JP2008154732A - 身体洗浄具 - Google Patents
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Abstract
【課 題】入浴等の使用時に、泡立ちが良好で、肌触り及び垢落としが良好でかつ、娯楽性があり、浴室内の装飾性を向上させる身体洗浄具を提供することを課題とする。
【解決手段】パイルニット生地からなる色彩豊かな各種図柄を施すことが可能な袋体と通気性クッション材と石鹸とからなり、上記袋体内部に上記通気性クッション材と上記石鹸とが収納されてなる身体洗浄具。
【選択図】図2
【解決手段】パイルニット生地からなる色彩豊かな各種図柄を施すことが可能な袋体と通気性クッション材と石鹸とからなり、上記袋体内部に上記通気性クッション材と上記石鹸とが収納されてなる身体洗浄具。
【選択図】図2
Description
本発明は、入浴時の身体洗浄の際に用いられる複層構造の身体洗浄具に関する。
また、本発明は、入浴等の使用時に、泡立ちが良好で、肌触りや垢落としが良好で、かつ、娯楽性があり、浴室内の美観性や装飾性を改善した身体洗浄具に関する。
また、本発明は、入浴等の使用時に、泡立ちが良好で、肌触りや垢落としが良好で、かつ、娯楽性があり、浴室内の美観性や装飾性を改善した身体洗浄具に関する。
入浴時の身体の洗浄は、一般に石鹸をヘチマやタオルに擦り付けるか、石鹸をそのまま身体に塗りつけてタオル等で擦るようにして洗う場合が多く、シャワー等により身体を洗浄するときには、一般的に石鹸溶液をスポンジ等に含浸させたものを用いて洗う場合が多い。
しかしながら、石鹸の場合は、水で濡らしてスポンジ等に擦り付けて用いるため、石鹸が滑りやすく、持ち難く、石鹸を落とす恐れがあり、使用に不便があり、石鹸溶液の場合はスポンジ等にわざわざ溶液を含浸させる等の不便さがある。
しかしながら、石鹸の場合は、水で濡らしてスポンジ等に擦り付けて用いるため、石鹸が滑りやすく、持ち難く、石鹸を落とす恐れがあり、使用に不便があり、石鹸溶液の場合はスポンジ等にわざわざ溶液を含浸させる等の不便さがある。
最近、生活水準の向上からか、入浴の目的が従来の身体を清浄にするという本来の目的から、一日の疲労の癒しを求める入浴という面が重視されてきている。
例えば、浴室内の雰囲気の改善によって、やすらぎ、くつろぎ等の充足感によって精神面を快適にするという、いわゆるヒーリング効果を求める傾向が強い。
また、石鹸や石鹸溶液による身体の洗浄能力は、製品によって最近はほとんど変わらなくなってきており、従来のように単に身体の洗浄力が高く、泡が多く立てば良いというだけの石鹸や石鹸溶液は、ユーザーニーズを満たすものではなくなってきている。このため石鹸や石鹸溶液には、使用時の手軽さ、簡便さ、娯楽性、さらには浴室の美麗性、装飾性等が求められるようになった。
例えば、浴室内の雰囲気の改善によって、やすらぎ、くつろぎ等の充足感によって精神面を快適にするという、いわゆるヒーリング効果を求める傾向が強い。
また、石鹸や石鹸溶液による身体の洗浄能力は、製品によって最近はほとんど変わらなくなってきており、従来のように単に身体の洗浄力が高く、泡が多く立てば良いというだけの石鹸や石鹸溶液は、ユーザーニーズを満たすものではなくなってきている。このため石鹸や石鹸溶液には、使用時の手軽さ、簡便さ、娯楽性、さらには浴室の美麗性、装飾性等が求められるようになった。
上記のような状況に鑑み、特許文献1には、発泡ウレタンシートからなる袋体の中に石鹸を入れた洗浄具が提案され、特許文献2には、へちまの繊維組織中に加熱溶融された石鹸を流し込み固化させた、へちま収納石鹸を用いて身体を洗浄することが提案されている。
しかし、上記特許文献1記載の洗浄具を用いた場合には、煩雑性は解消されているが、ウレタンシートから形成された洗浄具の中に石鹸を入れただけであるため、泡が立ちにくいという問題があった。
また、上記特許文献2記載の洗浄具を用いた場合には、へちまの繊維組織の中に石鹸を入れただけであるため、泡が立ちにくく、さらに、へちまの繊維組織が硬いため、肌触りが悪いという問題を有していた。
しかし、上記特許文献1記載の洗浄具を用いた場合には、煩雑性は解消されているが、ウレタンシートから形成された洗浄具の中に石鹸を入れただけであるため、泡が立ちにくいという問題があった。
また、上記特許文献2記載の洗浄具を用いた場合には、へちまの繊維組織の中に石鹸を入れただけであるため、泡が立ちにくく、さらに、へちまの繊維組織が硬いため、肌触りが悪いという問題を有していた。
そこで、本発明では、上記状況に対応し、入浴等の使用時に、泡立ちが良好であり、肌触り及び垢落としや角質落としが良好であると同時に浴室内での装飾性を有する身体洗浄具を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明の発明者らが鋭意検討を重ねた結果、袋体の内部に、通気性クッション材と石鹸とが収納された身体洗浄具とすることにより、泡立ちがよく、肌触りがよく、使用性に優れ、しかも装飾性が良いとの利点を見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の身体洗浄具は、以下の構成を特徴とするものである。
(1)パイルニット生地からなる袋体と通気性クッション材と石鹸とからなり、上記袋体内部に上記通気性クッション材及び上記石鹸が収納されてなることを特徴とする身体洗浄具。
(2)上記パイルニット生地からなる袋体が、色彩や図柄を施したものを用いることを特徴とする(1)に記載の身体洗浄具。
(3)上記パイルニット生地が、湿熱接着性繊維による三次元網目構造を有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の身体洗浄具。
