JP2008158318A - 走査光学系の調整装置、および走査光学系の調整方法 - Google Patents

走査光学系の調整装置、および走査光学系の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より高精度な調整を行うことができる走査光学系の調整装置を提供する。
【解決手段】調整装置50は、ポリゴンミラー35の位置に配された第1CCDセンサ51と、レーザービームLを減光するとともに、被走査面13に向けて反射するNDフィルタ52と、被走査面13の位置に配された第2CCDセンサ54a〜54cと、各CCDセンサで得られた画像のデータを解析して、レーザービームLの照射位置、および径を算出するパーソナルコンピュータ57と、各CCDセンサで得られた画像、およびパーソナルコンピュータ57による算出結果を表示するモニタ58とを備える。作業者は、モニタ58を観察しながら、目標の照射位置、および径となるように、走査光学系10の各部の位置を微調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は、走査光学系における光ビームの照射位置、および径を調整するための走査光学系の調整装置、および走査光学系の調整方法に関する。
走査光学系は、レーザープリンタや複写機、ファクシミリなどの画像記録装置をはじめ、蓄積性蛍光体シート(イメージングプレート;IP)に記録された放射線(X線、α、β、γ線、電子線、紫外線など)画像を読み取り、読み取った画像をモニタやネガフイルムに出力するCR(Computed Radiography)装置にも搭載されている。
走査光学系は、レーザー光源、コリメータレンズ、絞りやシリンドリカルレンズなどからなる結像光学系、ポリゴンミラー、fθレンズなどの種々の光学素子を有し、これらが光学箱に収納された一つのユニットとして構成されている。走査光学系においては、記録すべき画像のデータに応じてレーザー光源からレーザービームが発せられる。レーザービームは、コリメータレンズで平行光束に収束され、結像光学系で線状に集光される。そして、ポリゴンミラーの偏向反射面で反射され、fθレンズによって被走査面に結像される。
被走査面に結像されたレーザービームは、ポリゴンミラーが一定の角速度で回転されていることから、被走査面上を走査(主走査)される。レーザープリンタや複写機、ファクシミリなどの画像記録装置に用いた場合は、主走査方向に対して直交する方向(副走査方向)に記録材料、例えば、感光体を移動させることにより、感光体の記録面にレーザービームによる静電潜像を記録する。そして、感光体に記録された静電潜像をトナー像に顕像化し、記録紙などの記録媒体に転写する。
一方、CR装置に用いた場合は、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを副走査方向に搬送しながら、レーザービームで主走査する。そして、これにより生じた輝尽発光光をフォトマルチプライアなどの光電変換器で検出して、画像信号を得る。
ところで、走査光学系による記録画像または画像信号の劣化を防ぐためには、レーザービームの光学特性(照射位置、径)を適正にすることが重要である。このため、従来から、被走査面におけるレーザービームをCCDセンサで撮像し、撮像した画像をモニタして、レーザービームの光学特性が適正になるように各部品を調整する方法が提案されている(特許文献1〜4参照)。
特許文献1には、被走査面上の複数の位置にCCDセンサを配置し、CCDセンサによりビームの照射位置を測定して、被走査面におけるビームの曲がり、傾きを算出し、これを元にfθレンズの位置を調整する旨が記載されている。特許文献2には、被走査面における目標とする走査線に沿って複数のビーム位置検出センサを配置して、目標とする走査線に照射される走査ビームの照射位置を検出し、この検出結果を走査光学系に設けられた記録手段(可変抵抗)に記録しておき、プリンタ本体に組み付けた後に記録手段の検出結果を読み取って、ビームの照射位置のずれ量を知得する旨が記載されている。
また、特許文献3には、被走査面に一つの2次元CCDカメラを配置し、一走査の複数点で結像される走査ビームを複数の偏向手段で偏向してCCDカメラに入射するようにした走査光学系測定装置が記載されている。さらに、特許文献4には、複数の一次元ラインセンサとビームを拡大する拡大光学素子とを並べた測定ヘッドを、主走査方向に走査しながら被走査面の走査ビームを検出する調整装置が記載されている。
特開平7−234370号公報 特開平11−237565号公報 特開2003−307697号公報 特開2006−103274号公報
