JP2008154603A - パチンコ遊技機、主基板および主基板に実行させるプログラム - Google Patents

パチンコ遊技機、主基板および主基板に実行させるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顧客の遊技中に、顧客の遊技の妨げになることなく、効率的かつ効果的に不正行為のおそれがあるパチンコ遊技機を主基板が検出・報知でき、あるいは不正行為を抑制すること。
【解決手段】複数の入賞口それぞれに対する遊技球の入賞を検出した入賞信号と、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球の排出を検出したアウト信号とが入力される入力部501と、遊技球の所定個数分の期間を範囲として入力部501によって入力された入賞信号とアウト信号とが示す割合に基づいて、入賞口に対する不正入賞の発生を判断する判断部502と、この判断部502により不正入賞と判断されたときに、報知信号を生成する報知信号生成部503と、を備える。
【選択図】図5

Description

この発明は、パチンコ遊技機、主基板および主基板に実行させるプログラムに関し、特に、不正な入賞を検出するパチンコ遊技機、そのパチンコ遊技機に搭載の主基板およびその主基板に実行させるプログラムに関する。
従来、パチンコ遊技機は、遊技球が入賞口に入賞すると、所定の賞球数(たとえば10個)の払い出しがおこなわれる。そして、顧客(遊技者)は獲得した賞球数に応じて、所望の景品を獲得することができる。したがって、いかに多くの遊技球を入賞口に入賞させることができるかによってより多くの景品を獲得することができる。入賞口への入賞は、一般的には入賞口に入賞した遊技球が所定位置を通過するのを入賞口検出部(スイッチ)が検出することによって判断する。
このようなパチンコ遊技機において、不正に賞球を得るため、遊技球が入賞口にいたるまでの釘を意図的に細工したり、磁石等によって遊技球を不正に入賞口へ誘導したり、電波などを用いて、実際には遊技球が入賞口に入賞していないにもかかわらず、入賞検出部(スイッチ)を誤作動させ、あたかも遊技球が入賞口に入賞したようにして、不正に賞球を獲得する、いわゆる不正行為が後を絶たないのが現状である。これによって、パチンコ店を営む店舗が被る損害も甚大なものになっている。
各店舗において、不正行為を監視するために、監視カメラを設置したり、従業員の数を増やしたりする対策が講じられてはいるが、不正行為自体が巧妙化し、監視カメラでは捉えきれなかったり、従業員に気づかれない場合が多く、十分に対応しきれないのが現状である。さらに、監視カメラの設置や従業員数の増加は、店舗の経費を圧迫するだけでなく、顧客に威圧感を与えることで、顧客に対して有意義にかつ楽しんで遊技をおこなわしめることができないという問題点があった。
また上記不正行為に対して、監視カメラや従業員の監視をすることなく、適正な入賞がないにもかかわらず、景品を得る不正を防止する遊技機に関するものが存在する(たとえば、下記特許文献1参照。)。これは、発射球を検出する検出手段を設け、検出手段によって検出された発射球の球数とセーフ球(入賞球)の球数との比率を求め、その結果、セーフ球の検出が異常であるか否かを判定するものである。
特開2002−52228号公報
しかしながら、上記特許文献1にかかる従来技術にあっては、発射球数を検出する必要があるだけでなく、発射球数検出に対しても細工された場合には、本当に異常であるか否かを正確に検出できないという問題点があった。また、上記特許文献1にかかる従来技術では、主基板を用いて発射球およびセーフ球の球数の検出をおこなう構成になっているが、通常、主基板のCPUはせいぜい8ビットCPUであり、多くの演算を高速で処理することには向いていない。したがって、複雑な制御を主基板におこなわせると、適切な処理結果が得られないおそれがあるという問題点があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、顧客の遊技中に、顧客の遊技の妨げになることなく、効率的かつ効果的に不正行為のおそれがあるパチンコ遊技機を主基板が検出・報知でき、あるいは不正行為を抑制することができるパチンコ遊技機、主基板および主基板に実行させるプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる主基板は、パチンコ遊技機に設けられる主基板であって、複数の入賞口それぞれに対する遊技球の入賞を検出する信号(以下「入賞信号」という)と、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球の排出を検出する信号(以下「アウト信号」という)とが入力される入力手段と、前記遊技球の所定個数分の期間を範囲として前記入力手段によって入力された前記入賞信号と前記アウト信号とが示す割合に基づいて、前記入賞口に対する不正入賞の発生を判断する判断手段と、前記判断手段により、不正入賞と判断されたときに、報知信号を生成する報知信号生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる主基板は、請求項1に記載の発明において、前記入力手段には、前記入賞信号と前記アウト信号とが異なる値で遊技球の検出毎に入力され、前記判断手段は、前記遊技球の所定個数分の期間の範囲に該当する所定の長さのデータ列をシフト可能に保持するデータ保持手段と、前記入力手段に入力される前記入賞信号と前記アウト信号に対応してビットの値をオンまたはオフに設定したキャリーフラグを前記データ保持手段に1ビットずつシフト入力させるフラグ入力手段と、前記データ保持手段に保持されている所定の長さのデータ列のビットを加算し、前記入賞信号に該当するオンのビット個数に基づいて発生した不正入賞の程度を判断する異常レベル判断手段とを備え、前記報知信号生成手段は、前記異常レベル判断手段により判断された不正入賞の程度に対応した報知信号を生成することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる主基板は、請求項1に記載の発明において