JP2008170773A - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】形成装置と搬送装置を装備した生産ラインを用いたカラーフィルタの製造方法で、ライン途中で発生したMVAフォトレジストコート処理不良の基板からレジストを剥膜再生時、既存ラインを利用し、装置停止が最小限で、自動運営により、MVA用フォトレジスト剥離方法を提供し、再生基板を再利用するカラーフィルタの製造方法を提供すること。
【解決手段】MVAパターンを形成のプロセス処理ラインを用いて、レジストコート処理不良の基板からレジストを剥膜するMVA用フォトレジスト剥離方法であるプロセス処理及び基板の動作を逐次管理するプロセスをプロセス制御部に登録し、MVA用フォトレジスト剥離方法であるプロキシミティ露光装置の露光処理の条件がNG情報レシピ、露光ギャップが500μm〜1000μm、且つ露光量が150mJ/cm2〜200mJ/cm2により全面露光する工程を含むカラーフィルタの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォトリソグラフィ法を利用してカラーフィルタを製造するための生産ラインを用いたカラーフィルタの製造方法であり、MVA(分割垂直配向:ポジ型フォトレジスト製)の剥離方法を含むカラーフィルタの製造方法に関する。
従来のカラーフィルタの製造工程には、ガラス基板上に、遮光パターンのブラックマトリックス(BM)層の形成と、R(赤色)画素、G(緑色)画素、B(青色)画素との着色層の形成と、機能追加するパターン、例えばWHITE等の透明の積層体の形成と、透明電極層等の形成と、種々のパターン、例えばMVAやPS(フォトスぺーサ)を形成する工程が含まれている。
生産ラインは、複数台の処理ラインをライン連結した構成である。処理ラインは、処理手段の順番に直列に連結したインライン配列の製造装置が配置されている。処理ラインは、フォトリソグラフィ法を用いた処理手段、例えばレジスト塗布処理手段、フォトマスクを介した露光処理手段、レジスト現像処理手段のフォトプロセスからなるラインである。生産ラインは、種々のパターンを形成するために、複数の処理ラインを配置しており、パターン形成が繰り返し実施するように処理装置が配置されている。
なお、生産ラインは、複数の処理ラインを備えた一連の長パスラインからなる構成であり、ローダー及びアンローダーは、自動倉庫に連結され、ガラス基板の投入及び搬出と、カラーフィルタの基板の一時保管等が自動化され、ライン管理されている。一連の長パスラインである生産ラインでは、その製造装置の処理手段において、省力化、自動化等で有益となる効果がある。
カラーフィルタの製造方法は、生産ラインでの各処理ラインを用いた製造方法であり、生産ラインの先頭で、ガラス基板をローダー(基板供給口)より投入し、生産ラインの後尾の、アンローダー(基板受取口)から基板を搬出する。
例えば、従来のカラーフィルタを製造する生産ラインでは、ガラス基板上に種々のパターンを形成するために、BMの形成装置、R画素形成装置、G画素形成装置、B画素形成工装置、透明積層体等の形成装置、透明電極の形成装置、MVA形成装置、等の製造工程の処理装置がある。各々製造方法は、フォトリソグラフィ法を用いた処理手段、例えばレジスト塗布処理手段、フォトマスクを介した露光処理手段、レジスト現像処理手段のフォトプロセスが繰り返し実施するように処理装置が配置されている。
一方、生産ラインでは、処理装置又は処理手段のトラブル、又は品質のトラブル等の発生する場合があり、その処置では、処置が長時間となり、装置の停止時間が増加する、又は製品ロス等が増加する問題がある。すなわち、この場合では、一連の長パスラインである生産ラインは不利益となる。
従来の生産ラインを用いたカラーフィルタの製造方法では、生産ライン内(フォトプロセスの途中)での不良基板の発生時、生産ラインが停止する問題や、不良基板の回収等の問題が発生する。近年、生産ラインでは、処理ラインのライン数、装置の台数若しくは処理手段が増加する傾向にあり、生産ラインの品質不良や設備停止の頻度が増加傾向であり、特に最終工程のライントラブル、例えばMVAでの発生等の問題がある。
