JP2008156043A - 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置 - Google Patents

車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008156043A
JP2008156043A JP2006345394A JP2006345394A JP2008156043A JP 2008156043 A JP2008156043 A JP 2008156043A JP 2006345394 A JP2006345394 A JP 2006345394A JP 2006345394 A JP2006345394 A JP 2006345394A JP 2008156043 A JP2008156043 A JP 2008156043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic pump
pressure oil
flow rate
control valve
crane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006345394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5248011B2 (ja
Inventor
Tomohiko Kitani
友彦 木谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Unic Corp
Original Assignee
Furukawa Unic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2006345394A priority Critical patent/JP5248011B2/ja
Application filed by Furukawa Unic Corp filed Critical Furukawa Unic Corp
Priority to US12/513,725 priority patent/US8454319B2/en
Priority to CN2007800417183A priority patent/CN101535168B/zh
Priority to PCT/JP2007/070434 priority patent/WO2008056526A1/ja
Priority to KR1020097011161A priority patent/KR101160733B1/ko
Priority to EP07830168.6A priority patent/EP2080728B1/en
Priority to AU2007318798A priority patent/AU2007318798B2/en
Publication of JP2008156043A publication Critical patent/JP2008156043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5248011B2 publication Critical patent/JP5248011B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

【課題】ダブルポンプ方式を採用する圧油供給量制御装置において、合流用の流量制御弁および負荷率に応じて流量を制御する流量制御弁を兼用し得る圧油供給量制御装置を提供する。
【解決手段】この圧油供給量制御装置のコントローラ2は、クレーンの負荷率に応じた負荷信号と、クレーンへの操作信号とがそれぞれ入力されるようになっており、入力される負荷信号に基づいて、その入力される負荷信号が大きいときには小さいときに比べて副油圧ポンプ8から吐出される圧油の流量を減少させるように流量制御弁5を制御しつつ、入力される操作信号に基づいて、前記流量制御弁5を制御するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラック等の車両に搭載される車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置に係り、特に、その車両のエンジンにより駆動される主油圧ポンプおよび副油圧ポンプを油圧源として作動するダブルポンプ方式を採用した車両搭載用クレーンに好適な圧油供給量制御装置に関する。
この種の車両搭載用クレーンとして、本出願人は、先に特許文献1に記載の技術を提案している。