(4)上記湿熱接着性繊維は、鞘芯構造のものを用いることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(5)上記鞘芯構造の、鞘部(スキン部)がエチレンビニルアルコール共重合体、芯部(コア部)がポリエステルよりなるものであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(6)上記通気性クッション材が、上記石鹸を挟持するように設けられてなることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(7)上記通気性クッション材が、不織布又は軟質スポンジである上記(1)〜(6)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(8)上記通気性クッション材が、上記袋体の圧縮回復率より大きい圧縮回復率を有することを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(9)上記袋体及び/又は上記通気性クッション材には、抗菌剤が含有されてなることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(10)上記石鹸が、炭素数12以上の高級脂肪酸で構成されてなる石鹸であることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(11)上記身体洗浄具が、吊下げ部を有することを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(12)身体洗浄具が、シャワー入浴用であることを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(13)上記(1)〜(12)のいずれかに記載の身体洗浄具に、さらに、洗浄布が接合されてなることを特徴とする身体洗浄具。
(1)パイルニット生地からなる袋体と通気性クッション材と石鹸とからなり、上記袋体内部に上記通気性クッション材及び上記石鹸が収納されてなることを特徴とする身体洗浄具。
(2)上記パイルニット生地からなる袋体が、色彩や図柄を施したものを用いることを特徴とする(1)に記載の身体洗浄具。
(3)上記パイルニット生地が、湿熱接着性繊維による三次元網目構造を有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の身体洗浄具。
(4)上記湿熱接着性繊維は、鞘芯構造のものを用いることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(5)上記鞘芯構造の、鞘部(スキン部)がエチレンビニルアルコール共重合体、芯部(コア部)がポリエステルよりなるものであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(6)上記通気性クッション材が、上記石鹸を挟持するように設けられてなることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(7)上記通気性クッション材が、不織布又は軟質スポンジである上記(1)〜(6)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(8)上記通気性クッション材が、上記袋体の圧縮回復率より大きい圧縮回復率を有することを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(9)上記袋体及び/又は上記通気性クッション材には、抗菌剤が含有されてなることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(10)上記石鹸が、炭素数12以上の高級脂肪酸で構成されてなる石鹸であることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(11)上記身体洗浄具が、吊下げ部を有することを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(12)身体洗浄具が、シャワー入浴用であることを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の身体洗浄具。
(13)上記(1)〜(12)のいずれかに記載の身体洗浄具に、さらに、洗浄布が接合されてなることを特徴とする身体洗浄具。
本発明の身体洗浄具は、通気性クッション材が、それ自体の有する圧縮回復率が、パイルニット生地から形成される袋体の圧縮回復率より大きいことが好ましく、このような構成の身体洗浄具では、石鹸溶液中により一層空気が吹き込まれやすくなり、泡立ちが向上する。
また、本発明の身体洗浄具では、通気性クッション材が、石鹸を挟持するように設けられているので、通気性クッション材と石鹸との接触面積が向上し、より一層泡立ちが向上する。
上記通気性クッション材は、厚み5mm程度の不織布又は軟質スポンジであれば、より効果を発揮することができる。
また、本発明の身体洗浄具では、通気性クッション材が、石鹸を挟持するように設けられているので、通気性クッション材と石鹸との接触面積が向上し、より一層泡立ちが向上する。
上記通気性クッション材は、厚み5mm程度の不織布又は軟質スポンジであれば、より効果を発揮することができる。
本発明の身体洗浄具の袋体に使用するパイルニット生地は、湿熱接着性繊維を素材として三次元網目構造を有するものを用いているので、袋体表面にパイルニット生地特有の柔軟性が付与され、泡立ちが良好の上に、肌触り及び垢落しが良好となる。
さらに、上記パイルニット生地として、色調や色彩の豊かな生地を用いることにすれば、洗浄具としての使用時に、浴室での装飾性を高めるとともに、雰囲気的な高揚感を与えることにもなる。
本発明の身体洗浄具には、不織布や軟質スポンジで形成された通気性クッション材が使用されているので、通気性クッション材中に空気が多量に含まれることになり、石鹸溶液中により多くの空気の吹き込みが可能となり、泡立ちがさらに良くなる。
さらに、上記パイルニット生地として、色調や色彩の豊かな生地を用いることにすれば、洗浄具としての使用時に、浴室での装飾性を高めるとともに、雰囲気的な高揚感を与えることにもなる。
本発明の身体洗浄具には、不織布や軟質スポンジで形成された通気性クッション材が使用されているので、通気性クッション材中に空気が多量に含まれることになり、石鹸溶液中により多くの空気の吹き込みが可能となり、泡立ちがさらに良くなる。
