JP2008167259A - 通信装置および情報機器 - Google Patents

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Naokazu Muramatsu
直和 村松
Masami Abe
雅美 阿部
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Abstract

【課題】本来特定の距離において発生するヌル現象が防止でき、その結果安定で信頼性の高いICカード通信を実現することが可能な通信装置および情報機器を提供する。
【解決手段】アンテナ回路210と、アンテナ回路210の共振回路に直列に接続された少なくとも一つのリアクタンス素子213と、アンテナ回路で受信した信号を復調する第1復調器230と、リアクタンス素子213を経た受信信号を復調する第2復調器240と、第1復調器230と第2復調器240の復調信号を受けて、正常に信号抽出が行われたかを判定し、正常に信号抽出が行われた復調器の復調信号を選択し出力する判定選択部250とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、非接触型ICカードと通信可能な通信装置、およびパーソナルコンピュータや携帯電話機等の情報機器に関するものである。
近年のICカード技術の発展は目覚しいものがあり、鉄道の乗車券、物品の購入、入退出管理等、様々な分野で便利に利用されてきている。
これらのシステムにおいては、ICカード側には電池を持たず、リーダ/ライタ(以下、R/Wと記す)側から送出された電磁波による非接触給電によりICカードを動作させているものが多い(たとえば特許文献1,2,3参照)。
上記アプリケーションのシステムでは、R/WからICカード(下り)方向とICカードからR/W(上り)方向の双方向のデータ伝送が必要である。
そして、下り方向については、R/Wから送出するキャリアを振幅変位キーイング(ASK:Amplitude sift keying)変調することにより目的を果たしている。
一方、上り方向については、ICカードは電源を持っておらず、それ自体からキャリアを送出する機能を有していない。
このため、ICカードは、R/Wから送出されたキャリアをインダクタLとキャパシタCの同調回路に接続された負荷抵抗で受け、送出データの"1"/"0"に対応させてその負荷抵抗の値を変化させる、いわゆる「負荷変調方式」によりデータ伝送機能を実現している。
R/W側では、ICカード側の負荷抵抗の値の変化に応じて生じるアンテナコイルの電圧変化として検出し、上りデータを再生する。
特許3488166号公報 特開2004−356765号公報 特開2005−136944号公報
上記「負荷変調方式」は、電池を搭載していないICカードからでも簡易な構成で上り方向のデータ伝送が実現できる長所を持っているが、一方、L・C結合回路の負荷を切替える方法であるため、原理的に、特定の距離で負荷変調がかからなくなる、いわゆる「ヌル現象」が発生し、上り方向の通信ができなくなるという不都合が発生していた。
以下ヌル現象について図面に関連付けて説明する。
図1は、R/WとICカードの原理的な構成例を示したものである。
R/W1は、図1に示すように、アンテナコイル11、アンテナコイル11に並列に接続されたキャパシタ12、キャパシタ(整合回路)13、キャリア信号源(OSC)14、およびASK復調器15を有する。
また、ICカード2は、アンテナコイル21、アンテナコイル21に並列に接続されたキャパシタ22、アンテナコイル21とキャパシタ22に並列に接続された負荷抵抗23,24、および負荷抵抗3に直列に接続されたスイッチ(SW)25を有する。
R/W1側のOSC14は、たとえば発振周波数fcが13.56MHzのキャリア信号源であり、整合回路13を介してアンテナコイル11とキャパシタ12の並列共振回路を駆動している。
R/W1側のアンテナコイル11とICカード2側のアンテナコイル21は結合係数kで電磁的に結合されている。
結合係数kはR/W1とICカード2の距離に依存する値であり、距離=∞のときk=0となる。
ICカード2側においては、アンテナコイル21とキャパシタ22による並列共振回路によりR/W1から送られてくるキャリアを抽出し、負荷抵抗23および24で終端している。
ICカード2に設けられたスイッチ25は、負荷変調用の切替スイッチであり、負荷変調信号LMSの入力の“1”/“0”に従って“オン(ON)”/“オフ(OFF)”動作を行う。
すなわち、スイッチ25が“ON”の時には負荷抵抗は抵抗23,24になり、“OFF”のときには負荷抵抗23のみに変化するから、R/W1側から見たICカード2側の負荷インピーダンスが変化し、その変化分がアンテナコイル11の両端の電圧V1の変化となって検出される。
