JP2008167041A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】元画像の解像度変換をする際に、隣接するドメインブロックの境界に生じるノイズやボケの発生を抑制することができる画像処理装置及びその画像処理方法を提供する。
【解決手段】ドメインブロック画像S3及び縮小レンジブロック候補画像S5とから、ブロック相関度S6と画素相関度S7を算出し、これらの相関度を利用して相関度評価値Hを求める。元画像S1を解像度変換をしたときの各画素の出力画像S15は、その出力画像S15の座標S14とオーバーラップする選択レンジブロック画像S8のうち、相関度評価値Hが最も高くなるものに基づき設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に画像の解像度変換を行う画像処理装置及び画像処理方法に関する。
画像の解像度を変換する手法として、画像の自己相関性(フラクタル性)を利用した方法(フラクタル解像度変換法)が知られている。
例えば、図14に示すように、元画像における注目領域(以下「ドメインブロック」という)の画像(以下「ドメインブロック画像」という。)の解像度を変換する処理は以下のように行われる。
まず、ドメインブロックより大きな親領域候補の画像(以下「レンジブロック画像」という。)であってドメインブロック画像と相似度が高い画像を元画像中から探索する。具体的には元画像から複数のレンジブロック画像を抽出して、夫々をドメインブロックと同じサイズに縮小する。
その後、縮小した各レンジブロック画像のうち、ドメインブロック画像との相似度が最も高かったものを親領域(以下「レンジブロック」と称する)に設定する。
次に、ドメインブロック画像を縮小前のレンジブロックで置換して出力画像とする。
この操作を元画像中のドメインブロックの位置をずらしながら繰り返し行うことで元画像の解像度を変換する。
しかし、この方法では画像の置換処理をドメインブロック毎に行うために隣接する他のドメインブロックとの処理結果の連続性が少ない。このため、図12の矢印で示すように、2つのドメインブロックの境界にブロック歪が発生するという問題が生じる。この歪を軽減する方法として、隣接するドメインブロックとブロックの一部が重複するようにドメインブロックを選択するブロックオーバーラップ処理が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、自己相関性を利用した解像度変換方法の応用として、直交変換を用いる方法と組み合わせた解像度変換方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。これは、フラクタル解像度変換にて得られたレンジブロックの画像と元画像にそれぞれ直交変換を施し、レンジブロックの画像について直交変換されたものの高域成分のみを元画像について直交変換されたものと合成する。そして得られた合成画像に逆直交変換を施すことによって最終的な解像度変換画像を得る手法である。この方法では画像の基本部分である低域成分は元画像をそのまま使用し、補充するべき高域成分のみを自己相関性を利用して補うことで、画像の歪が少なくかつ鮮明な変換画像を得ることが可能となる。
特許3491829号公報 特開2003−143399号公報 特開2000−312294号公報
しかしながら、上述した従来の技術においてはオーバーラップ部の処理方法として加算平均が用いられている。具体的には、図13に示すように、隣接するドメインブロックが互いにオーバーラップするように抽出すると、オーバーラップする部分の画素値は、各ドメインブロック画像に対して設定されたレンジブロック13a,13b,13cの画像の画素値を平均化したものとなる。従って、レンジブロック13a,13b,13cの重複している部分の画像の画素値が各レンジブロックで一致していれば明瞭な画素値が出力される。しかし、各レンジブロックで画素値が異なっている部分、例えば、斜線で示した部分1305の画像の画素値は黒でも白でもないグレーが出力されて画像としてはノイズやボケとして認識される。
すなわち、この方法では重複している画像の内容にかかわらず常に一定の割合で加算合成を行うため、処理を行う画像の絵柄によってはノイズやボケが出力画像に発生してしまう場合があった。
本発明の目的は、元画像の解像度変換をする際に、隣接するドメインブロックの境界に生じるノイズやボケの発生を抑制することができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、フラクタル解像度変換法を用いて、複数の画素で構成される元画像を所定の解像度変換率で解像度変換した解像度変換画像を生成する画像処理装置であって、別のドメインブロック画像と画素の一部が重複するように元画像からドメインブロック画像を複数抽出する第1の画像抽出手段と、前記抽出されたドメインブロック画像の各々に対する複数のレンジブロック画像を前記元画像から抽出する第2の画像抽出手段と、抽出された前記各ドメインブロック画像と、当該ドメインブロック画像に対する複数のレンジブロック画像とのブロック単位のブロック相関度および画素単位の画素相関度を算出する算出手段と、前記算出手段で算出したブロック相関度に基づいて、前記各ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像を選択する選択手段と、前記元画像を解像度変換することで生成される画像を構成する画素の画素値を、前記選択手段で選択されたレンジブロック画像と、当該選択されたレンジブロック画像におけるブロック相関度と、当該画素における画素相関度とに基づいて決定する制御手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5記載の画像処理方法は、フラクタル解像度変換法を用いて、複数の画素で構成される元画像を所定の解像度変換率で解像度変換した解像度変換画像を生成する画像処理方法であって、別のドメインブロック画像と画素の一部が重複するように元画像からドメインブロック画像