前記MVAの処理ラインでは、MVA用フォトレジストコート不良の基板、MVA用フォトレジスト膜厚不良の基板、又は露光不良の基板が各々の処理装置で発生する場合がある。この場合、全ての不良基板は、基板不良としてライン外へ回収する。又は、別方法として、不良基板は、フォトレジスト剥離による基板再生を行い、再生した基板を処理ラインへ再投入する。
前記不良基板のフォトレジスト剥離による基板再生は、露光処理手段を用いて、マスクを載置しない状態で不良基板を全面露光した後、現像処理にてフォトレジスト全面を剥離する。なお、全面露光は、ライン内の露光装置を、又はライン外の露光装置を用いる場合がある。
図3は、従来の従来のカラーフィルタを製造する処理ラインを説明する平面図である。
図3は、カラーフィルタの製造工程のうち、MVAのパターンを形成する装置をライン連結した、すなわち、MVA形成のプロセスの処理ライン10である。処理ライン10の先頭に自動倉庫(一時保管倉庫)が配置され、ライン内にガラス基板を投入するローダー18(基板供給口)と、フォトレジストコート装置11と、露光装置12と、現像装置13と、ライン後尾の、アンローダー19(基板受取口)及びプロセス処理制御部17が配置され、各々の処理装置間は自動搬送ラインで連結されている。なお、アンローダー19は、自動倉庫に連結されており、MVA形成の処理ライン10でのプロセスの処理手段は、生産管理側の指示命令によりプロセス処理制御部17へ伝達されて、ガラス基板の投入、各処理手段の実行、カラーフィルタの基板の搬出及び一時保管等が自動化されている。
MVA形成の処理ライン10には、ラインの先頭の、ライン内にローダー18(基板供給口)からガラス基板31aが投入され、ライン内の、レジストコート装置11、露光装置12、現像装置13を通過してライン後尾の、アンローダー19(基板受取口)からカラーフィルタの基板31を搬出する。なお、MVA形成の処理プロセスの製造情報は、予め、指示されており、その指示の製造手順に従って準備され、指示の製造条件に従って処理される。
MVAの形成工程では、MVA用フォトレジスト処理手段で発生する、コート不良の基板、フォトレジスト膜厚不良の基板、露光処理手段で発生する、露光不良の基板が各々の工程で発生する場合がある。その場合、ライン全体は停止状態となり、設備稼働率の低下する問題がある。
以下に、MVAの製造方法を説明する。MVA用フォトレジストは、ポジ型である。
従来、液晶表示装置では、微細化と大型画面化及び高品質へ加速し、近年、画面の視野角拡大化の技術が提案されている。この技術の中でMVA(Multi−domain Vertical Aligment)方式と呼ばれる技術が知られている。この方式は、液晶セルをいくつかのパートに分け、各セルで異なった方向に向いて並んだ液晶分子を存在させている。以下の説明において、MVAは、MVA方式の液晶表示装置に組みこまれるカラーフィルタに形成する液晶配向用の突起をいう。MVA(分割垂直配向突起)設計を利用したMVAのパターンの形成は、高視野角化したカラーフィルタを得るうえで有効である。
前記MVA(分割垂直配向突起)設計を利用したサブPS(フォトスペーサ)付きカラーフィルタの製造方法の一例について説明する。
最初に、カラーフィルタ用のガラス基板上に遮光パターン形成用フォトレジスト液を塗
布し、フォトレジストにパターン露光し、現像処理により、基板上に遮光パターン、例えばBM(ブラックマトリックス)を形成する。なお、BMは透過光を遮蔽する役割である。BMのパターンは、格子状、又はストライプ状の形状であり、その開口部に画素を形成する。
次いで、BMの開口部に、R画素と、G画素と、B画素パターンを形成する。R画素の形成は、基板上にR画素用フォトレジスト液を塗布し、フォトレジストにパターン露光し、現像処理により、基板上にR画素パターン部を形成する。なお、画素パターンは、R用の、G用の、B画素用と、3回の工程を繰り返し実行する。
次いで、真空成膜法により、遮光パターン及び画素部をおおう金属酸化膜からなる透明電極を形成する。
