JP2008159419A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極を従来のものより厚くし、上限充電電圧が4.20Vを超える非水電解液二次電池において、良好な充放電サイクル特性を有する非水電解液二次電池を提供する。
【解決手段】電池缶11の内部には、液状の電解質である電解液が注入されセパレータ23に含浸されている。電解液には、下記化1で表されたカルボン酸エステルを含む。これにより、上限充電電圧が4.20Vを超えた非水電解液二次電池において、良好な充放電サイクル特性を得ることができる。
【化1】
Figure 2008159419

(式中、R1およびR2は炭化水素基である。R1およびR2の少なくとも何れかがハロゲン原子または不飽和結合を有していてもよい。R1とR2とが結合して環状構造を有していてもよい。)
【選択図】図1

Description

この発明は、非水電解液二次電池に関する。さらに詳しくは、低粘度且つ高電気伝導率を有する電解液を用いた非水電解液二次電池に関する。
近年、携帯電話機器やノート型パーソナルコンピュータなどの携帯情報端末の小型軽量化が急速に進み、その駆動用電源の軽量化、高出力化の研究開発が盛んに行われている。この中でも、リチウムイオン二次電池は、リチウム化合物を活物質としており、軽量、高電圧、高エネルギー密度などの特徴を持ち、携帯用端末の電源として幅広く実用化されている。
リチウムイオン二次電池は、例えば炭素材料などのリチウム(Li)を電気化学的反応により吸蔵および脱離することが可能な材料を、負極に用いる。リチウムイオン二次電池では、負極材料中に吸蔵されたリチウム(Li)が必ずイオン状態であるように設計されるため、エネルギー密度は、負極材料中に吸蔵することが可能なリチウムイオン数に大きく依存する。したがって、リチウムイオン二次電池では、リチウムイオンの吸蔵量を高めることによって、さらにエネルギー密度を向上できると考えられる。
例えば、黒鉛は、現在リチウムイオンを最も効率的に吸蔵および脱離することが可能な材料とされている。黒鉛の吸蔵量は、1g当たりの電気量換算で372mAhと理論的に限界があり、最近では、精力的な開発活動により、限界値まで高められつつある。
リチウムイオン二次電池の電解液には、エチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネート(PC)などの環状炭酸エステル系の有機溶媒が多く用いられている。環状炭酸エステル系の有機溶媒は、高誘電率溶媒であるために支持電解質であるリチウム塩を溶解できる。また、環状炭酸エステル系の有機溶媒は、広い電位窓を持つために、リチウムイオン二次電池特有の高電位でも安定であるという利点を有する。
しかしながら、環状炭酸エステル系の溶媒は、溶液の粘度が高いという欠点がある。そこで、環状炭酸エステル系の溶媒にジメチルカーボネート(DMC)などの低粘度の鎖状炭酸エステルを混合させて用いることが多いが、炭酸エステル類だけでは、溶媒の選択の幅が狭いために電解液の物性を変化させることが困難である。
この欠点を補うため、炭酸エステル類よりも低融点、低粘度を持ち、高い電気伝導率を持つ環状カルボン酸エステルのγ−ブチロラクトン(GBL)、γ−バレロラクトン(GVL)などを溶媒に用いることが提案されている。また、γ−ブチロラクトン(GBL)よりもさらに低粘度の酢酸メチル(MA)、プロピオン酸メチル(MP)などの鎖状カルボン酸エステルを電解液に添加する手法が提案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)
特開2001−23684号公報 特開2004−319212号公報
ここで、カルボン酸エステルは、電気伝導率を高め、低温特性を改善できる点で有効であるが、炭酸エステルと比較して電位窓が狭く、高い電圧を持つリチウムイオン二次電池において、充放電に伴い分解してしまうことが懸念されるものでもある。
ところで、リチウムイオン二次電池の電池容量は、電極上の活物質層の厚さを増大させることによって、高めることができる。しかしながら、活物質層を厚くすると、様々な問題が生じる。例えば、活物質層の厚さが増加すると、電極の柔軟性が乏しくなり、電極巻回時に電極集電体から活物質が剥離・脱落しやすくなる問題が生じる。
この問題に対して、例えば、特許文献3および特許文献4に記載されているように、柔軟性を改善した結着剤を用いることが提案されているが、電極の厚さが増加すると、必要な結着剤の量も増加しなければならず、電池反応に寄与しない結着剤の量が増えることは、電池反応が阻害される要因が増えることになってしまう。
特開2005−166756号公報 特開2005−310747号公報
このように、活物質層を厚くすることにより生じる問題は、結着剤の改善だけで解決できる問題ではないが、活物質層を厚くすることで、電池の高容量化を実現できるので、近年、圧塗り電極の開発が活発に進められている。
また、例えば、特許文献5で開示されているように、充電時の電圧を4.25V以上にすることにより、電池の高エネルギー密度化を実現できることが知られている。従来のリチウムイオン二次電池では、正極にコバルト酸リチウムが使用され、作動電圧が2.50V〜4.20Vの範囲で用いられている。最大4.20Vで作動するリチウムイオン二次電池において、用いられるコバルト酸リチウムなどの正極活物質は、その理論容量に対して6割程度の容量を活用しているに過ぎず、さらに充電電圧を上げることにより、残存容量を活用することが原理的に可能である。
国際公開第03/019713号パンフレット
しかしながら、電極の圧塗化や充電電圧を高めたりすることによって、電池の高容量化、高エネルギー密度化を図ると、電極の圧塗化では、圧塗りすることにより電極への電解液の染み込みが悪化するため、電解液が電極の内部に染み込みづらくなり、充放電時のLiイオンの移動が電極内部まで行き渡らず、電極劣化の原因となってしまい、充放電サイクル特性が悪化してしまう。この充放電サイクル特性の悪化は、充電電圧を高めることによって、より顕著になってしまう。
したがって、この発明の目的は、電極を従来のものより厚くし、上限充電電圧が4.20Vを超えた非水電解液二次電池において、良好な充放電サイクル特性を有する非水電解液二次電池を提供することにある。
上述した課題を解決するために、
この発明は、
正極および負極と、非水電解液とを有し、上限充電電圧が4.20Vを超えた非水電解液二次電池であって、
非水電解液は、下記化1で表されたカルボン酸エステルが含まれたものであること
を特徴とする非水電解液二次電池である。
Figure 2008159419
(式中、R1およびR2は炭化水素基である。R1およびR2の少なくとも何れかがハロゲン原子または不飽和結合を有していてもよい。R1とR2とが結合して環状構造を有していてもよい。)
