JP2008159826A - Solid electrolytic capacitor - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、固体電解コンデンサに関し、特に、固体電解コンデンサを作製するときの歩留を向上な可能な固体電解コンデンサに関するものである。 The present invention relates to a solid electrolytic capacitor, and more particularly to a solid electrolytic capacitor capable of improving yield when producing a solid electrolytic capacitor.
電子機器のデジタル化に伴い、電子機器に使用されるコンデンサにも、小型、大容量で高周波領域における等価直列抵抗が低いコンデンサが求められるようになっている。 With the digitization of electronic devices, capacitors used in electronic devices are also required to be small, large capacity, and low in equivalent series resistance in the high frequency region.
このような小型、大容量で低い等価直列抵抗を有するコンデンサとして、二酸化マンガンおよび7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン錯塩等の電子伝導性固体を陰極材として用いた固体電解コンデンサがある。 As such a small capacitor having a large capacity and low equivalent series resistance, a solid electrolytic capacitor using an electron conductive solid such as manganese dioxide and 7,7,8,8-tetracyanoquinodimethane complex salt as a cathode material is known. is there.
また、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリンおよびポリフラン等の導電性高分子を陰極材として用いた固体電解コンデンサもある。 There is also a solid electrolytic capacitor using a conductive polymer such as polythiophene, polypyrrole, polyaniline and polyfuran as a cathode material.
そして、従来、固体電解コンデンサとして、タンタル等の弁作用金属からなる陽極体に植立される陽極リード部材の断面形状を扁平形状にした固体電解コンデンサが知られている(特許文献1)。 Conventionally, as a solid electrolytic capacitor, a solid electrolytic capacitor is known in which the cross-sectional shape of an anode lead member planted on an anode body made of a valve metal such as tantalum is flat (Patent Document 1).
図15は、従来の固体電解コンデンサの陽極体および陽極リード部材を示す斜視図である。図15を参照して、従来の固体電解コンデンサは、陽極体100と、陽極リード部材110とを備える。陽極リード部材110は、一部が陽極体100に埋設されるように陽極体100の1つの端面に植立される。そして、陽極リード部材110は、幅Aおよび厚さBを有する扁平型の断面形状からなり、幅Aは、厚さBよりも大きい寸法を有する。
しかし、従来の固体電解コンデンサにおいては、端面における陽極リード部材の配置位置によって固体電解コンデンサの歩留が低下するという問題がある。 However, the conventional solid electrolytic capacitor has a problem that the yield of the solid electrolytic capacitor is lowered depending on the arrangement position of the anode lead member on the end face.
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、固体電解コンデンサを作製するときの歩留を安定して向上可能な固体電解コンデンサを提供することである。 Therefore, the present invention has been made to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a solid electrolytic capacitor capable of stably improving the yield when producing the solid electrolytic capacitor.
この発明によれば、固体電解コンデンサは、陽極体と、誘電体皮膜と、固体電解質層と、陰極引出層と、陽極リード部材とを備える。陽極体は、弁作用金属の焼結体からなる。誘電体皮膜は、陽極体に接して形成される。固体電解質層は、誘電体皮膜に接して形成される。陰極引出層は、固体電解質層に接して形成される。陽極リード部材は、陽極体の一端面に植立され、一部が陽極体に埋設される。そして、陽極リード部材は、対向する2つの直線と2つの直線を連結する曲線とからなる断面形状を一端面において有し、一端面の外周縁との間の距離が固体電解コンデンサを作製するときの歩留を決定する歩留寸法に設定された内周領域に植立されている。 According to the present invention, the solid electrolytic capacitor includes an anode body, a dielectric film, a solid electrolyte layer, a cathode lead layer, and an anode lead member. The anode body is made of a sintered body of valve action metal. The dielectric film is formed in contact with the anode body. The solid electrolyte layer is formed in contact with the dielectric film. The cathode lead layer is formed in contact with the solid electrolyte layer. The anode lead member is planted on one end face of the anode body, and a part thereof is embedded in the anode body. The anode lead member has a cross-sectional shape formed by two opposing straight lines and a curve connecting the two straight lines at one end surface, and the distance between the outer peripheral edge of the one end surface produces a solid electrolytic capacitor It is planted in the inner periphery area set to the yield dimension which determines the yield of the.
