JP2008171362A - システム設計支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】業務情報システムにおける基盤設計の工数を見積もる。
【解決手段】業務情報システムの設計工数を見積もるためのシステム設計支援装置に関する。業務情報システムとは、複数の処理装置の連携により組織業務を管理するためのシステムである。システム設計支援装置は、既に設計が完了している業務情報システムの処理パターンに関するデータから、その業務情報システムにおける複数種類の処理パターンの実装に要した工数とシステム中継ポイントとの相関関係を示す見積計算式を特定する。
そして、新たな設計の対象となる別の業務情報システムについてのシステム中継ポイントを取得し、見積計算式に基づいて処理パターンの実装に要する工数を見積工数として算出する。
【選択図】図4

Description

この発明は、業務情報システムに関連し、特に、業務情報システムの設計を支援するための技術、に関する。
企業や公共施設などの運用を支える業務情報システム、いわゆるエンタープライズシステム(Enterprise System)は、今や、大小さまざまな組織の基盤となっている。業務情報システムは、ノード端末やデータベースから得られるデータを集計、蓄積、解析、加工した上でより付加価値の高い情報を出力することにより、複雑化する組織マネジメントを支えている。
業務情報システムの規模は、業務内容に応じて多種多様である。業務情報システムの設計に際しては、まず、業務情報システムに求められる処理内容を特定し、ハードウェアやOS、ミドルウェアといった「基盤」を設計し、その上で各種処理を実行するための「アプリケーション」を設計する。
特開平07−191839号公報
アプリケーションの規模を事前に見積もるための方法としては、FP法(Function Point Method)とよばれる手法が確立されている。FP法は、ソフトウェアの開発費用や工数などを算定する際に使われている。
しかし、基盤設計に要する工数の見積もりは、熟練したシステムエンジニア(System Engineer)の経験や知識といった属人的スキルに依存しているのが現状である。いいかえれば、基盤設計の工数を見積るという作業は、システムエンジニアの「技能」の領域にとどまっている。一般的な業務情報システムの設計請負契約において、業務情報システムの設計費用は、基盤設計に要する工数の見積もりに基づいて算出される。
本発明者は、業務情報システムの設計側と導入側の双方にとって合理的な設計請負契約を締結するためには、基盤設計の工数を合理的かつ正確に見積もるためのアルゴリズムが必要であると認識した。
本発明は、本発明者の上記課題認識に基づいて完成された発明であり、その主たる目的は、業務情報システムの設計に要する工数を合理的に見積もるための技術、を提供することにある。
本発明のある態様は、業務情報システムの設計工数を見積もるためのシステム設計支援装置に関する。ここでいう業務情報システムとは、複数の処理装置の連携により組織業務を管理するためのシステムであればよい。
この装置は、既に設計が完了している第1の業務情報システムについて、各種業務に関わる処理装置の組み合わせパターンを示す処理パターンを取得し、各処理パターンに関わる処理装置の数を合計した中継ポイントと、第1の業務情報システムにおける複数種類の処理パターンの実装に要した工数との相関関係を示す見積計算式を特定する。
そして、新たな設計の対象となる第2の業務情報システムについての複数種類の処理パターンから第2の業務情報システムの中継ポイントを取得し、第2の業務情報システムの中継ポイントと見積計算式から、第2の業務情報システムにおける複数種類の処理パターンの実装に要する工数を見積工数として算出する。
本発明の別の態様もまた、システム設計支援装置である。
この装置は、処理装置への機能コンポーネントの導入にともなう作業負荷の大きさを示す負荷値を機能コンポーネントごとに対応づけた負荷テーブルを保持する。
この装置は、既に設計が完了している第1の業務情報システムについて、各処理装置に導入される機能コンポーネントを示す機能情報を取得し、各処理装置に導入される機能コンポーネントの負荷値を合計した導入ポイントと、第1の業務情報システムへの各種機能コンポーネントの導入に要した工数との相関関係を示す見積計算式を特定する。
そして、新たな設計の対象となる第2の業務情報システムについての機能情報と負荷テーブルから、第2の業務情報システムの導入ポイントを取得し、導入ポイントと見積計算式から、第2の業務情報システムへ各種機能コンポーネントを導入するのに要する工数を見積工数として算出する。
本発明のさらに別の態様もまた、システム設計支援装置である。
この装置は、既に設計が完了している第1の業務情報システムについて、各種業務に関わる処理装置の組み合わせパターンを示す処理パターンを取得し、各処理パターンに関わる処理装置の数を合計した中継ポイントと、第1の業務情報システムにおける動作確認テストの実行に要した工数との相関関係を示す見積計算式を特定する。
そして、新たな設計の対象となる第2の業務情報システムについての複数種類の処理パターンから第2の業務情報システムの中継ポイントを取得し、第2の業務情報システムの中継ポイントと見積計算式から、第2の業務情報システムにおける動作確認テストの実行に要する工数を見積工数として算出する。
本発明のさらに別の態様もまた、システム設計支援装置である。
この装置は、処理装置への機能コンポーネントの導入にともなう作業負荷の大きさを示す負荷値を機能コンポーネントごとに対応づけた負荷テーブルを保持する。
この装置は、既に設計が完了している第1の業務情報システムについて、各処理装置に導入される機能コンポーネントを示す機能情報を取得し、各処理装置に導入される機能コンポーネントの負荷値を合計した導入ポイントと、第1の業務情報システムにおける動作確認テストに要した工数との相関関係を示す見積計算式を特定する。
そして、新たな設計の対象となる第2の業務情報システムについての機能情報と負荷テーブルから第2の業務情報システムの導入ポイントを取得し、導入ポイントと見積計算式から、第2の業務情報システムにおける動作確認テストに要する工数を見積工数として算出する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明を方法、システム、記録媒体、コンピュータプログラムにより表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、業務情報システムの設計に要する工数を合理的に算出することができる。
図1は、業務情報システム200のハードウェア構成図である。
業務情報システム200は、企業や公共施設のような組織の業務管理のために導入されるシステムである。業務情報システム200は、地理的に分散された複数の組織を統合するシステムとして構成されてもよい。ここでは、インターネットで証券取引を行うための証券会社の業務情報システムを例として説明する。
業務情報システム200は、データベースサーバ群210、ビジネスロジックサーバ群220およびプレゼンテーションサーバ群230という3種類のサーバ群を含む。また、業務情報システム200は、インターネット(Internet)などの通信回線を介してノード端末群240と接続される。
ノード端末群240は、ノード端末242a、242b、242cなど複数のノード端末242を含む。顧客は、いずれかのノード端末242を介して業務情報システム200にアクセスする。各ノード端末242は、一般的なPC端末である。業務情報システム200は、ノード端末242から何らかのコマンドを受信すると、コマンドに応じて各種処理を実行し、処理結果をノード端末242に送信することになる。
