JP2008167868A - 生体情報測定機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度で測定することができるとともに、消費電力を低減することができる。
【解決手段】光を所定の発光時間間隔で生体に照射する発光素子1と、この発光素子1によって照射される光の発光時間間隔を制御する発光制御部8と、発光素子1によって生体に照射されてその生体の透過光または反射光の光強度に対応した信号を出力する受光素子2と、受光素子2の出力信号に基づいて、生体の動脈血に関する脈波信号を検出して、検出された脈波信号から得られる脈波情報に基づいて発光時間間隔を新たに設定し、新たに設定された発光時間間隔で発光素子1を制御するように発光制御部8に制御信号を出力し、その後に受光素子2の出力信号に基づいて脈波信号を検出して、検出された脈波信号に基づいて生体情報を求めるCPU6とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、生体に光を照射し、その反射光または透過光に基づいて生体の動脈血に関する脈波情報を算出して、生体情報を測定する生体情報測定機に関する。
血液中の酸素飽和度、脈拍、血圧等の生体情報を測定する酸素飽和度測定機、脈拍計、血圧計等の生体情報測定機では、通常、発光素子から一定の発光時間間隔Δtで光が間欠的に照射され、間欠的に照射される光の生体での反射光または透過光を受光部にて受光するようになっている。受光部では、受光された光の強度に対応した信号を出力し、その出力信号に基づいて、動脈血の脈波の波形形状である脈波信号を検出する。そして、検出された脈波信号から脈波情報を検出し、その脈波情報に基づいて、酸素飽和度、脈拍、血圧等の各種生体情報を測定するようになっている。
血液中には、酸化ヘモグロビンおよび還元ヘモグロビンが含まれており、動脈血管内のヘモグロビンの量は、動脈血管の脈動に応じて変化する。生体における反射光または透過光の光強度も、ヘモグロビンの量の変化に応じて変化する。このようなヘモグロビンの量の変化は、生体における反射光または透過光の光強度におけるAC成分として現れ、このAC成分を脈波信号と呼ぶ。
全ヘモグロビン中の酸化ヘモグロビンの割合が酸素飽和度となる。生体情報測定機の一種である酸素飽和度測定機では、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとの吸光特性の違いを利用して酸素飽和度を測定している。血液中のヘモグロビンは、赤色光および近赤外光を吸収することが知られており、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとでは、光の波長によって光の吸光度が異なることも知られている。酸化ヘモグロビンは、赤色光の吸収量が少なく、赤外光の吸収量が多くなるという光学的性質を有している。これに対して、還元ヘモグロビンは、赤色光の吸収量が多く、赤外光の吸収量が少ないという光学的性質を有している。
酸素飽和度測定機では、赤色光および近赤外光という異なる2種類の波長の光を一定の発光時間間隔Δtで生体に照射し、生体において透過または反射された光を受光部で受光する。受光部は、受光された各波長の光の強度に対応した信号をそれぞれ出力し、その出力信号に基づいて、動脈血の脈波信号を測定し、測定された脈波信号から、所定の差分時間間隔Δt(通常、発光時間間隔Δtのk倍、但し、kは正の整数)における光強度の差分値に基づいて、動脈血管中の酸化ヘモグロビンおよび還元ヘモグロビンの割合を求める。全ヘモグロビン中の酸化ヘモグロビンの割合が酸素飽和度となる。
また、脈拍計では、生体に対する反射光または透過光の光強度の時間変化を利用しており、測定された脈波信号をフーリエ変換することにより、脈波信号の周波数成分が解析され、その解析結果に基づいて脈拍数が測定される。
酸素飽和度測定機において、発光時間間隔Δtで発光された各波長の光強度に基づいて得られた脈波信号から、所定の差分時間間隔Δtにおける光強度の差分値を検出する場合、脈拍数が少なくて脈動の間隔が長くなると、光強度の差分値は小さくなる。そのため、例えば特許文献1(特開2003−153882号公報)には、差分時間間隔Δtを動脈血の脈拍数に基づいて調整する構成が開示されている。このような構成により、脈拍数に基づいて光強度の差分値を測定するための差分時間間隔Δtを適切に設定することができ、光強度の差分値を高精度で測定することができる。
特開2003−153882号公報
常時測定用として、あるいは携帯用として用いられる生体情報測定機の多くは、電池を電源として駆動されており、このような電池を電源とする生体情報測定機では、低消費電力であることが望ましい。しかし、生体に照射される光を発光させるためには電力を必要とし、発光回数が多くなると消費電力が増加することになる。このために、電池を電源とする生体情報測定機では、発光回数を減少させることが望ましく、従って、発光時間間隔を長くすることが、消費電力を低減するためには好ましい。
特許文献1に開示された血液成分測定装置では、脈拍数に基づいて差分時間間隔が脈拍数に基づいて所定値に設定されており、脈波信号を得るために発光される光の発光時間間隔は一定になっており、従って、発光回数自体は変化せず、消費電力を低減することはできない
他方、消費電力を低減するという理由から、発光回数を減少させるために発光時間間隔を長くすると、脈波信号を得るためのサンプリング数が減少し、微小時間における脈波の変化を測定することができず、脈波形状を正確にトレースした脈波信号を得ることができないおそれがある。このように、脈波信号を得るためのサンプリング数が減少すると、測定精度が低下することから、脈波信号を高精度で測定するためには、発光時間間隔を短くすることが望ましい。
また、生体情報測定機による実際の測定において、脈波形状には個人差があり、また、同一人物でも体調によって測定される脈波信号の脈波形状が異なる場合がある。脈拍数が少ない場合(動脈血の脈動の周期が長い場合)、脈波信号の脈波形状における振幅が小さい場合等には、一定の差分時間間隔Δtに対する光強度の差分値は小さくなり、光強度の差分値に関するS/N(signal to noise)比が低下する。その結果、生体である被測定者の体調によって測定精度が異なるものとなり、高精度での測定結果を常時得ることができないおそれがある。
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、血液成分情報を含む光信号の測定精度を低下させることなく、生体である被測定者の脈波状態に応じて発光タイミングを調整することができ、しかも、消費電力を低減することができる生体情報測定機を提供することを目的とする。