次いで、その透明電極上にMVAパターン部を形成する。MVAパターンの形成は、基板の透明電極上にMVA用フォトレジスト液を塗布し、フォトレジストにMVAパターンを露光し、現像処理により、MVA部を形成する。
なお、MVAパターンは、透明電極上に形成する特殊形状の透明性樹脂基材のパターンである。その平面視形状は、山型で傾斜面は45度、又は半円の近似したパターン形状である。その配置は、遮光膜に対して45度傾斜させており、液晶画面の視野角を拡大する目的のものである。なお、MVA設計とは、MVAパターンのデータを作成する設計ツールである。
図4は、従来のMVA設計を利用したサブPS付きカラーフィルタの一例の部分拡大図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、y−y’面の側断面図である。なお、図4(a)の平面図は、PS形成の直前のものであり、PSのパターンは図示されていない。
図4(a)の平面図では、前記PSとサブPSの形成面であり、その平面図では、遮光部BM32のパターンは横方向に形成され、縦方向に所定の間隔で配置されている。すなわち、前記BMは、ストライプ形状である。BM32間、例えばBMパターン開口部32aにR(赤色)画素33a、G(緑)画素33b、B(青色)画素33cと、その表面に透明電極34が形成されており、その透明電極34面上にMVA40のパターンが形成されている。
MVA40は、BM32と、角度45度で交差する状態で配置されている。MVAは、横方向に所定の間隔毎に、山型に折り返された、すなわち90度方向を変えて、BMと角度135度で交差する形状であり、その繰り返しにより配置されている。MVA40では、その形成位置は隣接するパターンとの距離が40μmの前後である。MVA40は、線幅が12〜20μmであり、膜厚は1.2〜4.2μmである。
従来のカラーフィルタ、特にMVA設計を利用したサブPS付きカラーフィルタと、その製造方法を一例の形態に基づいて以下説明する。
最初に、カラーフィルタ用のガラス基板上にBM32を形成した。
次いで、そのBM開口部32aに、R画素33aと、G画素33bと、B画素33cのパターンを形成した。次いで、その画素33上に透明電極34を形成した。
次いで、その透明電極34上にMVA(分割垂直配向突起)40のパターンを形成した。
MVA用フォトレジストは、ポジ型フォトレジスト(ロームアンドハース(株)製)を用いて、フォトレジスト膜厚さを1.5μmで形成した。MVA用フォトマスクは、図4に示すMVAパターンを形成したものであり、直線状のパターンであり、その線幅は15μm、隣接MVAパターンとの距離は、40μmである。以下に、MVAを形成する露光処理手段について説明する。
図5は、上述したMVAの形成工程のうち、露光処理時を説明する側断面図である。
図5では、基板31上にMVA用フォトレジスト41を形成、そのフォトレジスト面41と、その上方に向き合うように載置したフォトマスク50と、フォトマスクの上側の光源から照射光を露光する。フォトマスクの光透過の露光光は直進し、フォトレジストを照射する。この場合フォトレジスト面とフォトマスク面では微小距離の隙間、すなわちギャップ60、は露光光が直進する距離内に制限することが必要となる。
図5の露光処理では、MVA用フォトレジスト面にフォトマスクを介して照射光を露光する。この場合、フォトレジスト41面とフォトマスク50面では微小距離の隙間、すなわち露光ギャップを設けており、例えば基準情報レシピの露光ギャップ60を設定し、露光量を照射する方法でパターンをフォトレジスト上に転写する。この場合、露光処理の条件、すなわち基準情報レシピは、ギャップと、露光量を含むデータであり、基準情報レシピの露光ギャップが150μmのギャップ、その露光量は、100mJ/m2である。この場合、露光処理の条件が基準情報レシピにより実行され、正常なフォトレジストパターンが結像された。
前述したように、MVAの形成工程では、MVA用フォトレジストコート不良の基板が発生すること、若しくはフォトレジスト膜厚不良の基板が発生すること、露光不良の基板が発生すること、等が各々の工程で発生する場合がある。
不良基板は、フォトレジスト剥離による基板再生は行わず、基板不良としてライン外へ回収する。この場合、基板不良となり、不良品となる。