データベースサーバ群210は、DB(Data Base)サーバ212a、212b、212cのように複数のDBサーバ212を含む。DBサーバ212は、業務に必要な各種情報を保持する。たとえば、顧客の住所や電話番号、暗証番号等のユーザ情報、株価の履歴やアナリストコメントといった企業情報は複数のDBサーバ212に分散して保持される。
ビジネスロジックサーバ群220は、BL(Bussiness Logic)サーバ222a、222b、222cのように複数のBLサーバ222を含む。BLサーバ222は、業務に応じた各種計算処理を実行する。たとえば、株式の注文処理、債権の利金計算などの処理が該当する。
プレゼンテーションサーバ群230は、PL(Presentation)サーバ232a、232b、232cのように複数のPLサーバ232を含む。PLサーバ232は、ノード端末群240と業務情報システム200のインタフェースとなるウェブサーバである。
以下、業務情報システム200に含まれるDBサーバ212、BLサーバ222、PLサーバ232をまとめていうときには、単に「サーバ」とよぶ。
株式の注文や株価の更新など、業務情報システム200で実行される処理は、通常、1以上のサーバが処理を分担することにより実現される。業務情報システムにおいて実行されるさまざまな処理は、複数種類の「処理パターン」に集約される。処理パターンとは、「なんらかの業務処理を実現するためのデータ処理に関わるサーバの組み合わせ」を示す情報である。図2を参照しつつ具体的に説明する。
図2は、各種処理パターンを示す模式図である。
図2(a)は、パターン中継ポイント=1の処理パターンを示す図である。
顧客がノード端末242を操作して、業務情報システム200にアクセスすると、PLサーバ232はウェブページのHTML(HyperText Markup Language)データをノード端末242に送信する。顧客がノード端末242を介して画面レイアウト変更指示をPLサーバ232に送信すると、PLサーバ232はウェブページのレイアウトを変更し、変更後のHTMLデータをノード端末242に返信する。こうして、ノード端末242に表示される画面のレイアウトが変更される。
この「画面レイアウト変更処理」に関わったサーバは、1つのPLサーバ232だけである。画面レイアウト変更処理に以外にも1つのPLサーバ232だけで実現される処理がある。これらの処理は、「なんらかの業務処理を実現するためのデータ処理に関わるサーバの組み合わせ」という点で同じ処理パターンに分類されることになる。
以下、なんらかの処理パターンにおいて、データ処理に関わるサーバ数のことをその処理パターンの「パターン中継ポイント」とよぶ。図2(a)に示す処理パターンの場合、パターン中継ポイントは「1」である。なお、変形例として、サーバの数だけでなく、ある処理パターンについてのデータ処理にかかわるノード端末242の数も含めて、サーバ数とノード端末242の合計値をパターン中継ポイントとして計数してもよい。この場合、図2(a)に示す処理パターンのパターン中継ポイントは「2」となる。
図2(b)に示す処理パターンにおいては、データ処理に関わるサーバは、PLサーバ232とBLサーバ222の2つである。すなわち、図2(b)に示す処理パターンのパターン中継ポイントは「2」である。上記変形例に基づく計数方法の場合、パターン中継ポイントは「3」となる。
図2(c)に示す処理パターンにおいては、データ処理に関わるサーバは、PLサーバ232、BLサーバ222およびDBサーバ212の3つである。すなわち、図2(c)に示す処理パターンのパターン中継ポイントは「3」である。
図2(d)に示す処理パターンにおいては、データ処理に関わるサーバは、PLサーバ232、BLサーバ222と、DBサーバ212dと212eである。すなわち、図2(d)に示す処理パターンのパターン中継ポイントは「4」である。
仮に、業務情報システム200が図2(a)〜(d)の4つの処理パターンを含むシステムであるとする。このような業務情報システム200についてパターン中継ポイントを合計すると、1+2+3+4=10より「10」となる。以下、業務情報システムに含まれる各処理パターンについてのパターン中継ポイントを合計値のことを「システム中継ポイント」とよぶ。第1の処理パターンと第2の処理パターンに同じサーバAが含まれるとしても、システム中継ポイントの算出時にはサーバAはダブルカウントされる。第1の処理パターンのためのサーバAの設定と、第2の処理パターンのためのサーバAの設定は、通常、それぞれの処理パターンに対応させるための別作業となることが多いためである。
図2(d)に示す処理パターンの一例として、PLサーバ232は、投資信託の買付注文を受け付けると、投資信託の識別ID、買付数量、顧客ID等をBLサーバ222に送信する。BLサーバ222は、ユーザ情報を保持するDBサーバ212dにアクセスして買付可能残高を確認し、注文情報を保持するDBサーバ212eに注文内容を登録する。国債の買付注文処理についても基本的に同様の仕組みである。したがって、これらは同じ処理パターンに集約される。業務情報システムの基盤設計に際しては、まず、どのような処理パターンが必要かを検討する。その上で、特定された処理パターンを実現するためにネットワークトポロジー等、各種サーバの配置を設計する。このときには、特定のサーバに過度に負荷がかからないようにするために複数のサーバを用意したり、特定のサーバが受け付けることができるジョブの数の設定なども作業対象となる。このような処理パターンをサーバの配置により実装する作業は、「方式設計」とよばれている。本実施例においては、業務情報システムの設計工数を見積もるためにシステム中継ポイントを利用するが詳しい仕組みについては後述する。
また、各サーバのハードウェアやソフトウェアは目的に応じてさまざまである。たとえば、処理負荷の大きいサーバのハードウェアは、そうでないサーバのハードウェアに比べて高スペックとなる。処理内容が複雑なサーバには、そうでないサーバに比べて高機能なOS(Operating System)やミドルウェアが導入されることになる。このようなサーバに導入されるハードウェアやソフトウェアであって、アプリケーションソフトウェアを実行するための基盤となる構成要素のことを「機能コンポーネント」とよぶ。
方式設計後、各サーバにさまざまな機能コンポーネントが導入される。このような機能コンポーネントの導入作業は「環境設計構築」とよばれている。そして、方式設計と環境設計構築が完了した後に、動作確認テストが実行される。このようなテスト作業のことを「基盤テスト」とよぶ。
まとめると、業務情報システム200の基盤設計とは、
A.方式設計
B.環境設計構築
C.基盤テスト
の3つの作業に大別することができる。基盤テストが完了すると、すなわち、基盤設計が完了すると、アプリケーション設計のフェーズに移行する。実装によっては、基盤設計が完了する前に、アプリケーションの設計フェーズを開始してもよい。
図3は、サーバの階層図である。
同図は、あるサーバに導入される機能コンポーネントの階層を示している。まず、最下層がハードウェア層である。その上位がOS層である。OSの上にはアプリケーションソフトウェアが直接位置してもよいし、1以上のミドルウェアがアプリケーションソフトウェアとOSを仲介するために位置してもよい。同図に示すサーバの場合、ミドルウェアA、B、C、Dいう4つのミドルウェアが導入されている。たとえば、ミドルウェアAがJAVA(登録商標)ヴァーチャルマシン(以下、単に「JVM(Java Virtual Machine)」とよぶ)であれば、その上位に位置するミドルウェアBはJVMを前提として動作するJAVAバイトコードのミドルウェアとなる。
同図において、斜線で示されている部分が「基盤」とよばれる部分であり、特に、環境設計構築や基盤テストの対象となる部分である。
