JP2008161473A - 防汚用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】高い吸水能力と使用後の廃棄処理の簡便性とを兼ね備えている防汚用シートを提供する。
【解決手段】表面側となる第1の吸水層10及び裏面側となる第2の吸水層20を水分散性及び生崩壊性を備えたシート材で形成すると共に、前記第1の吸水層と前記第2の吸水層との間に中間吸水層30を更に配備し、当該中間吸水層30を生崩壊性吸水体で形成してある防汚用シート1である。この防汚用シートは、複数の吸水層を備えているので吸水能力が高く、また全ての吸水層が生崩壊性の部材で形成されている。よって、使用時には高い吸水能力で尿等の水性の汚物を吸水でき、また使用後にあっては下水設備などへ流して簡便に廃棄処理できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、尿受けのマット等として好適に採用できる防汚用シートに関する。より詳細には、便器の周囲などに敷設して周部に飛散する尿滴等を吸収させるのに好適な防汚用シートに関するもので、特に使用後の処理にも配慮している使い捨てタイプ(ディスポーザブル・タイプ)の防汚用シートに関する。
防汚用のシートは、従来からトイレ、汚水を扱う工場設備、介護施設などで広く採用されている。最も一般的であるトイレの場合を例にして背景を説明する。トイレの床面は尿滴等の飛散により汚染され易く、また悪臭等の発生源となる。そこで、従来より、清掃の簡便化や悪臭防止、美化促進などのため防汚用シートとして各種トイレ用シートの提案がある。ところで、従来から便器手前の床面に敷設されて排尿時に飛散する尿滴を吸収し、床面の汚染を防止するシート状の尿受けマットなどが種々知られている。例えば家庭のトイレで使用される尿受けマットは通常、布製であり洗濯して繰返して使用される。一般家庭のトイレは使用者が家族に限られており、その使用頻度もそれほど高くない。よって、家庭のトイレに使用する尿受けのマットの場合には、布製のものを洗濯して繰り返し使用することが経済的で、またゴミを出さないので環境保護の点からも好ましいと言える。
上記に対して、ビルや公共施設などのトイレ(以下、施設トイレという)で使用される尿受けマット等の場合には事情が一変する。すなわち、施設トイレの場合には不特定かつ多数の者が使用するので、周辺に飛散する尿滴等の量が格段に多くなり不衛生になり易い。そのため施設トイレのトイレ清掃員は尿受けマットを定期的に交換することが必要になる。
ここで採用する尿受けマットの吸水能力が低い場合には、短時間の間隔で交換作業を行うことが必要であり、更には回収した使用済みの尿受けマットを処理することが必要となる。よって、施設トイレのような厳しい条件下で使用に耐える防汚用シートへの要請は大きくなっている。そして、トイレ清掃員の作業負荷や作業の簡素化、また衛生面確保などの観点から、施設トイレ用の防汚用シートは使い捨てタイプとされる傾向が強くなっている。
例えば、特許文献1は使用後にトイレに流して処分できるトイレ用シートについて開示している。このトイレ用シートは、吸水性の繊維と水溶性の繊維とを混抄した吸水シートと、この吸水シートの一方面上に島状に点在するように形成した耐水性を有する複数の粘着剤、更に吸水シートの他方面上には各々独立するように形成した耐水性を有する印刷模様とを備えたものである。このトイレ用シートは、使用後に水中に投入すると、水溶性の繊維が溶けることによって粘着剤が形成されていない底面位置や印刷模様のない位置において吸水シートが細かく分解する。よって、このトイレ用シートは使用後にトイレに流して処理できるとされている。
また、特許文献2は吸水性紙で構成した小便の雫取りマット、また吸水性層と非吸水性層との2層構成とした小便の雫取りマットについて開示する。これらの尿受けマットも使い捨てタイプであるので清掃や洗濯等の手間を必要としない便利なトイレ用シートとして提案されている。
特許第3692324号公報(特開2003−210359号公報) 特開2002−165729号公報
しかしながら、特許文献1で提案するトイレ用シートは、吸水シートの表裏面それぞれに耐水性の粘着剤及び印刷模様が形成されている。よって、このトイレ用シートは水に不溶である部分を含むので、そのままトイレに流すと詰まりや下水施設への負荷増加などの原因になることが懸念される。すなわち、使用後に水洗トイレの流水により島状の小片に分散させることができるものの、耐水性部分はそのまま残るので下水管や下水処理場で処理できずに堆積する場合が想定される。そして、このような粘着剤等が下水処施設に流れ込むと処理負荷が増加してしまう。