同文献に記載の技術では、エンジンによって同時に駆動される主油圧ポンプおよび副油圧ポンプを備えるダブルポンプ方式を採用している。そして、副油圧ポンプから吐出される圧油の流量を制御する流量制御弁を装備しており、主油圧ポンプから吐出された圧油に、副油圧ポンプから吐出されて流量制御弁で任意の流量に調整された圧油を合流させている。そして、この合流された圧油を、クレーンを駆動するための各切換弁へ供給し、これにより、例えば主油圧ポンプのみを装備する車両搭載用クレーンに比べ、エンジンの騒音を抑制し、燃費を向上させることを可能としている。
特願2006−119152号(未公開) 特開平9−216790号公報
ところで、上記特許文献1に記載の技術では、副油圧ポンプの圧油を主油圧ポンプの圧油に合流させる構成を専用の流量制御弁にて行っている。他方、この種の車両搭載用クレーンでは、一般に、クレーンの負荷率に応じてクレーンを所望の状態に制御する過負荷防止装置が装備される。この種の過負荷防止装置としては、クレーンへの負荷率に応じて、クレーンを駆動するための各切換弁へ供給する圧油の流量を制御するための流量制御弁を別個に有するものが知られている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2に記載の技術によれば、クレーンを、クレーンの負荷率に応じて所望の状態に制御することができる。
そこで、上記特許文献1に記載の技術に対し、特許文献2に記載の技術を盛り込むことが考えられる。しかし、単にこれらの技術を組み合わせるだけでは、同様の構成をもつ流量制御弁を、ダブルポンプの合流用および負荷率に応じた流量制御用とそれぞれに有することになるので、装置を簡素化し、コストを抑制する上では、未だ改善の余地がある。
すなわち、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、ダブルポンプ方式を採用する圧油供給量制御装置において、合流用の流量制御弁および負荷率に応じて流量を制御する流量制御弁を兼用し得る圧油供給量制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両に搭載されるクレーンに供給する圧油の供給量を制御するために用いられ、前記車両のエンジンによって同時に駆動される主油圧ポンプ及び副油圧ポンプと、前記副油圧ポンプから吐出される圧油の流量を所望の流量に調整する流量制御弁と、前記主油圧ポンプ及び副油圧ポンプから吐出される圧油をタンクにバイパス可能な主油圧ポンプ用アンロード弁及び副油圧ポンプ用アンロード弁と、前記クレーンへの操作信号に応じて、前記エンジンの回転数および前記流量制御弁を制御可能なコントローラとを備え、前記主油圧ポンプから吐出される圧油に、前記流量制御弁で調整された前記副油圧ポンプの圧油を合流させて前記クレーンを駆動するための各切換弁に供給する圧油供給量制御装置であって、前記コントローラには、前記クレーンへの操作信号が入力されるほか、前記クレーンの負荷率に応じた負荷信号が入力されるようになっており、前記コントローラは、前記入力される操作信号に基づいて、前記流量制御弁を制御し、且つ前記入力される負荷信号に基づいて、当該入力される負荷信号が大きいときには小さいときに比べて前記副油圧ポンプから吐出される圧油の流量を減少させるように前記流量制御弁を制御し、あるいは前記各アンロード弁を作動するように構成されていることを特徴としている。
本発明に係る圧油供給量制御装置によれば、コントローラは、クレーンの負荷率に応じた負荷信号と、クレーンへの操作信号とがそれぞれ入力されるようになっており、これら負荷信号および操作信号に基づいて上記流量制御弁を制御するようになっているので、一つの流量制御弁で合流する圧油の流量制御および負荷率に応じた流量制御を兼用することが可能である。そして、このコントローラは、上記負荷信号および操作信号のうち、クレーンの負荷率に応じた負荷信号側を優先して、一つの流量制御弁を制御するので、クレーンへの負荷率に応じて流量を確実に所望の状態にすることができる。
ここで、本発明に係る圧油供給量制御装置において、前記入力される負荷信号が第一の所定値未満の第一の範囲のときには、前記クレーンへの操作信号のみに基づいて前記流量制御弁を制御し、前記入力される負荷信号が前記第一の所定値を超え且つその第一の所定値よりも大きい第二の所定値未満の第二の範囲のときには、前記負荷信号が大きくなるにつれ前記副油圧ポンプから吐出される圧油の流量を減少させるように前記流量制御弁を制御するとともに、前記操作信号に基づいて前記流量制御弁を制御し、前記入力される負荷信号が前記第二の所定値を超え且つその第二の所定値よりも大きい第三の所定値未満の第三の範囲のときには、前記流量制御弁を全閉する制御をし、前記入力される負荷信号が前記第三の所定値を超える第四の範囲のときには、前記各アンロード弁を作動して主油圧ポンプ及び複油圧ポンプからの圧油をタンクにバイパスするようになっていることが好ましい。
このような構成であれば、クレーンへの負荷率に応じて4つの範囲が設定されているので、クレーンの負荷率に応じた所望の状態に制御する上でより好適である。
