JP2008168385A - 穴開け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント配線板を適切に押さえることが可能な穴開け装置を提供する。また、ドリルによる反力に対しては反力に抗することができる押さえ機構を備える穴開け装置を提供する。
【解決手段】穴開け装置は、プリント配線板の穴開け位置と穴開けドリルの位置とを一致させる。穴開け装置はシリンダロッド(16)に固着された押さえ板(18)を下降させる。このシリンダロッド(16)にはワンウェイクラッチ(12)が組み合わされており、このワンウェイクラッチ(12)が、押さえ板(18)の上昇方向には回転がロックされることでプリント配線板の後退を防止する。穴開け装置は穴開け手段で、プリント配線板に穴を開ける。穴を開け終わった後、穴開け装置はワンウェイクラッチ(12)のロックを解除して、シリンダロッド(16)の上昇を可能にさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリント配線板に穴を開ける穴開け装置に関する。
プリント配線板に穴を開ける穴開け装置では、まず、所定の穴開け位置をマーキングしたプリント配線板を作業テーブルに設置し、押さえ板などでプリント配線板を作業テーブルに押さえつける。そして、マーキングされた穴開け位置にドリル等で穴を開ける。
ここで、特許文献1に開示された発明に係る穴開け装置では、プリント配線板を押さえつける力を、押さえ板を可動させるモータの制御により調節する構成としている。
この押さえつける力は、強すぎるとプリント配線板の表面が銅板である場合に圧接痕を付けるなど品質を低下させるおそれがある。また、強い力による機械体本体の変形を防止するために、押さえ板を駆動するための機構や、テーブルなど各部の構造を強化する必要があり、穴あけ機全体のサイズが大型化するなどの不具合が生ずる。従ってプリント配線板を押さえる力はできるだけ弱くしたい。ところが、ドリル等によって下からプリント配線板に穴を開ける際にはプリント配線板を介して押さえ板を上向きに動かそうとする反力が生じる。そのためプリント配線板を押さえつける力が弱すぎるとプリント配線板が押さえ板を押しのけてテーブル上から浮き上がってしまい、プリント配線板の位置がずれるなどして、正確な位置に穴あけができなくなるなどの不具合が生じる。このため、押さえ板がプリント配線板を押さえる力はできるだけ弱く、ドリルから反力を受けた場合にはドリルの反力に抗することが可能な押さえ機構が望ましい。特許文献1に開示された穴開け装置の押さえ機構では、このような要求を満たすことができない。
特許第2873439号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、プリント配線板を適切に押さえることが可能な穴開け装置を提供することを目的とする。
また、この発明はドリルによる反力に対しては反力に抗することができる押さえ機構を備える穴開け装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る穴開け装置は、
所定位置に開口が形成され、穴開け対象のプリント配線板を載置するテーブルと、
前記テーブルに載置された穴開け対象の前記プリント配線板を、その一面側から前記テーブルに押し当てて固定する押さえ手段と、
前記テーブルに形成された開口を介して、前記テーブルに載置された前記プリント配線板に、その他面側から穴を開ける穴開け手段と、
前記押さえ手段と連動し、前記押さえ手段が前記プリント配線板を前記テーブルに押圧する方向には可動し、逆方向にはロックすることにより、前記プリント配線板に穴を開ける際に前記プリント配線板の他面側から前記押さえ手段に加えられる力によって前記押さえ手段が退行することを防止する一方向性クラッチと、
を備えることを特徴とする。
前記穴開け手段による穴開けの終了後、前記押さえ手段を所定位置に移動可能とするために、前記一方向性クラッチのロックを解除するロック解除手段を備える、
こととしてもよい。
前記穴開け手段による穴開けの終了後、前記押さえ手段を所定位置に移動可能とするために、前記押さえ手段と前記一方向性クラッチとの当接状態を解除するために前記一方向性クラッチを移動させる、クラッチ移動手段を備えることもできる。
