JPH10334512A - 相変化型光学的情報記録ディスク - Google Patents

相変化型光学的情報記録ディスク

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JPH10334512A
JPH10334512A JP9138912A JP13891297A JPH10334512A JP H10334512 A JPH10334512 A JP H10334512A JP 9138912 A JP9138912 A JP 9138912A JP 13891297 A JP13891297 A JP 13891297A JP H10334512 A JPH10334512 A JP H10334512A
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JP
Japan
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recording
signal
disk
groove
optical information
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JP9138912A
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Inventor
Michiaki Shinozuka
道明 篠塚
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP04026145A priority patent/EP1515317B1/en
Priority to DE69839497T priority patent/DE69839497D1/de
Priority to DE69841753T priority patent/DE69841753D1/de
Priority to US09/056,630 priority patent/US6018510A/en
Priority to EP02014903A priority patent/EP1258870B1/en
Priority to DE69839291T priority patent/DE69839291T2/de
Priority to EP06126244A priority patent/EP1764785A3/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の溝形状と相変化メディアの層構成を形
成してDPDトラッキングがかかるようにしたものであ
る。 【解決手段】 溝(グルーブ)に記録した時の溝幅に対
するDPD出力信号の振幅とpush−pull出力信
号の振幅の関係(図1(A))、及び、グルーブとラン
ドに記録した時のグルーブ幅に対するDPD出力信号の
振幅とpush−pull出力信号の振幅の関係(図1
(B))より、トラックピッチTpを0.74μmとし、
溝深さを0.145λとした時に、相変化メディアでD
PDトラッキングしてもDVD−ROMと同等の精度を
得ることができ、該相変化メディアをDVD−ROMプ
レーヤーにかけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化型光学的情
報記録ディスク、より詳細には、DVD(Digital vide
o Disk)−ROM(Read Only Memory)ディスクと同じ
ように、DVD−ROMドライブで再生可能な光学的情
報記録ディスクを相変化記録ディスクで提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】映像信号もしくは音声信号などの情報信
号を記録再生できる光ディスク装置においては、光ディ
スクの基板に予め案内溝が刻まれトラックが形成されて
いる。このトラックのうち凹部(グルーブ)もしくは凸
部(ランド)の平坦部にレーザ光が集光されることによ
って、情報信号の記録もしくは再生が行われる。現在市
販されている一般的な光ディスク装置においては、通
常、凹部もしくは凸部のどちらか一方にのみ情報信号が
記録され、他方は隣合うトラックを分離するガードバン
ドとなっているが、凸部及び凹部の両方に情報信号を記