本発明の生体情報測定機は、光を所定の発光時間間隔で生体に照射する発光手段と、該発光手段によって照射される光の前記発光時間間隔を制御する発光制御手段と、前記発光手段によって生体に照射されて該生体の透過光または反射光の光強度に対応した信号を出力する受光手段と、前記発光制御手段により前記発光手段を第1の発光時間間隔で発光させたときに、前記受光手段から得られる第1の脈波信号に基づいて第2の発光時間間隔を設定し、前記発光制御手段により前記発光手段を第2の発光時間間隔で発光させたときに、前記受光手段から得られる第2の脈波信号に基づいて生体情報を求める演算を行なう演算制御手段と、を有し、そのことにより上記目的が達成される。
前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における脈波当りの時間間隔から脈拍数を算出し、算出された脈拍数に対して脈拍数が多いほど前記第2の発光時間間隔が短くなるように設定してもよい。
前記演算制御手段は、
Figure 2008167868
但し、Δtは発光時間間隔、nは1回の脈動により得られる脈波信号のサンプリング数、Pは求められた脈拍数
という関係式に基づいて前記第2の発光時間間隔を設定してもよい。
前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における脈波の振幅情報を算出し、算出された脈波の振幅が大きいほど前記第2の発光時間間隔が短くなるように設定してもよい。
前記第2の発光時間間隔は、
Figure 2008167868
但し、Δtは発光時間間隔、lは正の定数、Aは求められた前記脈波信号の振幅
という関係式に基づいて設定してもよい。
前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における各脈動毎に所定の差分時間間隔で光強度の差分値の絶対値を算出し、算出された差分値の絶対値の最大値に基づいて前記各脈動毎に前記第2の発光時間間隔を設定してもよい。
前記第2の発光時間間隔は、
Figure 2008167868
但し、Δtは発光時間間隔、aは正の定数、│ΔA│は前記差分値の絶対値の最大値
という関係式に基づいて設定してもよい。
前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における脈波波形の微分値を算出して、算出された微分値に基づいて前記第2の発光時間間隔を設定してもよい。
前記演算制御手段は、前記微分値が所定の閾値よりも大きい区間、または所定の閾値よりも小さい区間において、その区間内における前記第2の発光時間間隔を、前記微分値と前記閾値との差に基づいて新たに設定してもよい。
前記演算制御手段は、前記微分値と前記閾値との差が大きくなるほど前記第2の発光時間間隔を小さく設定してもよい。
前記所定の閾値が0であってもよい。
前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における各脈動の脈波波形の最大値および最小値と、連続する脈動の脈波間隔とをそれぞれ算出し、算出された前記最大値および最小値と前記脈波間隔とに基づいて前記第2の発光時間間隔を設定してもよい。
前記演算制御手段は、前記最大値および最小値と前記脈波間隔とに基づいて前記各脈動の脈波波形における最大値付近の区域および最小値付近の区域とをそれぞれ検出して、検出された最大値付近の区域および最小値付近の区域とそれら以外の区域とにおいて前記第2の発光時間間隔を異ならせて設定してもよい。
前記演算制御手段は、前記各脈動の脈波波形における最大値付近の区域および最小値付近の区域における前記第2の発光時間間隔を、前記最大値付近の区域および最小値付近の区域以外の区域における前記第2の発光時間間隔よりも短く設定してもよい。
前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における前記各脈動毎に前記最大値および最小値と前記脈波間隔とを保存する保存手段をさらに備え、n+1番目の脈動における最大値付近の区域を、n番目の脈動における前記最大値と、n+1番目の脈動とn番目の脈動との脈波間隔とに基づいて算出し、n+1番目の脈動における最小値付近の区域を、n番目の脈動における前記最小値と、n+1番目の脈動とn番目の脈動との前記脈波間隔とに基づいて算出してもよい。
前記発光手段は、2種類の異なる波長の光を前記第2の時間間隔で照射し、前記演算制御手段は、前記第2の脈波信号に基づいて、前記生体の血液中の酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとの割合を算出して血液中の酸素飽和度を求めてもよい。
前記発光手段は、赤色光と近赤外光とを照射してもよい。
前記演算制御手段は、前記第2の発光時間間隔に基づいて測定された前記第2の脈波信号において、差分時間間隔Δtにおける赤色光と近赤外光の差分値の比φを、
Figure 2008167868
但し、Δtは差分時間間隔、RED(t)は時間tにおける赤色光の光強度、IR(t)は時間tにおける近赤外光の光強度
という関係式によって求めて、該差分値の比φから前記酸素飽和度を算出してもよい。
前記演算制御手段は、前記第2の発光時間間隔に基づいて測定された前記第2の脈波信号において、赤色光と近赤外光の差分値の比φを、
Figure 2008167868
但し、AC(RED)は赤色光の振幅、DC(RED)は赤色光のDC成分、AC(IR)は近赤外光の振幅、DC(IR)は近赤外光のDC成分
という関係式によって算出して、該差分値の比φから前記酸素飽和度を求めてもよい。
本発明の生体情報測定機では、生体である被測定者が代わった場合、被測定者の体調の変化等によって、脈拍数、脈拍振幅等が変動しても、脈波信号を高精度で測定することができ、しかも、消費電力を低減させることもできる。
以下に、本発明の生体情報測定機を酸素飽和度測定機に適用した実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本実施形態1では、生体情報測定機として、血中酸素飽和度を測定する酸素飽和度測定機について説明する。
まず、酸素飽和度測定機の測定原理について説明する。
生体に光が照射された場合における被照射部分での吸光度の経時変化を図1に示す。図1に示すように、生体の吸光度には、動脈内の血液(動脈血)による吸光成分、静脈内の血液(静脈血)による吸光成分および生体組織による吸光成分が含まれている。静脈内の血液および生体組織は脈動しないために吸光度が一定であるのに対して、動脈内の血液は心拍に同期した脈動によって吸光度が変化する。従って、吸光度におけるAC成分は、動脈の脈動に関する情報を含んでいる。
血液中には、酸化ヘモグロビンおよび還元ヘモグロビンが含まれており、全ヘモグロビン中の酸化ヘモグロビンの割合が酸素飽和度となる。図2は、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光度を示すグラフである。図2において、縦軸は吸光度、横軸は波長を示している。例えば、赤色光である波長650nmの光(以下、赤色光とする)は、還元ヘモグロビンの吸光度が大きく、近赤外光である波長940nmの光(以下、近赤外光とする)は、酸化ヘモグロビンの吸光度が大きい。波長によって吸光度が違うことから、図1に示すAC成分の変化量も波長によって異なる。血中酸素飽和度は、波長によるAC成分の変化量の違いを利用して測定される。
