JP2008171983A - 光源装置、画像表示装置、プロジェクタおよび光源制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】定電流源に複数が直列接続された光源の輝度バラツキを個別に調整する輝度バラツキ調整手段において、電力利用効率を改善して省電力対応する。
【解決手段】直列接続された複数の光源1〜4と、光源1〜4を定電流点灯した中から輝度バラツキにより最低輝度と観測された基準光源1を連続点灯することにより最大輝度で発光させる基準電流を前記直列接続の両端に供給する定電流源5と、前記複数の光源1〜4各々に並列接続されて前記光源1〜4各々の印加電圧をPWM制御によりバイパスONする制御素子FET1〜FET4と、前記各制御素子FET1〜FET4各々のバイパスONによる前記各光源1〜4のOFF期間を光源別輝度抑制データに基づいて制御する各光源1〜4用PWM信号が個別に出力されるPWM制御回路6と、を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】直列接続された複数の光源1〜4と、光源1〜4を定電流点灯した中から輝度バラツキにより最低輝度と観測された基準光源1を連続点灯することにより最大輝度で発光させる基準電流を前記直列接続の両端に供給する定電流源5と、前記複数の光源1〜4各々に並列接続されて前記光源1〜4各々の印加電圧をPWM制御によりバイパスONする制御素子FET1〜FET4と、前記各制御素子FET1〜FET4各々のバイパスONによる前記各光源1〜4のOFF期間を光源別輝度抑制データに基づいて制御する各光源1〜4用PWM信号が個別に出力されるPWM制御回路6と、を備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源装置、画像表示装置、プロジェクタおよび光源制御方法に関する。
近年、プロジェクタの小型化の要求が益々高まるなか、発光ダイオード(LED)の高出力化に伴い、このLEDを光源に用いた光源装置、画像表示装置およびプロジェクタが検討されている。LEDは、小型化、平板化に加えて構成要素の削減も可能であることから、次世代の表示素子として大きな可能性を秘めている。
ところで、LED個々の素子のばらつきを個別に調整するためには、マトリクス型の駆動が必要とされていた。また、表示装置のバックライト、あるいはプロジェクタ用の強力光源等の各光源用途として消費電力の大きいLEDに対する駆動装置に必要とされる大電力駆動用のLSI等は未だ開発されていない。現状ではコストの点で妥協できる直列接続形式が用いられるが、この直列接続形式では、個々のLEDの輝度バラツキを調整することが困難である。
そこで、直列接続された複数の発光素子、例えばLEDを定電流駆動するにあたり、個々のLED素子の輝度バラツキを個別に調整することができるようにした定電流源、この定電流源により駆動されるバックライト光源装置及びカラー液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、直列接続された複数のLEDをパルス幅変調定電流駆動回路により定電流駆動する定電流駆動装置であって、前記直列接続された複数のLEDの各々に並列に負荷抵抗を接続するスイッチを構成するトランジスタと、このトランジスタのベース・エミッタ間に接続されたダイオードと、前記トランジスタのベースに接続されたコンデンサとを備え、前記トランジスタのベースに前記コンデンサを介してスイッチング制御信号を供給する制御回路とを備え、前記トランジスタを前記制御回路によりスイッチング制御することにより、前記直列接続された複数の素子に流れる駆動電流を前記負荷抵抗に分流するようにしたものである。
特開2005−310996号公報(段落0011、図11)
しかしながら、特許文献1に開示されたパルス幅変調定電流駆動回路は電力利用効率の点で必ずしも良好なものでなく、直列接続された複数の光源の輝度バラツキを個別に調整する輝度バラツキ調整手段として、さらなる省電力の対応が望まれていた。本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低品質のため単一素子内または隣接素子間に輝度バラツキのある光源でありながら、その光量の不均一を解消することが可能であると共に、電力消費の少ない光源装置、画像表示装置およびプロジェクタを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の光源装置は、直列接続された複数の光源と、前記光源を定電流点灯した中から輝度バラツキにより最低輝度と観測された基準光源を連続点灯することにより最大輝度で発光させる基準電流を前記直列接続の両端に供給する定電流源と、前記複数の光源各々に並列接続されて前記光源各々の印加電圧をPWM制御によりバイパスONする制御素子と、前記制御素子各々のバイパスONによる前記各光源のOFF期間を光源別輝度抑制データに基づいて制御する各光源用PWM信号が個別に出力されるPWM制御回路と、を備えたことを特徴とする。