つまり、例えば負荷率が比較的に低い第一の範囲のときには、クレーンへの操作信号のみに基づいて流量制御弁が制御されるので、機敏な操作が可能であり、また、例えば負荷率が中程度の第二の範囲のときには、負荷信号が大きくなるにつれ副油圧ポンプから吐出される圧油の流量を減少させるように流量制御弁が制御されるので、その負荷率の程度に応じた速度のクレーン操作が可能であり、さらに、例えば負荷率が比較的に高い第三の範囲のときには、流量制御弁を全閉する制御がされるので、微速動時のクレーン速度と同等の低速作動が可能であり、さらに、第四の範囲のときには、アンロードリリーフ弁を作動してクレーン操作を止めることができる。したがって、クレーンを所望の状態に制御する上で好適である。
上述のように、本発明によれば、ダブルポンプ方式を採用する圧油供給量制御装置において、合流用の流量制御弁および負荷率に応じて流量を制御する流量制御弁を兼用し得る圧油供給量制御装置を提供することができる。
以下、本発明に係る車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置を含む油圧回路を説明する図である。
同図に示すように、この車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置(以下、単に「制御装置」ともいう)は、作業者が所望の操作信号を入力するための操作入力装置1を有しており、この操作入力装置1は、作業者の操作に応じた操作信号を、信号線50を介してコントローラ2に出力可能になっている。また、この制御装置は、信号線54を介してコントローラ2に接続された過負荷防止装置10を備えており、この過負荷防止装置10は、クレーンの負荷率に応じた負荷信号をコントローラ2に出力可能になっている(なお、コントローラ2については後に詳述する)。
そして、この制御装置は、エンジン6によって同時に駆動される主油圧ポンプ7および副油圧ポンプ8を備えている。主油圧ポンプ7は、その吐出側が油圧回路の主回路24を介して、コントロールバルブ3に接続されている。一方、副油圧ポンプ8は、その吐出側が流量制御弁5を介して主回路24に接続されており、主油圧ポンプ7から吐出される圧油に、流量制御弁5で調整された副油圧ポンプ8の圧油を合流させて、コントロールバルブ3の各切換弁40へ供給するように構成されている。そして、この流量制御弁5は、信号線52を介してコントローラ2に接続されており、コントローラ2からの制御信号に基づいて、副油圧ポンプ8から吐出される圧油の流量を所望の流量に調整可能になっている。
ここで、このコントロールバルブ3は、クレーンの、ブーム起伏、ウインチ、ブーム伸縮、左右旋回等の各アクチュエータをそれぞれ駆動するための切換弁40(同図での符号D〜S)がアクチュエータ毎に設けられている。そして、このコントロールバルブ3は、これら切換弁40、上記流量制御弁5およびアンロードリリーフ弁27,29、並びに減圧弁47が並列接続され、背圧弁46が直列接続されており、これらを積層してなるスタック型のコントロールバルブになっている。なお、各切換弁40は、間接駆動方式の切換弁を採用しており、信号線53を介してコントローラ2に接続され、上記操作信号に応じたコントローラ2からの制御信号に基づいて油路の切換動作が適宜実行されるようになっている。また、減圧弁47および背圧弁46によって間接駆動方式の各切換弁に必要なパイロット油を得ることで複数の切換弁40の遠隔操作を可能としている。
また、アンロードリリーフ弁27,29は信号線55を介してコントローラ2にそれぞれ接続されており、コントローラ2からの制御信号に応じて動作して、ポンプからの圧油を、切換弁40を通過させずにタンク9側に戻してクレーンの作動を停止可能になっている。
さらに、この制御装置は、アクセルシリンダ4およびガバナ20を備えており、アクセルシリンダ4とガバナ20とは、第一のリンク21で互いに連結されている。そして、このアクセルシリンダ4についても、信号線51を介してコントローラ2に接続されており、上記操作信号に応じたコントローラ2からの制御信号に基づいて駆動されるようになっており、さらに、アクセルシリンダ4の動作に応じて、ガバナ20によってエンジン6への燃料噴射量を調整することでエンジン回転数を所望の回転数に制御可能になっている。つまり、エンジン6の回転数、および流量制御弁5による圧油の所定の流量は、それぞれ個別にコントローラ2で制御可能に構成されている。
ここで、この車両搭載用クレーンは、上記クレーンの操作を、遠隔操作(ラジコン操作)によって行うことができる無線操作器60を備えている。この無線操作器60は、上記コントローラ2との間で、公知の無線の通信手段によって操作信号等の必要な信号の送受信が可能になっている。以下、図2を適宜参照しつつ、この無線操作器60について説明する。なお、図2(a)は、無線操作器の斜視図であり、同図(b)は側面図である。
同図に示すように、この無線操作器60は、握り部67および操作部68を備えている。
