JP2008154823A - 遊技機用リール及びその遊技機用リールを備えた遊技機 - Google Patents

遊技機用リール及びその遊技機用リールを備えた遊技機 Download PDF

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Abstract

【課題】回転するリールの形状と表示形態を工夫することにより、立体的で奥行き感があり、初心者の「目押し」技術を向上させることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機用リールの主外周面301Tに少なくとも一つ以上の図柄を配置し、主外周面301Tの少なくとも一端縁側に隣接する副外周面301Uを設け、主外周面301Tと副外周面301Uとのうちで少なくとも一つの面が、回転軸の軸線方向に対して異なった方向を向いた面として形成し、主外周面301Tに配列した所定の図柄と回転軸の軸線方向で隣接する副外周面301U上の部位に、所定の図柄の存在を喚起する図柄喚起表示3Mを配した。これにより、変動表示中における所定の図柄の存在を認識し易くなるので、目押し技術を向上させることができるとともに、従来に無い斬新なリール形状を得ることができる。このリールを用いることで、立体感を持たせて興趣の高い遊技機を提供することができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、変動表示を行っている図柄を停止させ、その時に表示される図柄の組合せによって、遊技を進めてゆくスロットマシン、パチンコ機、その他の遊技機に関するものである。
従来から、少なくとも一つの図柄が配されたリールを複数備えた遊技機(所謂、パチスロと呼ばれる。)が知られている。この種の遊技機には、前記各リールに対応するように表示窓が設けられており、前記表示窓を通して、前記各リールの周面に配された少なくとも一つ以上の図柄のうちから一部の図柄を表示することができる。そして、遊技者は、前記表示窓を通して表示された図柄を視認することできる。
また、メダルが投入されたことを条件として、遊技者による操作(以下、「開始操作」という。)に基づいて、メインCPUに各リールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、遊技者による操作(以下、「停止操作」という。)に基づいてリールの種別に応じて信号を出力する停止ボタンと、これらスタートスイッチ及び停止ボタンの信号により出力された信号に基づいて、モータの動作を制御し、各リールの回転及び停止を行う制御部と、を備えた構成となっている。
そして、この種の遊技機では、前記複数の表示窓において表示される図柄の組合せに基づいて、入賞か否かが決定され、メダルの払出し等が行われる。
現在主流の遊技機では、遊技者による開始操作を検出すると、内部的な抽籤を行い、この抽籤の結果と遊技者による停止操作のタイミングとに基づいて、リールの回転を停止することが行われている。
遊技者がスタートレバーを操作したことにより回転された各リールは、遊技者の停止操作に応じて、あるいは遊技者による停止操作が一定時間行われなかったときには自動的に、停止される。各リールが停止することによって、表示窓内の有効ラインに沿って図柄を表示させる。
このとき、表示窓内の有効ラインに沿って表示された各リールの図柄が、所定の当籤役を示す図柄の組合せとなって表示された場合には、その図柄の組合せに応じて好条件の遊技状態への移行、遊技価値の払出し等が行われる。このようにして、遊技者に対して、利益を付与することができる。
好条件の遊技状態に移行するための特定の図柄の組合せとしては、遊技者に対して相対的に大きな利益を与えることが可能な遊技を所定回数行うことのできる図柄の組合せ(所謂「ビッグボーナス」と称される遊技状態に移行するための組合せであり、以下においては「ビッグボーナス」のことを「BB」と省略して記載する。)や、遊技者に対して相対的に小さな利益を与えることが可能な遊技を所定回数行うことのできる図柄の組合せ(所謂「レギュラーボーナス」と称される遊技状態に移行する組合せであり、以下においては「レギュラーボーナス」のことを「RB」と省略して記載する。)がある。なお、以下、BB及びRBを総称してボーナスと呼ぶことにする。
また、メダル、コイン等の遊技価値が払い出されるためには、内部抽籤により遊技価値の払出しが行われる所定の役に内部当籤しており、しかも、その内部当籤している内部当籤役に対応する図柄の組合せが、遊技者の停止操作によって有効ライン上に揃うことが必要となる。
したがって、仮に内部抽籤により所定の当籤役に内部当籤していた場合であったとしても、遊技者が変動表示されている図柄を見ながら所定のタイミングで停止ボタンを操作したときに、その内部当籤している所定の図柄の組合せを有効ライン上に揃えられなければ、入賞を成立させて遊技価値を獲得したり、好条件の遊技状態に移行することができない。
このため、リールの回転によって変動表示されている図柄を、所望の有効ライン上において停止させるためには、止めたい図柄を狙って停止ボタンを押す技術(所謂「目押し」といわれる技術。)が要求されることになる。この目押しの技術が向上することによって、遊技価値を獲得する確率を大幅に向上させることができる。
尚、遊技機によっては、所定の当籤役に内部当籤している場合には、遊技者が停止ボタンを操作してから、予め設定された図柄数の範囲内に内部当籤している所定の図柄が存在している場合には、自動的に有効ライン上に、内部当籤している所定の図柄を引き込む処理が行われている。この所定の図柄を引き込む処理によって、有効ライン上に内部当籤している所定の図柄を揃えることが、より高い割合で行われることになる。
しかし、このような引き込みの処理を行った場合、有効ラインに対して予め設定された図柄数の範囲内に、内部当籤している所定の図柄が存在している場合においてしか、当籤した役に図柄を引き込む処理が行われない。このため、変動表示されている中で所定の図柄を認識することができない初心者にとっては、せっかく引き込む処理を行える機能を有していたとしても、その機能を有効に使うことができず、内部当籤している当籤役に入賞する確率が低くなってしまう。このことは、大当たり図柄等、配列数の少ない図柄については、特に顕著となる。
このため、変動表示されている中で所定の図柄を認識することができない初心者にとっては、せっかく内部当籤している当籤役に入賞する確率が低くなってしまう。
そこで、目押しの操作を補助するために、特定図柄を複数連続する配列とすることにより、他の回転する図柄と差別化する方法(例えば、特許文献1参照。)、縦方向に2個並んだ特定の図柄を1個の特定図柄として見せかける方法(例えば、特許文献2参照。)、着脱自在の目押し部材をリール側面の特定図柄に対応した任意の位置に取り付けることにより、目押し操作を容易にする方法(例えば、特許文献3参照。)等が提案されている。
このような、目押しの補助機能が提供されている一方で、近年においては数多くの機種の遊技機が市場に投じられており、他機種との差別化を図るための工夫が各遊技機に施されている。例えば、一般的には、パチスロ遊技機の腰部パネルの図柄に特徴を持たせたり、リール周囲のパネル表示部の図柄のデザイン、及び、透視窓部の周囲の装飾に特徴を持たせたりする工夫が施されている。しかし、これだけでは遊技者に新鮮な印象を与えるのが困難になりつつある。そのため、図柄が描かれているリールの外周面を立体的な配置形状にした遊技機(例えば、特許文献4参照。)が提案されている。
特開平11−169505号公報 特開2000−308705号公報 特開2005−245600号公報 特開2004−105319号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の発明では、リール上に表示されている図柄の組合せを特殊な設定にすることにより、図柄変動表示時に特定種類の図柄を他の図柄と干渉することなく認識して、比較的容易に目押し操作を行うことができるとされている。しかし、各リールの円周面は単調な円筒面形状として構成されているため、多種類のパチスロ遊技機が逐次市場に投じられる近年においては、他機種との差別化を十分に図ることが困難となってきている。しかも、遊技者が一番注目することとなるリールに対する新鮮なる感動を、遊技者に対して与えることができない。
