JP2005209179A - 工数見積支援システムおよび工数見積支援方法およびプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユースケースポイント法を利用し、規模・工数は設計初期段階の情報から算出すること、また算出値のばらつきをなくし標準化すること。
【解決手段】開発システム情報登録用サーバ700により、ユースケースポイント法に定義された各係数の算出条件(工数見積算出ルールデータ2011),ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータ(要求仕様書データ2021,ユースケース図データ2031,ユースケース記述データ2041)を開発システム情報用サーバ800に登録し、工数見積算出用サーバ1000が、前記登録された算出条件と設計ドキュメントデータとに基づいて、ユースケースポイント法に定義された各係数値を算出する構成を特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】開発システム情報登録用サーバ700により、ユースケースポイント法に定義された各係数の算出条件(工数見積算出ルールデータ2011),ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータ(要求仕様書データ2021,ユースケース図データ2031,ユースケース記述データ2041)を開発システム情報用サーバ800に登録し、工数見積算出用サーバ1000が、前記登録された算出条件と設計ドキュメントデータとに基づいて、ユースケースポイント法に定義された各係数値を算出する構成を特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ソフトウェアまたはシステムの開発に関して、設計時のデータを利用し、規模・開発工数・開発費用・開発可能期間・要員選別を行う工数見積支援システムおよび工数見積支援方法およびプログラムおよび記録媒体に関するものである。
ソフトウェアの規模を見積もる手法として、1979年にIBM社のA.J.Albrecht氏が考案したファンクションポイント法が知られている。ソフトウェア内部の処理を抽出し、入出力など機能ごとに分類、データ項目やレコード種類などから評価値を測定して定量化する手法であり、従来のプログラム行数による工数策定に比べて客観的・定量的にソフトウェアの規模を算出することができるようになった。この種の文献に特許文献1がある。
特開2003−263320号公報
しかし、上記ファンクションポイント法では、ポイント算出に必要となる情報を得るため設計が詳細段階まで進んでいなければならないことが多く、ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で用いることが困難であるという問題点があった。
また、上記ファンクションポイント法の他に、ユースケースポイント法があるが、このユースケースポイント法は、ユースケースの数やそれぞれの難易度などをもとにした見積法であり、オブジェクト指向による設計を基にした規模・工数の見積りを可能としている。
この手法では、ファンクションポイント法に比べて、設計初期段階での規模・工数の見積りが可能である。また、技術要因や環境要因(モチベーションなど開発に関わる要員についての人的要因を含んだもの)といった非機能要求を加味して見積り算出を行うという点で優れている。
ただし、どちらの手法であっても、規模・工数算出に必要となる係数情報値を設定する際には、見積担当者の経験則が含まれるため、見積り担当者によって算出値が異なり、算出基準が標準化されないという問題点がある。
そして、これらの方法を用いた従来の見積支援システムは、この問題を解決したものではなく、標準化されておらず、見積担当者の経験に左右され、実用的ではないという問題点があった。
また、ソフトウェアやシステムの開発に関しては、期間および要員(開発メンバ)に視点を置いた開発可否の検討が必要となる。このための検討項目として、任意の要員を選抜した場合の開発可能期間、または、指定された期間内で開発するための要員選抜といったものがあげられるが、上記した通り、ユースケースポイント法では人的要因を加味した規模・工数の見積りを行うことはできるが、見積りを行う前に要員の選別を行い、その後、選別した要員に関する情報を設定して算出を行う手順となるため、ヒューマンリソースの側面から開発可否の検討を行うには煩雑な手順になることが多い。
特に、要員の技術経歴や作業状況(空き状態か否かなど)などの情報管理は別システムになっていることが多いため、これらを参照しながら手動でプロジェクトメンバを調整し、開発可否のシミュレーションを見積りと同時に行うことは煩雑な作業となるものであり、ユースケースポイント法を用いた従来の見積支援システムでは、この問題を解決したものではなく、上述したような煩雑な作業を強いられてしまい、実用的ではないという問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ユースケースポイント法に定義された各係数の算出条件をデータベースに登録しておき、ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータをデータベースに登録し、前記データベースに登録された算出条件と設計ドキュメントデータとに基づいて、ユースケースポイント法に定義された各係数値を算出することにより、ユースケースポイント法を利用し、規模・工数は設計初期段階の情報から算出することができ、また、主に設計時に作成されるドキュメントから自動的に見積り値を算出して、専門的な知識および経験則を含む工程を排除し、見積り担当者による算出値のばらつきをなくし標準化することができ、さらに、規模および工数の見積りだけではなく、人的要因(見積り対象のシステムに関する技術熟練度・モチベーション・作業の空き状態、などを考慮した人的要因)を加味した開発可能期間の見積りや要員選別、といった一連の情報を算出することができ、また、要員選別に関して「選別指針」の設定項目を設け、危険指数なども考慮した自動選別を行うことにより、見積り対象のシステム開発に必要となる技術情報・開発手法などに即した実際の要員を割り当て、開発可否のシミュレーションを容易に行うことができる優れた工数見積支援環境を構築することができる工数見積支援システムおよび工数見積支援方法およびプログラムおよび記録媒体を提供することである。
本発明の第1の発明は、ユースケースポイント法に定義された各係数の算出条件(図1に示す工数見積算出ルールデータ2011)を登録する第1の登録手段(図1に示す開発システム情報登録用サーバ700,開発システム情報用サーバ800)と、ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータ(図1に示す要求仕様書データ2021,ユースケース図データ2031,ユースケース記述データ2041)を登録する第2の登録手段(図1に示す開発システム情報登録用サーバ700,開発システム情報用サーバ800)と、前記第1の登録手段に登録された算出条件と前記第2の登録手段に登録された設計ドキュメントデータとに基づいて、ユースケースポイント法に定義された各係数値を算出する算出手段(図1に示す工数見積算出用サーバ1000)とを有することを特徴とする。
本発明の第2の発明は、前記要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータは、ユースケース図データ,ユースケース記述データ,要求仕様書データ(図1に示す要求仕様書データ2021,ユースケース図データ2031,ユースケース記述データ2041)を含むことを特徴とする。
本発明の第3の発明は、前記ユースケースポイント法に定義された各係数値は、ユースケースポイント法に定義されている技術要因の係数値(図8),環境要因の係数値(図9)を含むことを特徴とする。
本発明の第4の発明は、要員の基本情報,技術経歴情報,評価情報を登録する第3の登録手段(図1に示す技術者情報格納用サーバ900)と、前記第3の登録手段により登録された要員の基本情報,技術経歴情報,評価情報を利用して、前記第2の登録手段に登録される設計ドキュメントから抽出したソフトウェア又はシステムに対する、前記第3の登録手段により登録された要員の能力を判定する判定手段(図1に示す工数見積算出用サーバ1000)と、前記判定手段により判定された能力に基づいて要員を選抜する要員選抜手段(図1に示す工数見積算出用サーバ1000)と、前記要員選抜手段により選抜された要員で開発する場合の開発期間を算出する開発期間算出手段(図1に示す工数見積算出用サーバ1000)と、前記要員選抜手段により選抜された要員で開発する場合の開発費用を算出する開発費用算出手段(図1に示す工数見積算出用サーバ1000)とを含むことを特徴とする。
本発明の第5の発明は、前記ソフトウェア又はシステムに対する要員の能力は、前記ソフトウェアの使用技術を示す値,前記ソフトウェア又はシステムの開発手法に対する熟練度を示す情報,モチベーションを示す情報,リーダ能力を示す情報(図19)を含むことを特徴とする。
本発明の第6の発明は、所定の選抜指針を選択する選択手段(図28に示す選抜指針選択欄1601)を設け、前記要員選抜手段は、前記選択手段により選択された選抜指針に基づいて要員を選抜することを特徴とする。
本発明の第7の発明は、前記選択手段(図28に示す選抜指針選択欄1601)は、開発成功率を優先,開発コスト削減を優先,空き要員を優先的に選択のいずれかを選抜指針として選択することを特徴とする。
本発明の第8の発明は、前記要員選抜手段により選抜された要員で開発する場合のユースケースポイント法に定義された危険度を算出する危険度算出手段(図1に示す工数見積算出用サーバ1000)と、前記要員選抜手段は、前記危険度算出手段により算出された危険度が所定の閾値を超えた場合には、前記危険度を低くするように、要員を再選抜することを特徴とする。
本発明の第9の発明は、前記第3の登録手段は、技術経歴情報を保持した各技術者の使用する各情報処理装置が所定の仕様のネットワーク(図1に示すUPnPネットワーク1100)を介して接続された際に前記各情報処理装置から出力される技術経歴情報を取得して登録することを特徴とする。
本発明の第10の発明は、前記所定の仕様のネットワークは、UpnPネットワーク(図1に示すUPnPネットワーク1100)であることを特徴とする。
本発明の第11の発明は、開発期間の実績工数を入力する実績工数入力手段と、前記選抜指針に基づいて要員を選抜して算出した開発期間と入力された実績工数とを比較して、誤差を算出する誤差算出手段と、前記誤差算出手段により算出した誤差に基づいて、前記選抜指針による要員選抜方法を補正する補正手段とを設けたことを特徴とする。
