により、サーバ装置102は、多様な情報源からコンテンツ及びコンテンツに関する情報を取得し、通信網138に接続されたプレーヤ装置104にコンテンツ及びコンテンツに関する情報を伝送することが可能になる。さらに、サーバ装置102は、リムーバブル記録媒体134を用いてコンテンツ及びコンテンツに関する情報を持ち出すこともできる。このように、サーバ装置102と、これに対応したプレーヤ装置104とを利用することにより、好適なデジタルホームネットワークが構築される。
[サーバ装置102の機能構成について]
次に、図4を参照しながら、サーバ装置102の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係るサーバ装置102の機能構成の一例を示す説明図である。ここでは、サーバ装置102として、DVDビデオ形式で記録された映画等の映像コンテンツを配信することが可能な情報処理装置を例に挙げて具体的に説明する。例えば、DVDメディアに記録されたDVDビデオコンテンツだけでなく、ハードディスク上に記録されたDVDビデオ形式のファイルを配信することも可能である。もちろん、本実施形態に係るサーバ装置102はこれに限定されるものではない。例えば、サーバ装置102は、HD−DVD、Blu−ray、DVD−VR、又はWeb等に配置された画像、映像、音楽等のコンテンツを取得して配信することも可能である。これらの変形例については後述する。
次に、図4を参照しながら、サーバ装置102の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係るサーバ装置102の機能構成の一例を示す説明図である。ここでは、サーバ装置102として、DVDビデオ形式で記録された映画等の映像コンテンツを配信することが可能な情報処理装置を例に挙げて具体的に説明する。例えば、DVDメディアに記録されたDVDビデオコンテンツだけでなく、ハードディスク上に記録されたDVDビデオ形式のファイルを配信することも可能である。もちろん、本実施形態に係るサーバ装置102はこれに限定されるものではない。例えば、サーバ装置102は、HD−DVD、Blu−ray、DVD−VR、又はWeb等に配置された画像、映像、音楽等のコンテンツを取得して配信することも可能である。これらの変形例については後述する。
以下で説明するサーバ装置102の機能構成は、例えば、図3に示したハードウェア構成により実現されるものである。また、図4に示す各機能ブロックは、ROM108、RAM110、記憶部126、リムーバブル記録媒体134、外部接続機器136、又は通信網138に置かれたプログラムに基づいてCPU106によりソフトウェア的に実現されてもよいし、各ブロックの機能を実現するための専用のハードウェアにより構成されてもよい。
(記憶部126、DVD134)
まず、記憶部126及びDVD134は、サーバ装置102が配信するコンテンツが記録された記録手段である。記憶部126は、例えば、DVD134から入力されたDVD映像、及び通信網138を介して取得されたDVD映像に関する情報を記録しておくことが可能である。例えば、DVD映像に関する情報としては、DVD映像作品のタイトル、ジャンル、著作権情報、製作日時、公開日、販売元、又は主演俳優名等であってもよい。なお、プレーヤ装置104からの要求を受けて、記憶部126又はDVD134に記録されたDVD映画データは、DVDナビゲーションエンジン150に伝送される。
まず、記憶部126及びDVD134は、サーバ装置102が配信するコンテンツが記録された記録手段である。記憶部126は、例えば、DVD134から入力されたDVD映像、及び通信網138を介して取得されたDVD映像に関する情報を記録しておくことが可能である。例えば、DVD映像に関する情報としては、DVD映像作品のタイトル、ジャンル、著作権情報、製作日時、公開日、販売元、又は主演俳優名等であってもよい。なお、プレーヤ装置104からの要求を受けて、記憶部126又はDVD134に記録されたDVD映画データは、DVDナビゲーションエンジン150に伝送される。
(DVDナビゲーションエンジン150)
次いで、DVDナビゲーションエンジン150は、DVDのナビゲーションデータに基づいて、メニュー等のユーザインターフェースを提供すると共に、ボタンによる分岐等のインタラクティブな機能をコントロールする。なお、メニューとは、視聴者がDVDコンテンツの再生をナビゲートするためのユーザーインターフェース(UI;User Interface)である。例えば、視覚的に表示されるユーザーインターフェースであるGUI(Graphical User Interface)は、主に、静止画又はモーションビデオ等により構成されるバックグラウンドと、説明や字幕等に利用される情報テキストと、DVDビデオコンテンツの特定メニュー等にリンクされたボタンと、により構成される。このボタンは、例えば、グラフィックス、スチール写真、又はサムネールサイズのモーションビデオにより表現される。メニューの主な役割は、主に、タイトルやチャプターを選択するUIを提供することであり、ボタンの役割は、主に、他のメニューへのジャンプを提供することである。
次いで、DVDナビゲーションエンジン150は、DVDのナビゲーションデータに基づいて、メニュー等のユーザインターフェースを提供すると共に、ボタンによる分岐等のインタラクティブな機能をコントロールする。なお、メニューとは、視聴者がDVDコンテンツの再生をナビゲートするためのユーザーインターフェース(UI;User Interface)である。例えば、視覚的に表示されるユーザーインターフェースであるGUI(Graphical User Interface)は、主に、静止画又はモーションビデオ等により構成されるバックグラウンドと、説明や字幕等に利用される情報テキストと、DVDビデオコンテンツの特定メニュー等にリンクされたボタンと、により構成される。このボタンは、例えば、グラフィックス、スチール写真、又はサムネールサイズのモーションビデオにより表現される。メニューの主な役割は、主に、タイトルやチャプターを選択するUIを提供することであり、ボタンの役割は、主に、他のメニューへのジャンプを提供することである。
従って、DVDナビゲーションエンジン150又はこれと同等の機能を有するメニュー構造解析手段を有しないプレーヤ装置104は、配信されたDVDビデオコンテンツのメニュー構造を解釈することができないため、適切にメニューを選択してDVDビデオコンテンツを再生することができなかった。また、DVDナビゲーションエンジン150を備えていたとしても、DVD毎に設定されたメニュー構造に従ってDVDビデオコンテンツを再生しなくてはならず、視聴者にとって、より利便性の高い独自の再生メニューを構成することが困難であった。そこで、本実施形態に係るサーバ装置102は、DVDナビゲーションエンジン150を介して取得したDVDビデオコンテンツのメニュー構成を解析する再生構造解析部152を備え、上記の問題を解決する一手段を提供しているのである。
(基本コンセプト)
ここで、本実施形態の特徴的な構成である再生構造解析部152及び木構造生成部154の構成について説明するに先立ち、図5を参照しながら、再生構造解析部152及び木構造生成部154の機能と本実施形態の基本コンセプトについて簡単に説明する。図5は、本実施形態に係る木構造生成方法の概略を示した説明図である。
ここで、本実施形態の特徴的な構成である再生構造解析部152及び木構造生成部154の構成について説明するに先立ち、図5を参照しながら、再生構造解析部152及び木構造生成部154の機能と本実施形態の基本コンセプトについて簡単に説明する。図5は、本実施形態に係る木構造生成方法の概略を示した説明図である。
図5に示すように、DVD134を再生すると複数のボタンを有するタイトルメニュー160が表示される。既に述べた通り、これらのボタンの各々は、DVDビデオコンテンツの特定のポイント又はメニューにジャンプする選択肢を提供している。例えば、タイトルメニュー160のカーソルをオーディオセッティングに合わせて選択すると、オーディオセッティングメニューにジャンプする。このように、DVDビデオコンテンツには、コンテンツの再生順序を分岐する複数のボタンを備えたメニューが存在する。従って、これらのメニュー構成を適切に解釈できないと、DVDビデオコンテンツをうまく再生することができないのである。
そこで、再生構造解析部152は、例えば、タイトルメニュー160の各ボタンからジャンプして到達できるメニューを逐次的に追跡するかのように、IFOファイルに基づいて、DVDビデオコンテンツの再生ストリームを仮想的に実行する。具体的には、再生構造解析部152は、例えば、IFOファイルに記載されたコンテンツの再生スクリプトを実行しながらコンテンツの再生ストリームをシミュレートする。また、木構造生成部154は、例えば、再生構造解析部152により検出された再生シーケンスの構成に関する情報に基づいて、図5に示すような複数の分岐を有する階層的なメニュー構造をよりシンプルな木構造に展開し、この木構造に基づくコンテンツマップを形成する。以下、再生構造解析部152及び木構造生成部154の構成について、より詳細に説明する。
(再生構造解析部152)
まず、再生構造解析部152の構成について詳細に説明する。上述の通り、再生構造解析部152は、DVDナビゲーションエンジン150を用いて取得したメニュー構造とDVDビデオコンテンツの再生順序に関する情報を利用して、DVDビデオコンテンツの再生ストリームに関する情報(例えば、再生シーケンスの分岐構造等)を検出する。
まず、再生構造解析部152の構成について詳細に説明する。上述の通り、再生構造解析部152は、DVDナビゲーションエンジン150を用いて取得したメニュー構造とDVDビデオコンテンツの再生順序に関する情報を利用して、DVDビデオコンテンツの再生ストリームに関する情報(例えば、再生シーケンスの分岐構造等)を検出する。
(DVDビデオコンテンツの再生シーケンス)
ここで、図6を参照しながら、DVDビデオコンテンツの再生シーケンスについて簡単に説明する。図6は、DVDビデオコンテンツの再生シーケンスを概念的に示した説明図である。
ここで、図6を参照しながら、DVDビデオコンテンツの再生シーケンスについて簡単に説明する。図6は、DVDビデオコンテンツの再生シーケンスを概念的に示した説明図である。
一般的なDVDのコンテンツ階層は、主に、タイトル(TT)、プログラムチェーン(PGC)、ビデオオブジェクトセット(VOBS)、及びセルにより構成されている。但し、TTは、プレゼンテーションデータに相当し、例えば、映画やテレビプログラム等のプレゼンテーション全体に対応する。また、PGCは、再生されるビデオオブジェクト(VOB)の位置や再生されるタイミング等を決定する命令セットを格納した論理コンテナである。そして、VOBSは、VOBを保管するための論理的なコンテナである。なお、ここで言うプレゼンテーションデータとは、実際のビデオコンテンツやオーディオコンテンツの他、メニューバックグラウンドやサブピクチャ等の静止画コンテンツで構成されるデータである。DVDの再生シーケンスは、IFOファイルに記載されているPGCにより構成されている。このIFOファイルは、再生制御情報の一例であり、コンテンツの再生スクリプトが記述されている。つまり、コンテンツを再生するための命令セットが記載された一種のプログラムリストのようなものである。
また、PGCよりも上位の論理階層に位置するドメインは、主に、ファーストプレイドメイン(FP_DOM)、ビデオマネージャメニュードメイン(VMGM_DOM)、ビデオタイトルセットメニュードメイン(VTSM_DOM)、タイトルドメイン(TT_DOM)の4種類により構成される。FP_DOMは、再生ストリームの最初に位置するドメインであり、FP_DOMに格納されたPGCが再生シーケンスの第1番目に実行される。VMGM_DOMは、メニュー連鎖の最上位に位置するビデオマネージャメニュー(VMGM)に対応するドメインである。VTSM_DOMは、ルートメニューに分類されるビデオタイトルセットメニュー(VTSM)に対応するドメインである。TT_DOMは、上記のTTに対応するドメインである。