好ましくは、一端面は、長辺と短辺とからなる四角形の形状を有し、陽極リード部材は、2つの直線が一端面の長辺に略平行になるように内周領域に植立されている。 Preferably, the one end surface has a quadrangular shape having a long side and a short side, and the anode lead member is planted in the inner peripheral region so that two straight lines are substantially parallel to the long side of the one end surface. ing.
好ましくは、2つの直線の間隔をcとし、歩留寸法をfとし、短辺の長さをTとしたとき、c≦T−2fが成立する。 Preferably, c ≦ T−2f holds when the interval between two straight lines is c, the yield dimension is f, and the length of the short side is T.
好ましくは、cは、T−2fに略等しい。 Preferably c is approximately equal to T-2f.
好ましくは、T−2fよりも大きい直径を有する円形の面積をSとしたとき、陽極リード部材は、一端面において面積Sに略等しい断面積を有する。 Preferably, when a circular area having a diameter larger than T-2f is S, the anode lead member has a cross-sectional area substantially equal to the area S at one end face.
好ましくは、陽極リード部材は、対向する2つの曲線によって2つの直線を連結した断面形状を有する。 Preferably, the anode lead member has a cross-sectional shape in which two straight lines are connected by two opposing curves.
好ましくは、2つの曲線は、一端面の外周に向かって凸になっている形状からなる。 Preferably, the two curves have a shape that is convex toward the outer periphery of the one end surface.
好ましくは、陽極体は、ニオブを含む。 Preferably, the anode body includes niobium.
好ましくは、陽極リード部材は、ニオブまたはタンタルからなる。 Preferably, the anode lead member is made of niobium or tantalum.
この発明による固体電解コンデンサは、対向する2つの直線と2つの直線を連結する曲線とからなる断面形状を有する陽極リード部材を、固体電解コンデンサを作製するときの歩留を決定する歩留寸法を考慮して決定された内周領域内に植立した構造を有する。その結果、固体電解コンデンサを作製したときの歩留が一定以上になる。 In the solid electrolytic capacitor according to the present invention, an anode lead member having a cross-sectional shape composed of two opposing straight lines and a curve connecting the two straight lines has a yield dimension that determines the yield when the solid electrolytic capacitor is manufactured. It has a structure planted in the inner peripheral area determined in consideration. As a result, the yield when the solid electrolytic capacitor is manufactured becomes a certain level or more.
したがって、この発明によれば、固体電解コンデンサの歩留を安定して向上できる。 Therefore, according to the present invention, the yield of the solid electrolytic capacitor can be stably improved.
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。 Embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the drawings, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals and description thereof will not be repeated.