本発明によれば、一方向性クラッチがロックすることにより、押さえ手段の後退が防止されるので、押さえ板がプリント配線板を押さえる力はできるだけ弱く、ドリルから反力を受けた場合にはドリルの反力に抗することが可能な押さえ機構を備えた穴開け装置を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る穴開け装置100について図1を参照して説明する。
この穴開け装置100は、押さえ板上下シリンダ10と、ワンウェイクラッチ12と、クラッチ制御部14と、シリンダロッド16と、押さえ板18と、作業テーブル20と、穴開けドリル22と、チューブ30と、ドリル固定架台50と、X線発生装置52と、X線撮影カメラ54と、Y軸移動架台56と、Y軸レール58と、X軸移動架台60と、X軸レール62と、真空ポンプ66と、制御部80と、から構成される。
以下、穴開け装置100の作業テーブル20のプリント配線板23を載置する面(以下、この面を主面と呼ぶ)に対して垂直な軸をZ軸とし、主面に平行な軸であって、Y軸レール58の延びる方向に平行な軸をY軸とし、Z軸とY軸とに垂直な軸をX軸とする。
作業テーブル20は、プリント配線板23を設置するためのテーブルであり、支持機構により、所定位置に固定されている。
チューブ30は、プリント配線板23と作業テーブル20とで囲まれた空間から空気を排気し、或いはその空間へ空気を通気するための空気の通路であり、作業テーブル20の下部に設けられている。そして、このチューブ30には真空ポンプ66が接続されている。
真空ポンプ66は、制御部80の制御に従って真空引きをするための
真空ポンプである。プリント配線板23が作業テーブル20に載置され
た後に、真空ポンプ66が、チューブ30を通じて空気を排出することで、真空圧によりプリント配線板23が作業テーブル20上に仮固定される。また、真空ポンプ66がチューブ30に通気することにより、プリント配線板23の仮固定が解除される。
押さえ板18は、プリント配線板23に穴を開ける際に、プリント配線板23を、作業テーブル20の主面に押さえつけるための板であり、シリンダロッド16に固着される。
押さえ板上下シリンダ10は、エアシリンダ等から構成され、制御部80の制御に従って、シリンダロッド16をZ軸に沿って可動させるためのものであり、穴開け装置100の上部に支持機構により固定されている。
図2はシリンダロッド16とワンウェイクラッチ12との拡大図である。図示するように、シリンダロッド16の外径部に対してワンウェイクラッチ12の外径部が当接している。
ワンウェイクラッチ12は、押さえ板18に加えられる反力に抗する装置であり、クラッチ制御部14の所定の位置に固定されている。クラッチ制御部14は、制御部80の制御に従って、ワンウェイクラッチ12を通常状態とロック解除状態とに制御するもので、例えばエアシリンダ等により構成されている。また、ワンウェイクラッチ12は通常状態では制御部14によりシリンダロッド16に対して所定の力で押し付けられている。
ワンウェイクラッチ12は、一般的な構造のものである。例えば、ワンウェイクラッチ12は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に配置され、所定方向に付勢されたカムとを備え、内輪が固定された状態において、外輪が内輪に対して時計回り方向(回転方向)に回転する際には、外輪が空転し、反時計回り方向(ロック方向)に回転しようとするとカムがストラト(つっかい棒)として機能し、外輪の回転がロックされる構成を有する。また、内輪を時計回り方向に回転させることにより、ロックを解除して、外輪を反時計方向に回転させることも可能である。
このワンウェイクラッチ12は、シリンダロッド16が下降する場合には回転するが、その回転方向と逆方向には回転せず、ロックされるように取り付けられている。すなわちシリンダロッド16が下降する場合には外輪が内輪に対して時計回りに回転するので外輪が空転し、シリンダロッド16は下降する。一方シリンダロッド16が上昇しようとすると外輪の回転がロックされる。
