JP2008165545A - シミュレーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】評価装置と制御装置との間で遣り取りされる入出力信号線の経路や信号特性を個別に切替設定可能な信号中継部を備えたシミュレーション装置を提供する。
【解決手段】被制御装置を模擬して制御装置2に擬似信号を出力するモデル演算部4と、擬似信号に応答して制御装置2から入力される制御信号に基づいて制御装置2を評価する評価部6とを備えた評価装置3と、制御装置と評価装置との間で入出力される複数の信号を中継する信号中継部5を備えて構成されるシミュレーション装置であって、評価装置と信号中継部とをシリアル通信ライン80で接続するとともに、信号中継部に各入出力信号の中継状態を個別に切り替えるインタフェース切替部50と、シリアル通信ラインを介して評価装置から送信される中継設定データに基づいてインタフェース切替部を制御するインタフェース切替制御部53を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、製品に組み込まれるソフトウェアの開発時に、実機試験の前に或いは実機試験に替えて、当該ソフトウェアで動作する制御装置を仮想的な被制御装置と接続した環境を作り出し、当該ソフトウェアの動作確認及び性能評価を行うためのシミュレーション装置に関する。
従来、被制御装置を模擬して評価対象である制御装置に擬似信号を出力するモデル演算部と、前記擬似信号に応答して前記制御装置から入力される制御信号に基づいて前記制御装置を評価する評価部とを備えた評価装置と、前記制御装置と前記評価装置との間で入出力される複数の信号を中継する信号中継部を備えて構成されるシミュレーション装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、車両に搭載されるエンジンを制御する制御装置に組み込まれるソフトウェアの開発時に、予め設定されるプログラムに従って、仮想的な車両に相当する車両モデルとして動作し、クランク角度およびエンジンの各行程にそれぞれ対応する模擬信号を生成し、模擬信号を車両用エンジン制御装置に与えて動作の確認および性能評価を行うモデル用コンピュータ装置と、モデル用コンピュータ装置と協調して動作し、モデル用コンピュータ装置の車両モデルに必要な信号を発生する信号発生装置とを含むことを特徴とする車両用エンジン制御装置のシミュレーション装置が提案されている。
上述のシミュレーション装置では、評価装置と制御装置の間に信号中継部が設けられ、信号中継部には評価装置と制御装置との間で正しい信号が遣り取りされるように、各信号中継線の電圧レベル等を整合させるインタフェース切替部が設けられている。
特開平11−326135号公報
上述のシミュレーション装置に汎用性を持たせるために、信号中継部に各信号中継線の信号経路を切り替えたり信号の電圧レベル等を整合させるインタフェース切替部が設けて、インタフェース切替部で評価装置と接続される制御信号線に基づいて信号経路の切替や信号の電圧レベルの変換等を行なうことが考えられている。
しかし、様々な種類の制御装置、例えば、気筒数の異なるエンジンを制御する個別の制御装置に対応したり、制御装置の高機能化に対応する場合には、評価装置と制御装置の間で遣り取りされる入出力信号線の数が増し、それに対応して切替制御するための制御信号線の数も増すため、限られた信号中継部の実装面積の中で全ての信号線や制御信号線を接続するのは物理的に困難であるという問題がある。
そこで、入出力信号線を信号経路や電圧レベル等に基づいてグループ化し、グループ毎に信号経路や電圧レベル等を切り替えることにより制御信号線の数を絞ることが必要となっていたが、この場合には、制御装置等の設計の自由度が損なわれるばかりか、新たに必要とされる信号に容易に対応することができないという問題がある。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、評価装置と制御装置との間で遣り取りされる入出力信号線の数が増加しても、インタフェース切替部に対する制御信号線の増加を来たすことなく、各入出力信号の信号経路や電圧レベル等の切替を個別に行なうことのできる信号中継部を備えたシミュレーション装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明によるシミュレーション装置の特徴構成は、制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置であって、前記被制御装置の模擬演算を行なう模擬演算手段と、前記模擬演算手段と前記制御装置との間で通信を行なうデータの中継を行なうインタフェース手段とを備え、前記模擬演算手段と前記インタフェース手段とは複数の通信ラインで接続されており、前記インタフェース手段は、前記複数の通信ラインの少なくとも一本の通信ラインを介してシリアル通信で送られてくる中継設定データに基づいて、他の通信ラインを介して送られるデータを中継する際の設定を変更する設定変更制御手段を備えている点にある。