操作部68には、ブーム起伏スイッチ61、ウインチスイッチ62、ブーム伸縮スイッチ63、左右旋回スイッチ64等がそれぞれ配置されており、各スイッチは、対応する各アクチュエータをそれぞれ駆動するための切換弁40(図1での符号D〜S)に対応する操作信号をコントローラ2にそれぞれ送信可能になっている。また、操作部68上には、クレーンのインチング操作をするためのインチングボタン66も配置されており、対応する操作信号をコントローラ2に送信可能になっている。さらに、操作部68の下面には、下方に速度レバー65が突出している。この速度レバー65は、同図(b)に示すように、クレーンの操作信号の割合を、0〜100%まで調整可能なスピードコントローラであり、速度レバー65を引く操作の大小によって、対応する操作信号をコントローラ2に送信し、クレーンの作動速度を調整可能になっている。
ここで、上記コントローラ2は、過負荷防止装置10から入力される負荷信号に基づいて、その入力される負荷信号が大きいときには小さいときに比べて副油圧ポンプ8から吐出される圧油の流量を減少させるように流量制御弁5を制御しつつ、操作入力装置1ないし無線操作器60(以下、操作入力装置1等ともいう)から作業者の操作に応じて入力される操作信号に基づいて、流量制御弁5を制御する圧油供給量制御処理が実行されるように構成されている。なお、上記流量制御弁5は、そのスプールの最大作動量が負荷信号に応じて適宜制限される比例型であり、スプールの最大作動量を制限することで副油圧ポンプ8から吐出される圧油の流量を比例的に調整可能になっている。
詳しくは、コントローラ2は、(以下、いずれも図示しない)所定の制御プログラムに基づいて、上記圧油供給量制御処理に係る演算およびこの制御装置のシステム全体を制御するCPUと、所定領域にあらかじめCPUの制御プログラム等を格納しているROMと、ROM等から読み出したデータやCPUの演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAMと、上述した操作入力装置1、流量制御弁5等を含むコントロールバルブ3、およびアクセルシリンダ4等を含めた外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(インターフェイス)を備えて構成されている。
そして、コントローラ2のI/Fは、上記各外部装置に対して、データを転送するためのバス等の信号線(図1に破線で示す符号50〜55)によって相互に操作信号、制御信号ないし負荷信号等のデータを授受可能に接続されており、これにより、上記操作入力装置1等から入力された操作信号に応じた制御信号を、アクセルシリンダ4、および流量制御弁5を含むコントロールバルブ3にそれぞれに出力可能になっている。
ここで、ROMの所定領域には、上記圧油供給量制御処理を実行するブログラムが、その演算過程で必要な演算結果を導出可能な形式で適宜参照可能に格納されている。また、ROMには、所定の制御関数がテーブルデータとして格納されている。そして、この所定の制御関数が、コントローラ2で実行される上記圧油供給量制御処理において参照されるようになっている。つまり、コントローラ2で実行される圧油供給量制御処理は、操作入力装置1等からの操作信号入力および過負荷防止装置10から入力される負荷信号に応じて、アクセルシリンダ4および流量制御弁5に出力される制御信号が、上記所定の制御関数に基づいて個別に設定されるようになっている。
以下、この所定の制御関数およびこれに対応する圧油供給量制御処理についてより詳しく説明する。なお、図3は、この制御装置1に適用される所定の制御関数(圧油供給量制御処理に用いられる制御マップ)を説明する図である。
同図に示すグラフは、上記テーブルデータとして参照可能な制御関数(制御マップ)を表しており、最下段が流量制御弁5のスプールの開度、その上段に、エンジン回転数、定格圧力時の合計ポンプ駆動トルク、および主・副油圧ポンプ7,8による合計流量を順に示している。主油圧ポンプ7の容積は、20cm/rev、副油圧ポンプ8の容積は、40cm/revであり、同図に示すグラフの数値は、エンジンのアイドリング回転数を400rpm、定格回転数を1000rpm、エンジンとポンプの減速比を1(エンジン回転数=ポンプ回転数)、定格圧力20MPaと仮定した場合のものである。
ここで、上記のように、主油圧ポンプ7の吐出量は、副油圧ポンプ8の吐出量よりも小さくなっており、特に、本実施形態での主油圧ポンプ7の吐出量は、クレーンのインチング操作をするのに必要十分な範囲で小さい吐出量に設定されている。
なお、油圧ポンプの駆動トルクTは、以下の(式1)で算出される。また、吐出流量Qは、以下の(式2)で算出される。
T=P*q/2π(式1)
Q=q*N(式2)
但し、P:吐出圧力
q:ポンプ容積
N:ポンプ回転数