また、特許文献2は、上記のように吸水性層と非吸水性層とを含む2層構成の小便の雫取りマットを提案しているが、使用後には吸水性層を取り外してトイレに流し、非吸水性層は別に処理するようにしている。これでは、取外し作業が必要となるのでトイレ清掃時の作業負荷が増加すると共に、非吸水性層は別に焼却処理等することが必要になってしまう。
さらに、上記特許文献1及び特許文献2では、飛散する尿滴等を吸収させる部材(素材)について十分な検討がなされていない。採用する部材の吸水性能が不十分であると、前述したようにシート交換の間隔が短くなるので、清掃作業の負荷が増加するだけでなく不経済となる。
よって、本発明は上記のような従来の課題を解決するためになされたもので、高い吸水能力と使用後の廃棄処理の簡便性とを兼ね備えている防汚用シートを提供することである。
上記目的は、表面側となる第1の吸水層及び裏面側となる第2の吸水層を水分散性及び生崩壊性を備えたシート材で形成すると共に、前記第1の吸水層と前記第2の吸水層との間に中間吸水層を更に配備し、当該中間吸水層を生崩壊性吸水体で形成してあることを特徴とする防汚用シートによって達成することができる。
本発明の防汚用シートは、複数の吸水層を備えているので吸水能力が高く、また全ての吸水層が生崩壊性の部材で形成されている。よって、使用時には高い吸水能力で尿等の水性の汚物を吸水でき、また使用後にあっては下水設備などへ流して簡便に廃棄処理できる。したがって、吸水性と簡便性とを兼ね備える優れた防汚用シートとして提供できる。
また、前記第2の吸水層の少なくとも一部に、水分散性の粘着層が更に配備してある構造を採用するのがより好ましい。このようにすれば、設定した防汚用シートの位置ズレを防止でき、粘着層が水分散性であり水に溶け易いので容易に廃棄できる。
また、前記第1の吸水層、前記第2の吸水層及び前記中間吸水層の内の少なくとも1層が、接着剤、着色剤、消臭剤及び香料からなる群より選択される物質を含み、当該物質が水分散性及び/又は生崩壊性とするのが好ましい。
また、前記第1の吸水層は前記第2の吸水層よりも水分散時間が長く設定してある構造を採用するのがより好ましい。
また、前記生崩壊性吸水体は架橋アルファ化澱粉を採用するのが好ましい。架橋アルファ化澱粉は製造するのが比較的容易であって、尿等の塩水溶液を純水と同様に吸水する点で優れている。よって、架橋アルファ化澱粉を採用すると、優れた防汚用シートを低コストで提供できる。
また、上記目的は、表面側となる第1の吸水層及び裏面側となる第2の吸水層を水分散性及び生崩壊性を備えたシート材で形成した防汚用シートであって、前記第1の吸水層が前記第2の吸水層よりも水分散時間が長く設定してあることを特徴とする防汚用シートでも達成できる。この場合には、第1の吸水層、第2の吸水層の厚さ等を適宜に変更して吸水能力を調整すればよい。
上記構成の場合、その吸水能力等の差から防汚用シートがカールしてしまうことがある。その際は、各層を積層した後にプレス機などでエンボス加工すると、凹凸状に機械的に加工接合され、カールを防止することができる。
前記シート材は水分散紙で形成してある構造を採用するのが好ましい。このような構造を採用すれば、使用後の防汚用シートを水中で分散状態にして廃棄できる。
本発明によると、高い吸水能力と使用後の廃棄処理の簡便性とを兼ね備えている防汚用シートを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の防汚用シートの一実施形態に係るトイレ用シートについて説明する。図1はトイレ用シート1の構成を拡大して示した側面図である。トイレ用シート1は、表面側(図1においては上側)になる第1の吸水層10と、裏面側になる第2の吸水層20との間に、中間吸水層30を配備してなる積層体として形成されている。第1の吸水層10及び第2の吸水層20は、水分散性及び生崩壊性を備えたシート材で形成されている。本明細書中で水分散性とは、水中に投じたときに、構成要素が下水設備の配管などへ流すことができる程度の大きさにまで短時間で微粒化する性質である。なお、微粒化した要素が更に分子レベルで水中に溶けた状態となっているものも含む。
シート材として紙を採用した場合の水分散性について具体的に説明すると、次の通りである。本発明に用いる吸水層が具備すべき水分散性として、JIS P4501で規定されているトイレットペーパーの基準である「ほぐれやすさ」が100秒以内であることが最低限必要である。JIS P4501に規定される「ほぐれやすさ」は、ほぐれるまでの所要時間が数十秒以下の速分散性を有する紙の測定が困難な場合がある。このため、本発明ではほぐれやすさ50秒以内の速分散性を有する紙については、水分散性を精度良く評価するために、攪拌下の水中に試験片を投じ2つ以上の小片に千切れた時点を目視判定し、千切れるまでの時間(以下、水分散時間という)を計測する方法を用いた。なお、該方法の具体的手順は実施例において後述する。