本発明の身体洗浄具を形成する袋体及び/又は通気性クッション材には抗菌剤を含有させることにより、長期にわたって身体洗浄具に水分の存在によって生じる菌類及びカビ類の発生が抑制され、不快臭が抑制される。
抗菌剤を含有させるには、袋体及び/又は通気性クッション材を形成する原料素材に練り込んでもよいし、袋体及び/又は通気性クッション材表面に抗菌剤が被覆されるようにしてもよい。
抗菌剤を含有させるには、袋体及び/又は通気性クッション材を形成する原料素材に練り込んでもよいし、袋体及び/又は通気性クッション材表面に抗菌剤が被覆されるようにしてもよい。
本発明の身体洗浄具の袋体には、赤、青、黄等の色彩豊かな素材を用いたり、表面に花柄を設けたり、子供が好む人気キャラクター(例えば「ポケモン」(“Pokemon”)(株式会社ポケモン)や「キティーちゃん」(“Hello Kitty”)(株式会社サンリオ)、「シナモンちゃん」(“Baby Cinnamon”)(株式会社サンリオ))等の絵柄を施すことにより、身体洗浄具の使用時における娯楽性を向上させることができる。また、このような表面の装飾により浴室内の美観性や装飾性も向上する。
本発明の身体洗浄具に用いる石鹸は、汎用のものであれば制限はないが、好ましくは炭素数12以上の高級脂肪酸等を素材とするHLB(Hydrophile-lipophile balance)の小さい石鹸であるのがよい。このような石鹸を用いることにより石鹸の水に対する溶解度が抑制され、石鹸を長期にわたって、身体洗浄具内に入れて放置していても、石鹸の水への溶け出しが抑制できる。
本発明の身体洗浄具に用いる石鹸は、汎用のものであれば制限はないが、好ましくは炭素数12以上の高級脂肪酸等を素材とするHLB(Hydrophile-lipophile balance)の小さい石鹸であるのがよい。このような石鹸を用いることにより石鹸の水に対する溶解度が抑制され、石鹸を長期にわたって、身体洗浄具内に入れて放置していても、石鹸の水への溶け出しが抑制できる。
本発明における身体洗浄具は、袋体内部に通気性クッション材と上記石鹸とが収納された構造が基本であるが、袋体に吊下げ部を有することが好ましく、この該吊下げ部により、身体洗浄具の水切りが良好となる。
また、本発明の身体洗浄具は、さらに洗浄布と接合されていることが好ましく、袋体が洗浄布と接合されることで、手の届きにくい個所の洗浄も容易となる。
また、本発明の身体洗浄具は、さらに洗浄布と接合されていることが好ましく、袋体が洗浄布と接合されることで、手の届きにくい個所の洗浄も容易となる。
本発明の身体洗浄具によれば、パイルニット生地からなる袋体内部に、通気性クッション材と石鹸とが収納されることで、泡立ちが良好となり、袋体自体が柔軟で、肌触りが良く、しかも生じた泡がパイルニット生地の袋体を通過し、袋体表面に達することで一層泡立ちがよく、肌触りが良好で、垢落としが容易となる。
また、パイルニット生地に適宜の模様を形成しているので、浴室の美麗感や装飾性を向上するとともに入浴時の娯楽性をもたせる効果もある。
また、パイルニット生地に適宜の模様を形成しているので、浴室の美麗感や装飾性を向上するとともに入浴時の娯楽性をもたせる効果もある。
以下、好ましい実施形態の石鹸入り身体洗浄具について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図4は、本発明の実施形態の異なる身体洗浄具の略断面図であり、図5は、本発明の身体洗浄具の使用の一例を示す概略図である。
図1〜図4は、本発明の実施形態の異なる身体洗浄具の略断面図であり、図5は、本発明の身体洗浄具の使用の一例を示す概略図である。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の身体洗浄具1は、本発明の身体洗浄具の基本構造を示すもので、パイルニット生地からなる袋体10と通気性クッション材20と石鹸30とからなり、袋体10の表面に開口部40を有する。この開口部40は、通気性クッション材20及び石鹸30を該袋体10の内部に収納するための開口であって、袋体10内部には通気性クッション材20及び石鹸30が収納されている。
上記開口部40は、上記袋体10の適宜な場所に設けることができる。例えば、身体洗浄具の平面部(主に身体を洗浄する部分)に設けてもよく、図1に示すように側面部に設けても良い。開口部40を設けることで、石鹸の補充が可能となり経済的である。
図1に示すように、本実施形態の身体洗浄具1は、本発明の身体洗浄具の基本構造を示すもので、パイルニット生地からなる袋体10と通気性クッション材20と石鹸30とからなり、袋体10の表面に開口部40を有する。この開口部40は、通気性クッション材20及び石鹸30を該袋体10の内部に収納するための開口であって、袋体10内部には通気性クッション材20及び石鹸30が収納されている。
上記開口部40は、上記袋体10の適宜な場所に設けることができる。例えば、身体洗浄具の平面部(主に身体を洗浄する部分)に設けてもよく、図1に示すように側面部に設けても良い。開口部40を設けることで、石鹸の補充が可能となり経済的である。
このような身体洗浄具1は、手で握りやすく、身体を洗いやすいような立体形状(例えば、円形状、楕円形状等)をしており、所定の厚みを有している。
身体洗浄具1の厚みは、握りやすさ等を勘案して適宜調整でき、袋体10は、パイルニット生地から形成されているので、通液性、通気性及び柔軟性を有する。ここで、通液性及び通気性を有するとは、液体や気体を通すための、複数の貫通孔を有していることであり、通液性を有することで、該袋体内部で発生した石鹸による泡を袋体表面に容易に出すことができ、柔軟性を有することで肌触り等をよくすることができる。
身体洗浄具1の厚みは、握りやすさ等を勘案して適宜調整でき、袋体10は、パイルニット生地から形成されているので、通液性、通気性及び柔軟性を有する。ここで、通液性及び通気性を有するとは、液体や気体を通すための、複数の貫通孔を有していることであり、通液性を有することで、該袋体内部で発生した石鹸による泡を袋体表面に容易に出すことができ、柔軟性を有することで肌触り等をよくすることができる。
