JP2008165995A - 光源装置、画像表示装置、モニタ装置、照明装置 - Google Patents

光源装置、画像表示装置、モニタ装置、照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光源装置の利用時における安全性の向上
【解決手段】半導体レーザ装置100aから出力され、第2高調波発生素子110および共振ミラー120を介して光軸にほぼ平行に出力されたレーザ光320は、プリズム260に入射する。プリズム260に入射したレーザ光320に含まれる赤色レーザ光321は、屈折角β1で屈折してプリズム260内を進み、射出される。一方、レーザ光320に含まれる赤外レーザ光322は、屈折角β2で屈折してプリズム260内を進み、赤色レーザ光321とは異なる方向に射出される。赤色レーザ光321は、開口部201を介して管状部材210の内側を通過し、光源装置10の外部に出力される。一方、赤外レーザ光322は、非可視光吸収部材270に吸収される。よって、赤外レーザ光の外部への漏洩を抑制できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光源装置および光源装置を備える画像表示装置、モニタ装置、照明装置に関する。
ライトバルブやデジタルミラーデバイス(DMD:Digital Mirror Device)等の空間光変調機器を、光源装置の照明光で照射して映像を表示する画像表示装置が利用されている。光源装置は、例えば、レーザ光を光源として利用するレーザ光源装置がある。レーザ光源装置に、光源に対して、光源が取り付けられているベースプレートのほぼ垂直もしくはほぼ平行な方向に、レーザ光射出用の開口部が形成されているものがある。
レーザ光源装置には、可視光(赤色レーザ光、緑色レーザ光および青色レーザ光)の波長の2倍の波長を有する赤外光を出力する光源と、入射光を1/2波長に変換する2次高調波発生素子を備えるものがある。光源から出力された赤外光を2次高調波発生素子を通して赤外光の1/2波長の光にでき、可視光を得られる。こうすることにより、光強度の強い可視光を射出できる。
特開2002ー76476号公報
しかしながら、レーザ光源装置が備える各種光学素子が破損や劣化すると、光源に対して、光源が取り付けられているベースプレートのほぼ垂直もしくはほぼ平行な方向に形成されたレーザ光射出用の開口部から、赤外光がレーザ光源装置の外部に漏洩する虞がある。安全性の観点から、レーザ光源装置の外部に漏洩する赤外光の低減が望まれている。
上述の課題はレーザ光源装置を用いる画像表示装置に限定される課題ではなく、レーザ光源装置を用いるモニタ装置や照明装置においても生じうる課題である。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、レーザ光源装置の利用時における安全性の向上を目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1の態様は、光源装置を提供する。第1の態様の光源装置は、
光源と、
前記光源から出力されたレーザ光を透過しない材質で形成され、前記レーザ光に含まれる光のうち可視光の少なくとも一部を射出するための開口部が、前記光源に対して、前記光源から出力された光が進むべき目標進行方向とは異なる方向に形成されているカバーと、
前記目標進行方向に基づき配置され、波長分散性を有し、波長分散した光のうち可視光の少なくとも一部が前記開口部から前記光源装置の外部へ射出されるように構成された光学素子を少なくとも一つ備えることを要旨とする。
上述の態様によれば、波長分散光学素子を備えることにより、光源から出力されたレーザ光に含まれる種々の波長の光を波長別に分離して可視光のみを開口部から外に導くことができるとともに、非可視光をカバー内部に留めておくことができる。更に、上述の態様の光源装置によれば、開口部と光源を結ぶ方向は、目標進行方向とは異なる方向であるため光学素子が破損・脱落した場合にも、開口部からの非可視光の漏洩を抑制できる。
第1の態様の光源装置において、
前記目標進行方向は、前記光源が取り付けられているベースプレートに対して、ほぼ垂直方向もしくはほぼ水平方向であってもよい。
第1の態様の光源装置において、
前記光学素子は、プリズムを含んでもよい。
プリズムは、光源から出力された光に含まれる種々の波長の光を波長に応じた屈折角で分離できる。よって、上述の態様の光源装置によれば、可視光と非可視光をそれぞれ異なる方向に進行させることができるため、非可視光の漏洩を精度良く抑制できる。
第1の態様の光源装置において、更に、
