JP2008159642A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
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Abstract
【課題】浸水等によるショートを防止することができる内燃機関用点火コイルを提供する。
【解決手段】上面1aが開放した絶縁ケース1の内部に、コイル−鉄心組立体収容部2とモジュール収容部3とを設け、コイル−鉄心組立体収容部2へ、コイル−鉄心組立体を収容し、モジュール収容部3へ、コイル−鉄心組立体の一次コイルと電気的に接続するコネクタリード部31aを有するスイッチングモジュール本体31の面を絶縁ケース1の開放した上面1aと反対側の底面側に位置させてスイッチングモジュール本体31を収容するとともに、絶縁ケース1の内部へ絶縁樹脂を注入して固化させ、コイル−鉄心組立体およびスイッチングモジュール本体31を絶縁ケース1内に固定する。
【選択図】図1
【解決手段】上面1aが開放した絶縁ケース1の内部に、コイル−鉄心組立体収容部2とモジュール収容部3とを設け、コイル−鉄心組立体収容部2へ、コイル−鉄心組立体を収容し、モジュール収容部3へ、コイル−鉄心組立体の一次コイルと電気的に接続するコネクタリード部31aを有するスイッチングモジュール本体31の面を絶縁ケース1の開放した上面1aと反対側の底面側に位置させてスイッチングモジュール本体31を収容するとともに、絶縁ケース1の内部へ絶縁樹脂を注入して固化させ、コイル−鉄心組立体およびスイッチングモジュール本体31を絶縁ケース1内に固定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等の内燃機関の点火プラグに高電圧を供給し、火花放電を発生させるための内燃機関用点火コイルに係り、浸水等によるショートを防止し、小型化を可能にする内燃機関用点火コイルに関する。
一般に、内燃機関用点火コイルは、自動車等のエンジンルーム内に取り付けられるが、他のエンジン部品等から要求される寸法的制限が厳しく、小型化が要求されている。本特許出願人の特許文献1によって公知である従来の内燃機関用点火コイルを、例えば、図3に基づいて説明すると、まず、内燃機関用点火コイルを構成する上面1aが開放した絶縁ケース1の内部には、コイル−鉄心組立体収容部2とモジュール収容部3とが設けられている。
そして、コイル−鉄心組立体収容部2には、コイル−鉄心組立体21が収容されている。
このコイル−鉄心組立体21は、一次コイルボビン221と、この一次コイルボビン221の外周に巻線を巻回して形成され、一端が後述するスイッチングモジュール本体31のコネクタリード部31aに接続され、他端が後述する三種類の低圧端子42のうちのコネクタ端子の他端に接続される一次コイル22と、一次コイルボビン221および一次コイル22の外側に位置する二次コイルボビン231と、この二次コイルボビン231の外周に巻線を巻回して形成され、一端が低圧端子42のうちのコネクタ端子の他端に接続される二次コイル23と、この二次コイル23と一次コイル22とを磁気的に結合する鉄心24とから構成されている。
なお、鉄心24は、一次コイル22および二次コイル23を貫通するセンタ鉄心241と、このセンタ鉄心241、一次コイル22および二次コイル23の周囲に配置されるサイド鉄心242とから構成されている。そして、二次コイル23の高圧側(他端)は、絶縁ケース1の下端に設けられている筒体5に嵌着する高圧端子6に、接続導体8を介して接続されている。
このコイル−鉄心組立体21は、一次コイルボビン221と、この一次コイルボビン221の外周に巻線を巻回して形成され、一端が後述するスイッチングモジュール本体31のコネクタリード部31aに接続され、他端が後述する三種類の低圧端子42のうちのコネクタ端子の他端に接続される一次コイル22と、一次コイルボビン221および一次コイル22の外側に位置する二次コイルボビン231と、この二次コイルボビン231の外周に巻線を巻回して形成され、一端が低圧端子42のうちのコネクタ端子の他端に接続される二次コイル23と、この二次コイル23と一次コイル22とを磁気的に結合する鉄心24とから構成されている。
なお、鉄心24は、一次コイル22および二次コイル23を貫通するセンタ鉄心241と、このセンタ鉄心241、一次コイル22および二次コイル23の周囲に配置されるサイド鉄心242とから構成されている。そして、二次コイル23の高圧側(他端)は、絶縁ケース1の下端に設けられている筒体5に嵌着する高圧端子6に、接続導体8を介して接続されている。