図6(B)に示すように、様々なPGCを遷移することにより、再生シーケンスの多様なパターンが実現される。なお、PGCには、セルを含むものと、セルを含まないものとがある。セルを含むPGCは、このPGCを読み込む度に対応するコンテンツが再生される。一方、セルを含まないPGCは、複数のPGC間を遷移するために用いられる。また、PGCは、プログラムチェーン情報(PGCI)と呼ばれる再生情報と、VOB内にあるコンテンツの再生に必要なコンテンツリストを含むセルと、により構成される。PGCIは、主に、プリ(PRE)コマンド、ポスト(POST)コマンド、及びセル(CELL)コマンドにより構成される。プリコマンドは、PGC内で最初のセルを再生する前に実行されるコマンドである。セルコマンドは、各セルの再生後に実行されるコマンドである。さらに、ポストコマンドは、最後のセルを再生後に実行されるコマンドである。例えば、ポストコマンドは、他のPGCにリンクするか、他のメニューにジャンプする命令を含んでいる。また、セルは、少なくとも1個以上のVOBU(Video Object Unit)によって構成されており、VOBUのナビゲーションパックにボタン情報が含まれる。
そこで、再生構造解析部152は、IFOファイルの再生スクリプトを仮想的に実行しながら、PGCの遷移過程を逐次的に追跡することにより、再生シーケンスのパターンを把握する。例えば、再生構造解析部152は、VMGM_DOMに含まれるタイトルメニューPGCから順に上記の各コマンドを解析して、PGC間の遷移フローを解析することができる。また、再生シーケンスのどこにコンテンツが位置するかを認知するために、再生構造解析部152は、PGCの遷移過程を追跡しながらセルの位置を記録することも可能である。このようにして、再生構造解析部152は、タイトルメニューPGCを始点として追跡が可能な全ての再生シーケンスを追跡し、再生シーケンス中のセル位置等を抽出することができる。但し、再生構造解析部152は、再生シーケンスがループする場合に備えて予め設定した終了条件に基づいて追跡処理を終了する。
(再生シーケンスの追跡方法)
次に、図7を参照しながら、具体的な再生シーケンスの追跡方法について説明する。図7は、本実施形態に係る再生シーケンスの追跡方法を示した説明図である。
次に、図7を参照しながら、具体的な再生シーケンスの追跡方法について説明する。図7は、本実施形態に係る再生シーケンスの追跡方法を示した説明図である。
図7の例を参照すると、タイトルメニューPGCには、PREコマンドと、CELLと、POSTコマンドと、が含まれている。また、CELLには、ボタンコマンド1と、ボタンコマンド2と、が含まれている。この例では、再生構造解析部152は、PREコマンドを読み込んだ後、ボタンコマンド1とボタンコマンド2とを有するCELLを読み込んでいる。ここで、再生構造解析部152は、ボタンコマンド1及びボタンコマンド2の遷移先を検出する。図7には、ボタンコマンド1を実行した場合にPGC5に遷移し、ボタンコマンド2を実行した場合にPGC7に遷移する例が示されている。そのため、再生構造解析部152は、ボタンコマンド1から遷移可能な再生シーケンスと、ボタンコマンド2から遷移可能な再生シーケンスと、を追跡する。例えば、ボタンコマンド1から遷移可能な再生シーケンスを例に挙げると、再生構造解析部152は、まず、ボタンコマンド1から遷移可能なPGC5のPREコマンドを読み込み、PREコマンドの次に実行されるPOSTコマンドを読み込む。その後、再生構造解析部152は、PGC5のPOSTコマンドから遷移可能なPGC6のPREコマンドを読み込んだ後、CELL、POSTコマンドの順に読み込む。さらに、再生構造解析部152は、PGC6のPOSTコマンドから遷移可能なPGC11を追跡し、同様に、PREコマンド、CELL、POSTコマンドの順に読み込む。この追跡プロセスを繰り返すことにより、再生構造解析部152は、再生シーケンスを追跡することが可能になる。なお、再生構造解析部152は、ユーザオペレーションによる分岐を考慮しない。このユーザオペレーションとは、例えば、DVDビデオコンテンツの再生中に次のチャプターにするためのボタンを押してチャプターを変更する処理等である。
同様に、再生構造解析部152は、ボタンコマンド2から遷移可能な再生シーケンスを追跡する。図7を参照すると、再生構造解析部152は、ボタンコマンド2から、PGC7のPREコマンド、CELL、POSTコマンドを経て、PGC8のPREコマンド、CELLへと遷移する。しかし、PGC8のCELLには、再び2つのボタンコマンド(ボタンコマンド1及びボタンコマンド2)が出現するため、再生構造解析部152は、PGC8のボタンコマンド1及びボタンコマンド2の各再生シーケンスを順次追跡する。このように、DVDビデオコンテンツには、再生シーケンスの中に一又は複数のボタンコマンドを有するCELLが多数含まれている場合があり、複雑な再生シーケンスが実現されている。そこで、再生構造解析部152は、DVDビデオコンテンツに含まれる全ての再生シーケンスを追跡し、各PGCの位置関係、CELLを含むPGCの位置、ボタンコマンドによる分岐を含むPGCの位置等の情報を収集する。
また、再生構造解析部152は、コマンドからコマンドへと遷移する際に、その遷移に対応するステータスを更新する。このステータスは、主に、コマンドポジションとパラメータとを含んでいる。このコマンドポジションは、遷移前のコマンドの位置と遷移後のコマンド位置とを含む遷移情報である。コマンドポジションは、主に、ドメイン情報、ビデオタイトルセット(VTS)番号、PGC番号、コマンドエリア情報、コマンド番号、ボタン番号を含んでいる。但し、ドメイン情報とは、そのPGCがFP_DOM、VMG_DOM、VTS_DOM、TT_DOMの何れに属するかを示すドメインに関する属性情報である。また、コマンドエリア情報とは、そのコマンドがPREコマンドエリア、CELLコマンドエリア、POSTコマンドエリアの何れに属するかを示すコマンドエリアに関する属性情報である。パラメータは、コマンドの再生スクリプトを実行する際に変数として用いられる情報である。例えば、現在選択されている言語に相当するIDなどを保持していてもよい。なお、再生スクリプトの一部のコマンドには、実行の際に参照されるパラメータの値に応じて次の遷移先が異なるものもある。また、例えば、インクリメントインデックスとして利用するなど、自由に利用可能なパラメータを含んでいてもよい。もちろん、パラメータの種類はこれに限定されるものではない。
なお、図7において、PREコマンドと記したブロックはPREコマンドエリアを表しており、CELLと記したブロックはCELLエリアを表しており、さらに、POSTコマンドと記したブロックはPOSTコマンドエリアを表している。
ここで、図8を参照しながら、PGCのエリア構造について簡単に説明する。上記の通り、PGCは、主に、PREコマンドエリア、CELLエリア、POSTコマンドエリアに分かれている。そのうち、PREコマンドエリアは、一又は複数のPREコマンドを含んでおり、各PREコマンドにコマンド番号が割り当てられている。図8の例では、N個のPREコマンドが含まれており、PREコマンド1〜PREコマンドNの各々に対してコマンド番号1〜Nが割り当てられている。
また、CELLエリアは、PGC内にCELLが存在する場合に設けられる。CELLがある場合には、CELLエリアの先頭に位置するコマンド番号に0が割り当てられる。さらに、CELLエリアにボタンコマンドがある場合には、ボタン番号が割り当てられる。例えば、図8を参照すると、CELLエリアのコマンド番号1に複数のボタン番号が割り当てられている。そのうち、先頭に位置するボタン番号0は、当該CELLエリアにボタンが存在する場合を表している。さらに、この例では、N個のボタンが存在するために、コマンド番号1に対応するボタン番号1〜Nが割り当てられている。そして、CELLエリアにコマンド番号2が割り当てられている場合、そのCELLが再生を一時的に停止するInfinite Stillであることを示している。また、コマンド番号3には、CELLコマンドが割り当てられる。
また、POSTコマンドエリアには、一又は複数のPOSTコマンドが含まれており、各POSTコマンドにコマンド番号が割り当てられている。図8の例では、N個のPOSTコマンドが含まれており、POSTコマンド1〜POSTコマンドNの各々に対してコマンド番号1〜Nが割り当てられている。
従って、各PGCのコマンド番号を参照することにより、再生構造解析部152は、PGC内のコマンドポジション、及びCELLの有無等を認知することができる。また、ボタン番号を参照することにより、再生構造解析部152は、CELLエリアに含まれるボタンコマンドの位置及び個数等を認知することができる。
以上説明したように、再生構造解析部152は、タイトルメニューPGCから辿れる全ての遷移可能なルートを探索して再生シーケンスを追跡する。また、コマンド間を遷移する際、再生構造解析部152は、コマンドポジションとパラメータとを含むステータスを更新する。かかる構成により、再生構造解析部152は、DVDビデオコンテンツに含まれる全ての再生シーケンスについて、各コマンドの位置と属性とを認識しながら、コマンド単位の逐次的な追跡が可能になる。なお、再生構造解析部152は、例えば、上記のコマンド間遷移の際に更新するステータスを記憶部126に逐一記録してもよい。また、再生構造解析部152は、再生シーケンスの追跡処理過程において、通過したコマンドのステータスを参照し、セルを含むPGCのコマンドポジション、及びボタンコマンドを含むセルのコマンドポジションの一方又は両方を記憶部126に記録してもよい。これらの記録処理により、再生構造解析部152は、ボタンコマンドによる再生シーケンスの分岐数等の情報が含まれる分岐情報と分岐するコンテンツの配置情報とを取得することができる。
(木構造生成部154)
次に、木構造生成部154の構成について説明する。木構造生成部154は、例えば、再生構造解析部152により検出された複数の再生シーケンスに関する情報に基づいて図9に示すようなシンプルな木構造を形成することができる。図9は、木構造生成部154により形成されるDVDビデオコンテンツの再生シーケンスを示した木構造の一例である。つまり、再生制御情報に記述された再生スクリプトを再生構造解析部152が仮想的に実行して得られた情報に基づいて、木構造生成部154は、全ての再生シーケンスを追跡し、後述する所定の条件下で生成されるノードとブランチとにより木構造を構築する。
次に、木構造生成部154の構成について説明する。木構造生成部154は、例えば、再生構造解析部152により検出された複数の再生シーケンスに関する情報に基づいて図9に示すようなシンプルな木構造を形成することができる。図9は、木構造生成部154により形成されるDVDビデオコンテンツの再生シーケンスを示した木構造の一例である。つまり、再生制御情報に記述された再生スクリプトを再生構造解析部152が仮想的に実行して得られた情報に基づいて、木構造生成部154は、全ての再生シーケンスを追跡し、後述する所定の条件下で生成されるノードとブランチとにより木構造を構築する。
(ツリーの構成)
図9を参照すると、木構造のルートには、タイトルメニューPGC又はファーストプレイPGCの先頭コマンドが配置されている。また、木構造の下位には、ボタンセルを示す分岐ノード(コネクタ)と終了を示す終端ノード(ターミナル)とが配置されている。なお、ボタンセルとは、ボタンコマンドを含むセルのことを意味する。再生構造解析部152は、例えば、コマンドポジションのCELLエリアを参照し、コマンド番号1の先頭にあるボタン番号が0の場合に、このセルをボタンセルであると認知することができる。そこで、再生構造解析部152は、全ての再生シーケンスを追跡し、ボタンセルが発見された際に当該ボタンセルの情報を記憶部126に記録する。
図9を参照すると、木構造のルートには、タイトルメニューPGC又はファーストプレイPGCの先頭コマンドが配置されている。また、木構造の下位には、ボタンセルを示す分岐ノード(コネクタ)と終了を示す終端ノード(ターミナル)とが配置されている。なお、ボタンセルとは、ボタンコマンドを含むセルのことを意味する。再生構造解析部152は、例えば、コマンドポジションのCELLエリアを参照し、コマンド番号1の先頭にあるボタン番号が0の場合に、このセルをボタンセルであると認知することができる。そこで、再生構造解析部152は、全ての再生シーケンスを追跡し、ボタンセルが発見された際に当該ボタンセルの情報を記憶部126に記録する。