しかしながら、特許文献1〜4に記載の発明は、いずれもレーザービームの光学特性を被走査面で取得しているだけで、走査光学系のユニット内におけるレーザービームの光学特性が不分明であるため、調整の精度に問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、より高精度な調整を行うことができる走査光学系の調整装置、および走査光学系の調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光源からの光ビームを被走査面に向けて偏向反射する偏向器を含む光学素子が、光学箱内に収納された走査光学系を調整するための装置であって、前記偏向器の位置に配され、前記偏向器の位置における前記光ビームを撮像する第1撮像手段と、前記第1撮像手段の手前に配され、前記光ビームを減光して前記第1撮像手段に入射させるとともに、前記被走査面に向けて反射する減光反射手段と、前記被走査面に配され、前記被走査面における前記光ビームを撮像する第2撮像手段と、前記第1、第2撮像手段で得られた画像のデータを解析して、前記偏向器の位置、および前記被走査面における前記光ビームの照射位置、および径を算出する算出手段と、前記画像、および前記算出手段による算出結果を表示する表示手段と、前記偏向器の位置、および前記被走査面における前記光ビームの照射位置、および径を調整する調整機構とを備えることを特徴とする。
前記表示手段は、前記光ビームの照射位置、および径の調整目標を表すマークを表示することが好ましい。
前記減光反射手段は、前記光ビームが入射する面の面粗度が、前記光ビームの波長の1/10以上であることが好ましい。
前記光学素子は、前記光ビームを平行光束に収束するコリメータレンズと、前記光ビームをその走査方向に直交する方向に集光するシリンドリカルレンズとを含み、前記調整機構は、前記光源の位置を調整するための第1調整手段と、前記光ビームの光軸方向における前記コリメータレンズの位置を調整するための第2調整手段と、前記光軸方向における前記シリンドリカルレンズの位置を調整するための第3調整手段とからなることが好ましい。
前記算出手段は、前記画像のデータを構成する、前記第1、第2撮像手段の各画素の輝度値を検出して、縦横の画素配列毎に各画素の輝度値の分布を作成し、輝度値がピークとなる画素の位置を前記光ビームの照射位置として算出し、輝度値がピークとなる画素を含む前記分布の適当な閾値における幅を前記光ビームの径として算出することが好ましい。
前記算出手段は、複数コマ分の前記画像のデータから算出した前記光ビームの照射位置、および径を平均し、平均した値を最終的に出力することが好ましい。
前記第2撮像手段は、前記光ビームの走査方向に沿って、等間隔で複数並べて配置されていることが好ましい。
請求項8に記載の発明は、光源からの光ビームを被走査面に向けて偏向反射する偏向器を含む光学素子が、光学箱内に収納された走査光学系を調整する方法であって、前記偏向器の位置に配された第1撮像手段で、前記第1撮像手段の手前に配された減光反射手段により減光された前記偏向器の位置における前記光ビームを撮像する工程と、前記被走査面に配された第2撮像手段で、前記減光反射手段で反射された前記被走査面における前記光ビームを撮像する工程と、前記第1、第2撮像手段で得られた画像のデータを解析して、前記偏向器の位置、および前記被走査面における前記光ビームの照射位置、および径を算出する工程と、前記画像、および前記算出手段による算出結果を表示する工程と、前記偏向器の位置、および前記被走査面における前記光ビームの照射位置、および径を調整する工程とを備えることを特徴とする。
本発明の走査光学系の調整装置、および走査光学系の調整方法によれば、偏向器の位置、および被走査面に第1、第2撮像手段を配し、第1、第2撮像手段で得られた画像のデータを解析して、偏向器の位置、および被走査面における光ビームの照射位置、および径を算出し、この算出結果と画像を表示して、偏向器の位置、および被走査面における光ビームの照射位置、および径を調整するので、より高精度な調整を行うことができる。したがって、走査光学系による画像の画質向上に寄与することができる。
図1において、放射線画像読取装置2は、走査光学系10、読取部11、蓄積性蛍光体シート12を搬送するための搬送系、および各種信号処理回路からなる制御部などが筐体内に一体的に搭載された構成を有する。放射線画像読取装置2には、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート12が収容されたカセッテが挿入される挿入口が設けられている。カセッテが挿入口に挿入されると、蓄積性蛍光体シート12がカセッテから自動的に取り出され、搬送系によって走査光学系10の被走査面13に向けて搬送される。
走査光学系10は、被走査面13を搬送される蓄積性蛍光体シート12に対して、その搬送方向(以下、副走査方向と表記する。)Sに直交する、紙面に垂直な方向(以下、主走査方向と表記する。)MにレーザービームLを走査する。このレーザービームLの照射により、蓄積性蛍光体シート12から輝尽発光光が生じる。