特許文献3に記載の遊技機では、着脱自在の目押し部材を適宜リール側面の特定図柄に対応した位置に取り付けて、目押し操作を容易にすることが可能である。しかし、目押し部材が取り付けられていない部分は単なる空間部分であり、遊技者からは欠損部として見られてしまうことになる。
このため、欠損部によってリールの美的外観が台無しになるとともに、遊技者にとっては、リールとは単に図柄を表示するだけのもの、という認識以上のものを持たせることはできなかった。しかも、リールとは円筒形であるという固定概念を打破することは、当然できなかった。
特許文献4に記載の遊技機では、截頭面を遊技盤面の内側に向けて対向配置した一対の截頭円錐型リールを備えている。この配置構成によって、截頭円錐型リールの外周面に表示した図柄が、奥行方向に対して立体的に配置されることになる。このため、一対の截頭円錐型リールを含む3つのリールは、立体的な配置構成となり、それぞれのリールに配されている図柄の変動によって表示される表示態様としては、ある程度の立体感を有する表示態様となることができる。
しかし、特許文献4に記載の遊技機では、両端に配した2つの截頭円錐型リールは単調な形状からなる截頭円錐形状であって、中央には円筒形状のリールが配されているだけの構成となっている。このため、3つのリールが回転したとしても、単に両端に傾斜面を有する裁縫用の糸が捲かれている糸車のようなものが、回転しているだけにしか写らなかった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、従来にない斬新な形状でリールを構成することができ、しかも、リールとは円筒形であるという固定概念を打破することができ、リールを回転させることによってリールに配された図柄に対しては奥行き感を持たせることができる遊技機用リール及び同遊技機用リールを備えた遊技機を提供することを目的としている。更に、本発明におけるリールを備えた遊技機を使用することで、遊技者は興趣を大いに高めることができるようになり、また、目押しの操作を補助するためのマークを立体的に見やすく表示することができるようになり、初心者に対しても目押しを容易に行わせることができるようになり、遊技者の「目押し」技術を向上させることができる遊技機用リール及び同遊技機用リールを備えた遊技機を提供することを目的としている。
本発明は、回転軸回りに回転する外周面に、少なくとも一つ以上の図柄を配置した遊技機用リールに関するものであり、前記外周面は、前記少なくとも一つ以上の図柄を配置した主外周面と、前記主外周面の少なくとも一端縁側に隣接して形成した副外周面とを有し、前記主外周面と前記副外周面とのうちで少なくとも一つの面が、前記回転軸の軸線方向とは異なった方向を向いた面として形成され、前記少なくとも一つ以上の図柄のうちで所定の図柄に対して、前記回転軸の軸線方向で隣接する副外周面上の部位に、前記所定の図柄の存在を喚起するマークを配してなることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、主外周面と副外周面とのうちで少なくとも一つの面が、前記回転軸の軸線方向に対して異なった方向を向いた面として形成されており、しかも、主外周面に配されている所定の図柄の存在を喚起するマークを、副外周面上に配している。この斬新なるリールの形状によって、リールとは円筒形であるという固定概念を打破することができ、遊技者に対して新鮮な気持ちで遊技を行わせることができる。
また、少なくとも一つの図柄が配置されているリールを立体的に配置することができ、しかも、前記リールを変動表示させることによって、遊技者の図柄の見え方に対して従来にない視覚的効果を与えることができる。更に、主外周面に配された所定の図柄に対して、回転軸の軸線方向で隣接する副外周面上の部位に、前記所定の図柄の存在を喚起するマークを配している。
これにより、仮に全く目押しができない初心者であっても、所定の図柄の存在を喚起するマークを目安にすることで、変動表示中の図柄を有効ラインに停止させることが容易となり、所定の図柄の組合せが揃え易くなる。
また、リールを立体的に配置するとともに図柄とマークとを立体的に表示することができるので、立体感及び奥行き感のある視覚効果を遊技者として充分に楽しみながら遊技を行うことができるようになり、遊技者にとって親しみやすさと興趣とを与えることのできるリールを提供できる。
また、本発明では、回転軸の軸線方向に対して傾いた傾斜面を、変動表示する図柄を配列した主外周面として構成することも、又は副外周面として構成することもできる。しかも、このとき、傾斜面が形成されていない他方の副外周面又は主外周面を円筒形状に構成しておくことができるので、図柄とマークとを複数のリールの配列と共に、立体的に表示することが可能となる。しかも、初心者にとっても上級者にとっても親しみやすさと興趣とを与えるリールを提供できる。
更に、本発明では、所定の図柄の存在を喚起するマークを、同所定の図柄の一部として構成しておくことができるので、主外周面に形成した所定の図柄を際立たせることができる。
更にまた本発明では、これらのリールのうち少なくとも一つのリールを遊技機に備えた遊技機が提供することができる。これによって、図柄とマークとが立体的に表示され、しかも目押しを行い易くなった遊技機として、遊技者に歓喜をもって迎えられることができる。このように、今までにない新しいリールを備えた遊技機を提供することができる。
本発明に係わる斬新なるリールの形状によって、リールとは円筒形であるという固定概念を打破することができ、遊技者にとっては新鮮な気持ちで遊技を行うことができるようになる。
また、少なくとも一つの図柄が配置されているリールを立体的に配置することができ、しかも、前記リールを変動表示させることによって、遊技者の図柄の見え方に対して従来にない視覚的効果を与えることができる。更に、主外周面に配された所定の図柄に対して、回転軸の軸線方向で隣接する副外周面上の部位に、前記所定の図柄の存在を喚起するマークを配しているので、仮に全く目押しができない初心者であっても、所定の図柄の存在を喚起するマークを目安にすることができるようになり、変動表示中の図柄を有効ラインに停止させることが容易となって、所定の図柄の組合せが揃え易くなる。
また、リールを立体的に配置するとともに図柄とマークとを立体的に表示することができるので、立体感及び奥行き感のある視覚効果を遊技者が充分に楽しむことができるようになり、遊技者に対して親しみやすさと興趣とを与えることができる。このように、本発明によって、従来にない興趣を遊技者に提供することができ、しかも目押しに不慣れな初心者に対しても親しみやすい印象を与えることができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本発明に係わる遊技機の実施形態として、パチスロ機を例にとって以下で説明する。以下で説明する形状、配置構成、遊技機の構成以外にも本発明の課題を解決することができる形状、配置構成、遊技機の構成であれば、それらの形状、配置構成、遊技機の構成を本発明として採用することができるものである。このため、本発明は、以下で説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施の一形態に係る遊技機の外観を示す斜視図であり、図2は、遊技機のパネル表示部を拡大した正面図である。この遊技機としては、所謂「パチスロ機」を示している。パチスロ機1は、コイン、メダル、遊技球またはトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカードなどを用いて遊技する遊技機である。以下ではメダルを用いた場合を例にして説明を行う。
パチスロ機1の全体構成は、キャビネット2(筐体に含まれる)によって構成されている。キャビネット2の正面には、パネル表示部2aが略垂直面形状に形成されており、パネル表示部2aの前面には、液晶表示装置5が設けられている。この液晶表示装置5には、遊技に関する情報、あるいはアニメーション等による各種の演出を表示することができる。
液晶表示装置5の中央奥には、回転する外周面に少なくとも一つ以上の図柄を配置したリール3(左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rから構成される。)が配設されており、リール3の前面から離間して配した液晶表示装置5を通して、リール3に配した図柄を視認することができる構成となっている。図2に示す実施例では、リール3の外周面は、少なくとも一つ以上の図柄を配置した主外周面3Tと、主外周面3Tの縁側に隣接した副外周面3Uとから構成されている。副外周面3Uの少なくとも一つの面は、主外周面3Tとは異なった傾きを有する面として構成されている。
