JP2008168062A - 電子ネイル及び電子ネイル変更装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネイルアートを短時間で簡易に変更でき、しかも安定したネイルアートを実現するための電子ネイル及びこの電子ネイルに表示する絵柄を指示するための電子ネイル変更装置を提供する。
【解決手段】爪に取り付けられる電子ネイル10は、電力を受信しデータを送受信するためのアンテナ部110と、自己保持型のディスプレイと、制御回路部と、この電子ネイルのサイズに関するネイル識別情報が記録されたメモリ回路部とを備える。電子ネイル変更装置は、電子ネイル10に対して電力供給して取得したネイル識別情報に含まれるサイズに応じて画像の大きさを調整する等の画像処理を行なって、この画像データを電子ネイル10に送信する。電子ネイル10の制御回路部は、受信した画像データに基づいてディスプレイの表示を変更する。
【選択図】図1
【解決手段】爪に取り付けられる電子ネイル10は、電力を受信しデータを送受信するためのアンテナ部110と、自己保持型のディスプレイと、制御回路部と、この電子ネイルのサイズに関するネイル識別情報が記録されたメモリ回路部とを備える。電子ネイル変更装置は、電子ネイル10に対して電力供給して取得したネイル識別情報に含まれるサイズに応じて画像の大きさを調整する等の画像処理を行なって、この画像データを電子ネイル10に送信する。電子ネイル10の制御回路部は、受信した画像データに基づいてディスプレイの表示を変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ネイルアートを行なうために爪に取り付ける電子ネイル及びこの電子ネイルに表示する絵柄を指示するための電子ネイル変更装置に関する。
指先を綺麗に見せるために、爪に絵柄を描くネイルアートがある。このネイルアートは、マニキュアなどの塗料を用いて行なうものが広く普及している。この場合、ネイルアートが完成するまでに時間がかかる。
そこで、インクジェットタイプのプリンタを用いて爪にネイルアートを施す装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、指を固定し、この固定した指の爪に対してプリンタから塗料を吐出して絵柄を描く。プリンタにより絵柄を機械的に描くため、比較的、短時間に絵柄を描くことができる。
また、光の照射によって、ネイルアートの絵柄を短時間で変更できる技術が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2に記載の発明では、フォトクロミック化合物を溶解した専用液を爪に塗布する。そして、ネイルアート提供システムの管理コンピュータは、利用者端末から受信した希望デザインに基づいて、そのネイルアートの画像を転写するための照射設定をデザインデータ記憶部から取得する。そして、管理コンピュータは、取得した照射設定に基づいて転写制御データを生成し、これを組み込んだプリント処理プログラムを利用者端末に送信する。利用者端末は、受信したこのプリント処理プログラムに従って、プリント案内機能、照射機能及び後処理機能を用いて、専用液を塗布した爪にネイルアートを施す。
特開2002−165632号公報(図1及び図3)
特開2005−329121号公報(図1、図5及び図6)
特許文献1では、爪に対して塗料を吐出してネイルアートを施す。このため、イメージした画像と同じ絵柄を爪に描くには、塗料を吐出する吐出ノズルと爪(指)との位置調整が必要である。また、塗料を乾かす時間が必要である。従って、この装置を用いても、ネイルアートを短時間に変更することは難しい。
一方、特許文献2に記載の発明では、ネイルアートを表示させるには、消色処理や紫外線照射処理といった種々の処理が必要であり、手間がかかる。更に、この場合、照明や太陽光等の紫外線を含む強い光を受けると、ネイルアートの画像が黒くなってしまうことがあり、画像が不安定である。
また、特許文献2においても、紫外線照射を行なってネイルアートを出現させるため、イメージした画像と同じ絵柄を爪に描くには、照射と爪(指)の位置合わせが必要であった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、ネイルアートを短時間で簡易に変更でき、しかも安定したネイルアートを実現するための電子ネイル及びこの電子ネイルに表示する絵柄を指示するための電子ネイル変更装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、爪に取り付ける電子ネイルであって、供給された電力により表示変更可能な自己保持型のディスプレイと、外部から電力と電子ネイル用画像データとを受信するアンテナ部を含む通信手段と、前記電子ネイル用画像データに基づいて、前記ディスプレイの表示を制御する電子ネイル制御手段とを備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子ネイルにおいて、外表面を覆って密閉することにより、外部からの液体の侵入を防止するための防止層を備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子ネイルにおいて、前記ディスプレイは、カラー表示可能であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子ネイルにおいて、前記電子ネイル制御手段が読み出し可能なデータを記録するメモリ部を更に備え、このメモリ部には、電子ネイルに関するネイル識別情報が記憶されており、前記通信手段は前記ネイル識別情報を送信可能であって、前記電子ネイル制御手段は、電力供給を受けた場合に、前記ネイル識別情報を前記メモリ部から取得して、前記通信手段を介して送信することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子ネイルにおいて、前記電子ネイル制御手段が読み出し可能なデータを記録するメモリ部を更に備え、このメモリ部には、電子ネイルに関するネイル識別情報が記憶されており、前記通信手段は前記ネイル識別情報を送信可能であって、前記電子ネイル制御手段は、電力供給を受けた場合に、前記ネイル識別情報を前記メモリ部から取得して、前