本発明の第12の発明は、前記選抜指針は、前記環境要因に対応した要員選抜条件の閾値を含むものであり、前記補正手段は、前記選抜指針に対応する複数の環境要因の中から、誤差要因を影響度順に選択する誤差要因選択手段と、前記誤差要因選択手段により選択された誤差要因の割合に応じて補正比率を算出して前記環境要因に、前記誤差算出手段により算出された誤差を分配する誤差分配手段と、前記環境要因に対応した要員選抜条件の閾値を、前記分配された誤差に基づいて算出する閾値算出手段と、所定のサンプル数になるまで、前記閾値算出手段により算出された閾値の平均を算出する閾値平均算出手段と、前記閾値平均算出手段により算出された前記環境要因に対応した要員選抜条件の閾値の平均値を保持する保持手段と、前記所定のサンプル数に達した時点で、前記環境要因に対応した要員選抜条件の閾値の平均値を、前記選抜指針に反映して前記要員選抜方法を補正する反映手段とを有することを特徴とする。
本発明の第13の発明は、ユースケースポイント法に定義された各係数の算出条件をデータベースに登録する第1の登録工程(図7)と、ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータをデータベースに登録する第2の登録工程(図11,図14,図16)と、前記データベースに登録された算出条件と設計ドキュメントデータとに基づいて、ユースケースポイント法に定義された各係数値を算出する算出工程(図23〜図27)とを有することを特徴とする。
本発明の第14の発明は、第13の発明に記載された工数見積支援方法を実行するためのプログラムであることを特徴とする。
本発明の第15の発明は、第13の発明に記載された工数見積支援方法を実行するためのプログラムを記録媒体にコンピュータが読み取り可能に記憶させたことを特徴とする。
本発明によれば、ユースケースポイント法に定義された各係数の算出条件をデータベースに登録しておき、ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータをデータベースに登録し、前記登録された算出条件と設計ドキュメントデータとに基づいて、ユースケースポイント法に定義された各係数値を算出するので、ソフトウェアまたはシステム開発について、工数見積りが設計初期段階で正確かつ迅速に行うことができ、開発初期段階または要求分析段階で開発可否の検討材料抽出が可能となる。
また、技術者の技術経歴情報を利用した人的要因の考慮を手順に含めているため、開発可能期間の見積り・要員選別を、規模・工数・費用の見積りと共に設計初期段階の情報をもとに算出することができ、開発可能期間・要因選別が行えることにより、ヒューマンリソースの側面から開発可否の検討を行うことが可能となる。
さらに、手順を自動化することで、算出値に関して見積り担当者毎のばらつきがなくなり、算出基準を標準化することができ、開発依頼者・開発請負者双方に対して算出値に対する信頼性を高めることが可能となる。
また、見積りに関する複雑な手順を自動化することで、高度な知識を持たない担当者であっても規模・工数見積り・開発可能期間・要員選別が容易に行え、見積り作業を特定の担当者に限らず行うことを可能とし、作業効率を高めることができる等の効果を奏する。
また、見積りと実績の誤差から環境要因の各要素を補正して、選抜指針の精度を自動的に高め、見積りと実績の誤差を縮めることができる。
さらに、環境要因の各要素の補正では、開発プロセス,アプリケーション開発経験,プログラミングの熟練度などによる要員選抜条件を補正していくため、保有技術やノウハウなど、技術の推移とともに変化する外部要因に自動的に対応して選抜指針の精度を向上することができる。
したがって、プロジェクト終了時に入力された工数実績を元に、本システムによる自動見積り値と実績値の誤差を算出し、「選別指針」による要員選抜方法を修正していくことで、「選別指針」による要員選抜の精度を高めることができる等の効果を奏する。
〔第1実施形態〕
図1,図2は、本発明の工数見積支援システムの全体構成を示すシステム構成図である。
図1,図2は、本発明の工数見積支援システムの全体構成を示すシステム構成図である。
図1,図2において、700は開発システム情報登録用サーバ(wwwサーバ)で、HTTPD710,開発システム情報登録エージェント720を実装するものであり、工数見積算出ルール登録用端末100から登録される工数見積算出ルール2010から工数見積算出ルールデータ(XML)2011を生成して、開発システム情報用サーバ(DBサーバ)800に登録する。
また、開発システム情報登録用サーバ(wwwサーバ)700は、開発システム情報登録用端末200から登録される要求仕様書データ2020から要求仕様書データ(XML)2021を作成して、開発システム情報用サーバ(DBサーバ)800に登録する。
さらに、開発システム情報登録用サーバ(wwwサーバ)700は、設計者用端末300から登録されるユースケース図データ2030,ユースケース記述データ2040からユースケース図データ(XML)2031,ユースケース記述データ(XML)2041を作成して、開発システム情報用サーバ(DBサーバ)800に登録する。
1000は工数見積算出用サーバ(wwwサーバ/アプリケーションサーバ)で、HTTPD1100,工数見積算出エージェント1020を実装するものであり、工数見積書参照用端末600からの工数見積要求2050を受けて、工数見積書作成に必要となる開発システム情報を開発システム情報用サーバ(DBサーバ)800から獲得し、工数見積書2051を作成し、工数見積書参照用端末600に返送する。
500は技術者用端末で、技術経歴情報の登録/修正/削除要求用エージェントを実装したUPnPエージェント510を実装する。
900は技術者情報格納用サーバで、HTTPD710,UPnPエージェント910を実装するものであり、技術者情報登録用端末400からの技術者情報登録要求を受けてLDAPディレクトリ921に登録し、技術者用端末500のアドバタイズを受信し、技術者用端末情報を収集する。
図3は、本発明の工数見積支援システムの設計書登録機能を説明するブロック図である。
開発システム情報登録エージェント720において、721は工数見積算出ルール制御モジュールで、ルールテーブルの登録/修正/削除の機能を有する。722は要求仕様書制御モジュールで、要求仕様書の登録/修正/削除の機能を有する。723はユースケース記述制御モジュールで、ユースケース記述の登録/修正/削除の機能を有する。724はユースケース図制御モジュールで、ユースケース図の登録/修正/削除の機能を有する。726はXMI制御モジュールで、XMI形式ユースケースモデルの登録/修正/削除の機能を有する。
図4は、本発明の工数見積支援システムの技術者登録機能を説明するブロック図である。
技術者情報格納用サーバ900において、UPnPエージェント910は、技術者情報の登録/修正/削除(技術者アカウント制御)機能,技術経歴情報の登録/修正/削除機能を実装する。
技術者用端末500において、UPnPエージェント510は、技術経歴情報の登録/修正/削除要求用エージェントを実装する。
図5は、本発明の工数見積支援システムの見積参照(工数見積書作成)機能を説明するブロック図である。
工数見積算出エージェント1020において、1021は工数見積算出モジュールで、ユースケースポイント(規模・開発工数)の算出機能,開発期間の算出機能,開発費用の算出機能,工数見積書の作成機能,工数見積算出ルール解析モジュール1022及び要求仕様書解析モジュール1024及びユースケース記述解析モジュール1026及びユースケース図解析モジュール1028及び要員選出モジュール1031の制御機能を有する。
1022は工数見積算出ルール解析モジュールで、工数見積算出ルール解析機能を有する。1024は要求仕様書解析モジュールで、要求仕様書解析機能を有する。1026はユースケース記述解析モジュールで、ユースケース記述解析機能を有する。1028はユースケース図解析モジュールで、ユースケース図解析機能を有する。1031は要員選出モジュールで、技術者情報・技術経歴情報の解析機能/要員選別機能を有する。
以下、図6を参照して、図1〜図5に示した工数見積支援システムを構成する各情報処理装置(工数見積算出ルール登録用端末100,開発システム情報登録用端末200,設計者用端末300,技術者情報登録用端末400,技術者用端末500,工数見積書参照用端末600,開発システム情報登録用サーバ700,開発システム情報用サーバ800,技術者情報格納用サーバ900,工数見積算出用サーバ1000)の構成について説明する。
図6は、図1に示した工数見積支援システムを構成する各情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図6において、1はCPUで、ROM3のプログラム用ROM,HD11又はその他の記録媒体に記憶されたプログラムをRAM2にロードすることにより実行して、システムバス4に接続された各デバイスを制御し、上述した図1〜図5で示した各種装置の各種機能をそれぞれ実現する。
また、このROM3のフォント用ROMにはフォントデータ等を記憶し、ROM3のデータ用ROMには各種データを記憶する。RAM2は、CPU1の主メモリ,ワークエリア等として機能する。
5はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)9や図示しないポインティングデバイス、例えばマウスからの入力を制御する。6はビデオカード(VC)で、モニタ10の表示を制御する。
7はメモリコントローラ(MC)で、ハードディスク(HD)11とのアクセスを制御する。8はネットワークインタフェースカード(NIC)で、ネットワークとの通信を制御する。
以下、図1〜図3,図7〜図17を参照して、本発明の工数見積支援システムの設計書登録機能について説明する。
設計書登録機能は、工数見積算出ルール登録機能(図7〜図10),要求仕様書登録機能(図11〜図13),ユースケース図登録機能(図14,図15),ユースケース記述登録機能(図16,図17)から構成される。
まず、図1〜図3,図7〜図10を参照して、工数見積算出ルール登録機能について説明する。
図7は、本発明の工数見積支援システムにおける第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、工数見積算出ルール登録処理に対応する。なお、S101〜S102は、図1〜図3に示した工数見積算出ルール登録用端末100のCPUにより実行されるステップを示す。また、S111〜S113は、図1〜図3に示した開発システム情報登録用サーバ700のCPUにより実行されるステップを示す。さらに、ステップS121〜S122は、図1〜図3に示した開発システム情報用サーバ800のCPUにより実行されるステップを示す。
まず、クライアント(工数見積算出ルール登録用端末100)は、Webブラウザ110に表示される、規程の入力フォームを登録可能とするWebインタフェース上において必要項目が入力されると、ステップS101において、工数見積算出ルール2010を作成する。