例えば、図9を例に挙げると、再生構造解析部152は、タイトルメニューPGC又はファーストプレイPGCの先頭コマンドから再生シーケンスを追跡し、第1のボタンセルに到達するまでコマンド間の遷移を繰り返す。木構造生成部154は、この過程をブランチにより表現する。木構造生成部154は、再生構造解析部152がボタンセルに到達した段階で分岐ノードを生成する。この例では、ボタンセルに3つのボタンコマンドが含まれているため、木構造生成部154は、3本のブランチを生成する。そして、再生構造解析部152は、3通りの再生シーケンスの各々について追跡を継続する。例えば、再生構造解析部152は、最左のブランチに対応する再生シーケンスについてコマンド間の遷移を繰り返してブランチを生成し、木構造生成部154は、ボタンセルに到達したところで新たに分岐ノードを生成する。次に、再生構造解析部152は、上記の3本のブランチのうち、中央のブランチについて再生シーケンスを追跡し、木構造生成部154は、再生構造解析部152がボタンセルに到達した段階で新たに分岐ノードを生成する。つまり、再生構造解析部152は、木構造の上位に位置するボタンセルから伸びるブランチを優先して再生シーケンスの追跡を実行する。その結果、木構造生成部154は、幅優先で木構造を構築することができる。図9の各ブランチに上記の検索順序に対応する番号を付したが、再生構造解析部152は、このような順番に従って幅優先でボタンセルの検索を実行する。
このように、再生構造解析部152は、木構造の上位のブランチから順に(幅優先)ブランチを選択して各ブランチについて再生シーケンスを追跡する。その途中、木構造生成部154は、ボタンセルが発見された段階で分岐ノードを生成する。図9の例では、タイトルメニューPGC又はファーストプレイPGCの先頭コマンドから伸びたブランチを第1番目とし、各ブランチに付されている番号の順番に再生シーケンスの追跡が実行されて分岐ノードとブランチとが生成される。そして、木構造生成部154は、所定の終了条件を満たした時点で分岐ノード及びブランチの生成を終了し、当該分岐ノードとブランチとにより構成される木構造の生成を完了する。
(ブランチの構成)
次に、図10を参照しながら、ブランチの構成について説明する。ここで、木構造生成部154は、ステーションという単位を用いてブランチを構築する。ステーションは、ターミナル、コネクタ、PGCチェンジ、セルの4種類により分類される。PGCチェンジは、コマンド間の遷移を繰り返す途中にPGCを変更したことを表すステーションである。例えば、POSTコマンドエリアから他のPGCに属するPREコマンドエリアへの遷移がPGCチェンジに該当する。また、ブランチの最後は必ずターミナル又はコネクタである。図10に示すように、例えば、コネクタ間のブランチは、PGCチェンジ、セル1、セル2、PGCチェンジ、セル1、PGCチェンジ、セル1、コネクタの順に構成される。このように、木構造生成部154は、各コマンドのコマンドポジションを参照して、コマンド間遷移によりPGC番号が変化した場合にはPGCチェンジを形成し、ボタンセルに到達した場合にはコネクタを形成する。
次に、図10を参照しながら、ブランチの構成について説明する。ここで、木構造生成部154は、ステーションという単位を用いてブランチを構築する。ステーションは、ターミナル、コネクタ、PGCチェンジ、セルの4種類により分類される。PGCチェンジは、コマンド間の遷移を繰り返す途中にPGCを変更したことを表すステーションである。例えば、POSTコマンドエリアから他のPGCに属するPREコマンドエリアへの遷移がPGCチェンジに該当する。また、ブランチの最後は必ずターミナル又はコネクタである。図10に示すように、例えば、コネクタ間のブランチは、PGCチェンジ、セル1、セル2、PGCチェンジ、セル1、PGCチェンジ、セル1、コネクタの順に構成される。このように、木構造生成部154は、各コマンドのコマンドポジションを参照して、コマンド間遷移によりPGC番号が変化した場合にはPGCチェンジを形成し、ボタンセルに到達した場合にはコネクタを形成する。
(ブランチの構築方法)
ここで、図11を参照しながら、ブランチの構築方法についてより詳細に説明する。図11は、本実施形態に係るブランチの構築方法を示した流れ図である。
ここで、図11を参照しながら、ブランチの構築方法についてより詳細に説明する。図11は、本実施形態に係るブランチの構築方法を示した流れ図である。
まず、木構造生成部154は、ボタンセルに到達した後、各ボタンコマンドに対応するブランチの構築を開始する(S102)。木構造生成部154は、各ブランチについて再生構造解析部152によりコマンド間遷移が繰り返される途中で、各コマンドのコマンドポジションを参照しながらステーションを作成する(S104)。その後、木構造生成部154は、作成したステーションがターミナル又はコネクタであるか否かを判断する(S106)。もし、そのステーションがターミナルでもコネクタでもない場合、再生構造解析部152は、次のコマンドを読み込むと共にコマンドポジション及びパラメータを更新する(S108)。そして、木構造生成部154は、再びステーションの作成を行う(S104)。
一方、作成されたステーションがターミナル又はコネクタである場合、木構造生成部154は、そのステーションがコネクタであるか否かを判断する(S110)。もし、コネクタである場合、木構造生成部154は、そのコネクタから伸びるボタン数分の子ブランチの作成準備をして(S112)、そのブランチの作成を終了する(S114)。逆に、そのステーションがターミナルの場合、木構造生成部154は、そのブランチの作成を終了する(S114)。
(ステーションの生成方法)
次に、図12を参照しながら、ステーションの生成方法についてより詳細に説明する。図12は、本実施形態に係るステーションの作成方法を示した流れ図である。
次に、図12を参照しながら、ステーションの生成方法についてより詳細に説明する。図12は、本実施形態に係るステーションの作成方法を示した流れ図である。
まず、木構造生成部154は、コマンド間遷移の際にコマンドポジションのPGCが変化したか否かを判断する(S122)。もし、PGCが変化した場合、木構造生成部154は、PGCの数が所定数(例えば50個)を超えたか否かを判断する(S124)。もし、PGCの数が所定数を超えている場合、木構造生成部154は、ターミナルを生成して(S126)、ステーションの生成を終了する。逆に、PGCの数が所定数を超えない場合、ステーションとしてPGCチェンジを作成する(S128)。
PGCが変化しなかった場合(S122)又はPGCチェンジが作成された場合(S128)、木構造生成部154は、現在のコマンドがCELLエリアの先頭であるか否かを判断する(S130)。そして、CELLエリアの先頭である場合、木構造生成部154は、そのセルが、そのブランチ内で一度通ったセル(リピートセル)であるか否かを判断する(S132)。もし、リピートセルである場合、木構造生成部154は、ターミナルを作成して(S134)、ステーションの作成を終了する。逆に、リピートセルでない場合、木構造生成部154は、ステーションとしてセルを作成し(S136)、セルリストに追加した上で(S138)、ステーションの作成を終了する。
一方、現在のコマンドがCELLエリアの先頭ではない場合、木構造生成部154は、そのセルがボタンセルであるか否かを判断する(S140)。もし、そのセルがボタンセルである場合、木構造生成部154は、そのセルがコネクタリストに含まれているか否かを判断する(S142)。もし、そのセルがコネクタリストに含まれている場合、木構造生成部154は、ステーションとしてターミナルを作成し(S144)、ステーションの作成を終了する。逆に、そのセルがコネクタリストに含まれていない場合、コネクタを作成し(S146)、そのコネクタをコネクタリストに追加して(S148)、ステーションの作成を終了する。
一方、そのセルがボタンセルではない場合、木構造生成部154は、コマンドポジションを参照し、そのセルのCELLエリアのコマンド番号が2であるか否かを判断する(S150)。そして、そのセルのCELLエリアのコマンド番号が2である場合、木構造生成部154は、ステーションとしてターミナルを作成し(S152)、ステーションの作成を終了する。逆に、そのセルのCELLエリアのコマンド番号が2でなく、つまり、Infinite Stillが存在しない場合、木構造生成部154は、ステーションの作成を終了する。
ここで、木構造生成部154によるステーションの作成条件を整理すると次のようになる。まず、ターミナルは、(1)次に進むべきコマンドがなくなった場合、(2)既に一度通過したコネクタに到達した場合、(3)1つのブランチ内で同じセルに2度目に到達した場合、(4)セルがInfinite Stillかつボタンコマンドが無い場合、(5)1つのブランチ内で所定数のPGCチェンジが生じた場合のうち、いずれかの場合に生成される。次に、コネクタは、ボタンコマンドを含むセルに到達し、かつ、このセルに初めて到達した場合に生成される。このとき、木構造生成部154は、セルに含まれるVOBUのハイライト(HLI)情報を参照して、セルがボタンコマンドを含むか否かを判断することができる。また、木構造生成部154は、ボタンコマンドを含んでいるセルの後にコネクタを生成する。さらに、木構造生成部154は、一度到達したコネクタをコネクタリストに記憶する。次に、セルは、コマンドポジションがCELLエリアを示すコマンドに到達した場合に生成される。また、木構造生成部154は、同一ブランチ内において、一度到達したセルをセルリストに記録する。なお、コネクタリスト及びセルリストは、例えば、記憶部126に記録される。次に、PGCチェンジは、コマンドポジションのPGC番号が変化した場合に生成される。
以上説明したように、木構造生成部154は、再生構造解析部152により再生制御情報(例えば、IFOファイル)から抽出されたステータスの遷移に関する情報を参照しながら、コネクタとブランチとターミナルとにより構成される木構造を構築することができる。さらに、木構造生成部154は、ブランチ毎に、PGCチェンジ、セル、コネクタ、ターミナル等により構成される木構造を構築することが可能になる。なお、全てのブランチがターミナルで終了した場合(終了条件)、木構造の構築アルゴリズムが終了される。
(時限ボタンへの対策)
次に、特殊なボタンコマンドに対応するブランチの構築方法について説明する。以上説明した構成により、DVDビデオコンテンツの基本的なメニュー構造を木構造に再構成することが可能になる。しかし、DVDビデオコンテンツには、ある種の特殊なメニューオブジェクトが用いられる場合があり、例えば、以下に説明する時限ボタンがある。この時限ボタンとは、一定時間のみ有効なボタンであり、一定時間を過ぎると自動的に次のメニュー又はコンテンツに進むボタンである。さらに、ビデオコンテンツの再生中に、ユーザインターフェースには現れない時限ボタンが存在する場合もあり、このような特殊なボタンに対応する木構造の構築方法が必要とされる。
次に、特殊なボタンコマンドに対応するブランチの構築方法について説明する。以上説明した構成により、DVDビデオコンテンツの基本的なメニュー構造を木構造に再構成することが可能になる。しかし、DVDビデオコンテンツには、ある種の特殊なメニューオブジェクトが用いられる場合があり、例えば、以下に説明する時限ボタンがある。この時限ボタンとは、一定時間のみ有効なボタンであり、一定時間を過ぎると自動的に次のメニュー又はコンテンツに進むボタンである。さらに、ビデオコンテンツの再生中に、ユーザインターフェースには現れない時限ボタンが存在する場合もあり、このような特殊なボタンに対応する木構造の構築方法が必要とされる。
より具体的には、再生シーケンス中に時限ボタンが存在すると、ボタンコマンドの遷移先(リンク先)のみについてブランチを作成した際に、一定時間後に遷移するリンク先を追跡することができないため、追跡できない再生シーケンスが発生することになる。
そこで、木構造生成部154は、時限ボタンを有するセルに到達した場合、一定時間後に遷移するコマンド間遷移について、さらに1つのブランチを作成することにより対処する。図13には、この時限ボタン問題対策を施したブランチの構築方法を示す流れ図を示した。そこで、図13を参照しながら、時限ボタン問題を考慮したブランチの構築方法について簡単に説明する。