被走査面13の近傍には、アクリル板などからなる透明な集光ガイド14の入射面が配されている。また、集光ガイド14の出射面には、フォトマルチプライアなどの光電変換器15が取り付けられている。輝尽発光光は、集光ガイド14に入射し、集光ガイド14内を導光されて光電変換器15に入射して、光電変換器15で電気信号に変換される。光電変換器15から出力された電気信号は、制御部で各種信号処理を施され、これにより蓄積性蛍光体シート12に記録された放射線画像を表す画像信号が出力される。放射線画像の読み取りが終了した蓄積性蛍光体シート12は、消去ユニットに搬送されて放射線画像を消去された後、再びカセッテに戻される。
図2および図3において、走査光学系10は、光源部20をはじめとする各種光学素子が、合成樹脂によって一体成形された光学箱21内に収納された構成を有する。光源部20は、レーザー光源22が内蔵されたフィン23と、コリメータレンズ24が内蔵されたハウジング25とからなる。フィン23は、その後部からネジ26によりハウジング25に締結固定されている。ハウジング25の上部には、レーザービームLの光軸方向のコリメータレンズ24の位置を微調整するためのネジ27が設けられている。
レーザー光源22は、半導体レーザーなどからなり、レーザービームLを発する。コリメータレンズ24は、レーザービームLを平行光束に収束する。なお、図示は省略しているが、光学箱21の上部には、上蓋が取り付けられ、上蓋によって内部が密閉されて放射線画像読取装置2に組み込まれる。
光源部20の前方には、ビームスプリッタ28が設けられている。レーザービームLは、ビームスプリッタ28を透過して受光センサ29に入射する一方、ビームスプリッタ28で反射される。受光センサ29は、レーザービームLの透過光の強度を検出し、検出結果をAPC(Auto Power Control)回路(図示せず)に出力する。レーザー光源22は、このAPC回路によって、受光センサ29の検出結果に基づいて動作制御され、これによりレーザービームLが一定光量に制御される。
ビームスプリッタ28で反射されたレーザービームLの反射光は、結像光学系30に入射される。結像光学系30には、絞り31やシリンドリカルレンズ32が設けられている。絞り31は、レーザービームLの光量を設定する。シリンドリカルレンズ32は、レーザービームLを副走査方向Sに集光する。
結像光学系30は、二本のネジ33により光学箱21に固定されている。ネジ33は、結像光学系30に穿たれた長穴34に挿入されている。長穴34は、レーザービームLの光軸方向に平行に長く形成されている。ネジ33を弛めて結像光学系30を長穴34に沿って移動させることにより、レーザービームLの光軸方向の結像光学系30の位置を微調整することができる。
結像光学系30を透過したレーザービームLは、正六角形状に成形されたポリゴンミラー35の偏向反射面36に入射する。偏向反射面36は、例えば、3mmの幅を有する。また、偏向反射面36に到達したレーザービームLは、例えば、φ100〜φ150μmの径を有する。ポリゴンミラー35には、モータなどの回転駆動手段の回転軸が接続されており、一定の角速度で矢印方向に高速回転される。これにより、偏向反射面36に入射したレーザービームLが、主走査方向Mに偏向して出力される。ポリゴンミラー35は、これが載せられた台座37ごと取り外すことができるようになっている。
ポリゴンミラー35によって偏向されたレーザービームLは、fθレンズを構成する球面レンズ38およびトーリックレンズ39を透過し、これらによって走査速度が等速化され、ひずみが補正されるfθ補正が施される。fθ補正されたレーザービームLは、二つのシリンドリカルミラー40、41によって、被走査面13に対向する光学箱21の側面に設けられた開口42に向けて反射され、開口42を介して被走査面13に照射される。被走査面13におけるレーザービームLの径は、例えば、φ90〜φ100μmとなっている。
図4において、本発明の走査光学系10の調整装置50は、走査光学系10の出荷前にレーザービームLの照射位置、および径を調整するためのものである。調整装置50は、出荷前の走査光学系10が着脱自在にセットされるステージ(図示せず)を有する。ステージには、多数の位置決め部材や係止部材、例えばクランプ機構やロック機構が設けられており、走査光学系10が所定の位置に固定されるようになっている。
ポリゴンミラー35の台座37が配置される位置には、代わりに第1CCDセンサ51(例えば、480×640画素、画素サイズ7.4μm)、およびNDフィルタ52が配置されている。第1CCDセンサ51は、撮像面がレーザービームLの光軸に垂直になるように、且つレーザービームLの目標照射位置と撮像面の中心が一致するように配置されている。第1CCDセンサ51は、結像光学系30からNDフィルタ52を透過して入射するレーザービームLを撮像する。