ただし、負荷抵抗の変化とアンテナコイル11の両端の電圧V1の変化の関係は一律とはならず、距離∝結合係数kの値に大きく依存する。
図2(A),(B)は、R/W1のノードAから見たインピーダンスの周波数特性とトランジェント(transient)波形を示す図である。
ここで、図1のシステムにおいて、カードとR/W間の距離が通信可能範囲にあるにも関わらず、ある特定距離において通信できない場合がある。ここでは、この現象を負荷変調ヌル(Null)とよぶ。
負荷変調ヌル(Null)の状態では、ノードAの復調器側から見たインピーダンスZAがカード2側の可変抵抗23接続されたスイッチ25をオン(ON)/オフ(OFF)させても、図2(A)に示すように、インピーダンスの絶対値が変化しなくなる。
|ZA|はカードスイッチ25のオンとオフで異なる特性をもち、コイル間距離、すなわちk(コイルの結合係数)によって変化する。搬送周波数fcおいて、カードスイッチがONの場合とOFFの場合で|ZA|が交点をもつとき負荷変調ヌル(Null)となる。
この場合、ノードAの電圧VAは、図2(C)に示すように、振幅変調成分レベルは小さくなる。
本発明は、本来特定の距離において発生するヌル現象が防止でき、その結果安定で信頼性の高いICカード通信を実現することが可能な通信装置および情報機器を提供することにある。
本発明の第1の観点の通信装置は、共振回路を含むアンテナ回路と、上記アンテナ回路の共振回路に直列に接続された少なくとも一つのリアクタンス素子と、上記アンテナ回路で受信した信号を復調する第1復調器と、上記リアクタンス素子を経た受信信号を復調する第2復調器と、上記第1復調器と上記第2復調器の復調信号を受けて、正常に信号抽出が行われたかを判定し、正常に信号抽出が行われた復調器の復調信号を選択し出力する判定選択部とを有する。
本発明の第2の観点は、情報処理機能を有する情報機器であって、リーダライタ機能を有する通信装置を含み、上記通信装置は、共振回路を含むアンテナ回路と、上記アンテナ回路の共振回路に直列に接続された少なくとも一つのリアクタンス素子と、上記アンテナ回路で受信した信号を復調する第1復調器と、上記リアクタンス素子を経た受信信号を復調する第2復調器と、上記第1復調器と上記第2復調器の復調信号を受けて、正常に信号抽出が行われたかを判定し、正常に信号抽出が行われた復調器の復調信号を選択し出力する判定選択部と、を有する。
好適には、上記判定選択部は、正常な同期が行われた同期コードが抽出された信号を選択して出力する。
好適には、上記判定選択部は、上記第1復調器において復調された信号よる復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、抽出を正常にできた否かを判定する第1判定回路と、上記第2復調器において復調された信号よる復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、抽出を正常にできた否かを判定する第2判定回路と、上記第1判定回路と第2判定回路の判定結果で正常であると判定された方の復調信号を選択して出力するように制御する制御回路と、を含む。
好適には、上記第1判定回路および第2判定回路の少なくとも一方は、復調器からのベースバンド信号と基準信号の位相を最適化し、単位ビット伝送時間の中央でサンプリングする同期クロックを生成する同期回路と、復調器からのベースバンド信号をしきい値に対して2値化し、上記同期クロックによってクロック再生を行い、最終的に振幅情報を論理レベルの0、1に識別する識別回路と、復調デジタル信号の同期コードを抽出処理を行い、同期が行われたかどうか判定を行い、判定結果を上記制御回路に出力する同期コード抽出部と、を含む。
本発明によれば、アンテナ回路で受信され、リアクタンス素子を通る前の受信が第1復調器で復調され、リアクタンス素子を通った受信信号が第2復調器で復調される。
そして、判定選択部において、記第1復調器と第2復調器の復調信号を受けて、正常に信号抽出が行われたかが判定され、正常に信号抽出が行われた復調器の復調信号が選択されて出力される。
本発明によれば、本来特定の距離において発生するヌル現象が防止でき、その結果安定で信頼性の高いICカード通信を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る携帯情報機器としての携帯電話機が適用される通信システムの構成例を示す図である。
図3に示す通信システム100は、携帯電話機110と、外部の非接触型ICカード120と、基地局130と、通信網140と、サーバ150とにより構成されている。
本実施形態の携帯電話機110は、たとえばR/W(リーダライタ)機能を内蔵しており、搭載されたR/W機能は、外部の非接触型ICカード120からの応答(信号)を受信すると、この非接触型ICカード120との間で無線通信を行って、コネクションを確立させる。