上記パイルニット生地は、湿熱接着性繊維を用いて形成された三次元網目構造を有する袋体が好ましく、このようなパイルニット生地で構成された袋体10は、三次元網目構造であるために、袋体の内部で石鹸より生じた泡が、三次元網目構造を通過することで、泡立ちがより良好となる。
さらに、パイルニット生地で袋体10が構成されることで、柔軟性が増し、身体洗浄の際の肌触り及び垢落としも良好となる。
このような身体洗浄具のための袋体は、見た目の良さを考慮すると、パイルニット生地に、(赤、青、黄等の)色彩豊かな素材を用いたり、袋体を形成した後に赤、青、黄等の色彩や花柄等の図柄を施したり、又は、子供が好む人気キャラクター(例えば「ポケモン」(“Pokemon”)(株式会社ポケモン)や「キティーちゃん」(“Hello Kitty”)(株式会社サンリオ)、「シナモンちゃん」(“Baby Cinnamon”)(株式会社サンリオ))等の絵柄を施すことにより、身体洗浄具の使用時における娯楽性を向上させるばかりか、浴室内の装飾性の改善にも役立てることができる。
さらに、パイルニット生地で袋体10が構成されることで、柔軟性が増し、身体洗浄の際の肌触り及び垢落としも良好となる。
このような身体洗浄具のための袋体は、見た目の良さを考慮すると、パイルニット生地に、(赤、青、黄等の)色彩豊かな素材を用いたり、袋体を形成した後に赤、青、黄等の色彩や花柄等の図柄を施したり、又は、子供が好む人気キャラクター(例えば「ポケモン」(“Pokemon”)(株式会社ポケモン)や「キティーちゃん」(“Hello Kitty”)(株式会社サンリオ)、「シナモンちゃん」(“Baby Cinnamon”)(株式会社サンリオ))等の絵柄を施すことにより、身体洗浄具の使用時における娯楽性を向上させるばかりか、浴室内の装飾性の改善にも役立てることができる。
さらに、上記湿熱接着性繊維は、鞘芯構造のものを用いるのが適当である。具体的には、鞘部(スキン部)がエチレンビニルアルコール共重合体からなり、芯部(コア部)がポリエステルからなるもの、例えば、商品名「ソフィスタ」(株式会社クラレ製)が挙げられる。このような鞘芯構造の湿熱接着性繊維を平行に配列したスライバーを袋体形成の材料として用いることによりスライバーが熱水処理により熱収縮し、クリンプを形成するので、構成繊維の表面の微細凹凸の存在により、より肌触りと垢落としに適する三次元網目構造を有する袋体が得られる。
上記通気性クッション材20は、石鹸溶液中に空気を吹き込み、泡立ちを良好にするために、上記袋体10の内面に設けられている。
通気性クッション材の圧縮回復率が、袋体の圧縮回復率より大きいことが好ましい。
通気性クッション材の圧縮回復率が大きいと、より一層石鹸溶液に空気を吹き込むことができる。
すなわち、通気性クッション材の圧縮回復率が、袋体の圧縮回復率より大きいことで、該通気性クッション材に外部から力を加えると空気を排出しつつ、収縮し、石鹸溶液に空気を吹き込むことができる。また、力を解放させると、元の形状に戻ろうとして空気、石鹸溶液を含みつつ、膨らむことになる。このように、収縮解放動作を繰り返すことで、泡立ちが良好となる。
通気性クッション材の圧縮回復率が、袋体の圧縮回復率より大きいことが好ましい。
通気性クッション材の圧縮回復率が大きいと、より一層石鹸溶液に空気を吹き込むことができる。
すなわち、通気性クッション材の圧縮回復率が、袋体の圧縮回復率より大きいことで、該通気性クッション材に外部から力を加えると空気を排出しつつ、収縮し、石鹸溶液に空気を吹き込むことができる。また、力を解放させると、元の形状に戻ろうとして空気、石鹸溶液を含みつつ、膨らむことになる。このように、収縮解放動作を繰り返すことで、泡立ちが良好となる。
上記通気性クッション材20の圧縮回復率は、65〜100%が好ましく、圧縮回復率が、上記範囲内にあれば、石鹸溶液への空気の吹き込みが良好になる。
なお、本発明における圧縮回復率は、通気性クッション材の厚み(L0)を測定し、平行平面板を用いて厚み方向に通気性クッション材の厚み(L0)が50%となるまで圧縮し、室温にて22時間保持後、平行平面板より外して歪みを開放し、その後、24時間放置した後の通気性クッション材の厚み(L1)を測定して{(L1/L0)×100}(%)の計算式に基づき算出した値である。袋体の圧縮回復率も上記と同様に測定された。
なお、本発明における圧縮回復率は、通気性クッション材の厚み(L0)を測定し、平行平面板を用いて厚み方向に通気性クッション材の厚み(L0)が50%となるまで圧縮し、室温にて22時間保持後、平行平面板より外して歪みを開放し、その後、24時間放置した後の通気性クッション材の厚み(L1)を測定して{(L1/L0)×100}(%)の計算式に基づき算出した値である。袋体の圧縮回復率も上記と同様に測定された。
上記通気性クッション材20の厚みは、5mm以上のものを好適に用いることができる。厚みの上限として経済性及び上記袋体の内面に設ける関係から適宜調整することができ、5mm〜15mmがより好ましい。
通気性クッション材20は、通気性を有し、弾力性のある素材であれば制限はないが、衛生面、持久性等を考慮すると、不織布又は軟質スポンジで構成されたものが好ましい。
上記軟質スポンジは、種々の軟質樹脂、例えば、 セルロース誘導体(レーヨン、アセテート等)、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等)、熱可塑性エラストマー(オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等)、シリコーン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリウレタンスポンジが好適に使用できる。
通気性クッション材20は、通気性を有し、弾力性のある素材であれば制限はないが、衛生面、持久性等を考慮すると、不織布又は軟質スポンジで構成されたものが好ましい。
上記軟質スポンジは、種々の軟質樹脂、例えば、 セルロース誘導体(レーヨン、アセテート等)、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等)、熱可塑性エラストマー(オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等)、シリコーン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリウレタンスポンジが好適に使用できる。