図3は、本実施形態の酸素飽和度測定機の構成を示すブロック図である。図3において、酸素飽和度測定機10には、生体に光を照射する発光手段としての発光素子1と、この発光素子1から生体に照射された光の反射光または透過光を受光する受光手段としての受光素子2とを有している。発光素子1は、LEDなどによって構成されており、発光制御部8によって所定の時間間隔で間欠的に所定波長の光を点灯(パルス点灯)するように制御される。発光素子1は、赤色光と近赤外光とを時分割でパルス点灯する。
受光素子2は、受光された光の強度に対応した電流を、電流・電圧変換部3に出力する。電流・電圧変換部3は、受光素子2から出力された電流を電圧に変換して増幅器4に出力し、増幅器4にて最適な電圧値に増幅される。増幅器4の出力は、A/D変換部5に与えられ、A/D変換部5によってデジタル信号に変換された後に、CPU6に出力される。CPU6は、演算部6aおよび制御部6bを有している。CPU6内の演算部6aでは、入力されたデジタル信号に基づいて、脈拍数等の脈波情報および酸素飽和度を算出する。CPU6内の制御部6bは、演算部6aにて算出された脈波情報に基づいて、発光素子1の発光を制御するための所定の制御信号をD/A変換部7に出力する。D/A変換部7は、制御部6bから出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して、変換されたアナログの制御信号を発光素子1の発光を制御する発光制御部8に出力する。発光制御部8は、D/A変換部7から出力される制御信号に基づいて、発光素子1の発光時間間隔を調整することにより発光タイミングを制御する。
このような構成の酸素飽和度測定機10の動作について、以下に説明する。
図4は、酸素飽和度測定機10における発光タイミングを説明するためのグラフである。図4に示すように、発光素子1から生体に照射される所定波長の光は、CPU6の演算部6aによって調整された一定の発光時間間隔Δtでパルス点灯されており、生体による反射光または透過光が受光素子2にて受光される。受光素子2は、脈波波形のAC成分に対応した光強度の光が受光され、受光された光強度に対応した電流を電気信号として出力する。受光素子2から出力される電気信号は、電流・電圧変換部3、増幅部4およびA/D変換部5を経て、CPU6の演算部6aに与えられる。演算部6aは、受光素子2から電流・電圧変換部3、増幅部4およびA/D変換部5を経て入力された信号から、脈波信号を測定する。
図5(a)および(b)は、それぞれ、測定される脈波信号の一例を示している。図5(a)および(b)において、縦軸は脈波成分(赤色光または近赤外光の強度)、横軸は時間であり、演算部6aにおいて予め設定された一定の発光時間間隔Δtで発光される光が生体に照射されている。図5(a)および(b)における「Δtrise」は、脈波信号における1脈波(脈動)の立ち上がり時間を示している。図5(a)は、脈波間隔(脈動の間隔)が小さい場合(脈拍数が大きい場合)の脈波信号であり、図5(b)は、図5(a)における脈波信号の脈動の振幅と同程度の振幅であって脈波間隔が大きい場合(脈拍数が小さい場合)の脈波信号である。
このように、一定の発光時間間隔Δtでパルス点灯されて、生体によって反射または透過した光の光強度に基づいて脈波信号が測定されると、本実施形態では、CPU6の演算部6aが、測定された脈波信号から、脈波情報として所定時間当りの脈拍数を算出し、算出された脈拍数に基づいて、発光素子1における発光時間間隔Δtの調整値を算出する。そして、CPU6の制御部6bは、算出された調整値に対応した制御信号を発光制御部部8に出力し、発光制御部部8は、発光時間間隔Δtの調整値に基づいて、発光素子1から照射される光の発光間隔を新たに設定する。これにより、発光素子1は、新たに設定された発光時間間隔Δtで光を間欠的に発光する。
このようにして、発光素子1から、新たに設定された発光時間間隔Δtで光が照射されて、生体によって反射または透過した光が受光素子2にて受光されると、CPU6の演算部6aは、受光素子2の出力に基づいて脈波信号を測定する。そして、測定された脈波信号において、発光素子1の所定の発光回数に対応した時間(図4においては6回の発光回数に対応した時間、以下、k回の発光回数に対応した時間をk・Δt(但し、kは正の整数)と表す)である差分時間間隔Δt(=k・Δt)における赤色光と近赤外光の光強度の差分値の比φを下記式(1)により求める。
Figure 2008167868
・・・(1)
上記式(1)において、RED(t)は、時間tにおける赤色光(RED)の光強度であり、IR(t)は、時間tにおける近赤外光(IR)の光強度である。φは、差分時間間隔Δtにおける赤色光(RED)の光強度の差分値と近赤外光(IR)の光強度の差分値との比である。酸素飽和度は、赤色光と近赤外光の光強度の差分値の比φにのみ依存する値であり、測定された光強度の差分値の比φは、CPU6の演算部6aに保持されている赤色光と近赤外光の光強度の差分値の比φと酸素飽和度との換算表を用いて、酸素飽和度に換算される。これにより、生体の血中における酸素飽和度が求められる。
図6(a)および(b)は、それぞれ、図5(a)および(b)に示された脈波信号の時間軸を拡大したものである。所定の差分時間間隔Δtは、k・Δt(図6(a)および(b)において、k=4)になっている。図6(b)に示すように脈波間隔が大きくて脈拍数が少ない場合には、図6(a)に示すように脈波間隔が小さくて脈拍数が多い場合よりも、脈動における立上がり時間間隔Δtriseが短く、一定差分時間間隔Δtにおける光強度の差分値が小さくなる。一定の差分時間間隔Δtにおける光強度の差分値が小さい場合には、血液中の酸化ヘモグロビンおよび還元ヘモグロビンの量を正確に測定することができなくなり、測定精度が低下するおそれがある。高い測定精度を確保するためには、一定値以上の光強度の差分値を測定する必要がある。
これに対して、図6(a)に示すように脈波間隔が小さい場合(脈拍数が多い場合)には、脈波波形における1回の脈動当たりのサンプリング数が減少する。1回の脈動当たりのサンプリング数が減少すると、その脈動の脈波波形におけるピーク位置、形状等を正確に検出することができないおそれがある。
本実施形態の酸素飽和度測定機においては、CPU6の演算部6aによって、反射光または透過光のAC成分として算出された脈波信号がフーリエ変換され、抽出された周波数成分から脈波情報として所定時間当たりの脈拍数Pを算出し、下記式(2)に示すように、算出された所定時間当たりの脈拍数Pに基づいて、発光素子1による発光時間間隔Δtが調整され、調整された発光時間間隔Δtで発光素子1から光がパルス点灯されるように、制御部6bは発光制御部8に所定の制御信号を出力し、発光制御部8は調整された発光時間間隔Δtになるように発光素子1の発光タイミングを制御する構成になっている。