まず、木構造生成部154は、ボタンセルに到達した後、各ボタンコマンドに対応するブランチの構築を開始する(S162)。そして、木構造生成部154は、各ブランチについてコマンド間遷移が繰り返される途中で、各コマンドのコマンドポジション等を参照してステーションを作成する(S164)。その後、木構造生成部154は、作成したステーションがターミナル又はコネクタであるか否かを判断する(S166)。もし、そのステーションがターミナルでもコネクタでもない場合、再生構造解析部152は、次のコマンドを読み込むと共にコマンドポジション及びパラメータを更新する(S168)。そして、木構造生成部154は、再びステーションの作成を行う(S164)。
一方、作成されたステーションがターミナル又はコネクタである場合、木構造生成部154は、そのステーションがコネクタであるか否かを判断する(S170)。もし、コネクタである場合、木構造生成部154は、そのコネクタから伸びるボタン数分の子ブランチの作成準備をする(S172)。さらに、木構造生成部154は、コネクタ作成の発端となったセルがInfinite Stillか否かを判断する(S174)。もし、Infinite Stillでない場合、木構造生成部154は、サブブランチを1つ追加して(S176)、そのブランチの構築を終了する(S178)。
一方、そのステーションがターミナルである場合、又はコネクタ作成の発端となったセルがInfinite Stillである場合、木構造生成部154は、そのブランチの構築を終了する(S178)。
以上説明したように、上記のロジックを用いることにより、木構造生成部154は、時限ボタンが含まれる再生シーケンスについて対処することが可能になる。ここで、時限ボタンが含まれるセルに到達した際のブランチの作成方法について、図14を参照しながら、より詳細に説明する。図14は、時限ボタンを含むセルに到達した際のブランチの生成方法を示す説明図である。
まず、図14(A)を参照すると、通常のボタンコマンドを含んでいるセルに到達した際の再生シーケンスが示されている。図14(A)のように、木構造生成部154は、セル1からセル2に到達して、セル2のコマンドポジションを参照し、CELLエリアのコマンド番号2であるか否か、すなわち、Infinite Stillが存在するか否かを判断する。図14(A)の場合、セル2のCELL_STILLは、Infinite Stillであるから、CELLエリアにコマンド番号2が存在するため、何れかのボタンコマンドが実行されるまで、再生シーケンスが停止(Stop)する。従って、木構造生成部154は、ブランチに含まれるステーションとして、セル2を作成した後にコネクタを作成し、さらに、当該コネクタから伸びるボタン数分の子ブランチの作成準備をする。
一方、図14(B)を参照すると、セル2には、時限ボタンを含んでいることが分かる。つまり、セル2はInfinite Stillではない。従って、木構造生成部154は、セル1からセル2に到達して、セル2のコマンドポジションを参照すると、CELLエリアのコマンド番号2を通過しない、つまり、Infinite Stillが存在しないため、セル2に存在するボタンコマンド1及びボタンコマンド2が時限ボタンであると判断する。再生シーケンスは、セル1からセル2に遷移した後、一定時間が経過しても何れのボタンコマンドも実行されない場合には、次のセル3へと遷移する。そこで、木構造生成部154は、このセル3への遷移に対応する子ブランチと当該子ブランチの末端にセル3に対応するステーションとを作成する。その結果、セル2に対応するコネクタには、ボタン数に相当する2本の子ブランチとセル3に対応する1本の子ブランチとが作成される。このような処理を実行することにより、木構造生成部154は、時限ボタンに関する問題をクリアすることが可能になる。
以上、木構造生成部154の機能構成について詳細に説明した。このように、木構造生成部154は、再生構造解析部152により解析されたDVDビデオコンテンツの再生制御情報に含まれる各コマンドのステータスを参照しながらポジションを更新していき、現在のコマンドポジションの値に応じてステーションを作成することにより、木構造を構築することが可能である。
(木構造情報変換部156)
再び図4を参照する。サーバ装置102は、木構造情報変換部156をさらに備えている。木構造情報変換部156は、木構造生成部154により生成された木構造に関する情報を取得し、他のデータ構造に適合するように木構造を整理した上で、他の形式に木構造を変換することができる。
再び図4を参照する。サーバ装置102は、木構造情報変換部156をさらに備えている。木構造情報変換部156は、木構造生成部154により生成された木構造に関する情報を取得し、他のデータ構造に適合するように木構造を整理した上で、他の形式に木構造を変換することができる。
(木構造の整理方法:不要コンテンツの削除、ブランチの整理)
次に、上記のアルゴリズムにより生成された木構造の整理方法について簡単に説明する。DVDビデオコンテンツの再生シーケンスには、複雑なメニュー構造を辿って同一のコンテンツに何度も到達するルートを含んでいたり、メニューの背景動画などの非常に短いコンテンツを含んでいる場合がある。そのため、上記の基本的なアルゴリズムを用いて生成された木構造には、不要なブランチやコンテンツが含まれることがある。もちろん、このようなブランチやコンテンツを含んでいたとしても、大きな問題が生じるものではないが、木構造を整理することにより、この木構造に関する情報を通信網138を介して伝送する場合には通信量を低減することができるし、また、プレーヤ装置104又はサーバ装置102において木構造を解釈する場合には演算量を削減することが可能になる。もちろん、木構造を他の形式に変換する場合には、より効率的に変換することが可能になるであろうし、木構造から再生メニューを再構成する場合にはよりユーザビリティの高いメニュー構成を実現することが可能になるであろう。
次に、上記のアルゴリズムにより生成された木構造の整理方法について簡単に説明する。DVDビデオコンテンツの再生シーケンスには、複雑なメニュー構造を辿って同一のコンテンツに何度も到達するルートを含んでいたり、メニューの背景動画などの非常に短いコンテンツを含んでいる場合がある。そのため、上記の基本的なアルゴリズムを用いて生成された木構造には、不要なブランチやコンテンツが含まれることがある。もちろん、このようなブランチやコンテンツを含んでいたとしても、大きな問題が生じるものではないが、木構造を整理することにより、この木構造に関する情報を通信網138を介して伝送する場合には通信量を低減することができるし、また、プレーヤ装置104又はサーバ装置102において木構造を解釈する場合には演算量を削減することが可能になる。もちろん、木構造を他の形式に変換する場合には、より効率的に変換することが可能になるであろうし、木構造から再生メニューを再構成する場合にはよりユーザビリティの高いメニュー構成を実現することが可能になるであろう。
そこで、図15〜図19を参照しながら、木構造情報変換部156による木構造の整理方法について説明する。図15は、同一コンテンツを削除する方法を示す説明図である。図16は、短いコンテンツを削除する方法を示す説明図である。図17は、セルのないブランチを削除する方法を示す説明図である。図18は、セルの下位にコネクタが存在する場合にブランチの接続構成を変更する方法である。図19は、時限ボタンの存在に起因して生成されたサブブランチを再構築する方法を示す説明図である。
(同一コンテンツの削除)
まず、図15には、コネクタ、セル、及びターミナルにより構成された木構造が示されている。これは、上記のアルゴリズムにより構築された木構造をステーション単位で表現し、PGCチェンジを省略した表示である。なお、以下では、このような木構造の表示方法に基づいて各木構造の整理方法に関する説明を行う。
まず、図15には、コネクタ、セル、及びターミナルにより構成された木構造が示されている。これは、上記のアルゴリズムにより構築された木構造をステーション単位で表現し、PGCチェンジを省略した表示である。なお、以下では、このような木構造の表示方法に基づいて各木構造の整理方法に関する説明を行う。
図15の木構造を参照すると、同一の構成を有する一連のセル群(例えば、セル1〜セル10)がいくつも存在していることが分かる。以下、一連のセル群のことを単にコンテンツと呼ぶことにする。DVDビデオコンテンツは、例えば、メニューの様々な箇所から本編を辿ることが可能であり、このようなループ構成を木構造に変換した場合、図15のように同一のコンテンツを複数含むような木構造が構築されることがある。例えば、木構造に同一のコンテンツを辿るルートを複数設ける必要がない場合は、これらのうち、一つのコンテンツのみを残せばよい。
そこで、木構造情報変換部156は、上記のアルゴリズムに基づいて作成された木構造の中から同一の構成を有する一連のセル群を抽出する。そして、木構造情報変換部156は、抽出した複数の同一コンテンツの中から任意に選択された一の同一コンテンツを除いた他の全ての同一コンテンツを削除して木構造を再構築する。このとき、木構造情報変換部156は、残す同一コンテンツを選択する際に、任意の一の同一コンテンツではなく、木構造の上位に位置する同一コンテンツを選択して残してもよい。
(短いコンテンツの削除)
次に、図16を参照しながら、再生時間が短いコンテンツを削除する構成について説明する。DVDビデオコンテンツには、再生時間が非常に短いコンテンツが含まれている。例えば、メニューの背後に流れる動画等はその典型例である。このような短いコンテンツを削除することにより、本編等の必要なコンテンツを残してシンプルな構成にすることが可能になり、ユーザにより分かりやすい構成を提示することができる。
次に、図16を参照しながら、再生時間が短いコンテンツを削除する構成について説明する。DVDビデオコンテンツには、再生時間が非常に短いコンテンツが含まれている。例えば、メニューの背後に流れる動画等はその典型例である。このような短いコンテンツを削除することにより、本編等の必要なコンテンツを残してシンプルな構成にすることが可能になり、ユーザにより分かりやすい構成を提示することができる。
例えば、図16に示した木構造の中で、セル1〜セル10により構成されるコンテンツは、合計の再生時間が所定時間(例えば1分30秒)以上であると仮定する。また、セル11、セル14、及びセル17の再生時間が所定時間(例えば1分30秒)未満であると仮定する。このとき、木構造情報変換部156は、セル11、セル14、及びセル17を削除する。一方で、木構造情報変換部156は、たとえセル1〜セル10の各々が所定時間未満の再生時間しかない場合であっても、連続したセルの合計再生時間が所定時間以上になるならば、このセル1〜セル10により構成されるコンテンツを残す。
このように、木構造情報変換部156は、あるコネクタから次のコネクタ又はターミナルまでの間に配置された一連のセル群の合計時間を参照し、その合計時間が所定時間未満である場合に、そのセル群又は単独のセルを削除することができる。
(セルのないブランチを削除)
次に、図17を参照しながら、セルを含まないブランチを削除する構成について説明する。セルを含まないブランチを通過しても再生されるコンテンツが存在しないため、意味をなさない。そこで、こうしたブランチを削除して整理することにより、木構造をよりシンプルな構成に改良する。
次に、図17を参照しながら、セルを含まないブランチを削除する構成について説明する。セルを含まないブランチを通過しても再生されるコンテンツが存在しないため、意味をなさない。そこで、こうしたブランチを削除して整理することにより、木構造をよりシンプルな構成に改良する。
図17に示すように、木構造情報変換部156は、コネクタとターミナルとを結ぶブランチにセルが存在しない場合、そのターミナル及びブランチを削除することができる。また、木構造情報変換部156は、一本も子ブランチを有しないコネクタをターミナルに変えることができる。これらの処理を繰り返すことにより、セルを含まない不要なブランチを削除することができる。
(セルの下位にあるコネクタの整理)
次に、図18を参照しながら、セルの下位にあるコネクタの整理方法について説明する。これは、アイテムに相当するセルの下位にコネクタが存在しないように構造を整理することで、木構造をその他の形式に変換しやすくする方法である。例えば、UPnPのCDSで定義されている木構造は、コンテナ(コネクタに相当)とアイテム(セルに相当)とにより構成されるが、アイテムの下位にコンテナを配置することができないという制限がある。これに対し、上記の整理を行うことによって、本実施形態に係る木構造をUPnPのCDSに適合する表現にすることができる。