主外周面3Tと副外周面3Uとの少なくとも一つの面を、リール3の回転軸に対して異なった傾きを有する面として構成することによって、リール3及び図柄に関して奥行き感を表現し、立体感のある遊技を楽しむことができる。また、遊技を開始する前においても、立体感のある興趣を提供することができる。
また、図2に示す実施例では、主外周面3Tに配列された少なくとも一つ以上の図柄のうち、BB遊技状態に移行するために揃えなければならないボーナス図柄「7」に隣接する副外周面3U上の部位には、ボーナス図柄「7」の存在を喚起するマークとなる三角形の図柄喚起表示3Mを配している。
このように、少なくとも一つ以上の図柄を配置した主外周面3Tとは異なる傾きを有する副外周面3U上に、図柄とは立体的な配置関係となる図柄喚起表示3Mを配することにより、全く目押しができない初心者であっても、図柄喚起表示3Mを目安にして変動表示中の図柄を停止させることが容易となる。
なお、図1及び図2に示す実施例では、図柄喚起表示3Mの形状として三角形のマークを配した実施例を示しているが、図柄喚起表示3Mの形状は三角形のマークに限定されるものではなく、適宜種々の形状を用いることができる。また、図柄喚起表示3Mとして三角形のマークを用いる代わりに、所定の図柄を横長に大きく描いて、図柄の一部を傾斜した副外周面3U上に描くように形成してもよい。
また、図1に示すように、パチスロ機1のパネル表示部2aの中央には、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの外周面に描かれている図柄を見るための表示窓4L、4C、4Rが設けられており、表示窓4L、4C、4Rには、有効ライン8が表示されている。
有効ライン8の一つとして、水平方向中央にはセンターライン8aが設けられ、センターライン8aを挟んだ水平方向上にはトップライン8bと水平方向下にはボトムライン8cとが設けられている。また、斜め方向には、斜め右下がりのクロスダウンライン8dと、斜め右上がりのクロスアップライン8eとが設けられている。
これらの有効ライン8は1BETボタン11、2BETボタン12、又はMAXBETボタン13の操作でクレジット手段からクレジットを引き出すことで、あるいはメダル投入口15にメダルを投入することで、有効となるライン数を設定することができる。1BETボタン11、2BETボタン12、MAXBETボタン13は、後述する台座部10の左側に設けられている。
クレジット表示部19は、例えば7セグメントLEDから構成され、貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示する。クレジットされているメダル数は、遊技者がゲームで獲得し、払出されるべきメダルの払出しを行わずに、後述するC/Pスイッチ14の操作によって遊技機内に貯留させているものである。クレジットされているメダルの枚数は、所定の記憶領域に記憶されている。
1BETボタン11を操作すること、又はメダル投入口15にメダルを1枚投入することで、センターライン8aを有効化することができる。このとき、BETランプ9aが点灯する。
2BETボタン12を操作すること、又はメダル投入口15にメダルを2枚投入することで、センターライン8aの他に一対のトップライン8b及びボトムライン8cを有効化することができる。このとき、BETランプ9bが点灯する。
また、MAXBETボタン13を操作すること、又はメダル投入口15にメダルを3枚投入することで、センターライン8a及び一対のトップライン8b並びにボトムライン8cに加えて、一対のクロスダウンライン8d並びにクロスアップライン8eを有効化することができる。即ち、このときには、有効ラインの全てを有効化することができる。
このとき、BETランプ9cが点灯する。BETランプ9a、9b、9cは、1回のゲーム(以下、単位遊技という。)を行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。従って、どの有効ライン8が有効化されたかは、BETランプ9a、9b、9cが点灯されることで認識することができる。尚、BETランプ9bが点灯するとき、同時にBETランプ9aを点灯させておくこともできる。また、BETランプ9cが点灯するとき、同時にBETランプ9a及びBETランプ9bを点灯させておくこともできる。
有効ライン8は、表示窓4L、4C、4Rを通して表示される役の成否に関わる。具体的には、所定の役(例えば、後述する「チェリーの小役」)に対応する1つの図柄(例えば、後述する″チェリー″)が、有効化されているいずれかの有効ライン8上の位置(例えば、左の表示窓4L内における中段の位置)に停止表示された場合、または所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄が、有効化されているいずれかの有効ライン8上の位置に並んで停止表示された場合には、所定の役が成立することとなる。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rが、回転自在に横一列に設けられている。左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rに描かれた図柄は、表示窓4L、4C、4Rを通して目視することができる。また左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rは、遊技者による変動表示開始の指示、即ち、後述するスタートレバー6の操作により回転を開始し、定速(例えば80回転/分)で回転するように構成されている。
表示窓4L、4C、4Rの左側には、払出枚数表示部18、ボーナス遊技情報表示部20が設けられている。ボーナス遊技情報表示部20は、7セグメントLEDから構成され、「レギュラーボーナス」において行える単位遊技の回数を表示する。
また、払出枚数表示部18は、7セグメントLEDから構成され、入賞成立時におけるメダルの払出枚数を表示する。
液晶表示装置5の下方には、水平面部を備えた台座部10が形成されている。台座部10の右側には、メダル投入口15が設けられており、左側には、1BETボタン11、2BETボタン12、及びMAXBETボタン13が設けられている。MAXBETボタン13は、1BETボタン11及び2BETボタン12よりも大きな操作ボタンとして形成されている。
1BETボタン11を1回押し操作することにより、クレジットされているメダルのうちから1枚を単位遊技に賭けることができる。2BETボタン12を1回押し操作することにより、クレジットされているメダルのうちから2枚を単位遊技に賭けることができる。MAXBETボタン13を1回押し操作することにより、単位遊技に賭けることが可能な最大枚数である3枚のメダルを賭けることができる。これらの各BETボタンを操作することで、上述したように所定数の有効ライン8を有効化することができる。
台座部10の前面部における左寄り側には、遊技者が単位遊技で獲得したメダルをクレジット(Credit)として蓄えるか、払出し(Pay)を行うかの切り換えを行うC/Pスイッチ14が設けられている。C/Pスイッチ14を操作することにより、クレジットモードまたは払出モードへの切り換えを行うことができる。
クレジットモードでは、メダルの払出が行われる所定の当籤役の入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、クレジットされる。また、払出モードでは、メダルの払出が行われる所定の当籤役の入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、正面下部のメダル払出口16から払出され、メダル受け皿17に溜めることができる。
C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rを回転させ、表示窓4L、4C、4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が設けられている。スタートレバー6は、所定の角度範囲内で揺動自在に取り付けられている。