この工数見積算出ルール2010には、技術要因および環境要因の各項目に対する重み、1ユースケースポイント当りの工数時間、アクター,ユースケース,技術要因および環境要因の各係数を設定するためのルールなどを設定する。
なお、ユースケースポイント法の技術要因・環境要因の項目一覧、危険指数の算出式について図8〜図9に示す。図8はユースケースポイント法の技術要因の項目一覧に対応し、図9はユースケースポイント法の環境要因の項目一覧及び危険指数の算出式に対応する。
また、技術要因を設定するためのルール例について図10に示す。
つぎに、ステップS102において、クライアント(工数見積算出ルール登録用端末100)は、Webブラウザ110からHTTPプロトコルを用いて開発システム情報登録用サーバ700に工数見積算出ルール2010を送信する。
そして、開発システム情報登録用サーバ700側では、ステップS111において、工数見積算出ルール制御モジュール721が、クライアントから送信された工数見積算出ルール2010をHTTPデーモン710を介して受信し、該受信した工数見積算出ルール2010を図示しないDBに登録する。なお、工数見積算出ルール制御モジュール721は、前記登録した工数見積算出ルール2010を、HTTPD710を介して公開し、Webインタフェース上で参照・変更・削除可能とする手順を含むものとする。
次に、ステップS112において、工数見積算出ルール制御モジュール721が、該受信した工数見積算出ルール2010を解析する。
そして、ステップS113において、工数見積算出ルール制御モジュール721が、該解析した工数見積算出ルール2010から工数見積算出ルールデータ(XML)2011を作成し、該作成した工数見積算出ルールデータ(XML)2011を、開発システム情報用サーバ800に送信する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS121において、工数見積算出ルール制御モジュール721から送信された工数見積算出ルールデータ(XML)2011を受信し、ステップS122において、該受信した工数見積算出ルールデータ(XML)2011をデータベース810に登録する。
次に、図1〜図3,図11〜図13を参照して、要求仕様書登録機能について説明する。
図11は、本発明の工数見積支援システムにおける第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、要求仕様書登録処理に対応する。なお、S201〜S202は、図1〜図3に示した開発システム情報登録用端末200のCPUにより実行されるステップを示す。また、S211〜S213は、図1〜図3に示した開発システム情報登録用サーバ700のCPUにより実行されるステップを示す。さらに、ステップS221〜S222は、図1〜図3に示した開発システム情報用サーバ800のCPUにより実行されるステップを示す。
まず、ステップS201において、クライアント(開発システム情報登録用端末200)は、Webブラウザ210に表示される、規程の入力フォームを登録可能とするWebインタフェース上において必要項目が入力されると、ステップS201において、要求仕様書2020を作成する。この要求仕様書2020には、技術要因,環境要因(E6,E8)の係数に関連するような項目を設定する。例えば、技術要因(T1)に該当する「分散システム」情報として、分散システム構成、サーバ台数、使用技術などの項目を設定する。また、環境要因(E8)に該当する「プログラミング言語」情報として、使用言語などの項目を設定する。上記した要求仕様書の技術要因,環境要因の係数に関連する項目設定を実現するWebインタフェースの画面例を図12,図13に示す。図12は、要求仕様書の技術要因の係数に関連する項目設定を行う要求仕様書登録画面に対応し、図13は要求仕様書の環境要因の係数に関連する項目設定を行う要求仕様書登録画面に対応する。
次に、クライアント(開発システム情報登録用端末200)は、ステップS202において、作成した要求仕様書2020を、Webブラウザ210からHTTPプロトコルを用いて開発システム情報登録用サーバ700に送信する。
そして、開発システム情報登録用サーバ700側では、ステップS211において、要求仕様書制御モジュール722が、クライアントから送信された要求仕様書2020をHTTPデーモン710を介して受信し、該受信した要求仕様書2020を図示しないDBに登録する。なお、要求仕様書制御モジュール722は、前記登録した要求仕様書2020を、HTTPD710を介して公開し、Webインタフェース上で参照・変更・削除可能とする手順を含むものとする。
次に、ステップS212において、要求仕様書制御モジュール722が、該受信した要求仕様書2020を解析する。
そして、ステップS213において、要求仕様書制御モジュール722が、該解析した要求仕様書2020から、開発システム毎に一意な識別情報(ID値など)を付与した要求仕様書データ(XML)2021を作成し、該作成した要求仕様書データ(XML)2021を、開発システム情報用サーバ800に送信する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS221において、要求仕様書制御モジュール722から送信された要求仕様書データ(XML)2011を受信し、ステップS222において、該受信した要求仕様書データ(XML)2021をデータベース810に登録する。
次に、図1〜図3,図14,図15を参照して、ユースケース図登録機能について説明する。
図14は、本発明の工数見積支援システムにおける第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、ユースケース図登録処理に対応する。なお、S301〜S304は、図1〜図3に示した設計者用端末300のCPUにより実行されるステップを示す。また、S311〜S315は、図1〜図3に示した開発システム情報登録用サーバ700のCPUにより実行されるステップを示す。さらに、ステップS321〜S322は、図1〜図3に示した開発システム情報用サーバ800のCPUにより実行されるステップを示す。
まず、ステップS301において、クライアント(設計者用端末300)は、ActiveX,Java(登録商標) Applet等によって提供されるUMLモデリングコンポーネント311を、開発システム情報登録用サーバ700に要求する。
そして、開発システム情報登録用サーバ700側では、ステップS311において、ユースケース図制御モジュール724が、クライアントから送信されたUMLモデリングコンポーネント311の要求をHTTPデーモン710を介して受信すると、ステップS312において、UMLモデリングコンポーネント311を設計者用端末300に送信する。
そして、設計者用端末300側では、ステップS302において、UMLモデリングコンポーネント311を受信し、該受信したUMLモデリングコンポーネント311を介し、Webブラウザ310上に表示されるWebインタフェース上においてユースケース図2030を作成する。アクターおよびユースケースには、それぞれプロパティを設けることにより手動で係数を設定する。なお、上述したUMLモデリングコンポーネント311の画面(ユースケース図登録画面)の一例を図15に示す。
そして、クライアント(設計者用端末300)は、ステップS304において、開発システム情報登録用サーバ700にWebインタフェースを介して作成したユースケース図2030、および、アクター,ユースケースの係数値情報(XML、ユースケース図情報に関してはXMI DTD準拠)を送信する(UML設計書をXMI形式で出力可能なモデリングツール等があれば、他の作業環境で作成したユースケース図データ(XMI DTD準拠)を送信して登録することも可能とする。)。
そして、開発システム情報登録用サーバ700側では、ステップS313において、ユースケース図制御モジュール724が、クライアントから送信されたユースケース図2030、および、アクター,ユースケースの係数値情報(XML、ユースケース図情報に関してはXMI DTD準拠)をHTTPデーモン710を介して受信すると、該受信したユースケース図2030、および、アクター,ユースケースの係数値情報を図示しないDBに登録する。なお、ユースケース図制御モジュール724は、前記登録したユースケース図2030、および、アクター,ユースケースの係数値情報(XML、ユースケース図情報に関してはXMI DTD準拠)を、HTTPD710を介して公開し、Webインタフェース上で参照・変更・削除可能とする手順を含むものとする。
そして、ステップS314において、ユースケース図制御モジュール724が、該受信したユースケース図2030、および、アクター,ユースケースの係数値情報を解析する。
そして、ステップS315において、ユースケース図制御モジュール724が、該解析したユースケース図2030、および、アクター,ユースケースの係数値情報から、開発システム毎に一意な識別情報(ID値など)を付与したユースケース図データ(XML)2031を作成し、該作成したユースケース図データ(XML)2031を、開発システム情報用サーバ800に送信する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS321において、ユースケース図制御モジュール724から送信されたユースケース図データ(XML)2031を受信し、ステップS322において、該受信したユースケース図データ(XML)2031をデータベース810に登録する。
次に、図1〜図3,図16,図17を参照して、ユースケース記述登録機能について説明する。
図16は、本発明の工数見積支援システムにおける第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、ユースケース記述登録処理に対応する。なお、S401〜S402は、図1〜図3に示した設計者用端末300のCPUにより実行されるステップを示す。また、S411〜S413は、図1〜図3に示した開発システム情報登録用サーバ700のCPUにより実行されるステップを示す。さらに、ステップS421〜S422は、図1〜図3に示した開発システム情報用サーバ800のCPUにより実行されるステップを示す。
まず、ステップS401において、クライアント(設計者用端末300)は、Webブラウザ310に表示される、規程の入力フォームを登録可能とするWebインタフェース上において必要項目が入力されると、ユースケース記述2040を作成する。このユースケース記述2040には、ユースケースの係数に関連するような項目を設定する。例えば、メインフローのトランザクションを識別するためのトランザクション番号などである。上述した項目設定を実現するWebインタフェースの画面(ユースケース記述登録画面)例を図17に示す。