非接触型ICカード120とのコネクションが確立すると、携帯電話機110は、所定の通信方式に従った無線通信により基地局130から通信網140を経由してサーバ150に接続し、非接触型ICカード120とサーバ150との通信を中継する。
両者の相互認証が成功すると、携帯電話機110に搭載されたR/W機能は、サーバ150からの指示に従って、非接触型ICカード120に格納される情報を読出す処理や、非接触型ICカード120に新たな情報を書き込む処理を行う。
図4は、本実施形態に係る携帯電話機の基本的な構成例を示すブロック図である。
本携帯電話機110は、図4に示すように、通信網140を介してサーバ150との無線通信処理を行う無線通信部111、液晶表示デバイス(LCD)等により構成される表示部112、テンキー等の操作キーを含む操作部113、マイクロフォンやスピーカを有し音声入力処理または音声出力処理を行う音声処理部114、プログラムやメッセージデータ、アドレスデータ、ICカード用データ等を記憶するメモリ部115、R/W機能を実現するためのフロントエンド回路部を形成する通信装置116、および携帯電話機110の全体的な機能制御やR/W機能を実現するためのモード制御や送信データTD、受信データRDに対する所定の処理やそれに応じたメモリ部115へのアクセスを行う制御部(CPU)117を有する。
無線通信部111、表示部112、操作部113、音声処理部114、メモリ部115、および制御部117により、通常の携帯電話としての電話部が構成される。
また、通信装置116、メモリ部115、および制御部117によりR/W機能を実現するカード機能部が構成される。
また、モードの指定、切り替え等は操作部114の操作に応じて制御部117の制御により行うように構成可能である。
この際、制御部117は、通信装置116に対して、たとえば制御信号と送信データTDを出力し、受信データRDを受けてメモリ部115への格納処理等を行う。メモリ部115は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含んで構成される。
なお、制御部117は、電話部とカード機能部とで個別に設けるような構成にすることも可能である。
図5は、本発明の実施形態に係る携帯電話機に搭載されるR/W機能を内蔵した通信装置の一構成例を示す図である。
なお、図5においては、図4の通信装置116を符号200を用いて表している。
図5の通信装置200は、図5に示すように、アンテナ回路(アンテナ・フロントエンド)210、発振周波数fcが13.56MHzのキャリアを発生するキャリア信号源(OSC)220、第1ASK復調器230、第2ASK復調器240、および判定選択回路250を有し、これらの構成要素によりR/W機能の一部を実現している。
通信装置200のOSC220は、整合回路を介してアンテナコイル211とキャパシタ213の並列共振回路を駆動している。
アンテナ回路210は、図5に示すように、アンテナコイル211、アンテナコイル211に並列に接続されアンテナコイル211とともに並列共振回路260を形成するキャパシタ212、および並列共振回路260の直列に接続されたリアクタンス素子(jX)213、およびキャパシタ214(整合回路)を有する。
アンテナコイル211の一端、キャパシタC212の第1電極、およびリアクタンス素子213の一端部が接続されてノード“A”が形成され、リアクタンス素子213の他端部とキャパシタ214の第1電極が接続されてノード“B”が形成されている。
そして、ノード“A”が第1ASK復調器230の入力に接続され、ノード“B”が第2ASK復調器240の入力に接続されている。
図6は、本実施形態に係るICカードの構成例を示す回路図である。
また、ICカード120は、アンテナコイル121、アンテナコイル121に並列に接続されたキャパシタ122、アンテナコイル121とキャパシタ122に並列に接続された負荷抵抗123,124、および負荷抵抗123の一端部に接続されたスイッチ(SW)125を有する。
携帯電話機110の通信装置200(116)におけるアンテナコイル211とICカード120側のアンテナコイル121は結合係数kで電磁的に結合されている。
結合係数kは通信装置200(R/W)側とICカード120の距離に依存する値であり、距離=∞のときk=0となる。
ICカード120側においては、アンテナコイル121とキャパシタ122による並列共振回路により通信装置200(R/W)から送られてくるキャリアを抽出し、負荷抵抗123および124で終端している。
ICカード120に設けられたスイッチ125は、負荷変調用の切替スイッチであり、負荷変調信号LMSの入力の“1”/“0”に従って“オン(ON)”/“オフ(OFF)”動作を行う。
すなわち、スイッチ125が“ON”の時には負荷抵抗は抵抗123,124になり、“OFF”の時には負荷抵抗は抵抗124のみに変化することから、R/W側から見たICカード120側の負荷インピーダンスが変化し、その変化分がアンテナコイル211の両端の電圧V1の変化となって検出される。