そして、このコントローラ2内での圧油供給量制御処理は、入力される負荷信号に応じて4つの範囲が設定されている。具体的には、入力される負荷信号が50%(第一の所定値)未満のときを第一の範囲とし、入力される負荷信号が50%(第一の所定値)を超え且つ95%(第二の所定値)未満のときを第二の範囲とし、さらに、入力される負荷信号が95%(第二の所定値)を超え且つ100%(第三の所定値)未満のとき、およびインチングボタン66が操作されてその信号が入力されたときのいずれかのときを第三の範囲とし、入力される負荷信号が100%(第三の所定値)を超えるときを第四の範囲として設定している。
図4は、上記コントローラ2で実行される、圧油供給量制御処理を実行するプログラムのフローチャートである。同図に示すように、このコントローラ2内では、同プログラムが実行されると、まず、ステップS1に移行する。
ステップS1では、無線操作器60のインチングボタン66が操作されているか否かを判定し、操作されているとき(Yes)にはステップS6に移行し、そうでないとき(No)にはステップS2に移行する。ステップS2では、過負荷防止装置10から入力される負荷信号が上記第一の範囲内か否かを判定し、第一の範囲内であれば(Yes)ステップS3に移行し、そうでないとき(No)にはステップS4に移行する。
ステップS3では、操作信号のみに基づいて流量制御弁5を制御する一連の処理が実行されて、処理を戻す。具体的には、この際の制御は、図3の最下段に示すグラフに基づく所定の関数式(基本関数式)Kにて制御される。なお、この第一の範囲は、例えばクレーンの転倒のおそれがない範囲として設定されている。
ステップS4では、負荷信号が上記第二の範囲内か否かを判定し、第二の範囲内であれば(Yes)ステップS5に移行し、そうでないとき(No)にはステップS6に移行する。
ステップS5では、入力される負荷信号が大きくなるにつれ副油圧ポンプ8から吐出される圧油の流量を減少させるように流量制御弁5を制御するとともに、操作信号に基づいて流量制御弁5を制御する一連の処理が実行されて、処理を戻す。具体的には、この際の制御は、上記所定の関数式(基本関数式)Kに負荷率の逆数を掛けあわせており、これにより、入力される負荷信号が大きくなるほど、図3に示す所定の関数式Kの傾きを減少させ、当該傾きを減少させた関数式によってその際の操作信号に基づいて流量制御弁5を制御するようになっている。
ステップS6では、負荷信号が上記第三の範囲内か否かを判定し、第三の範囲内であれば(Yes)ステップS8に移行し、そうでないとき(No)にはステップS7に移行する。
ステップS8では、流量制御弁5を全閉する一連の処理が実行されて、処理を戻す。これにより、流量制御弁5を作動させないようになっている。また、ステップS7では、負荷信号が上記第四の範囲か否かを判定し、第四の範囲であれば(Yes)ステップS9に移行し、そうでないとき(No)にはステップS8に移行する。ステップS9では、上記アンロードリリーフ弁27、29を作動させる制御を含む一連の処理が実行されて、処理を戻す。これにより、圧油を各切換弁40を介さずにタンク9側に戻してクレーンの作動を停止するようになっている。
ここで、上記操作信号に基づく流量制御弁5の流量の制御は、より具体的には、上記コントロールバルブ3の各切換弁40に、そのスプールの作動量を把握可能なトランスミッタ(差動トランス)が設けられており、それらの作動量からクレーンが必要とする合計流量が算出され、その算出された必要とする合計流量に基づいて、流量制御弁5の必要なスプールの最大作動量が演算されるようになっている。
次に、この圧油供給量制御装置の作用・効果について説明する。
上述のように、この圧油供給量制御装置によれば、そのコントローラ2は、クレーンの負荷率に応じた負荷信号と、クレーンへの操作信号とがそれぞれ入力されるようになっており、これら負荷信号および操作信号に基づいて、一つの流量制御弁5を制御するようになっているので、この一つの流量制御弁5で合流する圧油の流量制御および負荷率に応じた流量制御を兼用することが可能である。
そして、このコントローラ2によれば、上記負荷信号および操作信号のうち、クレーンの負荷率に応じた負荷信号側を優先して、流量制御弁5を制御しているので、クレーンへの負荷率に応じて流量を確実に所望の状態にすることができる。
さらに、このコントローラ2によれば、クレーンへの負荷率に応じて4つの範囲が設定されているので、クレーンの負荷率に応じた所望の状態に制御する上でより好適である。
つまり、負荷率が比較的に低い第一の範囲(入力される負荷信号が50%未満)のときには、上記所定の関数式(基本関数式)Kに変更はなく、クレーンへの操作信号のみに基づいて流量制御弁5が制御されるので、機敏な操作が可能である。
そして、負荷率が中程度の第二の範囲(入力される負荷信号が50%以上95%未満)のときには、負荷信号が大きくなるにつれ副油圧ポンプ8から吐出される圧油の流量を減少させるように流量制御弁5が制御される。つまり、所定の関数式Kに負荷率の逆数を掛けあわせて、所定の関数式Kの傾きを減少させ、その傾きを減少させた関数式によって、その際の操作信号に基づいて流量制御弁5を制御するようになっているので、その負荷率の程度に応じた速度での安定したクレーン操作が可能である。