別方法として、不良基板は、フォトレジスト剥離による基板再生を行う。この場合、ライン内の露光処理の装置、例えば露光装置では、既設のマスクを取り外し、若しくはパターンが形成されていないマスクを載置するマスクの交換作業が必要となり、その間、ラインは停止状態となり、設備稼働率の低下する問題がある。
次いで、その基板を現像液若しくは剥膜液を用いた現像処理若しくは洗浄処理によりMVA用フォトレジストを全て剥膜する。次いで、再度MVAの形成工程へ投入する。この場合では、基板は再生品の扱いとなる。
以下に公知文献を記す。
特開2004−109968号公報
本発明の課題は、種々のパターン形成する装置と搬送装置とそれを管理するライン製造制御部を装備したカラーフィルタの生産ラインを用いた液晶表示装置用のカラーフィルタの製造方法において、ライン途中で発生したMVAパターンのポジ型フォトレジストのコート処理不良及びフォトレジスト膜厚不良、又は露光処理不良の基板からフォトレジストを剥膜する基板再生時、既存ライン設備を利用し、ライン装置の停止が最小限であり、自動運営により、MVA用フォトレジスト剥離方法を提供して、再生基板を効率よく再利用するカラーフィルタの製造方法を提供することである。
本発明の請求項1に係る発明は、カラーフィルタの種々のパターンを形成する複数の装置と、その工程間をライン連結する搬送装置と、
各パターン形成する装置がフォトリソグラフィプロセス処理の、レジストコート装置、露光装置、現像装置、ローダーとアンローダーを少なくともライン連結した、プロセス処理制御部を備えた処理ラインからなり、
パターン形成する装置と搬送装置を管理するライン製造制御部を装備したカラーフィルタの生産ラインを用いて、
第一の装置による遮光部パターンを形成する工程と、
第二の装置によるその開口部に画素部パターンを形成する工程と、
第三の装置によるその上に透明電極を形成する工程と、
さらに第四の装置によるMVAパターンを形成する工程と、
第五の装置によるPSを形成する工程を含み、
第四の装置のポジ型フォトレジストからなるMVAパターンを形成する装置の、フォトリソグラフィ法によりプロセス処理を実行する、レジストコート処理手段と、プロキシミティ露光装置の露光処理手段と、レジスト現像処理手段とを連結した処理ラインを備え、
その処理ラインが、プロセス処理及び基板の動作を逐次に管理するプロセス制御部により、ローダー(供給口)からガラス基板を処理ライン内へ投入し、その順番で基板上にプロセス処理を実行した後、アンローダー(受取口)より処理ライン外へMVAパターンを形成した基板を搬出するカラーフィルタの製造方法において、
前記MVAパターンの形成工程のプロセス処理ラインを用いて、
ポジ型フォトレジストのコート処理不良及びレジスト膜厚不良、又は露光処理不良の基板から、そのフォトレジストを剥膜するために、
MVA用フォトレジスト剥離方法であるプロセス処理及び基板の動作を逐次に管理するプロセスをプロセス制御部に登録し、
そのプロセス制御部を用いた自動運営により、
MVA用フォトレジスト剥離方法を用いたフォトレジストを剥膜する工程を含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記MVA用フォトレジスト剥離方法は、
(a)プロキシミティ露光装置が、ガラス基板毎の品質フラグのNG情報を検知する手順、
(b)プロキシミティ露光装置が、露光処理の条件をNG情報レシピに変更する手順、
(b1)プロキシミティ露光装置が、品質フラグに完了マークPを記録する手順、
(b2)プロキシミティ露光装置が、露光処理の条件を基準情報レシピに変更する手順、(c)アンローダーが、ガラス基板毎の品質フラグのNG情報及び完了マークPを検知する手順、
(c1)アンローダーが、搬送先をローダーへ変更する手順、
(c2)アンローダーが、品質フラグに完了マークAを記録する手順、
(d)ローダーが、ガラス基板毎の品質フラグのNG情報及び完了マークP及びAを検知する手順、
(d1)ローダーが、品質フラグのNG情報、完了マークP及びAを消去する手段、
(e)ローダーが、基板をMVA形成工程の処理ラインへ再度投入する手段、