記通信手段を介して送信することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子ネイルにおいて、前記ネイル識別情報は、前記電子ネイルのサイズに関する情報を含むことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子ネイルのディスプレイに表示させるための電子ネイル用画像データを記録するデータ記憶手段と、前記電子ネイルに対して電力を供給し、かつ前記電子ネイル用画像データを送信する送信手段と、前記送信手段を用いて、前記データ記憶手段に記録された電子ネイル用画像データを送信するための制御を行なう変更装置制御手段とを有することを特徴とすることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子ネイルのディスプレイに表示させるための電子ネイル用画像データを記録するデータ記憶手段と、前記電子ネイルに対して電力を供給し、かつ前記電子ネイル用画像データを送信する送信手段と、前記送信手段を用いて、前記データ記憶手段に記録された電子ネイル用画像データを送信するための制御を行なう変更装置制御手段とを有することを特徴とすることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電子ネイル変更装置において、前記電子ネイルのサイズを特定するためのネイル識別情報を、前記電子ネイルから取得する受信手段を更に備え、前記変更装置制御手段は、前記受信手段によって取得したネイル識別情報に基づいて特定されたサイズに対応する大きさの画像に、前記電子ネイル用画像データを変換する画像処理を実行し、この画像処理を行なった電子ネイル用画像データを前記送信手段から送信させることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の電子ネイル変更装置において、ユーザの指示に応じた信号を出力する操作指示手段を更に備え、前記変更装置制御手段は、前記操作指示手段からの信号を取得し、この信号に応じて、前記データ記憶手段に記録された電子ネイル用画像データを特定することを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか1項に記載の電子ネイル変更装置において、接触したことを検知する接触検知信号を出力する接触検知手段を更に備え、前記変更装置制御手段は、前記接触検知信号を受信したときに、電子ネイル用画像データを前記送信手段から送信させることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、電子ネイルを爪に取り付けることにより、電子ネイルのディスプレイに表示された画像がネイルアートとして機能する。また、電子ネイルのディスプレイに表示する絵柄を変更することにより、ネイルアートを短時間で変更することができる。更に、電子ネイルの画像を変更するときに、画像と爪との位置がずれることな
い。このため、位置調整を行なう必要がなく、簡易である。加えて、電子ネイルに用いられるディスプレイは、供給された電力により表示変更可能であるため、外部からの影響により画像が変化することがほとんどなく、安定したネイルアートを実現できる。
請求項1に記載の発明によれば、電子ネイルを爪に取り付けることにより、電子ネイルのディスプレイに表示された画像がネイルアートとして機能する。また、電子ネイルのディスプレイに表示する絵柄を変更することにより、ネイルアートを短時間で変更することができる。更に、電子ネイルの画像を変更するときに、画像と爪との位置がずれることな
い。このため、位置調整を行なう必要がなく、簡易である。加えて、電子ネイルに用いられるディスプレイは、供給された電力により表示変更可能であるため、外部からの影響により画像が変化することがほとんどなく、安定したネイルアートを実現できる。
請求項2に記載の発明によれば、外表面を覆って密閉することにより、外部からの液体の侵入を防止するための防止層を備えている。このため、水に頻繁に触れる爪(人体)に取り付けられても、ディスプレイ、通信手段及び制御手段等の電子回路の、水による不具合を極力、回避することができる。
請求項3に記載の発明によれば、カラフルなネイルアートを実現することができる。
請求項4に記載の発明によれば、電子ネイル制御手段は、電力供給を受けると、電子ネイルのネイル識別情報を送信する。このため、ネイル識別情報に基づいて、これを送信した電子ネイルを特定して、このネイルに応じたネイルアートの画像を送信することもできる。
請求項4に記載の発明によれば、電子ネイル制御手段は、電力供給を受けると、電子ネイルのネイル識別情報を送信する。このため、ネイル識別情報に基づいて、これを送信した電子ネイルを特定して、このネイルに応じたネイルアートの画像を送信することもできる。
請求項5に記載の発明によれば、電子ネイルのサイズをネイル識別情報として用いることができる。このため、電子ネイルをサイズから特定することができる。従って、特定された電子ネイルは、サイズに応じて画像処理を行った画像データを受信してディスプレイに表示することもできる。従って、よりイメージに近いネイルアートを表示することができる。
請求項6に記載の発明によれば、変更装置制御手段は、電子ネイルに対して電力を供給し、データ記憶手段に記録された電子ネイル用画像データを送信する。このため、電子ネイルに対して、電子ネイル用画像データを新たに送信して、電子ネイルのディスプレイに表示する画像を新たに表示することができる。
請求項7に記載の発明によれば、変更装置制御手段は、電子ネイルのサイズを特定するためのネイル識別情報を取得し、電子ネイル用画像データを。特定したサイズに対応する大きさの画像のデータに変換する画像処理を実行する。このため、電子ネイルのサイズに適合する画像を電子ネイルに表示させることができるので、ネイル全体において、ユーザのイメージにより近い画像を表示させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、変更装置制御手段は、操作指示手段からの信号に応じて、データ記憶手段に記録された電子ネイル用画像データを特定する。このため、データ記憶手段に複数の電子ネイル用画像を記録させた場合に、ユーザの指示に基づいて電子ネイル用画像を選択することができる。
