JP2008163801A - 内燃機関の循環媒体制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRガス量調整バルブに固着が発生する場合、EGRガス量調整バルブにおける固着の解除に基づき、EGRガス量調整バルブへの循環水の供給を停止することができる内燃機関の循環媒体制御装置の提供にある。
【解決手段】エンジン11の吸気通路13と排気通路15とを連絡させ、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路13へ再循環させるEGR通路17と、EGRガス量を調節するEGRガス量調整バルブ19と、エンジン11を冷却する冷却媒体の冷却媒体通路と、冷却媒体の一部を循環媒体として通す循環媒体通路と、循環媒体の循環量を調節する媒体流量調整バルブと、媒体流量調整バルブを開閉制御する制御手段と、EGRガス量調整バルブ19が具備する弁体の開弁を検知又は推定する開弁認識手段とを有し、制御手段は、エンジンの始動時に媒体流量調整バルブを開弁し、開弁認識手段により弁体の開弁が検知又は推定されたとき閉弁する。
【選択図】 図1

Description

この発明は内燃機関の循環媒体制御装置に関し、特に、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路へ再循環させるEGR通路と、EGRガス量を調節するEGRガス量調整バルブとを有する内燃機関の循環媒体制御装置に関する。
従来から、内燃機関では、排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を低減させる目的から、排気通路から排出される排気ガスの一部を吸気通路に再循環させる排気再循環(EGR)装置が取り付けられていることがある。
吸気通路に再循環されるEGRガス(還流ガス)には不活性ガスが含まれているため、内燃機関の運転状態に応じてEGRガスの供給量を調節することが好ましい。
このため、排気通路と吸気通路を連絡するEGR通路にはEGRガス量調整バルブを設置することが多い。
従来では、EGRガス量調整バルブに内燃機関の冷却水を循環させる技術が知られており、例えば、特許文献1に開示されたエンジンの冷却水路切替装置を挙げることができる(第1の従来技術とする。)。
この種の装置は、内燃機関(エンジン)本体を冷却する冷却水通路の途中から分岐、スロットルボデーを加熱する加熱用水通路と、排気ガス還流通路に設けられるEGRガス量制御弁を冷却するEGR冷却用水通路とを備えている。
さらに、加熱用水通路とEGR冷却用水通路とを並列配置するとともに、主冷却水通路と、加熱用水通路及びEGR冷却用通路の連通を開閉制御する制御弁が設けられている。
この技術によれば、スロットルボデーへの温水の流入を制御することによって、エンジンの高回転、高負荷域の場合には、スロットルボデーへの温水カットによる吸入空気の体積効率の低下防止を、冷間時にはスロットルボデーの加熱によるスロットルボデーの氷結を防止できる。
ところで、別の関連する技術としては、例えば、特許文献2に記載された温水式加熱装置が存在する(第2の従来技術とする)。
この種の装置は、エンジンの吸気通路を形成するボデー本体に設けられ、かつ温水が流れる温水通路と、吸気通路内に感温部を配置し、かつその感温部が感知する吸入空気温度に応動して温水通路を開閉制御する温水カットバルブを備えている。
この装置では、吸入空気温度が低いときには温水カットバルブが開弁し、温水通路に温水が流れることによりスロットルバルブのアイシング(水分氷結による固着)等が防止される。
吸入空気温度が20℃以上に上昇したときには、温水カットバルブが閉弁し、温水通路の流れが停止されるため、吸入空気の温水熱による吸入温度が防止され、エンジン暖機後の吸入空気の充填効率が向上される。
特開2001−304048号公報 特開平10−339179号公報
しかしながら、第1の従来技術では、EGRガス量制御弁の接続部の温度に基づき、冷却水を通す加熱用水通路とEGR冷却用水通路との切り替えを行っているに過ぎず、EGRガス量制御弁における氷結による固着解除と通路の切り替えとの作用的関連性は存在しない。
つまり、EGRガス量制御弁における氷結による固着が解除されていても、温水が加熱用水通路を流れる可能性がある。