シート材として紙を採用した場合の水分散性の好ましい範囲は、上記水分散時間で30秒以内、更に好ましくは10秒以内である。また、生崩壊性とは、活性汚泥や土壌及び水中等で微生物により、少なくともその一部が生分解作用を受ける性質である。
トイレ用シート1の好適な構造例は、例えば水分散性及び生崩壊性を備えたシート材として水分散紙を上下に配置し、その間に澱粉系の吸水高分子などを挟んで中間吸水層とする構造がある。この構造については、後述する。なお、図1で例示している積層構造は、特にプレス機械に掛けて上下から加圧することでエンボス処理(凹凸処理)を施して一体化させたものである。また、図1は、より好ましい形態として、第2の吸水層20の下面に、床面への固定を確実にするため水分散性の粘着層2を更に設けた場合を示している。
図1で示しているトイレ用シート1の基材、すなわち第1の吸水層10、第2の吸水層20及び中間吸水層30は吸水性を備えている。特に、中間吸水層30は高い保水性を備えた部材を採用することができる。よって、このトイレ用シート1は、従来において尿受けマットなどに採用されていたトイレ用シートとは異なり、十分な吸水能力を有する。
更に、トイレ用シート1は吸水層の全てが生崩壊性の部材で形成してある。よって、トイレ用シート1は使用後に水洗トイレ或いは掃除用モップ等を洗う汚物用シンクに投入し、水中で分散させて溶かした状態とすることができる。その後には下水管へ流すことができるので、下流の下水処理設備の活性汚泥などで生崩壊することができる。このようにトイレ用シート1は、従来のトイレ用シートとは異なり、高い吸水能力と使用後の廃棄処理の簡便性とを兼ね備えている。しかも、環境保護についても配慮している。このような優れた機能を実現している、本発明に係るトイレ用シートの各部構成を以下で順次に説明する。
第1の吸水層10及び第2の吸水層20は、水分散紙で形成することが好ましい。ここでの水分散紙は、生崩壊性の製紙用繊維を原料とする坪量10g/m2〜200g/m2の紙または不織布である。水分散紙は、吸水性を有し、その一方で冷水、温水、海水などの水中で短時間に分散する性質を有しているものである。水分散性の範囲は、JIS P4501の「ほぐれやすさ」が100秒以内であることが必要である。より好ましくは実施例記載の水分散性測定方法による水分散時間が30秒以内、更に好ましくは10秒以内である。なお、水分散紙の中には、生崩壊性製紙用繊維として、水溶性の繊維状カルボキシアルキルセルロース塩や水溶性ポリビニルアルコール繊維を配合し、紙の構成成分の一部又は全部が水に溶解する水溶紙も含まれる。
図1の第1の吸水層10及び第2の吸水層20を水分散紙で形成すると、尿滴などを水分として吸収できる。そして、使用後の廃棄にあたっては、水洗トイレや汚物用シンクなどに投入して廃棄処理できる。投入された水分散紙は、水中でより容易に小片となって千切れ、繊維が分散する状態となる。最終的には、水中に繊維が分散した懸濁液の状態となる。そして、分散した繊維は生崩壊性であるので下水管に流したり、川へ放流すことができる。なお、本実施例のトイレ用シートに採用する水分散紙は、吸水性及び生崩壊性を備えるものである限り特に制限されるものではない。また、水分散紙の坪量は10g/m2より低いと強度低下や中間吸水層を形成する生崩壊性吸水体の抜け落ち等の問題が起こり易くなる。また、坪量が200g/m2より高くなると硬くなり、積層加工が困難となる。よって、トイレ用シート1に採用する水分散紙の坪量は、上記のように10g/m2〜200g/m2とするのが好ましい。
上記水分散紙は以下のような素材で形成されており、従来の一般的な紙と同様に生崩壊性を備えている。水分散紙は、例えば繊維状カルボキシアルキルセルロース塩を主要成分として含有するもので、他に生崩壊性製紙用水分散性繊維を配合したものでもよい。ここで繊維状カルボキシアルキルセルロース塩とは、天然セルロース繊維、再生セルロース繊維、精製セルロース繊維を公知の方法でカルボキシアルキル化したものである。カルボキシアルキル化したものの具体例として、繊維状カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、繊維状カルボキシエチルセルロースナトリウム塩等を挙げることができる。