台座部10の前面部中央には、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの回転を停止させるための、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、及び、右停止ボタン7Rが設けられている。また、台座部10の下方には、機械名称やキャラクタの図柄を表示する腰部パネル25が設けられている。腰部パネル25とメダル受け皿17との間には、音響効果を高める一対のスピーカ21L、21Rが設けられている。
パネル表示部2aの上方には、表示図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を表示する配当パネル23が配設され、配当パネル23の上方には、ゲーム効果を高めたりする装飾用ランプ24が配設されている。
なお、本実施の形態では、単位遊技は、基本的にスタートレバー6が操作されることにより開始し、全てのリール3が停止したときに終了することになる。
また、本実施の形態では、全てのリール3が回転しているときに、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、及び、右停止ボタン7Rのいずれかを操作することにより行う最初のリール3の停止操作を「第1停止操作」といい、「第1停止操作」の次に行われる停止操作を「第2停止操作」という。また、「第2停止操作」の次に行われる最後の停止操作を「第3停止操作」という。
図3は、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rにそれぞれ描かれた複数種類の図柄を21個配列した図柄列の配列テーブルを示している。各図柄には配列の位置に対応して″00″〜″20″のコードナンバーが付され、付されたコードナンバーは後述するROM32(図8参照。)内に記憶されている。
左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの主外周面3T上には、“7”、“ベル”、“BAR”、“スイカ”、“Replay”および“チェリー”の図柄を適宜の順番で配列した図柄列が、それぞれ描かれている。左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rは、図柄列が同図の矢印方向に移動するように回転駆動される。
また、図3に示す実施例では、図柄を配列したリール3の主外周面3Tとは異なる傾斜面として構成された副外周面3Uを、主外周面3Tと隣接させて形成した状態を模式的に表しており、図3に示す平板状のリール3の両端縁同士を重ね合わせることで、図1に示すようなリール3を構成することができる。リール3を構成するのには、図3で示すような平板状のものを丸めて円筒形形状、截頭円錐形状に構成することも、平板状のリールを金型内で加熱成型することで所望の形状に熱変形させ、リールを所望の形状に構成することなどもできる。
ボーナス図柄「7」の側方の副外周面3Uには、ボーナス図柄「7」の存在を表す図柄喚起表示3Mを配してある。主外周面3Tとは異なる傾きを有する副外周面3Uに、ボーナス図柄「7」の存在を表す図柄喚起表示3Mを配すことにより、図柄喚起表示3Mが図柄と同一面上に配されている場合と比較して、図柄喚起表示3Mを立体的に表現することができる。
これにより、リール3が回転して各図柄が変動表示されている場合であっても、図柄喚起表示3Mが見易くなるので、図柄喚起表示3Mの存在を認識することが容易となる。また、図柄と図柄喚起表示3Mとが立体的に見えることによって、目押しをすることができない初心者に対して、目押し技術の向上を補助することができる。
次に、パチスロ機用のリール3の駆動機構について、図4を用いて説明する。図4は、3列の左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rのうちの左リール3Lの駆動機構を構成する変動表示装置73の分解斜視図である。他の中リール3C、及び、右リール3Rの駆動機構も同様であるので、説明及び図示は省略する。
左リール3L及びその駆動機構を保持しているリールブラケット762Lは平板状であり、リール駆動部74L、及び左リール3Lがそれぞれ取り付けられている。これらリールブラケット762Lは、パチスロ遊技機1に対して略垂直に固定される。
左リール3Lは、リールドラム91と、このリールドラム91の中心に取り付けられたリールギア92とを含んで構成される。リールドラム91は、リールドラム91の回転中心に配置された軸受部912と、これら主外周面3T、副外周面3U、及び軸受部912を連結する複数の腕部913とを備える。軸受部912は、円筒状であり、その内部には、後述のリールシャフト742の先端側が挿入可能となっている。
また、リールドラム91は、円筒状の外周に図柄を均等に配列した主外周面3Tと、主外周面3Tの両端縁側に隣接して主外周面3Tとは異なる傾斜面で形成された副外周面3Uとを有している。図4に示すように、主外周面3Tと副外周面3Uとは、左リール3Lの回転軸の軸線方向に対して互いに異なった傾きの面を形成している。
リールギア92は、円盤状の平歯車であり、その中心がリールドラム91の回転中心と一致するように、軸受部912に取り付けられている。これにより、リールギア92を駆動することで、リールドラム91を回転させることが可能となる。また、このリールギア92のリール駆動部74L側の面には、リールドラム91における回転角度の原点を検出するための遮光片921が取り付けられている。
リールブラケット762Lは平板状であり、その略中央には、リール駆動部74Lを取り付けるための略矩形状の取付部763が形成されている。取付部763は、リール駆動部74Lの後述のリールモータブラケット741の外形をかたどって凹状に形成されている。この取付部763の外周部には、2つの支持枠764、765が立設されている。具体的には、これら2つの支持枠764、765は、取付部763の外周部のうち、互いに対向する位置に設けられている。また、これら支持枠764、765の先端側には、それぞれ、爪764a、765aが形成されている。
また、このリールブラケット762Lには、後述するモータ駆動回路39及びリール位置検出回路41(図8参照。)と、リール駆動部74Lとの間に設けられる配線を中継する、リール中継端子板766が取り付けられている。このリール中継端子板766には、モータ駆動回路39及びリール位置検出回路41(図8参照。)からの配線が接続される主基板用コネクタ766aと、リール駆動部74Lに配置されているステッピングモータ40Lからの配線が接続されるモータ用コネクタ766bと、リール駆動部74Lに配置されているフォトインタラプタ743からの配線が接続されるフォトインタラプタ用コネクタ766cと、が設けられている。このようなリール中継端子板766を設けることにより、モータ駆動回路39及びリール位置検出回路41と、リール駆動部74Lとの間の配線を集約することができる。
リール駆動部74Lは、平板状の基部としてのリールモータブラケット741と、このリールモータブラケット741に設けられたリール保持部としてのリールシャフト742と、リールモータブラケット741に設けられ左リール3Lを回転駆動するリールモータとしてのステッピングモータ40Lと、を含んで構成される。また、リール駆動部74Lは、これらリールモータブラケット741、リールシャフト742、ステッピングモータ40L、及び、弾性を有するリールクッションブロック77、78を備える。
リールモータブラケット741は、リールブラケット762Lによって支持されるとともに、リールシャフト742及びステッピングモータ40L等を取り付ることが可能となっている。リールシャフト742は、リールモータブラケット741に固定される円環状の固定部742aと、この固定部742aから垂直に延びる棒状のシャフト742bと、を含んで構成される。このシャフト742bの先端側に、左リール3Lの軸受部912を挿入することにより、リールシャフト742は、左リール3Lを回転可能に保持する。
ステッピングモータ40Lは、その駆動軸をリールシャフト742のシャフト742bと平行にして、図4に示すリールシャフト742上方のリールモータブラケット741上に設けられている。また、このステッピングモータ40Lの駆動軸の先端側には、リールギア92の歯車と噛合可能なモータギア491が取り付けられている。ステッピングモータ40Lの駆動軸とリールシャフト742のシャフト742bとの間隔は、上述のリールギア92のピッチ円半径とモータギア491のピッチ円半径との和に等しくなるように形成している。