この発明では、電解液に低粘度溶媒であるカルボン酸エステルを含むことにより、上限充電電圧が4.20Vを超えた非水電解液二次電池において、充放電サイクル特性を向上できる。
この発明によれば、上限充電電圧が4.20Vを超えた非水電解液二次電池において、良好な充放電サイクル特性を得ることができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。まず、この発明の一実施形態による非水電解液二次電池に用いる電解液について説明する。この発明の一実施形態による非水電解液二次電池に用いる電解液は、電解液溶媒として、下記化2で表されるカルボン酸エステルを含む。
Figure 2008159419
(式中、R1およびR2は炭化水素基である。R1およびR2の少なくとも何れかがハロゲン原子または不飽和結合を有していてもよい。R1とR2とが結合して環状構造を有していてもよい。すなわち、式中、R1およびR2の少なくとも何れかは、炭化水素基または炭化水素基の一部がハロゲン原子で置換されたものであり、R1およびR2の少なくとも何れかが不飽和結合を有していてもよく、R1とR2とが結合して、環状構造を有してもよい。)
化2で表されたカルボン酸エステルは、電解液の電気伝導率を向上させ、粘度を低下させるために加える。カルボン酸エステルとしては、例えば、酢酸メチル(MA)、酢酸エチル(EA)、プロピオン酸メチル(MP)、プロピオン酸エチル(EP)などの鎖状カルボン酸エステルや、γ−ブチロラクトン(GBL)、γ−バレロラクトン(GVL)などの環状カルボン酸エステル、化3で表される酢酸ビニル、アクリル酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルなどの不飽和鎖状カルボン酸エステル、これらのカルボン酸エステルの炭化水素基の少なくとも一部の水素(H)をハロゲン原子で置換したもの、また、例えば、化4で表される酢酸=2,2,2−トリフルオロエチルのようなハロゲン原子であるフッ素原子を有するカルボン酸エステルを用いることができる。
Figure 2008159419
Figure 2008159419
中でも、カルボン酸エステルとしては、酢酸メチル(MA)、酢酸エチル(EA)、酢酸n−プロピル(nPA)、酢酸i−プロピル(iPA)、酢酸n−ブチル(nBA)、酢酸s−ブチル(sBA)、酢酸t−ブチル(tBA)などの酢酸エステルが好ましい。より優れた充放電サイクル特性が得られるからである。
カルボン酸エステルの含有量としては、電解液に対して、0.5重量%〜30重量%であることが好ましい。0.5重量%より低い濃度であると、カルボン酸エステルによる低粘度および高電気伝導率の効果が低くなるからである。30重量%より大きい濃度であると、カルボン酸エステルの分解の影響が大きくなるからである。
電解液溶媒としては、カルボン酸エステルに加えて、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)などの炭酸エステルを用いることができる。
また、電解液溶媒としては、カルボン酸エステルに加えて、ビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)などの不飽和結合を有する環状炭酸エステルを用いることができる。電解液の化学安定性を向上でき、より優れたサイクル特性を得ることができるからである。
電解質塩であるリチウム塩としては、ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)、テトラフルオロホウ酸リチウム(LiBF4),過塩素酸リチウム(LiClO4)、ヘキサフルオロヒ酸リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(CF3SO3Li)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム((CF3SO22NLi)、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチルリチウム((CF3SO23CLi)などが用いられる。これらはいずれか1種を用いても良いが、2種以上を混合して用いても良い。
次に、この発明の一実施形態による非水電解液二次電池について、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の一実施形態による非水電解液二次電池の一構成例を示す。この非水電解液二次電池は、例えば、いわゆる円筒型のリチウムイオン二次電池である。
図1に示すように、この二次電池は、ほぼ中空円柱状の電池缶11の内部に、帯状の正極21と帯状の負極22とがセパレータ23を介して巻回された巻回電極体20を有している。電池缶11は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶11の内部には、液状の電解質である電解液が注入されセパレータ23に含浸されている。また、巻回電極体20を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板12,13がそれぞれ配置されている。
電池缶11の開放端部には、電池蓋14と、この電池蓋14の内側に設けられた安全弁機構15および熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)16とが、ガスケット17を介してかしめられることにより取り付けられており、電池缶11の内部は密閉されている。
電池蓋14は、例えば、電池缶11と同様の材料により構成されている。安全弁機構15は、熱感抵抗素子16を介して電池蓋14と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合にディスク板15Aが反転して電池蓋14と巻回電極体20との電気的接続を切断するようになっている。熱感抵抗素子16は、温度が上昇すると抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常な発熱を防止するものである。ガスケット17は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
巻回電極体20は、例えば、センターピン24を中心に巻回されている。巻回電極体20の正極21には、アルミニウム(Al)などよりなる正極リード25が接続されており、負極22には、ニッケル(Ni)などよりなる負極リード26が接続されている。正極リード25は安全弁機構15に溶接されることにより電池蓋14と電気的に接続されており、負極リード26は、電池缶11に溶接され電気的に接続されている。
図2は、図1に示した巻回電極体20の一部を拡大して示す断面図である。以下、図2を参照しながら、非水電解液二次電池を構成する正極21、負極22、セパレータ23について順次説明する。