なお、上記繊維状カルボキシアルキルセルロース塩のカルボキシアルキル基の置換度は好ましくは0.1〜1.0であり、より好ましくは0.4〜0.6である。置換度が0.1に満たない場合は、水に対する膨潤性や水分散性が低く、水分散性、溶解性が不十分となる。また、置換度が1.0を越える場合、水により過度に膨潤し易くなり、水分散紙の抄造が困難となる。水分散紙の繊維状カルボキシアルキルセルロース塩配合率は5〜100重量%、好ましくは20〜60重量%である。繊維状カルボキシアルキルセルロース塩配合率が5重量%に満たない場合は、水膨潤性ないし水分散性が不十分となり好ましくない。
また、前述した生崩壊性製紙用水分散性繊維としては、例えば針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、非木材パルプ等の天然繊維を挙げることができる。さらに、平均繊維長20mm以下のビスコースレーヨン等の再生セルロース繊維、平均繊維長20mm以下のリオセル等の精製セルロース繊維、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等の生分解性熱可塑性樹脂を原料とする平均繊維長20mm以下の短繊維なども、ここで水分散性繊維に含めることができる。
なお、生崩壊性製紙用水分散性繊維としては、水分散紙の水分散性や生崩壊性を損なわない範囲で適量を選定して配合することで、非生分解性合成繊維を配合することもできる。
なお、本発明で採用する水分散紙は繊維状カルボキシアルキルセルロース塩を必須成分とする単層構造として形成してもよいし、繊維状カルボキシアルキルセルロース塩配合率の異なる2層以上の多層抄合せ紙として形成してもよい。すなわち、第1の吸水層10或いは第2の吸水層20のいずれ一方、或いは両方を多層で形成してもよい。
そして、例えば第1の吸水層10を多層構造とする場合、尿が滴下する表側に繊維状カルボキシアルキルセルロース塩の配合が少なく緻密で平滑性の高い層を配する。これとは逆に、中間吸水層30に接触する側については繊維状カルボキシアルキルセルロース塩の配合率が多く低密度で吸液性の高い層を配する。このように調整すると、尿と接触した場合に尿滴下面のゲル化による汚れや表面の崩れを低減できる望ましい第1の吸水層10を形成できる。
また、水分散紙を多層抄合せ構造とした場合、各層の坪量は5〜100g/m2、好ましくは10〜100g/m2の範囲とするのが好ましい。そして、繊維状カルボキシセルロースを5重量%以上、より好ましくは30重量%以上含有する層が基紙の全坪量に対して50重量%以上となるように設計することが望ましい。
これら繊維に叩解処理を適宜に実施して水分散紙用の紙料を調製し、長網、短網、円網等の通常の抄紙装置を用いて湿式抄紙される。なお、平均繊維長が20mmを越える繊維を用いると、水洗トイレや汚物用シンクにおける分散性が劣り、放流時に配管の詰まりを生じる可能性が高くなるので好ましくない。また、水分散紙には、水分散性や生崩壊性を損なわない範囲で、サイズ性や耐湿強度を高めるための薬剤の付与や着色剤を添加してもよい。ここでの着色剤などは、水分散性及び/又は生崩壊性のものを選択するのが好ましい。
表面側となる第1の吸水層10及び裏側となる第2の吸水層20は、水分散紙で形成してあるので水分散性及び生崩壊性を備えている。図1のトイレ用シート1は、全吸水層が水分散性及び生崩壊性を備えている。第1の吸水層10と第2の吸水層20との間に配備される中間吸水層30について以下で説明する。
中間吸水層30は、生崩壊性吸水体で形成されている。この生崩壊性吸水体は、尿などの塩分を含む水溶液を吸収し、保持する機能を備えると共に、前述した生崩壊性を有している物質である。よって、生崩壊性吸水体は活性汚泥処理等で生崩壊されるので、浄化槽や下水処理場に堆積するなどの弊害をもたらさない。
上記生崩壊性吸水体としては、澱粉にアクリル酸金属塩をグラフト重合したものなどが挙げられ、例えばポリ-γ-グルタミン酸系架橋体、ポリアスパラギン系架橋体、カルボキシアルキルセルロースアルカリ金属塩架橋体、架橋α化澱粉等の生分解性吸収体のほか、イソブチレン・マレイン酸共重合体、アクリル酸を共重合性架橋剤と共に重合した架橋樹脂、メタクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体の加水分解物などの非生分解性吸水体を生崩壊性を損なわない範囲で上記生分解性吸水体に配合したような生崩壊性吸水体などを採用することができる。これらの生崩壊性吸水体は、粉体、フレーク、繊維状等、その形態を問わず使用することができる。これらの生崩壊性吸水体のうちでは、特に架橋α(アルファ)化澱粉を好適に採用できる。架橋α化澱粉は、尿等の塩溶液に対する吸水量と純水に対する吸水量の差が小さいので、尿を水と同様に吸水する。また、架橋α化澱粉は、水中で過度に膨潤或いはゲル化して固まるようなことがないので、水洗トイレ等の水中に廃棄して流すことができる。更に、架橋α化澱粉は安価である点からも、本発明に係る生崩壊性吸水体として好適に採用できる。
