JP2008171560A - 情報再生記録方法および相変化型光学的情報記録ディスク - Google Patents
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Abstract
【課題】相変化メディアをDVDドライブで記録再生する方法を提供する。
【解決手段】基板にはランドとグルーブが形成され、グルーブは、情報トラックとしてトラックピッチ0.74μmで、相変化メディアに対してDPD方式によりトラッキング制御を行う場合、記録後のマークと該マークより高反射特性を示す結晶化状態との位相差からDPD信号が得られ、かつ、相変化メディアに対してプッシュプル方式によりトラッキング制御を行う場合、ミラー部で規格化したプッシュプル値を0.2以上となるように形成されており、記録データが記録された最外周トラックに隣接して、1周分のダミーデータを記録し、グルーブに情報を記録するときにはプッシュプル信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行い、グルーブに記録された情報を再生するときにはDPD信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行う。
【選択図】図1
【解決手段】基板にはランドとグルーブが形成され、グルーブは、情報トラックとしてトラックピッチ0.74μmで、相変化メディアに対してDPD方式によりトラッキング制御を行う場合、記録後のマークと該マークより高反射特性を示す結晶化状態との位相差からDPD信号が得られ、かつ、相変化メディアに対してプッシュプル方式によりトラッキング制御を行う場合、ミラー部で規格化したプッシュプル値を0.2以上となるように形成されており、記録データが記録された最外周トラックに隣接して、1周分のダミーデータを記録し、グルーブに情報を記録するときにはプッシュプル信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行い、グルーブに記録された情報を再生するときにはDPD信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報再生記録方法および相変化型光学的情報記録ディスク、より詳細には、DVD(Digital video Disk)−ROM(Read Only Memory)ディスクと同じように、相変化記録ディスクをDVDドライブで再生記録する方法を提供するものである。
映像信号もしくは音声信号などの情報信号を記録再生できる光ディスク装置においては、光ディスクの基板に予め案内溝が刻まれトラックが形成されている。このトラックのうち凹部(グルーブ)もしくは凸部(ランド)の平坦部にレーザ光が集光されることによって、情報信号の記録もしくは再生が行われる。現在市販されている一般的な光ディスク装置においては、通常、凹部もしくは凸部のどちらか一方にのみ情報信号が記録され、他方は隣合うトラックを分離するガードバンドとなっているが、凸部及び凹部の両方に情報信号を記録するものも提案されている。
図5は、従来の光ディスク装置に用いる光ディスクの拡大斜視図で、同図において、1は記録層であり、例えば、相変化材料で形成されている。2は記録ピット、3はレーザ光の集光スポット、4は凹部(グルーブ)、5は凸部(ランド)、6はディスク上の位置情報を表すアドレスピットである。また、同図では入射光が透過する透明ディスク基板は省略してある。
図6は、上述のごとき光ディスクを用いた従来の光ディスク装置の一例を説明するための図で、図中、10は光ディスク、11は記録トラック、12は半導体レーザ、13は半導体レーザ12が出射したレーザ光を平行光にするコリメートレンズ、14は光束上におかれたビームスプリッタ、15はビームスプリッタ14を通過した平行光を光ディスク10上の記録面に集光する対物レンズである。16は対物レンズ15及びビームスプリッタ14を経た光ディスク10からの反射光を受光する光検出器であり、トラッキング誤差(TE)信号を得るために、光ディスク10のトラック方向と平行に2分割された2つの受光部16aと16bとからなる。17は対物レンズ15を支持するアクチュエータであり、以上の半導体レーザ12乃至アクチュエータ17は、図示しないヘッドベースに取り付けられ、光ヘッド18を構成している。
21は受光部(光検出器)16a及び16bが出力する検出信号が入力される差動アンプ、22は差動アンプ21が出力する差信号が入力されるローパスフィルタ(LPF)である。23はLPF22の出力信号とシステムコントローラ30からの制御信号L1とが入力され、駆動回路24へトラッキング制御信号を出力するトラッキング制御回路で、駆動回路24はアクチュエータ17に駆動電流を出力し、アクチュエータ17を駆動する。