録するものも提案されている。
【0003】図5は、従来の光ディスク装置に用いる光
ディスクの拡大斜視図で、同図において、1は記録層で
あり、例えば、相変化材料で形成されている。2は記録
ピット、3はレーザ光の集光スポット、4は凹部(グル
ーブ)、5は凸部(ランド)、6はディスク上の位置情
報を表すアドレスピットである。また、同図では入射光
が透過する透明ディスク基板は省略してある。
【0004】図6は、上述のごとき光ディスクを用いた
従来の光ディスク装置の一例を説明するための図で、図
中、10は光ディスク、11は記録トラック、12は半
導体レーザ、13は半導体レーザ12が出射したレーザ
光を平行光にするコリメートレンズ、14は光束上にお
かれたビームスプリッタ、15はビームスプリッタ14
を通過した平行光を光ディスク10上の記録面に集光す
る対物レンズである。16は対物レンズ15及びビーム
スプリッタ14を経た光ディスク10からの反射光を受
光する光検出器であり、トラッキング誤差(TE)信号
を得るために、光ディスク10のトラック方向と平行に
2分割された2つの受光部16aと16bとからなる。
17は対物レンズ15を支持するアクチュエータであ
り、以上の半導体レーザ12乃至アクチュエータ17
は、図示しないヘッドベースに取り付けられ、光ヘッド
18を構成している。
【0005】21は受光部(光検出器)16a及び16
bが出力する検出信号が入力される差動アンプ、22は
差動アンプ21が出力する差信号が入力されるローパス
フィルタ(LPF)である。23はLPF22の出力信
号とシステムコントローラ30からの制御信号L1とが
入力され、駆動回路24へトラッキング制御信号を出力
するトラッキング制御回路で、駆動回路24はアクチュ
エータ17に駆動電流を出力し、アクチュエータ17を
駆動する。
【0006】25は受光部16a及び16bが出力する
検出信号が入力され、それらの和信号を出力する加算ア
ンプ、26は加算アンプ25からの和信号が入力され、
その高周波成分を再生信号処理回路27に出力するハイ
パスフィルタ(HPF)であり、再生信号処理回路27
はHPF26から和信号の高周波成分が入力され、音声
などの情報信号を出力端子OUTへ出力する。28はH
PF26からの和信号の高周波成分が入力され、アドレ
ス信号を再生してシステムコントローラ30に出力する
アドレス再生回路である。31はシステムコントローラ
30からの制御信号L2により、トラバースモータに駆
動電流を出力するトラバース制御回路で、トラバースモ
ータ32は光ヘッド18を光ディスク10の半径方向に
移動させる。なお、9は光ディスク10を回転させるス
ピンドルモータである。
【0007】33は外部入力端子INから入力された音
声などの情報信号が入力され、記録信号をLD(レーザ
ダイオード)駆動回路34に出力する記録信号処理回
路、LD駆動回路34はシステムコントローラ30より
制御信号L3と、記録信号処理回路33よりの記録信号
が入力され、レーザダイオード12に駆動電流を入力す
る。システムコントローラ30は、アドレス再生回路2
8からアドレス信号が入力され、トラッキング制御回路
23、トラバース制御回路31及びLD駆動回路34に
制御信号L1,L2,L3を出力する。
【0008】次に、上記従来の光ディスク装置の動作に
ついて説明する。半導体レーザ12から放射されたレー
ザビームは、コリメートレンズ13によって平行光にさ
れ、ビームスプリッタ14を経て対物レンズ15によっ
て光ディスク10上に収束される。光ディスク10によ
って反射された光ビームは、回折によって記録トラック
11の情報を持ち、対物レンズ15を経てビームスプリ
ッタ14によって受光部である光検出器16a,16b
上に導かれる。受光部16a及び16bは、入射した光
ビームの分布変化を電気信号に変換し、それぞれ差動ア
ンプ21及び加算アンプ25に出力する。差動アンプ2
1は、それぞれの入力電流をI−V変換して電圧に変換
したのち、差をとって、プッシュプル信号として出力す
る。LPF22は、このプッシュプル信号から低周波成
分を抜き出し、トラッキング誤差信号としてトラッキン
グ制御回路23に出力する。トラッキング制御回路23
は入力されたトラッキング誤差信号のレベルに応じて、
駆動回路24にトラッキング制御信号を出力し、駆動回