を複数抽出する第1の画像抽出ステップと、前記抽出されたドメインブロック画像の各々に対する複数のレンジブロック画像を前記元画像から抽出する第2の画像抽出ステップと、抽出された前記各ドメインブロック画像と、当該ドメインブロック画像に対する複数のレンジブロック画像とのブロック単位の相関度および画素単位の相関度を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出したブロック単位の相関度に基づいて、前記各ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像を選択する選択ステップと、前記元画像を解像度変換することで生成される画像を構成する画素の画素値を、前記選択手段で選択されたレンジブロック画像と、当該選択されたレンジブロック画像におけるブロック相関度と、当該画素における画素相関度とに基づいて決定する制御ステップとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9記載の画像処理装置は、フラクタル解像度変換法を用いて、複数の画素で構成される元画像から解像度変換画像を生成する画像処理装置であって、別のドメインブロック画像と画素の一部が重複するように元画像からドメインブロック画像を複数抽出する第1の画像抽出手段と、前記抽出されたドメインブロック画像の各々に対する複数のレンジブロック画像を前記元画像から抽出する第2の画像抽出手段と、抽出された前記各ドメインブロック画像と、当該ドメインブロック画像に対する複数のレンジブロック画像とのブロック単位のブロック相関度を算出する第1の算出手段と、前記算出手段で算出したブロック相関度に基づいて、前記各ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像を選択する選択手段と、前記選択手段で選択されたレンジブロック画像と当該レンジブロックに対応するドメインブロック画像の夫々の画素値を用いて、各画素の画素相関度を算出する第2の算出手段と、前記元画像を解像度変換することで生成される画像を構成する画素の画素値を、前記選択手段で選択されたレンジブロック画像と、当該選択されたレンジブロック画像におけるブロック相関度と、当該画素における画素相関度とに基づいて決定する制御手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項10記載の画像処理方法は、フラクタル解像度変換法を用いて、複数の画素で構成される元画像から解像度変換画像を生成する画像処理方法であって、別のドメインブロック画像と画素の一部が重複するように元画像からドメインブロック画像を複数抽出する第1の画像抽出ステップと、前記抽出されたドメインブロック画像の各々に対する複数のレンジブロック画像を前記元画像から抽出する第2の画像抽出ステップと、抽出された前記各ドメインブロック画像と、当該ドメインブロック画像に対する複数のレンジブロック画像とのブロック単位のブロック相関度を算出する第1の算出ステップと、前記算出ステップで算出したブロック相関度に基づいて、前記各ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像を選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択されたレンジブロック画像と当該レンジブロックに対応するドメインブロック画像の夫々の画素値を用いて、各画素の画素相関度を算出する第2の算出ステップと、前記元画像を解像度変換することで生成される画像を構成する画素の画素値を、前記選択ステップで選択されたレンジブロック画像と、当該選択されたレンジブロック画像におけるブロック相関度と、当該画素における画素相関度とに基づいて決定する制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、フラクタル解像度変換におけるオーバーラップ処理において、元画像の解像度変換をする際に、隣接するドメインブロックの境界に生じるノイズやボケの発生を抑制することができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を用いて詳述する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、画像処理装置100は、処理対象である元画像の画像データであるS1(以下「元画像S1」という。)を保持する元画像保持部1と、元画像S1からドメインブロック画像となる画像データS3(以下「ドメインブロック画像S3」という。)を切り出すドメインブロック画像切出部2とを備える。さらに、画像処理装置100は、元画像S1からレンジブロックの探索範囲内に存在し、レンジブロックの候補画像となる画像データS4(以下「レンジブロック候補画像S4」という。)を切り出すレンジブロック画像切出部3とを備える。このレンジブロック候補画像S4は、後述するレンジブロック画像選択部6内にある一次記憶部(不図示)に順に保存される。なお、本発明の説明において、画像データを切り出す、または抽出するという表現を用いているが、この表現は、元画像からドメインブロック画像やレンジブロック画像をトリミングするということに限定されるものではない。従って、実際に対象となる領域の画像データを別のメモリなどへ切り出すことや、コピーすることも含むが、単に、対象となる領域の画像データを特定することも含む。
ここで、元画像S1の画像サイズは256×256画素、ドメインブロック画像S3の画像サイズは4×4画素、レンジブロック探索範囲は設定されたドメインブロックを中心とした12×12画素とする。また、レンジブロック候補画像S4の画像サイズはドメインブロック画像S3の画像サイズに対して、任意の拡大率でユーザ指定されるものである。例えば、元画像S1に対する拡大率が縦横2倍としてユーザに指定された場合は、レンジブロック候補画像S4のサイズは8×8画素となる。