上記軟質スポンジは、連続した気泡(連続気泡構造)を有するものが好ましい。
なお、軟質スポンジの気泡構造は、通常、連続気泡構造であるが、石鹸溶液への空気の吹き込み等を損なわない限り一部が独立気泡構造を有していてもよい。
該軟質スポンジの平均気泡径は、石鹸溶液への空気の吹き込み等の性能を損なわない範囲で選択でき、例えば、0.01mm〜3mm、好ましくは0.1mm〜2mm、より好ましくは0.2mm〜2mm程度である。
ここで、連続気泡とは、気泡同士が繋がっており、気泡同士の壁に小さな孔が開いている構造をいう。そのため、液体や気体を通過させることが可能となる。
なお、軟質スポンジの気泡構造は、通常、連続気泡構造であるが、石鹸溶液への空気の吹き込み等を損なわない限り一部が独立気泡構造を有していてもよい。
該軟質スポンジの平均気泡径は、石鹸溶液への空気の吹き込み等の性能を損なわない範囲で選択でき、例えば、0.01mm〜3mm、好ましくは0.1mm〜2mm、より好ましくは0.2mm〜2mm程度である。
ここで、連続気泡とは、気泡同士が繋がっており、気泡同士の壁に小さな孔が開いている構造をいう。そのため、液体や気体を通過させることが可能となる。
軟質スポンジの平均気泡径は、次のようにして求めることができる。
すなわち、鋭利な刃で切断したスポンジの断面の中央部分の画像を倍率が約10倍となるようにパーソナルコンピュータ内に取り込む。この取り込まれた画像を市販の画像解析ソフトによって次のような条件で解析する。断面画像中、中央部ないしその付近で、気泡部と壁部とが平均的な分布を示している箇所を長方形(5mm×7mm)に領域指定し、Toks法(半自動)にて画像の気泡部と壁部との差異(コントラスト)が最大となるように調整して白黒2値化し、さらに白黒反転し、各気泡の円相当径を測定するが、この円相当径は、各気泡の画像の面積から計算したもので、対象画像の積をS、直径をDとしたときに、式(1)…D=2×(S/π)1/2から算出した。
すなわち、鋭利な刃で切断したスポンジの断面の中央部分の画像を倍率が約10倍となるようにパーソナルコンピュータ内に取り込む。この取り込まれた画像を市販の画像解析ソフトによって次のような条件で解析する。断面画像中、中央部ないしその付近で、気泡部と壁部とが平均的な分布を示している箇所を長方形(5mm×7mm)に領域指定し、Toks法(半自動)にて画像の気泡部と壁部との差異(コントラスト)が最大となるように調整して白黒2値化し、さらに白黒反転し、各気泡の円相当径を測定するが、この円相当径は、各気泡の画像の面積から計算したもので、対象画像の積をS、直径をDとしたときに、式(1)…D=2×(S/π)1/2から算出した。
軟質スポンジは、単一のスポンジに限らず、種類又は平均気泡径等の異なる複数のスポンジで形成してもよい。
上記不織布として各種合成樹脂を原料として製造されているものを用いることができ、例えば、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ナイロン系繊維、ウレタン系繊維及びこれらの混合繊維からなる不織布等が挙げられる。
不織布は、繊維間に空隙を有するため、空気を多量に含んでいる。そのため、該不織布を用いることで、石鹸溶液中に空気が吹き込まれ、泡立ちが良好となる。同様に、軟質スポンジも、連続した気泡を有するため、空気を多量に含んでいる。そのため、軟質スポンジを用いても、泡立ちが良好となる。さらに、不織布や軟質スポンジは、繊維同士が絡み合った網目状構造をしているため、石鹸溶液と空気との接触を促進させることができる。
上記不織布として各種合成樹脂を原料として製造されているものを用いることができ、例えば、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ナイロン系繊維、ウレタン系繊維及びこれらの混合繊維からなる不織布等が挙げられる。
不織布は、繊維間に空隙を有するため、空気を多量に含んでいる。そのため、該不織布を用いることで、石鹸溶液中に空気が吹き込まれ、泡立ちが良好となる。同様に、軟質スポンジも、連続した気泡を有するため、空気を多量に含んでいる。そのため、軟質スポンジを用いても、泡立ちが良好となる。さらに、不織布や軟質スポンジは、繊維同士が絡み合った網目状構造をしているため、石鹸溶液と空気との接触を促進させることができる。
上記石鹸30としては、一般に市販されているものを適宜選択して用いることができる。
上記石鹸の中でも、炭素数12以上の高級脂肪酸で構成されている石鹸であることが好ましく、炭素数12〜炭素数18の高級脂肪酸で構成されている石鹸はHLBが低くより好ましい。
上記のような石鹸は、水に対する溶解度が低いため、例えば、石鹸を本実施形態の身体洗浄具の中に長期間入れ置いても、石鹸が水に溶解されることが抑制され、石鹸の消費が抑制できる。
上記石鹸の中でも、炭素数12以上の高級脂肪酸で構成されている石鹸であることが好ましく、炭素数12〜炭素数18の高級脂肪酸で構成されている石鹸はHLBが低くより好ましい。
上記のような石鹸は、水に対する溶解度が低いため、例えば、石鹸を本実施形態の身体洗浄具の中に長期間入れ置いても、石鹸が水に溶解されることが抑制され、石鹸の消費が抑制できる。
本実施形態の身体洗浄具1においては、袋体10及び/又は通気性クッション材20に抗菌剤が含有されていることが好ましい。
なお、この含有とは、パイルニット生地及びクッション材を構成する部材に抗菌剤が練りこまれている場合及びパイルニット生地及びクッション材を構成する部材の表面に抗菌剤が被覆されている場合の両者を含むものである。
本実施形態の身体洗浄具1は、主に浴室等で使用するため、水切りが不完全になりやすく、雑菌類やカビ類の発生が懸念される。
そのため、袋体10及び/又は通気性クッション材20に抗菌剤を含有させておけば、雑菌類やカビ類の発生が抑制でき、不快な臭い等の発生を抑制できる。
なお、この含有とは、パイルニット生地及びクッション材を構成する部材に抗菌剤が練りこまれている場合及びパイルニット生地及びクッション材を構成する部材の表面に抗菌剤が被覆されている場合の両者を含むものである。