25は受光部16a及び16bが出力する検出信号が入力され、それらの和信号を出力する加算アンプ、26は加算アンプ25からの和信号が入力され、その高周波成分を再生信号処理回路27に出力するハイパスフィルタ(HPF)であり、再生信号処理回路27はHPF26から和信号の高周波成分が入力され、音声などの情報信号を出力端子OUTへ出力する。28はHPF26からの和信号の高周波成分が入力され、アドレス信号を再生してシステムコントローラ30に出力するアドレス再生回路である。31はシステムコントローラ30からの制御信号L2により、トラバースモータに駆動電流を出力するトラバース制御回路で、トラバースモータ32は光ヘッド18を光ディスク10の半径方向に移動させる。なお、9は光ディスク10を回転させるスピンドルモータである。
33は外部入力端子INから入力された音声などの情報信号が入力され、記録信号をLD(レーザダイオード)駆動回路34に出力する記録信号処理回路、LD駆動回路34はシステムコントローラ30より制御信号L3と、記録信号処理回路33よりの記録信号が入力され、レーザダイオード12に駆動電流を入力する。システムコントローラ30は、アドレス再生回路28からアドレス信号が入力され、トラッキング制御回路23、トラバース制御回路31及びLD駆動回路34に制御信号L1,L2,L3を出力する。
次に、上記従来の光ディスク装置の動作について説明する。
半導体レーザ12から放射されたレーザビームは、コリメートレンズ13によって平行光にされ、ビームスプリッタ14を経て対物レンズ15によって光ディスク10上に収束される。光ディスク10によって反射された光ビームは、回折によって記録トラック11の情報を持ち、対物レンズ15を経てビームスプリッタ14によって受光部である光検出器16a,16b上に導かれる。受光部16a及び16bは、入射した光ビームの分布変化を電気信号に変換し、それぞれ差動アンプ21及び加算アンプ25に出力する。差動アンプ21は、それぞれの入力電流をI−V変換して電圧に変換したのち、差をとって、プッシュプル(push−pull)信号として出力する。LPF22は、このプッシュプル信号から低周波成分を抜き出し、トラッキング誤差信号としてトラッキング制御回路23に出力する。トラッキング制御回路23は入力されたトラッキング誤差信号のレベルに応じて、駆動回路24にトラッキング制御信号を出力し、駆動回路24はこの信号に応じてアクチュエータ17に駆動電流を流し、対物レンズ15を記録トラック11を横切る方向に位置制御する。これにより、集光スポットが記録トラック(図1の凸部5)上を正しく走査する。なお、対物レンズ15は、集光スポットがディスク上で正しく焦点を結ぶように、図示しないフォーカス制御回路によりディスク面と垂直方向に位置制御される。
半導体レーザ12から放射されたレーザビームは、コリメートレンズ13によって平行光にされ、ビームスプリッタ14を経て対物レンズ15によって光ディスク10上に収束される。光ディスク10によって反射された光ビームは、回折によって記録トラック11の情報を持ち、対物レンズ15を経てビームスプリッタ14によって受光部である光検出器16a,16b上に導かれる。受光部16a及び16bは、入射した光ビームの分布変化を電気信号に変換し、それぞれ差動アンプ21及び加算アンプ25に出力する。差動アンプ21は、それぞれの入力電流をI−V変換して電圧に変換したのち、差をとって、プッシュプル(push−pull)信号として出力する。LPF22は、このプッシュプル信号から低周波成分を抜き出し、トラッキング誤差信号としてトラッキング制御回路23に出力する。トラッキング制御回路23は入力されたトラッキング誤差信号のレベルに応じて、駆動回路24にトラッキング制御信号を出力し、駆動回路24はこの信号に応じてアクチュエータ17に駆動電流を流し、対物レンズ15を記録トラック11を横切る方向に位置制御する。これにより、集光スポットが記録トラック(図1の凸部5)上を正しく走査する。なお、対物レンズ15は、集光スポットがディスク上で正しく焦点を結ぶように、図示しないフォーカス制御回路によりディスク面と垂直方向に位置制御される。
一方、加算アンプ25は受光部16a及び16bの出力電流をI−V変換したのち加算し、和信号としてHPF26に出力する。HPF26は和信号から不要な低周波成分をカットし、主情報信号である再生信号とアドレス信号を通過させ、再生信号処理回路27及びアドレス再生回路28へ出力する。再生信号処理回路27は入力された再生信号を復調し、以後誤り訂正などの処理が施されて音声信号等として、出力端子OUTへ出力される。アドレス再生回路28は入力されたアドレス信号を復調し、光ディスク10上の位置情報としてシステムコントローラ30に出力する。つまり、図1に示した集光スポット3が記録ピット2上を走査した結果、再生信号処理回路27に再生信号が入力され、アドレスピット6上を走査した結果、アドレス再生回路28にアドレス信号が入力される。システムコントローラ30はこのアドレス信号を基に現在光ビームが所望のアドレスにあるかどうかを判断する。
