JP2008163019A - ビス尿素誘導体を含む化粧品組成物 - Google Patents

ビス尿素誘導体を含む化粧品組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚およびケラチン繊維をメークアップ、処理またはケアするための組成物に対する要求が依然として存在し、この組成物は、包装の表面の良好な平滑化を示し、それぞれの場合に、新しい壜を開ける印象、および汚れていない製品に触れる印象を与えるものである。
【解決手段】本発明は、少なくとも1つの連続液体脂肪相を含み、少なくとも1つの一般式(I)
Figure 2008163019

の化合物、または塩および/またはこの異性体:
ならびに0から7.00(J/cm3)1/2、好ましくは0から5.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する、少なくとも1つの油を含む、化粧品組成物に関する。本発明は、また上記の組成物を前記ケラチン質に塗布することを含むケラチン質をメークアップまたはケアする方法に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヒトの顔または身体、ケラチン繊維、例えばまつげ、眉毛または髪、または唇の皮膚をケアまたはメークアップするための組成物に関する。
この組成物は、着色形態の場合には、ファンデーション、メークアップルージュ、アイシャドウ、コンシーラー、リップクリーム、マスカラまたはボデーメークアップ製品であってよく、あるいは、非着色形態の場合には、スキンケアクリーム、ヘアコンディショナー、シャンプー、抗日光クリーム、またはスキンカラーリングクリームまたは皮膚用軟膏であってよい。
ケアまたはメークアップ組成物は、液体から固体の範囲の異なるテキスチャーを有することができる。使用者が出会う困難の1つは、製品を均一に分布させるように顔または身体の全体の表面に組成物を均一に引き延ばせることである。濃いまたは固体のテキスチャーを有する組成物は、これらの高い粘度のために延ばすことが困難である。液体テキスチャーの組成物は、均一なメークアップ結果を得るのに必ずしも適さない。というのは、特にメークアップされるべき顔の全体の表面上の延びが乏しいために、皮膚に目に見える跡を残さないからである。したがって、クリーム状テキスチャーがしばしば求められる。
これらのクリーム状組成物は、一般に、製品の損失なしに、製品を処理されるべき場所に均一に分布させて、または製品の十分な量を取り出すことを可能にし、所望の化粧品効果を得るために、包装から製品を取り出すことを容易にする増粘剤を含む。この組成物が、十分に濃厚である場合、指による製品の取り出しは包装中の製品の表面に窪みを作り、および、次に製品を取り出すときに、特に壜を前に蓋をしたときの状態の製品の表面が、前のように残っており、そのためクリームは、汚れているように見え、消費者の側に不満をもたらす。
それぞれ使用の後に、流動しない、濃厚および/または増粘したテキスチャーを有するクリームに対しては、特にクリームの表面平滑化の不足がみられる。
したがって、皮膚およびケラチン繊維をメークアップ、処理またはケアするための組成物に対する要求が依然として存在し、この組成物は、包装の表面の良好な平滑化を示し、それぞれの場合に、新しい壜を開ける印象、および汚れていない製品に触れる印象を与えるものである。
本発明者等は、組成物中に少なくとも1つのビス尿素誘導体、および少なくとも1つの特別な油を混合することによってこのような組成物が得られることを見い出した。
第1の態様によれば、本発明の1つの主題は、少なくとも1つの連続液体脂肪相を含み、少なくとも1つの一般式(I):
Figure 2008163019
[式中、
-Aは、式(II)の基であり:
Figure 2008163019
R1は、直鎖または分枝C1〜C4アルキル基であり、*は一般式(I)の化合物の残部の2つの窒素原子のそれぞれに、基Aが結合する位置を表し、
-RおよびR'は、同一でも異なってもよく、次から選択され:
-i)式(III)の基:
Figure 2008163019
式中、
-Lは、単結合または二価炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、OおよびSから選択された1から4個のヘテロ原子を場合により含む、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキレン)であり;
-Raは:
a)炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、O、SiおよびSから選択された1から8個のヘテロ原子を場合により含む、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキル);または
b)次式のシリコーン基であり:
Figure 2008163019
nは、0から100、特に1から80、さらに2から20であり;
およびR2からR6は、互いに独立に、炭素ベースの基、特に1〜12個、特に1〜6個の炭素原子を含み、1から4個のヘテロ原子、特にOを場合により含む、直鎖または分枝炭化水素ベースの基(アルキル)であり;
-RbおよびRcは、互いに独立に、次から選択され:
a)炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、O、SiおよびSから選択された1から4個のヘテロ原子を場合により含む、特に直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキル);
b)次式の基:
Figure 2008163019
nは、0から100、特に1から80、さらに2から20であり;
R'2からR'6は、互いに独立に、炭素ベースの基、特に1〜12個、特に1〜6個の炭素原子を含み、1から4個のヘテロ原子、特にOを場合により含む、直鎖または分枝炭化水素ベースの基(アルキル)であり;
-ii)O、S、FおよびNから選択された1から3個のヘテロ原子を場合により含む直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和C1〜C30アルキル基;
基Rおよび/またはR'の少なくとも一方は式(III)を有することが理解される]
の化合物、またはこの塩および/もしくは異性体;ならびに
0から7.00(J/cm3)1/2、好ましくは0から5.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する、少なくとも1つの油を含む、化粧品組成物である。
第2の態様によれば、本発明の主題は、上に定義した通りの少なくとも1つの組成物を前記ケラチン質に塗布することを含むケラチン質をメークアップまたはケアする方法である。
第3の態様によれば、本発明の主題は、皮膚の起伏の平滑化による滑らかな、および/または艶消しの、および/または柔らかな触感であるメークアップ結果を得るための上に定義した通りの組成物の使用である。
シリコーンビス尿素
本発明によるビス尿素タイプの化合物は、以下の一般式(I)に対応する:
Figure 2008163019
[式中、
-Aは、式(II)の基であり:
Figure 2008163019
R1は、直鎖または分枝C1〜C4アルキル基であり、*は一般式(I)の化合物の残部の2つの窒素原子のそれぞれに、基Aが結合する位置を表し、
-RおよびR'は、同一でも異なってもよく、次から選択され:
-i)式(III)の基:
Figure 2008163019
[式中、
-Lは、単結合または二価炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、OおよびSから選択された1から4個のヘテロ原子を場合により含む、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキレン)であり;
-Raは:
a)炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、O、SiおよびSから選択された1から8個のヘテロ原子を場合により含む、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキル);または
b)次式のシリコーン基であり:
Figure 2008163019
nは、0から100、特に1から80、さらに2から20であり;
R2からR6は、互いに独立に、炭素ベースの基、特に1〜12個、特に1〜6個の炭素原子を含み、1から4個のヘテロ原子、特にOを場合により含む、特に直鎖または分枝炭化水素ベースの基(アルキル)であり;
-RbおよびRcは、互いに独立に、次から選択され:
a)炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、O、SiおよびSから選択された1から4個のヘテロ原子を場合により含む、特に直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキル);
b)次式の基:
Figure 2008163019
nは、0から100、特に1から80、さらに2から20であり;
R'2からR'6は、互いに独立に、炭素ベースの基、特に1〜12個、特に1〜6個の炭素原子を含み、1から4個のヘテロ原子、特にOを場合により含む、直鎖または分枝炭化水素ベースの基(アルキル)であり;
-ii)O、S、FおよびNから選択された1から3個のヘテロ原子を場合により含む直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和C1〜C30アルキル基;
基Rおよび/またはR'の少なくとも一方は式(III)を有することが理解される]。
ビス尿素化合物のこの群は、特に2つの基RおよびR'がシリコーンベース、すなわち式(III)のものである場合、シリコーン媒体の肌を良くすることができることが見出された。
基RまたはR'の一方が、非シリコーンベースである、すなわち上に定義した通りアルキル基である場合、これらの化合物によりシリコーン媒体、さらにまた炭素ベース媒体、およびシリコーン油および炭素ベースの油の混合物を含む媒体にテキスチャーを与えることが可能である。
基Aは、特に式:
Figure 2008163019
であってよく、R1および*は、上に定義した通りである。
特に、R1は、メチル基であってよく、これは式の基Aをもたらし、
Figure 2008163019
式中、*は、上に定義した通りである。
特に、本発明による化合物は、Aが2,4-トリレンおよび2,6-トリレンの、特に(2,4異性体)/(2,6異性体)割合が95/5〜80/20の範囲である混合物であってよいという事実に基づいた混合物の形態であってよい。
本発明によれば、基Rおよび/またはR'の少なくとも1つは式(III)であるべきであり:
Figure 2008163019
この式において、Lは、好ましくは二価炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、OおよびSから選択された1から4個のヘテロ原子を場合により含む、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキレン)である。基Lにおいて、炭素ベースの鎖は、ヘテロ原子により遮断されてよく、および/または前記ヘテロ原子を含む置換基を含んでよい。
特に、Lは、n=1〜18、特に2〜12またはさらに3〜8である構造-(CH2)n-を有してよい。好ましくは、Lは、メチレン、エチレン、プロピレンおよびブチレン基および特にn-ブチレンまたはオクテンから選択される。
また、基Lは、例えばタイプ-CH2-CH(CH3)-の分枝をされていてよく、これは以下の式(III)の基をもたらす:
Figure 2008163019
基Raは、炭素ベースの基、1〜18個の炭素原子を含み、N、O、SiおよびSから選択された1から8個のヘテロ原子を場合により含む、特に直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキル)であってよい。炭素ベースの鎖は、ヘテロ原子により遮断されてよく、前記ヘテロ原子を含む置換基を含んでよく;ヘテロ原子は、特に1つまたは2つ以上の-SiO-(または-OSi-)基を形成してよい。
したがって、基Raは、構造-(CH2)n'-CH3を有してよく、n'=0〜17、特に1〜12またはさらに1〜6である。特に、Raは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルであってよい。
また、Raは、構造-(CH2)x-O-(CH2)z-CH3または-(CH2)x-O-(CH2)y-O-(CH2)z-CH3を有してよく、x=1〜10、好ましくは2;y=1〜10、好ましくは2、およびz=0〜10、好ましくは0または1である。