機能コンポーネントには、設定が複雑なものもあればそうでないものもある。環境設計構築においては、機能コンポーネントの数や種類、あるいは、組み合わせによって作業工数が変化する。本実施例においては、機能コンポーネントの数や種類に基づいて業務情報システムの設計工数を見積もるが、詳しい仕組みについては後述する。
図4は、基盤設計の流れを示す図である。
既に述べたように基盤設計においては、方式設計を行う方式設計フェーズ262、環境設計構築を行う環境設計フェーズ264、基盤テストを行う基盤テストフェーズ266という3つのフェーズが順次移行する。実際には、方式設計フェーズ262に先立って検討フェーズ260が存在する。この検討フェーズ260においては、業務情報システム200に必要な処理を特定し、どのような処理パターンが存在するかを特定する。また、業務情報システム200においてどのサーバにどのような機能コンポーネントを導入すべきかについてもあらかじめ検討する。従来、熟練したシステムエンジニアが、検討フェーズ260において、方式設計フェーズ262、環境設計フェーズ264および基盤テストフェーズ266のそれぞれに必要な工数を経験に基づいて見積もっていた。そして、見積り工数に基づいて、業務情報システム200の設計に対する請求金額が方式設計見積書270、環境設計見積書272a、基盤テスト見積書274bのかたちで提示されていた。
業務情報システム200を導入する企業が請求金額を了解すると、方式設計、環境設計構築、基盤テストが実行され、そのあとにアプリケーション設計がなされる。場合によっては、方式設計フェーズ262のあとに再び検討フェーズ268を設け、環境設計フェーズ264と基盤テストフェーズ266の工数を再度見積り、環境設計見積書272bと基盤テスト見積書274bが再提示されることもある。方式設計が完了しているので、方式設計前の検討時よりも正確な工数を見積もりやすいためである。
しかし、いずれにしても、見積工数がシステムエンジニアの属人的な「技能」に依存していることには変わりがない。そのため、導入側企業が請求金額に納得しにくいという状況となる。また、設計側企業にとっても統一基準に基づいて請求金額を算出できないため、ディスカウント交渉等の追加的な作業が発生しやすい。もちろん、基盤設計が完了した後に実際の工数に基づいて請求金額を算出してもよいが、投資額の大きな業務情報システム200の工数見積りはほぼ不可避である。ビジネス慣行においては、見積金額がそのまま実際の請求金額になることが多い。
以上の理由から、導入側にとっても設計側にとっても、業務情報システム200の基盤設計の前に基盤設計に要する工数を合理的かつ正確に見積もるための方法を確立する必要性やメリットは大きい。
本実施例においては、方式設計フェーズ262の前の検討フェーズ260や、方式設計フェーズ262の後の検討フェーズ268のいずれにおいても、処理パターンやシステム中継ポイント、業務情報システム200に導入される機能コンポーネントの数や種類に基づいて、合理的に設計工数を算出する方法について開示する。
まず、本発明者は、処理パターンの実装に要する工数、すなわち方式設計に要する工数はパターン中継ポイントに大きく依存している点に着目した。そこで、本発明者は方式設計の工数とシステム中継ポイント、すなわち、すべての処理パターンを実装するためのパターン中継ポイントの合計値の間になんらかの相関関係があるという第1の仮説を立てた。
本発明者は、過去に方式設計された複数種類の業務情報システムについて、方式設計に実際に要した工数とシステム中継ポイントの関係を検証した。ここでいう工数とは、人数×時間(月)として示される仕事量のことである。本発明者が上記複数種類の業務情報システムについて、システム中継ポイントを説明変数、方式設計に要した工数を目的変数として線形単回帰分析を行ったところ、相関係数0.65という結果が得られた。すなわち、方式設計の工数(Y)とシステム中継ポイント(X)との間には、Y=AX+Bという関係を見いだすことができる。いいかえれば、設計対象となる業務情報システムのシステム中継ポイントを取得できれば、方式設計に要する工数を合理的かつある程度の確度にて算定できることになる。システム中継ポイントから方式設計の見積工数を算出するアルゴリズムについては図6に関連して更に詳述する。
本発明者は、機能コンポーネント導入に要する負荷は、機能コンポーネントの数や種類に大きく依存している点にも着目した。そこで、本発明者は環境設計構築の工数と機能コンポーネントの数や種類の間になんらかの相関関係があるという第2の仮説を立てた。そのために、まず、機能コンポーネントの導入に要する負荷の大きさを指標化した「負荷値」示す「負荷テーブル」を用意した。
図5は、負荷テーブル250のデータ構造図である。
製品名欄252は機能コンポーネントの名前を示す。負荷値欄254は機能コンポーネントの導入に要する負荷の大きさを負荷値として示す。負荷値が小さいほど導入が容易であり、負荷値が大きいほど導入にともなう負荷が大きいことを示す。
負荷テーブル250は、ハードウェア欄256とソフトウェア欄258に分けられる。ハードウェア欄256はハードウェアとしての機能コンポーネントを示し、ソフトウェア欄258はOSやミドルウェア等のソフトウェアとしての機能コンポーネントを示す。たとえば、「svA」、「svB」、「svK」という3つのサーバの負荷値は「1」である。「svC」、「svL」という2つのサーバの負荷値は「2」であり、「svA」よりも導入に要する負荷が大きい。このような負荷値は、実際の導入経験に基づいてユーザが任意に設定すればよい。
OSについても、導入後の設定作業が複雑なものもあれば簡単なものもある。したがって、OSについてもそれぞれ負荷値を設定している。そのほかにも、データベースソフトウェア、JVM、ファイル転送用ソフトウェアなど、さまざまなミドルウェアについても負荷値が設定される。以下、あるサーバに導入される機能コンポーネントの負荷値を合計した値のことをそのサーバの「サーバ導入ポイント」とよぶ。たとえば、図3に示したサーバには、ハードウェア、OS、ミドルウェアA〜Dの6つの機能コンポーネントが導入されている。例として、
ハードウェア:svM(負荷値=3)
OS:osC(負荷値=4)
ミドルウェアA:jvA(負荷値=1)
ミドルウェアB:dbA(負荷値=4)
ミドルウェアC:dbB(負荷値=5)
ミドルウェアD:ftA(負荷値=2)
とすると、このサーバのサーバ導入ポイントは、3+4+1+4+5+2=19より「19」となる。
また、ある業務情報システム200に含まれるサーバのサーバ導入ポイントをすべてのサーバについて合計した値のことを、その業務情報システム200の「システム導入ポイント」とよぶ。
製品名ではなく製品の機能に応じて負荷値を設定してもよい。たとえば、ハードウェアの機能コンポーネントであれば、仮想化やパーティショニングに対応しているかといった所定条件に基づいて負荷値を設定してもよい。ソフトウェアの機能コンポーネントであっても同様であり、製品がサポートする機能に応じて負荷値を設定してもよい。
同図に示す負荷テーブル250の場合、負荷値はすべて整数により示されているが、整数に限る意図ではなく小数の単位で設定されてもよい。特に、後述する負荷値の補正処理においては、1.0よりも小さな単位で負荷値を変化させることができる。
本発明者は、先に示したのと同じ複数種類の業務情報システムに関し、環境設計構築に実際に要した工数とシステム導入ポイントの関係を検証した。ここでいう工数も、人数×時間(月)として示される仕事量のことである。本発明者が上記複数種類の業務情報システムについて、システム導入ポイントを説明変数、環境設計構築に要した工数を目的変数として線形単回帰分析を行ったところ、相関係数0.84という結果が得られた。すなわち、環境設計構築の工数(Y)とシステム導入ポイント(X)との間には、Y=CX+Dという関係を見いだすことができる。いいかえれば、設計対象となる業務情報システムのシステム導入ポイントを取得できれば、環境設計構築に要する工数を合理的かつある程度の確度にて算定できることになる。システム導入ポイントから環境設計構築の見積工数を算出するアルゴリズムについては図6に関連して更に詳述する。