図1は、この発明の実施の形態による固体電解コンデンサの構成を示す断面図である。図1を参照して、固体電解コンデンサ10は、陽極体1と、陽極リード部材2と、誘電体酸化皮膜3と、導電性高分子層4と、陰極引出層5と、導電性接着剤6と、陰極端子7と、陽極端子8と、樹脂9とを備える。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of a solid electrolytic capacitor according to an embodiment of the present invention. Referring to FIG. 1, solid
陽極体1は、ニオブからなる。陽極リード部材2は、一方端が陽極体1に接続され、他方端が陽極端子8に接続される。そして、陽極リード部材2は、ニオブからなる。誘電体酸化皮膜3は、五酸化ニオブ(Nb2O5)からなり、陽極体1の全表面および陽極リード部材2の一部の表面に形成される。
The
導電性高分子層4は、ポリピロールからなる高分子化合物によって構成され、誘電体酸化皮膜3を覆うように形成される。この場合、陽極リード部材2に接して形成された一部の誘電体酸化皮膜3は、導電性高分子層4から露出する。陰極引出層5は、陽極リード部材2が形成された側を除いて導電性高分子層4を覆う。
The
導電性接着剤6は、陰極引出層5上に形成され、陰極端子7を陰極引出層5に接続する。陰極端子7は、一方端が導電性接着剤6上に形成され、他方端が樹脂9に接して形成される。陽極端子8は、一方端が陽極リード部材2に接続され、他方端が樹脂9に接して形成される。樹脂9は、陰極端子7および陽極端子8の一部を除いて、陽極体1、陽極リード部材2、誘電体酸化皮膜3、導電性高分子層4、陰極引出層5、導電性接着剤6、陰極端子7および陽極端子8を封止する。
The
図2は、図1に示す陽極体1および陽極リード部材2を示す斜視図である。図2を参照して、陽極体1は、略直方体の形状を有する。そして、陽極体1は、厚さT1、幅W1および長さL1を有する。厚さT1は、たとえば、0.5mmに設定され、幅W1は、たとえば、3.4mmに設定され、長さL1は、たとえば、4.2mmに設定される。陽極リード部材2は、一部が陽極体1に埋設され、陽極体1の端面11に植立される。そして、陽極リード部材2は、長さL2を有する。長さL2は、陽極体1に埋設された陽極リード部材2の長さL21と、陽極体1から外部へ出た陽極リード部材2の長さL22とからなる。長さL2は、たとえば、6.7mmに設定され、長さL21は、たとえば、3.0mmに設定され、長さL22は、たとえば、3.7mmに設定される。
FIG. 2 is a perspective view showing the
図3は、図2に示すA方向から見た陽極体1および陽極リード部材2の平面図である。図3を参照して、陽極体1の端面11は、長辺111,112および短辺113,114からなる略長方形の形状を有する。
FIG. 3 is a plan view of the
陽極リード部材2は、対向する2つの直線21,22と、対向する2つの曲線23,24とからなる扁平型の断面形状を有する。曲線23,24の各々は、円弧形状からなり、2つの曲線23,24は、端面11の外周に向かって凸になる形状からなる。そして、陽極リード部材2は、2つの直線21,22が端面11の長辺111,112に略平行になるように端面11の略中心部に配置される。
The
陽極リード部材2は、厚さcおよび幅W2を有する。また、陽極リード部材2の直線21と端面11の長辺111との間隔および陽極リード部材2の直線22と端面11の長辺112との間隔は、f1に設定される。さらに、陽極リード部材2の曲線23と端面11の短辺113との間隔および陽極リード部材2の曲線24と端面11の短辺114との間隔は、f2に設定される。
The
そして、厚さcは、たとえば、0.15mmに設定され、幅W2は、たとえば、0.46mmに設定される。その結果、間隔f1は、(T1−c)/2=(0.5−0.15)/2=0.175mmに設定される。また、曲線23と短辺113との間隔および曲線24と短辺114との間隔f2は、(W1−W2)/2=(3.4−0.46)/2=1.47mmに設定される。
The thickness c is set to 0.15 mm, for example, and the width W2 is set to 0.46 mm, for example. As a result, the interval f1 is set to (T1-c) / 2 = (0.5-0.15) /2=0.175 mm. The distance between the
