JP2008162076A - 印刷機および印刷機の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のモータ間における同期崩れを防止するとともに、試し刷りを行うことなく同期の確認をすることができる印刷機および印刷機の制御方法を提供する。
【解決手段】 印刷ユニット3内のモータ17と、複数のモータ17をそれぞれ制御する複数のモータ制御部27と、複数のモータ17の回転位相をそれぞれ検出する複数の位相検出部19と、複数のモータ17のそれぞれに対する回転位相を制御する指令値を、複数のモータ制御部27に出力する同期制御部31と、が設けられ、同期制御部31は、複数のモータ17が同期して駆動されている際における複数の位相検出部19の出力値の差を基準位相差として記憶し、所定のタイミングで、複数の位相検出部27から取得した複数の出力値から位相差を算出し、算出された位相差と基準位相差とを比較することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷機および印刷機の制御方法、特に複数の印刷ユニットを同期駆動する輪転印刷機およびその制御方法に関する。
輪転印刷機として、版胴、圧胴などを有した複数の印刷ユニットを備え、印刷ユニット毎に設けられた版胴駆動用のモータを同期させながら速度制御を行う多連式の輪転印刷機が知られている(例えば、特許文献1および2参照。)。
複数の印刷ユニットは同期制御されることにより、各印刷ユニットが印刷用紙の所定の位置に印刷を行うことができる。例えば、各印刷ユニットにおいて印刷する色を変えることにより、カラー印刷が可能となる。
この輪転印刷機を駆動制御する方法としては、各モータに入力される回転位相の指令値と、エンコーダなどで検出されたモータの回転位相の検出値との偏差に基づいた制御方法が知られている。この制御方法では、各モータの偏差が予め規定された範囲内に収まるように、各モータが回転駆動される。
一方、各モータの偏差が上記範囲から外れると、複数の印刷ユニットの同期が崩れたと判断され、異常表示を行う、印刷機を停止するなどの措置が採られていた。
例えば、カラー印刷の場合には各色の印刷位置がずれたカラー印刷となるため、印刷機を停止して印刷機ユニットの同期を再び取る必要があった。
特開2000−168052号公報 特開2000−165201号公報
しかしながら、上述のように指令値と検出値との偏差に基づいて各モータを駆動制御する方法では、指令値の異常による印刷ユニットの同期の崩れを検出できないという問題があった。
指令値の異常としては、指令値の値自体に異常がある場合と、指令値の時間軸に異常がある場合とが挙げられる。指令値の値自体の異常は、モータの回転位相のゼロ点に係る不具合や、指令値を生成するプログラムの不具合などであり、指令値の時間軸の異常は、指令値の同期通信に係る不具合などである。
ゼロ点に係る不具合としては、印刷機の運転中などにおいて、オペレータの操作ミス等により、モータの回転位相のゼロ点が再設定された場合などが挙げられる。すると、再設定されたモータは偏差に基づいて正常に制御されても、各モータ間での同期が崩れる結果となる。
指令値の同期通信に係る不具合としては、印刷機の運転開始時に、一のモータについてのみ同期通信のタイミングがずれた場合などが挙げられる。すると、以後の運転において、一のモータのみがタイミングのずれた同期制御となり、各モータ間での同期が崩れる結果となる。
また、指令値の異常による印刷ユニットの同期崩れの有無は、試し刷り等のように実際に印刷を行うことでしか確認できず、印刷用紙やインキ代がかかるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、複数のモータ間における同期崩れを防止するとともに、試し刷りを行うことなく同期の確認をすることができる印刷機および印刷機の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の印刷機は、印刷ユニット内の複数のモータと、該複数のモータをそれぞれ制御する複数のモータ制御部と、前記複数のモータの回転位相をそれぞれ検出する複数の位相検出部と、前記複数のモータのそれぞれに対する回転位相を制御する指令値を、前記複数のモータ制御部に出力する同期制御部と、が設けられ、該同期制御部は、前記複数のモータが同期して駆動されている際における前記複数の位相検出部の出力値の差を基準位相差として記憶し、所定のタイミングで、前記複数の位相検出部から取得した複数の出力値から位相差を算出し、算出された位相差と前記基準位相差とを比較することを特徴とする。
本発明によれば、印刷ユニット内の複数のモータの間の回転位相差と基準位相差との比較に基づいて、複数のモータの回転の同期を判断するため、同期の判断は同期制御部から出力される指令値の異常に影響されない。
つまり、複数のモータの回転が同期している際における複数のモータの間の回転位相差を基準として、基準となる回転位相差(基準位相差)と、現在の回転位相差とを比較することで複数のモータの回転の同期が判断される。そのため、指令値の異常により一のモータの回転位相がずれた場合であっても、複数のモータの回転位相差に変化が現れ、複数のモータの回転の同期が崩れたと判断される。
なお、所定のタイミングとしては、作業者が指示するタイミングや、印刷機の起動時などのタイミングを例示することができる。
ここで、複数のモータが同期して駆動されるとは、印刷ユニットを用いて印刷用紙に印刷する際に、印刷面のずれが所定の範囲内に収まる(基準位相差より小さくなる)ように複数のモータが制御駆動されることをいう。