本実施形態の身体洗浄具1は、主に浴室等で使用するため、水切りが不完全になりやすく、雑菌類やカビ類の発生が懸念される。
そのため、袋体10及び/又は通気性クッション材20に抗菌剤を含有させておけば、雑菌類やカビ類の発生が抑制でき、不快な臭い等の発生を抑制できる。
上記抗菌剤としては、銀系抗菌剤、ジンクピリチオン等が挙げられる。
上記銀系抗菌剤としては、銀ゼオライト(例えば、商品名「ゼオミック」、シナネンゼオミックス株式会社製)、銀ガラス(例えば、商品名「ミリオンキラー」、興亜硝子株式会社製)又は銀燐酸ジルコニウム(例えば、商品名「ノバロン」、東亜合成株式会社製)等が挙げられる。
なお、上記抗菌剤を付与する方法としては、従来行われている方法を適宜用いることができる。
上記銀系抗菌剤としては、銀ゼオライト(例えば、商品名「ゼオミック」、シナネンゼオミックス株式会社製)、銀ガラス(例えば、商品名「ミリオンキラー」、興亜硝子株式会社製)又は銀燐酸ジルコニウム(例えば、商品名「ノバロン」、東亜合成株式会社製)等が挙げられる。
なお、上記抗菌剤を付与する方法としては、従来行われている方法を適宜用いることができる。
本実施形態の身体洗浄具1は、パイルニット生地からなる袋体10の内面に、不織布又は軟質スポンジからなる通気性クッション材20が収納されている2層構造を形成しており、該通気性クッション材20と石鹸30とが、接触している。
使用時に身体洗浄具1が、水に濡れることで、石鹸が溶け石鹸溶液(界面活性剤溶液)が生じる。
生じた石鹸溶液(界面活性剤溶液)は、空気を含有する空隙(網目構造等)を有する通気性クッション材20の方向に湿潤していき、空気と界面活性剤溶液とが接触する状態となる。次に、上記通気性クッション材20を握ったり、放したり等の収縮解放動作を繰り返すことで、空気と界面活性剤溶液とが、通気性クッション材の網目構造等による剪断力により、攪拌されることで界面活性剤溶液に空気が吹き込まれる状態になり泡が生じる。
上記のような作用により、生じた泡が、さらに、パイルニット生地からなる袋体に浸潤していき、収縮解放動作によりさらに剪断力が加わり、泡立ちが良好となり袋体表面に達する。
上記の如く、泡立ちが良好となるためには、袋体/通気性クッション材のような2層構造にすることが必要である。
また、パイルニット生地からなる袋体では、表面に柔軟性が付与できるため、肌触り及び角質落しが良好となる。
使用時に身体洗浄具1が、水に濡れることで、石鹸が溶け石鹸溶液(界面活性剤溶液)が生じる。
生じた石鹸溶液(界面活性剤溶液)は、空気を含有する空隙(網目構造等)を有する通気性クッション材20の方向に湿潤していき、空気と界面活性剤溶液とが接触する状態となる。次に、上記通気性クッション材20を握ったり、放したり等の収縮解放動作を繰り返すことで、空気と界面活性剤溶液とが、通気性クッション材の網目構造等による剪断力により、攪拌されることで界面活性剤溶液に空気が吹き込まれる状態になり泡が生じる。
上記のような作用により、生じた泡が、さらに、パイルニット生地からなる袋体に浸潤していき、収縮解放動作によりさらに剪断力が加わり、泡立ちが良好となり袋体表面に達する。
上記の如く、泡立ちが良好となるためには、袋体/通気性クッション材のような2層構造にすることが必要である。
また、パイルニット生地からなる袋体では、表面に柔軟性が付与できるため、肌触り及び角質落しが良好となる。
(第2実施形態)
本発明における身体洗浄具1の第2実施形態を示した図2によれば、身体洗浄具1は、通気性クッション材20が石鹸30を挟持するように設けられている構成のみが相違し、その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
通気性クッション材20が、石鹸30を挟持するように設けられているため、通気性クッション材と石鹸との接触面積が向上し、より一層泡立ちが向上する。
不織布又は軟質スポンジからなる通気性クッション材20が石鹸30を挟持するような構成、例えば、通気性クッション材20が石鹸30を包み込むような構成が好ましい。
上記のような構成では、より一層泡立ちが良好となるため、生じた泡が、パイルニット生地からなる網目構造を有する袋体を通過することで、より一層泡立ちが良好となる。
上記第2実施形態においても、袋体と通気性クッション材との2層構造にすることで、より一層泡立ちが良好になる。
本発明における身体洗浄具1の第2実施形態を示した図2によれば、身体洗浄具1は、通気性クッション材20が石鹸30を挟持するように設けられている構成のみが相違し、その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
通気性クッション材20が、石鹸30を挟持するように設けられているため、通気性クッション材と石鹸との接触面積が向上し、より一層泡立ちが向上する。
不織布又は軟質スポンジからなる通気性クッション材20が石鹸30を挟持するような構成、例えば、通気性クッション材20が石鹸30を包み込むような構成が好ましい。
上記のような構成では、より一層泡立ちが良好となるため、生じた泡が、パイルニット生地からなる網目構造を有する袋体を通過することで、より一層泡立ちが良好となる。
上記第2実施形態においても、袋体と通気性クッション材との2層構造にすることで、より一層泡立ちが良好になる。
(第3実施形態)
本発明における身体洗浄具1の第3実施形態を示した図3によれば、身体洗浄具1は、袋体10の開口部40近傍に身体洗浄具1を吊下げるための吊下げ部50が設けられた構成であり、その他の構成は上記実施形態のものと同様である。
上記身体洗浄具1の開口部近傍に吊下げ部50が設けられることで、入浴等で使用した後の身体洗浄具1を吊下げ具(例えば、フック等)に吊下げ水切りを行うことができる。
上記のような、吊下げ部50を設けることで、水切りが良好となり、乾燥が促進されて雑菌等の発生が抑制される。また、身体洗浄具1に石鹸30を長期にわたり入れておいても、石鹸が徐々に溶解することが抑制される。
さらに、身体洗浄具1の開口部40近傍に吊下げ部50を設けることで、該身体洗浄具1を吊下げた際に、常に、開口部40が下方を向くことが抑制されるため、石鹸30の脱落も抑制される。