前記光学素子によって分散された光のうち非可視光が照射する前記カバーの部位の少なくとも一部に配置され、非可視光を吸収する非可視光吸収部材を備えてもよい。
上述の態様によれば、非可視光吸収部材が分散された非可視光を吸収できる。従って、非可視光がカバー内部で繰り返し反射されることを抑制でき、非可視光の漏洩抑制の精度を向上できる。
第1の態様の光源装置において、
前記非可視光吸収部材は、耐熱性のある部材により形成されていてもよい。
上述の態様によれば、非可視光の熱による非可視光吸収部材の破損を抑制できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の光源装置を備える照明装置を提供する。第2の態様によれば、非可視光の漏洩が抑制された照明装置を構成でき、安全性を向上できる。
本発明の第3の態様は、第1の態様の光源装置を備えるモニタ装置を提供する。第3の態様によれば、非可視光の漏洩が抑制されたモニタ装置を構成でき、安全性を向上できる。
本発明の第4の態様は、第1の態様の光源装置を備える画像表示装置を提供する。第3の態様によれば、非可視光の漏洩が抑制された画像表示装置を構成でき、安全性を向上できる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりできる。
A1.システム構成:
第1実施例では、画像表示装置としてのプロジェクタについて図1〜図4を参照して説明する。図1は、第1実施例におけるプロジェクタの概略構成について例示する説明図である。図2は、第1実施例における光源装置の詳細構成について例示する説明図である。図3は、第1実施例におけるプリズムについて例示する説明図である。図4は、第1実施例におけるアパーチャについて例示する説明図である。
図1に示すように、プロジェクタ1000は、光源装置10,20,30、均一化光学素子50、ライトバルブ60、ダイクロイックプリズム70および投射レンズ80を備える。
光源装置10〜30は、プロジェクタ1000の光源として用いられる。光源装置10は、約650nmの波長を有する赤色レーザ光を出力し、光源装置20は約540nmの波長を有する緑色レーザ光を出力し、光源装置30は約430nmの波長を有する青色レーザ光を出力する。なお、レーザ光は種々の機器に吸収されるため、半導体レーザ装置から出力された光の光量と画像の投影に用いられる光の光量は若干低下する。光源装置10〜30の詳細な構成について、後に詳述する。
均一化光学素子50は、入射する照射光を重畳して輝度ムラを平均化し、スクリーンの端部と中央部との光量差を低減する。均一化光学素子50を配置することにより、スクリーン全体に明るい画像を投射できる。本実施例では、均一化光学素子50に回折光学素子を用いる。
ライトバルブ60は、高温ポリシリコン(HTPS:High Temperature Poly−Silicon)を用いて形成されており、アクティブマトリクス駆動方式の透過型液晶パネルである。ライトバルブ60は、入射光を制御して画像を描画する。
ダイクロイックプリズム70は、三角プリズムを4つ組み合わせて直方体とした構成を有しており、ライトバルブ60を通過した赤色レーザ光、緑色レーザ光、および青色レーザ光を合成して画像を形成し、投射レンズ80に投射する。
投射レンズ80は、ダイクロイックプリズム70から投射された画像を、スクリーン90に投影する。
以上説明したように、プロジェクタ1000は、光源装置10〜30からの射出光をそれぞれに対応するライトバルブ60に入射させて画像を形成後、射出光を合成しスクリーン90に投影する。鑑賞者は、スクリーン90に投影された画像を視認する。
A2.光源装置詳細構成:
図2を参照して、第1実施例の光源装置の詳細構成について説明する。光源装置10〜30は、射出するレーザ光の波長以外は同様に構成されているため、第1実施例では、光源装置10を例に説明する。
図2に示すように、光源装置10は、レーザ光源としての半導体レーザ装置100a、第2高調波発生素子110,共振器120、アパーチャ130、カバー200、管状部材210、非可視光吸収部材230および反射部材250を備える。
光源装置10の半導体レーザ装置100aは、赤色レーザ光のピーク波長である約650nmの倍の約1300nmのピーク波長のレーザ光を出力する。なお、光源装置20の半導体レーザ装置は、緑色レーザ光のピーク波長である約540nmの倍の約1080nmのピーク波長のレーザ光を出力し、光源装置30の半導体レーザ装置は、青色レーザ光のピーク波長である約430nmの倍の約860nmのピーク波長のレーザ光を出力する。すなわち、光源装置10〜30の各半導体レーザ装置は、赤外レーザ光を出力する。なお、本明細書では、以降、可視光(赤色光、緑色光、青色光を含む)もしくは可視レーザ光(赤色レーザ光、緑色レーザ光、青色レーザ光を含む)とは、約360nm〜約830nmの波長を有する光を指し、約約360nm未満の波長を有する光(例えば紫外光)もしくは約830nmを超える波長を有する光(例えば赤外光)は非可視光に含まれる。