本発明の印刷機は、印刷ユニット内のモータと、折機内のモータと、前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとをそれぞれ制御する複数のモータ制御部と、前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとの回転位相をそれぞれ検出する複数の位相検出部と、前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとのそれぞれに対する回転位相を制御する指令値を、前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとのモータ制御部に出力する同期制御部と、が設けられ、前記同期制御部は、前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとが同期して駆動されている際に、前記印刷ユニット内のモータの位相を検出する位相検出部の出力値と、前記折機内のモータの位相を検出する位相検出部の出力値との差を基準位相差として記憶し、所定のタイミングで、前記それぞれの位相検出部から取得した複数の出力値から位相差を算出し、算出された位相差と前記基準位相差とを比較することを特徴とする。
本発明によれば、印刷ユニット内のモータと折機内のモータと(以後、両モータと表記する。)の間の回転位相差と、基準位相差との比較に基づいて、両モータの回転の同期を判断するため、同期の判断は同期制御部から出力される指令値の異常に影響されない。
つまり、両モータの回転が同期している際における両モータの間の回転位相差を基準として、基準となる回転位相差(基準位相差)と、現在の回転位相差とを比較することで両モータの回転の同期が判断される。そのため、指令値の異常により両モータのうちのいずれかのモータの回転位相がずれた場合であっても、両モータの回転位相差に変化が現れ、両モータの回転の同期が崩れたと判断される。
ここで、両モータが同期して駆動されるとは、印刷ユニットにより印刷された印刷用紙を折機において折り曲げや裁断をする際に、印刷面に対する裁断等の位置ずれが所定の範囲内に収まる(基準位相差より小さくなる)ように両モータが制御駆動されることをいう。
上記発明においては、前記印刷ユニットが複数設けられ、前記同期制御部は、一の印刷ユニット内のモータと他の印刷ユニット内のモータとが同期して駆動されている際に、前記一の印刷ユニット内のモータの回転位相を検出する位相検出部の出力値と、前記一の印刷ユニット内のモータの回転位相を検出する位相検出部の出力値との差を基準位相差として記憶することが望ましい。
本発明によれば、一の印刷ユニット内のモータと他の印刷ユニット内のモータとの間の回転位相差と基準位相差との比較に基づいて、一および他の印刷ユニット内のモータ間の回転の同期を判断するため、同期の判断は同期制御部から出力される指令値の異常に影響されない。
ここで、一および他の印刷ユニット内のモータが同期して駆動されるとは、一および他の印刷ユニットを用いて一の印刷用紙を連続して印刷する際に、印刷面のずれが所定の範囲内に収まる(基準位相差より小さくなる)ように一および他の印刷ユニット内のモータが制御駆動されることをいう。
上記発明においては、前記同期制御部は、複数の前記モータが同期して駆動されている際に、同期駆動されている各モータの回転位相に係る各位相検出部の出力値の差を、異なるタイミングで複数回算出し、算出された複数の出力値の差に基づいて前記基準位相差を決定することが望ましい。
本発明によれば、異なるタイミングで複数回算出された複数の位相検出部の出力値の差に基づいて基準位相差を決定するため、基準位相差に含まれる誤差が小さくなる。
モータが同期制御されていても、制御性能の限界によるモータの回転位相のばらつきによる誤差が含まれるため、複数の位相検出部の出力値の差にも上記ばらつきによる誤差が含まれる。位相検出部の出力値の差を異なるタイミングで複数回算出し、例えば複数の出力値の差の平均を基準位相差とすることで、基準位相差に含まれる上記誤差が小さくなる。
上記発明においては、他の印刷機を駆動する他の回転軸の回転位相を検出する他の位相検出部が設けられ、前記同期制御部は、前記他の位相検出部の出力に基づいて前記指令値を生成することが望ましい。
本発明によれば、既設の他の印刷機に対して本発明の印刷機を増設して、本発明の印刷機を他の印刷機と同期して駆動することができる。具体的には、他の位相検出の出力に基づいて印刷ユニット内の複数のモータを制御する指令値、または、印刷ユニット内のモータと折機内のモータとを制御する指令値を生成することで、モータの回転が他の印刷機に同期される。
上記発明においては、前記モータが同期して駆動されている際に、同期駆動されている各モータの回転位相に係る各位相検出部の出力値の差を、前記モータの回転速度を変えて少なくとも2回算出し、算出された複数の出力値の差に基づいて、前記基準位相差を前記モータの回転速度をパラメータとする関数として決定することが望ましい。
本発明によれば、基準位相差をモータの回転速度がパラメータである関数とすることで、同期制御部とモータ制御部との間の通信時間分の遅れ時間を補償した同期判断が行われる。
他の位相検出部から同期制御部までの間の通信時間と、位相検出部から同期制御部までの間の通信時間とを比較すると、位相検出部から同期制御部までの間の通信時間は、モータ制御部と同期制御部との間の通信時間分だけ長く、この通信時間分の遅れ時間が発生する。この遅れ時間が存在すると、印刷機のモータの回転速度に比例して基準位相差も変化する。