ただし、負荷抵抗RLの変化とアンテナコイル211の両端の電圧V1の変化の関係は一律とはならず、距離∝結合係数kの値に大きく依存する。
図7は、近接ICカード通信に適用されるパケットデータのフォーマット例を示す図である。
このパケット300は、少なくとも48ビットの論理0のデータを含む前置符号(プリアンブル)領域(Preamble)310、2バイトの同期符号領域(SYNC)320、ペイロードの長さがセットされる8ビットのレングス領域(Length)330、n個のバイト領域を含むペイロード領域(Payload)340、および巡回冗長検査領域(CRC:Cyclic Redundancy Check)350を含んで形成されている。
ここで、図5の構成の説明に戻る。
本実施形態においては、図5に示すように、R/Wの共振回路250に直列にリアクタンス素子(jX)213を接続し、そのリアクタンス(jX)の両端の2つの端子であるノード“A”、“B”にそれぞれ接続された2つの第1および第2ASK復調器230,250、並びに判定選択回路250を有する。以下、この詳細について説明する。
近接形ICカードの上り方向(ICカードからR/W方向)通信では、カード内の負荷抵抗値を切替えることによりR/Wのアンテナコイル端の電圧を変化させてデータ通信を行ういわゆる負荷変調を採用しているが、理論的に負荷変調がかからなくなる距離(ヌル点)が存在する。
本実施形態において、このヌル現象の影響を回避するため、R/W側においてリアクタンス素子213の両端の信号(リアクタンス素子を通す前の信号と通した後の信号)をASK復調して、判定選択回路250において正常な同期が行われて同期コードが抽出され同期が取れた信号を選択し、制御部117に出力するように構成して通信品質を向上させている。
リアクタンス素子(jX)213は、インダクタもしくはキャパシタのみで構成してもよいし、インダクタとキャパシタの組み合わせ回路でもよい。
また、2つのASK復調器230,240は異なる特性であってもよい。たとえば、負荷変調ヌル(Null)の状況を考えた場合、多数の強力な妨害波が存在する中から微弱な受信信号を捉えるため、アンプ、ミキサ、フィルタなどの復調器を構成する回路の歪み特性が重要となる場合がある。
またノードA、ノードBへの伝送信号の特性は、リアクタンスjXによりそれぞれ異なるため、その信号特性に合わせた復調器を用いるとよい。
図8(A),(B)は、図5の通信装置200のノードBから見たインピーダンスの周波数特性とトランジェント(transient)波形を示す図である。
なお、このときのノードAの特性は図2に示すような負荷変調ヌル(Null)状態とする。
図2(A)および図8(A)に示すように、キャリア周波数fcにおけるインピーダンスの絶対値は、リアクタンスjXの影響によりそれぞれ異なる。
よって、ICカード120側のスイッチ125がON/OFFしたときにR/W側のノードA、ノードBのどちらか片側の振幅変調成分が0であっても、もう一方のノードの振幅変調成分は0ではないことになる。
図9は、本実施形態に係る判定選択回路250の構成例を示すブロック図である。
図9の判定選択回路250は、第1判定回路251、第2判定回路252、制御回路253、およびセレクタ254を有する。
第1判定回路251は、第1ASK復調器230において復調された信号において、プリアンブル(Preamble)ブロックにて復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、抽出を正常にできた否かを判定し、その結果を信号S251として制御回路253に出力し、また復調されたデジタル信号をセレクタ254に出力する。
第2判定回路252は、第2ASK復調器240において復調された信号において、プリアンブル(Preamble)ブロックにて復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、抽出を正常にできた否かを判定し、その結果を信号S252として制御回路253に出力し、また復調されたデジタル信号をセレクタ254に出力する。
制御回路253は、第1判定回路251の判定信号S251と第2判定回路252の判定信号S252を受けて、同期コードが抽出されたという肯定的な判定結果を出力した側の出力を選択して出力するように制御信号S253によりセレクタ254に指示する。
セレクタ254は、第1判定回路251による復調信号(ベースバンド信号)と第2判定回路252による復調信号(ベースバンド信号)のうち、制御回路253による制御信号S253に応じて、先に同期コードが抽出された信号(同期が取れた信号)を選択して、たとえば制御部117に出力する。
図10は、図9の第1および第2判定回路の構成例を示すブロック図である。
