JP2008171210A - 電子名刺交換プログラム、電子名刺交換装置および電子名刺交換方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避すること。
【解決手段】ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する場合に、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶しておき、電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得し、取得した交換相手候補の声紋と、記憶された交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定し、判定された結果を携帯端末で報知する。例えば、携帯端末の画面に判定された結果を表示することで、ユーザに報知する。
【選択図】 図2
【解決手段】ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する場合に、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶しておき、電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得し、取得した交換相手候補の声紋と、記憶された交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定し、判定された結果を携帯端末で報知する。例えば、携帯端末の画面に判定された結果を表示することで、ユーザに報知する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、電子名刺交換プログラム、電子名刺交換装置および電子名刺交換方法に関する。
従来より、紙資源の確保、データ管理の容易性などの観点から、紙素材の名刺に代わり、名刺に記載されている情報を電子化した電子名刺の普及が見込まれている。
例えば、特許文献1では、赤外線機能等を利用して電子名刺を交換する電子名刺カードが開示されている。
ところで、上記した従来の技術を用いても、過去において名刺交換をしていることを忘れて名刺を交換してしまう事態は回避できず、相手が自分と名刺交換したことを覚えていた場合には、相手に対して失礼となるという問題点があった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる電子名刺交換プログラム、電子名刺交換装置および電子名刺交換方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換方法をコンピュータに実行させる電子名刺交換プログラムであって、前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を所定の記憶部に記憶する交換声紋記憶手順と、前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得手順と、前記声紋取得手順が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶手順に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定手順と、前記声紋照合判定手順によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記声紋照合判定結果報知手順は、前記声紋照合判定手順によって前記交換相手候補の声紋と一致する前記交換声紋がない場合は、当該交換相手候補の携帯端末へ前記電子名刺の送信を促すメッセージをさらに報知することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記交換声紋記憶手順は、前記交換声紋に対応付けて前記相手方携帯端末のユーザの電子名刺の個人情報と交換日時とをさらに記憶し、前記電子名刺を作成する際に用いる前記個人情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された個人情報を所定の記憶部に記憶する個人情報記憶手順と、前記声紋照合判定手順によって前記交換相手候補の声紋と一致する前記交換声紋がある場合に、前記交換声紋記憶手順が記憶する当該交換声紋に対応する前記交換日時と、前記個人情報手順が記憶する前記更新日時とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する更新日時前後関係判定手順と、前記更新日時前後関係判定手順によって判定された前記交換日時と前記更新日時との前後関係を前記携帯端末で報知する更新日時前後関係報知手順と、をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記更新日時前後関係報知手順は、前記交換日時が前記更新日時の前である場合は、前記個人情報記憶手順が記憶する当該更新日時に対応する更新された個人情報と、当該更新された個人情報に基づいて作成した電子名刺の送信を促すメッセージとをさらに報知することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記ユーザが入力したデザインに従って当該ユーザの前記個人情報を構成した電子名刺を前記携帯端末に表示し、当該デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を当該ユーザから受け付けて前記交換相手候補の携帯端末に送信する電子名刺処理手順をさらにコンピュータに実行させ、前記交換声紋記憶手順は、前記交換声紋に対応付けて前記電子名刺処理手順によって送信された前記電子名刺の前記デザインをさらに記憶し、前記更新日時前後関係報知手順は、前記交換日時が前記更新日時の後である場合は、前記交換相手候補の携帯端末に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換装置であって、前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する交換声紋記憶手段と、前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得手段と、前記声紋取得手段が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶手段に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定手段と、前記声紋照合判定手段によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換方法であって、前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する交換声紋記憶工程と、前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得工程と、前記声紋取得工程が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶工程に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定工程と、前記声紋照合判定工程によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知工程と、を含んだことを特徴とする。
請求項1、6、または7の発明によれば、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶し、電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得し、取得した交換相手候補の声紋と、記憶された交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定し、判定された結果を携帯端末で報知するので、携帯端末のユーザは、挨拶を交わした相手と過去に電子名刺の交換をしたか否かを認識して対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
また、請求項2の発明によれば、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がない場合は、当該交換相手候補の携帯端末へ電子名刺の送信を促すので、携帯端末のユーザは、挨拶を交わした相手と電子名刺の交換をしたことがないことを認識して、電子名刺の交換を申し出るなどの速やかな対応をすることができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
また、請求項3の発明によれば、交換声紋に対応付けて相手方携帯端末のユーザの電子名刺の個人情報と交換日時とをさらに記憶し、電子名刺を作成する際に用いる個人情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された個人情報を所定の記憶部に記憶し、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がある場合に、記憶する当該交換声紋に対応する交換日時と、記憶する更新日時とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定し、判定された交換日時と更新日時との前後関係を携帯端末で報知するので、携帯端末のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更があるか否かを認識して、挨拶を交わした相手と対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
また、請求項4の発明によれば、交換日時が更新日時の前である場合は、記憶する当該更新日時に対応する更新された個人情報と、当該更新された個人情報に基づいて作成した電子名刺の送信を促すメッセージとをさらに報知するので、携帯端末のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更があることを認識して、更新した電子名刺の送信を申し出るなどの速やかな対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
また、請求項5の発明によれば、ユーザが入力したデザインに従って当該ユーザの個人情報を構成した電子名刺を携帯端末に表示し、当該デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を当該ユーザから受け付けて交換相手候補の携帯端末に送信し、交換声紋に対応付けて送信された電子名刺のデザインをさらに記憶し、交換日時が更新日時の後である場合は、交換相手候補の携帯端末に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知するので、携帯端末のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更がない場合でも、デザインを変更した電子名刺の送信を申し出るなどの対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る電子名刺交換プログラム、電子名刺交換装置および電子名刺交換方法の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、この発明を携帯電話に適用した場合を実施例として説明する。また、以下では、実施例1における携帯電話装置の構成および処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、続いて、実施例1と同様に、実施例2に係る携帯電話装置、実施例3に係る携帯電話装置、実施例4に係る携帯電話装置について順に説明する。
[実施例1における携帯電話装置の概要および特徴]
まず最初に、図1および図2を用いて、実施例1における携帯電話装置の主たる特徴を具体的に説明する。図1は、実施例1における携帯電話装置の概要を説明するための図であり、図2は、実施例1における携帯電話装置の特徴を説明するための図である。
まず最初に、図1および図2を用いて、実施例1における携帯電話装置の主たる特徴を具体的に説明する。図1は、実施例1における携帯電話装置の概要を説明するための図であり、図2は、実施例1における携帯電話装置の特徴を説明するための図である。