即ち、左リール3Lの軸受部912をシャフト742bに挿入した状態では、リールギア92とモータギア491とは噛合する。これにより、ステッピングモータ40Lを駆動することにより生じるトルクを左リール3Lに伝達して、この左リール3Lを回転させることができる。
また、このリールモータブラケット741には、さらに、フォトインタラプタ743と、リールランプケース744と、が設けられている。フォトインタラプタ743は、遮光片921の通過を検出するセンサであり、リールシャフト742左方のリールモータブラケット741上に設けられている。
このフォトインタラプタ743は、リールギア92の遮光片921の回転軌道上に設けられており、左リール3Lが1回転する毎に、このフォトインタラプタ743が通過する遮光片921を検出し、後述のリール位置検出回路41にリセットパルスの信号を出力する。
リールランプケース744は、図柄が描かれている主外周面3Tを背面から照光するLED等の光源を収容する容器であり、リールシャフト742右方のリールモータブラケット741上に設けられている。リールランプケース744内の光源を発光させることにより、左リール3Lの主外周面3Tに描かれている図柄を明るく表示することができる。
リールクッションブロック77、78は、立方体状であり、リール駆動部74Lのリールモータブラケット741の外縁部のうち、ステッピングモータ40Lを挟んで互いに対向する位置に設けられている。これらリールクッションブロック77、78を支持枠764、765に沿って圧入することにより、つまり、これらリールクッションブロック77、78を弾性変形させた状態で支持枠764、765に沿って押し込むことにより、リールモータブラケット741は、リールブラケット762Lの取付部763に取り付けられる。
このように、リールモータブラケット741を取付部763に圧入した状態では、リールクッションブロック77、78の復元力が支持枠764、765及び爪764a、765aに加わるので、リールモータブラケット741をリールブラケット762Lに対して弾性支持することができる。そして、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの回転開始時及び停止時に生じるリール駆動部74Lの振動を、リールクッションブロック77、78で減衰させて、パチスロ遊技機1全体に振動が伝わる不都合や、振動音の発生を防止することができる。
次に、図5に入賞の条件となる図柄組合せのテーブルを示して、その説明を行う。
パチスロ機1においては、スタートレバー6が遊技者によって操作されると内部抽籤を行い、内部当籤役(例えば、「チェリーの小役」、「リプレイ」、「BB」等)を決定すると同時に、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rを回転駆動する。
遊技者の停止操作によって回転している左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rが停止する。このとき、停止した左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rにおける図柄の組合せが、上記内部当籤役に対応する図柄の組合せとして、遊技者が投入した遊技価値の投入枚数に応じて有効化された有効ライン8上に、停止表示されているか否かの判断が、後述するCPU31(図8参照。)によって行われる。内部当籤役に対応する図柄の組合せが、有効ライン8上に停止表示されている場合には、入賞役、リプレイ又はボーナスが成立することになる。
ここで「入賞役」とは、内部当籤役に対応する図柄組合せが有効ライン8上に停止表示され、前記図柄組合せに対応してメダルの払出しの行われるものをいう。
図5の図柄組合せテーブルが示すように、有効ライン8に沿った図柄の組合せとして、″チェリー−ANY−ANY″(ANYはどの図柄でも良い)が表示されることにより、「チェリーの小役」に入賞し、2枚のメダルが払出される。また、有効ライン8に沿った図柄の組合せとして、″ベル−ベル−ベル″が表示されることにより、「ベルの小役」に入賞し、15枚のメダルが払出される。
有効ライン8に沿った図柄の組合せとして、″スイカ−スイカ−スイカ″が表示されることにより、「スイカの小役」に入賞し、8枚のメダルが払出される。上述した「チェリーの小役」、「ベルの小役」、「スイカの小役」を単に「小役」と総称する場合もある。
有効ライン8に沿った図柄の組合せとして、″リプレイ−リプレイ−リプレイ″が表示されることにより、「リプレイ」が成立する。「リプレイ」が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されたと同じ遊技状態になることができ、遊技者は新たにメダルを投入することなく次の単位遊技を行うことができる。即ち、「リプレイ」が成立することにより、遊技価値の投入を行わずに改めて前の遊技と同じ条件で遊技を行うことができる。
有効ライン8に沿った図柄の組合せとして、″7−7−7″が表示されることにより、「BB」が成立する。「BB」が成立するとメダルの払出しは行われないが、以降における所定数の単位遊技、又は所定枚数の遊技価値が払い出されるまでに行われる所定数回の単位遊技において「RB」が内部抽籤される確率が高くなる。
有効ライン8に沿った図柄の組合せとして、″BAR−BAR−BAR″が表示されることにより、「RB」が成立する。「RB」が成立してもメダルの払出しは行われないが、以降所定数回の単位遊技においてRBが行われる。
また、上述した「チェリーの小役」、「ベルの小役」、「スイカの小役」、及び「リプレイ」等の小役、又は、「BB」及び「RB」等のボーナスの、いずれにも該当しない図柄の組合せが表示されたときには、「ハズレ」が成立する。
このように、図5に示す図柄組合せテーブルには、入賞に係わる図柄の組合せと、これに対応する表示役及び払出し枚数とが規定されている。そして、表示窓3L、3C、3Rにより表示される図柄の組合せと、図柄組合せテーブルに規定されている図柄とが一致した場合には、当該図柄の組合せに応じた表示役及び払出し枚数が決定される。また、表示窓3L、3C、3Rにより表示される図柄の組合せと、図柄組合せテーブルに規定されている図柄の組合せとが一致しない場合には、非入賞「ハズレ」が決定される。
次に、遊技状態について説明を行う。遊技状態とは、単位遊技あるいは何回か行われる単位遊技の間における遊技状態を示すもので、基本となる「一般遊技状態」と、遊技者に有利な「RB遊技状態」とがある。
「RB遊技状態」とは、内部抽籤が行われる際に、メダルを獲得できる表示役に当籤しやすい確率抽籤テーブルが選択される遊技状態であり、遊技者にとっては遊技価値を獲得し易い有利な遊技状態となっている。「確率抽籤テーブル」については、後述する。
RBの成立においては、「RB遊技状態」を終了させる終了条件が規定されている。「RB遊技状態」の終了条件としては、所定の遊技可能回数(例えば、12回)が消化されたとする条件、あるいは所定の入賞可能回数(例えば、8回)が消化されたとする条件のうちで、いずれか一方の条件が満たされた場合に終了する。遊技可能回数とは、RB作動中において行うことができる単位遊技の回数であり、入賞可能回数とは、RB作動中において入賞を成立させることができる単位遊技の回数である。
次に、図6、図7を用いて、後述の図9のステップ(以下「S」とする)5の内部抽籤処理で参照される確率抽籤テーブルを説明する。確率抽籤テーブルは、一般遊技状態、RB遊技状態のように遊技状態毎に設けられており、それぞれ所定のデータテーブルとして後述のROM32(図8参照。)に記憶されている。図6には一般遊技状態用確率抽籤テーブルを示しており、図7には、RB遊技状態用確率抽籤テーブルを示している。
これらの確率抽籤テーブルの乱数範囲は0から65535までの数であり、後述の図9のS3の処理においてこの乱数範囲から一つの乱数値が抽出され、遊技状態に応じて、この乱数値がいずれの当籤役の乱数範囲に属するかによって、当籤役が決定される。例えば、一般遊技状態において抽出乱数が20000のとき、図6の一般遊技状態用確率抽籤テーブルを参照すると、この乱数はリプレイの乱数範囲に属するので、当籤役はリプレイとなる。