上記吊下げ部50としては、各種素材(例えば、合成繊維、天然繊維)等で成型された紐等が用いられる。
図3に示すように、上記吊下げ部50を、上記開口部を中心として略対称な箇所に該吊下げ部の各端部を接合し、ループ状とすることができる。
本発明における身体洗浄具1の第3実施形態を示した図3によれば、身体洗浄具1は、袋体10の開口部40近傍に身体洗浄具1を吊下げるための吊下げ部50が設けられた構成であり、その他の構成は上記実施形態のものと同様である。
上記身体洗浄具1の開口部近傍に吊下げ部50が設けられることで、入浴等で使用した後の身体洗浄具1を吊下げ具(例えば、フック等)に吊下げ水切りを行うことができる。
上記のような、吊下げ部50を設けることで、水切りが良好となり、乾燥が促進されて雑菌等の発生が抑制される。また、身体洗浄具1に石鹸30を長期にわたり入れておいても、石鹸が徐々に溶解することが抑制される。
さらに、身体洗浄具1の開口部40近傍に吊下げ部50を設けることで、該身体洗浄具1を吊下げた際に、常に、開口部40が下方を向くことが抑制されるため、石鹸30の脱落も抑制される。
上記吊下げ部50としては、各種素材(例えば、合成繊維、天然繊維)等で成型された紐等が用いられる。
図3に示すように、上記吊下げ部50を、上記開口部を中心として略対称な箇所に該吊下げ部の各端部を接合し、ループ状とすることができる。
(第4実施形態)
本発明における身体洗浄具1の第4実施形態を示した図4によれば、身体洗浄具1は、上記第1〜第3実施形態の身体洗浄具に、さらに、洗浄布60が接合されてなるものである。上記洗浄布60としては、各種繊維素材で織り上げた、例えば、布面に小さな糸の輪を織り出した綿織物であるタオル等が挙げられる。該洗浄布の大きさ等は、適宜調整できるものである。
上記洗浄布60と上記身体洗浄具1とを接合する手段としては、例えば、縫製(洗浄布と身体洗浄具とを縫い合わせたもの)や接着(洗浄布と身体洗浄具とを例えば、面ファスナー等で接着したもの)が挙げられる。
また、洗浄布と身体洗浄具とを接合する箇所としては、図4に示すように、洗浄布の略真ん中に接合することができる。このように、洗浄布の略真ん中に接合することで、図5に示すように、手の届きにくい背中等を洗浄する際に好適である。
本発明における身体洗浄具1の第4実施形態を示した図4によれば、身体洗浄具1は、上記第1〜第3実施形態の身体洗浄具に、さらに、洗浄布60が接合されてなるものである。上記洗浄布60としては、各種繊維素材で織り上げた、例えば、布面に小さな糸の輪を織り出した綿織物であるタオル等が挙げられる。該洗浄布の大きさ等は、適宜調整できるものである。
上記洗浄布60と上記身体洗浄具1とを接合する手段としては、例えば、縫製(洗浄布と身体洗浄具とを縫い合わせたもの)や接着(洗浄布と身体洗浄具とを例えば、面ファスナー等で接着したもの)が挙げられる。
また、洗浄布と身体洗浄具とを接合する箇所としては、図4に示すように、洗浄布の略真ん中に接合することができる。このように、洗浄布の略真ん中に接合することで、図5に示すように、手の届きにくい背中等を洗浄する際に好適である。
上記で説明したように本発明における身体洗浄具は、泡立ちが良好となり、肌触り及び垢落としが良好なものである。特に、シャワーを用いて身体を洗浄するシャワー入浴用に最適である。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明の要件は実施例の記載に限定されることはない。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明の要件は実施例の記載に限定されることはない。
(実施例1)
湿熱接着性繊維(商品名「ソフィスタ」、株式会社クラレ製)単糸繊度1Dtex/60fよりなるマルチフィラメントを70%と、100Dtex/60f のナイロンフィラメントを30%とを用いてスライバーニット機によりゲージ12本/インチ、度目13本/インチ、パイル長25mmのスライバーパイルニットを作成した。
該パイルニットを長径15cm、短径10cmの楕円形に裁断し、該裁断布2枚の縁を合わせてパイル面を外側に重合し、2枚の間にポリエステル単糸15Dtexのモノフィラメントよりなる厚さ5mmの不織布を内設し、縁を仮縫いしてパフ状体とした。次いで、陶器容器に水を入れ、その中にパフ状体を浸漬して、電子レンジにて2450MHzのマイクロ波により5分間処理した。機器より取り出して乾燥し、側面部を切り開き、不織布の略真ん中に石鹸をいれて身体洗浄具を作成した。
該身体洗浄具を40℃の湯に漬けた後、取り出して数回揉み出すことで、良好な泡立ちが確認できた。
湿熱接着性繊維(商品名「ソフィスタ」、株式会社クラレ製)単糸繊度1Dtex/60fよりなるマルチフィラメントを70%と、100Dtex/60f のナイロンフィラメントを30%とを用いてスライバーニット機によりゲージ12本/インチ、度目13本/インチ、パイル長25mmのスライバーパイルニットを作成した。
該パイルニットを長径15cm、短径10cmの楕円形に裁断し、該裁断布2枚の縁を合わせてパイル面を外側に重合し、2枚の間にポリエステル単糸15Dtexのモノフィラメントよりなる厚さ5mmの不織布を内設し、縁を仮縫いしてパフ状体とした。次いで、陶器容器に水を入れ、その中にパフ状体を浸漬して、電子レンジにて2450MHzのマイクロ波により5分間処理した。機器より取り出して乾燥し、側面部を切り開き、不織布の略真ん中に石鹸をいれて身体洗浄具を作成した。
該身体洗浄具を40℃の湯に漬けた後、取り出して数回揉み出すことで、良好な泡立ちが確認できた。
(比較例1)
湿熱接着性繊維(商品名「ソフィスタ」、株式会社クラレ製)単糸繊度1Dtex/60fよりなるマルチフィラメントを70%と、100Dtex/60f のナイロンフィラメントを30%とを用いてスライバーニット機によりゲージ12本/インチ、度目13本/インチ、パイル長25mmのスライバーパイルニットを作成した。該パイルニットを長径15cm、短径10cmの楕円形に裁断し、該裁断布2枚の縁を合わせてパイル面を外側に重合し、縁を仮縫いしてパフ状体とした。次いで、陶器容器に水を入れ、その中にパフ状体を浸漬して、電子レンジにて2450MHzのマイクロ波により5分間処理した。機器より取り出して乾燥し、側面部を切り開き、石鹸をいれて身体洗浄具を作成した。