基準位相差を固定値とすると、例えばモータの回転速度が基準位相差を算出した回転速度よりも速い場合や遅い場合に、同期に関して正常な判断ができない恐れがあった。つまり、モータが同期して駆動されている場合でも同期がずれたと判断されたり、逆にモータの同期がずれた場合でも同期して駆動されていると判断されたりする恐れがあった。
そのため、基準位相差をモータの回転速度がパラメータである関数として、モータの回転速度に応じて基準位相差の値を変化させることで、遅れ時間を補償した適切な同期判断が行われる。
上記発明においては、前記算出された位相差を表示する表示部が設けられたことが望ましい。
本発明によれば、算出された位相差を確認できるため、複数の印刷ユニットの同期が崩れる前に予防保全を行ことができる。
本発明の印刷機の制御方法は、印刷ユニット内の複数のモータが同期して駆動されている際に、基準となる複数のモータの間における回転位相の差を基準位相差として取得する基準位相差取得ステップと、印刷の際に前記複数のモータの回転位相を取得し、取得した回転位相から位相差を算出する算出ステップと、該算出された位相差と、前記基準位相差とを比較する判定ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷ユニット内の複数のモータの間の回転位相差と基準位相差との比較に基づいて、複数の印刷ユニットをそれぞれ駆動する複数のモータの回転の同期を判断するため、同期の判断は同期制御部から出力される指令値の異常に影響されない。
本発明の印刷機の制御方法は、印刷ユニット内のモータと、折機内のモータと、が同期して駆動されている際に、基準となる複数のモータの間における回転位相の差を基準位相差として取得する基準位相差取得ステップと、印刷の際に前記印刷ユニット内のモータの回転位相と、前記折機内のモータの回転位相と、を取得し、取得した回転位相から位相差を算出する算出ステップと、該算出された位相差と、前記基準位相差とを比較する判定ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷ユニット内のモータと折機内のモータとの間の回転位相差と基準位相差との比較に基づいて、複数の印刷ユニットをそれぞれ駆動する複数のモータの回転の同期を判断するため、同期の判断は同期制御部から出力される指令値の異常に影響されない。
本発明の印刷機および印刷機の制御方法によれば、複数のモータの間の回転位相差と基準位相差との比較に基づいて、複数のモータの回転の同期を判断するため、複数のモータ間における同期崩れを防止するとともに、試し刷りを行うことなく同期の確認をすることができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る印刷機ついて図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置の構成について説明する模式図である。
本実施形態では、本発明の印刷機を連続式の輪転印刷機(以下、印刷機と表記する。)に適用して説明する。
印刷機1には、図1に示すように、印刷用紙にそれぞれ異なる色のインクを用いて印刷する複数の印刷ユニット3と、印刷された印刷用紙を折り曲げる折機5と、複数の印刷ユニット3を制御する第1主機盤7と、折機5を制御する第2主機盤9と、第1および第2主機盤7,9を介して複数の印刷ユニット3および折機5を制御する主幹盤11と、が備えられている。
印刷ユニット3には、印刷用紙に印刷する圧胴13および版胴15と、圧胴13および版胴15を回転駆動する印刷用モータ(モータ)17と、印刷用モータ17の回転位相を検出する印刷用エンコーダ(位相検出部)19とが設けられている。
本実施形態においては、1つの印刷ユニット3に2組の圧胴13、版胴15および印刷用モータ17が配置され、2つの印刷ユニット3を用いて一の印刷用紙に異なる4つの色を用いて印刷を行う場合に適用して説明する。異なる4つの色としては、シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、イエロー(yellow)、黒(black)を例示することができる。
印刷用モータ17は、1つの色を用いて印刷する圧胴13および版胴15の組に対して1台ずつ配置されているサーボモータである。一の印刷用モータ17は、他の印刷用モータ17に対して自由に回転できるように配置されている。印刷用モータ17には、第1主機盤7に設けられた印刷用アンプ27から電力が供給されている。
印刷用エンコーダ19は印刷用モータ17の回転位相を検出し、検出信号(出力値)を印刷用アンプ27に出力するものである。
なお、圧胴13および版胴15としては公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
折機5には、印刷された印刷用紙を折り曲げて裁断する折り曲げ部21と、折り曲げ部21を回転駆動する折り曲げ用モータ(モータ)23と、折り曲げ用モータ23の回転位相を検出する折り曲げ用エンコーダ(位相検出部)25と、が設けられている。
折り曲げ用モータ23には、第2主機盤9に設けられた折り曲げ用アンプ29から電力が供給されているサーボモータである。
折り曲げ用エンコーダ25は折り曲げ用モータ23の回転位相を検出し、検出信号を折り曲げ用アンプ29に出力するものである。
なお、折り曲げ部21としては公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
第1主機盤7には、印刷用モータ17を回転駆動するとともに回転位相を制御する印刷用アンプ(モータ制御部)27が設けられている。印刷用アンプ27は、1台の印刷用モータ17に対して1台配置されている。