本発明の光源装置は、直列接続された複数の光源と、前記光源を定電流点灯した中から輝度バラツキにより最低輝度と観測された基準光源を連続点灯することにより最大輝度で発光させる基準電流を前記直列接続の両端に供給する定電流源と、前記複数の光源各々に並列接続されて前記光源各々の印加電圧をPWM制御によりバイパスONする制御素子と、前記制御素子各々のバイパスONによる前記各光源のOFF期間を光源別輝度抑制データに基づいて制御する各光源用PWM信号が個別に出力されるPWM制御回路と、を備えたことを特徴とする。
本発明の光源装置によれば、予め輝度バラツキを観測して最低輝度の基準光源を特定すると共に、各光源別の輝度バラツキに関するデータを、光源別輝度抑制データとして利用可能に保存する。この基準光源を連続点灯することにより最大輝度で発光させる定電流を基準電流と定めて定電流源から供給する。この基準電流を維持すると基準光源以外の光源は輝度バラツキに応じて基準光源よりも明るく点灯するので光源別輝度抑制する必要が生ずる。
そこで、PWM制御回路から光源別輝度抑制データに基づいて制御する各光源用PWM信号が個別に出力される。この光源別輝度抑制データに基づいてPWM制御回路が、制御素子各々のバイパスONによる前記各光源のOFF期間を制御すると、OFF期間の短い分だけ輝度を上げ、OFF期間の長い分だけ輝度を下げる作用がある。
この作用により1番暗い光源の最大輝度を基準光源として連続発光するように定電流制御する。そして、この基準光源以外の光源が基準光源を超えて明る過ぎる分だけ限定して抑制することにより、輝度バラツキを個別に調整することができる。この輝度抑制しているOFF期間中の光源に関しては電力消費がほとんどなくなる分だけで電力効率が向上する。
このように電流値に対する輝度バラツキを含んだ複数の光源を直列接続して定電流駆動する光源装置において、光源別輝度抑制データに基づいてOFF期間の制御することにより、電力効率を良好にして輝度バラツキを個別に調整することが可能である。
また、本発明の光源装置は、前記光源にLEDを用いることが好ましい。特に、高出力のLEDは輝度も高く電力効率が良好であるため、光源装置の小型軽量化およびさらなる省電力化を達成できる。
また、本発明の光源装置における前記光源別輝度抑制データは、前記PWM制御回路に入力されることにより、前記直列接続された複数の光源それぞれのOFF期間を排他的に制御するようにデータ構成されていることが好ましい。このような光源装置における光源それぞれのOFF期間は、光源それぞれをバイパスする制御素子のON期間である。
そして、電流源に複数の光源が直列接続されていると共に、光源毎にそれぞれ並列接続された制御素子も、電流源に対しては直列接続されている。ここで、光源それぞれのOFF期間が排他的でなければ、直列接続された複数の制御素子が抵抗なしに全部同時ONして電流源を短絡する危険性が生じるので、排他制御することにより、破損の危険を回避できる。また、複数の光源のうち、多数でなく1個だけが排他的に消灯されるので、電力変動を少なく安定化できる。
また、本発明の光源装置は、複数の光源それぞれの近傍に配設された前記光源別の輝度データをリアルタイムに検出する輝度センサーと、前記輝度センサーからの前記輝度データに基づいた光源別輝度抑制データを生成してPWM制御回路に入力する輝度センサー制御回路と、を備えることが好ましい。
本発明の光源装置によれば、輝度センサーが複数の光源それぞれの輝度データをリアルタイムに検出するので、光源別輝度抑制データを、例えば製品の工場出荷時点で作成する手間が省ける。また、複数の光源のうち故障して不点灯の光源があれば、その光源をバイパスすることにより、正常な光源によりある程度の輝度を維持できる。
また、本発明の光源装置を備えて構成した画像表示装置を提供することができる。さらに、その画像表示装置を備えて構成したプロジェクタも提供することができる。そして、これらの画像表示装置またはプロジェクタにおいても、本発明の光源装置で得られた効果と同等の効果を得ることが可能である。