さらに、負荷率が比較的に高いとき(入力される負荷信号が95%以上100%未満)である第三の範囲のときには、流量制御弁5を全閉する制御がされる。そのため、この際には、主油圧ポンプ7から吐出される圧油のみによってコントロールバルブ3の切換弁40へ圧油が供給され、さらに、負荷率が限度を超える第四の範囲(入力される負荷信号が100%以上)では、アンロードリリーフ弁27,29を作動させて、圧油をタンク9側に戻してクレーンの作動を停止するようになっているので、その際のクレーン操作を確実に止めることができる。
また、クレーンのインチング操作が実行されるときには、流量制御弁5を全閉する制御がされる。そのため、この際には、主油圧ポンプ7から吐出される圧油のみによってコントロールバルブ3の切換弁40へ圧油が供給されるので、微速動システムを簡単かつ安価に構築することができる。
したがって、この圧油供給量制御装置によれば、通常時の操作性を良好とするとともに、負荷率に応じた流量を確実に所望の状態に制御するクレーン操作が可能である。さらに、微速動システムを簡単かつ安価に構築することができる。
以上説明したように、この圧油供給量制御装置によれば、ダブルポンプ方式を採用する圧油供給量制御装置において、合流用の流量制御弁および負荷率に応じて流量を制御する流量制御弁を兼用することができる。
なお、本発明に係る圧油供給量制御装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、微速動システムは、インチングボタン66が操作されてその信号が入力されたときに、コントローラ2によって実行される圧油供給量制御処理での制御が対応する例で説明したが、これに限定されず、例えば、流量制御弁5とコントローラ2とを結ぶ信号線52にON/OFF可能なスイッチを介装して、このスイッチを操作することで微速動システムを構成可能である。このような構成であっても、微速動システムを簡単かつ安価に構築することができる。
本発明に係る車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置を説明する回路図である。 本発明に係る車両搭載用クレーンの無線操作器を説明する図である。 本発明に係る車両搭載用クレーンの制御装置に適用される所定の制御関数(圧油供給量制御処理に用いられる制御マップ)を説明する図である。 圧油供給量制御処理を実行するプログラムのフローチャートである。
符号の説明
1 操作入力装置
2 コントローラ
3 コントロールバルブ
4 アクセルシリンダ
5 流量制御弁
6 エンジン
7 主油圧ポンプ
8 副油圧ポンプ
9 タンク
10 過負荷防止装置
20 ガバナ
21 第一のリンク
24 主回路
27、29 アンロードリリーフ弁
40 切換弁
50〜55 信号線
60 無線操作器

Claims (2)

  1. 車両に搭載されるクレーンに供給する圧油の供給量を制御するために用いられ、前記車両のエンジンによって同時に駆動される主油圧ポンプ及び副油圧ポンプと、前記副油圧ポンプから吐出される圧油の流量を所望の流量に調整する流量制御弁と、前記主油圧ポンプ及び副油圧ポンプから吐出される圧油をタンクにバイパス可能な主油圧ポンプ用アンロード弁及び副油圧ポンプ用アンロード弁と、前記クレーンへの操作信号に応じて、前記エンジンの回転数および前記流量制御弁を制御可能なコントローラとを備え、前記主油圧ポンプから吐出される圧油に、前記流量制御弁で調整された前記副油圧ポンプの圧油を合流させて前記クレーンを駆動するための各切換弁に供給する圧油供給量制御装置であって、
    前記コントローラには、前記クレーンへの操作信号が入力されるほか、前記クレーンの負荷率に応じた負荷信号が入力されるようになっており、
    前記コントローラは、前記入力される操作信号に基づいて、前記流量制御弁を制御し、且つ前記入力される負荷信号に基づいて、当該入力される負荷信号が大きいときには小さいときに比べて前記副油圧ポンプから吐出される圧油の流量を減少させるように前記流量制御弁を制御し、あるいは前記各アンロード弁を作動するように構成されていることを特徴とする車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記入力される負荷信号が第一の所定値未満の第一の範囲のときには、前記クレーンへの操作信号のみに基づいて前記流量制御弁を制御し、
    前記入力される負荷信号が前記第一の所定値を超え且つその第一の所定値よりも大きい第二の所定値未満の第二の範囲のときには、前記負荷信号が大きくなるにつれ前記副油圧ポンプから吐出される圧油の流量を減少させるように前記流量制御弁を制御するとともに、前記操作信号に基づいて前記流量制御弁を制御し、