Figure 2008167868
・・・(2)
上記式(2)において、nは1回の脈動当たりのサンプリング数を示し、サンプリング数nは、生体である被測定者が必要とする測定精度に応じて調整される。例えば、日常の簡易計測用に使用される測定機のように低消費電力化が望まれる場合には、サンプリング数nは比較的小さな値(例えば、40)に設定され、病院などにおいて使用される測定機のように高精度が求められる場合には、サンプリング数nは比較的大きな値(例えば、80)に設定される。
図7(a)および(b)に、図6(a)および(b)に示す脈波信号に対して、上記式(2)に基づいて発光時間間隔Δtを調整して計測された脈波信号を示す。脈波間隔が大きく所定時間当りの脈拍数が少ない場合には、図7(b)に示すように、発光時間間隔Δtが長くなるように、また、脈波間隔が小さく、所定時間当りの脈拍数が多い場合には、図7(a)に示すように、発光時間間隔Δtが短くなるように、すなわち、発光時間間隔Δtが所定時間当りの脈拍数に反比例するように調整される。そして、調整された発光時間間隔Δtで発光素子から光が生体に照射されて、その透過光または反射光の光強度に基づいて脈波信号が測定されると、測定された脈波信号において、調整された発光時間間隔Δtに基づいて設定された差分時間間隔Δt(=k・Δt)で光強度の差分値の比φが演算される。次いで、演算された光強度の差分値の比φが、CPU6に格納された酸素飽和度との換算表を用いて、酸素飽和度に換算される。これにより、生体の血中における酸素飽和度が求められる。
この場合、差分時間間隔Δt(=k・Δt)が脈波の立ち上がり時間Δtriseの1/2よりも小さい値となるようにkが設定される。これにより、時間間隔が小さい脈波の立ち上がり部分においても、2点以上の光強度のデータを確実にサンプリングすることができ、脈波信号の測定精度が低下するおそれがない。
以上のように、本実施形態の酸素飽和度測定機では、発光素子から間欠的に照射される光に基づいて脈波信号を測定し、測定された脈波信号から脈波情報として、生体である被測定者の所定時間当りの脈拍数を算出し、算出された脈拍数に基づいて発光素子1の発光時間間隔Δtが新たに設定されて、新たに設定された発光時間間隔Δtに基づいて脈波信号を測定しているために、被測定者が代わった場合、被測定者の体調が変化した場合等においても、高精度で血中酸素飽和度を測定することができる。しかも、脈拍数に基づいて発光時間間隔Δtを調整する構成であり、脈拍数が小さいほど発光回数を減少させることができ、これにより、消費電力を減少させることができる。
<実施形態2>
本実施形態2の酸素飽和度測定機は、実施形態1の酸素飽和度測定機とは、演算部6aおよび制御部6bの構成のみが異なっている。
前述したように、脈波には個人差があり、また、同一人物であっても、体調、周囲の状態等によって脈波形状が異なる。本実施形態では、測定される脈波信号の振幅が異なる場合であっても、高精度の測定結果が得られる酸素飽和度測定機を提供する。
図8(a)および(b)は、一定の発光時間間隔Δtで生体に照射されて生体によって反射または透過した光に基づいて測定された脈波信号において、振幅が異なる例をそれぞれ示している。図8(a)および(b)において、図5(a)および(b)と同様に、縦軸は脈波成分、横軸は時間を示している。
図8(a)は、脈波振幅が小さい場合の脈波信号を示しており、図8(b)は、図8(a)に示される脈波信号の脈波間隔(脈拍数)と同程度の脈波間隔(脈拍数)であって脈波信号の振幅が図8(a)の場合よりも大きくなった脈波信号を示している。
図9(a)および(b)は、それぞれ、図8(a)および(b)の脈波信号における時間軸を拡大したものである。図9(a)および(b)において、光強度の差分値を得るための差分時間間隔Δtは、前記実施形態1と同様に、k・Δt(kは正の整数であり、図9(a)および(b)においてk=4)になっている。図9(a)に示す脈波振幅が小さい場合には、図9(b)に示す脈波振幅が大きい場合よりも、差分時間間隔Δtにおける光強度の差分値が小さくなり、光強度の差分値の測定精度が低下するおそれがある。
本実施形態の酸素飽和度測定機では、CPU6の演算部6aによって、一定の発光時間間隔Δtで生体に照射された光に基づいて測定された脈波信号から、各脈波における振幅(脈拍振幅)Aが算出される。そして、下記式(3)に示すように、算出された脈拍振幅Aに反比例するように発光素子1による発光時間間隔Δtが調整される。すなわち、脈拍振幅Aが大きくなると発光時間間隔Δtが短くなるように調整される。そして、制御部6bは発光制御部8に所定の制御信号を出力し、発光制御部8は、調整された発光タイミングになるように発光素子1の発光タイミングを制御する。これにより、調整された発光時間間隔Δtによって発光素子1から光がパルス点灯される。
Figure 2008167868
・・・(3)
上記式(3)において、lは正の定数であり、l/A秒間における光強度の差分値が血中酸素飽和度の測定に必要な分解能以上の差分値となるように、演算部6aに予め設定されている。
図10(a)および(b)に、図9(a)および(b)に示す脈波信号に対して、上記式(3)に基づいて新たに設定された発光時間間隔Δtによって測定された脈波信号を示す。図9(a)に示すように脈拍振幅Aが小さい場合には、図10(a)に示すように発光時間間隔Δtが長くなるように調整され、図9(b)に示すように脈拍振幅Aが大きい場合には、図10(b)に示すように発光時間間隔Δtが短くなるように調整される。
このようにして新たに設定された発光時間間隔Δtで発光素子1から光が生体に照射されて、その透過光または反射光の光強度に基づいて脈波信号が測定されると、測定された脈波信号において、新たに設定された発光時間間隔Δtに基づく差分時間間隔Δt(=k・Δt)で光強度の差分値の比φが演算される。これにより、図10(a)に示す脈拍振幅Aが小さい場合と、図10(b)に示す脈拍振幅Aが大きい場合とのそれぞれにおいて、測定される光強度の差分値は同程度の大きさとなり、測定される光強度の差分値の大きさが脈拍振幅Aによって変化することが抑制される。そして、算出された光強度の差分値の比φが、CPU6に格納された血中酸素飽和度との換算表を用いて、酸素飽和度に換算される。これにより、生体の血中における酸素飽和度が求められる。
なお、本実施形態2においても、調整された発光時間間隔Δtに対して、k・Δtの差分時間間隔を用いて酸素飽和度が算出されるが、k・Δtが脈波の立ち上がり時間Δtriseの1/2よりも小さい値となるようにkが調節される。これにより、時間間隔が小さい脈波の立ち上がり部分においても2点以上の光強度のデータを確実にサンプリングすることができ、脈波信号の測定精度が低下するおそれがない。