を含むことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタの製造方法である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記プロキシミティ露光装置が露光処理の条件のNG
情報レシピは、露光ギャップが、500μm〜1000μmの範囲の距離に設定し、マスク下面をフォトレジスト面より大きく離して、且つ、露光量が、150mJ/cm2〜200mJ/cm2に設定した、露光ギャップ及び露光量のみ変更した露光処理の条件にすることを特徴とする請求項1、又は2記載のカラーフィルタの製造方法である。
本発明のMVAの剥離方法を含むカラーフィルタの製造方法を用いれば、MVA形成工程で発生するポジ型フォトレジストのMVA用フォトレジストのコート処理不良及びレジスト膜厚不良、又は露光処理不良の基板の再生がそのMVA生産ライン内で可能になり、リアルタイムに基板の再利用できる。
本発明のMVAの剥離方法を含むカラーフィルタの製造方法を用いれば、MVA形成工程で発生するポジ型フォトレジストのMVA用フォトレジストのコート処理不良及びレジスト膜厚不良、又は露光処理不良の基板の再生時間が従来の方法より短時間となる。
本発明のMVAの剥離方法を含むカラーフィルタの製造方法を用いれば、露光時の、生産時に用いる標準情報レシピとMVA用フォトレジスト剥離時に用いるNG情報レシピとの切り替えが自動的にできるため、生産ライン内においてもMVAフォトレジスト不良基板の自動剥離が可能となる。
本発明のMVA(ポジ型フォトレジスト)の剥離方法を含むカラーフィルタ板の製造方法を一実施形態に基づいて以下説明する。
図1は、本発明のMVA(ポジ型フォトレジスト)の剥離方法を含むカラーフィルタ板の製造方法に用いるカラーフィルタ板の生産ラインの平面図であり、(a)は、生産ラインであり、(b)は、そのパターンを形成する処理ラインである。
本発明のカラーフィルタを製造する生産ラインについて説明する。図1(a)に示すカラーフィルタの生産ライン1は、カラーフィルタの種々のパターンを形成する装置2と、その工程間をライン連結する搬送装置3と、パターン形成する装置と搬送装置を管理するライン製造制御部4を装備したラインである。
図1(b)に示すように、前記パターン形成する装置2は、フォトリソグラフィプロセス処理の、レジストコート装置11、露光装置12、現像装置13、ローダー18とアンローダー19をライン連結した、プロセス処理制御部17を備えた処理ライン10から構成されている。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、パターン形成する装置2、例えば各々の処理ライン10と搬送装置3、その生産ラインを管理するライン製造制御部4を装備した生産ライン1を用いて、各種パターンを製造する方法である。
生産ライン1では、第一の装置による遮光部パターンを形成する工程21と、第二の装置によるその開口部に画素部パターンを形成する工程22と、第三の装置によるその上に透明電極を形成する工程23と、さらに第四の装置によるMVAパターンを形成する工程24と、第五の装置によるPSを形成する工程25を含むライン配置である。
図1(b)に示すように、第四の装置のポジ型フォトレジストからなるMVAパターンを形成する装置24は、フォトリソグラフィ法によりプロセス処理を実行する、レジストコート処理手段11aと、プロキシミティ露光装置の露光処理手段12aと、レジスト現
像処理手段13aとを連結した処理ライン10を備えている。その処理ライン10が、プロセス処理及び基板の動作を逐次に管理するプロセス制御部17により、ローダー(供給口)18からガラス基板31aを処理ライン内へ投入し、その順番で基板31上にプロセス処理を実行した後、アンローダー(受取口)19より処理ライン10外へMVAパターンを形成した基板を搬出するカラーフィルタの製造方法である。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、前記MVAパターンの形成工程のプロセス処理ライン10を用いて、ポジ型フォトレジストのコート処理不良及びレジスト膜厚不良、又は露光処理不良の基板から、そのフォトレジストを剥膜するための、MVA用フォトレジストの剥離方法である。そのために、プロセス処理及び基板の動作を逐次に管理するプロセスをプロセス制御部に登録し、そのプロセス制御部を用いた自動運営により、MVA用フォトレジストの剥離方法を用いたフォトレジストを剥膜する工程を含む製造方法である。