正極21は、例えば、対向する一対の面を有する正極集電体21Aの両面に正極活物質層21Bが設けられた構造を有している。なお、図示はしないが、正極集電体21Aの片面のみに正極活物質層21Bが設けられた領域を有するようにしてもよい。正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム箔、ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質を含んでおり、必要に応じて炭素材料などの導電剤およびポリフッ化ビニリデンなどの結着剤を含んでいてもよい。
正極活物質としては、例えば化学式LixMO2(xは0.5以上、1.1以下の範囲であり、Mは遷移金属のうちの何れか一種または複数種の化合物である。)などで示されるリチウム複合酸化物、TiS2、MoS2、NbSe2、V25などのリチウムを含有しない金属硫化物、金属酸化物、または特定のポリマーなどを用いる。これらのうち、リチウム複合酸化物としては、例えばLiCoO2、LiNiO2、LixNiyCo1-y2(x、yは電池の充放電状態によって異なり、通常0<x<1、0.7<y<1.02である。)や、LiMn24などで示されるスピネル型リチウム・マンガン複合酸化物などが挙げられる。そして、正極21では、正極活物質として、上述した金属硫化物、金属酸化物、リチウム複合酸化物などのうちの何れか一種または複数種を混合して用いることも可能である。
負極22は、例えば、正極21と同様に、対向する一対の面を有する負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bが設けられた構造を有している。なお、図示はしないが、負極集電体22Aの片面のみに負極活物質層22Bが設けられた領域を有するようにしてもよい。負極集電体22Aは、例えば、銅箔、ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。負極活物質層22Bは、例えば、負極活物質を含んでおり、必要に応じてポリフッ化ビニリデンなどの結着剤を含んでいてもよい。
負極活物質としては、例えばリチウムと化合可能な金属、合金、元素、およびこれらの化合物などが挙げられる。負極活物質としては、例えばリチウムと化合可能な元素をMとしたときにMxM’yLiz(M’はLi元素およびM元素以外の金属元素であり、xは0より大きな数値であり、yおよびzは0以上の数値である。)の化学式で示される化合物である。この化学式においては、例えば半導体元素であるホウ素(B)、ケイ素(Si)、ヒ素(As)なども金属元素として挙げられる。具体的には、例えばマグネシウム(Mg)、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、カドミウムム(Cd)、銀(Ag)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、ヒ素(As)などの元素およびこれらの元素を含有する化合物、Li−Al、Li−Al−M(Mは2A族、3B族、4B族の遷移金属元素のうち何れか一種または複数種である。)、AlSb、CuMgSbなどが挙げられる。
特に、リチウムと化合可能な元素には、4B族典型元素が好ましく、これらの中でもケイ素(Si)、スズ(Sn)が好ましく、さらにケイ素(Si)を用いることがより好ましい。具体的には、MxSi、MxSn(MはSi、Sn以外の一種以上の元素であり、xは0以上の数値である。)の化学式で示されるSi化合物、Sn化合物として、例えばSiB4、SiB6、Mg2Si、Mg2Sn、Ni2Si、TiSi2、MoSi2、NiSi2、CaSi2、CrSi2、Cu5 Si、FeSi2、MnSi2、NbSi2、TaSi2、VSi2、WSi2、ZnSi2などが挙げられ、これらのうちの何れか一種または複数種を混合して用いる。
さらに、負極活物質としては、一つ以上の非金属元素を含有する炭素以外の4B族の元素化合物も利用できる。この化合物には、複数種の4B族の元素を含有していても良い。具体的には、例えばSiC、Si34、Si22O、Ge22O、SiOx(0<x≦2)、SnOx(0<x≦2)、LiSiO、LiSnOなどが挙げられ、これらのうちの何れか一種または複数種を混合して用いる。
負極活物質として用いる化合物は、例えば化合物の原料を不活性ガス雰囲気下または還元性ガス雰囲気下で所定の温度で所定の時間、加熱処理するなどして合成されるが、このような合成方法に限定されることなく、様々な手法で合成されても良い。具体的には、例えばメカニカルアロイニング法、メルトスピニング法、ガスアトマイズ法、水アトマイズ法などにより合成される。そして、これらの方法で合成される化合物は、粉砕して粉末にしてもよいが、粉砕せずに固形物で用いることもできる。また、負極活物質として用いる化合物などにリチウムのドープを行う場合には、例えば、電池製造前または電池製造後に、正極または正極以外のリチウム源からリチウムを供給して電気化学的にドープさせることや、負極活物質の合成時にリチウムを含有させることなどで行うことができる。
負極22に含有される負極活物質としては、上述した化合物などの他に例えばリチウムイオンのドープ/脱ドープが可能な炭素質材料などを用いることができる。この炭素質材料としては、例えば人造黒鉛や天然黒鉛などの黒鉛類、難黒鉛化性炭素、熱分解炭素類、ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークスなどのコークス類、ガラス状炭素繊維、フェノール樹脂やフラン樹脂などを適当な温度で焼成して炭素化させた有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭、カーボンブラック類などが挙げられ、これらのうちの何れか一種または複数種を混合して用いる。これらの炭素質材料は、負極活物質層22Bに含有された場合、負極活物質層22Bの導電性を向上させる導電剤としても機能することになる。
負極22には、負極集電体22A上にリチウムのドープ/脱ドープ可能な金属などをスパッタや、蒸着などにより成膜した後に、アニールを施すことで負極集電体22A上にリチウムのドープ/脱ドープ可能な金属が成膜されたものを用いても良い。
セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ非水電解液中のリチウムイオンを通過させるものである。このセパレータ23は、微少な孔を多数有する微多孔性膜からなる。ここで、微多孔性膜とは、孔の平均孔径が5μm以下程度の微孔を多数有する樹脂膜のことである。また、セパレータ23としては、材料として従来の電池に使用されてきたものを利用することが可能である。そのなかでも、ショート防止効果に優れ、且つシャットダウン効果による電池の安全性向上が可能なポリプロピレンやポリオレフィンなどからなる微多孔性フィルムを用いる。
