JP2008157506A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器のサイズを大きくすることなく熱交換性能を向上させることができる熱交換器を提供すること。
【解決手段】冷媒循環経路の途中に放熱部および吸熱部を備えた冷凍サイクル内に設けられ、内部に温度の異なる冷媒が移動する第1冷媒通路11と第2冷媒通路21とが並設され、両冷媒通路11,21を移動する冷媒間で熱交換可能に形成された熱交換器Aであって、第1冷媒通路11と第2冷媒通路21との少なくとも一方に、冷媒の進行方向を曲げて冷媒通路長を延長させる螺旋板30が設けられている熱交換器とした。
【選択図】図1
【解決手段】冷媒循環経路の途中に放熱部および吸熱部を備えた冷凍サイクル内に設けられ、内部に温度の異なる冷媒が移動する第1冷媒通路11と第2冷媒通路21とが並設され、両冷媒通路11,21を移動する冷媒間で熱交換可能に形成された熱交換器Aであって、第1冷媒通路11と第2冷媒通路21との少なくとも一方に、冷媒の進行方向を曲げて冷媒通路長を延長させる螺旋板30が設けられている熱交換器とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱交換器に関し、特に、車両用空調装置などの冷凍サイクルの内部熱交換器として用いるのに好適な熱交換器に関する。
従来、車両用空調装置の冷凍サイクルの途中に、冷媒どうしで熱交換を行う内部熱交換器を設けて、冷房性能を向上させたものが知られている。
そして、このような内部熱交換器として、液溜まりの内部に螺旋状の管を挿入して、液溜まりを通過する冷媒と管内を通過する冷媒とで熱交換を行うものや、螺旋状の二重管を用いて、内管内を通過する冷媒と外管内を通過する冷媒とで熱交換を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−97504号公報
そして、このような内部熱交換器として、液溜まりの内部に螺旋状の管を挿入して、液溜まりを通過する冷媒と管内を通過する冷媒とで熱交換を行うものや、螺旋状の二重管を用いて、内管内を通過する冷媒と外管内を通過する冷媒とで熱交換を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述のような従来技術では、内部熱交換器の性能を確保するためには熱交換を行う流路長を長く確保する必要があり、そのため、管を螺旋状に加工したり、二重管を螺旋状に加工したりしているが、この場合、加工が面倒であり、かつ、所望の熱交換性能が得られない場合には、全長を長くする必要があり、熱交換器自体の寸法が大きくなる。
本発明は、上述のような従来の問題に着目して成されたもので、熱交換器のサイズを大きくすることなく熱交換性能を向上させることができる熱交換器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、冷媒循環経路の途中に放熱部および吸熱部を備えた冷凍サイクル内に設けられ、内部に温度の異なる冷媒が移動する第1冷媒通路と第2冷媒通路とが並設され、両冷媒通路を移動する冷媒間で熱交換可能に形成された熱交換器であって、前記第1冷媒通路と第2冷媒通路との少なくとも一方に、冷媒の進行方向を曲げて冷媒通路長を延長させる通路延長部材が設けられていることを特徴とする熱交換器とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の熱交換器において、前記第1冷媒通路を形成する円筒状の内管と、この内管の外側に設けられ、この内管との間に前記第2冷媒通路を形成する外管と、を備え、前記通路延長部材が、帯状の板材を螺旋状に巻いて形成した螺旋板であり、この螺旋板が、その螺旋の巻き中心軸を前記内管の軸心と略一致させるとともに、その外周を前記内管内周に当接させて前記内管に充填されていることを特徴とする熱交換器とした