次に、クライアント(設計者用端末300)は、ステップS402において、作成したユースケース記述2040を、Webブラウザ110からHTTPプロトコルを用いて開発システム情報登録用サーバ700に送信する。
そして、開発システム情報登録用サーバ700側では、ステップS411において、ユースケース記述制御モジュール723が、クライアントから送信されたユースケース記述2040をHTTPデーモン710を介して受信し、該受信したユースケース記述2040を図示しないDBに登録する。なお、ユースケース記述制御モジュール723は、前記登録したユースケース記述2040を、HTTPD710を介して公開し、Webインタフェース上で参照・変更・削除可能とする手順を含むものとする。
次に、ステップS412において、ユースケース記述制御モジュール723が、該受信したユースケース記述2040を解析する。
そして、ステップS413において、ユースケース記述制御モジュール723が、該解析したユースケース記述2040から、開発システム毎に一意な識別情報(ID値など)を付与したユースケース記述データ(XML)2041を作成し、該作成したユースケース記述データ(XML)2041を、開発システム情報用サーバ800に送信する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS421において、ユースケース記述制御モジュール723から送信されたユースケース記述データ(XML)2041を受信し、ステップS422において、該受信したユースケース記述データ(XML)2041をデータベース810に登録する。
以下、図1,図2,図4,図18〜図22を参照して、本発明の工数見積支援システムの技術者登録機能について説明する。
技術者登録機能は、技術者情報登録機能(図18,図19),技術経歴登録機能(図20〜図22)から構成される。
まず、図1,図2,図4,図18,図19を参照して、技術者情報登録機能について説明する。
図18は、本発明の工数見積支援システムにおける第5の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、技術者情報登録処理に対応する。なお、S501〜S503は、図1,図2,図4に示した技術者情報登録用端末400のCPUにより実行されるステップを示す。また、S511〜S513は、図1,図2,図4に示した技術者情報格納用サーバ900のCPUにより実行されるステップを示す。
まず、ステップS501において、クライアント(技術者情報登録用端末400)は、規程の入力フォームを登録可能とするWebインタフェースにおいて、技術者情報を作成する(アカウントの作成)。なお、この技術者情報には、図19に示すような情報を用いて環境要因(E6,E8以外)の係数に関連する項目を設定する。
そして、ステップS502において、クライアント(技術者情報登録用端末400)のLDAPクライアントエージェント410は、LDAPクエリにより技術者情報格納用サーバ(LDAPサーバ)900に技術者情報を登録する。
そして、技術者情報格納用サーバ900側では、ステップS511において、LDAPサーバ920が、クライアントから送信された技術者情報を受信し、ステップS512において、該受信した技術者情報をLDAPディレクトリ921に登録する。そして、ステップS513において、登録完了通知を技術者情報登録用端末400に返信する。
そして、技術者情報登録用端末400側では、ステップS503において、技術者情報格納用サーバ900から登録完了通知を受信すると、処理を終了する。
次に、図1,図2,図4,図20〜図22を参照して、技術経歴登録機能について説明する。
図20は、本発明の工数見積支援システムにおける第6の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、技術経歴登録処理に対応する。なお、S601〜S605は、図1,図2,図4に示した技術者用端末500のCPUにより実行されるステップを示す。また、S611〜S617は、図1,図2,図4に示した技術者情報格納用サーバ900のCPUにより実行されるステップを示す。
まず、ステップS601において、クライアント(技術者用端末500)は、UPnPエージェント510によりUPnPネットワークに接続し、ステップS602において、アドレッシングし、ステップS603において、SSDPに従って他の端末に参加をアドバタイズする。
そして、ステップS611において、技術者情報格納用サーバ900は、UPnPエージェント910により技術者端末がUPnPネットワークに参加した際のアドバタイズを受信し、ステップS612において、端末参加認識し、ステップS613において、技術者用端末500か否かを判定し、技術者用端末500でないと判定した場合には、処理を終了する。
一方、ステップS613で、技術者用端末500であると判定した場合には、ステップS614において、ディスクリプション取得要求を技術者用端末500に送信して技術者用端末500から技術経歴書を収集する。
そして、技術者用端末500側では、ステップS604において、技術者情報格納用サーバ900からディスクリプション取得要求を受信すると、ステップS605においてディスクリプション(技術経歴書)を返信する。
そして、技術者情報格納用サーバ900は、ステップS615において、技術者用端末500から送信されるディスクリプション(技術経歴書)を受信し、ステップS616において、該受信したディスクリプションを解析する。この技術経歴書は、UPnPプロトコルに準拠したXML形式のデータ(デバイスデスクリプション・サービスディスクリプション)であり、サービスディスクリプションの<serviceStateTable>タグに技術経歴情報が記載されている。
そして、ステップS617において、技術者情報格納用サーバ900は、この技術経歴情報をLDAPディレクトリ921に登録する。これらの登録用技術経歴情報を保持するXMLスキーマの例を図21,図22に示す。
なお、技術者情報の初回登録があれば、クライアント(技術者用端末500)を接続するだけで、技術者情報格納用サーバ900は、クライアント(技術者用端末500)の技術履歴最新情報を自動的に更新することができる。
以下、図1,図2,図5,図23〜図32を参照して、本発明の工数見積支援システムの見積参照(工数見積書作成)機能について説明する。
図23〜図27は、本発明の工数見積支援システムにおける第7の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、技術者情報登録処理に対応する。なお、S701〜S705は、図1,図2,図5に示した工数見積書参照用端末600のCPUにより実行されるステップを示す。また、S801〜S835は、図1,図2,図5に示した工数見積算出用サーバ1000のCPUにより実行されるステップを示す。さらに、S901〜S906は、図1,図2に示した技術者情報格納用サーバ900のCPUにより実行されるステップを示す。また、S1001〜S1012は、図1,図2,図5に示した開発システム情報用サーバ800のCPUにより実行されるステップを示す。
まず、ステップS701において、クライアント(工数見積書参照用端末600)は、Webブラウザ610上に表示される、規程の入力フォームを登録可能とするWebインタフェースにおいて、工数見積を要求するための必要事項が入力されると、工数見積書要求2050を作成する。上述した工数見積機能を実現するWebインタフェースの画面(工数見積書作成(工数見積書要求)画面)の一例を図28に示す。
この工数見積機能を実現するWebインタフェースの画面(図28)では、開発システムの選択、作業要員自動選択可否、選抜指針(選抜指針選択欄1601)、一定の数値を超える危険指数が算出された際の自動再算出可否、開発期間、最大要員数、などの項目を設定することができ、これに従った工数見積書要求2050が作成される。これにより要員の自動選択の自由度を高めることを可能とする。特に、「選抜指針」として、開発成功率優先・開発コスト削減を優先・空き要員優先選択、などの選択項目を設け、工数見積り時の状況に応じた結果を算出する機能を実現する。なお、要員を自動選択する手法の例を図29,図30に示す。
図29,図30に示すように、例えば、選抜指針として「開発成功率を優先する」が選択された場合、環境要因E2の項目が4以上になる要因を選択する。なお、環境要因E2の項目が4以上と判断するための情報「選抜指針情報」として、「例えば、対象システムの要求仕様に一致するシステム種別のサービスディスクリプションを保持し、経験期間が「60」ヶ月以上の要員」が工数見積算出ルールデータ内に格納されている。なお、上記『「60」ヶ月以上』の「60」(図中2901に示す)を「要素値」と呼ぶ。なお、この「要素値」は、選抜指針と環境要員の組み合わせで特定される。
そして、同様の選抜を、各環境要員で繰り返し行って、最終的な要員を決定する。
以下、図23のフローチャートの説明に戻る。
そして、ステップS702において、クライアント(工数見積書参照用端末600)は、作成した工数見積書要求2050を工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000側では、ステップS801において、工数見積書参照用端末600から送信された工数見積書要求2050を受信し、ステップS802において、該工数見積書要求2050内で要員指定が選択されているか否かを判定し、該工数見積書要求2050内で要員指定が選択されていないと判定した場合には、ステップS808に進む。
一方、ステップS802で、要員指定が選択されていると判定した場合には、ステップS803に進む。
ステップS803において、工数見積算出用サーバ1000は、LDAPクエリを用いて技術者情報格納用サーバ900に要員リストデータを要求する。
そして、技術者情報格納用サーバ900は、ステップS901において、技術者情報格納用サーバ900からの要員リストデータ要求を受信すると、ステップS902において、検索条件に合致した要員をLDAPディレクトリ921より取得する。そして、ステップS903において、技術者情報格納用サーバ900は、工数見積算出用サーバ1000に要員リストデータ(XML)を送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS804において、技術者情報格納用サーバ900から要員リストデータ(XML)を受信すると、ステップS805において、要員リストを作成し、ステップS806において、クライアント(工数見積書参照用端末600)に送信する。
そして、クライアント(工数見積書参照用端末600)は、ステップS703において、工数見積算出用サーバ1000から要員リストを受信すると、ステップS704において、ユーザに要員リストより開発要員を選択させる。