路24はこの信号に応じてアクチュエータ17に駆動電
流を流し、対物レンズ15を記録トラック11を横切る
方向に位置制御する。これにより、集光スポットが記録
トラック(図1の凸部5)上を正しく走査する。なお、
対物レンズ15は、集光スポットがディスク上で正しく
焦点を結ぶように、図示しないフォーカス制御回路によ
りディスク面と垂直方向に位置制御される。
【0009】一方、加算アンプ25は受光部16a及び
16bの出力電流をI−V変換したのち加算し、和信号
としてHPF26に出力する。HPF26は和信号から
不要な低周波成分をカットし、主情報信号である再生信
号とアドレス信号を通過させ、再生信号処理回路27及
びアドレス再生回路28へ出力する。再生信号処理回路
27は入力された再生信号を復調し、以後誤り訂正など
の処理が施されて音声信号等として、出力端子OUTへ
出力される。アドレス再生回路28は入力されたアドレ
ス信号を復調し、光ディスク10上の位置情報としてシ
ステムコントローラ30に出力する。つまり、図1に示
した集光スポット3が記録ピット2上を走査した結果、
再生信号処理回路27に再生信号が入力され、アドレス
ピット6上を走査した結果、アドレス再生回路28にア
ドレス信号が入力される。システムコントローラ30は
このアドレス信号を基に現在光ビームが所望のアドレス
にあるかどうかを判断する。
【0010】トラバース制御回路31は、光ヘッド移送
時にシステムコントローラ30からの制御信号L2に応
じて、トラバースモータ32に駆動電流を出力し、光ヘ
ッド18を目標トラックまで移動させる。このとき、ト
ラッキング制御回路23は、同じくシステムコントロー
ラ30からの制御信号L1によってトラッキングサーボ
を一時中断させる。また、通常再生時には、トラッキン
グ制御回路23から入力されたトラッキング誤差信号の
低域成分に応じて、トラバースモータ32を駆動し、再
生の進行に沿って光ヘッド18を半径方向に徐々に移動
させる。
【0011】記録時において、記録信号処理回路33は
外部入力端子INから入力された音声信号などに誤り訂
正符号等を付加し、符号化された記録信号としてLD駆
動回路34に出力する。システムコントローラ30から
の制御信号L3によってLD駆動回路34を記録モード
に設定すると、LD駆動回路34は、記録信号に応じて
半導体レーザ12に印加する駆動電流を変調する。これ
によって、光ディスク10上に照射される光スポットが
記録信号に応じて強度変化し、記録ピット2が形成され
る。一方、再生時には、LD駆動回路34はシステムコ
ントローラ30からの制御信号L3によって再生モード
に設定され、半導体レーザ12を一定の強度で発光する
よう駆動電流を制御する。これにより、記録トラック上
の記録ピットやアドレスピットの検出が可能になる。以
上の各動作が行われている間、スピンドルモータ9は光
ディスク10を一定の線速度または角速度で回転させ
る。
【0012】図7は、トラッキングエラー信号を位相差
トラッキング(DPD:Differential Phase Detectio
n)より求めるようにした場合の例を説明するための図
(例えば、特公平3−18255号公報参照)で、図
中、35は受光素子で、該受光素子35は4つの光電変
換素子(S1,S2,S3,S4)から成り、光電変換
素子S1とS3の出力信号を加算器36で加算し、光電
変換素子S2とS4の出力信号を加算器37で加算し、
更に、加算器36と37の出力信号を加算器38で加算
して和信号HFを得、減算器39で減算して差信号DL
得ている。
【0013】図8において、(a)は減算器39の出力
信号(DL)、(b)は加算器38の出力信号(HF)を
示し、減算器39の出力信号(DL信号)をサンプルホ
ールド回路43,44に印加し、加算器38の出力信号
(HF信号)を零クロス検出回路41,42に印加して
F信号の増加中における(c)に示すサンプリングパ
ルスを得て、このサンプリングパルスで減算器39の出
力信号をサンプルホールド回路44にてサンプルホール
ドして(e)の信号を得、加算器38の出力信号(HF
信号)を零クロス検出回路42に印加してHF信号の減
少中における(d)に示すサンプリングパルスを得て、
このサンプリングパルスで減算器39の出力信号をサン
プルホールド回路43にてサンプルホールドして(f)