実施例1における携帯電話装置は、ユーザの個人情報を表す電子名刺を送受信して名刺交換する携帯端末に備えられることを概要とする。すわなち、実施例1における携帯電話装置を備える携帯電話は、当該携帯電話のユーザの個人情報を表す電子名刺を相手方の携帯電話に送信し、相手方の個人情報を表す電子名刺を相手方の携帯電話から受信して名刺交換する。なお、本実施例では、携帯端末として携帯電話に備えられる場合を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、PHSやPDAなどの携帯端末に備えられる場合であってもよい。
具体的には、図1に示すように、「氏名」と、所属情報である「会社名」、「部署名」および「役職」などと、連絡先情報である「住所」、「電話番号」、「FAX番号」および「メールアドレス」などとを個人情報として表す電子名刺を、「日本太郎」さんの携帯電話と「東京一郎」さんの携帯電話との間で、例えば、赤外線通信によって送受信して名刺交換する。
より具体的には、図1に示すように、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話は、「氏名:日本太郎」、「会社名:ABC株式会社」、「部署名:営業部営業一課」、「役職:課長代理」、「住所:東京都千代田区・・・・・」、「電話番号:03−xxxx−yyyy」、「FAX番号:03−aaaa―bbbb」および「メールアドレス:nihon@abc.co.jp」を表す電子名刺を「ユーザ:東京一郎」の携帯電話に送信し、「氏名:東京一郎」、「会社名:株式会社DEF」、「部署名:事業部第一事業課」、「役職:課長」、「住所:東京都新宿区・・・・・」「電話番号:03−zzzz−wwww」、「FAX番号:03−cccc-dddd」および「メールアドレス:tokyo@def.co.jp」を表す電子名刺を、「ユーザ:東京一郎」の携帯電話から受信する。
これと同様に、「ユーザ:東京一郎」の携帯電話は、「東京一郎」の個人情報を表す電子名刺を「ユーザ:日本太郎」の携帯電話に送信し、「日本太郎」の個人情報を表す電子名刺を「ユーザ:日本太郎」の携帯電話から受信する。
ここで、本発明は、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になることに主たる特徴がある。この主たる特徴について簡単に説明すると、実施例1における携帯電話装置は、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する。すなわち、図2に示すように、カードにおける携帯電話装置は、「交換声紋情報」として電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの「交換声紋」と「管理番号」とを対応付けて記憶する。例えば、「管理番号:1」と「交換声紋:パターン1」とを対応付けて記憶する。なお、図2に示すように、以下では、「交換声紋情報」を、例えば、メモリカードやSDカードのような記憶媒体に記憶させておき、これを携帯電話に直接接続して、当該携帯電話がこれを利用して、本発明に係る携帯電話装置として機能する場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、「交換声紋情報」を携帯電話に記憶させて利用する場合であっても、「交換声紋情報」を記憶する装置を携帯電話に、例えば、ネットワークを通じて接続して、利用する場合であってもよい。
そして、実施例1における携帯電話装置は、電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する。すなわち、実施例1における携帯電話装置は、電子名刺の交換相手の候補、例えば、挨拶を交わした相手の音声に基づく声紋を、携帯電話を介して取得する(図2の(1)参照)。例えば、「日本太郎」さんは、交換相手候補と挨拶を交わす際に、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話が備える音声入力ボタンを押下し、実施例1における携帯電話装置は、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話を介して交換相手候補の音声に基づく声紋を取得する。
そして、実施例1における携帯電話装置は、取得した交換相手候補の声紋と記憶された交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する。例えば、取得した交換相手候補の声紋と「交換声紋情報」にある「交換声紋」とを照合して、交換相手候補の声紋と一致するパターンがあるか否かを判定する(図2の(2)参照)。
そして、実施例1における携帯電話装置は、判定された結果を携帯端末で報知する(図2の(3)参照)。具体的には、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋があった場合は、例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋があります。電子名刺の交換済みです。」などと表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図2の(4)参照)。一方、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がない場合は、例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋がありません。」などと表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図2の(5)参照)。
さらに、実施例1における携帯電話装置は、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がない場合は、当該交換相手候補の携帯端末へ電子名刺の送信を促すメッセージをさらに報知する。例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋がありません。」との判定結果とともに、「電子名刺の送信をお勧めします。」とのメッセージをさらに「日本太郎」さんに報知する(図2の(5)参照)。なお、この際、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示してもよい。例えば、「日本太郎」さんが「Yes」のボタンを押下することによって、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話は、「日本太郎」の個人情報を表す電子名刺を「ユーザ:東京一郎」の携帯電話に送信する。
このようなことから、実施例1における携帯電話装置を用いることで、携帯電話のユーザは、挨拶を交わした相手と過去に電子名刺の交換をしたか否かを認識して対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
[実施例1における携帯電話装置の構成]
次に、図3〜6を用いて、実施例1における携帯電話装置を説明する。図3は、実施例1における携帯電話装置の構成を示すブロック図であり、図4は、交換声紋記憶部を説明するための図であり、図5は、実施例1における声紋照合部を説明するための図であり、図6は、実施例1における名刺交換処理部を説明するための図である。
次に、図3〜6を用いて、実施例1における携帯電話装置を説明する。図3は、実施例1における携帯電話装置の構成を示すブロック図であり、図4は、交換声紋記憶部を説明するための図であり、図5は、実施例1における声紋照合部を説明するための図であり、図6は、実施例1における名刺交換処理部を説明するための図である。
図3に示すように、実施例1における携帯電話装置10は、携帯電話に備えられ、入力部11と、出力部12と、通信部13と、入出力制御部I/F部14と、記憶部15と、処理部16、カード通信制御I/F部17とから構成され、カード20と接続される。
カード20は、交換声紋記憶部20aを備え、交換声紋記憶部20aは、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する。すなわち、図4に示すように、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの「交換声紋」と「管理番号」とを対応付けて記憶する。例えば、「管理番号:1」と「交換声紋:パターン1」とを対応付けて記憶する。なお、交換声紋記憶部20aは、特許請求の範囲に記載の「交換声紋記憶手順」に対応する。
入力部11は、各種情報を入力する。例えば、携帯電話であれば、マイクやテンキーやカーソルなどがこれに該当し、特に本発明に密接に関連するものとしては、処理部16による各種処理に用いる音声データの取得開始のために、例えば、ボタンなどから音声データの録音開始の指示を受け付けたり、マイクから音声データを入力したりもする。
出力部12は、各種情報を出力する。例えば、携帯電話であれば、スピーカや画面やバイブレータがこれに該当し、特に本発明に密接に関連するものとしては、後述する名刺交換処理部16cによる処理結果を、例えば、携帯電話の画面に表示したりもする。
通信部13は、他の装置との通信を制御する。例えば、携帯電話であれば、基地局との通信や、他の携帯端末との赤外線通信や、無線LANとの無線通信などを制御し、特に本発明に密接に関連するものとしては、他の携帯端末との電子名刺の通信を、例えば、赤外線通信によって制御したりもする。
入出力制御I/F部14は、入力部11、出力部12および通信部13と、記憶部15および処理部16との間におけるデータ転送を制御する。
カード通信制御部I/F部17は、記憶部15および処理部16とカード20との間におけるデータ転送を制御する。
記憶部15は、各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する。例えば、携帯電話であれば、電話番号や、メールアドレスなどを格納し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図3に示すように、取得声紋記憶部15aと、照合結果記憶部15bとを備える。取得声紋記憶部15aは、後述する声紋取得部16aが取得する声紋を記憶し、照合結果記憶部15bは、後述する声紋照合部16bが照合して判定した結果を記憶する。
処理部16は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行して携帯電話を制御し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図3に示すように、声紋取得部16aと、声紋照合部16bと、名刺交換処理部16cとを備える。ここで、声紋取得部16aは、特許請求の範囲に記載の「声紋取得手順」に対応し、声紋照合部16bは、同じく「声紋照合判定手順」に対応し、名刺交換処理部16cは、同じく「声紋照合判定結果報知手順」に対応する。
声紋取得部16aは、電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得し、その結果を、取得声紋記憶部15aに格納する。すなわち、声紋取得部16aは、電子名刺の交換相手の候補、例えば、挨拶を交わした相手の音声に基づく声紋を取得する。例えば、図2に示すように、「日本太郎」さんは、挨拶を交わす際に、「ユーザ:日本太郎」の入力部11が備える音声入力ボタンを押下し、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話を介して交換相手候補の音声に基づく声紋を取得する。なお、携帯電話に、新たな入力部11として「音声入力ボタン」を設置してもよいし、既存のボタン(例えば、「Menu」ボタンなど)を「音声入力ボタン」として機能できるように設定してもよい。
声紋照合部16bは、取得声紋記憶部15aが記憶する取得した交換相手候補の声紋と、交換声紋記憶部20aが記憶する交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定し、その結果を、照合結果記憶部15bに格納する。例えば、図5に示すように、取得した交換相手候補の声紋と「交換声紋」とを照合して、一致するパターンがあるか否かを判定する。