上述の構成によれば、インタフェース手段が、シリアル通信ラインを介して評価装置から送信された中継設定データに基づいて、インタフェースの設定を変更することにより、各入出力信号の中継状態が個別に切り替えられるようになる。従って、制御装置と評価装置との間の入出力信号数の増加に対応して中継状態を切り替えるための制御データが増加しても、そのための制御信号線を増加させる必要が無く、限られた実装面積の中で十分な自由度が確保された汎用的なシミュレーション装置を確保できるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、評価装置と制御装置との間で遣り取りされる入出力信号線の数が増加しても、インタフェース切替部に対する制御信号線の増加を来たすことなく、各入出力信号の信号経路や電圧レベル等の切替を個別に行なうことのできる信号中継部を備えたシミュレーション装置を提供することができるようになった。
以下に、本発明によるシミュレーション装置を説明する。
図1及び図2に示すように、被制御装置の一例であるエンジンを模擬して評価対象である制御装置2に擬似信号を出力する模擬演算手段としてのモデル演算部4と、擬似信号に応答して制御装置2から入力される制御信号に基づいて制御装置2を評価する評価部6とを備えた評価装置3と、制御装置2と評価装置3、具体的にはモデル演算部4との間で入出力される複数の信号を中継するインタフェース手段としての信号中継部5を備えてシミュレーション装置1が構成されている。
制御装置2は、CPU及びCPUで実行される制御プログラムを備え、エンジンに設けられた各種のセンサからプロセスデータを入力して、エンジンに設けられたインジェクションバルブや点火装置等のアクチュエータを駆動制御するエンジン制御装置等で構成される。
当該シミュレーション装置1は、評価部6から起動されたモデル演算部4により制御装置2に擬似信号を出力し、擬似信号を受信した制御装置2から出力される制御信号をモデル演算部4が計測して、その計測データを受信した評価部6が計測データの妥当性を評価することにより制御装置2に組み込まれた制御プログラムの信頼性を評価する装置である。
評価部3及びモデル演算部4は、夫々オペレーティングシステム(以下、「OS」と略記する。)を備えたコンピュータで構成され、シミュレーション用のアプリケーションソフトウェアが搭載されている。
評価部3はOSに組み込まれたGUI(Graphical User Interface)を介してオペレータが操作入力可能に構成され、オペレータによる操作に基づいてモデル演算部4を起動し、モデル演算部4から送信された計測データ7cに基づいて、その結果を評価するとともにその結果を表示する。つまり、アプリケーションソフトウェアに基づいて表示部に表示された操作画面に対してマウスやキーボードを操作することにより、モデル演算部4に対する環境条件の設定や起動または停止等の操作が可能に構成されている。
モデル演算部4は、OSを実行するCPUが搭載されたマザーボード7と、マザーボード7とPCIバス40で接続される入出力変換ボード(「IOボード」とも記す。)8を備えて構成され、所定周期で交信可能なようにLAN60により評価部3と接続されている。
マザーボード7にはCPU及び周辺回路を備えた演算制御部7aと、モデルプログラム7bや計測データ7cが格納されるメモリが備えられ、演算制御部7aにより実行されるモデルプログラム7bに基づいて制御装置2に擬似信号が出力されるように構成されている。
入出力変換ボード8はCPUやFPGA等を備えて構成され、演算制御部7aから出力される論理レベルの制御データを制御装置2に対応する物理レベルの制御信号に変換するとともに、制御装置2から出力される物理レベルの制御信号を演算制御部7aに対応する論理レベルの制御データに変換する入出力変換ボード(「IOボード」とも記す。)8が装着されている。