また、モジュール収容部3には、上記した一次コイル22の一端に接続されるコネクタリード部31aを有するスイッチングモジュール本体31が収容されている。具体的には、コネクタリード部31aを含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体31の面が絶縁ケース1の開放した上面1a側に位置させられて、スイッチングモジュール本体31がモジュール収容部3に収容されている。スイッチングモジュール本体31の三つのリード部は、上記のように接続されるコネクタリード部31aのほか、三種類の低圧端子42のうちの信号端子の他端に接続されるベースリード部、および三種類の低圧端子42のうちのエミッタ(アース)端子の他端に接続されるグランドリード部から構成されている。また、三種類の低圧端子42の一端はそれぞれ、モジュール収容部3と、このモジュール収容部3に隣接しているコネクタケース41との隣接部に設けられている接続孔43をモジュール収容部3側からコネクタケース41側へ貫通し、コネクタケース41の内部に収納されている。
そして、絶縁ケース1の内部では、コイル−鉄心組立体21がコイル−鉄心組立体収容部2に収容され、スイッチングモジュール本体31がモジュール収容部3に収容された状態で、一次コイル22がスイッチングモジュール本体31のコネクタリード部31aに接続されている。また、低圧端子42の信号端子の他端がスイッチングモジュール本体31のベースリード部に接続され、低圧端子42のエミッタ(アース)端子の他端がスイッチングモジュール本体31のグランドリード部に接続され、さらに、低圧端子42のコネクタ端子の他端がコイル−鉄心組立体21の一次コイル22の他端および二次コイル23の一端に接続されている。なお、これらの接続は、半田付けにより固定されている。また、絶縁ケース1の内部では、注入されたエポキシ樹脂などの絶縁樹脂9が固化することで、絶縁ケース1内にて必要な導電接続以外の絶縁が維持されている。
次に、上面が開放した絶縁ケースのコネクタ本体を絶縁ケースと別体構成とし、絶縁ケースにコネクタ本体を取り付ける組立型内燃機関用点火コイルが、例えば、本特許出願人の特許文献2によって公知である。この組立型内燃機関用点火コイルは、絶縁ケースの内部にコイル−鉄心組立体が収容されるとともに、絶縁ケースに設けられている取付部に、コネクタ本体を取り付けることにより、絶縁ケースの内部にスイッチングモジュール本体が収容される。
そして、コネクタ本体は、モジュール取付部と、このモジュール取付部に隣接して設けられているコネクタケースとから構成されている。また、モジュール取付部には、組立型内燃機関用点火コイルの組み立ての際、コネクタリード部を含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体の面が絶縁ケースの開放した上面側に位置するようにして、スイッチングモジュール本体が取り付けられている。なお、コネクタ本体では、組立型内燃機関用点火コイルを組み立てる前から、コネクタケースに一端が収納されている三種類の低圧端子のうちの信号端子およびエミッタ(アース)端子の他端が、スイッチングモジュール本体の上記した所定のリード部に接続されている。
ここで、組立型内燃機関用点火コイルの組み立て方法を説明する。まず、モジュール取付部とコネクタケースとから構成されたコネクタ本体を、コイル−鉄心組立体が収容された絶縁ケースの取付部へ取り付ける。このとき、モジュール取付部に取り付けられているスイッチングモジュール本体のコネクタリード部を含めた三つのリード部を有する面を、絶縁ケースの開放した上面側に位置させてコネクタ本体を絶縁ケースの取付部へ取り付ける。さらに、絶縁ケースの内部において、スイッチングモジュール本体のコネクタリード部と一次コイルの一端とを接続し、三種類の低圧端子のうちのコネクタ端子の他端を、一次コイルの他端および二次コイルの一端へ接続する。その後、組み立てた組立型内燃機関用点火コイルの絶縁ケースの内部に絶縁樹脂を注入して固化させ、絶縁ケース内にて必要な導電接続以外の絶縁を維持する。
特許第3626123号公報
特許第2770002号公報
以上のように構成された内燃機関用点火コイルでは、コネクタリード部31aを含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体31の面が絶縁ケース1の開放した上面1a側に位置させられて、スイッチングモジュール本体31がモジュール収容部3に収容されるので、絶縁ケース1の内部に、スイッチングモジュール本体31を絶縁ケース1の底部まで挿入するスペースを必要とし、内燃機関用点火コイルの小型化が図れないという課題がある。