以上のように、本実施形態の酸素飽和度測定機では、脈拍振幅が異なる場合にも、測定される光強度の差分値に大きな差異が生じるおそれがなく、高精度で酸素飽和度を測定することができる。しかも、発光時間間隔Δtを調整する構成であることから、脈拍振幅によっては発光回数を低減することができて、消費電力を低減することができる。
<実施形態3>
本実施形態3の酸素飽和度測定機は、実施形態1の酸素飽和度測定機とは、演算部6aおよび制御部6bの構成のみが異なっている。
図11(a)および(b)は、それぞれ、一定の発光時間間隔Δtで生体に照射された光に基づいて測定される脈波信号のさらに他の例を示している。図11(a)および(b)において、縦軸は脈波成分、横軸は時間である。図11(a)は、脈波間隔が大きく(脈拍数が少なく)、しかも振幅が小さい場合の脈波信号を示しており、図11(b)は脈波間隔が小さく(脈拍数が多く)、しかも振幅が大きい場合の脈波信号を示している。
図12(a)および(b)は、それぞれ、図11(a)および(b)の脈波信号の時間軸を拡大したものである。図11(a)および(b)において、差分時間間隔Δtは、前記各実施形態と同様に、k・Δt(図11(a)および(b)においてk=4)になっている。
脈波間隔および脈拍振幅が異なる脈波信号が測定された場合、図12(a)に示すように、所定の差分時間間隔Δtにおいて測定される光強度の差分値が小さくなる場合と、図12(b)に示すように、光強度の差分値が大きくなる場合とがある。脈波成分の差分値が小さくなる場合には測定精度が低下するため、測定される光強度の差分値が一定値以上になるようにする必要がある。
本実施形態の酸素飽和度測定機においては、CPU6の演算部6aによって、反射光または透過光のAC成分として算出された脈波信号から、各脈動部分において差分時間間隔Δtで光強度の差分値を順番に算出する。各脈動部分において差分時間間隔Δtで光強度の差分値がそれぞれ算出されると、算出された各差分値において絶対値が最大である差分値を求める。そして、求められた絶対値が最大の差分値|ΔA|に基づいて、下記式(4)から、各脈動部分における発光時間間隔Δtの調整値がそれぞれ算出される。その後、CPU6の制御部6bは、調整された発光時間間隔Δtによって各脈動部分において光がパルス点灯されるように、発光制御部8に所定の制御信号を出力し、発光制御部8は調整された発光時間間隔Δtになるように発光素子1の発光タイミングを制御する。
Figure 2008167868
・・・(4)
上記式(4)において、aは正の定数であり、a/|ΔA|の時間(秒)において測定される光強度の差分値が血中酸素飽和度の測定に必要な分解能以上の差分値が得られるように、定数aは演算部6aに予め設定されている。
図13(a)および(b)に、図12(a)および(b)に示す脈波信号に対して、上記式(4)に基づいて調整された発光時間間隔Δtに制御された光によって計測された脈波信号を示す。((図13(a)に示すように、各脈動部分における所定の差分時間間隔の光強度の差分値の絶対値の最大値|ΔA|が小さいほど、発光時間間隔Δtが長くなるように、また、図13(b)に示すように、|ΔA|が大きいほど発光時間間隔Δtが短くなるように、光強度の差分値の絶対値の最大値|ΔA|に反比例して発光時間間隔Δtが調整される。
このように調整された発光時間間隔Δtで発光素子から光が生体に照射されて、その透過光または反射光の光強度に基づいて脈波信号が測定されると、測定された脈波信号において、調整された発光時間間隔Δtに基く差分時間間隔Δt(=k・Δt)で光強度の差分値の比φが演算される。
これにより、図13(a)に示す差分値の絶対値の最大値|ΔA|が小さい場合と、図13(b)に示す差分値の絶対値の最大値|ΔA|が大きい場合とでは、測定される光強度の差分値は同程度の大きさとなり、脈波信号における各脈動部分の波形が異なることによって測定される光強度の差分値が変動することが抑制される。そして、算出された光強度の差分値の比φが、CPU6に格納された酸素飽和度との換算表を用いて、酸素飽和度に換算される。これにより、生体の血中における酸素飽和度が求められる。
なお、本実施形態3においても、調整された発光時間間隔Δtに対して、k・Δtの差分時間間隔を用いて酸素飽和度が算出されるが、k・Δtが脈波の立ち上がり時間Δtriseの1/2よりも小さい値となるようにkが調節される。これにより、時間間隔が小さい脈波波形の立ち上がり部分においても、2点以上の光強度データを確実にサンプリングすることができ、脈波信号の測定精度が低下するおそれがない。
以上のように、本実施形態の酸素飽和度測定機でも、脈波信号における各脈動部分の波形形状が異なる場合にも、測定される光強度の差分値に大きな差が生じないために、高精度で酸素飽和度を測定することができる。さらに、1回の脈動当たりの脈波成分の差分値の絶対値の最大値|ΔA|が小さいほど発光回数を減少させることができ、これにより消費電力を減少させることができる。
<実施形態4>
本実施形態4の酸素飽和度測定機は、実施形態1の酸素飽和度測定機とは、演算部6aおよび制御部6bの構成のみが異なっている。
本実施形態の酸素飽和度測定機においては、CPU6の演算部6aによって反射光もしくは透過光のAC成分として算出された脈波信号から脈波波形の微分値が算出される。
図14(a)は、一定の発光時間間隔Δtで生体に照射された光に基づいて測定された脈波信号のさらに他の例を示しており、図14(b)は、図14(a)の脈波信号における脈波波形の微分値を示している。微分値は、脈波信号の脈波波形の変化量を示すものであり、図14(b)に示すように微分値が正である場合には、図14(a)に示すように脈波信号の脈波成分が上昇して(立ち上がって)おり、図14(b)に示すように微分値が負である場合には、図14(a)に示すように脈波信号が下降して(立ち下がって)いる。
図14(a)に示す脈波波形の極大値aおよびbを示すそれぞれのピーク部分では、それぞれの微分値は0になる。図14(b)に示す微分値の極大値a’を示す部分は、図14(a)に示す脈波信号の極大値aによって示されるピーク部分の上昇部分(立上がり部分)に相当する。図14(b)に示す微分値の極大値b’を示す部分は、図14(a)に示す脈波信号の極大値bによって示されるピーク部分の上昇部分(立ち上がり部分)に相当する。図14(b)に示すように、正の微分値が負の微分値よりも大きくなっていることから、図14(a)の脈波信号は、上昇部分(立上がり部分)の傾斜が、下降部分(立下り部分)の傾斜よりも大きくなっている。
本実施形態の酸素飽和度測定機10においては、CPU6の演算部6aによって、一定の発光時間間隔Δtで生体に照射された光に基づいて測定された脈波信号の脈波波形の微分値が算出される。そして、算出された微分値に基づいて発光素子1による発光時間間隔Δtが調整され、調整された発光時間間隔Δtによって光がパルス点灯されるように、制御部6bは発光制御部8に所定の制御信号を出力し、発光制御部8は、調整された発光時間間隔Δtになるように発光素子1の発光タイミングを制御する。