この場合、加熱用水通路を流れる冷却水がEGRガスを冷却されることになり、過剰にEGRガスが取り込まれる等好ましくない現象を招く。
一方、第2の従来技術では、温水カットバルブの開閉制御は温感部が感知する吸気温度に基づいて行われるものの、スロットルバルブのアイシング防止を意図する技術であり、EGRガス量制御弁においてアイシングが発生した場合は想定されていない技術である。
従って、EGRガス量制御弁のアイシングによる固着が解除されたことを認識する手段は備えられず、EGRガス量制御弁の固着解除と温水カットバルブの閉弁との関係は存在しない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、EGRガス量調整バルブに氷結による固着が発生する場合、EGRガス量調整バルブにおける固着の解除に基づき、EGRガス量調整バルブへの循環水の供給を停止することができる内燃機関の循環媒体制御装置の提供にある。
上記課題を達成するため、本発明は、吸気を吸入する吸気通路と、燃焼後の排気ガスを排出する排気通路を備えるエンジンと、前記吸気通路と前記排気通路とを連絡させ、前記排気ガスの一部をEGRガスとして該吸気通路へ再循環させるEGR通路と、該EGR通路を通過するEGRガス量を調節するEGRガス量調整バルブと、前記内燃エンジンの各部を冷却する冷却媒体の冷却媒体通路と、前記冷却媒体通路に接続され、該冷却媒体の一部を循環媒体として通すとともに、EGRガス量調整バルブに設けられた循環媒体通路と、前記循環媒体通路における前記循環媒体の循環量を調節する媒体流量調整バルブと、 前記媒体流量調整バルブを開閉制御する制御手段と、前記EGRガス量調整バルブが具備する弁体の開弁を検知又は推定する開弁認識手段とを有し、前記制御手段は、前記エンジンの始動時に前記媒体流量調整バルブを開弁し、前記開弁認識手段により前記弁体の開弁が検知又は推定されたとき前記媒体流量調整バルブを閉弁することを特徴とする。
本発明では、上記の構成により、EGRガス量調整バルブにおける弁体が氷結により固着した状態の場合、制御手段は媒体流量調整バルブを開弁する。
媒体流量調整バルブの開弁により、内燃エンジンの各部を冷却する冷却媒体の一部が循環媒体として循環媒体通路を通るから、EGRガス量調整バルブは循環媒体との熱交換により温められる。
EGRガス量調整バルブが温められることにより、EGRガス量調整バルブにおける弁体の固着が解除されると、EGR通路にEGRガスが通過する。
このとき、開弁認識手段より弁体の開弁が検知又は推定され、制御手段が弁体開弁の検知又は推定に基づき媒体流量調整バルブを閉弁し、循環媒体通路における循環媒体の通過が遮断されるから、循環媒体によりEGRガスが冷却されることがない。
従って、EGRガス量調整バルブにおいて氷結による固着が存在するときに循環媒体によりEGRガス量調整バルブを温めて固着を解除することができるほか、弁体の固着が解除された後は、循環媒体によるEGRガスの冷却が回避できる。
また、上記の内燃機関の循環媒体制御装置において、前記開弁認識手段は前記弁体の開度を検知する弁体開度センサであり、前記制御手段は前記弁体の開弁状態を検知する信号に基づき前記媒体流量調整バルブを閉弁するようにしてもよい。
この場合、開弁認識手段である弁体開度センサが弁体の開度を検知することから、弁体が開弁されたとき弁体開度センサは弁体が開弁されたことを示す信号を発する。
このため、EGRガス量調整バルブにおける氷結による固着が解除されたことが直ちに認識されるから、制御手段は弁体の開弁後に媒体流量調整バルブを閉弁することができる。
また、上記の内燃機関の循環媒体制御装置において、前記開弁認識手段は前記吸気通路の吸入空気量を計測するエアフローメータであり、前記制御手段は前記エアフローメータの計測値が所定の計測値を下回るとき、前記媒体流量調整バルブを閉弁するようにしてもよい。
この場合、開弁認識手段であるエアフローメータが吸気通路における吸入空気量を計測する。
EGRガス量調整バルブにおいて氷結による固着が存在するとき、EGR通路からのEGRガスが吸気通路に供給されないため、吸入空気量がEGRガスの供給を受ける場合よりも増大する。
弁体の固着が解除され弁体が開弁されるとEGRガスが吸気通路に導入されるから、吸入空気量はEGRガスの導入に伴い減少する。
つまり、エアフローメータが吸気通路における吸入空気量が増大状態から減少したことを計測することにより弁体の固着が解除されたことを認識する。