NDフィルタ52は、レーザービームLが入射する面(以下、入射面という。)53が、静止した状態のポリゴンミラー35の一偏向反射面36に一致するように配されている。NDフィルタ52は、結像光学系30からのレーザービームLの略100%を球面レンズ38に向けて反射させ、残りの数%のレーザービームLを透過する。また、入射面53は、レーザービームLの波長の1/10以上の面粗度で形成されている。
被走査面13には、被走査面13に結像されたレーザービームLを撮像するための三台の第2CCDセンサ54a〜54c(例えば、480×640画素、画素サイズ7.4μm)が設けられている。第2CCDセンサ54a〜54cは、主走査方向Mに等間隔で並べられ、且つ撮像面が被走査面13に平行になるように配置されている。
第2CCDセンサ54a〜54cは、マイクロステージ55a〜55cに載置されている。マイクロステージ55a〜55cを操作することで、第2CCDセンサ54a〜54cの位置を微調整することが可能となっている。また、図示は省略しているが、マイクロステージ55a〜55cには、これらを纏めて主走査方向Mにスライドさせる機構が接続されている。第2CCDセンサ54a〜54cは、これらの位置決め機構によって、被走査面13に結像されたレーザービームLに焦点が合うように、且つ撮像面の中心がレーザービームLの目標照射位置と一致するように位置決めされる。
光源部20に対向するステージの位置には、スライド機構(図示せず)により前後に移動自在とされたマイクロステージ56が設けられている。マイクロステージ56には、フィン23が着脱自在に固定される。マイクロステージ56は、走査光学系10をステージに着脱する際には、スライド機構により後方に退避される。そして、走査光学系10がステージにセットされた後、ハウジング25の後面にフィン23の前面が突き当たるまで前方にスライドされる。フィン23は、この状態でその後部からネジ26によりハウジング25に仮止めされる。これにより、マイクロステージ56を操作することで、ハウジング25に対するフィン23の位置を微調整することができる。
第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cは、パーソナルコンピュータ(以下、PCと表記する。)57に接続されている。第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cの出力、すなわちレーザービームLを撮像して得られた画像データは、PC57に逐次入力される。
ここで、偏向反射面36におけるレーザービームLの径がφ100〜φ150μm、被走査面13におけるレーザービームLの径がφ90〜φ100μmであるのに対して、第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cの画素サイズが7.4μmであることから、図5(A)に示すように、レーザービームL(斜線で示す。)は、第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cの複数の画素60に跨がって撮像される。このとき、画素配列の縦(Y)横(X)方向に関する各画素60の出力、つまり輝度値の分布は、中央の画素配列(実線で囲む部分)を例にとると、(B)および(C)に示すグラフ(以下、それぞれYプロファイル、Xプロファイルと表記する。)のようになる。すなわち、レーザービームLの中心部分を撮像した画素60の輝度値がピークとなり、レーザービームLの外周部分を撮像した画素60につれて輝度値が低下する山形状の特性となる。
PC57は、第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cからの画像データを構成する各画素60の輝度値を検出して、画素配列毎にX、Yプロファイルを作成する。そして、輝度値がピークとなる画素60のXY座標をレーザービームLの照射位置とし、輝度値がピークとなる画素を含むX、Yプロファイルの適当な閾値における幅(例えば、輝度値がピークの1/e、または13.5%のときの幅)をレーザービームLの径として算出する。
PC57は、画像データの連続する複数コマについて上記の処理を実行し、これにより算出された複数コマ毎のレーザービームLの照射位置、および径を平均して、この平均値を最終的なレーザービームLの照射位置、および径として採用する。なお、XY座標は、レーザービームLの目標照射位置である撮像面の中心の画素60を原点とする。
PC57には、調整装置50用のプログラムがインストールされている。このプログラムを起動すると、モニタ58には、図6に示すウィンドウ70が表示される。