に示す信号を得、これら(e),(f)に示す出力信号
波形が逆相であることから、この両信号を差動増幅器4
5により差動増幅することによってオフセット等の外乱
のないトラッキングエラー信号を得るようにしている。
【0014】上述のごとき位相差トラッキング方法に関
しては、特公昭56−30610号公報,特公平2−5
6734号公報等にも記載されているが、それらは、凹
凸の反射ピットからなるピット列からなる情報トラック
を再生レーザー光スポットで照射しながら走査して反射
光の光学的位相を変調し、反射光を受ける受光素子上で
の光強度の分布の変化を検出してピット列の中心からの
ずれを検出し、このずれ信号を最小にするように、前記
再生レーザー光スポットをサーボ制御してトラッキング
するものである。
【0015】また、情報トラックに沿って、レーザー光
スポットを走査しながら照射して、記録膜の結晶相を加
熱・冷却制御することにより変化させ、高反射特性を示
す結晶化状態(以後、高反射相と言う)と低反射特性を
示す結晶化状態(以後、低反射相と言う)とを交互に形
成して情報を光学的に記録するいわゆる相変化記録ディ
スクも一般に知られているが、DVD−ROMディスク
と同じ程度の記憶容量を有し、DVD−ROMドライブ
でも再生可能な光学的記録ディスクは、未だ知られてい
ない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとき従来の通
常の相変化記録ディスクでは、DVD−ROMディスク
に比べて、一般に物理的信号特性としての反射率、振幅
変調度が低く、信号強度が不足するためDVD−ROM
ディスクと同じようにDVD−ROMドライブで再生す
ることは、困難であるという問題があった。特に、ピッ
ト列トラッキングに用いられる位相差トラッキング信号
(DPD信号)が十分に得られないためトラッキング制
御が安定にできないという問題があった。
【0017】上述のように、従来、相変化メディアで
は、位相差信号が小さく位相差トラッキング方式ではト
ラキングがかからなかったため、プッシュプル方式で記
録再生を行っていた。本発明は、上述のごとき実情に鑑
みてなされたもので、記録後では、位相差トラッキング
ができるように、相変化ディスク(メディア)基板の溝
形状,層構成を形成したものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、透明
基板と該透明基板上に形成された少なくとも1層以上の
記録層,保護層とからなる多層構造の記録,消去可能な
相変化型光学的情報記録ディスクにおいて、該ディスク
は、グルーブ、又は、グルーブ及びランドにデータが記
録されたディスクであって、該グルーブのトラックピッ
チTpを0.74μmとすることにより、DPDトラッキ
ングを可能とした相変化型光学的情報記録ディスクを特
徴とし、もって、DPD検出信号の振幅をDVD−RO
Mと同等にし、該相変化型ディスクをDVD−ROMプ
レーヤーにかけることができるようにしたものである。
【0019】請求項2の発明は、透明基板と該透明基板
上に形成された少なくとも1層以上の記録層,保護層か
らなる多層構造の記録,消去可能な相変化型光学的情報
記録ディスクにおいて、該ディスクは、グルーブにデー
タが記録されたディスクであって、該グルーブの溝幅を
0.4〜0.5μm、溝深さを0.11λ〜0.18λ、
0.36λ〜0.43λとすることにより、DPDトラッ
キングを可能とした相変化型光学的情報記録ディスクを
特徴とし、もって、溝幅,溝深さを上記の範囲とするこ
とでプッシュプル方式でもトラッキングができ、かつ、
DPD信号が大きく、RF信号も大きく、ジッタを良く
し、該相変化型ディスクをDVD−ROMプレーヤーに
かけることができるようにしたものである。
【0020】請求項3の発明は、透明基板と該透明基板
上に形成された少なくとも1層以上の記録層,保護層か
らなる多層構造の記録,消去可能な相変化型光学的情報
記録ディスクにおいて、該ディスクは、グルーブ及びラ
ンドにデータが記録されたディスクであって、該グルー
ブ及びランドでの記録ピッチを0.5〜0.8μm、溝深
さを0.11λ〜0.18λ、0.36λ〜0.43λとす
ることにより、DPDトラッキングを可能とした相変化
型光学的情報記録ディスクを特徴とし、もって、グルー