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の熱交換器において、前記内管の一端部に、前記第1冷媒通路と第2冷媒通路との連通用の連通孔が、前記内管の貫通して形成されていることを特徴とする熱交換器とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の熱交換器において、前記第1冷媒通路を形成する円筒状の内管と、この内管の外側に設けられ、この内管との間に前記第2冷媒通路を形成する外管と、を備え、前記通路延長部材が、帯状の板材を螺旋状に巻いて形成した螺旋板であり、この螺旋板が、その螺旋の巻き中心軸を前記内管の軸心と略一致させるとともに、その外周を前記内管内周に当接させて前記内管に充填されていることを特徴とする熱交換器とした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の熱交換器において、前記内管の一端部に、前記第1冷媒通路と第2冷媒通路との連通用の連通孔が、前記内管の貫通して形成されていることを特徴とする熱交換器とした。
本発明の熱交換器では、熱交換器の冷媒が移動する第1冷媒通路と第2冷媒通路との少なくとも一方に通路延長部材を設けて冷媒通路長を延ばしている。
したがって、この冷媒通路長を延ばした分だけ、冷媒が熱交換器を通過するのに要する時間が長くなり、その分、もう一方の冷媒通路の冷媒との熱交換を行うことができ、熱交換効率が向上する。
しかも、この熱交換率の向上は、熱交換器の冷媒通路内に通路延長部材を設けることで得られるため、熱交換器自体の寸法を大きくすることが不要である。
したがって、この冷媒通路長を延ばした分だけ、冷媒が熱交換器を通過するのに要する時間が長くなり、その分、もう一方の冷媒通路の冷媒との熱交換を行うことができ、熱交換効率が向上する。
しかも、この熱交換率の向上は、熱交換器の冷媒通路内に通路延長部材を設けることで得られるため、熱交換器自体の寸法を大きくすることが不要である。
さらに、請求項2に記載の発明では、通路延長部材として帯状の板材を螺旋状に巻いた螺旋板を用い、この螺旋板を、熱交換器を構成する内管に充填するだけであるので、製造が容易である。
また、請求項3に記載の発明では、熱交換器の使用時には、内管の連通孔が形成されている側の端部を下にして設置し、内管の第1冷媒通路は、下部に、コンプレッサおよび冷媒冷却手段を経た高温高圧の冷媒を導き、上部は、エバポレータに接続する。一方、外管の第2冷媒通路は、上部に、エバポレータからの低温低圧の冷媒を導き、下部は、コンプレッサに接続して使用する。
この使用時には、第1冷媒通路の高温の冷媒と、第2冷媒通路の低温の冷媒とで熱交換が行われる。その際、第1冷媒通路を流れる高温の冷媒には、コンプレッサの潤滑油が含まれており、この冷媒が、螺旋板に沿って内管の第1冷媒通路を下から上に移動する間に、液状の潤滑油が螺旋板に付着し、さらに、螺旋板を伝って内管の下部に溜まる。
この内管の下部は、連通孔により第2冷媒通路に接続されるため、内管の下部に溜まった潤滑油は、第1冷媒通路と第2冷媒通路との差圧により第2冷媒通路に移動し、第2冷媒通路を移動する低温低圧の冷媒と共にコンプレッサに移動して、再び、コンプレッサの潤滑に使用される。
したがって、請求項3に記載の発明では、内管の第1冷媒通路に充填した螺旋板を、冷媒に混入した潤滑油の回収に用いることができるとともに、内管に形成した連通孔を、回収した潤滑油をコンプレッサに戻す通路として使用することができる。
そして、冷媒中の潤滑油を回収することで、エバポレータの冷却性能を向上させることができ、また、回収した潤滑油をコンプレッサで再使用することで、潤滑油の使用量を抑えることができる。