ウィンドウ70は、画像枠71と、データ枠72と、ユーザーインターフェイス枠73とから構成される。画像枠71には、XY座標を表す枡目が描かれた画像74に、第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cの画像データから算出されたレーザービームLの照射位置を示す+印75と、レーザービームLの目標照射位置、および径の範囲を示す□印76とが重ねて表示される。データ枠72には、レーザービームLの照射位置のXY座標とXY方向の径の平均値の情報(以下、それぞれXデータ、Yデータと表記する。)77、78、並びに輝度値のピークの情報(以下、ピークデータと表記する。)79が表示される。
ユーザーインターフェイス枠73には、調整開始ボタン80や、プロファイルボタン81、CCD画像ボタン82などが配置されている。調整開始ボタン80が選択されると、レーザー光源22が駆動され、第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cによる撮像が開始される。
プロファイルボタン81が選択されると、図7に示すように、ウィンドウ70とは別のウィンドウ90で、輝度値がピークとなる画素を含むX、Yプロファイル91、92が表示される。ウィンドウ90では、「カメラセレクト」を選択して対象となるCCDセンサを変更することで、X、Yプロファイル91、92の表示が対応するCCDセンサに基づくものに切り替わる。
また、CCD画像ボタン82が選択された場合は、図8に示すように、ウィンドウ70、90とは別のウィンドウ100で、第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cで得られた画像101がライブで表示される。この場合もウィンドウ90の場合と同様に、「カメラセレクト」を選択して対象となるCCDセンサを変更することで、画像101の表示が対応するCCDセンサに基づくものに切り替わる。
次に、上記のように構成された調整装置50によるレーザービームLの照射位置、および径の調整手順について説明する。まず、ハウジング25、ビームスプリッタ28、球面レンズ38、トーリックレンズ39、およびシリンドリカルミラー40、41を、それぞれネジで光学箱21に締結固定する。そして、結像光学系30をネジ33で仮止めし、フィン23、およびポリゴンミラー35の台座37を取り外して、マイクロステージ56を後方に退避させ、走査光学系10をステージにセットする。
次いで、マイクロステージ56にフィン23を固定し、マイクロステージ56を前方にスライドさせて、ハウジング25の後面にフィン23の前面を突き当てる。そして、フィン23とハウジング25とをネジ26で仮止めする。また、ポリゴンミラー35の台座37の代わりに、第1CCDセンサ51およびNDフィルタ52を取り付ける。このとき、第2CCDセンサ54a〜54cのうち、中央の第2CCDセンサ54bにレーザービームLが照射されるように、第1CCDセンサ51およびNDフィルタ52の取り付けを行う。
第1CCDセンサ51およびNDフィルタ52を取り付けた後、調整用プログラムを立ち上げて、モニタ58にウィンドウ70を表示させ、調整開始ボタン80を選択する。これにより、レーザー光源22が駆動され、レーザー光源22からレーザービームLが発せられる。同時に、第1、第2CCDセンサ51、54bによる撮像が開始される。
レーザー光源22から発せられたレーザービームLは、コリメータレンズ24により平行光束に収束され、ビームスプリッタ28を透過して受光センサ29に入射する一方、ビームスプリッタ28で反射されて結像光学系30に入射される。結像光学系30に入射されたレーザービームLは、絞り31で光量が設定され、シリンドリカルレンズ32で副走査方向に集光される。
結像光学系30を透過したレーザービームLは、NDフィルタ52で略100%が反射され、残りの数%がNDフィルタ52を透過して、第1CCDセンサ51に撮像される。NDフィルタ52で反射されたレーザービームLは、球面レンズ38およびトーリックレンズ39を透過して、これによりfθ補正が施された後、シリンドリカルミラー40、41で反射され、開口42から被走査面13に照射される。
被走査面13に照射されたレーザービームLは、第2CCDセンサ54bで撮像される。このとき、レーザービームLの波長の1/10以上の面粗度で入射面53を形成しているので、レーザービームLの結像位置がその光軸方向にずれることがなく、確実に第2CCDセンサ54bの焦点位置でレーザービームLの画像を撮像することができる。
第1、第2CCDセンサ51、54bで得られた画像データは、PC57に逐次入力される。PC57では、第1、第2CCDセンサ51、54bからの画像データを構成する各画素60の輝度値が検出され、この検出結果に基づいて、画素配列毎にX、Yプロファイルが作成される。そして、連続する複数コマの画像データについて、輝度値がピークとなる画素60のXY座標と、輝度値がピークとなる画素を含むX、Yプロファイルの適当な閾値における幅とが算出され、算出されたXY座標と幅とが複数コマ毎に平均される。