次に、図18を参照しながら、セルの下位にあるコネクタの整理方法について説明する。これは、アイテムに相当するセルの下位にコネクタが存在しないように構造を整理することで、木構造をその他の形式に変換しやすくする方法である。例えば、UPnPのCDSで定義されている木構造は、コンテナ(コネクタに相当)とアイテム(セルに相当)とにより構成されるが、アイテムの下位にコンテナを配置することができないという制限がある。これに対し、上記の整理を行うことによって、本実施形態に係る木構造をUPnPのCDSに適合する表現にすることができる。
図18(A)は整理前の木構造であり、図18(B)は整理後の木構造である。図18に示すように、木構造情報変換部156は、セルの下位に位置するコネクタを一つ上位の階層に再配置する。さらに、木構造情報変換部156は、コネクタが移動して残ったセルの下位にターミナルを配置する。例えば、図18の例では、木構造情報変換部156は、セル18の下位に接続されたコネクタをセル18の上位に接続されたコネクタに新たなブランチとして接続する。このとき、木構造情報変換部156は、セル18の下位に接続されていたコネクタの下位に位置する全てのステーションも当該コネクタに連結されたまま移動する。また、木構造情報変換部156は、セル18の下位にターミナルを接続する。このように、木構造情報変換部156は、セルの下位にコネクタが接続される構造を解消することができる。
(時限ボタンセルに接続されたブランチの整理)
次に、図19を参照しながら、時限ボタンセルに対応するために設けられたブランチの整理方法について説明する。図19(A)は、時限ボタンセルに対処するために設けられたブランチを含むブランチ構成である。また、図19(B)は、整理後のブランチ構成である。
次に、図19を参照しながら、時限ボタンセルに対応するために設けられたブランチの整理方法について説明する。図19(A)は、時限ボタンセルに対処するために設けられたブランチを含むブランチ構成である。また、図19(B)は、整理後のブランチ構成である。
図19(B)に示すように、木構造情報変換部156は、時限ボタンセル(コネクタ)に対して作成されたブランチを当該コネクタの上位に位置するステーションに連結させると共に、当該ブランチを除いたコネクタを上位に位置するコネクタに連結させる。例えば、図19を例に挙げると、木構造情報変換部156は、時限ボタンセルに対して作成されたセル3に延びるブランチを当該コネクタの上位に位置するセル2に接続する。もちろん、セル3の下位に位置するステーションも共に移動する。そして、木構造情報変換部156は、時限ボタンセルに対して生成されたブランチを除く2本のブランチを有するコネクタをセル1の上位に位置するコネクタに接続する。この処理により、図19(B)に示すような木構造が形成される。
このように、木構造情報変換部156は、時限ボタンセルに対して生成されたブランチを整理することにより、時限ボタンセルに対応するコネクタの上位ブランチと当該時限ボタンに対して生成されたブランチとに配置された複数のセルを一連のセル群と看做すことが可能になる。
(CDS形式への変換)
次に、整理された木構造を他のデータ形式に適用する方法の一例として、CDS形式のデータ構造に変換する方法について図20を参照しながら説明する。図20は、木構造情報変換部156によって木構造をCDS形式のデータ構造に変換する変換方法を示した説明図である。
次に、整理された木構造を他のデータ形式に適用する方法の一例として、CDS形式のデータ構造に変換する方法について図20を参照しながら説明する。図20は、木構造情報変換部156によって木構造をCDS形式のデータ構造に変換する変換方法を示した説明図である。
図20を参照すると、木構造情報変換部156は、木構造生成部154から取得した木構造の情報のうち、コネクタをコンテナに対応付け、一連のセル群をアイテムに対応付ける。例えば、木構造情報変換部156は、コネクタとターミナルとの間に配置された一連のセル群(例えばセル1〜セル10)をコンテンツ(例えばコンテンツ1)と看做す。そして、全てのセルをこれに対応するコンテンツと看做した後、木構造情報変換部156は、各コンテンツをCDS形式におけるアイテムに対応付ける。それと共に、木構造情報変換部156は、木構造のコネクタをCDS形式におけるコンテナに対応付ける。その結果、木構造は、CDS形式のデータ構造として認識可能になり、CDS形式に対応するプレーヤ装置104において容易に利用することが可能になる。
(階層チャプター構成への対策)
次に、チャプター選択画面のメニュー構成が階層構造になっている場合に、より利用者の利便性を向上させるためのデータ対応付け方法について説明する。まず、図21を参照すると、チャプター選択画面とそのメニュー構造とが示されている。DVDビデオコンテンツ等では、通常、チャプターメニューが1画面に収まらないことが多く、「次の画面」等のメニューを設けて、他のチャプター選択画面が表示される構成になっている。そのため、他のチャプター選択画面に遷移する度にメニュー構造の階層が深くなり、利便性が低下する。そこで、木構造情報変換部156は、図22に示すように、オリジナルのチャプター構成を消去し、独自のチャプター構成が可能となるように木構造をCDS形式のデータ構造に展開する。
次に、チャプター選択画面のメニュー構成が階層構造になっている場合に、より利用者の利便性を向上させるためのデータ対応付け方法について説明する。まず、図21を参照すると、チャプター選択画面とそのメニュー構造とが示されている。DVDビデオコンテンツ等では、通常、チャプターメニューが1画面に収まらないことが多く、「次の画面」等のメニューを設けて、他のチャプター選択画面が表示される構成になっている。そのため、他のチャプター選択画面に遷移する度にメニュー構造の階層が深くなり、利便性が低下する。そこで、木構造情報変換部156は、図22に示すように、オリジナルのチャプター構成を消去し、独自のチャプター構成が可能となるように木構造をCDS形式のデータ構造に展開する。
例えば、図22(A)に示すように、ある一連のセル群(セル1〜セル10)により構成されるコンテンツ1をCDS形式のアイテムに対応付ける場合を考える。まず、木構造情報変換部156は、コンテンツ1と同じ階層に新たなコンテナを1つ作成する。そして、木構造情報変換部156は、新たに作成されたコンテナの下位に必要な数のアイテムを作成する。但し、このコンテナの下位に作成する各アイテムには、一連のセル群に属する各セルから開始される一連のセル群が各コンテンツとして対応付けられる。例えば、コンテンツ2に対応するアイテムには、セル1〜セル10により構成される一連のセル群の上位第2番目に位置するセル2から始まる一連のセル群(セル2〜セル10)が対応付けられる。なお、木構造情報変換部156は、合計の再生時間が所定時間(例えば10分)以上となるアイテムだけを割り当てることもできる。
このように、木構造情報変換部156は、階層構造を有するチャプター選択画面に対して、オリジナルのチャプター構成に代わる新たなメニュー構造を提供することが可能になり、より高い利便性を提供することができる。
(サムネール表示)
次に、図23を参照しながら、各コンテナ及びアイテムにサムネールを対応付ける構成について説明する。木構造情報変換部156は、各コンテナに対応付けるサムネールとして、各コネクタに対応するメニュー画像を使用することができる。また、木構造情報変換部156は、各アイテムに対応するサムネールとして各コンテンツの画像(例えば、最上位に位置するセルの画像)を使用することができる。このように、木構造情報変換部156は、各コンテナとアイテムとに対応するサムネール画像をコネクタ及びコンテンツの最上位セルに対応する画像から選択して対応付けることが可能である。
次に、図23を参照しながら、各コンテナ及びアイテムにサムネールを対応付ける構成について説明する。木構造情報変換部156は、各コンテナに対応付けるサムネールとして、各コネクタに対応するメニュー画像を使用することができる。また、木構造情報変換部156は、各アイテムに対応するサムネールとして各コンテンツの画像(例えば、最上位に位置するセルの画像)を使用することができる。このように、木構造情報変換部156は、各コンテナとアイテムとに対応するサムネール画像をコネクタ及びコンテンツの最上位セルに対応する画像から選択して対応付けることが可能である。
(通信部132)
再び図4を参照する。サーバ装置102は、通信部132をさらに備える。通信部132は、木構造生成部154により生成された木構造に関する情報を通信網138を介してプレーヤ装置104又は他のサーバ装置102に対して送信することが可能である。また、通信部132は、木構造情報変換部156により木構造に関する情報に基づいて生成されたCDS形式又は他形式のデータ構造に関する情報を通信網138を介して送信することができる。さらに、通信部132は、他のサーバ装置102又はプレーヤ装置104から通信網138を介して種々の情報を受信することが可能である。
再び図4を参照する。サーバ装置102は、通信部132をさらに備える。通信部132は、木構造生成部154により生成された木構造に関する情報を通信網138を介してプレーヤ装置104又は他のサーバ装置102に対して送信することが可能である。また、通信部132は、木構造情報変換部156により木構造に関する情報に基づいて生成されたCDS形式又は他形式のデータ構造に関する情報を通信網138を介して送信することができる。さらに、通信部132は、他のサーバ装置102又はプレーヤ装置104から通信網138を介して種々の情報を受信することが可能である。
以上、サーバ装置102の機能構成について詳細に説明した。このように、サーバ装置102は、例えば、DVDビデオコンテンツのメニュー構造を解析し、各種メニュー及び再生コンテンツをノードとする木構造を構成することが可能である。また、サーバ装置102は、例えば、当該木構造をCDS形式のデータ構造に変換し、通信網138に接続されたプレーヤ装置104又は他のサーバ装置102に対して送信することができる。従って、サーバ装置102は、DVDナビゲーションエンジン150と同等の機能構成を持たないプレーヤ装置104又は他のサーバ装置102に対して、DVDビデオの再生メニューに関する情報を提供することが可能になる。その結果、サーバ装置102は、自己が配信可能なDVDビデオコンテンツを、例えば、CDS形式に対応するプレーヤ装置104又は他のサーバ装置102、及び上記の木構造データ形式に対応するプレーヤ装置104又は他のサーバ装置102において再生可能にする。また、木構造又はCDS形式のデータ構造に関する情報を取得したサーバ装置102又はプレーヤ装置104は、この情報に基づいて独自のメニューを作成することが可能になり、DVDパッケージに付属するオリジナルメニューよりも視聴者に利用しやすい形式のメニューを提供することが可能になる。
<応用例>
以上説明したサーバ装置102の機能構成は、主に、DVDビデオコンテンツのメニュー構造を解析して木構造化するものであった。しかし、本実施形態の基本コンセプトは、他種類のコンテンツに対しても適用可能である。例えば、図24に示すように、Blu−rayコンテンツ162に記録された映像/音楽/画像コンテンツであってもよいし、Webコンテンツ164であってもよい。その他、DVD−VRやHD−DVD等にも応用可能である。また、作成された木構造は、CDS形式のデータ構造に変換して利用されるだけでなく、例えば、Windows(登録商標)に対するファイル共有フォーマットであるSamba172に展開することも可能であるし、Web174に展開することも可能である。もちろん、Samba172に代えて、NFS(Network File System)、又はAppleTalk等に応用することも可能である。こうした応用例について以下で簡単に説明する。
以上説明したサーバ装置102の機能構成は、主に、DVDビデオコンテンツのメニュー構造を解析して木構造化するものであった。しかし、本実施形態の基本コンセプトは、他種類のコンテンツに対しても適用可能である。例えば、図24に示すように、Blu−rayコンテンツ162に記録された映像/音楽/画像コンテンツであってもよいし、Webコンテンツ164であってもよい。その他、DVD−VRやHD−DVD等にも応用可能である。また、作成された木構造は、CDS形式のデータ構造に変換して利用されるだけでなく、例えば、Windows(登録商標)に対するファイル共有フォーマットであるSamba172に展開することも可能であるし、Web174に展開することも可能である。もちろん、Samba172に代えて、NFS(Network File System)、又はAppleTalk等に応用することも可能である。こうした応用例について以下で簡単に説明する。