この使用時には、第1冷媒通路の高温の冷媒と、第2冷媒通路の低温の冷媒とで熱交換が行われる。その際、第1冷媒通路を流れる高温の冷媒には、コンプレッサの潤滑油が含まれており、この冷媒が、螺旋板に沿って内管の第1冷媒通路を下から上に移動する間に、液状の潤滑油が螺旋板に付着し、さらに、螺旋板を伝って内管の下部に溜まる。
この内管の下部は、連通孔により第2冷媒通路に接続されるため、内管の下部に溜まった潤滑油は、第1冷媒通路と第2冷媒通路との差圧により第2冷媒通路に移動し、第2冷媒通路を移動する低温低圧の冷媒と共にコンプレッサに移動して、再び、コンプレッサの潤滑に使用される。
したがって、請求項3に記載の発明では、内管の第1冷媒通路に充填した螺旋板を、冷媒に混入した潤滑油の回収に用いることができるとともに、内管に形成した連通孔を、回収した潤滑油をコンプレッサに戻す通路として使用することができる。
そして、冷媒中の潤滑油を回収することで、エバポレータの冷却性能を向上させることができ、また、回収した潤滑油をコンプレッサで再使用することで、潤滑油の使用量を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の熱交換器は、冷媒循環経路(1)の途中に放熱部(3)および吸熱部(5)を備えた冷凍サイクル内に設けられ、内部に温度の異なる冷媒が移動する第1冷媒通路(11)と第2冷媒通路(21)とが並設され、両冷媒通路(11,21)を移動する冷媒間で熱交換可能に形成された熱交換器であって、前記第1冷媒通路(11)と第2冷媒通路(21)との少なくとも一方に、冷媒の進行方向を曲げて冷媒通路長を延長させる通路延長部材(30)が設けられていることを特徴とする熱交換器である。
この実施の形態の熱交換器は、冷媒循環経路(1)の途中に放熱部(3)および吸熱部(5)を備えた冷凍サイクル内に設けられ、内部に温度の異なる冷媒が移動する第1冷媒通路(11)と第2冷媒通路(21)とが並設され、両冷媒通路(11,21)を移動する冷媒間で熱交換可能に形成された熱交換器であって、前記第1冷媒通路(11)と第2冷媒通路(21)との少なくとも一方に、冷媒の進行方向を曲げて冷媒通路長を延長させる通路延長部材(30)が設けられていることを特徴とする熱交換器である。
以下に、図1〜図3に基づいて、この発明の最良の実施の形態の実施例1の熱交換器Aについて説明する。
この熱交換器Aは、車両用空調装置ACの冷凍サイクル内に設けられている。
すなわち、車両用空調装置ACは、図2に示すように、冷媒を循環させる冷媒循環経路1に沿ってコンプレッサ2、ガスクーラ(放熱部)3、膨張弁4、エバポレータ(吸熱部)5、アキュームレータ6が設けられた周知のもので、熱交換器Aは、ガスクーラ3に隣り合って車両上下方向(矢印UD方向)に延在されている。
すなわち、車両用空調装置ACは、図2に示すように、冷媒を循環させる冷媒循環経路1に沿ってコンプレッサ2、ガスクーラ(放熱部)3、膨張弁4、エバポレータ(吸熱部)5、アキュームレータ6が設けられた周知のもので、熱交換器Aは、ガスクーラ3に隣り合って車両上下方向(矢印UD方向)に延在されている。
ガスクーラ3は、コア部3aの左右をヘッダタンク3b,3cで支持した構造となっている。
コア部3aは、詳細な図示は省略するが、ヘッダタンク3b,3c内の冷媒が導かれる流路を有した複数のチューブと、このチューブの熱を外気に伝達する波板状の複数のフィンと、を上下に積層して形成されている。
コア部3aは、詳細な図示は省略するが、ヘッダタンク3b,3c内の冷媒が導かれる流路を有した複数のチューブと、このチューブの熱を外気に伝達する波板状の複数のフィンと、を上下に積層して形成されている。
熱交換器Aは、円筒状の内管10と外管20とが内外二重に略同軸に設けられた押出成形あるいは引抜成形により形成された二重管100を備えており、内管10の内部には、第1冷媒通路11が形成され、外管20と内管10との間には、第2冷媒通路21が形成されている。