具体的には、演算部6aによって算出された微分値において、1回の脈動において得られる脈波波形の微分値が正である場合の割合と、その微分値が負である場合の時間の割合とが異なる場合には、1回の脈動における脈波波形の微分値が正である部分の発光時間間隔Δtと、1回の脈動における脈波信号の微分値が負である部分の発光時間間隔Δtとが異なる値になるように、それぞれの発光時間間隔ΔtおよびΔtが下記式(5)に基づいて設定される。
Figure 2008167868
・・・(5)
上記式(5)において、bは1より大きい定数であり、定数bの値は、1つの脈動部分における脈波波形において、微分値が正である部分の時間と、微分値が負である部分の時間との比に基づいて、演算部6aによって設定される。微分値が正である部分の時間の割合が大きいときには、bは小さく設定され、微分値が正である場合の部分が小さいときには、bは大きく設定される。微分値が正である部分の発光時間間隔Δtは、上記関係式(5)に基づいて、微分値が負である場合の発光時間間隔Δtに対して相対的に設定される。
図14(a)に示す脈波波形に対して、上記式(5)に基づいて調整された発光時間間隔ΔtおよびΔtによって測定された脈波信号を図15に示す。図15に示すように、1回の脈動によって得られる脈波波形において、変化量が大きな状態で上昇している部分では、発光時間間隔Δtが小さく設定され、変化量が小さな状態で下降している部分では、発光時間間隔Δtよりも発光時間間隔Δtが大きく設定される。
このように調整された発光時間間隔ΔtおよびΔtで発光素子1から光が生体に照射されて、その透過光または反射光の光強度に基づいて脈波信号が測定されると、測定された脈波信号において、調整された発光時間間隔ΔtおよびΔtに基づく差分時間間隔Δt(=k・Δt(但し、Δtは、ΔtまたはΔt))で光強度の差分値の比φが演算される。これにより、1回の脈動によって得られる脈波波形における変化量が異なる立上がり部分と立下り部分とにおいて、同程度の大きさの光強度の差分値を測定することができる。そして、算出された光強度の差分値の比φが、CPU6に格納された酸素飽和度との換算表を用いて、酸素飽和度に換算される。これにより、生体の血中における酸素飽和度が求められる。
なお、本実施形態4においても、調整された発光時間間隔ΔtおよびΔtに対する差分時間間隔k・Δtおよびk・Δtを用いて酸素飽和度が算出されるが、k・Δtが脈波の立ち上がり時間間隔Δtriseの1/2よりも小さい値となるように、kが調節される。これにより、時間間隔が小さい脈波信号の立ち上がり部分においても、2点以上の光強度のデータを確実にサンプリングすることができ、脈波信号の測定精度が低下するおそれがない。
以上のように、本実施形態の酸素飽和度測定機では、脈波信号の脈動における脈波波形の上昇部分および下降部分が異なる傾斜状態になっていても、同様な精度で光強度の差分値を測定することができ、その結果、高精度で酸素飽和度を測定することができる。また、発光時間間隔が長くなることにより発光回数が減少し、これにより、消費電力を低減させることができる。
<実施形態5>
本実施形態5の酸素飽和度測定機は、実施形態1の酸素飽和度測定機とは、演算部6aおよび制御部6bの構成のみが異なっている。
本実施形態の酸素飽和度測定機10においては、CPU6の演算部6aによって反射光もしくは透過光のAC成分として算出された脈波信号から脈波波形の微分値が算出される。
図16(a)は、一定の発光時間間隔Δtで生体に照射された光に基づいて測定された脈波信号のさらに他の例を示しており、図16(b)は、図16(a)の脈波信号における脈波波形の微分値を示している。
本実施形態では、CPU6の演算部6aは、算出された微分値が、所定の閾値よりも大きい正の値になった区間、または所定の閾値よりも小さい負の値になった区間が存在すると、その区間内における発光素子1による発光時間間隔Δtとして、算出された微分値と閾値との差に基づいて新たな発光時間間隔Δtが設定される。この場合、算出された微分値と閾値との差が大きくなるほど小さな発光時間間隔がΔtが設定される。例えば、図16(b)に示すように、微分値全体の振幅をAとすると、微分値が0.3A以上の正の値、または−0.3A以下の負の値である区間に対して、発光時間間隔Δtとは異なる新たな発光時間間隔が設定される。図16(b)においては、微分値が0.3A以上の正の値になっている区間では、正の微分値に基づいて新たな発光時間間隔として0.5Δtが設定される。
このようにして、算出された微分値に応じた発光時間間隔Δtが新たに設定され、設定された発光時間間隔Δtで発光素子1から光が照射されるように、制御部6bは発光制御部8に所定の制御信号を出力し、発光制御部8は、調整された発光時間間隔Δtになるように発光素子1の発光タイミングを制御する。
そして、新たに設定された発光時間間隔Δtに基づいて、k個の発光時間間隔Δtに相当する差分時間間隔Δt毎に、光強度の差分値が測定されて、測定された差分値に基づいて酸素飽和度が算出される。
なお、本実施形態においては、発光時間間隔を調節する閾値として、振幅Aに対する係数を0.3に設定し、閾値を0.3Aまたは−0.3Aとする構成であったが、測定精度が低下しない場合には、振幅Aの係数は0.3または−0.3以外の値であってもよい。さらに、図16(b)に示すように、微分値が0.3A以上または−0.3A以下の区間において、発光時間間間隔Δtを微分値と閾値との差に反比例するように設定する構成であったが、測定精度が低下しない場合には、新たな発光時間間間隔Δtとして、当初の発光時間間間隔Δtに1以下の任意の正の係数を乗算して新たな発光時間間間隔Δtを設定するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態では、図16(a)に示すように、1回の脈動で得られる脈波信号において変化量が大きい部分では、発光素子1による発光時間間隔Δtが小さくなるように調整されるため、変化量が小さい部分と変化量が大きい部分とにおいて、測定される光強度の差分値の大きさの差を減少させることができ、高精度で酸素飽和度を測定することができる。また、発光時間間隔Δtが小さくなることにより、消費電力を低減することができる。
<実施形態6>
本実施形態6の酸素飽和度測定機は、実施形態1の酸素飽和度測定機10とは、演算部6aおよび制御部6bの構成のみが異なっている。
本実施形態6においては、CPU6の演算部6aは、受光素子2から電流・電圧変換部3、増幅部4およびA/D変換部5を経て入力される信号から、脈波信号を測定して、測定された脈波信号における各脈動毎に、赤色光と近赤外光の差分値の比φが下記式(6)により求めるように構成されている。
Figure 2008167868
・・・(6)