また、本発明の光源装置制御方法は、複数の光源各々の輝度バラツキを観測して前記光源の中から最低輝度の基準光源を特定する最暗光源特定ステップと、前記基準光源を連続点灯することにより最大輝度で発光させる定電流を基準電流と定めて定電流源から供給する基準電流供給ステップと、前記各光源別の輝度バラツキに関するデータを、光源別輝度抑制データとして生成する光源別輝度抑制データ生成ステップと、前記光源別輝度抑制データに基づいて制御素子各々のゲートに各光源用PWM制御信号を入力して各光源をバイパスONすることにより前記各光源のOFF期間を制御する各光源OFF期間制御ステップと、を備えたこと特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明に係る光源装置、プロジェクタ及びモニタ装置の実施形態について、各部の構成と動作を適宜織り交ぜて説明する。なお、各図において、同一機能には同一符号を付して説明を省略する。また、光源をLEDと適宜に読み替えるが、図面では全て光源で統一して表記する。
図1は本実施形態に係る光源装置Eの説明図であり、(a)概略回路図、(b)光源別の輝度比に対する補正倍率と輝度抑制データである。図1(a)に示すように、光源装置Eは複数の光源(LED)1〜4を定電流源5に直列接続して定電流駆動する基本回路において、輝度バラツキ調整手段(図では特定せず)を付加した構成である。輝度バラツキ調整手段については他の図面も用いて順次説明する。
複数のLED1〜4各々には、トランジスタを始めとする制御素子FET(以下、符号を兼用して「FET(特に電界効果トランジスタ)」と略す)1〜4がそれぞれ並列接続されていると共に、FET1〜4だけに着目すれば直列接続されている。これらFET1〜4各々を各光源1〜4用PWM信号でPWM制御し個別にONすることにより、LED1〜4各々の印加電圧(順方向電圧降下)を個別にバイパスし、バイパスされたLEDを消灯するOFF期間を設定することが可能に回路構成されている。なお、高出力のLEDは輝度も高く電力効率が良好で小型軽量化に適する。
以下、光源装置Eの動作を説明する。
定電流源5に直列接続された複数のLED1〜4を定電流点灯した中から、輝度バラツキにより最低輝度と観測された基準光源1を連続点灯して最大の輝度で発光させた基準電流を直列接続された複数のLED1〜4の両端に供給する。PWM制御回路6は、光源別輝度抑制データに基づいて各光源1〜4用PWM信号を個別に出力する。
定電流源5に直列接続された複数のLED1〜4を定電流点灯した中から、輝度バラツキにより最低輝度と観測された基準光源1を連続点灯して最大の輝度で発光させた基準電流を直列接続された複数のLED1〜4の両端に供給する。PWM制御回路6は、光源別輝度抑制データに基づいて各光源1〜4用PWM信号を個別に出力する。
輝度バラツキ調整手段の一部を構成するPWM制御回路6は、図1(b)に示すと共に後述する光源別輝度抑制データに基づいて、FET1〜FET4を個別にON/OFF制御可能な各光源用PWM信号を出力する。各光源用PWM信号がFET1〜FET4の各ゲートに入力されは、FET1〜FET4のOFF期間を制御する。
定電流源5は、複数のLED1〜LED4と電流検出用の抵抗rを直列に接続し、これらに対する定電流源として定電流を供給する。電流検出用抵抗rは微小な抵抗値であり、この抵抗rを通過する電流値I=電圧V/抵抗r(符号兼用)として検出し、定電流源5へフィードバック信号をフィードバックすることにより常に一定の電流を安定して供給し、複数のLED1〜LED4を点灯する。
そこで、PWM制御回路6から光源別輝度抑制データに基づいて制御する各光源1〜4用PWM信号が個別に出力される。この光源別輝度抑制データに基づいてPWM制御回路が、制御素子FET1〜FET4各々のバイパスONによる前記各光源1〜4のOFF期間を制御すると、OFF期間の短い分だけ輝度を上げ、OFF期間の長い分だけ輝度を下げる作用がある。
この作用により1番暗いLEDの最大輝度を基準光源1として連続発光するように定電流制御する。そして、この基準光源1以外のLED2〜4が基準光源を超えて明る過ぎる分だけ限定して抑制することにより、輝度バラツキを個別に調整することができる。この輝度抑制しているOFF期間には電力消費がないので電力効率が良好である。
このように電流値に対する輝度バラツキを含んだ複数のLED1〜4を直列接続して定電流駆動、光源別輝度抑制データに基づいてOFF期間の制御することにより、電力効率を良好にして輝度バラツキを個別に調整することが可能である。
なお、光源別輝度抑制データは、PWM制御回路6に入力されることにより、直列接続された複数のLED1〜4それぞれのOFF期間を排他的に制御するようにデータ構成されている。この光源別輝度抑制データは、例えば、光源装置Eを生産して出荷検査する段階で、人が一般動作試験しながら作成して、図示せぬメモリ等に読み出し自在に保存する。