名刺交換処理部16cは、照合結果記憶部15bが記憶する結果を出力部12に出力して、携帯電話のユーザに報知する。具体的には、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋があった場合は、例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋があります。電子名刺の交換済みです。」などと表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図6の矢印(1)参照)。一方、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がない場合は、例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋がありません。」などと表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図6の矢印(2)参照)。
さらに、名刺交換処理部16cは、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がない場合は、当該交換相手候補の携帯端末へ電子名刺の送信を促すメッセージをさらに報知する。例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋がありません。」との判定結果とともに、「電子名刺の送信をお勧めします。」とのメッセージをさらに「日本太郎」さんに報知する(図6の矢印(2)参照)。なお、この際、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示してもよい。例えば、「日本太郎」さんが「Yes」のボタンを、入力部11を介して、押下することによって、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話は、「日本太郎」の個人情報を表す電子名刺を「ユーザ:東京一郎」の携帯電話に送信する。
[実施例1における携帯電話装置による処理の手順]
次に、図7を用いて、実施例1における携帯電話装置10による処理を説明する。図7は、実施例1における携帯電話装置の処理の手順を説明するための図である。
次に、図7を用いて、実施例1における携帯電話装置10による処理を説明する。図7は、実施例1における携帯電話装置の処理の手順を説明するための図である。
まず、実施例1における携帯電話装置10は、音声入力ボタンが押されると(ステップS701肯定)、声紋取得部16aは、電子名刺の交換相手候補の音声に基づく声紋を取得する(ステップS702)。例えば、図2に示すように、「日本太郎」さんは、挨拶を交わす際に、音声入力ボタンを押下し、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話を介して交換相手候補の音声に基づく声紋を取得する。
そして、声紋照合部16bは、取得した交換相手候補の声紋と交換声紋とを照合し(ステップS703)、一致する声紋があるか否かを判定する(ステップS704)。名刺交換処理部16cは、一致する声紋があると(ステップS704肯定)、「一致する交換声紋があり、電子名刺交換済みとの情報」を携帯電話で報知して(ステップS705)、処理を終了する。例えば、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋のパターンがあると、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋があります。電子名刺の交換済みです。」などと表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図6の矢印(1)参照)。
これに反して、一致する声紋がないと(ステップS704否定)、名刺交換処理部16cは、「一致する交換声紋がないとする情報とともに、電子名刺交換を促すメッセージ」を携帯電話で報知して(ステップS706)、処理を終了する。例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋がありません。」などと表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知するとともに、「電子名刺の送信をお勧めします。」とのメッセージをさらに「日本太郎」さんに報知する(図6の矢印(2)参照)。なお、この際、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示してもよい。
[実施例1の効果]
上記したように、実施例1によれば、電子名刺を交換した相手方携帯電話のユーザの声紋である交換声紋を記憶し、電子名刺の交換相手の候補となるユーザの声紋を取得し、取得した交換相手候補の声紋と、記憶された交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定し、判定された結果を携帯電話で報知するので、携帯電話のユーザは、挨拶を交わした相手と過去に電子名刺の交換をしたか否かを認識して対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
上記したように、実施例1によれば、電子名刺を交換した相手方携帯電話のユーザの声紋である交換声紋を記憶し、電子名刺の交換相手の候補となるユーザの声紋を取得し、取得した交換相手候補の声紋と、記憶された交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定し、判定された結果を携帯電話で報知するので、携帯電話のユーザは、挨拶を交わした相手と過去に電子名刺の交換をしたか否かを認識して対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
また、実施例1によれば、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がない場合は、当該交換相手候補の携帯電話へ電子名刺の送信を促すメッセージをさらに報知するので、携帯電話のユーザは、挨拶を交わした相手と電子名刺の交換をしたことがないことを認識して、電子名刺の交換を申し出るなどの速やかな対応をすることができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
上述した実施例1では、一致する交換声紋がない場合に、電子名刺の送信を促すメッセージを携帯電話で報知する場合を説明したが、実施例2では、一致する交換声紋があり、電子名刺の交換後に名刺が更新された場合にも、電子名刺の送信を促すメッセージを携帯電話で報知する場合について説明する。
[実施例2における携帯電話装置の概要および特徴]
まず最初に、図8を用いて、実施例2における携帯電話装置の主たる特徴を具体的に説明する。図8は、実施例2における携帯電話装置の概要および特徴を説明するための図である。
まず最初に、図8を用いて、実施例2における携帯電話装置の主たる特徴を具体的に説明する。図8は、実施例2における携帯電話装置の概要および特徴を説明するための図である。
実施例2における携帯電話装置は、実施例1と同様に、ユーザの個人情報を表す電子名刺を送受信して名刺交換する携帯電話に備えられる。
ここで、実施例2における携帯電話装置は、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋に対応付けて相手方携帯端末のユーザの電子名刺の個人情報と交換日時とをさらに記憶する。すなわち、図8の上表の「名刺交換情報」に示すように、カードにおける携帯電話装置は、「名刺交換情報」として電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの「交換声紋」とともに、「交換日時」および受信した電子名刺の個人情報を「管理番号」とを対応付けて記憶する。例えば、図1に示した「氏名:東京一郎」さんの電子名刺の個人情報(「会社名」、「部署名」、「役職」などの所属情報と、「住所」、「電話番号」、「FAX番号」、「メールアドレス」などの連絡先情報)を、「管理番号:2」、「交換声紋:パターン2」および「交換日時:2005年12月6日」と対応付けて、「名刺交換情報」として記憶する。
一方、実施例2における携帯電話装置は、電子名刺を作成する際に用いる個人情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された個人情報を記憶する。すなわち、図8の下左表および下右表に示すように、カードにおける携帯電話装置は、電子名刺に用いられる個人情報(「会社名」、「部署名」、「役職」などの所属情報と、「住所」、「電話番号」、「FAX番号」、「メールアドレス」などの連絡先情報)を、更新された「更新日時」と対応付けて、「名刺情報」として記憶する。例えば、図8の下左表に示す「名刺情報」は、携帯電話の「ユーザ:日本太郎」さんの「名刺情報」が、「更新日時:2003年4月1日」に「役職」が「係長」に更新され、さらに、「更新日時:2005年4月1日」に「役職」が「課長代理」に更新されていることを、電子名刺に用いられる個人情報とともに記憶する。この場合、「最新の更新日時」は「2005年4月1日」である。
また、図8の下右表に示す「名刺情報」は、携帯電話の「ユーザ:日本太郎」さんの「名刺情報」として、「更新日時:2005年4月1日」に「役職」が「係長」に更新され、さらに、「更新日時:2006年4月1日」に「役職」が「課長代理」に更新されていることを、電子名刺に用いられる個人情報とともに記憶する。この場合、「最新の更新日時」は「2006年4月1日」である。なお、図8の下左表および下右表では、「ユーザ:日本太郎」さんの「役職」以外の個人情報は、更新されていない。
そして、実施例2における携帯電話装置は、実施例1における携帯電話装置と同様に、電子名刺の交換相手の候補となるユーザの声紋を取得する。例えば、「日本太郎」さんは、挨拶を交わす際に(例えば、2006年12月5日に)、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話が備える音声入力ボタンを押下し、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話を介して交換相手候補の音声に基づく声紋を取得する(図8の(1)参照)。
そして、実施例2における携帯電話装置は、実施例1における携帯電話装置と同様に、取得した交換相手候補の声紋と記憶された交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する。例えば、取得した交換相手候補の声紋と「名刺交換情報」にある「交換声紋」とを照合して、交換相手候補の声紋と一致するパターンがあるか否かを判定する(図8の(2)参照)。
そして、実施例2における携帯電話装置は、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がある場合に、「名刺交換情報」が記憶する当該交換声紋に対応する「交換日時」と、「名刺情報」が記憶する「最新の更新日時」とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する(図8の(3)参照)。例えば、図8に示すように、取得した交換相手候補の声紋が、「名刺交換情報」にある「管理番号:2、交換声紋:パターン2、氏名:東京一郎」と一致する場合、「名刺交換情報」が記憶する「管理番号:2、交換声紋:パターン2」に対応する「交換日時:2005年12月6日」と、「名刺情報」が記憶する「最新の更新日時」とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する。
そして、実施例2における携帯電話装置は、判定された交換日時と更新日時との前後関係を携帯端末で報知する。具体的には、「交換日時:2005年12月6日」と、図8の下左表に示す「名刺情報」が記憶する「最新の更新日時:2005年4月1日」とを照合して、「名刺情報」が更新後に電子名刺を交換していた場合は(図8の(4−1)参照)、例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「電子名刺の交換済みです。更新ありません。」と表示して、結果を「日本太郎」さんに報知する(図8の(5−1)参照)。
一方、実施例2における携帯電話装置は、「交換日時:2005年12月6日」と、図8の下右表に示す「名刺情報」が記憶する「最新の更新日時:2006年4月1日」とを照合して、電子名刺を交換後に「名刺情報」が更新されていた場合は(図8の(4−2)参照)、例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「電子名刺の交換済みです。更新あります。」と表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図8の(5−2)参照)。