第2高調波発生素子110は、入射光をほぼ半分の波長に変換する非線形光学素子である。半導体レーザ装置100aから出力され、共振器120に向かう光は、第2高調波発生素子110を通過することにより、ほぼ半分の波長の光に変換される。第2高調波発生素子110による波長変換効率は非線形の特性を有しており、例えば、第2高調波発生素子110に入射するレーザ光の強度が強いほど、変換効率が向上する。また、第2高調波発生素子110の変換効率は約40〜50%程度である。光源装置10〜30の各半導体レーザ装置から出力された赤外レーザ光は第2高調波発生素子110を通過することにより可視光に変換される。
共振器120は、誘電体多層膜を積層して形成された堆積型の反射膜121b,122bからなる共振器(VBG:Volume Bragg Grating(登録商標))である。VBGは堆積型ホログラムミラーであり、である。外部共振器のみに用いている。誘電体多層膜は、例えば、二酸化チタン、二酸化珪素、硫化亜鉛、フッ化マグネシウム等の屈折率の異なる複数の無機膜を含む。以降、本明細書では、堆積型の共振器120を共振ミラー120と呼ぶ。共振ミラー120は、所定の波長域の光を選択的に反射する性質を持っており、その反射波長域は膜構造(積層される各無機膜の材料や膜厚等)を変えることによって調節することができる。本実施例では、共振ミラー120は、赤色レーザ光のピーク波長(650nm)を含む所定の波長域の光を約98%の高反射率で反射させる。共振ミラー120の射出面には、反射膜250が形成されている。
また、VBG120には、射出面に赤外レーザ光反射部材としての反射膜250が形成されている。
非可視光吸収部材230は、赤外光を吸収する材料で形成されている。非可視光吸収部材230は、赤外光吸収材料として、例えば、ショット製KG3やBG38を利用する。非可視光吸収部材230には、更に、入射面と射出面に、赤外レーザ光反射部材として反射膜251,252が形成されている。
反射膜250〜254は、680ナノメートル以上の赤外光を反射する波長選択膜赤外レーザ光を反射する材料で形成された多層薄膜である。反射膜250〜254は、反射率が98%以上となるように形成されている。反射膜250〜254は、例えば、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化チタン(TiO2)、ジルコニア(ZrO2)を用いた多層膜により形成されている。赤外レーザ光は共振器で共振する波長であるため、反射膜を用いて共振器内に戻すことによりレーザのパワーを増大できる一方、共振器から離れるほど各光学素子での吸収錯乱により迷光・熱になる可能性がある。そのため、反射膜は少なくとも共振器に最も近い部位に配置することが好ましい。本実施例では、少なくとも反射膜250を備えることが好ましい。
カバー200は、光源装置100の外枠であり、赤外光を透過しない材質で形成されている。カバー200の開口部201は、開口部201と半導体レーザ装置100bとを結ぶ方向Aが、半導体レーザ装置100aから出力される光が進むべき目標進行方向(本実施例では、半導体レーザ装置100aのベースプレート101の面方向に対して略水平もしくは略垂直に進む光の進行方向)とは異なる方向に対応する部位に形成されている。
管状部材210は、赤外光を吸収する材質で形成され、開口部201とほぼ同じ形状の断面を有する管状の部材である。管状部材210は、開口部201からカバーの外側に伸びている。
波長分散光学素子260は、波長分散性を有する光学素子であり、入射した光を波長別に分散して射出する。材質の屈折率は光の波長によって異なるため、波長の異なる複数種類の光は、ある材質に入射すると各波長に応じた屈折率で屈折する。その結果、射出される光の方向は波長によって異なる。このように波長ごとに異なる屈折率を利用して光を分散させる性質を波長分散性と言う。本実施例では、波長分散光学素子260には、プリズムが用いられている。以降、本明細書では、波長分散光学素子260をプリズム260と呼ぶ。
