JP2008169722A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴孔から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進する燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】噴孔プレート20の入口側端面24とノズルニードル30の先端面32との間に、扁平な円板状の燃料室202が形成されている。弁ボディ12の内周面14を燃料下流側に延ばした仮想面210が噴孔プレート20の入口側端面24と交差する円形の包路線212の内周側に噴孔22が形成されている。4個の噴孔22の内周側縁部には、噴孔プレート20の入口側端面24からノズルニードル30に向けて突出する環状の壁26が形成されている。ノズルニードル30が弁座15から離座し、燃料通路200から燃料室202に流入した燃料のうち、外周側から噴孔22の入口の上を内周側に通過した燃料は、壁26に衝突し、強制的に噴孔22に向けて流れ方向を変えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、噴孔プレートに形成された噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁に関するものである。
従来、弁部材と弁座とが形成する弁部の燃料下流側に複数の噴孔を形成した薄板の噴孔プレートを設置し、各噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁が知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
このような燃料噴射弁では、図9において、弁部材300がリフトすると、噴孔プレート310の入口側端面312に向けて矢印に示す燃料流れ320が流入し、噴孔314から噴射される。
しかしながら、入口側端面312に沿って噴孔314に向けて流れる燃料流れ320の一部は、噴孔314の入口の上を通過して噴孔プレート310の入口側中央部で互いに衝突し、噴孔プレート310の入口側中央部で滞留する恐れがある。噴孔314から噴射される燃料噴霧は噴孔314に流入する燃料流れのエネルギーが大きく、燃料流れの乱れが大きいほど微粒化される。したがって、噴孔プレート310の入口側中央部で燃料流れが滞留し噴孔314に流入する燃料流れのエネルギーが低下すると、噴孔314から噴射される燃料噴霧の微粒化が妨げられるという問題がある。
特開2001−46919号公報 特開2004−60519号公報 特開2004−169572号公報
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、噴孔から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進する燃料噴射弁を提供することを目的とする。
請求項1から6に記載の発明では、噴孔プレートに形成されている噴孔の入口側の内周側縁部に壁を設けているので、噴孔の外周側から噴孔に向けて流れる燃料流れは、噴孔の入口側の内周側縁部に設けられた壁に衝突し、噴孔内に向けて強制的に流れを変えられる。これにより、噴孔の外周側から噴孔に向けて流れる燃料流れが、噴孔の入口の上を通過して噴孔プレートの中央部で衝突して滞留することを防止できる。その結果、噴孔に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加するので、噴孔から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
請求項2に記載の発明では、弁座を有する弁ボディの内周面を燃料下流側に延ばした仮想面が前記噴孔プレートと交差する包路線の内周側に噴孔は形成されているので、弁部材が弁座から離座し、弁ボディの内周面に沿って噴孔プレートに向かう燃料流れは、噴孔の外周側から噴孔に向けて流れる。この構成では、噴孔の外周側から噴孔に向かう燃料流れが噴孔の入口の上を通過しやすい。この構成において噴孔の内周側縁部に壁を設けることにより、噴孔の外周側から噴孔に向けて流れる燃料流れは、噴孔の入口側の内周側縁部に設けられた壁に衝突し、噴孔内に向けて強制的に流れを変えられる。その結果、噴孔に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加するので、噴孔から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
請求項4に記載の発明では、弁座を有する弁ボディの内周面を燃料下流側に延ばした仮想面が前記噴孔プレートと交差する包路線の外周側に噴孔は形成されているので、弁部材が弁座から離座し、弁ボディの内周面に沿って噴孔プレートに向かう燃料流れは、噴孔の内周側から噴孔に向けて流れる。この構成では、噴孔の内周側から噴孔に向かう燃料流れが噴孔の入口の上を通過しやすい。この構成において噴孔の外周側縁部に壁を設けることにより、噴孔の内周側から噴孔に向けて流れる燃料流れは、噴孔の入口側の外周側縁部に設けられた壁に衝突し、噴孔内に向けて強制的に流れを変えられる。その結果、噴孔に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加するので、噴孔から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