(変形例1:Webへの適用)
まず、本実施形態に係るサーバ装置102をWebコンテンツ164に適用するケースについて、図25を参照しながら説明する。図25は、サーバ装置102の機能構成を示す説明図である。なお、図4に示したサーバ装置102と実質的に同一の機能構成を有する要素については同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
まず、本実施形態に係るサーバ装置102をWebコンテンツ164に適用するケースについて、図25を参照しながら説明する。図25は、サーバ装置102の機能構成を示す説明図である。なお、図4に示したサーバ装置102と実質的に同一の機能構成を有する要素については同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
図25を参照すると、サーバ装置102は、Webブラウザ202と、Web構造解析部204と、木構造生成部154と、木構造情報変換部156と、通信部132と、により構成される。
(Webブラウザ202)
Webブラウザ202は、例えば、DVDナビゲーションエンジン150に相当する。Webブラウザ202は、インターネット等の通信網138に接続されたWebサーバからWebコンテンツを取得して再生することができる。Webコンテンツとしては、例えば、ホームページの表示構成、他のホームページへのリンク、提供されるコンテンツへのリンク等が記載されたhtmlファイル、画像ファイル(例えばjpg、gif、png等)、動画ファイル(例えばmpg、wmv、rm等)、又は音声ファイル(例えばwav、mp3、wma等)等が含まれる。Webブラウザ202は、htmlファイル等を読み込み、リンクにより階層化された複数のホームページの属性情報等を解釈することができる。
Webブラウザ202は、例えば、DVDナビゲーションエンジン150に相当する。Webブラウザ202は、インターネット等の通信網138に接続されたWebサーバからWebコンテンツを取得して再生することができる。Webコンテンツとしては、例えば、ホームページの表示構成、他のホームページへのリンク、提供されるコンテンツへのリンク等が記載されたhtmlファイル、画像ファイル(例えばjpg、gif、png等)、動画ファイル(例えばmpg、wmv、rm等)、又は音声ファイル(例えばwav、mp3、wma等)等が含まれる。Webブラウザ202は、htmlファイル等を読み込み、リンクにより階層化された複数のホームページの属性情報等を解釈することができる。
(Web構造解析部204)
Web構造解析部204は、再生構造解析部152に相当する。Web構造解析部204は、Webブラウザ202により解釈されるWebコンテンツの階層構造を解析する。特に、Web構造解析部204は、htmlに記載されたリンク情報を逐次的に辿りながら、各Webコンテンツの属性情報を取得する。Web構造解析部204は、例えば、リンク先のURLに含まれるファイルの拡張子を参照することにより、各Webコンテンツの種類を解析し、その種類等に関する情報を属性情報として解釈する。このとき、Web構造解析部204は、Webコンテンツ毎に、その位置や属性情報を記憶部126に記録しておくことができる。その後、Web構造解析部204は、Webブラウザ202を利用して解析したWebコンテンツ情報を木構造生成部154に伝送する。なお、Web構造解析部204は、例えば、index.htmlから再生シーケンスの探索を実行することができる。つまり、htmlファイルが上記の再生制御情報に対応する。
Web構造解析部204は、再生構造解析部152に相当する。Web構造解析部204は、Webブラウザ202により解釈されるWebコンテンツの階層構造を解析する。特に、Web構造解析部204は、htmlに記載されたリンク情報を逐次的に辿りながら、各Webコンテンツの属性情報を取得する。Web構造解析部204は、例えば、リンク先のURLに含まれるファイルの拡張子を参照することにより、各Webコンテンツの種類を解析し、その種類等に関する情報を属性情報として解釈する。このとき、Web構造解析部204は、Webコンテンツ毎に、その位置や属性情報を記憶部126に記録しておくことができる。その後、Web構造解析部204は、Webブラウザ202を利用して解析したWebコンテンツ情報を木構造生成部154に伝送する。なお、Web構造解析部204は、例えば、index.htmlから再生シーケンスの探索を実行することができる。つまり、htmlファイルが上記の再生制御情報に対応する。
(木構造生成部154)
木構造生成部154は、DVDビデオコンテンツを解析して得られた情報に基づいて木構造を生成する構成と基本的な機能は同一である。つまり、DVDビデオコンテンツをWebコンテンツに置き換えただけであり、基本的なコンセプトは同じである。そこで、DVDビデオコンテンツを用いた場合とWebコンテンツを用いた場合の対応関係を意識しながら、木構造生成部154の機能構成について説明する。
木構造生成部154は、DVDビデオコンテンツを解析して得られた情報に基づいて木構造を生成する構成と基本的な機能は同一である。つまり、DVDビデオコンテンツをWebコンテンツに置き換えただけであり、基本的なコンセプトは同じである。そこで、DVDビデオコンテンツを用いた場合とWebコンテンツを用いた場合の対応関係を意識しながら、木構造生成部154の機能構成について説明する。
主な相違点は、ステーションの作成条件にある。ステーションは、主に、ターミナル、コネクタ、及びコンテンツにより構成される。コネクタは、あるhtmlファイルから他のhtmlファイルへのハイパーリンクが存在する場合に作成される。木構造生成部154は、ハイパーリンクを含むhtmlファイルに到達すると、ハイパーリンク数分の子ブランチの生成準備をする。但し、木構造生成部154は、同じドメイン内のhtmlファイルへのリンクに対応するブランチのみを作成する。コンテンツは、セルに相当する。例えば、コンテンツは、htmlファイル、htmlファイルからリンクが張られた画像ファイル(例えばjpg、gif、png等)、動画ファイル(例えばmpg、wmv、rm等)、又は音声ファイル(例えばwav、mp3、wma等)等である。木構造生成部154は、拡張子を参照することによって、各コンテンツの種類を判断することができる。ターミナルは、htmlファイルコンテンツの下位に作成されるか、コンテンツの下位に作成される。
以上の構成によると、例えば、図26に示すような木構造を生成することが可能になる。図26を参照すると、図中の最上位に位置するコネクタからは、同じドメインに属する2つのhtmlファイルを表すコネクタに対して、2本のブランチが伸びている。また、該最上位のコネクタからは、そのhtmlファイルからリンクされたindex.htmlファイル、JPGファイル、MPGファイルへのブランチが伸びている。それぞれ、リンクのないコンテンツの下位にはターミナルが形成されている。このように、木構造生成部154は、Webコンテンツの階層構造を解析して木構造を生成することができる。その後、木構造生成部154は、木構造に関する情報を木構造情報変換部156に伝送するか、又は通信部132に伝送する。
(木構造情報変換部156)
木構造情報変換部156は、木構造生成部154により生成された木構造を他の形式のデータ構造に変換する。なお、CDS形式に変換する方法については既に述べた通りである。ここでは、Web形式にリマッピングする方法について説明する。
木構造情報変換部156は、木構造生成部154により生成された木構造を他の形式のデータ構造に変換する。なお、CDS形式に変換する方法については既に述べた通りである。ここでは、Web形式にリマッピングする方法について説明する。
図27には、木構造生成部154により生成された木構造(図27(A))と、木構造を利用してWeb画面に適用した概念図(図27(B))と、が示されている。木構造情報変換部156は、コネクタをWeb画面と看做し、連続したセルをコンテンツファイルと看做す。このとき、木構造情報変換部156は、メニュー画像をWeb画面に使用することができる。また、木構造情報変換部156は、コンテナ毎のhtmlファイルを独自に生成することもできる。さらに、木構造情報変換部156は、ブランチの下位に接続されたステーションが、コネクタならばリンク先を他のhtmlファイルにマッピングし、セルならばhtmlファイル以外の対応するコンテンツにマッピングする。なお、マッピングとは、例えば、ボタンとURLとを関連付けることである。つまり、Webコンテンツの場合には、表示されたリンク(ボタンに相当)を実行することにより、他のhtmlファイルに移動するか、対応するコンテンツを再生する。従って、木構造に配置されたコネクタやセルをhtmlファイルにリンクとして記載(マッピング)することにより、木構造をWeb形式に変換することが可能になる。このような処理を木構造情報変換部156は実行することができる。
(通信部132)
通信部132は、既に説明した機能構成に加え、通信網138に接続された情報源(例えばウェブサイト等)からコンテンツ情報を受信することができる。もちろん、通信部132は、通信網138に接続された他のサーバ装置102又はプレーヤ装置104からWebコンテンツに相当するデータを受信することも可能である。さらに、通信部132は、受信した各種データを記憶部126に記録しておくこともできる。
通信部132は、既に説明した機能構成に加え、通信網138に接続された情報源(例えばウェブサイト等)からコンテンツ情報を受信することができる。もちろん、通信部132は、通信網138に接続された他のサーバ装置102又はプレーヤ装置104からWebコンテンツに相当するデータを受信することも可能である。さらに、通信部132は、受信した各種データを記憶部126に記録しておくこともできる。
以上説明したように、本実施形態に係るサーバ装置102は、DVDビデオコンテンツのみならず、Webコンテンツの階層構造を解析して、木構造を生成する構成に適用することができる。そして、DVDビデオコンテンツに基づく木構造をWeb形式に変換して利用することも可能である。もちろん、本実施形態に係るサーバ装置102の機能構成はこれに限定されるものではない。例えば、DVD−VR等への適用も可能である。
(変形例2:DVD−VRへの適用)
ここでは、他の変形例として、本実施形態をDVD−VRに適用した場合について簡単に説明する。なお、DVD−VRのメニュー構造は、既に説明したDVDビデオに非常に近いため、多少の変更を加えることにより容易に適用可能である。基本的には、メニュー構造を規定する方式が多少異なるとしても、トップメニューから逐次的に再生シーケンスを追跡し、その分岐情報を把握しながら、セルに対応する各コンテンツの属性情報と位置情報とを識別していくことで、上記の木構造生成アルゴリズムを適用することが可能になる。その典型例としてDVD−VRを挙げて説明する。なお、HD−DVDや後述するBlu−rayといったメディアで提供される映像コンテンツ等についても同様のことが言える。
ここでは、他の変形例として、本実施形態をDVD−VRに適用した場合について簡単に説明する。なお、DVD−VRのメニュー構造は、既に説明したDVDビデオに非常に近いため、多少の変更を加えることにより容易に適用可能である。基本的には、メニュー構造を規定する方式が多少異なるとしても、トップメニューから逐次的に再生シーケンスを追跡し、その分岐情報を把握しながら、セルに対応する各コンテンツの属性情報と位置情報とを識別していくことで、上記の木構造生成アルゴリズムを適用することが可能になる。その典型例としてDVD−VRを挙げて説明する。なお、HD−DVDや後述するBlu−rayといったメディアで提供される映像コンテンツ等についても同様のことが言える。