請求項9に記載の発明によれば、変更装置制御手段は、接触検知信号を受信したときに、電子ネイル用画像データを送信手段から送信させる。このため、電子ネイル変更装置は、接触した電子ネイルに対して画像データを送信するので、ネイルアートを変更する電子ネイルをより明確に特定することができる。従って、ネイルアートの変更をより確実に行なうことができる。
本発明によれば、ネイルアートを短時間で簡易に変更することができ、しかも安定したネイルアートを実現することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
まず、電子ネイルについて図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように本実施形態の電子ネイル10は、可撓性のある材料で構成されており、指の爪の曲面に沿って湾曲して、爪に対して着脱可能である。この電子ネイル10は、使用する人の爪のサイズに合わせて選択することができる。また、この電子ネイル10を、指の爪に装着する場合には、付け爪のように、例えば接着剤などを用いて貼り付ける。
まず、電子ネイルについて図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように本実施形態の電子ネイル10は、可撓性のある材料で構成されており、指の爪の曲面に沿って湾曲して、爪に対して着脱可能である。この電子ネイル10は、使用する人の爪のサイズに合わせて選択することができる。また、この電子ネイル10を、指の爪に装着する場合には、付け爪のように、例えば接着剤などを用いて貼り付ける。
次に、この電子ネイル10の構成について説明する。この電子ネイル10は、図2に示すように、アンテナ層11、ディスプレイ層12、電子回路層13及び防止層としての防水処理層14から構成される。
アンテナ層11は、透明配線のアンテナ部110が形成される層である。本実施形態では、アンテナ部110として電磁誘導コイルアンテナを用いる。
ディスプレイ層12は、薄い自己保持型のディスプレイ120(図3参照)が形成される層である。この自己保持型のディスプレイ120は、表示を保持するためには電力が不要で、表示を変更するためには電力を必要とする。本実施形態では、ディスプレイ120として、いわゆる電子ペーパー技術を用いる。この電子ペーパー技術では、微細なマイクロカプセルの内部に、帯電した色粒子(白粒子、黒粒子)を封入し、電圧を印加して色粒子を移動(電気泳動)させることで、画像を表示させる。このため、ディスプレイ層12は、色粒子を配置させた層(発色層)と、この発色層の両側(アンテナ層11側及び電子回路層13側)に色粒子を泳動させて画像を表示させるための電極層とが設けられている。ここで、アンテナ層11側の電極は、透明電極で構成される。ディスプレイ120のアンテナ層11側には、「青」、「緑」、「赤」のカラーフィルタが設けられており、カラー表示を行なう。
ディスプレイ層12は、薄い自己保持型のディスプレイ120(図3参照)が形成される層である。この自己保持型のディスプレイ120は、表示を保持するためには電力が不要で、表示を変更するためには電力を必要とする。本実施形態では、ディスプレイ120として、いわゆる電子ペーパー技術を用いる。この電子ペーパー技術では、微細なマイクロカプセルの内部に、帯電した色粒子(白粒子、黒粒子)を封入し、電圧を印加して色粒子を移動(電気泳動)させることで、画像を表示させる。このため、ディスプレイ層12は、色粒子を配置させた層(発色層)と、この発色層の両側(アンテナ層11側及び電子回路層13側)に色粒子を泳動させて画像を表示させるための電極層とが設けられている。ここで、アンテナ層11側の電極は、透明電極で構成される。ディスプレイ120のアンテナ層11側には、「青」、「緑」、「赤」のカラーフィルタが設けられており、カラー表示を行なう。
図2の電子回路層13には、ディスプレイ層を駆動するための電気的構成が内蔵されている。この電子回路層13は、本実施形態では、プラスチックなどのフレキシブルな基板上に配線を形成したり、更に半導体チップを搭載したりすることにより構成する。
防水処理層14は、アンテナ層11、ディスプレイ層12及び電子回路層13を密封するように、電子ネイル10の外表面を覆う。このため、この防水処理層14は、これら層(11〜13)への水等の液体の浸入を防止する。
次に、電子ネイル10の電気的構成について、図3及び図4を用いて説明する。
電子ネイル10は、電子ネイル制御手段としての制御回路部130、通信手段としての通信回路部131、電源回路部132及びメモリ部としてのメモリ回路部135を備える。これら制御回路部130と、アンテナ部110以外の通信回路部131と電源回路部132とメモリ回路部135とは、電子回路層13に形成されている。
電子ネイル10は、電子ネイル制御手段としての制御回路部130、通信手段としての通信回路部131、電源回路部132及びメモリ部としてのメモリ回路部135を備える。これら制御回路部130と、アンテナ部110以外の通信回路部131と電源回路部132とメモリ回路部135とは、電子回路層13に形成されている。
通信回路部131は、アンテナ部110に接続されており、このアンテナ部110を介して外部(後述する電子ネイル変更装置20)から電力供給を受けるとともに、アンテナ部110を介して各種信号を送出する。
電源回路部132は、整流回路やコンデンサを備える。そして、アンテナ部110において生じた電磁誘導電流を、整流回路で直流に整流してコンデンサに充電し電力を得る。この電力を用いて、電子ネイル10の電気回路(制御回路部130、メモリ回路部135及びディスプレイ120等)が駆動する。
更に、制御回路部130は、メモリ回路部135及びディスプレイ120に接続されており、内蔵されたプログラムによって処理を実行する。具体的には、電力供給を受けると、制御回路部130は、メモリ回路部135に記録されているデータを読み出して送信する。また、画像データを受信した場合には、制御回路部130は、この画像データに基づ
く画像を表示するようにディスプレイ120を制御する。
く画像を表示するようにディスプレイ120を制御する。