    前記入力される負荷信号が前記第二の所定値を超え且つその第二の所定値よりも大きい第三の所定値未満の第三の範囲のときには、前記流量制御弁を全閉する制御をし、
    前記入力される負荷信号が前記第三の所定値を超える第四の範囲のときには、前記各アンロード弁を作動して主油圧ポンプ及び複油圧ポンプからの圧油をタンクにバイパスするようになっていることを特徴とする車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置。
JP2006345394A 2006-11-09 2006-12-22 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置 Active JP5248011B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006345394A JP5248011B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置
CN2007800417183A CN101535168B (zh) 2006-11-09 2007-10-19 车载起重机的压油供给量控制装置
PCT/JP2007/070434 WO2008056526A1 (en) 2006-11-09 2007-10-19 Pressurized-oil supply amount control device for vehicle-mounted crane
KR1020097011161A KR101160733B1 (ko) 2006-11-09 2007-10-19 차량 탑재용 크레인의 압유 공급량 제어장치
US12/513,725 US8454319B2 (en) 2006-11-09 2007-10-19 Pressurized-oil supply amount control device for vehicle-mounted crane
EP07830168.6A EP2080728B1 (en) 2006-11-09 2007-10-19 Pressurized-oil supply amount control device for vehicle-mounted crane
AU2007318798A AU2007318798B2 (en) 2006-11-09 2007-10-19 Pressurized-oil supply amount control device for vehicle-mounted crane

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006345394A JP5248011B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008156043A true JP2008156043A (ja) 2008-07-10
JP5248011B2 JP5248011B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=39657416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006345394A Active JP5248011B2 (ja) 2006-11-09 2006-12-22 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5248011B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084235A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 古河ユニック株式会社 車両搭載型クレーンの圧油供給量制御装置およびこれを備える車両搭載型クレーン
CN113479951A (zh) * 2021-07-13 2021-10-08 青岛双瑞海洋环境工程股份有限公司 支路电解压载水电解液液位稳定加药装置和液位稳定方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0539192A (ja) * 1991-08-02 1993-02-19 Kato Works Co Ltd クレ−ンにおける緩制動装置
JPH0551883U (ja) * 1991-12-20 1993-07-09 株式会社タダノ 車両搭載型油圧式作業機の油圧制御装置
JPH09216790A (ja) * 1996-02-13 1997-08-19 Furukawa Co Ltd クレーンの安全装置
JP2006290561A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd クレーン作業制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0539192A (ja) * 1991-08-02 1993-02-19 Kato Works Co Ltd クレ−ンにおける緩制動装置