セパレータ23は、その厚さが5μm以上、50μm以下の範囲にされているとともに、その全体積中における空隙体積の比率を表す空孔率が20%以上、60%以下の範囲にされている。このような条件に合致するセパレータ23では、製造歩留まり、出力特性、サイクル特性、安全性に優れた電池を得ることが可能となる。
以上のような構成の非水電解液二次電池は、以下に説明するようにして製造される。まず、例えば、正極活物質と導電剤と結着剤とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤をN−メチルピロリドン(NMP)などの溶剤に分散させて正極合剤塗液とする。次に、この正極合剤塗液を正極集電体21Aに塗布して乾燥させたのち、圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し、正極21を作製する。
また、例えば、負極活物質と結着剤とを混合して負極合剤を調製し、この負極合剤をN−メチルピロリドン(NMP)などの溶剤に分散させて負極合剤塗液とする。次に、この負極合剤塗液を負極集電体22Aに塗布して乾燥させたのち、圧縮成型して負極活物質層22Bを形成し、負極22を作製する。
次に、正極集電体21Aに正極リード25を溶接などにより取り付けると共に、負極集電体22Aに負極リード26を溶接などにより取り付ける。そののち、正極21と負極22とをセパレータ23を介して巻回し、正極リード25の先端部を安全弁機構15に溶接するとともに、負極リード26の先端部を電池缶11に溶接して、巻回した正極21および負極22を一対の絶縁板12,13で挟み電池缶11の内部に収納する。
次に、電解液を電池缶11の内部に注入する。そののち、電池缶11の開口端部に電池蓋14、安全弁機構15および熱感抵抗素子16をガスケット17を介してかしめることにより固定する。これにより、図1に示した非水電解液二次電池が完成する。
この非水電解液二次電池では、上限充電電圧を例えば4.20Vを超えるように設計して、高容量、高エネルギー密度を得ることができる。上限充電電圧としては、例えば4.20Vを超えて4.50V以下または4.35V以上4.50V以下である。
この非水電解液二次電池では、負極22の厚さとしては170μm以上、負極集電体22Aを除いた負極活物質層22Bの厚さとしては155μm以上とされる。負極22の厚さを170μm以上にすることで、高容量電池を実現できるが、従来の非水電解液二次電池では、負極22の厚さを170μm以上にすると、電解液が電極の内部へ染み込みづらくなり、充放電時のLiイオンの移動が電極内部まで行き渡らず、電極劣化の原因になる。そこで、この発明の一実施形態による非水電解液二次電池では、上述の化2で表されるカルボン酸エステルを含む電解液を用いる。これにより、この発明の一実施形態による非水電解液二次電池では、電解液が電極の内部へ染み込み易くなるので、充放電サイクル特性を向上できる。ここで、負極の厚さとは、負極集電体22Aと、負極集電体22Aに形成された負極活物質層22Bとの厚さの合計をいう。
この非水電解液二次電池では、正極21の厚さと負極22の厚さとの比(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)としては0.7〜1.4の範囲内、正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)としては0.65〜1.35の範囲内であることが好ましい。より良好な充放電サイクル特性を得られるからである。ここで、正極21の厚さとは、正極集電体21Aと、正極集電体21Aに形成された正極活物質層21Bとの厚さの合計をいう。
この非水電解液二次電池では、充電を行うと、例えば、正極21からリチウムイオンが脱離し、電解液を介して負極22に吸蔵される。放電を行うと、例えば、負極22からリチウムイオンが離脱し、電解液を介して正極21に吸蔵される。
以下、図1を参照しながら実施例によりこの発明の具体的な実施例について詳細に説明する。なお、この発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1−1>
実施例1−1として、図1に示したような非水電解液二次電池を作製した。まず、正極活物質であるコバルト酸リチウム(LiCoO2)を94質量部と、導電剤であるグラファイトを3質量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン(PVdF)を3質量部とを均一に混合したのち、N−メチルピロリドン(NMP)を添加し正極合剤塗液を得た。
次に、得られた正極合剤塗液を、幅56mm、長さ550mm、厚さ20μmのアルミニウム箔よりなる正極集電体21Aの一の片面に均一に塗布し乾燥させて、厚さ70μmの正極活物質層21Bを形成した。同様にして、正極集電体21Aの他の片面にも厚さ70μmの正極活物質層21Bを形成した。正極21の厚さは160μmであった。そののち、正極集電体21Aの一端にアルミニウム製の正極リード25を取り付けた。
また、負極活物質である黒鉛を94質量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン(PVdF)を6質量部とを均一に混合したのち、N−メチルピロリドン(NMP)を添加し負極合剤塗液を得た。次に、得られた負極合剤塗液を、幅58mm、長さ600mm、厚さ15μmの銅箔よりなる負極集電体22Aの一の片面に均一に塗布し乾燥させて厚さ77.5μmの負極活物質層22Bを形成した。同様にして、負極集電体22Aの他の片面にも厚さ77.5μmの負極活物質層22Bを形成した。負極22の厚さは170μmであった。そののち、負極集電体22Aの一端にニッケル製の負極リード26を取り付けた。
ここで、正極21および負極22の厚さ、正極集電体21Aおよび負極集電体22A並びに正極活物質層21Bおよび負極活物質層22Bの厚さは、マイクロメータ(製品名 デジマチックインジケータ Code番号(製品番号)543−254B ミツトヨ社製)で測定した。
次に、正極21と負極22とを厚さ25μmの微多孔性ポリプロピレンフィルムよりなるセパレータ23を介して積層したのち、ワインダーで巻き取って巻回電極体20を形成し、この巻回電極体20を、直径18mm、長さ65mmのステンレスよりなる電池缶11の内部に収納した。なお、この電池の容量は2800mAhである。
次に、電解液を電池缶11の内部に注入した。電解液の溶媒としては、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合し、さらにビニレンカーボネート(VC)を1重量%含有させ、電解質塩として、ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)を1.3M(mol/l)の濃度になるように溶解させたものを用いた。なお、酢酸メチル(MA)の電解液に対する含有量は10重量%であった。