エアフローメータの計測により、EGRガス量調整バルブにおける氷結による固着が解除されたことが直ちに認識されるから、制御手段は弁体の開弁後に媒体流量調整バルブを閉弁することができる。
本発明によれば、EGRガス量調整バルブに氷結による固着が発生する場合、EGRガス量調整バルブにおける固着の解除に基づき、EGRガス量調整バルブへの循環水の供給を停止することができる内燃機関の循環媒体制御装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る内燃機関の循環媒体制御装置(以下、単に「循環媒体制御装置」と表記する。)について図1に基づき説明する。
図1はエンジンにおける循環媒体制御装置10を示す概略図である。
図1に示す内燃機関としてのエンジン11は、往復動するピストン(図示せず)が挿入されたシリンダボア(図示せず)を備えている。
エンジン11には、エンジン11の各部を冷却する冷却媒体としての冷却水を通す冷却水通路12が形成されている。
冷却水通路は冷却媒体通路に相当する。
エンジン11は、吸気通路13を構成する吸気マニホールド14と、排気通路15を構成する排気マニホールド16を有する。
吸気マニホールド14は燃料噴射弁(図示せず)を有するほか、スロットルバルブ(図示せず)が備えられたアイドルスピード・コントロールバルブ(ISCバルブ、図示せず)を有する。
吸入空気FAと燃料噴射弁から噴射された燃料との混合気は吸気マニホールド14を通過して、図示しない燃焼室にて燃焼され、燃焼後の排気ガスEGは排気マニホールド16を通じて外部へ排出される。
エンジン11は、排気マニホールド16と吸気マニホールド14を連絡するEGR通路17を有する。
EGR通路17は燃焼室から排出された排気ガスEGの一部をEGRガスRGとして吸気マニホールド14へ再循環させるための通路である。
EGR通路17の途中には、EGRクーラ18とEGRガス量調整バルブ19が設置されている。
EGRクーラ18は、EGR通路17を通過するEGRガスRGを適切な温度になるように冷却するためのものである。
EGRクーラ18は、EGRガス量調整バルブ19よりも上流側に配置されており、EGRクーラ18の冷却媒体は冷却水の一部である。
EGRガス量調整バルブ19は、EGR通路17を通るEGRガス量を調整するためのバルブであり、EGRガス量調整バルブ19内において往復動する弁体(図示せず)の位置によりEGRガスの通過量が決定される。
EGRガス量調整バルブ19には弁体の開度を検知する開弁認識手段としての弁体開度センサ20が備えられている。
弁体開度センサ20は、制御手段としてのエンジン・コントロール・ユニット(以降「ECU」と表記する)21に接続されており、弁体の開度を信号よりECU21へ伝達する。
EGRガス量調整バルブ19のボデー19aは、冷却水通路12と接続された循環水通路22と接続されている。
循環水通路22は循環媒体通路に相当し、冷却水の一部を循環水WとしてEGRガス量調整バルブ19のボデー19a内に通し、循環水Wによりボデー19aを温めるための通路である。
従って、ボデー19a内には循環水Wが通過する流路19bが形成されている。
循環水通路22には、媒体流量調整バルブとしての循環水調整バルブ23が備えられている。
循環水調整バルブ23は循環水通路22を通る循環水Wの流量を調整することができる弁である。
循環水調整バルブ23の開閉はECU21の制御により行われる。
EGRガス量調整バルブ19の弁体が閉弁状態にあるとき、循環水調整バルブ23は開弁される。
循環水調整バルブ23はエンジンの始動時(例えば、本実施形態においてはイグニッションON時)に開弁され、EGRガス量調整バルブ19が開弁されたことが弁体開度センサ20によって検出されるまで開弁状態が続けられる。
一方、EGRガス量調整バルブ19の弁体が開弁状態では、循環水調整バルブ23は閉弁される。
従って、循環水調整バルブ23はEGRガス量調整バルブ19の弁体の開閉に連動している。
EGRガス量調整バルブ19が開弁されることで循環水調整バルブ23が一度閉弁されると、再度エンジンが始動されるまで循環水調整バルブ23の閉弁状態は継続される。
次に、この実施形態に係る循環媒体制御装置10の作用について説明する。
エンジン11が停止中の状態では、EGRガス量調整バルブ19の弁体は閉弁状態にある。