図10の判定回路270は、同期回路271、識別回路272、および同期コード抽出回路273を有する。
同期回路271は、ASK復調器からのベースバンド信号BBSと基準信号REFの位相を最適化し、単位ビット伝送時間の中央でサンプリングする同期クロックCLKを生成し、識別回路272に出力する。
識別回路272は、ASK復調器からのベースバンド信号BBSをしきい値に対して2値化し、同期クロックCLKによってクロック再生を行い、最終的に振幅情報を論理レベルの0、1に識別し、復調デジタル信号を同期コード抽出部273に出力する。
同期コード抽出部273は、復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、同期が行われたかどうか判定を行って、判定結果を制御回路253に出力し、復調された復調デジタル信号をセレクタ254に出力する。
図11(A)〜図11(D)は、識別回路272の動作タイミングを示す図である。
図11(A)がベースバンド信号BBSを、図11(B)が2値化信号BSを、図11(C)が同期クロックCLKを、図11(D)が復調デジタル信号DSを、それぞれ示している。
識別回路272は、図11(A)に示すようなASK復調器からのベースバンド信号BBSをしきい値VTHに対して2値化する。
そして、図11(A),(B)に示すように、2値化信号BSに対して同期クロックCLKによってクロック再生を行う。
これにより、図11(D)に示すように、最終的に振幅情報を論理レベルの0、1に識別し、復調デジタル信号が生成される。
次に、図5の構成によるR/W機能を有する通信装置200の動作を説明する。
ICカード120から負荷変調信号をアンテナ回路210で受信されると、その変調信号が、リアクタンス素子213の両端のノードAおよびノードBから第1ASK復調器230と第2ASK復調器240に入力され、ASK復調される。
その後、第1ASK復調器230の復調信号S230(ベースバンド信号BBS)と第2ASK復調器240の復調信号S240(ベースバンド信号BBS)が、判定選択回路250の第1判定回路251、第2判定回路252にそれぞれ供給される。
第1判定回路251では、第1ASK復調器230において復調された信号において、プリアンブル(Preamble)ブロックにて復調デジタル信号の同期コードの抽出処理が行われる。そして、抽出が正常にできた否かが判定され、その結果が信号S251として制御回路253に出力され、また復調された復調デジタル信号がセレクタ254に出力される。
また、第2判定回路252では、第2ASK復調器240において復調された信号において、プリアンブル(Preamble)ブロックにて復調デジタル信号の同期コードの抽出処理が行われる。そして、抽出が正常にできた否かが判定され、その結果を信号S252として制御回路253に出力され、また復調された復調デジタル信号がセレクタ254に出力される。
制御回路253においては、第1判定回路251の判定信号S251と第2判定回路252の判定信号S252を受けて、同期コードが抽出されたという肯定的な判定結果を出力した側の出力を選択して出力するように制御信号S253がセレクタ254に出力される。
そして、セレクタ254においては、第1判定回路251による復調信号(ベースバンド信号)と第2判定回路252による復調信号(ベースバンド信号)のうち、制御回路253による制御信号S253に応じて、先に同期コードが抽出された信号(同期が取れた信号)が選択される。
図12は、図5のリアクタンス素子213にインダクタLを接続したときのR/W、カードの簡易モデルを示す図である。
また、図13は、ノードA、ノードBにおける距離変化に対する振幅変位ΔVの変化を示す図である。
また、図14(A),(B)は、ノードAがヌル(Null)になるkのときの| ZA |と| ZB |の周波数特性をそれぞれ示す図である。
図13に示すように、ある距離においてノードAはΔV=0、つまりヌル(Null)となる。
これは図14(A)に示すように、カード120のスイッチ(SW)125がON/OFFしても | ZA |は変化しないからである。
一方、同じ距離におけるノードBのΔVはΔV≠0となる。
これは図14(B)に示すように、| ZB |がカード120のスイッチ(SW)125がON/OFFしたときでそれぞれ異なるので、結果として振幅変調が生じる。
この結果からリアクタンス素子(jX)213の両端の端子から復調を行うことで、負荷変調ヌル(Null)を克服できることがわかる。
図15は、図5のリアクタンス素子213にキャパシタCを接続したときのR/W、カードの簡易モデルを示す図である。
また、図16は、ノードA、ノードBにおける距離変化に対する振幅変位ΔVの変化を示す図である。
また、図17(A),(B)は、ノードAがヌル(Null)になるkのときの| ZA |と| ZB |の周波数特性をそれぞれ示す図である。