このリプレイが当籤役として決定される確率は、リプレイの乱数範囲である11880から20859までの数に属する8980個の乱数値を、乱数範囲に属する数値の総数65536で除した、8980/65536である。その他の遊技状態や、その他の当籤役の場合にも、当籤役が決定されるプロセスは同様である。
次に、図8に示すパチスロ機1の主回路構成について説明する。図8は、パチスロ機1において遊技処理動作を制御する主制御回路55を中心として、主制御回路55に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)や、主制御回路55から送信される制御信号に基づいて制御される副制御回路56等の回路構成を示している。
周辺装置、副制御回路56等はインターフェイス回路38を介して主制御回路55に接続されている。また、副制御回路56は、主制御回路55からの制御信号に基づいて、液晶表示装置5、LED類57、ランプ類58等を制御し、音量調節部59の指示に基づき、スピーカ21L、21Rに出力する音量を制御する。
主制御回路55は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路、クロックパルス発生回路を加えた構成となっている。マイクロコンピュータ30は、あらかじめ設定されたプログラムにしたがって制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を備えている。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、抽出(サンプリング)される乱数を発生する乱数発生器36と、乱数発生器36で発生している乱数をサンプリングするサンプリング回路37とが接続されている。
なお、乱数発生器36で発生している乱数をサンプリングするための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラムに基づいて乱数を発生させ、発生させた乱数の中からサンプリングを行って乱数値を取得するように構成することもできる。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、あるいは、乱数のサンプリング動作をバックアップするものとして残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、CPU31における処理を実現するプログラムや、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数のサンプリングで取得した乱数値を用いて内部抽籤を行う各種の「確率抽籤テーブル」、ボーナスが成立したときに設定する各種情報設定値が規定された「ボーナス作動時テーブル」、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、及び、右停止ボタン7Rの操作に応じて対応する左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの停止態様を決定するための「停止制御テーブル」、副制御回路56に送信するための各種制御指令を行う制御信号などが記憶されている。
RAM33には、種々の情報が格納される。例えば、抽出した乱数値、各種フラグ(例えば、BB作動中フラグ、RB作動中フラグ)、メダルのクレジット枚数、遊技状態の情報などが格納される。尚、主制御回路55から副制御回路56に対しては一方向による通信で、制御信号が出力される。
マイクロコンピュータ30からの制御信号により、動作が制御される主要なアクチュエー夕としては、ホッパー駆動回路42からの指令により収納しているメダルの中から所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)43、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rを回転駆動するステッピングモータ40L、40C、40Rなどがある。
また、ステッピングモータ40L、40C、40Rを駆動制御するモータ駆動回路39及びホッパー43を駆動制御するホッパー駆動回路42が、インターフェイス回路38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。尚、モータ駆動回路39は、ステッピングモータ40L、40C、40Rを任意の速度での回転させることや、任意の位置に停止させる制御を行うことができる。
マイクロコンピュータ30が制御指令を出力するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、リール停止信号回路46、スタートスイッチ6S、投入メダルセンサ50、1BETボタン11、2BETボタン12、MAXBETボタン13、C/Pスイッチ14、リール位置検出回路41、払出完了信号回路45などがあり、これらもインターフェイス回路38を介してCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出してスタートスイッチ信号を発生する。投入メダルセンサ50は、メダル投入口15に投入されたメダルを検出する。
CPU31は、投入メダルセンサ50によりメダルの投入を検出した後、投入されたメダルの枚数をカウントして、RAM33に最大50枚のメダルをクレジットとして記憶させておくこともできる。また、CPU31は、メダル投入口15に投入されたメダルの枚数に応じて、あるいはRAM33にクレジットされたメダルを1BETボタン11、2BETボタン12、MAXBETボタン13の操作に応じた枚数だけ減算して、有効ライン8を有効化し、BETランプ9a、9b、9cを点灯させることができる。
リール停止信号回路46は、各左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、及び、右停止ボタン7Rの操作に応じて、対応した左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rをそれぞれ停止させる停止信号を発生する。リール位置検出回路41は、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの基準位置を検出するフォトインタラプタ743(図4参照。)からのリセットパルスを受けて、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3R上の図柄の位置を特定するための信号をCPU31に供給する。
即ち、CPU31は、リール位置検出回路41から出力されたリセットパルスを入力してから、ステッピングモータ40L、40C、40Rの各々に供給した駆動パルス数を計数することによって、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3R上の図柄の位置を特定することができる。払出完了信号回路45は、メダル検出部44の計数値(ホッパー43から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データの値に達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
乱数発生器36は、一定の数値範囲(0〜65535)に属する乱数値を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数値をサンプリングする。サンプリングされた乱数値、及び、ROM32内に格納されている確率抽籤テーブル、図示せぬ従来から公知の内部当籤役決定テーブルに基づいて、内部当籤役が決定される。
左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ40L、40C、40Rの各々に供給された駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。前記フォトインタラプタ743(図4参照。)によって左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rが一回転する毎にリセットパルスが得られ、リセットパルスはリール位置検出回路41を介してCPU31に入力される。