まず、DVD−VRの特徴について簡単に説明する。まず、DVD−VRには、PGCが一つしかない(オリジナルPGC)。また、そのPGCは、少なくとも1つのプログラムにより構成されている。そして、各プログラムが各コンテンツ又は録画番組等に該当する。さらに、各プログラムは、一連のセルの集合体であり、少なくとも1つのセルにより構成される。なお、場合によっては、プログラムの再生順序が記述された1つ又は複数のプレイリストが含まれている。従って、プレイリストを追跡することにより、DVD−VRの再生構造を解析することができる。
図28に示すように、DVD−VRの場合にも、ステーションは、主に、ターミナル、コネクタ、セルにより構成される。セルは、コンテンツに相当する。コネクタは、木構造のルートにのみ便宜的に作成される。また、コネクタからは、プログラムの数、及びプレイリストの数だけブランチが作成される。ターミナルは、各ブランチに配置されたコンテンツの下位に作成される。
図28に示した例では、木構造のルートにコネクタが配置され、2種類のプログラムと2種類のプレイリストとに応じて、4本のブランチが形成されている。例えば、プログラム1は、セル1〜セル3により構成されている。また、プレイリスト1は、プログラム1→プログラム2の順番で再生されるように構成されており、プレイリスト2は、プログラム2→プログラム1の順番で再生されるように構成されている。このように、再生シーケンスの表現方法が異なるとしても、本実施形態に係る木構造を容易に構築することができるのである。
(変形例3:XMBへの適用)
ここで、上記の木構造をCDS形式又はWeb形式以外の形式に適用する方法について簡単に説明する。上記の通り、本実施形態に係るサーバ装置102は、種々の情報源から取得した複雑な分岐構造を有するコンテンツの再生シーケンスを木構造に整理することが可能である。そして、この木構造をCDS形式を始めとした種々のデータ形式に変換することもできる。その一例として、図29を参照しながら、木構造をXMB(Cross Media Bar)に適用する構成について簡単に説明する。なお、この処理は、サーバ装置102が備える木構造情報変換部156により実行される。
ここで、上記の木構造をCDS形式又はWeb形式以外の形式に適用する方法について簡単に説明する。上記の通り、本実施形態に係るサーバ装置102は、種々の情報源から取得した複雑な分岐構造を有するコンテンツの再生シーケンスを木構造に整理することが可能である。そして、この木構造をCDS形式を始めとした種々のデータ形式に変換することもできる。その一例として、図29を参照しながら、木構造をXMB(Cross Media Bar)に適用する構成について簡単に説明する。なお、この処理は、サーバ装置102が備える木構造情報変換部156により実行される。
なお、XMBとは、ある種の高いユーザビリティを提供するユーザーインターフェイスであり、例えば、横はカテゴリ、縦はその内容を表すように操作を分離したメニュー選択構造である。また、表示にアイコンを用いて、視覚的に分かりやすいデザインにすることができる。つまり、木構造からは、このような独自のメニュー構造に容易に適用することが可能になるのである。XMBは、そもそも木構造を採用しているため、図29に示すように、コネクタを横に並べ、各コネクタに対応する各コンテンツを縦に並べることによって、容易にXMBに適用することができる。
(変形例4:Sambaへの適用)
ここで、図30を参照しながら、上記の木構造をSambaに適用する構成について簡単に説明する。なお、共有ファイルシステムの一例としてSambaを例に挙げて説明するが、当然、NFSやAppleTalk等にも同様に適用可能である。また、サーバ装置102又はプレーヤ装置104が備えるローカルファイルシステムに適用することも同様に可能である。この処理についても、主に、木構造情報変換部156によって実行される。
ここで、図30を参照しながら、上記の木構造をSambaに適用する構成について簡単に説明する。なお、共有ファイルシステムの一例としてSambaを例に挙げて説明するが、当然、NFSやAppleTalk等にも同様に適用可能である。また、サーバ装置102又はプレーヤ装置104が備えるローカルファイルシステムに適用することも同様に可能である。この処理についても、主に、木構造情報変換部156によって実行される。
Sambaに適用する場合、コネクタをフォルダに対応付け、連続したセルをコンテンツファイルに対応付けることにより、木構造を一般的なフォルダ構成と同様に表示することが可能になる。つまり、各種コンテンツの再生シーケンス構成をフォルダ形式に展開することが可能になる。その結果、PC等のプレーヤ装置104を用いてコンテンツを再生しようとしている視聴者にとっては、各コンテンツへのアクセスがより直接的になり、利便性を大きく向上させることができる。また、あるコンテンツ又はセルのみを抜き出してリムーバブル記録媒体134等に記録する際には、特に便利である。
(変形例5:Blu−ray AVへの適用)
ここで、他の変形例として、本実施形態をBlu−ray AVに適用した場合について簡単に説明する。なお、Blu−ray AVのメニュー構造は、既に説明したDVD−VRに非常に似通っているため、上記のDVD−VRと同様の方法により容易に適用可能である。
ここで、他の変形例として、本実施形態をBlu−ray AVに適用した場合について簡単に説明する。なお、Blu−ray AVのメニュー構造は、既に説明したDVD−VRに非常に似通っているため、上記のDVD−VRと同様の方法により容易に適用可能である。
まず、Blu−ray AVの特徴について簡単に説明する。Blu−ray AVは、クリップ、プレイアイテム、プレイリストという階層化されたデータの管理構造を有している。クリップは、Blu−rayディスクに記録されたデータの実体ファイルである。プレイアイテムは、DVD−VR形式におけるプログラムに該当し、クリップを指すポインタのような役割を担っている。プレイリストは、上記のプレイアイテムにより構成されており、DVD−VR形式におけるプレイリストに対応する。また、プレイリストには、プレイアイテムの再生順序が記述されている。さらに、プレイリストは、リアルプレイリストとバーチャルプレイリストという2種類のプレイリストが存在する。
図31に示すように、DVD−VRの場合と同様にBlu−ray AVの場合にも、ステーションは、主に、ターミナル、コネクタ、コンテンツにより構成される。コンテンツは、DVDビデオ形式のセルに相当する。コネクタは、木構造のルートにのみ便宜的に作成される。また、コネクタからは、プログラムの数、及びプレイリスト(リアルプレイリスト+バーチャルプレイリスト)の数だけブランチが作成される。ターミナルは、各ブランチに配置されたコンテンツの下位に作成される。
図31に示した例では、木構造のルートにコネクタが配置され、2種類のプレイアイテムと2種類のプレイリストとに対応して、4本のブランチが形成されている。また、プレイリスト1は、プレイアイテム1→プレイアイテム2の順番で再生されるように構成されており、プレイリスト2は、プレイアイテム2→プレイアイテム1の順番で再生されるように構成されている。このように、再生シーケンスの表現方法が異なるとしても、本実施形態に係る木構造を容易に構築することができるのである。
以上、サーバ装置102に係る各種変形例について説明した。このように、本実施形態に係る技術的特徴は、上記の例を含め多種多様な再生コンテンツに適用が可能である。その情報源の形態は、例えば、市販の記録メディアに記録された再生コンテンツ又は自主制作した再生コンテンツであってもよいし、インターネットやイントラネット等に接続された情報源から取得した再生コンテンツであってもよい。さらに、再生コンテンツは、例えば、ストリーミング再生されるような再生コンテンツであってもよい。
[プレーヤ装置104の機能構成について]
最後に、図32を参照しながら、プレーヤ装置104の機能構成について簡単に説明する。図32は、本実施形態に係るプレーヤ装置104の機能構成を示す説明図である。
最後に、図32を参照しながら、プレーヤ装置104の機能構成について簡単に説明する。図32は、本実施形態に係るプレーヤ装置104の機能構成を示す説明図である。
図32を参照すると、プレーヤ装置104は、主に、通信部140と、再構成部142と、表示部146と、入力部148とにより構成される。図32には明示しないが、プレーヤ装置104は、例えば、CPU、ROM、RAM、記憶部、又はドライブ等を備えており、上記の各機能は、ROM、RAM、又は記憶部に格納されたプログラムに基づいてCPUにより実現されてもよいし、専用のハードウェアにより実現されてもよい。
(通信部140)
まず、通信部140は、通信網138に接続されており、サーバ装置102から所望のコンテンツ、CDS形式のコンテンツ一覧又は木構造に関する情報等を取得することが可能である。また、通信部140は、サーバ装置102により生成された木構造に関する情報を受信することも可能である。さらに、通信部140は、受信したCDS形式のコンテンツ一覧又は木構造に関する情報を再構成部142に伝送する。
まず、通信部140は、通信網138に接続されており、サーバ装置102から所望のコンテンツ、CDS形式のコンテンツ一覧又は木構造に関する情報等を取得することが可能である。また、通信部140は、サーバ装置102により生成された木構造に関する情報を受信することも可能である。さらに、通信部140は、受信したCDS形式のコンテンツ一覧又は木構造に関する情報を再構成部142に伝送する。
(再構成部142)
次いで、再構成部142は、例えば、通信部140から受信したCDS形式のコンテンツ一覧又は木構造に関する情報を利用して独自メニューを構成する。このとき、再構成部142は、例えば、木構造に関する情報から、不要な枝を削除したり、コネクタから伸びる複数の枝をより少ない枝に纏めたりすることで、新たな木構造を生成することも可能である。さらに、再構成部142は、例えば、複数のサーバ装置102から受信したCDS形式のコンテンツ一覧を整理して、新たなCDS形式のコンテンツ一覧を形成することも可能である。このとき、視聴者は、入力部148から操作信号を入力して、所望の形式を有するコンテンツ一覧を作成することも可能であるし、CDS形式のコンテンツ一覧を基に所望のメニュー構成を構築することも可能である。その後、再構成部142は、生成されたメニュー構成を表示部146に伝送する。
次いで、再構成部142は、例えば、通信部140から受信したCDS形式のコンテンツ一覧又は木構造に関する情報を利用して独自メニューを構成する。このとき、再構成部142は、例えば、木構造に関する情報から、不要な枝を削除したり、コネクタから伸びる複数の枝をより少ない枝に纏めたりすることで、新たな木構造を生成することも可能である。さらに、再構成部142は、例えば、複数のサーバ装置102から受信したCDS形式のコンテンツ一覧を整理して、新たなCDS形式のコンテンツ一覧を形成することも可能である。このとき、視聴者は、入力部148から操作信号を入力して、所望の形式を有するコンテンツ一覧を作成することも可能であるし、CDS形式のコンテンツ一覧を基に所望のメニュー構成を構築することも可能である。その後、再構成部142は、生成されたメニュー構成を表示部146に伝送する。
(表示部146)
次いで、表示部146は、再構成部142から取得したメニュー構成に基づいてメニューを表示する。また、表示部146は、表示されたメニューに基づいて視聴者が選択した再生方式又はチャプター情報等に応じてコンテンツを再生することができる。
次いで、表示部146は、再構成部142から取得したメニュー構成に基づいてメニューを表示する。また、表示部146は、表示されたメニューに基づいて視聴者が選択した再生方式又はチャプター情報等に応じてコンテンツを再生することができる。
以上簡単に説明した通り、プレーヤ装置104は、サーバ装置102から受信したコンテンツ及びコンテンツに関する情報(CDS形式のコンテンツ一覧、又は木構造に関する情報等)に基づいてコンテンツの再生メニュー等を自由にカスタマイズすることが可能である。その結果、各プレーヤ装置104が備える入力部148の形式等に適合したメニュー構成を実現することが可能になり、視聴者にとっての利便性が大きく向上する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 コンテンツ配信システム
102 サーバ装置
104 プレーヤ装置
106 CPU
108 ROM
110 RAM
112 ホストバス
114 ブリッジ