マイナス20℃程度の極寒条件では、EGR通路17に残存する排気EGに含まれている水分が氷結することにより、EGRガス量調整バルブ19おける弁体に氷結による固着が生じることが多い。
EGRガス量調整バルブ19の弁体が閉弁状態であって氷結による固着を生じている場合、この状態でエンジン11の運転を開始すると、エンジン11の排気EGは全て排気通路15を通じて大気中に排出される。
また、燃焼室における燃焼によりエンジン11は温度上昇し、エンジン11の温度上昇に伴い冷却水の温度も上昇する。
ECU21は、弁体開度センサ20によりEGRガス量調整バルブ19の弁体が閉弁されている間は閉弁状態を認識しており、循環水調整バルブ23の開弁状態とする。
エンジン11の運転開始により温められた冷却水の一部は、循環水Wとして循環水通路22を通りEGRガス量調整バルブ19と熱交換を行う。
EGRガス量調整バルブ19のボデー19aは循環水Wとの熱交換により温められる。
これにより、弁体における氷結が解消され、弁体は開弁可能な状態となる。
EGRガス量調整バルブ19の弁体の開度はエンジン11の運転状態により調整され、排気ガスEGの吸気通路13への還流量は弁体の開度に応じて決定される。
EGRガス量調整バルブ19の弁体が開くと、弁体開度センサ20は、EGRガス量調整バルブ19の弁体が開弁状態にあることを示す信号をECU21に伝達する。
ECU21では、弁体開度センサ20によるこの信号を受けてEGRガス量調整バルブ19の弁体が開弁状態であることを認識する。
EGRガス量調整バルブ19における弁体の開弁状態を認識したECU21は、循環水調整バルブ23を閉弁する制御を行い、循環水調整バルブ23は閉弁される。
循環水調整バルブ23の閉弁により、循環水通路22における循環水Wの流通は停止される。
EGRガス量調整バルブ19が開弁された状態では、排気通路15における高温の排気EGの一部がEGRガスRGとしてEGR通路17を通る。
EGR通路17を通過するEGRガスRGは、EGRクーラ18により適切な温度に冷却されるが、循環水通路22における循環水Wの温度よりも遥かに高い温度にある。
EGR通路17を通るEGRガスRGは、EGRクーラ18からEGRガス量調整バルブ19を通り、吸気通路13に導入されるから、EGRガス量調整バルブ19はEGRガスRGにより加熱される状態にある。
この状態で、循環水Wの流通が存在すると、循環水WはEGRガス量調整バルブ19を冷却することになるから、循環水通路22における循環水の流通が停止は循環水WによるEGRガス量調整バルブ19の冷却を回避する。
EGRガス量調整バルブ19の冷却が回避されることにより、EGR通路17を通過するEGRガスRGの冷却が防止される。
この実施形態に係る循環水制御装置は以下の作用効果を奏する。
(1)EGRガス量調整バルブ19における弁体に氷結による固着が発生する場合、循環水Wが弁体の固着を解除するまでEGRガス量調整バルブ19を熱交換により温め、弁体の固着が解除されると、EGRガス量調整バルブ19への循環水Wの供給を停止することができる。従って、氷結による弁体の固着が解除された後は、循環水通路22における循環水の通過が遮断されるから、循環水WによるEGRガスRGの冷却が回避できる。
(2)弁体開度センサ20がEGRガス量調整バルブ19における弁体の開度を検知するため、固着の解消により弁体が開弁されたとき弁体開度センサ20は弁体の開弁を示す信号を発する。このため、EGRガス量調整バルブ19における氷結による固着が解除されたことが直ちに認識され、制御手段であるECU21は弁体の開弁後に循環水調整バルブ23を閉弁することができる。
(3)EGRガス量調整バルブ19にECU21と接続される弁体開度センサ20を設け、循環水通路22と、ECU21により開閉制御される循環水調整バルブ23を設けるようにしているから、装置としての構成が比較的簡単である。例えば、モータ等の駆動源をEGRガス量調整バルブ19に設け、弁体の固着を強制的に解消させるようにした構成よりもEGRガス量調整バルブ19付近のスペースを抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる循環媒体制御装置ついて図2に基づき説明する。