さらに、実施例2における携帯電話装置は、交換日時が更新日時の前である場合は、当該更新日時に対応する更新された「名刺情報」と、当該更新された「名刺情報」に基づいて作成した電子名刺の送信を促すメッセージとをさらに報知する。例えば、電子名刺を交換後に「名刺情報」が更新されていた場合は(図8の(4−2)参照)、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「電子名刺の交換済みです。更新あります。」とともに、『「役職」が「係長」から「課長代理」に更新されています。』 と「電子名刺の送信をお勧めします。」とのメッセージをさらに「日本太郎」さんに報知する(図8の(5−2)参照)。なお、この際、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示してもよい。例えば、「日本太郎」さんが「Yes」のボタンを押下することによって、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話は、「日本太郎」の個人情報を表す電子名刺を「ユーザ:東京一郎」の携帯電話に送信する。
このようなことから、実施例2における携帯電話装置を用いることで、携帯端末のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更があるか否かを認識して、挨拶を交わした相手と対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
[実施例2における携帯電話装置の構成]
次に、図9〜14を用いて、実施例2における携帯電話装置を説明する。図9は、実施例2における携帯電話装置の構成を示すブロック図であり、図10は、実施例2における名刺交換情報記憶部を説明するための図であり、図11は、名刺情報記憶部を説明するための図であり、図12は、実施例2における声紋照合部を説明するための図であり、図13は、前後関係判定部を説明するための図であり、図14は、実施例2における名刺交換処理部を説明するための図である。
次に、図9〜14を用いて、実施例2における携帯電話装置を説明する。図9は、実施例2における携帯電話装置の構成を示すブロック図であり、図10は、実施例2における名刺交換情報記憶部を説明するための図であり、図11は、名刺情報記憶部を説明するための図であり、図12は、実施例2における声紋照合部を説明するための図であり、図13は、前後関係判定部を説明するための図であり、図14は、実施例2における名刺交換処理部を説明するための図である。
図9に示すように、実施例2における携帯電話装置10は、図3に示した実施例1における携帯電話装置10と同様に、携帯電話に備えられ、入力部11と、出力部12と、通信部13と、入出力制御部I/F部14と、記憶部15と、処理部16、カード通信制御I/F部17とから構成され、カード20と接続されるが、前後関係判定部16dと前後関係判定結果記憶部15cを新たに備え、また、カード20に、別途、名刺交換情報記憶部20bと、名刺情報記憶部20cとを備え、さらに、名刺交換処理部16cの処理の内容が異なる。以下、これらを中心に説明する。なお、前後関係判定部16dは、特許請求の範囲に記載の「更新日時前後関係判定手順」に対応し、名刺交換処理部16cは、同じく、「声紋照合判定結果報知手順」および「更新日時前後関係報知手順」に対応する。
カード20は、名刺交換情報記憶部20bと、名刺情報記憶部20cとを備える。なお、名刺交換情報記憶部20bは、特許請求の範囲に記載の「交換声紋記憶手順」に対応し、名刺情報記憶部20cは、同じく、「個人情報記憶手順」に対応する。
名刺交換情報記憶部20bは、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋に対応付けて相手方携帯端末のユーザの電子名刺の個人情報と交換日時とをさらに記憶する。すなわち、電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの「交換声紋」とともに、「交換日時」および受信した電子名刺の内容を「管理番号」とを対応付けて記憶する。例えば、図10に示すように、「氏名:東京一郎」さんの電子名刺の個人情報(「会社名:株式会社DEF」、「部署名:事業部第一事業課」、「役職:課長」、「住所:東京都新宿区・・・・・」、「電話番号:03−zzzz−wwww」、「FAX番号:03−cccc-dddd」および「メールアドレス:tokyo@def.co.jp」)を、「管理番号:2」、「交換声紋:パターン2」および「交換日時:2005年12月6日」と対応付けて記憶する。
名刺情報記憶部20cは、電子名刺を作成する際に用いる個人情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された個人情報を記憶する。すなわち、図11示すように、電子名刺に用いられる個人情報(「会社名」、「部署名」、「役職」などの所属情報と、「住所」、「電話番号」、「FAX番号」、「メールアドレス」などの連絡先情報)を、更新された「更新日時」と対応付けて記憶する。例えば、図11の(A)に示すように、携帯電話の「ユーザ:日本太郎」さんの個人情報が、「更新日時:2003年4月1日」に「役職」が「係長」に更新され、さらに、「更新日時:2005年4月1日」に「役職」が「課長代理」に更新されていることを、電子名刺に用いられる個人情報とともに記憶する。この場合、「最新の更新日時」は「2005年4月1日」である。
また、図11の(B)に示すように、携帯電話の「ユーザ:日本太郎」さんの「名刺情報」として、「更新日時:2005年4月1日」に「役職」が「係長」に更新され、さらに、「更新日時:2006年4月1日」に「役職」が「課長代理」に更新されていることを、電子名刺に用いられる個人情報とともに記憶する。この場合、「最新の更新日時」は「2006年4月1日」である。なお、図11の(A)および(B)では、「ユーザ:日本太郎」さんの「役職」以外の個人情報は、更新されていない。
声紋取得部16aは、実施例1と同様に、電子名刺の交換相手の候補となるユーザの声紋を取得し、その結果を、取得声紋記憶部15aに格納する。例えば、「日本太郎」さんは、交換相手候補と挨拶を交わす際に(例えば、2006年12月5日に)、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話が備える音声入力ボタンを押下し、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話を介して交換相手候補の音声に基づく声紋を取得する(図8の(1)参照)。
声紋照合部16bは、取得声紋記憶部15aが記憶する取得した交換相手候補の声紋と、名刺交換情報記憶部20bが記憶する交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定し、実施例1と同様に、その結果を、照合結果記憶部15bに格納する。具体的には、取得した声紋と「名刺交換情報」にある「交換声紋」とを照合して、一致するパターンがあるか否かを判定し(図8の(2)参照)、例えば、図12に示すように、取得した声紋が、「管理番号:2、交換声紋:パターン2、氏名:東京一郎」と一致すると判定し、「管理番号:2」に対応する情報(図12の灰色で示した情報)を照合結果記憶部15bに格納する。
前後関係判定部16dは、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がある場合に、照合結果記憶部15bが記憶する当該交換声紋に対応する「交換日時」と、名刺情報記憶部20cが記憶する「最新の更新日時」とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定し、その結果を前後関係判定結果記憶部15cに格納する。例えば、図12に示すように、取得した交換相手候補の声紋が、「名刺交換情報」にある「管理番号:2、交換声紋:パターン2、氏名:東京一郎」と一致する場合、照合結果記憶部15bが記憶する「管理番号:2、交換声紋:パターン2」に対応する「交換日時:2005年12月6日」と、名刺情報記憶部20cが記憶する「最新の更新日時」とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する。例えば、図11の(A)に示す「最新の更新日時:2005年4月1日」と照合して、「名刺情報」が更新後に電子名刺を交換していると判定する(図13の(A)参照)。また、図11の(B)に示す「最新の更新日時:2006年4月1日」と照合して、電子名刺を交換後に「名刺情報」が更新されていると判定する(図13の(B)参照)。なお、本実施例では、前後関係判定部16dは、交換日時と更新日時との前後関係とともに、更新された個人情報も前後関係判定結果記憶部15cに格納する。
名刺交換処理部16cは、前後関係判定結果記憶部15cが記憶する判定結果を、出力部13に出力して、携帯電話のユーザに報知する。具体的には、図13の(A)の場合には、例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「電子名刺の交換済みです。更新ありません。」と表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図14の矢印(1)参照)。
また、名刺交換処理部16cは、例えば、図13の(B)の場合には、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「電子名刺の交換済みです。更新あります。」と表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図14の矢印(2)参照)。
さらに、名刺交換処理部16cは、交換日時が更新日時の前である場合は、前後関係判定結果記憶部15cが記憶する当該更新日時に対応する更新された個人情報と、当該更新された個人情報に基づいて作成した電子名刺の送信を促すメッセージとをさらに報知する。例えば、図13の(B)の場合には、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「電子名刺の交換済みです。更新あります。」とともに、『「役職」が「係長」から「課長代理」に更新されています。』 と「電子名刺の送信をお勧めします。」とのメッセージをさらに「日本太郎」さんに報知する(図14の矢印(2)参照)。なお、この際、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示してもよい。例えば、「日本太郎」さんが「Yes」のボタンを押下することによって、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話は、「日本太郎」の個人情報を表す電子名刺を「ユーザ:東京一郎」の携帯電話に送信する。
なお、名刺交換処理部16cは、声紋照合部16bが照合結果記憶部15bに格納した結果が、「交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がなし」の場合は、実施例1と同様に、当該交換相手候補の携帯端末へ電子名刺の送信を促すメッセージを報知する。
[実施例2における携帯電話装置による処理の手順]
次に、図15を用いて、実施例2における携帯電話装置10による処理を説明する。図15は、実施例2における携帯電話装置の処理の手順を説明するための図である。
次に、図15を用いて、実施例2における携帯電話装置10による処理を説明する。図15は、実施例2における携帯電話装置の処理の手順を説明するための図である。
まず、実施例2における携帯電話装置10は、音声入力ボタンが押されると(ステップS1501肯定)、実施例1と同様に(図7に示したステップS702〜ステップS704と同様に)、「交換相手候補の声紋の取得」と、「交換相手候補の声紋と交換声紋とを照合」と、「交換相手候補の声紋と一致する交換声紋があるか否かの判定」を行なう(ステップS1502〜ステップS1504)。