また、基Raは、構造-SiR4R5R6(n=0の場合に)を有してよく、ここでR4、R5およびR6は、互いに独立に、1〜12個の炭素原子および特に1〜6個の炭素原子を含む好ましくはアルキル基であり;特に、R4、R5および/またはR6は、メチル、エチル、プロピルおよびブチルから選択されてよい。
また、基Raは式のシリコーン基であってよく:
Figure 2008163019
式中、R2〜R6は、互いに独立に、1〜12個の炭素原子および特に1〜6個の炭素原子を含む好ましくはアルキル基であり;特に、R2〜R6は、メチル、エチル、プロピルおよびブチルから選択されてよく;
さらに特に、基:
Figure 2008163019
n=1〜100;およびさらに詳細には次の基であってよい:
Figure 2008163019
基RbおよびRcは、同一でも異なってもよく、炭素ベースの基特に1〜18個の炭素原子、および場合によりN、O、SiおよびSから選択される1〜8ヘテロ原子を含む特に直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキル)であってよい。これらの基において、炭素ベースの鎖は、ヘテロ原子により遮断されてよく、および/または前記ヘテロ原子を含む置換基を含んでよく;ヘテロ原子は、特に1つまたは2つ以上の-SiO-(または-OSi-)基を形成してよい。
したがって、基RbおよびRcは、m=0〜17、特に1〜12またはさらに2〜5である構造-(CH2)m-CH3を有してよく;特に、Rbおよび/またはRcは、メチル、エチル、プロピル、またはブチルであってよい。
また、RbおよびRcは、m'=0〜5、特に1〜4および特にメトキシまたはエトキシを有する構造-O-(CH2)m'-CH3を有してよい。
また、RbおよびRcは、x=1〜10、好ましくは2;y=1〜10、好ましくは2、およびz=0〜10、好ましくは0または1である構造-O-(CH2)x-O-(CH2)z-CH3または-O-(CH2)x-O-(CH2)y-O-(CH2)z-CH3を有してよい。
また、RbおよびRcは、次の構造を有してよく:
Figure 2008163019
nは0〜100、特に1〜80またはさらに2〜20であり;
R'2〜R'6は、互いに独立に、1〜12個の炭素原子および特に1〜6個の炭素原子を含む好ましくはアルキル基であり;特に、R'2〜R'6は、メチル、エチル、プロピルおよびブチルから選択されてよい。
RbおよびRcが、式(III)である場合、基Rおよび/またはR'は好ましくは以下の基から選択される:
Figure 2008163019
さらにまた、次の式:
Figure 2008163019
nは0〜100の範囲にあり、および特に
Figure 2008163019
および
Figure 2008163019
あるいは
Figure 2008163019
式中、x=1〜10、好ましくは2;およびy=1〜10、好ましくは2であり;
およびLは、上に定義した通りである。
好ましくは、これらの式において、Lは、直鎖または分枝C1〜C8アルキレン基、とりわけメチレン、エチレン、プロピレンまたはブチレンおよび特にn-ブチレンまたはオクチレン、または式-CH2-CH(CH3)-である。
1つの特別な実施形態において、RおよびR'は、同一でも異なってもよく両方とも式(III)のものである。
その他の実施形態において、基RまたはR'の一方は、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和C1〜C30アルキル基を表し、場合によってO、S、FおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む。
これは、式(I)の化合物に、普遍的性質すなわち、極性または非極性炭素ベースの媒体、直鎖または環式シリコーン媒体、および混合油、すなわち、部分的にシリコーンベース、炭素ベースの油、さらにまたこれらの混合物に、テキスチャーを与えることを同時に可能にするために特に有利であることがわかった。
炭素鎖は、ヘテロ原子により遮断されて良く、特にカルボニル基(-CO-)、1つまたは2つ以上のヒドロキシル基(-OH)、および/またはR″=1〜8個の炭素原子を含む直鎖または分枝アルキル基を有するエステル基-COOR″の形態において前記ヘテロ原子を含む置換基を含んでよい。
したがって、前記基RまたはR'は、
Figure 2008163019
Figure 2008163019
から選択されてよく、*は、上に示した定義を有する。
1つの好ましい実施形態において、RまたはR'は、3〜16個の炭素原子、特に4〜12個の炭素原子またはさらに4〜8個の炭素原子、および場合によってO、S、Fおよび/またはN個のOおよび/またはNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む分枝、特に単分枝好ましくは非環式、飽和または不飽和アルキル基を表す。
特に、RまたはR'は、tert-ブチルまたは2-エチルヘキシル基、または式:
Figure 2008163019
であってよい。
式(I)の化合物が、アルキル基である基R、そうして式(III)の基R'を含む場合、nRとnR'との比は、好ましくは5/95〜95/5、例えば10/90〜90/10、特に40/60〜85/15、特に50/50〜80/20、またはさらに60/40〜75/25であり;
式(I)の化合物を調製するための、nRは、アミンNH2-Rのモル数であり、nR'は、アミンNH2-R'のモル数である。
本発明による化合物は、塩のおよび/または式(I)の化合物の異性体の形態であってよい。
優先的には、本発明による式(I)の化合物は、次の化合物、さらにその塩およびこれらの異性体から単独または混合物として選択することができる。
Figure 2008163019
Figure 2008163019
一般に、本発明による一般式(I)の化合物は、AおよびRが上に定義した通りである、少なくとも1つの式OCN-A-NCOのジイソイアネートと、少なくとも1つの第一アミンR-NH2との反応によって調製することができる。
基RおよびR'が、異なる場合、このジイソイアネートを、少なくとも2種の第一アミン:R-NH2+R'-NH2の混合物と反応させる。
このジイソイアネートOCN-A-NCOは、基A上の置換基R1の位置異性体の混合物の形態、特に95/5または80/20の割合(2,4-TDI異性体)/(2,6-TDI異性体)であってよい。
好ましくは、使用されるアミンは、ジイソイアネートの1当量当たり2〜3当量、特に2.1〜2.5、またはさらに2.2当量のモル比においてである。一般反応式は、以下の通りである:
Figure 2008163019
第一アミンの混合物、および特に2種の第一アミンを使用することが可能であることは、全く明らかである。
2種の第一アミンが、反応に使用される特別な場合においては、モル比nR/nR'は、5/95から95/5であり、この比は、明らかにアミンのそれぞれの化学的性質に依存し、その知識に基づいて当分野の技術者によって容易に決定される。
これは、RおよびR'が、両方とも式(III)のものである場合、特に事実である。
Rが、アルキル基であり、したがって、R'が式(III)のものである場合、前記モル比nR/nR'は、5/95から95/5、例えば15/85から90/10、特に40/60から85/15であり、特に50/50から80/20であってよい;
nRは、式(I)の化合物を調製するために使用されるアミンNH2-Rのモル数であり、nR'は、式(I)の化合物を調製するために使用されるアミンNH2-R'のモル数である。
Clariantによって、名称アミノプロピルビス(トリメトキシシロキシ)シランの下に販売されている第一アミンの混合物を、特に挙げることができ、このものは、式NH2-(CH2)3-Si[OSi(CH3)3]2Meの第1の第一アミンの80重量%〜99.5重量%、特に90重量%〜99重量%と、式NH2-CH2-CH(CH3)-Si[OSi(CH3)3]2Meの第2の第一アミンの0.5重量%〜20重量%、特に1重量%〜10重量%との混合物に対応する。
反応は、一般に不活性雰囲気下、例えばアルゴン下で、例えば15℃から40℃の間で維持される反応媒体温度を有する無水の媒体中で実施される。
ジイソシアネートは、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、N-メチルピロリドン、ブチルアセテートまたはメチルエチルケトンなどの無水の溶液中に、場合により1重量%〜30重量%、好ましくは2重量%〜20重量%、またはさらに4重量%〜10重量%の範囲の濃度において溶解することができる。アミンを含む溶液は、0.1〜99.9重量%の範囲であってよい濃度において、ジイソシアネートと同じ溶剤中で調製することができる。
反応媒体の温度は、優先的には40℃を超えるべきではなく、アミンの濃度およびアミンを含む溶液を添加する速度は、優先的にはこの必要条件に調節される。
反応媒体は、例えば30分間〜12時間撹拌されてよい。反応の進行は、赤外分光法(特に2250と2280cm-1の間のNCOバンドの消失を観察することによって)によって監視することができる。
反応の終点において、反応媒体を大量の酸性にした水(特に、HClによるpH3〜4の)中に注入してよい。次いで一般に白色である沈殿が、得られ、濾別し、特に水により例えば数回洗浄し、減圧下で、特に真空下で乾燥、または凍結乾燥させる。
式(I)の予想される化合物、または式(I)の化合物の予想される混合物に対応する沈殿は、NMRスペクトロメトリー(1Hおよび/または13C)および/または質量分析と合わせてHPLCを特徴とする。
この化合物は、そのままの形態において、考慮下の油性媒体にテキスチャーを与えるために使用することができる。
詳細には、式(I)の化合物は、単独または任意の割合での混合物として広範囲の油に溶解することができ、したがって、考慮下の油または油の混合物にテキスチャーを与えるために効果的であることが分かり、油に所望の物理的および/または化学的特性を与える。
式(I)の化合物は、有利には50℃以下、またはさらに30℃以下の温度で、特に室温(25℃)で、化粧品において通常使用される液体脂肪相中に、したがって、テキスチャーを与えるべき脂肪相中に可溶である。
本発明による化合物は、したがって、通常の化粧品または薬剤組成物において、特に、前記組成物に含まれる液体脂肪相にテキスチャーを与え、これを増粘しまたはさらにゲル化させるための薬品として極めて独特の用途を開拓する。
式(I)の前記化合物は、単独または混合物として、有効量において、すなわち本発明による組成物中の考慮下の液体脂肪相の所望のテキスチャーを得るために必要および十分である量において、前記組成物中に存在することができる。
表現「テキスチャーを与えられた液体脂肪相」とは、前記脂肪相がゲルまたは増粘された液体の形態であることを意味する。これは、それ自体の重量の下で流動することができる。これは、この上に応力をかけた場合、一定の体積に変形させることができる。
このテキスチャーを与えることは、特に少なくとも1つの式(I)の化合物の導入による粘度の上昇によって反映される。
したがって、本発明による組成物は、組成物の総重量に対して、式(I)の化合物の0.01重量%〜20重量%、特に0.05重量%〜15重量%、またはさらに0.1重量%〜10重量%、よりさらに1重量%〜8重量%、よりさらに2重量%〜5重量%を含むことができる。
式(I)の化合物の有効量は、特に、前記液体脂肪相の重量に対して、0.01重量%〜20重量%、特に0.05重量%〜15重量%、またはさらに0.1重量%〜10重量%、よりさらに1重量%〜8重量%、よりさらに2重量%〜5重量%を示すことができる。
この有効量は、特に、ビス尿素ベースの化合物の性質に、これが純粋な形態において、または式(I)の他のビス尿素誘導体との混合物として使用されるかどうかで、液体脂肪相の性質に、依存して著しく変化し得る。
炭化水素ベースのビス尿素
1つの特別の実施形態によれば、上述したシリコーンビス尿素タイプの化合物を他の非シリコーンビス尿素の化合物と混合することができる。第1の態様によれば、非シリコーンビス尿素化合物は、以下の一般式(II)
Figure 2008163019
[式中、
-Aは、次式の基:
Figure 2008163019
R'は、直鎖または分枝C1〜C4アルキル基であり、*は一般式(II)の化合物の残部の2つの窒素原子のそれぞれに、基Aが結合する位置を表し、
-Rは、その炭化水素ベースの鎖が、O、SおよびNから選択された1から3個のヘテロ原子で場合により中断されていてもよい飽和または不飽和、非環式、一分枝C6〜C15アルキル基である]
またはその塩もしくは異性体に対応し得る。
本発明の1つの好ましい実施形態によれば、Aで表された基は、次式の基であり、
Figure 2008163019
R'および*は、上に定義した通りである。
特に、R'は、メチル基であってよく、および次いで基Aは、さらに詳細には式の基:
Figure 2008163019
*は、上に定義した通りである。
本発明の第1の実施形態によれば、Rは、nが6〜15、特に7〜9またはさらに8に等しい一般式CnH2n+1の単分枝基から選択することができる。