なお、この開発要員の選択は、Webインタフェース上で要員を選択する機能を提供することで、クライアント(工数見積書参照用端末600)側で、要員を手動選定することが可能となる。この際、クライアント(技術者用端末500)においてディスクリプションの<presentationURL>タグに自身の技術プレゼンテーションを記載したHTMLなどのURLを登録しておくことで、クライアント(工数見積書参照用端末600)は要員を選択するための補足情報として参照することができる。上述した要員選択機能を実現するWebインタフェースの画面(工数見積書作成(作業要員の選択)画面)の一例を図31に示す。
そして、図31に示した要員選択機能を実現するWebインタフェースの画面で要因選択が行われると、クライアント(工数見積書参照用端末600)は、ステップS705において、工数見積算出用サーバ1000に工数見積書2051を要求する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS807において、クライアント(工数見積書参照用端末600)から工数見積書2051の要求を受信すると、ステップS808に進む。
次に、ステップS808において、工数見積算出用サーバ1000は、開発システム情報用サーバ800に工数見積算出ルールデータ(XML)2011の要求を送信する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS1001において、工数見積算出用サーバ1000からの工数見積算出ルールデータ(XML)2011の要求を受信すると、ステップS1002において、工数見積算出ルールデータ(XML)2011をデータベース810より取得し、ステップS1003において、取得した工数見積算出ルールデータ(XML)2011を工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS809において、開発システム情報用サーバ800からの工数見積算出ルールデータ(XML)2011を受信すると、ステップS810において、開発システム情報用サーバ800に要求仕様書データ(XML)2021を要求する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS1004において、工数見積算出用サーバ1000からの要求仕様書データ(XML)2021を受信すると、ステップS1005において、開発システムに対する要求仕様書データ(XML)2021をデータベース810より取得し、ステップS1006において、取得した要求仕様書データ(XML)2021を工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS811において、開発システム情報用サーバ800から要求仕様書データ(XML)2021を受信すると、ステップS812において、開発システム情報用サーバ800にユースケース図データ(XML)2031の要求を送信する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS1007において、工数見積算出用サーバ1000からのユースケース図データ(XML)2031の要求を受信すると、ステップS1008において、開発システムに対するユースケース図データ(XML)2031をデータベース810より取得し、ステップS1009において、工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS813において、開発システム情報用サーバ800から開発システムに対するユースケース図データ(XML)2031を受信すると、ステップS814において、開発システム情報用サーバ800にユースケース記述データ(XML)2041の要求を送信する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS1010において、工数見積算出用サーバ1000からユースケース記述データ(XML)2041の要求を受信すると、ステップS1011において、開発システムに対するユースケース記述データ(XML)2041をデータベース810より取得し、ステップS1012において、工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS815において、開発システム情報用サーバ800から開発システムに対するユースケース記述データ(XML)2041を受信すると、ステップS816において、要求仕様書データ2021にアクター情報(システム利用者のインタフェース設定など)があるか否かを判定する。
そして、ステップS816で、工数見積算出用サーバ1000が、要求仕様書データ2021にアクター情報(システム利用者のインタフェース設定など)があると判定した場合には、ステップS817において、工数見積算出用サーバ1000は、要求仕様書解析モジュール1024により、要求仕様書データ(XML)2021のアクター情報を解析し、ステップS819において、工数見積算出ルールデータ(XML)2011に基づいたアクターの係数を算出する。
一方、ステップS816で、工数見積算出用サーバ1000が、要求仕様書データ2021にアクター情報(システム利用者のインタフェース設定など)がないと判定した場合には、ステップS818において、工数見積算出用サーバ1000は、ユースケース図解析モジュール1028により、ユースケース図データ(XML)2031を解析し、ステップS819において、アクターの係数を抽出し算出する。
なお、アクターの係数を算出するためには、各アクターに対して、要求仕様書データ2021にアクター情報が設定されているか、ユースケース図データ(XML)2031のアクターに係数が設定されていなければならない。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS820において、ユースケース記述データ(XML)2041があるか否かを判定し、ユースケース記述データ(XML)2041があると判定した場合には、ステップS821において、工数見積算出用サーバ1000は、ユースケース記述解析モジュール1026により、ユースケース記述データ(XML)2041のメインフローを解析し、ステップS823において、工数見積算出ルールデータ(XML)2011に基づいたユースケースの係数を算出する。
一方、ステップS820で、工数見積算出用サーバ1000が、ユースケース記述データ(XML)2041がないと判定した場合には、ステップS822において、工数見積算出用サーバ1000は、ユースケース図解析モジュール1028により、ユースケース図データ(XML)2031を解析し、ユースケースの係数を抽出し算出する。
なお、ユースケースの係数を算出するためには、各ユースケースに対して、ユースケース記述データ(XML)2041があるか、ユースケース図データ(XML)2031のユースケースに係数が設定されていなければならない。
そして、ステップS824において、工数見積算出用サーバ1000は、算出したアクターおよびユースケースの係数より、システムの機能量を算出する(計算式:アクターの係数の総和+ユースケースの係数の総和)。
そして、ステップS825において、工数見積算出用サーバ1000は、要求仕様書解析モジュール1024により、要求仕様書データ(XML)2021を解析し、工数見積算出ルールデータ(XML)2011に基づいた技術要因および環境要因(E6,E8)の係数を算出する。
そして、ステップS826において、工数見積算出用サーバ1000は、算出した技術要因の係数より、技術要因を算出する(計算式:0.6+(0.01×(各要因の重み×重み付け係数)の総和))。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS827において、技術者情報データの要求を技術者情報格納用サーバ900に送信する。なお、このとき、上述したステップS802で、工数見積書要求2050内で要因指定が選択されていると判定していた場合には、工数見積算出用サーバ1000は、LDAPクエリを用いて技術者情報格納用サーバ900に指定された要員の技術者情報を要求するものとする。
この場合、技術者情報格納用サーバ900は、ステップS904において、工数見積算出用サーバ1000からの指定された要員の技術者情報の要求を受信すると、ステップS905において、指定された要員に対する技術者情報をLDAPディレクトリ921より取得し、ステップS906において、指定された要員に対する技術者情報を、工数見積算出用サーバ1000に送信する。
一方、上述したステップS802で、工数見積書要求2050内で要因指定が選択されていないと判定していた場合には、工数見積算出用サーバ1000は、LDAPクエリを用いて技術者情報格納用サーバ900に作業要件(要求仕様書データ2021より取得した、プログラミング言語など要員選択に必要な条件)と要員選択方法(技術力優先,コスト優先,モチベーション優先など)に適合する要員とその技術者情報を要求するものとする。
この場合、技術者情報格納用サーバ900は、ステップS904において、作業要件と要員選択方法に適合する要員とその技術者情報の要求を受信すると、ステップS905において、技術者情報格納用サーバ900は、条件に適合する要員に対する技術者情報をLDAPディレクトリ921より取得し、ステップS1103において、条件に適合する要員に対する技術者情報を、工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、ステップS828において、技術者情報を受信すると、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS829において、技術者情報を解析し、工数見積算出ルールデータ(XML)2011に基づいた環境要因(E6,E8以外)の係数を算出する。また、同時に各要員の単価を抽出しておく。さらに、工数見積算出用サーバ1000は、算出した環境要因の係数より、環境要因を算出する(計算式:1.4+(−0.03×(各要因の重み×重み付け係数)の総和))。
そして、ステップS830において、工数見積算出用サーバ1000は、環境要因より危険指数を算出し、開発プロジェクトの成功率が許容範囲内であり、且つ、作業要員の自動再算出指定があるか否かを判定する。
ステップS830で、開発プロジェクトの成功率が許容範囲を超過しており、作業要員の自動再算出指定があると判定した場合には、開発プロジェクトの成功率が許容範囲内になるよう、ステップS827〜S830の処理を繰り返す。
一方、ステップS830で、工数見積算出用サーバ1000が、開発プロジェクトの成功率が許容範囲内であるか、もしくは、作業要員の自動再算出指定がないと判定した場合には、ステップS832に進む。