図4は、円形の断面形状を有するワイヤの断面図である。図4を参照して、ワイヤ20は、直径aを有する。そして、直径aは、陽極リード部材2の厚さcよりも大きい。ワイヤ20の断面積をSとすると、S=(a/2)2×πになる。陽極リード部材2は、断面積Sに略等しい断面積を有する。
FIG. 4 is a cross-sectional view of a wire having a circular cross-sectional shape. Referring to FIG. 4, the
陽極リード部材2は、円形の断面形状が扁平型になるようにワイヤ20をプレス加工して作製される。そして、ワイヤ20をプレス加工して作製された陽極リード部材2は、断面積Sに略等しい断面積を有する。
The
図5は、図1に示す固体電解コンデンサ10の製造方法を説明するための工程図である。図5を参照して、一連の動作が開始されると、ニオブからなり、円形の断面形状を有するワイヤ20をプレス加工して扁平型の断面形状を有するワイヤ30を作製する(工程(a)参照)。この場合、ワイヤ30は、厚さcおよび幅W2を有する。
FIG. 5 is a process diagram for explaining a method of manufacturing the solid
その後、プレス加工したワイヤ30を6.7mmの長さに切断して陽極リード部材2を作製し、ニオブの金属粉末と作製した陽極リード部材2とを金型に入れ、その陽極リード部材2が3.0mmの長さまで埋設されるように、加圧成形して成形体40を作製する(工程(b)参照)。
Thereafter, the pressed
引き続いて、陽極リード部材2および成形体40を真空焼結し、陽極リード部材2が埋設された陽極体1を作製する(工程(c)参照)。
Subsequently, the
その後、陽極体1および陽極リード部材2を0.01〜1.0wt%のリン酸水溶液中で電解化成処理し、陽極体1の全表面および陽極リード部材2の一部表面にNbOからなる誘電体酸化皮膜3を形成する(工程(d)参照)。
Thereafter, the
そして、誘電体酸化皮膜3上にポリピロールからなる導電性高分子層4を形成する(工程(e)参照)。その後、導電性高分子層4上に陰極引出層5を形成し(工程(f)参照)、導電性接着剤6を陰極引出層5上に塗布し(工程(g)参照)、その塗布した導電性接着剤6によって陰極端子7を陰極引出層5に接着し、陽極端子8を陽極リード部材2に接続する(工程(h)参照)。引き続いて、樹脂9によってモールドして固体電解コンデンサ10を完成する(工程(i)参照)。
Then, the
次に、固体電解コンデンサ10の特性について説明する。比較例として、断面形状が円形または四角形である陽極リード部材を用いた固体電解コンデンサを用いた。図6は、試作した固体電解コンデンサの平面図であり、図7から図12は、それぞれ、試作した固体電解コンデンサの第1から第6の側面図である。
Next, the characteristics of the solid
図6を参照して、比較例1による電解コンデンサ10Aは、陽極体1と、陽極リード部材22Aとを備え、比較例2による電解コンデンサ10Bは、陽極体1と、陽極リード部材22Bとを備え、比較例3による電解コンデンサ10Cは、陽極体1と、陽極リード部材22Cとを備え、比較例4による電解コンデンサ10Dは、陽極体1と、陽極リード部材22Dとを備え、比較例5による電解コンデンサ10Eは、陽極体1と、陽極リード部材22Eとを備える。
Referring to FIG. 6,
この発明による固体電解コンデンサ10および比較例1〜5による固定電解コンデンサ10A,10B,10C,10D,10Eにおいて、陽極体1は、3.4mmの幅、4.2mmの長さおよび0.5mmの厚さを有する。また、陽極リード部材2,22A,22B,22C,22D,22Eは、6.7mmの長さを有する。そして、陽極リード部材2,22A,22B,22C,22D,22Eは、6.7mmの長さのうち、3.0mmの長さの部分が陽極体1に埋設される。
In the solid
図7を参照して、固体電解コンデンサ10において、陽極リード部材2と陽極体1の縁との間隔は、fである。図8を参照して、固体電解コンデンサ10Aにおいて、陽極リード部材22Aは、円形の断面形状を有する。そして、陽極リード部材22Aと陽極体1の縁との間隔は、fAである。