、前記判断手段は、前記アウト信号の入力の割合が所定の値まで低くなった場合に、前記報知信号の生成を停止させることを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる主基板は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記報知信号生成手段によって生成された報知信号を外部へ出力する出力手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる主基板は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記報知信号生成手段によって生成された報知信号を、当該報知信号の入力に基づいて所定の演出を実行する演出基板に出力することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかるパチンコ遊技機は、前記演出基板と、請求項1〜5のいずれか一つに記載の主基板と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかるパチンコ遊技機は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の主基板と、遊技盤上に設けられる複数の前記入賞口およびアウト口のそれぞれに、前記遊技球の通過を検出する検出器を備えたことを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかるパチンコ遊技機は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の主基板と、遊技盤上に設けられる複数の前記入賞口のそれぞれに、前記遊技球の通過を検出する入賞用の検出器と、遊技盤上に設けられるアウト口および複数の前記入賞用の検出器を通過後の全ての遊技球を集合させた後における当該前記遊技球の通過を検出する集合用の検出器を備えたことを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかるパチンコ遊技機は、請求項8に記載の発明において、前記検出器は、前記入賞口にそれぞれ設けられる前記検出器から離れた位置に設けられることを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかるプログラムは、パチンコ遊技機に設けられ、主基板に実行させるプログラムであって、複数の入賞口それぞれに対する遊技球の入賞を検出する信号(以下「入賞信号」という)と、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球の排出を検出する信号(以下「アウト信号」という)との入力を受ける入力工程と、前記遊技球の所定個数分の期間を範囲として前記入力工程によって入力された前記入賞信号と前記アウト信号とが示す割合に基づいて、前記入賞口に対する不正入賞の発生を判断する判断工程と、前記判断工程により、不正入賞と判断されたときに、報知信号を生成する報知信号生成工程と、を前記主基板に実行させることを特徴とする。
上記構成によれば、所定個数分の遊技球における入賞口への入賞とアウト口からの排出の割合に基づいて、入賞個数が多いときに不正行為がおこなわれたおそれがあるとして、報知信号を生成し、外部へ報知することができる。これによって、報知を受けた店員が当該パチンコ遊技機まで出向き、目視により不正行為がおこなわれているか否かを判断させることができる。その際に、速やかにかつ顧客に気づかれずにおこなわせることができる。
また、不正行為がおこなわれたおそれがある場合に、パチンコ遊技機の演出を店員にしかわからないように変化させることで、不正行為のおそれがあるパチンコ遊技機を、店舗を巡回する店員に対し、容易にかつ顧客に気づかれることなく知らしめることができる。
また、入賞の割合の算出は、簡単な処理によりおこなう構成にできるため、演算能力の低い主基板を用いても主基板に負担をかけることがなく、主基板による制御の妨げとなることがない。
本発明にかかるパチンコ遊技機、主基板および主基板に実行させるプログラムによれば、顧客の遊技中に、顧客の遊技の妨げになることなく、効率的かつ効果的に不正行為のおそれがあるパチンコ遊技機を検出・報知でき、あるいは不正行為を抑制することができるという効果を奏する。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるパチンコ遊技機、主基板および主基板に実行させるプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(遊技機の基本構成)
図1は、本発明のパチンコ遊技機の遊技盤の一例を示す正面図である。遊技盤101の下部位置に配置された発射部(図2参照)の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。遊技領域103には、図示を省略する複数の釘が設けられ、遊技球を各種の方向に向けて落下させるとともに、落下途中の位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や、入賞口が配設されている。
遊技盤101の遊技領域103の中央部分には、表示部104が配置されている。表示部104としては、たとえば、液晶表示器(LCD)が用いられる。表示部104の下方には、始動入賞させるための始動入賞口105が配設されている。表示部104の左右には、それぞれ入賞ゲート106が配設されている。
入賞ゲート106は、遊技球の通過を検出し、始動入賞口105を一定時間だけ開放させる抽選をおこなうために設けられる。表示部104の側部や下方などには普通入賞口107が配設されている。普通入賞口107に遊技球が入賞すると、普通入賞時の賞球数(たとえば、10個)の払い出しをおこなう。遊技領域103の最下部には、どの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収する回収口108が設けられている。