したがって、式(II)の化合物の2つの基Rは、基:
Figure 2008163019
を表し、*は、一般式(II)の化合物の残部の窒素原子のそれぞれに、基Rのそれぞれが結合する位置を表す。
本発明の第2の実施形態によれば、Rは、一般式Cm-pH2m+1-2pXpの単分枝基から選択することができ、pは1、2、もしくは3に等しく、好ましくは1に等しく、mは6〜15の、好ましくは10〜14の、特に10〜12の範囲の整数、またさらに11に等しく、Xは、硫黄および/または酸素原子、特に酸素原子を表す。
さらに詳細には、Rは、式Cm'H2m'X-(Cp'H2p'X')r-CxH2x+1の基であることができ、ここで、XおよびX'は、それぞれ独立に、酸素または硫黄原子、好ましくは酸素、rは0または1、m'、p'およびxはこれらの和が6〜15、特に10〜12、またはさらに11に等しいような整数であり、炭素ベースの鎖Cm'H2m'、Cp'H2p'、またはCxH2x+1の少なくとも1つは、分枝していることが理解される。
好ましくは、分枝しているのは、分子鎖CxH2x+1であり、好ましくはrは0に等しく、好ましくはm'は1〜10、特に2〜6、特に3に等しく、および/または好ましくはxは4〜16、特に6〜12および特に8に等しい範囲の整数である。
したがって、式(II)の化合物の2つの基Rは、各々、基:
Figure 2008163019
を表し、*は、一般式(II)の化合物の残部の窒素原子のそれぞれに、基Rのそれぞれが結合する位置を示す。
このような化合物は、本発明による組成物において、異性体との混合物、特に基A上の位置異性体として、特に95/5または80/20の割合において存在することができる。
以下の実施例に出現するように、一般式(II)の分子中のこれらの基の1つ、またはこれらの基の他のものは、本発明の意味以内で、対応するビス尿素誘導体に普遍的性質を与えるために特に有利である。
本発明に最も特に適する化合物についての非限定的表現として、より詳細には、純粋または混合物として使用される以下の化合物:
Figure 2008163019
Figure 2008163019
およびこの塩を挙げることができる。
用語「本発明の状況において特に適切な」とは、一般式(II)の化合物は、単独またはあらゆる割合の混合物として、広範囲の油に溶解させることができること、およびこの化合物が考慮下の前記油または油混合物にテキスチャーを与え、したがって、油に所望の物理的および/または化学的特性を与えることを意味する。
用語「生理的に許容される」とは、毒性のない媒体を示し、これは、皮膚、唇、および/または生き物の、特にヒトの外皮への使用に適する。その結果、本発明による組成物は、皮膚、唇および/または外皮への使用に適さない、および/または許容されない化合物を含まない。
本発明の目的に対して、用語「有効量」は、本発明による組成物において、考慮下で油または油混合物にテキスチャーを与えるために必要かつ十分である量を示す。
用語「テキスチャー化された液体脂肪相」とは、脂肪相がゲルまたは増粘された液体の形態をとることを意味する。これは、自重下で流動する。これは、応力がこれにかかると一定の体積に変形することができる。
このテキスチャー化は、特に、特に一般式(II)の少なくとも1つの化合物の導入による粘度の上昇によって反映される。
例えば、本発明による組成物は、組成物の総重量に対して、式(II)の化合物の、0.01重量%〜20重量%、特に0.1重量%〜15重量%、またはさらに1重量%〜10重量%、およびよりさらに2重量%〜8重量%含むことができる。
式(II)の化合物の有効量は、液体脂肪相の、0.01重量%〜20重量%、特に0.05重量%〜10重量%、例えば0.1重量%〜5重量%またはさらに0.05重量%〜3重量%、示すことができる。
明らかな理由で、この有効量は、第1にビス尿素誘導体の置換基Rの性質、この位置、これが純粋な形態において、または式(II)の他のビス尿素誘導体との混合物として使用されるかどうか、および、第2に液体脂肪相の性質に依存して著しく変化しやすい。
一般に、本発明による一般式(II)の化合物は、式の少なくとも1つのジイソシアネート:
Figure 2008163019
と式:
Figure 2008163019
(上に定義したとおりのAおよびR)
の第一アミンとの反応から得られる。
適切な場合、種々のジイソシアネート(X)は、特に95/5または80/20割合において、基A上の置換基R'の位置異性体であってよい。
好ましくは、使用されるアミン(Y)は、ジイソシアネート(X)の1当量当たり、2〜3当量、特に2.1〜2.5またはさらに2.2当量のモル比である。一般反応式は次の通りである:
Figure 2008163019
反応は、一般に不活性雰囲気、例えばアルゴン下、無水の媒体中において、例えば15℃〜40℃、および好ましくは15℃〜25℃に維持される反応媒体温度で実施される。
ジイソシアネート(X)は、場合により1重量%〜30重量%、好ましくは2重量%〜20重量%、またはさらに4重量%〜10重量%の範囲の濃度において、テトラヒドロフラン、2-メチル-テトラヒドロフラン、N-メチルピロリドン、ブチルアセテートまたはメチルエチルケトンなどの無水の溶剤中に溶解させることができる。
アミン(Y)を含む溶液は、例えば0.1重量%〜99.9重量%の範囲の濃度において、ジイソシアネート(X)と同じ溶媒中で一般に調製される。反応媒体の温度は、優先的には40℃を超えるべきでなく、アミンの濃度およびアミン(Y)を含む溶液の添加の速度は、したがって、優先的にはこの必要性に調整されるべきである。反応媒体は、例えば30分間〜12時間撹拌させてよい。反応の進行は、赤外分光法(特に2250と2280cm-1の間のNCOバンドの消失を観察することによって)によって監視することができる。例えば、反応の終点において、反応媒体を大量の酸性にした水(特に、HClによるpH3〜4の)中に注入する。次いで、沈殿が得られ、これを濾別し、例えば特に水により数回洗浄し、減圧下で、特に真空下で乾燥、または凍結乾燥させる。式(II)の予想される化合物に対応する沈殿は、NMRスペクトロメトリー(1Hおよび/または13C)および/またはHPLCによって特性が決定され、得られたままで、考慮下の油性媒体にテキスチャーを与えるために使用することができる。
ビス尿素またはビス尿素混合物は、50℃以下、またはさらに30℃以下の温度で、特に室温においてテキスチャーを与えられるべき液体脂肪相中に有利には可溶である。
本発明のその他の態様によれば、以下の式(III):
Figure 2008163019
[式中、
- Aは、式の基:
Figure 2008163019
- R3は、水素原子または直鎖または分枝C1〜C4アルキル基であり、
- nおよびmは、互いに独立に、0もしくは1に等しく、および
- *は、一般式(III)の化合物の残部の2つの窒素原子に、基Aが結合する位置を表し、
- R1は、場合により、O、S、FおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子、および/またはカルボニル、およびこれらの組合せを含む飽和または不飽和、非環式分枝C3〜C15の炭素ベースの基、
- R2は、R1とは異なり、場合により、O、S、FおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、直鎖、分枝、または環式、飽和または不飽和C1〜C24アルキル基であり、場合によって次により置換される:
-1,2または3個のヒドロキシル基、
-エステル基(-COOR4)、この場合R4は、1〜8個、特に1〜6個またはさらに2〜4個の炭素原子を含む直鎖または分枝アルキル基;
-5〜12個の炭素原子を含む、飽和または不飽和または芳香族環式基、特に、同一でも異なってもよく、C1〜C4アルキルおよびトリフルオロメチル基、またはモルホリン誘導体であってよい、1つまたは2つ以上の基により場合により置換されたフェニル基、および/または
-1つまたは2つ以上の直鎖または分枝C1〜C4アルキル基]の非シリコーンビス尿素誘導体、またはこれらの塩、またはこの異性体である。
特に、nおよびmは等しく、さらに詳細にはゼロに等しく、R3は、以下に定義する通り基R'3である。したがって、好ましくは、Aは、基
Figure 2008163019
R'3は、直鎖または分枝C1〜C4アルキル基、および*は、一般式(III)の化合物の残部の2つの窒素原子に、基Aが結合する位置を表す。
本発明の一変形によれば、一般式(III)の化合物は、Aとして、少なくとも1つの基、
Figure 2008163019
から選択され、R'3および*は、上に定義した通りである。
特に、R'3は、メチル基であってよく、この場合基Aは、基
Figure 2008163019
を表し、*は、上に定義した通りである。
特に、この化合物は、Aが、特に95/5〜80/20の範囲の(2,4異性体)/(2,6異性体)割合における、2,4-トリレンと2,6-トリレンの混合物であるような化合物である。
本発明の1つの実施形態によれば、一般式(III)の化合物は、R1のように、分枝C6〜C15を含む。
本発明の1つの実施形態によれば、一般式(III)の化合物は、R1のように、基:
Figure 2008163019
から選択される基を含み、*は、一般式(III)の化合物の残部の窒素に、基R1が結合する位置を表す。
以下の実施例に出現するように、一般式(III)の分子中の2つの基の1つおよび/またはその他の存在は、本発明の意味内で、対応する非対称ビス尿素誘導体に普遍的性質を与えるために特に有利である。
R1とは異なるR2に関しては、R2は、有利には次の基から選択される:
Figure 2008163019
Figure 2008163019
*は、一般式(III)の化合物の残部の窒素に、基R2が結合する位置を表す。
本発明に最も特に適する化合物の非限定的な例示として、さらに詳細には、次の化合物を挙げることができる:
Figure 2008163019
Figure 2008163019
Figure 2008163019
表現「本発明の状況において、特に適切な」とは、一般式(III)の化合物は、単独または種々の割合の混合物として、幾つかの化粧品油中に室温で溶解し得ること、およびこの化合物が、考慮下の前記油または油混合物をゲル化させ、したがって、油に所望の物理的および/または化学的特性を与えるために効果的であることがわかることを意味する。
本発明の目的に対して、用語「有効量」は、本発明による組成物において考慮下の油または油混合物のテクスチュアー化を得るために必要かつ十分な量を示す。
このテクスチュアー化は、特に粘度の増加によって反映され、これは、一般式(III)の少なくとも1つの化合物の導入によることができる。
例えば、本発明による組成物は、液体脂肪相の総重量に対して、非対称ビス尿素の0.0001重量%〜5重量%、特に0.001重量%〜1重量%、またはさらに少なくとも1つの非対称ビス尿素の0.004重量%〜0.5重量%を含むことができる。
明らかな理由で、この有効量は、第1にビス尿素誘導体の置換基R1および/またはR2の性質、この位置異性体、これが純粋な形態において、または式(III)の他のビス尿素誘導体との混合物として使用されるかどうか、および、第2に油相の性質に依存して著しく変化しやすい。
特に調製手順に関連した理由で、本発明の状況において、一般式(III)の非対称ビス尿素誘導体は、式(III)の誘導体の互いの、および/または対称ビス尿素誘導体の2種の対応する形態との混合物の形態において使用することができる。本発明の目的に関して用語「対称ビス尿素」とは、同一の基R1およびR2を有する式(III)によるビス尿素を意味する。
一般に、本発明による一般式(III)の化合物は、次式:
Figure 2008163019
の少なくとも1つのジイソシアネートと、次式:
Figure 2008163019
の少なくとも2種の異なる第一アミン(A、R1およびR2は上に定義した通り)との反応から得られる。
適切な場合、種々のジイソシアネートは、特に95/5または80/20割合における、基A上の置換基R3の位置異性体であってよい。
用語「少なくとも2種の異なる第一アミン」とは、Rxが、R1およびR2に対して提示された定義に対応する他の第一アミンRx-NH2を、ここに添加できることを意味する。
反応に使用されるアミンの数は、2以上であってよく、例えば、2〜20、およびさらに詳細には3〜10の範囲であってよい。組成物の調製およびこのように得られた混合物の特性決定を容易にするためには、2種のアミンの使用に限定することが有利である。
好ましくは、使用されるアミンは、全体として、ジイソシアネートの1当量当たり2〜3当量、および特に2.1〜2.5またはさらに2.2当量のモル比にある。
2種だけの第一アミンが反応に関して使用される特別の場合には、モル比n(R1)/n(R2)は、1/99および99/1、およびさらに詳細には5/95〜95/5、またはさらに10/90〜90/10であってよく、n(R1)は