そして、名刺交換処理部16cは、一致する声紋がないと(ステップS1504否定)、「一致する交換声紋がないとする情報とともに、電子名刺交換を促すメッセージ」を携帯電話で報知して(ステップS1506)、処理を終了する。例えば、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「一致する交換声紋がありません。」などと表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知するとともに、「電子名刺の送信をお勧めします。」とのメッセージをさらに「日本太郎」さんに報知する(図6の矢印(2)参照)。なお、この際、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示してもよい。
これに反して、一致する声紋があると(ステップS1504肯定)、前後関係判定部16dは、照合結果記憶部15bが記憶する当該交換声紋に対応する「交換日時」と、名刺情報記憶部20cが記憶する「最新の更新日時」とを照合する(ステップS1505)。例えば、図12に示すように、取得した交換相手候補の声紋が、「名刺交換情報」にある「管理番号:2、交換声紋:パターン2、氏名:東京一郎」と一致する場合、照合結果記憶部15bが記憶する「管理番号:2、交換声紋:パターン2」に対応する「交換日時:2005年12月6日」と、名刺情報記憶部20cが記憶する「最新の更新日時」とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する。
そして、名刺情報更新後に名刺交換している場合(「交換日時」が「最新の更新日時」の後である場合)は(ステップS1507肯定)、名刺交換処理部16cは、その結果を携帯電話のユーザに報知して(ステップS1508)、処理を終了する。例えば、前後関係判定部16dは、図11の(A)に示す「最新の更新日時:2005年4月1日」と「交換日時:2005年12月6日」とを照合して、「名刺情報」が更新後に電子名刺を交換していると判定し(図13の(A)参照)、名刺交換処理部16cは、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「電子名刺の交換済みです。更新ありません。」と表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知する(図14の矢印(1)参照)。
これに反して、名刺情報更新後に名刺交換してない場合(「交換日時」が「最新の更新日時」の前である場合)は(ステップS1507否定)、名刺交換処理部16cは、その結果とともに、更新された情報と、当該交換相手候補の携帯端末へ電子名刺の送信を促すメッセージをさらに報知して(ステップS1509)、処理を終了する。例えば、前後関係判定部16dは、図11の(B)に示す「最新の更新日時:2006年4月1日」と「交換日時:2005年12月6日」とを照合して、電子名刺を交換後に「名刺情報」が更新されていると判定し(図13の(B)参照)、名刺交換処理部16cは、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に「電子名刺の交換済みです。更新あります。」と表示して、判定結果を「日本太郎」さんに報知するとともに、『「役職」が「係長」から「課長代理」に更新されています。』 と「電子名刺の送信をお勧めします。」とのメッセージをさらに「日本太郎」さんに報知する(図14の矢印(2)参照)。
[実施例2の効果]
上記したように、実施例2によれば、交換声紋に対応付けて相手方携帯端末のユーザの電子名刺の個人情報と交換日時とを名刺交換情報記憶部20bに記憶し、電子名刺を作成する際に用いる名刺情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された名刺情報を名刺情報記憶部20cに記憶し、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がある場合に、名刺交換情報記憶部20bが記憶する当該交換声紋に対応する交換日時と、名刺情報記憶部20cが記憶する更新日時とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定し、判定された交換日時と更新日時との前後関係を携帯電話で報知するので、形態電話のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更があるか否かを認識して、挨拶を交わした相手と対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
上記したように、実施例2によれば、交換声紋に対応付けて相手方携帯端末のユーザの電子名刺の個人情報と交換日時とを名刺交換情報記憶部20bに記憶し、電子名刺を作成する際に用いる名刺情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された名刺情報を名刺情報記憶部20cに記憶し、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がある場合に、名刺交換情報記憶部20bが記憶する当該交換声紋に対応する交換日時と、名刺情報記憶部20cが記憶する更新日時とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定し、判定された交換日時と更新日時との前後関係を携帯電話で報知するので、形態電話のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更があるか否かを認識して、挨拶を交わした相手と対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
また、実施例2によれば、交換日時が更新日時の前である場合は、当該更新日時に対応する更新された名刺情報と、当該更新された名刺情報に基づいて作成した電子名刺の送信を促すメッセージとをさらに携帯電話で報知するので、携帯電話のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更があることを認識して、更新した電子名刺の送信を申し出るなどの速やかな対応をすることができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
上述した実施例2では、一致する交換声紋があり、電子名刺の交換後に名刺が更新された場合に、電子名刺の送信を促すメッセージを携帯電話で報知する場合を説明したが、実施例3では、一致する交換声紋があり、電子名刺の交換後に名刺が更新されていない場合には、デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを携帯電話で報知する場合について説明する。
[実施例3における携帯電話装置の概要および特徴]
まず最初に、図16−1および図16−2を用いて、実施例3における携帯電話装置の主たる特徴を具体的に説明する。図16−1および図16−2は、実施例3における携帯電話装置の概要および特徴を説明するための図である。
まず最初に、図16−1および図16−2を用いて、実施例3における携帯電話装置の主たる特徴を具体的に説明する。図16−1および図16−2は、実施例3における携帯電話装置の概要および特徴を説明するための図である。
実施例3における携帯電話装置は、実施例1および実施例2と同様に、ユーザの個人情報を表す電子名刺を送受信して名刺交換する携帯電話に備えられる。
実施例3における携帯電話装置は、ユーザが入力したデザインに従って当該ユーザの個人情報を構成した電子名刺を携帯電話の画面に表示し、当該デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を当該ユーザから受け付けて交換相手候補の携帯電話に送信する。具体的には、図16−1に示すように、「ユーザ:日本太郎」が指定した「デザイン情報」にある名刺デザイン(No.1、No.2、No.3)に従って、「ユーザ:日本太郎」さんの「名刺情報(更新日時:2005年4月1日)」を構成して、携帯電話の画面に表示し(図16−1の下図参照)、例えば、No.1の名刺デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を「ユーザ:日本太郎」から受け付けて「ユーザ:東京一郎」の携帯電話に送信する(図1参照)。
ここで、実施例3における携帯電話装置は、交換声紋に対応付けて送信された電子名刺の名刺デザインをさらに記憶する。すなわち、図16−2に示すように、カードにおける携帯電話装置は、「名刺交換情報」として電子名刺を交換した相手方携帯電話のユーザの「交換声紋」、「交換日時」および『受信した電子名刺の「個人情報」』とともに、相手方携帯電話に送信した電子名刺の「名刺デザイン」を「管理番号」とを対応付けて記憶する。例えば、図1に示した「氏名:東京一郎」さんの電子名刺の個人情報(「会社名」、「部署名」、「役職」などの所属情報と、「住所」、「電話番号」、「FAX番号」、「メールアドレス」などの連絡先情報)を、「管理番号:2」、「交換声紋:パターン2」、「交換日時:2005年12月6日」および「名刺デザイン:No.1」と対応付けて、「名刺交換情報」として記憶する。
そして、実施例3における携帯電話装置は、実施例1および実施例2における携帯電話装置と同様に、電子名刺の交換相手の候補となるユーザの声紋を取得する。例えば、「日本太郎」さんは、挨拶を交わす際に(例えば、2006年12月5日に)、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話が備える音声入力ボタンを押下し、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話を介して交換相手候補の音声に基づく声紋を取得する(図16−2の(1)参照)。
そして、実施例3における携帯電話装置は、実施例1および実施例2における携帯電話装置と同様に、取得した交換相手候補の声紋と記憶された交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する。例えば、取得した交換相手候補の声紋と「名刺交換情報」にある「交換声紋」とを照合して、交換相手候補の声紋と一致するパターンがあるか否かを判定する(図16−2の(2)参照)。
そして、実施例3における携帯電話装置は、実施例2における携帯電話装置と同様に、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がある場合に、「名刺交換情報」が記憶する当該交換声紋に対応する「交換日時」と、「名刺情報」が記憶する「最新の更新日時」とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する(図16−2の(3)参照)。例えば、図16−2に示すように、取得した交換相手候補の声紋が、「名刺交換情報」にある「管理番号:2、交換声紋:パターン2、氏名:東京一郎」と一致する場合、「名刺交換情報」が記憶する「管理番号:2、交換声紋:パターン2」に対応する「交換日時:2005年12月6日」と、「名刺情報」が記憶する「最新の更新日時:2005年4月1日」とを照合して、「名刺情報」が更新後に電子名刺を交換していると判定する(図16−2の(4)参照)。その際、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話が「ユーザ:東京一郎」の携帯電話に送信した電子名刺の「名刺デザイン」が「No.1」であることも取得する。
そして、実施例3における携帯電話装置は、交換日時が更新日時の後である場合は、交換相手候補の携帯電話に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知する。具体的には、図16−2に示すように、「名刺情報」が更新後に電子名刺を交換していた場合は、例えば、「ユーザ:日本太郎」さんの携帯電話の画面に、「電子名刺の交換済みです。以前交換した名刺のデザインは、No.1です。デザインを変更した電子名刺を送信することをお勧めします。」と表示する(図16−2の(5)参照)。さらに、この際、「デザインを変更しますか?」のメッセージを、「Yes」および「No」のボタンとともに表示し、「デザインを指定してください」のメッセージを、「名刺デザイン:No.1」以外の「名刺デザイン」である「No.2」および「No.3」を指定するラジオボタンとともに表示し、「構成を確認しますか?」のメッセージを、指定した「名刺デザイン」に従って構成した「電子名刺」を携帯電話の画面で確認するか否かを選択する「Yes」および「No」のボタンとともに表示し、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示する(図16−2の(5)参照)。