なお、本発明の実施形態の説明中に用いる「拡大率」は、単位面積あたりの画素数の増加率(解像度変換率)に相当するものであることに注意されたい。例えば、縦横2倍の拡大率と記載した場合は、元画像の1画素あたりの面積に解像度変換後の画像の4画素が相当するように画素数を増加させることとなる。
さらに、画像処理装置100は、切り出したレンジブロック候補画像S4を拡大率の逆数倍に縮小した縮小レンジブロック候補画像となる画像データS5(以下「縮小レンジブロック候補画像S5」という。)を出力するレンジブロック画像縮小部4を備える。例えば、上述のように拡大率が縦横2倍にユーザ指定された場合、レンジブロック画像縮小部4はレンジブロック候補画像S4を縦横1/2倍にして、その画素サイズを4×4画素とする。これにより、縮小レンジブロック候補画像S5の画像サイズをドメインブロック画像S3の画像サイズと同じサイズにすることができる。
また、画像処理装置100は、ドメインブロック画像S3及び縮小レンジブロック候補画像S5の間のブロック相関度を示すデータであるS6(以下「ブロック相関度S6」という。)及び画素相関度を示すデータであるS7(以下「画素相関度S7」という。)を算出するレンジブロック相関比較部5を備える。上記算出されたブロック相関度S6及び画素相関度S7はレンジブロック候補画像S4と対応づけられた後に上記一次記憶部に記憶される。
画像処理装置100は、さらに、レンジブロック探索範囲内から縮小レンジブロック候補画像S5のブロック相関度S6が最も高いレンジブロック候補画像S4を選択し、正式なレンジブロック画像となる画像データS8(以下「選択レンジブロック画像S8」という。)とするレンジブロック画像選択部6を備える。このとき、選択レンジブロック画像S8に対応する縮小レンジブロック候補画像S5について算出されたブロック相関度S6及び画素相関度S7は、夫々選択レンジブロック相関度を示すデータであるS9(以下「選択レンジブロック相関度S9」という。)及び選択レンジブロック画素相関度を示すデータであるS10(以下「選択レンジブロック画素相関度S10」という。)に設定される。
また、画像処理装置100は、選択レンジブロック画像S8、選択レンジブロック相関度S9及び選択レンジブロック画素相関度S10を保持する選択保持部7を備える。選択保持部7は、図3に示すフォーマットで選択レンジブロック画像S8、選択レンジブロック相関度S9、及び選択レンジブロック画素相関度S10を保持する。
ドメインブロック画像切出部2は、元画像S1からドメインブロック画像S3を切り出す。ここで、切り出すドメインブロック画像S3が隣接する別のドメインブロック画像とオーバーラップする量(以後、オーバーラップ量と称する)は、本実施の形態ではユーザによって適宜設定されるものとする。本実施の形態においては、ドメインブロック画像S3のオーバーラップ量は2画素に設定されている。
また、画像処理装置100は、ドメインブロック画像切出部2が元画像S1の全範囲についてドメインブロック画像S3の切り出しを終了したときに、出力画像を構成する画素の座標S14を設定する出力画素座標設定部8を備える。このとき、元画像S1の解像度は上記設定された拡大率で乗じた大きさだけ高くし、その解像度を高くした元画像S1の各画素の座標が出力画像を構成する画素の座標として設定される。本実施の形態においては、元画像S1のサイズが256×256画素、拡大率が縦横2倍であるので、512×512個の座標が座標S14として順に設定される。
選択保持部7は、出力画素座標設定部8で画素の座標S14が設定される毎にその座標S14にオーバーラップする選択レンジブロック画像S8をレンジブロック画像群となる画像データS11(以下「レンジブロック画像群S11」という。)に設定する。このとき、選択保持部7は、レンジブロック画像群S11の夫々に対応する選択レンジブロック相関度S9、及び選択レンジブロック画素相関度S10をレンジブロック相関度群を示すデータであるS12(以下「レンジブロック相関度群S12」という。)及びレンジブロック画素相関度群を示すデータであるS13(以下「レンジブロック画素相関度群S13」という。)に設定する。
さらに画像処理部100は、上記読み出したレンジブロック画像群S11、レンジブロック相関度群S12及びレンジブロック画素相関度群S13に基づきオーバーラップ処理を行うオーバーラップ処理部9とを備える。このオーバーラップ処理により、座標S14における出力画像S15を出力する。
図2は、図1の画像処理装置100により実行される画像処理の手順を示すフローチャートである。
図2において、まず、元画像保持部1が元画像S1を保持しているものとする(ステップS201)。続いて、ドメインブロック画像切出部2が元画像S1からドメインブロック画像S3を1つ切り出す(ステップS202)。
次に、ステップS202で切り出されたドメインブロック画像S3の位置を中心としたレンジブロック探索範囲内からレンジブロック画像の候補となるレンジブロック候補画像S4をレンジブロック画像切出部3が1つ切り出す(ステップS203)。その後、レンジブロック画像縮小部4が切り出したレンジブロック候補画像S4を拡大率の逆数倍に縮小して、縮小レンジブロック候補画像S5を出力する(ステップS204)。次に、レンジブロック相関比較部5が、ドメインブロック画像S3及び縮小レンジブロック候補画像S5の間のブロック相関度S6及び画素相関度S7を算出する(ステップS205)。
その後、レンジブロックの探索が終了したか否か、具体的には、現在のドメインブロック画像S3の位置を中心とするレンジブロック探索範囲内の選択レンジブロック画像となりうる全てのレンジブロック候補画像S4に対して、上述の処理がなされたか否かを判別する(ステップS206)。このとき、まだ処理されていないレンジブロック候補画像S4があるときは(ステップS206でNO)、レンジブロック画像切出部3によって、新たなレンジブロック候補画像S4を切り出して、ステップS203からの処理を繰り返す。