ステップS832において、工数見積算出用サーバ1000は、算出したシステムの機能量,技術要因および環境要因より、ユースケースポイントを算出する(計算式:システムの機能量×技術要因×環境要因)。
そして、ステップS833において、工数見積算出用サーバ1000は、算出したユースケースポイントに重み(時間)付けを施し、総時間数,総人日,総人月を算出する。
そして、ステップS834において、工数見積算出用サーバ1000は、算出した開発工数と抽出した各要員の単価より、工数見積書2051を作成する。
そして、ステップS835において、工数見積算出用サーバ1000は、クライアント(工数見積書参照用端末600)に工数見積書2051を送信する。
そして、クライアント(工数見積書参照用端末600)が、工数見積算出用サーバ1000より工数見積書2051を受信すると、処理を終了する。
なお、この工数見積書2051には、例えば工数算出結果、危険指数、開発費用、選択した作業要員情報などの情報を表示し、工数見積結果を通知する。上述した工数見積書2051を表示するWebインタフェースの画面(工数見積書作成(工数見積結果表示)画面)のー例を図32に示す。
以下、アクターおよびユースケースの係数算出方法について説明する。
アクターおよびユースケースの係数算出方法については、「手動設定算出」,「自動設定算出」の2通りの方法がある。
手動設定算出とは、ユースケース図登録において、アクターおよびユースケースの係数を手動で設定した係数をそのまま利用する方法である。
一方、自動設定算出とは、アクターの係数は、要求仕様書登録において設定したアクター情報より、工数見積算出ルールデータ(XML)2011に基づいて算出し、ユースケースの係数は、ユースケース記述登録において設定したメインフローより、工数見積算出ルールデータ(XML)2011に基づいて算出する方法である。
なお、ユースケース記述2040は、トランザクション数が把握できる程度のメインフローが決定していなければならない。
また、上記の「手動設定算出」,「自動設定算出」は、それぞれメリット/デメリットを兼ね備えている。
まず、手動設定算出において、メリットは、開発初期段階で工数見積書2051を作成することができる点であり、一方、デメリットは、自動設定算出よりも、工数見積書2051としての精度は低くなる可能性があることである。
また、自動設定算出において、メリットは、工数見積書2051としての精度は高くなることであり、一方、デメリットは、手動設定算出よりも、工数見積書2051の作成に期間が必要となる可能性があることである。
なお、上記図25に示した工数見積書作成処理では、この手動設定算出と自動設定算出を組み合わせた手法をとっている。
これにより、仕様が確定していないアクターまたはユースケースに関しては手動設定算出を有効にし、仕様が確定したものから自動設定算出を反映させることが可能になり、双方のメリットを受け継ぐことができる。
なお、アクターおよびユースケースの係数を算出には幾つかの手法を取り入れており、上述した以外にも図33に示す登録・算出手順を組み合わせることで、算出方法選択の自由度を高めることが可能である。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、工数見積算出算出ルールデータ内の「選抜指針(要素値)」(図29の2901)を初期設定しておき、その値を利用して、要員を選抜する構成について説明した。
上記第1実施形態では、工数見積算出算出ルールデータ内の「選抜指針(要素値)」(図29の2901)を初期設定しておき、その値を利用して、要員を選抜する構成について説明した。
従って、要員を選抜する工程に関して、システム開発やプログラミング手法が広まり、開発技術や開発手法に関する参考資料・アドバイザーなどが普及した場合などの市場環境や、開発を経験することで企業内に蓄積されたノウハウ、などの外部要因は全く左右されないような構成となっている。
上記「選抜指針(要素値)」(図29の2901)は手動でも更新可能だが、この場合、見積担当者が実績との誤差を計算し、上記した外部要員を考慮しながら経験則に基づいて手動で更新していく必要があり、時間と手間がかかるばかりか、見積担当者の主観に左右され、要員選抜ルールにばらつきが出る可能性が高かった。
本実施形態では、プロジェクトの終了時に、実際の工数実績データを入力させ、該工数実績データと開発前の見積データと基づいて、上記「選抜指針(要素値)」(図29の2901)を補正して、要員選抜の精度を向上させるように構成する。以下、この実施形態について説明する。
図34は、本発明の第2実施形態を示す工数見積支援システムの部分構成を説明する図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。また、図中、(Sxxxx)は、後述する図35〜図37に示すフローチャートのステップ番号に対応する。
図34において、9000は実績工数登録用端末で、開発システム情報用サーバ800に登録されている工数見積書データに対応する実際の工数実績情報9004を、工数見積り算出用サーバ1000を介して開発システム情報用サーバ800に登録するためのものである。なお、実績工数登録用端末9000のハードウェア構成は、図6に示した構成と同様なものである。
工数見積り算出用サーバ1000は、実績工数登録用端末9000からのシステム番号を含む工数実績入力要求を受けて、工数見積書データ9001を開発システム情報用サーバ(DBサーバ)800から獲得し、工数見積書(工数実績情報入力画面)(図38)を生成して実績工数登録用端末9000に返送する。
また、工数見積り算出用サーバ1000は、上記工数見積書データ9001に対応して実績工数登録用端末9000で入力された工数実績情報9004を受けると、誤差算出データ9002を算出し、開発システム情報用サーバ(DBサーバ)800に登録する。
さらに、工数見積り算出用サーバ100は、サンプル数が規定値に達したら、開発システム情報用サーバ(DBサーバ)800から工数見積算出ルールデータ2011を獲得し、該獲得した工数見積算出ルールデータ2011(特に、選抜指針の要素値)を更新して、開発システム情報用サーバ(DBサーバ)800に登録する。
以下、図35〜図43を参照して、本実施形態の見積誤差補正処理について説明する。
図35〜図37は、本発明の工数見積支援システムにおける第8の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、見積誤差補正処理に対応する。なお、S1101〜S1106は、図34に示した実績工数登録用端末9000のCPUにより実行されるステップを示す。また、S1201〜S1216は、図34に示した工数見積算出用サーバ1000のCPUにより実行されるステップを示す。さらに、S1301〜S1312は、図34に示した開発システム情報用サーバ800のCPUにより実行されるステップを示す。
プロジェクトの終了時に、クライアント(実績工数登録用端末9000)は、規程の入力フォームを登録可能とするWebインタフェースにおいて、工数実績入力を要求するための必要事項(システム番号など)の入力処理を行い、システム番号が入力されると、工数実績入力要求データ9003(システム番号含む)を生成し、工数見積算出用サーバ1000に工数実績の入力を要求する。
そして、工数見積算出用サーバ1000側は、ステップS1201において、実績工数登録用端末9000から送信された工数実績入力要求9003を受信すると、ステップS1202において、工数見積算出用サーバ1000は、受信した工数実績入力要求9003に対応する工数見積書データ9001を開発システム情報用サーバ800に要求する。
次に、開発システム情報用サーバ800側では、ステップS1301において、工数見積算出用サーバ1000から送信された工数見積書データ要求(システム番号含む)を受信すると、ステップS1302において、システム番号に合致した工数見積書データを取得する。なお、図示しないが、この際、誤差要因情報(後述する図40に示す),誤差割合情報(後述する図41に示す),選抜指針情報(後述する図42に示す)も取得する。
次に、ステップS1303において、開発システム情報用サーバ800は、工数見積算出用サーバ1000に、工数見積書データ(XML)9001を送信する。なお、図示しないが、この際、誤差要因情報(後述する図40に示す),誤差割合情報(後述する図41に示す),選抜指針情報(後述する図42に示す)を送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS1203において、開発システム情報用サーバ800から工数見積書データ(XML)9001,誤差要因情報(後述する図40に示す),誤差割合情報(後述する図41に示す),選抜指針情報(後述する図42に示す)を受信する。
以下、図40を参照して、図35のステップS1204に示した工数実績情報入力画面作成処理について説明する。
図40は、本発明の工数見積支援システムにおける誤差要因情報の一例を示す図であり、開発システム情報用サーバ800から送信されたものである。
図40に示すように、選抜指針ID(図28に示したリストに対応 但し、図28のリストは選抜指針の一例でありこの限りではない),要因番号(図29に示した環境要因数に対応 但し、図29のリストは環境要因の一例でありこの限りではない)から構成されるものであり、誤差要因を選択入力するためのプルダウンリストを作成するためのものである。
ステップS1204において、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS1203で受信した工数見積書データ(XML)9001から工数実績情報入力画面(図38示す)を作成し、ステップS1205において、クライアント(実績工数登録用端末9000)に送信する。この際、誤差要因を選択入力するためのプルダウンリストは、誤差要因情報(図40)より作成する。
クライアント(実績工数登録用端末9000)は、ステップS1103において、工数見積算出用サーバ1000から図38に示す工数実績情報入力画面を受信し、ステップS1104において、工数実績情報入力画面をWebブラウザ上に表示してユーザからの入力を受け付ける。
図38は、本発明の工数見積支援システムにおける工数実績情報入力画面の一例を示す図である。
図38において、4001は実績UCP入力部で、実際の工数実績を入力するためのものである。4002は誤差要因入力部で、見積UCPと実際の工数実績との誤差の要因が、図9に示した環境要因項目(E1〜E8)のうちいずれであるかを選択入力するためのものである(複数入力可)。なお、この誤差要因は、ユーザの判断により決定される。また、図38では、第1〜3要因の3つを選択させる構成となっているが、3つに限られるものではない。
なお、見積UCP4003,選抜指針4003は、工数見積書データ9001から取得されたものである。