請求項5に記載の発明では、弁部材は噴孔の内周側において噴孔プレートに向けて突出する突部を有するので、噴孔の外周側から噴孔に向けて流れ、噴孔の入口の上を通過する燃料流れは、弁部材の突部に衝突し、噴孔内に向けて強制的に流れを変えられる。これにより、噴孔の外周側から噴孔に向けて流れ、噴孔の入口の上を通過した燃料流れが噴孔プレートの中央部で互いに衝突し噴孔プレートの入口側中央部で滞留することを防止できる。その結果、噴孔に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加するので、噴孔から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
請求項6に記載の発明では、弁部材の噴孔プレートに面する先端面と噴孔プレートの入口側端面との間に扁平な燃料室が形成されているので、弁部材が弁座から離座し、燃料室に流入した燃料流れは、弁部材の噴孔プレートに面する先端面と噴孔プレートの入口側端面とに案内され、噴孔プレートに沿って流れる。これにより、噴孔入口の直上での燃料流れ同士の衝突を誘起することができるので、噴孔に流入する燃料流れの乱れが増加する。その結果、噴孔から噴射される燃料噴霧の微粒化が促進される。
以下、本発明の複数の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁を図2に示す。本実施形態の燃料噴射弁10は、本発明をガソリンエンジン用の直噴用燃料噴射弁に適用した例である。これ以外にも、吸気弁上流の吸気管内に燃料を噴射する燃料噴射弁に本発明を適用してもよい。
弁ボディ12は弁ハウジング16の底部側の端部内壁に溶接により固定されている。弁ボディ12の内周面14は、燃料下流側に向けて縮径する円錐状に形成されている。内周面14には、ノズルニードル30が着座する弁座15が形成されている。弁ボディ12の内周側には燃料通路としての燃料通路200が形成されている。
図1に示すように、噴孔プレート20はSUS等の金属薄板をプレス加工によりカップ状に成形したものであり、弁ボディ12の底部外側に溶接等により固定されている。噴孔プレート20を板厚方向に貫通して、複数の噴孔22が弁ボディ12の燃料通路200に開口して形成されている。噴孔22は、例えば、放電加工またはパンチ等により形成されている。本実施形態では、4個の噴孔22が噴孔プレート20に形成されている例を示すが、噴孔22の数はこれに限るものではない。
そして、噴孔プレート20の入口側端面24とノズルニードル30の先端面32との間に、扁平な円板状の燃料室202が形成されている。弁ボディ12の内周面14を燃料下流側に延ばした仮想面210が噴孔プレート20の入口側端面24と交差する円形の包路線212の内周側に噴孔22が形成されている。4個の噴孔22の内周側縁部には、噴孔プレート20の入口側端面24からノズルニードル30に向けて突出する環状の壁26が形成されている。入口側端面24から突出している壁26の高さをh、噴孔22の噴孔径をdとすると、h≦d/2に設定されている。噴孔径が噴孔によって異なっている場合は、最大噴孔径をdとする。
弁部材としてのノズルニードル30は、弁ボディ12および弁ハウジング16内に往復移動自在に収容されている。ノズルニードル30が弁座15に着座すると噴孔22からの燃料噴射が遮断され、ノズルニードル30が弁座15から離座すると噴孔22から燃料が噴射される。弁座15とノズルニードル30とは噴孔22を開閉する弁部を構成している。ノズルニードル30の噴孔プレート20側の先端面32は略平面である。
図2に示す可動コア40は、ノズルニードル30の噴孔22と反対側の端部34と溶接により固定されており、ノズルニードル30とともに軸方向に往復移動する。可動コア40は磁性材料で円筒状に形成されている。可動コア40の筒壁を貫通し、可動コア40の内部と外部とを連通する連通孔42が形成されている。スプリング48の一端は可動コア40と当接し、スプリング48の他端はアジャスティングパイプ46と当接している。スプリング48は、ノズルニードル30の往復移動方向の一方である弁座15に向かう方向にノズルニードル30に荷重を加える。
固定コア44は、磁性材料で円筒状に形成されている。固定コア44は、可動コア40に対し噴孔22と反対側に設置され可動コア40と向き合っている。固定コア44は、ノズルニードル30が弁座15に着座した状態で可動コア40と固定コア44との間に所定の大きさのギャップを形成する位置までパイプ部材50の内周側に圧入されており、パイプ部材50と溶接により固定されている。
アジャスティングパイプ46は固定コア44に圧入されている。固定コア44にアジャスティングパイプ46を圧入する圧入量を調整することにより、可動コア40およびノズルニードル30に加わるスプリング48の荷重が調整される。