ブ及びランド記録において、溝幅,溝深さを上記の範囲
にすることでプッシュプル方式でもトラッキングがで
き、かつ、DPD信号が大きく、RF信号も大きく、ジ
ッタを良くし、該相変化型ディスクをDVD−ROMプ
レーヤーにかけることができるようにしたものである。
【0021】請求項4の発明は、透明基板と該透明基板
上に形成された少なくとも1層以上の記録層,保護層か
らなる多層構造の記録,消去可能な相変化型光学的情報
記録ディスクにおいて、該ディスクは、グルーブ、又
は、グルーブ及びランドにデータが記録されたディスク
であって、データ記録終了部に1トラック余分にダミー
データが記録されているDPDトラッキングが可能な相
変化型光学的情報記録ディスクを特徴とし、もって、1
トラック余分にダミーデータを記録することで、トラッ
キングを安定させるようにしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】前述のように、従来、相変化メデ
ィアでは、位相差信号が小さく、位相差トラッキング方
式ではトラッキングがかからないため、ブッシュプル方
式で記録再生を行っていた。これに対し、本発明では、
記録後のマークと結晶の位相差がとれるように、基板の
溝形状と相変化メディアの層構成を形成してDPDトラ
ッキングがかかるようにしたものである。
【0023】図4は、本発明の実施に用いられる記録媒
体(メディア)の一例を説明するための断面拡大図で、
図中、10は記録媒体(光ディスク)で、該記録媒体1
0は、基板10a,下部保護溝層10b,記録層10
c,上部保護層10d,放熱層10e,UV保護層10
f等で構成され、基板10aにはPC(ポリカーボネー
ト)を使用し、その上に下部保護層(材料としては、Z
nS.SiO2,SiNx等を使用する)10bを形成
し、また、その上に記録層(材料としては、AgInS
bTe、GeSbTe等を使用する)10cを形成し、
さらに、その上に上部保護層(材料としては、ZnS.
SiO2,SiNx等を使用する)10dを形成し、そ
の上に、放熱層(材料としては、Al,Al合金、A
u,Agを使用する)10eを形成し、最上部にUV保
護層(材料としては、UV硬化型樹脂を使用する)10
fを形成したものである。而して、このように構成する
と、記録再生及びDPDトラッキングが良くなるが、本
発明は、この構成に限定したものではない。
【0024】(請求項1の発明)図1は、請求項1に記
載した発明を説明するための図で、図1(A)は溝(グ
ルーブ)に記録した時の溝幅に対するDPD出力信号の
振幅とpush−pull出力信号の振幅の関係を示す
図、図1(B)はグルーブとランドに記録した時の溝幅
に対するDPD出力信号の振幅とpush−pull出
力信号の振幅の関係を示す図で、共に、トラックピッチ
pを0.74μmとし、溝深さを0.145λとした時
の図で、表1に図1(A)に対する実測値、表2に図1
(B)に対する実測値を示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】図1(A)及び表1、図1(B)及び表2
から明らかなように、グルーブ記録、或いは、グルーブ
及びランド記録において、トラックピッチTpを0.74
μmとすることで、少なくともグルーブ幅0.5〜0.8
μmの間では、相変化メディアDPDトラッキングして
もDVD−ROMと同等の精度を得ることができるの
で、該相変化メディアをDVD−ROMプレーヤーにか
けることができる。
【0028】(請求項2の発明)図2(A)及び表3
は、溝幅(μm)とジッタ(σ/Tw(%))との関係
を示す図及び実測値を示す表で、これらにより、ジッタ
を14%以下にするには、溝幅を0.4〜0.5μmの範
囲とすればよいことが分かる。
【0029】
【表3】
【0030】図2(B)及び表4は、溝深さ(nm)と
T/C(トラッククロス:ミラー部で規格化した値)及
びpush−pull(プュシッュプル:ミラー部で規
格化した値)との関係を示す図及びその実測値を示す表
で、これらにより、溝深さ45nm(0.11λ)〜7
5nm(0.18λ)、1/4λ周期0.36λ〜0.4
3λの範囲で、push−pull 0.2以上となるこ
とが分かる。従って、溝幅を0.4〜0.5μm、溝深さ
を0.11λ〜0.18λ、1/4λを0.36λ〜0.4