また、絶縁樹脂9の温度変化によって、スイッチングモジュール本体31の各リード部のエッジに応力が集中するので、各リード部のエッジの周辺の絶縁樹脂9にクラックが入る。このため、コネクタリード部31aを含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体31の面が絶縁ケース1の開放した上面1a側に位置させられて、スイッチングモジュール本体31がモジュール収容部3に収容されると、各リード部の周辺の絶縁樹脂9に入ったクラックが絶縁ケース1の開放した上面1a側に達する恐れがある。そうすると、このクラックから水等が滲入し、各リード部がショートする恐れがあるといった課題がある。
また、絶縁樹脂9の温度変化によって、スイッチングモジュール本体31の各リード部のエッジに応力が集中するので、各リード部のエッジの周辺の絶縁樹脂9にクラックが入る。このため、コネクタリード部31aを含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体31の面が絶縁ケース1の開放した上面1a側に位置させられて、スイッチングモジュール本体31がモジュール収容部3に収容されると、各リード部の周辺の絶縁樹脂9に入ったクラックが絶縁ケース1の開放した上面1a側に達する恐れがある。そうすると、このクラックから水等が滲入し、各リード部がショートする恐れがあるといった課題がある。
本発明は、上記実情に鑑み提案されたもので、浸水等によるショートを防止し、小型化を可能にする内燃機関用点火コイルを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、上面が開放した絶縁ケースの内部にコイル−鉄心組立体収容部とモジュール収容部とを設け、前記コイル−鉄心組立体収容部へ、少なくとも一次コイルと、二次コイルと、この二次コイルと前記一次コイルとを磁気的に結合する鉄心とからなるコイル−鉄心組立体を収容し、前記モジュール収容部へ、前記一次コイルへ流す電流を制御するスイッチングモジュール本体を収容するとともに、前記絶縁ケースの内部へ絶縁樹脂を注入して固化させ、前記コイル−鉄心組立体および前記スイッチングモジュール本体を前記絶縁ケース内に固定した内燃機関用点火コイルにおいて、前記一次コイルと電気的に接続するコネクタリード部を有する前記スイッチングモジュール本体の面を、前記絶縁ケースの開放した上面と反対側の底面側に位置させて前記スイッチングモジュール本体を前記モジュール収容部へ収容したことを特徴とする。
また、本発明は、上面が開放した内部にコイル−鉄心組立体収容部およびモジュール収容部を設けるとともに、前記モジュール収容部に隣接する周壁に取付部を設けた絶縁ケースと、少なくとも一次コイルと、二次コイルと、この二次コイルと前記一次コイルとを磁気的に結合する鉄心とからなり、前記コイル−鉄心組立体収容部に収容されるコイル−鉄心組立体と、スイッチングモジュール本体が取り付けられ、前記取付部へ取り付けることにより、前記スイッチングモジュール本体が前記モジュール収容部に収容されるコネクタ本体と、前記絶縁ケースの内部へ注入されて固化することにより、前記コイル−鉄心組立体および前記スイッチングモジュール本体を前記絶縁ケース内に固定する絶縁樹脂とからなる内燃機関用点火コイルにおいて、前記一次コイルと電気的に接続するコネクタリード部を有する前記スイッチングモジュール本体の面を、前記絶縁ケースの開放した上面と反対側の底面側に位置させて前記スイッチングモジュール本体を前記コネクタ本体に取り付けたことを特徴とする。
さらに、上記した内燃機関用点火コイルにおいて、前記モジュール収容部の周囲の一部を兼ねる前記絶縁ケースの底側側面部の周壁部分を、前記モジュール収容部に収容されている前記スイッチングモジュール本体から前記絶縁ケースの底面側および内側へ向けて傾斜している前記スイッチングモジュール本体の各リード部の形状に沿うように形成するとよい。
本発明では、コネクタリード部を含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体の面を、絶縁ケースの開放した上面と反対側の底面側に位置させてスイッチングモジュール本体をモジュール収容部へ収容したので、温度変化による絶縁樹脂の応力が各リード部のエッジに集中し、各リード部のエッジの周辺の絶縁樹脂にクラックが入っても、このクラックは絶縁ケースの開放した上面側まで達することなく、絶縁ケースの周壁にて抑止される。そうすると、絶縁ケース内に水等が滲入しても、各リード部がショートする恐れがなくなるので、内燃機関用点火コイルの信頼性を向上させることができる。