一方、ステップS206の判別の結果、全てのレンジブロックに対して、ステップS205の相関度算出処理が終了したときは、ステップS207の処理に進む。ステップS207では、レンジブロック画像選択部6が全てのレンジブロック候補画像S4のうち、ドメインブロック画像S3及び縮小レンジブロック候補画像S5の間のブロック相関度S6が最も高いレンジブロック候補画像S4を選択レンジブロック画像S8として選択する。その後、選択レンジブロック画像S8に対応するブロック相関度S6及び画素相関度S7を夫々選択レンジブロック相関度S9及び選択レンジブロック画素相関度S10に設定する(ステップS208)。
その後、ドメインブロック画像切出部2がドメインブロック画像S3の探索が終了したか否か、具体的には、ドメインブロック画像切出部2が元画像S1の全範囲についてドメインブロック画像S3の切り出しを終了したか否かを判別する(ステップS209)。このとき、元画像S1の全範囲についてドメインブロック画像S3を切り出していないときは(ステップS209でNO)、ドメインブロック画像S3の切出位置を更新し(ステップS210)、ステップS202からの処理を繰り返す。
一方、ステップS209の判別の結果、元画像S1の全範囲に対してドメインブロック画像S3の切り出し処理が終了したときは、ステップS211の処理に進む。
ステップS211では、出力画素座標設定部8が、上記拡大率だけ解像度を高くした元画像S1を構成する画素の1座標を、出力画像S15を構成する画素の座標S14に設定する。その後、選択保持部7が、出力画素座標設定部8によって設定された座標S14にオーバーラップする選択レンジブロック画像S8をレンジブロック画像群S11として設定する(ステップS212)。このとき、レンジブロック画像群S11の夫々に対応する選択レンジブロック相関度S9、及び選択レンジブロック画素相関度S10をレンジブロック相関度群S12及びレンジブロック画素相関度群S13に設定する。
その後、オーバーラップ処理部9が画素座標S14に対して、後述するオーバーラップ処理を行い、座標S14に対する出力画像S15を決定する(ステップS213)。
次に、解像度を高くした元画像S1の各画素の座標について出力画像S15が決定されたか否かを判別する(ステップS214)。このとき、出力画像S15が決定されていない座標があるときは(ステップS214でNO)、ステップS209からの処理を繰り返す。
一方、ステップS213の判別の結果、解像度を高くした元画像S1の全画素の座標について出力画像S15が決定されたとき、画像出力を行い(ステップS215)、本処理を終了する。
次に、図2のステップS205の相関度算出処理の方法を具体的に説明する。
まず、現在処理中のドメインブロック画像S3及び縮小レンジブロック候補画像S5の夫々を構成する画素をPd(X,Y)、Pr(X,Y)と表す。このとき、同一座標におけるドメインブロック画像S3及び縮小レンジブロック候補画像S5の夫々の画素の差分絶対値G(X,Y)が画素相関度S7として算出される。
つまり、画素相関度S7は、G(X,Y)=|Pd(X,Y)−Pr(X,Y)|という式で算出される。但し、この座標値(X,Y)は元画像の解像度における1画素に相当する値であるので、高解像度に変換した後の解像度における1画素とは一致しない。そこで、高解像度変換後の1画素の座標値G’(x,y)に対して、G(X,Y)の値を割り当てるようにして不図示のメモリなどに格納する。本実施形態では、拡大率が2倍であるので、高解像度変換後の4画素が元画像の1画素に相当する。従って、G(X,Y)の値をこの座標値に相当する4画素に割り当てればよい。
一方、ドメインブロック画像S3及び縮小レンジブロック候補画像S5の同一座標における夫々の画素の差分絶対値の総和がブロック相関度S6である。
つまり、ブロック相関度S6は、B=Σ{G(X,Y)}という式で算出される。
尚、本実施の形態では、相関度の算出は差分絶対値により算出したが、これに限定されるものでなく、例えば、積率相関係数や順位相関係数等を適用してもよい。
図4は、図2のステップS213で実行するオーバーラップ処理の手順を示すフローチャートである。以下の処理は、制御部としてのオーバーラップ処理部9が実行するものである。
本処理を行う場合、画素相関度影響係数Wを予め決定しておく。ここで、画素相関度影響係数Wの初期値は、ドメインブロック画像S3のサイズとするが、扱う画像の傾向などシステムの性格に応じてユーザが変更することができる。本実施の形態では、ドメインブロック画像S3のサイズは4×4であるので、画素相関度影響係数Wの初期値は16である。なお、画素相関度影響係数Wは、自己相関性の高い画像である場合は小さい値が適している。また、ノイズが多い画像である場合は大きい値が適している。
図4において、まず、オーバーラップ処理部9は、ステップS212で設定されたレンジブロック画像群S11、レンジブロック相関度群S12、レンジブロック画素相関度群S13と、ステップS211で設定された座標S14を取得する(ステップS401)。なお、ステップS209までの処理は、ドメインブロック単位に実行されるが、オーバーラップ処理では、画素単位に処理を行う。なぜなら、オーバーラップ処理は、最終的な解像度変換画像の各画素値を決定する処理であるからである。特に、本発明の場合、上述した通り、ドメインブロック画像を切り出す場合に、他のドメインブロック画像と画素が重複するようにしている。各ドメインブロックには最も相関度の高い縮小レンジブロック画像が1つ存在するだけである。しかし、そのドメインブロックに含まれる画素を基準とすると、ドメインブロック画像を画素が重複するように切り出しているため、画素には複数の縮小レンジブロック画像が対応する場合が生じる。従って、オーバーラップ処理では、複数の縮小レンジブロック画像が対応している画素の画素値の決定を以下に示す処理で実現する。