3λとすることにより、push−pull方式でもト
ラッキングすることができ、かつ、DPD信号が大き
く、RF信号も大きく、ジッタを良くすることができ
る。
【0031】
【表4】
【0032】(請求項3の発明)図3は、溝深さをパラ
メータとする記録ピッチ(μm)とクロストーク(d
B)の関係を示す図、表5はその実測値を示し、これら
図3及び表5により、グルーブ及びランドでの記録ピッ
チが0.6μm〜0.8μm(DVDプレーヤーにかかる
トラック密度)、溝深さが0.11λ〜0.18λ、1/
4λが0.36λ〜0.43λで、クロストークが−26
dB以下となり、push−pull方式でもトラッキ
ングすることができ、かつ、DPD信号が大きく、RF
信号も大きく、クロストークを小さくし、ジッタを良く
することができる。
【0033】
【表5】
【0034】(請求項4の発明)上述のように、本発明
は、グルーブ、又は、グルーブ及びランドに録録した相
変化型光学的記録媒体において、DPD信号を大きく
し、該相変化型光学的記録媒体をDVDプレーヤーにも
かけられるようにしたものであるが、データ記録の最後
の一周分は、通常、その外側にデータが記録されていな
いので、この最後の一周分については、以上に説明した
記録媒体では精度よく再生することができない。そこ
で、請求項4の発明は、最後の記録トラックの外側に、
更に、一周分余分に、ダミーのデータを記録するように
し、これによって、最後まで精度よくトラッキングでき
るようにしたものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、透明基板と該透明基
板上に形成された少なくとも1層以上の記録層,保護層
とからなる多層構造の記録,消去可能な相変化型光学的
情報記録ディスクにおいて、該ディスクは、グルーブ、
又は、グルーブ及びランドにデータが記録されたディス
クであって、該グルーブ及び/又はランドのトラックピ
ッチTpを0.74μmとすることにより、DPDトラッ
キングを可能とした相変化型光学的情報記録ディスクと
したので、グルーブ、又は、グルーブ及びランドにデー
タが記録されている相変化ディスクにおいて、トラック
ピッチを0.74μmにすることで、DPD検出信号の
振幅をDVD−ROMと同等にし、該相変化型ディスク
をDVD−ROMプレーヤーにかけることができる。
【0036】請求項2の発明は、透明基板と該透明基板
上に形成された少なくとも1層以上の記録層,保護層か
らなる多層構造の記録,消去可能な相変化型光学的情報
記録ディスクにおいて、該ディスクは、グルーブにデー
タが記録されたディスクであって、該グルーブの溝幅を
0.4〜0.5μm、溝深さを0.11λ〜0.18λ、
0.36λ〜0.43λとすることにより、DPDトラッ
キングを可能とした相変化型光学的情報記録ディスクと
したので、溝幅,溝深さを上記の範囲とすることでプッ
シュプル方式でもトラッキングができ、かつ、DPD信
号が大きく、RF信号も大きく、ジッタを良くし、該相
変化型ディスクをDVD−ROMプレーヤーにかけるこ
とができる。
【0037】請求項3の発明は、透明基板と該透明基板
上に形成された少なくとも1層以上の記録層,保護層か
らなる多層構造の記録,消去可能な相変化型光学的情報
記録ディスクにおいて、該ディスクは、グルーブ及びラ
ンドにデータが記録されたディスクであって、該グルー
ブ及びランドでの記録ピッチを0.5〜0.8μm、溝深
さを0.11λ〜0.18λ、0.36λ〜0.43λとす
ることにより、DPDトラッキングを可能とした相変化
型光学的情報記録ディスクとしたので、グルーブ及びラ
ンド記録において、溝幅,溝深さを上記の範囲にするこ
とでプッシュプル方式でもトラッキングができ、かつ、
DPD信号が大きく、RF信号も大きく、ジッタを良く
し、該相変化型ディスクをDVD−ROMプレーヤーに
かけることができる。
【0038】請求項4の発明は、透明基板と該透明基板
上に形成された少なくとも1層以上の記録層,保護層か
らなる多層構造の記録,消去可能な相変化型光学的情報
記録ディスクにおいて、該ディスクは、グルーブ、又
は、グルーブ及びランドにデータが記録されたディスク
であって、データ記録終了部に1トラック余分にダミー
データが記録されているDPDトラッキングが可能な相
変化型光学的情報記録ディスクとしたので、1トラック