注液は、専用の注液機に電池を設置後、電解液4.1gを2気圧で加圧注入して行った。そののち、ガスケット17を介して電池蓋14を電池缶11にかしめた。以上により、実施例1−1の非水電解液二次電池を作製した。
<比較例1−1>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DEC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)とを重量比(EC:DMC)で30:70となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、比較例1−1の非水電解液二次電池を作製した。
<比較例1−2>
実施例1−1と同様にして、比較例1−2の非水電解液二次電池を作製した。
<比較例1−3>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)とを重量比(EC:DMC)で30:70となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、比較例1−3の非水電解液二次電池を作製した。
<比較例1−4>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、アセトニトリル(AN)とを重量比(EC:DMC:AN)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、比較例1−4の非水電解液二次電池を作製した。
<実施例2−1>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)とを重量比(EC:DMC:MA)で30:69.9:0.1となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−1の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸メチル(MA)の電解液に対する含有量は、0.1重量%であった。
<実施例2−2>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)とを重量比(EC:DMC:MA)で30:69.5:0.5となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−2の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸メチル(MA)の電解液に対する含有量は、0.5重量%であった。
<実施例2−3>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)とを重量比(EC:DMC:MA)で30:40:30となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−3の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸メチル(MA)の電解液に対する含有量は、30重量%であった。
<実施例2−4>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)とを重量比(EC:DMC:MA)で30:30:40となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−4の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸メチル(MA)の電解液に対する含有量は、40重量%であった。
<実施例2−5>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸エチル(EA)とを重量比(EC:DMC:EA)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−5の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸エチル(EA)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−6>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸n−プロピル(nPA)とを重量比(EC:DMC:nPA)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−6の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸n−プロピル(nPA)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−7>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸i−プロピル(iPA)とを重量比(EC:DMC:iPA)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−7の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸i−プロピル(iPA)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−8>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸n−ブチル(nBA)とを重量比(EC:DMC:nBA)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−8の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸n−ブチル(nBA)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−9>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸s−ブチル(sBA)とを重量比(EC:DMC:sBA)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−9の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸s−ブチル(sBA)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−10>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸t−ブチル(tBA)とを重量比(EC:DMC:tBA)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−10の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸t−ブチル(tBA)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−11>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、プロピオン酸メチル(MP)とを重量比(EC:DMC:MP)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−11の非水電解液二次電池を作製した。