Referring to FIG. 7, in solid
図9を参照して、固体電解コンデンサ10Bにおいて、陽極リード部材22Bは、円形の断面形状を有する。そして、陽極リード部材22Bと陽極体1の縁との間隔は、fBである。
Referring to FIG. 9, in solid
図10を参照して、固体電解コンデンサ10Cにおいて、陽極リード部材22Cは、円形の断面形状を有する。そして、陽極リード部材22Cと陽極体1の縁との間隔は、fCである。
Referring to FIG. 10, in solid electrolytic capacitor 10C, anode lead member 22C has a circular cross-sectional shape. The distance between the anode lead member 22C and the edge of the
図11を参照して、固体電解コンデンサ10Dにおいて、陽極リード部材22Dは、円形の断面形状を有する。そして、陽極リード部材22Dと陽極体1の縁との間隔は、fDである。
Referring to FIG. 11, in solid
図12を参照して、固体電解コンデンサ10Eにおいて、陽極リード部材22Eは、長方形状の断面形状を有する。そして、陽極リード部材22Eと陽極体1の縁との間隔は、fEである。
Referring to FIG. 12, in solid
この発明による固体電解コンデンサ10は、陽極体1と、0.15mm×0.46mmの断面寸法を有する陽極リード部材2とを備える。比較例1による固体電解コンデンサ10Aは、陽極体1と、直径が0.3mmのワイヤからなる陽極リード部材22Aとを備える。比較例2による固体電解コンデンサ10Bは、陽極体1と、直径が0.275mmのワイヤからなる陽極リード部材22Bとを備える。比較例3による固体電解コンデンサ10Cは、陽極体1と、直径が0.24mmのワイヤからなる陽極リード部材22Cとを備える。比較例4による固体電解コンデンサ10Dは、陽極体1と、直径が0.20mmのワイヤからなる陽極リード部材22Dとを備える。比較例5による固体電解コンデンサ10Eは、陽極体1と、0.12mm×1.5mmの断面寸法を有する陽極リード部材22Eとを備える。
A solid
このように、この発明による固体電解コンデンサ10および比較例1〜5による固体電解コンデンサ10A,10B,10C,10D,10Eは、同じ陽極体1に埋設する陽極リード部材の断面形状を変えて作製された固体電解コンデンサである。
Thus, the solid
表1は、この発明による固体電解コンデンサ10および比較例1〜5による固体電解コンデンサ10A,10B,10C,10D,10Eの寸法、歩留、静電容量および等価直列抵抗を示す。
Table 1 shows the dimensions, yield, capacitance, and equivalent series resistance of the solid
なお、表1において、長さ5.5mmの抵抗値とは、図6に示すように陽極体1に埋設された一方端からの長さが5.5mmである陽極リード部材2,22A,22B,22C,22D,22Eの抵抗値である。
In Table 1, the resistance value of 5.5 mm in length means
表2を参照して、この発明による固体電解コンデンサ10においては、エッジ部の寸法fは、0.175mmである。また、比較例1〜4による固体電解コンデンサ10A,10B,10C,10Dにおいては、エッジ部の寸法fA,fB,fC,fDは、陽極リード部材22A,22B,22C,22Dの直径がφ0.3mm〜φ0.20mmへと小さくなるに従って、0.10mm、0.113mm、0.13mmおよび0.15mmと大きくなる。
Referring to Table 2, in solid
この発明による固体電解コンデンサ10において、エッジ部の寸法fが0.175mmと大きいのは、陽極リード部材2は、直径がφ0.3mmである円形のワイヤ20をプレス加工して作製された扁平型の断面形状を有するからである。すなわち、プレス加工後の陽極リード部材2は、0.15mmの厚さcと0.46mmの幅W2とからなる断面形状を有するので、エッジ部の寸法fは、直径が0.15mmである円形のワイヤを陽極体1に埋設したのと同等になるからである。
In the solid