トラバース制御回路31は、光ヘッド移送時にシステムコントローラ30からの制御信号L2に応じて、トラバースモータ32に駆動電流を出力し、光ヘッド18を目標トラックまで移動させる。このとき、トラッキング制御回路23は、同じくシステムコントローラ30からの制御信号L1によってトラッキングサーボを一時中断させる。また、通常再生時には、トラッキング制御回路23から入力されたトラッキング誤差信号の低域成分に応じて、トラバースモータ32を駆動し、再生の進行に沿って光ヘッド18を半径方向に徐々に移動させる。
記録時において、記録信号処理回路33は外部入力端子INから入力された音声信号などに誤り訂正符号等を付加し、符号化された記録信号としてLD駆動回路34に出力する。システムコントローラ30からの制御信号L3によってLD駆動回路34を記録モードに設定すると、LD駆動回路34は、記録信号に応じて半導体レーザ12に印加する駆動電流を変調する。これによって、光ディスク10上に照射される光スポットが記録信号に応じて強度変化し、記録ピット2が形成される。一方、再生時には、LD駆動回路34はシステムコントローラ30からの制御信号L3によって再生モードに設定され、半導体レーザ12を一定の強度で発光するよう駆動電流を制御する。これにより、記録トラック上の記録ピットやアドレスピットの検出が可能になる。以上の各動作が行われている間、スピンドルモータ9は光ディスク10を一定の線速度または角速度で回転させる。
図7は、トラッキングエラー信号を位相差トラッキング(DPD:Differential Phase Detection)より求めるようにした場合の例を説明するための図(例えば、特公平3−18255号公報参照)で、図中、35は受光素子で、該受光素子35は4つの光電変換素子(S1,S2,S3,S4)から成り、光電変換素子S1とS3の出力信号を加算器36で加算し、光電変換素子S2とS4の出力信号を加算器37で加算し、更に、加算器36と37の出力信号を加算器38で加算して和信号HFを得、減算器39で減算して差信号DLを得ている。
図8において、(a)は減算器39の出力信号(DL)、(b)は加算器38の出力信号(HF)を示し、減算器39の出力信号(DL信号)をサンプルホールド回路43,44に印加し、加算器38の出力信号(HF信号)を零クロス検出回路41,42に印加してHF信号の増加中における(c)に示すサンプリングパルスを得て、このサンプリングパルスで減算器39の出力信号をサンプルホールド回路44にてサンプルホールドして(e)の信号を得、加算器38の出力信号(HF信号)を零クロス検出回路42に印加してHF信号の減少中における(d)に示すサンプリングパルスを得て、このサンプリングパルスで減算器39の出力信号をサンプルホールド回路43にてサンプルホールドして(f)に示す信号を得、これら(e),(f)に示す出力信号波形が逆相であることから、この両信号を差動増幅器45により差動増幅することによってオフセット等の外乱のないトラッキングエラー信号を得るようにしている。
上述のごとき位相差トラッキング方法に関しては、特許文献1、特許文献2等にも記載されているが、それらは、凹凸の反射ピットからなるピット列からなる情報トラックを再生レーザー光スポットで照射しながら走査して反射光の光学的位相を変調し、反射光を受ける受光素子上での光強度の分布の変化を検出してピット列の中心からのずれを検出し、このずれ信号を最小にするように、前記再生レーザー光スポットをサーボ制御してトラッキングするものである。
また、情報トラックに沿って、レーザー光スポットを走査しながら照射して、記録膜の結晶相を加熱・冷却制御することにより変化させ、高反射特性を示す結晶化状態(以後、高反射相と言う)と低反射特性を示す結晶化状態(以後、低反射相と言う)とを交互に形成して情報を光学的に記録するいわゆる相変化記録ディスクも一般に知られているが、DVD−ROMディスクと同じ程度の記憶容量を有し、DVD−ROMドライブでも再生可能な光学的記録ディスクは、未だ知られていない。
特公昭56−30610号公報
特公平2−56734号公報
上述のごとき従来の通常の相変化記録ディスクでは、DVD−ROMディスクに比べて、一般に物理的信号特性としての反射率、振幅変調度が低く、信号強度が不足するためDVD−ROMディスクと同じようにDVD−ROMドライブで再生することは、困難であるという問題があった。特に、ピット列トラッキングに用いられる位相差トラッキング信号(DPD信号)が十分に得られないためトラッキング制御が安定にできないという問題があった。