余分にダミーデータを記録することで、トラッキングを
安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 溝幅に対するDPD出力信号の振幅とpus
h−pull出力信号の振幅の関係を示す図である。
【図2】 溝幅に対するジッタの関係及び溝深さに対す
るT/C及びpush−pull正規化出力の関係を示
す図である。
【図3】 記録ピッチとクロストークの関係を示す図で
ある。
【図4】 本発明の実施に使用される相変化型光学的記
録媒体の一例を説明するための断面図である。
【図5】 従来の光ディスク装置に用いる光学的情報記
録ディスクの拡大斜視図である。
【図6】 従来の光ディスク装置の一例を説明するため
の図である。
【図7】 従来の位相差トラッキング信号生成回路の例
を説明するための図である。
【図8】 図7の動作説明をするための波形図である。
【符号の説明】
1…記録層、2…記録ピット、3…レーザ光の集光スポ
ット、4…凹部(グルーブ)、5…凸部(ランド)、6
…アドレスピット、9…スピンドルモータ、10…光デ
ィスク、10a…基板、10b…下部保護溝層、10c
…記録層、10d…上部保護層、10e…放熱層、10
f…UV保護層、11…記録トラック、12…半導体レ
ーザ、13…コリメートレンズ、14…ビームスプリッ
タ、15…対物レンズ、16…光検出器、17…アクチ
ュエータ、18…光ヘッド、21…差動アンプ、22…
ローパスフィルタ(LPF)、23…トラッキング制御
回路、24…駆動回路、25…加算アンプ、26…ハイ
パスフィルタ(HPF)、27…再生信号処理回路、2
8…アドレス再生回路、30…システムコントローラ、
31…トラバース制御回路、32…トラバースモータ、
33…記録信号処理回路、34…LD駆動回路、35…
受光素子、36,37,38…加算器、39…減算器、
41,42…零クロス検出回路、43,44…サンプル
ホールド回路、45…差動増幅器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と該透明基板上に形成された少
    なくとも1層以上の記録層,保護層とからなる多層構造
    の記録,消去可能な相変化型光学的情報記録ディスクに
    おいて、該ディスクは、グルーブ、又は、グルーブ及び
    ランドにデータが記録されたディスクであって、該グル
    ーブのトラックピッチTpを0.74μmとすることによ
    り、DPDトラッキングを可能とした相変化型光学的情
    報記録ディスク。
  2. 【請求項2】 透明基板と該透明基板上に形成された少
    なくとも1層以上の記録層,保護層からなる多層構造の
    記録,消去可能な相変化型光学的情報記録ディスクにお
    いて、該ディスクは、グルーブにデータが記録されたデ
    ィスクであって、該グルーブの溝幅を0.4〜0.5μ
    m、溝深さを0.11λ〜0.18λ、0.36λ〜0.4
    3λとすることにより、DPDトラッキングを可能とし
    た相変化型光学的情報記録ディスク。
  3. 【請求項3】 透明基板と該透明基板上に形成された少
    なくとも1層以上の記録層,保護層からなる多層構造の
    記録,消去可能な相変化型光学的情報記録ディスクにお
    いて、該ディスクは、グルーブ及びランドにデータが記
    録されたディスクであって、該グルーブ及びランドでの
    記録ピッチを0.5〜0.8μm、溝深さを0.11λ〜
    0.18λ、0.36λ〜0.43λとすることにより、
    DPDトラッキングを可能とした相変化型光学的情報記
    録ディスク。
  4. 【請求項4】 透明基板と該透明基板上に形成された少
    なくとも1層以上の記録層,保護層からなる多層構造の
    記録,消去可能な相変化型光学的情報記録ディスクにお
    いて、該ディスクは、グルーブ、又は、グルーブ及びラ
    ンドにデータが記録されたディスクであって、データ記
    録終了部に1トラック余分にダミーデータが記録されて
    いるDPDトラッキングが可能な相変化型光学的情報記
    録ディスク。
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