この発明による固体電解コンデンサ10および比較例1〜4による固体電解コンデンサ10A,10B,10C,10Dにおいては、エッジ部の寸法f,fA,fB,fC,fDが0.1mmから0.175mmへと大きくなると、歩留は、18%、36%、48%、78%および96%と向上する。
In the solid
一方、比較例5による固体電解コンデンサ10Eにおいては、エッジ部の寸法fEが0.19mmと最も大きいにも係らず、歩留は、8%と最も低い。これは、比較例5による固体電解コンデンサ10Eは、断面形状が四角形である陽極リード部材を備えているため、陽極体1および陽極リード部材22Eの焼結時に四角形の角部近傍からクラックが発生し、漏れ電流異常が生じたためである。
On the other hand, in the solid
図13は、歩留とエッジ部の寸法との関係を示す図である。図13において、縦軸は、歩留を表し、横軸は、エッジ寸法を表す。また、丸印は、この発明による固体電解コンデンサ10および比較例1〜4による固体電解コンデンサ10A,10B,10C,10Dにおける歩留とエッジ寸法との関係をプロットしたものである。
FIG. 13 is a diagram illustrating the relationship between the yield and the size of the edge portion. In FIG. 13, the vertical axis represents the yield, and the horizontal axis represents the edge dimension. Further, the circles plot the relationship between the yield and the edge size in the solid
図13を参照して、歩留とエッジ寸法との関係は、直線k1によって表される。この発明による固体電解コンデンサ10および比較例1〜4による固体電解コンデンサ10A,10B,10C,10Dは、丸みのある断面形状を有する陽極リード部材2,22A,22B,22C,22Dを備える。したがって、陽極リード部材が丸みのある断面形状を有する場合には、歩留は、エッジ寸法fに略比例して向上する。その結果、エッジ寸法f,fA,fB,fC,fDは、固体電解コンデンサを作製するときの歩留を決定する歩留寸法になる。
Referring to FIG. 13, the relationship between yield and edge dimension is represented by a straight line k1. The solid
再び、表2を参照して、比較例1〜4による固体電解コンデンサ10A,10B,10C,10Dにおいては、等価直列抵抗は、陽極リード部材22A,22B,22C,22Dの直径がφ0.30mmからφ0.20mmへと小さくなるに従って、30.9mΩ、34.0mΩ、38.1mΩおよび43.8mΩと大きくなる。これは、主に、5.5mmの長さにおける抵抗値が直径の小径化に伴って大きくなることに起因している。
Again referring to Table 2, in the solid
一方、この発明による固体電解コンデンサ10においては、等価直列抵抗は、30.7mΩであり、0.3mmの直径を有するワイヤを用いた比較例1による固体電解コンデンサ10Aの等価直列抵抗とほぼ同じである。このように、断面形状が扁平型である陽極リード部材2を用いた場合に等価直列抵抗が増大しないのは、断面形状を扁平型にプレス加工することによって陽極体1と陽極リード部材2との接触面積が大きくなるからである。
On the other hand, in the solid
また、この発明による固体電解コンデンサ10および比較例1〜5による固体電解コンデンサ10A,10B,10C,10D,10Eは、ほぼ同じ容量を有する。
The solid
したがって、断面形状を円形から扁平型にプレス加工することによって、等価直列抵抗の増大を抑制し、かつ、容量を維持して歩留を向上できる。 Therefore, by pressing the cross-sectional shape from a circular shape to a flat shape, an increase in equivalent series resistance can be suppressed, and the yield can be improved while maintaining the capacity.