図16に示すように、ある距離においてノードAはΔV=0、つまりヌル(Null)となる。
これは図17(A)に示すように、カード120のスイッチ(SW)125がON/OFFしても | ZA |は変化しないからである。
一方、同じ距離におけるノードBのΔVはΔV≠0となる。
これは図17(B)に示すように、| ZB |がカード120のスイッチ(SW)125がON/OFFしたときでそれぞれ異なるので、結果として振幅変調が生じる。
この結果からリアクタンス素子(jX)213の両端の端子から復調を行うことで、負荷変調ヌル(Null)を克服できることがわかる。
以上のように、近接形ICカードの上り方向(ICカードからR/W方向)通信では、カード内の負荷抵抗値を切替えることによりR/Wのアンテナコイル端の電圧を変化させてデータ通信を行ういわゆる負荷変調を採用しているが、理論的に負荷変調がかからなくなる距離(ヌル点)が存在する。
本実施形態において、このヌル現象の影響を回避するため、R/W側においてリアクタンス素子214の両端の信号(リアクタンス素子を通す前の信号と通した後の信号)をASK復調して、判定選択回路250において正常な同期が行われて同期コードが抽出され同期が取れた信号を選択することにより、通信品質を向上させることができる。
また上記例では、リアクタンス素子213を図18(A)に示すように、インダクタLやキャパシタCの1素子のみで構成した例を示したが、L1やC1の素子値の選定次第では、図18(A)〜(C)に示すように、キャパシタの代りにインダクタ素子で構成することもできるし、場合によってはたとえば複数のキャパシタ214やインダクタ216を組合せて構成することも可能である。
複数素子で構成した場合、素子値を変化させるのはそのうちの特定の1個のみでも良いし、複数個を同時に変化させても良い。
なお、本実施形態においては、情報機器として携帯電話機を一例として説明したが、本発明は携帯電話機の他の携帯端末(PDA等)、あるいはパーソナルコンピュータ等に適用可能である。
R/WとICカードの原理的な構成例を示したものである。 図1のR/WのノードAから見たインピーダンスの周波数特性とトランジェント(transient)波形を示す図である。 発明の実施形態に係る携帯情報機器としての携帯電話機が適用される通信システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係る携帯電話機の基本的な構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る携帯電話機に搭載されるR/W機能を内蔵した通信装置の一構成例を示す図である。 本実施形態に係るICカードの構成例を示す回路図である。 近接ICカード通信に適用されるパケットデータのフォーマット例を示す図である。 図5の通信装置200のノードBから見たインピーダンスの周波数特性とトランジェント(transient)波形を示す図である。 本実施形態に係る判定選択回路の構成例を示すブロック図である。 図9の第1および第2判定回路の構成例を示すブロック図である。 識別回路の動作タイミングを示す図である。 図5のリアクタンス素子214にインダクタLを接続したときのR/W、カードの簡易モデルを示す図である。 ノードA、ノードBにおける距離変化に対する振幅変位ΔVの変化を示す図である。 ノードAがヌル(Null)になるkのときの| ZA |と| ZB |の周波数特性をそれぞれ示す図である。 図5のリアクタンス素子214にキャパシタCを接続したときのR/W、カードの簡易モデルを示す図である。 ノードA、ノードBにおける距離変化に対する振幅変位ΔVの変化を示す図である。 ノードAがヌル(Null)になるkのときの| ZA |と| ZB |の周波数特性をそれぞれ示す図である。 リアクタンス素子の他の構成例を示す図である。
符号の説明
100・・・通信システム、110・・・携帯電話機、115・・・メモリ部、116・・・通信装置、117・・・制御部、120・・・非接触型ICカード、130・・・基地局、140・・・通信網、150・・・サーバ、200・・・通信装置、210・・・アンテナ回路、211・・・アンテナコイル、212・・・キャパシタ、213・・・リアクタンス素子(jX)、214・・・キャパシタ、220・・・キャリア信号源(OSC)、230・・・第1ASK復調器、240・・・第2ASK復調器、250・・・判定選択回路、251・・・第1判定回路、252・・・第2判定回路、253・・・制御回路、254・・・セレクタ、271・・・同期回路、272・・・識別回路、273・・・同期コード抽出部。

Claims (14)

  1. 共振回路を含むアンテナ回路と、
    上記アンテナ回路の共振回路に直列に接続された少なくとも一つのリアクタンス素子と、