印刷用アンプ27は、主幹盤11に設けられたマスタコントローラ31から入力された指令値に基づいて、対応する印刷用モータ17に対して交流電流を供給して印刷用モータ17を回転駆動するとともに、交流電流の位相等を制御することにより印刷用モータ17の回転位相を制御するものである。印刷用アンプ27には、印刷用エンコーダ19から対応する印刷用モータ17の回転位相に係る検出信号が入力されており、入力された検出信号はマスタコントローラ31に出力されている。
第2主機盤9には、折り曲げ用モータ23を回転駆動するとともに回転位相を制御する折り曲げ用アンプ29が設けられている。
折り曲げ用アンプ29は、マスタコントローラ31から入力された指令値に基づいて、折り曲げ用モータ23に対して交流電流を供給して折り曲げ用モータ23を回転駆動するとともに、交流電流の位相等を制御することにより折り曲げ用モータ23の回転位相を制御するものである。折り曲げ用アンプ29には、折り曲げ用エンコーダ25から検出信号が入力されており、入力された検出信号はマスタコントローラ31に出力されている。
主幹盤11には、印刷用アンプ27および折り曲げ用アンプ29に指令値を出力するマスタコントローラ(同期制御部)31と、複数の印刷ユニット3の同期状況等を表示する表示部33とが設けられている。
マスタコントローラ31には、印刷用エンコーダ19および折り曲げ用エンコーダ25の検出信号と、表示部33から入力されたオペレータの指示と、が入力されている。マスタコントローラ31からは、印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23に対する制御信号である指令値が出力され、表示部33に表示される複数の印刷ユニット3の同期状況等の情報が出力されている。
なお、マスタコントローラ31における指令値の生成や、印刷用モータ17などの同期制御については後述する。
表示部33は、複数の印刷ユニット3の同期状況等を表示する表示機能を有するとともに、オペレータの指示が入力される入力機能をも有するものである。このような表示部33としては、例えば、オペレータが表示画面に触れることで指示を入力できるタッチパネルを挙げることができる。
なお、本実施形態の表示部33における表示機能と入力機能とを分離して、入力部を別途設けても良く、特に限定するものではない。
次に、上記の構成からなる印刷機1における同期運転の制御方法について説明する。
なお、本実施形態の印刷機1における印刷方法については、公知の印刷方法と同様であるのでその説明を省略する。
図2は、図1の印刷機における同期運転の制御方法を説明するフローチャートである。
印刷機1の運転が開始されると、図2に示すように、マスタコントローラ31は複数の印刷用モータ17や、折り曲げ用モータ23の間の回転位相差が基準位相差として取り込まれているか否かを判断する(ステップS1)。
ここで、基準位相差とは、一の印刷用紙を印刷する印刷ユニット3を駆動する複数の印刷用モータ17の回転位相が同期している際における、任意の基準となる印刷用モータ17に対する他の印刷用モータ17の回転位相差や、任意の基準となる印刷用モータ17に対する折り曲げ用モータ23の回転位相差や、一の印刷ユニット3の印刷用モータ17に対する他の印刷ユニット3の印刷用モータ17の回転位相差のことである。
印刷ユニット3を駆動する複数の印刷用モータ17の回転位相が同期しているとは、印刷ユニット3を用いて印刷用紙に印刷する際に、印刷面のずれが所定の範囲内に収まるように複数の印刷用モータ17が制御駆動されることをいう。
印刷用モータ17の回転位相と折り曲げ用モータ23の回転位相とが同期しているとは、印刷ユニット3により印刷された印刷用紙を折機5において折り曲げや裁断をする際に、印刷面に対する裁断等の位置ずれが所定の範囲内に収まるように印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23が制御駆動されることをいう。
一および他の印刷ユニット3内の印刷用モータ17が同期して駆動されるとは、一および他の印刷ユニット3を用いて一の印刷用紙を連続して印刷する際に、印刷面のずれが所定の範囲内に収まるように一および他の印刷ユニット3内の印刷用モータ17が制御駆動されることをいう。
基準位相差がマスタコントローラ31に取り込まれていない場合には、基準位相差の取り込みが行われる(基準位相差取得ステップ:ステップS2A)。基準位相差の取り込みは、オペレータが表示部33に基準位相差の取り込みの指示を入力することにより開始される。
具体的には、複数の印刷用モータ17の回転位相および折り曲げ用モータ23の回転位相が同期(正常運転)している時に、マスタコントローラ31は、複数の印刷用エンコーダ19から複数の印刷用モータ17の回転位相を取得し、折り曲げ用エンコーダ25から折り曲げ用モータ23の回転位相を取得する。取得された複数の回転位相は、複数の印刷用エンコーダ19および折り曲げ用エンコーダ25から同じ時点で出力されたもの、つまり時間軸が揃ったものとなる。
マスタコントローラ31は取得した複数の印刷用モータ17の回転位相から、任意の基準となる回転位相を選択し、基準となる回転位相と他の回転位相とを差を算出する。算出された位相差は基準位相差としてマスタコントローラ31に記憶される。
基準位相差の算出は、上述のように1回の演算により求められてもよいし、異なるタイミングの複数回の演算により求められた複数の演算値の平均値として求めてもよい。このようにして基準位相差を算出することにより、複数の印刷用モータ17に対する駆動制御の精度に基づく回転位相のばらつきによる誤差を基準位相差から排除することができる。