上記架橋α化澱粉は、架橋澱粉を糊化した後直ちに乾燥するか、澱粉を架橋剤の存在下で糊化後直ちに乾燥する等の公知の方法で製造できる。架橋α化澱粉のゲルの吸水能力を示す吸水量は、過剰水を重力落下させた後にゲルが保持している水の量を架橋α化澱粉絶乾重量で除した倍率で表示される。本実施例のトイレ用シートには吸水量8倍以上のものを好適に採用できる。吸水量が20倍を越えるとゲル強度が弱くなり、ゲル表面にべたつき、ぬめりなどが発生して好ましくない。
なお、一般的に高い吸水性を備える吸水性樹脂として、澱粉にアクリル酸金属塩をグラフト重合したもの、イソブチレン・マレイン酸共重合体、アクリル酸を共重合性架橋剤と共に重合した架橋樹脂、メタクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体の加水分解物などがある。しかし、これらの樹脂は生分解性を有さないので、活性汚泥処理等で分解処理できず浄化槽や下水処理場に堆積してしまう。すなわち、これらの吸水性樹脂のみをトイレ用シート1の中間吸水層30として採用するのは好ましくない。
以上、トイレ用シート1を構成する各層について詳述した。さらに、図1で示している積層構造体を製造する方法を簡単に説明する。2枚の水分散紙の間に架橋α化澱粉などの生崩壊性吸水体を配置しプレス機などでエンボス加工すると、一体化した積層状のトイレ用シート1を製造できる。各層はエンボスパターンの凹凸により機械的に加圧接合される。エンボス加工前に各層の接合面を、水または水蒸気で吸湿・ゲル化させ、しかる後にエンボス加工するのがより好ましい。このようにすることで、接合力を補強し、中間吸水層を構成する生崩壊性吸水体の脱落を防ぐことができる。
また、エンボス加工前に各層の接合面に水分散性の接着剤の溶液を噴霧または塗布したり、生崩壊性吸水体に熱融着性の水分散性接着剤の粉末を混合した後、加熱下でエンボス加工を行ってもよい。この場合には、各層の接合力を水分散性接着剤で強化することができる。水分散性接着剤としては、澱粉類、カルボキシアルキルセルロース塩、メチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム等の多糖類、冷水可溶性ポリビニルアルコール等の水溶性と生分解性とを兼備した水溶性高分子および、該水溶性高分子とポリ酢酸ビニル等の合成高分子水性エマルジョン混合物などを挙げることができる。また、熱融着性の水分散性接着剤としてポリビニルアルコールなどを挙げることができる。なお、各層の接合に水分散性接着剤を用いる場合は、エンボスパターンの凹凸が小さくてもよく、凹凸の無いプレーンロールを用いて加圧接合してもよい。
図1で表側の吸水層10として配置する水分散紙と裏側の吸水層10として配置する水分散紙は、水分散性が同一のものを用いてもよいし、水分散性が異なるものを用いてもよい。吸水層10として配置される表面側の水分散紙は、尿滴などと接するので、裏側の吸水層20と比較して膨潤・ゲル化し難く設計しておくのが望ましい。すなわち、吸水層10用に用いる水分散紙は、水分散時間がやや長い(水分散速度が相対的に遅い)ものを用いることで、表面の細裂を抑制して美観を維持できる。これに対して、吸水層20側に採用する水分散紙は、使用後に水洗トイレ等の水流で容易に分散溶解するように水分散時間の短いものを使用するのが好ましい。
そして、図1で示すトイレ用シート1はより好ましい形態例として、第2の吸水層20の下面に粘着層2が形成してある。このように粘着層2を備えていると、トイレ用シート1を設置した後の位置ずれを防止できる。粘着層2は、水分散性(水溶性)又は水再分散性(水再溶解性)を有する粘着剤で形成するのが望ましい。このような粘着剤として、水溶性のアクリル系粘着剤を好適に用いることができる。水溶性アクリル系粘着剤としては、例えば(メタ)アクリル酸などのカルボキシル基を有するビニル系モノマーと塩基性モノマーと水酸基含有モノマーと場合により用いられる共重合可能な他のモノマーとの共重合体に架橋剤を配合したものなどを挙げることができる。また、水分散性アクリル系粘着剤の例としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとカルボキシル基を有するビニル系モノマーとアルコキシ基を有するビニル系モノマーと場合により用いられる共重合可能な他のモノマーとの共重合体に架橋剤を配合したものなどを挙げることができる。なお、これらの共重合体においては、そのカルボキシル基は、必要に応じて一部又は全部がアルカリ金属塩、アミン塩、アルカノールアミンなどの塩型であってもよい