以下、図35のフローチャートの説明に戻る。
ステップS1104において、クライアント(実績工数登録用端末9000)は、実績UCP入力部4001で実際の工数実績が入力され、誤差要因入力部4002で誤差要因が入力され、OKボタンが指示されると、ステップS1103において、工数実績情報(見積UCP4003,実績UCP4001,選抜指針ID4004,要因番号4005,優先順位4006)を工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS1206において、クライアント(実績工数登録用端末9000)から工数実績情報を受信し、ステップS1207において、ステップS1206で受信した工数実績情報に基づいて見積りと実績との誤差を算出する。
以下、図39および図41〜図43を参照して、図35のステップS1207に示した誤差算出処理について説明する。
図39は、本発明の工数見積支援システムにおける工数実績情報の一例を示す図であり、クライアント(実績工数登録用端末9000)から送信されたものである。
図39に示すように、工数実績情報は、見積UCP(見積UCP4003に対応),実績UCP(実績UCP入力部4001の入力結果に対応),見積指針ID(見積指針ID4004),要因番号(誤差要因入力部4002の選択入力結果に対応),優先順位(誤差要因入力部4002の選択入力結果に対応)からなる。
図41は、本発明の工数見積支援システムにおける誤差割合情報の一例を示す図であり、開発システム情報用サーバ800から送信されたものである。
図41に示すように、誤差割合情報は、選抜指針ID,要因数(図39に示した要因番号数に対応),優先順位(図39に示した優先順位に対応),誤差割合から構成されるものであり、選抜指針ID,要因数,優先順位の組み合わせから誤差割合を取得するためのものである。
図42は、本発明の工数見積支援システムにおける選抜指針情報の一例を示す図であり、開発システム情報用サーバ800から送信されたものである。
図42に示すように、選抜指針情報は、選抜指針ID,要因番号,要素ID,要素値,平均要素値,サンプル数,補助係数から構成されるものであり、選抜指針ID,要因番号,要素IDの組み合わせから、要素値,平均要素値,サンプル数,補助係数を取得するためのものである。
なお、要素値4201は、図29に示した工数見積算出算出ルールデータ内の「選抜指針(要素値)」2901に対応するものであり、要員選抜の際に実際に使用された値である。
本実施形態では、工数実績情報(図39)をフィードバックして、この要素値4201を補正し、以後の要因選抜時の精度を向上させようとするものである。
図35のステップS1207では、まず、工数実績情報(図39)の見積UCPと実績UCPより、誤差UCPを算出する(誤差UCP=実績UCP−見積UCP)。
図43は、本発明の工数見積支援システムにおける誤差算出処理を説明するための図である。
次に、工数実績情報(図39)に含まれる要因数(要因番号)がなくなるまで以下の〔a〕〜〔e〕の処理を繰り返す。
〔a〕誤差割合情報(図41)から、選抜指針IDと要因数より、誤差割合を取得する。
〔b〕選抜指針情報(図42)から、選抜指針IDと要因番号と要素IDより、要素割合,要素値,平均要素値,サンプル数,補助係数を取得する。
〔c〕工数見積時の要素値に対して誤差を反映した要素値を以下の計算式(1)で算出する。
要素値+(誤差UCP×誤差割合×要素割合)×補助係数・・・(1)
〔d〕算出した要素値を含めた平均要素値を以下の計算式(2)で算出する。
〔d〕算出した要素値を含めた平均要素値を以下の計算式(2)で算出する。
((平均要素値×サンプル数)+計算式(1)で算出した要素値)/(サンプル数+1)・・・(2)
〔e〕計算式(2)で算出した平均要素値で、対応する選抜指針情報(図42)内の平均要素値4202を更新し、サンプル数4203をインクリメントする。
〔e〕計算式(2)で算出した平均要素値で、対応する選抜指針情報(図42)内の平均要素値4202を更新し、サンプル数4203をインクリメントする。
以上、の〔a〕〜〔e〕の処理を、工数実績情報(図39)に含まれる全要因数(要因番号)に対して終了すると、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS1208に処理を進める。
ステップS1208において、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS1208で算出した工数実績情報(図39)に含まれる全要因数(要因番号)に対応する平均要素値をXML化した誤差算出データ(XML)9002を生成し、開発システム情報用サーバ800に送信する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS1304において、工数見積算出用サーバ1000から誤差算出データ(XML)9002を受信すると、ステップS1305において、該誤差算出データ(XML)9002をデータベース810に登録する。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS1306において、誤差算出データ(XML)9002の登録完了通知を工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS1209において、開発システム情報用サーバ800から登録完了通知を受信すると、ステップS1210において、選抜指針情報(図42)内のサンプル数4203が所定の規定値に達した要素があるか否かを判断し、ないと判断した場合には、そのまま処理をステップS1216に進める。
一方、ステップS1210で、工数見積算出用サーバ1000が、選抜指針情報(図42)内のサンプル数4203が所定の規定値に達した要素があると判断した場合には、ステップS1211において、工数見積算出用サーバ1000は、開発システム情報用サーバ800に工数見積算出ルールデータ(XML)2011を要求する(複数ある場合には複数要求する)。
そして、開発システム情報用サーバ800は、ステップS1307において、工数見積算出用サーバ1000からの工数見積算出ルールデータ(XML)2011の要求を受信すると、ステップS1308において、工数見積算出ルールデータ(XML)2011を取得し、工数見積算出用サーバ1000に送信する(複数要求された場合には複数送信する)。
工数見積算出用サーバ1000は、ステップS1212において、開発システム情報用サーバ800から送信された工数見積算出ルールデータ(XML)2011を受信し、ステップS1213において、該当する要素の平均要素値で、工数見積算出ルールデータ(XML)2011内の対応する「選抜指針情報」の「要素値」を更新する(複数ある場合には複数更新する)。
そして、ステップS1214において、工数見積算出用サーバ1000は、開発システム情報用サーバ800に、ステップS1213で更新した工数見積算出ルールデータ(XML)2011を送信する。
次に、開発システム情報用サーバ800は、ステップS1310において、工数見積算出用サーバ1000から送信された工数見積算出ルールデータ(XML)2011を受信し、ステップS1311のおいて、データベース810に登録する。
これにより、工数見積算出ルールデータが更新され、例えば、図43に示した例では、選抜指針として「開発成功率を優先する」が選択された場合の環境要因E2の要素値が「60」から「65.4」に変更されることとなる。
よって、以後、要因選抜する際には、図44の4401に示すように、選抜指針として「開発成功率を優先する」が選択された場合、環境要因E2の項目が4以上になる要因を選択する場合、「対象システムの要求仕様に一致するシステム種別のサービスディスクリプションを保持し、経験期間が「65.4」ヶ月以上の要員」が選抜されることとなる。
そして、開発システム情報用サーバ800は、工数見積算出ルールデータ(XML)2011の登録完了通知を、工数見積算出用サーバ1000に送信する。
そして、工数見積算出用サーバ1000は、ステップS1215において、開発システム情報用サーバ800から送信された登録完了通知を受信し、ステップS1216において、登録完了通知を、クライアント(実績工数登録用端末9000)に送信する。
そして、クライアント(実績工数登録用端末9000)は、ステップS1106において、工数見積算出用サーバ1000から送信された登録完了通知を受信する。
なお、上述の説明では、選抜指針として「開発成功率を優先する」D1,環境要因として「アプリケーション開発の経験がある」E2を例として説明したが、各選抜指針、各環境要因に対しての処理も同様である。
以上の処理により、見積りと実績の誤差から環境要因の各要素を補正して、選抜指針の精度を自動的に高め、見積りと実績の誤差を縮めることが可能になる。
また、環境要因の各要素の補正では、開発プロセス,アプリケーション開発経験,プログラミングの熟練度等による要員選抜条件としての工数見積算出ルールデータ内の「選抜指針情報(要素値)」を補正していくため、保有技術やノウハウなど、技術の推移とともに変化する外部要因に自動的に対応して選抜指針の精度を向上することが可能となる。
以上示したように、要求分析段階で作成される設計ドキュメント(ユースケース図・ユースケース記述・要求仕様書)をデータベースに登録し、工数見積り時にはこれらの情報と「ルールテーブルに登録された算出条件」を利用してユースケースポイント法に定義された各係数値(「技術要因・環境要因」の各係数値)を自動算出するので、ユースケースポイント法を利用した工数見積り手順の中で、本来は専門的な知識・経験則が必要となる各係数値の算出を、特定の担当者でなくとも容易に行うことができ、工数見積り結果を定量化し、算出基準を標準化することができる(見積り作業者毎の算出値のばらつきをなくすことが可能となる)。
さらに、データベースに登録された要員の基本情報・技術経歴情報・評価情報を利用して、設計ドキュメントから抽出したソフトウェア(システム)に対する使用技術/開発手法に対する熟練度,モチベーション,リーダの能力等を判定するので、設計ドキュメントを登録することで、ソフトウェア(システム)の規模・工数だけではなく、要員の選別,選抜された要員で開発する場合の開発期間算出,選抜された要員で開発する場合の開発費用算出までを自動化することができる。
また、要員の選抜に関して、開発成功率を優先する(ユースケースポイント法に定められた「危険度」が低くなる要員を選抜),開発コスト削減を優先する(データベースの要員情報を利用して、単価の安い要員を選抜),空き要員を優先的に選択する(データベースの要員情報を利用して、空き要員を選抜)等を「選抜指針」として選択して選抜することにより、工数見積り時の状況に応じてシミュレーションを行うことができる。