上述のように、従来、相変化メディアでは、位相差信号が小さく位相差トラッキング方式ではトラキングがかからなかったため、プッシュプル方式で記録再生を行っていた。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、記録後では、位相差トラッキングができるように、相変化ディスク(メディア)基板の溝形状,層構成を形成し、相変化メディアをDVDドライブで再生記録する情報再生記録方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、記録後では、位相差トラッキングができるように、相変化ディスク(メディア)基板の溝形状,層構成を形成し、相変化メディアをDVDドライブで再生記録する情報再生記録方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、透明基板と、該透明基板上に形成された少なくとも一層以上の記録層と、保護層とを有する多層構造をした相変化型光学的情報記録ディスクに対してDVD−ROMディスクに使用されるレーザ光を照射することにより前記相変化型光学的情報記録ディスクから情報の再生を行い、また、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対して情報の記録を行う情報再生記録方法であって、前記基板にはランドとグルーブが形成され、前記グルーブは、情報トラックとしてトラックピッチ0.74μmで、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対してDPD(Differential Phase Detection)方式によりトラッキング制御を行う場合、情報記録後のマークと該マークより高反射特性を示す結晶化状態との位相差からDPD信号が得られ、かつ、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対してpush−pull方式によりトラッキング制御を行う場合、ミラー部で規格化したpush−pullの値を0.2以上となるように形成されており、前記相変化型光学的情報記録ディスクの記録データが記録された最外周のトラックに隣接して、1周分のダミーデータを記録し、前記グルーブに情報を記録するときにはpush−pull信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行い、前記グルーブに記録された情報を再生するときにはDPD信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行うことを特徴としたものである。
請求項2の発明は、透明基板と、該透明基板上に形成された少なくとも一層以上の記録層と、保護層とを有する多層構造を有し、前記基板にはランドとグルーブが形成され、前記グルーブは、情報トラックとしてトラックピッチ0.74μmで、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対してDPD(Differential Phase Detection)方式によりトラッキング制御を行う場合、情報記録後のマークと該マークより高反射特性を示す結晶化状態との位相差からDPD信号が得られ、かつ、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対してpush−pull方式によりトラッキング制御を行う場合、ミラー部で規格化したpush−pullの値を0.2以上となるように形成されており、前記相変化型光学的情報記録ディスクの記録データが記録された最外周のトラックに隣接して、1周分のダミーデータを記録し、ダミーデータが記録された場合にはDPDトラッキング制御を可能とする領域を備え、前記グルーブに情報を記録するときにはpush−pull信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行い、前記グルーブに記録された情報を再生するときにはDPD信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御が可能であることを特徴としたものである。
本発明によれば、DPDトラッキングを可能とした相変化型光学的情報記録ディスクとしたので、プッシュプル方式でもトラッキングができ、かつ、DPD信号が大きく、RF信号も大きく、ジッタを良くして、該相変化型ディスクをDVDドライブで再生記録することができる。
また、データ記録終了部に1トラック余分にダミーデータが記録されている相変化型光学的情報記録ディスクとしたので、1トラック余分にダミーデータを記録することで、トラッキングを安定させることができる。