上述した表示部104は、特定の入賞口に遊技球が入賞したとき(始動入賞時)に、複数の図柄の表示の変動を開始させ、所定時間後に図柄が停止する。この停止時に特定図柄(たとえば、「777」)が揃ったとき、大当たり状態となる。大当たり状態のとき、下方に位置する大入賞口109が一定の期間開放を所定ラウンド(たとえば、15ラウンド)繰り返し、入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す。
図2は、パチンコ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。制御部200は、複数の制御部により構成されている。図示の例では、主制御部201と、演出制御部202と、賞球制御部203とを有する。主制御部201は、遊技機の遊技にかかる基本動作を制御する。演出制御部202は、遊技中の演出動作を制御する。賞球制御部203は、払い出す賞球数を制御する。
主制御部201は、ROM212に記憶されたプログラムに基づき、遊技内容の進行にともなう基本処理を実行するCPU211と、CPU211の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM213などを備えて構成される。主制御部201は、たとえば、主基板によってその機能を実現する。
この主制御部201の入力側には、始動入賞口105に入賞した遊技球を検出する始動入賞口105に入賞した入賞球を検出する始動入賞口検出部221と、入賞ゲート106を通過した遊技球を検出するゲート検出部222と、普通入賞口107に入賞した遊技球を検出する普通入賞口検出部223と、大入賞口109に入賞した入賞球を検出する大入賞口検出部224と、回収口(アウト口)108から排出される遊技球を検出するアウト口検出部225とが接続されている。これらの検出部としては、近接スイッチなどの検出器を用いて構成できる。
この主制御部201の出力側には、大入賞口開閉部231が接続され、この大入賞口開閉部231の開閉を制御する。大入賞口開閉部231は、大当たり時に大入賞口109を一定期間開放する機能であり、ソレノイドなどを用いて構成される。この大当たりは、生成した乱数に基づき所定の確率で発生するようあらかじめプログラムされている。
演出制御部202は、遊技中における演出制御をおこなう。この演出制御部202は、演出処理を実行するCPU241と、プログラムや背景画像、図柄画像、キャラクタ画像など各種画像データを記憶するROM242と、CPU241の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM243と、表示部104に表示させる画像データを書き込むVRAM244などを備えて構成される。
演出制御部202では、CPU241がROM242に記憶されたプログラムを読み込んで、背景画像表示処理、図柄画像表示/変動処理、キャラクタ画像表示処理など各種画像処理を実行し、必要な画像データをROM242から読み出してVRAM244に書き込む。背景画像、図柄画像、キャラクタ画像は、表示画面上において表示部104に重畳表示される。すなわち、図柄画像やキャラクタ画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。
この場合、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAM244に記憶させる。演出制御部202は、たとえば、演出基板によってその機能を実現する。
この演出制御部202は、主制御部201から遊技中である各種データを受け取り、この遊技中における演出制御をおこなう。演出制御部202の出力側には、上述した表示部(LCD)104と、ランプ制御部251が接続されている。
演出制御部202は、表示部(LCD)104に対しては、遊技中における演出内容、たとえば、図柄の移動表示や、リーチ(3つの図柄のうち2つが揃った状態)、および大当たり時の各種表示情報を生成して出力する。演出制御部202は、ランプ制御部251に対しては、遊技盤101や台枠などに設けられている各種ランプ262に対する点灯制御などをおこなうデータを出力する。
賞球制御部203は、ROM282に記憶されたプログラムに基づき、賞球制御をおこなう。この賞球制御部203は、賞球制御の処理を実行するCPU281と、CPU281の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM283などを備えて構成される。賞球制御部203は、たとえば、賞球基板によってその機能を実現する。
賞球制御部203は、接続される払出部291に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。また、発射部292に対する遊技球の発射の操作を検出し、遊技球の発射を制御する。払出部291は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータなどからなる。賞球制御部203は、この払出部291に対して、各入賞口(始動入賞口105、普通入賞口107、大入賞口109)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。
発射部292は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部203は、発射部292のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイドなどを駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を送り出す。
上記構成の主制御部201と、演出制御部202と、賞球制御部203は、それぞれ異なるプリント基板(主基板、演出基板、賞球基板)に設けられる。これに限らず、たとえば、賞球制御部203は、主制御部201と同一のプリント基板上に設けることもできる。
(遊技機の基本動作)
上記構成による遊技機の基本動作の一例を説明する。主制御部201のCPU211により遊技中の制御がおこなわれ、各入賞口に対する遊技球の入賞状況を賞球制御部203に出力し、賞球制御部203は、入賞状況に対応した賞球数の払い出しをおこなう。