上述したように、MVAの処理ライン10では、そのプロセス処理及び基板の動作を実行する手順はプロセス処理制御部により行われている。本発明では、MVAの処理ラインのプロセス処理制御部へMVA用フォトレジスト剥離方法のプロセス処理及び基板の動作手順を登録し、自動化した。以下に本発明のMVA用フォトレジスト剥離の手順、特に露光条件、例えば、NG情報レシピと露光量を説明する。
前記MVA用フォトレジスト剥離方法の手順は、以下の(a)〜(e)を含むものであり、(a)の手順では、プロキシミティ露光装置が、ガラス基板毎の品質フラグのNG情報を検知することである。ガラス基板のID番号毎に品質情報を付与する、該品質フラグを活用するシステムにNG情報を追加して、NG情報にコート処理不良、レジスト膜厚不良、又は露光処理不良を区分して登録する。従って、工程内で不良を検知した場合、逐次、操作端末画面からプロセス処理制御部へ情報入力することが必要となる。従って、生産ライン内では、ガラス基板は、常時NG情報の有無を確認されており、処理手段、例えば露光処理手段12aでは、露光装置によりNG情報の有無を確認されており、その情報レシピに対応するように準備されている。
次いで、(b)の手順では、プロキシミティ露光装置が、露光処理の条件をNG情報レシピに変更することである。NG情報レシピは、予めファイルデータとして登録されており、露光処理の条件として、例えば標準情報レシピ、又はNG情報レシピを併用する。露光装置によりNG情報を検知した場合、NG情報レシピに、正常の場合、標準情報レシピを選択する。
前記NG情報レシピは、露光ギャップが、500μm〜1000μmの範囲の距離に設定すること、且つ、露光量が、150mJ/cm2〜200mJ/cm2で、のみ変更した露光処理の条件にすることである。
次いで、(b1)手順では、プロキシミティ露光装置が、品質フラグに完了マークPを記録することと、(b2)手順では、プロキシミティ露光装置が、露光処理の条件を基準情報レシピに変更することであり、露光装置が、実行する。露光装置では、露光処理手段を実行し、露光処理の条件を基準情報レシピに戻してあと、完了マークPを登録する。以降の工程では、完了マークPを確認する。
次いで、(c)手順は、アンローダーが、ガラス基板毎の品質フラグのNG情報及び完了マークPを検知することであり、(c1)手順は、アンローダーが、搬送先をローダーへ変更することであり、(c2)手順は、アンローダーが、品質フラグに完了マークAを記録することである。次いで(d)手順は、ローダーが、ガラス基板毎の品質フラグのN
G情報及び完了マークP及びAを検知することであり、(d1)手段は、ローダーが、品質フラグのNG情報、完了マークP及びAを消去することであり、ローダー、又はアンローダーが、実行する。
最後に、(e)手段は、ローダーが、基板をMVA形成工程の処理ラインへ再度投入することであり、再投入を実行して、本発明のMVA用フォトレジスト剥離の処理が実行された後、不良基板が再生され、再利用される。
次いで、本発明のMVA(ポジ型フォトレジスト)の剥離方法について詳細に説明する。
図2は、本発明のカラーフィルタの製造方法であり、MVA(ポジ型フォトレジスト)の剥離方法を説明する露光処理時の側断面図である。
図2に示すNG情報レシピは、露光ギャップが、500μm〜1000μmの範囲の距離に設定すること、且つ、露光量が、150mJ/cm2〜200mJ/cm2で、のみ変更した露光処理の条件にするである。
図2は、本発明のMVAの形成工程のうち、露光処理時を説明する側断面図である。