こうして得られたリセットパルスが入力される毎に、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が「0」にクリアされる。このようにして、RAM33内には、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rが一回転する間の範囲内において、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの回転位置に対応した計数値が格納される。
また、ROM32内には、図5に示した図柄組合せテーブルが格納されている。図柄組合せテーブルでは、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rが全て停止した後に、表示役を確認する場合や、入賞役が成立し、メダルを払い出す場合に参照される。
前述したサンプリングした乱数値に基づいて行った内部抽籤処理に従って、CPU31は、遊技者が左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、及び、右停止ボタン7Rをそれぞれ操作したタイミングでリール停止信号回路46から出力されるリール停止信号、及び当籤役に基づいて決定された滑り図柄数に基づいて、左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rをそれぞれ停止制御させる信号をモータ駆動回路39に出力する。
内部当籤後、有効ライン8上に停止した図柄が入賞を示す停止態様となれば、CPU31は、C/Pスイッチ14により設定されたモードに応じて、RAM33にセットされたクレジットカウンタの更新を行う。あるいは、払出指令信号をホッパー駆動回路42に出力して、ホッパー43から所定枚数のメダルの払出しを行う。
その際、メダル検出部44は、ホッパー43から払出されるメダルの枚数を計数し、計数した枚数が指定された数に達した時には、メダル払出完了信号が払出完了信号回路45からCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路42を介してホッパー43の駆動を停止し、「メダル払出処理」を終了する。
副制御回路56は、主制御回路55からの制御信号に基づいて液晶表示装置5の表示制御、LED類57(払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20)やランプ類58(BETランプ9a、9b、9c、装飾用ランプ24)の点灯制御、及びスピーカ21L、21Rからの音の出力制御を行う。また、副制御回路56は、音量調節部59の操作を検出したことに基づいて、スピーカ21L、21Rからの音の調整を行う。
副制御回路56は、主制御回路55を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成されており、図示せぬ音・ランプ制御回路及び画像制御回路を備えている。主制御回路55から送信された制御信号に基づいて、音・ランプ制御回路、及び、画像制御回路が、演出データ(画像情報、発光パターン情報、音情報を含む)の決定および出力など、各種の処理を行う。
次に、パチスロ機1の主制御回路55による制御処理を、図9に示したメイン処理のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートは、ROM32に記憶された制御プログラムにより実行される処理手順を示すものであり、CPU31によって実施される。
Slにおいて、最初にCPU31は、遊技開始時の初期化処理、及び、設定されている遊技状態等のフラグに応じた指定格納領域の初期化処理を行う。S1において遊技開始時の初期化処理を行う場合には、RAM33に記憶されている記憶内容の初期化、通信ポートの初期化、通信データの初期化などを行う。
また、単位遊技が終了した状態になった場合には、単位遊技終了時用の初期化処理、即ち、単位遊技終了時のRAM33の所定の記憶領域の情報を消去する。具体的には、前回の単位遊技に使用されたRAM33の書き込み可能エリアにおけるデータの消去、RAM33の書き込みエリアに対して次の単位遊技に必要なパラメータの書き込み、次の単位遊技のシーケンスプログラムの開始アドレスの指定などを行う。
次いで、S2において、メダル投入及びスタートチェック処理を行う。具体的には、リプレイ作動中フラグに基づいて、前回の単位遊技においてリプレイが成立したか否かの判別情報、メダル投入口15へのメダル投入による投入メダルセンサ50からの入力信号、又はBETボタン11、12、13からの入力信号に応じて、RAM33にセットされた投入枚数のカウンタ値を更新する。
また、前記投入枚数のカウンタ値に応じて、BETランプ9a、9b、9cの点灯を制御するとともに有効ライン数の設定を行う。例えば、投入枚数のカウンタ値が3であれば、全ての有効ライン8上に表示された図柄の組合せに基づいて後述の表示役を決定する。
更に、単位遊技を行うためのメダルが投入されていること(例えば、投入枚数のカウンタ値が1以上であること、または、投入枚数のカウンタ値が最大値の3であること)や、前回の単位遊技が開始してから4.1秒経過していること等を条件として、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力信号の有無をチェックする。
次のS3において、CPU31は、内部抽籤用に使用する乱数値の抽出処理を行う。この乱数値の抽出処理では、サンプリング回路37を介して、乱数発生器36で発生している「0〜65535」の範囲の中の乱数値から1つの乱数値を抽出し、抽出した乱数値をRAM33の乱数値格納領域に格納する。S3の処理で抽出した乱数は、後述の内部抽籤処理(S5)において使用される。
次のS4において、CPU31は、RB作動中フラグが「オン」状態であるか、BB作動中のフラグが「オン」状態であるか等を参照して、現在設定されている遊技状態を監視する処理を行う。
次のS5において、CPU31は、上記S4の処理において取得した遊技状態の情報に基づいて、図6〜図7に示した確率抽籤テーブルの中から遊技状態に応じた確率抽籤テーブルを選択するとともに、上記S3の処理において抽出した乱数値に基づいて内部抽籤処理を行う。
この内部抽籤処理は、抽出した乱数値がどの内部当籤役の乱数値範囲に属するかを判定して、内部当籤役を決定するものである。次いで、CPU31は、副制御回路56に対して遊技状態の表示や音声の出力を行うための内部当籤役、遊技状態の情報を送信して、必要に応じて遊技者に対する通知を行う。
次のS6の処理にてCPU31は、遊技者により左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、又は、右停止ボタン7Rのいずれかが操作されたか否か、及び、単位遊技監視用タイマの値が0に到達したか否かを監視する。
左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、又は、右停止ボタン7Rのいずれかが操作されたと判断した場合には、CPU31は、内部当籤役の情報に基づいて、図柄が描かれているリールの滑り図柄数を決定して停止位置を決定し、停止操作された停止スイッチに対応するリールを減速させて、所定の停止位置に停止させる。
次いで、S7の処理にてCPU31は、全てのリールが停止したか否かを判定し、すべてのリールが停止したと判断した場合には、全ての左リール3L、中リール3C、及び、右リール3Rの停止位置に関する情報から有効ライン8上に表示された図柄の組合せを求める。有効ライン8上に表示された図柄の組合せと図5に示した図柄組合せテーブルと対比することにより、小役の当籤並びに払出枚数の決定、リプレイの成立、ボーナスの成立、又はハズレの決定を行うとともに、消化した単位遊技回数等の情報をRAM33の所定の格納領域に格納する。
次のS8では、S7で設定した払出枚数に基づいて、メダルの払出処理を行う。このメダル払出処理では、C/Pスイッチ14によってクレジットモードが選択されているときには、払出枚数情報に基づいて、RAM33にセットされたクレジットカウンタの値を更新する。この更新された情報を副制御回路56へ送信することにより、クレジット表示部19に表示されるクレジットカウンタの値が更新される。