また、始動入賞口105に遊技球が入賞する毎に、対応する制御信号を演出制御部202に出力し、演出制御部202は、表示部104の図柄を変動表示させ、停止させることを繰り返す。大当たりの発生が決定しているときには、対応する制御信号を演出制御部202に出力し、演出制御部202は、所定の図柄で揃えて停止させる。
このとき同時に、大入賞口109を開放する制御をおこなう。演出制御部202は、大当たり発生期間中、および大当たり発生までの間のリーチ時や、リーチ予告時などには、表示部104に対して、図柄の変動表示に加えて各種の演出表示をおこなう。このほか、各種役物に対して特定の駆動を行ったり、ランプ262の表示状態を変更するなどの演出をおこなう。
そして、大当たり発生時には、大入賞口109が複数回開放される。1回の開放が1ラウンドとして、たとえば、15回のラウンドが繰り返し実行される。1ラウンドの期間は、遊技球がたとえば、10個入賞したとき、あるいは所定期間(たとえば、30秒)とされている。この際、賞球制御部203は、大入賞口109に対する遊技球1個の入賞あたり15個の賞球数で払い出しをおこなう。大当たり終了後は、この大当たり状態が解除され、通常の遊技状態に復帰する。
(不正検出の構成例1)
図3は、入賞口の配置状態を示す遊技盤の正面図であり、図4は、入賞口に対応して設けられる検出器の配置状態を示す遊技盤の裏面図である。
図3に示すように、遊技盤101上には、表示部104の下方に始動入賞口105が配設され、その下には大入賞口109が配置されている。遊技盤101の左右にはそれぞれ2つずつ普通入賞口107(107a〜107d)が設けられている。最下部には、回収口(アウト口)108が設けられている。
図4に示すように、遊技盤101の裏面101bには、各種入賞口の位置に対応してそれぞれ検出器が設けられている。始動入賞口105に入賞した遊技球の通過位置には、始動入賞口検出部221が設けられ、4つの普通入賞口107(107a〜107d)に入賞した遊技球の通過位置にはそれぞれ普通入賞口検出部223(223a〜223d)が設けられる。大入賞口109に入賞した遊技球の通過位置には、2つの大入賞口検出部224(224a、224b)が設けられる。また、アウト口108に入賞した遊技球の通過位置にはアウト口検出部225が設けられる。
始動入賞口検出部221と、普通入賞口検出部223(223a〜223d)は、遊技球の入賞毎に入賞信号を主制御部201に出力する。大入賞口検出部224(224a、224b)と、アウト口検出部225は、遊技球を検出する毎にアウト信号を主制御部201に出力する。入賞信号およびアウト信号は、いずれも遊技球の検出毎に1回の検出パルスを出力する。たとえば、ビット“1”の検出信号からなる。
上記構成では、大入賞口109と、アウト口108に対する不正入賞はおこなわれないものと仮定している。大入賞口109は大当たり時以外の閉じた通常時において不正に開放されない対策が施されているものとする。アウト口108自体は賞球の払い出しをおこなわないため不正入賞はおこなわれないとする。そして、不正入賞は、始動入賞口105と、普通入賞口107(107a〜107d)に対しておこなわれる可能性があるものと仮定し、不正がおこなわれたとき入賞信号の検出回数が多くなることを想定している。
(主制御部の機能的構成)
図5は、主制御部(主基板)およびその周辺の機能的構成を示すブロック図である。図5には、主制御部が実行する遊技にかかる基本的な(たとえば、大当たりの発生)制御は省いており、不正入賞を検出し、報知する構成を抽出して記載してある。入賞信号は、主制御部201および賞球制御部203に入力される。
図5にも示した賞球制御部203には、賞球信号が入力され、入賞状況に対応した賞球数の払い出しをおこなう。
図5において、主制御部(演出基板)201は、入力部501と、判断部502と、報知信号生成部503と、報知信号出力部504とを含む構成となっている。入力部501には、入賞信号と、アウト信号とが入力される。入賞信号は、始動入賞口検出部221と、普通入賞口検出部223(223a〜223d)が遊技球を検出する毎にビット“1”として入力される。アウト信号は、大入賞口検出部224(224a、224b)と、アウト口検出部225が遊技球を検出する毎にビット“0”として入力される。入力部501は、入力されるビット“1”のアウト信号を反転させて“0”にしてもよい。これら入賞信号およびアウト信号は、1球の遊技球の検出毎に1回発生する。入力部501は、入賞信号およびアウト信号の入力毎に対応するビット“1または0”を判断部502に出力する。
判断部502は、遊技球の所定個数分の期間を範囲として前記入力手段によって入力された入賞信号とアウト信号とが示す割合に基づいて、前記入賞口に対する不正入賞の発生を判断する。たとえば、遊技球の所定個数分の期間として発射された100個の遊技球に対する前記入賞信号と前記アウト信号との割合を判断する。
具体的には、8ビットのシフトレジスタを用いて過去13バイト分の期間における入力ビットの状態を保持する。これにより、過去100個(8×13=104ビット)の期間における入力ビットの状態を保持する(詳細は図6参照)。シフトレジスタには最新の1ビットが入力される毎に、最も古い1ビットのデータを排出するシフト動作をおこなう。このシフトレジスタの動作は、たとえばROM212またはRAM213に記憶されたプログラムをCPU211が実行することによってもその機能を実現できる。
そして、入賞信号あるいはアウト信号が1ビット入力される毎に、シフトレジスタに保持された過去100個の遊技球(104ビット)の全ビットの状態を検出し、入賞信号とアウト信号とが示す割合を求め、この割合の情報を報知信号生成部503に出力する。
報知信号生成部503は、判断部502が出力する割合の情報に基づいて、あらかじめ設定されたしきい値と比較して、所定の割合以上のときに各段階の割合毎に異常状態の程度が異なるn個の報知信号を出力する。報知信号生成部503は、具体的には、たとえばROM212まはたRAM213に記憶されたプログラムをCPU211が実行することによってその機能を実現する。