パイプ部材50は、弁ハウジング16の弁ボディ12と反対側の内周壁に挿入され、弁ハウジング16と溶接により固定されている。パイプ部材50は、噴孔プレート20側から第1磁性部52、磁気抵抗部としての非磁性部54、および第2磁性部56により構成されている。第1磁性部52は、弁ハウジング16と磁気的に接続している。非磁性部54は、可動コア40と固定コア44とのギャップの外周を覆い、第1磁性部52と第2磁性部56との磁気的短絡を防止している。パイプ部材50は、例えば薄板の磁性材をプレス等により円筒状に加工し、非磁性部54に相当する箇所を熱処理することにより形成されている。
入口部材60は、パイプ部材50の内周側に圧入され、パイプ部材50と溶接により固定されている。入口部材60の燃料入口62から流入した燃料は、入口部材60内のフィルタ64により異物を除去される。
スプール70はパイプ部材50の外周を囲んでおり、コイル72はスプール70の外周に巻回されている。ターミナル82は樹脂ハウジング80にインサート成形されており、コイル72と電気的に接続している。コイル72に供給する駆動電流のパルス幅を調整することより、燃料噴射量が制御される。磁性部材84はコイル72の外周を覆い、弁ハウジング16と第2磁性部56とを磁気的に接続している。
次に、燃料噴射弁10の作動について説明する。
コイル72への通電をオンすると、可動コア40はスプリング48の荷重に抗して固定コア44側に吸引され、固定コア44と当接する。ノズルニードル30が可動コア40とともにリフトし、ノズルニードル30が弁座15から離座すると、燃料通路200の燃料は、弁座15とノズルニードル30との間に形成される環状の開口部から弁ボディ12の内周面14に沿って燃料室202に流入する。
燃料室202に流入した燃料は、噴孔プレート20の入口側端面24およびノズルニードル30の先端面32に沿い、4個の噴孔22の外周側から噴孔22に向けて流れる。図1の(B)、(C)の矢印が示すように、外周側から噴孔22に向かう燃料流れには、そのまま噴孔22に流入する流れ、ならびに噴孔22の入口の上を通過する流れが存在する。本実施形態では、4個の噴孔22の内周側縁部に入口側端面24からノズルニードル30に向けて突出する環状の壁26が形成されているので、外周側から噴孔22の入口の上を内周側に通過した燃料は、壁26に衝突し、強制的に噴孔22に向けて流れ方向を変えられる。これにより、図9に示す従来例のように壁26が存在しない構成に比べ、噴孔22の内周側に燃料流れが滞留することなく噴孔22に流入するので、噴孔22に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加する。その結果、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
また、噴孔プレート20の入口側端面24とノズルニードル30の先端面32との間に形成されている燃料室202が扁平な円板状であるから、外周側から噴孔22に向かう燃料は、ほぼ噴孔プレート20の入口側端面24に沿った流れになる。これにより、噴孔22の入口の直上での燃料流れ同士の衝突を誘起することができるので、噴孔22に流入する燃料流れの乱れが増加する。その結果、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
(第2〜第7実施形態)
本発明の第2〜第7実施形態による燃料噴射弁を図3〜図8に示す。尚、既述の実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第2実施形態)
図3に示す第2実施形態では、第1実施形態と同様に、噴孔プレート90の入口側端面24からノズルニードル30に向けて突出する環状の壁92が形成されている。そして、入口側端面24から突出している壁92の段差93と重なって噴孔22が形成されている。
この構成においても、ノズルニードル30が弁座15から離座することにより4個の噴孔22の外周側から噴孔22に向けて流れる燃料流れのうち、外周側から噴孔22の入口の上を内周側に通過した燃料は、噴孔22の内周側に位置する壁92に衝突し、噴孔22の内周側に滞留することなく強制的に噴孔22に向けて流れ方向を変えられる。これにより、噴孔22に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加する。その結果、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
(第3実施形態)
図4に示す第3実施形態においては、噴孔プレート100の入口側端面102は、噴孔22の外周側から内周側の入口側端面102の中央部に向かうにしたがいノズルニードル30に近づくテーパ状に形成されている。第3実施形態の入口側端面102は、特許請求の範囲に記載された「壁」に相当する。