メモリ回路部135には、この電子ネイル10のサイズを特定するためのネイル識別子に関するデータが記録されている。ここで、サイズとは、電子ネイル10の長さ及び幅である。具体的には、電子ネイル10には、図4に示すように、複数種類の長さ及び幅のサイズがあり、ユーザは自分の爪のサイズに応じて選択する。
更に、制御回路部130は、ディスプレイ120の対向電極を制御して、ディスプレイ120の色粒子を泳動させる。これにより、画素単位で明暗を変更し、カラー表示を行なう。
次に、電子ネイル変更装置20について、図3及び図5を用いて説明する。
本実施形態の電子ネイル変更装置20は、図5に示すように、先端が細くなったペン形状をしている。この電子ネイル変更装置20には、ディスプレイ240と、選択ボタン251及び送信ボタン252等の操作ボタンが設けられている。
本実施形態の電子ネイル変更装置20は、図5に示すように、先端が細くなったペン形状をしている。この電子ネイル変更装置20には、ディスプレイ240と、選択ボタン251及び送信ボタン252等の操作ボタンが設けられている。
次に、この電子ネイル変更装置20の電気的構成について、図3を用いて説明する。
電子ネイル変更装置20は、電源21、変更装置制御手段としての制御部22、データ記憶手段としてのデータ記憶部23、表示処理部24、操作指示手段としての操作指示部25、データ取得手段としての通信部26、接触検知手段としての接触検知部27及び、送信手段及び受信手段としての送受信部28を備える。
電子ネイル変更装置20は、電源21、変更装置制御手段としての制御部22、データ記憶手段としてのデータ記憶部23、表示処理部24、操作指示手段としての操作指示部25、データ取得手段としての通信部26、接触検知手段としての接触検知部27及び、送信手段及び受信手段としての送受信部28を備える。
電源21は、図示しないスイッチがオンとなると、各処理部(22〜28)に電力を供給する。
制御部22は、操作指示部25及び接触検知部27からの信号を受け、データ記憶部23、表示処理部24、通信部26、接触検知部27及び送受信部28の制御を行なう。制御部22は、データ記憶部23に記録された画像データを表示処理部24に供給することにより、ディスプレイ240に画像を表示せる。また、制御部22は、通信部26を介して、外部装置から新たな電子ネイル用画像データを取得する。
制御部22は、操作指示部25及び接触検知部27からの信号を受け、データ記憶部23、表示処理部24、通信部26、接触検知部27及び送受信部28の制御を行なう。制御部22は、データ記憶部23に記録された画像データを表示処理部24に供給することにより、ディスプレイ240に画像を表示せる。また、制御部22は、通信部26を介して、外部装置から新たな電子ネイル用画像データを取得する。
更に、制御部22は、アンテナを備えた送受信部28を用いて、電子ネイル10に電力供給を行なうとともに、電子ネイル10からネイル識別子データを取得する。また、制御部22は、取得したネイル識別子データを用いて、電子ネイル用画像データの画像処理を行なう。
データ記憶部23には、電子ネイル用画像データが記録される。
表示処理部24は、ディスプレイ240を備えており、制御部22からの制御信号によって、このディスプレイ240に電子ネイル用画像を表示する。
表示処理部24は、ディスプレイ240を備えており、制御部22からの制御信号によって、このディスプレイ240に電子ネイル用画像を表示する。
操作指示部25は、選択ボタン251及び送信ボタン252等の操作ボタンを備え、これら操作ボタンの押下に応じた信号を制御部22に供給する。ここで、選択ボタン251は、データ記憶部23に記録された電子ネイル用画像データを順番に表示させるためのボタンである。送信ボタン252は、ディスプレイ240に表示された電子ネイル用画像の送信を指示するためのボタンである。これら選択ボタン251及び送信ボタン252は、ディスプレイ240に対して先端とは反対側に設けられている。
通信部26は、外部機器と通信を行ない、外部機器から電子ネイル用画像データを取得する。この通信部26は、USB端子やIEEE1394端子などを備えた有線通信や、電波を用いた無線通信を行なう。本実施形態では、電子ネイル変更装置20は、通信部26を介してコンピュータ端末30に接続される。このコンピュータ端末30は、CD−R
OMなどから、多数の電子ネイル用画像データを取得する。また、このコンピュータ端末30を、インターネットを介して電子ネイル用画像配信サーバに接続させて、電子ネイル用画像データを取得するように構成してもよい。
OMなどから、多数の電子ネイル用画像データを取得する。また、このコンピュータ端末30を、インターネットを介して電子ネイル用画像配信サーバに接続させて、電子ネイル用画像データを取得するように構成してもよい。
接触検知部27は、電子ネイル変更装置20の先端に設けられる圧力センサを用いて構成する。そして、接触検知部27は、電子ネイル変更装置20の先端が電子ネイル10に接触したことを検知する。そして、接触を検知した場合には、接触検知部27は検知信号を制御部22に供給する。
送受信部28は、磁界を発生させるためのアンテナ部を備える。このアンテナ部は、電子ネイル変更装置20の先端部に組み込まれている。本実施形態では、この磁界による電磁誘導を用いて、電子ネイル10に電力を供給する。電子ネイル変更装置20がオン状態のときには、アンテナ部から常に磁界を発生させる。本実施形態では、電子ネイル10毎に電力や信号を供給するために、アンテナ部は、先端部近傍の狭い範囲で磁界を発生させる。また、この送受信部28は、電子ネイル10のネイル識別子データを、アンテナ部110を介して取得して、制御部22に供給する。
以上のように構成された電子ネイル10及び電子ネイル変更装置20を用いた電子ネイル画像送信処理について、図6を用いて説明する。
この処理を行なう前に、ユーザは、爪に表示させたい画像のデータを、通信部26を介して電子ネイル変更装置20に取り込んでおく。具体的には、ユーザは、コンピュータ端末30のディスプレイを見ながら、キーボード及びマウスを操作して画像を選択し、電子ネイル変更装置20に送信する指示を行なう。これにより、電子ネイル変更装置20の制御部22は、コンピュータ端末30から電子ネイル用画像データを取得し、データ記憶部23に記録する。一方、ユーザの各指の爪のそれぞれには、電子ネイル10を取り付けておく。