図2では、基板31上にMVA用フォトレジスト41を形成、そのフォトレジスト面41と、その上方に向き合うように載置したフォトマスク50と、フォトマスクの上側の光源から照射光を露光する。この場合フォトレジスト面とフォトマスク面では微小距離の隙間、すなわちギャップは、NG情報レシピの露光ギャップ61に設定されており、露光光が直進する距離をはるかに超えた距離であり、フォトマスクの光透過の露光光は散乱して、フォトレジストを照射する。
MVA用フォトレジスト面にフォトマスクを介して照射光を露光する。この場合フォトレジスト面とフォトマスク面では微小距離の隙間、すなわちギャップ、例えばNG情報レシピの露光ギャップ61を設定し、露光量を照射する方法でパターンをフォトレジスト上に転写する。この場合、露光処理の条件、すなわちNG情報レシピは、ギャップと、露光量を含むデータとし、NG情報レシピの露光ギャップ61が500〜1000μmのギャップ、その露光量は、150〜200mJ/m2である。この場合、露光処理の条件がNG情報レシピにより実行され、正常なフォトレジストパターンが結像されず、消失する。
図2のNG情報レシピの露光ギャップ61では、その間隔が500μm以上に設定されており、通常では、光の回折の影響を受け、MVAのパターンの配置、例えばパターン幅が10μm、パターンとの間隔距離が40μmの露光面では、フォトレジスト上にパターンが結像できず、消失する。本発明では、この現象に着目して、ライン内で発生したコート処理不良及びレジスト膜厚不良、又は露光処理不良の基板を全面露光した後、現像処理することで、MVA用フォトレジストからそのフォトレジストを剥膜した。
図1(b)を参照し、本発明の一実施例を以下に説明する。
例えば、一実施例のMVA処理ライン10では、レジストコート処理手段11aのあとのライン内に、レジストコート付加処理手段11bを追加した。レジストコート付加処理手段11bには、レジスト膜厚測定器を付設し、その測定データを工程管理グラフ上で監視し、品質フラグ上に情報入力、その合否判定及びその基板処置を指示し、MVA用フォトレジスト剥離の場合、その基板の品質フラグにNG情報を入力し、追加の品質情報を入力した。さらに、レジストコート付加処理手段11bには、基板の取り出し口を設け、品
質監視用基板の取り出しと、又は不良基板のライン外への回収した。
同様に、一実施例のMVAの処理ライン10では、露光処理手段12aのあとライン内に露光付加処理手段12bを追加した。露光付加処理手段12bには、基板の取り出し口を設け、品質監視用基板の取り出し、オフラインでの外観検査を実行する品質監視と、又は不良基板を検出した場合、そのロットアウトの基板をライン外へ回収した。
本発明のカラーフィルタを製造する製造装置を説明する平面図であり、(a)は、生産ラインであり、(b)は、その処理ラインである。 本発明のカラーフィルタの製造方法であり、MVA(ポジフォトレジスト)の剥離方法を説明する露光処理時の側断面図である。 従来のカラーフィルタを製造する製造装置の処理ラインを説明する平面図である。 従来のカラーフィルタのMVAパターンを説明する図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側断面図である。 従来のカラーフィルタの製造方法であり、MVA(ポジフォトレジスト)の露光処理時を説明する側断面図である。
符号の説明
1…生産ライン
2…パターン形成する装置
3…搬送装置
4…ライン製造制御部
10…処理ライン
11…レジストコート装置
11a…レジストコート処理手段
11b…レジストコート付加処理手段
12…露光装置
12a…露光処理手段
12b…露光付加処理手段
13…現像装置
13a…現像処理手段
17…プロセス処理制御部
18…ローダー
19…アンローダー
21…第一の装置
22…第二の装置
23…第三の装置
24…第四の装置
25…第五の装置
30…カラーフィルタ
31a…ガラス基板
31…基板
32…BM
32b…BMパターン開口部
33…画素
33a…R画素
33b…G画素
33c…B画素
34…透明電極
40…MVA
41…MVA用フォトレジスト
50…MVA用フォトマスク
60…基準情報レシピの露光ギャップ
61…NG情報レシピの露光ギャップ

Claims (3)

  1. カラーフィルタの種々のパターンを形成する複数の装置と、その工程間をライン連結する搬送装置と、