この構成では、ノズルニードル30が弁座15から離座することにより4個の噴孔22の外周側から噴孔22に向けて流れる燃料流れのうち、外周側から噴孔22の入口の上を内周側に向かう燃料は、中央部に向かうにしたがいノズルニードル30側に近づいている入口側端面102に流れを妨げられる。これにより、外周側から噴孔22の入口の上を内周側に向かう燃料は、噴孔22の内周側に滞留することなく強制的に噴孔22に向けて流れ方向を変えられる。その結果、噴孔22に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加するの、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
また、入口側端面102が中央部に向かうにしたがいノズルニードル30側に近づくテーパ面であるから、噴孔22の入口側端面がフラットである場合に比べて、外周側から噴孔22に燃料が流入するときに、燃料流れの角度がより大きく変わる。燃料流れの流速は流れ方向が急激に変わると大きく減速するので、噴孔22内の内周側に比べ外周側を流れる燃料の流速は大きく減速する。これにより、噴孔22内を流れる燃料の速度勾配が大きくなるので、噴孔22内を流れる燃料流れの乱れが増加する。その結果、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
(第4実施形態)
図5に示す第4実施形態では、噴孔22を形成する噴孔プレート110の内周面112の入口側の外側内周面113は、その一部を外周側に向けて拡径している。これにより、外周側から噴孔22に向かう燃料流れは、図5の矢印に示すように、外側内周面113に案内されて噴孔22内に流入するので、外周側から噴孔22に向かい噴孔22の入口の上を通過する燃料量が減少する。そして、外側内周面113に案内され噴孔22に流入した燃料は、噴孔22の内周側縁部に位置する内周面112の内周側に衝突する。その結果、噴孔22に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加するので、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
このように、第4実施形態では、噴孔22の入口側の外側内周面113の一部を入口に向かうにしたがい外周側に向けて拡径させることにより、噴孔プレート110の入口側端面24に、「壁」としてノズルニードル30側に突出する突部またはテーパ面を設けることなく、外周側から噴孔22に流入する燃料を噴孔22の内周面112の入口内周側に衝突させることができる。つまり、第4実施形態では、噴孔22の入口側の内周側縁部に位置する内周面112を燃料が衝突する「壁」として利用している。
(第5実施形態)
図6に示す第5実施形態では、ノズルニードル130の先端中央部に、噴孔22の内周側において噴孔プレート120に向けて突出する柱状の突部132が形成されている。そして、噴孔プレート120の入口側端面24の中央部に、ノズルニードル130の突部132が嵌合する凹部122が形成されている。ノズルニードル130の突部132は、ノズルニードル130が弁座15から離座した状態でも、噴孔プレート120の凹部122に嵌合している。
これにより、ノズルニードル130が弁座15から離座することにより4個の噴孔22の外周側から噴孔22に向けて流れる燃料流れのうち、噴孔22の入口の上を内周側に向かう燃料は、ノズルニードル130の突部132に衝突し、噴孔22の内周側に滞留することなく強制的に噴孔22に向けて流れ方向を変えられる。これにより、噴孔22に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加する。その結果、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
(第6実施形態)
図7に示す第6実施形態では、噴孔プレート20の入口側端面24とノズルニードル30の先端面32との間に形成されている燃料室202は、第1実施形態よりも径方向外側に広がっている。これにより、ノズルニードル30が弁座15から離座することにより内周面14に沿って噴孔プレート20に向かう燃料流れのうち、噴孔22の外周側から径方向外側に向かい、再び外周側から噴孔22に向かう流れは、第1実施形態に比べ、噴孔プレート20の入口側端面24に沿って長い距離を案内される。これにより、外周側から噴孔22に流入する燃料は、ほぼ噴孔プレート20の入口側端面24に沿った流れとなるので、噴孔22の入口の直上での燃料流れ同士の衝突をさらに誘起することができる。その結果、噴孔22に流入する燃料流れの乱れが増加するので、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化が促進される。
(第7実施形態)
図8に示す第7実施形態では、仮想面210が噴孔プレート140の入口側端面24と交差する包路線212の外周側に噴孔22が形成されている。そして、4個の噴孔22の外周側には、噴孔プレート20の入口側端面24からノズルニードル30に向けて突出する環状の壁142が形成されている。壁142の高さをh、噴孔22の噴孔径をdとすると、h≦d/2に設定されている。