このときクラッチ制御部14により、ワンウェイクラッチ12はシリンダロッド16に押し付けられているのでシリンダロッド16が上昇しようとする際にワンウェイクラッチ12がロックするとワンウェイクラッチ12とシリンダロッド16の当接部で摩擦力が発生する。
仮にプリント配線板23に穴を開ける際の反力がワンウェイクラッチ12とシリンダロッド16の当接部で発生する摩擦力より大きい場合には、ワンウェイクラッチ12が回転をロックしていてもシリンダロッド16は上昇してしまうことになる。
プリント配線板23をプレスで抜くような場合に用いられる基準穴は通常φ5以下の範囲で加工されるが、この場合ドリルによる反力に対抗するために5kg程度の力でプリント配線板23を押さえる必要がある。従ってこの場合にはワンウェイクラッチ12とシリンダロッド16の当接部に5kg以上の摩擦力が発生していればシリンダロッド16がドリルの反力を受けて移動してしまうことはない。
金属同士の静摩擦係数は一般的に0.4〜0.6程度の範囲にあるが、ここで仮にその値を0.5と仮定して、クラッチ制御手段14が10kgの力でシリンダロッド16に対してワンウェイクラッチ12を押し付けていたとすると、このときワンウェイクラッチ12とシリンダロッド16の当接部には5kgの摩擦力が発生する。従ってシリンダロッド16はドリルの反力に十分対抗可能である。
図1に示すように、穴あけ装置100の内部にはX軸レール62が支持機構により所定位置に固定されており、X軸レール62に対してX軸移動架台60がX軸方向に移動可能に取り付けられている。なおX軸移動架台60は図示しない移動機構(例えばパルスモータなど)が制御部80の制御に従って駆動されることによりX軸方向への移動距離を制御される。
X軸移動架台60上にはY軸レール58が固定されており、Y軸レール58に対してY軸移動架台56がY軸方向に移動可能に設けられている。なおY軸移動架台56は図示しない移動機構(例えばパルスモータなど)が制御部80の制御に従って駆動されることによりY軸方向への移動距離を制御される。
Y軸移動架台56はY軸方向から見て作業テーブル20を挟んだコの字型の形状を有しており、作業テーブル20の下面側の所定の位置にX線撮影カメラ54が固定され、作業テーブル20を挟んだ上側にはX線発生装置52がX線撮影カメラ54に対向する位置に取り付けられている。
またY軸移動架台56上にはドリル固定架台50がX線カメラ54とX軸方向の位相を同じくしてY軸方向には所定の距離だけ離されて固定されている。
X線発生装置52は、X線を発生させる装置であり、Y軸移動架台56上部に、X線の照射方向をZ軸方向に沿って下方へ向けるように固着される。X線発生装置52は制御部80の制御に従って、X線をプリント配線板23の上面に照射する。
X線撮影カメラ54は、プリント配線板23のX線像を撮像ためのカメラであり、Y軸移動架台56の下部に、レンズ部をZ軸に沿って上方に向けて固着される。X線撮影カメラ54は、撮像した画像を制御部80に送信する。
穴開けドリル22は、プリント配線板23に穴を開けるためのドリルであり、ドリル固定架台50下部にドリル先端をZ軸に沿って上方に向けて固着される。また、制御部80の制御に従って、穴開けドリル22はZ軸に沿って可動する。
上記のワンウェイクラッチ12と、制御部14と、穴開けドリル22と、ドリル固定架台50と、X線発生装置52と、X線撮影カメラ54と、Y軸移動架台56と、Y軸レール58と、X軸移動架台60と、はY軸方向から見て左右対称の位置に各1台設置されている。
制御部80は、穴開け装置100を制御する制御装置であり、CPU(Central Processing Unit)81と、ROM(Read Only Memory)83と、RAM(Random Access Memory)85とから構成される。この制御部80は穴開け装置100の内部に設置され、X線撮影カメラ54から画像を受信し、押さえ板上下シリンダ10と、制御部14と、穴開けドリル22と、Y軸移動架台56と、X軸移動架台60とを制御する。
CPU81は、ROM83に格納されたプログラムを読み出して繰り返し実行する。