具体的には、電流値に対する輝度バラツキを含んだ複数のLED1〜4の輝度を、光源装置Eの動作状態において観測し、LED1が暗ければ、基準光源とし、他のLED2〜4それぞれのうち、明るいもの程、応分に輝度抑制する。また、図12に沿って自動的にリアルタイム観測することも可能である。
LED1〜4それぞれのOFF期間は、LED1〜4それぞれをバイパスする制御素子FET1〜FET4のON期間である。電流源5に複数のLED1〜4が直列接続されていると共に、各光源1〜4毎にそれぞれ並列接続された制御素子FET1〜FET4も、電流源5に対しては直列接続されている。
ここで、LED1〜4それぞれのOFF期間が排他的でなければ、制御素子FET1〜FET4が抵抗なしに全部同時ONして電流源5を短絡する危険性が生じるので、排他制御することにより、破損の危険を回避できる。また、複数のLED1〜4のうち、瞬間的にでも多数でなく1個だけを消灯するで、電力変動を少なく安定化できる。
なお、図1(a)に示した回路は説明を簡単にする便宜上、単一色の構成のみを示しているが、実際には赤緑青(以下、各色を「R」、「G」、「B」と略す)の色毎に、同様の回路を構成して3原色のLEDを構成する。
光源別輝度抑制データは以下のように設定される。
(1)1番暗いLED1の最大輝度を100%の基準光源1とし、パルス駆動せず連続点灯するように定電流駆動する。このように連続点灯するときの光源別輝度抑制データ=0と定義する。
(2)基準光源1以外は、明る過ぎるので、輝度を抑制することにより、輝度バラツキを個別に調整する。基準光源1の明るさ100%に揃えるための補正倍数(輝度比の逆数)を%表示し、100−補正倍数=輝度抑制データとして、LED1〜LED4の別に図1(b)で例示している。
(1)1番暗いLED1の最大輝度を100%の基準光源1とし、パルス駆動せず連続点灯するように定電流駆動する。このように連続点灯するときの光源別輝度抑制データ=0と定義する。
(2)基準光源1以外は、明る過ぎるので、輝度を抑制することにより、輝度バラツキを個別に調整する。基準光源1の明るさ100%に揃えるための補正倍数(輝度比の逆数)を%表示し、100−補正倍数=輝度抑制データとして、LED1〜LED4の別に図1(b)で例示している。
PWM制御回路6では、図1(b)に示した輝度抑制データに基づいて、LED2〜LED4に対するOFF期間の挿入を排他的に行い、輝度の均一化を図る。ここで予め、各光源1〜4用にOFFできるタイミングを排他的かつ均等に定めておく。例えば、LED2用OFFタイミング、LED3用OFFタイミング、LED4用OFFタイミングという排他的タイミングである。
図2は本実施形態に係る光源装置Eにおいて、各光源2〜4用OFFタイミングを単純に3分割した場合の動作説明図であり、(a)タイミングチャート、(b)LED1〜LED4別の輝度抑制データおよびOFF期間の割合(%)である。図2(a)に示すように、それぞれのOFFタイミング中でONするタイミングを可変することにより輝度制御を行う。
なお、タイミングチャートを示した全図に亘り、LED1〜LED4は同一色のLEDである。すなわち、全部赤(R)、全部緑(G)または全部青(B)のLEDどうしで輝度バラツキ調整する輝度バラツキ調整手段に関する説明である。3分割して分母が1/3になるため、図2(b)に示すように、各光源別のOFF期間の割合は輝度抑制データの3倍になる。
図3は本実施形態に係る光源装置において、1周期を300等分してOFFタイミングを割り付けた動作の説明図であり、(a)タイミングチャート、(b)光源別の輝度抑制データおよびOFF挿入回数である。図3(a)に示すように、1周期を300等分し、LED2、LED3、LED4の順番にOFFタイミングを割り付けている。
図3(b)に示すように、輝度抑制データ値から、OFFする期間が決まるので、できるだけ均等にOFFタイミングを割り付けることが望ましい。具体的には以下のとおりである。
LED2は、輝度抑制データ値が17であるので。51(=17×3)回だけOFF挿入する。
LED3は、輝度抑制データ値が5であるので。15(=5×3)回だけOFF挿入する。
LED4は、輝度抑制データ値が9であるので。27(=9×3)回だけOFF挿入する。
なお、OFF挿入の回数と挿入位置(タイミング)の関係は、PWM制御回路6の記憶部(図示せず)に、予めテーブルとして記憶するか、演算プログラムにより都度算出しても構わない。