nの数値が多くなるほど、不正行為である蓋然性が高まるため、nの数値に基づいて生成した複数種類の報知信号をもって外部に知らしめることがより効果的である。
報知信号生成部503によって生成される報知信号には、どのパチンコ遊技機かに関するパチンコ遊技機ID情報と、どのような不正行為のおそれがあるかについての情報(たとえば、どの入賞口に集中して入賞しているか、あるいは全ての入賞口にまんべんなく入賞しているかなどの情報)を含む。
報知信号出力部504は、報知信号生成部503によって生成された報知信号を外部へ出力する。外部とは、たとえば、図示しないセンター制御装置や演出制御部202である。報知信号出力部504は、具体的には、たとえば主制御部201に設けられている、センター制御装置や演出制御部202と接続されるI/Fによってその機能を実現する。
センター制御装置は、報知信号を受けると、センター制御装置の近傍の従業員にその旨を通知するとともに、無線受信機などを装着した従業員に対して、該当するパチンコ遊技機を特定してその旨を通知する。無線受信機などを装着した従業員は、顧客に気がつかれないように当該パチンコ遊技機へ向かい、実際に不正行為がおこなわれているかどうか目視することができる。
図6は、判断部の内部におけるデータ保持状態を示す図である。図示のように判断部502は、過去100回分の入力ビットの保持を満足するために、13byte分のシフトレジスタ(8bit×13byte=104bit)を用いている。この判断部502には、入賞信号の“1(オン)”、またはアウト信号の“0(オフ)”がキャリーフラグとして入力される。たとえば、図示のように、入賞信号“1”が入力されたときには、1ビット分だけデータ並びがシフトされ、最古のビット“0”が捨てられ、常時104ビット分の入力ビットが保持される。
そして、判断部502は、1ビットのキャリーフラグ入力毎に、これら保持されている104ビット分のデータについて、入賞信号に対応するビット“1”とアウト信号“0”との割合を求める。この際、104ビット全体のビットデータを単純加算してビット“1”の割合を求めている。そして、主制御部201に使用するCPU211は8ビットであるため、あらかじめ作成された加算用テーブルを用いて加算処理をより軽減させている。この加算用テーブルは、8ビット単位でビット“1および0”の組み合わせをあらかじめ作成した複数のテーブルで構成されている(加算用テーブルの詳細は図8を用いて後述する)。
これにより、複数のテーブルそれぞれを参照して各テーブルが示すビット個数を単純加算することにより、全ビット(104bit)における入賞信号“1”の数を算出できる。すなわち、過去100個の遊技球のうち、入賞した遊技球の数を算出できる。この算出された入賞信号数は、報知信号生成部503に出力される。
(主制御部の不正入賞検出の処理手順その1)
つぎに、主制御部201の処理手順の内容について説明する。図7は、主制御部が実行する不正入賞検出にかかる処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7のフローチャートにおいて、スイッチAとは、始動入賞口105に設けられる始動入賞口検出部221であり、スイッチB〜Eとは、普通入賞口107(107a〜107d)に設けられる普通入賞口検出部223(223a〜223d)であり、スイッチF、Gとは、大入賞口109に設けられる大入賞口検出部224(224a、224b)であり、スイッチHとは、アウト口108に設けられるアウト口検出部225である。図7に示す一連の処理は、1個の遊技球がいずれかのスイッチA〜Hによって検出される毎に実行される。
遊技中は、発射された遊技球が入賞口検出部221、223、224(スイッチA〜G)あるいはアウト口検出部225(スイッチH)のいずれかによって検出される。特定の入賞口に対して不正がおこなわれたときにおいても同様に検出される。
このため、遊技中は、いずれかのスイッチA〜Hにより遊技球が1個毎に検出される。スイッチA(始動入賞口検出部221)検出時には(ステップS701:Yes)、この入賞信号を受ける賞球制御部203は、たとえば4個の賞球払出指令をおこなう(ステップS702)。そして、キャリーフラグオン、すなわちビット“1”とする(ステップS703)。
また、スイッチB〜E(普通入賞口検出部223)検出時には(ステップS701:No、ステップS704:Yes)、この入賞信号を受ける賞球制御部203は、たとえば10個の賞球払出指令をおこなう(ステップS705)。そして、キャリーフラグオン、すなわちビット“1”とする(ステップS703)。これら、スイッチA〜Eに対する不正な入賞の可能性があるため、キャリーフラグオンとしている。
一方、スイッチF、G(大入賞口検出部224)検出時には(ステップS704:No、ステップS706:Yes)、この入賞信号を受ける賞球制御部203は、たとえば15個の賞球払出指令をおこなう(ステップS707)。そして、キャリーフラグオフ、すなわちビット“0”とする(ステップS708)。大入賞口109は不正対策が施されているものとし、キャリーフラグオフとしている。
また、スイッチH(アウト口検出部225)検出時には(ステップS706:No、ステップS709:Yes)、アウト口108からの遊技球の排出であり賞球の払い出しはないため、キャリーフラグオフ、すなわちビット“0”とする(ステップS708)。なお、スイッチHの非検出時には(ステップS709:No)、ステップS701に戻ってスイッチA〜Hのいずれかの検出を待つ。
ステップS703によりオン“1”、あるいはステップS708によりオフ“0”とされたキャリーフラグは、図6に示したように、1球検出される毎に1ビットのフラグのデータとして判断部502に入力され、スタック処理と、シフト処理が実行される(ステップS710)。この際、判断部502では、常に過去100個分(104bit)のキャリーフラグの状態が“1あるいは0”として保持され、最古の1ビットのフラグのデータが捨てられる。