Figure 2008163019
のモル数に対応し:
およびn(R2)は
Figure 2008163019
のモル数に対応し、R1およびR2は上に定義した通りである。
反応は、一般に不活性雰囲気、例えばアルゴン下、無水の媒体中において、例えば50℃以下に、およびさらに15〜40℃、および好ましくは18℃〜25℃に維持される反応媒体温度で実施される。
ジイソシアネートは、1重量%〜30重量%、好ましくは2重量%〜20重量%、またはさらに4重量%〜10重量%の範囲であってよい濃度に、テトラヒドロフラン、2-メチル-テトラヒドロフラン、N-メチルピロリドン、ブチルアセテートまたはメチルエチルケトンなどの無水の溶剤中に溶解させることができる。
アミンを含む溶液は、例えば0.1重量%〜99.9重量%の範囲の濃度に、ジイソシアネートと同じ溶媒中で一般に調製される。反応媒体の温度は、優先的には40℃を超えるべきでなく、アミンの濃度およびアミンを含む溶液の添加の速度は、したがって、優先的にはこの必要性に対して調整されるべきである。反応媒体は、例えば30分間〜12時間撹拌させてよい。反応の進行は、赤外分光法(特に2250と2280cm-1の間のNCOバンドの消失を観察することによって)によって監視することができる。例えば、反応の終点において、反応媒体を大量の酸性にした水(特に、HClによるpH3〜4の)中に注入する。次いで、沈殿が得られ、これを濾別し、例えば特に水により数回洗浄し、減圧下で、特に真空下で乾燥、または凍結乾燥させる。
その結果、この反応の後に、次の2つの形態の少なくとも1つ:
Figure 2008163019
が、式(III)の予期される非対称誘導体と共に得られ;
A、R1およびR2は上に定義した通り、Aは式(III)、(IV)および(V)において同一であり、R1は式(III)および(V)において同一であり、R2は式(III)および(IV)において同一である。
沈殿は、式(III)の予想される化合物に対応し、NMRスペクトロメトリー(1Hおよび/または13C)および/またはHPLCによって特性が決定され、そのままの形態において、考慮下の油性媒体にテキスチャーを与えるために使用することができる。
反応の終わりにおいて、ビス-尿素(III)、(IV)および(V)の混合物は単離され、そのままの形態で、所望の油状媒体をゲル化するために使用することができる。
式(III)の化合物は、一般式(IV)および(V)の化合物との混合物の形態において、液体脂肪相中で使用される。
ビス尿素の混合物は、50℃以下、またはさらに30℃以下の温度で、および特に室温で、テキスチャーが与えられるべき液体脂肪相中に有利には可溶である。
シリコーンビス尿素適合油
本発明による組成物は、0から7.00(J/cm3)1/2、好ましくは0〜5.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する、少なくとも1つの油を含む少なくとも1つの液体脂肪相を含む。
溶解パラメーターδaは、関係δa=(δp 2h 2)1/2によって計算され、ここで、パラメーターδpおよびδhは、ハンセン(Hansen)溶解パラメーターに対応し:
pは、永久双極子間の相互作用のデバイ力を特徴づけ;
hは、特定の相互作用力(水素結合、酸/塩基、供与体/受容体などの)を特徴づける。
パラメーターδpおよびδhは、一般に(J/cm3)1/2において表される。これらは、室温で(25℃)、特に特許JP-A-08-109121に示されている計算方法により決定される。
ハンセン溶解パラメーターの定義は、当分野の技術者にはよく知られており、特にC.M.Hansen:「The three-dimensional solubility parameters」、J.Paint Technol.、39、105(1967)による論文に記載されている。また、これらのパラメーターは、花王(Kao)文献JP-A-08-109121およびD.W.Van Krevelen文献「Properties of polymers」(1990)、頁190に記載されている。
0〜7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する油は、炭化水素ベースの油およびシリコーン油から選択することができる。
0〜7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する油は、特に、スクアレン、パーリーム油などの250〜800g/モルの分子量を有するポリイソブチレン、ジョホバ油、アラキジルプロピオネート、オクチルドデシルステアロイルステアレート、アララ油、PVP/ヘキサデセンコポリマー、オレイルエルカ酸エステル、オクチルドデシルステアレート、イソステアリルパルミテート、イソセチルステアレート、ジデセン、水素化ポリデセン、イソステアリルイソステアレート、ジカプリリルエーテル、イソエイコサン、ジオクチルドデシル二量体ジリノレート、オクチルドデシルミリステート、トリイソステアリルトリリノレート、オクチルドデシルミリステート、トリイソステアリルトリリノレート、オクチルドデシルネオデカノエート、オクチルドデシルオクタノエート、イソステアリルイソノナノエート、イソフォル(isofol)-24イソステアレート、オクチルドデシルエルカ酸エステル、ゴマ油、イソプロピルミリステート、ポリジメチルシロキサンなどの直鎖シリコーン油、イソブチルステアレート、イソプロピルパルミテート、ステアリルヘプタノエート、イソプロピルステアレート、カプリリック/カプリックトリグリセライド、プロピレングリコール、ジペラルゴネート、シクロペンタジメチルシロキサン、シクロテトラジメチルシロキサン、イソステアリルネオペンタノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、ジエチルヘキシルアジペート、イソプロピルイソステアレート、C12〜C15アルキルベンゾエート、ペンタエリスリチルテトラキス(2-エチルヘキサノエート)、マカデミア油、イソデシルネオペンタノエート、フェニルトリメチコーン、プロピレングリコールジオクタノエート、2-エチルヘキシル2-エチルヘキサノエート、ジイソプロピル二量体ジリノレート、セチル2-エチルヘキサノエート、ジカプリリルマレエート、イソノニルイソノナノエート、シクロヘキサジメチルシロキサン、トリイソセチルシトレート、ジイソセチルドデカンジオエート、トリイソアラキジルシトレート、トリイソステアリルシトレート、オクチルドデシルネオペンタノエート、グリセリルトリイソナノエート、ペンタエリスリチルテトライソステアレート、トリデシルトリメリテート、グリセリルトリイソステアレート、ネオペンチルグリコールジヘプタノ
エート、トリカプリリン、ポリグリセリル-2、トリイソステアレート、トリデシルテトラテトラデカノイン、ジリノレイルジオール二量体/ジリノレイック二量体コポリオール、カプリリルカーボネート、ヘキシルデシルミリストイルメチルアミノプロピオネート、ポリグリセリル-10ノナイソステアレート、ジペンタエリスリチルヘキサカプリレート/ヘキサカプレート、ジリノレイル二量体/ジメチルカーボネートの水素化コポリマー、ネオペンチルグリコールジカプレート、グリセリルトリオクタノエート、2-エチルヘキシルイソステアレート、ジエチレングリコールジイソノナノエート、ウンデシルペンタデカノール、イソステアリルベンゾエート、イソデシルイソノナノエート、ジイソステアリルアジペート、トリデシルイソノナノエート、トリイソパルミチン、2-オクチルドデシルヒドロキシステアレート、ブチルイソステアレート、2-ヘキシルデシルイソノナノエート、2-オクチルドデシルベンゾエート、ジイソアラキジルドデカンジオネート、プロピレングリコールジイソステアレート、ペンタエリスリチルテトライソノナノエート、ペンタエリスリチルテトラペラルゴネート、ペンタエリスリチルテトラオクチルドデカノエート、ペンタエリスリチルテトラデシルテトラデカノエート、ポリグリセリル-2テトライソステアレート、トリイソデシルトリメリテート、トリス(2-エチルヘキシル)トリメリテート、イソフォル-12トリメリテート、ペンタエリスリチルテトラキス(2-ヘキシルデカノエート)、オキシプロピレン化(3 PO)ミリスチルジアジペート、2-エチルヘキシルベンゾエート、ジトリメチロールプロパンテトライソステアレート、ヒマシ油ベンゾエート、ジオクチル(2-エチルヘキシル)カーボネート、オクチルドデシルPPG-3ミリスチルエーテル二量体ジリノレート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、6〜8個の大豆脂肪鎖を含むスクロース、およびゴマ油、およびこれらの混合物から選択することができる。
本発明の1つの態様によれば、0〜7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する油は、非プロトン性アルカンから選択される炭化水素ベースの油である。
さらに好ましいモードによれば、非プロトン性アルカンは、165〜900g/モル、およびさらに優先的には250〜800g/モルの範囲の分子量を有する。
本特許出願の目的のために好ましい非プロトン性アルカンは、特に250〜800g/モルの分子量を有するポリイソブチレン、スクアレンおよびパーリーム油、およびこれらの混合物から選択することができる。
本発明のその他の態様によれば、0〜7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する油は、シリコーン油である。
0〜7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有するシリコーン油は、特に、ポリジメチルシロキサン、シクロペンタジメチルシロキサン、シクロテトラジメチルシロキサン、フェニルトリメチコーンおよびシクロヘキサジメチルシロキサンなどの直鎖シリコーン油、およびこれらの混合物から選択することができる。
好ましくは、シリコーンは、メチルまたはエチル基などの、特にC1〜C3の低分子量の基により分枝されている。
0〜7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有するシリコーン油は、好ましくは100〜800g/モルおよびさらに優先的には300〜500g/モルの分子量を有する。
0〜7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する油は、連続液体脂肪相の総重量に対して、20重量%〜100重量%の範囲の、好ましくは40重量%〜99重量%のよりさらに60重量%〜95重量%の範囲の含量において本発明による組成物中に存在することができる。
その他の油
上に定義した特定の油の他に、本発明による組成物は、揮発性油および非揮発性油、およびこれらの混合物から選択される少なくとも1つのその他の油を含むことができる。
1つの好ましい実施形態によれば、本発明による組成物は、少なくとも1つの揮発性油を含むことができる。
本発明の目的のために、用語「揮発性油」とは、室温および大気圧において、皮膚に接触して蒸発することができる任意の油を意味する。本発明の揮発性油は、室温において液体であり、室温および特に0.13Pa〜40000Pa(0.001〜300mmHg)の範囲の、および好ましくは1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の大気圧において、ゼロでない蒸気圧を有する揮発性化粧品油である。
揮発性油は、揮発性炭化水素ベースの油、揮発性シリコーン油および揮発性フルオロ油、およびこれらの混合物から選択することができる。
好ましい1つの実施形態によれば、本発明の組成物は、少なくとも1つの炭化水素ベースの揮発性油を含むことができる。
用語「炭化水素ベースの油」とは、水素および炭素原子、および場合により酸素、窒素、硫黄および/またはリン原子を主として含む油を意味する。
揮発性炭化水素ベースの油は、8〜16個の炭素原子を含む炭化水素ベースの油、および特に分枝C8〜C16アルカン、石油由来の例えばC8〜C16イソアルカン(また、イソパラフィンとして知られる)、例えばイソドデカン(また、2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとして知られる)、イソヘキサデカン、および例えば、商品名Isopal(登録商標)およびPermethyl(登録商標)の下に販売されている油から選択することができる。
また、使用することができる揮発性油には、揮発性シリコーン、例えば揮発性直鎖または環式シリコーン油、特に粘度≦5センチストークス(5×10-6m2/s)を有し、特に2〜10個のシリコン原子、好ましくは2〜7個のシリコン原子を含むもの、場合により1〜10個の炭素原子を含む、アルキルまたはアルコキシ基を含むこれらのシリコーンが含まれ得る。本発明において使用され得る揮発性シリコーン油として、特にオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、およびこれらの混合物を挙げることができる。