第1の実施形態では、EGRガス量調整バルブ19における弁体の開度を検知する弁体開度センサ20により、弁体の氷結による固着の解消を把握するようにしたが、この実施形態では、図2に示すように、吸気通路13に設けたエアフローメータ31の計測値により把握するようにしている。
第2の実施形態におけるその他の構成は、第1の実施形態と共通するから、 ここでは、説明の便宜上、先に説明した第1の実施形態で用いた符号を一部共通して用いる。
また、共通する構成についてはその説明を省略し、第1の実施形態の説明を援用する。
図2に示すように、第2の実施形態に係る循環媒体制御装置30は、吸気通路13に設けた開弁認識手段としてのエアフローメータ31を有する。
エアフローメータ31は、吸気通路13の上流側に位置するエアクリーナ(図示せず)付近に備えられている。
エアフローメータ31はECU21と電気的に接続されており、エアフローメータ31は、吸気通路13における吸入空気量を計測し、ECU21へ計測信号を伝達する。
EGR通路17を有するエンジン11は、EGRガスを吸気通路13に導入している状態では、外部から取り込んだ空気FAとEGRガスRGを燃焼室へ送り込む。
従って、燃焼室へ導入される吸気MGのうち、外部から取り込んだ吸入空気FAは吸気からEGRガスRGを差し引いた量である。
ところで、EGRガス量調整バルブ19において氷結による固着が存在するとき、EGR通路17からのEGRガスGEが吸気通路13に供給されないことになる。
このとき、ECU21はエンジン回転数と燃料噴射量に対応して必要な吸入空気量を外部から吸気通路13に取り込むように制御する。
外部から吸気通路13を通じて取り込まれる吸入空気量は、EGRガスの供給を受ける場合に外部から取り込む空気量よりも増大する。
これは、吸気通路13にEGRガスGEが供給されない場合に、EGRガスGEの代わりとして外部から吸気通路13に吸入される吸入空気FAを補うためである。
従って、エアフローメータ31の計測値は、EGRガスGEが吸気通路13に供給される状態よりも空気量が増大した状態を示す。
つまり、EGRガスRGが吸気通路13に導入されないとき、エアフローメータ31で計測される計測値は、EGRガスRGが吸気通路13に導入されるときの計測値よりも大きな値を示す。
一方、EGRガス量調整バルブ19の弁体が氷結による固着から解消され、弁体の固着が解除されると弁体が開弁となり、EGRガスGEが吸気通路13に供給されるから、吸入空気量はEGRガスGEの供給量の相当分が減少する。
このエアフローメータ31において、吸入空気FAの削減が生じたことを示す計測値を得ることにより、EGRガス量調整バルブ19の弁体が氷結による固着から解消されたことが把握できる。
つまり、エアフローメータ31が吸気通路13における吸気空気FAの増大の状態から減少したことを計測することにより弁体の固着が解除されたことが認識され、弁体の開弁を推定することができる。
そして、弁体の固着が解除されたことが認識された後、循環水調整バルブ23が閉弁されて循環水Wの流通が停止される。
具体的には、エアフローメータ31の計測値が予め設定した所定の計測値を下回ったとき、ECU21が循環水調整バルブ23を閉弁すればよい。
この実施形態は、第1の実施形態の作用効果(1)と同じ作用効果を奏する。
また、この実施形態では、エアフローメータ31の計測により、吸気通路13における吸入空気量が減少したとき、EGRガス量調整バルブ19の弁体が氷結による固着から解消され、開弁したことが把握できる。
従って、弁体の開弁をエアフローメータ31の計測により、EGRガス量調整バルブ19における氷結による固着が解除されたことが直ちに認識されるから、ECU21は弁体の開弁後に循環水調整バルブを閉弁することができる。
つまり、第1の実施形態におけるEGRガス量調整バルブ19における氷結による固着が解除されたことが直ちに認識される点と実質的に同じ効果を奏する。
さらに言うと、弁体開度センサ20が不要であるからEGRガス量調整バルブ19付近の一層の省スペース化を図ることができる。
ところで、開弁認識手段として冷却水の温度を測定する冷却水温度センサを設けておき、暖機により温度上昇する冷却水の温度を測定し、所定の温度に達した時点で弁体の開弁を把握することも可能である。