LED2は、輝度抑制データ値が17であるので。51(=17×3)回だけOFF挿入する。
LED3は、輝度抑制データ値が5であるので。15(=5×3)回だけOFF挿入する。
LED4は、輝度抑制データ値が9であるので。27(=9×3)回だけOFF挿入する。
なお、OFF挿入の回数と挿入位置(タイミング)の関係は、PWM制御回路6の記憶部(図示せず)に、予めテーブルとして記憶するか、演算プログラムにより都度算出しても構わない。
なお、図2、図3に示した各光源1〜4に割り当てられたOFFタイミング時間は、説明の便宜上、均等時間割(同一幅)であったが、各光源1〜4の輝度バラツキが大きい場合には、輝度抑制データ比で分割することが好ましい。このようにして、1番暗いLED1の最大輝度を基準光源1として、連続発光させるように定電流制御する。この基準光源1も含めたLED1〜4は電流値に対する輝度バラツキを含んでいるが、複数のLED1〜4を直列接続して定電流駆動することにより生ずる輝度バラツキを個別に調整することができる。
ここで、図4、図5を用いて、OFFタイミングを不均等に配分した例を示す。輝度抑制データ比=17:5:9であるため、1周期中の各色のOFFタイミングの時間配分は、それぞれ、17/(17+5+9)=17/31=55%,5/31=16%,9/31=29%との規定比率となる。
図4は本実施形態に係る光源装置において、1周期中で各光源1〜4を規定比率で分割し、かつ1周期を300等分してOFFタイミングを割り付ける制御のタイミングチャートである。図4に示すよう、単純に前記規定比率で分割し、各光源1〜4のOFFタイミングに関して、1周期全体を300等分した解像度で制御する。ここでは、LED2が51個分として1周期の51/300=17%、LED3が15個分として1周期の15/300=5%、LED4が27個分として1周期の27/300=9%の期間だけ、それぞれOFFされる。
図5は本実施形態に係る光源装置において、1周期を100等分し、分割後の各OFFタイミングを各光源1〜4別の規定比率で分割し、各光源1〜4別に順次OFFタイミングを割り付ける制御のタイミングチャートである。図5に示すように、1周期を100等分し、分割された各OFFタイミング期間を、さらに前記規定比率で各光源1〜4別に分割し、各光源1〜4別に順次OFFタイミングを割り付ける。
図6は本実施形態に係る光源装置Eにおいて、OFFタイミング全体を300等分し、各光源1〜4別の規定比率にしたがって並べ替えた幅を制御するタイミングチャートである。なお、図3〜図6において1周期を100等分または300等分しているのは一例に過ぎず、適宜に設定した分割数を採用しても構わない。
つぎに、光源装置Eの応用実施形態を図7、図8により説明する。
図7は本実施形態に係る光源装置をデジタルマイクロミラーデバイス(DMD:米国テキサスインスツルメンツ社の商標)等による色順次駆動の画像表示装置およびプロジェクタへ応用した例を示すブロック図である。図7に示す画像表示装置7は、R光源モジュール8R、G光源モジュール8G、B光源モジュール8Bが定電流源5′により定電流駆動する基本回路構成である。
図7は本実施形態に係る光源装置をデジタルマイクロミラーデバイス(DMD:米国テキサスインスツルメンツ社の商標)等による色順次駆動の画像表示装置およびプロジェクタへ応用した例を示すブロック図である。図7に示す画像表示装置7は、R光源モジュール8R、G光源モジュール8G、B光源モジュール8Bが定電流源5′により定電流駆動する基本回路構成である。
R光源モジュール8RはR用輝度抑制データを用い、R光源選択信号によりFET・RのOFFタイミングを制御する。同様に、G光源モジュール8GはG用輝度抑制データを用い、G光源選択信号によりFET・GのOFFタイミングを制御する。同様に、B光源モジュール8BはB用輝度抑制データを用い、B光源選択信号によりFET・BのOFFタイミングを制御する。このように、RGB各光源選択信号によりRGB各光源モジュール8R,8G,8B全体をON/OFF制御する点に特徴がある。
なお、図7に示す画像表示装置7は、RGB各光源モジュール8R,8G,8Bの電流値に大差ない場合に好適である。そうでない場合は、RGB各色の時間配分を変更して電流値を揃えることにより実用に適合させることが可能となる。
図8は本実施形態に係る光源装置による光源モジュール8の応用例を示すブロック図である。図8に示す光源モジュール8の構成および動作は、図1に沿って説明した光源装置Eとほぼ同様である。なお、DMDの場合、表示デバイスの最小応答時間の1/自然数より以下に1周期を設定することで色再現性を向上させることが可能となる。