また、C/Pスイッチ14によって払出モードが選択されているときには、払出枚数情報に基づいて、ホッパー駆動回路42によりホッパー43を駆動制御してメダルをメダル受け皿17(図1参照。)に払出す。
メダルの払出が行われると、CPU31は、メダルの獲得枚数を更新する。この後、CPU31は、副制御回路56へ払出終了の制御信号を送信する。この払出終了の制御信号には、メダルの払出しが完了したことを示す情報が含まれている。
次のS9では、現在の遊技状態を用いて、その遊技状態に応じた処理ルーチンに分岐する処理を行う。例えば、RB作動中フラグが「オフ」、又は、BB作動中のフラグが「オフ」であって、現在の遊技状態が「BB」又は「RB」のいずれの遊技状態でも無い場合にはS10の処理に進む処理を行う。また、RB作動中フラグが「オン」、又は、BB作動中のフラグが「オン」であって、現在の遊技状態が「BB」又は「RB」である場合にはS11の処理に分岐する処理を行う。
S10にて、CPU31は、S7において決定した表示役、及び払出枚数に基づいて、「BB」又は「RB」の遊技状態に移行する条件が揃っているか否かの判断を行う。もし、「RB」の遊技状態への移行条件が満たされている場合には、RB作動中フラグを「オン」に設定するとともに、遊技可能回数カウンタに「12」を設定し、入賞可能回数カウンタに「8」を設定する。
また、BB遊技状態への移行条件が満たされている場合には、BB作動中フラグを「オン」に設定する処理を行い、ボーナス終了枚数カウンタに「350」の値をセットする。もし、いずれの遊技状態へ移行するための条件が満たされていない場合には、遊技状態のフラグの変更は行わない。
一方のS11では、CPU31は、S7にて決定した表示役、及び払出枚数と、現在設定されている遊技状態とに基づいて、「BB」又は「RB」の遊技状態を終了させるか否かの判断を行って、「BB」又は「RB」の遊技状態を終了させる処理を行っている。
例えば、現在の遊技状態が「RB」であって、8回の入賞があった場合、又は12回の単位遊技が消化された場合のように「RB」の遊技状態を終了させる条件を満たしている場合には、RB作動中フラグを「オフ」に設定する処理を行う。同時に、遊技可能回数カウンタ及び入賞可能回数カウンタをクリアする処理を行う。
また、例えば、現在の遊技状態が「BB」であって、「RB」の遊技状態を3回消化した、30回の単位遊技を消化した、又は、350枚のメダルの払出があった場合のように、「BB」の終了条件を満たしている場には、BB作動中フラグを「オフ」に設定する処理を行う。同時に、ボーナス終了枚数カウンタをクリアする処理を行う。なお、いずれの遊技状態も終了条件が満たされていない場合には、遊技状態のフラグの変更は行わずに、S1の処理に戻る。
次に、少なくとも一つ以上の図柄を配置した主外周面の少なくとも一端縁側に、主外周面とは異なる面の副外周面を形成した遊技機用リールの他の実施形態について、図10を用いて説明する。
図10に示す実施例では、中央の中リール300Cの主外周面3Tを円筒形状として、その主外周面3Tの両端縁側から、回転軸方向に向かって下り傾斜面形状の副外周面3Uを形成している。そして、左リール300L及び右リール300Rの主外周面301Tと、と副外周面301Uとは、それぞれ回転軸と所定の角度を有する傾斜面を形成している。
左リール300L及び右リール300Rの傾斜した主外周面301Tに、少なくとも一つ以上の図柄を配置するとともに、主外周面301Tとは傾きが異なる副外周面301Uを設けることにより、図柄を立体的に見せることが可能となり、斬新な奥行き感のある図柄を遊技者に見せることができる。
また、図10に示すように、主外周面301Tに描かれている所定の図柄と隣接する位置の副外周面301U上の部位に、ボーナス図柄「7」の存在を喚起する図柄喚起表示3Mを配している。このように、少なくとも一つ以上の図柄を配置した主外周面301Tとは傾きが異なる副外周面301U上に、立体的に図柄喚起表示3Mを描くことにより、全く目押しができない初心者の目押し技術を向上させることができる。
図10に示すように、副外周面301Uを主外周面301Tの片側に配置してもよいし、両側に配置するように構成してもよい。また、図10に示すように、独立した図柄喚起表示3Mを副外周面301Uに描いてもよいし、所定の図柄を副外周面301Uにまたがるように幅広に描き、図柄喚起表示が、図柄の一部を構成するように形成してもよい。
尚、図10では、両側に配したリール300L,300Rでは、副外周面301Uと主外周面301Tとをそれぞれ回転軸に対して傾いた面としたものを示しているが、例えば、副外周面301Uを回転軸に対して平行な面として構成しておくこともできる。
本実施の形態では、本発明を適用する遊技機の一例としてパチスロ機1として例示したが、これに限定されず、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用することができる。
パチスロ機の外観を示す斜視図である。(実施例) パチスロ機のパネル表示部を拡大した正面図である。(実施例) 図柄列の配列テーブルを示す図である。(実施例) パチスロ機のリールの駆動機構を示す分解斜視図である。(実施例) 図柄組合せテーブルを示す図である。(実施例) 一般遊技状態用確率抽籤テーブルを示す図である。(実施例) RB遊技状態用確率抽籤テーブルを示す図である。(実施例) 主制御回路を含む電気回路の構成を示すブロック図である。(実施例) 主制御回路が実行するメイン処理のフローチャートである。(実施例) 本発明に係る遊技機用リールの他の実施形態を示す図である。
符号の説明
1…パチスロ機
3…リール
3L、300L…左リール
3C、300C…中リール
3R、300R…右リール
3T、301T…主外周面
3U、301U…副外周面
3M…図柄喚起表示
6…スタートレバー
7L…左停止ボタン
7C…中停止ボタン
7R…右停止ボタン
8…有効ライン
8a…センターライン
8b…トップライン
8c…ボトムライン
8d…クロスダウンライン
8e…クロスアップライン
15…メダル投入口
16…メダル払出口
17…メダル受け皿
55…主制御回路
56…副制御回路
73…変動表示装置
91…リールドラム
742…リールシャフト
743…フォトインタラプタ
744…リールランプケース
762L…リールブラケット
912…軸受部
913…腕部
921…遮光片

Claims (5)

  1. 回転軸回りに回転する外周面に、少なくとも一つ以上の図柄を配置した遊技機用リールであって、
    前記外周面は、前記少なくとも一つ以上の図柄を配置した主外周面と、前記主外周面の少なくとも一端縁側に隣接して形成した副外周面と、を有し、
    前記主外周面と前記副外周面とのうちで少なくとも一つの面が、前記回転軸の軸線方向とは異なった方向を向いた面として形成され、
    前記少なくとも一つ以上の図柄のうちで所定の図柄に対して、前記回転軸の軸線方向で隣接する副外周面上の部位に、前記所定の図柄の存在を喚起するマークを配してなることを特徴とする遊技機用リール。
  2. 前記主外周面を円筒形状となし、前記副外周面を、隣接する前記主外周面の一端縁側から前記回転軸に対して傾いた傾斜面形状として構成してなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用リール。
  3. 前記副外周面を円筒形状とし、前記主外周面を、隣接する前記副外周面の一端縁側から前記回転軸に対して傾いた傾斜面形状として構成してなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用リール。
  4. 前記マークが、前記所定の図柄の一部を構成してなることを特徴とする請求項1乃至4に記載の遊技機用リール。
  5. 前記請求項1乃至請求項4記載の遊技機用リールのうち、少なくとも一つの遊技機用リールを備えた遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086083A (ja) * 2012-02-07 2012-05-10 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP2014097367A (ja) * 2013-10-10 2014-05-29 Universal Entertainment Corp 遊技機
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