なお、上述の正常運転においては、印刷ユニット3で印刷が行われていてもよいし、印刷が行われていない空運転の状態であってもよく、特に限定するものではない。
基準位相差がマスタコントローラ31に取り込まれると、マスタコントローラ31は印刷用モータ17、印刷用エンコーダ19、折り曲げ用モータ23および折り曲げ用エンコーダ25の少なくとも1つが交換されたか否かを判断する(ステップS3)。
印刷用モータ17等の交換が行われていた場合には、上述のステップS2Aと同様に基準位相差の取り込みが行われる(基準位相差取得ステップ:ステップS2B)。
印刷用モータ17、印刷用エンコーダ19、折り曲げ用モータ23および折り曲げ用エンコーダ25の少なくとも1つ、例えば、印刷用モータ17が交換されていた場合には、印刷用モータ17と、圧胴13および版胴15との回転位相の相対関係が崩れ、複数の印刷用モータ17の間の同期や、複数の印刷ユニット3の間の同期が崩れることから、基準位相差の取り込みが行われる。
印刷用エンコーダ19が交換されていた場合も同様に、印刷用エンコーダ19と、圧胴13および版胴15との回転位相の相対関係が崩れ、複数の印刷用モータ17の間の同期や、複数の印刷ユニット3の間の同期が崩れることから、基準位相差の取り込みが行われる。
同様に、折り曲げ用モータ23が交換されていた場合には、折り曲げ用モータ23と、折り曲げ部21との回転位相の相対関係が崩れ、印刷ユニット3と折機3との同期が崩れることから、基準位相差の取り込みが行われる。
折り曲げ用エンコーダ25が交換されていた場合も同様に、折り曲げ用エンコーダ25と、折り曲げ部21との回転位相の相対関係が崩れ、印刷ユニット3と折機3との同期が崩れることから、基準位相差の取り込みが行われる。
印刷用モータ17等の交換が行われていなかった場合には、印刷ユニット3および折機5が運転中であるか否かが判断される(ステップS4)。
印刷ユニット3および折機5が運転していない(停止している)場合には、上述のステップS1に戻り同様の制御が繰り返され、印刷(運転)が開始されるまで待機状態となる。
印刷ユニット3および折機5が運転している場合には、複数の印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23の同期合わせが完了しているか否かが判断される(ステップS5)。
同期合わせが完了とは、複数の印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23に対してマスタコントローラ31から出力された各指令値と、複数の印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23の現在値(回転位相)との差の値が、すべて許容範囲に入る状態のことである。
同期合わせは、マスタコントローラ31から複数の印刷用アンプ27および折り曲げ用アンプ29のそれぞれに指令値を出力することにより行われる。印刷用アンプ27および折り曲げ用アンプ29は入力された指令値に基づいて、それぞれ印刷用モータ17の回転位相と折り曲げ用モータ23の回転位相とを制御し、印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23と基準とした印刷用モータ17との回転位相の差が基準位相差内とされる。
指令値は、マスタコントローラ31により生成された基準指令値に、それぞれの印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23に係るオフセット値を加えることにより、各印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23に対する指令値として生成されている。各印刷用モータ17に対するオフセット値は、各印刷用モータ17が駆動する圧胴13および版胴15におけるパス長や、印刷用エンコーダ19のゼロ点に基づいて求められている。折り曲げ用モータ23に対するオフセット値は、折り曲げ部21におけるパス長や、折り曲げ用エンコーダ25のゼロ点に基づいて求められている。
同期合わせが完了していない場合には、上述のステップS1に戻り、同期合わせが完了するまで同様の制御が繰り返される。
同期合わせが完了している場合には、印刷ユニット3および折機5の運転中に、マスタコントローラ31は所定の周期で回転位相差を算出し(算出ステップ:ステップS6)、算出された回転位相差が基準位相差内であるか(より小さいか)否かを判断する(判定ステップ:ステップS7)。
つまり、複数の印刷用エンコーダ19および折り曲げ用エンコーダ25の出力が、所定の周期でマスタコントローラ31に入力され、基準とされた印刷用モータ17と他の印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23との回転位相差が算出される。算出された回転位相差が基準位相差内であるか否かにより、印刷ユニット3内の複数の印刷用モータ17の間の同期や、複数の印刷ユニット3の間の同期や、印刷ユニット3と折機5との間の同期が崩れたか否かが判断される。
算出された回転位相差が基準位相差内である場合には、上述のステップS1に戻り同様の制御が繰り返され、印刷ユニット3および折機5の運転(印刷)が継続される。
算出された回転位相差が基準位相差より大きい場合には、マスタコントローラ31は表示部33に異常表示を行うとともに印刷ユニット3および折機5を停止する(ステップS8)。印刷ユニット3および折機5を停止することで、印刷位置がずれた印刷物の印刷の防止等を図ることができ、実害の発生が回避される。