該身体洗浄具を40℃の湯に漬けた後、取り出して数回揉み出したが、泡立ちが悪かった。
湿熱接着性繊維(商品名「ソフィスタ」、株式会社クラレ製)単糸繊度1Dtex/60fよりなるマルチフィラメントを70%と、100Dtex/60f のナイロンフィラメントを30%とを用いてスライバーニット機によりゲージ12本/インチ、度目13本/インチ、パイル長25mmのスライバーパイルニットを作成した。該パイルニットを長径15cm、短径10cmの楕円形に裁断し、該裁断布2枚の縁を合わせてパイル面を外側に重合し、縁を仮縫いしてパフ状体とした。次いで、陶器容器に水を入れ、その中にパフ状体を浸漬して、電子レンジにて2450MHzのマイクロ波により5分間処理した。機器より取り出して乾燥し、側面部を切り開き、石鹸をいれて身体洗浄具を作成した。
該身体洗浄具を40℃の湯に漬けた後、取り出して数回揉み出したが、泡立ちが悪かった。
1 身体洗浄具
10 袋体
20 通気性クッション材
30 石鹸
40 開口部
50 吊下げ部
60 洗浄布
10 袋体
20 通気性クッション材
30 石鹸
40 開口部
50 吊下げ部
60 洗浄布
Claims (13)
- パイルニット生地からなる袋体と通気性クッション材と石鹸とからなり、上記袋体内部に上記通気性クッション材及び上記石鹸が収納されてなることを特徴とする身体洗浄具。
- 上記パイルニット生地からなる袋体が、色彩や図柄を施したものを用いることを特徴とする請求項1に記載の身体洗浄具。
- 上記パイルニット生地が、湿熱接着性繊維による三次元網目構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の身体洗浄具。
- 上記湿熱接着性繊維は、鞘芯構造のものを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 上記鞘芯構造の鞘部(スキン部)がエチレンビニルアルコール共重合体、芯部(コア部)がポリエステルよりなるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 上記通気性クッション材が、上記石鹸を挟持するように設けられてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 上記通気性クッション材が、不織布又は軟質スポンジであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 上記通気性クッション材が、上記袋体の圧縮回復率より大きい圧縮回復率を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 上記袋体及び/又は上記通気性クッション材には、抗菌剤が含有されてなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 上記石鹸が、炭素数12以上の高級脂肪酸で構成されてなる石鹸であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 身体洗浄具が、吊下げ部を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 身体洗浄具が、シャワー入浴用であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の身体洗浄具。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の身体洗浄具に、さらに、洗浄布が接合されてなることを特徴とする身体洗浄具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006345805A JP2008154732A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 身体洗浄具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006345805A JP2008154732A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 身体洗浄具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008154732A true JP2008154732A (ja) | 2008-07-10 |
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ID=39656280
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006345805A Withdrawn JP2008154732A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 身体洗浄具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008154732A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009022615A1 (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-19 | Taiki Corp., Ltd. | 洗浄用具 |
-
2006
- 2006-12-22 JP JP2006345805A patent/JP2008154732A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009022615A1 (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-19 | Taiki Corp., Ltd. | 洗浄用具 |
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