JP2008153023A - 無電極蛍光ランプ及び照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】バルブ2の内部に落ち窪んだ空洞部4の放電空間側の表面に蛍光体膜6bを厚く形成可能とした無電極蛍光ランプを提供する。
【解決手段】透光性材料からなり内部に希ガスおよび蒸気化し得る金属が封入されるとともに内部に落ち窪んだ空洞部(キャビティ)4を有するバルブ2と、空洞部4内に収められる誘導コイル13とを備え、前記空洞部4の放電空間側の表面とバルブ2の内壁に蛍光体膜6a,6bを形成され、前記空洞部4の放電空間側の表面を凹凸形状とした。
【選択図】図1
【解決手段】透光性材料からなり内部に希ガスおよび蒸気化し得る金属が封入されるとともに内部に落ち窪んだ空洞部(キャビティ)4を有するバルブ2と、空洞部4内に収められる誘導コイル13とを備え、前記空洞部4の放電空間側の表面とバルブ2の内壁に蛍光体膜6a,6bを形成され、前記空洞部4の放電空間側の表面を凹凸形状とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、希ガス及び発光材料を封入したバルブ内には電極を持たず、誘導コイルに高周波電流を通電することによって発生した高周波電磁界をバルブに印加することで、バルブ内で放電を起こし発光させる無電極蛍光ランプ及びこれを用いた照明器具に関するものである。
ガラス管内に一対の電極を配設した一般の蛍光ランプに対してガラス製のバルブ内に電極を持たない無電極蛍光ランプと呼ばれるものがある。図4は特許文献1(特開平7−272688号公報)に開示されている無電極蛍光ランプの一例を示している。この無電極蛍光ランプは、ガラスなどの透光性材料からなり内部に希ガスおよび蒸気化し得る金属(例えば、水銀)が封入されるとともに内部に落ち窪んだ空洞部(キャビティ)4を有するバルブ2と、放電空間の内壁に形成された蛍光体膜6a,6bと、棒状の磁性体(フェライトコア)12の外周に巻回されて空洞部4内に収納されたソレノイド(誘導コイル)13とを備える。そして、高周波電源25からケーブル26を介して誘導コイル13に高周波電流を流すことによりバルブ2内に高周波電磁界が発生し、その高周波電磁界でバルブ2内に封入されている希ガスが放電する。この放電によりバルブ2内で水銀蒸気が励起され、紫外線を放射し、放電空間の内壁に形成されている蛍光体膜6a,6bで可視光に変換される。このように無電極蛍光ランプはバルブ2内に電極を持たないため、電極切れやエミッタ(熱電子放射物質)の消耗による不点が起こらず、一般の蛍光ランプに比較して長寿命という特徴を有している。
特許文献2(特開2004−281306号公報)には、図4の構成において、バルブ2の内壁に塗布される第1の蛍光体膜6aと、空洞部4の側壁に塗布される第2の蛍光体膜6bについて、第2の蛍光体膜6bに添加され第2の蛍光体膜6bの塗布強度を上げるための結着剤の重量%を、第1の蛍光体膜6aに添加される結着剤の重量%よりも大きくすることが提案されている。
特開平7−272688号公報
特開2004−281306号公報
無電極蛍光ランプに塗布されている蛍光体膜のうち、バルブ2の内壁に塗布されている蛍光体膜6aと、空洞部4の側壁に塗布されている蛍光体膜6bとでは目標とする性能が違う。蛍光体膜6aは、放電空間内で発生した紫外線を十分に可視光に変換し、自ら変換した可視光および蛍光体膜6bで変換された可視光をバルブ2の外へ透過する必要がある。一方、蛍光体膜6bは蛍光体膜6aと同様に放電空間内で発生した紫外線を可視光に変換し、その可視光をできるだけ放電空間内へ反射し、バルブ2に塗布された蛍光体膜6aを透過してバルブ2の外へ放射する必要がある。そのため蛍光体膜6aは比較的薄く、蛍光体膜6bはできるだけ厚く塗布する必要がある。
ところで、蛍光体膜6a,6bは蛍光体粒子と蛍光体粒子より細かい結着剤粒子が堆積した状態で形成されている。そのため、空洞部4が略垂直に立ち上がっていること、空洞部4の表面が略凸形状であること、そして蛍光体膜は蛍光体粒子が堆積しているだけの状態であることより、空洞部4の放電空間表面に蛍光体膜6bを厚く塗布すると、ランプ使用中の振動により剥離してしまうという課題がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、空洞部表面に厚い蛍光体膜の形成を可能とした無電極蛍光ランプを提供することにある。
請求項1の無電極蛍光ランプは、上記の課題を解決するために、透光性材料からなり内部に希ガスおよび蒸気化し得る金属が封入されるとともに内部に落ち窪んだ空洞部(キャビティ)4を有するバルブ2と、空洞部4内に収められる誘導コイル13とを備え、前記空洞部4の放電空間側の表面とバルブ2の内壁に蛍光体膜6a,6bを形成され、前記空洞部4の放電空間側の表面を凹凸形状としたことを特徴とする。
請求項2の照明器具は、請求項1に記載の無電極蛍光ランプと、その誘導コイルに高周波電流を流す高周波電源とを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、空洞部の放電空間側の表面に従来よりも厚い蛍光体膜を形成することができ、空洞部の放電空間側の表面で紫外線から変換された可視光のほとんどが反射され、バルブ表面を透過して外部に取り出されるので、発光効率を向上することができる。
請求項2の発明によれば、発光効率を向上した照明器具を提供することができる。
本実施形態の無電極蛍光ランプは、図1に示すようにランプ部1とパワーカップラ部10とで構成される。ランプ部1はガラスのような透光性材料によって電球形状に形成されたバルブ2と、バルブ2の底に取り付けられた略円筒形の口金3とを有する。バルブ2の底には内部に落ち窪んだ円筒形の空洞部(キャビティ)4が封着され、キャビティ4の底には内部空間がバルブ2内の放電空間と連通した管状部(排気管)5が溶着されている。そして、バルブ2の壁面とキャビティ4の壁面で囲まれた放電空間に希ガス(例えば、アルゴンガス)が封入されるとともに、放電空間の内壁に蛍光体を塗布した蛍光体膜6a,6bが形成されている。