さらに、絶縁ケースと、スイッチングモジュール本体が取り付られるコネクタ本体とを別体構成とし、組み立ての際、コネクタリード部を含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体の面を、絶縁ケースの開放した上面と反対側の底面側に位置させるようにして、絶縁ケースに設けられた取付部にコネクタ本体を取り付けて内燃機関用点火コイルを組み立てるので、各リード部がショートする恐れがなくなるといった上記した本発明の効果を得ることができる。
さらに、モジュール収容部の周囲の一部を兼ねる絶縁ケースの底側側面部の周壁部分を、モジュール収容部に収容されるスイッチングモジュール本体から絶縁ケースの底面側および内側へ向けて傾斜しているスイッチングモジュール本体の各リード部の形状に沿うように形成したので、スイッチングモジュール本体を絶縁ケースの底部まで挿入させるスペースを確保する必要がなくなり、内燃機関用点火コイルの小型化を図ることが可能となる。
以下、実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る内燃機関用点火コイルの要部縦断面図である。図2は、本発明に係り、コネクタ本体と絶縁ケースとを別体構成として組み立てる組立型内燃機関用点火コイルの要部拡大図である。なお、図3の従来例として示した内燃機関用点火コイルと同一又は相当部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図1の内燃機関用点火コイルは、上面1aが開放した絶縁ケース1の内部のモジュール収容部3へ、スイッチングモジュール本体31を、コネクタリード部31aを含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体31の面を絶縁ケース1の開放した上面1aと反対側の底面側に位置させて収容したものである。そして、絶縁ケース1は、モジュール収容部3の周囲の一部を兼ねる底側面部の周壁部分12において、スイッチングモジュール本体31をモジュール収容部3へ収容するのに適した形状を有している。
具体的には、モジュール収容部3の周囲の一部を兼ねる絶縁ケース1の底側側面部の周壁部分12が、モジュール収容部3に収容されているスイッチングモジュール本体31から絶縁ケース1の底面側および内側(コイル−鉄心組立体収容部側)へ向けて階段状に傾斜しているスイッチングモジュール本体31の三つのリード部の形状に沿うように階段状に傾斜して形成されている。また、この周壁部分12の周壁内側には、三種類の低圧端子42のたどる導路13が、周壁部分12の形状に対応して階段状に設けられている。この三種類の低圧端子42のたどる導路13は、コネクタケース41とモジュール収容部3との隣接部に設けられている接続孔43から、絶縁ケース1の周壁部分12の階段状の周壁内側を経て、絶縁ケース1の底面に位置するモジュール収容部3とコイル−鉄心組立体収容部2との境界部32へ達している。また、三種類の低圧端子42は、コネクタケース41の内部に収納されている一端から接続孔43を貫通し、さらに、上記した導路13をたどり、モジュール収容部3とコイル−鉄心組立体収容部2との境界部32から絶縁ケース1の上面1aへ向けて、それぞれ他端を突出させている。
そして、境界部32から絶縁ケース1の上面1aへ向けて突出している三種類の低圧端子42のうちの信号端子およびエミッタ(アース)端子の他端が、スイッチングモジュール本体31の所定のリード部に接続されている。一方、三種類の低圧端子42のうちのコネクタ端子の他端は、コイル−鉄心組立体の一次コイルの他端および二次コイルの一端に接続されている。なお、スイッチングモジュール本体31およびコイル−鉄心組立体が絶縁ケース1の内部に収容された後、絶縁ケース1の内部に絶縁樹脂が注入されて固化し、必要な導電接続以外の絶縁が維持されるのは、従来と同様である。
さらに、本発明に係る組立型内燃機関用点火コイルは、図2にて示すように、絶縁ケース1と、スイッチングモジュール本体31が取り付けられるモジュール取付部44を構成部分とするコネクタ本体4とを別体構成とし、後に絶縁ケース1に設けられている取付部11にコネクタ本体4を取り付けて組み立てる。図2の組立型内燃機関用点火コイルの組み立て方法を説明すると、コネクタリード部31aを含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体31の面を、絶縁ケース1の開放した上面1aと反対側の底面側に位置させるようにしてスイッチングモジュール本体31をコネクタ本体4のモジュール取付部44に取り付け、さらに、コネクタ本体4を、モジュール取付部44にスイッチングモジュール本体31が取り付けられた状態で、絶縁ケース1に設けられている取付部11に取り付けて組み立てる。