図9は本実施形態に係る光源装置Eを光源数別に対応した説明図であり、(a)LED4個使いの回路図、(b)光源数別による排他補正範囲(%)の比較図である。図9(a)に示すように、高出力の平角型LEDをLED1〜4用に4個使いすることで、効率良く高輝度出力が得られる。したがって、高輝度出力を必要とするプロジェクタに好適である。
図9(b)に示すように、光源数別の排他補正範囲は、光源数の増加に伴って減少し、光源数4なら33%のところ、光源数10なら11%となる。これは、光源装置Eにおいて排他制御を行なっているので、光源数が増加するにしたがって輝度の調整範囲が徐々に減少することによる。しかし、LED1〜LEDnの輝度バラツキはそれほど大きくないため、たとえ4個使い以上であっても制御可能な範囲であり、プロジェクタとしては十分実用に適する。
ここで、図10、図11により均等分割時の例を示して説明する。
図10は本実施形態に係る光源装置Eにおいて、光源数別の排他補正範囲外となる場合、半分ずらして2個同時OFFする動作のタイミングチャートである。
図11は本実施形態に係る光源装置Eにおいて、図10に示した場合に1周期を100等分してOFFタイミングを割り付ける制御のタイミングチャートである。
図10は本実施形態に係る光源装置Eにおいて、光源数別の排他補正範囲外となる場合、半分ずらして2個同時OFFする動作のタイミングチャートである。
図11は本実施形態に係る光源装置Eにおいて、図10に示した場合に1周期を100等分してOFFタイミングを割り付ける制御のタイミングチャートである。
図10、図11に示すように、輝度バラツキが排他補正範囲外となる場合には、同時にOFFするLEDを2個まで許可して対応するが、同時OFFのタイミングを極力避けている理由は、消費電力の変動を緩和するためであり、半分ずつずらして制御すれば電力効率の向上および安定化を損ねることが少なく済む。なお、不均等分割時も同様の手法を用いることが可能である。
図12は本実施形態に係る図1に示した光源装置Eにおいて、輝度センサー9からのフィードバックによるリアルタイム補正を可能とした光源装置E′を示す概略回路図である。図12に示す光源装置E′は、図1に示したベースとなる光源装置EのLED1〜4付近の近傍にそれぞれ配設された輝度センサー9と、この輝度センサー9からのフィードバックによるリアルタイム補正を可能とした輝度センサー制御回路12とを備えて構成されている。
輝度センサー制御回路12は、輝度センサー9からの輝度データに基づいた光源別輝度抑制データを生成してPWM制御回路6′に入力する。輝度センサー9がLED1〜4それぞれの輝度データをリアルタイムに検出するので、光源別輝度抑制データを、例えば製品を工場から出荷する直前の動作試験(工場出荷前検査)等において作成する手間が省ける。そればかりか、この光源装置E′により、LED1〜4の温度特性のほか、経時変化による輝度バラツキもリアルタイムに補正するので、常に輝度バラツキのない均一な光源を提供することが可能となる。
図13は、本発明による光源制御方法を示すフローチャートである。つぎに、図13に沿って、本発明による光源制御方法について説明する。図13に示すように、まず最暗光源特定ステップ(S1)により、複数の光源(LED)1〜4各々の輝度バラツキを観測してLED1〜4の中から最低輝度の基準光源1を特定する。この最暗光源特定ステップ(S1)は、図12に示す光源装置E′では自動的に対応するが、そうでなければ、工場出荷前検査を兼ねて検査員等の人手により実行しても構わない。
ついで、基準電流供給ステップ(S2)では、基準光源1を連続点灯することにより最大輝度で発光させる定電流を基準電流と定めて定電流源5から供給し、光源装置E,E′の動作中は基準電流を流し続ける。
そして、光源別輝度抑制データ生成ステップ(S3)では、各LED1〜4別の輝度バラツキに関するデータを、光源別輝度抑制データとして生成する。ついで、各光源OFF期間制御ステップ(S4)では、光源別輝度抑制データに基づいて制御素子FET1〜FET4各々のゲートに各光源1〜4用PWM制御信号を入力して各光源1〜4をバイパスONすることにより、各LED1〜4のOFF期間を制御する。
なお、図1に示した光源装置E、図12に示した光源装置E′図8に示した光源モジュール8、図9に示したプロジェクタ用の光源装置Eによれば、各LED1〜4がオープンとなる故障した場合にも、故障箇所を常にバイパスすることにより、全部のLEDを消灯する状態から復帰することが可能である。