つぎに、判断部502は、保持している全ビット(104bit)のビットデータ加算処理をおこなう(ステップS711)。この加算処理は、後述するように、加算用テーブルを用いて104bit全体のうち、ビット“1”の個数を算出する。これにより、104bitのうち、ビット“1”の最大は104個、最小で0個となる。
つぎに、報知信号生成部503は、算出されたビット個数に基づき報知信号の生成をおこなう(ステップS712〜S717の処理)。ビット個数が30個以上の場合には(ステップS712:Yes)、過去100個の遊技球のうち(全ビット104個中)、3割以上の入賞であるため、不正入賞の旨を示す「データ異常」のフラグをセットし(ステップS713)、報知信号出力部504からこの「データ異常」に対応した段階のフラグ状態報知出力をおこなう(ステップS714)。
また、ビット個数が20個以上の場合には(ステップS712:No、ステップS715:Yes)、不正入賞の可能性が高い旨を示す「データ注意」のフラグをセットし(ステップS716)、報知信号出力部504からこの「データ注意」に対応した段階のフラグ状態報知出力をおこなう(ステップS714)。
また、ビット個数が20個未満の場合には(ステップS715:No)、入賞信号の割合が正常状態程度まで低くなった状態であるため、それまで「データ異常」、あるいは「データ注意」のフラグがセットされていればこれらのフラグをクリアする(ステップS717)。これにより、ステップS714におけるフラグ状態報知出力では、報知信号出力部504からこれら「データ異常」、あるいは「データ注意」に対応した段階のフラグ状態報知出力がおこなわれている状態であれば、その出力を停止させる(ステップS714)。以上により一連の処理が終了する。
上記処理では、ステップS717では、ビット個数が20個以下となれば直ちにフラグがクリアされる構成としたが、所定時間経過後にクリアする構成としてもよい。この所定時間の間は、「データ異常」、あるいは「データ注意」の旨を示す報知信号を継続して出力できるようになる。また、上記処理では、報知信号の個数nを2とした2段階の不正検出処理をおこなう構成としたが、このnは、より増やしてもよい。また、しきい値となるビット個数を30個と20個の2段階としたが、3段階の場合には、たとえば、40個、30個、20個等、と設定してもよく、通常遊技中における100球あたりの平均的な入賞の個数を基準にして設定すればよい。
上記処理では、加算用テーブルを用いる処理を例に記載したが、加算用テーブルを用いずとも、たとえば8ビット単位で13回(13バイト分)ビット加算するループ処理をおこなう構成とすることもできる。
報知信号生成部503によって生成された報知信号は、センター制御装置や演出制御部202に出力される。この報知信号に基づいて、演出制御部202は、所定の演出を実行する。具体的には、たとえばROM242またはRAM243に記憶されたプログラムをCPU241が実行することによってその機能を実現する。
所定の演出とは、たとえば表示部(LCD)104の表示において特定の表示をおこなうことができる。通常出現しないキャラクタを出現させたり、通常出現するキャラクタを通常とは異なる出現の仕方をさせたりすることがその一つである。また、表示部(LCD)104の輝度を変えたり、色を変えたり、ランプ制御部251に対して所定のランプを表示制御するようにしてもよい。いずれにせよ、当該パチンコ遊技機の前を通過した際に、従業員がその状態に気がつくようにしてあればよい。
また、顧客がその状態に気がつかないような演出でもよく、また、顧客が容易に気がつく演出であってもよい。顧客が容易に気がつく演出にすることによって、不正行為を効率的に抑止することができる。
また、上記報知信号には、大当たり中や確率変動中などの情報を含んでいてもよく、これらの大当たり中や確率変動中などの情報に基づいて、大当たり中や確率変動中以外の通常時と比べて不正行為のおそれがあるかについて判断した結果に関する情報を含んでいてもよい。大当たり中や確率変動中は入賞が集中していても正常である場合があるため、大当たり中や確率変動中以外の通常時とは異なる条件で、不正行為のおそれがあるかについて判断するのがよい。
また、大当たり中や確率変動中に関する情報は、報知信号に含めず、別信号として出力するようにしてもよい。したがって、従業員は上記報知信号と、当該別信号である大当たり中あるいは確率変動中に関する情報の両方に基づいて、不正行為のおそれがあるか否かについて判断するようにしてもよい。
(主制御部のプログラム例)
図8−1および図8−2は、主制御部が実行する処理プログラムの例を示す図である。図7記載の不正検出処理に対応したプログラムチャート800を示している。801は、入力されるスイッチおよびスタックエリアの確保の定義である。802は、入賞信号側のスタートスイッチ通過チェックと、アウト信号側のアウトスイッチ通過チェックのそれぞれの処理である。803は、スタートスイッチ通過チェックの具体的処理であり、入賞信号側はキャリーフラグを“1”とし、スタック処理に引き渡す内容である。804は、アウトスイッチ通過チェックの具体的処理であり、入賞信号側はキャリーフラグを“0”とし、スタック処理に引き渡す内容である。
805は、入力されたキャリーフラグをビットシフトさせるスタック処理であり、8ビット単位の13バイト分について1ビットずつビットシフトさせ、13バイト分ループさせる内容である。806、807は、8ビットを下位4ビットと上位4ビットに分割してそれぞれにおけるビットデータの加算処理をおこなうための前処理(ビットマスク、および上位4ビット側でのシフト)の内容である。
808は、エラー処理であり、この例では検出した遊技球の個数が30個以上になったときに所定のエラー処理(不正検出時の処理)を実行するようになっている。809は加算用テーブルを用いたビットデータの加算処理の内容である。810は、エラー処理の内容であり(詳細は不図示)、例えば、不正検出時のフラグ出力を行うプログラムが記載される。811は、加算用テーブルを示す内容であり、8ビット中下位4ビットの組み合わせ(計16通り)が示されている。上位4ビットの加算は、807によるビットシフトを用いる。