本発明者は、更に、基盤テストに要する作業負荷は、パターン中継ポイントや、機能コンポーネントの数、種類等に大きく依存している点にも着目した。そこで、本発明者は基盤テストの工数とシステム中継ポイントの間にはなんらかの相関関係があるという第3の仮説、基盤テストの工数とシステム導入ポイントの間にはなんらかの相関関係があるという第4の仮説を立てた。
本発明者は、先に示した複数種類の業務情報システムのうち基盤テストまで完了した複数種類の業務情報システムに関し、基盤テストに実際に要した工数とシステム中継ポイントとの関係を検証した。ここでいう工数も、人数×時間(月)として示される仕事量のことである。本発明者が上記複数種類の業務情報システムについて、システム中継ポイントを説明変数、基盤設計に要した工数を目的変数として線形単回帰分析を行ったところ、相関係数0.79という結果が得られた。すなわち、基盤テストの工数(Y)とシステム中継ポイント(X)との間には、Y=EX+Fという関係を見いだすことができる。いいかえれば、設計対象となる業務情報システムのシステム中継ポイントを取得できれば、基盤テストに要する工数を合理的かつある程度の確度にて算定できることになる。システム中継ポイントから基盤テストの見積工数を算出するアルゴリズムについては図6に関連して更に詳述する。
本発明者は、上記複数種類の業務情報システムに関し、基盤テストに実際に要した工数とシステム導入ポイントとの関係を検証した。ここでいう工数も、人数×時間(月)として示される仕事量のことである。本発明者が上記複数種類の業務情報システムについて、システム導入ポイントを説明変数、基盤テストに要した工数を目的変数として線形単回帰分析を行ったところ、相関係数0.972という結果が得られた。すなわち、基盤テストの工数(Y)とシステム導入ポイント(X)との間には、Y=GX+Hという関係を見いだすことができる。いいかえれば、設計対象となる業務情報システムのシステム導入ポイントを取得できれば、基盤テストに要する工数を合理的かつある程度の確度にて算定できることになる。システム導入ポイントから基盤テストの見積工数を算出するアルゴリズムについては図6に関連して更に詳述する。
基盤テストについては、システム中継ポイントからも、システム導入ポイントからもある程度正確に工数を見積もることができることがわかった。いずれか一方に基づいて工数を見積もるとしてもよいし、両方から見積もってもよい。たとえば、システム中継ポイントから見積もった工数とシステム導入ポイントから見積もった工数との平均値を基盤テストの見積工数としてもよい。
図6は、システム設計支援装置100の機能ブロック図である。
システム設計支援装置100は、以上の知見に基づいて業務情報システム200の基盤設計における見積工数を算出するための装置である。図4に示した各フェーズのうち、検討フェーズにおける使用を想定する。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
システム設計支援装置100は、ユーザインタフェース処理部110、データ処理部120およびデータ保持部160を含む。
ユーザインタフェース処理部110は、ユーザインタフェース全般を担当する。
データ処理部120は、ユーザインタフェース処理部110から取得されたデータを元にして各種のデータ処理を実行する。データ処理部120は、ユーザインタフェース処理部110とデータ保持部160の間のインタフェースの役割も果たす。
データ保持部160は、各種データを保持するための記憶領域である。
ユーザインタフェース処理部110:
ユーザインタフェース処理部110は、処理パターン入力部112、環境設定入力部114および見積工数出力部116を含む。
処理パターン入力部112は、業務情報システム200の処理パターンを取得する。ここでいう処理パターンには、その処理パターンにおいてデータ処理に関わるサーバを示すデータも含む。環境設定入力部114は、業務情報システム200の「機能情報」を取得する。機能情報とは、業務情報システム200に含まれるサーバと、そのサーバに導入される機能コンポーネントを示すデータである。見積工数出力部116は、後述する計算式により算出された基盤設計の見積工数を画面表示等の手段により出力する。
以下においては、既に設計が完了している業務情報システムのことを「実績システム」、これから設計を行うために工数を見積もるべき業務情報システムのことを「設計システム」ともよぶことにする。処理パターン入力部112は、設計システムの処理パターンだけでなく実績システムの処理パターンも取得する。同様にして、環境設定入力部114も設計システムの機能情報だけでなく、実績システムの機能情報も取得する。
なお、方式設計に要する工数を「方式工数」、このうち実績システムの方式設計に要した工数のことを「方式実績工数」、設計システムの方式設計について見積もった工数のことを「方式見積工数」とよぶ。また、環境設計構築に要する工数を「環境工数」、このうち実績システムの環境設計構築に要した工数のことを「環境実績工数」、設計システムの環境設計構築について見積もった工数のことを「環境見積工数」とよぶ。更に、基盤テストに要する工数を「テスト工数」、このうち実績システムの基盤テストに要した工数のことを「テスト実績工数」、設計システムの基盤テストについて見積もった工数のことを「テスト見積工数」とよぶ。
データ保持部160:
データ保持部160は、方式設計実績保持部162、環境設計実績保持部164、テスト実績保持部166、負荷テーブル保持部168、実績パターン保持部170および実績機能保持部172を含む。
方式設計実績保持部162は、実績システムとその方式実績工数を対応づけて保持する。環境設計実績保持部164は、実績システムとその環境実績工数を対応づけて保持する。テスト実績保持部166は、実績システムとそのテスト実績工数を対応づけて保持する。負荷テーブル保持部168は、図5に関連して説明した負荷テーブル250を保持する。方式設計実績保持部162、環境設計実績保持部164、テスト実績保持部166に登録される各種実績工数や負荷テーブル保持部168の負荷テーブルは、ユーザインタフェース処理部110を介してユーザにより手動設定される。
実績パターン保持部170は、実績システムとその実績システムに含まれる処理パターンを対応づけて保持する。たとえば、4つの処理パターンを含む実績システムであれば、その実績システムIDについて、4つの処理パターンそれぞれに含まれるサーバのサーバIDが対応づけられることになる。すなわち、実績パターン保持部170を参照することにより、どの実績システムに、どのような処理パターンが含まれ、それらの処理パターンにどのようなサーバがいくつ関わっているかが分かる。処理パターン入力部112が取得する実績システムの処理パターンは、実績パターン保持部170に記録される。
実績機能保持部172は、実績システムとその実績システムについての機能情報を対応づけて保持する。たとえば、8つのサーバを含む実績システムであれば、その実績システムIDについて、各サーバごとに導入されている機能コンポーネントのIDが対応づけられることになる。すなわち、実績機能保持部172を参照することにより、どの実績システムに、どのようなサーバが含まれ、各サーバにどのような機能コンポーネントが導入されているかが分かる。環境設定入力部114が取得する実績システムの機能情報は、実績機能保持部172に記録される。
データ処理部120:
データ処理部120は、ポイント計算部122、見積式特定部128、工数予測部136および負荷調整部146を含む。
ポイント計算部122は、処理パターンや機能情報から中継ポイントや導入ポイントを計算する。ポイント計算部122は、中継ポイント計算部124と導入ポイント計算部126を含む。中継ポイント計算部124は、パターン中継ポイントやシステム中継ポイント等の中継ポイントを算出する。導入ポイント計算部126は、サーバ導入ポイントやシステム導入ポイント等の導入ポイントを算出する。
見積式特定部128は、実績システムにおけるシステム中継ポイントやシステム導入ポイント、方式実績工数、環境実績工数、テスト実績工数の間の関係を示す見積式を特定する。見積式特定部128は、方式見積式特定部130、環境見積式特定部132およびテスト見積式特定部134を含む。
方式見積式特定部130は、実績システムについてのシステム中継ポイントと方式実績工数から線形単回帰分析によりその間の関係を示す一次関数式を求める。すなわち、方式設計の工数(Y)とシステム中継ポイント(X)との間には、Y=AX+Bという関係を見いだすことができるから、傾きAと切片Bが特定すべき対象となる。Y=AX+Bとして示される方式実績工数とシステム中継ポイントの関係式のことを「方式見積式」とよぶ。なお、1つしか実績システムが存在しないときには、そのシステム中継ポイントと方式実績工数と原点を結ぶ直線を方式見積式として代用してもある程度の合理性・確度を担保できる。方式見積式特定部130の処理内容については、更に、図7に関連して後述する。
環境見積式特定部132は、実績システムについてのシステム導入ポイントと環境実績工数から線形単回帰分析によりその関係を示す一次関数式を求める。すなわち、環境設計構築の工数(Y)とシステム導入ポイント(X)との間には、Y=CX+Dという関係を見いだすことができるから、傾きCと切片Dが特定対象となる。Y=CX+Dとして示される環境実績工数とシステム導入ポイントとの関係式のことを「環境見積式」とよぶ。なお、1つしか実績システムが存在しないときには、そのシステム導入ポイントと環境実績工数と原点を結ぶ直線を方式見積式として代用してもある程度の合理性・確度を担保できる。環境見積式特定部132の処理内容については、更に、図8に関連して後述する。
テスト見積式特定部134は、実績システムについてのシステム中継ポイントとテスト実績工数から線形単回帰分析によりその関係を示す一次関数式を求める。すなわち、基盤テストの工数(Y)とシステム中継ポイント(X)との間には、Y=EX+Fという関係を見いだすことができるから、傾きEと切片Fが特定対象となる。Y=EX+Fとして示されるテスト実績工数とシステム中継ポイントとの関係式のことを「第1テスト見積式」とよぶ。なお、1つしか実績システムが存在しないときには、そのシステム中継ポイントとテスト実績工数と原点を結ぶ直線を方式見積式として代用してもよい。
テスト見積式特定部134は、また、実績システムについてのシステム導入ポイントとテスト実績工数から線形単回帰分析によりその関係を示す一次関数式を求める。すなわち、基盤テストの工数(Y)とシステム導入ポイント(X)との間には、Y=GX+Hという関係を見いだすことができるから、傾きGと切片Hが特定対象となる。Y=GX+Hとして示されるテスト実績工数とシステム導入ポイントとの関係式のことを「第2テスト見積式」とよぶ。なお、1つしか実績システムが存在しないときには、そのシステム導入ポイントとテスト実績工数と原点を結ぶ直線を方式見積式として代用してもよい。
第1テスト見積式と第2テスト見積式をまとめていうときには、単に、「テスト見積式」とよぶ。テスト見積式特定部134の処理内容については、更に、図7や図8に関連して後述する。
工数予測部136は、各種見積式に基づいて設計システムの見積工数を算出する。工数予測部136は、方式工数計算部138、環境工数計算部140、テスト工数計算部142および見積式補正部144を含む。
方式工数計算部138は、設計システムの処理パターンと方式見積式に基づいて、方式見積工数を算出する。方式工数計算部138の処理内容については、更に、図9に関連して後述する。
環境工数計算部140は、設計システムの機能情報と環境見積式に基づいて、環境見積工数を算出する。環境工数計算部140の処理内容については、更に、図10に関連して後述する。
テスト工数計算部142は、設計システムの処理パターンや機能情報とテスト見積式に基づいて、テスト見積工数を算出する。テスト工数計算部142の処理内容については、更に、図9や図10に関連して後述する。
ところで、基盤設計の業務効率は、作業を実際に行うシステムエンジニアの能力にある程度依存する。特に、業務情報システム200の基盤設計に際しては外部の協力会社から派遣されるシステムエンジニアの支援を受けることも多いため、どの協力会社が基盤設計に関わるかによって業務効率も変化する。このような状況に対応するために、方式見積式特定部130や環境見積式特定部132、テスト見積式特定部134は、作業者グループごとに各見積式を特定してもよい。たとえば、方式設計の得意な協力会社についての方式見積式Y=AX+Bにおいては、他の協力会社の方式見積式に比べてAやBは比較的小さな値となる。
見積式補正部144は、見積式特定部128にて計算された各種見積式の変数を調整する。たとえば、協力会社Jと協力会社Kの混成チームにより基盤設計を行う場合を想定する。このような場合には、基盤設計に関わる作業者群において、協力会社Jのシステムエンジニアの人数と協力会社Kのシステムエンジニアの人数比に基づいて見積式を調整してもよい。たとえば、協力会社Jの方式見積式をY=AX+B、協力会社Kの方式見積式をY=AX+Bであるとする。また、基盤設計のうち、方式設計について、協力会社Jのシステムエンジニアの人数と協力会社Kのシステムエンジニアの人数の比がP:Pであるとする。このときの方式見積式をY=AX+Bとすると、見積式補正部144は、
A=(P+P)/(P+P
B=(P+P)/(P+P
として、傾きA、切片Bを計算する。
このような処理方法によれば、作業者の能力を加味したかたちでより合理的な見積式を算出できる。上記例では、方式見積式について説明したが、環境見積式やテスト見積式についても同様である。
負荷調整部146は、負荷テーブル250における各機能コンポーネントの負荷値を調整する。負荷調整部146は、負荷登録部148と負荷補正部150を含む。
負荷登録部148は、負荷テーブル250に機能コンポーネントを登録するときに、その負荷値を初期設定する。このような未登録機能コンポーネントの負荷値は所定値、たとえば、「3」に設定され、ユーザは負荷値を任意に変更するとしてもよい。しかし、機能コンポーネントの中には、既に登録されている機能コンポーネントと同じ製品系列に属するものもある。たとえば、あるOS−Aがすでに負荷テーブル250に登録されている状態において、OS−Aのバージョンアップ版であるOS−A’を新たに登録するとする。このとき負荷登録部148は、OS−A’の負荷値をOS−Aの負荷値に基づいて算出する。たとえば、OS−A’の負荷値をOS−Aの負荷値に1以上の所定値、たとえば、「1.3」を乗じた値として初期設定登録してもよい。このような登録方法によれば、既に登録されている機能コンポーネントの負荷値を踏まえて、同系列に属する機能コンポーネントの負荷値を初期設定できる。機能の変更や追加がなされているOS−A’の負荷値は、一般的にはOS−Aの負荷値よりも大きくなると考えられるからである。