揮発性フルオロ油は、一般に引火点を有しない。
挙げることができる揮発性フルオロ油には、ノナフルオロエトキシブタン、ノナフルオロメトキシブタン、デカフルオロペンタン、テトラデカフルオロヘキサンおよびドデカフルオロペンタン、およびこれらの混合物が含まれる。
本発明による組成物は、組成物の総重量に対して、1重量%〜50重量%の、好ましくは2重量%〜30重量%の範囲の、より優先的には3重量%〜15重量%の範囲の含量において揮発性油を含むことができる。
本発明による組成物は、少なくとも1つの非揮発性油を含むことができる。
用語「非揮発性油」とは、室温および大気圧において、皮膚上に少なくとも数時間の残り、特に0.13Pa(0.01mmHg)未満の蒸気圧を有する油を意味する。
これらの非揮発性油は、特に動物または植物由来、またはシリコーン油、またはこれらの混合物の炭化水素ベースの油であってよい。用語「炭化水素ベースの油」とは、水素および炭素原子および場合により酸素、窒素、硫黄および/またはリン原子を主として含む油を意味する。
非揮発性油は、特にフッ素化することができる炭化水素ベースの油、および/または非揮発性シリコーン油から選択することができる。
特に挙げることができる非揮発性炭化水素ベースの油には、次が含まれる:
-動物由来の炭化水素ベースの油、
-グリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリドなどの植物由来の炭化水素ベースの油、この脂肪酸は、C4〜C24の分子鎖長を変えることができ、これらの分子鎖は、場合により直鎖または分枝および飽和または不飽和であり;これらの油は、特にヘプタン酸またはオクタン酸トリグリセリド、あるいは小麦胚芽油、ヒマワリ油、葡萄種油、ゴマ種油、トウモロコシ油、杏仁油、ヒマシ油、シア油、アボガド油、オリーブ油、大豆油、甘アーモンド油、パーム油、菜種油、綿実油、ハシバミ種油、マカデミア油、ホホバ油、ムラサキウマゴヤシ油、ケシ種油、カボチャ油、ゴマ種油、骨髄油、菜種油、クロフサスグリ油、メマツヨイグサ油、粟油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、サフラワー油、ククイノキ油、トケイソウ油、またはジャコウバラ油;シアバター;またはカプリリン/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社から販売されているもの、またはDynamit Nobel社により名称Miglyol 810(登録商標)、812(登録商標)および818(登録商標)の下に販売されているもの、
-10〜40個の炭素原子を含む合成エーテル、
-石油ゼリー、ポルデセンなどの鉱物または合成由来の直鎖または分枝炭化水素、パーリーム(登録商標)などの水素化ポリイソブテン、スクアレンおよび液体パラフィン、およびこれらの混合物、
-合成エステル、例えば式R1COOR2油、式中、R1は1〜40個の炭素原子を含む直鎖または分枝脂肪酸残部を表し、R2は炭化水素ベースの鎖を表し、この炭化水素ベースの鎖は、特に分枝しており、R1+R2≧10という条件で1〜40個の炭素原子を含み、例えばパーセリン油(セトステアリルオクタノエート)、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、C12〜C15アルキルベンゾエート、ヘキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、イソノニルイソノナノエート、イソデシルネオペンタノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、イソステアリルイソステアレート、2-ヘキシルデシルラウレート、2-オクチルデシルパルミテート、2-オクチルドデシルミリステート、またはアルコール、またはポリアルコールヘプタノエート、オクタノエート、デカノエート、またはリシノレート、例えばプロピレングリコールジオクタノエート;ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクテート、ジイソステアリルマレエート、または2-オクチルドデシルラクテート;ポリオールエステルおよびペンタエリスリトールエステル、
-12〜26個の炭素原子を含む、分枝および/または不飽和炭化水素ベースの鎖を有する室温で液体である脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール、または2-ウンデシルペンタデカノール、
-オレイン酸、リノレン酸、およびこれらの混合物などの高級脂肪酸。
本発明による組成物中で使用することができる非揮発性シリコーン油は、非揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、アルキルまたはアルコキシ基(これらは、懸垂および/またはシリコーン鎖の末端にあり、これらの基はそれぞれ2〜24個の炭素原子を含む)を含むポリジメチルシロキサン、フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、およびジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、およびこれらの混合物であってよい。
非揮発性油は、組成物の総重量に対して、1重量%〜50重量%の範囲の、好ましくは2重量%〜30重量%の範囲の、より優先的には3重量%〜20重量%の範囲の含量において本発明による組成物中に存在することができる。
液体脂肪相は、組成物の総重量に対して、10重量%〜95重量%の範囲の、好ましくは20重量%〜90重量%の範囲の、より優先的には30重量%〜85重量%の範囲の総含量において本発明による組成物中に存在することができる。
脂肪物質
本発明による組成物は、また上述した油以外の脂肪物質、例えばワックスまたはペースト状脂肪物質を含むことができる。
用語「ワックス」とは、室温で固体である脂肪物質を意味する。
ペースト状脂肪物質は、以下の物理化学的特性の少なくとも1つにより定義される:
-60Hzの周波数においてMS-r3またはMS-r4スピンドルを備えたContraves TV回転粘度計により40℃で測定して、0.1〜40Pa.s(1〜400ポアズ)の粘度、
-25〜70℃、および好ましくは25〜55℃の融点。
本発明により使用することができるワックスとして:
-ミツロウ、鯨ロウ、ラノリンワックスおよびラノリン誘導体などの動物由来のワックス、カルバウナロウ、キャンデリアロウ、アーリカリー(ouricury)ワックス、木蝋
、ココアバター、コルク繊維ワックスまたはサトウキビロウなどの植物ワックス、
-鉱物ワックス、例えばパラフィンワックス、石油ゼリーワックス、亜炭ワックス、ミクロクリスタンワックスまたはオゾケライト、
-合成ワックス、これらの中には、ポリエチレンワックスおよびフィシャー-トロプシュ合成によって得られるワックスがあり、
-シリコーンワックス、特に置換された直鎖ポリシロキサン;挙げることができる例には、ポリエーテルシリコーンワックス、16〜45個の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシジメチコーン、およびDow Corningにより商標AMSC30の下に販売されているアルキルメチコーン、例えばC30〜C45アルキルメチコーン、
-水素化ヒマシ油、水素化ホホバ油、水素化パーム油、獣脂水素化獣脂油、水素化ヤシ油、および25℃で固体である、例えばKoster Keunen社により商標Kester Wax K82Hの下に販売されているC20〜C40アルキルステアレートである脂肪エステル、
-および/またはそれらの混合物、
を挙げることができる。
好ましくは、ポリエチレンワックス、ミクロクリスタンワックス、カルバウナウワックス、水素化ホホバ油、カンデリラワックス、蜜蝋、および/またはこれらの混合物が使用される。
いかなる理論によっても限定されることを望まないが、ワックスは、本発明による組成物瘢痕形成特性を強化すること、およびペースト状性質に対する粘着性を減少することを可能にする。
好ましくは、ワックスは、組成物の総重量に対して、0.1重量%〜30重量%の、さらに好ましくは0.5重量%〜20重量%の範囲の含量において存在する。
これらの脂肪物質は、所望の特性、例えば粘稠度またはテキスチャーの点で所望の特性を有する組成物を調製するために、当分野の技術者によって種々の方法において特に選択することができる。
その他の増粘剤
前に記載したビス尿素化合物の他に、本発明による組成物は、ポリマー増粘剤および鉱物増粘剤、およびこれらの混合物から選択される少なくとも1つのその他の油増粘剤を含むことができる。
ポリマー油増粘剤は、組成物の有機相を増粘またはゲル化させることができる。ポリマー増粘剤は、また、皮膜形成性があり、すなわち皮膚にこれを塗布すると皮膜形成することができる。
ポリマー油増粘剤は、特に:
-(α)脂肪酸二量体などの少なくとも32個の炭素原子を含むジカルボン酸から選択される少なくとも1つの酸と、(β)アルキレンジアミン、特にエチレンジアミンとの縮合から得られるポリアミドタイプのポリ縮合物、ここで、ポリアミドポリマーは、少なくとも1つの飽和および直鎖モノアルコール、または12〜30個の炭素原子を含む飽和および直鎖モノアミンによりエステル化された、またはアミド化された少なくとも1つのカルボン酸末端を含み、特にArizona Chemical社により名称Uniclear 100 VG(登録商標)の下に販売されている製品などのエチレンヂアミン/ステアリルジリノレートコポリマーであり;
-シリコーンポリマー;
1)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基(これらの2つの基は、ポリマー鎖中に位置している)を含むポリオルガノシロキサン、
2)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基(これらの2つの基は、懸垂または分枝して位置している)を含むポリオルガノシロキサン、
から選択することができる。
水素相互作用を成立させることができる基は、エステル、アミド、スルホンアミド、カーバメート、チオカーバメート、尿素、ウレタン、チオ尿素、オキサミド、クアニジドおよびビクアニジド基、およびこれらの混合物から選択することができる。
本発明の組成物において構造剤として使用されるシリコーンポリマーは、ポリオルガノシロキサンタイプのポリマーであり、例えば文献US-A-5874069、US-A-5919441、US-A-6051216およびUS-A-5981680に記載されているものである。
特に、シリコーンポリマーは、上に定義した通りのポリオルガノシロキサンであり、ここで、水素相互作用を成立させることができる単位は、ポリマー鎖中に配置される。
シリコーンポリマーは、さらに詳細には、次の一般式Iに対応する少なくとも1つの単位を含むポリマーであってよく:
Figure 2008163019
[式中、
1)R4、R5、R6およびR7、同一でも異なってもよく、次から選択される基を表し:
-直鎖、分枝または環式、飽和または不飽和C1〜C40炭化水素ベースの基(場合により、これらの分子鎖中に、1つまたは2つ以上の酸素、硫黄および/または窒素原子を含み、およびこれら原子は場合によりフッ素原子により部分的または全体的に置換される)
-場合によって1つまたは2つ以上のC1〜C4アルキル基により置換されたC6〜C10アリール基、
-場合により1つまたは2つ以上の酸素、硫黄および/または窒素原子を含む、ポリオルガノシロキサン鎖;
2)基Xは、同一でも異なってもよく、場合によりその分子鎖中に、1つまたは2つ以上の酸素、および/または窒素原子を含む、直鎖または分枝C1〜C30アルキレンジイル基;
3)Yは、飽和または不飽和、C1〜C50直鎖または分枝二価アルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレンまたはアリールアルキレン基(これら基は、場合により1つまたは2つ以上の酸素、硫黄および/または窒素原子を含み、および/または以下の原子または原子の基:フッ素、ヒドロキシル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C40アルキル、C5〜C10アリール、場合によって1〜3個のC1〜C3アルキルにより置換されたフェニル、C1〜C3ヒドロキシアルキルおよびC1〜C6アミノアルキル基;または
4)Yは、次式に対応する基を表し:
Figure 2008163019
[式中、
-Tは、場合によってポリオルガノシロキサン鎖により置換され、場合によりO、NおよびSから選択された1つまたは2つ以上の原子を含む、直鎖または分枝、飽和または不飽和、C3〜C24三価または四価炭化水素ベースの基を表し、またはTは、N、PおよびAlから選択された三価原子を表し、および