なお、マスタコントローラ31の取る措置としては、実害の発生が回避される措置であればよく、上述の措置に限られるものではない。
図3は、図1の表示部における表示内容の一例を示す図である。
表示部33には、オペレータの指示に基づき、図3に示すような取得した回転位相差の値や、時間経過に伴う波形35等を示すことができる。
このようにすることで、取得した回転位相差を確認できるため、印刷ユニット3内の複数の印刷用モータ17の間の同期や、複数の印刷ユニット3の間の同期や、印刷ユニット3と折機5との間の同期が崩れる前に予防保全を行ことができる。
上記の構成によれば、印刷ユニット3内の複数の印刷用モータ17の間の回転位相差と基準位相差との比較に基づいて、複数の印刷用モータ17の回転の同期を判断する。そのため、複数の印刷用モータ17の間の同期の判断は、マスタコントローラ31から出力される指令値の異常に影響されず、複数の印刷用モータ17の間における同期崩れを防止することができる。
印刷用モータ17と折り曲げ用モータ23との間の回転位相差と、基準位相差との比較に基づいて、印刷用モータ17と折り曲げ用モータ23との間の回転の同期を判断する。そのため、印刷用モータ17と折り曲げ用モータ23との間の同期の判断はマスタコントローラ31から出力される指令値の異常に影響されず、印刷用モータ17と折り曲げ用モータ23との間における同期崩れを防止することができる。
一の印刷ユニット3内の印刷用モータ17と他の印刷ユニット3内の印刷用モータ17との間の回転位相差と、基準位相差との比較に基づいて、一および他の印刷ユニット3内の印刷用モータ17間の回転の同期を判断する。そのため、一および他の印刷ユニット3内の印刷用モータ17間の同期の判断はマスタコントローラ31から出力される指令値の異常に影響されず、一および他の印刷ユニット3内の印刷用モータ17間における同期崩れを防止することができる。
さらに、指令値の異常に影響されないことから、試し刷りを行うことなく同期の確認をすることができる。
異なるタイミングで複数回算出された複数の印刷用エンコーダ19および折り曲げ用エンコーダ25の検出信号の差(回転位相差)に基づいて基準位相差を決定するため、基準位相差に含まれる誤差が小さくなる。
つまり、複数の印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23が同期制御されていても、制御性能の限界による複数の印刷用モータ17および折り曲げ用モータ23の間の回転位相のばらつきが含まれるため、複数の印刷用エンコーダ19および折り曲げ用エンコーダ25の検出信号の差にも上記ばらつきによる誤差が含まれる。そこで、複数の印刷用エンコーダ19および折り曲げ用エンコーダ25の検出信号の差(回転位相差)を異なるタイミングで複数回算出し、複数の検出信号の差(回転位相差)の平均を基準位相差とすることで、基準位相差に含まれる誤差を小さくすることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図4から図6を参照して説明する。
本実施形態の印刷機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、同期の制御方法に係る構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図4から図6を用いて同期の制御方法に係る構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図4は、本実施形態の印刷機の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態では、本発明の印刷機を既設の輪転印刷機に増設可能な輪転印刷機(以下、印刷機と表記する。)に適用して説明する。
印刷機101には、図4に示すように、印刷用紙にそれぞれ異なる色のインクを用いて印刷する複数の印刷ユニット3と、複数の印刷ユニット3を制御する第1主機盤7と、第1主機盤7を介して複数の印刷ユニット3を制御する主幹盤111と、既設の輪転印刷機(他の印刷機)201の駆動軸(回転軸)203の回転位相を検出する基準エンコーダ(他の位相検出部)113と、が備えられている。
既設の輪転印刷機201には、図4に示すように、印刷用紙に印刷を行う既設印刷ユニット205と、印刷された印刷用紙を折り曲げる既設折機207と、既設主機209の回転駆動力を既設印刷ユニット205および既設折機207に伝達する駆動軸203と、が設けられている。
駆動軸203には基準エンコーダ113が配置され、基準エンコーダ113の検出信号(出力)は主幹盤111のマスタコントローラ131に入力されている。
主幹盤111には、印刷用アンプ27に指令値を出力するマスタコントローラ(同期制御部)131と、複数の印刷ユニット3の同期状況等を表示する表示部33とが設けられている。
マスタコントローラ131には、印刷用エンコーダ19および基準エンコーダ113の検出信号と、表示部33から入力されたオペレータの指示と、が入力されている。マスタコントローラ131からは、印刷用モータ17に対する制御信号である指令値が出力され、表示部33に表示される複数の印刷ユニット3の同期状況等の情報が出力されている。
なお、マスタコントローラ131における指令値の生成や、印刷用モータ17などの同期制御については後述する。
次に、上記の構成からなる印刷機101における同期運転の制御方法について説明する。なお、第1の実施形態と同一の制御方法については、同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
図5は、図4の印刷機における同期運転の制御方法を説明するフローチャートである。