上記式(6)において、AC(RED)は赤色光の脈波信号の振幅、DC(RED)は赤色光のDC成分、AC(IR)は近赤外光の脈波信号の振幅、DC(IR)は近赤外光のDC成分を示す。DC(RED)およびDC(IR)は、発光素子1から照射される各波長の光の強度から、受光素子2にて受光される各波長の光の最低発光強度を減じることによって得ることができる。酸素飽和度は、差分値の比φにのみ依存する値であり、測定された差分値の比φは、演算部6aに保持されている差分値の比φと酸素飽和度との換算表を用いて、酸素飽和度に換算される。
なお、前記各施形態において、式(1)に代えて、この式(6)を用いてもよい。
図17は、本実施形態の酸素飽和度測定機の動作を説明するために、CPU6の演算部6aによって測定される脈波信号を示している。
本実施形態の酸素飽和度測定機においては、CPU6の演算部6aによって、反射光または透過光のAC成分として、一定の発光時間間隔Δtで生体に照射された光に基づいて脈波信号が測定されると、測定された脈波信号に基づいて、各脈動毎に新たな発光時間間隔Δtが設定される。すなわち、CPU6の演算部6aは、n番目の脈動における脈波波形の最大値および最小値のそれぞれの測定時間TnMaxおよびTnminを算出し、算出された各測定時間TnMaxおよびTnminを保存手段として演算部6a内に設けられたメモリに保存するとともに、n番目の脈動とそれに連続するn+1番目の脈動との時間間隔(連続する脈動のそれぞれの最小値の測定時間の時間間隔)を算出する。そして、算出された各脈動の最大値付近の区間および最小値付近の区間と、それ以外の区間とを検出して、検出された各脈動の最大値付近の区間および最小値付近の区間と、それ以外の区間とで異なる発光時間間隔をそれぞれ設定する。
図17に示すように、n+1回目の脈動における脈波波形の発光時間間隔は、n回目の脈動における脈波波形の1周期の時間である脈波時間間隔ΔTnと、その脈動の脈波波形の最大値の測定時間TnMaxおよび最小値の測定時間Tnminとによって調整される。n+1回目の脈動における発光素子1の発光時間間隔は、時間TnMax+0.9ΔTnから時間TnMax+1.1・ΔTnまでの時間区間と、時間Tnmin+0.9・ΔTnから時間Tnmin+1.1・ΔTnまでの時間区間とでは、発光時間間隔がΔtにそれぞれ設定され、それ以外の時間区間における発光時間間隔は、Δtよりも長いm・Δtに設定される。ここで、mは1以上の任意の数であり、m・Δtが脈波時間間隔ΔTnの1/4以下の間隔になるよう設定される。以降、同様にして、1回の脈動によって得られる脈波波形の最大値付近および最小値付近と推測される区間の発光時間間隔がΔtに設定されるとともに、それ以外の区間の発光時間間隔がΔtよりも長いm・Δtに設定される。
このようにして、1つの脈動における発光時間間隔が調整されると、CPU6の制御部6bは、調整された発光時間間隔Δtによって各脈動部分において光がパルス点灯されるように、発光制御部8に所定の制御信号を出力し、発光制御部8は調整された発光時間間隔Δtになるように発光素子1の発光タイミングを制御する。
このように、式(6)を用いた演算に必要な脈波の振幅とDC成分を調べるために重要な各脈動における脈波波形の最大値付近および最小値付近の区間の発光時間間隔が、それら以外の区間の発光時間間隔よりも短く調整されることにより、各脈動における脈波の振幅とDC成分を高精度で測定することができる。また、脈波の振幅とDC成分を調べるのに重要でない部分においては、発光間隔が長くなり発光回数を減少させることができる。従って、各脈動において、消費電力を増加させることなく、光強度を高精度で検出することができる。その結果、血中酸素飽和度を、低消費電力で高精度で測定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、生体に光を照射し、その反射光または透過光に基づいて生体情報を測定する生体情報測定機において、脈拍数、脈拍振幅などが異なる場合でも、高精度で生体情報を測定することができ、また、消費電力を低減することもできる。
生体に照射された光に対する生体の吸光度の時系列変化を示すグラフである。 酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光度特性を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る酸素飽和度測定機の概略構成を示すブロック図である。 酸素飽和度測定機における発光タイミングについて説明するためのグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、脈拍数が異なる脈波信号の例を示すグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、図5(a)および(b)の時間軸を拡大した脈波信号のグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、実施形態1の生体情報測定機において、発光間隔を脈拍数に応じて調整した場合の差分値について説明するためのグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、脈波振幅が異なる脈波信号の例を示すグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、図8(a)および(b)の時間軸を拡大した脈波信号のグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、実施形態2の生体情報測定機において、発光間隔を脈波振幅に応じて調整した場合の差分値について説明するためのグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、差分値が異なる脈波信号の例を示すグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、図11(a)および(b)の時間軸を拡大した脈波信号のグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、実施形態3の生体情報測定機において、発光間隔を差分値に応じて調整した場合の差分値について説明するためのグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、脈波と脈波微分値について説明するためのグラフである。 実施形態4の生体情報測定機において、微分値の符号に応じて発光間隔を調節した場合の差分値について説明するためのグラフである。 (a)および(b)は、それぞれ、実施形態5の生体情報測定機において、微分値に応じて発光間隔を調節した場合の差分値について説明するためのグラフである。 実施形態6の生体情報測定機において、脈波の最大値と最小値を推測して調節された発光タイミングについて説明するためのグラフである。