ROM83は図3を参照して後述する穴開け処理を含む、穴開け装置100の制御を行うプログラムと、作業テーブル20の主面上における穴開けドリル22の初期座標PdとX線撮影カメラ54の初期座標Pcとを格納する。穴開けドリル22の初期座標Pd、およびX線撮影カメラ54の初期座標Pcは作業テーブル20の主面上におけるX−Y座標の形で示される。
RAM(Random Access Memory)85は、CPU81のワークエリアとして機能する。
穴開け装置100を用いた穴開け工程について説明する。穴開け工程はプリント配線板23の設置と、穴開け装置100による穴開け処理と、プリント配線板23の搬出と、から構成される。
プリント配線板23は高密度化の要求に答えるために通常内層板となる露出しない複数の両面プリント基板と外部に露出する導体層とによって構成されているものが多い。両面プリント基板には位置決めマークが設けられており、例えばこれを基準にして穴を開け、別工程によって外形のプレス加工等を行う。ただし、この位置決めマークは内層板に設けられているため直接目視することはできない。そのため本実施例においては位置決めマークをX線を用いて撮像し、その画像を計測して穴開け位置を決定する。なお、本実施例においては2つの位置決めマークがX軸方向に所定距離離れて設けられているものとする。
以下にプリント配線板23に穴を開ける際の工程について説明する。
(1)穴明前処理
まず2つのX線撮影カメラ54の中心間の距離とプリント配線板23に設けられている位置決めマークの中心間の距離との位置合わせを行う。位置合わせは予め穴明装置100に対して位置決めマークの中心間の距離をキーボード等で入力しておき、この距離に基づいて制御部80がX軸移動架台60の図示しない移動機構を駆動することにより行う。Y軸移動架台56上に設置されているX線発生装置52および穴明ドリル22の位置関係は予めX線撮影カメラ54と関連付けられているのでX線撮影カメラ54の中心間距離合わせが終了すると、X線発生装置52および穴明ドリル22の中心間距離も同時に位置合わせが終了する。ちなみに同種類のプリント配線板を複数穴明処理する場合には、X線撮影カメラ54の中心間距離の位置合わせは通常1回行えばよい。
また、X線撮影カメラ54の中心間距離の位置合わせが行われた後の位置をX線撮影カメラ54の待機位置とする。X線撮影カメラ54の待機位置は作業テーブル20の主面上におけるX−Y座標PcaとしてRAM85に格納される。また穴開けドリル22の位置合わせが行われた後の位置を穴開けドリル22の待機位置とする。穴開けドリル22の待機位置は作業テーブル20の主面上におけるX−Y座標PdaとしてRAM85に格納される。
(2)プリント配線板23の設置
つぎに、制御部80の制御に従って、図示せぬロボット等が、作業テーブル20の主面の所定の位置にプリント配線板23を載置する。次に、制御部80は、真空ポンプ66により真空引きを開始し、プリント配線板23を作業テーブル20の主面に仮固定する。
ちなみにプリント配線板23を載置する所定の位置とは、設計上プリント配線板23に設けられた作業テーブル20の主面上における位置決めマークの中心を示すX−Y座標とX線カメラ54の待機位置における光軸中心を示すX−Y座標とが一致する位置である。しかし実際には位置決めマークや載置される場所には誤差が生じるので所定の位置にプリント配線板23を載置してもX線カメラ54の光軸とプリント配線板23の位置決めマークの中心とは合致しない。そのため実際に穴開けを行う際には位置決めマークの中心座標を取得して、その位置に穴を開ける必要がある。位置決めマークの中心座標は次に行われる穴開け処理で取得する。
(3)穴開け処理
続いて制御部80は、穴開け処理を開始する。穴開け処理は、プリント配線板23に設けられている位置決めマークを撮像し、その結果から作業テーブル20の主面上における位置決めマーク中心のX−Y座標を取得して、その位置に穴開けドリル22で穴を開ける処理である。図3は、CPU81の実行する穴開け処理のフローチャートである。