図14は、陽極リード部材2の配置範囲を説明するための図である。図14を参照して、陽極体1の端面11は、内周領域115を有する。内周領域115は、幅W3および厚さT2を有し、端面11の外周縁(=長辺111,112および短辺113,114)との間でエッジ部の寸法fに等しい距離を有する。そして、幅W3は、W3=W1−2fによって決定され、厚さT2は、T2=T1−2fによって決定される。
FIG. 14 is a view for explaining the arrangement range of the
陽極リード部材2の断面寸法(厚さcおよび幅W2)が内周領域115の寸法(厚さT2および幅W1)以下である場合には、陽極リード部材2が内周領域115内に植立され、陽極リード部材2と陽極体1の端面11の外周縁(=長辺111,112および短辺113,114)との距離は、エッジ寸法f以上になる。その結果、固体電解コンデンサの歩留は、エッジ寸法fで決定される歩留(図13の直線k1参照)以上になる。たとえば、エッジ寸法fが0.16mmである場合、陽極リード部材2と陽極体1の端面11の外周縁(=長辺111,112および短辺113,114)との距離は、0.16mm以上になり、固体電解コンデンサの歩留は、エッジ寸法fが0.16mmであるときの歩留(=85%)以上になる。
When the cross-sectional dimensions (thickness c and width W2) of the
一方、陽極リード部材2の断面寸法(厚さcおよび幅W2)が内周領域115の寸法(厚さT2および幅W1)よりも大きい場合には、陽極リード部材2が内周領域115からはみ出して端面11に植立され、陽極リード部材2と陽極体1の端面11の外周縁(=長辺111,112および短辺113,114)との距離は、エッジ寸法fよりも短くなる。その結果、固体電解コンデンサの歩留は、エッジ寸法fによって決定される歩留よりも低くなる。たとえば、陽極リード部材2が内周領域115の厚さT2よりも大きい直径を有する円形のワイヤからなる場合、陽極リード部材2を端面11に植立すると、陽極リード部材2と陽極体1の端面11の外周縁(=長辺111,112および短辺113,114)との距離は、エッジ寸法fよりも短くなり、固体電解コンデンサの歩留は、エッジ寸法fによって決定される歩留よりも低くなる。
On the other hand, when the cross-sectional dimensions (thickness c and width W2) of
そこで、断面形状が円形であるワイヤを断面形状が扁平型であるワイヤにプレス加工して、陽極リード部材2が端面11の内周領域115内に植立されるようにすれば、上述したように、固体電解コンデンサの歩留が向上する。
Therefore, if the wire having a circular cross-sectional shape is pressed into a wire having a flat cross-sectional shape so that the
したがって、この発明においては、歩留を決定する歩留寸法(=エッジ寸法f)を考慮して決定された内周領域115内に陽極リード部材2を植立することを特徴とする。この特徴によって、固体電解コンデンサの歩留を安定して向上できる。
Therefore, the present invention is characterized in that the
陽極リード部材2が内周領域115内に植立されるか否かは、陽極体1の厚さT1と、陽極リード部材2の断面寸法(厚さc)と、エッジ寸法fとによって決定される。図14から明らかなように、T1=T2+2fが成立する。そして、陽極リード部材2の厚さcが内周領域115の厚さT2以下であれば(c≦T2)、陽極リード部材2は、内周領域115内に植立される。すなわち、c≦T1−2fが成立すれば、陽極リード部材2は、内周領域115内に植立される。なお、陽極リード部材2が内周領域115内に植立されるか否かは、陽極体1および内周領域115の短辺の寸法(厚さT1,T2)に基づいて決定すればよい。
Whether or not the
したがって、この発明においては、c≦T1−2fが成立するように断面形状が円形であるワイヤを断面形状が扁平型であるワイヤにプレス加工して陽極リード部材2を作製する。
Therefore, in the present invention, the
固体電解コンデンサ10は、その厚さが薄くなる傾向にあり、高い歩留を実現するにはエッジ寸法fを大きくする必要があるので、好ましくは、c=T1−2fが成立するように断面形状が円形であるワイヤを断面形状が扁平型であるワイヤにプレス加工して陽極リード部材2を作製する。
The solid
そして、固体電解コンデンサ10の厚さが薄くなれば、プレス加工前のワイヤの直径は、内周領域115の厚さT2よりも大きくなるので、内周領域115の厚さT2よりも大きい直径を有するワイヤを断面形状が扁平型になるようにプレス加工して陽極リード部材2を作製する。この場合、プレス加工の前後でワイヤの断面積がほぼ同じである。
If the thickness of the solid
なお、この発明においては、陽極リード部材2の断面形状は、上述した形状以外の形状を有していてもよく、対向する2つの直線と、2つの直線を連結する曲線とからなっていればよい。
In the present invention, the cross-sectional shape of the
また、上記においては、導電性高分子層4は、ポリピロールからなると説明したが、この発明においては、これに限らず、導電性高分子層4は、ポリチオフェン、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリアセチレンおよびポリアニリン等の導電性高分子、またはTCNQ(7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン)錯塩等の有機半導体によって構成されていてもよい。
In the above description, the
さらに、上記においては、陽極リード部材2は、ニオブからなると説明したが、この発明においては、これに限らず、陽極リード部材2は、タンタルからなっていてもよく、一般的には、弁金属からなっていればよい。
Further, in the above description, the
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 The embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is shown not by the above description of the embodiments but by the scope of claims for patent, and is intended to include meanings equivalent to the scope of claims for patent and all modifications within the scope.