プリズム260は、半導体レーザ装置100aからの出力光の目標進行方向に基づき、波長ごとに異なる光の屈折率を考慮して、所望の波長の光を開口部へと導くように配置されている。すなわち、プリズム260の配置される位置や角度は、光源からの出力光の進行方向、カバーの開口部の位置および所望の光の波長に応じて適宜決定される。
非可視光吸収部材270は、赤外光を吸収する材質で形成された部材であり、カバー200の側面の、プリズムによって分散された光のうちの赤外光が当たる部位に少なくとも配置されている。非可視光吸収部材270は、例えば、耐熱性、高熱伝導率、光赤外光吸収率を有する金属で、黒色であることが好ましい。非可視光吸収部材270は、例えば、アルミニウムを用いて形成可能である。
アパーチャ130は、レーザ光を吸収する材質である金属製部材の黒アルマイト処理されたアルミニウム板や、成型されたマグネシウムダイキャスト構造、チタンフレームなどや、耐熱性を備えた樹脂である、ABS樹脂、ポリカーボネイト材料等を用いて形成された部材であり、図4に示すように、半導体レーザ装置から出力された光のうち半導体レーザ装置100aと共振器120とを結ぶ光軸に沿って進む光を通過させるように形成された開口部131を備える。本実施例では、開口部131の直径は、約1mmとする。
A3.レーザ光の進み方:
図2および図3を参照して、光源装置10におけるレーザ光の進み方について説明する。半導体レーザ装置100aから出力され、第2高調波発生素子110および共振ミラー120を介して光軸にほぼ平行に出力されたレーザ光320は、プリズム260に入射する。レーザ光320には、非可視光である赤外レーザ光と、可視光である赤色レーザ光とが含まれている。
ここで、本実施例では、図3に示すように、プリズム260に入射するレーザ光320の入射角を入射角α、赤色レーザ光の波長(例えば、約650nm)の屈折角を屈折角β1、赤外レーザ光の波長(例えば、約1300nm)の屈折角を屈折角β2と表す。
図3に示すように、プリズム260に入射角αで入射したレーザ光320に含まれる赤色レーザ光321は、屈折角β1で屈折してプリズム260内を進み、射出される。一方、レーザ光320に含まれる赤外レーザ光322は、屈折角β2で屈折してプリズム260内を進み、赤色レーザ光321とは異なる方向に射出される。なお、他の波長の光は、それぞれの波長に応じた屈折角で屈折してプリズム260内を進む。
図2に示すように、赤色レーザ光321は、開口部201を介して管状部材210の内側を通過し、光源装置10の外部に出力される。一方、赤外レーザ光322は、非可視光吸収部材270に吸収される。
また、半導体レーザ装置100aから出力され、第2高調波発生素子110に入射せずに進む赤外レーザ光323や第2高調波発生素子110で半波長に変換されずに出力される赤外光324のような、外部への漏洩が望まれない光は、図2に示すように、カバー200の側面で反射され、管状部材210の側面で繰り返し反射されることにより管状部材210に吸収されたり、カバー220内部で繰り返し反射されて迷光となり、アパーチャ130に吸収される。
以上説明した第1実施例の光源装置によれば、光源装置にプリズムを配設することにより、波長依存性を利用して複数の波長の光を異なる屈折率で屈折させて波長別に分散できる。よって、所望の波長の光である可視光をカバーの開口部へ導くとともに、外部に漏洩させたくない波長の光である非可視光(赤外光)の漏洩を抑制でき、安全性を向上できる。
また、第1実施例の光源装置は、プリズムからの非可視光(赤外光)の射出方向に非可視光吸収部材を備えている。これにより、非可視光を吸収でき、非可視光の外部への漏洩を抑制できる。
また、アパーチャ130は、半導体レーザ装置100aの縦方向の長さよりも短いことが好ましい。図示を省略したが、半導体レーザ装置100aからも放射状に出力されるため、放射状に出力された光の一部を吸収でき、迷光の発生を抑制できる。
B.第2実施例
B1.光源装置概略構成:
第2実施例では、赤外レーザ光の漏洩防止手段として、第1実施例と同様にプリズムを用いる。ただし、第2実施例では、複数のプリズムを光軸上に配置する。第2実施例の光源装置について、図5を参照して説明する。図5は、第2実施例における光源装置の概略構成を例示する説明図である。
第2実施例の光源装置10aは、半導体レーザ装置100a、第2高調波発生素子110,共振ミラー120、アパーチャ130、カバー200、管状部材210、反射部材250、251,252、波長分散光学素子260、261および光路変更光学素子241を備える。半導体レーザ装置100a、第2高調波発生素子110、共振ミラー120、アパーチャ130、管状部材210および反射膜250、カバー200は上述の第1実施例と同様の機能および構成であるため、説明を省略する。なお、反射膜251,252は反射膜251と同様の機能および構成を有する。また、カバー200は、管状部材210に隣接する側面202,203が赤外光吸収材料によって形成されている。以降、本実施例では、側面202,203をアブソーバ202,203と呼ぶ。