まず、制御部80は、クラッチ制御部14を介して、ワンウェイクラッチ12をシリンダロッド16に対して押し付ける(ステップS10)。次に、制御部80は、押さえ板上下シリンダ10を制御して押さえ板18を下降させ、この押さえ板18でプリント配線板23を押圧して作業テーブル20の主面に固定する(ステップS15)。このとき、ワンウェイクラッチ12はシリンダロッド16の降下と共に回転するのでシリンダロッド16は降下可能である。押さえ板18がプリント配線板23を作業テーブルに押圧する力は、プリント配線板23を固定するには十分であるが、強すぎない程度の力である。
プリント配線板23の固定が完了した後に制御部80が、X線発生装置52とX線撮影カメラ54とを動作させると(ステップ20)、X線撮影カメラ54はプリント配線板23を貫通したX線によりプリント配線板23に設けられた位置決めマークを受像することができる。そして制御部80はX線カメラ54が受像した位置決めマークから公知の手段によってX線カメラ54の待機位置での光軸中心X−Y座標Pcaに対する位置決めマーク中心のX−Y座標を取得する(ステップ25)。制御部80は取得した位置決めマーク中心のX−Y座標を作業テーブル20の主面上におけるX−Y座標としてRAM85に格納する。
次に制御部80は取得した位置決めマーク中心のX−Y座標に基づいて穴開けドリル22を待機位置Pdaから位置決めマークの中心に移動させる。そのために位置決めマークの中心と穴開けドリル22の中心が合致するようにY軸移動架台56と、X軸移動架台60を移動させる(ステップ30)。
ここで穴開けドリル22とX線カメラ54とは、Y軸方向に並ぶようにY軸移動架台56上に固定されているので位置決めマーク中心と穴開けドリル22の中心とが合致するようにY軸移動架台56と、X軸移動架台60とを移動させると、X線カメラ54およびX線発生装置52は位置決めマーク上から退避するように移動する。
次に制御部80は、穴開けドリル22を所定の位置まで上昇させて、プリント配線板23に穴を開ける(ステップS35)。このとき、プリント配線板23を介して押さえ板18及びシリンダロッド16を上方に押し上げようとする大きな力が加わる。しかし、ワンウェイクラッチ12が反時計方向の回転に対してロックしているため、押さえ板18は穴開けドリル22からの力に抗して移動せず、プリント配線板23を作業テーブル20の主面に押しつけた状態を維持する。
制御部80は、穴開けが完了すると、穴開けドリル22を所定の位置まで下降させる(ステップS40)。
続いて制御部80は、X線撮影カメラ54を待機位置Pcaに移動させる(ステップ45)。X線撮影カメラ54が待機位置Pcaに移動すると穴開けドリル22も同時に待機位置Pdaに移動する。次にクラッチ制御部14を介してワンウェイクラッチ12の外径部とシリンダロッド16の外径部とを離れさせてシリンダロッド16のロック状態を解除する(ステップS50)。次に、制御部80は押さえ板上下シリンダ10を制御することにより、押さえ板18を上昇させる(ステップS55)。
(3)プリント配線板23の搬出
上記処理の終了後、制御部80は、真空ポンプ60からチューブ30に空気を流入させる。これにより、プリント配線板23の仮固定が解除され、ロボット等によりプリント配線板23が搬出される。
以上で穴開け加工の処理が完了する。
上記の穴開け処理では、穴を開けている間(ステップS35)、押さえ板18には、Z軸方向にドリルからの反力が加えられる。
しかし、シリンダロッド16の外径部とワンウェイクラッチ12の外径部とが当接し、ワンウェイクラッチ12が反時計方向にロックしている(回転しないように制御されている)。このときワンウェイクラッチ12とシリンダロッド16との間に発生する摩擦力によって、押さえ板18の上昇(後退)が阻止される。このため、押さえ板18が上昇(後退)することは無く、プリント配線板23は作業テーブルの主面上に固定される。穴開け終了後は、ワンウェイクラッチ12によるシリンダロッド16のロックが解除されるので、押さえ板18を上昇させることができる。
このように、ワンウェイクラッチ12とシリンダロッド16との間に発生する摩擦力によって、押さえ板18の上昇(後退)が阻止されるので、押さえ板18によって必要以上に過剰な力でプリント配線板23を押さえつける必要が無くなる。従って、押さえ板18がプリント配線板23を押さえる力はできるだけ弱く、ドリル22から反力を受けた場合にはドリル22の反力に抗することが可能な押さえ機構が穴あけ装置を実現することができる。