モデル演算部4が収容されたケーシングには、さらに、入出力変換ボード8と制御装置2との間で遣り取りされる複数の入出力信号を中継するCPUやFPGA等を備えた信号中継部5が設けられている。
信号中継部5と制御装置2とは、制御装置2が実際の車両に搭載されるときに使用され、エンジンに設けられるセンサやアクチュエータと制御装置2とを接続する入出力信号線等でなるハーネスHで接続され、信号中継部5は入出力変換ボード8と非同期方式(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)のシリアル通信ライン80で接続されている。つまり、制御装置2はエンジンに設けられるセンサやアクチュエータとエンジン制御装置とを接続する現実の入出力信号線の中の一本の通信ラインで伝送されるデータが、当該ハーネスでなる通信ラインの中の一本で伝送されるように構成されている
信号中継部8に各入出力信号の中継状態、つまり、信号経路や電圧レベルやインピーダンス等を個別に切り替えるインタフェース切替部53と、前記シリアル通信ライン880を介して入出力変換ボード8から送信される中継設定データに基づいてインタフェース切替部50を制御するインタフェース切替制御部53を備えている。
以下、信号中継部8について詳述する。インタフェース切替部50は、シリアル通信ライン80を介して送信された中継設定データに基づいて各入出力信号の信号経路及び/または信号形態を切り替えるように構成されており、IOボード4から制御装置2への出力信号の信号経路及び/または信号形態を切り替える出力信号切替部51と、制御装置2からIOボード8への入力信号の信号経路及び/または信号形態を切り替える入力信号切替部52とを備えている。
図3から6に示すように、出力信号切替部51及び入力信号切替部52は、信号形態を切り替えるレベル変換回路が配列された信号形態切替部54と、信号経路を切り替えるスイッチ回路が配列された信号経路切替部55を夫々備えている。尚、出力信号切替部51及び入力信号切替部52における信号の流れは逆であるが、同様の機能を備えているため、ここでは特徴的な構成を主に説明する。
図3に示すように、信号経路切替部55は、例えばトランジスタ等で構成されるスイッチマトリクスを備え、インタフェース切替制御部53からの制御信号によりIOボード8と接続される信号ターミナルTI1〜TInと制御装置2と接続される信号ターミナルTO1〜TOnの間の接続経路が切替設定可能に構成されている。
図4に示すように、信号形態切替部54は、例えば制御装置2から出力された点火信号等の任意の駆動信号S1を抵抗R1により電源電圧DVVにプルアップするのか、抵抗R2によりグランドレベルにプルダウンするのかを切り替えるスイッチSW1,SW2を備えており、インタフェース切替制御部53からの制御信号CS1によりスイッチSW1,SW2の何れかがオン制御されるように構成されている。
つまり、制御装置2から出力された任意の駆動信号S1のアクティブレベルに応じて、論理レベルを整合し或いはインピーダンスを整合するためにスイッチSW1,SW2が切り替えられる。
さらに、図5に示すように、信号形態切替部54は、プルアップ抵抗R1が接続される電圧を調整するための抵抗分圧回路を備えており、インタフェース切替制御部53からの制御信号CS2により抵抗VR1を調整することで電源電圧VDDを分圧して、現実のエンジンの負荷に適応させた電圧を生成するように構成されている。
また、信号形態切替部54は、IOボード8から出力されたアナログ信号、例えば温度センサからの出力を模擬ずる擬似アナログ信号を、適正な電圧レベルに変換するレベル切替回路を備えている。レベル切替回路は、例えばオペアンプを用いた増幅回路で構成され、フィードバック抵抗VR2をインタフェース切替制御部53からの制御信号CS3により調整することにより、現実のエンジンに設けられたセンサと同レベルの信号に変換して制御装置2に入力される。
信号形態切替部54には、このような調整回路が入出力信号単位に設けられ、各入出力信号の電圧レベルやインピーダンス等が調整される。尚、図3から図6に示した回路は例示であり、同様の機能を実現できる公知の回路を適用することができる。
IOボード8からシリアル通信ライン80を介して送信された中継設定データは、各入出力信号に対応して上述の信号経路切替部55や信号形態切替部54の設定を規定するデータであり、インタフェース切替制御部53のメモリには中継設定データに基づいて上述の制御信号CS1,CS2、CS3等を決定するテーブルデータが設けられ、テーブルデータに基づいて各制御信号が出力される。