JPH0551883U (ja) * 1991-12-20 1993-07-09 株式会社タダノ 車両搭載型油圧式作業機の油圧制御装置
JPH09216790A (ja) * 1996-02-13 1997-08-19 Furukawa Co Ltd クレーンの安全装置
JP2006290561A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd クレーン作業制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084235A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 古河ユニック株式会社 車両搭載型クレーンの圧油供給量制御装置およびこれを備える車両搭載型クレーン
CN113479951A (zh) * 2021-07-13 2021-10-08 青岛双瑞海洋环境工程股份有限公司 支路电解压载水电解液液位稳定加药装置和液位稳定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5248011B2 (ja) 2013-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101160733B1 (ko) 차량 탑재용 크레인의 압유 공급량 제어장치
JP5714703B2 (ja) 建設機械の油圧ポンプ制御装置
JP5851822B2 (ja) 作業機械の油圧駆動装置
JP2007238327A (ja) ストール防止制御エンジンを備えた油圧システム
EP1474353B1 (en) A hydraulic system for a vehicle, a vehicle including such a hydraulic system and a supplementary unit for such a vehicle
EP3505688B1 (en) System for controlling construction machinery and method for controlling construction machinery
JP2012159130A (ja) 産業用車両の油圧ポンプ制御システムと産業用車両
JP5005249B2 (ja) 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置
JP5248011B2 (ja) 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置
US10927867B2 (en) Work machine having hydraulics for energy recovery
US8522541B2 (en) Hydraulic circuit of winch for crane
JP5032102B2 (ja) 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置
JP2019156620A (ja) 油圧ウインチの制御装置
JP2010169242A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP6495618B2 (ja) 車両搭載型クレーンのエンジン回転数制御装置およびこれを備える車両搭載型クレーン
US9096414B2 (en) Crane control system
JP4166604B2 (ja) ウインチの速度制御装置およびクレーン
RU2415803C2 (ru) Устройство управления количеством подачи масла под давлением для передвижного крана
JP4259513B2 (ja) 油圧駆動ウインチの制御装置
KR101301234B1 (ko) 굴삭기의 엔진 회전수의 제어에 따른 압력 보상 유압회로
CN104314901A (zh) 阀装置、流量优先控制回路及车辆
JPH0517961B2 (ja)
JP3876294B2 (ja) ブーム式作業車のブーム制御装置
JP4388860B2 (ja) 作業機の制御装置
JP2009067516A (ja) 車両搭載用クレーンの圧油供給量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20091007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5248011

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250