このようなことから、実施例3における携帯電話装置を用いることで、携帯電話のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更がない場合でも、デザインを変更した電子名刺の送信を申し出るなどの対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
[実施例3における携帯電話装置の構成]
次に、図17〜21を用いて、実施例3における携帯電話装置を説明する。図17は、実施例3における携帯電話装置の構成を示すブロック図であり、図18は、実施例3における名刺交換情報記憶部を説明するための図であり、図19は、デザイン情報記憶部を説明するための図であり、図20は、実施例3における声紋照合部を説明するための図であり、図21は、実施例3における名刺交換処理部を説明するための図である。
次に、図17〜21を用いて、実施例3における携帯電話装置を説明する。図17は、実施例3における携帯電話装置の構成を示すブロック図であり、図18は、実施例3における名刺交換情報記憶部を説明するための図であり、図19は、デザイン情報記憶部を説明するための図であり、図20は、実施例3における声紋照合部を説明するための図であり、図21は、実施例3における名刺交換処理部を説明するための図である。
図17に示すように、実施例3における携帯電話装置10は、図9に示した実施例2における携帯電話装置10と同様に、携帯電話に備えられ、入力部11と、出力部12と、通信部13と、入出力制御部I/F部14と、記憶部15と、処理部16、カード通信制御I/F部17とから構成され、カード20と接続されるが、カード20にデザイン情報記憶部20dを新たに備え、さらに、名刺交換処理部16cの処理の内容が異なる。以下、これらを中心に説明する。なお、名刺交換処理部16cは、特許請求の範囲に記載の「声紋照合判定結果報知手順」、「更新日時前後関係報知手順」および「電子名刺処理手順」に対応する。
デザイン情報記憶部20dは、カード20に備えられ、携帯電話のユーザの個人情報を電子名刺として構成するデザインを記憶する。例えば、図19に示すように、「名刺デザイン:No.1」と「表記:日本語」と「形態:横書き」と「写真:無し」とを対応付けて記憶する。なお、本発明はこれに限られるものではなく、「表記」として「アルファベット」や、「写真」の有無の他に「似顔絵」の有無など様々なデザインを記憶してもよい。
名刺交換処理部16cは、ユーザが入力したデザインに従って当該ユーザの個人情報を構成した電子名刺を携帯電話の画面に表示し、当該デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を当該ユーザから受け付けて交換相手候補の携帯電話に送信する。例えば、名刺交換処理部16cは、「ユーザ:日本太郎」が携帯電話の入力部11を介して「デザイン情報記憶部20cが記憶するデザイン」の中から指定したデザインに従って、「ユーザ:日本太郎」の個人情報を構成した電子名刺を携帯電話の画面に表示する。例えば、図16−1に示すように、「名刺デザイン:No.1」が指定されると、「表記:日本語」と「形態:横書き」と「写真:無し」で構成した電子名刺を「ユーザ:日本太郎」の携帯電話の画面に表示し、「ユーザ:日本太郎」から入力部11を介して送信許可を受け付けた場合に、交換相手候補の携帯電話に送信する。
名刺交換情報記憶部20bは、交換声紋に対応付けて送信された電子名刺の名刺デザインをさらに記憶する。すなわち、図18に示すように、名刺交換情報記憶部20bは、電子名刺を交換した相手方携帯電話のユーザの「交換声紋」、「交換日時」および『受信した電子名刺の「個人情報」』とともに、相手方携帯電話に送信した電子名刺の「名刺デザイン」を「管理番号」とを対応付けて記憶する。例えば、「氏名:東京一郎」さんの電子名刺の個人情報(「会社名:株式会社DEF」、「部署名:事業部第一事業課」、「役職:課長」、「住所:東京都新宿区・・・・・」、「電話番号:03−zzzz−wwww」、「FAX番号:03−cccc-dddd」および「メールアドレス:tokyo@def.co.jp」)を、「管理番号:2」、「交換声紋:パターン2」、「交換日時:2005年12月6日」および「名刺デザイン:No.1」と対応付けて記憶する。
声紋取得部16aは、実施例1および実施例2と同様に、電子名刺の交換相手の候補となるユーザの声紋を取得し、その結果を、取得声紋記憶部15aに格納する。例えば、「日本太郎」さんは、交換相手候補と挨拶を交わす際に(例えば、2006年12月5日に)、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話が備える音声入力ボタンを押下し、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話を介して交換相手候補の音声に基づく声紋を取得する(図16−2の(1)参照)。
声紋照合部16bは、実施例2と同様に、取得声紋記憶部15aが記憶する取得した交換相手候補の声紋と、名刺交換情報記憶部20bが記憶する交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定し、その結果を、照合結果記憶部15bに格納する。例えば、図20に示すように、取得した声紋が、「管理番号:2、交換声紋:パターン2、氏名:東京一郎」と一致すると判定し、「管理番号:2」に対応する情報(図20の灰色で示した情報)を照合結果記憶部15bに格納する。
前後関係判定部16dは、交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がある場合に、照合結果記憶部15bが記憶する当該交換声紋に対応する「交換日時」と、名刺情報記憶部20cが記憶する「最新の更新日時」とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定し、その結果を前後関係判定結果記憶部15cに格納する。例えば、「管理番号:2、交換声紋:パターン2」に対応する「交換日時:2005年12月6日」(図20参照)と、名刺情報記憶部20cが記憶する「最新の更新日時:2005年4月1日」(図16の「名刺情報」参照)とを照合して、「名刺情報」が更新後に電子名刺を交換していると判定し、その際、「ユーザ:日本太郎」の携帯電話が「ユーザ:東京一郎」の携帯電話に送信した電子名刺の「名刺デザイン」が「No.1」であることも取得する。
ここで、名刺交換処理部16cは、交換日時が更新日時の後である場合は、交換相手候補の携帯電話に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知する。具体的には、図21に示すように、「名刺情報」が更新後に電子名刺を交換していたので、例えば、「ユーザ:日本太郎」さんの携帯電話の画面に、「電子名刺の交換済みです。以前交換した名刺のデザインは、No.1です。デザインを変更した電子名刺を送信することをお勧めします。」と表示する。さらに、この際、「デザインを変更しますか?」のメッセージを、「Yes」および「No」のボタンとともに表示し、「デザインを指定してください」のメッセージを、「名刺デザイン:No.1」以外の「名刺デザイン」である「No.2」および「No.3」を指定するラジオボタンとともに表示し、「構成を確認しますか?」のメッセージを、指定した「名刺デザイン」に従って構成した「電子名刺」を携帯電話の画面で確認するか否かを選択する「Yes」および「No」のボタンとともに表示し、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示する。
なお、名刺交換処理部16cは、声紋照合部16bが照合結果記憶部15bに格納した結果が、「交換相手候補の声紋と一致する交換声紋がなし」の場合は、実施例1および実施例2と同様に、当該交換相手候補の携帯端末へ電子名刺の送信を促すメッセージを報知する。
また、名刺交換処理部16cは、前後関係判定部16dが前後関係判定結果記憶部15cに格納した結果が、「交換日時が更新日時の前」である場合は、実施例2と同様に、当該更新日時に対応する更新された個人情報と、当該更新された個人情報に基づいて作成した電子名刺の送信を促すメッセージとを報知する。
[実施例3における携帯電話装置による処理の手順]
次に、図22を用いて、実施例3における携帯電話装置10による処理を説明する。図22は、実施例3における携帯電話装置の処理の手順を説明するための図である。
次に、図22を用いて、実施例3における携帯電話装置10による処理を説明する。図22は、実施例3における携帯電話装置の処理の手順を説明するための図である。
まず、実施例3における携帯電話装置10は、音声入力ボタンが押されると(ステップS2201肯定)、実施例2と同様に(図15に示したステップS1502〜ステップS1504と同様に)、「交換相手候補の声紋の取得」と、「交換相手候補の声紋と交換声紋とを照合」と、「交換相手候補の声紋と一致する交換声紋があるか否かの判定」を行なう(ステップS2202〜ステップS2204)。
そして、名刺交換処理部16cは、一致する声紋がないと(ステップS2204否定)、実施例1および実施例2と同様に、「一致する交換声紋がないとする情報とともに、電子名刺交換を促すメッセージ」を携帯電話で報知して(ステップS2206)、処理を終了する。
これに反して、一致する声紋があると(ステップS2204肯定)、前後関係判定部16dは、実施例2と同様に、照合結果記憶部15bが記憶する当該交換声紋に対応する「交換日時」と、名刺情報記憶部20cが記憶する「最新の更新日時」とを照合する(ステップS2205)。
そして、名刺情報更新後に名刺交換してない場合(「交換日時」が「最新の更新日時」の前である場合)は(ステップS2207否定)、実施例2と同様に、名刺交換処理部16cは、その結果とともに、更新された情報と、当該交換相手候補の携帯端末へ電子名刺の送信を促すメッセージをさらに報知して(ステップS2209)、処理を終了する。
これに反して、名刺情報更新後に名刺交換している場合(「交換日時」が「最新の更新日時」の後である場合)は(ステップS2207肯定)、名刺交換処理部16cは、交換相手候補の携帯電話に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知して(ステップS2209)、処理を終了する。
具体的には、図21に示すように、「名刺情報」が更新後に電子名刺を交換していたので、例えば、「ユーザ:日本太郎」さんの携帯電話の画面に、「電子名刺の交換済みです。以前交換した名刺のデザインは、No.1です。デザインを変更した電子名刺を送信することをお勧めします。」と表示する。さらに、この際、「デザインを変更しますか?」のメッセージを、「Yes」および「No」のボタンとともに表示し、「デザインを指定してください」のメッセージを、「名刺デザイン:No.1」以外の「名刺デザイン」である「No.2」および「No.3」を指定するラジオボタンとともに表示し、「構成を確認しますか?」のメッセージを、指定した「名刺デザイン」に従って構成した「電子名刺」を携帯電話の画面で確認するか否かを選択する「Yes」および「No」のボタンとともに表示し、「送信しますか?」のメッセージを、電子名刺の送信を許可するボタンである「Yes」と、送信を許可しないボタンである「No」とともに表示する。
[実施例3の効果]
上記したように、実施例3によれば、ユーザが入力したデザインに従って当該ユーザの個人情報を構成した電子名刺を携帯電話に表示し、当該デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を当該ユーザから受け付けて交換相手候補の携帯電話に送信でき、交換声紋に対応付けて送信された電子名刺のデザインをさらに記憶し、交換日時が更新日時の後である場合は、交換相手候補の携帯電話に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知するので、携帯端末のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更がない場合でも、デザインを変更した電子名刺の送信を申し出るなどの対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