光路変更光学素子241は、入射光を開口部201に導くように構成された柱状の光学素子である。光路変更光学素子241には、入射面と射出面に、赤外レーザ光反射部材として反射膜251,252が形成されている。
B2.レーザ光の進み方:
図5を参照して、光源装置10aにおけるレーザ光の進み方について説明する。半導体レーザ装置100aから出力され、第2高調波発生素子110および共振ミラー120を介して光軸にほぼ平行に出力されたレーザ光340は、プリズム260に入射する。レーザ光320には、非可視光である赤外光と、可視光である赤外レーザ光322とが含まれている。
プリズム260に入射したレーザ光340に含まれる赤色レーザ光341は、屈折してプリズム260内を進み、射出される。一方、レーザ光340に含まれる赤外レーザ光342は、赤色レーザ光341とは異なる屈折角で屈折してプリズム260内を進み、赤色レーザ光321とは異なる方向に射出される。
プリズム260から出力されプリズム261に入射した赤色レーザ光341および赤外レーザ光342は、それぞれの光の波長に応じた屈折角で屈折し、互いに異なる方向へ射出される。
プリズム261から出力された赤色レーザ光341は光路変更光学素子241に入射して光路が変更され、管状部材210の内側を通過して光源装置10dの外部へ射出される。一方、プリズム261から出力された赤外レーザ光342は、光路変更光学素子241に入射して光路変更され、アブソーバ202に吸収される。
また、半導体レーザ装置100aから出力され、第2高調波発生素子110に入射せずに進む赤外レーザ光や第2高調波発生素子110で半波長に変換されずに出力される赤外光は、アブソーバ202,203や管状部材210の側面に吸収されたり、アパーチャ130に吸収される。
以上説明した第2実施例の光源装置によれば、複数のプリズムを配置することにより、波長分散性に起因する光の屈折角を拡大できる。よって、プリズムの配置および数量に基づき、可視光と非可視光の進行方向を制御できる。従って、高精度で所望の波長の光(本変形例では可視光)のみを光源装置の外部に射出できる。
また、非可視光(本実施例では赤外光)をアブソーバやアパーチャにより吸収できるため、光源装置内に非可視光の滞留を抑制でき、光源装置の温度上昇を抑制できる。
C.第3実施例:
C1.光源装置概略構成:
第3実施例では、光源装置を備えるモニタ装置について説明する。図6は、第3実施例におけるモニタ装置400を例示する説明図である。モニタ装置400は、装置本体410と、光伝送部420とを備える。装置本体410は、前述した第1実施例の光源装置10を備える。光源装置10は、第1実施例において説明したように、半導体レーザ装置100a、第2高調波発生素子110、共振ミラー120を備える。
光伝送部420は、光を送る側と受ける側の2本のライトガイド421,422を備える。各ライトガイド421,422は、多数本の光ファイバを束ねたもので、レーザ光を一端から他端に送ることができる。光を送る側のライトガイド421の一端には光源装置10が配設され、その他端には、拡散板423が配設されている。光源装置10から出射したレーザ光は、ライトガイド421を介して光伝送部420の先端に設けられた拡散板423に送られ、拡散板423により拡散されて被写体を照射する。
光伝送部420の先端には、結像レンズ424も設けられており、被写体からの反射光を結像レンズ424で受けることができる。その受けた反射光は、受け側のライトガイド422を伝って、装置本体410内に設けられた撮像手段としてのカメラ411に送られる。この結果。光源装置10から射出されたレーザ光により被写体を照射したことで得られる反射光に基づく画像をカメラ411で撮像することができる。
以上のように構成されたモニタ装置400によれば、赤外光の漏洩を抑制した光源装置10により被写体を照射することができる。モニタ装置400は人間を撮像対象とする事が多くあるため、撮像対象や撮像を行う人間の安全性を向上できる。
D.変形例
(1)上述の各実施例では、半導体レーザ装置と第2高調波発生素子との間に迷光防止用のアパーチャ130を配置したが、アパーチャは光源装置内の半導体レーザ装置からレーザ光射出用の開口部までの間のいずれかの位置に配置されていれば、迷光を防止できる。半導体レーザ装置と第2高調波発生素子との間に配置すれば、半導体レーザ装置からの放射状に出力される赤外光の一部を高い精度で吸収でき、安全性を向上できる。