なお、プロピオン酸メチル(MP)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−12>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、プロピオン酸エチル(EP)とを重量比(EC:DMC:EP)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−12の非水電解液二次電池を作製した。なお、プロピオン酸エチル(EP)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−13>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、電解液の溶媒として、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、γ−ブチロラクトン(GBL)とを重量比(EC:DMC:GBL)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−13の非水電解液二次電池を作製した。なお、γ−ブチロラクトン(GBL)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−14>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、γ−バレロラクトン(GVL)とを重量比(EC:DMC:GVL)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−14の非水電解液二次電池を作製した。なお、γ−バレロラクトン(GVL)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<実施例2−15>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸ビニル(VA)と、を重量比(EC:DMC:VA)で30:69.5:0.5となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−15の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸ビニル(VA)の電解液に対する含有量は、0.5重量%であった。
<実施例2−16>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸=2,2,2−トリフルオロエチル(ETA)と、を重量比(EC:DMC:ETA)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例2−16の非水電解液二次電池を作製した。なお、酢酸=2,2,2−トリフルオロエチル(EC)の電解液に対する含有量は、10重量%であった。
<比較例2−1>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、アセトニトリル(AN)とを重量比(EC:DMC:AN)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、比較例2−1の非水電解液二次電池を作製した。
<比較例2−2>
エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、酢酸メチル(MA)と、を重量比(EC:DEC:MA)で30:60:10となるように混合する代わりに、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DNC)と、アセトン(AC)とを重量比(EC:DMC:AC)で30:60:10となるように混合した点以外は、実施例1−1と同様にして、比較例2−2の非水電解液二次電池を作製した。
<実施例3−1>
実施例1−1と同様にして、実施例3−1の非水電解液二次電池を作製した。なお、正極21の厚さと負極22の厚さとの比(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は0.94であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は0.90であった。
<実施例3−2>
負極合剤塗液を負極集電体22Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが92.5μmの負極活物質層22Bを形成した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例3−2の非水電解液二次電池を作製した。なお、負極21の厚さは200μmであった。正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は0.80であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は0.76であった。
<実施例3−3>
負極合剤塗液を負極集電体22Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが107.5μmの負極活物質層22Bを形成した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例3−3の非水電解液二次電池を作製した。なお、負極21の厚さは230μmであった。なお、正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は0.70であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は0.65であった。
<実施例3−4>
負極合剤塗液を負極集電体22Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが117.5μmの負極活物質層22Bを形成した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例3−4の非水電解液二次電池を作製した。なお、負極21の厚さは250μmであった。正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は0.64であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は0.60であった。