図7に示すように、シミュレーション装置1の初期設定の段階で、シリアル通信ライン80を介して中継設定データが送信されると、インタフェース切替制御部53は受信した中継設定データに対応する制御信号CS1,CS2等をテーブルデータから読み出して信号経路切替部55や信号形態切替部54を設定することにより、シミュレーションの準備が整い、その後シミュレーションが開始されると所望の信号が伝達される。制御装置2に接続されるハーネスHのコネクタが共通化されており、各コネクタの信号が異なるような場合には、信号経路切替部55を備えることにより、制御装置2が接続されるハーネスHの共通化を図ることができる。
このような構成によれば、入出力信号の数が増加しても、シミュレーション装置1に接続される制御装置2に応じて各入出力信号の信号経路または信号形態を切り替える個別の制御信号をパラレル信号としてIOボードから出力することなく、シリアル信号として出力することにより個別に設定できるので、IOボードや信号中継部の限られた実装面積の中であっても自由度の高い汎用的なシミュレーション装置1が実現されるようになる。
以下に、上述のシミュレーション装置1の動作の一例を、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。モデル演算部4と評価部6との間で遣り取りされるデータの種類や配列情報、IOボード8から信号中継部5に送信される中継設定データ等のシミュレーションに必要なデータは、上述した環境条件としてシミュレーションの実行前に評価部6からモデル演算部4に送信され、マザーボード7やIOボード8のメモリに取り込まれる(S1)。
マザーボード7では、モデル演算部4と評価部6との間で遣り取りされるデータの種類や配列情報に基づいて、メモリ上に送受信すべきデータの格納領域の割付処理が行なわれる。例えば、計測データの格納領域の割付等である(S2)。
IOボード8では、データの種類や配列情報に基づいて、制御装置2からの入力信号のサンプリング条件等がメモリに記憶され、設定されたサンプリング条件に基づいて入力信号をサンプリングするための回路設定が行なわれる。例えばサンプリングデータが噴射パルスや点火パルスである場合には、そのサンプリングタイミングがクランク角で規定され、各パルスの出力形態が規定される。サンプリング回路ではクランクパルスが入力され、クランク角を検出して設定されたクランク角の範囲で噴射パルスや点火パルスが検出され、そのエッジやパルス幅がクランク角で表されるように設定される。また、中継設定データがシリアル通信ライン80を介してインタフェース切替制御部53に送信される(S3)。
インタフェース切替制御部53では、中継設定データに基づいて信号経路切替部55や信号形態切替部54が切替設定され、設定が終了するとシリアル通信ライン80を介してIOボード8に設定完了データが送信される(S4)。
このようにして、シミュレーション環境の設定が終了したことがモデル演算部4から評価部6に送信されると(S5)、評価部6からモデル演算部4にシミュレーションの起動指令が出力される(S6)。
マザーモードの演算制御部7によりモデルプログラム7bが実行され、IOボード8にエンジンのクランクパルスを模擬したパルス信号の周波数データが出力される(S7)。IOボード8では周波数データに基づいてパルスジェネレータが駆動され所定電圧のクランクパルスの擬似信号が出力される(S8)。信号中継部8ではIOボード8から入力されたクランクパルスの擬似信号を制御装置2の仕様に応じた信号レベルに変換して制御装置2に出力する(S9)。
制御装置2はクランクパルスの擬似信号を入力して組み込まれた制御プログラムにより演算し、各気筒に対する所定電圧のインジェクションパルスや点火パルスを出力する(S10)。制御装置2から出力されたインジェクションパルスや点火パルスが入力された信号中継部8では、インジェクションパルスや点火パルスの信号レベルをIOボード8に適したレベルに変換してIOボード8に出力する(S11)。IOボード8は入力されたインジェクションパルスや点火パルスを擬似クランクパルスに同期して計測し、パルスの立上りエッジ、立下りエッジ、及びパルス幅をクランク角に変換した計測データ7cを生成して演算制御部7aに引き渡す(S12)。演算制御部7aはメモリに計測データ7cを格納し、所定の交信周期で評価部6に計測データ7cを送信する(S13)。