印刷機1の運転が開始されると、図5に示すように、マスタコントローラ131は複数の印刷用モータ17の間の回転位相差が基準位相差として取り込まれているか否かを判断する(ステップS1)。
基準位相差がマスタコントローラ131に取り込まれていない場合には、基準位相差の取り込みが行われる(基準位相差取得ステップ:ステップS12A)。基準位相差の取り込みは、オペレータが表示部33に基準位相差の取り込みの指示を入力することにより開始される。
図6は、図4のマスタコントローラにおける基準位相差の算出方法を説明するグラフである。
マスタコントローラ131は、複数の印刷用モータ17の回転位相が同期している時に、印刷用モータ17の回転速度が異なる2つの基準位相差△θ1および△θ2の取り込みを行う。
基準位相差△θ1は、印刷用モータ17の回転速度がω1の時に取り込まれた基準位相差であり、基準位相差△θ2は、印刷用モータ17の回転速度がω2の時に取り込まれた基準位相差である。
なお、基準位相差の取り込みに係る演算等は、第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
回転速度ω1としては、印刷ユニット17が1時間に6万部の新聞紙を印刷できる回転速度を例示することができ、回転速度ω2としては、印刷ユニット17が1時間に15万部の新聞紙を印刷できる回転速度を例示することができる。
マスタコントローラ131は、取り込んだ2つの基準位相差△θ1および△θ2に基づいて、印刷ユニット17の回転速度ωをパラメータとする基準位相差θ(ω)を求める。図6においては、基準位相差θ(ω)を回転速度ωに対する一次関数として求めた例が示されている。
なお、上述のように、基準位相差を異なる2つの回転速度ω1,ω2において取り込み、回転速度をパラメータとする基準位相差を求めてもよいし、より多くの回転速度において基準位相差を取り込み、回転速度をパラメータとする基準位相差を求めてもよく、特に限定するものではない。
基準位相差がマスタコントローラ131に取り込まれると、マスタコントローラ31は印刷用モータ17、印刷用エンコーダ19および基準エンコーダ113の少なくとも1つが交換されたか否かを判断する(ステップS3)。
印刷用モータ17等の交換が行われていた場合には、上述のステップS12Aと同様に基準位相差の取り込みが行われる(基準位相差取得ステップ:ステップS12B)。
以下の印刷機101における同期運転の制御方法は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
また、本実施形態のマスタコントローラ131における指令値の生成方法が、第1の実施形態における生成方法とことなるため、ここで説明する。
マスタコントローラ131により生成される指令値は、マスタコントローラ131に入力された基準エンコーダ113の検出信号に基づいて生成された基準指令値に、それぞれの印刷用モータ17に係るオフセット値を加えることにより、各印刷用モータ17に対する指令値として生成されている。
基準エンコーダ113の検出信号は、駆動軸203の回転速度変動を含むばらつきを持った信号であるので、マスタコントローラ131は検出信号にスムージング処理などのフィルタ処理を施し、高周波成分を除去した滑らかな信号に変換して基準指令値を生成する。
さらに、基準指令値には、マスタコントローラ131においてスムージング処理を施すのに要した時間を補償する処理が施されている。
このように処理することで、基準指令値生成に要する時間の遅れによる制御性低下を防止することができる。
上記の構成によれば、既設の輪転印刷機201に対して印刷機101を増設して、印刷機101を既設の輪転印刷機201と同期して駆動することができる。
具体的には、基準エンコーダ113の検出信号に基づいて複数の印刷ユニット3を駆動する複数の印刷用モータ17を制御する指令値を生成することで、複数の印刷用モータ17の回転位相が既設の輪転印刷機201に同期させることができる。
基準位相差を印刷用モータ17の回転速度がパラメータである関数とすることで、マスタコントローラ131と印刷用アンプ27との間の通信時間分の遅れ時間を補償した同期の判断を行うことができる。
基準エンコーダ113からマスタコントローラ131までの間の通信時間と、印刷用エンコーダ19からマスタコントローラ131までの間の通信時間とを比較すると、印刷用エンコーダ19からマスタコントローラ131までの間の通信時間は、印刷用アンプ27とマスタコントローラ131との間の通信時間分だけ長く、この通信時間分の遅れ時間が発生する。この遅れ時間が存在すると、印刷用モータ17の回転速度に比例して基準位相差も変化する。
基準位相差を固定値とすると、例えば印刷用モータ17の回転速度が基準位相差を算出した回転速度よりも速い場合や遅い場合に、同期に関して正常な判断ができない恐れがあった。つまり、印刷用モータ17が同期して駆動されている場合でも同期がずれたと判断されたり、逆に印刷用モータ17の同期がずれた場合でも同期して駆動されていると判断されたりする恐れがあった。
そのため、基準位相差を印刷用モータ17の回転速度がパラメータである関数として、印刷用モータ17の回転速度に応じて基準位相差の値を変化させることで、遅れ時間を補償した適切な同期判断を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る印刷装置の構成について説明する模式図である。 図1の印刷機における同期運転の制御方法を説明するフローチャートである。 図1の表示部における表示内容の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の印刷機の構成を説明する模式図である。 図4の印刷機における同期運転の制御方法を説明するフローチャートである。 図4のマスタコントローラにおける基準位相差の算出方法を説明するグラフである。