なお、ワンウェイクラッチ12とシリンダロッド16との形状や構成は図2に示した形状や構成に限られず、押さえ板18に対する反力に抗することができるものであれば、その形状や構成は問わない。
例えば図4に示すようにシリンダロッド16の外径部に対してZ軸方向に沿うようなラック(ギア)16aを形成し、ワンウェイクラッチ12の外径部にも16aと噛み合う歯12aを形成して、両者を係合させる。そしてシリンダロッド16が下降方向にはワンウェイクラッチ12が回転可能であるが、上昇方向にはロックするような構成にしておき、クラッチ制御部14が、制御部80の制御に従って、ワンウェイクラッチ12を通常状態とロック解除状態とに制御できるようにしておく。
このような構成によればシリンダロッド16が下降方向に移動する際にはワンウェイクラッチ12が回転可能であるが、上昇しようとすると回転がロックされる。シリンダロッド16はワンウェイクラッチ12に設けられた歯と噛み合っているのでシリンダロッド16も同時にロックされることになる。
そして、クラッチ制御部14がワンウェイクラッチ12をロック解除状態に制御することにより、ワンウェイクラッチ12は上昇方向に回転可能となり、シリンダロッド16は上昇することができる。
このような構成によっても、押さえ板18の上昇(後退)が阻止されるので、押さえ板18によって強力にプリント配線板23を押さえつける必要が無くなる。従って、押さえ板18がプリント配線板23を押さえる力はできるだけ弱く、ドリル22から反力を受けた場合にはドリル22の反力に抗することが可能な押さえ機構が穴あけ装置を実現することができる。
また、本実施形態では、穴開けの対象としてプリント配線板23を例示したが、本発明は、任意の被処理体に穴開けをする穴開け装置に適用可能である。
本実施形態に係る穴開け装置の構成図である。 本実施形態に係るワンウェイクラッチとシリンダロッドとの拡大図である。 本実施形態に係る穴開け処理のフローチャートである。 本実施形態とは異なるワンウェイクラッチとシリンダロッドとの拡大図である。
符号の説明
10 押さえ板上下シリンダ
12 ワンウェイクラッチ
14 クラッチ制御部
16 シリンダロッド
18 押さえ板
20 作業テーブル
22 穴開けドリル
23 プリント配線板
30 チューブ
50 ドリル固定架台
52 X線発生装置
54 X線撮影カメラ
56 Y軸移動架台
58 Y軸レール
60 X軸移動架台
62 X軸レール
66 真空ポンプ
80 制御部
100 穴開け装置

Claims (3)

  1. 所定位置に開口が形成され、穴開け対象のプリント配線板を載置するテーブルと、
    前記テーブルに載置された前記プリント配線板を、その一面側から前記テーブルに押し当てて固定する押さえ手段と、
    前記テーブルに形成された開口を介して、前記テーブルに載置された前記プリント配線板に、その他面側から穴を開ける穴開け手段と、
    前記押さえ手段と連動し、前記押さえ手段が前記プリント配線板を前記テーブルに押圧する方向には可動し、逆方向にはロックすることにより、前記プリント配線板に穴を開ける際に前記プリント配線板の他面側から前記押さえ手段に加えられる力によって前記押さえ手段が退行することを防止する一方向性クラッチと、
    を備えることを特徴とする穴開け装置。
  2. 前記穴開け手段による穴開けの終了後、前記押さえ手段を所定位置に移動可能とするために、前記一方向性クラッチのロックを解除するロック解除手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の穴開け装置。
  3. 前記穴開け手段による穴開けの終了後、前記押さえ手段を所定位置に移動可能とするために、前記押さえ手段と前記一方向性クラッチとの当接状態を解除するために前記一方向性クラッチを移動させる、クラッチ移動手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の穴開け装置。
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