(2)上述の第3実施例では、モニタ装置400は光源装置として第1実施例の光源装置10を利用しているが、本明細書において例示した種々の光源装置を光源装置10の代わりに用いても良い。
(3)上述の第1実施例では、管状部材のみ、赤外光を吸収する部材で形成されているが、例えば、カバーの側面全体を赤外光吸収部材で形成してもよい。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができる。
第1実施例における画像表示装置としてのプロジェクタの概略構成について例示する説明図である。 第1実施例における光源装置の詳細構成について例示する説明図である。 第1実施例における波長分散光学素子としてのプリズムの光の波長分散について説明する説明図である。 第1実施例における迷光防止手段としてのアパーチャを例示する説明図である。 第2実施例における光源装置の詳細構成について例示する説明図である。 第3実施例におけるモニタ装置を例示する説明図である。
符号の説明
10〜30…光源装置
50…均一化光学素子
60…ライトバルブ
70…ダイクロイックプリズム
80…投射レンズ
90…スクリーン
100…光源装置
100a、100b…半導体レーザ装置
101…ベースプレート
110…第2高調波発生素子
120…共振器
121…反射膜
130…アパーチャ
131…開口部
200…カバー
201…開口部
202…アブソーバ
202…側面
210…管状部材
220…カバー
230…非可視光吸収部材
241…光路変更光学素子
250、251…反射膜
260、261…プリズム
270…非可視光吸収部材
320…レーザ光
321、341…赤色レーザ光
340…レーザ光
32〜324、342…赤外レーザ光
400…モニタ装置
410…装置本体
411…カメラ
420…光伝送部
421、422…ライトガイド
423…拡散板
424…結像レンズ
1000…プロジェクタ

Claims (8)

  1. 光源装置であって、
    光源と、
    前記光源から出力されたレーザ光を透過しない材質で形成され、前記レーザ光に含まれる光のうち可視光の少なくとも一部を射出するための開口部が、前記光源に対して、前記光源から出力された光が進むべき目標進行方向とは異なる方向に形成されているカバーと、
    波長分散性を有し、前記目標進行方向に基づき、波長分散した光のうち可視光の少なくとも一部が前記開口部から前記光源装置の外部へ射出されるように配置された光学素子を少なくとも一つ備える、光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置であって、
    前記目標進行方向は、前記光源が取り付けられているベースプレートに対して、ほぼ垂直方向もしくはほぼ水平方向である、光源装置。
  3. 請求項1記載の光源装置であって、
    前記光学素子は、プリズムを含む、光源装置。
  4. 請求項1記載の光源装置であって、更に、
    前記光学素子によって分散された光のうち非可視光が当たる前記カバーの部位の少なくとも一部に配置され、非可視光を吸収する非可視光吸収部材を備える、光源装置。
  5. 請求項4記載の光源装置であって、
    前記非可視光吸収部材は、耐熱性のある部材により形成されている、光源装置。
  6. 請求項1ないし請求項5いずれか記載の光源装置を備える照明装置。
  7. 請求項1ないし請求項5いずれか記載の光源装置を備えるモニタ装置。
  8. 請求項1ないし請求項5いずれか記載の光源装置を備える画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015513383A (ja) * 2012-03-12 2015-05-11 ツィツァラ リヒトシステメ ゲーエムベーハー レーザ式車両用前照灯向けの導光素子
US10073333B2 (en) 2014-02-17 2018-09-11 Ricoh Company, Ltd. Light irradiation device, and image display equipped with the same, for emitting light of two or more components by laser light

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