上記粘着層2は、3層の積層体となるトイレ用シート1を形成した後に吸水層20の下面に粘着剤を直接に塗布して形成してもよい。また、剥離シート上に粘着剤を塗布して粘着層を準備した後、これを積層体となるトイレ用シート1の吸水層20の貼着し、該粘着層を転写してもよい。この場合、剥離シートは、所望により剥がすことなく、そのまま付着させておいて使用時に剥離するようにするのが好ましい。
上記剥離シートは使用時に剥離し、分別回収して廃棄するもので、例えばグラシン紙、コート紙、キャストコート紙などの紙基材、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗布したものなどを挙げることができる。
図2は、前述した構成のトイレ用シート1を適宜の大きさに成形して、尿受けマットMTとした場合の一実施形態例を示した図であり、(A)は尿受けマットMTの平面図(表面MFの図)であり、(B)は底面図(裏面MBの図)である。表面MFは使用の際に上面側となるもので「ONE MORE STEP」などのキャッチフレーズや店舗の宣伝等の文字図柄を印刷してもよい。裏面MBは、使用の際にトイレの床面と接触する面となるもので滑り止め用として前記粘着層2を全面あるいは部分的に配備しておくのが好ましい。なお、一般に便器には張り出し部分があり、尿滴を受ける構造となっている。よって、図3で示すように、便器の張り出し部分と対応する切欠部分3を尿受けマットMTに設けておくのがより好ましく、これによって周辺に飛散する尿滴をより確実に受けることができる。
尿受けマットMTは、トイレ用シート1で形成されているので水分散性及び生崩壊性を備えている。尿受けマットMTには、上記のようにキャッチフレーズ等の文字図柄を印刷してもよいが、使用する印刷インキについても水分散性及び/又は生崩壊性を備えてトイレ用シート1の特性を損なわないものを採用するのが好ましい。
さらに、尿受けマットMTには適宜に、消臭剤を添加してもよい。消臭剤は公知のものの中から、アンモニア、アミン等の塩基系の悪臭に対する消臭能力が高く、かつpHが5.0以上のものを適宜選定して用いることができる。pHが5.0より低いと、水分散紙の繊維状カルボキシメチルセルロース塩がカルボキシメチルセルロース酸に変化して水分散性が低下するので好ましくない。
消臭剤の添加は、水分散紙への内添または塗工、生崩壊性吸水体への混合、積層加工時に散布する水や水分散性接着剤溶液への添加、印刷インキへの配合等の各種方法を用いることができる。消臭剤についても、トイレ用シート1の特性を損なわない水分散性及び/又は生崩壊性を備えたものを採用するのが好ましい。また、尿受けマットMTには香料を添加してもよく、この場合も水分散性及び/又は生崩壊性を備えたものを採用するのが好ましい。
図4は尿受けマットMTの使用状態の一例を示した斜視図である。尿受けマットMTは男子用小便器5の前部の床面6に粘着層を下方にして敷設けられる。特に、この尿受けマットMTは切欠部3と粘着層によって床面6に対して確実に貼り付けられ、その敷設位置が確実に保持される。従って、尿受けマットMTが使用時において小便器5に対して不用意に移動したり、めくれたりすることはない。
以下、さらにトイレ用シートを尿受けマットとした場合の実施例を具体的に説明する。なお、例中の部数および%は特にことわらない限り、それぞれ質量部および質量%を示す。実施例において水分散性、吸水量、人工尿吸収量、生崩壊性、消臭性などの評価は、次のように行った。
〔水分散性〕
温度23℃、湿度50%RHの雰囲気で24時間以上調和させた試料から3cm角の尿受けマットの試験片5枚を作製した。次に300mlビーカーに脱イオン水300mlを入れてスターラ(撹拌装置)で650rpmに攪拌しながら上記試験片1枚を投入した。試験片が2つ以上に千切れる時間をストップウォッチで求め、5回の測定の平均値を水分散時間とした。水分散時間が短いほど水分散性は優れており、水分散時間10秒以内を水分散性優秀(下記表1に記号◎で表記)、10秒を越え30秒以内のものを水分散性良好(表1に記号○で表記)、水分散時間30秒を越えるものを難溶(記号×)と評価した。
〔吸水量〕
尿受けマットから切出し、10×10cmの試験体とした。縦15cm×横15cm×厚さ1cmの100メッシュ金網籠に試験体を入れ、籠ごと脱イオン水1000ml中に浸漬し、5分間放置した。5分後に水中から籠を引き上げ、過剰水を拭った後重量を測定した。吸水量は次式により算出した。