従って、ステップS401で取得した座標S14に相当する画素の画素値決定処理となる。また、ステップS401で取得するレンジブロック画像群S11は座標S14を含むレンジブロック画像であり、ここではレンジブロック画像の数がnで表される。オーバーラップ処理部9は、カウンタ値であるnをn=1に設定し(ステップS402)、レンジブロック画像群S11から縮小レンジブロック候補画像S5の1番目の画像を抽出する(ステップS403)。その後、オーバーラップ処理部9は、抽出された縮小レンジブロック候補画像S5の中から、画素値決定処理の対象座標S14に対応する座標位置にある画素値P(1)を抽出する(ステップS404)。また、オーバーラップ処理部9は、n=1の縮小レンジブロック候補画像S5に対応するブロック相関度B(1)及び、座標S14に対応する座標位置の画素相関度G(1)を抽出する(ステップS405)。その後、オーバーラップ処理部9は、相関度評価値H(1)=B(1)+W*G(1)を算出する(ステップS406)。
次に、オーバーラップ処理部9は、レンジブロック画像群S11に含まれる縮小レンジブロック候補画像S5が全て処理されたか否かを判別する(ステップS407)。このとき、まだ処理されていない縮小レンジブロック候補画像S5があれば(ステップS407でNO)、nの値を1つインクリメントして(ステップS410)、レンジブロック画像群S11からn=2となる縮小レンジブロック候補画像S5を抽出し、ステップS403からの処理を繰り返す。
一方、ステップS407の判別の結果、座標S14に相当する位置の画素を有する全てのレンジブロック画像の処理が終了した場合は、オーバーラップ処理部9は算出されたn個の相関度評価値H(n)が最大となるnを決定する。つまり、式:H(N)=max(H(n))を満たすNを求める(ステップS408)。従って、座標S14の画素位置におけるn個の相関度評価値のうち、最大となる相関度評価値となった画素を有するものが縮小レンジブロック候補画像Nとなる。
その後、座標S14における出力画素S15の画素値を縮小レンジブロック候補画像Nの対象位置の画素値P(N)に設定して(ステップS409)、本処理を終了する。
上述した処理は特定の座標S14に対する処理である。従って、座標S14とは異なる座標の画素に対する画素値の決定処理は、上記のオーバーラップ処理を実行することになる。
つまり、オーバーラップ処理部9では、解像度変換後のある座標Qにおける画素値を決定する場合に、その座標Qの画素にオーバーラップしているn個のレンジブロックの夫々におけるブロック相関度と、レンジブロック画像内の画素で、座標Qに対応する位置にある画素の画素相関度を求め、これらの相関度を利用して相関度の評価を行う。つまり、相関度評価値を求める。そして、相関度評価値が最も高いレンジブロックにおける、当該座標Qに対応する画素の画素値を解像度変換後の画像の画素値として設定する。
ここで、本実施の形態では、出力画素S15をP(N)としたが、これに限定されるわけでなく、複数の画素の値を相関度に応じた加重加算によって算出してもよい。具体的には、出力画素S15の値をΣ{P(n)*H(n)}/Σ{H(n)}とするようにしてもよい。この算出方法は、元画像S1が自己相関度が低い傾向にある場合に有効である。
図5は、図2の画像処理の概念図である。
図5(a)に示すように、まず元画像S1からドメインブロック画像S3が1つ切り出されると、レンジブロック探索範囲501にあるレンジブロック候補画像S4が順に切り出される。レンジブロック候補画像S4を縮小した縮小レンジブロック候補画像S5のうち、ブロック相関度S6が最も高い縮小レンジブロック候補画像S5の縮小前の画像(レンジブロック候補画像S4)が選択レンジブロック画像S8として選択される。
また、図5(b)に示すように、更新前のドメインブロック画像S3’と更新後のドメインブロック画像S3とが、一定量のオーバーラップ部502を有するようにドメインブロック画像S3の切り出し位置は順次更新される。
元画像S1からのドメインブロックS3の切り出しが全て終了すると、上記拡大率で解像度を高くした元画像S1の画素の座標を出力画像S15を構成する画素の座標S14に順次設定し、座標S14とオーバーラップするn個のレンジブロック画像群S11を取得する。例えば、座標S14が図5(c)に示す位置にあるとき、レンジブロック画像群S11に含まれる選択レンジブロック画像S8はブロック画像503,504の2つである。なお、ここでは説明を簡略化するために、レンジブロック画像S8の数を2つ(ブロック画像503,504)としている。
次に、レンジブロック画像群S11に含まれる選択レンジブロック画像S8のうち、最も相関度評価値Hが大きいレンジブロック画像の座標S14の画素値を出力画素S15に設定する。図5(c)の例では、座標S14における相関度評価値Hはブロック画像504の方がブロック画像503より大きいことになる。このため、出力画素S15はブロック画像503の座標S14の画素P1でなく、ブロック画像504の座標S14の画素P2が設定される。
なお、同様に、座標S14’が図5(c)の位置にあるとき、レンジブロック画像群S11に含まれる選択レンジブロック画像S8はブロック画像504、505の2つである。この場合、相関度評価値Hはブロック画像504の方がブロック画像505より大きいことになる。このため、座標S14’の出力画素S15はブロック画像504の画素となる。
以上、本実施の形態によれば、元画像S1から複数のドメインブロック画像S3のうち、隣接するドメインブロック画像が互いにユーザなどに指定されたオーバーラップ量(2画素)だけ重なりあうように切り出される(ステップS202)。次に、各ドメインブロックS3に対する選択レンジブロック画像S8を取得した後(ステップS207)、ユーザ指定された拡大率(縦横2倍)に解像度を高くした元画像S1の各画素の座標を順に座標S14に設定する(ステップS211)。その後、座標S14とオーバーラップするn個の選択レンジブロック画像S8のうち相関度評価値H(n)が最も高いものを算出し(ステップS408)、その選択レンジブロック画像S8に含まれる座標S14の画像を出力画像S15に設定する(ステップS409)。
すなわち、元画像S1を解像度変換をしたときの各画素の出力画像S15は、その出力画像S15の座標S14とオーバーラップする選択レンジブロック画像S8のうち相関度評価値Hが最も高くなるものに基づき設定される。