この処理を行なう前に、ユーザは、爪に表示させたい画像のデータを、通信部26を介して電子ネイル変更装置20に取り込んでおく。具体的には、ユーザは、コンピュータ端末30のディスプレイを見ながら、キーボード及びマウスを操作して画像を選択し、電子ネイル変更装置20に送信する指示を行なう。これにより、電子ネイル変更装置20の制御部22は、コンピュータ端末30から電子ネイル用画像データを取得し、データ記憶部23に記録する。一方、ユーザの各指の爪のそれぞれには、電子ネイル10を取り付けておく。
電子ネイル画像送信処理において、電子ネイル変更装置20は、電子ネイル10に電力を供給する(ステップS1−1)。具体的には、電子ネイル変更装置20の電源をオンすると、送受信部28はアンテナ部から磁界を発生させる。そして、ユーザは、電子ネイル変更装置20の先端を電子ネイル10の1つに近づける。このとき、電子ネイル変更装置20の先端に近づけた電子ネイル10には、電磁誘導により電力が供給されて、電源回路部132は電力を発生して制御回路部130等に供給する。
そして、制御回路部130は、電力の供給を受けると、内蔵されたプログラムを起動して、以下の処理を実行する。具体的には、制御回路部130は、メモリ回路部135からネイル識別子データを読み出し、アンテナ部110を介して送信する。
そして、電子ネイル変更装置20は、電子ネイル10のネイル識別情報を取得する(ステップS1−2)。ここでは、ネイル識別情報として、電子ネイル10のサイズに関するネイル識別子データが取得される。
次に、電子ネイル変更装置20は、電子ネイル10に送信する画像の特定処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、電子ネイル変更装置20の制御部22は、データ記憶部23に記録した画像の1つをディスプレイ240に表示する。
ここで、ユーザは、ディスプレイ240に表示された画像とは異なる画像を利用したい場合には、選択ボタン251を押下する。制御部22は、操作指示部25において選択ボタン251の押下を検知した場合、データ記憶部23に記録されている画像データを順次、読み出し、この画像データに基づく画像をディスプレイ240に表示させて、画像を変
更する。この画像の変更は、選択ボタン251が押下される度に繰り返される。
更する。この画像の変更は、選択ボタン251が押下される度に繰り返される。
ディスプレイ240に所望の画像が表示された場合には、ユーザは送信ボタン252を押下する。これにより、制御部22は、操作指示部25を介して送信ボタン252の押下を検知し、ディスプレイ240に表示された画像を、送信画像として特定する。
次に、制御部22は、特定した画像のトリミング判断処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部22は、ディスプレイ240にトリミングの要否の選択を促す表示を行なう。例えば、トリミングを行なう場合には選択ボタン251を選択し、トリミングを行なわない場合には送信ボタン252を選択する旨の表示を行なう。
ここで、制御部22は、操作指示部25を介して選択ボタン251の押下を検知し、「トリミング要」と判断した場合(ステップS1−4において「YES」の場合)、トリミング処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部22は、特定した画像に表示されているオブジェクト(例えば図5におけるハート)を特定する。そして、制御部22は、このオブジェクトを含むように、電子ネイル10のサイズと同じ範囲を切り出す。この場合には、画像のオブジェクトの大きさは変化しない。
一方、操作指示部25を介して送信ボタン252の押下を検知し、「トリミング不要」と判断した場合(ステップS1−4において「NO」の場合)、制御部22は、画像のサイズ調整処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、制御部22は、特定した画像を、電子ネイル10のサイズに一致するように拡大又は縮小を行なう。この場合、画像に含まれるオブジェクトは拡大又は縮小される。
その後、選択ボタン251を選択したユーザは、電子ネイル変更装置20の先端部を電子ネイル10に接触させる。これにより、電子ネイル変更装置20の接触検知部27は、接触検知信号を制御部22に供給する。
制御部22が接触を検知した場合(ステップS1−7において「YES」の場合)、電子ネイル10に画像データを送信する(ステップS1−8)。具体的には、ステップS1−5又はステップS1−6で画像処理を行なった画像のデータを、送受信部28のアンテナ部から電子ネイル10に送信する。
電子ネイル10の制御回路部130は、電子ネイル変更装置20からの画像データを受信すると、この画像データに基づいて、ディスプレイ120の対向電極を制御して、画像を書き換える。これにより、ユーザが選択した画像がディスプレイ120に表示されて、電子ネイル10にネイルアートが出現する。
以上のステップS1−1〜S1−8の処理を、電子ネイル変更装置20が、各爪に取り付けた電子ネイル10について行なうことにより、すべての爪にネイルアートを施すことができる。以上により、電子ネイル画像送信処理が完了する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル10を爪に取り付けることにより、この電子ネイル10のディスプレイ120に表示された画像がネイルアートとして機能する。このため、ディスプレイ120に表示された画像を変更することにより、ネイルアートを短時間で変更することができる。また、電子ネイル10の画像を変更するときに爪との位置がずれることがない。このため、位置調整を行なう必要がなく、ネイルアートの変更が簡易である。更に、ディスプレイ120の画像は外部からの影響によって変化することがほとんどなく、安定したネイルアートを実現できる。