-R8は、場合により1つまたは2つ以上のエステル、アミド、ウレタン、チオカルバメート、尿素、チオ尿素および/またはスルホンアミド基を含み、場合によってポリマーのその他の鎖の結合されていてよい、直鎖または分枝C1〜C50アルキル基またはポリオルガノシロキサン鎖を表し];
5)基Gは、同一でも異なってもよく、次から選択される二価基を表し:
Figure 2008163019
Figure 2008163019
式中、R9は、水素原子または直鎖もしくは分枝C1〜C20アルキル基を表し、但し、ポリマーの基R9の少なくとも50%は水素原子を表し、ポリマーの基Gの少なくとも2つは
Figure 2008163019
以外の基であるという条件で:
6)nは、2〜500、好ましくは2〜200の範囲の整数であり、およびmは、1〜1000、好ましくは1〜700およびさらに6〜200の範囲の整数である]。
本発明によれば、ポリマーの基R4、R5、R6、およびR7の80%は、好ましくはメチル、エチル、フェニルおよび3,3,3-トリフルオロプロピル基から選択される。
第1の有利な実施形態によれば、水素相互作用を成立させることができる基は、式-C(O)NH-および-HN-C(O)-のアミド基である。
構造剤は、式(III)または(IV):
Figure 2008163019
Figure 2008163019
[式中、R4、R5、R6、R7、X、Y、mおよびnは、上に定義した通りである]
の少なくとも1つの単位を含むポリマーであってよい。
式(III)または(IV)のこれらのポリアミドにおいて、mは、1〜700、特に15〜500および特に50〜200の範囲にあり、nは、特に1〜500、好ましくは1〜100さらに、4〜25の範囲にある。
-Xは、好ましくは1〜30個の炭素原子、特に1〜20個の炭素原子、特に5〜15個の炭素原子、およびさらに詳細には10個の炭素原子を含む、直鎖または分枝、アルキレン鎖であり、および
-Yは、好ましくは直鎖または分枝であり、または場合により環および/または不飽和を含み、1〜40個の炭素原子、特に1〜20個の炭素原子、およびさらに2〜6個の炭素原子、特に6個の炭素原子を含む、アルキレン鎖である。
-サッカライド当たり、1〜6および特に2〜4個のヒドロキシル基を含み、飽和または不飽和アルキル鎖により置換されているガラクトマンナン、例えばC1〜C6および特にC1〜C3アルキル鎖、およびこれらの混合物によりアルキル化されているガーゴム。
本発明による組成物は、また少なくとも1つの親有機性クレーまたはヒュームドシリカなどの鉱油増粘剤を含むことができる。
親有機性クレーは、クレーを油性媒体中で膨潤させることができる化学的化合物により改質されたクレーである。
クレーは、それ自体は既によく知られた製品であり、これは、例えば出版物「Mineralogie des argiles [Mineralogy of clays]、S.Caillere、S.Henin、M.Rautureau、第2版 1982、Masson」に記載されており、この教示は、参照により本明細書に包含される。
クレーは、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、ナトリウム、カリウムおよびリチウムカチオン、およびこれらの混合物から選択することができるカチオンを含むシリケートである。
挙げることができるような例には、モンモリオナイト、ヘクトライト、ベントナイト、バイデル石およびサポナイトなどのスメクタイト群のクレー、さらにまたバーミキュライト、スチーブンサイトおよび緑泥石群のクレーが含まれる。
これらのクレーは、天然または合成由来のものであってよい。皮膚などのケラチン質を化粧品的に満足し、許容できるクレーが、好ましくは使用される。
有機親和性クレーは、モンモリオナイト、ベントナイト、ヘクトライト、アタパルジャイトおよびセピオライト、およびこれらの混合物から選択することができる。クレーは、好ましくはベントナイトまたはヘクトライトである。
これらのクレーは、第四アミン、第三アミン、アミンアセテート、イミダゾリン、アミン石鹸、脂肪スルフェート、アルキルアリールスルホネートおよびアミン酸化物、およびこれらの混合物から選択される化学的化合物により改質することができる。
挙げることができる有機親和性クレーには、Rheox社によって名称Benton3、Benton 38およびBenton 38Vの下に販売されているものなどのクオーターニウム(quaternium)-18ベントナイト、Elementis社によるBentone ISD V、United Catalyst社によるTixogel VP、Southern Clay社によるClaytone 34、Claytone 40およびClaytone XL;Rheox社により名称Bentone27、United Catalyst社によりTixogel LG、Southern Clay社によりClaytone AFおよびClaytone APAの下に販売しているものなどのステアラルコニウムベントナイト;Southern Clay社により名称Claytone HTおよびClaytone PSの下に販売しているものなどのクオーターニウム-18/ベンザルコニウムベントナイトが含まれる。
ヒュームドシリカは、酸水素炎中において揮発性シリコン化合物を高温加水分解することによって得ることができ、微細に分散されたシリカを生成する。この方法は、特にこの表面に多数のシラノール基を有する親水性シリカを得ることを可能にする。このような親水性シリカは、例えば、Degussa社より名称Aerosil 130(登録商標)、Aerosil 200(登録商標)、Aerosil 255(登録商標)、Aerosil 300(登録商標)およびAerosil 380(登録商標)、およびCabot社によりCab-O-Sil HS-5(登録商標)、Cab-O-Sil EH-5(登録商標)、Cab-O-Sil LM-130(登録商標)、Cab-O-Sil MS-55(登録商標)およびCab-O-Sil M-5(登録商標)の下に販売されている。
シラノール基の数を低減させる化学反応により、前記シリカの表面を化学的に改質することが可能である。シラノール基を疎水性基により置換することが、特に可能である:
次いで、疎水性シリカが得られる。
疎水性基は、次であってよい:
-トリメチルシロキシル基、これは、特に、ヘキサメチルジシラザンの存在下でヒュームドシリカを処理することによって得られる。このように処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995)により「シリカシリレート」として知られている。これらは、例えば、参考としてDegussa社よりAerosil R812(登録商標)およびCabot社によりCab-O-Sil TS-530(登録商標)の下に販売されている。
-ヂメチルシリロキシまたはポリジメチルシロキサン基、これは、ポリジメチルシロキサンまたはジメチルジクロロシランの存在において、ヒュームドシリカを特に処理によって得られる。このように処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995)により「シリカジメチルシリレート」として知られている。これらは、例えば、参考としてDegussa社よりAerosil R972(登録商標)およびAerosil R974(登録商標)、およびCabot社によりCab-O-Sil TS-610(登録商標)およびCab-O-Sil TS-720(登録商標)の下に販売されている。
ヒュームドシリカは、好ましくは、ナノメートルからマイクロメートル、例えば約5〜200nmの範囲であってよい粒径を有する。
いかなる理論によっても限定されることを望まないが、鉱物増粘剤は、瘢痕特性を強化し、本発明による組成物のペースト状の性質に対して粘着性を低下させることを可能にすることができる。
その他の油増粘剤が、組成物の総重量に対して、0.01重量%〜15重量%の範囲の活性材料含量において、好ましくは0.1重量%〜10重量%の範囲の、優先的には0.3重量%〜5重量%の範囲の含量において本発明による組成物中に存在することができる。
その他の油増粘剤が、組成物の総重量に対して、0.01重量%〜15重量%の範囲の活性材料含量において、好ましくは0.1重量%〜10重量%の範囲の、優先的には0.3重量%〜5重量%の範囲の含量において本発明による組成物中に存在することができる。
水相
本発明による組成物は、水相を含むことができる。
水相は、水を含む。この水は、ヤグルマソウ汁などの花の汁および/またはビッテル天然水(eau de Vittel)、ルーカス天然水(eau de Lucas)、ロシェ ロセイ天然水(eau de Roche Rosay)および/または湧水などの鉱水であってよい。
また、水相は、水混和性(室温-25℃において)である有機溶剤、例えばエタノールまたはイソプロパノールなどの2〜6個の炭素原子を含むモノアルコール;グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、またはジエチレングリコールなどの、特に2〜20個の炭素原子を含む、好ましくは2〜10個の炭素原子を含む、優先的には2〜6個の炭素原子を含むポリオール;モノプロピレン、ジプロピレンまたはトリプロピレングリコールの(C1〜C4)アルキルエーテル、およびモノエチレン、ジエチレンまたはトリエチレングリコールの(C1〜C4)アルキルエーテル、およびこれらの混合物などのグリコールエーテル(特に3〜16個の炭素原子を含む)を含む。
また、水相は、安定剤、例えば塩化ナトリウム、ジ塩化マグネシウムまたは硫酸マグネシウムを含むことができる。
また、水相は、ゲル化剤、皮膜形成剤、増粘剤または界面活性剤、およびこれらの混合物などの水相と相溶性のある任意の水溶性または水分散性化合物を含むことができる。
好ましくは、水相は、組成物の総重量に対して、1重量%〜80重量%の、好ましくは5重量%〜50重量%の、さらに優先的には5重量%〜40重量%の範囲の含量において本発明による組成物中に存在することができる。
1つの実施形態によれば、本発明による組成物は、また無水であってよい。本特許出願の目的に対して、用語「無水の組成物」とは、組成物の総重量に対して、水の5重量%未満および好ましくは水の2重量%未満を含む組成物を意味する。よりさらに優先的には、この組成物は、水を含まず、水は組成物の調製の間に添加されないが、混合成分によって供給される残留水に相当するものは含まれる。
1つの特別な実施形態によれば、水相および油性相は、油に対する水の重量比は1以上、および特に1〜1.2であるような含量において存在することができる。
粉体相
本発明による組成物は、特に、顔料、充填材および真珠光沢剤 および/またはこれらの混合物を含む充填粉体相を含むことができる。
1つの好ましい実施形態によれば、本発明による組成物は、顔料を含むことができる。
用語「顔料」は、鉱物または有機粒子を意味すると理解されるべきであり、これらは、液体有機相中に不溶であり、およびこれらは、組成物を着色および/または不透明にしようとするものである。
顔料は、鉱物または有機顔料であってよい。使用することができる顔料には、金属酸化物、例えば酸化鉄、(特に黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、褐色酸化鉄および黒色酸化鉄)、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウムおよび酸化クロム;マンガンバイオレット、群青、紺青、コバルトブルーおよび第二鉄ブルー、およびこれらの混合物が含まれる。
酸化鉄または酸化チタン顔料が、好ましくは使用される。
顔料は、組成物の有機相と混和させるために疎水性剤により処理することができる。疎水性処理剤は、シリコーン、例えばメチコーン、ジメチコーンまたはパーフルオロアルキルシラン;脂肪酸、例えばステアリン酸;金属石鹸、例えばアルミニウムジミリステート、水素化獣脂グルタメートのアルミニウム塩、パーフルオロアルキルホスフェート、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルシラザン、酸化ポリヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルパーフルオロポリエーテル基を含むポリオルガノシロキサン、およびアミノ酸;N-アシルアミノ酸またはこの塩;レシチン、イソプロピルトリイソステアリルチタネート、およびこれらの混合物から選択することができる。
N-アシルアミノ酸は、8〜22個の炭素原子を含むアシル基、例えば2-エチルヘキサノール、カプロイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイルまたはココイル基を含むことができる。これらの化合物の塩は、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、ジルコニウム、亜鉛、ナトリウムまたはカリウム塩であってよい。アミノ酸は、例えば、リシン、グルタミン酸またはアラニンであってよい。