<実施例3−5>
正極合剤塗液を正極集電体21Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが90μmの正極活物質層21Bを形成した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例3−5の非水電解液二次電池を作製した。なお、正極21の厚さは200μmであった。正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は1.18であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は1.16であった。
<実施例3−6>
正極合剤塗液を正極集電体21Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが105μmの正極活物質層21Bを形成した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例3−6の非水電解液二次電池を作製した。なお、正極21の厚さは230μmであった。正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は1.35であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は1.35であった。
<実施例3−7>
正極合剤塗液を正極集電体21Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが115μmの正極活物質層21Bを形成した点以外は、実施例1−1と同様にして、実施例3−7の非水電解液二次電池を作製した。なお、正極21の厚さは250μmであった。正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は1.47であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は1.48であった。
<比較例3−1>
電解液の溶媒として、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)とを重量比(EC:DMC)で30:70となるように混合した点以外は、実施例3−2と同様にして、比較例3−1の非水電解液二次電池を作製した。正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は0.80であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は0.76であった。
<比較例3−2>
電解液の溶媒として、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)とを重量比(EC:DMC)で30:70となるように混合した点以外は、実施例3−5と同様にして、比較例3−2の非水電解液二次電池を作製した。なお、正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は1.18であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は1.16であった。
<比較例3−3>
電解液の溶媒として、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)とを重量比(EC:DMC)で30:70となるように混合した。正極合剤塗液を正極集電体21Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが65μmの正極活物質層21Bを形成した。負極合剤塗液を負極集電体22Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが67.5μmの負極活物質層22Bを形成した。以上の点以外は、実施例1−1と同様にして、比較例3−3の非水電解液二次電池を作製した。正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は0.94であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は0.96であった。
<比較例3−4>
正極合剤塗液を正極集電体21Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが65μmの正極活物質層21Bを形成した。負極合剤塗液を負極集電体22Aの両面に塗布し乾燥させて、片面の厚さが67.5μmの負極活物質層22Bを形成した。以上の点以外は、実施例1−1と同様にして、比較例3−4の非水電解液二次電池を作製した。なお、正極21の厚さと負極22の厚さとの比および正極活物質層21Bの厚さと負極活物質層22Bの厚さとの比を求めたところ、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)は0.94であった。(「正極活物質層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)は0.96であった。
次に、作製した実施例1−1〜比較例3−4の非水電解液二次電池について、以下のようにして充放電試験を行い、放電容量維持率を求めた。
充放電試験は、23℃において2Aで所定の充電電圧を上限として5時間充電し、その後30分間休止して2.8Aで3Vに達するまで放電するというサイクルを繰り返した。100サイクル経過後、1サイクル目の放電容量を100として放電容量維持率(%)を求めた。実施例1−1と比較例1−1では、所定の充電電圧は4.35Vとした。比較例1−2〜比較例1−4では、所定の充電電圧は4.20Vとした。また、実施例1−1、比較例1−1、実施例2−1〜比較例3−4では、所定の充電電圧は4.50Vとした。
実施例1−1および比較例1−1〜比較例1−4の測定結果を表1に示す。実施例2−1〜実施例2−14、実施例1−1および比較例2−1〜比較例2−2、比較例1−1の測定結果を表2に示す。実施例3−1〜実施例3−7および比較例3−1〜比較例3−4の測定結果を表3に示す。
Figure 2008159419
Figure 2008159419