ここで、絶縁ケース1に設けられている取付部11は、絶縁ケース1の内部のモジュール収容部3側の周壁にあり、コネクタ本体4を着脱自在に取り付けるための取付溝を有している。また、この取付溝を有する取付部11が設けられている絶縁ケース1の底側側面部の周壁部分12は、図1の内燃機関用点火コイルと同様に階段状に傾斜して形成されている。一方、コネクタ本体4の構成部分であるコネクタケース41の上面を除く外周には、フランジ部411が設けられ、このフランジ部411が絶縁ケース1に設けられている取付部11の取付溝と嵌合する。
また、コネクタ本体4の構成部分であるモジュール取付部44は、スイッチングモジュール本体3が所定の位置に収容されるのに適した形状をしている。具体的には、モジュール取付部44は、下側にコの字状に開放した形状で、コネクタ本体4の構成部分であるコネクタケース41に隣接して設けられている。そして、三種類の低圧端子42が、一端が収納されているコネクタケース41から、このコネクタケース41とモジュール取付部44との隣接部に設けられている接続孔(図2において図示されない)を貫通し、この接続孔から下側にコの字状に開放した形状を有するモジュール取付部44の周壁内部に形成されているコの字状の導路(図2において図示されない)をたどり、モジュール取付部44に取り付けられたスイッチングモジュール本体31の三つのリード部を有する面の付近にて他端をそれぞれ突出させている。
なお、本発明に係る組立型内燃機関用点火コイルでは、組み立てる前から既に、コネクタ本体4の構成部分であるモジュール取付部44に取り付けられたスイッチングモジュール本体31の三つのリード部を有する面の付近において、三種類の低圧端子42のうちの信号端子およびエミッタ(アース)端子の他端が、モジュール取付部44に収容されたスイッチングモジュール本体31の所定のリード部にそれぞれ接続されている。一方、スイッチングモジュール本体31のリード部に接続されない低圧端子42のコネクタ端子は、他端がモジュール取付部44に取り付けられたスイッチングモジュール本体31の三つのリード部を有する面の付近にて解放されている。
そして、組立型内燃機関用点火コイルの組み立ての際、三種類の低圧端子42のうちのコネクタ端子の解放されている他端が、コイル−鉄心組立体の一次コイルの他端および二次コイルの一端に接続される。同様に、モジュール収容部3に収容されたスイッチングモジュール本体31のコネクタリード部31aが一次コイルの一端に接続される。
そうすると、本発明では、図1と図3の対比から明らかなように、コネクタリード部31aを含めた三つのリード部を有するスイッチングモジュール本体31の面を、絶縁ケース1の開放した上面1aと反対側の底面側に位置させて、スイッチングモジュール本体31をモジュール収容部3へ収容しているので、図1のAにて示すように、スイッチングモジュール本体31を絶縁ケース1の底部まで挿入させるスペースを確保する必要がなくなる。このため、絶縁ケース1のサイズを従来と比べ小型にでき、内燃機関用点火コイルを小型化できる。
さらに、スイッチングモジュール本体31のコネクタリード部31aは、絶縁ケース1の底面側に位置しているので、温度変化による絶縁樹脂の応力がスイッチングモジュール本体31の各リード部のエッジに集中し、各リード部のエッジの周辺の絶縁樹脂にクラックが入っても、このクラックは絶縁ケース1の開放した上面1a側まで達することなく、絶縁ケース1の周壁にて抑止される。そうすると、絶縁ケース1内に水等が滲入しても、各リード部がショートする恐れがなくなるので、本発明に係る内燃機関用点火コイルは、高信頼性のものとなる。
1 絶縁ケース
1a 絶縁ケースの開放した上面
11 絶縁ケースに設けたコネクタ本体を取り付ける取付部
12 絶縁ケースの底側側面部の周壁部分
13 三種類の低圧端子がたどる導路
2 コイル−鉄心組立体収容部
21 コイル−鉄心組立体
22 一次コイル
221 一次コイルボビン
23 二次コイル
231 二次コイルボビン
24 鉄心
241 センタ鉄心
242 サイド鉄心
3 モジュール収容部
31 スイッチングモジュール本体
31a スイッチングモジュール本体のコネクタリード部
32 境界部
4 コネクタ本体
41 コネクタケース
411 フランジ部
42 三種類の低圧端子
43 接続孔
44 モジュール取付部
5 筒体
6 高圧端子
8 接続導体
9 絶縁樹脂
A 小型化される部分
1a 絶縁ケースの開放した上面
11 絶縁ケースに設けたコネクタ本体を取り付ける取付部
12 絶縁ケースの底側側面部の周壁部分
13 三種類の低圧端子がたどる導路
2 コイル−鉄心組立体収容部
21 コイル−鉄心組立体
22 一次コイル
221 一次コイルボビン
23 二次コイル
231 二次コイルボビン
24 鉄心
241 センタ鉄心
242 サイド鉄心
3 モジュール収容部
31 スイッチングモジュール本体
31a スイッチングモジュール本体のコネクタリード部