符号の説明
1 発光素子
2 受光素子
3 電流・電圧変換部
4 増幅部
5 A/D変換部
6 CPU
6a 演算部
6b 制御部
7 D/A変換部
8 発光制御部
10 酸素飽和度測定機
a 脈波の極大値
b 脈波の極大値
a’ 脈波微分値の極大値
b’ 脈波微分値の極大値

Claims (19)

  1. 光を所定の発光時間間隔で生体に照射する発光手段と、
    該発光手段によって照射される光の前記発光時間間隔を制御する発光制御手段と、
    前記発光手段によって生体に照射されて該生体の透過光または反射光の光強度に対応した信号を出力する受光手段と、
    前記発光制御手段により前記発光手段を第1の発光時間間隔で発光させたときに、前記受光手段から得られる第1の脈波信号に基づいて第2の発光時間間隔を設定し、前記発光制御手段により前記発光手段を第2の発光時間間隔で発光させたときに、前記受光手段から得られる第2の脈波信号に基づいて生体情報を求める演算を行なう演算制御手段と、
    を有する生体情報測定機。
  2. 前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における脈波当りの時間間隔から脈拍数を算出し、算出された脈拍数に対して脈拍数が多いほど前記第2の発光時間間隔が短くなるように設定する、請求項1に記載の生体情報測定機。
  3. 前記演算制御手段は、
    Figure 2008167868
    但し、Δtは発光時間間隔、nは1回の脈動により得られる脈波信号のサンプリング数、Pは求められた脈拍数
    という関係式に基づいて前記第2の発光時間間隔を設定する、請求項2に記載の生体情報測定機。
  4. 前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における脈波の振幅情報を算出し、算出された脈波の振幅が大きいほど前記第2の発光時間間隔が短くなるように設定する、請求項1に記載の生体情報測定機。
  5. 前記第2の発光時間間隔は、
    Figure 2008167868
    但し、Δtは発光時間間隔、lは正の定数、Aは求められた前記脈波信号の振幅
    という関係式に基づいて設定される、請求項4に記載の生体情報測定機。
  6. 前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における各脈動毎に所定の差分時間間隔で光強度の差分値の絶対値を算出し、算出された差分値の絶対値の最大値に基づいて前記各脈動毎に前記第2の発光時間間隔を設定する、請求項1に記載の生体情報測定機。
  7. 前記第2の発光時間間隔は、
    Figure 2008167868
    但し、Δtは発光時間間隔、aは正の定数、│ΔA│は前記差分値の絶対値の最大値
    という関係式に基づいて設定される、請求項6に記載の生体情報測定機。
  8. 前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における脈波波形の微分値を算出して、算出された微分値に基づいて前記第2の発光時間間隔を設定する、請求項1に記載の生体情報測定機。
  9. 前記演算制御手段は、前記微分値が所定の閾値よりも大きい区間、または所定の閾値よりも小さい区間において、その区間内における前記第2の発光時間間隔を、前記微分値と前記閾値との差に基づいて新たに設定する、請求項8に記載の生体情報測定機。
  10. 前記演算制御手段は、前記微分値と前記閾値との差が大きくなるほど前記第2の発光時間間隔を小さく設定する、請求項9に記載の生体情報測定機。
  11. 前記所定の閾値が0である、請求項9または10に記載の生体情報測定機。
  12. 前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における各脈動の脈波波形の最大値および最小値と、連続する脈動の脈波間隔とをそれぞれ算出し、算出された前記最大値および最小値と前記脈波間隔とに基づいて前記第2の発光時間間隔を設定する、請求項1に記載の生体情報測定機。
  13. 前記演算制御手段は、前記最大値および最小値と前記脈波間隔とに基づいて前記各脈動の脈波波形における最大値付近の区域および最小値付近の区域とをそれぞれ検出して、検出された最大値付近の区域および最小値付近の区域とそれら以外の区域とにおいて前記第2の発光時間間隔を異ならせて設定する、請求項12に記載の生体情報測定機。
  14. 前記演算制御手段は、前記各脈動の脈波波形における最大値付近の区域および最小値付近の区域における前記第2の発光時間間隔を、前記最大値付近の区域および最小値付近の区域以外の区域における前記第2の発光時間間隔よりも短く設定する、請求項13に記載の生体情報測定機。
  15. 前記演算制御手段は、前記第1の脈波信号における前記各脈動毎に前記最大値および最小値と前記脈波間隔とを保存する保存手段をさらに備え、n+1番目の脈動における最大値付近の区域を、n番目の脈動における前記最大値と、n+1番目の脈動とn番目の脈動との脈波間隔とに基づいて算出し、n+1番目の脈動における最小値付近の区域を、n番目の脈動における前記最小値と、n+1番目の脈動とn番目の脈動との前記脈波間隔とに基づいて算出する、請求項13に記載の生体情報測定機。
  16. 前記発光手段は、2種類の異なる波長の光を前記第2の時間間隔で照射し、
    前記演算制御手段は、前記第2の脈波信号に基づいて、前記生体の血液中の酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとの割合を算出して血液中の酸素飽和度を求める、請求項1に記載の生体情報測定機。
  17. 前記発光手段は、赤色光と近赤外光とを照射する、請求項16に記載の生体情報測定機。
  18. 前記演算制御手段は、前記第2の発光時間間隔に基づいて測定された前記第2の脈波信号において、差分時間間隔Δtにおける赤色光と近赤外光の差分値の比φを、
    Figure 2008167868
    但し、Δtは差分時間間隔、RED(t)は時間tにおける赤色光の光強度、IR(t)は時間tにおける近赤外光の光強度
    という関係式によって求めて、該差分値の比φから前記酸素飽和度を算出する請求項17に記載の生体情報測定機。
  19. 前記演算制御手段は、前記第2の発光時間間隔に基づいて測定された前記第2の脈波信号において、赤色光と近赤外光の差分値の比φを、
    Figure 2008167868
    但し、AC(RED)は赤色光の振幅、DC(RED)は赤色光のDC成分、AC(IR)は近赤外光の振幅、DC(IR)は近赤外光のDC成分
    という関係式によって算出して、該差分値の比φから前記酸素飽和度を求める請求項17に記載の生体情報測定機。
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