PC57で算出されたXY座標の平均値、および幅の平均値はそれぞれ、レーザービームLの照射位置、およびレーザービームLの径として、モニタ58にX、Yデータ77、78の形で表示される。また、レーザービームLの目標照射位置、および径の範囲を示す□印76とともに、画像枠71にレーザービームLの照射位置が+印75で表示される。さらに、輝度値のピークがピークデータ79の形で表示される。
作業者は、ウィンドウ70を観察し、必要に応じてプロファイルボタン81、CCD画像ボタン82を選択して、ウィンドウ90、100をモニタ58に表示させながら、レーザービームLの照射位置、および径を調整する。
すなわち、まず、第1CCDセンサ51に関わる検出結果を表示させる。そして、マイクロステージ56を操作して、レーザービームLの照射位置が目標照射位置の範囲内に収まるように、フィン23の位置を微調整する。これにより、ポリゴンミラー35の偏向反射面36におけるレーザービームLの照射位置が調整される。フィン23の位置を調整した後は、ネジ26をドライバーなどの回転工具で締め付け、フィン23をハウジング25に締結固定し、フィン23をマイクロステージ56から取り外す。
次に、第2CCDセンサ54bに関わる検出結果を表示させる。そして、ネジ27をドライバーなどの回転工具で回してコリメータレンズ24の光軸方向の位置を微調整し、被走査面13におけるレーザービームLの主走査方向Mの径を調整する。また、結像光学系30を長穴34に沿ってレーザービームLの光軸方向に移動させ、被走査面13におけるレーザービームLの副走査方向Sの径を調整する。レーザービームLの径が主走査方向M、副走査方向Sともに目標の範囲内に収まるまで上記調整を行った後、ネジ27を接着剤などで固定して、結像光学系30をネジ33で締結固定する。続いて、第1CCDセンサ51およびNDフィルタ52の取り付け位置を変更し、第2CCDセンサ54a、54cにレーザービームLが照射されるようにして、上記と同様にそれぞれの検出結果を観察し、被走査面13の有効照射領域で調整が適正に行われているか否かを確認する。そして、マイクロステージ56を後方に退避させ、走査光学系10をステージから脱して調整を終了する。調整が終了した走査光学系10は、放射線画像読取装置2に組み込まれ、製品として出荷される。
以上説明したように、ポリゴンミラー35が配置される位置と被走査面13の位置で、それぞれ第1CCDセンサ51と第2CCDセンサ54bによりレーザービームLを撮像し、これにより得られた画像データから、各位置におけるレーザービームLの照射位置、および径を求め、求めた照射位置、および径を参照して、これらが目標の照射位置、および径となるように各部を調整するので、より高精度な調整を行うことができる。また、走査光学系10を放射線画像読取装置2に組み込む前に調整を完結することができ、調整時間の大幅な短縮化を図ることができる。
レーザービームLの目標照射位置、および径を表す□印76を表示するので、より簡単に調整することができる。また、複数コマ毎のレーザービームLの照射位置、および径を平均して、この平均値を最終的なレーザービームLの照射位置、および径として採用するので、測定誤差を抑えることができる。
レーザービームLの目標照射位置、および径を表すマークとしては、上記実施形態の□印76に限らず、○印であってもよい。また、上記実施形態では、X、Yデータ77、78、ピークデータ79と、X、Yプロファイル91、92と、第1、第2CCDセンサ51、54a〜54cで得られた画像101とを、別々のウィンドウ70、90、100で表示しているが、これらを一つのウィンドウで纏めて表示してもよく、モニタ58の表示形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
なお、上記実施形態の走査光学系10の構成は一例であり、本発明を特に限定するものではない。また、放射線画像読取装置2に組み込まれる走査光学系10を例示して説明したが、レーザープリンタや複写機、ファクシミリなどの画像記録装置に搭載される走査光学系に本発明を適用してもよい。
放射線画像読取装置の走査光学系周辺部を示す概略図である。 走査光学系の構成を示す概略図である。 走査光学系の構成を示す概略図である。 調整装置の構成を示す概略図である。 レーザービームの照射位置、および径を算出するための概念を示す図であり、(A)は、CCDセンサの画素とレーザービームとの位置関係、(B)、(C)は、縦横のある画素配列における各画素の輝度値の分布をそれぞれ示す。 モニタに表示されるウィンドウを示す説明図である。 モニタに表示されるウィンドウを示す説明図である。 モニタに表示されるウィンドウを示す説明図である。