更に、OS−A’を後継するOSであるOS−A”が新たに登録されるときでも同様である。このときには、負荷登録部148は、OS−A’の負荷値に所定値、たとえば、「1.3」を乗じた値をOS−A”の負荷値として登録してもよい。また、負荷テーブル250にOS−Aは登録されているがOS−A’は登録されていない状態で、新たにOS−A”が登録されたとする。このときには、負荷登録部148はOS−Aの負荷値に、「1.3×1.3=1.69」を乗じた値をOS−A”の負荷値として登録してもよい。ある機能コンポーネントAが負荷テーブル250に登録されている状態で、その機能コンポーネントと同一の製品系列に属する機能コンポーネントBを新たに負荷テーブル250に登録するときには、負荷登録部148は機能コンポーネントAと機能コンポーネントBのバージョンの差の大きさにしたがった乗数により、機能コンポーネントAの負荷値から機能コンポーネントBの負荷値を算出してもよい。
ここでは、OSを例として説明したが、OSのようなソフトウェアに限らず、ハードウェアの機能コンポーネントについても同様である。
負荷補正部150は、負荷テーブル250に登録されている負荷値を事後的に補正する。負荷テーブル250における負荷値は、ユーザによる入力や負荷登録部148により設定されるが、このような負荷値は必ずしも実際の作業負荷に適合しているとは限らない。たとえば、新しいミドルウェアを導入するときには、通常、そのミドルウェアについての使用経験不足から、その導入負荷は高くなる傾向がある。しかし、そのミドルウェアについての使用実績や関連情報が蓄積されていくと相対的に導入負荷は軽減されていく傾向にある。負荷補正部150は、このような状況に対処するために負荷値を動的に補正する。
たとえば、あるミドルウェアBが2005年にリリースされたとする。負荷テーブル保持部168においては、ミドルウェアBの負荷値だけではなくそのリリース年月日を記録してもよい。そして、負荷補正部150は、リリース年月日から所定期間、たとえば、1年間が経過したときに、ミドルウェアBの負荷値を1以下の所定数、たとえば、0.8を乗じることにより、負荷値を自動的に減少させてもよい。
あるいは、あるミドルウェアCがさまざまな実績システムにおいて計8個搭載されているとする。負荷テーブル保持部168においては、ミドルウェアCの負荷値だけではなくその採用実績、この場合であれば、採用回数が登録されてもよい。そして、負荷補正部150は、採用回数が所定回数、たとえば、10回を超えたときに、ミドルウェアCの負荷値に1以下の所定数、たとえば、0.7を乗じることにより、負荷値を減少させてもよい。
このような処理方法によれば、採用実績の高い機能コンポーネントの負荷値を自動的に低減できるため、機能コンポーネント自体の難易度だけではなく、業務情報システムを設計する側の経験まで加味した負荷値とすることができる。なお、環境設定入力部114が設計システムの機能情報を取得したときに、負荷補正部150はその機能情報に含まれている機能コンポーネントの採用回数を適宜更新すればよい。
このほかにも、負荷調整部146は、機能コンポーネントの難易度に関する情報を外部装置から取得してもよい。たとえば、機能コンポーネントとその導入作業に実際に要した時間との対応関係が定められたデータが得られれば、負荷調整部146はいっそう合理的な負荷値を設定できる。
図7は、実績システムのシステム中継ポイントから見積式を特定する処理過程を示すフローチャートである。
方式見積式の特定を例として説明する。
方式見積式特定部130は、まず、検証対象となる実績システムを選択し(S10)、システム中継ポイントNを「0」に初期設定する(S12)。方式見積式特定部130は、実績パターン保持部170を参照して、処理パターンを選択する(S14)。中継ポイント計算部124は、選択された処理パターンのパターン中継ポイントとして、サーバ数Pを計数する(S16)。中継ポイント計算部124は、システム中継ポイントNにサーバ数Pを加算する(S18)。
実績システムに更に別の処理パターンが含まれていれば(S20のY)、処理はS14に戻り、再び同じ処理を繰り返す。こうして、選択された実績システムについてのシステム中継ポイントが算出される。次に方式見積式特定部130は、選択された実績システムの方式実績工数を方式設計実績保持部162から取得する(S22)。別の実績システムが登録されていれば(S24のN)、処理は、S10に戻り、再び同じ処理を繰り返す。このようにして、1以上の実績システムについてのシステム中継ポイントと方式実績工数のペアが特定される。
方式見積式特定部130は、これらのデータから線形単回帰分析により方式見積式の係数A、Bを求めることにより、方式見積式を特定する(S26)。
第1テスト見積式の特定についても同様である。方式見積式の場合、S22において方式実績工数を取得したが、第1テスト見積式の場合、S22においてはテスト実績工数が取得される。そして、S26においては、テスト見積式特定部134は線形単回帰分析により第1テスト見積式の係数E、Fを求めることにより、第1テスト見積式を特定する。
図8は、実績システムのシステム導入ポイントから見積式を特定する処理過程を示すフローチャートである。
環境見積式の特定を例として説明する。
環境見積式特定部132は、まず、検証対象となる実績システムを選択し(S30)、システム導入ポイントRを「0」に初期設定する(S32)。環境見積式特定部132は、実績機能保持部172を参照して、実績システムに含まれるサーバを選択する(S34)。導入ポイント計算部126は、選択されたサーバのサーバ中継ポイントSを負荷テーブル250と機能情報に基づいて計算する(S36)。導入ポイント計算部126は、システム導入ポイントRにサーバ導入ポイントSを加算する(S38)。
実績システムに更に別のサーバが含まれていれば(S40のY)、処理はS34に戻り、再び同じ処理を繰り返す。こうして、選択された実績システムについてのシステム導入ポイントが算出される。次に環境見積式特定部132は、選択された実績システムの環境実績工数を環境設計実績保持部164から取得する(S42)。別の実績システムが登録されていれば(S44のN)、処理は、S30に戻り、再び同じ処理を繰り返す。このようにして、1以上の実績システムについてのシステム導入ポイントと環境実績工数のペアが特定される。
環境見積式特定部132は、これらのデータから線形単回帰分析により環境見積式の係数C、Dを求めることにより、環境見積式を特定する(S46)。
第2テスト見積式の特定についても同様である。環境見積式の場合、S42において環境実績工数を取得したが、第2テスト見積式の場合、S42においてはテスト実績工数が取得される。そして、S46においては、テスト見積式特定部134は線形単回帰分析により第2テスト見積式の係数G、Hを求めることにより、第2テスト見積式を特定する。
図9は、設計システムのシステム中継ポイントから見積工数を特定する処理過程を示すフローチャートである。
方式見積工数の特定を例として説明する。
方式工数計算部138は、まず、システム中継ポイントNを「0」に初期設定する(S50)。処理パターン入力部112は、設計システムの処理パターンを取得する(S52)。中継ポイント計算部124は、選択された処理パターンのパターン中継ポイントとして、サーバ数Pを計数する(S54)。中継ポイント計算部124は、システム中継ポイントNにサーバ数Pを加算する(S56)。
設計システムに更に別の処理パターンが含まれていれば(S58のY)、処理はS14に戻り、再び同じ処理を繰り返す。こうして、設計システムについてのシステム中継ポイントNが算出される。方式工数計算部138は、方式見積式に設計システムのシステム中継ポイントを代入することにより、方式見積工数を算出する(S60)。
第1テスト見積式によるテスト見積工数の特定についても同様である。方式見積工数の場合、S60において方式見積式とシステム中継ポイントにより方式見積工数を算出したが、テスト見積工数の場合、S60においてテスト工数計算部142は、第1テスト見積式とシステム中継ポイントによりテスト見積工数を算出する。