    各パターン形成する装置がフォトリソグラフィプロセス処理の、レジストコート装置、露光装置、現像装置、ローダーとアンローダーを少なくともライン連結した、プロセス処理制御部を備えた処理ラインからなり、
    パターン形成する装置と搬送装置を管理するライン製造制御部を装備したカラーフィルタの生産ラインを用いて、
    第一の装置による遮光部パターンを形成する工程と、
    第二の装置によるその開口部に画素部パターンを形成する工程と、
    第三の装置によるその上に透明電極を形成する工程と、
    さらに第四の装置によるMVAパターンを形成する工程と、
    第五の装置によるPSを形成する工程を含み、
    第四の装置のポジ型フォトレジストからなるMVAパターンを形成する装置の、フォトリソグラフィ法によりプロセス処理を実行する、レジストコート処理手段と、プロキシミティ露光装置の露光処理手段と、レジスト現像処理手段とを連結した処理ラインを備え、
    その処理ラインが、プロセス処理及び基板の動作を逐次に管理するプロセス制御部により、ローダー(供給口)からガラス基板を処理ライン内へ投入し、その順番で基板上にプロセス処理を実行した後、アンローダー(受取口)より処理ライン外へMVAパターンを形成した基板を搬出するカラーフィルタの製造方法において、
    前記MVAパターンの形成工程のプロセス処理ラインを用いて、
    ポジ型フォトレジストのコート処理不良及びレジスト膜厚不良、又は露光処理不良の基板から、そのレジストを剥膜するために、
    MVA用フォトレジスト剥離方法であるプロセス処理及び基板の動作を逐次に管理するプロセスをプロセス制御部に登録し、
    そのプロセス制御部を用いた自動運営により、
    MVA用フォトレジスト剥離方法を用いたレジストを剥膜する工程を含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  2. 前記MVA用フォトレジスト剥離方法は、
    (a)プロキシミティ露光装置が、ガラス基板毎の品質フラグのNG情報を検知する手順、
    (b)プロキシミティ露光装置が、露光処理の条件をNG情報レシピに変更する手順、
    (b1)プロキシミティ露光装置が、品質フラグに完了マークPを記録する手順、
    (b2)プロキシミティ露光装置が、露光処理の条件を基準情報レシピに変更する手順、(c)アンローダーが、ガラス基板毎の品質フラグのNG情報及び完了マークPを検知する手順、
    (c1)アンローダーが、搬送先をローダーへ変更する手順、
    (c2)アンローダーが、品質フラグに完了マークAを記録する手順、
    (d)ローダーが、ガラス基板毎の品質フラグのNG情報及び完了マークP及びAを検知する手順、
    (d1)ローダーが、品質フラグのNG情報、完了マークP及びAを消去する手段、
    (e)ローダーが、基板をMVA形成工程の処理ラインへ再度投入する手段、
    を含むことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタの製造方法。
  3. 前記プロキシミティ露光装置が露光処理の条件のNG情報レシピは、
    露光ギャップが、500μm〜1000μmの範囲の距離に設定し、マスク下面をフォトレジスト面より大きく離して、且つ、露光量が、150mJ/cm2〜200mJ/cm2に設定した、露光ギャップ及び露光量のみ変更した露光処理の条件にすることを特徴とす
    る請求項1、又は2記載のカラーフィルタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011128207A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ基板の再生処理可否判定システム
JP2012022177A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ用基板の再生処理システム

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