・ 本実施形態では、電子ネイル10を爪に取り付けることにより、この電子ネイル10のディスプレイ120に表示された画像がネイルアートとして機能する。このため、ディスプレイ120に表示された画像を変更することにより、ネイルアートを短時間で変更することができる。また、電子ネイル10の画像を変更するときに爪との位置がずれることがない。このため、位置調整を行なう必要がなく、ネイルアートの変更が簡易である。更に、ディスプレイ120の画像は外部からの影響によって変化することがほとんどなく、安定したネイルアートを実現できる。
・ 本実施形態では、電子ネイル10の制御回路部130は、電子ネイル変更装置20からの画像データを受け取り、この画像データに基づいてディスプレイ120に表示される画像を書き換える。このため、電子ネイル変更装置20を用いて、電子ネイル10のディスプレイ120に表示する画像を容易に変更することができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル10のメモリ回路部135には、ネイル識別子として、電子ネイル10のサイズに関するデータが記録される。電子ネイル10は、電力供給を受けると、電子ネイル10のサイズに関するデータを電子ネイル変更装置20に送信する。電子ネイル変更装置20の制御部22は、受信したデータのサイズに合わせて画像処理(ステップS1−5,S1−6)を行ない、画像データを送信する(ステップS1−8)。電子ネイル10は、受信した画像データに基づいてディスプレイ120の表示を変更する。このため、制御部22は、電子ネイル10のサイズに対応する画像を表示できるので、電子ネイル10全体のイメージを、ユーザのイメージにより近づけることができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル変更装置20は、トリミング処理により画像処理を行なうことができる(ステップS1−6)。このため、オブジェクトのサイズを変化させずに、オブジェクトを含むネイルアートを施すことができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル変更装置20の制御部22は、選択ボタン251及び送信ボタン252等の操作ボタンを備えた操作指示部25からの信号に応じて、画像を特定する(ステップS1−3)。このため、電子ネイル変更装置20のデータ記憶部23に複数の電子ネイル用画像データを記録しても、ユーザの指示に応じてユーザが所望する画像を選択することができる。従って、変更したい画像を記憶させた電子ネイル変更装置20を携帯すれば、爪に取り付けた電子ネイル10のネイルアートを、どこでも短時間で変更することができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル変更装置20の制御部22は、接続されたコンピュータ端末30から画像データをデータ記憶部23に取り込むことができる。このため、新たな電子ネイル用画像データを取得して、新たな絵柄のネイルアートを施すことができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル変更装置20の制御部22は、接触したことを検知する接触検知部27を備える。制御部22は、画像処理を行なった後(ステップS1−5,S1−6)、ユーザが電子ネイル変更装置20の先端を電子ネイル10に接触させて、接触を検知すると(ステップS1−7において「YES」)、画像データを送信する(ステップS1−8)。このため、電子ネイル変更装置20は、接触した後に画像データを送信するので、ネイルアートを変更する電子ネイル10を特定することができる。従って、ネイルアートの変更をより確実に行なうことができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル変更装置20は、電子ネイル用画像を表示するディスプレイ240を備える。そして、制御部22は、選択ボタン251の押下に応じてディスプレイ240に表示する電子ネイル用画像を変更する。このため、ユーザは、ディスプレイ240に表示された電子ネイル用画像を見ながら、送信されるネイルアートの画像を確認することができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル変更装置20は、電子ネイル10に電力を供給する送受信部28を備える。このため、電子ネイル10自体に電力を持たせる必要がなく、電子ネイル10を薄くかつ軽量化できる。
・ 本実施形態では、電子ネイル10の表面側のアンテナ部110は、透明配線から構
成されている。このため、ディスプレイ120に表示される画像がアンテナ部110に邪魔されず、ネイルアートの画像をより確実に見せることができる。
成されている。このため、ディスプレイ120に表示される画像がアンテナ部110に邪魔されず、ネイルアートの画像をより確実に見せることができる。
・ 本実施形態では、電子ネイル10のディスプレイ120はカラー表示を行なうので、カラフルなネイルアートを実現することができる。
・ 本実施形態では、防水処理層14は、電子ネイル10の外表面を覆って、これら層(11〜13)への水等の液体の浸入を防止する。このため、水に頻繁に触れる爪(人体)に取り付けられても、アンテナ部110やディスプレイ120及び電子回路層13に形成された回路の水による不具合を極力、回避することができる。
・ 本実施形態では、防水処理層14は、電子ネイル10の外表面を覆って、これら層(11〜13)への水等の液体の浸入を防止する。このため、水に頻繁に触れる爪(人体)に取り付けられても、アンテナ部110やディスプレイ120及び電子回路層13に形成された回路の水による不具合を極力、回避することができる。
また、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20をペン形状とした。電子ネイル変更装置の形状はこれに限らず、図7に示すように薄い直方体のシート形状の電子ネイル変更装置40としてもよい。この場合、シート形状の電子ネイル変更装置40のアンテナ部110の電力供給やデータ送受信の範囲を、電子ネイル変更装置20よりも大きく、例えば数センチから十数センチ程度にしてもよい。これにより複数の爪のネイルアートを一度に変更することができる。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20をペン形状とした。電子ネイル変更装置の形状はこれに限らず、図7に示すように薄い直方体のシート形状の電子ネイル変更装置40としてもよい。この場合、シート形状の電子ネイル変更装置40のアンテナ部110の電力供給やデータ送受信の範囲を、電子ネイル変更装置20よりも大きく、例えば数センチから十数センチ程度にしてもよい。これにより複数の爪のネイルアートを一度に変更することができる。