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表1に示すように、上限充電電圧4.35Vで充電した場合において、酢酸メチル(MA)を含む電解液を用いた実施例1−1では、酢酸メチル(MA)を含まないことのみ異なる電解液を用いた比較例1−1より、容量維持率が高かった。また、酢酸メチル(MA)を含む電解液を用いた実施例1−1では、酢酸メチル(MA)の代わりにアセニトリル(AN)含む電解液を用いた比較例1−4より、容量維持率が高かった。さらに、上限充電電圧4.35Vで充電した場合において、酢酸メチル(MA)を含む電解液を用いた比較例1−2では、酢酸メチル(MA)を含まないことのみ異なる電解液を用いた比較例1−3と、容量維持率がほぼ同等であった。すなわち、4.20Vを超える上限充電電圧で充電した場合において、カルボン酸エステルを含む電解液を用いることで、著しく容量維持率を向上できることがわかった。なお、4.50Vを超える上限充電電圧で充電した場合には、リチウムが析出してしまい、容量維持率が著しく低下する傾向にある。すなわち、上限充電電圧としては、4.20Vを超え、4.50V以下が好ましいことがわかった。
表2に示すように、上限充電電圧4.50Vで充電した場合において、カルボン酸エステルを含む電解液を用いた実施例2−1〜実施例2−16および実施例1−1では、カルボン酸エステルを含まない電解液を用いた比較例1−1、比較例2−1、比較例2−2より、容量維持率が高かった。また、実施例2−1〜実施例2−4および実施例1−1では、酢酸メチル(MA)を0.5重量%〜30重量%含む電解液を用いた実施例2−2〜実施例2−3および実施例1−1において、特に高い容量維持率が得られた。すなわち、4.20Vを超える上限充電電圧で充電した場合において、カルボン酸エステルを含む電解液を用いることで、容量維持率を向上でき、特に0.5重量%〜30重量%含む電解液を用いることで、特に高い容量維持率を得られることがわかった。
表3に示すように、負極22の厚さが170μm以上(負極活物質層22Bの厚さが155μm以上)の実施例3−1〜実施例3−7および比較例3−1〜比較例3−2では、上限充電電圧4.50Vで充電した場合において、カルボン酸エステルを含む電解液を用いた実施例3−1〜実施例3−7が比較例3−1または比較例3−2より、容量維持率が高かった。また、実施例3−1〜実施例3−7では、(「正極21の厚さ」/「負極22の厚さ」)が0.7〜1.4の範囲にある実施例3−1〜実施例3−3および実施例3−5〜実施例3−6が、より良好な容量維持率を得た。また、負極22の厚さが170μmより小さい(負極活物質層22Bの厚さが155μmより小さい)比較例3−3〜比較例3−4では、カルボン酸エステルを含まない電解液を用いた比較例3−3の容量維持率は、カルボン酸エステルを含む電解液を用いた比較例3−4の容量維持率とほとんど同じであった。
すなわち、負極22の厚さが170μm以上(負極活物質層22Bの厚さが155μm以上)であり、4.20Vを超える上限充電電圧で充電した場合において、カルボン酸エステルを含む電解液を用いることで、容量維持率を向上することができ、また、(「正極21の厚さ/負極22の厚さ」)を0.7〜1.4〔(「正極活物資層21Bの厚さ」/「負極活物質層22Bの厚さ」)を0.65〜1.35〕の範囲にすることで、より良好な容量維持率を得られることがわかった。
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。なお、以上の例では、円筒形電池を例に挙げて説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、コイン型電池、角型電池、ボタン型電池などといった外装材に金属製容器などを用いた電池、薄型電池といった外装材にラミネートフィルムなどを用いた電池など、種々の形状や大きさにすることも可能である。
この発明の一実施形態による非水電解液二次電池の構造を示す断面図である。 図1に示した非水電解液二次電池における巻回電極体の一部を拡大して表す断面図である。
符号の説明
11・・・電池缶
12,13・・・絶縁板
14・・・電池蓋
15・・・安全弁機構
15A・・・ディスク板
16・・・熱感抵抗素子
17・・・ガスケット
20・・・巻回電極体
21・・・正極
21A・・・正極集電体
21B・・・正極活物質層
22・・・負極
22A・・・負極集電体
22B・・・負極活物質層
23・・・セパレータ
24・・・センターピン
25・・・正極リード
26・・・負極リード

Claims (9)

  1. 正極および負極と、非水電解液とを有し、上限充電電圧が4.20Vを超えた非水電解液二次電池であって、
    上記非水電解液は、下記化1で表されたカルボン酸エステルが含まれたものであること
    を特徴とする非水電解液二次電池。
    Figure 2008159419
    (式中、R1およびR2は炭化水素基である。R1およびR2の少なくとも何れかがハロゲン原子または不飽和結合を有していてもよい。R1とR2とが結合して環状構造を有していてもよい。)
  2. 上記カルボン酸エステルは、酢酸エステルであること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
  3. 上記正極の厚さと、上記負極の厚さとの比(「正極の厚さ」/「負極の厚さ」)は、0.7〜1.4の範囲内にあること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
  4. 上記非水電解液は、上記カルボン酸エステルが上記非水電解液に対して0.5重量%〜30重量%含まれたものであること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
  5. 上記上限充電電圧が4.20Vを超え4.50V以下であること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
  6. 上記負極は、負極集電体と負極活物質層とを有し、
    上記負極活物質層の厚さが155μm以上であること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
  7. 上記正極は、正極集電体と正極活物質層とを有し、
    上記負極は、負極集電体と負極活物質層とを有し、
    上記正極活物質層の厚さと、上記負極活物質層の厚さとの比(「正極活物質層の厚さ」/「負極活物質層の厚さ」)が、0.65〜1.35の範囲内にあること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
  8. 上記負極の厚さは、170μm以上であること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
  9. 上記負極の厚さは、170μm以上250μm以下であること
    を特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
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