符号の説明
2 放射線画像読取装置
10 走査光学系
13 被走査面
21 光学箱
22 レーザー光源
24 コリメータレンズ
26、27、33 ネジ
34 長穴
35 ポリゴンミラー
36 偏向反射面
50 調整装置
51 第1CCDセンサ
52 NDフィルタ
53 入射面
54a〜54c 第2CCDセンサ
56 マイクロステージ
57 パーソナルコンピュータ(PC)
58 モニタ
60 画素
75 +印
76 □印
77、78 X、Yデータ
79 ピークデータ
91、92 X、Yプロファイル
101 画像

Claims (8)

  1. 光源からの光ビームを被走査面に向けて偏向反射する偏向器を含む光学素子が、光学箱内に収納された走査光学系を調整するための装置であって、
    前記偏向器の位置に配され、前記偏向器の位置における前記光ビームを撮像する第1撮像手段と、
    前記第1撮像手段の手前に配され、前記光ビームを減光して前記第1撮像手段に入射させるとともに、前記被走査面に向けて反射する減光反射手段と、
    前記被走査面に配され、前記被走査面における前記光ビームを撮像する第2撮像手段と、
    前記第1、第2撮像手段で得られた画像のデータを解析して、前記偏向器の位置、および前記被走査面における前記光ビームの照射位置、および径を算出する算出手段と、
    前記画像、および前記算出手段による算出結果を表示する表示手段と、
    前記偏向器の位置、および前記被走査面における前記光ビームの照射位置、および径を調整する調整機構とを備えることを特徴とする走査光学系の調整装置。
  2. 前記表示手段は、前記光ビームの照射位置、および径の調整目標を表すマークを表示することを特徴とする請求項1に記載の走査光学系の調整装置。
  3. 前記減光反射手段は、前記光ビームが入射する面の面粗度が、前記光ビームの波長の1/10以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の走査光学系の調整装置。
  4. 前記光学素子は、前記光ビームを平行光束に収束するコリメータレンズと、
    前記光ビームをその走査方向に直交する方向に集光するシリンドリカルレンズとを含み、
    前記調整機構は、前記光源の位置を調整するための第1調整手段と、
    前記光ビームの光軸方向における前記コリメータレンズの位置を調整するための第2調整手段と、
    前記光軸方向における前記シリンドリカルレンズの位置を調整するための第3調整手段とからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の走査光学系の調整装置。
  5. 前記算出手段は、前記画像のデータを構成する、前記第1、第2撮像手段の各画素の輝度値を検出して、
    縦横の画素配列毎に各画素の輝度値の分布を作成し、
    輝度値がピークとなる画素の位置を前記光ビームの照射位置として算出し、
    輝度値がピークとなる画素を含む前記分布の適当な閾値における幅を前記光ビームの径として算出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の走査光学系の調整装置。
  6. 前記算出手段は、複数コマ分の前記画像のデータから算出した前記光ビームの照射位置、および径を平均し、平均した値を最終的に出力することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の走査光学系の調整装置。
  7. 前記第2撮像手段は、前記光ビームの走査方向に沿って、等間隔で複数並べて配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の走査光学系の調整装置。
  8. 光源からの光ビームを被走査面に向けて偏向反射する偏向器を含む光学素子が、光学箱内に収納された走査光学系を調整する方法であって、
    前記偏向器の位置に配された第1撮像手段で、前記第1撮像手段の手前に配された減光反射手段により減光された前記偏向器の位置における前記光ビームを撮像する工程と、
    前記被走査面に配された第2撮像手段で、前記減光反射手段で反射された前記被走査面における前記光ビームを撮像する工程と、
    前記第1、第2撮像手段で得られた画像のデータを解析して、前記偏向器の位置、および前記被走査面における前記光ビームの照射位置、および径を算出する工程と、
    前記画像、および前記算出手段による算出結果を表示する工程と、
    前記偏向器の位置、および前記被走査面における前記光ビームの照射位置、および径を調整する工程とを備えることを特徴とする走査光学系の調整方法。
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