これにより、元画像S1の解像度変換をする際に、隣接するドメインブロック画像S3の境界に生じるノイズやボケの発生を抑制することができる。
尚、元画像S1のサイズ、ドメインブロック画像S3のサイズ、オーバーラップ量、拡大率等は、本実施の形態に係る値に限定されるものでなく、変更した場合でも同様の手順によって本発明を適用することが可能である。
また、本実施の形態では、元画像S1の全てのドメインブロック画像S3に対応する選択レンジブロック画像S8を決定した後にオーバーラップ処理を行っている。しかし、これに限定されるわけでなく、例えば、レンジブロック探索とオーバーラップ処理を並行もしくは交互に行うようにしてもよい。この場合、選択保持部7のメモリ容量を削減することができる。
また、本実施の形態では、ステップS206においてブロック相関度S6とともに画素相関度S7の算出を行う形態を開示している。しかしながら、画素相関度S7は、選択レンジブロック画像の選択には寄与しないため、ステップS206の時点で画素相関度S7を算出しなくてもよい。ステップS206で算出しない場合、ステップS207においてブロック相関度S6に基づいて選択レンジブロック画像を選択した後、当該レンジブロック画像に対して画素相関度S7を算出するように構成すればよい。このように構成することで、画素相関度S7の算出に関する処理時間の低下や負荷の軽減といった効果が得られる。
また、本実施の形態では、レンジブロック相関比較部5でブロック相関度S6のみならず、画素相関度S7の算出も行なった。しかし、この形態に限定されるわけでなく、例えば、画素相関度S7の算出は行なわず、相関度評価値H(n)が選択ブロック相関度B(n)の値であるとしてオーバーラップ処理を行うようにしてもよい。
この場合、図3と違い図6に示すように、選択保持部7は、画素相関度S7を含まないフォーマットのデータを保持することとなるので、選択保持部7のメモリ容量を減らすことができ、画像処理装置100を小型化することができる。よって、扱う絵柄や要求される変換品質によっては、この変形例を適用することによってシステムコストを削減することが可能である。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図7において、図1の画像処理装置100の構成要素と同じものには同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図7において、画像処理装置100aは、ドメインブロック画像S3に直交変換処理を実施し、変換ドメインブロック画像S15を出力するドメインブロック画像直交変換部70を備える。この直交変換に用いられる行列の基底には特に制限は無いが、一般的には離散コサイン変換(DCT)が適当である。また、離散コサイン変換の代わりに、離散フーリエ変換やアダマール変換等を行なっても良い。
さらに、画像処理装置100aは、変換ドメインブロック画像S15の係数を上記拡大率だけ拡張した拡張ドメインブロック画像S16を出力する係数拡張部71を備える。図9に示すように、拡張された部分901の係数の値は不定でよく、また、ドメインブロック画像S3のサイズが4×4画素、拡大率が縦横2倍の場合は、拡張ドメインブロック画像S16のサイズは8×8画素となる。
また、画像処理装置100aは、選択レンジブロック画像S8に直交変換処理を実施し、変換レンジブロック画像S17を出力するレンジブロック画像直交変換部11を備える。この直交変換に用いられる行列の基底はドメインブロック画像直交変換部70で使用される行列の基底と同じものを用いる。
さらに、画像処理装置100aは、図10に示すように、係数拡張部71により拡張された拡張ドメインブロック画像S16の係数不定の部分901を変換レンジブロック画像S17の該当する部分902の係数で置換する係数置換部72を備える。この置換処理により、置換ドメインブロック画像S18が出力される。
画像処理装置100aは、さらに、置換ドメインブロック画像S18に逆直交変換処理を実施して、逆変換ドメインブロック画像S19を出力する逆変換部73を備える。
本実施形態では、さらに、この逆変換ドメインブロック画像S19で一次記憶部にある選択レンジブロック画像S8を更新する。
図8は、図7の画像処理装置100aにより実行される画像処理の手順を示すフローチャートである。
図8の処理は、図2の処理と基本的に同じであり、図2のステップと同一のステップには同一符号を付して重複した説明は省略し、以下に図2の処理と異なる部分についてのみ説明する。
図8の処理は、ステップS208とステップS209の間にステップS801〜S805が配されている点でのみ図2のものと異なる。
図8において、まず、ステップS201〜S208までの処理で、選択レンジブロック画像S8、選択レンジブロック相関度S9、選択レンジブロック画素相関度S10を設定する。
次に、ドメインブロック画像直交変換部70が、ドメインブロック画像S3に直交変換処理を実施して、変換ドメインブロック画像S15を生成する(ステップS801)。その後、係数拡張部71が変換ドメインブロック画像S15の係数を拡大率に従って拡張した拡張ドメインブロック画像S16を生成する(ステップS802)。
また、レンジブロック画像直交変換部11が、選択レンジブロック画像S8に直交変換処理を実施して、変換レンジブロック画像S17を生成する(ステップS803)。その後、係数置換部72が、拡張ドメインブロック画像S16の係数不定の部分901を変換レンジブロック画像S17の該当する係数で置換した置換ドメインブロック画像S18を生成する(ステップS804)。
その後、逆変換部73が、置換ドメインブロック画像S18に逆直交変換処理を実施して逆変換ドメインブロック画像S19を生成する(ステップS805)。この逆変換ドメインブロック画像S19で不図示の一次記憶部に記憶されている選択レンジブロック画像S8が更新される。
その後、ドメインブロック画像S3の探索が終了すると(ステップS209でYES)、座標S14を設定し(ステップS211)、レンジブロック画像群S11を設定する(ステップS212)。ここで、本変形例では、レンジブロック画像群S11に含まれる画像は、S805で生成された逆変換ドメインブロック画像S19で更新された選択レンジブロック画像S8である。