116 外部バス
118 インターフェース
120 入力部
122 出力部
126 記憶部
128 ドライブ
130 接続ポート
132 通信部
134 リムーバブル記録媒体
136 外部接続機器
138 通信網
140 通信部
142 再構成部
146 表示部
148 入力部
150 DVDナビゲーションエンジン
152 再生構造解析部
154 木構造生成部
156 木構造情報変換部
160 タイトルメニュー
202 Webブラウザ
204 Web構造解析部
102 サーバ装置
104 プレーヤ装置
106 CPU
108 ROM
110 RAM
112 ホストバス
114 ブリッジ
116 外部バス
118 インターフェース
120 入力部
122 出力部
126 記憶部
128 ドライブ
130 接続ポート
132 通信部
134 リムーバブル記録媒体
136 外部接続機器
138 通信網
140 通信部
142 再構成部
146 表示部
148 入力部
150 DVDナビゲーションエンジン
152 再生構造解析部
154 木構造生成部
156 木構造情報変換部
160 タイトルメニュー
202 Webブラウザ
204 Web構造解析部
Claims (11)
- 複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、前記再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、前記複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡する再生構造解析部と;
前記再生シーケンスを分岐するための前記コンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、前記分岐ノード以外で前記コンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、前記再生シーケンスに従って前記分岐ノード間、又は前記分岐ノードと前記終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の前記再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成部と;
前記分岐ノードと前記再生ノードと前記終端ノードとの位置関係に基づいて、前記木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換部と;
を備えることを特徴とする、情報処理装置。 - 前記木構造情報変換部は、
前記木構造の中から、ある前記ブランチを構成する前記再生ノードに対応する前記コンテンツと同一の前記コンテンツに対応する他の前記再生ノードを全て削除することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記木構造情報変換部は、
前記他の再生ノードを全て削除する際、前記木構造の上位に位置する前記再生ノードを残して削除することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記木構造情報変換部は、
前記木構造の中から、ある前記ブランチを構成する前記再生ノードに対応する一連の前記コンテンツの再生時間が所定時間よりも短い場合に当該再生ノードを削除することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記木構造生成部は、
前記再生構造解析部によって、次に実行される前記コマンドがない場合、既に生成された前記分岐ノードに対応する前記コマンドに到達した場合、又は同じ前記ブランチ内にある前記再生ノードに対応する前記コマンドに2度目に到達した場合のいずれかにおいて前記終端ノードを生成することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記木構造情報変換部は、
前記木構造の中で、ある前記分岐ノードと前記終端ノードとの間に形成された前記ブランチが前記再生ノードを含まない場合、当該ブランチを削除することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記木構造情報変換部は、
前記木構造の中で、ある前記再生ノードの下位に形成された前記分岐ノードを当該再生ノードが含まれる前記ブランチの上位に位置する前記分岐ノードに連結させることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記木構造情報変換部は、
前記分岐ノードと、前記ブランチを構成する一連の前記再生ノードと、により構成される前記木構造において、所定の前記一連の再生ノードと同じ階層に新たな分岐ノードを追加し、前記所定の一連の再生ノードの上位n番目(n>1)に位置する前記再生ノードを始点とする一連の前記再生ノードを抽出し、抽出された当該一連の再生ノードで構成される新たなブランチを前記新たな分岐ノードに追加することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。 - 複数のコンテンツの再生順序を解析して木構造を生成することが可能なサーバ装置と、前記サーバ装置から取得した前記木構造を視覚的に表示することが可能なプレーヤ装置と、を含むコンテンツ配信システムであって、
前記サーバ装置は、
複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、前記再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、前記複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡する再生構造解析部と;
前記再生シーケンスを分岐するための前記コンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、前記分岐ノード以外で前記コンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、前記再生シーケンスに従って前記分岐ノード間、又は前記分岐ノードと前記終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の前記再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成部と;
前記分岐ノードと前記再生ノードと前記終端ノードとの位置関係に基づいて、前記木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換部と;
前記木構造と前記複数のコンテンツとを前記プレーヤ装置に送信する通信部と;
を備え、
前記プレーヤ装置は、
前記所定の階層構造と前記複数のコンテンツとを受信する通信部と;
前記所定の階層構造を視覚的に表示する表示部と;
表示された前記所定の階層構造に応じて所望のコンテンツを選択するための入力部と;
を備えることを特徴とする、コンテンツ配信システム。 - 複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、前記再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、前記複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡しながら、前記再生シーケンスを分岐するための前記コンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、前記分岐ノード以外で前記コンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、さらに、前記分岐ノード間、又は前記分岐ノードと前記終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の前記再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成ステップと;
前記分岐ノードと前記再生ノードと前記終端ノードとの位置関係に基づいて、前記木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換ステップと;
を含むことを特徴とする、情報処理方法。 - 複数のコンテンツの再生制御をするためのコマンドセットが記述された再生スクリプトを読み込んで、前記再生スクリプトの開始位置から順にコマンドを仮想的に実行し、前記複数のコンテンツの再生シーケンスを追跡しながら、前記再生シーケンスを分岐するための前記コンテンツを再生するコマンドが実行された際に分岐ノードを生成し、前記分岐ノード以外で前記コンテンツを再生するコマンドが実行された際に再生ノードを生成し、所定の条件に基づいて終端ノードを生成し、さらに、前記分岐ノード間、又は前記分岐ノードと前記終端ノードとの間に対応する位置に0個以上の前記再生ノードが含まれるブランチを生成して木構造を構築する木構造生成機能と;
前記分岐ノードと前記再生ノードと前記終端ノードとの位置関係に基づいて、前記木構造を所定の階層構造に変換する木構造情報変換機能と;
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007006167A JP2008172716A (ja) | 2007-01-15 | 2007-01-15 | 情報処理装置、情報処理方法、コンテンツ配信システム、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008172716A true JP2008172716A (ja) | 2008-07-24 |
Family
ID=39700352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007006167A Pending JP2008172716A (ja) | 2007-01-15 | 2007-01-15 | 情報処理装置、情報処理方法、コンテンツ配信システム、及びプログラム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008172716A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2224448A1 (en) * | 2009-02-27 | 2010-09-01 | BRITISH TELECOMMUNICATIONS public limited company | Media exploration |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000039948A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-08 | Nec Corp | オブジェクト配置制御装置、方法及び記録媒体 |
JP2000298976A (ja) * | 1999-04-09 | 2000-10-24 | Brother Ind Ltd | 情報記録媒体に記録する情報の管理方法及び装置並びにその情報の管理プログラムが記録された情報記録媒体、その情報の管理方法を用いてネットワーク上でその情報を再生する方法及びシステム並びにその情報再生プログラムが記録された情報記録媒体 |
JP2006031191A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 木構造情報作成のためのプログラム及び装置及び方法 |
-
2007
- 2007-01-15 JP JP2007006167A patent/JP2008172716A/ja active Pending
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WO2010097598A1 (en) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | British Telecommunications Public Limited Company | Media exploration |
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