また、データ記録終了部に1トラック余分にダミーデータが記録されている相変化型光学的情報記録ディスクとしたので、1トラック余分にダミーデータを記録することで、トラッキングを安定させることができる。
前述のように、従来、相変化メディアでは、位相差信号が小さく、位相差トラッキング方式ではトラッキングがかからないため、ブッシュプル方式で記録再生を行っていた。これに対し、本発明では、記録後のマークと結晶の位相差がとれるように、基板の溝形状と相変化メディアの層構成を形成してDPDトラッキングがかかるようにしたものである。
図4は、本発明の実施に用いられる記録媒体(メディア)の一例を説明するための断面拡大図で、図中、10は記録媒体(光ディスク)で、該記録媒体10は、基板10a,下部保護溝層10b,記録層10c,上部保護層10d,放熱層10e,UV保護層10f等で構成され、基板10aにはPC(ポリカーボネート)を使用し、その上に下部保護層(材料としては、ZnS.SiO2,SiNx等を使用する)10bを形成し、また、その上に記録層(材料としては、AgInSbTe、GeSbTe等を使用する)10cを形成し、さらに、その上に上部保護層(材料としては、ZnS.SiO2,SiNx等を使用する)10dを形成し、その上に、放熱層(材料としては、Al,Al合金、Au,Agを使用する)10eを形成し、最上部にUV保護層(材料としては、UV硬化型樹脂を使用する)10fを形成したものである。而して、このように構成すると、記録再生及びDPDトラッキングが良くなるが、本発明は、この構成に限定したものではない。
図1は、溝幅に対するDPD出力信号の振幅とpush−pull出力信号の振幅の関係を示す図で、図1(A)は溝(グルーブ)に記録した時の溝幅に対するDPD出力信号の振幅とpush−pull出力信号の振幅の関係を示す図、図1(B)はグルーブとランドに記録した時の溝幅に対するDPD出力信号の振幅とpush−pull出力信号の振幅の関係を示す図で、共に、トラックピッチTpを0.74μmとし、溝深さを0.145λとした時の図で、表1に図1(A)に対する実測値、表2に図1(B)に対する実測値を示す。
図1(A)及び表1、図1(B)及び表2から明らかなように、グルーブ記録、或いは、グルーブ及びランド記録において、トラックピッチTpを0.74μmとすることで、少なくともグルーブ幅0.5〜0.8μmの間では、相変化メディアDPDトラッキングしてもDVD−ROMと同等の精度を得ることができるので、該相変化メディアをDVD−ROMプレーヤーにかけることができる。
図2(A)及び表3は、溝幅(μm)とジッタ(σ/Tw(%))との関係を示す図及び実測値を示す表で、これらにより、ジッタを14%以下にするには、溝幅を0.4〜0.5μmの範囲とすればよいことが分かる。
図2(B)及び表4は、溝深さ(nm)とT/C(トラッククロス:ミラー部で規格化した値)及びpush−pull(プュシッュプル:ミラー部で規格化した値)との関係を示す図及びその実測値を示す表で、これらにより、溝深さ45nm(0.11λ)〜75nm(0.18λ)、1/4λ周期0.36λ〜0.43λの範囲で、push−pull 0.2以上となることが分かる。従って、溝幅を0.4〜0.5μm、溝深さを0.11λ〜0.18λ、1/4λを0.36λ〜0.43λとすることにより、push−pull方式でもトラッキングすることができ、かつ、DPD信号が大きく、RF信号も大きく、ジッタを良くすることができる。
図3は、溝深さをパラメータとする記録ピッチ(μm)とクロストーク(dB)の関係を示す図、表5はその実測値を示し、これら図3及び表5により、グルーブ及びランドでの記録ピッチが0.6μm〜0.8μm(DVDプレーヤーにかかるトラック密度)、溝深さが0.11λ〜0.18λ、1/4λが0.36λ〜0.43λで、クロストークが−26dB以下となり、push−pull方式でもトラッキングすることができ、かつ、DPD信号が大きく、RF信号も大きく、クロストークを小さくし、ジッタを良くすることができる。
上述のように、本発明は、グルーブ、又は、グルーブ及びランドに録録した相変化型光学的記録媒体において、DPD信号を大きくし、該相変化型光学的記録媒体をDVDプレーヤーにもかけられるようにしたものであるが、データ記録の最後の一周分は、通常、その外側にデータが記録されていないので、この最後の一周分については、以上に説明した記録媒体では精度よく再生することができない。そこで、本発明は、最後の記録トラックの外側に、更に、一周分余分に、ダミーのデータを記録するようにし、これによって、最後まで精度よくトラッキングできるようにしたものである。