    上記アンテナ回路で受信した信号を復調する第1復調器と、
    上記リアクタンス素子を経た受信信号を復調する第2復調器と、
    上記第1復調器と上記第2復調器の復調信号を受けて、正常に信号抽出が行われたかを判定し、正常に信号抽出が行われた復調器の復調信号を選択し出力する判定選択部と
    を有する通信装置。
  2. 上記判定選択部は、正常な同期が行われた同期コードが抽出された信号を選択して出力する
    請求項1記載の通信装置。
  3. 上記判定選択部は、
    上記第1復調器において復調された信号よる復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、抽出を正常にできた否かを判定する第1判定回路と、
    上記第2復調器において復調された信号よる復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、抽出を正常にできた否かを判定する第2判定回路と、
    上記第1判定回路と第2判定回路の判定結果で正常であると判定された方の復調信号を選択して出力するように制御する制御回路と、を含む
    請求項2記載の通信装置。
  4. 上記第1判定回路および第2判定回路の少なくとも一方は、
    復調器からのベースバンド信号と基準信号の位相を最適化し、単位ビット伝送時間の中央でサンプリングする同期クロックを生成する同期回路と、
    復調器からのベースバンド信号をしきい値に対して2値化し、上記同期クロックによってクロック再生を行い、最終的に振幅情報を論理レベルの0、1に識別する識別回路と、
    復調デジタル信号の同期コードを抽出処理を行い、同期が行われたかどうか判定を行い、判定結果を上記制御回路に出力する同期コード抽出部と、を含む
    請求項3記載の通信装置。
  5. 上記リアクタンス素子は、少なくともインダクタ、もしくはキャパシタを含む
    請求項1記載の通信装置。
  6. 上記第1復調器と上記第2復調器は特性が異なる
    請求項1記載の通信装置。
  7. 上記アンテナ回路が受信する信号には負荷変調信号を含む
    請求項1から6のいずれか一に記載の通信装置。
  8. 情報処理機能を有する情報機器であって、
    リーダライタ機能を有する通信装置を含み、
    上記通信装置は、
    共振回路を含むアンテナ回路と、
    上記アンテナ回路の共振回路に直列に接続された少なくとも一つのリアクタンス素子と、
    上記アンテナ回路で受信した信号を復調する第1復調器と、
    上記リアクタンス素子を経た受信信号を復調する第2復調器と、
    上記第1復調器と上記第2復調器の復調信号を受けて、正常に信号抽出が行われたかを判定し、正常に信号抽出が行われた復調器の復調信号を選択し出力する判定選択部と、を有する
    情報機器。
  9. 上記判定選択部は、正常な同期が行われた同期コードが抽出された信号を選択して出力する
    請求項8記載の情報機器。
  10. 上記判定選択部は、
    上記第1復調器において復調された信号よる復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、抽出を正常にできた否かを判定する第1判定回路と、
    上記第2復調器において復調された信号よる復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、抽出を正常にできた否かを判定する第2判定回路と、
    上記第1判定回路と第2判定回路の判定結果で正常であると判定された方の復調信号を選択して出力するように制御する制御回路と、を含む
    請求項9記載の情報機器。
  11. 上記第1判定回路および第2判定回路の少なくとも一方は、
    復調器からのベースバンド信号と基準信号の位相を最適化し、単位ビット伝送時間の中央でサンプリングする同期クロックを生成する同期回路と、
    復調器からのベースバンド信号をしきい値に対して2値化し、上記同期クロックによってクロック再生を行い、最終的に振幅情報を論理レベルの0、1に識別する識別回路と、
    復調デジタル信号の同期コードの抽出処理を行い、同期が行われたかどうか判定を行い、判定結果を上記制御回路に出力する同期コード抽出部と、を含む
    請求項10記載の情報機器。
  12. 上記リアクタンス素子は、少なくともインダクタ、もしくはキャパシタを含む
    請求項8記載の情報機器。
  13. 上記第1復調器と上記第2復調器は特性が異なる
    請求項9記載の情報機器。
  14. 上記アンテナ回路が受信する信号には負荷変調信号を含む
    請求項9から13のいずれか一に記載の情報機器。
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