図10は、設計システムのシステム導入ポイントから見積工数を特定する処理過程を示すフローチャートである。
環境見積工数の特定を例として説明する。
環境工数計算部140は、まず、システム導入ポイントRを「0」に初期設定する(S70)。環境設定入力部114は、設計システムの機能情報を取得し、導入ポイント計算部126は、まずサーバを選択する(S72)。導入ポイント計算部126は、選択されたサーバのサーバ導入ポイントSを負荷テーブル250と機能情報に基づいて計算する(S74)。導入ポイント計算部126は、システム導入ポイントRにサーバ導入ポイントSを加算する(S76)。
設計システムに更に別のサーバが含まれていれば(S78のY)、処理はS72に戻り、再び同じ処理を繰り返す。こうして、設計システムのシステム導入ポイントが算出される。環境工数計算部140は、環境見積式に設計システムのシステム導入ポイントを代入することにより環境見積工数を算出する(S80)。
第2テスト見積式によるテスト見積工数の特定についても同様である。環境見積工数の場合、S80において環境見積式とシステム導入ポイントにより環境見積工数を算出したが、テスト見積工数の場合、S60においてテスト工数計算部142は、第2テスト見積式とシステム導入ポイントによりテスト見積工数を算出する。
以上、システム設計支援装置100を実施例に基づいて説明した。
システム設計支援装置100によれば、設計システムの処理パターンが定義された段階で、基盤設計における方式設計や基盤テストの工数を合理的かつ正確に見積もることができる。システム設計支援装置100は、また、設計システムの機能情報が定義された段階で、基盤設計における環境設計構築や基盤テストの工数も合理的かつ正確に見積もることができる。システム設計支援装置100は、たった1つの実績システムのデータからでも各種見積式を特定することができるが、実績システムに関するデータが充実するほど、より正確な見積式を特定しやすくなる。
本発明者らの調査によれば、システム中継ポイントと方式工数、システム中継ポイントとテスト工数、システム導入ポイントと環境工数、システム導入ポイントとテスト工数の関係は、いずれも線形単回帰分析により一次関数のかたちで見積式を求めることができることがわかった。しかし、業務情報システムの種類や業務情報システムの設計作業にかかわる作業グループによっては、非線形単回帰分析の方がより正確な見積式となる場合もあるかもしれない。いずれにしても、見積式特定部128は回帰分析により上記した各変数の関係を見積式として合理的に定式化できるため、どのようなタイプの回帰分析による見積式を採用するかは相関係数等を判断基準として選択すればよい。
また、基盤設計にかかわる作業者グループに応じて見積式を特定することにより、作業者のスキルまで考慮した工数見積が可能となる。更に、見積式補正部144による補正処理により、さまざまな作業グループの組み合わせについても見積式を適合させることができる。これは、基盤設計全体はもちろん、方式設計、環境設計構築、基盤テストのいずれについても応用可能である。
新バージョンの機能コンポーネントが登録されるとき、旧バージョンの機能コンポーネントの負荷値に基づいて、新バージョンの機能コンポーネントの負荷値を計算することにより、合理的な負荷値を自動的に初期設定することができる。特に、ソフトウェア機能コンポーネントの種類は膨大であるため、このような自動設定によればユーザの設定負担が大きく軽減される。
機能コンポーネントについて定められた条件、たとえば、採用実績やリリース日時などに関する条件が成立したとき、負荷補正部150は機能コンポーネントの負荷値を自動的に補正することができる。このため、機能コンポーネント自体の難易度だけではなく、機能コンポーネントに対する作業者の慣れまでも加味して、より実際的な負荷値を設定することができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
請求項に記載の処理装置は、本実施例においてはDBサーバ212、BLサーバ222、PLサーバ232等の各種サーバとして表現されている。請求項に記載の第1の業務情報システムおよび第2の業務情報システムは、本実施例においてはそれぞれ「実績システム」および「設計システム」が対応する。請求項に記載の第1処理パターン取得部と第2処理パターン取得部の機能は、本実施例においては主として処理パターン入力部112により実現される。請求項に記載の中継ポイントは、本実施例においては「システム中継ポイント」が対応する。請求項に記載の導入ポイントは、本実施例においては「システム導入ポイント」が対応する。また、請求項に記載の第1中継ポイント取得部や第2中継ポイント取得部の機能は、本実施例においては主として中継ポイント計算部124により実現されるが、処理パターン入力部112が実績システムのシステム中継ポイントを外部装置から取得してもよい。請求項に記載の負荷変更条件は、本実施例においてはリリース日時からの経過時間や採用実績として表現されているが、このほかにもいろいろな条件設定が可能であることは当業者には理解されるところである。
このほかにも、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
業務情報システムのハードウェア構成図である。 図2(a)は、パターン中継ポイント=1の処理パターンを示す図である。図2(b)は、パターン中継ポイント=2の処理パターンを示す図である。図2(c)は、パターン中継ポイント=3の処理パターンを示す図である。図2(d)は、パターン中継ポイント=4の処理パターンを示す図である。 サーバの階層図である。 基盤設計の流れを示す図である。 負荷テーブルのデータ構造図である。 システム設計支援装置の機能ブロック図である。 実績システムのシステム中継ポイントから見積式を特定する処理過程を示すフローチャートである。 実績システムのシステム導入ポイントから見積式を特定する処理過程を示すフローチャートである。 設計システムのシステム中継ポイントから見積工数を特定する処理過程を示すフローチャートである。 設計システムのシステム導入ポイントから見積工数を特定する処理過程を示すフローチャートである。
符号の説明
100 システム設計支援装置、 110 ユーザインタフェース処理部、 112 処理パターン入力部、 114 環境設定入力部、 116 見積工数出力部、 120 データ処理部、 122 ポイント計算部、 124 中継ポイント計算部、 126 導入ポイント計算部、 128 見積式特定部、 130 方式見積式特定部、 132 環境見積式特定部、 134 テスト見積式特定部、 136 工数予測部、 138 方式工数計算部、 140 環境工数計算部、 142 テスト工数計算部、 144 見積式補正部、 146 負荷調整部、 148 負荷登録部、 150 負荷補正部、 160 データ保持部、 162 方式設計実績保持部、 164 環境設計実績保持部、 166 テスト実績保持部、 168 負荷テーブル保持部、 170 実績パターン保持部、 172 実績機能保持部、 200 業務情報システム、 212 DBサーバ、 222 BLサーバ、 232 PLサーバ、 242 ノード端末、 250 負荷テーブル。

Claims (13)

  1. 複数の処理装置の連携により組織業務を管理するための業務情報システムのうち既に設計が完了している第1の業務情報システムについて、各種業務に関わる処理装置の組み合わせパターンを示す処理パターンを取得する第1処理パターン取得部と、
    前記第1の業務情報システムにおける複数種類の処理パターンについて各処理パターンに関わる処理装置の数を合計した中継ポイントを取得する第1中継ポイント取得部と、