上記のプログラム例によれば、主制御部201が処理能力の低い8ビットのマイクロコンピュータであっても、遊技中における不正な入賞個数の増加を容易かつ負担なく検出することができる。
(主制御部の不正入賞検出の処理手順その2…例外処理の適用)
図9は、主制御部が実行する不正入賞検出にかかる処理手順の他の例を示すフローチャートである。図9において上述した図7と異なる処理は、例外処理を挿入した点にある。この例外処理では、確率変動時や大当たり時等における遊技球の入賞を除外する。すなわち、大当たり時において大入賞口109が開放されている期間に入賞した遊技球と、確率変動時において始動入賞口105が開放されている期間に入賞した遊技球については、入賞信号(ビット“1”)として扱わず、アウト信号(ビット“0”)に変更する。
このため、図9に示すように、図7記載のステップS701〜ステップS717に、ステップS901と、ステップS902が追加されている。ステップS901の処理は、ステップS702とステップS703との間に設けられる。ステップS901では、始動入賞口105に設けられる電動役物(電役)の確率変動時等の開放状態を判断し、開放された期間中であれば(ステップS901:Yes)、この期間中の入賞は正常開放によるため、つぎにキャリーフラグオフの処理(ステップS708)に移行する。一方、開放されていない期間中であれば(ステップS901:No)、この期間中の入賞は異常(不正な入賞である可能性がある)のため、つぎにキャリーフラグオンの処理(ステップS703)に移行する。
ステップS902の処理は、ステップS706とステップS703との間に設けられる。ステップS902では、大入賞口109の開放状態を判断し、開放された期間中であれば(ステップS902:Yes)、この期間中の入賞は正常開放によるため、つぎにキャリーフラグオフの処理(ステップS708)に移行する。一方、開放されていない期間中であれば(ステップS902:No)、この期間中の入賞は異常(不正な入賞に相当する)のため、つぎにキャリーフラグオンの処理(ステップS703)に移行する。
このように、確率変動時や大当たり時等における遊技球の入賞については、キャリーフラグオフとして除外する例外処理をおこなうことにより、遊技中における入賞口への入賞の度合いが変化しても、この変化に影響されず不正入賞を検出できるようになる。
(不正検出の構成例2)
図10は、入賞口に対応して設けられる検出器の他の配置状態を示す遊技盤の裏面図である。遊技盤101の正面における入賞口等の配置は、図3同様である。裏面図を示す図10の構成例2において構成例1(図4参照)と異なるのは、スイッチHの配置状態である。他のスイッチA〜Gは、構成例1と同様である。
スイッチH(図4のアウト口検出部225に相当)は、上記図4のようにアウト口108部分に設けるのではなく、アウト口108から離れた箇所に設けている。入賞用の検出器であるスイッチA〜G(始動入賞口検出部221、普通入賞口検出部223、大入賞口検出部224)を通過後の遊技球は、集合樋1001により集合され、集合用の検出器(スイッチH)により検出される。スイッチHはアウト口を含め全ての入賞口へ入賞した遊技球を検出することになる。
このような構成例2においても、上記図7あるいは図9に示した不正入賞検出の処理を同様に実行して、不正入賞を検出することができる。この構成例2では、入賞口であるスイッチA〜Gを通過した遊技球は、さらにスイッチHも通過することになり2度スイッチを通過するため、入賞時にスイッチA〜Gの検出によりキャリーフラグ“1”の発生がある毎にスイッチHの検出によりキャリーフラグ“0”が必ず発生する。このように、全ての遊技球がスイッチHを通過するため、キャリーフラグオフ“0”の発生頻度が構成例1に比して多くなる。
したがって、図7あるいは図9に示す報知信号生成に用いるビット個数の設定をそれぞれ半分の個数に設定すればよい。たとえば、ステップS712の判別では15個、ステップS715の判別では10個に設定する。これにより、ステップS712の判定では、ビット個数が15個以上の場合には(ステップS712:Yes)、不正入賞の旨を示す「データ異常」のフラグをセットし(ステップS713)、報知信号出力部504からこの「データ異常」に対応した段階のフラグ状態報知出力をおこなう(ステップS714)。また、ステップS715の判定では、ビット個数が10個以上の場合には(ステップS715:Yes)、不正入賞の可能性が高い旨を示す「データ注意」のフラグをセットし(ステップS716)、報知信号出力部504からこの「データ注意」に対応した段階のフラグ状態報知出力をおこなう(ステップS714)。
上記構成によれば、各入賞口への入賞を各スイッチA〜Gにより検出し、さらに、各入賞口への入賞とアウト口108から排出される全ての遊技球をスイッチHにより検出する構成とすることにより、スイッチHの配置位置をアウト口108から離れた位置に配置することができる。すなわち、スイッチHは遊技盤101の下方等、電波が届きにくく不正がおこないにくい場所に配置できるようになる。これにより、電波等の不正がおこなわれても全ての遊技球がスイッチHによって検出でき、他のスイッチA〜Gによる入賞の割合を正しく算出できるようになる。
以上説明した実施の形態の構成では、主制御部(主基板)201が、所定個数における遊技球の各入賞口への入賞とアウト口からの排出の割合に基づいて、不正行為のおそれがあるか否かを判断するため、発射球を検出する必要がない。また、顧客に知られることなく、不正行為のおそれのあるパチンコ遊技機を特定することができる。
また、不自然な入賞が連続して発生したことを顧客にあえて知らしめることによって、不正行為を効果的に抑止することができる。
なお、本実施の形態で説明したパチンコ遊技機の主基板の制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムを上記主基板などのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明は、パチンコ遊技機、スロット遊技機、その他各種遊技機に関し、特に、主基板を用いて、不正行為の抑止を目的とするパチンコ遊技機に適している。