このエアフローメータ31を用いた実施形態は、吸入空気量が弁体の開弁に即応して減少するから、温度センサを用いる場合よりも精度良く弁体の開弁を推定して認識することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の実施形態では、開弁認識手段としての弁体開度センサ又はエアフローメータの例を説明したが、開弁認識手段は弁体の開弁を把握することができる手段であればよい。例えば、循環水となる冷却水の温度を測定する温度センサを開弁認識手段とすることもできる。この場合、EGRガス量調整バルブにおける弁体の固着が確実に解消される温度(例えば10℃)を設定しておき、エンジンの暖機により冷却水の温度が設定された温度に達したとき、弁体が開弁されていると見なせばよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、冷却媒体として冷却水を用いたが、冷却媒体はエンジンを冷却することができる液体であれば特に限定されず、例えば、冷却水に替えて冷却油を用いてもよい。
○ 上記の第2の実施形態では、開弁認識手段としてエアフローメータを用いたが、別の開弁認識手段として、吸気通路において吸入空気と排気が合流する混合気側に設けた圧力センサを用いてもよい。この場合、弁体の固着が解消されるとEGRガスが吸気通路に導入されるから、吸気通路における混合気側の圧力が高くなり、高くなった圧力を圧力センサが検知することでECUが循環水調整バルブを閉弁すればよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態ではガスエンジンについて説明したが、エンジンの形式は特に限定されず、例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等でもよい。
本発明の第1の実施形態に係る循環媒体制御装置を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る循環媒体制御装置を示す構成図である。
符号の説明
10、30 循環媒体制御装置
11 エンジン
12 冷却水通路
13 吸気通路
14 吸気マニホールド
15 排気通路
16 排気マニホールド
17 EGR通路
18 EGRクーラ
19 EGRガス量調整バルブ
19a ボデー
19b 流路
20 弁体開度センサ
21 エンジン・コントロール・ユニット(ECU)
22 循環水通路
23 循環水調整バルブ
30 エアフローメータ
FA 吸入空気
EG 排気
MG 混合気
RG EGRガス

Claims (3)

  1. 吸気を吸入する吸気通路と、燃焼後の排気ガスを排出する排気通路を備えるエンジンと、
    前記吸気通路と前記排気通路とを連絡させ、前記排気ガスの一部をEGRガスとして該吸気通路へ再循環させるEGR通路と、
    該EGR通路を通過するEGRガス量を調節するEGRガス量調整バルブと、
    前記内燃エンジンの各部を冷却する冷却媒体の冷却媒体通路と、
    前記冷却媒体通路に接続され、該冷却媒体の一部を循環媒体として通すとともに、EGRガス量調整バルブに設けられた循環媒体通路と、
    前記循環媒体通路における前記循環媒体の循環量を調節する媒体流量調整バルブと、
    前記媒体流量調整バルブを開閉制御する制御手段と、
    前記EGRガス量調整バルブが具備する弁体の開弁を検知又は推定する開弁認識手段とを有し、
    前記制御手段は、前記エンジンの始動時に前記媒体流量調整バルブを開弁し、前記開弁認識手段により前記弁体の開弁が検知又は推定されたとき前記媒体流量調整バルブを閉弁することを特徴とする内燃機関の循環媒体制御装置。
  2. 前記開弁認識手段は前記弁体の開度を検知する弁体開度センサであり、前記制御手段は前記弁体の開弁状態を検知する信号に基づき前記媒体流量調整バルブを閉弁することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の循環媒体制御装置。
  3. 前記開弁認識手段は前記吸気通路の吸入空気量を計測するエアフローメータであり、前記制御手段は前記エアフローメータの計測値が所定の計測値を下回るとき、前記媒体流量調整バルブを閉弁することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の循環媒体制御装置。
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