内管10の第1冷媒通路11は、第1冷媒通路11の下端部がガスクーラ3のヘッダタンク3cに接続され、その上端部が膨張弁4に接続されており、ガスクーラ3を経た高温高圧気相の冷媒が、図1および図3において矢印R1で示すように下から上へ移動する。
外管20の第2冷媒通路21は、図2に示すように、その上部がアキュームレータ6に接続され、その下部がコンプレッサ2に接続されており、アキュームレータ6を経た低温低圧液相の冷媒が、図1および図3の矢印R2で示すように上から下へ移動する。
外管20の第2冷媒通路21は、図2に示すように、その上部がアキュームレータ6に接続され、その下部がコンプレッサ2に接続されており、アキュームレータ6を経た低温低圧液相の冷媒が、図1および図3の矢印R2で示すように上から下へ移動する。
さらに、内管10には、図1に示すように、螺旋板(通路延長部材)30が設けられている。この螺旋板30は、詳細な図示は省略するが、帯状の板材を螺旋状に巻いて形成されたもので、螺旋の巻きの中心を内管10の軸心に一致させ、かつ、巻きの外周を内管10の内周面に当接させた状態で、内管10の上端部と下端部を除く、ほぼ全長に亘って充填されている。
また、内管10の下端部の螺旋板30が充填されていない部分である、第1冷媒通路11の下端部に、油溜まり部12が設けられ、この油溜まり部12の位置に、内管10を貫通して連通孔13が穿設されている。
上述の熱交換器Aの第1冷媒通路11および第2冷媒通路21と、冷媒循環経路1との接続は、図3に示す二重管継手40を介して成されている。なお、二重管継手40は、熱交換器Aの上下に設けられているが、その構造は、同じであるため、熱交換器Aの下部に設けられたもののみ図示し、上部に設けられたものの説明は省略する。
二重管継手40は、二重管100の内管10が差し込まれて第1冷媒通路11に連通される内管差込孔41と、外管20が差し込まれる外管差込孔42と、内管差込孔41と外管差込孔42との間に配置され、第2冷媒通路21に連通される中間孔43と、が同軸に形成されている。
さらに、中間孔43と直交する向きにコンプレッサ接続孔44が穿設され、このコンプレッサ接続孔44に、コンプレッサ2に接続する接続管(図示省略)が装着されるプラグ45が装着されている。
また、内管差込孔41に、ガスクーラ3のヘッダタンク3cと接続する接続管(図示省略)が装着されるプラグ46が装着されている。
また、内管差込孔41に、ガスクーラ3のヘッダタンク3cと接続する接続管(図示省略)が装着されるプラグ46が装着されている。
内管10の連通孔13は、中間孔43の位置においてコンプレッサ接続孔44に開口を向けて配置され、第1冷媒通路11と第2冷媒通路21とを連通している。
次に、実施例1の作用を説明する。
熱交換器Aにあっては、ガスクーラ3を経た高温高圧の冷媒が、矢印R1で示すように内管10の内部の第1冷媒通路11を下から上へ移動するとともに、アキュームレータ6を経た低温低圧の冷媒が、矢印R2で示すように、外管20の内部の第2冷媒通路21を上から下へ移動し、これら冷媒通路11,21を移動する冷媒間で熱交換が行われる。
熱交換器Aにあっては、ガスクーラ3を経た高温高圧の冷媒が、矢印R1で示すように内管10の内部の第1冷媒通路11を下から上へ移動するとともに、アキュームレータ6を経た低温低圧の冷媒が、矢印R2で示すように、外管20の内部の第2冷媒通路21を上から下へ移動し、これら冷媒通路11,21を移動する冷媒間で熱交換が行われる。
このとき、内管10の第1冷媒通路11にあっては、冷媒が螺旋板30に沿って螺旋状に旋回しながら移動する。このため、螺旋板30が設けられていない場合と比較して、第1冷媒通路11における冷媒の流路長が長くなり、冷媒が内管10を移動するのに要する時間が長くなることで、外管20を移動する冷媒との熱交換効率が高まる。
また、内管10を移動する高温高圧の冷媒には、コンプレッサ2の潤滑油が含まれている。このように冷媒に潤滑油が含まれている場合、潤滑油が含まれないものと比較してエバポレータ5の冷却性能が低下する。