評価部6では、受信した複数回の計測データ7cをトレンドグラフとして表示部に表示するとともに、計測データ7cに基づいて制御装置2が適正な時期に適正なインジェクションパルスや点火パルスを出力しているか否かを判断して、制御装置2に組み込まれた制御プログラムの妥当性を評価する(S14)。評価部6から停止指令が入力されるまでステップS2からステップ9が繰り返される(S15)。
さらに信号中継部5について説明する。信号中継部5を構成するFPGAには外部から書換え可能なROMが搭載されており、ROMに記憶されたプログラムがCPUで実行されることにより上述の切替制御が実現されるのであるが、当該ROMには信号形態切替部54及び信号経路切替部55の動作を評価する評価プログラムが記憶され、信号中継部5には、評価プログラムの実行に基づいて作動する評価回路が設けられている。
信号経路切替部55には、信号ターミナルTI1〜TIn及び信号ターミナルTO1〜TOnに検査信号を入出力する検査信号線がインタフェース切替制御部53から入出力されるように構成され、インタフェース切替制御部53により設定された所定の経路の一方の端子に検査信号が出力され、他方の端子から検査信号が入力されることにより経路が正常に繋がっているか否かが検査される。経路に支障が発生したことが検出されたときには、代替ルートでターミナル間を接続するように切り替えたり、代替ルートが存在しないときにはモデル演算部4を介して評価部6に異常情報を出力するように構成されている。これによりオペレータは評価部6の表示部に表示される異常情報に基づいて信号ラインを変更したり、メンテナンスが行なえるようになる。
信号形態切替部54には、電源電圧を調整する抵抗分圧回路の出力を検出するAD変換回路を備えてあり、その出力がインタフェース切替制御部53に入力されるように構成されている。インタフェース切替制御部53により検出された分圧が所定レベルにあるか否かが検査され、適正な電圧に調整すべく分圧抵抗VR1が切り替えられる。また、増幅器の出力を検出するAD変換回路を備えてあり、その出力がインタフェース切替制御部53に入力されるように構成されている。インタフェース切替制御部53により検出された出力が所定レベルにあるか否かが検査され、適正な出力に調整すべくフィードバック抵抗VR2が切り替えられる。つまり、中継設定データに基づいて適正に中継が行なわれるように調整する調整部が設けられている。
また、パルス入出力信号に対してはパルスの立上り特性を調整する時定数回路が設けられ、中継設定データに基づいてパルスの立上り特性が調整可能に構成されている。
さらに、モデル演算部4に複数の制御装置に対応した汎用モデルを備えるとともに、汎用モデルを評価対象となる制御装置に対応したモデル特性にカスタマイズするパラメータ設定部を備えることにより、例えば気筒数の異なるエンジン制御装置に対応した被制御装置として作動するように構成することができる。
パラメータ設定部では、例えば気筒数が4で点火系統数が1のモデル、気筒数が6で点火系統数が2のモデル等を設定でき、前者の場合には点火信号数が4種類であるのに対して、後者の場合には点火信号数が12となり、信号中継部で中継される信号数が構築されるモデルで異なる場合が生じる。
このようなモデル演算部4では、モデル演算部4では最大入出力信号数に対応する数の信号線が準備されており、上述の中継設定データに基づいて信号中継部が設定されるように構成することができる。
つまり、模擬演算手段で模擬する被制御装置の構成は変更可能であり、通信ラインは、被制御装置の構成を変更することにより、最もデータ数が増加した場合でも、模擬演算手段と制御装置との間で通信が行なえるだけのライン数が設けられているのである。
上述の実施形態では、車両に搭載されるエンジン制御装置の動作を評価するシミュレータについて説明したが、本発明によるシミュレーション装置の評価対象は車両に搭載されるエンジン制御装置に限るものではなく、ミッションやブレーキ制御装置にも適用でき、さらには、航空機、空調システム、或いは化学プラントシステム等、任意の制御装置に適用できるものである。
上述の実施形態では、制御装置により制御される被制御装置を模擬するシミュレーション装置について説明したが、本発明によるシミュレーション装置は、制御ソフトウェアを動作させる制御装置を模擬するシミュレーション装置としても構築することが可能である。