○ 上記実施形態においては、ネイル識別情報として、電子ネイル10のサイズに関するデータを用いた。これに限らず、図8に示すように、ネイル識別情報として、電子ネイル10が取り付けられる取付位置(右手の親指や左手の薬指など)を特定する指特定識別子をも記録させてもよい。この場合には、指特定識別子に基づいて、電子ネイル10の取付位置に対応する画像を表示することもできる。
また、電子ネイル10のメモリ回路部135に、指特定識別子だけを記録し、電子ネイル変更装置20のデータ記憶部23に、指特定識別子に関連付けたサイズに関するデータを記録させてもよい。この場合、制御部22は、電子ネイル10からネイル識別情報(取付位置に関するデータ)を受信すると、これに対応するサイズデータをデータ記憶部23から特定する。次に、制御部22は、特定したサイズデータに基づいて電子ネイル用画像を画像処理する。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20は、1つの電子ネイル10からネイル識別情報を取得する度に、この電子ネイル10に対して画像データを送信した。これに限らず、複数のネイル識別情報をまとめて取得した後、画像データをまとめて送信してもよい。例えば、同じ絵柄のネイルアートを施す処理プログラムを制御部22に記録させる。このプログラムによって、制御部22は、まず、各電子ネイル10に対して電力を供給し(ステップS1−1)、各電子ネイル10からネイル識別情報を順次、取得する(ステップS1−2)。そして、制御部22は、取得したネイル識別情報に基づいて画像処理を行なった後、各ネイル識別情報を有する電子ネイル10に対して、順次、画像データを送信する。この場合、ネイル識別情報を付けて画像データを送信する。各電子ネイル10では、メモリ回路部135に記録したネイル識別情報と一致する情報を取得した場合には、このネイル識別情報が付された画像データを取得する。このため、各電子ネイル10は、サイズに対応する画像データを取得することができる。従って、画像の選択操作を簡素化することができる。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20は、各爪に表示する絵柄を適宜選択した。この場合、片手全体で1つの絵柄になるような画像を表示させてもよい。具体的には、全体で1つとなるが、電子ネイル毎に分割処理可能な電子ネイル用画像データを電子ネイル変更装置20のデータ記憶部23に記録させる。この場合、電子ネイル用画像データは、電子ネイル10の取付位置に関するデータに関連付けられて記録される。また
、各電子ネイル10のメモリ回路部135に、ネイル識別情報として取付位置に関するデータを記録しておく。そして、電子ネイル変更装置20は、電力を供給した電子ネイル10から取付位置に関するデータを取得し、この取付位置に対応する電子ネイル用画像データを取得する。これにより、各爪において異なる一連の絵柄のネイルアートを施すことができる。
、各電子ネイル10のメモリ回路部135に、ネイル識別情報として取付位置に関するデータを記録しておく。そして、電子ネイル変更装置20は、電力を供給した電子ネイル10から取付位置に関するデータを取得し、この取付位置に対応する電子ネイル用画像データを取得する。これにより、各爪において異なる一連の絵柄のネイルアートを施すことができる。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20は、各爪に表示する絵柄を適宜選択した。これに代えて、一方の手の各爪に用いた画像に対して対称となるように他方の手の各爪にネイルアートを施してもよい。この場合、左右対称のネイルアートを行なう処理プログラムを制御部22に記録させる。そして、電子ネイル用画像データを、電子ネイル10の取付位置に関連付けてデータ記憶部23に記録させる。更に、各電子ネイル10のメモリ回路部135に、取付位置に関するデータを記録しておく。この場合、制御部22は、電子ネイル10から取得した取付位置データに基づいて、同じ種類の指(例えば親指同士)においては、同一の電子ネイル用画像データを用いる。更に、制御部22は、例えば、電子ネイル10の取付位置が、右手の場合には、電子ネイル用画像データをそのまま出力し、左手の場合には、左右反転した電子ネイル用画像データを出力する。これにより、両方の手に左右対称のネイルアートを施すことができる。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル10のアンテナ部110を、電磁誘導コイルアンテナで構成した。これに代えて、図9に示すように、電波コイルアンテナで構成されたアンテナ部510を有する電子ネイル50としてもよい。この場合、電子ネイル変更装置20,40は、電子ネイル50に対して電波を用いて電力を発生させる。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル10のディスプレイ120として、電気泳動法による表示を行なうディスプレイを用いた。これに限らず、供給された電力により表示変更可能なディスプレイ120であれば、他の方法のディスプレイでもよい。例えば、電子ペーパー用のディスプレイとして用いられるコレステリック液晶を用いてもよい。この場合、カラー表示を行なうために、「青」、「緑」、「赤」の液晶を3層に重ねてディスプレイ層12を構成する。ただし、このカラー表示の場合、画素毎に表示させるには、表示のための配線が縦横一杯になされている必要がある。