それに対して、本実施例1では、潤滑油を含む冷媒が内管10の第1冷媒通路11を下から上へ移動する際に、液状の潤滑油が螺旋板30に付着する。よって、この付着分だけエバポレータ5へ移動する潤滑油を減少させることができ、その分、エバポレータ5の冷却性能を向上させることができる。
それに対して、本実施例1では、潤滑油を含む冷媒が内管10の第1冷媒通路11を下から上へ移動する際に、液状の潤滑油が螺旋板30に付着する。よって、この付着分だけエバポレータ5へ移動する潤滑油を減少させることができ、その分、エバポレータ5の冷却性能を向上させることができる。
さらに、このように螺旋板30に付着した潤滑油は、自重により螺旋板30を伝って下方へ移動し、螺旋板30の下端から、図3の矢印OIL1で示すように、内管10の油溜まり部12に落下する。
そして、油溜まり部12に落下した潤滑油は、高圧の第1冷媒通路11と低圧の第2冷媒通路21との圧力差により、図3の矢印OIL2で示すように、連通孔13から二重管継手40の中間孔43へ移動し、第2冷媒通路21からコンプレッサ2へ向かう冷媒(矢印R2)と共に、コンプレッサ2へ移動してコンプレッサ2の潤滑を行う。なお、連通孔13は、このように潤滑油を第2冷媒通路21は移動させることができるが、冷房性能に悪影響を与えるほどは、第1冷媒通路11内の冷媒が第2冷媒通路21へ移動することのない径に形成されているものとする。
そして、油溜まり部12に落下した潤滑油は、高圧の第1冷媒通路11と低圧の第2冷媒通路21との圧力差により、図3の矢印OIL2で示すように、連通孔13から二重管継手40の中間孔43へ移動し、第2冷媒通路21からコンプレッサ2へ向かう冷媒(矢印R2)と共に、コンプレッサ2へ移動してコンプレッサ2の潤滑を行う。なお、連通孔13は、このように潤滑油を第2冷媒通路21は移動させることができるが、冷房性能に悪影響を与えるほどは、第1冷媒通路11内の冷媒が第2冷媒通路21へ移動することのない径に形成されているものとする。
以上説明したように、実施例1の熱交換器Aでは、螺旋板30により冷媒が移動する実質的な流路長が延びた分だけ、熱交換効率が向上する。
しかも、この熱交換効率の向上を、内管10に充填した螺旋板30により達成しているため、内管10および外管20を延ばして流路長を延ばすものと比較して、熱交換器Aをコンパクトにできる。
しかも、この熱交換効率の向上を、内管10に充填した螺旋板30により達成しているため、内管10および外管20を延ばして流路長を延ばすものと比較して、熱交換器Aをコンパクトにできる。
また、螺旋板30は、内管10に差し入れるだけであるので、内管10を加工して流路長を長くするのと比較して、製造が容易である。
さらに、螺旋板30を利用して、冷媒に含まれる潤滑油を付着させるとともに、この付着した潤滑油を、内管10の底部の油溜まり部12に集めることが可能となり、冷媒中の潤滑油を取り除いた分だけ、エバポレータ5の冷却性能を向上できる。
加えて、内管10の下部に連通孔13を設けたため、この油溜まり部12に集めた潤滑油を、第2冷媒通路21を移動する冷媒と共にコンプレッサ2へ移動させ、再び潤滑できるようにした。このため、単に冷媒中の潤滑油を集めるだけのものと比較して、潤滑油の使用量を抑えることができ、経済性に優れ、かつ、この潤滑油の回収を、単に、内管10に穿設した連通孔13で行うことができ、回収用のチューブなどを設けるのと比較して経済性に優れる。
加えて、内管10の下部に連通孔13を設けたため、この油溜まり部12に集めた潤滑油を、第2冷媒通路21を移動する冷媒と共にコンプレッサ2へ移動させ、再び潤滑できるようにした。このため、単に冷媒中の潤滑油を集めるだけのものと比較して、潤滑油の使用量を抑えることができ、経済性に優れ、かつ、この潤滑油の回収を、単に、内管10に穿設した連通孔13で行うことができ、回収用のチューブなどを設けるのと比較して経済性に優れる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、車両用空調装置ACに適用した例を示したが、車両用空調装置AC以外の車載の電気機器や潤滑油などの冷却装置や、車両以外の産業機器や建物などの冷却装置にも適用できる。