符号の説明
1,101 印刷機
17 印刷用モータ(モータ)
19 印刷用エンコーダ(位相検出部)
23 折り曲げ用モータ(モータ)
25 折り曲げ用エンコーダ(位相検出部)
27 印刷用アンプ(モータ制御部)
31,131 マスタコントローラ(同期制御部)
33 表示部
201 輪転印刷機(他の印刷機)
203 駆動軸(回転軸)
113 基準エンコーダ(他の位相検出部)

Claims (9)

  1. 印刷ユニット内の複数のモータと、
    該複数のモータをそれぞれ制御する複数のモータ制御部と、
    前記複数のモータの回転位相をそれぞれ検出する複数の位相検出部と、
    前記複数のモータのそれぞれに対する回転位相を制御する指令値を、前記複数のモータ制御部に出力する同期制御部と、
    が設けられ、
    該同期制御部は、前記複数のモータが同期して駆動されている際における前記複数の位相検出部の出力値の差を基準位相差として記憶し、
    所定のタイミングで、前記複数の位相検出部から取得した複数の出力値から位相差を算出し、算出された位相差と前記基準位相差とを比較することを特徴とする印刷機。
  2. 印刷ユニット内のモータと、
    折機内のモータと、
    前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとをそれぞれ制御する複数のモータ制御部と、
    前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとの回転位相をそれぞれ検出する複数の位相検出部と、
    前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとのそれぞれに対する回転位相を制御する指令値を、前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとのモータ制御部に出力する同期制御部と、
    が設けられ、
    前記同期制御部は、前記印刷ユニット内のモータと前記折機内のモータとが同期して駆動されている際に、前記印刷ユニット内のモータの位相を検出する位相検出部の出力値と、前記折機内のモータの位相を検出する位相検出部の出力値との差を基準位相差として記憶し、
    所定のタイミングで、前記それぞれの位相検出部から取得した複数の出力値から位相差を算出し、算出された位相差と前記基準位相差とを比較することを特徴とする印刷機。
  3. 前記印刷ユニットが複数設けられ、
    前記同期制御部は、一の印刷ユニット内のモータと他の印刷ユニット内のモータとが同期して駆動されている際に、前記一の印刷ユニット内のモータの回転位相を検出する位相検出部の出力値と、前記一の印刷ユニット内のモータの回転位相を検出する位相検出部の出力値との差を基準位相差として記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷機。
  4. 前記同期制御部は、複数の前記モータが同期して駆動されている際に、同期駆動されている各モータの回転位相に係る各位相検出部の出力値の差を、異なるタイミングで複数回算出し、
    算出された複数の出力値の差に基づいて前記基準位相差を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷機。
  5. 他の印刷機を駆動する他の回転軸の回転位相を検出する他の位相検出部が設けられ、
    前記同期制御部は、前記他の位相検出部の出力に基づいて前記指令値を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷機。
  6. 前記同期制御部は、前記モータが同期して駆動されている際に、同期駆動されている各モータの回転位相に係る各位相検出部の出力値の差を、前記モータの回転速度を変えて少なくとも2回算出し、
    算出された複数の出力値の差に基づいて、前記基準位相差を前記モータの回転速度をパラメータとする関数として決定することを特徴とする請求項5記載の印刷機。
  7. 前記算出された位相差を表示する表示部が設けられたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の印刷機。
  8. 印刷ユニット内の複数のモータが同期して駆動されている際に、基準となる複数のモータの間における回転位相の差を基準位相差として取得する基準位相差取得ステップと、
    印刷の際に前記複数のモータの回転位相を取得し、取得した回転位相から位相差を算出する算出ステップと、
    該算出された位相差と、前記基準位相差とを比較する判定ステップと、
    を備えることを特徴とする印刷機の制御方法。
  9. 印刷ユニット内のモータと、折機内のモータと、が同期して駆動されている際に、基準となる複数のモータの間における回転位相の差を基準位相差として取得する基準位相差取得ステップと、
    印刷の際に前記印刷ユニット内のモータの回転位相と、前記折機内のモータの回転位相と、を取得し、取得した回転位相から位相差を算出する算出ステップと、
    該算出された位相差と、前記基準位相差とを比較する判定ステップと、
    を備えることを特徴とする印刷機の制御方法。
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