○ 上記実施形態においては、アンテナ部110は、ディスプレイ層12より表面側に配置したが、電子回路層13より更に表面から遠い裏面側に配置してもよい。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20は、先端が電子ネイル10に接触して、接触検知部27の信号を受信したときに画像データを送信した。これに代えて、接触検知部27が電子ネイル10に接触した場合に、電子ネイルに電力供給を行ってもよい。また、接触検知部27を省略してもよい。この場合、送信する画像が特定されたとき(ステップS1−3)には、画像処理を行なって(ステップS1−5,S1−6)、すぐに画像データの送信をしてもよい。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20は、先端が電子ネイル10に接触して、接触検知部27の信号を受信したときに画像データを送信した。これに代えて、接触検知部27が電子ネイル10に接触した場合に、電子ネイルに電力供給を行ってもよい。また、接触検知部27を省略してもよい。この場合、送信する画像が特定されたとき(ステップS1−3)には、画像処理を行なって(ステップS1−5,S1−6)、すぐに画像データの送信をしてもよい。
○ 上記実施形態においては、接触検知部27を、圧力センサを用いて構成した。これに限らず、接触を検知できるセンサであれば、例えば、加速度センサなどを用いて、接触検知部27を構成してもよい。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20は、電子ネイル10のサイズに一致するように画像処理を行なった(ステップS1−5,S1−6)。これに代えて、電子ネイル変更装置20は、コンピュータ端末30から、各サイズの電子ネイル用画像を取得してもよい。この場合、電子ネイル変更装置20は、各サイズに対応する画像をコンピュータ端末30から取得し、データ記憶部23に記憶する。そして、電子ネイル変更装置20は、送信する画像を特定した(ステップS1−3)後、ステップS1−4〜S1−6
をスキップして、接触を検知すると(ステップS1−7において「YES」)、画像データを送信する。
をスキップして、接触を検知すると(ステップS1−7において「YES」)、画像データを送信する。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル変更装置20は、コンピュータ端末30から電子ネイル用画像データを取得した。これに限らず、電子ネイル変更装置20を直接、ネットワークを介して電子ネイル用画像提供サーバに接続し、この電子ネイル用画像提供サーバから画像データを取得してもよい。
○ 上記実施形態においては、電子ネイル10は可撓性を有するとした。これに限らず、電子ネイル10を爪の形状に沿わすことができれば、例えば湾曲した形状であれば、可撓性がない材質で電子ネイル10を構成してもよい。
10,50…電子ネイル、14…防止層としての防水処理層、20,40…電子ネイル変更装置、22…変更装置制御手段としての制御部、23…データ記憶手段としてのデータ記憶部、25…操作指示手段としての操作指示部、27…接触検知手段としての接触検知部、28…送信手段及び受信手段としての送受信部、110,510…アンテナ部、131…通信手段としての通信回路部、120…電子ネイルのディスプレイ、130…電子ネイル制御手段としての制御回路部、135…メモリ部としてのメモリ回路部。
Claims (9)
- 爪に取り付ける電子ネイルであって、
供給された電力により表示変更可能な自己保持型のディスプレイと、
外部から電力と電子ネイル用画像データとを受信するアンテナ部を含む通信手段と、
前記電子ネイル用画像データに基づいて、前記ディスプレイの表示を制御する電子ネイル制御手段とを備えることを特徴とする電子ネイル。 - 外表面を覆って密閉することにより、外部からの液体の侵入を防止するための防止層を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子ネイル。
- 前記ディスプレイは、カラー表示可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ネイル。
- 前記電子ネイル制御手段が読み出し可能なデータを記録するメモリ部を更に備え、
このメモリ部には、電子ネイルに関するネイル識別情報が記憶されており、
前記通信手段は前記ネイル識別情報を送信可能であって、
前記電子ネイル制御手段は、電力供給を受けた場合に、前記ネイル識別情報を前記メモリ部から取得して、前記通信手段を介して送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子ネイル。 - 前記ネイル識別情報は、前記電子ネイルのサイズに関する情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の電子ネイル。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子ネイルのディスプレイに表示させるための電子ネイル用画像データを記録するデータ記憶手段と、
前記電子ネイルに対して電力を供給し、かつ前記電子ネイル用画像データを送信する送信手段と、
前記送信手段を用いて、前記データ記憶手段に記録された電子ネイル用画像データを送信するための制御を行なう変更装置制御手段とを有することを特徴とする電子ネイル変更装置。 - 前記電子ネイルのサイズを特定するためのネイル識別情報を、前記電子ネイルから取得する受信手段を更に備え、
前記変更装置制御手段は、
前記受信手段によって取得したネイル識別情報に基づいて特定されたサイズに対応する大きさの画像に、前記電子ネイル用画像データを変換する画像処理を実行し、
この画像処理を行なった電子ネイル用画像データを前記送信手段から送信させることを特徴とする請求項6に記載の電子ネイル変更装置。 - ユーザの指示に応じた信号を出力する操作指示手段を更に備え、
前記変更装置制御手段は、前記操作指示手段からの信号を取得し、この信号に応じて、前記データ記憶手段に記録された電子ネイル用画像データを特定することを特徴とする請求項6又は7に記載の電子ネイル変更装置。 - 接触したことを検知する接触検知信号を出力する接触検知手段を更に備え、
前記変更装置制御手段は、前記接触検知信号を受信したときに、電子ネイル用画像データを前記送信手段から送信させることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の電子ネイル変更装置。
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