その後、オーバーラップ処理により座標S14の出力画像S15が解像度を高くした元画像S1の画素の全座標について決定され(ステップS213,S214)、画像出力がされ(ステップS215)、本処理を終了する。
以上、本実施形態では、元画像S1から抽出したドメインブロック画像に直交変換を施して得られた変換ドメインブロック画像S15を、所定の拡大率で拡大した拡張ドメインブロック画像S16の低域成分の係数にはドメインブロック画像S3から生成された係数をそのまま流用する。また、拡張ドメインブロック画像S16の高域成分は選択レンジブロック画像S8に直交変換を施して得られた変換レンジブロック画像S17の係数で置換する。係数置換された置換ドメインブロック画像S18に逆直交変換処理を施すことで得られた逆変換ドメインブロック画像S19を選択レンジブロック画像S8の代わりに用いてオーバーラップ処理を行っている。これにより、図11に示すように、元画像S1に対する解像度変換後の出力画像(11b)は、第1の実施形態で得られる画像(11a)より歪が少なくかつ鮮明となる。また、元画像S1に忠実な解像度変換画像が生成される。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の画像処理装置により実行される画像処理の手順を示すフローチャートである。 図1における選択保持部により保持される選択レンジブロック画像S8、選択レンジブロック相関度S9、及び選択レンジブロック画素相関度S10のデータフォーマットを示す図である。 図2のステップS213で実行するオーバーラップ処理の手順を示すフローチャートである。 図2の画像処理の概念図である。 図3のデータフォーマットの変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図7の画像処理装置により実行される画像処理の変形例の手順を示すフローチャートである。 ドメインブロック画像S3から拡張ドメインブロック画像S16を生成する方法を説明するのに用いられる図である。 拡張ドメインブロック画像S16を置換ドメインブロック画像S18に置換する方法を説明するのに用いられる図である。 図2,8の画像処理により得られる画像と元画像S1とを示す図である。 従来の画像置換処理によるブロック歪の発生するメカニズムを説明するのに用いられる図である。 従来の画像処理におけるオーバーラップ部の処理方法を説明するのに用いられる図である。 従来のドメインブロック画像の解像度を変換する処理を説明するのに用いられる図である。
符号の説明
100 画像処理装置
1 元画像保持部
2 ドメインブロック画像切出部
3 レンジブロック画像切出部
4 レンジブロック画像縮小部
5 レンジブロック相関比較部
6 レンジブロック画像選択部
7 選択保持部
8 出力画素座標設定部
9 オーバーラップ処理部

Claims (10)

  1. フラクタル解像度変換法を用いて、複数の画素で構成される元画像を所定の解像度変換率で解像度変換した解像度変換画像を生成する画像処理装置であって、
    別のドメインブロック画像と画素の一部が重複するように元画像からドメインブロック画像を複数抽出する第1の画像抽出手段と、
    前記抽出されたドメインブロック画像の各々に対する複数のレンジブロック画像を前記元画像から抽出する第2の画像抽出手段と、
    抽出された前記各ドメインブロック画像と、当該ドメインブロック画像に対する複数のレンジブロック画像とのブロック単位のブロック相関度および画素単位の画素相関度を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出したブロック相関度に基づいて、前記各ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像を選択する選択手段と、
    前記元画像を解像度変換することで生成される画像を構成する画素の画素値を、前記選択手段で選択されたレンジブロック画像と、当該選択されたレンジブロック画像におけるブロック相関度と、当該画素における画素相関度とに基づいて決定する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の画像抽出手段で抽出されたドメインブロック画像に対して直交変換処理を施す第1の直交変換処理手段と、
    前記選択手段で選択したレンジブロック画像に対して直交変換処理を施す第2の直交変換処理手段と、
    前記第1の直交変換処理手段で直交変換されたドメインブロック画像の係数を前記所定の解像度変換率に応じて拡張する係数拡張手段と、
    前記係数拡張手段で拡張されたドメインブロック画像の係数が不定の部分領域を前記第2の直交変換処理手段で直交変換されたレンジブロック画像における前記部分領域に対応する領域の係数で置換する係数置換手段と、
    前記係数置換手段で置換されたドメインブロック画像に逆直交変換処理を施す逆変換手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記逆変換がされたドメインブロック画像を前記選択されたレンジブロック画像の代わりに用いて画素値を決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記算出手段は、前記ドメインブロック画像及び当該ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像の夫々を構成する同一座標の画素値を用いて、前記画素単位の相関度を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記ブロック相関度と、前記画素相関度とを用いて、画素値を決定する画素における相関度の評価を実行し、当該評価結果に基づいて前記画素の画素値を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  5. フラクタル解像度変換法を用いて、複数の画素で構成される元画像を所定の解像度変換率で解像度変換した解像度変換画像を生成する画像処理方法であって、