吸水量(g/g)=(吸水後の試験体質量−吸水前の試験体質量)÷吸水前の試験体質量
〔人工尿吸収量〕
人工尿として0.9%食塩水を選定し、脱イオン水の替わりに0.9%食塩水1000mlを用いた以外は、吸水量と同様にして測定した。
〔生崩壊性〕
トイレ用シート1から尿受けマットを作製し、活性汚泥5リットル中に埋設した。4週間後に観察を行い、シートやゲルの形態が崩壊して回収困難なものを生崩壊性良好と判定して○印で示し、シート形態の断片や吸水ゲルが回収できたものを生崩壊性不良と判断して×印で表記した。
〔消臭性〕
15×15cmの尿受けマットを容量1リットルの三角フラスコに入れ、アンモニアガスを濃度150ppmとなるように注入して密閉した。30分間放置後に三角フラスコ内のヘッドスペースガス濃度を北川式ガス検知管を用いて測定し、次式により消臭率を求めた。消臭率70%以上を消臭性良好と判定して○印で示し、消臭率70%未満を消臭性不良と判断して×印で表記した。
消臭率(%)=(初濃度−30分後の濃度)÷初濃度
繊維状カルボキシメチルセルロースナトリウム塩20質量%と針葉樹晒しクラフトパルプ80質量%からなる坪量60g/m2の白色の水分散紙Aを第2の吸水層20用として準備した。一方、繊維状カルボキシメチルセルロースナトリウム塩20質量%と針葉樹晒しクラフトパルプ80質量%からなる坪量60g/m2の水分散紙に淡緑色染料(日本化薬(株)製品)3質量%、ポリフェノール系消臭剤(リリース科学工業(株)製品)5質量%、イソプロピルアルコール40質量%、水52質量%からなる染色液を含浸塗工して淡緑色に着色した水分散紙Bを第1の吸水層10用として作製した。
次いで、水分散紙Aの含水率が約40%となるように水ミストおよび水蒸気で加湿し、この水分散紙Aの上に生崩壊性澱粉系吸水体(日澱化学(株)製)を120g/m2散布した後、淡緑色に着色した水分散紙Bを乗せ、加圧した1対のエンボスロールの間を通して積層一体化し、A4判に裁断して積層体シート(トイレ用シート)を作製した。
次に上記トイレ用シートを所定の寸法に裁断し、表面の第1の吸水層上に「ONE MORE STEP」の文字をグラビア印刷し、裏面となる第2の吸水層側の表面の4隅に床面固定用の剥離紙付き水分散性両面粘着テープを貼合して実施例の尿受けマットを作製した。
尿受けマットの水分散性、吸水量、人工尿吸収量、生崩壊性、消臭性を測定して下記1表に示した。
裏側の水分散紙Aに繊維状カルボキシメチルセルロースナトリウム塩40質量%と針葉樹晒しクラフトパルプ60質量%からなる坪量60g/m2で水分散時間の短い白色水分散紙を用いたこと以外は実施例1と同様にして尿受けマットを作製し、水分散性、吸水量、人工尿吸収量、生崩壊性、消臭性を測定して表1に示した。
(比較例)
吸水体に生崩壊性の無いアクリル系高吸水性樹脂((株)日本触媒製)を用いたこと以外は実施例2と同様にして尿受けマットを作製し、水分散性、吸水量、人工尿吸収量、生崩壊性、消臭性を測定して表1に示した。
実施例1、2の尿受けマットは、人工尿に対して十分な吸収能力を有していた。また、水洗トイレの水流で過度にゲル化することもなく容易に分散して、放流可能であった。そして、活性汚泥中での4週間の処理により形態が崩壊し、良好な生崩壊性を有していた。よって、水分散処理により下水道に流せる使い捨て尿受けマットとして好適に利用できる。
一方、比較例によるアクリル系高吸水性樹脂を用いた尿受けマットは、人工尿吸収量や単体での水分散性は有するものの、シートとして水洗トイレ内に投入すると高吸水性樹脂が水を吸収して過度にゲル化し、トイレ内部の水の粘度が高まり、フラッシュ水における放流が困難であった。更に、活性汚泥中で4週間処理してもゲルが崩壊せずに残り、生分解が困難であることが判明した。このことから、水分散処理により下水道に流せる使い捨て尿受けマットとして使用できないことが明らかである。
Figure 2008161473
更に他の積層形態となるトイレ用シートについて説明する。このトイレ用シートも尿受けマットとして好適である。図5は、他の形態例に係るトイレ用シート11の構成を拡大して示した側面図である。図1に示した構成と同じ部位には、同じ符号を付すことで重複する説明を省略する。