1…記録層、2…記録ピット、3…レーザ光の集光スポット、4…凹部(グルーブ)、5…凸部(ランド)、6…アドレスピット、9…スピンドルモータ、10…光ディスク、10a…基板、10b…下部保護溝層、10c…記録層、10d…上部保護層、10e…放熱層、10f…UV保護層、11…記録トラック、12…半導体レーザ、13…コリメートレンズ、14…ビームスプリッタ、15…対物レンズ、16…光検出器、17…アクチュエータ、18…光ヘッド、21…差動アンプ、22…ローパスフィルタ(LPF)、23…トラッキング制御回路、24…駆動回路、25…加算アンプ、26…ハイパスフィルタ(HPF)、27…再生信号処理回路、28…アドレス再生回路、30…システムコントローラ、31…トラバース制御回路、32…トラバースモータ、33…記録信号処理回路、34…LD駆動回路、35…受光素子、36,37,38…加算器、39…減算器、41,42…零クロス検出回路、43,44…サンプルホールド回路、45…差動増幅器。
Claims (2)
- 透明基板と、該透明基板上に形成された少なくとも一層以上の記録層と、保護層とを有する多層構造をした相変化型光学的情報記録ディスクに対してDVD−ROMディスクに使用されるレーザ光を照射することにより前記相変化型光学的情報記録ディスクから情報の再生を行い、また、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対して情報の記録を行う情報再生記録方法であって、
前記基板にはランドとグルーブが形成され、前記グルーブは、情報トラックとしてトラックピッチ0.74μmで、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対してDPD(Differential Phase Detection)方式によりトラッキング制御を行う場合、情報記録後のマークと該マークより高反射特性を示す結晶化状態との位相差からDPD信号が得られ、かつ、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対してpush−pull方式によりトラッキング制御を行う場合、ミラー部で規格化したpush−pullの値を0.2以上となるように形成されており、前記相変化型光学的情報記録ディスクの記録データが記録された最外周のトラックに隣接して、1周分のダミーデータを記録し、前記グルーブに情報を記録するときにはpush−pull信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行い、前記グルーブに記録された情報を再生するときにはDPD信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行うことを特徴とする情報再生記録方法。 - 透明基板と、該透明基板上に形成された少なくとも一層以上の記録層と、保護層とを有する多層構造を有し、前記基板にはランドとグルーブが形成され、前記グルーブは、情報トラックとしてトラックピッチ0.74μmで、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対してDPD(Differential Phase Detection)方式によりトラッキング制御を行う場合、情報記録後のマークと該マークより高反射特性を示す結晶化状態との位相差からDPD信号が得られ、かつ、前記相変化型光学的情報記録ディスクに対してpush−pull方式によりトラッキング制御を行う場合、ミラー部で規格化したpush−pullの値を0.2以上となるように形成されており、
前記相変化型光学的情報記録ディスクの記録データが記録された最外周のトラックに隣接して、1周分のダミーデータを記録し、ダミーデータが記録された場合にはDPDトラッキング制御を可能とする領域を備え、前記グルーブに情報を記録するときにはpush−pull信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御を行い、前記グルーブに記録された情報を再生するときにはDPD信号からトラッキングエラー信号を求めることにより、トラッキング制御が可能であることを特徴とする相変化型光学的情報記録ディスク。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081028 |
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A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081217 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090714 |