上に挙げた化合物中に挙げた用語「アルキル」は、特に1〜30個の炭素原子および好ましくは5〜16個の炭素原子を含むアルキル基を示す。
疎水性処理剤顔料は、特に特許出願EP-A-1 086683に記載されている。
顔料は、組成物の総重量に対して、0.1重量%〜40重量%の範囲の、特に1重量%〜30重量%の範囲の、さらに優先的には5重量%〜15重量%の範囲の含量において本発明による組成物中に存在することができる。
顔料の他に、本発明による組成物の粉体相は、充填材および/または真珠光沢剤を含むことができる。
1つの好ましい実施形態によれば、本発明による組成物は、充填材を含むことができる。
用語「充填材」は、任意の形態の無色または白色、鉱物または合成粒子を意味すると理解されるべきであり、これらは、組成物が製造される温度に関係なく組成物の媒体に不溶である。
充填材は、結晶形態(例えば、ラメラ、立方形、六角形、斜方形など)に関係なく、鉱物または有機、および任意の形態、小板形状、球形、楕円形であってよい。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミド(Nylon(登録商標))粉体、ポリ-β-アラニン粉体、ポリエチレン粉体、ポリメチルメタクリレート、Toshiki社により名称Plastic Powder D-400の下に販売されている、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールヘキシルラクトンとのコポリマーの粉体などのポリウレタン粉体、テトラフルオロエチレンポリマー(Teflon(登録商標))粉体、微粉化ワックス粒子、特にMicro Powder社により名称MicroCare350(登録商標)の下に販売されているものなどのカルナウバマイクロワックス、Micro Powder社により名称MicroEase 114S(登録商標)の下に販売されているものなどの合成ワックスのマイクロワックス、Micro Powder社により名称MicroCare 300(登録商標)および310(登録商標)の下に販売されているものなどのカルナウバワックスとポリエチレンワックスとの混合物からなるマイクロワックス、Micro Powder社により名称MicroCare 325(登録商標)の下に販売されているものなどのカルナウバワックスと合成ワックスとの混合物からなるマイクロワックス、Micro Powder社により名称Micro Poly 200(登録商標)、220(登録商標)、220L(登録商標)および250S(登録商標)の下に販売されているもの、およびShamrock社により名称Cerapure H5-Cの下に販売されているものなどのポリエチレンマイクロワックス、またはMicro Powder社により名称Mattewaxの下に販売されているものなどのポリプロピレンマイクロワックス;ラウルイルリシン、澱粉、窒化ホウ素、塩化ポリビニリデン/アクリロニトリルなどの中空ポリマーマイクロスフェアー、例えばExpancel(登録商標)(Nobel Industrie)、アクリル酸コポリマーの粉体、シリコン樹脂粉体、特にシルセスキオサン粉体(特に特許EP293795に記載されているシリコン樹脂粉体;例えばTosiba製Tospearls(登録商標))、弾性ポリオルガノシロキサン粒子、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカマイクロスフェアー、ガラスまたはセラミックマイクロカプセル、および8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を含む有機カルボン酸から得られる金属石鹸、例えば亜鉛ステアレート、マグネシウムステアレート、リチウムステアレート、亜鉛ラウレートまたはマグネシウムミリステート;硫酸バリウム、およびこれらの混合物を挙げることができる。
好ましい実施形態によれば、本発明による組成物は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉体を含むことができる。
充填材は、組成物の総重量に対して、0.1重量%〜30重量%の範囲の、好ましくは0.5重量%〜20重量%の範囲の、および優先的には0.8重量%〜10重量%の範囲の総含量において本発明による組成物中に存在することができる。
顔料および充填材の他に、本発明による組成物の微粉化相は、真珠光沢剤を含むことができる。
用語「真珠光沢剤」は、特に貝殻中のある種の軟体類によって生成される玉虫色の粒子を意味すると理解されるべきであり、これらは、組成物の媒体に不溶性である。
真珠光沢剤は、酸塩化ビスマス、チタンによりまたは酸塩化ビスマスにより被覆されたマイカ、酸化鉄を含むチタンマイカ、特にプルシアンブルー(ferric blue)を含むまたは酸化クロムを含むチタンマイカ、または上述したタイプの有機顔料を含むチタンマイカ、さらにまた酸塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料から選択することができる。
その他の染料
本発明による組成物は、水溶性および脂肪可溶性染料から選択されるその他の染料を含むことができる。
水溶性染料は、例えば、ビート根汁、メチレンブルーおよびカラメルである。
用語「脂肪可溶性染料」は、油などの脂肪物質中に可溶性である有機化合物を一般に意味すると理解されるべきである。
脂肪可溶性染料は、例えば、スーダン赤、D&C Red No 17、D&C Green No 6、β-カロテン、大豆油、スーダンブラウン、D&C Yellow No 11、D&C Violet No 2、D&C Orange No 5、キノリン黄、アンナットーおよびブロモ酸である。
ガレヌス製剤
本発明による組成物は、種々のガレヌス製剤の形態において、特に無水または油中水型エマルジョン、または油性連続相を伴う多重エマルジョンであってよく、およびゲル、クリームまたは懸濁液の形態、コンパクトまたは熱注型形態またはスティックの形態において存在することができる。
本発明による組成物は、特にファンデーション、メークアップ紅またはアイシャドウなどの顔の色を整える製品;口紅、リップ光沢またはリップケア製品などのリップ用製品;隠蔽用製品;ブラッシヤー、マスカラまたはアイライナー;眉毛メークアップ製品、リップペンシルまたはアイペンシル;ネイルワニスまたはネイルケア製品などのネイル製品;身体または髪メークアップ製品(ヘアラッカーまたはマスカラ);顔、首、手または身体用の皮膚ケア保護組成物、特に皮膚を輝かせるためのアンチリンクル、アンチ疲労またはアンチエージング組成物、または加湿または薬用組成物;抗太陽、アフターサンまたは人工日焼け組成物;ヘア組成物、特にヘア染め、ヘアケアまたはヘア衛生用の、スタイリングまたはヘアスタイルを保ちまたはヘアを形作るためのヘア用組成物の、メークアップ組成物の形態であってよい。
その他の通常の化粧品成分
本発明による組成物は、少なくとも1つの他の通常の化粧品成分を含むことができ、これらは、特に抗酸化剤、香料、防腐剤、中和剤、界面活性剤、日焼け止め、ビタミン、湿潤剤、自己日焼け化合物、アンチリンクル活性剤、皮膚軟化剤、親水性または親油性活性剤、遊離ラジカル捕捉剤、デオドラント、金属イオン封鎖剤および皮膜形成剤、およびこれらの混合物から選択することができる。
本発明を以下の実施例において、より詳細に示す。
以下の組成を有するファンデーションを調製した:
Figure 2008163019
手順:
1.一般式(I)の化合物の調製
少なくとも1つのシリコーン単位および少なくとも1つの非シリコーン単位を含む、ビス尿素タイプの化合物の調製を実施した。
混合物は、単一ステップにおいて得られ、合成反応式を以下に示す:
Figure 2008163019
出発物質は、次の通りである:
-トリレンジイソシアネート(TDI):95/5(2,4異性体)/(2,6異性体);m=50g(0.29モル);
-n1=0.44モル(1.5当量)すなわち、m=2-エチルヘキシルアミン、56.87g;
-n2=0.19モル(0.66当量)すなわち、m=1%未満のβ異性体を含む3-アミノ-プロピルメチルビス(トリメチルシロキシ)シラン、53.13g。
これにより、したがって、nR/n'R=2.23(69/31)が得られる。
無水のTHF中に溶解したトリレンジイソシアネートを無水のTHF中に溶解したアミンの2.2当量と混合する。
反応を不活性雰囲気(アルゴン)下で、15℃〜40℃に維持された反応媒体温度により無水の媒体において実施する。
平行して、THF中のアミン(Y)の溶液を調製する。反応媒体の温度は、好ましくは40℃を超えるべきではないので、アミンの濃度およびアミン溶液(Y)の添加速度をこの必要条件に調整する。反応媒体を撹拌しつつ、反応進行を赤外分光法(2250〜2280cm-1のNCOバンドの消失)によって監視する。
ジイソシアネートが、完全に反応したら、反応混合物を塩酸により酸性化(pH3に)された水に添加し、得られた沈殿を濾別し、水で数回洗浄し、最後に真空下で乾燥するか、凍結乾燥する。白色粉体が得られ、分析(質量分析と合わせてHPLC)の後に、さらに精製することなしに使用される。
最終的に得られた混合物は、以下のビス尿素を含む:
Figure 2008163019
2.ファンデーション組成物の調製
相A1の化合物を、電磁撹拌しながら約1時間100℃においてビーカー中で溶融させる(相A1)。
相A2の化合物を、Moritz混合機を使用して撹拌しながら80℃において相A1に添加する(相A1+A2)。
相A3の顔料をシクロペンタシロキサン中で、3本ロールを用いて粉砕し、次いで相A3を混合物A1+A2に添加する。
相A4のナイロン粉体を、連続撹拌しながら混合物A1+A2+A3上に振り掛けることによって添加する。
水および防腐剤を別のビーカーに計量する。このビーカーをホットプレート上に置いて電磁撹拌して、防腐剤を水に溶解する。混合物Bを室温に冷却させ、次いでゆっくりと混合物A1+A2+A3+A4中に注いでエマルジョンを形成する。
得られたファンデーションは、クリーム状テキスチャーを有し、これは、皮膚に塗布した場合、滑らかな皮膜を形成する。さらに、壜中の製品を指に取った(または手でこする)後に、壜中の製品の表面はその最初の形状を取り戻す(表面回復)。
以下の組成物を有するファンデーションを調製した。
Figure 2008163019
ファンデーションを得るための手順は、また実施例1の手順と同様である。
得られたファンデーションは、クリーム状テキスチャーを有し、これは、皮膚に塗布した場合、滑らかな皮膜を形成する。さらに、壜中の製品を指に取った(または手でこする)後に、壜中の製品の表面はその最初の形状を取り戻す(表面回復)。
以下の組成物を有するファンデーションを調製した。
Figure 2008163019
ファンデーションを得るための手順は、また実施例1の手順と同様である。
得られたファンデーションは、クレーム状テキスチャーを有し、これは、皮膚に塗布した場合、滑らかな皮膜を形成する。さらに、壜中の製品を指に取った(または手でこする)後に、壜中の製品の表面はその最初の形状を取り戻す(表面回復)。
以下の組成物を有するファンデーションを調製した。
Figure 2008163019
ファンデーションを得るための手順は、また実施例1の手順と同様である。
得られたファンデーションは、クリーム状テキスチャーを有し、これは、皮膚に塗布した場合、滑らかな皮膜を形成する。さらに、壜中の製品を指に取った(または手でこする)後に、壜中の製品の表面はその最初の形状を取り戻す(表面回復)。

Claims (34)

  1. 少なくとも1つの連続液体脂肪相を含み、少なくとも1つの一般式(I):
    Figure 2008163019
    [式中、
    -Aは、式(II)の基であり:
    Figure 2008163019
    R1は、直鎖または分枝C1〜C4アルキル基であり、*は一般式(I)の化合物の残部の2つの窒素原子それぞれに、基Aが結合する位置を表し、
    -RおよびR'は、同一でも異なってもよく、次から選択され:
    -i)式(III)の基:
    Figure 2008163019
    式中、
    -Lは、単結合または二価炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、OおよびSから選択された1から4個のヘテロ原子を場合により含む、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキレン)であり;
    -Raは:
    a)炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、O、SiおよびSから選択された1から8個のヘテロ原子を場合により含む、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキル);または
    b)次式のシリコーン基であり:
    Figure 2008163019
    nは、0から100、特に1から80、さらに2から20であり;