    別のドメインブロック画像と画素の一部が重複するように元画像からドメインブロック画像を複数抽出する第1の画像抽出ステップと、
    前記抽出されたドメインブロック画像の各々に対する複数のレンジブロック画像を前記元画像から抽出する第2の画像抽出ステップと、
    抽出された前記各ドメインブロック画像と、当該ドメインブロック画像に対する複数のレンジブロック画像とのブロック単位の相関度および画素単位の相関度を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出したブロック単位の相関度に基づいて、前記各ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像を選択する選択ステップと、
    前記元画像を解像度変換することで生成される画像を構成する画素の画素値を、前記選択手段で選択されたレンジブロック画像と、当該選択されたレンジブロック画像におけるブロック相関度と、当該画素における画素相関度とに基づいて決定する制御ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 前記第1の画像抽出ステップで抽出されたドメインブロック画像に対して直交変換処理を施す第1の直交変換処理ステップと、
    前記選択ステップで選択したレンジブロック画像に対して直交変換処理を施す第2の直交変換処理ステップと、
    前記第1の直交変換処理ステップで直交変換されたドメインブロック画像の係数を前記所定の解像度変換率に応じて拡張する係数拡張ステップと、
    前記係数拡張ステップで拡張されたドメインブロック画像の係数が不定の部分領域を前記第2の直交変換処理ステップで直交変換されたレンジブロック画像における前記部分領域に対応する領域の係数で置換する係数置換ステップと、
    前記係数置換ステップで置換されたドメインブロック画像に逆直交変換処理を施す逆変換ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、前記逆変換がされたドメインブロック画像を前記選択されたレンジブロック画像の代わりに用いて画素値を決定することを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
  7. 前記算出ステップでは、前記ドメインブロック画像及び当該ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像の夫々を構成する同一座標の画素値を用いて、前記画素単位の相関度を算出することを特徴とする請求項5又は6記載の画像処理方法。
  8. 前記制御ステップでは、前記ブロック単位の相関度と、前記画素単位の相関度とを用いて、画素値を決定する画素における相関度の評価を実行し、当該評価結果に基づいて前記画素の画素値を決定することを特徴とする請求項5又は6記載の画像処理方法。
  9. フラクタル解像度変換法を用いて、複数の画素で構成される元画像から解像度変換画像を生成する画像処理装置であって、
    別のドメインブロック画像と画素の一部が重複するように元画像からドメインブロック画像を複数抽出する第1の画像抽出手段と、
    前記抽出されたドメインブロック画像の各々に対する複数のレンジブロック画像を前記元画像から抽出する第2の画像抽出手段と、
    抽出された前記各ドメインブロック画像と、当該ドメインブロック画像に対する複数のレンジブロック画像とのブロック単位のブロック相関度を算出する第1の算出手段と、
    前記算出手段で算出したブロック相関度に基づいて、前記各ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択されたレンジブロック画像と当該レンジブロックに対応するドメインブロック画像の夫々の画素値を用いて、各画素の画素相関度を算出する第2の算出手段と、
    前記元画像を解像度変換することで生成される画像を構成する画素の画素値を、前記選択手段で選択されたレンジブロック画像と、当該選択されたレンジブロック画像におけるブロック相関度と、当該画素における画素相関度とに基づいて決定する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  10. フラクタル解像度変換法を用いて、複数の画素で構成される元画像から解像度変換画像を生成する画像処理方法であって、
    別のドメインブロック画像と画素の一部が重複するように元画像からドメインブロック画像を複数抽出する第1の画像抽出ステップと、
    前記抽出されたドメインブロック画像の各々に対する複数のレンジブロック画像を前記元画像から抽出する第2の画像抽出ステップと、
    抽出された前記各ドメインブロック画像と、当該ドメインブロック画像に対する複数のレンジブロック画像とのブロック単位のブロック相関度を算出する第1の算出ステップと、
    前記算出ステップで算出したブロック相関度に基づいて、前記各ドメインブロック画像に対応するレンジブロック画像を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択されたレンジブロック画像と当該レンジブロックに対応するドメインブロック画像の夫々の画素値を用いて、各画素の画素相関度を算出する第2の算出ステップと、
    前記元画像を解像度変換することで生成される画像を構成する画素の画素値を、前記選択ステップで選択されたレンジブロック画像と、当該選択されたレンジブロック画像におけるブロック相関度と、当該画素における画素相関度とに基づいて決定する制御ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
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