本発明のパチンコ遊技機の遊技盤の一例を示す正面図である。 パチンコ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。 入賞口の配置状態を示す遊技盤の正面図である。 入賞口に対応して設けられる検出器の配置状態を示す遊技盤の裏面図である。 主制御部(主基板)およびその周辺の機能的構成を示すブロック図である。 判断部の内部におけるデータ保持状態を示す図である。 主制御部が実行する不正入賞検出にかかる処理手順の一例を示すフローチャートである。 主制御部が実行する処理プログラムの例を示す図である(その1)。 主制御部が実行する処理プログラムの例を示す図である(その2)。 主制御部が実行する不正入賞検出にかかる処理手順の他の例を示すフローチャートである。 入賞口に対応して設けられる検出器の他の配置状態を示す遊技盤の裏面図である。
符号の説明
101 遊技盤
103 遊技領域
104 表示部
105 始動入賞口
107 普通入賞口
109 大入賞口
200 制御部
201 主制御部(主基板)
202 演出制御部(演出基板)
203 賞球制御部(賞球基板)
211,241,281 CPU
212,242,282 ROM
213,243,283 RAM
221 始動入賞口検出部
223(223a〜223d) 普通入賞口検出部
224(224a、224b) 大入賞口検出部
225 アウト口検出部
251 ランプ制御部
501 入力部
502 判断部
503 報知信号生成部
504 報知信号出力部

Claims (10)

  1. パチンコ遊技機に設けられる主基板であって、
    複数の入賞口それぞれに対する遊技球の入賞を検出する信号(以下「入賞信号」という)と、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球の排出を検出する信号(以下「アウト信号」という)とが入力される入力手段と、
    前記遊技球の所定個数分の期間を範囲として前記入力手段によって入力された前記入賞信号と前記アウト信号とが示す割合に基づいて、前記入賞口に対する不正入賞の発生を判断する判断手段と、
    前記判断手段により、不正入賞と判断されたときに、報知信号を生成する報知信号生成手段と、
    を備えたことを特徴とする主基板。
  2. 前記入力手段には、前記入賞信号と前記アウト信号とが異なる値で遊技球の検出毎に入力され、
    前記判断手段は、前記遊技球の所定個数分の期間の範囲に該当する所定の長さのデータ列をシフト可能に保持するデータ保持手段と、
    前記入力手段に入力される前記入賞信号と前記アウト信号に対応してビットの値をオンまたはオフに設定したキャリーフラグを前記データ保持手段に1ビットずつシフト入力させるフラグ入力手段と、
    前記データ保持手段に保持されている所定の長さのデータ列のビットを加算し、前記入賞信号に該当するオンのビット個数に基づいて発生した不正入賞の程度を判断する異常レベル判断手段とを備え、
    前記報知信号生成手段は、前記異常レベル判断手段により判断された不正入賞の程度に対応した報知信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の主基板。
  3. 前記判断手段は、前記アウト信号の入力の割合が所定の値まで低くなった場合に、前記報知信号の生成を停止させることを特徴とする請求項1に記載の主基板。
  4. 前記報知信号生成手段によって生成された報知信号を外部へ出力する出力手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の主基板。
  5. 前記報知信号生成手段によって生成された報知信号を、当該報知信号の入力に基づいて所定の演出を実行する演出基板に出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の主基板。
  6. 前記演出基板と、請求項1〜5のいずれか一つに記載の主基板と、を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  7. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の主基板と、
    遊技盤上に設けられる複数の前記入賞口およびアウト口のそれぞれに、前記遊技球の通過を検出する検出器を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  8. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の主基板と、
    遊技盤上に設けられる複数の前記入賞口のそれぞれに、前記遊技球の通過を検出する入賞用の検出器と、
    遊技盤上に設けられるアウト口および複数の前記入賞用の検出器を通過後の全ての遊技球を集合させた後における当該前記遊技球の通過を検出する集合用の検出器を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  9. 前記検出器は、前記入賞口にそれぞれ設けられる前記検出器から離れた位置に設けられることを特徴とする請求項8に記載のパチンコ遊技機。
  10. パチンコ遊技機に設けられ、主基板に実行させるプログラムであって、
    複数の入賞口それぞれに対する遊技球の入賞を検出する信号(以下「入賞信号」という)と、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球の排出を検出する信号(以下「アウト信号」という)との入力を受ける入力工程と、
    前記遊技球の所定個数分の期間を範囲として前記入力工程によって入力された前記入賞信号と前記アウト信号とが示す割合に基づいて、前記入賞口に対する不正入賞の発生を判断する判断工程と、
    前記判断工程により、不正入賞と判断されたときに、報知信号を生成する報知信号生成工程と、
    を前記主基板に実行させることを特徴とするプログラム。
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