32 境界部
4 コネクタ本体
41 コネクタケース
411 フランジ部
42 三種類の低圧端子
43 接続孔
44 モジュール取付部
5 筒体
6 高圧端子
8 接続導体
9 絶縁樹脂
A 小型化される部分
Claims (3)
- 上面が開放した絶縁ケースの内部にコイル−鉄心組立体収容部とモジュール収容部とを設け、
前記コイル−鉄心組立体収容部へ、少なくとも一次コイルと、二次コイルと、この二次コイルと前記一次コイルとを磁気的に結合する鉄心とからなるコイル−鉄心組立体を収容し、前記モジュール収容部へ、前記一次コイルへ流す電流を制御するスイッチングモジュール本体を収容するとともに、
前記絶縁ケースの内部へ絶縁樹脂を注入して固化させ、前記コイル−鉄心組立体および前記スイッチングモジュール本体を前記絶縁ケース内に固定した内燃機関用点火コイルにおいて、
前記一次コイルと電気的に接続するコネクタリード部を有する前記スイッチングモジュール本体の面を、前記絶縁ケースの開放した上面と反対側の底面側に位置させて前記スイッチングモジュール本体を前記モジュール収容部へ収容したことを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 上面が開放した内部にコイル−鉄心組立体収容部およびモジュール収容部を設けるとともに、前記モジュール収容部に隣接する周壁に取付部を設けた絶縁ケースと、
少なくとも一次コイルと、二次コイルと、この二次コイルと前記一次コイルとを磁気的に結合する鉄心とからなり、前記コイル−鉄心組立体収容部に収容されるコイル−鉄心組立体と、
スイッチングモジュール本体が取り付けられ、前記取付部へ取り付けることにより、前記スイッチングモジュール本体が前記モジュール収容部に収容されるコネクタ本体と、
前記絶縁ケースの内部へ注入されて固化することにより、前記コイル−鉄心組立体および前記スイッチングモジュール本体を前記絶縁ケース内に固定する絶縁樹脂とからなる内燃機関用点火コイルにおいて、
前記一次コイルと電気的に接続するコネクタリード部を有する前記スイッチングモジュール本体の面を、前記絶縁ケースの開放した上面と反対側の底面側に位置させて前記スイッチングモジュール本体を前記コネクタ本体に取り付けたことを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
前記モジュール収容部の周囲の一部を兼ねる前記絶縁ケースの底側側面部の周壁部分を、前記モジュール収容部に収容されている前記スイッチングモジュール本体から前記絶縁ケースの底面側および内側へ向けて傾斜している前記スイッチングモジュール本体の各リード部の形状に沿うように形成したことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006343675A JP2008159642A (ja) | 2006-12-21 | 2006-12-21 | 内燃機関用点火コイル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006343675A JP2008159642A (ja) | 2006-12-21 | 2006-12-21 | 内燃機関用点火コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008159642A true JP2008159642A (ja) | 2008-07-10 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006343675A Withdrawn JP2008159642A (ja) | 2006-12-21 | 2006-12-21 | 内燃機関用点火コイル |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008159642A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018152473A (ja) * | 2017-03-14 | 2018-09-27 | ダイヤモンド電機株式会社 | 内燃機関の点火コイル |
JP2020088082A (ja) * | 2018-11-21 | 2020-06-04 | 株式会社デンソー | 点火コイル |
-
2006
- 2006-12-21 JP JP2006343675A patent/JP2008159642A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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