図5に示すように、このトイレ用シート11は第1の吸水層10と第2の吸水層20とによる2層構成である。前述したトイレ用シート1の構成から中間吸水層30を除いた形態となる。具体的には、トイレ用シート1の場合と同様に、吸水層10、20として水分散紙を用い形成するのが好ましい。そして、表側の水分散紙は尿滴などと接するので、水分散速度が相対的に遅いものを用いるのが好ましい。すなわち、表側の水分散紙は裏側の水分散紙と比較して水分散時間を長く設定する。これにより表面の細裂を抑制して美観を維持できる。また、裏側の水分散紙は下側で尿受けの補助として機能し、使用後に水洗トイレ等の水流で容易に分散溶解するように水分散時間の短いものを使用するのが好ましい。
図5で示すトイレ用シート11は、前述のトイレ用シート1と比較すると中間吸水層30を備えてはいないが、吸水層10、20自身の厚み等を適宜に調整することで吸水能力を所望レベルとすればよい。このトイレ用シート11は、実質的に水分散紙だけで形成することができるので、構造簡易で廃棄が容易であるトイレ用シートとして提供できる。
以上で説明したトイレ用シート1、11は、複数の吸水層を備えるので吸水能力が高い。そして、全ての吸水層が生崩壊性の素材で形成されているので水洗トイレや清掃モップを洗浄する汚物用シンクに投入して、全体を水中に分散させて下水に放流できる。よって、トイレ清掃作業を簡素化でき、廃棄処理を簡便に行えるトイレ用シートとして提供できる。
また、トイレ用シート11は、上記構成により、その吸水能力等の差からトイレ用シート11がカールしてしまうことがあるが、各層を積層した後にプレス機によるエンボス加工を施してあるので、シートが凹凸状に機械的に加工接合され、カールを抑制することができた。
上述した実施例は、トイレ用シートを男子用小便器の尿受けマットとする場合を具体例として示したが、使用形態はこれに限るものではない。一般的な座席型の洋便器、また、和便器の周辺に敷設するトイレ用シートとして採用してもよい。また、使用環境の厳しい施設トイレに適用できるトイレ用シートとして説明したが、家庭用のトイレ用シートに適用してもよいことは言うまでもない。さらに、防汚用シートの一形態としてトイレ用シートを例示したものであるが、水状の汚物を吸収することに要求がある種々の設備や施設に本発明の防汚用シートを適用できる。その一例としては、介護用、洗面用、工場処理用、調理場用、医療用などの用途が考えられる。
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
防汚用シートの一実施形態に係るトイレ用シートの構成を拡大して示した側面図である。 トイレ用シートを適宜の大きさに成形して、尿受けマットとした場合の一形態例を示した図であり、(A)は尿受けマットの平面図、(B)は底面図である。 切欠部分を設けた形態の尿受けマットを例示した図である。 尿受けマットの使用状態の一例を示した斜視図である。 他の形態例に係るトイレ用シートの構成を拡大して示した側面図である。
符号の説明
1、11 トイレ用シート(防汚用シート)
2 粘着層
3 切欠部
5 小便器
10 第1の吸水層
20 第2の吸水層
30 中間吸水層
MT 尿受けマット

Claims (7)

  1. 表面側となる第1の吸水層及び裏面側となる第2の吸水層を水分散性及び生崩壊性を備えたシート材で形成すると共に、
    前記第1の吸水層と前記第2の吸水層との間に中間吸水層を更に配備し、当該中間吸水層を生崩壊性吸水体で形成してある、ことを特徴とする防汚用シート。
  2. 前記第2の吸水層の少なくとも一部に、水分散性の粘着層が更に配備してある、ことを特徴とする請求項1に記載の防汚用シート。
  3. 前記第1の吸水層、前記第2の吸水層及び前記中間吸水層の内の少なくとも1層が、接着剤、着色剤、消臭剤及び香料からなる群より選択される物質を含み、当該物質が水分散性及び/又は生崩壊性である、ことを特徴とする請求項1に記載の防汚用シート。
  4. 前記第1の吸水層は前記第2の吸水層よりも水分散時間が長く設定してある、ことを特徴とする請求項1に記載の防汚用シート。
  5. 前記生崩壊性吸水体は架橋アルファ化澱粉を含む、ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の防汚用シート。
  6. 表面側となる第1の吸水層及び裏面側となる第2の吸水層を水分散性及び生崩壊性を備えたシート材で形成した防汚用シートであって、
    前記第1の吸水層が前記第2の吸水層よりも水分散時間が長く設定してある、ことを特徴とする防汚用シート。
  7. 前記シート材は水分散紙で形成してある、ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の防汚用シート。
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