上記したように、実施例3によれば、ユーザが入力したデザインに従って当該ユーザの個人情報を構成した電子名刺を携帯電話に表示し、当該デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を当該ユーザから受け付けて交換相手候補の携帯電話に送信でき、交換声紋に対応付けて送信された電子名刺のデザインをさらに記憶し、交換日時が更新日時の後である場合は、交換相手候補の携帯電話に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知するので、携帯端末のユーザは、挨拶を交わした相手と過去交換した電子名刺に変更がない場合でも、デザインを変更した電子名刺の送信を申し出るなどの対応することができ、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になる。
さて、これまで実施例1〜3における携帯電話装置について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例4における携帯電話装置として、種々の異なる実施例を(1)〜(6)に区分けして説明する。
(1)記憶部
上記の実施例1〜3では、携帯端末に接続されるカードに格納される記憶部が記憶する情報を処理する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図23の(A)に示すように、携帯端末の内部に「名刺交換情報」や「名刺情報」などを記憶する記憶部を備えて、これらの情報を処理する場合であってもよく、あるいは、図23の(B)に示すように、記憶部が別途サーバ装置などに格納され、記憶部が記憶する情報を、携帯端末がネットワークなどの無線通信を介して取得して処理する場合であってもよい。
上記の実施例1〜3では、携帯端末に接続されるカードに格納される記憶部が記憶する情報を処理する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図23の(A)に示すように、携帯端末の内部に「名刺交換情報」や「名刺情報」などを記憶する記憶部を備えて、これらの情報を処理する場合であってもよく、あるいは、図23の(B)に示すように、記憶部が別途サーバ装置などに格納され、記憶部が記憶する情報を、携帯端末がネットワークなどの無線通信を介して取得して処理する場合であってもよい。
また、上記の実施例2および実施例3では、処理に用いられる複数の記憶部がすべて格納されている場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯端末との間で分散して格納する場合であってもよい。例えば、図9に示す名刺情報記憶部20cを携帯電話装置10の記憶部15に分散して格納する場合であってもよい。
(2)アプリケーション
上記の実施例1〜3では、電子名刺交換方法を実施するアプリケーションが携帯端末に備わっている場合について説明したが、本発明はこれで限定されるものではなく、図23の(C)に示すように、当該アプリケーションが携帯端末と通信可能な装置に備えられる場合であってもよい。例えば、携帯端末は、入力した交換候補相手の音声データを当該装置に送信し、当該装置は、受信した音声データから声紋を取得して、取得した声紋を処理した結果を当該携帯端末に報知する場合であってもよい。
上記の実施例1〜3では、電子名刺交換方法を実施するアプリケーションが携帯端末に備わっている場合について説明したが、本発明はこれで限定されるものではなく、図23の(C)に示すように、当該アプリケーションが携帯端末と通信可能な装置に備えられる場合であってもよい。例えば、携帯端末は、入力した交換候補相手の音声データを当該装置に送信し、当該装置は、受信した音声データから声紋を取得して、取得した声紋を処理した結果を当該携帯端末に報知する場合であってもよい。
(3)報知方法
上記の実施例1〜3では、処理結果を携帯端末の画面に表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、音声やバイブレータなどの携帯端末が有する他の出力機能を用いる場合であってもよい。例えば、取得した声紋が交換声紋に一致しない場合は、携帯端末一回振動させるなどしてユーザに報知してもよい。
上記の実施例1〜3では、処理結果を携帯端末の画面に表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、音声やバイブレータなどの携帯端末が有する他の出力機能を用いる場合であってもよい。例えば、取得した声紋が交換声紋に一致しない場合は、携帯端末一回振動させるなどしてユーザに報知してもよい。
(4)交換相手候補
上記の実施例1〜3では、交換相手候補が一人の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、交換相手候補が複数の場合であってもよい。例えば、複数の交換相手候補と挨拶を行なって、複数の声紋を取得して処理を行ってもよい。
上記の実施例1〜3では、交換相手候補が一人の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、交換相手候補が複数の場合であってもよい。例えば、複数の交換相手候補と挨拶を行なって、複数の声紋を取得して処理を行ってもよい。
(5)システム構成等
また、上記の実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動でおこなうこともでき(例えば、入力した音声データから自動的に声紋を取得するのではなく、ユーザからの声紋取得要求を受け付けるなど)、あるいは、手動的におこなうものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、図10に示す名刺交換情報など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上記の実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動でおこなうこともでき(例えば、入力した音声データから自動的に声紋を取得するのではなく、ユーザからの声紋取得要求を受け付けるなど)、あるいは、手動的におこなうものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、図10に示す名刺交換情報など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各処理部および各記憶部の分散・統合の具体的形態(例えば、図9の形態など)は図示のものに限られず、例えば、前後関係判定部16dと名刺交換処理部16cとを統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(6)電子名刺交換プログラム
ところで上記の実施例1〜3では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行するようにしてもよい。そこで以下では、図24を用いて、上記の実施例1に示した携帯電話装置10と同様の機能を有する電子名刺交換プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図24は、実施例1における電子名刺交換プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
ところで上記の実施例1〜3では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行するようにしてもよい。そこで以下では、図24を用いて、上記の実施例1に示した携帯電話装置10と同様の機能を有する電子名刺交換プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図24は、実施例1における電子名刺交換プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図24に示すように、情報処理装置としてのコンピュータ240は、キーボード241、ディスプレイ242、CPU243、ROM244、HDD245、RAM246およびカード通信制御I/F部17をバス247などで接続して構成され、さらに、カード20に接続される。
ROM244には、上記の実施例1に示した携帯電話装置10と同様の機能を発揮する電子名刺交換プログラム、つまり、図24に示すように、声紋取得プログラム244a、声紋照合プログラム244b、名刺交換処理プログラム244cが予め記憶されている。なお、これらのプログラム244a〜244cについては、図3に示した携帯電話装置10の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。
そして、CPU243が、これらのプログラム244a〜244cをROM244から読みだして実行することで、図24に示すように、各プログラム244a〜244cは、声紋取得プロセス243a、声紋照合プロセス243b、名刺交換処理プロセス243cとして機能するようになる。なお、各プロセス243a〜243cは、図3に示した、声紋取得部16a、声紋照合部16b、名刺交換処理部16cにそれぞれ対応する。
そしてCPU243は、カード20からカード通信制御I/F部17を介して交換声紋データ246bを登録し、RAM246に格納された取得声紋記憶データ246aと、交換声紋記憶データ246bと、照合結果記憶データ246cとに基づいて電子名刺交換処理を実行する。
なお、上記した各プログラム244a〜244cについては、必ずしも最初からROM244に記憶させておく必要はなく、例えばコンピュータ240に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ240の内外に備えられるHDDなどの「固定用物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ240に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ240がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
(付記1)ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換方法をコンピュータに実行させる電子名刺交換プログラムであって、
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を所定の記憶部に記憶する交換声紋記憶手順と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得手順と、
前記声紋取得手順が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶手順に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定手順と、
前記声紋照合判定手順によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする電子名刺交換プログラム。
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を所定の記憶部に記憶する交換声紋記憶手順と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得手順と、
前記声紋取得手順が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶手順に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定手順と、
前記声紋照合判定手順によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする電子名刺交換プログラム。
(付記2)前記声紋照合判定結果報知手順は、前記声紋照合判定手順によって前記交換相手候補の声紋と一致する前記交換声紋がない場合は、当該交換相手候補の携帯端末へ前記電子名刺の送信を促すメッセージをさらに報知することを特徴とする付記1に記載の電子名刺交換プログラム。
(付記3)前記交換声紋記憶手順は、前記交換声紋に対応付けて前記相手方携帯端末のユーザの電子名刺の個人情報と交換日時とをさらに記憶し、
前記電子名刺を作成する際に用いる前記個人情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された個人情報を所定の記憶部に記憶する個人情報記憶手順と、