ノズルニードル30が弁座15から離座し、燃料通路200から燃料室202に流入した燃料は、4個の噴孔22の内周側から径方向外側の噴孔22に向けて流れる。本実施形態では、4個の噴孔22の外周側に入口側端面24からノズルニードル30に向けて突出する壁26が形成されているので、内周側から噴孔22の入口の上を外周側に通過した燃料は、壁142に衝突し、噴孔22の外周側に滞留することなく強制的に噴孔22に向けて流れ方向を変えられる。これにより、噴孔22に流入する燃料流れのエネルギーが増加し、燃料流れの乱れが増加する。その結果、噴孔22から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進できる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、弁部材として先端面が平面のノズルニードルを使用した。これに対し、噴孔の内周側縁部または外周側縁部に燃料の衝突する壁が設けられているのであれば、弁部材の先端は平面に限らず凸状になっていてもよい。
このように、本発明は、上記複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
(A)は第1実施形態による燃料噴射弁の噴孔周囲を示す断面図、(B)は噴孔周囲の拡大図、(C)は(B)のC方向矢視図。 第1実施形態の燃料噴射弁を示す断面図。 (A)は第2実施形態による燃料噴射弁を示す断面図、(B)は噴孔周囲の拡大図、(C)は(B)のC方向矢視図。 第3実施形態による燃料噴射弁を示す断面図。 第4実施形態による燃料噴射弁を示す断面図。 第5実施形態による燃料噴射弁を示す断面図。 第6実施形態による燃料噴射弁を示す断面図。 第7実施形態による燃料噴射弁を示す断面図。 (A)は従来の燃料噴射弁の噴孔周囲を示す断面図、(B)は(A)のB方向矢視図。
符号の説明
10:燃料噴射弁、12:弁ボディ、14:内周面、15:弁座、20、90、100、110、120、140:噴孔プレート、22:噴孔、24:入口側端面、26、92、142:壁、30、130:ノズルニードル(弁部材)、32:先端面、40:可動コア、44:固定コア、72:コイル、93:段差、102:入口側端面(壁)、112:内周面(壁)、132:突部、200:燃料通路、202:燃料室、210:仮想面、212:包路線

Claims (6)

  1. 燃料通路を形成するとともに燃料下流側に向けて縮径する内周面を有し、前記内周面に弁座を有する弁ボディと、
    前記弁座の燃料下流側に設置され、前記燃料通路から流出する燃料を噴射する噴孔を有する噴孔プレートと、
    前記弁座に着座することにより前記燃料通路を閉塞し、前記弁座から離座することにより前記燃料通路を開放する弁部材と、
    を備え、
    前記噴孔の入口側の内周側縁部に壁を設けていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記内周面を燃料下流側に延ばした仮想面が前記噴孔プレートと交差する包路線の内周側に前記噴孔は形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記壁は前記弁部材に向けて前記噴孔プレートの入口側端面から突出して段差を形成し、前記噴孔は前記段差に重なって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射弁。
  4. 燃料通路を形成するとともに燃料下流側に向けて縮径する内周面を有し、前記内周面に弁座を有する弁ボディと、
    前記弁座の燃料下流側に設置され、前記燃料通路から流出する燃料を噴射する噴孔を有する噴孔プレートと、
    前記弁座に着座することにより前記燃料通路を閉塞し、前記弁座から離座することにより前記燃料通路を開放する弁部材と、
    を備え、
    前記内周面を燃料下流側に延ばした仮想面が前記噴孔プレートと交差する包路線の外周側に前記噴孔は形成されており、前記噴孔の入口側の外周側縁部に壁を設けていることを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 燃料通路を形成するとともに燃料下流側に向けて縮径する内周面を有し、前記内周面に弁座を有する弁ボディと、
    前記弁座の燃料下流側に設置され、前記燃料通路から流出する燃料を噴射する噴孔を有する噴孔プレートと、
    前記弁座に着座することにより前記燃料通路を閉塞し、前記弁座から離座することにより前記燃料通路を開放する弁部材と、
    を備え、
    前記弁部材は前記噴孔の内周側において前記噴孔プレートに向けて突出する突部を有することを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 前記弁部材の前記噴孔プレートに面する先端面は略平面であり、前記先端面と前記噴孔プレートの入口側端面との間に扁平な燃料室が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013011584A1 (ja) * 2011-07-21 2013-01-24 トヨタ自動車株式会社 燃料噴射弁

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