つまり、制御装置の模擬を行なう模擬演算手段と、模擬演算手段と被制御装置との間で通信を行なうデータの中継を行なうインタフェース手段とを備え、模擬演算手段とインタフェース手段とは複数の通信ラインで接続されており、インタフェース手段は、複数の通信ラインの少なくとも一本の通信ラインを介してシリアル通信で送られてくる中継設定データに基づいて、他の通信ラインを介して送られるデータを中継する際の設定を変更する設定変更制御手段を備えることによりシミュレーション装置が構成される。
制御装置の模擬を行なう模擬演算手段は、例えば、制御装置を構成するCPUや周辺回路をハードウェアやソフトウェアで模擬したモデルをパーソナルコンピュータ上に構築し、パーソナルコンピュータのマザーボード上のCPUにより当該モデルに対して制御プログラムを実行するように構成することができる。CPUを模擬するとは、割込み処理回路やタイマレジスタ等のCPUに構築されるハードウェアブロックを模擬して制御プログラムの対応するモジュールを起動するようなインタフェースを構築することをいう。
この場合、被制御装置は実際のエンジンであってもよいし、上述の制御装置により制御される被制御装置を模擬するシミュレーション装置であってもよい。
上述した実施形態は、本発明を実現する一実施例を説明するものであり、各部の具体的な構成は、本発明の作用効果を奏する限りにおいて、構築するシステムに応じて適宜変更設計することが可能である。
本発明によるシミュレーション装置の構成図 本発明によるシミュレーション装置の要部のブロック構成図 信号経路切替部の構成図 信号形態切替部の構成図 信号形態切替部の構成図 信号形態切替部の構成図 インタフェース切替制御部の動作を示すタイミングチャート シミュレーション装置の動作を示すフローチャート
符号の説明
1:シミュレーション装置
2:制御装置(ECU)
3:評価装置
4:モデル演算部
5:信号中継部
6:評価部
7:マザーボード
8:IOボード
50:インタフェース切替部
51:出力信号切替部
52:入力信号切替部
53:インタフェース切替部
80:シリアル通信ライン
H:ハーネス

Claims (5)

  1. 制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置であって、
    前記被制御装置の模擬演算を行なう模擬演算手段と、前記模擬演算手段と前記制御装置との間で通信を行なうデータの中継を行なうインタフェース手段とを備え、前記模擬演算手段と前記インタフェース手段とは複数の通信ラインで接続されており、前記インタフェース手段は、前記複数の通信ラインの少なくとも一本の通信ラインを介してシリアル通信で送られてくる中継設定データに基づいて、他の通信ラインを介して送られるデータを中継する際の設定を変更する設定変更制御手段を備えているシミュレーション装置。
  2. 前記設定変更制御手段は前記中継設定データに基づいて各通信ラインの信号経路または信号形態を切り替える請求項1記載のシミュレーション装置。
  3. 前記被制御装置はエンジンで、前記制御装置はエンジン制御装置であり、エンジンに設けられるセンサやアクチュエータとエンジン制御装置とを接続する一本の通信ラインで伝送されるデータが、前記通信ラインの中の一本で伝送されるように構成されている請求項1または2記載のシミュレーション装置。
  4. 前記模擬演算手段で模擬する被制御装置の構成は変更可能であり、前記通信ラインは、前記被制御装置の構成を変更することにより、最もデータ数が増加した場合でも、前記模擬演算手段と前記制御装置との間で通信が行なえるだけのライン数が設けられている請求項1から3の何れかに記載のシミュレーション装置。
  5. 制御ソフトウェアを動作させる制御装置を模擬するシミュレーション装置であって、
    前記制御装置の模擬を行なう模擬演算手段と、前記模擬演算手段と前記被制御装置との間で通信を行なうデータの中継を行なうインタフェース手段とを備え、前記模擬演算手段と前記インタフェース手段とは複数の通信ラインで接続されており、前記インタフェース手段は、前記複数の通信ラインの少なくとも一本の通信ラインを介してシリアル通信で送られてくる中継設定データに基づいて、他の通信ラインを介して送られるデータを中継する際の設定を変更する設定変更制御手段を備えているシミュレーション装置。
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