    前記第1の業務情報システムにおける複数種類の処理パターンの実装に要した工数を実績工数として取得する実績工数取得部と、
    前記第1の業務情報システムの中継ポイントと実績工数の相関関係を示す見積計算式を特定する見積計算式特定部と、
    新たな設計の対象となる第2の業務情報システムについての処理パターンを取得する第2処理パターン取得部と、
    前記第2の業務情報システムにおける複数種類の処理パターンから、前記第2の業務情報システムの中継ポイントを取得する第2中継ポイント取得部と、
    前記第2の業務情報システムの中継ポイントと前記見積計算式から、前記第2の業務情報システムにおける複数種類の処理パターンの実装に要する工数を見積工数として算出する見積工数計算部と、
    を備えることを特徴とするシステム設計支援装置。
  2. 前記見積計算式特定部は、既に設計が完了している複数の業務情報システムについての中継ポイントと実績工数の関係から、前記見積計算式を特定することを特徴とする請求項1に記載のシステム設計支援装置。
  3. 前記見積計算式特定部は、中継ポイントを説明変数、工数を目的変数として、回帰分析手法により前記見積計算式を特定することを特徴とする請求項2に記載のシステム設計支援装置。
  4. 前記見積計算式特定部は、前記見積計算式を線形回帰分析手法により特定することを特徴とする請求項3に記載のシステム設計支援装置。
  5. 前記見積計算式特定部は、第1の作業者グループの作業実績に基づく第1の見積計算式と第2の作業者グループの作業実績に基づく第2の見積計算式をそれぞれ算出し、第1の作業者グループに属する作業者と第2の作業者グループに属する作業者を共に含む作業者グループにより前記第2の業務情報システムの処理パターンが実装されるときには、第1の作業者グループに属する作業者数と第2の作業者グループに属する作業者数の構成比率に応じて、第1の見積計算式と第2の見積計算式から第3の見積計算式を特定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のシステム設計支援装置。
  6. 複数の処理装置の連携により組織業務を管理するための業務情報システムのうち既に設計が完了している第1の業務情報システムについて、各処理装置に導入される機能コンポーネントを示す機能情報を取得する第1機能情報取得部と、
    処理装置への機能コンポーネントの導入にともなう作業負荷の大きさを示す負荷値を機能コンポーネントごとに対応づけた負荷テーブルを保持する負荷テーブル保持部と、
    前記第1の業務情報システムにおける複数の処理装置について各処理装置に導入される機能コンポーネントの負荷値を合計した導入ポイントを取得する第1導入ポイント取得部と、
    前記第1の業務情報システムにおける複数の処理装置への機能コンポーネントの導入に要した工数を実績工数として取得する実績工数取得部と、
    前記第1の業務情報システムの導入ポイントと実績工数との相関関係を示す見積計算式を特定する見積計算式特定部と、
    新たな設計の対象となる第2の業務情報システムについての機能情報を取得する第2機能情報取得部と、
    前記第2の業務情報システムの機能情報と前記負荷テーブルから、前記第2の業務情報システムの導入ポイントを取得する第2導入ポイント取得部と、
    前記第2の業務情報システムの導入ポイントと前記見積計算式から、前記第2の業務情報システムにおける複数の処理装置に対して機能コンポーネントを導入するのに要する工数を見積工数として算出する見積工数計算部と、
    を備えることを特徴とするシステム設計支援装置。
  7. 前記見積計算式特定部は、既に設計が完了している複数の業務情報システムについての導入ポイントと実績工数から、前記見積計算式を特定することを特徴とする請求項6に記載のシステム設計支援装置。
  8. 前記見積計算式特定部は、導入ポイントを説明変数、工数を目的変数として、回帰分析手法により前記見積計算式を特定することを特徴とする請求項7に記載のシステム設計支援装置。
  9. 前記見積計算式特定部は、前記見積計算式を線形回帰分析手法により特定することを特徴とする請求項8に記載のシステム設計支援装置。
  10. 機能コンポーネントについてあらかじめ設定された負荷変更条件が成立したとき、前記負荷テーブルにおける負荷値を更新する負荷補正部、を更に備えることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載のシステム設計支援装置。
  11. 負荷テーブルにおいて負荷値を設定されている第1の機能コンポーネントと同系列に属する製品であって、第1の機能コンポーネントとはバージョンが異なる第2の機能コンポーネントの負荷値を、第1の機能コンポーネントの負荷値を変数とする所定演算を実行することにより算出し、新たに前記負荷テーブル登録する負荷登録部、を更に備えることを特徴とする請求項6から10のいずれかに記載のシステム設計支援装置。
  12. 複数の処理装置の連携により組織業務を管理するための業務情報システムのうち既に設計が完了している第1の業務情報システムについて、各種業務に関わる処理装置の組み合わせパターンを示す処理パターンを取得する第1処理パターン取得部と、
    前記第1の業務情報システムにおける複数種類の処理パターンについて各処理パターンに関わる処理装置の数を合計した中継ポイントを取得する第1中継ポイント取得部と、
    前記第1の業務情報システムにおける動作確認テストの実行に要した工数を実績工数として取得する実績工数取得部と、
    前記第1の業務情報システムの中継ポイントと実績工数の相関関係を示す見積計算式を特定する見積計算式特定部と、
    新たな設計の対象となる第2の業務情報システムについての処理パターンを取得する第2処理パターン取得部と、
    前記第2の業務情報システムにおける複数種類の処理パターンから、前記第2の業務情報システムの中継ポイントを取得する第2中継ポイント取得部と、
    前記第2の業務情報システムの中継ポイントと前記見積計算式から、前記第2の業務情報システムにおける動作確認テストの実行に要する工数を見積工数として算出する見積工数計算部と、
    を備えることを特徴とするシステム設計支援装置。
  13. 複数の処理装置の連携により組織業務を管理するための業務情報システムのうち既に設計が完了している第1の業務情報システムについて、各処理装置に導入される機能コンポーネントを示す機能情報を取得する第1機能情報取得部と、
    処理装置への機能コンポーネントの導入にともなう作業負荷の大きさを示す負荷値を機能コンポーネントごとに対応づけた負荷テーブルを保持する負荷テーブル保持部と、
    前記第1の業務情報システムにおける複数の処理装置について各処理装置に導入される機能コンポーネントの負荷値を合計した導入ポイントを取得する第1導入ポイント取得部と、
    前記第1の業務情報システムにおける動作確認テストに要した工数を実績工数として取得する実績工数取得部と、
    前記第1の業務情報システムの導入ポイントと実績工数との相関関係を示す見積計算式を特定する見積計算式特定部と、
    新たな設計の対象となる第2の業務情報システムについての機能情報を取得する第2機能情報取得部と、
    前記第2の業務情報システムの機能情報と前記負荷テーブルから、前記第2の業務情報システムの導入ポイントを取得する第2導入ポイント取得部と、
    前記第2の業務情報システムの導入ポイントと前記見積計算式から、前記第2の業務情報システムにおける動作確認テストに要する工数を見積工数として算出する見積工数計算部と、
    を備えることを特徴とするシステム設計支援装置。
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