この発明は、固体電解コンデンサを作製するときの歩留を安定して向上可能な固体電解コンデンサに適用される。 The present invention is applied to a solid electrolytic capacitor capable of stably improving the yield when producing a solid electrolytic capacitor.
1,100 陽極体、2,22A,22B,22C,22D,22E,110 陽極体リード、3 誘電体酸化皮膜、4 導電性高分子層、5 陰極引出層、6 導電性接着剤、7 陰極端子、8 陽極端子、9 樹脂、10,10A,10B,10C,10D,10E 固体電解コンデンサ、20,30 ワイヤ、40 成形体。 1,100 Anode body, 2, 22A, 22B, 22C, 22D, 22E, 110 Anode body lead, 3 Dielectric oxide film, 4 Conductive polymer layer, 5 Cathode extraction layer, 6 Conductive adhesive, 7 Cathode terminal , 8 anode terminal, 9 resin, 10, 10A, 10B, 10C, 10D, 10E solid electrolytic capacitor, 20, 30 wire, 40 molded body.
Claims (9)
前記陽極体に接して形成された誘電体皮膜と、
前記誘電体皮膜に接して形成された固体電解質層と、
前記固体電解質層に接して形成された陰極引出層と、
前記陽極体の一端面に植立され、一部が前記陽極体に埋設された陽極リード部材とを備え、
前記陽極リード部材は、対向する2つの直線と前記2つの直線を連結する曲線とからなる断面形状を前記一端面において有し、前記一端面の外周縁との間の距離が固体電解コンデンサを作製するときの歩留を決定する歩留寸法に設定された内周領域に植立されている、固体電解コンデンサ。 An anode body made of a sintered body of valve action metal,
A dielectric film formed in contact with the anode body;
A solid electrolyte layer formed in contact with the dielectric film;
A cathode lead layer formed in contact with the solid electrolyte layer;
An anode lead member planted on one end face of the anode body, a part of which is embedded in the anode body,
The anode lead member has a cross-sectional shape composed of two opposing straight lines and a curve connecting the two straight lines at the one end face, and a distance between the outer peripheral edge of the one end face produces a solid electrolytic capacitor A solid electrolytic capacitor that is planted in the inner peripheral area set to the yield dimension that determines the yield when.
前記陽極リード部材は、前記2つの直線が前記長辺に略平行になるように前記内周領域に植立されている、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。 The one end surface has a quadrangular shape composed of a long side and a short side,
The solid electrolytic capacitor according to claim 1, wherein the anode lead member is planted in the inner peripheral region so that the two straight lines are substantially parallel to the long side.
前記陽極リード部材は、前記一端面において前記面積Sに略等しい断面積を有する、請求項3または請求項4に記載の固体電解コンデンサ。 When S is a circular area having a diameter larger than the T-2f,
The solid electrolytic capacitor according to claim 3, wherein the anode lead member has a cross-sectional area substantially equal to the area S at the one end surface.
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- 2006-12-25 JP JP2006346894A patent/JP2008159826A/en active Pending
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