    R2からR6は、互いに独立に、炭素ベースの基、特に1〜12個、特に1〜6個の炭素原子を含み、1から4個のヘテロ原子、特にOを場合により含む、直鎖または分枝炭化水素ベースの基(アルキル)であり;
    -RbおよびRcは、互いに独立に、次から選択され:
    a)炭素ベースの基、特に1〜18個の炭素原子を含み、N、O、SiおよびSから選択された1から4個のヘテロ原子を場合により含む、特に直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和炭化水素ベースの基(アルキル);
    b)次式の基:
    Figure 2008163019
    nは、0から100、特に1から80、さらに2から20であり;
    R'2からR'6は、互いに独立に、炭素ベースの基、特に1〜12個、特に1〜6個の炭素原子を含み、1から4個のヘテロ原子、特にOを場合により含む、直鎖または分枝炭化水素ベースの基(アルキル)であり;
    -ii)O、S、FおよびNから選択された1から3個のヘテロ原子を場合により含む直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和C1〜C30アルキル基;
    基Rおよび/またはR'の少なくとも一方は式(III)を有することが理解される]
    の化合物、またはこの塩および/もしくは異性体;ならびに
    0から7.00(J/cm3)1/2、好ましくは0から5.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する、少なくとも1つの油を含む化粧品組成物。
  2. 基Aが、次式
    Figure 2008163019
    (R1および*は、請求項1において定義した通りである)
    を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 基Aが、次式:
    Figure 2008163019
    を有する、請求項1または2に記載の組成物。
  4. Lが、n=1から18、特に2から12、またはさらに3から8である構造-(CH2)n-;特にメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレンまたはオクチレン;あるいは、Lが、構造-CH2-CH(CH3)-を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 基Raが、次の基から選択される、
    -n'=0から17、特に1から12、またはさらに1から6である構造-(CH2)n'-CH3;特にメチル、エチル、プロピルまたはブチル;あるいは、
    -x=1から10、好ましくは2;y=1から10、好ましくは2、およびz=0から10、好ましくは0または1である構造-(CH2)x-O-(CH2)z-CH3または-(CH2)x-O-(CH2)y-O-(CH2)z-CH3;あるいは、
    -R4、R5およびR6が、互いに独立に、1〜12個の炭素原子および特に1〜6個の炭素原子を含むアルキル基である構造-SiR4R5R6;特にR4、R5および/またはR6は、メチル、エチル、プロピルまたはブチルである;あるいは、
    -式
    Figure 2008163019
    [式中、R2からR6は、互いに独立に、1〜12個の炭素原子、特に1〜6個の炭素原子を含むアルキル基であり;特にR2からR6は、メチル、エチル、プロピルまたはブチルである]
    請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. Raが、次の構造:
    Figure 2008163019
    (n=1から100);およびさらに特に、基:
    Figure 2008163019
    を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 基RbおよびRcが、同一でも異なってもよく、次の基から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物
    -m=0から17、特に1から12、またはさらに2から5である構造-(CH2)m-CH3;特にメチル、エチル、プロピルまたはブチル;あるいは、
    -m'=0から5、特に1から4である構造-OC-(CH2)m'-CH3、および特にメトキシまたはエトキシ;あるいは、
    -x=1から10、好ましくは2;y=1から10、好ましくは2、およびz=0から10、好ましくは0または1である構造-O-(CH2)x-O-(CH2)z-CH3または-O-(CH2)x-O-(CH2)y-O-(CH2)z-CH3;あるいは、
    -構造:
    Figure 2008163019
    (nは0から100、特に1から80、またはさらに2から20であり;
    R'2からR'6は、互いに独立に、好ましくは1〜12個の炭素原子、特に1〜6個の炭素原子を含むアルキル基;特にメチル、エチル、プロピルまたはブチルである)。
  8. 基Rおよび/またはR'の少なくとも一方が、次の基
    Figure 2008163019
    さらにまた次の式:
    Figure 2008163019
    (nは0から100の範囲である)、特に
    Figure 2008163019
    および
    Figure 2008163019
    あるいは、
    Figure 2008163019
    [式中、x=1から10、好ましくは2;およびy=1から10、好ましくは2;
    Lは、上に定義した通りである]
    から選択される、請求項1から7のいずれかの一項に記載の組成物。
  9. Lが、直鎖または分枝C1〜C8アルキレン基、特にメチレン、エチレン、プロピレンまたはブチレン、特にn-ブチレンまたはオクチレンまたは式-CH2-CH(CH3)-である、請求項8に記載の組成物。
  10. RおよびR'が、同一でも異なってもよく、両方とも式(III)を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 基RおよびR'の一方が、O、S、FおよびNから選択された1から3個のヘテロ原子を場合によって含む、直鎖、分枝および/または環式、飽和または不飽和C1〜C30アルキル基を表す、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 基RおよびR'が、
    Figure 2008163019
    (*は上に示した定義を有する)
    から選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. 基RおよびR'が、3〜16個の炭素原子、特に4から12個、またはさらに4から8個の炭素原子を含み、O、S、Fおよび/またはN、好ましくはOおよび/またはNから選択された1から3個のヘテロ原子を場合により含む、分枝、特に一分枝、好ましくは非環式、飽和または不飽和アルキル基を表す、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 基RまたはR'が、tert-ブチルおよび2-エチルヘキシル基、または次式の基:
    Figure 2008163019
    から選択される、請求項13に記載の組成物。
  15. 式(I)の化合物が、単独または混合物として、次の化合物:
    Figure 2008163019
    Figure 2008163019
    さらにまた、これらの塩および異性体から選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 式(I)の化合物を、組成物の総重量に対して、0.01重量%から20重量%、特に0.05重量%から15重量%、またはさらに0.1重量%から10重量%、よりさらに1重量%から8重量%、およびよりさらに2重量%から5重量%含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 0から7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する油が、炭化水素ベースの油およびシリコーン油から選択されることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 0から7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する油が、非プロトン性アルカンから選択されることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 前記非プロトン性アルカンが、165から900g/モルおよびさらに優先的には250から800g/モルの範囲の分子量を有することを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
  20. 非プロトン性アルカンが、250から800g/モルの分子量を有するポリイソブチレン、スクアレンおよびパーリーム油およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項18または19に記載の組成物。
  21. 0から7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有するシリコーン油が、直鎖シリコーン油、例えばポリジメチルシロキサン、シクロペンタジメチルシロキサン、シクロテトラジメチルシロキサン、フェニルトリメチコーンおよびシクロヘキサジメチルシロキサン、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
  22. シリコーン油が、低分子量の基、特にC1〜C3基、例えばメチルまたはエチル基により分枝されていることを特徴とする、請求項21に記載の組成物。
  23. 0から7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有するシリコーン油が、100から800g/モル、およびさらに優先的には300から500g/モルの分子量を有することを特徴とする、請求項22に記載の組成物。
  24. 0から7.00(J/cm3)1/2の溶解パラメーターδaを有する油が、本発明による組成物中に、連続液体脂肪相の総重量に対して、20重量%から100重量%、好ましくは40重量%から99重量%、およびさらには60重量%から95重量%の範囲の含量で存在し得ることを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. ポリマー増粘剤および鉱物増粘剤、ならびにこれらの混合物から選択される、一般式(I)の化合物以外の少なくとも1つの追加の油増粘剤を含むことを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. 油増粘剤が、組成物の総重量に対して、0.1重量%から10重量%の範囲、好ましくは1重量%から7重量%の範囲、優先的には2重量%から6重量%の範囲の総含量で組成物中に存在することを特徴とする、請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物。
  27. 水相を含むことを特徴とする、請求項1から26のいずれか一項に記載の組成物。
  28. 水および油を、油に対する水の重量比が、1以上および特に1から1.2であるような含量で含むことを特徴とする、請求項1から27のいずれか一項に記載の組成物。
  29. 顔料、充填材および真珠光沢剤、ならびに/またはこれらの混合物を含む粉体相を含むことを特徴とする、請求項1から28のいずれか一項に記載の組成物。
  30. 少なくとも1つのワックスを含むことを特徴とする、請求項1から29のいずれか一項に記載の組成物。
  31. 少なくとも1つの鉱物増粘剤を含むことを特徴とする、請求項1から30のいずれか一項に記載の組成物。
  32. 無水の形態において、または油中水型、水中油型、または多重エマルジョンの形態において存在し、ゲル、クリームまたは懸濁液の形態において、コンパクトまたは高温注型形態において、またはスティックの形態において存在することを特徴とする、請求項1から31のいずれか一項に記載の組成物。
  33. 請求項1から32のいずれか一項に記載の少なくとも1つの組成物を前記ケラチン質に塗布することを含む、ケラチン質をメークアップまたはケアする方法。
  34. 皮膚の起伏の平滑化による滑らかな、および/または艶消しの、および/または柔らかな触感であるメークアップ結果を得るための、請求項1から32のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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