また、実施例1では、通路延長部材として、螺旋板30を示したが、両冷媒通路11,21のいずれかの通路長を延長できるものであれば、螺旋板30に限られず、例えば、図4に概略を示すように、支持板401,401の間に、遮蔽板402を互い違いに設けたものなどを用いてもよい。
また、実施例1では、通路延長部材としての螺旋板30を第1冷媒通路11のみに設けた例を示したが、第2冷媒通路21にも設けてもよい。
また、実施例1では、下から上へ延びる第1冷媒通路11の途中で、螺旋板30の下方に内管差込孔41を設けた例を示したが、これに限らず、内管10の下端部に、潤滑油が溜まる構造としてもよい。具体的には、内管10の下端を塞ぎ、内管差込口41を、内管10の下端の側方に形成し、冷媒を、連通孔13よりも僅かに上方位置から供給する構造とし、内管10の下端において内管差込口41よりも下方に潤滑油を溜めるようにする。
1 冷媒循環経路
2 コンプレッサ
3 ガスクーラ(放熱部)
4 膨張弁
5 エバポレータ(吸熱部)
6 アキュームレータ
10 内管
11 第1冷媒通路
12 油溜まり部部
13 連通孔
20 外管
21 第2冷媒通路
30 螺旋板(通路延長部材)
A 熱交換器
2 コンプレッサ
3 ガスクーラ(放熱部)
4 膨張弁
5 エバポレータ(吸熱部)
6 アキュームレータ
10 内管
11 第1冷媒通路
12 油溜まり部部
13 連通孔
20 外管
21 第2冷媒通路
30 螺旋板(通路延長部材)
A 熱交換器
Claims (3)
- 冷媒循環経路の途中に放熱部および吸熱部を備えた冷凍サイクル内に設けられ、内部に温度の異なる冷媒が移動する第1冷媒通路と第2冷媒通路とが並設され、両冷媒通路を移動する冷媒間で熱交換可能に形成された熱交換器であって、
前記第1冷媒通路と第2冷媒通路との少なくとも一方に、冷媒の進行方向を曲げて冷媒通路長を延長させる通路延長部材が設けられていることを特徴とする熱交換器。 - 前記第1冷媒通路を形成する円筒状の内管と、この内管の外側に設けられ、この内管との間に前記第2冷媒通路を形成する外管と、を備え、
前記通路延長部材が、帯状の板材を螺旋状に巻いて形成した螺旋板であり、この螺旋板が、その螺旋の巻き中心軸を前記内管の軸心と略一致させるとともに、その外周を前記内管内周に当接させて前記内管に充填されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。 - 前記内管の一端部に、前記第1冷媒通路と第2冷媒通路との連通用の連通孔が、前記内管を貫通して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102128554A (zh) * | 2010-01-15 | 2011-07-20 | Lg电子株式会社 | 套管换热器 |
JPWO2017159542A1 (ja) * | 2016-03-14 | 2018-12-06 | カルソニックカンセイ株式会社 | 二重管 |
JP2019086180A (ja) * | 2017-11-02 | 2019-06-06 | カルソニックカンセイ株式会社 | 二重管及びその製造方法 |
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2006
- 2006-12-21 JP JP2006344853A patent/JP2008157506A/ja active Pending
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