バルブ2の放電空間側である内壁には蛍光体膜6aが、空洞部4の放電空間側である外壁には蛍光体6bが、それぞれ塗布されている。
空洞部4の外壁の断面拡大図を図3に示す。ここで、空洞部4の放電空間側表面には、例えばサンドブラスト処理により小さな凹凸が形成されている。凹凸は、蛍光体粒子の大きさの数倍に相当する10〜20μmの大きさとした。図3では、空洞部4の凹凸と蛍光体粒子と膜厚のサイズを合わせるために、蛍光体膜6bを途中省略して描いてある。
この凹凸を有することにより、蛍光体膜6bを厚くしてもランプ使用中の振動などで空洞部表面から剥離することなく、従来に比べて非常に厚い蛍光体膜6bを形成することができた。
このような構造により、放電空間で発生した紫外線を変換した可視光を、空洞部4内へ透過することなく反射し、バルブ2を通過してランプ外部へ放出することができ、効率の高い光源を提供することができる。
排気管5はバルブ2内を排気するために用いられるものであって、その下端部がバルブ2の底から外部に引き出され、バルブ2内を排気した後、アマルガムを収納した金属容器7とガラス製のロッド8を収めた状態で下端部が封止されてバブル2が密閉される。また、排気管5の上部及び中間部には内向きに突出する突部5a,5bが形成されており、中間部の突部5bとロッド8の間に金属容器7が保持される。金属容器7は内部を空洞としたカプセル状に形成され、側面に貫設した2つの孔(図示せず)を通して内部に収納されたアマルガム表面から出入りする水銀を通過させている。アマルガムは、例えばビスマスとインジウムとの合金からなる基体金属に3.5%の含有比率で水銀を含有したものである。尚、排気管5の上部に形成されている突部5aには、コ字状に形成された支持体9の一端部が係止され、排気管5からバルブ2内に導出された支持体9の他端部には仕事関数が小さい金属化合物(例えば、水酸化セシウム)を塗布したフラグ9aが固着されている。フラグ9aに塗布された金属化合物は無電極蛍光ランプの始動時における電子の数を増やす役割を担っている。
一方、パワーカップラ部10は、下端に外鍔部11aを有する円筒形の放熱シリンダ11と、放熱シリンダ11の上端面に固定された円筒形のフェライトコア12と、フェライトコア12の外周に巻回されたソレノイド(誘導コイル)13とを具備する。そして、排気管5をフェライトコア12の内側に挿通するようにして放熱シリンダ11、フェライトコア12並びに誘導コイル13をキャビティ4内に挿入してパワーカップラ部10がランプ部1に装着される(図1参照)。ここで、パワーカップラ部10がランプ部1に装着された状態においては、図1に示すように誘導コイル13の内側、つまり、誘導コイル13の上端と下端との間に金属容器7を滞在させている。
本実施形態の無電極蛍光ランプは、従来例と同様に高周波電源(図示せず)を備えた点灯装置にパワーカップラ部10が接続され、高周波電源からパワーカップラ部10の誘導コイル13に高周波電流(例えば、周波数が130kHzの正弦波電流)を流すことでバルブ2内の放電空間に放電を生じさせて点灯するものである。
本実施形態の無電極蛍光ランプは、誘導コイルと共に器具本体内に収納され、照明器具として使用される。誘導コイルに高周波電流を流す高周波電源は、器具本体に内蔵しても良いし、器具本体とは別に設けて高周波ケーブルを介して給電しても良い。
2 バルブ
4 空洞部(キャビティ)
6a 蛍光体膜(バルブ側)
6b 蛍光体膜(空洞部側)
12 フェライトコア
13 誘導コイル
25 高周波電源
4 空洞部(キャビティ)
6a 蛍光体膜(バルブ側)
6b 蛍光体膜(空洞部側)
12 フェライトコア
13 誘導コイル
25 高周波電源
Claims (2)
- 透光性材料からなり内部に希ガスおよび蒸気化し得る金属が封入されるとともに内部に落ち窪んだ空洞部を有するバルブと、空洞部内に収められる誘導コイルとを備え、前記空洞部の放電空間側の表面とバルブの内壁に蛍光体膜を形成され、前記空洞部の放電空間側の表面を凹凸形状としたことを特徴とする無電極蛍光ランプ。
- 請求項1に記載の無電極蛍光ランプと、その誘導コイルに高周波電流を流す高周波電源とを備えたことを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006338744A JP2008153023A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 無電極蛍光ランプ及び照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006338744A JP2008153023A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 無電極蛍光ランプ及び照明器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008153023A true JP2008153023A (ja) | 2008-07-03 |
Family
ID=39654994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006338744A Pending JP2008153023A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 無電極蛍光ランプ及び照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008153023A (ja) |
-
2006
- 2006-12-15 JP JP2006338744A patent/JP2008153023A/ja active Pending
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