前記声紋照合判定手順によって前記交換相手候補の声紋と一致する前記交換声紋がある場合に、前記交換声紋記憶手順が記憶する当該交換声紋に対応する前記交換日時と、前記個人情報手順が記憶する前記更新日時とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する更新日時前後関係判定手順と、
前記更新日時前後関係判定手順によって判定された前記交換日時と前記更新日時との前後関係を前記携帯端末で報知する更新日時前後関係報知手順と、
をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする付記1または2に記載の電子名刺交換プログラム。
前記電子名刺を作成する際に用いる前記個人情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された個人情報を所定の記憶部に記憶する個人情報記憶手順と、
前記声紋照合判定手順によって前記交換相手候補の声紋と一致する前記交換声紋がある場合に、前記交換声紋記憶手順が記憶する当該交換声紋に対応する前記交換日時と、前記個人情報手順が記憶する前記更新日時とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する更新日時前後関係判定手順と、
前記更新日時前後関係判定手順によって判定された前記交換日時と前記更新日時との前後関係を前記携帯端末で報知する更新日時前後関係報知手順と、
をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする付記1または2に記載の電子名刺交換プログラム。
(付記4)前記更新日時前後関係報知手順は、前記交換日時が前記更新日時の前である場合は、前記個人情報記憶手順が記憶する当該更新日時に対応する更新された個人情報と、当該更新された個人情報に基づいて作成した電子名刺の送信を促すメッセージとをさらに報知することを特徴とする付記3に記載の電子名刺交換プログラム。
(付記5)前記ユーザが入力したデザインに従って当該ユーザの前記個人情報を構成した電子名刺を前記携帯端末に表示し、当該デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を当該ユーザから受け付けて前記交換相手候補の携帯端末に送信する電子名刺処理手順をさらにコンピュータに実行させ、
前記交換声紋記憶手順は、前記交換声紋に対応付けて前記電子名刺処理手順によって送信された前記電子名刺の前記デザインをさらに記憶し、
前記更新日時前後関係報知手順は、前記交換日時が前記更新日時の後である場合は、前記交換相手候補の携帯端末に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知することを特徴とする請求項4に記載の電子名刺交換プログラム。
前記交換声紋記憶手順は、前記交換声紋に対応付けて前記電子名刺処理手順によって送信された前記電子名刺の前記デザインをさらに記憶し、
前記更新日時前後関係報知手順は、前記交換日時が前記更新日時の後である場合は、前記交換相手候補の携帯端末に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知することを特徴とする請求項4に記載の電子名刺交換プログラム。
(付記6)ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換装置であって、
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する交換声紋記憶手段と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得手段と、
前記声紋取得手段が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶手段に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定手段と、
前記声紋照合判定手段によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知手段と、
を備えたことを特徴とする電子名刺交換装置。
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する交換声紋記憶手段と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得手段と、
前記声紋取得手段が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶手段に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定手段と、
前記声紋照合判定手段によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知手段と、
を備えたことを特徴とする電子名刺交換装置。
(付記7)ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換方法であって、
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する交換声紋記憶工程と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得工程と、
前記声紋取得工程が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶工程に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定工程と、
前記声紋照合判定工程によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知工程と、
を含んだことを特徴とする電子名刺交換方法。
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する交換声紋記憶工程と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得工程と、
前記声紋取得工程が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶工程に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定工程と、
前記声紋照合判定工程によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知工程と、
を含んだことを特徴とする電子名刺交換方法。
以上のように、本発明に係る電子名刺交換プログラム、電子名刺交換装置および電子名刺交換方法は、ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する場合に有用であり、特に、電子名刺の交換に際して、相手に対する失礼を回避することが可能になることに適する。
10 携帯電話装置
11 入力部
12 出力部
13 通信部
14 入出力制御I/F部
15 記憶部
15a 取得声紋記憶部
15b 照合結果記憶部
16 処理部
16a 声紋取得部
16b 声紋照合部
16c 名刺交換処理部
17 カード通信制御I/F部
20 カード
20a 交換声紋記憶部
11 入力部
12 出力部
13 通信部
14 入出力制御I/F部
15 記憶部
15a 取得声紋記憶部
15b 照合結果記憶部
16 処理部
16a 声紋取得部
16b 声紋照合部
16c 名刺交換処理部
17 カード通信制御I/F部
20 カード
20a 交換声紋記憶部
Claims (7)
- ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換方法をコンピュータに実行させる電子名刺交換プログラムであって、
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を所定の記憶部に記憶する交換声紋記憶手順と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得手順と、
前記声紋取得手順が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶手順に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定手順と、
前記声紋照合判定手順によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする電子名刺交換プログラム。 - 前記声紋照合判定結果報知手順は、前記声紋照合判定手順によって前記交換相手候補の声紋と一致する前記交換声紋がない場合は、当該交換相手候補の携帯端末へ前記電子名刺の送信を促すメッセージをさらに報知することを特徴とする請求項1に記載の電子名刺交換プログラム。
- 前記交換声紋記憶手順は、前記交換声紋に対応付けて前記相手方携帯端末のユーザの電子名刺の個人情報と交換日時とをさらに記憶し、
前記電子名刺を作成する際に用いる前記個人情報が更新された場合に、更新日時と対応付けて更新された個人情報を所定の記憶部に記憶する個人情報記憶手順と、
前記声紋照合判定手順によって前記交換相手候補の声紋と一致する前記交換声紋がある場合に、前記交換声紋記憶手順が記憶する当該交換声紋に対応する前記交換日時と、前記個人情報手順が記憶する前記更新日時とを照合して、当該交換日時と当該更新日時との前後関係を判定する更新日時前後関係判定手順と、
前記更新日時前後関係判定手順によって判定された前記交換日時と前記更新日時との前後関係を前記携帯端末で報知する更新日時前後関係報知手順と、
をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の電子名刺交換プログラム。 - 前記更新日時前後関係報知手順は、前記交換日時が前記更新日時の前である場合は、前記個人情報記憶手順が記憶する当該更新日時に対応する更新された個人情報と、当該更新された個人情報に基づいて作成した電子名刺の送信を促すメッセージとをさらに報知することを特徴とする請求項3に記載の電子名刺交換プログラム。
- 前記ユーザが入力したデザインに従って当該ユーザの前記個人情報を構成した電子名刺を前記携帯端末に表示し、当該デザインに従って構成された電子名刺の送信許可を当該ユーザから受け付けて前記交換相手候補の携帯端末に送信する電子名刺処理手順をさらにコンピュータに実行させ、
前記交換声紋記憶手順は、前記交換声紋に対応付けて前記電子名刺処理手順によって送信された前記電子名刺の前記デザインをさらに記憶し、
前記更新日時前後関係報知手順は、前記交換日時が前記更新日時の後である場合は、前記交換相手候補の携帯端末に当該デザインを変更した電子名刺の送信を促すメッセージを報知することを特徴とする請求項4に記載の電子名刺交換プログラム。 - ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換装置であって、
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する交換声紋記憶手段と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得手段と、
前記声紋取得手段が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶手段に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定手段と、
前記声紋照合判定手段によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知手段と、
を備えたことを特徴とする電子名刺交換装置。 - ユーザの個人情報を表す電子名刺を携帯端末間で送受信して名刺交換する電子名刺交換方法であって、
前記電子名刺を交換した相手方携帯端末のユーザの声紋である交換声紋を記憶する交換声紋記憶工程と、
前記電子名刺の交換相手の候補となる交換相手候補の声紋を取得する声紋取得工程と、
前記声紋取得工程が取得した交換相手候補の声紋と、前記交換声紋記憶工程に記憶された前記交換声紋とを照合して、一致する声紋があるか否かを判定する声紋照合判定工程と、
前記声紋照合判定工程によって判定された結果を前記携帯端末で報知する声紋照合判定結果報知工程と、
を含んだことを特徴とする電子名刺交換方法。
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