さらに、「開発コスト削減を優先する」又は「空き要員を優先的に選択する」を選抜指針として要員を選抜した、又は、手動で要員を選抜した場合には、ユースケースポイント法に定義された「危険度」を判定し、該危険度が所定の閾値を越えた場合には、危険度を抑えた要員になるよう再選抜処理を行うことにより、見積り担当者が煩雑な手順を行わなくても開発成功率の高い要員を選抜することができる。
また、規定のフォーマットに従った技術経歴情報とUPnPエージェントを各技術者の端末に保持させ、端末がUPnPネットワークに参加したことに応じて、要員データベースを更新することにより、各技術者は明示的に要員データベースへの情報更新処理を指示しなくても、自身の端末に保持している技術経歴情報を更新しておくだけで要員データベースの情報を最新に保つことができる。
さらに、見積りと実績の誤差から環境要因の各要素を補正して、選抜指針の精度を自動的に高め、見積りと実績の誤差を縮めることができる。
また、保有技術やノウハウなど、技術の推移とともに変化する外部要因に自動的に(ユーザが手作業で行うことなく)対応して選抜指針の精度を客観的に向上することができる。
なお、上記各実施形態内で示した各変形例のいずれか又は全てを組み合わせた構成も全て本発明に含まれる。
また、上記実施形態内で示した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以下、図34に示すメモリマップを参照して本発明に係る工数見積支援システムを構成する各情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図34は、本発明に係る工数見積支援システムを構成する各情報処理装置で読み取り(読み出し)可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図7,図11,図14,図16,図18,図20,図23〜図27に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
100 工数見積算出ルール登録用端末
200 開発システム情報登録用端末
300 設計者用端末
400 技術者情報登録用端末
500 技術者用端末
600 工数見積書参照用端末
700 開発システム情報登録用サーバ
800 開発システム情報用サーバ
900 技術者情報格納用サーバ
1000 工数見積算出用サーバ
200 開発システム情報登録用端末
300 設計者用端末
400 技術者情報登録用端末
500 技術者用端末
600 工数見積書参照用端末
700 開発システム情報登録用サーバ
800 開発システム情報用サーバ
900 技術者情報格納用サーバ
1000 工数見積算出用サーバ
Claims (15)
- ユースケースポイント法に定義された各係数の算出条件を登録する第1の登録手段と、
ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータを登録する第2の登録手段と、
前記第1の登録手段に登録された算出条件と前記第2の登録手段に登録された設計ドキュメントデータとに基づいて、ユースケースポイント法に定義された各係数値を算出する算出手段と、
を有することを特徴とする工数見積支援システム。 - 前記要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータは、ユースケース図データ,ユースケース記述データ,要求仕様書データを含むことを特徴とする請求項1記載の工数見積支援システム。
- 前記ユースケースポイント法に定義された各係数値は、ユースケースポイント法に定義されている技術要因の係数値,環境要因の係数値を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の工数見積支援システム。
- 要員の基本情報,技術経歴情報,評価情報を登録する第3の登録手段と、
前記第3の登録手段により登録された要員の基本情報,技術経歴情報,評価情報を利用して、前記第2の登録手段に登録される設計ドキュメントから抽出したソフトウェア又はシステムに対する、前記第3の登録手段により登録された要員の能力を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された能力に基づいて要員を選抜する要員選抜手段と、
前記要員選抜手段により選抜された要員で開発する場合の開発期間を算出する開発期間算出手段と、
前記要員選抜手段により選抜された要員で開発する場合の開発費用を算出する開発費用算出手段と、
を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の工数見積支援システム。 - 前記ソフトウェア又はシステムに対する要員の能力は、前記ソフトウェアの使用技術を示す情報,前記ソフトウェア又はシステムの開発手法に対する熟練度を示す情報,モチベーションを示す情報,リーダ能力を示す情報を含むことを特徴とする請求項4記載の工数見積支援システム。
- 所定の選抜指針を選択する選択手段を設け、
前記要員選抜手段は、前記選択手段により選択された選抜指針に基づいて要員を選抜することを特徴とする請求項4又は5記載の工数見積支援システム。 - 前記選択手段は、開発成功率を優先,開発コスト削減を優先,空き要員を優先的に選択のいずれかを選抜指針として選択することを特徴とする請求項6記載の工数見積支援システム。
- 前記要員選抜手段により選抜された要員で開発する場合のユースケースポイント法に定義された危険度を算出する危険度算出手段とを設け、
前記要員選抜手段は、前記危険度算出手段により算出された危険度が所定の閾値を超えた場合には、前記危険度を低くするように、要員を再選抜することを特徴とする請求項6又は7記載の工数見積支援システム。 - 前記第3の登録手段は、技術経歴情報を保持した各技術者の使用する各情報処理装置が所定の仕様のネットワークを介して接続された際に前記各情報処理装置から出力される技術経歴情報を取得して登録することを特徴とする請求項4記載の工数見積支援システム。
- 前記所定の仕様のネットワークは、UPnPネットワークであることを特徴とする請求項9記載の工数見積支援システム。
- 開発期間の実績工数を入力する実績工数入力手段と、
前記選抜指針に基づいて要員を選抜して算出した開発期間と入力された実績工数とを比較して、誤差を算出する誤差算出手段と、
前記誤差算出手段により算出した誤差に基づいて、前記選抜指針による要員選抜方法を補正する補正手段と、
を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の工数見積り支援システム。 - 前記選抜指針は、前記環境要因に対応した要員選抜条件の閾値を含むものであり、
前記補正手段は、
前記選抜指針に対応する複数の環境要因の中から、誤差要因を影響度順に選択する誤差要因選択手段と、
前記誤差要因選択手段により選択された誤差要因の割合に応じて補正比率を算出して前記環境要因に、前記誤差算出手段により算出された誤差を分配する誤差分配手段と、
前記環境要因に対応した要員選抜条件の閾値を、前記分配された誤差に基づいて算出する閾値算出手段と、
所定のサンプル数になるまで、前記閾値算出手段により算出された閾値の平均を算出する閾値平均算出手段と、
前記閾値平均算出手段により算出された前記環境要因に対応した要員選抜条件の閾値の平均値を保持する保持手段と、
前記所定のサンプル数に達した時点で、前記環境要因に対応した要員選抜条件の閾値の平均値を、前記選抜指針に反映して前記要員選抜方法を補正する反映手段と、を有することを特徴とする請求項11記載の工数見積り支援システム。 - ユースケースポイント法に定義された各係数の算出条件をデータベースに登録する第1の登録工程と、
ソフトウェア又はシステムの要求分析段階で作成される設計ドキュメントデータをデータベースに登録する第2の登録工程と、
前記データベースに登録された算出条件と設計ドキュメントデータとに基づいて、ユースケースポイント法に定義された各係数値を算出する算出工程と、
を有することを特徴とする工数見積支援方法。 - 請求項13に記載された工数見積支援方法をコンピュータが実行するためのプログラム。
- 請求項13に記載された工数見積支援方法をコンピュータが実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004372731A JP2005209179A (ja) | 2003-12-26 | 2004-12-24 | 工数見積支援システムおよび工数見積支援方法およびプログラムおよび記録媒体 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003435859 | 2003-12-26 | ||
JP2004372731A JP2005209179A (ja) | 2003-12-26 | 2004-12-24 | 工数見積支援システムおよび工数見積支援方法およびプログラムおよび記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005209179A true JP2005209179A (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=34914391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004372731A Pending JP2005209179A (ja) | 2003-12-26 | 2004-12-24 | 工数見積支援システムおよび工数見積支援方法およびプログラムおよび記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005209179A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171362A (ja) * | 2007-01-15 | 2008-07-24 | Nomura Research Institute Ltd | システム設計支援装置 |
JP2009048580A (ja) * | 2007-08-23 | 2009-03-05 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | プロジェクト計画方法、プロジェクト計画プログラム、および、プロジェクト計画システム |
JP2019082858A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | 株式会社日立製作所 | 情報分析装置、プログラム及び方法 |
-
2004
- 2004-12-24 JP JP2004372731A patent/JP2005209179A/ja active Pending
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