以上のように輝度バラツキ調整手段を含んで構成された光源装置E,E′によれば、定電流源5,5′に、複数が直列接続されたLED1〜4の輝度バラツキを個別に調整して均一な光源を提供し、かつ、電力利用効率を改善するので省電力対応することが可能である。
なお、本発明の技術範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態では、LED1〜4を光源に用いたが、これを、類似の固体光源素子に置き換えても良い。
1〜4…光源,1…基準光源(同一符号),5…定電流源,6,6′…PWM制御回路,7…画像表示装置,8,8R,8G,8B…光源モジュール,9…輝度センサー,12…輝度センサー制御回路,E,E′…光源装置,FET1〜FET4…制御素子,S1…最暗光源特定ステップ,S2…基準電流供給ステップ,S3…光源別輝度抑制データ生成ステップ,S4…各光源OFF期間制御ステップ
Claims (7)
- 直列接続された複数の光源と、
前記光源を定電流点灯した中から輝度バラツキにより最低輝度と観測された基準光源を連続点灯することにより最大輝度で発光させる基準電流を前記直列接続の両端に供給する定電流源と、
前記複数の光源各々に並列接続されて前記光源各々の印加電圧をPWM制御によりバイパスONする制御素子と、
前記制御素子各々のバイパスONによる前記各光源のOFF期間を光源別輝度抑制データに基づいて制御する各光源用PWM信号が個別に出力されるPWM制御回路と、を備えたことを特徴とする光源装置。 - 前記光源にLEDを用いたことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記光源別輝度抑制データは、前記PWM制御回路に入力されることにより、前記直列接続された複数の光源それぞれのOFF期間を排他的に制御するようにデータ構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
- 複数の光源それぞれの近傍に配設された前記光源別の輝度データをリアルタイムに検出する輝度センサーと、
前記輝度センサーからの前記輝度データに基づいた光源別輝度抑制データを生成してPWM制御回路に入力する輝度センサー制御回路と、を備えたこと特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の光源装置。 - 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の光源装置を備えたことを特徴とする画像表示装置。
- 請求項5に記載の画像表示装置を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
- 複数の光源各々の輝度バラツキを観測して前記光源の中から最低輝度の基準光源を特定する最暗光源特定ステップと、
前記基準光源を連続点灯することにより最大輝度で発光させる定電流を基準電流と定めて定電流源から供給する基準電流供給ステップと、
前記各光源別の輝度バラツキに関するデータを、光源別輝度抑制データとして生成する光源別輝度抑制データ生成ステップと、
前記光源別輝度抑制データに基づいて制御素子各々のゲートに各光源用PWM制御信号を入力して各光源をバイパスONすることにより前記各光源のOFF期間を制御する各光源OFF期間制御ステップと、を備えたこと特徴とする光源制御方法。
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JP2010080621A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Seiko Epson Corp | 光源装置、映像表示装置および発光素子の駆動方法 |
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WO2013128546A1 (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-06 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 投写型表示装置およびその光源制御方法 |
JP2017021968A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 点灯装置、車両用照明装置、及びそれを用いた車両 |
-
2007
- 2007-01-11 JP JP2007003240A patent/JP2008171983A/ja not_active Withdrawn
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